JP2011144998A - 熱交換器、及びこの熱交換器を備えた空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】切欠部11を有し一定の間隔で平行に積層された複数の平板状のフィン10と、それぞれのフィン10の切欠部11に挿入されフィン10に接合された複数の扁平状の伝熱管20とを備え、フィン10の両端部2aを同方向にほぼ直角に折り曲げて第1の折曲げ部14a、14bを形成し、第1の折曲げ部14a、14bの端部をさらに第1の折曲げ部14a、14bが対向する方向にほぼ直角に折り曲げて第2の折曲げ部15a、15bを形成した。
【選択図】図6
Description
空気調和機に用いられるフィンアンドチューブ式熱交換器に、複数枚の平板状の熱交換用フィンが積層され、これらのフィンを貫通して円管からなる冷媒配管が設けられ、例えば冷凍サイクルの凝縮器として使用されているものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、フィンアンドチューブ式熱交換器の冷媒配管として扁平状の熱交換パイプを用いたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2の発明は、冷媒配管が扁平状なので、通風抵抗を増大させることなく冷媒量を多くすることができ、それにより、小型化した場合であっても十分な熱交換器としての性能を得ることができる。
しかしながら、扁平状の管は一般的に円管の冷媒配管からなる熱交換器の製造に実施されているような拡管によるフィンへの固定が困難であるため、フィンを旋回治具等により1枚ずつ、管の上部よりフィンピッチを保ちながら旋回してフィンのU字状切欠き部を管に嵌合して管とフィンとの密着性を確保していた。このため、U字状切欠き部でフィンが開いてしまい、特に熱交換器の両端部で管とフィンカラーとの密着性が低下することがあった。この場合、フィンと管とをロウ付けによって接合することもできるが、管理、運用面からの生産コストが増大してしまい、熱交換器を安価に製造することが困難となる。そこで、生産コストの低下のために、フィンと管との接合を接着剤により行うが、この場合でも接着剤の熱伝導率が低いため、密着性をさらに確保する必要がある。
そこで、特許文献2においては、フィンピッチを確保しつつフィンを1枚ずつ管に嵌合していく方式としているが、フィンの両端部は、片方は管で拘束されているものの、熱交換器端部側はフリーとなってしまうため、確実にフィンピッチをとることができなかった。
また、本発明に係る空気調和機は、送風手段及び上記の熱交換器を備えたものである。
図1において、空気調和機1の室内機の本体内に設けられた風路4には、熱交換器2と送風機3(送風手段)とが設けられて本体の筐体によって支持されており、風路4の上流側には吸込口5が設けられ、下流側には吹出口6が設けられて、空気調和手段を構成している。そして、送風機3によって吸込口5から吸い込まれフィルタによって浄化された空気は、熱交換器2によって熱交換されて冷風または温風となり、風路4を通過したのち吹出口6から吹き出す。
また、フィン10のリフレア15は先に配置されたフィン10の表面と当接し、これによってフィン10の両端部2aが確実に固定され、フィンピッチCを一定の間隔で確実に確保することができる。この場合、リフレア15(15a、15b)の対向方向の幅Bは、0.5mm<E<1mmである(但し、Eは管20の外径)。
熱交換器2を製造するには、図7に示すように、フィン10を旋回治具31に吸着させ、1枚ずつイ方向に回動させて、フィン10の切欠部11を管20に嵌合する。この際、フィン10の両端部2aの端部カラー14を拘束治具30によって固定してフィン10を嵌合する。こうして、図8に示すように、フィン10のフィンカラー13と管20との接合部F、特に両端部2a近傍における接合部Fにおいて、フィン10の嵌合時にフィン10と管20との密着性が低下せず、フィン10の切欠きが管20から離れることがない。こうして、フィン10を管20に嵌合すると、フィン10の両端部2aのリフレア15が、隣接するフィン10の対向面に当接する。そして、フィン10を管20に嵌合した後に、このフィン10を旋回治具31から外す。上記の操作を繰り替えして、フィン10を積層する。
すべてのフィン10を積層した後、接着剤をフィン10の切欠部11と管20との接合部Fに注入し、拘束治具30に固定したまま熱交換器2を加熱し、すべての接合部Fでフィン10と管20とを密着させた状態で、熱交換器2を製造する。
実施の形態1では、管20にフィン10の切欠部11を嵌合する際にフィン10を旋回して嵌合したが、本実施の形態ではフィン10を垂直方向に移動させて管20に嵌合するようにしたものである。
図9に示すように、フィン10を垂直治具32に吸着させ、1枚ずつロ方向に垂直に移動させてその切欠部11を管20に嵌合する。こうして、フィン10を管20に嵌合すると、フィン10の両端部2aのリフレア15が、隣接するフィン10の対向面に当接してフィンピッチCを保持する。そして、フィン10を嵌合した後に、フィン10を垂直治具32から外す。
その他の作用は、実施の形態1で示した場合と同様なので説明を省略する。
Claims (6)
- 切欠部を有し一定の間隔で平行に積層された複数の平板状のフィンと、
前記それぞれのフィンの切欠部に挿入され該フィンに接合された複数の扁平状の伝熱管とを備え、
前記フィンの両端部を同方向にほぼ直角に折り曲げて第1の折曲げ部を形成し、該第1の折曲げ部の端部をさらに該第1の折曲げ部が対向する方向にほぼ直角に折り曲げて第2の折曲げ部を形成したことを特徴とする熱交換器。 - 前記フィンの切欠部がほぼU字状をなし、該切欠部に前記扁平状の伝熱管が挿入されることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
- 前記フィンの切欠部はその全周にほぼ垂直に立ち上げたフィンカラーを有することを特徴とする請求項1または2記載の熱交換器。
- 前記隣接する伝熱管の中心軸間の距離と該伝熱管の外径との比率が、1:3.56〜3.75であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の熱交換器。
- 前記フィンの両端部に設けた第1の折曲げ部の高さが前記フィンのフィンピッチと同じであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の熱交換器。
- 送風手段、及び請求項1〜5のいずれかに記載の熱交換器を備えたことを特徴とする空気調和機。
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