JP2011144085A - 光学素子の成形装置及び光学素子の成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学素子の製造コストを抑制できる光学素子の成形装置及び光学素子の成形方法を提供する。
【解決手段】上型11及び下型12から構成される成形型内に光学素子成形素材2を裁置し、光学素子成形素材2を軟化点以上の温度に加熱した後、光学素子成形素材2を所定形状の光学素子にプレス成形する光学素子の成形装置において、成形型内へ光学素子成形素材2を裁置し、所定形状にプレス成形された光学素子を成形型内から取り出す搬送手段41と、成形型を収容する筺体30と、筺体内30を真空引きする真空引き手段50cと、筺体30内へ不活性ガスを導入する不活性ガス導入手段60と、真空引き手段および前記不活性ガス導入手段を制御する制御手段1Cとを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラスレンズなどの光学素子成形素材をプレス成形する光学素子の成形装置及びそれを用いた光学素子の製造方法に係り、特に、光学素子を効率良く生産できる光学素子の成形装置及びそれを用いた光学素子の成形方法に関する。
現在、小型撮像機器や、光ピックアップなどに用いられる光学素子は、光学素子成形素材を加熱軟化させ、この軟化した成形素材に加圧しながら成形型の成形面形状を転写するプレス成形を行い、プレス成形された成形素材を、冷却、固化することで製造されている。
このプレス成形には、例えば、上型及び下型から構成される一対の成形型を備えており、これら一対の成形型の一方を相対的に移動させる成形型固定式の装置により行われており、その際に、光学素子成形素材の加熱は、成形型や胴型の周囲に配置した赤外線ランプや成形型を保持するプレス軸の内部に埋め込んだヒータ等により行っている。
このようなプレス成形においては、成形型の酸化を防止するため、成形型を含むプレス成形機構を、不活性ガスである窒素ガスで置換した成形チャンバー内に配置したものが知られている(特許文献1参照)。
特開平5−186231号公報
しかしながら、従来のプレス成形装置は、成形チャンバー内の空気を真空引きするためのポンプを備えておらず、成形チャンバー内の空気を窒素ガスと置換する際に、成形チャンバー内の空気を真空ポンプにより排気しつつ、成形チャンバー内へ窒素ガスを導入することができない。このため成形チャンバー内の空気を、効率良く窒素ガスと置換することができず、置換に必要な時間が非常に長くなるという問題がある。また、成形チャンバー内の空気を真空ポンプにより排気できないため、成形チャンバー内もしくは入れ替えチャンバー内の空気を窒素ガスと置換するために大量の窒素ガスを導入する必要があり、ランニングコストが高くなるという問題がある。結果、このような装置では、光学素子の製造コストが高いものとなってしまう。
本発明は、上記の事情に対処してなされたものであり、光学素子の製造コストを抑制できる光学素子の成形装置及び光学素子の成形方法を提供することを目的とする。
本発明の光学素子の成形装置は、上型及び下型から構成される成形型内に光学素子成形素材を裁置し、該光学素子成形素材を軟化点以上の温度にまで加熱した後、光学素子成形素材を所定形状の光学素子にプレス成形する光学素子の成形装置において、成形型内へ光学素子成形素材を裁置し、所定形状にプレス成形された光学素子を成形型内から取り出す搬送手段と、成形型を収容する筺体と、筺体内を真空引きする真空引き手段と、筺体内へ不活性ガスを導入する不活性ガス導入手段と、真空引き手段および不活性ガス導入手段を制御して、筺体内を真空引きした後、不活性ガスを導入して、筺体内を不活性ガスに置換する制御手段と、を具備することを特徴とする。
本発明の光学素子の成形方法は、本発明の光学素子の成形装置を用いて、上型及び下型から構成される成形型内に光学素子成形素材を裁置し、該光学素子成形素材を軟化点以上の温度にまで加熱した後、光学素子成形素材を所定形状の光学素子にプレス成形して光学素子形状を付与し、光学素子形状を付与された光学素子成形素材を冷却固化させる光学素子の成形方法であって、成形型を収容する筺体内を真空引きする工程と、真空引きされた筺体内へ不活性ガスを導入する工程と、を具備することを特徴とする。
本発明の光学素子の成形装置及び光学素子の成形方法によれば、光学素子の製造コストを抑制できる光学素子の成形装置及び光学素子の成形方法を提供できる。
本発明の一実施形態である光学素子の成形装置の概略構成を示す側断面図である。 図1の光学素子の成形装置のプレス成形時における動作を示した図である。 実施例における光学素子の成形の温度と時間の関係を示した図である。
以下、本発明について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態である光学素子の成形装置の概略構成を示す側断面図であり、図2は、図1で表わした成形型及び成形素材用ヒータのプレス成形時における動作を示した図である。図3は、光学素子の成形プロセスにおける温度と時間の関係を示した図である。
光学素子用の成形装置1は、光学素子成形素材2をプレス成形する装置である。光学素子の成形装置1は、主に二つの装置、光学素子成形素材をプレスして光学素子を形成するプレス成形装置1A、プレス成形装置1Aに対し、光学素子成形素材もしくは光学素子を搬送する搬送装置1B、およびプレス成形装置1Aと搬送装置1Bを制御する制御装置1Cから構成される。
プレス成形装置1Aは、上型11、下型12、胴型13、ストッパ14、成形素材用ヒータ15、上断熱部材16、下断熱部材17、上軸18、下軸19、上ヒータ20、下ヒータ21、ランプヒータ22、調芯機構23、上フレーム24、下フレーム25、支持部材26、ガイド柱27、ベースフレーム28、駆動機構29などを備える。
上型11は、プレス成形により光学素子の上面を成形する。下型12は、プレス成形により光学素子の下面を成形する。上型11及び下型12は、それぞれ円柱状の胴部を基本形状とする部材である。上型11及び下型12は、それぞれ中心部に上ヒータ20及び下ヒータ21を挿入するための孔を有する。
上型11は、上断熱部材16を介して上軸18に取り付けられている。上断熱部材16は、断熱機能を有し、上型11の熱が上軸18へ伝達するのを抑制する。上軸18は、上フレーム24に取り付けられた固定軸である。上フレーム24は、略四角形状を有し、それぞれ個別に四隅を四本のガイド柱27に固定されている。
上断熱部材16及び上軸18は、各々の中心部に、上ヒータ20が貫通する孔を有する。また、図1では図示を省略しているが、上断熱部材16及び上軸18は、各々冷却用Nを上型11へ導入する導入経路を有する。上ヒータ20は、上断熱部材16及び上軸18を貫通し、上型11の内部にまで挿入され上型11を直接加熱する。
下型12は、使用時における安定性を向上させるため下型12の下端にフランジ12b(鍔)を有する。また、上型11には光学素子の上面を成形する上成形面11aが、下型12には光学素子の下面を成形する下成形面12aが成形されている。上型11及び下型12は、上成形面11aと下成形面12aとを対向させて一組の成形型として使用される。
下型12は、下断熱部材17を介して下軸19に取り付けられている。下断熱部材17は、断熱機能を有し、下型12の熱が下軸19へ伝達するのを抑制する。下断熱部材17及び下軸19は、各々の中心部に、下ヒータ21が貫通する孔を有する。また、図1では図示を省略しているが、下断熱部材17及び下軸19は、各々冷却用Nを下型12へ導入する導入経路を有する。下ヒータ21は、下断熱部材17及び下軸19を貫通し、下型12の内部にまで挿入され下型12を直接加熱する。なお、下軸19は、調芯機構23上に配置されているため、上型11と下型12とが摺動される際に、自動的に調芯される。
胴型13は、上断熱部材16に取り付けられた円筒形状の部材であり、上型11と下型12とを摺動させて上型11と下型12の中心軸を位置合わせする。ストッパ14は、下型12のフランジ12b上に配設され、上型11と下型12の上下方向の距離を規制する。成形素材用ヒータ15は、カートリッジヒータを挿入した金属板であり、このカートリッジヒータに熱せられた金属板の輻射熱により光学素子成形素材2を加熱する。
ランプヒータ22は、赤外線ランプ22a、その背後に配置された反射ミラー22b、赤外線ランプ22a及び反射ミラー22bを支持するための支持部材22cから構成され、支持部材26に取り付けられる。赤外線ランプ22a及び反射ミラー22bは、それぞれ、半円弧状の部品を2つ組み合わせてリング状にしたものを複数段積み重ねて構成されており、全体として円筒形の形状を有し、胴型13を取り囲むようにして取り付けられている。胴型13は、赤外線ランプ22aから放射される赤外線により加熱される。
支持部材26は、略四角形状を有し、その四隅に支持固定ブッシュ26aを備えている。支持部材26は、この支持固定ブッシュ26aによりそれぞれ個別に四隅を四本のガイド柱27に固定されている。
なお、上型11、下型12及び胴型13には、温度測定用の熱電対がそれぞれ取り付けられ、制御装置1Cに接続されている。制御装置1Cには、温度制御プログラムが入力されており、上記熱電対で測定される温度に応じて上ヒータ20、下ヒータ21及びランプヒータ22の出力をそれぞれ個別に制御する。
調芯機構23は、下フレーム25上に取り付けられている。調芯機構23は、転動体式荷重受け23aと、この転動体式荷重受け23aを保持する基台23bとを備える。転動体式荷重受け23aは、環状の軌道板、転動体および保持器から構成され、下軸19を水平移動できるようになっている。この下軸19が水平移動すると、下軸19と一体的に形成された下断熱部材17及び下型12も下軸19と共に水平移動する。このため、下型12が胴型13に挿入、嵌合するさいに、微小な位置合わせを容易に行うことができるようになっている。転動体は、ベアリング等で使用される鋼球を使用してもよい。
駆動機構29(この実施形態では、スクリュージャッキ)は、サーボモータを駆動源としサーボモータの回転運動を直線運動推力に変換して、移動軸29aを上下動させる。駆動機構29は、移動軸29aの上端が下フレーム25の下面に当接した状態でベースフレーム28に取り付けられている。
移動軸29aは、制御装置1Cに入力されたプログラムにより、速度、位置及び軸荷重が制御され、上下方向に駆動される。このため、移動軸29aの上下動に伴い、下フレーム25も上下動し、さらに、下フレーム25に間接的に固定されている下型12も上下動する。
下フレーム25は、略四角形状を有し、その四隅に可動ブッシュ25aを備えている。下フレーム25は、この可動ブッシュ25aにより、その四隅をそれぞれ個別に四本のガイド柱27に上下方向に移動可能に支持されており、後述する駆動機構29の上下動により該ガイド柱27を摺動して上下動する。
四本のガイド柱27は、ベースフレーム28に立設されており、各々の中心部にガイド柱27を冷却する熱交換媒体の流路を有する。各ガイド柱27の流路は、図示しない熱交換装置に接続されており、流路内には、熱交換装置から供給される熱交換媒体(例えば、水やエチレングリコール等)が循環する。流路内を循環する熱交換媒体は、熱交換装置により一定の温度に温調される。
チャンバー30は、主成分がFe、厚みが10mm程度からなる箱型の筺体であり、駆動機構29を除く、プレス成形装置1Aを収容する。チャンバー30には、不活性ガスである窒素ガスを導入するガス配管60が、バルブ60c,60dを介して接続されている。バルブ60cがOpen(開状態)の場合、略100L/分(毎分100リッター)の流量で窒素ガスがチャンバー30に導入される。また、バルブ60dがOpen(開状態)の場合、略30L/分(毎分30リッター)の流量で窒素ガスがチャンバー30に導入される。なお、チャンバー30に導入される窒素ガスのガス流量は、それぞれ(図示しない)流量制御バルブ(ニードルバルブ等)により制御される。
バルブ60cは、チャンバー30内を窒素ガスに置換する際に使用される(開状態となる)。バルブ60dは、チャンバー30内を窒素ガスに置換後、チャンバー30内の圧力を陽圧とするために使用される(開状態となる)。チャンバー30内を窒素ガスに置換後、バルブ60dをOpen(開状態)とすることで、チャンバー30内が窒素ガス雰囲気(酸素濃度10ppm以下)に保たれる。なお、バルブ60c,60dのOpen・Close(開閉)は、制御装置1Cからの制御信号により制御される。
リークバルブ30cは、機械式のリークバルブであり、大気圧より若干高い圧力(大気圧に対して1〜100Pa程度の陽圧(好ましくは5〜10Pa程度))で動作するよう設定されている。チャンバー30内の圧力が、リークバルブ30bの設定圧力以上になると、窒素ガスがリークバルブ30cを通じてチャンバー30外へ排出される。このリークバルブ30cにより、チャンバー30内の圧力が上昇し、チャンバー30が破損することを防止できる。
また、チャンバー30には、2つの開口部30a、30bが設けられている。開口部30aは、搬送装置1Bとの間で光学素子成形素材もしくは光学素子を受渡する際に使用される。また、開口部30bは、駆動機構29の移動軸29aをチャンバー30内へ導入するための導入口である。なお、チャンバー30の機密性を保つために、開口部30bと移動軸29aとの間にOリングを介在させてもよい。
以上のように、チャンバー30の内部雰囲気は、不活性ガス雰囲気に保たれプレス成型時に、このプレス成形装置1Aを構成する部材が酸化しないように構成されている。
搬送装置1Bは、搬送ロボット41、ゲートバルブ43などを備える。搬送ロボット41は、トレー70aから光学素子成形素材2を予熱台42へ搬送する。予熱台42は、図示しないヒータにより、光学素子成形素材2を予備加熱する。搬送ロボット41は、予熱台42で予熱された光学素子成形素材2をプレス成形装置1Aの上型11及び下型12から構成される成形型内へ裁置し、プレス成形装置1Aで成形された光学素子をプレス成形装置1Aから取り出して、トレー70bへ収容する。
チャンバー45は、主成分がFe、厚みが10mm程度からなる箱型の筺体であり、搬送装置1Bを構成する搬送ロボット41、予熱台42などを収容する。チャンバー45には、不活性ガスである窒素ガスを導入するガス配管60が、バルブ60a,60bを介して接続されている。バルブ60aがOpen(開状態)の場合、略100L/分の流量で窒素ガスがチャンバー45に導入される。また、バルブ60bがOpen(開状態)の場合、略30L/分の流量で窒素ガスがチャンバー45に導入される。なお、チャンバー45に導入される窒素ガスのガス流量は、それぞれ(図示しない)流量制御バルブ(ニードルバルブ等)により制御される。
バルブ60aは、チャンバー45内を窒素ガスに置換する際に使用される(開状態となる)。バルブ60bは、チャンバー45内を窒素ガスに置換後、チャンバー45内の圧力を陽圧とするために使用される(開状態となる)。チャンバー45内を窒素ガスに置換後、バルブ60bをOpen(開状態)とすることで、チャンバー45内が窒素ガス雰囲気(酸素濃度50ppm以下)に保たれる。なお、バルブ60a,60bのOpen・Close(開閉)は、制御装置1Cからの制御信号により制御される。
リークバルブ45cは、機械式のリークバルブであり、大気圧より若干高い圧力(大気圧に対して1〜100Pa程度の陽圧(好ましくは5〜10Pa程度))で動作するよう設定されている。チャンバー45内の圧力が、リークバルブ45cの設定圧力以上になると、窒素ガスがリークバルブ45cを通じてチャンバー45外へ排出される。このリークバルブ45cにより、チャンバー45内の圧力が上昇し、チャンバー45が破損することを防止できる。
また、チャンバー45には、2つの開口部45a、45bが設けられている。開口部45aは、光学素子の成形装置1の外部から搬送装置1Bに対して光学素子成形素材もしくは光学素子を搬入出するための開口である。また、開口部45bは、プレス成形装置1Aとの間で光学素子成形素材もしくは光学素子を受渡する際に使用される。
各開口部45a,45bには、ゲートバルブ43,44が設けられている。ゲートバルブ43は、トレー70a,70bを搬送装置1Bから回収もしくは搬入する際に動作して、開口部45aを開く。なお、トレー70a,70bの回収および搬入は、ユーザが行うが、搬送装置1Bのゲートバルブ43前に、トレー70a,70bの回収および搬入を行う搬送ロボット等を設置して自動で行うようにしてもよい。その他の時には、ゲートバルブ43は、開口部45aを閉じるように制御される。ゲートバルブ44は、搬送ロボット41が光学素子成形素材2をトレー70aからプレス成形装置1A内へ搬入する際、もしくは搬送ロボット41がプレス成形後の光学素子をプレス成形装置1Aから取り出しトレー70bへ収容する際に動作して、開口部45bを開く。その他の時には、ゲートバルブ44は、開口部45bを閉じるように制御される。
ゲートバルブ43,44は、通常動作において、開口部45a,45bを同時に開くことはない。つまり、開口部45a,45bの一方が開いているときには、他方は必ず閉じるようにゲートバルブ43,44が制御される。このようにゲートバルブ43,44を制御することで、チャンバー30内へ空気(特に、酸素や水分)が入り込むことを抑制し、チャンバー30の内部雰囲気が窒素ガス雰囲気に保もたれるよう構成されている。なお、ゲートバルブ43,44は、チャンバー30,45の気密性を保つためのOリングをそれぞれ具備する。
また、チャンバー30,45には、チャンバー30,45内を真空引きするための真空配管50の一端側が、各々バルブ50a,50bを介して接続されている。また、真空配管50の他端側には、真空ポンプ50cが接続されている。バルブ50a,50bは、それぞれチャンバー30,45内を窒素ガスに置換する際に、Open(開状態)となる。バルブ50a,50bがOpen(開状態)すると、チャンバー30,45内がそれぞれ真空引きされる。なお、この真空引きは、バルブ60a,60cをOpenして、チャンバー30,45内へ窒素ガスを導入した状態で行われる。
この実施形態では、上述のように、バルブ60a,60cをOpenして、チャンバー30,45内へ窒素ガスを導入した状態で真空引きを実施するため、チャンバー30,45を高真空仕様とする必要がなく、また、チャンバー30,45内を陽圧に保持する際にも、大気圧に対して1〜100Pa程度の陽圧(好ましくは5〜10Pa程度)に制御するのでチャンバー30,45を高耐圧仕様とする必要もない。このため、光学素子の成形装置1の製造コストを抑制できる。結果、光学素子の成形装置1の光学素子の製造コストを抑制できる。なお、バルブ60a,60cをOpenして、チャンバー30,45内へ窒素ガスを導入した状態で真空引きを実施するため、チャンバー30,45内は、略窒素ガスに置換され、十分に酸素濃度を低減することができる。また、チャンバー30内、もしくはチャンバー45内への気体の逆流を防止するため、バルブ50a,50bは、同時にはOpen(開状態)しないように制御される。
次に、チャンバー30の窒素ガス置換について説明する。
チャンバー30は、光学素子の成形装置1の立ち上げの際に窒素ガスへの置換が行われ、チャンバー30内の空気が、不活性ガスである窒素ガスに置換される。この窒素ガスへの置換は、以下の手順で実施される。
1.バルブ50aをOpenして、真空ポンプ50cによりチャンバー30内を真空引きするとともに、バルブ60cをOpenし、窒素ガスをチャンバー30内へ導入する。
2.チャンバー30内の酸素(O)濃度が既定値に達したら、もしくは規定の時間(例えば、10分程度)が経過したらバルブ60cをCloseして窒素の導入を停止すると共に、バルブ50aをCloseして真空引きを停止する。
3.バルブ60dをOpenして、窒素ガスをチャンバー30内へ導入し、チャンバー30内を陽圧に保つ。
なお、プレス成形装置1Aを構成する部材の酸化を防止する観点からは、チャンバー30内の酸素濃度が10ppm以下となるまで窒素ガスへの置換を実施することが望ましい。
次に、チャンバー45の窒素ガス置換について説明する。
チャンバー45は、光学素子の成形装置1の立ち上げの際、もしくはゲートバルブ43の開閉後に窒素ガスへの置換が行われ、チャンバー45内の空気が、不活性ガスである窒素ガスに置換される。この窒素ガスへの置換は、以下の手順で実施される。
1.バルブ50bをOpenして、真空ポンプ50cによりチャンバー45内を真空引きするとともに、バルブ60aをOpenし、窒素ガスをチャンバー45内へ導入する。
2.チャンバー45内の酸素(O)濃度が既定値に達したら、もしくは規定の時間(例えば、10分程度)が経過したらバルブ60aをCloseして窒素の導入を停止すると共に、バルブ50aをCloseして真空引きを停止する。
3.バルブ60bをOpenして、窒素ガスをチャンバー45内へ導入し、チャンバー45内を陽圧に保つ。
次に、本発明の光学素子の成形方法について、図1の光学素子の成形装置1を用いた場合について、図1および図2を参照して説明する。なお、チャンバー30内は、すでに窒素ガスに置換されているものとする。
初めに、ゲートバルブ43をOpenして、搬送装置1B内に、複数個の光学素子成形素材2を収容したトレー70a、およびプレス成形後の光学素子を収容するためのトレー70bをチャンバー45内にセットする。次に、ゲートバルブ43をCloseして、チャンバー45内を、不活性ガスである窒素ガスに置換する。
置換が完了し、チャンバー45内が窒素ガス(不活性ガス)雰囲気となったところで、搬送ロボット41により光学素子成形素材2をトレー70aより取り出して、光学素子成形素材2を予熱台42へ搬送する。光学素子成形素材2は、予熱台42上で予熱される。予熱後、搬送ロボット41は、光学素子成形素材2を光学素子の成形装置1内へ搬送し、上型11、下型12及び胴型13から構成される成形型の内部に光学素子成形素材2を裁置する。光学素子成形素材2のプレス成形を行う間に、搬送ロボット41は、次の光学素子成形素材2を予熱台42へ搬送して、次の光学素子成形素材2の予熱を開始する。
光学素子成形素材2を成形型の内部に裁置した後、上ヒータ20、下ヒータ21及びランプヒータ22により成形型全体が加熱され、それと同時に光学素子成形素材2も加熱される。この加熱を行いながら、駆動手段29により下型12を上方向に移動させて、下型12を胴型13に嵌合させる。嵌合させた下型12をさらに上方に移動させていき、成形素材用ヒータ15と光学素子成形素材2が所定の距離となったら、一旦上方への移動を停止し、ここで、成形素材用ヒータ15により、光学素子成形素材2を軟化する温度まで加熱する(図2(a))。なお、この胴型13への嵌合により、光学素子の光軸が一致するように上型11及び下型12の位置合わせが行われ、同軸性が確保される。
このとき、成形素材用ヒータ15と光学素子成形素材2との距離は、成形素材を均一に加熱することができるように、ヒータの形状や性能、光学素子成形素材の大きさ等により適宜決定すればよい。このとき、距離が近すぎると成形素材表面に温度分布が発生して場所によって温度がバラついてしまい、距離が遠すぎると成形素材表面を所望の成形粘性まで加熱することができなくなってしまう。
また、これと同時に上ヒータ20及び下ヒータ21により、それぞれ上型11及び下型12を加熱するが、これらのヒータ20,21は、それぞれ型の温度を個別に制御するようになっている。型温度は、上型11及び下型12に設けられた熱電対で検出することができ、これら熱電対31、32を取り付ける位置は、光学素子成形素材2の温度をできるだけ正確に反映するように、成形面11a及び12aの近接した型内部に設けることが好ましい。
図2には、上型11には上ヒータ20の先端に熱電対31を、下型12には下ヒータ21の先端に熱電対32を設けた例を示している。これと同時にランプヒータ22でも、成形型全体を加熱し、プレス成形時にその加熱状態を維持することができるようになっている。このとき、それぞれのヒータは温度制御手段により個別に所定の温度となるように調節、維持される。
成形素材用ヒータ15は、成形素材を軟化溶融させる温度にまで加熱するもので、その素材の屈伏点(At)以上に加熱すると変形が容易となるが、一般的には、軟化点まで温度を上げるとレンズ表面が白濁するので屈伏点から軟化点の間の温度に設定する。ここでの加熱温度は、用いるガラス素材が加圧変形できる温度にすればよく、屈伏点とガラス転位点との中間付近の温度であることが好ましい。
また、上ヒータ20及び下ヒータ21は、それぞれ上型11及び下型12の温度を個別に管理するようになっており、その温度は、それぞれの型内に埋め込まれた熱電対31,32により検出された温度をフィードバックすることによって、所定の温度範囲に制御される。このときの上型11及び下型12の温度は、その成形素材の屈伏点(At)に対して5〜50℃高い温度とすることが好ましい。
また、ランプヒータ22は、成形型全体を加熱するものであり、急速に成形型の加熱を行うことができる。このランプヒータ22は、成形型全体を加熱するのに適しており、特に加熱の初期段階において有用である。このランプヒータ22は、胴型13の温度をその胴型内に埋め込まれた熱電対33により検出し、その検出した温度をフィードバックすることによって、温度制御手段により所定の温度範囲に制御される。このときの胴型13の温度は、その成形素材の屈伏点(At)に対して、5〜50℃高い温度とするものであることが好ましい。
これら成形素材用ヒータ15、上ヒータ20、下ヒータ21及びランプヒータ22により光学素子成形素材2及び成形型が十分に加熱されたところで、成形素材用ヒータ15を胴型13の開口部から成形型の外部へと移動させる(図2(b))。
成形素材用ヒータ15が移動すると同時に、下型12を再度上方へ移動させていき、光学素子成形素材2を上型11との間でプレスし、所望の光学素子形状を付与する。プレスのための下型12のストロークは、成形する光学素子の肉厚に基づき、予め設定された値であり、次工程の冷却工程において、成形後の光学素子が熱収縮する分を見込んで定めた量とすることができる。なお、本実施形態においては、下型12の上方移動を所定の位置で停止するようにストッパ14が設けられている。
また、プレス成形の速度は、一般に、3〜600mm/分であることが望ましい。直径が15mm以上のガラスレンズを成形する場合には、3〜80mm/分とすることが望ましい。また、プレスの手順は、成形する光学ガラスの形状や大きさに応じて、任意に設定することができる。このとき、プレス時の圧力は2.5〜37.5N/mmとすることが好ましく、10〜20N/mmであることが特に好ましい。
成形素材をプレス成形により押し切った直後に、上ヒータ20、下ヒータ21及びランプヒータ22による加熱を停止し、成形型を冷却する。そして、成形型の温度が成形素材のガラス転移点(Tg)以下になったところで、駆動手段29により下型12を下降してプレス成形された光学素子を離型し、光学素子を搬出可能とする。
この成形型の冷却は、上型11を保持する上断熱部材16及び上軸18の内部に冷却媒体を流通させることで上型11を、下型12を保持する下断熱部材17及び下軸19の内部に冷却媒体を流通させることで下型12を冷却することができるように構成してもよく、このとき、冷却媒体としては、窒素等の気体、冷却水等の液体のいずれも用いることができるが、成形型の酸化による劣化を考慮した場合、窒素等の不活性ガスであることが好ましい。
このとき、光学素子の割れや放射傷の発生を防止するために、冷却速度は、冷却開始から離型までの平均値として、50〜200℃/分とすることができる。冷却開始時の冷却速度は、平均の冷却速度より大きくてもよく、離型温度に近づくに従って冷却速度を下げゆっくり冷却し成形素材の内部に歪が生じないようにすることが好ましい。離型温度は、ガラス転移点Tg付近やそれ以下とすることができるが、一般には、(Tg−50℃)〜Tgまでの範囲内の値とすることが好ましい。
歪点以下の温度まで冷却されたプレス成形後の光学素子は、搬送ロボット41により成形型の内部から取り出され、トレー70bへ収容される。光学素子が成形型の内部から取り出されると、上ヒータ20、下ヒータ21及びランプヒータ22により再度成形型の加熱が行われ、次のプレス成形に備える。
搬送ロボット41は、成形型の内部から取り出されたプレス成形後の光学素子をトレー70bへ収容し、予熱台42で予熱された光学素子成形素材2を成形型の内部に裁置する。上記光学素子成形素材2のプレス成形を繰り返し、トレー70aに収容されたすべての光学素子成形素材2の成形が完了すると、ゲートバルブ44をCloseした状態で、ゲートバルブ43がOpenし、プレス成形後の光学素子が収容されたトレー70bが回収され、光学素子成形素材2が収容された新たなトレー70aが投入される。
得られた光学素子は、その外周部を切削等により所望の径を有する光学素子形状に加工し、さらに、アニール工程等に付されて歪み等を除去する等の後処理を施して最終的な製品とされる。
以上のような操作を繰り返し行うことにより、ランニングコストを抑制して光学素子を製造することができる。
なお、製造する光学ガラスレンズの形状については、特に制限はなく、両凸レンズ、両凹レンズ、平凸レンズ、平凹レンズ、凸メニスカスレンズ、凹メニスカスレンズなどの成形を行うことができる。光学素子の大きさについても特に制限はなく、一般に、直径1mm程度から50mm程度のものを成形できる。1mm以下の場合にはレンズが小さすぎて形状の測定が困難であり、50mm以上では成形に時間を要すると共に、成形に必要なプレス圧力が大きくなりすぎて成形装置が大きくなりすぎる。さらに、光学ガラスの形状は球面、非球面、あるいはこれらの組み合わせとすることができる。
ちなみに、このとき用いる成形型はタングステンカーバイド等の超硬合金製のもので形成することが好ましい。
次に、具体的な実施例を挙げて、本発明をより詳細に説明する。
(実施例1)
以下、実施例について図3に示した工程A乃至工程Dを参照して光学素子の成形について説明する。なお、成形型は、タングステンカーバイドからなる超硬合金製のものであり、プレス成形により、直径φ40mm、中心厚さ7.5mm、周辺厚さ3mm非球面の近時曲率半径がそれぞれ100mmと85mmの両凸形状の成形品が得られ、後加工の芯取り加工をすることで直径35mmの光学素子が得られるものである。
(工程A)
温度を略550℃に保持した成形型の下型12の成形面12aに200℃に予熱したランタン系ガラスからなる研削研磨により作製した直径φ36mm、中心厚み8.83mm、周辺厚さ4.3mm、曲率半径がそれぞれ90mmと60mmの両凸球面レンズの光学素子成形素材を搬送ロボット41により搬送して載置した。次いで、上ヒータ20、下ヒータ21及びランプヒータ22の出力を上げ成形型を680℃に加熱するようにした。なお、この光学素子成形素材の歪点は580℃、ガラス転移点(Tg)は616℃、屈伏点(At)は662℃である。
上記加熱と同時に、駆動手段29によりガラス素材が載置された下型12を上方向に移動させて、下型12を胴型13に嵌合させ、さらに、成形素材用ヒータ15と光学素子成形素材2との距離が10mmとなるまで下型12を上方に移動させた後、一旦上方への移動を停止した。ここで、成形素材用ヒータ15の温度を920℃とすることにより光学素子成形素材2を690℃程度に加熱したところで、成形素材用ヒータ15を成形型の外部に移動させた。
(工程B)
その後、再度、下型12を、ストッパ14により停止するまで上方へ移動させ、光学素子成形素材2を上型11及び下型12により押圧してプレス成形を行った。この成形時のプレス圧力は20N/mm、プレス時間は45秒とした。この時、下型23の位置が所望のレンズ肉厚7.5mmになる位置になるように位置制御し、所望の位置になったらプレス圧力をゼロとした。
(工程C)
プレス後、上ヒータ20、下ヒータ21及びランプヒータ22の出力を下げ、さらに、上軸18及び上断熱部材16に設けられた流路にNガスを流通させて上型11を、下軸19及び下断熱部材17に設けられた流路にNガスを流通させて下型12を、30℃/分の一定の冷却速度で冷却するようにして、屈伏点(At)とガラス転移点(Tg)の間の所望の温度で再びプレス圧力を20N/mmに上げ、580℃になったらプレス圧力をゼロになるようにして、光学素子形状を付与された成形素材を冷却し、固化させた。
(工程D)
次に、上ヒータ20、下ヒータ21及びランプヒータ22を停止し、上型11及び下型12の冷却速度を60℃/分とすると同時に、駆動手段29により下型12を下降させ、成形素材が550℃程度になるまで冷却したところで、搬送ロボット41により成形型から取り出し、次の光学素子成形素材2を成形型の内部に裁置する。このプレス成形後の光学素子と光学素子成形素材2との入れ替え中、成形型の温度は550℃に保持する。
成形型の内部から取り出されたプレス成形後の光学素子は、搬送ロボット41によりトレー70bへ収容する。
また、成形型の内部に裁置された光学素子成形素材2は、上述した工程A乃至工程Dを繰り返すことにより光学素子に成形される。
以上のように、本発明の光学素子の成形装置は、真空ポンプ50cを備え、チャンバー30,45内を真空引きすることができるので、不活性ガスの置換に必要な時間を短縮できる。また、不活性ガスへの置換後は、不活性ガスの流量を抑制するのでランニングコストを抑制できる。さらに、チャンバー30,45内へ不活性ガスを導入した状態で真空引きを実施するため、チャンバー30,45を高真空仕様とする必要がなく、また、チャンバー30,45内を陽圧に保持する際にも、大気圧に対して1〜100Pa程度の陽圧(好ましくは5〜10Pa程度)に制御するのでチャンバー30,45を高耐圧仕様とする必要もない。このため、光学素子の成形装置1の製造コストを抑制できる。結果、光学素子の成形装置1の光学素子の製造コストを抑制できる。
なお、上記説明では、トレー70aに収容されている光学素子成形素材2を全てプレス成形した後に、ゲートバルブ43をOpenして、プレス成形後の光学素子が収容されたトレー70bを回収するとともに、新たな光学素子成形素材2が収容された新たなトレー70aを投入しているが、トレー70aに収容されている光学素子成形素材2の最後の一つがプレス成形装置1A内でプレス成形されている間に、ゲートバルブ43をOpenして、プレス成形後の光学素子が収容されたトレー70bを回収するとともに、新たな光学素子成形素材2が収容された新たなトレー70aを投入して、チャンバー45の不活性ガスへの置換を行うように構成してもよい。この場合、上記光学素子成形素材2の最後の一つが、次に投入された光学素子成形素材2とともに回収されることになるが、プレス成形装置1Aの空き時間(プレス成形を行っていない時間)の発生を抑制でき、光学素子の生産性を向上することができる。その結果、光学素子の製造コストを抑制できる。
本発明の光学素子の成形方法及び成形装置は、プレス成形による光学素子の製造に用いることができる。
1…光学素子の成形装置、11…上型、12…下型、13…胴型、14…ストッパ、15…成形素材用ヒータ、16…上断熱部材、17…下断熱部材、18…上軸、19…下軸、20…上ヒータ、21…下ヒータ、22…ランプヒータ、23…調芯機構、24…上フレーム、25…下フレーム、26…支持部材、27…ガイド柱、28…ベースフレーム、29…駆動機構、30…チャンバー、31〜33…熱電対、41…搬送ロボット、42…予熱台、43,44…ゲートバルブ、45…チャンバー、50…真空配管、60…ガス配管、70…トレー。

Claims (7)

  1. 上型及び下型から構成される成形型内に光学素子成形素材を裁置し、該光学素子成形素材を軟化点以上の温度にまで加熱した後、前記光学素子成形素材を所定形状の光学素子にプレス成形する光学素子の成形装置において、
    前記成形型内へ前記光学素子成形素材を裁置し、前記所定形状にプレス成形された光学素子を前記成形型内から取り出す搬送手段と、
    前記成形型を収容する筺体と、
    前記筺体内を真空引きする真空引き手段と、
    前記筺体内へ不活性ガスを導入する不活性ガス導入手段と、
    前記真空引き手段および前記不活性ガス導入手段を制御して、前記筺体内を真空引きした後、前記不活性ガスを導入して、前記筺体内を前記不活性ガスに置換する制御手段と、
    を具備することを特徴とする光学素子の成形装置。
  2. 前記不活性ガス導入手段は、
    前記筺体内へ前記不活性ガスを導入する第1の経路と、前記第1の経路よりも前記不活性ガスの流量が少ない第2の経路とを備え、
    前記制御手段は、
    前記筺体内を真空引きした後、前記第1の経路から前記筺体内へ前記不活性ガスを導入し、前記筺体内が前記不活性ガスに置換されると、前記第2の経路から前記筺体内へ前記不活性ガスを導入して、前記筺体内を陽圧に保持することを特徴とする請求項1記載の光学素子の成形装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記筺体内を、大気圧に対して1〜100Pa程度の陽圧に保持することを特徴とする請求項2記載の光学素子の成形装置。
  4. 前記筺体内に、前記光学素子成形素材を予備加熱する予備加熱手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の光学素子の成形装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の光学素子の成形装置を用いて、上型及び下型から構成される成形型内に光学素子成形素材を裁置し、該光学素子成形素材を軟化点以上の温度にまで加熱した後、前記光学素子成形素材を所定形状の光学素子にプレス成形して光学素子形状を付与し、光学素子形状を付与された光学素子成形素材を冷却固化させる光学素子の成形方法であって、
    前記成形型を収容する筺体内を真空引きする工程と、
    前記真空引きされた筺体内へ不活性ガスを導入する工程と、
    を具備することを特徴とする光学素子の成形方法。
  6. 前記不活性ガスを導入する工程は、
    前記筺体内を真空引きした後、第1の経路から前記筺体内へ前記不活性ガスを導入して、前記筺体内を前記不活性ガスに置換する工程と、
    前記置換後、前記第1の経路よりも前記不活性ガスの流量が少ない第2の経路から前記筺体内へ前記不活性ガスを導入して、前記筺体内を陽圧に保持する工程と、
    を具備することを特徴とする請求項5記載の光学素子の成形方法。
  7. 前記筺体内を陽圧に保持する工程は、
    前記筺体内を、大気圧に対して1〜100Pa程度の陽圧に保持することを特徴とする請求項6記載の光学素子の成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020199716A (ja) * 2019-06-11 2020-12-17 株式会社日本製鋼所 成形装置および成形装置の制御方法

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