JP2011145799A - 資産交換支援装置、資産交換支援プログラム及び資産交換の支援方法 - Google Patents

資産交換支援装置、資産交換支援プログラム及び資産交換の支援方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011145799A
JP2011145799A JP2010004731A JP2010004731A JP2011145799A JP 2011145799 A JP2011145799 A JP 2011145799A JP 2010004731 A JP2010004731 A JP 2010004731A JP 2010004731 A JP2010004731 A JP 2010004731A JP 2011145799 A JP2011145799 A JP 2011145799A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
asset
loan
information
exchange
recourse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010004731A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4544548B1 (ja
Inventor
Takaaki Osada
高明 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKYO KANTEI KK
Original Assignee
TOKYO KANTEI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOKYO KANTEI KK filed Critical TOKYO KANTEI KK
Priority to JP2010004731A priority Critical patent/JP4544548B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4544548B1 publication Critical patent/JP4544548B1/ja
Publication of JP2011145799A publication Critical patent/JP2011145799A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】 ノンリコースローンの対象となる不動産等の資産の交換において、資産の評価額の差の精算やノンリコースローンに対応するローンの残高の繰上返済の要否等に関する情報を提示する資産交換支援装置等を提供する。
【解決手段】 ノンリコースローンの対象物件の所有者である交換市場システムの利用者が操作する利用者端末は、交換市場システムと通信ネットワークで接続されていて、物件の交換を希望する利用者は利用者端末から交換市場システムにアクセスして、物件情報データベースにおいて希望条件に合致する物件情報を検索する。希望に合致する物件については、単に物件の属性情報等のリストが出力されるだけではなく、交換対象となる物件の評価額の差の精算額、交換後に付随するノンリコースローンに対応するローンの残高、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額などが演算され、候補物件リストにあわせて出力される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ノンリコースローンの対象となる不動産などの資産の交換を支援する資産交換支援装置、資産交換支援プログラム及び資産交換の支援方法に関するものである。
不動産などの資産の所有者は、所有する資産を他の資産に買い換えたい場合がある。不動産や株式、中古自動車のように流通市場が整備されていれば、所有する資産を市場で売却するとともに、売却して得た資金によって新たに他の資産を購入することによって、資産を買い換えることが可能である。
しかしながら、資産を買い換えるために資産の売却、購入という二つの取引をそれぞれ行なうと、取引の度に手数料等の支払いが発生することに加えて、売却から購入までのタイムラグによって買い換えたかった資産が購入できなくなったり、価格が変動したりする場合があるなど、希望どおりに買い換えが行えないケースも生じる。
これに対して、あらかじめ買い換えたい資産が特定されているのであれば、所有する資産と直接交換することができれば、取引コストや価格変動リスクの面で有利となる。不動産等の資産を交換するには、双方の希望に合致する資産のマッチング、交換条件の調整などの工程を要することになるため、コンピュータを用いてこうした工程を効率化する発明が開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2002−207812号公報 特表2002−541561号公報
これらの発明においては、交換までの工程を効率化するために、コンピュータを用いて希望する物件を検索し、候補物件のリストを出力すること(特許文献2の段落0044等)や、コンピュータネットワークを介して交換希望者間の交渉を行うこと(特許文献1の段落0082等)などの方法が開示されているが、資産の取得に付随するローン(住宅の取得資金を調達した住宅ローン等)を、交換にあたってシステム上どのように扱い得るかについて検討されていない。
資産の取得資金を調達するためのローンは、債務者が全資力をもって返済することが義務付けられたリコース型のローンであることが多いが、当事者間で資産の交換について合意が成立したとしても、リコース型のローンであれば各々の責任で処理することが必要になり、交換する資産に担保権が設定されている場合はローンを繰上返済し、交換により取得する資産を担保にした新たなローンを組まなければならなくなる。このようなローンの借り換えは、追加の手数料等やローンの審査に対応する労力を生じさせるため、資産の交換を困難にする要因の一つとなっている。
これに対して、近年は、債務者の返済義務を対象資産の範囲に限定したノンリコースローンと呼ばれるローンが利用されるようになっている。ノンリコースローンでは、債務者の信用力に関わらず、返済原資は対象資産から発生するキャッシュフローに限定されているため、交換対象となる資産に付随するローンがノンリコースローンである場合には、ローンと一体で資産を交換することが可能になり、交換が容易となって資産の交換を促進することが想定される。
このように、ノンリコースローンが付随した状態で資産を交換する際には、交換を希望する資産を選択する際には、資産の属性だけでなく、資産の評価額やノンリコースローンの残高の差などを考慮することが必要になり、特許文献1、2の発明にはない固有の課題への対応が求められることになる。
本発明は、このような課題に対応するためになされたものであり、ノンリコースローンの対象となる不動産などの資産の交換を支援する資産交換支援装置、資産交換支援プログラム及び資産交換の支援方法を提供することを目的とするものである。
本願にかかる課題を解決する第1の発明は、ノンリコースローンの対象資産の交換を支援する資産交換支援装置であって、交換可能なノンリコースローンの対象資産について、各々の資産の評価額、属性、及びノンリコースローンに対応するローンの残高を含む資産情報を格納する資産情報格納手段と、ノンリコースローンの対象資産の所有者であり、資産の交換を希望する利用者が操作する利用者端末から、前記資産情報格納手段に格納された前記利用者が所有して交換を希望する資産に関する資産情報を特定する情報と、前記資産と交換を希望する資産の評価額又は属性の少なくとも一つを指定した交換対象となる資産の希望条件を受け付ける希望条件受付手段と、前記交換条件受付手段が受け付けた資産情報を特定する情報から、前記資産情報格納手段に格納された前記利用者が所有して交換を希望する資産の資産情報を読み出す所有資産特定手段と、前記資産情報格納手段に格納された資産情報を検索して、前記希望条件受付手段が受け付けた希望条件に合致する資産を特定し、特定された各々の資産の資産情報を読み出す資産情報検索手段と、前記所有資産特定手段が読み出した資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高と、前記資産情報検索手段が読み出した資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高から、前記利用者が所有して交換を希望する資産と前記交換条件に合致する各々の資産を交換する場合に発生する、資産の評価額の差の精算額、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額の少なくとも一つを各々の資産の交換条件として演算する交換条件演算手段と、前記資産情報検索手段が特定した各々の資産について、前記精算額、前記ノンリコースローンに対応するローンの残高、又は前記返済額の少なくとも一つを交換条件として含む情報を、前記利用者が所有して交換を希望する資産と交換する候補資産に関する情報として、前記利用者端末に出力させる候補資産出力手段と、を備えることを特徴とする資産交換支援装置である。
本願にかかる課題を解決する第2の発明は、ノンリコースローンの対象資産の交換を支援する資産交換支援装置であって、交換可能なノンリコースローンの対象資産について、各々の資産の評価額、属性、及びノンリコースローンに対応するローンの残高を含む資産情報を格納する資産情報格納手段と、ノンリコースローンの対象資産の所有者であり、資産の交換を希望する利用者が操作する利用者端末から、前記利用者が所有して交換を希望する資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高を含む資産情報を受け付ける資産情報受付手段と、前記利用者端末から、前記資産と交換を希望する資産の評価額又は属性の少なくとも一つを指定した交換対象となる資産の希望条件を受け付ける希望条件受付手段と、前記資産情報格納手段に格納された資産情報を検索して、前記希望条件受付手段が受け付けた希望条件に合致する資産を特定し、特定された各々の資産の資産情報を読み出す資産情報検索手段と、前記資産情報受付手段が受け付けた資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高と、前記資産情報検索手段が読み出した資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高から、前記利用者が所有して交換を希望する資産と前記交換条件に合致する各々の資産を交換する場合に発生する、資産の評価額の差の精算額、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額の少なくとも一つを各々の資産の交換条件として演算する交換条件演算手段と、前記資産情報検索手段が特定した各々の資産について、前記精算額、前記ノンリコースローンの残高、又は前記返済額の少なくとも一つを交換条件として含む情報を、前記利用者が所有して交換を希望する資産と交換する候補資産に関する情報として、前記利用者端末に出力させる候補資産出力手段と、を備えることを特徴とする資産交換支援装置である。
本発明では、所有する資産の評価額とノンリコースローンに対応するローンの残高に対して、交換対象となる資産の属性等の希望条件に合致する各々の資産の評価額とノンリコースローンに対応するローンの残高から、資産の評価額の差の精算額、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額等を交換条件として演算し、これらの情報を出力するよう構成することによって、ノンリコースローンの対象となる不動産などの資産の所有者が所有する資産の交換を検討する際に、候補となる資産の属性に関する情報だけでなく、資産の評価額の差の精算やノンリコースローンに対応するローンの残高の繰上返済の要否等の情報から、資産の交換に伴い必要になる資金や、交換後に債務を負うことになるノンリコースローンに対応するローンの残高等を確認することが可能になる。
尚、本発明において、不動産などの資産とあわせて交換の対象となるローンは、原則としてノンリコースローンとなるが、交換の際に債務者の信用力に依存しないノンリコースローンとなっていればよいので、例えば、ローンの債権者がノンリコースローンへの変更を事前承諾したリコース型のローンを対象に含むこともできる。そのため、本発明において交換の対象となるローンの残高や繰上返済額は、ノンリコースローンに限られず、ノンリコースへの変更が可能なリコース型のローンを含めた「ノンリコースローンに対応するローン」の残高や繰上返済額となる。
本発明において、第1の発明では、資産の所有者はあらかじめ所有する資産の評価額、属性、及びノンリコースローンの残高を含む資産情報を、資産情報格納手段に格納しておく。一方、第2の発明では、資産の所有者は交換の候補となる資産の検索を要求する際に、所有する資産の評価額、属性、及びノンリコースローンの残高を含む資産情報を、利用者が入力する。
また、本発明は、前記利用者端末から、前記候補資産出力手段が候補資産に関する情報として出力させた資産のうち、前記利用者が交換を希望する資産として一又は二以上の資産の選択を受け付ける資産選択受付手段と、前記資産選択受付手段が選択を受け付けた資産について、前記資産情報格納手段の対応する資産情報に、交換希望を受け付けたことを示す情報を記録する交換希望記録手段と、を備えることを特徴とすることもできる。
このように、資産情報格納手段の資産情報に交換希望を受け付けたことを示す情報を記録するよう構成することによって、例えば、資産の所有者が交換を希望する資産を選択すると、選択された資産の所有者に交換希望があることを通知したり、双方の交換希望が合致した際に資産の所有者双方に希望が合致したことを通知したりすることが可能になる。
また、本発明は、前記希望条件受付手段は、資産を交換する場合に発生する、資産の評価額の差の精算額、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額の少なくとも一つに関する条件を交換対象となる資産の希望条件として受け付け、前記資産情報検索手段が特定した各々の資産から、前記交換条件演算手段が演算した前記精算額、前記ノンリコースローンに対応するローンの残高、又は前記返済額のいずれかが前記希望条件受付手段が受け付けた希望条件に合致する資産を選択する資産情報選択手段を備えていて、前記候補資産出力手段は、前記資産情報選択手段が選択した資産に関する情報を、前記候補資産に関する情報として、前記利用者端末に出力させることを特徴とすることもできる。
このように、資産の評価額の差の精算額、交換時のノンリコースローンの残高、ノンリコースローンの繰上返済に必要な返済額を希望条件に指定し、かかる希望条件に合致した資産のみを選択して候補物件として出力することによって、利用者は交換に伴って得られる資金や必要になる資金や、交換後に債務を負うことになるノンリコースローンの残高等をも考慮しながら、交換を希望する資産を検討することが可能になる。
さらに、第1の発明は、前記交換条件演算手段は、資産の評価額の差の精算額として、前記所有資産特定手段が読み出した資産情報に含まれる資産の評価額と前記資産情報検索手段が読み出した資産情報に含まれる資産の評価額の差額を、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高として、前記所有資産特定手段が読み出した資産情報に含まれるノンリコースローンに対応するローンの残高と前記資産情報検索手段が読み出した資産情報に含まれるノンリコースローンに対応するローンの残高のうちいずれか少ない額を、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額として、前記所有資産特定手段が読み出した資産情報に含まれるノンリコースローンに対応するローンの残高が前記資産情報検索手段が読み出した資産情報に含まれるノンリコースローンに対応するローンの残高を超過する場合には超過する額を、前記交換条件として演算することを特徴としてもよい。
さらに、第2の発明は、前記交換条件演算手段は、資産の評価額の差の精算額として、前記資産情報受付手段が受け付けた資産情報に含まれる資産の評価額と前記資産情報検索手段が読み出した資産情報に含まれる資産の評価額の差額を、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高として、前記資産情報受付手段が受け付けた資産情報に含まれるノンリコースローンに対応するローンの残高と前記資産情報検索手段が読み出した資産情報に含まれるノンリコースローンに対応するローンの残高のうちいずれか少ない額を、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額として、前記資産情報受付手段が受け付けた資産情報に含まれるノンリコースローンに対応するローンの残高が前記資産情報検索手段が読み出した資産情報に含まれるノンリコースローンに対応するローンの残高を超過する場合には超過する額を、前記交換条件として演算することを特徴としてもよい。
以上のように構成すると、第1の発明及び第2の発明において、所有する資産の評価額と希望条件に合致する資産の評価額との差、所有する資産についてのノンリコースローンに対応するローンの残高と希望条件に合致する資産についてのノンリコースローンに対応するローンの残高との対比から、資産の評価額の差の精算額、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額等の交換条件を演算することができる。
さらに、本発明は、ノンリコースローンの対象資産に関連する資産の時価に関する情報を格納する時価情報格納手段と、前記時価情報格納手段から、前記資産情報格納手段に資産情報が格納された資産に関連する資産の時価に関する情報を取得し、前記時価に関する情報を反映して前記資産情報に含まれる資産の評価額を更新する資産情報更新手段と、を備えることを特徴とすることもできる。
このように構成すると、資産情報格納手段の資産情報に含まれる資産の評価額を時価を反映して更新し、より正確な情報を利用者に提示することが可能になる。
本発明は、本発明にかかる資産交換支援装置に備えられる資産交換支援プログラムとして特定することもできる。
第1の発明に対応する資産交換支援プログラムは、ノンリコースローンの対象資産の交換を支援する資産交換支援プログラムであって、交換可能なノンリコースローンの対象資産について、各々の資産の評価額、属性、及びノンリコースローンに対応するローンの残高を含む資産情報を格納する資産情報格納手段を備えたコンピュータに、ノンリコースローンの対象資産の所有者であり、資産の交換を希望する利用者が操作する利用者端末から、前記資産情報格納手段に格納された前記利用者が所有して交換を希望する資産に関する資産情報を特定する情報と、前記資産と交換を希望する資産の評価額又は属性の少なくとも一つを指定した交換対象となる資産の希望条件を受け付ける希望条件受付ステップと、前記交換条件受付ステップで受け付けた資産情報を特定する情報から、前記資産情報格納手段に格納された前記利用者が所有して交換を希望する資産の資産情報を読み出す所有資産特定ステップと、前記資産情報格納手段に格納された資産情報を検索して、前記希望条件受付ステップで受け付けた希望条件に合致する資産を特定し、特定された各々の資産の資産情報を読み出す資産情報検索ステップと、前記所有資産特定ステップで読み出した資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高と、前記資産情報検索ステップで読み出した資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高から、前記利用者が所有して交換を希望する資産と前記交換条件に合致する各々の資産を交換する場合に発生する、資産の評価額の差の精算額、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額の少なくとも一つを各々の資産の交換条件として演算する交換条件演算ステップと、前記資産情報検索ステップで特定した各々の資産について、前記精算額、前記ノンリコースローンに対応するローンの残高、又は前記返済額の少なくとも一つを交換条件として含む情報を、前記利用者が所有して交換を希望する資産と交換する候補資産に関する情報として、前記利用者端末に出力させる候補資産出力ステップと、を実行させることを特徴とする資産交換支援プログラムである。
第2の発明に対応する資産交換支援プログラムは、ノンリコースローンの対象資産の交換を支援する資産交換支援プログラムであって、交換可能なノンリコースローンの対象資産について、各々の資産の評価額、属性、及びノンリコースローンに対応するローンの残高を含む資産情報を格納する資産情報格納手段を備えたコンピュータに、ノンリコースローンの対象資産の所有者であり、資産の交換を希望する利用者が操作する利用者端末から、前記利用者が所有して交換を希望する資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高を含む資産情報を受け付ける資産情報受付ステップと、前記利用者端末から、前記資産と交換を希望する資産の評価額又は属性の少なくとも一つを指定した交換対象となる資産の希望条件を受け付ける希望条件受付ステップと、前記資産情報格納手段に格納された資産情報を検索して、前記希望条件受付ステップで受け付けた希望条件に合致する資産を特定し、特定された各々の資産の資産情報を読み出す資産情報検索ステップと、前記資産情報受付ステップで受け付けた資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高と、前記資産情報検索ステップで読み出した資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高から、前記利用者が所有して交換を希望する資産と前記交換条件に合致する各々の資産を交換する場合に発生する、資産の評価額の差の精算額、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額の少なくとも一つを各々の資産の交換条件として演算する交換条件演算ステップと、前記資産情報検索ステップで特定した各々の資産について、前記精算額、前記ノンリコースローンに対応するローンの残高、又は前記返済額の少なくとも一つを交換条件として含む情報を、前記利用者が所有して交換を希望する資産と交換する候補資産に関する情報として、前記利用者端末に出力させる候補資産出力ステップと、を実行させることを特徴とする資産交換支援プログラムである。
本発明は、本発明にかかる資産交換支援装置又は資産交換支援プログラムによって実行される、資産交換の支援方法として特定することもできる。
第1の発明に対応する資産交換の支援方法は、ノンリコースローンの対象資産の交換を支援する資産交換の支援方法であって、交換可能なノンリコースローンの対象資産について、各々の資産の評価額、属性、及びノンリコースローンに対応するローンの残高を含む資産情報を格納する資産情報格納手段を備えたコンピュータが、ノンリコースローンの対象資産の所有者であり、資産の交換を希望する利用者が操作する利用者端末から、前記資産情報格納手段に格納された前記利用者が所有して交換を希望する資産に関する資産情報を特定する情報と、前記資産と交換を希望する資産の評価額又は属性の少なくとも一つを指定した交換対象となる資産の希望条件を受け付ける希望条件受付ステップと、前記コンピュータが、前記交換条件受付ステップで受け付けた資産情報を特定する情報から、前記資産情報格納手段に格納された前記利用者が所有して交換を希望する資産の資産情報を読み出す所有資産特定ステップと、前記コンピュータが、前記資産情報格納手段に格納された資産情報を検索して、前記希望条件受付ステップで受け付けた希望条件に合致する資産を特定し、特定された各々の資産の資産情報を読み出す資産情報検索ステップと、前記コンピュータが、前記所有資産特定ステップで読み出した資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高と、前記資産情報検索ステップで読み出した資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高から、前記利用者が所有して交換を希望する資産と前記交換条件に合致する各々の資産を交換する場合に発生する、資産の評価額の差の精算額、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額の少なくとも一つを各々の資産の交換条件として演算する交換条件演算ステップと、前記コンピュータが、前記資産情報検索ステップで特定した各々の資産について、前記精算額、前記ノンリコースローンに対応するローンの残高、又は前記返済額の少なくとも一つを交換条件として含む情報を、前記利用者が所有して交換を希望する資産と交換する候補資産に関する情報として、前記利用者端末に出力させる候補資産出力ステップと、を有することを特徴とする資産交換の支援方法である。
第2の発明に対応する資産交換の支援方法は、ノンリコースローンの対象資産の交換を支援する資産交換支援方法であって、交換可能なノンリコースローンの対象資産について、各々の資産の評価額、属性、及びノンリコースローンに対応するローンの残高を含む資産情報を格納する資産情報格納手段を備えたコンピュータが、ノンリコースローンの対象資産の所有者であり、資産の交換を希望する利用者が操作する利用者端末から、前記利用者が所有して交換を希望する資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高を含む資産情報を受け付ける資産情報受付ステップと、前記コンピュータが、前記利用者端末から、前記資産と交換を希望する資産の評価額又は属性の少なくとも一つを指定した交換対象となる資産の希望条件を受け付ける希望条件受付ステップと、前記コンピュータが、前記資産情報格納手段に格納された資産情報を検索して、前記希望条件受付ステップで受け付けた希望条件に合致する資産を特定し、特定された各々の資産の資産情報を読み出す資産情報検索ステップと、前記コンピュータが、前記資産情報受付ステップで受け付けた資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高と、前記資産情報検索ステップで読み出した資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高から、前記利用者が所有して交換を希望する資産と前記交換条件に合致する各々の資産を交換する場合に発生する、資産の評価額の差の精算額、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額の少なくとも一つを各々の資産の交換条件として演算する交換条件演算ステップと、前記コンピュータが、前記資産情報検索ステップで特定した各々の資産について、前記精算額、前記ノンリコースローンに対応するローンの残高、又は前記返済額の少なくとも一つを交換条件として含む情報を、前記利用者が所有して交換を希望する資産と交換する候補資産に関する情報として、前記利用者端末に出力させる候補資産出力ステップと、を有することを特徴とする資産交換の支援方法である。
本発明によって、ノンリコースローンの対象となる不動産などの資産の交換を検討する際には、資産の評価額の差の精算額、ノンリコースローンに対応するローンの残高や繰上返済の要否などに関する情報を提示することによって、資産の交換に伴い必要になる資金や、交換後に債務を負うことになるノンリコースローンに対応するローンの残高等を把握することが可能になるので、ノンリコースローンの対象資産の交換が促進され、不動産等の流通市場の活性化に資することが期待される。
本発明にかかる資産交換支援装置の実施形態の概要を示す図である。 本発明にかかる資産交換支援装置の構成を示すブロック図である。 本発明にかかる資産交換支援装置による物件情報の登録の流れを示す図である。 本発明にかかる資産交換支援装置による交換候補となる物件検索の流れを示す図である。 本発明にかかる資産交換支援装置による交換候補となる物件リスト出力の流れを示す図である。 本発明にかかる資産交換支援装置による物件情報への交換希望の記録の流れを示す図である。 ノンリコースローン付の資産交換の第1のパターン(交換前)を示す図である。 ノンリコースローン付の資産交換の第1のパターン(交換後)を示す図である。 ノンリコースローン付の資産交換の第2のパターン(交換前)を示す図である。 ノンリコースローン付の資産交換の第2のパターン(交換後)を示す図である。 本発明にかかる資産交換支援装置による処理フローを示す第1のフローチャートである。 本発明にかかる資産交換支援装置による処理フローを示す第2のフローチャートである。 本発明にかかる資産交換支援装置において、物件評価の精算額等を演算する処理フローを示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態について、図面を用いて以下に詳細に説明する。尚、以下では本発明を不動産の交換に適用する例について説明するが、本発明の適用される資産は不動産に限定されるものではない。以下の説明は本発明の実施形態の一例を示したものであって、データベースに含まれる情報や端末に出力される情報等についても、かかる実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明にかかる資産交換支援装置の実施形態の概要を示している。資産交換を支援する交換市場システム(資産交換支援装置)は、ノンリコースローンの対象物件(対象資産)である不動産に関する物件情報を管理する。交換市場システムの物件情報データベースには、交換市場システムの管理者が操作する管理者端末や、ノンリコースローンの対象物件の所有者である交換市場システムの利用者が操作する利用者端末から、ノンリコースローンの対象物件である不動産に関する物件情報の入力や更新が行われる。
交換市場システムと利用者端末はインターネット等の通信ネットワークで接続されていて、物件の交換を希望する利用者は利用者端末から交換市場システムにアクセスして、物件情報データベースにおいて希望条件に合致する物件情報を検索する。該当する物件については、単に物件の属性情報等のリストが出力されるだけではなく、交換対象となる物件の評価額の差の精算額、物件に付随する交換後のノンリコースローンの残高、ノンリコースローンの繰上返済に必要な返済額などが演算され、候補物件に関する情報として、あわせて出力される。
尚、本発明において対象物件に付随するローンは、物件情報の登録時においてノンリコースローンであることが必須とされるものではなく、交換の際に債務者の信用力に依存しないノンリコースローンとして、物件とあわせて交換可能な状態となり得るものであればよい。例えば、ローンの債権者である金融機関がノンリコースローンへの変更を事前承諾したリコース型のローンや、一定期間経過後に自動的にノンリコースローンに切り換わるリコース型のローンなどを対象に含むこともできる。以下の実施形態の詳細な説明において、物件情報に記録されるローンをノンリコースローンとして説明するが、ここで説明するノンリコースローンの残高や繰上返済額には、上記に例示したようなノンリコースローンに対応するリコース型のローンの残高や繰上返済額を含むものであってもよい。
図2のブロック図は、本発明にかかる資産交換支援装置の構成を示している。本発明にかかる資産交換支援装置に対応する交換市場システム10には、物件情報登録部11、交換物件検索部12、交換希望記録部13、評価額更新部14、交換情報通知部15、物件情報データベース16、市場価格データベース17、利用者情報データベース18が備えられている。交換物件検索部12には、所有物件特定部121、物件検索部122、精算額演算部123、ローン残高演算部124、繰上返済額演算部125、候補物件出力部126が含まれる。
交換市場システム10には、インターネット等の通信ネットワークに接続されたWebサーバ等のコンピュータが用いられ、CPU、メインメモリ、HDDが備えられている。HDDに格納されたアプリケーションプログラムを動作させて所定の機能を実現する場合には、メインメモリにアプリケーションプログラムが読み出されて、CPUによって演算処理が実行される。
物件情報登録部11、交換物件検索部12、交換希望記録部13、評価額更新部14、交換情報通知部15の各部と、交換物件検索部12に含まれる所有物件特定部121、物件検索部122、精算額演算部123、ローン残高演算部124、繰上返済額演算部125、候補物件出力部126の各部は、いずれも機能的に特定されるものであって、これらの機能に対応するアプリケーションプログラムがHDDからメインメモリに読み出され、CPUで演算処理が実行されることによって、各々の機能が実現される。
物件情報データベース16、市場価格データベース17、利用者情報データベース18には、それぞれコンピュータのHDDの所定の記憶領域が割り当てられるが、これらの情報の記憶に用いられるコンピュータの物理的な構成は特に限定されるものではなく、物件情報登録部11等が設けられるコンピュータと同一のコンピュータのHDDに割り当てられるものであってもよいし、データベースサーバを構成する他のコンピュータに記憶され、物件情報登録部11等が設けられるコンピュータに読み出されるものであってもよい。
交換市場システム10は、交換市場システム10の管理者が操作する管理者端末20とLAN等の通信ネットワークにより接続されていて、管理者端末20から物件情報データベース16への情報の入力等を行うことができる。管理者端末20に用いられるコンピュータの種別は特に限定されるものではなく、例えば、パーソナルコンピュータを用いることとしてもよい。
交換市場システム10は、ノンリコースローンの対象物件の所有者である交換市場システム10の利用者が操作する利用者端末30とインターネット等の通信ネットワークにより接続されていて、利用者端末30から物件情報データベース16に格納された情報の検索等を行うことができる。利用者端末30に用いられるコンピュータの種別は特に限定されるものではなく、例えば、パーソナルコンピュータを用いることとしてもよい。
以上の構成を前提にして、本発明にかかる資産交換支援装置(交換市場システム10)の各部の具体的な動作について、図3〜図6と、図11〜図13のフローチャートを用いて説明する。
図3は、交換市場システム10による物件情報の登録の流れを示している。交換市場システム10に備えられた物件情報データベース16には、ノンリコースローンの対象となっている住宅等の不動産について、所有者が交換可能と考えている物件の物件情報が格納されている。図3に例示したように、各々の物件毎に設けられたレコードには、物件の識別番号、所有者を特定する情報、住所や建物構造などの物件の属性情報、物件の評価額、物件に付随するノンリコースローンの残高等のローンに関する情報(ノンリコースローンへの変更可能なリコース型のローンである場合は、ノンリコースローンへの変更条件等を含むものであってもよい)、他者からの交換希望の有無などの物件情報が記憶されている。
物件情報データベース16に格納されるこれらの物件情報は、交換市場システム10の管理者が操作する管理者端末20や、ノンリコースローンの対象物件の所有者である交換市場システム10の利用者が操作する利用者端末30から入力された情報を物件情報登録部11で受け付けて、物件情報データベース16に書き込まれる。
また、物件情報に含まれる物件の評価額は、時間を反映した最新の情報が記憶されていることが好ましい。交換市場システム10には、公示地価や取引事例など、不動産の時価に関する情報を格納する市場価格データベース17が備えられていて、評価額更新部14が定期的に起動され、各々の物件の評価額の洗い替えが行われる。尚、市場価格データベース17については、交換市場システム10と通信ネットワークで接続された外部データベースを用いるものであってもよい。
ここで物件の評価額の洗い替えの方法は特に限定されるものではなく、評価額更新部14では、近隣の公示地価を基準にした評価、類似の取引事例を参考にした評価など、一般に用いられている不動産の鑑定評価手法のアルゴリズムをプログラムに採用して、評価額の演算と物件情報の更新処理を行うこととすればよい。
図4は、交換市場システム10による交換候補となる物件検索の流れを、図5は、交換市場システム10による交換候補となる物件リスト出力の流れを、それぞれ示している。図11のフローチャートを参照しながら、以下に処理の流れを説明する。
ノンリコースローンの対象資産の所有者であり、資産の交換を希望する交換市場システム10の利用者は、利用者端末30を操作して交換市場システム10にアクセスする。利用者は、利用者を特定するためのID、利用者を認証するためのパスワード、自らが所有する物件を特定する物件コード、交換対象となる物件についての希望条件を入力して、これらの情報が交換市場システム10で受け付けられる(S01)。
これらの情報を受け付けた交換市場システム10では、利用者情報データベース18を検索して(S02)、受け付けた利用者のIDが有効なIDか、受け付けたパスワードが利用者情報データベース18にIDと紐付けてあらかじめ登録されているパスワードと一致するかを確認して、利用者の本人認証を行う(S03)。
利用者本人であることが確認できなかった場合には、エラー処理となる。一方、利用者本人であることが確認されれば、所有物件特定部121が起動され、物件情報データベース16を検索して(S04)、受け付けた利用者のIDが所有者となっている物件情報の中に、受け付けた物件コードに対応する物件情報が含まれているかを確認して、利用者が確かに指定された物件の所有者であるかを確認する(S05)。
図4には、利用者が入力する情報の一部についての一例が示されているが、この例であれば、物件情報データベース16において利用者「甲」が指定した物件コード「001」の物件情報を確認すると、所有者が「甲」となっているため、利用者が指定した物件の所有者であることが確認される。
物件の所有者であることが確認されなかった場合には、エラー処理となる。一方、物件の所有者であることが確認されれば、受け付けた物件コードに対応する物件情報を物件情報データベース16から読み出す(S06)。
尚、利用者が所有する物件の物件情報を取得する方法については、これまでに説明した利用者の指定した物件コードに対応する物件情報を物件情報データベース16から読み出す方法に限られるものではなく、後に説明する本発明において物件情報に含まれることが必要な情報を、希望条件等とあわせて利用者端末30に入力させ、利用者端末30から受け付けるよう構成してもよい。
続いて物件検索部122が起動され、物件情報データベース16に格納された物件情報の中に、受け付けた希望条件に合致する物件情報が存在するかを検索する(S07)。ここで該当する物件情報が存在しなかった場合は、利用者端末30に該当物件なしと通知するための画面を出力して、処理を終了する。一方、該当する物件情報が存在した場合には、物件情報データベース16から希望条件に合致する物件情報を読み出して(S08)、物件情報に対応する物件を利用者が所有する物件と交換する場合に発生する、物件の評価額の差を精算するために必要になる精算額(精算額演算部123により実行)、物件の交換時における物件に付随するノンリコースローンの残高(ローン残高演算部124により実行)、物件の交換時における残高に一致させるためにノンリコースローンについて繰上返済が必要になる返済額(繰上返済額演算部125により実行)を、それぞれ演算する(S09)。この処理を、希望条件に合致する全ての物件情報について繰り返す(S10)。
希望条件に合致する全ての物件情報について、物件の評価額の差を精算するために必要になる精算額、物件の交換時における物件に付随するノンリコースローンの残高、物件の交換時における残高に一致させるためにノンリコースローンについて繰上返済が必要になる返済額が演算されると、候補物件出力部126が起動され、交換候補となる各々の物件の属性等に関する情報に加えて、これらの演算結果を表示する交換の候補物件のリストを作成し(S11)、利用者端末30に送信してディスプレイ等に出力させる(S12)。
図5の利用者端末30側に候補物件リストの一例を示しているが、交換候補となる物件それぞれについて、交換をした場合に発生する、評価額の差の精算額、交換時のノンリコースローンの残高、ノンリコースローンの繰上返済に必要な返済額が表示されるので、物件の交換を検討する利用者は、候補物件の概要だけでなく、物件を交換した場合に必要な資金(精算額や繰上返済額)まで把握することができるので、ノンリコースローン付の物件の交換を検討するのに好適となる。
図5の例では、利用者が指定した希望条件に対して、物件コード「101」「201」「301」の3つの物件が合致している。物件の評価額の差を精算するために必要になる精算額、物件を交換する際の物件に付随するノンリコースローンの残高、物件を交換するために必要になるノンリコースローンの繰上返済の返済額は、以下のように演算する。
利用者の所有する物件について、評価額は50百万円、ノンリコースローンの残高は30百万円であるのに対して、物件コード「101」の物件の評価額は40百万円、ノンリコースローンの残高は20百万円となっている。そのため、これらの物件を交換すると、利用者は評価額の差の10百万円を受け取ることになる。ノンリコースローンの残高は交換時に同額となるよう一致させることが必要なので、交換時の残高は少ないほうの20百万円となり、利用者は交換前にノンリコースローンを10百万円繰上返済することが必要になる(ちなみにこのケースでは、精算額として受け取る10百万円を繰上返済に充てればいいので、利用者の負担は実質的には0となる)。
物件コード「201」の物件については、評価額は50百万円、ノンリコースローンの残高は25百万円となっている。そのため、これらの物件を交換すると、評価額には差がないために精算額は発生しない。ノンリコースローンの交換時の残高は少ないほうの25百万円となり、利用者は交換前にノンリコースローンを5百万円繰上返済することが必要になる(ちなみにこのケースでは、利用者には5百万円の繰上返済のための追加資金が必要になる)。
物件コード「301」の物件については、評価額は60百万円、ノンリコースローンの残高は30百万円となっている。そのため、これらの物件を交換すると、利用者は評価額の差の10百万円を支払うことになる。ノンリコースローンの残高は同額となっているので、いずれも繰上返済の必要は生じない(ちなみにこのケースでは、利用者には丁に支払う10百万円の追加資金が必要になる)。
評価額の差の精算額とノンリコースローンの残高、繰上返済額を演算するアルゴリズムについて、図7〜図10を用いてさらに詳しく説明する。図7〜図10はいずれも交換を希望する利用者(甲)の所有する物件(物件A)の評価額が候補物件(物件B)の評価額より高いケースで、図7(交換前)、図8(交換後)は、付随するノンリコースローンの残高が利用者(甲)の所有する物件(物件A)のほうが候補物件(物件B)より多い場合、図9(交換前)、図10(交換後)は、付随するノンリコースローンの残高が利用者(甲)の所有する物件(物件A)のほうが候補物件(物件B)より少ない場合である。尚、利用者(甲)の所有する物件の評価額が候補物件の評価額より低いケースについては、利用者(甲)の所有する物件を候補物件(物件B)として考えればよい。
図7のケースでは、利用者(甲)の所有する物件(物件A)の評価額aから候補物件(物件B)の評価額bを減じた額が精算額となり、図8に示したように、利用者(甲)が候補物件の所有者(乙)からa−bを受け取ることになる。
一方、付随するノンリコースローンの残高は交換時には少ないほうに一致させるため、利用者(甲)の所有する物件(物件A)のノンリコースローンの残高xを、候補物件(物件B)のノンリコースローンの残高yにまで減少させることになる。そのため、図8に示したように、利用者(甲)はx−yを交換時までにノンリコースローンの債権者に繰上返済して残高をyに一致させることが必要になる。
ここで、精算額として受け取るa−bが、繰上弁済額のx−y以上である場合には、精算額によって繰上返済が可能になるため、利用者(甲)は新たな資金調達を必要としないが、a−bがx−yに満たない場合であれば、(x−y)−(a−b)の資金調達が必要になる。
図9のケースでも、精算額については図7のケースと同様に、利用者(甲)の所有する物件(物件A)の評価額aから候補物件(物件B)の評価額bを減じた額が精算額となり、図10に示したように、利用者(甲)が候補物件の所有者(乙)からa−bを受け取ることになる。
一方、付随するノンリコースローンの残高は交換時には少ないほうに一致させるため、候補物件(物件B)のノンリコースローンの残高yを、利用者(甲)の所有する物件(物件A)のノンリコースローンの残高xにまで減少させることになる。そのため、図10に示したように、候補物件の所有者(乙)はy−xを交換時までにノンリコースローンの債権者に繰上返済して残高をxに一致させることが必要になる。
このケースでは、利用者(甲)には繰上返済の必要が生じないため、精算額として受け取るa−bがそのまま余裕資金となる。一方、候補物件の所有者(乙)には、a−bの精算額の支払いが生じるとともに、y−xの繰上返済も要するため、(x−y)+(a−b)の資金調達が必要になることになる。以上に説明したように、本発明によれば、ノンリコースローン付での物件の交換を判断するために有益な情報を提供することが可能になる。
尚、これらの例において、甲や乙が物件Aや物件Bを取得する資金を調達するために、ノンリコースローン以外にもリコース型のローンを併用している場合がある(例えば、特許第4383507号に開示された発明によって、債務者の信用力と対象資産の評価に応じてノンリコースとリコースそれぞれの枠を設定した融資条件を出力することが可能となる)。こうしたケースにおいて、ノンリコースローンの残高x、yには、ノンリコース枠部分の残高のみが演算の対象とされることになり、債務者は物件の交換時までにリコース枠部分の繰上返済を行っておくことが求められる。
このような演算のアルゴリズムをフローチャートで示したのが図13で、図11のフローチャートのS09での処理の詳細を示している。まず、利用者(甲)の所有する物件(物件A)の評価額aと候補物件(物件B)の評価額bの差を演算し(S090)、a=bとなれば(S091)、精算額を0に決定する(S092)。a>bであれば(S093)、精算額をa−bの受け取りに決定し(S094)、a<bであれば(S093)、精算額をa−bの支払いに決定する(S095)。
次に、利用者(甲)の所有する物件(物件A)のノンリコースローンの残高xと候補物件(物件B)のノンリコースローンの残高yの差を演算し(S096)、x=y又はx<yであれば(S097)、交換時のノンリコースローンの残高はxとなり、繰上返済額を0に決定する(S098)。x>yであれば(S097)、交換時のノンリコースローンの残高はyとなり、繰上返済額をx−yに決定する(S099)。
以上に説明した候補物件のリストを出力する流れにおいて、利用者が指定する交換対象となる物件についての希望条件には、住所や駅までの所要時間、間取りや築年数等の物件の属性に関する条件だけでなく、自らが所有する物件との評価額との差により発生する精算額、交換後に債務を負うことになるノンリコースローンの残高、残高交換時に発生するノンリコースローンの繰上返済の上限額などを指定することもできる。
このように、精算額等の繰上弁済額が希望条件として指定されている場合は、図11のフローチャートであれば、S10において属性に関する希望条件に合致する全ての候補物件について精算額等の演算が終了した後に、これらの候補物件について演算された精算額等から、希望条件として指定された精算額等の条件に合致する物件をさらに絞り込んで選択し、S11では選択された物件のみから候補物件リストを作成することとすればよい。
図6は、交換市場システム10による物件情報への交換希望の記録の流れを示している。図12のフローチャートを参照しながら、以下に処理の流れを説明する。
利用者端末30に出力された候補物件リストの中から、利用者が交換を希望する物件を選択すると、選択された物件の物件コードが送信され、交換市場システム10でこれを受け付ける(S13)。交換市場システム10では、交換希望記録部13が起動されて、物件情報データベース16の受け付けた物件コードに対応する物件情報に、交換希望があったことが記録される(S14)。
ここで交換希望を記録する際には、相手方が利用者の所有する物件の物件情報を確認できるように、利用者の所有する物件の物件コードをあわせて書き込むことが好ましい。図6に示した例では、利用者「甲」の所有する物件の物件コード「001」が、交換希望として選択された物件コード「101」のレコードに書き込まれている。
続いて、交換情報通知部15が起動されて、選択された物件の物件情報から物件の所有者を利用者ID等により特定し(S15)、利用者情報データベース18を検索する(S16)。選択された物件の所有者の利用者情報が確認されれば(S17)、利用者情報に含まれる電子メールアドレス等の利用者への通知先を読み出して(S18)、所有する物件に交換希望者が現れたことを通知する交換情報通知を作成して(S19)、電子メール等によって通知を送信する(S20)。
尚、交換情報通知を送信するタイミングについては、上記のようにいずれか一方から交換希望が記録されたときに限定されるものではなく、物件の所有者双方からの交換希望の記録が合致した際、すなわち、双方がそれぞれ交換を希望する物件を検索、選択して、お互いの交換希望が双方の所有する物件の物件情報に記録された際に、交換情報通知部15が物件情報データベース16に格納された物件情報に記録された交換希望の合致を検出して、双方の所有者に通知を送信するよう構成してもよい。但し、この方式による場合は、双方の交換希望が合致する確率が相当程度低くなることも予想されるため、物件情報データベース16に格納される物件情報には複数の交換希望を記録できるよう構成して、交換希望が合致する確率を高めることが好ましい。
10 交換市場システム(資産交換支援装置)
11 物件情報登録部
12 交換物件検索部
121 所有物件特定部
122 物件検索部
123 精算額演算部
124 ローン残高演算部
125 繰上返済額演算部
126 候補物件出力部
13 交換希望記録部
14 評価額更新部
15 交換情報通知部
16 物件情報データベース
17 市場価格データベース
18 利用者情報データベース
20 管理者端末
30 利用者端末

Claims (11)

  1. ノンリコースローンの対象資産の交換を支援する資産交換支援装置であって、
    交換可能なノンリコースローンの対象資産について、各々の資産の評価額、属性、及びノンリコースローンに対応するローンの残高を含む資産情報を格納する資産情報格納手段と、
    ノンリコースローンの対象資産の所有者であり、資産の交換を希望する利用者が操作する利用者端末から、前記資産情報格納手段に格納された前記利用者が所有して交換を希望する資産に関する資産情報を特定する情報と、前記資産と交換を希望する資産の評価額又は属性の少なくとも一つを指定した交換対象となる資産の希望条件を受け付ける希望条件受付手段と、
    前記交換条件受付手段が受け付けた資産情報を特定する情報から、前記資産情報格納手段に格納された前記利用者が所有して交換を希望する資産の資産情報を読み出す所有資産特定手段と、
    前記資産情報格納手段に格納された資産情報を検索して、前記希望条件受付手段が受け付けた希望条件に合致する資産を特定し、特定された各々の資産の資産情報を読み出す資産情報検索手段と、
    前記所有資産特定手段が読み出した資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高と、前記資産情報検索手段が読み出した資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高から、前記利用者が所有して交換を希望する資産と前記交換条件に合致する各々の資産を交換する場合に発生する、資産の評価額の差の精算額、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額の少なくとも一つを各々の資産の交換条件として演算する交換条件演算手段と、
    前記資産情報検索手段が特定した各々の資産について、前記精算額、前記ノンリコースローンに対応するローンの残高、又は前記返済額の少なくとも一つを交換条件として含む情報を、前記利用者が所有して交換を希望する資産と交換する候補資産に関する情報として、前記利用者端末に出力させる候補資産出力手段と、
    を備えることを特徴とする資産交換支援装置。
  2. ノンリコースローンの対象資産の交換を支援する資産交換支援装置であって、
    交換可能なノンリコースローンの対象資産について、各々の資産の評価額、属性、及びノンリコースローンに対応するローンの残高を含む資産情報を格納する資産情報格納手段と、
    ノンリコースローンの対象資産の所有者であり、資産の交換を希望する利用者が操作する利用者端末から、前記利用者が所有して交換を希望する資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高を含む資産情報を受け付ける資産情報受付手段と、
    前記利用者端末から、前記資産と交換を希望する資産の評価額又は属性の少なくとも一つを指定した交換対象となる資産の希望条件を受け付ける希望条件受付手段と、
    前記資産情報格納手段に格納された資産情報を検索して、前記希望条件受付手段が受け付けた希望条件に合致する資産を特定し、特定された各々の資産の資産情報を読み出す資産情報検索手段と、
    前記資産情報受付手段が受け付けた資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高と、前記資産情報検索手段が読み出した資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高から、前記利用者が所有して交換を希望する資産と前記交換条件に合致する各々の資産を交換する場合に発生する、資産の評価額の差の精算額、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額の少なくとも一つを各々の資産の交換条件として演算する交換条件演算手段と、
    前記資産情報検索手段が特定した各々の資産について、前記精算額、前記ノンリコースローンの残高、又は前記返済額の少なくとも一つを交換条件として含む情報を、前記利用者が所有して交換を希望する資産と交換する候補資産に関する情報として、前記利用者端末に出力させる候補資産出力手段と、
    を備えることを特徴とする資産交換支援装置。
  3. 前記利用者端末から、前記候補資産出力手段が候補資産に関する情報として出力させた資産のうち、前記利用者が交換を希望する資産として一又は二以上の資産の選択を受け付ける資産選択受付手段と、
    前記資産選択受付手段が選択を受け付けた資産について、前記資産情報格納手段の対応する資産情報に、交換希望を受け付けたことを示す情報を記録する交換希望記録手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の資産交換支援装置。
  4. 前記希望条件受付手段は、資産を交換する場合に発生する、資産の評価額の差の精算額、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額の少なくとも一つに関する条件を交換対象となる資産の希望条件として受け付け、
    前記資産情報検索手段が特定した各々の資産から、前記交換条件演算手段が演算した前記精算額、前記ノンリコースローンに対応するローンの残高、又は前記返済額のいずれかが前記希望条件受付手段が受け付けた希望条件に合致する資産を選択する資産情報選択手段を備えていて、
    前記候補資産出力手段は、前記資産情報選択手段が選択した資産に関する情報を、前記候補資産に関する情報として、前記利用者端末に出力させること
    を特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の資産交換支援装置。
  5. 前記交換条件演算手段は、資産の評価額の差の精算額として、前記所有資産特定手段が読み出した資産情報に含まれる資産の評価額と前記資産情報検索手段が読み出した資産情報に含まれる資産の評価額の差額を、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高として、前記所有資産特定手段が読み出した資産情報に含まれるノンリコースローンに対応するローンの残高と前記資産情報検索手段が読み出した資産情報に含まれるノンリコースローンに対応するローンの残高のうちいずれか少ない額を、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額として、前記所有資産特定手段が読み出した資産情報に含まれるノンリコースローンに対応するローンの残高が前記資産情報検索手段が読み出した資産情報に含まれるノンリコースローンに対応するローンの残高を超過する場合には超過する額を、前記交換条件として演算すること
    を特徴とする請求項1記載の資産交換支援装置。
  6. 前記交換条件演算手段は、資産の評価額の差の精算額として、前記資産情報受付手段が受け付けた資産情報に含まれる資産の評価額と前記資産情報検索手段が読み出した資産情報に含まれる資産の評価額の差額を、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高として、前記資産情報受付手段が受け付けた資産情報に含まれるノンリコースローンに対応するローンの残高と前記資産情報検索手段が読み出した資産情報に含まれるノンリコースローンに対応するローンの残高のうちいずれか少ない額を、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額として、前記資産情報受付手段が受け付けた資産情報に含まれるノンリコースローンに対応するローンの残高が前記資産情報検索手段が読み出した資産情報に含まれるノンリコースローンに対応するローンの残高を超過する場合には超過する額を、前記交換条件として演算すること
    を特徴とする請求項2記載の資産交換支援装置。
  7. ノンリコースローンの対象資産に関連する資産の時価に関する情報を格納する時価情報格納手段と、
    前記時価情報格納手段から、前記資産情報格納手段に資産情報が格納された資産に関連する資産の時価に関する情報を取得し、前記時価に関する情報を反映して前記資産情報に含まれる資産の評価額を更新する資産情報更新手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の資産交換支援装置。
  8. ノンリコースローンの対象資産の交換を支援する資産交換支援プログラムであって、
    交換可能なノンリコースローンの対象資産について、各々の資産の評価額、属性、及びノンリコースローンに対応するローンの残高を含む資産情報を格納する資産情報格納手段を備えたコンピュータに、
    ノンリコースローンの対象資産の所有者であり、資産の交換を希望する利用者が操作する利用者端末から、前記資産情報格納手段に格納された前記利用者が所有して交換を希望する資産に関する資産情報を特定する情報と、前記資産と交換を希望する資産の評価額又は属性の少なくとも一つを指定した交換対象となる資産の希望条件を受け付ける希望条件受付ステップと、
    前記交換条件受付ステップで受け付けた資産情報を特定する情報から、前記資産情報格納手段に格納された前記利用者が所有して交換を希望する資産の資産情報を読み出す所有資産特定ステップと、
    前記資産情報格納手段に格納された資産情報を検索して、前記希望条件受付ステップで受け付けた希望条件に合致する資産を特定し、特定された各々の資産の資産情報を読み出す資産情報検索ステップと、
    前記所有資産特定ステップで読み出した資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高と、前記資産情報検索ステップで読み出した資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高から、前記利用者が所有して交換を希望する資産と前記交換条件に合致する各々の資産を交換する場合に発生する、資産の評価額の差の精算額、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額の少なくとも一つを各々の資産の交換条件として演算する交換条件演算ステップと、
    前記資産情報検索ステップで特定した各々の資産について、前記精算額、前記ノンリコースローンに対応するローンの残高、又は前記返済額の少なくとも一つを交換条件として含む情報を、前記利用者が所有して交換を希望する資産と交換する候補資産に関する情報として、前記利用者端末に出力させる候補資産出力ステップと、
    を実行させることを特徴とする資産交換支援プログラム。
  9. ノンリコースローンの対象資産の交換を支援する資産交換支援プログラムであって、
    交換可能なノンリコースローンの対象資産について、各々の資産の評価額、属性、及びノンリコースローンに対応するローンの残高を含む資産情報を格納する資産情報格納手段を備えたコンピュータに、
    ノンリコースローンの対象資産の所有者であり、資産の交換を希望する利用者が操作する利用者端末から、前記利用者が所有して交換を希望する資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高を含む資産情報を受け付ける資産情報受付ステップと、
    前記利用者端末から、前記資産と交換を希望する資産の評価額又は属性の少なくとも一つを指定した交換対象となる資産の希望条件を受け付ける希望条件受付ステップと、
    前記資産情報格納手段に格納された資産情報を検索して、前記希望条件受付ステップで受け付けた希望条件に合致する資産を特定し、特定された各々の資産の資産情報を読み出す資産情報検索ステップと、
    前記資産情報受付ステップで受け付けた資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高と、前記資産情報検索ステップで読み出した資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高から、前記利用者が所有して交換を希望する資産と前記交換条件に合致する各々の資産を交換する場合に発生する、資産の評価額の差の精算額、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額の少なくとも一つを各々の資産の交換条件として演算する交換条件演算ステップと、
    前記資産情報検索ステップで特定した各々の資産について、前記精算額、前記ノンリコースローンに対応するローンの残高、又は前記返済額の少なくとも一つを交換条件として含む情報を、前記利用者が所有して交換を希望する資産と交換する候補資産に関する情報として、前記利用者端末に出力させる候補資産出力ステップと、
    を実行させることを特徴とする資産交換支援プログラム。
  10. ノンリコースローンの対象資産の交換を支援する資産交換の支援方法であって、
    交換可能なノンリコースローンの対象資産について、各々の資産の評価額、属性、及びノンリコースローンに対応するローンの残高を含む資産情報を格納する資産情報格納手段を備えたコンピュータが、ノンリコースローンの対象資産の所有者であり、資産の交換を希望する利用者が操作する利用者端末から、前記資産情報格納手段に格納された前記利用者が所有して交換を希望する資産に関する資産情報を特定する情報と、前記資産と交換を希望する資産の評価額又は属性の少なくとも一つを指定した交換対象となる資産の希望条件を受け付ける希望条件受付ステップと、
    前記コンピュータが、前記交換条件受付ステップで受け付けた資産情報を特定する情報から、前記資産情報格納手段に格納された前記利用者が所有して交換を希望する資産の資産情報を読み出す所有資産特定ステップと、
    前記コンピュータが、前記資産情報格納手段に格納された資産情報を検索して、前記希望条件受付ステップで受け付けた希望条件に合致する資産を特定し、特定された各々の資産の資産情報を読み出す資産情報検索ステップと、
    前記コンピュータが、前記所有資産特定ステップで読み出した資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高と、前記資産情報検索ステップで読み出した資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高から、前記利用者が所有して交換を希望する資産と前記交換条件に合致する各々の資産を交換する場合に発生する、資産の評価額の差の精算額、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額の少なくとも一つを各々の資産の交換条件として演算する交換条件演算ステップと、
    前記コンピュータが、前記資産情報検索ステップで特定した各々の資産について、前記精算額、前記ノンリコースローンに対応するローンの残高、又は前記返済額の少なくとも一つを交換条件として含む情報を、前記利用者が所有して交換を希望する資産と交換する候補資産に関する情報として、前記利用者端末に出力させる候補資産出力ステップと、
    を有することを特徴とする資産交換の支援方法。
  11. ノンリコースローンの対象資産の交換を支援する資産交換支援方法であって、
    交換可能なノンリコースローンの対象資産について、各々の資産の評価額、属性、及びノンリコースローンに対応するローンの残高を含む資産情報を格納する資産情報格納手段を備えたコンピュータが、ノンリコースローンの対象資産の所有者であり、資産の交換を希望する利用者が操作する利用者端末から、前記利用者が所有して交換を希望する資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高を含む資産情報を受け付ける資産情報受付ステップと、
    前記コンピュータが、前記利用者端末から、前記資産と交換を希望する資産の評価額又は属性の少なくとも一つを指定した交換対象となる資産の希望条件を受け付ける希望条件受付ステップと、
    前記コンピュータが、前記資産情報格納手段に格納された資産情報を検索して、前記希望条件受付ステップで受け付けた希望条件に合致する資産を特定し、特定された各々の資産の資産情報を読み出す資産情報検索ステップと、
    前記コンピュータが、前記資産情報受付ステップで受け付けた資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高と、前記資産情報検索ステップで読み出した資産情報に含まれる資産の評価額及びノンリコースローンに対応するローンの残高から、前記利用者が所有して交換を希望する資産と前記交換条件に合致する各々の資産を交換する場合に発生する、資産の評価額の差の精算額、交換時のノンリコースローンに対応するローンの残高、ノンリコースローンに対応するローンの繰上返済に必要な返済額の少なくとも一つを各々の資産の交換条件として演算する交換条件演算ステップと、
    前記コンピュータが、前記資産情報検索ステップで特定した各々の資産について、前記精算額、前記ノンリコースローンに対応するローンの残高、又は前記返済額の少なくとも一つを交換条件として含む情報を、前記利用者が所有して交換を希望する資産と交換する候補資産に関する情報として、前記利用者端末に出力させる候補資産出力ステップと、
    を有することを特徴とする資産交換の支援方法。
JP2010004731A 2010-01-13 2010-01-13 資産交換支援装置、資産交換支援プログラム及び資産交換の支援方法 Active JP4544548B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010004731A JP4544548B1 (ja) 2010-01-13 2010-01-13 資産交換支援装置、資産交換支援プログラム及び資産交換の支援方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010004731A JP4544548B1 (ja) 2010-01-13 2010-01-13 資産交換支援装置、資産交換支援プログラム及び資産交換の支援方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4544548B1 JP4544548B1 (ja) 2010-09-15
JP2011145799A true JP2011145799A (ja) 2011-07-28

Family

ID=42824803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010004731A Active JP4544548B1 (ja) 2010-01-13 2010-01-13 資産交換支援装置、資産交換支援プログラム及び資産交換の支援方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4544548B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6278425B1 (ja) * 2016-11-28 2018-02-14 株式会社トータルライフソリューション 不動産情報提供システム及び不動産情報提供方法
JP2019114174A (ja) * 2017-12-26 2019-07-11 株式会社Dgコミュニケーションズ 住替え支援システム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113066495B (zh) * 2021-03-17 2024-04-09 北京骑胜科技有限公司 求助方法、设备、存储介质以及计算机程序产品

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002207812A (ja) * 2000-11-13 2002-07-26 Komeisha:Kk 不動産交換システム及び不動産交換方法並びに情報記録媒体
JP2003268982A (ja) * 2002-03-15 2003-09-25 Eg Junkan Kenkyusho:Kk 老朽化集合住宅の交換・建替システム
JP2004185249A (ja) * 2002-12-03 2004-07-02 Katsuzai System:Kk インターネット利用による活財spc借地権システム駆動の情報配信収集システム
JP2009151579A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Isamu Matsukawa 不動産物件取引支援システム、不動産物件取引処理サーバ、不動産物件取引支援方法、及び不動産物件取引支援コンピュータ・プログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002207812A (ja) * 2000-11-13 2002-07-26 Komeisha:Kk 不動産交換システム及び不動産交換方法並びに情報記録媒体
JP2003268982A (ja) * 2002-03-15 2003-09-25 Eg Junkan Kenkyusho:Kk 老朽化集合住宅の交換・建替システム
JP2004185249A (ja) * 2002-12-03 2004-07-02 Katsuzai System:Kk インターネット利用による活財spc借地権システム駆動の情報配信収集システム
JP2009151579A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Isamu Matsukawa 不動産物件取引支援システム、不動産物件取引処理サーバ、不動産物件取引支援方法、及び不動産物件取引支援コンピュータ・プログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6278425B1 (ja) * 2016-11-28 2018-02-14 株式会社トータルライフソリューション 不動産情報提供システム及び不動産情報提供方法
JP2018088058A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 株式会社トータルライフソリューション 不動産情報提供システム及び不動産情報提供方法
JP2019114174A (ja) * 2017-12-26 2019-07-11 株式会社Dgコミュニケーションズ 住替え支援システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4544548B1 (ja) 2010-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6888850B2 (ja) 取引管理装置、取引管理システム、取引管理システムにおける取引管理方法、プログラム
JP4435139B2 (ja) 金融商品取引管理装置、プログラム
WO2010024185A1 (ja) 取引管理装置および読出可能記憶媒体
JP5189905B2 (ja) 営業支援システム及び営業支援方法
KR101805404B1 (ko) P2p 담보 대출 금융 기술 서비스 방법 및 그 시스템
JP2009151579A (ja) 不動産物件取引支援システム、不動産物件取引処理サーバ、不動産物件取引支援方法、及び不動産物件取引支援コンピュータ・プログラム
JP4544548B1 (ja) 資産交換支援装置、資産交換支援プログラム及び資産交換の支援方法
KR101955713B1 (ko) 프랜차이즈 대출 서비스를 제공하는 컴퓨팅 장치 및 방법
JP2004094756A (ja) 資材融通支援システムおよび資材融通支援方法
JP2002215907A (ja) 不確定情報を販売する方法、システム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP6978119B2 (ja) 金融商品取引管理装置、金融商品取引管理システムにおける金融商品取引管理方法、プログラム
JP6762056B2 (ja) 金融商品取引管理方法、金融商品取引管理装置
JP7398834B1 (ja) 支援装置
KR20180021047A (ko) P2p 무심사 담보 대출 금융 기술 서비스 방법 및 그 장치
JP6546328B2 (ja) 金融商品取引管理装置、金融商品取引管理方法、プログラム
JP6774066B2 (ja) 金融商品取引管理装置、プログラム
KR20170117359A (ko) P2p 담보 대출 금융 기술을 이용한 기업 홍보 및 투자자 연결 서비스 방법과 그 장치
JP6533328B2 (ja) 金融商品取引管理装置、プログラム
JP2008065750A (ja) 融資額算出方法及び融資額算出システム
KR20170100114A (ko) 담보물 가치 상승에 따른 수익 배분 조건부 p2p 담보 대출 금융 기술 서비스 방법 및 그 장치
KR20170114288A (ko) P2p 지식 재산 담보 대출 금융 기술 서비스 방법 및 그 장치
KR20230025305A (ko) 장외주식 담보 대출을 위한 장치 및 방법
JP2022010045A (ja) 金融商品取引管理装置、金融商品取引管理システムにおける金融商品取引管理方法、プログラム
JP2021193633A (ja) 金融商品取引管理装置、金融商品取引管理方法、プログラム
KR20230105567A (ko) 대출에 따른 NFT(Non-Fungible Token)의 이용 방법, 이를 위한 디바이스 및 기록매체

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100623

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100624

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4544548

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250