JP2011148376A - 空調用コンプレッサのクラッチ潤滑構造 - Google Patents

空調用コンプレッサのクラッチ潤滑構造 Download PDF

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Shigeru Koyama
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Masaki Ebihara
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Abstract

【課題】 トランスミッションに接続された空調用コンプレッサが作動しているときには、そのクラッチを常時潤滑できるようにする。
【解決手段】 エンジンの駆動力を駆動輪に伝達するトランスミッションに、オイルポンプ駆動軸46で駆動されるオイルポンプOPと、オイルポンプ駆動軸46の駆動力がクラッチ50を介して伝達される空調用コンプレッサACとを設け、エンジンとは異なる駆動源MGにより駆動されるオイルポンプ駆動軸47で作動するオイルポンプOPが吐出するオイルでクラッチ50を潤滑するので、エンジンが作動していないときに空調用コンプレッサACを駆動することができるだけでなく、空調用コンプレッサACが作動しているときには必ずオイルポンプOPを作動して空調用コンプレッサACのクラッチ50を潤滑することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、トランスミッションのオイルポンプ駆動軸により駆動される空調用コンプレッサのクラッチを、オイルポンプが吐出するオイルで潤滑する空調用コンプレッサのクラッチ潤滑構造に関する。
走行用の駆動源としてエンジンおよびモータ・ジェネレータを備えたハイブリッド車両において、モータ・ジェネレータの駆動力をクラッチを介して空調用コンプレッサに伝達することで、車両の駐停車時やエンジンの停止時であっても空調用コンプレッサを駆動して空調を行うことを可能にしたものが、下記特許文献1、2により公知である。
特開平11−198671号公報 特許第4144172号公報
ところで、空調用コンプレッサに対する駆動力の伝達を制御するクラッチを湿式多板型のもので構成した場合、そのクラッチを潤滑するためのオイルポンプが必要になる。このオイルポンプをトランスミッションの足軸で駆動すると、車両の駐停車時にクラッチを潤滑することができなくなる問題がある。またオイルポンプをエンジンの駆動力で駆動可能にし、車両の駐停車時にクラッチを潤滑できるようにしても、アイドルストップ等でエンジンを停止したときにクラッチを潤滑できなくなる問題がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、トランスミッションに接続された空調用コンプレッサが作動しているときには、そのクラッチを常時潤滑できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、エンジンの駆動力を駆動輪に伝達するトランスミッションに、前記エンジンとは異なる駆動源により回転可能なオイルポンプ駆動軸で駆動されるオイルポンプと、前記オイルポンプ駆動軸の駆動力がクラッチを介して伝達される空調用コンプレッサとを設け、前記オイルポンプが吐出するオイルで前記クラッチを潤滑することを特徴とする空調用コンプレッサのクラッチ潤滑構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記駆動源を前記トランスミッションの入力軸に接続し、前記オイルポンプ駆動軸を前記入力軸と平行に配置して該入力軸に動力伝達手段を介して接続したことを特徴とする空調用コンプレッサのクラッチ潤滑構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記空調用コンプレッサを駆動するコンプレッサ駆動軸に設けた前記クラッチと前記オイルポンプ駆動軸とを、スプロケットおよび無端チェーンを介して接続したことを特徴とする空調用コンプレッサのクラッチ潤滑構造が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、前記オイルポンプが吐出するオイルをオイル供給パイプにより前記コンプレッサ駆動軸の内部の油路に供給し、前記油路から前記コンプレッサ駆動軸を径方向に貫通する油孔を通して前記クラッチに供給することを特徴とする空調用コンプレッサのクラッチ潤滑構造が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、前記駆動源は前記エンジンの駆動力をアシストするモータ・ジェネレータであることを特徴とする空調用コンプレッサのクラッチ潤滑構造が提案される。
尚、実施の形態のモータ・ジェネレータMGは本発明の駆動源に対応し、実施の形態の第1入力軸12は本発明の入力軸に対応し、実施の形態のリバースアイドルギヤ29、リバースドリブンギヤ31およびオイルポンプ駆動ギヤ48は本発明の動力伝達手段に対応し、実施の形態のコンプレッサ駆動スプロケット49およびコンプレッサ従動スプロケット51は本発明のスプロケットに対応し、実施の形態の電磁クラッチ50は本発明のクラッチに対応し、実施の形態の第1オイル供給パイプ88は本発明のオイル供給パイプに対応する。
請求項1の構成によれば、エンジンの駆動力を駆動輪に伝達するトランスミッションに、オイルポンプ駆動軸で駆動されるオイルポンプと、オイルポンプ駆動軸の駆動力がクラッチを介して伝達される空調用コンプレッサとを設け、エンジンとは異なる駆動源により駆動されるオイルポンプ駆動軸で作動するオイルポンプが吐出するオイルでクラッチを潤滑するので、エンジンが作動していないときに駆動源で空調用コンプレッサを駆動することができるだけでなく、空調用コンプレッサが作動しているときには必ずオイルポンプを作動させて空調用コンプレッサのクラッチを潤滑することができる。
また請求項2の構成によれば、駆動源をトランスミッションの入力軸に接続し、オイルポンプ駆動軸を入力軸と平行に配置して該入力軸に動力伝達手段を介して接続したので、エンジンでトランスミッションの入力軸を駆動しているときには、駆動源を作動させずにオイルポンプおよび空調用コンプレッサを駆動することが可能になる。
また請求項3の構成によれば、コンプレッサ駆動軸に設けたクラッチとオイルポンプ駆動軸とをスプロケットおよび無端チェーンを介して接続したので、コンプレッサ駆動軸およびオイルポンプ駆動軸のレイアウトの自由度を高めることができる。
また請求項4の構成によれば、オイルポンプが吐出するオイルをオイル供給パイプによりコンプレッサ駆動軸の内部の油路に供給し、その油路からコンプレッサ駆動軸を径方向に貫通する油孔を通してクラッチに供給するので、コンプレッサ駆動軸の回転に伴う遠心力で油孔からオイルを飛散させてクラッチを効果的に潤滑することができる。
また請求項5の構成によれば、エンジンの駆動力をアシストするモータ・ジェネレータをオイルポンプおよび空調用コンプレッサを駆動する駆動源として利用するので、ハイブリッド車両であれば特別の駆動源を必要とせずにオイルポンプおよび空調用コンプレッサを駆動することができる。
ツインクラッチ式トランスミッションのスケルトン図。 1速変速段確立時の作用説明図。 リバース変速段確立時の作用説明図。 図1の4部拡大図。 図4の5部拡大図。 ミッションケースの外面を示す、図4の6方向矢視図。 ミッションケースの内面を示す、図4の7方向矢視図。 クラッチケースの内面を示す、図4の8方向矢視図。
以下、図1〜図8に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、前進5速、後進1速のオートマチックトランスミッションMは、エンジンEのクランクシャフトに同軸に接続された駆動軸11と、駆動軸11と同軸に配置された第1入力軸12と、第1入力軸12の外周を囲むスリーブ状の第2入力軸13と、第1、第2入力軸12,13と平行に配置された副軸14、出力軸15およびアイドル軸16とを備える。駆動軸11にはタンデムに配置された乾式単板クラッチよりなる奇数段クラッチCoおよび偶数段クラッチCeが接続されており、奇数段クラッチCoを締結すると駆動軸11が第1入力軸12に結合され、偶数段クラッチCeを締結すると駆動軸11が第2入力軸13に結合される。
第2入力軸13には入力軸ギヤ17が固設され、副軸14には副軸ギヤ18が固設され、入力軸ギヤ17および副軸ギヤ18はアイドルギヤ19を介して常時連結される。
第1入力軸12には、1速−3速−リバースドライブギヤ20および5速ドライブギヤ21が相対回転自在に支持されており、これらの1速−3速−リバースドライブギヤ20および5速ドライブギヤ21は3速−5速同期装置22を介して第1入力軸12に選択的に結合可能である。副軸14には、2速ドライブギヤ23および4速ドライブギヤ24が相対回転自在に支持されており、これらの2速ドライブギヤ23および4速ドライブギヤ24は2速−4速同期装置25を介して副軸14に選択的に結合可能である。
出力軸15には、1速−2速−3速ドリブンギヤ26と4速−5速ドリブンギヤ27とが固設されており、1速−2速−3速ドリブンギヤ26は1速−3速−リバースドライブギヤ20および2速ドライブギヤ23に噛合し、4速−5速ドリブンギヤ27は4速ドライブギヤ24および5速ドライブギヤ21に噛合する。
アイドル軸16には、リバースドライブギヤ28が固設されるとともに、リバースアイドルギヤ29が相対回転自在に支持されており、リバースアイドルギヤ29はリバースドグクラッチ30によりアイドル軸16に結合可能である。リバースアイドルギヤ29は、第1入力軸12に固設したリバースドリブンギヤ31に噛合する。
第1入力軸12の軸端に設けられた遊星歯車機構32は、サンギヤ33と、リングギヤ34と、キャリヤ35と、複数のピニオン36…とを備えており、サンギヤ33は第1入力軸12に結合され、キャリヤ35は1速−3速−リバースドライブギヤ20に結合され、リングギヤ34は1速ドグクラッチ37を介してハウジング38に結合可能である。
またオートマチックトランスミッションMには、ステータ39およびロータ40を備えるモータ・ジェネレータMGが設けられており、ロータ40が第1入力軸12に結合される。
出力軸15に固設したファイナルドライブギヤ41はディファレンシャルギヤ42のファイナルドリブンギヤ43に噛合する。ディファレンシャルギヤ42は、ドライブシャフト44,44を介して左右の駆動輪W,Wに接続される。
入力軸ギヤ17、アイドルギヤ19、リバースドライブギヤ28、アイドル軸16、リバースドグクラッチ30、リバースアイドルギヤ29およびリバースドリブンギヤ31は、第2入力軸13の回転を反転して第1入力軸12に伝達するための反転手段45を構成する。
更に、第1、第2入力軸12,13と平行に、オイルポンプOPを駆動するオイルポンプ駆動軸46と、空調用コンプレッサACを駆動するコンプレッサ駆動軸47とが配置される。オイルポンプ駆動軸46には、リバースアイドルギヤ29と常時噛合するオイルポンプ駆動ギヤ48と、コンプレッサ駆動スプロケット49とが固設される。またコンプレッサ駆動軸47には、電磁クラッチ50を介してコンプレッサ従動スプロケット51が相対回転自在に支持されており、コンプレッサ駆動スプロケット49とコンプレッサ従動スプロケット51とに無端チェーン52が巻き掛けられる。
次に、上記構成を備えたオートマチックトランスミッションMの1速変速段〜5速変速段およびリバース変速段の確立について説明する。
図2に示すように、1速変速段の確立時には、1速ドグクラッチ37で遊星歯車機構32のリングギヤ34をハウジング38に結合した状態で、奇数段クラッチCoが係合して駆動軸11を第1入力軸12に結合する。この状態では、エンジンEの駆動力が駆動軸11→奇数段クラッチCo→第1入力軸12→サンギヤ33→ピニオン36→キャリヤ35→1速−3速−リバースドライブギヤ20→1速−2速−3速ドリブンギヤ26→出力軸15→ファイナルドライブギヤ41→ファイナルドリブンギヤ43→ディファレンシャルギヤ42→ドライブシャフト44,44の経路で駆動輪W,Wに伝達される。
3速変速段あるいは5速変速段の確立時には、3速−5速同期装置22で1速−3速−リバースドライブギヤ20あるいは5速ドライブギヤ21を第1入力軸12に結合した状態で、奇数段クラッチCoを係合して駆動軸11を第1入力軸12に結合すれば良い。
第2入力軸13は、入力軸ギヤ17、アイドルギヤ19および副軸ギヤ18を介して副軸14に常時接続されている。従って、2速変速段あるいは4速変速段の確立時には、2速−4速同期装置25で2ドライブギヤ23あるいは4速ドライブギヤ24を副軸14に結合した状態で、偶数段クラッチCeを係合して駆動軸11を第2入力軸13に結合すれば良い。
図3に示すように、リバース変速段の確立時には、リバースドグクラッチ30でリバースアイドルギヤ29をアイドル軸16に結合し、1速ドグクラッチ37で遊星歯車機構32のリングギヤ34をハウジング38に結合した状態で、偶数段クラッチCeが係合して駆動軸11を第2入力軸13に結合する。この状態では、エンジンEの駆動力が駆動軸11→偶数段クラッチCe→第2入力軸13→反転手段45→第1入力軸12→サンギヤ33→ピニオン36→キャリヤ35→1速−3速−リバースドライブギヤ20→1速−2速−3速ドリブンギヤ26→出力軸15→ファイナルドライブギヤ41→ファイナルドリブンギヤ43→ディファレンシャルギヤ42→ドライブシャフト44,44の経路で、逆回転になって駆動輪W,Wに伝達される。
駆動輪W,Wに第1入力軸12を介して駆動力が伝達されるとき、つまり1速変速段、3速変速段、5速変速段およびリバース変速段の確立時には、モータ・ジェネレータMGを駆動することでエンジンEの駆動力をアシストすることができ、またモータ・ジェネレータMGを回生制動することで車体の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収することができる。
次に、オイルポンプOPおよび空調用コンプレッサACの駆動について説明する。
第1入力軸12に固設したリバースドリブンギヤ31はアイドル軸16に相対回転自在に支持したリバースアイドルギヤ29に常時噛合し、リバースアイドルギヤ29はオイルポンプ駆動軸46に固設したオイルポンプ駆動ギヤ48に常時噛合しているので、第1入力軸12の回転中にオイルポンプOPは常時駆動される。
またオイルポンプ駆動軸46に固設したコンプレッサ駆動スプロケット49は無端チェーン52を介してコンプレッサ駆動軸47に相対回転自在に支持したコンプレッサ従動スプロケット51に常時連結されるため、電磁クラッチ50でコンプレッサ従動スプロケット51をコンプレッサ駆動軸47に結合することで、オイルポンプOPの作動時には何時でも空調用コンプレッサACは駆動可能である。
奇数段クラッチCoが係合する1速変速段、3速変速段および5速変速段の確立時には第1入力軸12が回転するため、オイルポンプOPおよび空調用コンプレッサACは駆動可能である。偶数段クラッチCeが係合するリバース変速段の確立時にも第1入力軸12が回転するため、オイルポンプOPおよび空調用コンプレッサACは駆動可能である(図3参照)。
偶数段クラッチCeが係合する2速変速段および4速変速段の確立時には、駆動軸11と第1入力軸12との連結が遮断されてエンジンEの駆動力は第1入力軸12に伝達れず、エンジンEの駆動力でオイルポンプOPおよび空調用コンプレッサACを駆動することはできないが、モータ・ジェネレータMGを駆動して第1入力軸12を回転させることで、駆動力でオイルポンプOPおよび空調用コンプレッサACを駆動することができる。もちろん、エンジンEがアイドルストップ等で停止していても、モータ・ジェネレータMGの駆動力でオイルポンプOPおよび空調用コンプレッサACを駆動することができる。
次に、図4および図5に基づいて、オイルポンプOPおよび空調用コンプレッサACの駆動系統の構造を詳述する。
トランスミッションMのハウジングは、エンジンE側のクラッチケース61と、モータ・ジェネレータMG側のミッションケース62とで構成される。クラッチケース61をエンジンEに結合した状態で、両者の間に区画される空間に奇数段クラッチCoおよび偶数段クラッチCeが収納される。またミッションケース62の外側面にモータケース(不図示)が結合され、ミッションケース62およびモータケース間に区画される空間にモータ・ジェネレータMGが収納される。
アイドル軸16はクラッチケース61およびミッションケース62にそれぞれボールベアリング63,64を介して支持されており、アイドル軸16に固設したリバースドライブギヤ28のボス部の周囲にリバースアイドルギヤ29がニードルベアリング65を介して相対回転自在に支持される。リバースアイドルギヤ29は、アイドル軸16に設けたリバースドグクラッチ30を介してアイドル軸16に結合可能である。
オイルポンプ駆動ギヤ48およびコンプレッサ駆動スプロケット49を固設したオイルポンプ駆動軸46は、クラッチケース61およびミッションケース62にそれぞれボールベアリング66,67を介して支持される。オイルポンプ駆動軸46の左端はミッションケース62を内側から外側に貫通し、その先端にオイルポンプOPが接続される。トロコイドポンプよりなるオイルポンプOPは、オイルポンプ駆動軸46に結合されたインナーロータ68とインナーロータ68の外周に噛合するアウターロータ69とを備え、アウターロータ69はミッションケース62の外面にボルト70…で締結されたポンプハウジング71の内部に回転自在に収納される。
電磁クラッチ50は、湿式多板型のクラッチ本体72と電磁アクチュエータ73とで構成される。クラッチケース61およびミッションケース62に2個のボールベアリング74,75を介して支持したコンプレッサ駆動軸47の外周に配置されるクラッチ本体72は、コンプレッサ駆動軸47に2個のボールベアリング76,76を介して相対回転自在に支持したクラッチインナー77と、コンプレッサ駆動軸47に固定したクラッチアウター78と、クラッチインナー77およびクラッチアウター78間に支持した多数の摩擦係合要素79…とを備える。
クラッチ本体72の係合および係合解除を司る電磁アクチュエータ73は、クラッチケース61の内面にボルト80で固定したヨーク81と、ヨーク81の内部に収納したコイル82と、コイル82に吸着可能に対向するアーマチュア83と、アーマチュア83に結合されてヨーク81の内面に摺動自在に案内される伝達部材84と、伝達部材84にボールベアリング85を介して接続された押圧部材86とを備える。
コンプレッサ駆動軸47の左端は空調用コンプレッサACの回転軸87に結合される。またコンプレッサ駆動軸47の右端に開口する油路47aには第1オイル供給パイプ88の先端が挿入されており、前記油路47aから複数の油孔47b…が径方向に貫通する。クラッチインナー77には、コンプレッサ駆動軸47の油孔47b…の径方向外側に位置するように複数の油孔77a…が径方向に貫通する。
図6はミッションケース62の外面(モータ・ジェネレータMGが結合される側)を示し、図7はミッションケース62の内面(クラッチケース61が結合される面)を示し、図8はクラッチケース61の内面(ミッションケース62が結合される面)を示している。尚、図8において図示したクラッチケース61およびオイルポンプOPの間には、図示しないミッションケース62が介在している。また図6〜図8には、第1、第2入力軸12,13、副軸14、出力軸15、アイドル軸16、アイドルギヤ19の軸、ドライブシャフト44、オイルポンプ駆動軸46およびコンプレッサ駆動軸47の位置が鎖線で示される。
図6から明らかなように、ミッションケース62の外面にはモータ・ジェネレータMGのモータハウジング(不図示)が結合される環状の割り面62aが形成されており、その割り面62aの内周側の上部にオイルポンプOPのインナーロータ68およびアウターロータ69を覆うポンプハウジング71がボルト70…で結合される。
図7から明らかなように、ミッションケース62の内面にはトランスミッションMの底部に形成されたオイル溜からオイルポンプOPにオイルを吸い上げるためのオイル吸入パイプ90が配置される。即ち、ミッションケース62の底部にはオイル吸い込み口62bを有するストレーナ収納部62cが形成されており、オイル吸入パイプ90の下端に設けた継手部90aがボルト91でストレーナ収納部62cに結合される。そしてミッションケース62の上部に設けられたオイルポンプOPの吸入口62dにオイル吸入パイプ90の上端に設けた継手部90bがボルト92で結合される。
図8から明らかなように、オイルポンプOPのポンプハウジング71には前記第1オイル供給パイプ88の一端部が結合されており、この第1オイル供給パイプ88はミッションケース62を外面側から内面側に貫通した後、他端部がコンプレッサ駆動軸47の右端に開口する油路47a(図4参照)の内部に挿入される。またポンプハウジング71には第2オイル供給パイプ89が接続されており、この第2オイル供給パイプ89を介してトランスミッションMの各部にオイルが供給される。
次に、オイルポンプOPおよび空調用コンプレッサACの作用について説明する。
トランスミッションMの第1入力軸12が回転しているとき、その回転はリバースドリブンギヤ31、リバースアイドルギヤ29およびオイルポンプ駆動ギヤ48を介してオイルポンプ駆動軸46に伝達され、オイルポンプOPを駆動する。更に、オイルポンプ駆動軸46の回転はコンプレッサ駆動スプロケット49、無端チェーン52およびコンプレッサ従動スプロケット51を介して電磁クラッチ50のクラッチインナー77に伝達される。
このとき、電磁アクチュエータ73のコイル82が励磁するとアーマチュア83がコイル82に吸引され、アーマチュア83と一体の伝達部材84が図5における左方向に移動し、伝達部材84にボールベアリング85を介して接続された押圧部材86が摩擦係合要素79…を相互に密着させることで、クラッチインナー77がクラッチアウター78に結合されて電磁クラッチ50が係合する。その結果、コンプレッサ従動スプロケット51の回転がコンプレッサ駆動軸47に伝達され、空調用コンプレッサACの回転軸87が回転する。
オイルポンプOPが作動すると、ミッションケース62のストレーナ収納部62cの吸込口62dから吸引されたオイルはオイル吸込パイプ90を介してオイルポンプOPに吸入され、オイルポンプOPが吐出するオイルの一部は第1オイル供給パイプ88を介してコンプレッサ駆動軸47の油路47a内に供給され、前記オイルの他の一部は第2オイル供給パイプ89を介してトランスミッションMの各部に供給される。コンプレッサ駆動軸47の油路47a内に供給されたオイルは遠心力で油孔47b…から噴出し、更にクラッチインナー77の油孔77a…を通過して摩擦係合要素79…を潤滑する。
以上のように、ハイブリッド車両のモータ・ジェネレータMGを利用して空調用コンプレッサACを駆動するので、車両が駐停車中であっても、あるいはエンジンEがアイドルストップ等で停止中であっても、空調用コンプレッサACを支障なく作動させて空調を行うことができる。しかも空調用コンプレッサACに駆動力を伝達する経路にオイルポンプOPを配置したので、空調用コンプレッサACの作動時には必ずオイルポンプOPを作動させて電磁クラッチ50の摩擦係合要素79…を確実に潤滑することができる。またエンジンEの作動時には、モータ・ジェネレータMGをわざわざ作動させることなく、エンジンEの駆動力でオイルポンプOPおよび空調用コンプレッサACを駆動することができる。
またコンプレッサ駆動軸47に設けた電磁クラッチ50とオイルポンプ駆動軸46とを、コンプレッサ駆動スプロケット49、無端チェーン52およびコンプレッサ従動スプロケット51を介して接続したので、コンプレッサ駆動軸47およびオイルポンプ駆動軸46のレイアウトの自由度を高めることができる。更に、オイルポンプOPが吐出するオイルを第1オイル供給パイプ88によりコンプレッサ駆動軸47の内部の油路47aに供給し、その油路47aからコンプレッサ駆動軸47を径方向に貫通する油孔47b…を通して電磁クラッチ50に供給するので、コンプレッサ駆動軸47の回転に伴う遠心力で油孔47b…からオイルを飛散させて電磁クラッチ50を効果的に潤滑することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明の駆動源は実施の形態のモータ・ジェネレータMGに限定されず、オイルポンプOPおよび空調用コンプレッサACを駆動するための専用の駆動源であっても良い。
AC 空調用コンプレッサ
E エンジン
M トランスミッション
MG モータ・ジェネレータ(駆動源)
OP オイルポンプ
W 駆動輪
12 第1入力軸(入力軸)
29 リバースアイドルギヤ(動力伝達手段)
31 リバースドリブンギヤ(動力伝達手段)
46 オイルポンプ駆動軸
47 コンプレッサ駆動軸
47a 油路
47b 油孔
48 オイルポンプ駆動ギヤ(動力伝達手段)
49 コンプレッサ駆動スプロケット(スプロケット)
50 電磁クラッチ(クラッチ)
51 コンプレッサ従動スプロケット(スプロケット)
52 無端チェーン
88 第1オイル供給パイプ(オイル供給パイプ)

Claims (5)

  1. エンジン(E)の駆動力を駆動輪(W)に伝達するトランスミッション(M)に、前記エンジン(E)とは異なる駆動源(MG)により回転可能なオイルポンプ駆動軸(46)で駆動されるオイルポンプ(OP)と、前記オイルポンプ駆動軸(46)の駆動力がクラッチ(50)を介して伝達される空調用コンプレッサ(AC)とを設け、前記オイルポンプ(OP)が吐出するオイルで前記クラッチ(50)を潤滑することを特徴とする空調用コンプレッサのクラッチ潤滑構造。
  2. 前記駆動源(MG)を前記トランスミッション(M)の入力軸(12)に接続し、前記オイルポンプ駆動軸(46)を前記入力軸(12)と平行に配置して該入力軸(12)に動力伝達手段(29,31,48)を介して接続したことを特徴とする、請求項1に記載の空調用コンプレッサのクラッチ潤滑構造。
  3. 前記空調用コンプレッサ(AC)を駆動するコンプレッサ駆動軸(47)に設けた前記クラッチ(50)と前記オイルポンプ駆動軸(46)とを、スプロケット(49,51)および無端チェーン(52)を介して接続したことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の空調用コンプレッサのクラッチ潤滑構造。
  4. 前記オイルポンプ(OP)が吐出するオイルをオイル供給パイプ(88)により前記コンプレッサ駆動軸(47)の内部の油路(47a)に供給し、前記油路(47a)から前記コンプレッサ駆動軸(47)を径方向に貫通する油孔(47b)を通して前記クラッチ(50)に供給することを特徴とする、請求項3に記載の空調用コンプレッサのクラッチ潤滑構造。
  5. 前記駆動源は前記エンジン(E)の駆動力をアシストするモータ・ジェネレータ(MG)であることを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の空調用コンプレッサのクラッチ潤滑構造。
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