JP2011144968A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の蒸発器へ流入する冷媒の冷媒量を均一にし、冷凍サイクルの信頼性を向上する。
【解決手段】並列に接続される複数の蒸発器5a,5bと、前記複数の蒸発器に冷媒を分流する分岐手段6とを備え、前記分岐手段は単一の導入口6aと複数の吐出口6bを有し、それぞれの蒸発器に対して複数の前記吐出口を接続した冷凍サイクル装置であって、前記分岐手段の吐出口は同心円状に配され、隣合う吐出口が異なる蒸発器へ接続されることを特徴とし、前記複数の蒸発器はそれぞれが、複数の冷媒流路と、前記分岐手段と前記冷媒流路とを接続する第2の分岐手段13a,13bを備え、前記第2の分岐手段には前記分岐手段の複数の吐出口が収束されて接続される。
【選択図】図2
【解決手段】並列に接続される複数の蒸発器5a,5bと、前記複数の蒸発器に冷媒を分流する分岐手段6とを備え、前記分岐手段は単一の導入口6aと複数の吐出口6bを有し、それぞれの蒸発器に対して複数の前記吐出口を接続した冷凍サイクル装置であって、前記分岐手段の吐出口は同心円状に配され、隣合う吐出口が異なる蒸発器へ接続されることを特徴とし、前記複数の蒸発器はそれぞれが、複数の冷媒流路と、前記分岐手段と前記冷媒流路とを接続する第2の分岐手段13a,13bを備え、前記第2の分岐手段には前記分岐手段の複数の吐出口が収束されて接続される。
【選択図】図2
Description
本発明は、複数の蒸発器を有する冷凍サイクル装置に関し、特に複数の蒸発器へ接続される分岐手段を改善し信頼性を向上させた冷凍サイクル装置に関する。
一般に空気調和機などの冷凍サイクル装置の室外機は圧縮機と室外側熱交換器を備えており、暖房運転時には室外側熱交換器は蒸発器として機能する。室外機に外気を吸入し蒸発器である室外側熱交換器を通過させつつ外気の熱を奪う。
一方、室内機は室内側熱交換器を備えており、暖房運転時には室内側熱交換器は凝縮器として機能する。室内機の吸引口を通して流入された室内空気は凝縮器である室内側熱交換器を通過しつつ加熱された後、室内機の吐出口を介して室内空間に吐出され室内空間を暖房する。
このような冷凍サイクル装置において能力を向上するために蒸発器を分離し複数設けることが知られている。複数設けられた蒸発器は分岐手段としての分岐管を介して主配管と接続され、各蒸発器に冷媒が供給される。
一方、室内機は室内側熱交換器を備えており、暖房運転時には室内側熱交換器は凝縮器として機能する。室内機の吸引口を通して流入された室内空気は凝縮器である室内側熱交換器を通過しつつ加熱された後、室内機の吐出口を介して室内空間に吐出され室内空間を暖房する。
このような冷凍サイクル装置において能力を向上するために蒸発器を分離し複数設けることが知られている。複数設けられた蒸発器は分岐手段としての分岐管を介して主配管と接続され、各蒸発器に冷媒が供給される。
特許文献1に記載のように従来においては複数の蒸発器へ冷媒を分配するため主配管からT型の分岐管を用いて冷媒の分岐を行っていた。しかし、このようなT型の分岐管を用いた場合、主配管内において冷媒が液相と気相に分離した気液二相状態となり分岐管内に流入すると、分岐管内で均等に冷媒の分岐が行われず、液相冷媒が多く供給される蒸発器と気相冷媒が多く供給される蒸発器のように各蒸発器へ供給される冷媒量に偏りが生じる。液相冷媒が多く供給される蒸発器においては、気相冷媒が多く供給される蒸発器に比べて冷媒量が多くなり、蒸発器内で冷媒が蒸発しきることなく液相のまま圧縮機に流入し、圧縮機の故障の原因となる可能性がある。一方、気相冷媒が多く供給される蒸発器においては冷媒量が少なくなるため、性能が低下する可能性がある。
前記課題を解決するための手段として、本発明の冷凍サイクル装置は、並列に接続される複数の蒸発器と、前記複数の蒸発器に冷媒を分流する分岐手段とを備え、前記分岐手段は単一の導入口と複数の吐出口を有し、それぞれの蒸発器に対して複数の前記吐出口を接続した冷凍サイクル装置であって、前記分岐手段の吐出口は同心円状に配され、隣合う吐出口が異なる蒸発器へ接続されることを特徴とし、前記複数の蒸発器はそれぞれが、複数の冷媒流路と、前記分岐手段と前記冷媒流路とを接続する第2の分岐手段を備え、前記第2の分岐手段には前記分岐手段の複数の吐出口が収束されて接続されることを特徴とする。
本発明によれば複数の蒸発器へ流入する冷媒の冷媒量を均一にすることができ、冷凍サイクル装置の信頼性を向上することができる。
本発明に係る冷凍サイクル装置として例えば空気調和機がある。図1に本発明に係る空気調和機の構成図を示す。
本発明に係る空気調和機Aは、室外機1と室内機2で構成される。室外機1は内部に圧縮機3、四方弁4、室外側熱交換器5、室外側熱交換器5への分岐手段として第1のディストリビュータ6および第2のディストリビュータ13a、13b、電磁膨張弁7が備えられており、室内機2は室内側熱交換器8を備えている。これら構成部品を冷媒管9で順次接続することにより冷凍サイクルが構成される。
暖房運転時、冷媒は、圧縮機3、四方弁4、室内側熱交換器8、電磁膨張弁7、第1のディストリビュータ6、第2のディストリビュータ13a、13b、室外側熱交換器5、四方弁4、圧縮機3の順に流れる。このとき、室外側熱交換器5は蒸発器として機能し、室内側熱交換器8は凝縮器として機能する。
室外側熱交換器5は並列に接続された熱交換器5aと熱交換器5bで構成され、熱交換器5a、5bのそれぞれに対応して第2のディストリビュータ13a、13bが接続されている。さらに熱交換器5a、5bはそれぞれ複数の冷媒流路11(図2参照)を有している。
本発明に係る空気調和機Aは、室外機1と室内機2で構成される。室外機1は内部に圧縮機3、四方弁4、室外側熱交換器5、室外側熱交換器5への分岐手段として第1のディストリビュータ6および第2のディストリビュータ13a、13b、電磁膨張弁7が備えられており、室内機2は室内側熱交換器8を備えている。これら構成部品を冷媒管9で順次接続することにより冷凍サイクルが構成される。
暖房運転時、冷媒は、圧縮機3、四方弁4、室内側熱交換器8、電磁膨張弁7、第1のディストリビュータ6、第2のディストリビュータ13a、13b、室外側熱交換器5、四方弁4、圧縮機3の順に流れる。このとき、室外側熱交換器5は蒸発器として機能し、室内側熱交換器8は凝縮器として機能する。
室外側熱交換器5は並列に接続された熱交換器5aと熱交換器5bで構成され、熱交換器5a、5bのそれぞれに対応して第2のディストリビュータ13a、13bが接続されている。さらに熱交換器5a、5bはそれぞれ複数の冷媒流路11(図2参照)を有している。
図2に示すように第1のディストリビュータ6は円筒形状の本体部6cと、この本大部6cの下端中心部に主配管9が接続された導入口6aと、本体部6cの上端面に環状に配置され、第2のディストリビュータ13a、13bに接続される複数の吐出口6bを備えている。
第1のディストリビュータ6の吐出口6bと第2のディストリビュータ13a、13bの吸入口14a、14bとは複数のキャピラリチューブ10を介して接続されている。この複数のキャピラリチューブ10はロウ付けなどにより2つに束ねられ、第2のディストリビュータ13の吸入口14a、14bへ、それぞれ接続される。
第1のディストリビュータ6の吐出口6bと第2のディストリビュータ13a、13bの吸入口14a、14bとは複数のキャピラリチューブ10を介して接続されている。この複数のキャピラリチューブ10はロウ付けなどにより2つに束ねられ、第2のディストリビュータ13の吸入口14a、14bへ、それぞれ接続される。
図3に示すように、第1のディストリビュータ6の複数の吐出口6bは環状、詳しくは本体部6cの中心軸を中心とする同心円状に配されており、これに接続されるキャピラリチューブ10は隣合う管が同じ第2のディストリビュータに接続されないように互い違いに第2のディストリビュータ13a、13bに接続されている。これにより第1のディストリビュータ6内部で図3に示す様に冷媒の気相と液相が偏って分離した状態でも第2のディストリビュータ13a、13bへどちらかの相の冷媒が偏ることなく均一に冷媒を流入させることができる。複数の吐出口6bの数は、少なくとも熱交換器5a、5bの数の2以上の整数倍が望ましい。
第2のディストリビュータ13a、13bはそれぞれ複数の吐出口15を有しており熱交換器5a、5bの冷媒流路11の導入口12にキャピラリチューブ10を介して接続されている。
第1のディストリビュータ6で気相と液相のどちらかに偏ることなく均一に分岐された冷媒は第2のディストリビュータ13内部のノズル(図示せず)で流速の速い噴霧流状の完全な気液混合状態となり、吐出口15a、15bから吐出され熱交換器5a及び熱交換器5bの各冷媒流路11に流入する。これにより、各冷媒流路11における気相・液相の偏りがなくなり、熱交換器5a、5bの熱交換効率が向上する。
第2のディストリビュータ13a、13bはそれぞれ複数の吐出口15を有しており熱交換器5a、5bの冷媒流路11の導入口12にキャピラリチューブ10を介して接続されている。
第1のディストリビュータ6で気相と液相のどちらかに偏ることなく均一に分岐された冷媒は第2のディストリビュータ13内部のノズル(図示せず)で流速の速い噴霧流状の完全な気液混合状態となり、吐出口15a、15bから吐出され熱交換器5a及び熱交換器5bの各冷媒流路11に流入する。これにより、各冷媒流路11における気相・液相の偏りがなくなり、熱交換器5a、5bの熱交換効率が向上する。
本実施例によりそれぞれの熱交換器5a、5bへ過不足なく均一に冷媒が分配されるため、冷媒が液相のまま圧縮機に流入して生じる故障や、熱交換器の途中ですべて蒸発し熱交換器の吸熱量が減少することによる性能低下といった不具合がない。
本実施例において室外側熱交換器5は2つに分離しているが3つ以上に分離していてもかまわず、この場合第1のディストリビュータ6の吐出口数は室外側熱交換器の数の2以上の整数倍となる。
本実施例において室外側熱交換器5は2つに分離しているが3つ以上に分離していてもかまわず、この場合第1のディストリビュータ6の吐出口数は室外側熱交換器の数の2以上の整数倍となる。
本実施例で使用した第1のディストリビュータは円筒形状であったが、他にも多角柱形状や円錐形状を用いてもよく、吐出口は同心円状ではなく楕円などの環状に配されてもよい。
また、本実施例では空気調和機の室外側熱交換器において示したが、室内側熱交換器を複数持つ場合においては室内側熱交換器に上記分岐手段を用いてそれぞれの室内側熱交換器に冷媒を供給してもよいし、ヒートポンプ式給湯機の熱源機に用いることもできる。
なお、この発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能である。
また、本実施例では空気調和機の室外側熱交換器において示したが、室内側熱交換器を複数持つ場合においては室内側熱交換器に上記分岐手段を用いてそれぞれの室内側熱交換器に冷媒を供給してもよいし、ヒートポンプ式給湯機の熱源機に用いることもできる。
なお、この発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能である。
1…室外機、2…室内機、3…圧縮機、4…四方弁、5…室外側熱交換器、6…第1の分岐手段(第1のディストリビュータ)、7…電磁膨張弁、8…室内側熱交換器、9…主配管、10…キャピラリチューブ、11…冷媒流路、12…導入口、13…第2の分岐手段(第2のディストリビュータ)、14…吸入口、15…吐出口
Claims (2)
- 並列に接続される複数の蒸発器と、前記複数の蒸発器に冷媒を分流する分岐手段とを備え、前記分岐手段は単一の導入口と複数の吐出口を有し、それぞれの蒸発器に対して複数の前記吐出口を接続した冷凍サイクル装置であって、前記分岐手段の吐出口は環状に配され、隣合う吐出口が異なる蒸発器へ接続されることを特徴とする冷凍サイクル装置。
- 前記複数の蒸発器はそれぞれが、複数の冷媒流路と、前記分岐手段と前記冷媒流路とを接続する第2の分岐手段を備え、前記第2の分岐手段には前記分岐手段の複数の吐出口が収束されて接続されることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010004493A JP2011144968A (ja) | 2010-01-13 | 2010-01-13 | 冷凍サイクル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010004493A JP2011144968A (ja) | 2010-01-13 | 2010-01-13 | 冷凍サイクル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011144968A true JP2011144968A (ja) | 2011-07-28 |
Family
ID=44459987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010004493A Pending JP2011144968A (ja) | 2010-01-13 | 2010-01-13 | 冷凍サイクル装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2011144968A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014126322A (ja) * | 2012-12-27 | 2014-07-07 | Hitachi Appliances Inc | 空気調和装置及びそれに用いられる室外熱交換器 |
JPWO2014115240A1 (ja) * | 2013-01-22 | 2017-01-19 | 三菱電機株式会社 | 冷媒分配器及びこの冷媒分配器を用いたヒートポンプ装置 |
JPWO2017221401A1 (ja) * | 2016-06-24 | 2019-02-28 | 三菱電機株式会社 | 冷媒分岐分配器を備えた熱交換器および冷凍サイクル装置 |
-
2010
- 2010-01-13 JP JP2010004493A patent/JP2011144968A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2014115240A1 (ja) * | 2013-01-22 | 2017-01-19 | 三菱電機株式会社 | 冷媒分配器及びこの冷媒分配器を用いたヒートポンプ装置 |
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