JP2011149149A - ハンマーグラブ制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】2つのシェルが固有のシリンダ機構にて姿勢制御されるハンマーグラブの制御システムに関し、簡易な構造で、各シェルのスムースで継続的な姿勢制御を保障することのできる、ハンマーグラブ制御システムを提供する。
【解決手段】制御システム200は、第1、第2、第3のシリンダ機構10、20、30と、これらの機構を構成するシリンダ内でピストン12,22,32にて分割された各第1の領域を流体連通する第1の流路系40、各第2の領域を流体連通する第2の流路系50と、第1、第2のロッド13,23に装着されたシェル61,62から構成されたハンマーグラブ60と、からなり、さらに、第2の流路系50に流体連通する第3の流路系90を介して第4のシリンダ機構80を備え、ハンマーグラブ60の姿勢制御の際に各ピストン12,22,32を進退させる際に不足する量の流体が第4のシリンダ機構80から提供されるようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、場所打ち杭等の基礎工事等において、たとえばケーシング内の掘削土等を掴み出す際に適用される、ハンマーグラブ制御システムに関するものである。
先端に切削チップが装着された鋼管等からなるケーシングを回転もしくは揺動しながら地盤内に立て込み、上方からワイヤ等で吊持され、開閉自在で対向するシェルから構成されたハンマーグラブを開姿勢で自由落下させてケーシング内の地盤に食い込ませ、ハンマーグラブを閉姿勢として地盤を掴み取り、ハンマーグラブを地上へ引き込んで掘削地盤を排出し、これを所定深度まで繰り返しながら地盤内に基礎用縦坑を造成する施工方法が基礎工事において適用されており、一般にオールケーシング工法と称されている。
なお、上記するハンマーグラブに関し、シェルの駆動機構につながる油圧配管チューブ、動力ケーブル、ワイヤ等が捩じれて切れたりするのを防止することを目的としたものが特許文献1に開示されている。このハンマーグラブは、筒状基枠の下端部にシェル取付枠を固定し、シェル取付枠に複数個のシェルを枢着し、筒状基枠内にシェル開閉駆動用シリンダを配置し、筒状基枠内に昇降枠を昇降可能に設け、昇降枠内に軸受を介して相対回転可能に取り付けた連結用ロッドにシリンダの下端側を連結し、シリンダの上端側には内軸体とこれに回転可能に外嵌された外筒体とからなるスイベル機構の内軸体を同心状に連結し、外筒体を筒状基枠側に固定すると共に、内軸体の上端側に吊り下げ接続部を設け、昇降枠とシェルとをリンク機構によって連動連結させ、シリンダの伸縮作動による昇降枠の昇降によってシェルを開閉させるようにしたものである。
ところで、上記オールケーシング工法をはじめとする各種基礎工事において、開閉自在で対向するシェルから構成されたハンマーグラブを適用する際には、シェルの開閉機構に油圧駆動システムを適用する場合が多い。この油圧駆動システムは、地上に設置された油圧ポンプ、駆動モータ等によってオイルタンク内の油を油圧シリンダに圧送し、提供された作動油によってピストンロッドを進退させ、ピストンロッドに直接的に、もしくはリンク機構を介して間接的に回動自在に装着された2つのシェルを開閉制御するものである。
この2つのピストンロッドによって各シェルの姿勢制御が実行される、従来のハンマーグラブ制御システムを図3,4を参照して詳細に説明する。なお、図3で示す模式図はハンマーグラブが開姿勢の状態を、図4で示す模式図はハンマーグラブが閉姿勢の状態をそれぞれ示したものである。なお、図示するハンマーグラブ制御システムは、不図示のベースマシンに搭載され、ハンマーグラブ自体は、ベースマシンのブーム先端からワイヤにて吊持され、ケーシング内の地盤上に自由落下されるようになっている。
図示する従来のハンマーグラブ制御システム100は、第1、第2のシリンダ11、21と、それぞれのシリンダ11,21内で進退自在な第1、第2のピストン12、22と、該ピストン12、22によってシリンダ内部が第1の領域10A,20Aと第2の領域10B、20Bに区分され、第1、第2のピストン12、22に装着されてその一端がシリンダ外で進退自在となっているロッド13、23と、からなる第1、第2のシリンダ機構10、20と、第3のシリンダ31と、該シリンダ31内で進退自在な第3のピストン32と、該ピストン32によってシリンダ内部が第1の領域30A、第2の領域30Bに区分され、第3のピストン32に装着されて進退自在となっているロッド33と、該ロッド33を進退動作させる駆動装置(油圧モータ等で不図示)と、からなる第3のシリンダ機構30と、第1、第2、第3のシリンダ機構10、20、30それぞれの第1の領域10A、20A、30Aを流体連通する第1の流路系40と、第1、第2、第3のシリンダ機構10、20、30それぞれの第2の領域10B、20B、30Bを流体連通する第2の流路系50と、第1、第2のロッド13、23それぞれの一端に回動自在に装着され、相互に開姿勢と閉姿勢を形成自在な第1、第2のシェル61,62から構成されたハンマーグラブ60と、から構成されている。
ここで、シェルに作用する駆動力、制御性等の観点から、流体に作動油(圧力油)が適用されるのが一般的であり、図示例においても、第1の領域10A、20A、30A、第2の領域10B、20B、30Bにはそれぞれ作動油Gが収容されている。
図3で示すように、不図示の駆動装置による押込み力:P1によって第3のピストン32が前進すると(Z1方向)、第3のシリンダ31の第2の領域30B内の作動油Gが第1、第2のシリンダ11、21それぞれの第2の領域10B、20Bに提供され(X1方向)、この流体圧によって第1、第2のピストン12、22を移動させて(Z2方向)第1、第2のシェル61,62を開姿勢とし(Y1方向)、かつ、この際に、第1、第2のシリンダ11、21の第1の領域10A、20A内の作動油Gが第3のシリンダ31の第1の領域30Aに押出される(X2方向)。たとえば、図3で示す姿勢でシェル61,62は地盤上に自由落下され、該地盤内にそれらの一部を食い込ませることができる。
次に、開姿勢のシェル61,62を図4のごとく閉姿勢とすることで、ハンマーグラブ60にて切削地盤を掴み取り、これが引き上げられて切削地盤が排土される。
このシェル61,62の閉姿勢制御を図4を参照して説明するに、不図示の駆動装置による引き込み力:P2によって第3のピストン32が後退されると(Z3方向)、第3のシリンダ31の第1の領域30A内の作動油が第1、第2のシリンダ11、21それぞれの第1の領域10A、20Aに提供され(X3方向)、この流体圧によって第1、第2のピストン12、22を移動させて(Z4方向)第1、第2のシェル61、62を閉姿勢とし(Y2方向)、かつ、この際に、第1、第2のシリンダ11、21の第2の領域10B、20B内の作動油が第3のシリンダ31の第2の領域30Bに押出される(X4方向)。
ここで、この図4で示すシェル61,62の閉姿勢制御に関し、シェル61,62の駆動に要する各シリンダ内の作動油量の関係を見てみる。
図3で示す第3のシリンダ31内の作動油が第1の流路系40を介して押出されて図4で示す第3のシリンダ31の状態となる際の、この押出された作動油量:V1は、図3で示す状態の第1、第2のピストン12、22を図4の状態へ移行させる際に必要となる作動油量の合計量:V2(第1、第2のシリンダ11、21に流入する作動油量の合計量)よりも多くなくてはならない。すなわち、V1>V2の関係を前提としてはじめて、第1,2のピストン12、22の移動、より具体的には、図3で示す状態から図4で示す状態へのピストン12、22の移動が実現される。
そして同時に、図3で示す状態から第1、第2のピストン12、22が作動油を押出し(この押出された作動油の合計量:V3)、第2の流路系50を介して第3のシリンダ31内に作動油を流入させ、この合計量:V3の作動油による流入圧によって図4で示すごとく第3のピストン32を移動させて第1の領域30Aから作動油Gを押出すためには(この押出し量は上記するV1)、この押出し量:V1よりも、この押出しに要する上記作動油量の合計量:V3が多いことが必要となる。すなわち、V3>V1の関係が前提である。
したがって、上記2つの関係式を合わせれば、V3>V1>V2の関係式が成立し、この関係式を満たしてはじめて、図3で示す状態から図4で示す状態へのピストン12、22の移動が実現され、シェルの開姿勢から閉姿勢への姿勢変更制御が実現する。
したがって、上記するV3とV1の差分量に相当する量の流体を、何等かの形で系内に補足提供等することなくしては、各シェルが固有のシリンダ機構にて姿勢制御される図示例の形態のハンマーグラブの開閉姿勢制御を実現することはできない。
特開2009−138394号公報
本発明は、上記する問題に鑑みてなされたものであり、2つのシェルが固有のシリンダ機構にて姿勢制御されるハンマーグラブの制御システムに関し、簡易な構造で、各シェルのスムースで継続的な姿勢制御を保障することのできる、ハンマーグラブ制御システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明によるハンマーグラブ制御システムは、第1、第2のシリンダと、それぞれのシリンダ内で進退自在な第1、第2のピストンと、該ピストンによってシリンダ内部が第1、第2の領域に区分され、第1、第2のピストンに装着されてその一端がシリンダ外で進退自在となっているロッドと、からなる第1、第2のシリンダ機構と、第3のシリンダと、該シリンダ内で進退自在な第3のピストンと、該ピストンによってシリンダ内部が第1、第2の領域に区分され、第3のピストンに装着されて進退自在となっているロッドと、該ロッドを進退動作させる駆動装置と、からなる第3のシリンダ機構と、第1、第2、第3のシリンダ機構それぞれの第1の領域を流体連通する第1の流路系と、第1、第2、第3のシリンダ機構それぞれの第2の領域を流体連通する第2の流路系と、前記第1、第2のロッドそれぞれの前記一端に回動自在に装着され、相互に開姿勢と閉姿勢を形成自在な第1、第2のシェルから構成されたハンマーグラブと、からなり、前記駆動装置による第3のピストンの前進により、第3のシリンダの第2の領域内の流体が第1、第2のシリンダそれぞれの第2の領域に提供され、この流体圧によって第1、第2のピストンを移動させて第1、第2のシェルを開姿勢とし、かつ、この際に、第1、第2のシリンダの第1の領域内の流体が第3のシリンダの第1の領域に提供される、第1の制御と、前記駆動装置による第3のピストンの後退により、第3のシリンダの第1の領域内の流体が第1、第2のシリンダそれぞれの第1の領域に提供され、この流体圧によって第1、第2のピストンを移動させて第1、第2のシェルを閉姿勢とし、かつ、この際に、第1、第2のシリンダの第2の領域内の流体が第3のシリンダの第2の領域に提供される、第2の制御と、が実行される、ハンマーグラブ制御システムにおいて、前記第2の流路系の途中には、第4のシリンダ機構に連通する第3の流路系が流体連通しており、前記第4のシリンダ機構は、第4のシリンダと、該シリンダ内で進退自在な第4のピストンと、該ピストンによってシリンダ内部が第1、第2の領域に区分され、少なくとも第2の領域には流体が収容され、該流体が第3の流路系を介して第2の流路系に出入り自在となっており、前記第1の制御、および/または前記第2の制御の際に、前記第1、第2、第3のピストンを進退させる際に不足した量の流体が、前記第4のシリンダ機構から提供されるようになっているものである。
本発明のハンマーグラブ制御システムは、第1、第2のシェルがそれぞれに固有の第1、第2のシリンダ機構によってそれらの姿勢を制御されるハンマーグラブを具備するものであり、第1、第2のシリンダ機構と、第1、第2のシリンダとの間で流体(たとえば作動油もしくは圧油など)の出入りをおこなう第3のシリンダ機構を具備し、さらに、第1、第2のシェルが開姿勢状態、閉姿勢状態とされる際に、第1、第2、第3のシリンダ間における作動油の出入りのみでは不足する量の作動油を適宜補うことのできる、第4のシリンダ機構を有するものである。
この第4のシリンダ機構は、他のシリンダ機構と同様に、シリンダと該シリンダ内で進退自在なピストンとから構成されるものであるが、たとえば、ハンマーグラブの姿勢制御過程で作動油等の流体が不足し、これを補う作動油を提供する制御機構としては、たとえば以下のような実施の形態を挙げることができる。
その一つの形態は、第4のシリンダにおいて、ピストンの一方側には作動油が収容され(第2の領域)、ピストンの他方側には圧力エア(圧縮空気)を収容しておき(第1の領域)、第2の流路系で作動油が不足し、系内の圧力が低下した際に、圧力エアによる押圧力がこの低下した際の系内圧力に勝ってピストンを自動的に移動させ、第4のシリンダ内の作動油を第3の流路系を介して第2の流路系に提供するものである。
この制御形態では、系内での作動油が不足した際の圧力を予め特定しておき、この圧力よりも大きな押圧力をピストンに与え得る圧力エアを第4のシリンダの第1の領域に収容しておくだけの極めて簡易な構成で、本形態のハンマーグラブの姿勢制御を保障することが可能となる。
ここで、前記第1の制御と前記第2の制御のいずれか一方の制御の際に前記第4のシリンダ機構から提供された量の流体が、他方の制御の際には該第4のシリンダ機構内に戻されるようになっているのが望ましい。
また、圧力エアによる押圧力によって作動油が第3の流路系に提供される過程で、第4のシリンダの第1の領域の体積が増大して圧力エアの圧力が低下し、次いで、該第4のシリンダ内に流体が戻される過程で、該第4のシリンダの第1の領域の体積が縮小して圧力エアの圧力が初期状態に復元されるような形態を適用することにより、より一層スムースで継続的なシェルの開閉姿勢制御を実現することができる。
また、他の形態としては、第2の流路系、第3の流路系等に圧力センサを設けておき、第4のシリンダ内のピストンを油圧モータ等で駆動制御できる構成としておき、作動油が不足した際の系内圧力を閾値データとして格納する制御部にて油圧モータ等を駆動させる形態を挙げることができる。
以上の説明から理解できるように、本発明のハンマーグラブ制御システムによれば、2つのシェルが固有のシリンダ機構にて姿勢制御されるハンマーグラブを有する制御システムにおいて、極めて簡易なシステム構成により、ハンマーグラブの開姿勢制御と閉姿勢制御の双方を確実に実行することができる。
本発明のハンマーグラブ制御システムに関し、ハンマーグラブの開姿勢制御を説明した模式図である。 本発明のハンマーグラブ制御システムに関し、ハンマーグラブの閉姿勢制御を説明した模式図である。 従来のハンマーグラブ制御システムに関し、ハンマーグラブの開姿勢制御を説明した模式図である。 従来のハンマーグラブ制御システムに関し、ハンマーグラブの閉姿勢制御を説明した模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1,2は、本発明のハンマーグラブ制御システムを説明した模式図であり、図1ではハンマーグラブの開姿勢制御を、図2ではハンマーグラブの閉姿勢制御をそれぞれ説明している。なお、図示する本発明のハンマーグラブ制御システムにおいて、図3,4で示した従来のハンマーグラブ制御システムと共通する構成要素には同一の図番を付している。
図1,2で示す本発明のハンマーグラブ制御システムの構成は、図3,4で示す従来構造のハンマーグラブ制御システムの構成との間の相違点に注目することで、その特徴構成は一層明りょうとなる。
図示する本発明の制御システム200は、第1、第2のシリンダ11、21と、それぞれのシリンダ11,21内で進退自在な第1、第2のピストン12、22と、該ピストン12、22によってシリンダ内部が第1の領域10A,20Aと第2の領域10B、20Bに区分され、第1、第2のピストン12、22に装着されてその一端がシリンダ外で進退自在となっているロッド13、23と、からなる第1、第2のシリンダ機構10、20と、第3のシリンダ31と、該シリンダ31内で進退自在な第3のピストン32と、該ピストン32によってシリンダ内部が第1の領域30A、第2の領域30Bに区分され、第3のピストン32に装着されて進退自在となっているロッド33と、該ロッド33を進退動作させる駆動装置(油圧モータ等で不図示)と、からなる第3のシリンダ機構30と、第1、第2、第3のシリンダ機構10、20、30それぞれの第1の領域10A、20A、30Aを流体連通する第1の流路系40と、第1、第2、第3のシリンダ機構10、20、30それぞれの第2の領域10B、20B、30Bを流体連通する第2の流路系50と、第1、第2のロッド13、23それぞれの一端に回動自在に装着され、相互に開姿勢と閉姿勢を形成自在な第1、第2のシェル61,62から構成されたハンマーグラブ60と、からその基本構成が形成されている。そしてさらに、第2の流路系50に流体連通する第3の流路系90を具備し、この第3の流路系90に流体連通した第2の領域80Bと、圧力エアAを収容する第1の領域80Aと、からなる第4のシリンダ81、該シリンダ81内に配された第4のピストン82、から構成された第4のシリンダ機構80を備えており、これらの構成によって制御システム200の大略が構成されるものである。
第1、第2のシェル61,62は、第1、第2のロッド13、23それぞれの一端に回動自在に装着されるとともに、他の箇所でシェル固定部70にて回動自在に装着されており、より具体的には、リンク部材71(図2参照)を介して装着され、開閉時の双方の離間調整が図られている。なお、作動油を収容するオイルタンク、第3のピストン33を押し引きする駆動源である油圧モータや油圧ポンプなどの図示は省略している。
この第4のシリンダ機構80は、2つのシェル61,62を開姿勢制御(図1参照)および閉姿勢制御(図2参照)する場合において、第1、第2、第3の各シリンダ機構10,20、30の間で作動油Gが不足する際に別途の作動油Gを補足提供するための機構である。すなわち、作動油Gが不足する際にはこれを補い、制御過程で作動油Gが不足しない状況下においては、補足提供されている作動油Gが今度は系内での余剰油となってしまうことから、この余剰油を第4のシリンダ81内に戻すことにより、各ピストン13,23,33のスムースな進退動作を保障するものである。
図1で示すハンマーグラブの開姿勢制御においては、不図示の駆動装置による押込み力:P1によって第3のピストン32が前進すると(Z1方向)、第3のシリンダ31の第2の領域30B内の作動油Gが第1、第2のシリンダ11、21それぞれの第2の領域10B、20Bに提供され(X1方向)、この流体圧によって第1、第2のピストン12、22を移動させて(Z2方向)第1、第2のシェル61,62を開姿勢とし(Y1方向)、かつ、この際に、第1、第2のシリンダ11、21の第1の領域10A、20A内の作動油Gが第3のシリンダ31の第1の領域30Aに押出される(X2方向)。
一方、図2で示すハンマーグラブの閉姿勢制御においては、不図示の駆動装置による引き込み力:P2によって第3のピストン32が後退されると(Z3方向)、第3のシリンダ31の第1の領域30A内の作動油が第1、第2のシリンダ11、21それぞれの第1の領域10A、20Aに提供され(X3方向)、この流体圧によって第1、第2のピストン12、22を移動させて(Z4方向)第1、第2のシェル61、62を閉姿勢とし(Y2方向)、かつ、この際に、第1、第2のシリンダ11、21の第2の領域10B、20B内の作動油が第3のシリンダ31の第2の領域30Bに押出される(X4方向)。
ここで、図1で示す第3のシリンダ31内の作動油が第1の流路系40を介して押出されて図2で示す第3のシリンダ31の状態となる際の、この押出された作動油量:V1は、図1で示す状態の第1、第2のピストン12、22を図2の状態へ移行させる際に必要となる作動油量の合計量:V2(第1、第2のシリンダ11、21に流入する作動油量の合計量)よりも多くなくてはならない。そして同時に、図1で示す状態から第1、第2のピストン12、22が作動油を押出し(この押出された作動油の合計量:V3)、第2の流路系50を介して第3のシリンダ31内に作動油を流入させ、この合計量:V3の作動油による流入圧によって図2で示すごとく第3のピストン32を移動させて第1の領域30Aから作動油Gを押出すためには(この押出し量は上記するV1)、この押出し量:V1よりも、この押出しに要する上記作動油量の合計量:V3が多いことが必要となる。
したがって、V3>V1>V2の関係式が成立し、この関係式を満たしてはじめて、図1で示す状態から図2で示す状態へのピストン12、22の移動が実現され、シェルの開姿勢から閉姿勢への姿勢変更制御が実現する。
そこで、図1で示す状態から図2で示す状態へピストン12、22を移動させるに際しては、V3とV2の差分量に相当する量の作動油Gを、第3の流路系90を介し(X6方向)、第2の流路系50を介して第3のシリンダ31の第2の領域30Bに提供すればよい。
ここで、第4のシリンダ81の第1の領域80Aには、たとえば1MPa程度に圧力調整された圧力エアA(圧縮エア)が収容されており、この圧力エアAによる押圧力pでピストン82が押し込まれ(Z5方向)、第2の領域80B内に収容されていた作動油Gが系内に提供される。このピストン82の移動によって第1の領域80Aの体積が増加し、圧力エアAの圧力が低減されて、第3の流路系90内の圧力相当となってピストン82が停止する。すなわち、このピストン82が停止するまでの間で所望量の作動油Gが系内に提供されるように、第1の領域80A内の圧力エアAの圧力調整が図られている。
次いで、図1で示すハンマーグラブの開姿勢制御に移行すると、図2の状態において補足提供された量の作動油が、今度は系内で余剰分となってしまい、第1、第2のシリンダ機構10,20それぞれの第2の領域10B、20Bで収容しきれなくなってしまう。
この収容しきれない系内の余剰分の作動油Gは、今度は、第3の流路系90を介して第4のシリンダ81の第2の領域80Bに送り返され(X5方向)、この際の圧力によってピストン82が移動され(Z6方向)、第1の領域80Aの体積が縮小されながら初期の圧力状態の圧力エアAに戻される。
このように、所望圧に調整された圧力エアAと、制御過程で系内にて不足する量を補足する作動油と、を収容する第4のシリンダ機構80を、第3の流路系90を介して第2の流路系50に連通させたことにより、各固有のシリンダ機構10,20で駆動されるシェル61,62のスムースな開閉姿勢制御を保障することが可能となり、しかも、この姿勢制御に熟練した制御管理は一切必要ない。
また、図1,2から明らかなように、従来構造の制御システムに軽微な構成改良を加えただけの極めてシンプルな制御システムであることから、製造コストが大幅に増大することもない。
以上、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
10…第1のシリンダ機構、10A…第1の領域、10B…第2の領域、11…第1のシリンダ、12…第1のピストン、13…第1のロッド、20…第2のシリンダ機構、20A…第1の領域、20B…第2の領域、21…第2のシリンダ、22…第2のピストン、23…第2のロッド、30…第3のシリンダ機構、30A…第1の領域、30B…第2の領域、31…第3のシリンダ、32…第3のピストン、33…第3のロッド、40…第1の流路系、50…第2の流路系、60…ハンマーグラブ、61…第1のシェル、62…第2のシェル、70…シェル固定部、71…リンク部材、80…第4のシリンダ機構、80A…第1の領域、80B…第2の領域、81…第4のシリンダ、82…第4のピストン、90…第3の流路系、200…制御システム、G…作動油、A…圧力エア

Claims (4)

  1. 第1、第2のシリンダと、それぞれのシリンダ内で進退自在な第1、第2のピストンと、該ピストンによってシリンダ内部が第1、第2の領域に区分され、第1、第2のピストンに装着されてその一端がシリンダ外で進退自在となっているロッドと、からなる第1、第2のシリンダ機構と、
    第3のシリンダと、該シリンダ内で進退自在な第3のピストンと、該ピストンによってシリンダ内部が第1、第2の領域に区分され、第3のピストンに装着されて進退自在となっているロッドと、該ロッドを進退動作させる駆動装置と、からなる第3のシリンダ機構と、
    第1、第2、第3のシリンダ機構それぞれの第1の領域を流体連通する第1の流路系と、
    第1、第2、第3のシリンダ機構それぞれの第2の領域を流体連通する第2の流路系と、
    前記第1、第2のロッドそれぞれの前記一端に回動自在に装着され、相互に開姿勢と閉姿勢を形成自在な第1、第2のシェルから構成されたハンマーグラブと、からなり、
    前記駆動装置による第3のピストンの前進により、第3のシリンダの第2の領域内の流体が第1、第2のシリンダそれぞれの第2の領域に提供され、この流体圧によって第1、第2のピストンを移動させて第1、第2のシェルを開姿勢とし、かつ、この際に、第1、第2のシリンダの第1の領域内の流体が第3のシリンダの第1の領域に提供される、第1の制御と、
    前記駆動装置による第3のピストンの後退により、第3のシリンダの第1の領域内の流体が第1、第2のシリンダそれぞれの第1の領域に提供され、この流体圧によって第1、第2のピストンを移動させて第1、第2のシェルを閉姿勢とし、かつ、この際に、第1、第2のシリンダの第2の領域内の流体が第3のシリンダの第2の領域に提供される、第2の制御と、が実行される、ハンマーグラブ制御システムにおいて、
    前記第2の流路系の途中には、第4のシリンダ機構に連通する第3の流路系が流体連通しており、
    前記第4のシリンダ機構は、第4のシリンダと、該シリンダ内で進退自在な第4のピストンと、該ピストンによってシリンダ内部が第1、第2の領域に区分され、少なくとも第2の領域には流体が収容され、該流体が第3の流路系を介して第2の流路系に出入り自在となっており、
    前記第1の制御、および/または前記第2の制御の際に、前記第1、第2、第3のピストンを進退させる際に不足した量の流体が、前記第4のシリンダ機構から提供されるようになっている、ハンマーグラブ制御システム。
  2. 前記第1の制御と前記第2の制御のいずれか一方の制御の際に前記第4のシリンダ機構から提供された量の流体が、他方の制御の際には該第4のシリンダ機構内に戻されるようになっている、請求項1に記載のハンマーグラブ制御システム。
  3. 前記流体は作動油であり、前記シリンダは油圧シリンダであって、
    前記第4のシリンダの第1の領域には圧力エアが収容されており、前記第1、第2、第3のピストンを進退させる際に流体が不足した際に、第4のシリンダ機構において、圧力エアによる押圧力によって作動油が第3の流路系に提供される、請求項1または2に記載のハンマーグラブ制御システム。
  4. 請求項3に記載のハンマーグラブ制御システムにおいて、
    圧力エアによる押圧力によって作動油が第3の流路系に提供される過程で、第4のシリンダの第1の領域の体積が増大して圧力エアの圧力が低下し、次いで、該第4のシリンダ内に流体が戻される過程で、該第4のシリンダの第1の領域の体積が縮小して圧力エアの圧力が初期状態に復元される、ハンマーグラブ制御システム。
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