JP2011145502A - プロジェクターおよびプロジェクターの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用終了時にユーザーの都合や状況等に応じて冷却時間を定めることが可能なプロジェクター及びその制御方法を提供する。
【解決手段】光源11から射出された光を変調して投写するプロジェクター1において、動作を終了させる操作を受け付けた後、第2の時間(T2)内に所定の操作を受け付けた場合は第3の時間(T3)、所定の操作をしなかった場合、第1の時間(T1)だけ冷却部33を動作させた後停止させることが可能になる。このため、第3の時間(T3)を第1の時間(T1)より十分長くすることで、プロジェクター1の温度をより低下させることが可能となる。また、第1の時間(T1)が非常に短い場合でも第2の時間(T2)を第1の時間(T1)より長くしておくことにより、冷却部33の動作が停止した後でも再度冷却動作を第3の時間(T3)追加することができユーザーの利便性が向上する。
【選択図】図4
【解決手段】光源11から射出された光を変調して投写するプロジェクター1において、動作を終了させる操作を受け付けた後、第2の時間(T2)内に所定の操作を受け付けた場合は第3の時間(T3)、所定の操作をしなかった場合、第1の時間(T1)だけ冷却部33を動作させた後停止させることが可能になる。このため、第3の時間(T3)を第1の時間(T1)より十分長くすることで、プロジェクター1の温度をより低下させることが可能となる。また、第1の時間(T1)が非常に短い場合でも第2の時間(T2)を第1の時間(T1)より長くしておくことにより、冷却部33の動作が停止した後でも再度冷却動作を第3の時間(T3)追加することができユーザーの利便性が向上する。
【選択図】図4
Description
本発明は、画像を投写するプロジェクターおよびプロジェクターの制御方法に関する。
光源から射出された光を変調して画像を形成し、この画像をスクリーン等に投写するプロジェクターの多くは、光源の点灯等に伴って高温となる筐体の内部を冷却するための冷却装置(冷却ファン等)を備えている。この冷却装置は、光源を消灯させた後もしばらくの間冷却を継続するようになっており、高温のまま放置された場合に生じ得る各種構成部品の劣化を抑制している(特許文献1参照)。なお、光源が消灯した後の冷却は、「クールダウン」等と呼ばれる。
近年、プロジェクターの各種構成部品の耐久性(耐熱性)を向上させること等により、クールダウンを省略したり、クールダウンに要する時間を短縮させたりしたプロジェクターが注目されている。このようなプロジェクターを用いれば、使用後すぐに電源を遮断して片付けることが可能となるため、ユーザーの利便性が向上する。
しかしながら、クールダウンを省略したり、クールダウンの時間を短縮させたりしたプロジェクターでは、使用中に高温となった筐体の一部が、使用後においても比較的高温のままになっている場合があり、筐体に触れてしまったユーザーに不快感を与えてしまう恐れがある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、光源から射出された光を変調して投写する画像投写部と、前記画像投写部を冷却する冷却部と、前記冷却部の動作を制御する冷却制御部と、入力操作を受け付ける入力操作部と、前記入力操作部が動作を終了させる操作を受け付けた場合に、前記光源を消灯させるとともに、前記冷却制御部に前記冷却部を第1の時間動作させた後停止させる制御部とを備え、前記制御部は、前記入力操作部が動作を終了させる操作を受け付けてから、第2の時間内に前記入力操作部が所定の冷却操作を受け付けた場合に前記冷却制御部に前記冷却部を第3の時間動作させた後、停止させることを特徴とする。
本適用例によれば、終了操作を受け付けた後、所定時間内に所定の冷却操作をすることによって冷却部の冷却時間を通常の終了操作と変えることができるので、プロジェクターを十分に冷却させたいユーザーは終了操作を行ってから所定時間内に所定の冷却操作を行えばよいし、プロジェクターをすぐに片付けたいユーザーは終了操作の後、操作を行わずに冷却部が動作を停止するまで待てばよい。つまりプロジェクターの使用を終了する際にユーザーの都合や状況等に応じて冷却時間を選択することによって、プロジェクターが持ち運びできるまで冷え切らないまま触ってしまったり、必要以上にクールダウン終了まで待たされることがなくなるのでユーザーが不快感を生じない。
[適用例2]上記適用例に記載のプロジェクターにおいて、前記制御部は前記第3の時間、前記冷却制御部に前記冷却部を前記光源の点灯時より高い冷却レベルで動作させることが好ましい。
本適用例によれば、第3の期間、通常点灯時よりも高い冷却レベルで光源を冷却できるので、より効果的に短い時間で冷却が可能となる。
[適用例3]上記適用例に記載のプロジェクターにおいて、前記冷却制御部が前記冷却部を動作させる時間を記憶する記憶部と、前記光源周辺の温度を検出する温度検出部をさらに備え、前記制御部は前記第3の時間内に前記温度検出部が検出した温度が前記記憶部に記憶された所定の温度以下になったときに前記冷却制御部に前記冷却部の動作を停止させることが好ましい。
本適用例によれば、あらかじめ設定した冷却終了温度に達した時点で冷却動作が終了するため、プロジェクターを必要以上に冷却することがなくなり、冷却時間を短縮することが可能になる。
[適用例4]上記適用例に記載のプロジェクターにおいて、前記制御部は前記第3の時間内に前記入力操作部が冷却停止操作を受け付けた場合に、その時点での前記温度検出部の検出温度を冷却終了温度として保存するとともに前記冷却制御部に前記冷却部の動作を停止させることが好ましい。
本適用例によれば、冷却を終了する温度をユーザーが任意に変更・保存できるので、使用環境、ユーザーの好みに応じた安全な冷却終了にすることが可能となる。
[適用例5]上記適用例に記載のプロジェクターにおいて、前記第3の時間内に前記温度検出部が検出した温度レベルを報知する報知部を更に備えることが好ましい。
本適用例によれば、プロジェクターの冷却状態をユーザーが安全に確認できるので、冷却を終了させるタイミングをユーザーが決める目安がわかりやすくなる。
[適用例6]上記適用例に記載のプロジェクターにおいて、前記冷却制御部が前記冷却部を動作させる時間を記憶する記憶部をさらに備え、前記制御部は前記第3の時間内に前記入力操作部が冷却停止操作を受け付けた場合に、前記動作を終了させる操作を受け付けてから、前記冷却停止操作を受け付けるまでの時間を第3の時間として前記記憶部に記憶することが好ましい。
本適用例によれば、前記第3の期間をユーザーの操作によって変更・保存できるので、使用環境に合わせてあらかじめ冷却期間を設定することが可能となる。
[適用例7]本適用例に係るプロジェクターの制御方法は、光源から射出された光を変調して投写する画像投写部と、前記画像投写部を冷却する冷却部と、前記冷却部の動作を制御する冷却制御部と、入力操作を受け付ける入力操作部と、を備えたプロジェクターの制御方法であって、前記入力操作部が動作を終了させる操作を受け付けた場合に、前記光源を消灯させるとともに、前記冷却制御部に前記冷却部を第1の時間動作させた後停止させるステップと、前記入力操作部が動作を終了させる操作を受け付けてから、第2の時間内に前記入力操作部が所定の冷却操作を受け付けた場合に前記冷却制御部に前記冷却部を第3の時間動作させた後、停止させるステップと、前記第3の時間内に前記入力操作部が所定の冷却停止操作を受け付けた場合に、前記冷却部の動作を停止させるとともに、前記第2の時間経過後にスタンバイ状態に移行させるステップと、を備えたことを特徴とする。
本適用例によれば、終了操作を受け付けた後、所定時間内に所定の冷却操作をすることによって冷却部の冷却時間を通常の終了操作と変えることができるので、プロジェクターを十分に冷却させたいユーザーは終了操作を行ってから所定時間内に所定の操作冷却を行えばよいし、プロジェクターをすぐに片付けたいユーザーは終了操作の後、操作を行わずに冷却部が動作を停止するまで待てばよい。また、冷却部の動作が停止した後、再度冷却動作を追加し再度冷却動作を開始させた場合でも再度冷却操作された場合には冷却部を停止させプロジェクターを所定の時間経過後にスタンバイ状態に移行させることも可能になる。つまりプロジェクターの使用を終了する際にユーザーの都合や状況等に応じて冷却時間を選択することが可能となる。
[適用例8]上記適用例に係るプロジェクターの制御方法は、前記冷却制御部が前記冷却部を動作させる時間を記憶する記憶部をさらに備え、前記第3の時間内に前記入力操作部が所定の冷却停止操作を受け付けた場合に、前記動作を終了させる操作を受け付けてから、前記冷却停止操作を受け付けるまでの時間を第3の時間として前記記憶部に記憶するステップをさらに備えることが好ましい。
本適用例によれば、前記第3の期間をユーザーの操作によって変更・保存できるので、使用環境に合わせてあらかじめ冷却期間を設定することが可能となる。
以下、光源から射出された光を変調して、外部から入力される画像情報に基づく画像(以降、「入力画像」という。)を形成し、この画像をスクリーン等に投写するプロジェクターについて説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2は、本実施形態のプロジェクターを示す斜視図であり、図1は、前面、上面、及び右側面を示す図、図2は、背面、底面、及び右側面を示す図である。
図1及び図2に示すように、プロジェクター1は、装置本体が筐体2に収容された構成を有しており、筐体2の前面2fには、画像を投写する投写レンズ13が露出している。筐体2の上面2tには、ユーザーがプロジェクター1に対して各種指示を行うための入力操作部22が備えられ、入力操作部22の近傍には、プロジェクター1の動作状態を報知するためのLED報知部23が備えられている。筐体2の背面2rには、商用電源が供給される電源端子28と、図示しない外部の画像出力装置から画像情報が入力される画像情報入力部24とが設けられている。画像情報入力部24には、複数の入力端子24aが配置されており、各入力端子24aには、一端が画像出力装置に接続されたケーブルの他端が接続される。
図1及び図2は、本実施形態のプロジェクターを示す斜視図であり、図1は、前面、上面、及び右側面を示す図、図2は、背面、底面、及び右側面を示す図である。
図1及び図2に示すように、プロジェクター1は、装置本体が筐体2に収容された構成を有しており、筐体2の前面2fには、画像を投写する投写レンズ13が露出している。筐体2の上面2tには、ユーザーがプロジェクター1に対して各種指示を行うための入力操作部22が備えられ、入力操作部22の近傍には、プロジェクター1の動作状態を報知するためのLED報知部23が備えられている。筐体2の背面2rには、商用電源が供給される電源端子28と、図示しない外部の画像出力装置から画像情報が入力される画像情報入力部24とが設けられている。画像情報入力部24には、複数の入力端子24aが配置されており、各入力端子24aには、一端が画像出力装置に接続されたケーブルの他端が接続される。
プロジェクター1は、筐体2の内部に冷却部33(図3参照)を備えており、光源の点灯等に伴って高温となる筐体2の内部を冷却することができる。筐体2の底面2bには、外部から空気を吸入するための吸気口3aが形成されており、冷却部33の動作によって吸気口3aから吸入された空気は、筐体2の内部を冷却した後、筐体2の右側面2sに形成された排気口3bから排出される。
図3は、プロジェクターの回路構成を示すブロック図である。
図3に示すように、プロジェクター1は、画像投写部10、制御部20、記憶部21、入力操作部22、LED報知部23、画像情報入力部24、入力選択部25、画像処理部26、OSD処理部27、電源端子28、電源部29、光源制御部30、温度検出部31、冷却制御部32、冷却部33等を備えて構成されており、これらは、筐体2(図1及び図2参照)の内部に収容されている。
図3に示すように、プロジェクター1は、画像投写部10、制御部20、記憶部21、入力操作部22、LED報知部23、画像情報入力部24、入力選択部25、画像処理部26、OSD処理部27、電源端子28、電源部29、光源制御部30、温度検出部31、冷却制御部32、冷却部33等を備えて構成されており、これらは、筐体2(図1及び図2参照)の内部に収容されている。
画像投写部10は、光源11、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ12R,12G,12B、投写光学系としての投写レンズ13、液晶駆動部14等を含んでいる。画像投写部10は、表示部に相当するものであり、光源11から射出された光を、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bで変調して画像を形成し、この画像を投写レンズ13から投写して投写面Sに表示する。
光源11は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源ランプ11a、光源ランプ11aが放射した光を液晶ライトバルブ12R,12G,12B側に反射するリフレクター11bとを含んで構成されている。光源11から射出された光は、図示しないインテグレーター光学系によって輝度分布が略均一な光に変換され、図示しない色分離光学系によって光の3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色光成分に分離された後、それぞれ液晶ライトバルブ12R,12G,12Bに入射する。なお、光源11はLED、レーザー等からなる光源を利用することも可能である。
液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、一対の透明基板間に液晶が封入された液晶パネル等によって構成される。液晶ライトバルブ12R,12G,12Bには、マトリックス状に配列された複数の画素(図示せず)が形成されており、液晶に対して画素毎に駆動電圧を印加可能になっている。液晶駆動部14が、入力される画像情報に応じた駆動電圧を各画素に印加すると、各画素は、画像情報に応じた光透過率に設定される。このため、光源11から射出された光は、この液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを透過することによって変調され、画像情報に応じた画像が色光毎に形成される。形成された各色の画像は、図示しない色合成光学系によって画素毎に合成されてカラー画像となった後、投写レンズ13から拡大投写される。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)や、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM(Random Access Memory)等を備え、記憶部21に記憶されている制御プログラムに従って動作することによりプロジェクター1の動作を統括制御する。つまり、制御部20は、記憶部21とともにコンピューターとして機能する。また、制御部20には、時間の計測を行うためのタイマー20aが備えられている。
記憶部21は、マスクROM(Read Only Memory)や、フラッシュメモリー、FeRAM(Ferroelectric RAM:強誘電体メモリー)等の不揮発性のメモリーにより構成されている。記憶部21には、プロジェクター1の動作を制御するための制御プログラムや、プロジェクター1の動作条件等を規定する各種設定データ等が記憶されている。
入力操作部22は、ユーザーからの入力操作を受け付けるものであり、ユーザーがプロジェクター1に対して各種指示を行うための複数の操作キーを備えている。入力操作部22が備える操作キーとしては、電源のオン・オフを切り替えるための電源キー22a、有効な入力端子24aを切り替えるための入力切替キー22b、冷却動作を開始・停止させるための冷却キー22c等がある。ユーザーが入力操作部22の各種操作キーを操作(押下)すると、入力操作部22は、この入力操作を受け付けて、ユーザーの操作内容に応じた操作信号を制御部20に出力する。なお、入力操作部22として、遠隔操作が可能なリモコン(図示せず)を用いた構成としてもよい。この場合、リモコンは、ユーザーの操作内容に応じた赤外線の操作信号を発信し、図示しないリモコン信号受信部がこれを受信して制御部20に伝達する。
LED報知部23は、LED(発光ダイオード)を備えたインジケーターであり、制御部20の指示に基づいてその表示状態を切り替えることにより、ユーザーにプロジェクター1の動作状態(電源のオン・オフや異常発生等)を報知する。なお、LED報知部23は、その表示状態、即ち点灯、点滅、消灯、発光色等を適宜切り替えることによって、多数の動作状態を表すことが可能になっている。
画像情報入力部24は、上述したように複数の入力端子24aを備えており、各入力端子24aには、ビデオ再生装置やパーソナルコンピューター等、外部の画像出力装置から、図示しないケーブルを介して画像情報が入力される。各入力端子24aに入力された画像情報は、入力選択部25に供給される。
入力選択部25は、複数の入力端子24aのうち、制御部20の指示に基づく1つの入力端子24aを選択し、この入力端子24aに入力される画像情報を画像処理部26に出力する。ユーザーが、入力操作部22に備わる入力切替キー22bを操作して所望の入力端子24aを指定すると、制御部20は、この入力端子24aに入力される画像情報が画像処理部26に出力されるよう、入力選択部25に指示をする。
画像処理部26は、入力選択部25から入力される画像情報を、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bの各画素の階調を表す画像情報に変換する。ここで、変換された画像情報は、R,G,Bの色光別になっており、各液晶ライトバルブ12R,12G,12Bのすべての画素に対応する複数の画素値によって構成されている。画素値とは、対応する画素の光透過率を定めるものであり、この画素値によって、各画素を透過し射出する光の強弱(階調)が規定される。
液晶駆動部14が、OSD処理部27から入力される画像情報に従って液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを駆動すると、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、画像情報に応じた画像を形成し、この画像が投写レンズ13から投写される。
電源部29には、電源端子28を介してAC100V等の商用電源が外部から供給される。電源部29は、商用電源(交流電源)を所定の電圧の直流電源に変換し、光源制御部30を始めとするプロジェクター1の各部に電力を供給する。また、電源部29は、制御部20の指示に基づいて、画像の投写に必要な電力(動作電力)を各部に供給する状態(電源オン状態)と、動作電力の供給を停止して、電源をオンにするための操作を待機する状態(スタンバイ状態)とを切り替えることができる。
光源制御部30は、電源部29で生成された直流電流を交流矩形波電流に変換するインバーター(図示せず)や、光源ランプ11aの電極間の絶縁破壊を行って、光源ランプ11aの始動を促すためのイグナイター(図示せず)等を備えており、制御部20の指示に基づいて光源11の点灯を制御する。具体的には、光源制御部30は、光源11を始動させて所定の電力を供給することにより光源11を点灯させるとともに、電力の供給を停止して光源11を消灯させることができる。
温度検出部31は、サーミスター等で構成され、筐体2の内部の温度を検出し、検出結果を冷却制御部32に出力する。この温度検出部31は、光源11、液晶ライトバルブ12R,12G,12B、電源部29等のように、熱を発する部位や熱によるダメージを受けやすい部位に配置される。
冷却制御部32は、制御部20の指示に基づいて、冷却部33の動作、及びその停止を制御するとともに、制御部20の指示と温度検出部31の検出結果とに基づいて冷却部33の動作レベル(冷却レベル)を制御する。本実施形態の冷却制御部32は、冷却部33の冷却レベルを複数段階に切り替え可能になっている。そして、冷却制御部32は、筐体の内部温度が高温であるほど、冷却部33の冷却レベルを高くして温度上昇を抑制し、内部温度が低い場合には、冷却部の動作に伴う騒音と電力消費とを抑制すべく冷却部の冷却レベルを低下させる。
冷却部33は、光源11の点灯等に伴って高温となる筐体2内部および光源11および光源周辺を冷却するために設けられ、プロジェクター1を冷却する機能を有する。本実施形態においては、冷却部33は軸流ファンやシロッコファン等の冷却ファンによって構成される。しかし冷却部33としては、冷却ファンに代わる同様の冷却能力を有するものであればよく、ベルチェ素子等の冷却素子、冷却パイプ等から構成することもできる。冷却部33の冷却レベルを高くするには冷却ファンの回転数を高くし、冷却レベルを低くするには冷却ファンの回転数を低くする。
なお、冷却部33は、複数のファンなどの冷却装置によって構成されてもよく、例えば、吸気口3aの近傍に配置されるファン(吸気ファン)と、排気口3bの近傍に配置されるファン(排気ファン)とを含んで構成されてもよい。同様に冷却部33が冷却素子、冷却パイプ等から構成される場合は、冷却素子の制御、冷却パイプの冷却媒体の流量制御により、より高い冷却レベルで動作させることが可能となる。尚、冷却部33はファン等により単独で構成しても良く、他の素子と組み合わせて使用されるものであっても良い。
なお、冷却部33は、複数のファンなどの冷却装置によって構成されてもよく、例えば、吸気口3aの近傍に配置されるファン(吸気ファン)と、排気口3bの近傍に配置されるファン(排気ファン)とを含んで構成されてもよい。同様に冷却部33が冷却素子、冷却パイプ等から構成される場合は、冷却素子の制御、冷却パイプの冷却媒体の流量制御により、より高い冷却レベルで動作させることが可能となる。尚、冷却部33はファン等により単独で構成しても良く、他の素子と組み合わせて使用されるものであっても良い。
次に、プロジェクター1の動作について説明する。
電源端子28に電源ケーブル(図示せず)の一端が接続され、この電源ケーブルの他端に備わる電源プラグがコンセントに挿し込まれると、電源部29に商用電源が供給される。商用電源が供給されると、電源部29は、少なくとも制御部20、記憶部21、入力操作部22、LED報知部23に電力(スタンバイ電力)の供給を行い、制御部20は、この電力供給を受けて、制御プログラムに従った動作を開始する。商用電源が供給された直後には、プロジェクター1は、スタンバイ状態(「電源オフ状態」ともいう。)であり、制御部20は、LED報知部23をオレンジ色で点灯させるとともに、入力操作部22の電源キー22aに対する操作を監視する。そして、電源キー22aがユーザーにより操作されると、制御部20は、電源部29に指示をして、各部への動作電力の供給を開始させ、プロジェクター1を電源オン状態に移行させる。
電源端子28に電源ケーブル(図示せず)の一端が接続され、この電源ケーブルの他端に備わる電源プラグがコンセントに挿し込まれると、電源部29に商用電源が供給される。商用電源が供給されると、電源部29は、少なくとも制御部20、記憶部21、入力操作部22、LED報知部23に電力(スタンバイ電力)の供給を行い、制御部20は、この電力供給を受けて、制御プログラムに従った動作を開始する。商用電源が供給された直後には、プロジェクター1は、スタンバイ状態(「電源オフ状態」ともいう。)であり、制御部20は、LED報知部23をオレンジ色で点灯させるとともに、入力操作部22の電源キー22aに対する操作を監視する。そして、電源キー22aがユーザーにより操作されると、制御部20は、電源部29に指示をして、各部への動作電力の供給を開始させ、プロジェクター1を電源オン状態に移行させる。
プロジェクター1が電源オン状態に移行すると、制御部20は、LED報知部23を緑色で点灯させる。そして、制御部20は、冷却制御部32に指示をして、冷却部33を始動させるとともに、温度検出部31の検出結果に基づいて、冷却部33の冷却レベルを制御させる。さらに、制御部20は、光源制御部30に指示をして光源11を点灯させる。この結果、入力端子24aに入力される画像情報に基づく画像が画像投写部10から投写される。
電源オン状態でユーザーにより電源キー22aが操作されると、制御部20は、光源制御部30に指示をして光源11を消灯させた後に、冷却制御部32に指示をして冷却部33を第1の時間(T1)の間動作させた後、プロジェクター1をスタンバイ状態に移行させる。なお、本明細書では、スタンバイ状態でなされる電源キー22aの操作、即ちプロジェクター1を電源オン状態に移行させて、光源11を点灯させるための操作を「オン操作」と呼び、電源オン状態でなされる電源キー22aの操作、即ち光源11を消灯させてプロジェクター1をスタンバイ状態に移行させるための操作を「オフ操作」と呼ぶ。
図4は、本実施形態1のオフ操作時のプロジェクター1の動作を説明するためのフローチャートであり、電源オン状態から、オフ操作がなされてスタンバイ状態に移行するまでの動作を示している。
図4に示すように、ステップS101では、制御部20は、電源キー22aの操作がなされたか否かを判断する。そして、電源キー22aが操作されていない場合には本ステップを繰り返し、電源キー22a操作された場合にはステップS102に移行する。
図4に示すように、ステップS101では、制御部20は、電源キー22aの操作がなされたか否かを判断する。そして、電源キー22aが操作されていない場合には本ステップを繰り返し、電源キー22a操作された場合にはステップS102に移行する。
電源キー22aが操作されてステップS102に移行すると、制御部20は、光源制御部30に指示をして、光源11を消灯させるとともに冷却制御部32に指示をして冷却部33の冷却ファンを動作させる。
ステップS103では、制御部20は、タイマー20aによる計時を開始する。
ステップS104では、制御部20は、タイマー20aによる計時時間が第1の時間(T1)を経過したか否かを判断する。そして、タイマー20aが第1の時間(T1)を経過している場合はステップS107に移行し、タイマー20aが第1の時間(T1)を経過していない場合にはステップS105に移行する。
ステップS105では、制御部20は、タイマー20aによる計時時間が第2の時間(T2)を経過したか否かを判断する。そして、タイマー20aが第2の時間(T2)を経過している場合はステップS104に移行し、タイマー20aが第2の時間(T2)を経過していない場合にはステップS106に移行する。
ステップS106では、制御部20は、冷却キー22cの操作がなされたか否かを判断する。そして、冷却キー22c(冷却停止)が操作されていない場合にはステップS104に移行し、冷却キー22c(冷却停止)が操作された場合にはステップS110に移行する。
ステップS107では、制御部20は、冷却制御部32に指示をして冷却部33の冷却ファンの動作を停止させた後、ステップS108に移行する。
ステップS108では、制御部20は、タイマー20aによる計時時間が第2の時間(T2)を経過したか否かを判断する。そして、タイマー20aが第2の時間(T2)を経過している場合はステップS114に移行し、第2の時間(T2)を経過していない場合にはステップS109に移行する。
ステップS109では、制御部20は、冷却キー22cの操作がなされたか否かを判断する。そして、冷却キー22c(冷却停止)が操作されていない場合にはステップS108に移行し、冷却キー22c(冷却停止)が操作された場合にはステップS110に移行する。
ステップS110では、制御部20は、タイマー20aによる計時時間をリセットした後タイマー20aを再スタートさせるとともに、冷却制御部32に指示して冷却部33を動作させ、ステップS111に移行する。
ステップS111では、制御部20は、タイマー20aによる計時時間が第3の時間(T3)を経過したか否かを判断する。そして、タイマー20aが第3の時間(T3)を経過していない場合はステップS112に移行し、タイマー20aが第3の時間(T3)を経過している場合にはステップS113に移行する。
ステップS112では、制御部20は、冷却キー22cの操作がなされたか否かを判断する。そして、冷却キー22c(冷却停止)が操作されていない場合にはステップS111に移行し、冷却キー22c(冷却停止)が操作された場合にはステップS113に移行する。
ステップS113では、制御部20は、冷却制御部32に指示をして冷却部33の動作を停止させるとともに、タイマー20aによる計時時間をリセットした後タイマー20aを再スタートさせ、ステップS108に移行する。
ステップS114では、制御部20は、LED報知部23をオレンジ色で点灯させる等、他の必要な終了処理(図示せず)を行った後、電源部29に指示をして動作電力の供給を停止させることにより、プロジェクター1をスタンバイ状態に移行させて、フローを終了する。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクター1によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、電源キー22aの操作を受け付けた場合、通常は光源11を消灯させた後、冷却部33を第1の時間(T1)動作させてスタンバイ状態に移行させるが、電源キー22aの操作を受け付けた後、第2の時間(T2)が経過するまでの間に冷却キー22cの操作を受け付けた場合に、冷却部33を所定の第3の時間(T3)動作させた後でスタンバイ状態に移行させることが可能になる。このため、第3の時間(T3)を第1の時間(T1)より十分長くすることで、プロジェクター1の温度をより低下させることが可能となる。また、第1の時間(T1)が非常に短い場合でも第2の時間(T2)を第1の時間(T1)より長くしておくことにより、冷却部33の動作が停止した後でも再度冷却動作を第3の時間(T3)追加でき、再度冷却動作を開始させることができる。このため、プロジェクター1を十分に冷却させたいユーザーは、電源キー22aの操作を行った後、直ちに冷却キー22cを操作すればよいし、プロジェクター1をすぐに片付けたいユーザーは、電源キー22aの操作を行った後、特段の操作をせずに冷却部33が停止し、スタンバイに移行するのを待てばよい。また、冷却部33の動作が停止した後、再度冷却動作を第3の時間(T3)追加し再度冷却動作を開始させた場合でも再度冷却キー22c(冷却停止)が操作された場合には冷却部33を停止させプロジェクター1を第2の時間(T2)経過後にスタンバイ状態に移行させてもよい。つまり、プロジェクター1の使用を終了する際に、ユーザーの都合や状況等に応じて冷却時間を定めることが可能となり、利便性が向上する。
(変形例1)
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
上記実施形態では、第1の時間(T1),第3の時間(T3)の間の冷却部33の冷却レベルを区別していないが、第3の時間(T3)の間の冷却部33の冷却レベルを第1の時間(T1)の間より高くしてもよい。冷却部33として冷却ファンを用いる場合は、第3の時間(T3)の間の冷却ファンの回転速度を第1の時間(T1)の間より高くしてもよい。
(変形例2)
上記実施形態では、第3の時間(T3)を固定しているが、ユーザーのキー操作によって変えられるようにしてもよい。
つまり、冷却キー22cを操作した後でファン33が動作中に冷却キー22cを操作すると、冷却ファン等の冷却部33が停止し、停止してから第2の時間(T2)時間内に冷却キー22cを操作することで冷却部33が動作する。これを冷却部33の停止後、第2の時間(T2)時間経過してスタンバイ状態になるまで繰り返し、冷却部33が動作していた累積時間を新たな時間第3の時間(T3)として記憶し、次回以降のクールダウンに適用するようにしてもよい。
上記実施形態では、第3の時間(T3)を固定しているが、ユーザーのキー操作によって変えられるようにしてもよい。
つまり、冷却キー22cを操作した後でファン33が動作中に冷却キー22cを操作すると、冷却ファン等の冷却部33が停止し、停止してから第2の時間(T2)時間内に冷却キー22cを操作することで冷却部33が動作する。これを冷却部33の停止後、第2の時間(T2)時間経過してスタンバイ状態になるまで繰り返し、冷却部33が動作していた累積時間を新たな時間第3の時間(T3)として記憶し、次回以降のクールダウンに適用するようにしてもよい。
図5は、変形例2のオフ操作時のプロジェクター1の動作を説明するためのフローチャートであり、電源オン状態から、オフ操作がなされてスタンバイ状態に移行するまでの動作を示している。
図5に示すように、ステップS201では、制御部20は、電源キー22aの操作がなされたか否かを判断する。そして、電源キー22aが操作されていない場合には本ステップを繰り返し、電源キーが操作された場合にはステップS202に移行する。
図5に示すように、ステップS201では、制御部20は、電源キー22aの操作がなされたか否かを判断する。そして、電源キー22aが操作されていない場合には本ステップを繰り返し、電源キーが操作された場合にはステップS202に移行する。
電源キー22aが操作されてステップS202に移行すると、制御部20は、光源制御部30に指示をして、光源11を消灯させるとともに冷却制御部32に指示をして冷却部33を動作させる。次に制御部20は冷却ファン等の冷却部33の動作時間T3aを0にし、ステップS203に移行する。
ステップS203では、制御部20は、タイマー20aによる計時を開始する。
ステップS204では、制御部20は、タイマー20aによる計時時間が第1の時間(T1)を経過したか否かを判断する。そして、タイマー20aが第1の時間(T1)を経過している場合はステップ207に移行し、タイマー20aが第1の時間(T1)を経過していない場合にはステップS205に移行する。
ステップS205では、制御部20は、タイマー20aによる計時時間が第2の時間(T2)を経過したか否かを判断する。そして、タイマー20aが第2の時間(T2)を経過している場合はステップS204に移行し、タイマー20aが第2の時間(T2)を経過していない場合にはステップS206に移行する。
ステップS206では、制御部20は、冷却キー22cの操作がなされたか否かを判断する。そして、冷却キー22c(冷却停止)が操作されていない場合にはステップS204に移行し、冷却キー22c(冷却停止)が操作された場合にはステップS210に移行する。
ステップS207では、制御部20は、冷却制御部32に指示をして冷却部33の動作を停止させた後、ステップS208に移行する。
ステップS208では、制御部20は、タイマー20aによる計時時間が第2の時間(T2)を経過したか否かを判断する。そして、タイマー20aが第2の時間(T2)を経過している場合はステップS214に移行し、第2の時間(T2)を経過していない場合にはステップS209に移行する。
ステップS209では、制御部20は、冷却キー22cの操作がなされたか否かを判断する。そして、冷却キー22c(冷却停止)が操作されていない場合にはステップS208に移行し、冷却キー22c(冷却停止)が操作された場合にはステップS210に移行する。
ステップS210では、制御部20は、タイマー20aによる計時時間をリセットした後タイマー20aを再スタートさせるとともに、冷却制御部32に指示して冷却部33を動作させ、ステップS211に移行する。
ステップS211では、制御部20は、タイマー20aによる計時時間が第3の時間(T3)を経過したか否かを判断する。そして、タイマー20aが第3の時間(T3)を経過していない場合はステップS212に移行し、タイマー20aが第3の時間(T3)を経過している場合にはステップS213に移行する。
ステップS212では、制御部20は、冷却キー22cの操作がなされたか否かを判断する。そして、冷却キー22c(冷却停止)が操作されていない場合にはステップ211に移行し、冷却キー22c(冷却停止)が操作された場合にはステップS213に移行する。
ステップS213では、制御部20は、冷却制御部32に指示をして冷却部33の動作を停止させる。次に制御部20は、タイマー20aの計時時間を前記動作時間T3aに加算した後、タイマー20aによる計時時間をリセットした後タイマー20aを再スタートさせ、ステップS208に移行する。
ステップS214では、制御部20は、前記動作時間T3aの時間を新たな第3の時間(T3)として保存し、ステップS215に移行する。
ステップS215では、制御部20は、LED報知部23をオレンジ色で点灯させる等、他の必要な終了処理(図示せず)を行った後、電源部29に指示をして動作電力の供給を停止させることにより、プロジェクター1をスタンバイ状態に移行させて、フローを終了する。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクター1によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態(変形例2)のプロジェクター1によれば、電源キー22aの操作を受け付けた場合、通常は光源11を消灯させた後、冷却ファン等の冷却部33を第1の時間(T1)動作させてスタンバイ状態に移行させるが、電源キー22aの操作を受け付けた後、第2の時間(T2)が経過するまでの間に冷却キー22cの操作を受け付けた場合に、冷却部33を所定の第3の時間(T3)動作させた後でスタンバイ状態に移行させることが可能になる。さらにスタンバイ状態に移行するまでの間に冷却キー22cを操作することで、第3の時間(T3)の長さを変更することができるので、ユーザーの都合や状況等に応じて冷却時間を変更することが可能となり、利便性が向上する。
(変形例3)
上記実施形態では、冷却を終了するタイミングを第3の時間(T3)によって決定しているが、プロジェクター1の内部温度がある程度低下した時点で終了するようにしてもよい。つまり、冷却キー22cを操作した後、冷却ファン等の冷却部33の動作によるプロジェクター1内部の冷却中に内部検出温度があらかじめ決められた温度より低くなった場合に冷却部33の動作を停止し、スタンバイ状態に移行するようにしてもよい。
上記実施形態では、冷却を終了するタイミングを第3の時間(T3)によって決定しているが、プロジェクター1の内部温度がある程度低下した時点で終了するようにしてもよい。つまり、冷却キー22cを操作した後、冷却ファン等の冷却部33の動作によるプロジェクター1内部の冷却中に内部検出温度があらかじめ決められた温度より低くなった場合に冷却部33の動作を停止し、スタンバイ状態に移行するようにしてもよい。
(変形例4)
上記実施形態では、冷却を終了する温度をあらかじめ固定しているが、冷却中に冷却部33を停止した時点での温度を冷却終了温度としてもよい。つまり、冷却キー22cを操作した後、冷却ファン等の冷却部33の動作によるプロジェクター1内部の冷却中に再度冷却キー22cを操作した場合、その時点での温度検出部31の検出温度を新たな冷却終了温度として記憶し、次回以降のクールダウンに適用するようにしてもよい。
上記実施形態では、冷却を終了する温度をあらかじめ固定しているが、冷却中に冷却部33を停止した時点での温度を冷却終了温度としてもよい。つまり、冷却キー22cを操作した後、冷却ファン等の冷却部33の動作によるプロジェクター1内部の冷却中に再度冷却キー22cを操作した場合、その時点での温度検出部31の検出温度を新たな冷却終了温度として記憶し、次回以降のクールダウンに適用するようにしてもよい。
図6は、変形例4のオフ操作時のプロジェクター1の動作を説明するためのフローチャートであり、電源オン状態から、オフ操作がなされてスタンバイ状態に移行するまでの動作を示している。
図6に示すように、ステップS301では、制御部20は、電源キー22aの操作がなされたか否かを判断する。そして、電源キー22aが操作されていない場合には本ステップを繰り返し、電源キーが操作された場合にはステップS302に移行する。
図6に示すように、ステップS301では、制御部20は、電源キー22aの操作がなされたか否かを判断する。そして、電源キー22aが操作されていない場合には本ステップを繰り返し、電源キーが操作された場合にはステップS302に移行する。
電源キー22aが操作されてステップS302に移行すると、制御部20は、光源制御部30に指示をして、光源11を消灯させるとともに冷却制御部32に指示をして冷却部33を動作させる。次に制御部20は冷却部33の動作時間T3aを0にし、ステップS303に移行する。
ステップS303では、制御部20は、タイマー20aによる計時を開始する。
ステップS304では、制御部20は、タイマー20aによる計時時間が第1の時間(T1)を経過したか否かを判断する。そして、タイマー20aが第1の時間(T1)を経過している場合はステップ307に移行し、タイマー20aが第1の時間(T1)を経過していない場合にはステップS305に移行する。
ステップS305では、制御部20は、タイマー20aによる計時時間が第2の時間(T2)を経過したか否かを判断する。そして、タイマー20aが第2の時間(T2)を経過している場合はステップS304に移行し、タイマー20aが第2の時間(T2)を経過していない場合にはステップS306に移行する。
ステップS306では、制御部20は、冷却キー22cの操作がなされたか否かを判断する。そして、冷却キー22c(冷却停止)が操作されていない場合にはステップS304に移行し、冷却キー22c(冷却停止)が操作された場合にはステップS310に移行する。
ステップS307では、制御部20は、冷却制御部32に指示をして冷却部33の動作を停止させた後、ステップS308に移行する。
ステップS308では、制御部20は、タイマー20aによる計時時間が第2の時間(T2)を経過したか否かを判断する。そして、タイマー20aが第2の時間(T2)を経過している場合はステップS316に移行し、第2の時間(T2)を経過していない場合にはステップS309に移行する。
ステップS309では、制御部20は、冷却キー22cの操作がなされたか否かを判断する。そして、冷却キー22c(冷却停止)が操作されていない場合にはステップS308に移行し、冷却キー22c(冷却停止)が操作された場合にはステップS310に移行する。
ステップS310では、制御部20は、タイマー20aによる計時時間をリセットした後タイマー20aを再スタートさせるとともに、冷却制御部32に指示して冷却部33を動作させ、ステップS311に移行する。
ステップS311では、制御部20は、タイマー20aによる計時時間が第3の時間(T3)を経過したか否かを判断する。そして、タイマー20aが第3の時間(T3)を経過していない場合はステップS312に移行し、タイマー20aが第3の時間(T3)を経過している場合にはステップS315に移行する。
ステップS312では、温度検出部31の検出温度が記憶部21に保存された冷却終了温度より低くなったか否かを判断する。そして、検出温度が記憶部21に保存された冷却終了温度より低くなった場合にはステップ315に移行し、低くない場合はステップS313に移行する。
ステップS313では、制御部20は、冷却キー22cの操作がなされたか否かを判断する。そして、冷却キー22c(冷却停止)が操作されていない場合にはステップS311に移行し、冷却キー22c(冷却停止)が操作された場合にはステップS314に移行する。
ステップS314では、次に制御部20は、温度検出部31の検出温度を新たな冷却終了温度として記憶部21に保存した後、ステップS315に移行する。
ステップS315では、制御部20は、冷却制御部32に指示をして冷却部33の動作を停止させた後、ステップS316に移行する。
ステップS316では、制御部20は、LED報知部23をオレンジ色で点灯させる等、他の必要な終了処理(図示せず)を行った後、電源部29に指示をして動作電力の供給を停止させることにより、プロジェクター1をスタンバイ状態に移行させて、フローを終了する。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクター1によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態(変形例4)のプロジェクター1によれば、電源キー22aの操作を受け付けた場合、通常は光源11を消灯させた後、冷却部33を第1の時間(T1)動作させてスタンバイ状態に移行させるが、電源キー22aの操作を受け付けた後、第2の時間(T2)が経過するまでの間に冷却キー22cの操作を受け付けた場合に、冷却部33を所定の第3の時間(T3)動作させるか、内部の温度が所定値より低くなった時点で冷却部33を停止させた後でスタンバイ状態に移行させることが可能になる。さらにスタンバイ状態に移行するまでの間に冷却キー22cを操作することで、冷却を終了させる温度を変更することができるので、ユーザーの都合や状況等に応じて冷却時間を変更することが可能となり、利便性が向上する。
なお、上述した上記実施形態では、光源からの光を光変調部である液晶ライトバルブ12R,G,Bによって変調し投写する液晶ライトバルブ方式のプロジェクターを例示したが、本発明はその他の方式を採用するプロジェクターにも適用することもできる。具体的には、DMD(Digital Micro mirror Device)を用いた投写方式、所謂、DLP(Digital Light Processing)(登録商標)方式である。すなわち、DLP方式は白色に光るランプの光をレンズで集光してDMDに当て、DMDの個々のミラーがオン状態に傾いているときの光を他のレンズで拡大し、スクリーンに投影する方式であり、本発明はこのような方式のプロジェクターにも適用することができる。
1…プロジェクター、2…筐体、2b…底面、2f…前面、2r…背面、2s…右側面、2t…上面、3a…吸気口、3b…排気口、10…画像投写部、11…光源、11a…光源ランプ、11b…リフレクター、12R,12G,12B…液晶ライトバルブ、13…投写レンズ、14…液晶駆動部、20…制御部、20a…タイマー、21…記憶部、22…入力操作部、22a…電源キー、22b…入力切替キー、22c…冷却キー、23…LED報知部、24…画像情報入力部、24a…入力端子、25…入力選択部、26…画像処理部、27…OSD処理部、28…電源端子、29…電源部、30…光源制御部、31…温度検出部、32…冷却制御部、33…冷却部、S…投写面。
Claims (8)
- 光源から射出された光を変調して投写する画像投写部と、
前記画像投写部を冷却する冷却部と、
前記冷却部の動作を制御する冷却制御部と、
入力操作を受け付ける入力操作部と、
前記入力操作部が動作を終了させる操作を受け付けた場合に、前記光源を消灯させるとともに、前記冷却制御部に前記冷却部を第1の時間動作させた後停止させる制御部とを備え、
前記制御部は、前記入力操作部が動作を終了させる操作を受け付けてから、第2の時間内に前記入力操作部が所定の冷却操作を受け付けた場合に前記冷却制御部に前記冷却部を第3の時間動作させた後、停止させることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1に記載のプロジェクターであって、
前記制御部は前記第3の時間、前記冷却制御部に前記冷却部を前記光源の点灯時より高い冷却レベルで動作させることを特徴とする、プロジェクター。 - 請求項1又は請求項2に記載のプロジェクターであって、
前記冷却制御部が前記冷却部を動作させる時間を記憶する記憶部と、
前記光源周辺の温度を検出する温度検出部をさらに備え、
前記制御部は前記第3の時間内に前記温度検出部が検出した温度が前記記憶部に記憶された所定の温度以下になったときに前記冷却制御部に前記冷却部の動作を停止させることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項3に記載のプロジェクターであって、
前記制御部は前記第3の時間内に前記入力操作部が冷却停止操作を受け付けた場合に、その時点での前記温度検出部の検出温度を冷却終了温度として保存するとともに前記冷却制御部に前記冷却部の動作を停止させることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項3又は請求項4に記載のプロジェクターであって、
前記第3の時間内に前記温度検出部が検出した温度レベルを報知する報知部を備えたことを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1又は請求項2に記載のプロジェクターであって、
前記冷却制御部が前記冷却部を動作させる時間を記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は前記第3の時間内に前記入力操作部が冷却停止操作を受け付けた場合に、前記動作を終了させる操作を受け付けてから、前記冷却停止操作を受け付けるまでの時間を第3の時間として前記記憶部に記憶することを特徴とするプロジェクター。 - 光源から射出された光を変調して投写する画像投写部と、前記画像投写部を冷却する冷却部と、前記冷却部の動作を制御する冷却制御部と、入力操作を受け付ける入力操作部と、を備えたプロジェクターの制御方法であって、
前記入力操作部が動作を終了させる操作を受け付けた場合に、前記光源を消灯させるとともに、前記冷却制御部に前記冷却部を第1の時間動作させた後停止させるステップと、
前記入力操作部が動作を終了させる操作を受け付けてから、第2の時間内に前記入力操作部が所定の冷却操作を受け付けた場合に前記冷却制御部に前記冷却部を第3の時間動作させた後、停止させるステップと、
前記第3の時間内に前記入力操作部が所定の冷却停止操作を受け付けた場合に、前記冷却部の動作を停止させるとともに、前記第2の時間経過後にスタンバイ状態に移行させるステップと、を備えたことを特徴とするプロジェクターの制御方法。 - 請求項7に記載のプロジェクターの制御方法であって、
前記冷却制御部が前記冷却部を動作させる時間を記憶する記憶部をさらに備え、
前記第3の時間内に前記入力操作部が所定の冷却停止操作を受け付けた場合に、前記動作を終了させる操作を受け付けてから、前記冷却停止操作を受け付けるまでの時間を第3の時間として前記記憶部に記憶するステップを備えたことを特徴とするプロジェクターの制御方法。
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JP2010006570A JP2011145502A (ja) | 2010-01-15 | 2010-01-15 | プロジェクターおよびプロジェクターの制御方法 |
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