JP2011147042A - 撮像装置及び携帯機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】支持部材とレンズホルダとの熱膨張の差によって生じる、レンズと撮像素子との位置精度の悪化及び解像度の低下を防止できるようにする。
【解決手段】レンズ2と、レンズ2を収容するレンズホルダ3と、レンズホルダ3を介してレンズ2を収納する筒状のアウタホルダ4を備えたフレーム5と、レンズ2を所定の距離の位置に配置され中央部に受光部を備えた撮像素子7と、アウタホルダ4及びフレーム5の被写体側の上部に取り付けられた、アウタホルダ4を光軸方向に弾性的に支持する支持部材6と、レンズホルダ3およびアウタホルダ4を光軸方向に動作させるアクチュエータ12とを備え、支持部材6は、少なくともレンズホルダ3と固定され、さらに、該固定されるところが、レンズホルダ3との材料の熱膨張係数差による伸縮方向に変形するように構成する。
【選択図】図1
【解決手段】レンズ2と、レンズ2を収容するレンズホルダ3と、レンズホルダ3を介してレンズ2を収納する筒状のアウタホルダ4を備えたフレーム5と、レンズ2を所定の距離の位置に配置され中央部に受光部を備えた撮像素子7と、アウタホルダ4及びフレーム5の被写体側の上部に取り付けられた、アウタホルダ4を光軸方向に弾性的に支持する支持部材6と、レンズホルダ3およびアウタホルダ4を光軸方向に動作させるアクチュエータ12とを備え、支持部材6は、少なくともレンズホルダ3と固定され、さらに、該固定されるところが、レンズホルダ3との材料の熱膨張係数差による伸縮方向に変形するように構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、デジタルカメラ、携帯電話などに用いる撮像装置に関する。
近年、オートフォーカス(AF)の機能を持った撮像装置は、高速移動や小型化の観点からアクチュエータにSMA(形状記憶合金からなるワイヤ)を用いたものがある(特許文献1参照)。このSMAは、電流を流し例えばMAX120℃程度の温度で制御するものであり、その温度を考慮すると、SMAを保持するもの、或いはその近傍のアウタホルダの材料は、一般的に熱溶融温度が高い(MAX120℃程度)材料を選定している。また、レンズを収納するレンズホルダの材質は、特に温度環境変化による光学中心の位置精度低下などを防止するために、レンズと同じ材質を用いている。そのため、レンズおよびレンズホルダとアウタホルダとの材料が異なることがある。また、アウタホルダの被写体側の上部に取り付けられた、アウタホルダを光軸方向に弾性的に支持する支持部材の熱膨張係数は、アウタホルダの熱膨張係数と略同じになっている。
そして、アウタホルダとレンズホルダとの固定は、一般的にアウタホルダ(鏡筒部品)に対し、レンズホルダを回転させて、レンズ焦点を撮像素子の受光部に位置合わせした後、アウタホルダとレンズホルダとを接着剤で固定したものである(特許文献2参照)。
しかしながら、前記撮像装置のような構成では、熱膨張係数の異なる材料でアウタホルダとレンズホルダとを接着固定するため、製造時間を短縮するために接着剤を高温乾燥する場合や使用環境で温度変化する場合において、アウタホルダとレンズホルダの熱膨張の差により、アウタホルダ及びレンズホルダのそれぞれの接合部の径が変化して、例えば接合部の隙間が大きくなる場合、接合部に介在する接着剤に引張り応力が働き、接着剤自体が破断や変形したり、或いは接着剤がアウタホルダ又はレンズホルダから剥離したりして、アウタホルダに対しレンズホルダが回転して位置づれを起こし、レンズと撮像素子との位置精度が悪化し、解像度が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、上記の課題を鑑み、アウタホルダとレンズホルダとの熱膨張の差による、レンズと撮像素子との位置精度の悪化、および解像度の低下を防止できるようにした撮像装置、及び、撮像装置を備えた携帯機器を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る撮像装置では、レンズと、該レンズを収容するレンズホルダと、該レンズホルダを介して前記レンズを収納する筒状のアウタホルダを備えたフレームと、前記レンズを所定の距離の位置に配置され中央部に受光部を備えた撮像素子と、前記アウタホルダ及び前記フレームの被写体側の上部に取り付けられた、前記アウタホルダを光軸方向に弾性的に支持する支持部材と、前記レンズホルダおよび前記アウタホルダを光軸方向に動作させるアクチュエータとを備え、前記支持部材は、少なくとも前記レンズホルダと固定され、さらに、該固定されるところが、前記レンズホルダとの材料の熱膨張係数差による伸縮方向に変形するように構成されることを特徴とする。
この場合、支持部材が、少なくともレンズホルダに固定できる形状に構成されるので、使用環境による温度変化によって材料の伸縮があっても、前記固定されるところが、レンズホルダとの材料の熱膨張係数差による伸縮方向に変形するようになり、熱膨張係数の差を吸収できるようになる。したがって、従来問題であったアウタホルダとレンズホルダとの接着固定部の破損を防止することができ、高精度で安全性の高い撮像装置を提供することができる。
本発明の請求項2に係る撮像装置では、前記支持部材と前記レンズホルダとの固定を接着剤、溶着又はかしめにより行ったものであることを特徴とする。
この場合、支持部材とレンズホルダとの固定に関し、設計的裕度の高い固定を行うことができる。
本発明の請求項3に係る撮像装置では、接着剤は、弾性的接着剤であることを特徴とする。
この場合、支持部材の熱膨張係数をアウタホルダの熱膨張係数よりも大きくすることで、支持部材の熱膨張係数がレンズホルダの熱膨張係数に近づくことになり、支持部材とレンズホルダとの熱膨張係数差による寸法変化がある場合でも、レンズホルダと支持部材が相対的に離間しにくくなり、支持部材に固定されるレンズホルダの位置のばらつきを防止できる。即ち、レンズと撮像素子との位置精度の悪化、および解像度の低下を防止できる。
本発明の請求項4に係る撮像装置では、前記アウタホルダの熱溶融温度が前記レンズホルダの熱溶融温度より高いことを特徴とする。
この場合、前記アウタホルダの熱溶融温度が高いので、高温になるアクチュエータ、即ち通電によって熱収縮するアクチュエータを設けることができる。
本発明の請求項5に係る携帯機器では、上記いずれかの撮像装置を用いたことを特徴とする。
本発明によれば、アウタホルダ及びフレームの被写体側の上部に取り付けられた支持部材を、少なくともレンズホルダと固定し、さらに、該固定されるところを、レンズホルダとの材料の熱膨張係数差による伸縮方向に変形するように構成し、熱膨張係数の差を吸収するようにしたので、レンズと撮像素子との位置精度の悪化、および解像度の低下を防止することができる。つまり、本発明では、アウタホルダ及びレンズホルダの材料の温度変化による伸縮により、アウタホルダとレンズホルダとの接合部の隙間が変化しても、支持部材が隙間の変化方向に変形するので、従来のようなアウタホルダとレンズホルダとの接着固定部の破損という問題が発生しない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態に係る撮像装置につき、図1および図2を参照して説明する。この撮像装置1は、図1に示すように、レンズ2と、レンズ2を収容するレンズホルダ3と、このレンズホルダ3を介してレンズ2を収納する筒状のアウタホルダ4を備えたフレーム5と、アウタホルダ4の被写体側の上部に取り付けられた、アウタホルダ4を光軸方向に弾性的に支持する支持部材としての板ばね6と、レンズ2から所定距離の位置に配置されるとともにその中央部に受光部を有する撮像素子7と、撮像素子7が搭載される基板8と、撮像素子7を覆う透明板9と、赤外線カットフィルタ10とから主構成される。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態に係る撮像装置につき、図1および図2を参照して説明する。この撮像装置1は、図1に示すように、レンズ2と、レンズ2を収容するレンズホルダ3と、このレンズホルダ3を介してレンズ2を収納する筒状のアウタホルダ4を備えたフレーム5と、アウタホルダ4の被写体側の上部に取り付けられた、アウタホルダ4を光軸方向に弾性的に支持する支持部材としての板ばね6と、レンズ2から所定距離の位置に配置されるとともにその中央部に受光部を有する撮像素子7と、撮像素子7が搭載される基板8と、撮像素子7を覆う透明板9と、赤外線カットフィルタ10とから主構成される。
レンズホルダ3には、複数(図1では3枚)のレンズ2が収容されている。レンズホルダ3の上部には、開口部3aが設けられている。この開口部3aは、レンズ2の絞りの機能を果たすものである。また、レンズホルダ3の外面には、雄ねじ3bが形成されている。
また、レンズ2及びレンズホルダ3は、素材としては、熱膨張係数(線膨張係数)が近い又は実質的同じである材料、例えば線膨張係数が約6.6×10−5/℃のポリカーボネート、線膨張係数が約7×10−5/℃の日本ゼオン製のZEONEX等を使用している。
アウタホルダ4は、外形が略円筒状に構成されるとともに、その内面に雌ねじ4aが形成されている。この雌ねじ4aに、レンズホルダ3の雄ねじ3bが螺合し、レンズ2、レンズホルダ3、アウタホルダ4、フレーム5が同心状に配置されるようになっている。また、アウタホルダ4及びフレーム5の素材としては、後述するアクチュエータ13としてSMAを使用するため、レンズホルダ3の熱溶融温度より高い材料、例えば荷重たわみ温度が235(℃)の液晶ポリマー(線膨張係数が約1.3×10−5/℃)が使用されている。なお、このアウタホルダ4及びフレーム5の材料は、前記レンズホルダ3に対し熱溶融温度より高くかつ熱膨張係数が小さく設定されているので、アウタホルダ4及びフレーム5の外周側に高温になる駆動手段、即ち通電によって熱収縮する形状記憶合金のアクチュエータ13を設けることができる。
そして、アウタホルダ4の上面(被写体側の面)には、平面視した時に、開口部6aの中心を通る直交する2本の線の延長線上に、板ばね6に対して位置決めを行うための位置決め軸4bが4つ突設されている(図2参照)。
フレーム5は、詳細には図示していないが、その外形が略直方体形状を呈しており、平面視した時に円形状の空洞部が中央部に形成されている。また、フレーム5の隣り合う一組の側壁において、4つの角部の一つに、アウタホルダ4の撮像素子7側外周面から外部へ突出したガイド軸4cが遊挿されるようにガイド孔5bが形成されている。つまり、ガイド孔5bは、ガイド軸4cの移動方向(光軸方向)に長穴が形成されている。
フレーム5は、詳細には図示していないが、その外形が略直方体形状を呈しており、平面視した時に円形状の空洞部が中央部に形成されている。また、フレーム5の隣り合う一組の側壁において、4つの角部の一つに、アウタホルダ4の撮像素子7側外周面から外部へ突出したガイド軸4cが遊挿されるようにガイド孔5bが形成されている。つまり、ガイド孔5bは、ガイド軸4cの移動方向(光軸方向)に長穴が形成されている。
そして、ガイド孔5bに遊挿されたガイド軸4cの先端部は外部へ突出し、該先端部に図示しない圧縮ばねが外挿され、アウタホルダ4が圧縮ばねによって下方に常時付勢され、レンズ2の進退動作(光軸方向の移動)が迅速、即ち焦点調整が素早くできる構成になっている。なお、図1では、位置決め軸4bは省略されている。
板ばね6は、フレーム5の上面開口部5aと、アウタホルダ4の上面開口部4dとに跨って配置され、フレーム5とアウタホルダ4とを固定している。そして、この板ばね6は、図1では、上記箇所のみに配置されているが、実際には、上下一対で構成されており、レンズホルダ3およびアウタホルダ4を上下から挟むように、平行して配置されている。この一対の板ばね6の弾性によって、レンズ2が基準位置に常時位置するように構成されている。また、板ばね6の素材としては、SUS304(線膨張係数が約1.73×10−5/℃)を使用している。
そして、板ばね6は、図2に示すように、平面視四角形状を呈しており、レンズホルダ3が進退できるように、レンズホルダ3の外径よりも大きい内径を有する開口部6aが中央部に形成されている。また、平面視した時に、開口部6aの中心を通る直交する2本の線の延長線上に、アウタホルダ4の位置決め軸4bの先端部が挿入される位置決め孔6bが形成されている。また、各位置決め孔6bを中心にして両側に延出される円弧スリット6cが形成されている。この円弧スリット6cは、板ばね6の開口部6aの半円の外周に相当する長さを有しており、互いの一側と他側とが交互に内外に位置するように、板ばね6の開口部6aの外周部に4つ形成されている。そして、各円弧スリット6cによってばね部が形成され、板ばね6の開口部6aの周縁が均等に弾性支持される構成になっている。
さらに、一方の被写体側の板ばね6は、その開口部6aの周縁部から、レンズホルダ3の被写体側の上面に向かって(径内方向に)突出される、等脚台形状の突片6dが120度間隔に3つ形成されている。
そして、板ばね6の各突片6dとレンズホルダ3の環状の上面部とに跨るように、かつ、周方向に等間隔(120度間隔)に接着剤11が塗布されている。これにより、アウタホルダ4とレンズホルダ3との接合部の隙間が環境等により変化しても、支持部材である板ばね6が前記隙間の変化方向に変形するので、従来のようなアウタホルダ4とレンズホルダ3との接着固定部の破損という問題が発生しない。
また、板ばね6の熱膨張係数をアウタホルダ4の熱膨張係数よりも大きく設定している。そうすることで、板ばね6の熱膨張係数がレンズホルダ3の熱膨張係数に近づくことになり、板ばね6とレンズホルダ3との間の接着剤11の剥離を防止することができる。
赤外線カットフィルタ10は、レンズ2と透明板9の間の位置に設けられている。具体的には、この赤外線カットフィルタ10は、アウタホルダ4側に設けられたベース14に固定されている。より具体的には、赤外線カットフィルタ10は、ベース14の位置決め部15よりも内側位置で、このベース14に固定されている。
そして、レンズホルダ3およびアウタホルダ4を進退自在に動作させるアクチュエータとして、SMA(形状記憶合金からなるワイヤ)12が、上述したフレーム5の隣り合う一組の側壁に沿って配置されている。このSMA12は、一対の導電端子13から電流(或いは電力)が供給されることで、ジュール熱によって発熱し、長さ方向に収縮するようになっており、この収縮によって、レンズ2が移動(上昇)するようになっている。一方、導電端子13からの電流の供給が停止されると、SMA12は長さ方向に伸長(元の形状に復帰)して、レンズ2が前記移動した位置から元の位置に戻るようになっている。
接着剤11は、シリコン系接着剤が使用されており、この弾性的接着剤によって、使用環境による温度変化により、レンズホルダ3が伸縮することで生じる接着部の応力を吸収するようにしている。
SMA12は、図1では、便宜上、一方の導電端子13によって上下方向に支持されているが、実際には、後述する、フレーム5の対角に配置される保持部材(図示せず)の上端部に両端部が固定され、該両端部からフレーム5の側壁の外面を斜め下方に向かって配され、中央部が、上述したガイド軸4cの基端部に形成された溝(図示せず)に緩みなく引っ掛けられる。即ち、SMA12は、張力が係った状態で、かつ、両端部が高位置で、中央部に向かうにしたがって低位置になる状態で、電流が供給されて長さ方向に収縮することになる。つまり、SMA12が長さ方向に収縮すると同時にガイド軸4cが引き上げられ(被写体側に移動)、ガイド軸4cを介して、アウタホルダ4およびレンズホルダ3が引き上げられる。換言すれば、SMA12の長さ方向に収縮することによってレンズ2が光軸方向に沿って移動するようになる。
一方の導電端子13(図1を正面から見て右側の部材)は、図1では、フレーム5とベース14との間に下端部が固着された後、上方に向かって折り曲げられ、その上端部が水平に折り曲げられた状態が図示されている。他方の導電端子(図1を正面から見て左側の部材)13は、フレーム5とベース14との間に固着された状態の端部のみが図示されている。しかしながら、各導電端子13は、実際には、平面視したフレーム5の対角位置に、かつ、フレーム5の高さ方向に沿って配置される、上述した導電性の保持部材(図示せず)と、各保持部材に電気的に接続されると共に、外部端子(図示せず)に電気的に接続される導電性の給電部材とを有している。本実施形態においては、便宜上、この給電部材を導電端子13とする。
そして、フレーム5は、アウタホルダ4を支持するベース14を有している。このベース14は、アウタホルダ4の下部に保持されている、レンズホルダ3及びレンズ2の主として上下方向の位置決めを行うための位置決め部15と、撮像素子7(又は基板8)に向かって(下方に)突出する突起部16とを有している。
位置決め部15は、所定の面積を有する平面状に形成されている。また、この位置決め部15の外周は、平面視四角形状に構成されている。位置決め部15は、撮像素子7の受光部よりも外周部の近傍で、撮像素子7に対するレンズ2の位置決めを行うようになっている。具体的には、位置決め部15は、撮像素子7の上側に位置する透明板9の表面(上面)に当接するようになっている。この位置決め部15は、透明板9に固着される。
突起部16は、撮像素子7の外周縁の外側位置で基板8に向かって突出するように構成されている。また、突起部16は、撮像素子7の外周を覆うように、その下面が四角形状(四角筒状)に構成されている。具体的には、突起部16は、透明板9の外周縁の外側位置で基板8に向かって突出するように構成されている。また、突起部16は、透明板9の外周を覆うように、その下面が四角形状(四角筒状)に構成されている。
撮像素子5は、透明板9の下面側の固着されている。透明板9は、その下面が半田バンプ等その他の接続手段による接続部17を介して基板8に固定されている。
撮像素子5は、透明板9の下面側の固着されている。透明板9は、その下面が半田バンプ等その他の接続手段による接続部17を介して基板8に固定されている。
なお、外部から撮像素子7へのほこり等の侵入防止、撮像素子7及び透明板9等を保護するために、図示していないが、突起部16と基板8との間を接着剤等で埋め込む密閉構造にしてもよい。
以下、本発明に係る撮像装置1の製造方法について説明する。
まず、レンズ2をレンズホルダ3内に取り付けるとともに、このレンズホルダ3の雄ねじ3bをフレーム5のアウタホルダ4の雌ねじ4aに螺合させて、このレンズホルダ3をアウタホルダ4内に収容する。
つぎに、アウタホルダ4側に設けられた位置決め部15を透明板9の所定の位置に載置するとともに、アウタホルダ4側に設けられた突起部16を基板8に載置する。この際、撮像素子7に対するレンズ2の中心の位置づれ及びそのレンズ2の中心軸に傾きが生じないように、位置決めする。この位置決めが完了すると、アウタホルダ4が撮像素子7及び基板8に固定される。なお、次に突起部16と基板8との間を接着剤等で埋め込こんで密閉構造にしてもよい。
そして、アウタホルダ4の位置決め軸4bに、板ばね6が位置決めされた状態で固設されるとともに、レンズホルダ3とアウタホルダ4と板ばね6とに係るように接着剤11が塗布されて、撮像装置1が完成する。
(第2実施形態)
つぎに第2実施形態に係る撮像装置について、図3を参照して説明する。図3において、図2と同一符号は同一もしくは相当するものを示し、前記第1実施形態と異なる点は、板ばね6の開口部6aと、該開口部6aの外周部に形成れた4つの円弧スリット6cとの間の領域で、且つ、各突片6dの外側に位置するように、前記円弧スリット6cよりも短い円弧スリット6eを形成した上で、各突片6dのうちいずれか一つとレンズホルダ3の被写体側の上面とを接着剤11で固着し、レンズホルダ3とアウタホルダ4を固定している点である。
(第2実施形態)
つぎに第2実施形態に係る撮像装置について、図3を参照して説明する。図3において、図2と同一符号は同一もしくは相当するものを示し、前記第1実施形態と異なる点は、板ばね6の開口部6aと、該開口部6aの外周部に形成れた4つの円弧スリット6cとの間の領域で、且つ、各突片6dの外側に位置するように、前記円弧スリット6cよりも短い円弧スリット6eを形成した上で、各突片6dのうちいずれか一つとレンズホルダ3の被写体側の上面とを接着剤11で固着し、レンズホルダ3とアウタホルダ4を固定している点である。
具体的に説明すると、板ばね6の各位置決め孔6bの間で、且つ、各突片6dの外側に位置するように、直交する中心線の延長線上に、上述した4つの円弧スリット(以下、第1円弧スリットという)6cよりも短い4つの第2円弧スリット6eを形成し、各第2円弧スリット6eと開口部6aを径方向に沿って繋ぐ連結スリット6fを形成している。この連結スリット6fによって、レンズホルダ3と板ばね6の材料の伸縮による接着部の応力を、板ばね6の機械的変形(径方向の変形)により抑制することができる。
なお、本発明に係る撮像装置は、上記の各実施形態に限らず、種々の変形が可能である。
例えば、上記の第1,2実施形態では、SMA12及び一対の導電端子13をアウタホルダ4の側壁の外面に沿って配置するようにしたが、図4に示すように、フレーム5とアウタホルダ4との空隙に配置するようにしてもよい。
また、上述した各実施形態で使用される接着剤としては、シリコン系の弾性的接着剤を使用するのが好ましく、温度変化によるレンズホルダ3と、アウタホルダ4の材料の伸縮による接着部の応力を吸収することができる。
また、前記各実施形態において、説明した撮像装置は、図5(a)、(b)に示すように、携帯機器である携帯電話Hの撮像装置設置部H1に設置される。
また、前記各実施形態において、説明した撮像装置は、図5(a)、(b)に示すように、携帯機器である携帯電話Hの撮像装置設置部H1に設置される。
本発明に係る撮像装置は、携帯機器Hとしての携帯電話のほか、駆動モジュールおよびそれを備える電子機器に適用できる。
1 撮像装置
2 レンズ
3 レンズホルダ
4 アウタホルダ
5 フレーム
6 支持部材(板ばね)
7 撮像素子
12 アクチュエータ
2 レンズ
3 レンズホルダ
4 アウタホルダ
5 フレーム
6 支持部材(板ばね)
7 撮像素子
12 アクチュエータ
Claims (5)
- レンズと、該レンズを収容するレンズホルダと、該レンズホルダを介して前記レンズを収納する筒状のアウタホルダを備えたフレームと、前記レンズを所定の距離の位置に配置され中央部に受光部を備えた撮像素子と、前記アウタホルダ及び前記フレームの被写体側の上部に取り付けられた、前記アウタホルダを光軸方向に弾性的に支持する支持部材と、前記レンズホルダおよび前記アウタホルダを光軸方向に動作させるアクチュエータとを備え、前記支持部材は、少なくとも前記レンズホルダと固定され、さらに、該固定されるところが、前記レンズホルダとの材料の熱膨張係数差による伸縮方向に変形するように構成されることを特徴とする撮像装置。
- 前記支持部材と前記レンズホルダとの固定を接着剤、溶着又はかしめにより行ったものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記支持部材の熱膨張係数を、前記アウタホルダの熱膨張係数よりも大きくすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
- 前記アウタホルダの熱溶融温度が前記レンズホルダの熱溶融温度より高いことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の撮像装置。
- 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の撮像装置を用いたことを特徴とする携帯機器。
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