JP2011144012A - エレベータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータの利用者が、利用者個人の嗜好や特性に応じたサービスを受けられるようなエレベータの制御装置を得る。
【解決手段】基本仕様を含む所定の仕様に設定可能に構成されたエレベータ用の設備と、エレベータの利用者によって携帯され、設備について当該利用者が設定した仕様を利用者情報として記憶した情報機器と、各階のエレベータ乗り場に設置され、情報機器に記憶させた利用者情報を読み取る第1の検出器と、エレベータの乗りカゴ内に設置され、情報機器に記憶させた利用者情報を読み取る第2の検出器と、第1の検出器又は第2の検出器で読み取ったエレベータの利用者情報に応じて、設備を基本仕様から予め当該その利用者が設定した仕様に切替える制御器を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の利用者に利用者情報を記憶させた機器を配布し、エレベータ各階の乗り場と乗りカゴ内に、利用者情報を認識できる検出装置を付けたエレベータ制御装置に関する。
エレベータの利用者に対しては様々なサービスが存在し、ユニバーサルデザインや安全、防犯に関する仕様が提供されている。また、エレベータが設置されている建物側からのサービスとして、BGMやモニタ装置への情報表示が行われている。
しかし、それらのサービスは、エレベータ利用者個人の嗜好まで踏み込んだものでは無かった。
一方で、昨今機能向上が著しいICカードやICタグ等の情報を記憶、認識する装置が身近に浸透してきており、高精度で個体の認識が可能になったことを利用して、エレベータにもそれらの機器を適用することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。これは、個人認証機能を備え、認証された人だけがエレベータを利用できるようにしたものである。
また、セキュリティ性能を高めることが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。これは、エレベータの乗り降りに際してICタグを利用し、セキュリティ性能の向上を図るものである。
さらに、利用階の自動登録などの利用者サービスが実現、提案されている(例えば、特許文献3参照。)。これは、エレベータ乗り場及びカゴ内にアンテナを取り付け、タグを携帯した人が乗り場の検知エリアに入ったときにカゴ呼びを、カゴの検知エリアに入ったときに行先階登録を夫々自動で行い、エレベータのボタン操作をすることなく指定した階に到着することができるようにしたものである。
特開2006−76697号公報 特開2007−84180号公報 特開2005−255320号公報
上述したように、ICタグ等の利用により高い精度での個体認識が可能になり、建物側の使い勝手や運転効率の向上等が図られている。
しかしながら、エレベータ利用者個人の嗜好や特性を反映したサービスには、まだ不足している部分がある。
そこで、本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、ICタグによる高精度の個体認証技術を応用し、エレベータの利用者が、利用者個人の嗜好や特性に応じたサービスを受けられるようなエレベータ制御装置を得ることを目的とする。
本発明の一態様によれば、基本仕様を含む所定の仕様に設定可能に構成されたエレベータ用の設備と、エレベータの利用者によって携帯され、前記設備について当該利用者が設定した仕様を利用者情報として記憶した情報機器と、各階のエレベータ乗り場に設置され、前記情報機器に記憶させた利用者情報を読み取る第1の検出器と、エレベータの乗りカゴ内に設置され、前記情報機器に記憶させた利用者情報を読み取る第2の検出器と、前記第1の検出器又は前記第2の検出器で読み取ったエレベータの利用者情報に応じて、前記設備を基本仕様から予め当該その利用者が設定した仕様に切替える制御器を備えたことを特徴とするエレベータ制御装置が提供される。
本発明のエレベータ制御装置は、前記仕様は照明仕様であり、前記設備は照明設備であり、前記制御器は、前記第1の検出器又は前記第2の検出器で読み取ったエレベータの利用者情報に応じて、前記照明設備を基本仕様から予め当該その利用者が設定した照明仕様に切替えることを特徴とする。
また、本発明の別の一態様によれば、エレベータの利用者によって携帯され、当該利用者の認証情報を記憶した情報機器と、各階のエレベータ乗り場に設置され、前記情報機器に記憶させた利用者情報を読み取る第1の検出器と、エレベータの乗りカゴ内に設置され、前記情報機器に記憶させた利用者情報を読み取る第2の検出器と、閉じ込め故障が発生した場合、前記第1の検出器又は前記第2の検出器で読み取ったエレベータの利用者情報に応じて、当該利用者の救出体制または救出優先度についての情報を出力する制御器を備えたことを特徴とするエレベータ制御装置が提供される。
本発明によれば、エレベータ利用者の個体認証を利用し、本来、建物の共用施設であるエレベータをあたかも利用者個人の嗜好を反映させたエレベータ仕様を実現出来る。特に、単身者向け等の共同住宅において、建物の付加価値を向上させることが出来る。
本実施形態に係るエレベータ装置の構成を示す概略構成図である。 ICタグに関連する機能図である。 照明切替機能を実現するための概略構成を示した図である。 音響効果切替機能を実現するための概略構成を示した図である。 表示ボタン類の色合いの切替機能を実現するための概略構成を示した図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係るエレベータ装置の構成を示す概略構成図である。図1に示すように、エレベータ装置は、大別すると、エレベータ用機械室と乗り場側機器と、乗りカゴ側機器で構成されている。エレベータ用機械室には、エレベータ主制御装置6と、音響機能設定装置15が配設されている。乗り場側機器としては、ICタグを検出する乗り場側検出装置4と、乗り場側表示ボタン17が配設されている。また、乗りカゴ側機器として、エレベータの乗りカゴ内には、乗りカゴ照明7、スピーカ14、乗りカゴ側表示ボタン17が設けられている。乗りカゴ照明7は、照明制御装置8を介してエレベータ主制御装置6に接続されている。スピーカ14は、音響制御装置13、音響機能設定装置15を介してエレベータ主制御装置6に接続されている。乗りカゴ側表示ボタン17は、表示ボタン制御装置18を介してエレベータ主制御装置6に接続されている。乗りカゴは、乗りカゴ側検出装置5で位置等が検出され、乗りカゴ側検出装置5の出力信号は、エレベータ主制御装置6に送られている。乗りカゴ側検出装置5では、さらにICタグの検出も行うことが出来る。
また、乗り場側検出装置4、乗り場側表示ボタン17からの出力信号も、エレベータ主制御装置6に送られている。
図2は、ICタグに関連する機能図である。まず、建物の主な利用者(例えば、区分所有者)に、図2に示すようなICタグ1を配布する。利用者に配布するICタグ1には、外部に設ける機能設定装置2により、各利用者の嗜好に応じた一定の機能を予め設定しておく。ICタグ1に設定する一定の機能としては、例えば、エレベータの照明仕様、エレベータのオートアナウンス仕様、エレベータのカゴ室に流すBGM、エレベータの表示ボタンの色調等がある。
ICタグ1は、建物や各建物内の区分領域の利用の際に使用する解錠装置3の内部に埋め込むのが好適である。解錠装置3は、例えば、利用者が携行可能な鍵で構成する。
図1において、図2のICタグ1を検出するために、建物側の全てのエレベータの乗り場側検出装置4と、エレベータの乗りカゴ側検出装置5が設置されている。各検出装置4,5で検出したICタグ1の情報は、エレベータの主制御装置6に送信される。エレベータの主制御装置6では、エレベータの利用者情報として認識する。
エレベータの主制御装置6は、検出装置4,5から送信された利用者情報を元に、エレベータ利用者の嗜好に応じたサービスを提供する。提供するサービス内容としては、例えば、以下のことが好適である。
(1)予めその利用者が設定したエレベータの照明仕様に切替える。
(2)予めその利用者が設定したエレベータのオートアナウンス仕様に切替える。
(3)予めその利用者が設定したエレベータのカゴ室に流す音響効果に切替える。
(4)予めその利用者が設定したエレベータの表示ボタン類の色合いに切替える。
また、エレベータの主制御装置6は、乗りカゴ側の検出装置5で検出した利用者情報から、上記したサービス等を提供するように、エレベータの各制御装置が設定通りになっていることを確認する。
また、エレベータの主制御装置6は、乗り場側検出装置4で識別されたエレベータの利用者情報から、複数の利用者が同時に利用すると判定した場合は、(a)エレベータの照明仕様、(b)エレベータのオートアナウンス仕様、(c)エレベータのカゴ室に流す音響効果、(d)エレベータの表示ボタン類の色合いを、標準仕様に切替えるのが好適である。
エレベータの利用者情報の利用は、利用者の嗜好に応じたサービスの提供に限られない。すなわち、エレベータの主制御装置6は、乗りカゴ側検出装置5で検出したエレベータの利用者情報により、次の掲げるような機能を果たすことができる。
(5)万一、閉じ込め故障が発生した際には、閉じ込め者の年齢、性別などから救出体制、優先度を切替える。
(6)エレベータが故障した際に、年少の子供等、特定の利用者に集中している場合を検出し、当該利用者に応じたエレベータの使用方法などをサポートする。
検出装置5で検出した利用者情報から、閉じ込め故障の発生あるいは特定利用者集中時のエレベータ故障等のエレベータの運行異常が発生した際に、エレベータを利用中、または利用直後のICタグ情報をエレベータ主制御装置6で記録する。これらの運行異常時の対応については既知の技術なので、本実施形態では詳細は触れない。特に、閉じ込め故障が発生した際、エレベータのメンテナンス会社や、建物の監視先へ故障情報及び利用者情報を送信することにより、救出優先度をスムーズに決定できる。
次に、エレベータの照明仕様の切替の制御について説明する。図3は、照明切替機能を実現するための概略構成を示した図である。図3に示すように、照明切替機能は、乗りカゴ側の照明7と照明制御装置8で構成されている。乗りカゴ側の照明7は、赤、緑、青の3色のLED式照明9と白色蛍光灯式の基本照明10、光量確保用の白色蛍光灯式の付加照明11から構成されている。照明制御装置8は、乗りカゴ側の3色のLED式照明9、白色蛍光灯式の基本照明10、照度確保用の白色蛍光灯式の付加照明11の各照明機器を制御する制御装置12を備えている。
利用者が設定したエレベータの照明仕様への切替が選択されない場合や、複数のエレベータ利用者が発生した場合は、基本照明10のみの点灯となる。
利用者の嗜好による照明仕様への切替を行う場合の照明パターンは、基本照明10のみの点灯を除き、例えば、5種類程度とする。照明パターン1は、基本照明10と付加照明11を同時に点灯させ、乗りカゴ内を明るくする。照明パターン2〜4は、3色のLED式照明9から選択した色のLEDと付加照明11を点灯させ、LEDの発光色を効果的に映し出す。照明パターン5は、付加照明11のみを点灯させ、乗りカゴ内の照度をやや低くする。
尚、利用者の設定による照明仕様への切替中であっても、途中で他のエレベータ利用者が発生した場合は、基本照明10のみの点灯に切替わり、そのタイミングは乗りカゴが利用者の待っている乗り場に到着するために減速を開始する時点とするのが、好適である。
次に、エレベータのカゴ室に流す音響効果の制御について説明する。図4は、音響効果切替機能を実現するための概略構成を示した図である。図1及び図4に示すように、乗りカゴに付けられた音響制御装置13からスピーカ14へ音響効果を出力する。音響制御装置13は、エレベータ主制御装置6に接続する音響機能設定装置15を経由して出力信号を受信する。音響機能設定装置15には、エレベータ利用者の嗜好に合わせるための音響効果が格納されている。
まず、エレベータ利用者の設定したオートアナウンス仕様への切替機能が選択されない場合や、複数のエレベータ利用者が発生した場合は、建物にエレベータを設置する際に決められたオートアナウンス仕様となる。
エレベータ利用者の嗜好により選択可能なオートアナウンス機能としては、例えば、オートアナウンス音量(ゼロも含む)、アナウンス内容(戸開閉時、目的階到着時、運転方向案内時、挨拶文言等の付加仕様)、音声出力キャラクタ(性別、発音時のアクセント音色)等とする。
続いて、エレベータのカゴ室に流す音響効果について説明する。基本設定は、スピーカ14からの出力を無しと設定する。エレベータ利用者の嗜好に合わせた音響効果は、照明仕様の切替に比べて多くの要求に答えられるが、利用者が迷わず選択できるように、例えば15種類程度に留めるのが好適である。15種類の内訳は、環境系3パターン(川のせせらぎ、波の音、鳥のさえずり)、音楽系12パターン(クラシック、洋楽、邦楽が各4パターン)とする。
尚、音響機能設定装置15に余裕があれば、流行に併せてパターンを追加したり、長期間、利用者が選択していないパターンを削除することにより、機能向上を図ることができる。
図4で音響機能設定装置15への音響効果のデータ入力は、著作権管理された専用の外部記憶装置16からの転送を保守員により行う。
次に、表示ボタン類の色合いの切替機能について説明する。図5は、表示ボタン類の色合いの切替機能を実現するための概略構成を示した図である。
図1のエレベータの乗りカゴ側、及び乗り場側の表示ボタン17はLED式とし、表示ボタン制御装置18により設定可能となっている。表示ボタン制御装置18による設定は、基本設定時のLED1、利用者の嗜好により設定可能なLED2、及びLED3とする。さらに光量の必要な時に、LED1とLED2(またはLED 3)を同時に点灯させる構成とし、基本設定以外の切替えは3種類となる。エレベータの操作ボタン類は、極めて限られたスペースに配置されているため、多くの切替え機能を持たせることは現実的ではなく、これで十分である。
尚、利用者の設定による表示ボタン類の色合いの切替中であっても、途中で他のエレベータ利用者が発生した場合は、基本設定に切替わり、そのタイミングは乗りカゴが利用者の待っている乗り場に到着するために減速を開始する時点とするのが、好適である。
次に、以上のように構成したエレベータ制御装置の動作・作用について説明する。
まず、予め利用者情報が設定されたICタグ1を埋め込んだ解錠装置3を、検出装置4が利用者情報とともに検出する。
検出装置4からの利用者情報は、エレベータの主制御装置6へ送られて、エレベータの乗り場呼びが発生した場合は、照明機器の照明制御装置8を介して予め利用者が設定した照明仕様に切替を行う。
エレベータの乗りカゴが到着して利用者が乗り込んだ際に、エレベータの乗りカゴ側の検出装置5が利用者情報を再検出する。再検出の結果、乗り場側の検出装置4で検出した情報と整合をチェックし、不整合が検出された場合は乗りカゴ側で検出した利用者情報を優先して適用する。乗りカゴ側で利用者情報を検出できなかった場合はエラーとして、標準の照明仕様で運転する。
エレベータの利用者が目的の乗り場に到着後、エレベータからに降りると乗りカゴ側の検出装置5が利用者情報を検出しなくなる。エレベータの運転指令が消滅した時点で、一旦標準の照明仕様に切り替えることになる。
オートアナウンス仕様の切替、カゴ室に流す音響効果の切替については制御の対象となる機器が、音響制御装置13になる以外は、上述した動作・作用と同様である。
表示ボタン類の色合いの切替では、乗り場側の利用者情報検出装置4で検出した利用者情報から、乗り場側のエレベータの表示ボタンの発色を先に切替える。尚、表示ボタンの発色の切替は、利用者を検出した乗り場のみとする。乗りカゴ側の表示ボタンの発色については、切替の対象が照明仕様からボタンの発色になる以外は同様の動作・作用となる。
次に、乗り場側で複数の利用者情報を検出した場合の動作・作用について説明する。検出装置4からの利用者情報がエレベータ主制御装置6に複数回送られることにより、利用者が同時複数であることを判断し、標準設定でエレベータを運行する。この状態は乗りカゴの最後の1名の利用者が降車するまで継続するものとする。
初めに単独の利用者がその利用者が予め設定した仕様で、エレベータの照明、オートアナウンス、カゴ室に流す音響効果、表示ボタン色の切替動作を行っている時に、別の乗り場で利用者情報の検出装置4が利用者を検出した場合、乗り場側の利用者がエレベー夕の呼びボタンを操作し、エレベータがその乗り場側に到着するために減速を行った時点で、いずれの仕様をも標準仕様に切替える。これにより、先に単独でエレベータの乗りカゴに乗車中の利用者は、他人に自分の設定(嗜好)を知られることは無い。また、初めの利用者は、他の利用者が同時に発生していることも事前に知ることができる。
尚、乗り場側の利用者情報検出装置4が、同一乗り場で複数の利用者を検出した場合は、その時点で標準のボタン発色に切替わる。
エレベータ主制御装置6は常に利用者情報を監視しており、エレベータで故障が発生した時の利用者情報を、機器の故障状況と併せて収集することができる。そこで、閉じ込め故障の場合には、既存の外部発報機能により故障状況と、その際の利用者情報を確認できるようにする。地震などで閉じ込め故障が同時多発した場合に、閉じ込め中の利用者と個別通信ができない状況の中で、閉じ込め者情報を収集し、的確な救出活動に反映させる。
エレベータの故障の場合では、故障が発生した際の利用者情報を同時に収集し故障分析を行う際に参照可能とする。エレベータの故障原因が利用者側にあった場合に、使い方の指導や機能向上のための意見収集を的確に行うことができる。
本実施形態によれば、エレベータ利用者の個体認証を利用し、本来、建物の共用施設であるエレベータをあたかも利用者個人の嗜好を反映させたエレベータ仕様を実現出来る。
なお、本発明は上記の実施形態のそのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。実施形態では、ICタグを鍵に内蔵させたが、ICタグを専用のカードに内蔵させることもできる。また、説明では共同住宅での使用を中心としたが、事務所ビルなどで普段は標準の設定で運行しているエレベータでも重要顧客などが利用する場合には、案内者にICタグを持たせて、既存の専用運転機能と本機能を組合せることも付加価値を高める上で効果的である。上記の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示された全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…ICタグ
2…機能設定装置
3…解錠装置
4…乗り場側検出装置
5…乗りカゴ側検出装置
6…エレベータ主制御装置
7…乗りカゴの照明
8…照明制御装置
9…LED式照明
10…基本照明
11…照度確保用付加照明
12…照明機器の制御装置
13…音響制御装置
14…スピーカ
15…音響機能設定装置
16…音響機能設定用外部記憶装置
17…表示ボタン
18…表示ボタン制御装置

Claims (8)

  1. 基本仕様を含む所定の仕様に設定可能に構成されたエレベータ用の設備と、
    エレベータの利用者によって携帯され、前記設備について当該利用者が設定した仕様を利用者情報として記憶した情報機器と、
    各階のエレベータ乗り場に設置され、前記情報機器に記憶させた利用者情報を読み取る第1の検出器と、
    エレベータの乗りカゴ内に設置され、前記情報機器に記憶させた利用者情報を読み取る第2の検出器と、
    前記第1の検出器又は前記第2の検出器で読み取ったエレベータの利用者情報に応じて、前記設備を基本仕様から予め当該その利用者が設定した仕様に切替える制御器を備えたことを特徴とするエレベータ制御装置。
  2. 前記仕様は照明仕様であり、前記設備は照明設備であり、
    前記制御器は、前記第1の検出器又は前記第2の検出器で読み取ったエレベータの利用者情報に応じて、前記照明設備を基本仕様から予め当該その利用者が設定した照明仕様に切替えることを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。
  3. 前記仕様はオートアナウンス仕様であり、前記設備はアナウンス設備であり、
    前記制御器は、前記第1の検出器又は前記第2の検出器で読み取ったエレベータの利用者情報に応じて、前記アナウンス設備を基本仕様から予め当該その利用者が設定したオートアナウンス仕様に切替えることを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。
  4. 前記仕様は音響効果仕様であり、前記設備はカゴ室に設置されるエレベータ用の音響設備であり、
    前記制御器は、前記第1の検出器又は前記第2の検出器で読み取ったエレベータの利用者情報に応じて、前記音響設備を基本仕様から予め当該その利用者が設定した音響効果仕様に切替えることを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。
  5. 前記仕様は表示ボタン類の色合い仕様であり、前記設備はエレベータ用の表示ボタン類であり、
    前記制御器は、前記第1の検出器又は前記第2の検出器で読み取ったエレベータの利用者情報に応じて、前記表示ボタン類を基本仕様から予め当該その利用者が設定した表示ボタン類の色合い仕様に切替えることを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。
  6. 前記第1の検出器又は前記第2の検出器で読み取ったエレベータの利用者情報から、複数の利用者が同時にエレベータを利用すると判定する場合、
    前記制御器は、各設備の設定を基本仕様に切替えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項のエレベータ制御装置。
  7. エレベータの利用者によって携帯され、当該利用者の認証情報を記憶した情報機器と、
    各階のエレベータ乗り場に設置され、前記情報機器に記憶させた利用者情報を読み取る第1の検出器と、
    エレベータの乗りカゴ内に設置され、前記情報機器に記憶させた利用者情報を読み取る第2の検出器と、
    閉じ込め故障が発生した場合、前記第1の検出器又は前記第2の検出器で読み取ったエレベータの利用者情報に応じて、当該利用者の救出体制または救出優先度についての情報を出力する制御器を備えたことを特徴とするエレベータ制御装置。
  8. エレベータの利用者によって携帯され、当該利用者の認証情報を記憶した情報機器と、
    各階のエレベータ乗り場に設置され、前記情報機器に記憶させた利用者情報を読み取る第1の検出器と、
    エレベータの乗りカゴ内に設置され、前記情報機器に記憶させた利用者情報を読み取る第2の検出器と、
    エレベータが故障した際に、前記第1の検出器又は前記第2の検出器で読み取ったエレベータの利用者情報から、特定の利用者層に集中していると判定した場合には、当該利用者層に適したエレベータの使用方法を提示する制御器を備えたことを特徴とするエレベータ制御装置。
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