JP2011142137A - 光送信器の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光送信器において、LDの温度を検出するのが困難な状態となっても、LDの光出力に対する制御を維持できるようにすること。
【解決手段】LD3の温度制御を行うための第1の帰還ループに異常が生じたか否かを判定し、異常が生じたと判定された場合に、LD3の光出力を制御するための第2の帰還ループを用いたLD3の光出力の制御を停止した後に、第1の帰還ループに異常が生じたと判定された直前の電流値によってLD3に駆動電流を供給し、この電流値の駆動電流がLD3に供給されている間においては、TEC5と光検出素子17とLD3の温度を制御するための制御信号を光検出素子17からの入力に応じて出力するATCコントローラ9とこの制御信号に応じてTEC5を駆動するための駆動信号を出力するTECドライバ13とを含む第3の帰還ループがLD3の温度を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光送信器の制御方法に関する。
特許文献1,2には、光送信装置からの光出力を安定させるように制御するための技術が開示されている。特許文献1に記載の光送信装置は、レーザダイオードの特性劣化及び温度の急変に対しても光出力信号を所定のレベルに維持させることを意図したものである。特許文献1に記載の光送信装置は、レーザダイオードの光出力信号を所定のレベルに維持する為の温度特性に従った駆動電流データを格納した駆動電流データ記憶部と、光出力信号のレベルをフォトダイオードにより検出し、その出力信号と基準電圧とを比較する差動増幅器と、温度センサによる検出温度データを保持する温度データ記憶部と、差動増幅器による駆動電流データを保持する記憶部と、送信データの入力断を検出するデータ断検出回路と、演算処理部とを備え、駆動電流データを基にレーザダイオードの劣化を判定して、駆動電流制御データを補正し、初期動作状態に於ける光出力信号を所定のレベルに制御するものとなっている。
特許文献2に記載の技術は、光出力レベルおよび波長を長期に渡って高精度かつ安定に制御することを意図したものである。特許文献2に記載の光送信器は、光源パワー設定値とLDユニット6の出力光の検出パワーとの偏差が零になるようにLDを駆動制御するAPC_LD制御系と、波長設定値とLDユニットの出力光の検出波長との偏差が零になるようにLDユニット6の温度制御モジュールを制御するAWC制御系と、光送信器出力パワー設定値と外部変調器の出力光の検出パワーとの偏差が零になるようにLDを駆動制御するAPC_TX制御系と、制御装置とを備え、通常運転時は、APC_LD制御、AWC制御をシリアルに実行させるとともに、この通常運転時、TXパワーモニタ信号と光送信器出力パワー設定値との誤差を検出し、この検出誤差が所定の設定値よりも大きくなった場合にLDパワー設定値を変更し、この変更後、APC_LD制御、APC_TX制御、AWC制御をシリアルに実行させるものとなっている。
また、特許文献3には、光通信機器が有する半導体レーザモジュールにおけるサーモモジュールに加熱方向の過剰なサーモモジュール電流が流れることを防止するための技術が開示されている。この半導体レーザモジュールは、環境温度及び駆動電流に基づいて、半導体レーザ素子が所定の上限温度になる場合のサーモモジュール電流の最大許容電流値を演算する演算処理部と、サーモモジュール電流の大きさをこの最大許容電流値以下に制限する制御部とを備える。
特開2005−197984号公報 特開2004−304607号公報 特開2003−198041号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載の技術の場合、何れも、LDの温度を制御するための温度センサ(サーミスタ)が必要となるので、温度センサ自体に不具合が生じたり又は温度センサに接続される回路に断線等の不具合が生じると、LDの光出力を制御するのが困難となる。そこで、本発明は、上記の事項を鑑みてなされたものであり、光送信器において、LDの温度を検出するのが困難な状態となっても、LDの光出力に対する制御を維持できるようにすることを目的としている。
本発明に係る光送信器の制御方法は、発光素子の温度を所定の温度範囲に制御する温度制御ループと、発光素子の光出力を所定の値に制御する光出力制御ループをともに備える光送信器において、前記温度制御ループ内の温度検知素子に異常が生じ、前記温度制御ループが帰還制御不可能になった場合に前記光送信器を制御する方法であって、前記光出力制御ループを開放状態にして前記発光素子を一定の条件で駆動し、前記発光素子の光出力に基づいて前記温度制御ループ内の温度制御素子を前記発光素子の温度を所定の温度範囲に収まる様に駆動する。本発明によれば、温度制御ループ内の温度検知素子に異常が生じ、温度制御ループが帰還制御不可能になった場合であっても、発光素子の光出力に基づいて発光素子の温度制御が行えるので、発光素子に対する温度制御の継続が可能となり、光送信器から送信される光信号の品質劣化を抑制できる。
本発明に係る光送信器の制御方法において、前記温度制御ループは、以下の順に帰還的に接続された温度検知素子、第1の比較器、第1のスイッチ、熱電変換素子駆動回路、熱電変換素子を備え、さらに前記第1の比較器に所定の温度に対応する第1の参照信号を提供する第1のコントローラを備え、前記光出力制御ループは、以下の順に帰還的に接続された光出力検知素子、第2の比較器、第2のスイッチ、発光素子駆動回路、及び発光素子を備え、さらに、前記第2の比較器に所定の光出力に対応する第2の参照信号を提供する第2のコントローラを備え、前記温度制御ループに異常が発生すると、前記第2のコントローラは、前記第2の比較器と前記発光素子駆動回路を接続する前記第2のスイッチを遮断し、前記発光素子駆動回路に前記温度制御ループに異常が発生する直前の信号を提供し、前記光出力検知素子の出力信号を前記第1のコントローラに転送し、前記第1のコントローラは、前記第1の比較器と前記熱電変換素子駆動回路を接続する前記第1のスイッチを遮断し、前記第2のコントローラから転送された前記光出力検知素子の出力信号に対応する信号を前記熱電変換素子駆動回路に提供することができる。従って、温度制御ループ内の温度検知素子に異常が生じ、温度制御ループが帰還制御不可能になった場合であっても、第1および第2のコントローラによって、発光素子の光出力に基づいて発光素子の温度制御が行えるので、発光素子に対する温度制御の継続が可能となり、光送信器から送信される光信号の品質劣化を抑制できる。
前記温度制御ループは、以下の順に帰還的に接続された温度検知素子、第1のコントローラ、熱電変換素子駆動回路、及び熱電変換素子を備え、該第1のコントローラは、該温度検知素子の出力信号をデジタル信号に変換し、該変換された信号と所定の設定温度に対応する第1の参照信号とを比較し、当該比較結果に基づく第1の制御信号をアナログ信号に変換して該熱電変換素子に提供し、前記光出力制御ループは、以下の順に帰還的に接続された光出力検知素子、第2のコントローラ、発光素子駆動回路、及び発光素子を備え、該第2のコントローラは、該光出力検知素子の出力信号をデジタル信号に変換し、該変換された信号と所定の光出力に対応する第2の参照信号とを比較し、該比較結果に基づく第2の制御信号をアナログ信号に変換して該発光素子駆動回路に提供し、前記温度制御ループに異常が発生すると、前記第2のコントローラは前記第2の参照信号との比較を停止し、該異常が発生する直前の第2の制御信号を前記発光素子駆動回路に提供し続けるとともに、デジタル信号に変換された前記光出力検知素子の出力を前記第1のコントローラに提供し、前記第1のコントローラは、前記比較結果に基づく前記第1の制御信号に代えて、前記光出力検知素子の出力に基づく信号を前記熱電変換素子駆動回路に提供することができる。従って、第1のコントローラがモニタPDの出力を常時モニタするための回路や、第2のコントローラの出力を発光素子駆動回路に直接提供するための回路などが不要となり、回路構成が簡易となる。
前記第1のコントローラと前記第2のコントローラは一体のコントローラであることができる。よってコンパクトな装置構成が実現できる。
前記光送信器は、前記温度制御ループに異常が発生した時に前記光送信器の外部にその旨を通知することができる。温度制御ループに異常が生じた場合には、この旨を示す信号が光送信器の外部に通知されるので、この信号によって発光素子の交換や修理をユーザに促すことが可能となる。従って、発光素子の光出力の制御を、発光素子の劣化が所定の許容範囲内にある期間内に行うことが可能となる。
本発明に係る光送信器の制御方法によれば、LDの温度を検出するのが困難な状態となっても、LDの光出力に対する制御を維持できる。
図1は、本実施形態に係わる光送信器の構成を示すブロック図である。 図2は、本実施形態に係わる光送信器の別の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明に係わる好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、可能な場合には、同一の要素には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図1は一実施の形態に係わる光送信器1の構成を示すブロック図である。光送信器1はLD3(LD:Laser Diode)、TEC5(TEC:Thermo-Electric Cooler、熱電変換素子)、温度検知素子7、ATC9(ATC:Auto-Temperature Controller)、二つのコンパレータ11a、コンパレータ11b、二つのスイッチ12a、スイッチ12b、TEC駆動回路13、モニタPD17(PD:Photodiode)、APC21(APC:Auto-Power Controller)、LD駆動回路23、を備えている。この光送信器は、たとえば、DWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing)通信に適用されるものである。
LD3の発光強度は、その最大値、平均値を含めて供給される信号Sg1の大きさに依存するとともに、LD3の動作温度にも強く依存する。たとえば、LD3の動作温度が25℃〜55℃の範囲では、電気的な動作条件を一定に維持した場合その発光強度は約−3.5%/℃の割合で変化する。温度が高くなると発光強度が、発光効率(単位電気信号当りに出射光強度の変化率)ともに低下し、温度が低くなると発光強度、効率ともに上昇する。そのため、本実施の形態に係わる光送信器では、次に説明するLD3の温度を一定の範囲に維持するための制御系を備えている。
すなわち、TEC5、温度検知素子7、ATC9、第1のコンパレータ11a、第1のスイッチ12a、TEC駆動回路13、TEC5は第1の帰還回路(ATCループ)を構成する。このATCループでは、温度検知素子7、コンパレータ11a、スイッチ12a、TEC駆動回路13、TEC5がこの順に帰還的に接続されている。このATCループは温度検知素子7で間接的に検出するLD3の動作温度を、コンパレータ11aの一方の入力に供給される参照値の範囲に維持するための帰還ループである。TEC5は一般にペルチェ素子(熱電変換素子)を用いることができる。TEC駆動回路13から供給される信号Sg2に応じてその冷却/加熱能力を調整することができる。温度検知素子7は一般にサーミスタを用いることができる。この温度検知素子7はTEC5の一方の基板上であって、LD3に近接して配置されている。LD3は、LD駆動回路23から信号Sg1を受けこの信号Sg1に応答して発光/消光することにより光信号を送出する。
ATC9は、コンパレータ11aに参照信号Sg3を出力する。参照信号Sg3はLD3の設定動作温度に対応する信号であり、上記ATCループは、温度検知素子7からの出力Out1をこの参照信号Sg3に一致させる様に、すなわち、コンパレータ11aの二つの入力(参照信号Sg3、出力Out1)を一致させる様に動作する。コンパレータ11aの出力(信号Sg5)はスイッチ12aを介してTEC駆動回路13に供給される。スイッチ12aは後述する温度検知素子7に異常が発見されない限りコンパレータ11aの出力に対してノーマリオンの状態にあり、コンパレータ11aの出力(信号Sg5)をTEC駆動回路13に提供する。スイッチ12aがATC9の出力をTEC駆動回路13に接続する異常処理については後述する。
TEC駆動回路13は、コンパレータ11aもしくはATC9の出力(信号Sg4もしくは信号Sg5)(これらは一般に電圧信号である)を受けこれに対応する電流信号(信号Sg2)をTEC5に供給する。この信号Sg2は、TEC5において数十℃の温度差を補償しようとする場合(数十℃の冷却あるいは加熱)に1アンペア以上にも達するため、コンパレータ11aあるいはATC9で直接駆動することはできない。コンパレータ11a、ATC9が大電流出力に対応している場合には、それらでTEC5を直接駆動することもできる。
LD3の動作環境温度が上昇しLD3の特性(発光強度、発光効率)が低下すると、後述するAPCループがLD3の発光強度を一定に維持しようとしてLD3へ供給する電気信号(駆動電流)を大きく設定する。そのためLD3自身の動作温度が上昇することになるが、温度検知素子7がこのLD3の温度上昇を検出しATCループが作用してTEC駆動回路13からTEC5に供給する信号Sg2(TEC駆動電流)を大きく設定してTEC5の冷却能力を高めてLD3の動作温度を一定に維持しようとする。一方、環境温度が低くなりLD3の発光効率が上昇してAPCループによりLD3への供給電流が小さくなると、LD3の動作温度が低下する。ATCループはこの温度低下を検知し、TEC駆動回路13からTEC5に供給される信号Sg2を小さく設定することにより、TEC5の冷却能力を低める。
この様にして、ATCループによりLD3の動作温度は参照信号Sg3に対応する温度を中心として一定の幅に維持される。ここでこの温度幅はATCループの閉ループ利得で決定される。利得が大きい場合、すなわち、温度検知素子7で検出する温度変化量に対してTEC駆動回路13からTEC5に供給する駆動電流が大きい時には、温度変化の幅は小さく設定される。一方、その場合には、帰還ループの安定性が低下する。これとは反対に、閉ループ利得を小さく設定した場合には、ATCループは安定に帰還動作を行うことができるが、温度変化の幅は大きくなってしまう。
本実施形態に係わる光送信器1では、上記ATCループ(第1の帰還ループ)に加えて第2の帰還ループ(APCループ)を備えている。このAPCループは、LD3、モニタPD17、第2のコンパレータ11b、第2のスイッチ12b、APC21、およびLD駆動回路23で構成される。このAPCループでは、モニタPD17、コンパレータ11b、スイッチ12b、LD駆動回路23、LD3がこの順に帰還的に接続されている。モニタPD17はLD3の出射する光強度を検出し、その強度に対応する信号(出力Out4)をコンパレータ11bに出力する。コンパレータ11bはこの出力Out4とAPC21から提供される参照信号Sg6とを比較し、両者が一致する様に信号Sg8をLD駆動回路23に出力する。ここで、スイッチ12bは通常はコンパレータ11bの出力をLD駆動回路23に提供する様に設定されている。LD駆動回路23は、この制御信号(信号Sg8)に対応するLD駆動信号(信号Sg1)をLD3に提供する。コンパレータ11bの出力Sg8は電圧信号であり、LD駆動回路23の信号Sg1(LD3に提供される信号)は電流信号の場合が多い。コンパレータ11bが電流出力機能を有する場合には、LD駆動回路23を省略し、コンパレータ11bで直接LD3を駆動することができる。APC21が提供する参照信号Sg6は、所定の温度におけるLD3の発光強度に対応する。したがって、このAPCループによりLD3の発光強度は所定の値に維持することができる。
次に本実施形態に係わる光送信器1の新たな作用について説明する。本実施形態に係わる光送信器1では、モニタPD17の出力Out4がコンパレータ11bに提供されるのみならず、APC21にも常時提供されている。APC21内では、このモニタPD17の出力を常時更新し、最新の値を保持している。また、温度検知素子7の出力はコンパレータ11aに提供されるとともに、ATC9にも同時に提供されている。
ATCループが正常に動作している時には、LD3の動作温度(TEC5の温度)は一定の範囲に維持されている。しかし、ATCループに異常が生じた場合、特に、本発明において課題とするところの温度検知素子7に異常が生じた場合に、LD3の温度が適切に維持されないばかりか、TEC5に過大な電流が供給されてTEC5を破壊してしまう場合も想定される。例えば、温度検知素子7から引き出されている配線に断線が生じた場合等はATCループが閉ループ動作を果たすことができなくなり、ループ内の各素子の出力を如何に調整しようともTEC5の動作を制御することは困難となる。
本実施形態に係わる光送信器1では、温度検知素子7の出力Out1をATC9にも提供することにより、ATC9でこの温度検知素子7の異常、ATCループの異常を検知することができる。例えば、上記した温度検知素子7に断線が生じた場合には、その出力(ATC9の入力)は完全にプルアップ、もしくはプルダウンの状態になり、ATC9で設定する参照信号Sg3との間には通常以上の大きな差が検知される。あるいは、図1に示す様に、光送信器1は温度検知素子7の他に光送信器1内の環境温度を検出する素子15を搭載しており、その出力Out2と温度検知素子7からの出力Out1とを比較し、所定値以上の大きさを確認した場合には、ATCループに異常があると判断することができる。
ATC9は、このATCループ異常を検知した場合には次の動作を行う。すなわち、ATCループ内のスイッチ12aをコンパレータ11aの出力側からATC9の出力(信号Sg4)がTEC駆動回路13に提供される様にこれを切り替える。また、APC21に対してATCループ異常が生じた旨の信号Sg7を提供するとともに、光送信器1の外部回路25に対してATCループ異常を示す信号Out3を提供する。
APC21は、信号Sg7が提供されると、スイッチ12bをそれまでコンパレータ11bの出力をLD駆動回路23に提供していたものを、APC21の出力が直接にLD駆動回路23に提供される様にきりかえる。ここでAPC21の出力は、スイッチ12bを切替える直前にモニタPD17から出力された出力Out4に対応して設定される信号である。このために、APC21は常時モニタPD17の出力を更新している。このスイッチ12bの切り替えにより、APCループは断となり、LD3は一定の条件で駆動されることになる。そのために、既に説明した様に、その動作温度に応じて−3.5%/℃の割合でLD3の光出力は変動することとなる。APC21はこの光出力(モニタPD17の出力)の変動を検知しこれをATC9に信号Sg9として提供する。
ATC9は、この信号Sg9を受けこれに対応する温度設定信号(信号Sg4)を、スイッチ12aを介してTECドライバ13に提供し、TECドライバ13はこの新たな信号Sg4に基づく駆動電流(信号Sg2)をTEC5に提供してTEC5を駆動する。すなわち、ATCループで行っていたLD3の温度制御を、ATCループおよびAPCループともに断とした上で、モニタPD17、APC21、ATC9、TEC駆動回路13、TEC5、LD3の各素子で構成される新たな帰還ループを構成することで行おうとするものである。LD3の発光強度の温度依存性が前述の様に約−3.5%/℃であることから、モニタPD17の出力を、たとえば10bitの分解能(1/1024〜1%)を有するA/D変換器で処理することにより、LD3の動作温度を±1℃の範囲で制御することは充分に可能である。さらに、本実施形態に係わる光送信器1では、ATCループの異常を、出力Out3を介して送信器外部(外部回路25)に伝えているため、たとえ、異常時の温度制御がモニタPD17を介する新たな制御ループにより暫定的に行われたとしても、その異常を迅速に検知することが可能である。
なお、以上の説明においては、APC21はモニタPD17の出力Out4を常時更新する構成を示したが、これにかえ、コンパレータ11bの出力(信号Sg8であり、LD駆動回路23の入力)を常時モニタする構成を採用することもできる。ATCループ異常時には、APC21の出力がLD駆動回路23に直接入力されることになるが、APC21がモニタPD17の出力Out4を常時モニタする構成では、モニタPD17の出力とLD駆動回路23の入力の対応関係を示す表が必要となる。しかし、LD駆動回路23の入力を常時モニタすることにより、この対応関係を改めて求める必要がなくなり、ATCループ異常時には直ちにそれまでモニタしていたLD駆動回路23の入力値をそのまま維持してLD駆動回路23に提供するだけで良い。
図2は本実施形態に係わる光送信器の別の形態を示すブロック図である(光送信器1a)。図1の光送信器1では、ATCループ、APCループそれぞれにコントローラ(ATC9、APC21)を備える構成であるが、これらコントローラを一つのCPU19で賄うことは充分可能である。すなわち、ATCループの時定数はどんなに速くとも1秒を下回ることは非常に稀である。TEC駆動回路13に制御信号を与え、TEC5への駆動電流が調整されTEC5の温度が変化する。温度検知素子7あるいは、モニタPD17がこの温度変化を捉えてその出力信号を変化させるまでには1秒内外の時間遅れが伴う。したがって、ATCループ、あるいはモニタPD17を含めた異常時のループの時定数は長くなってしまう。その間に上記一連の動作、すなわち、スイッチ12a、12bを切り替え、同時に外部に信号Out3を送出し、かつ、モニタPD17の出力に基づく新たな信号Sg4を生成してTEC駆動回路13に提供するのに、一台のCPU19で賄うことは充分可能である。
さらに、図1ではスイッチ12a、12bを設けて通常時のATCループ、およびAPCループがアナログ信号に基づいて制御される例を示しているが、図2に示すように、これを全てデジタル信号を基に制御することも可能である。すなわち、光送信器1aのATCループでは、温度検知素子7の出力Out1をA/D変換器によりデジタル信号に変換してATC9、あるいはCPU19でこれを受け、それらコントローラ内で所定の第1の参照値と比較した上で両者の差がゼロとなる様な信号(第1の制御信号)をD/A変換器でアナログ信号(信号Sg5(信号Sg4))に変換した上でTEC駆動回路に送出する(ATC9は、A/D変換器及びD/A変換器を有することができるが、有さないこともできる)。なお、光送信器1aのATCループは、以下の順に帰還的に接続された温度検知素子7、ATC9、TEC駆動回路13、TEC5を備える。一方、光送信器1aのAPCループでは、モニタPD17の出力をA/D変換器でデジタル信号に変換した上でAPC21あるはCPU19に入力し、それらコントローラ内で所定の第2の参照値を比較した上で両者の差がゼロとなる様な信号(第2の制御信号)をD/A変換器でアナログ信号に変換した上でLD駆動回路23に出力する(APC21は、A/D変換器及びD/A変換器を有することができるが、有さないこともできる)。なお、光送信器1aのAPCループは、以下の順に帰還的に接続されたモニタPD17、APC21、LD駆動回路23、LD3を備える。温度制御ループに異常が発生すると、APC21は第2の参照値との比較を停止し、該異常が発生する直前の第2の制御信号をLD駆動回路23に提供し続けるとともに、デジタル信号に変換されたモニタPD17の出力をATC9に提供し、ATC9は、第1の参照値との比較結果に基づく第1の制御信号に代えて、モニタPD17の出力に基づく信号をTEC駆動回路13に提供する。
この様に温度検知素子7、モニタPD17の出力をA/D変換器でデジタル信号に変換した上で、CPU19でこれを処理することにより、図1に示す、APC21がモニタPD17の出力を常時モニタするための経路、あるいは、APC21の出力を直接LD駆動回路23に提供するための経路が不要となる。同様な状況がATCループにも生ずる。ATC9の信号Sg4を直接TEC駆動回路13に導くための経路が不要となる。
以上、好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。例えば、ATC9とAPC21は一体のコントローラであることができる。
1,1a…光送信器、11a,11b…コンパレータ、12a,12b…スイッチ、13…TEC駆動回路、15…素子、17…モニタPD、21…APC、23…LD駆動回路、25…外部回路、3…LD、5…TEC、7…温度検知素子、9…ATC。

Claims (5)

  1. 発光素子の温度を所定の温度範囲に制御する温度制御ループと、発光素子の光出力を所定の値に制御する光出力制御ループをともに備える光送信器において、前記温度制御ループ内の温度検知素子に異常が生じ、前記温度制御ループが帰還制御不可能になった場合に前記光送信器を制御する方法であって、
    前記光出力制御ループを開放状態にして前記発光素子を一定の条件で駆動し、
    前記発光素子の光出力に基づいて前記温度制御ループ内の温度制御素子を前記発光素子の温度を所定の温度範囲に収まる様に駆動する、
    ことを特徴とする光送信器の制御方法。
  2. 前記温度制御ループは、以下の順に帰還的に接続された温度検知素子、第1の比較器、第1のスイッチ、熱電変換素子駆動回路、熱電変換素子を備え、さらに前記第1の比較器に所定の温度に対応する第1の参照信号を提供する第1のコントローラを備え、
    前記光出力制御ループは、以下の順に帰還的に接続された光出力検知素子、第2の比較器、第2のスイッチ、発光素子駆動回路、及び発光素子を備え、さらに、前記第2の比較器に所定の光出力に対応する第2の参照信号を提供する第2のコントローラを備え、
    前記温度制御ループに異常が発生すると、
    前記第2のコントローラは、前記第2の比較器と前記発光素子駆動回路を接続する前記第2のスイッチを遮断し、前記発光素子駆動回路に前記温度制御ループに異常が発生する直前の信号を提供し、前記光出力検知素子の出力信号を前記第1のコントローラに転送し、
    前記第1のコントローラは、前記第1の比較器と前記熱電変換素子駆動回路を接続する前記第1のスイッチを遮断し、前記第2のコントローラから転送された前記光出力検知素子の出力信号に対応する信号を前記熱電変換素子駆動回路に提供する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光送信器の制御方法。
  3. 前記温度制御ループは、以下の順に帰還的に接続された温度検知素子、第1のコントローラ、熱電変換素子駆動回路、及び熱電変換素子を備え、該第1のコントローラは、該温度検知素子の出力信号をデジタル信号に変換し、該変換された信号と所定の設定温度に対応する第1の参照信号とを比較し、当該比較結果に基づく第1の制御信号をアナログ信号に変換して該熱電変換素子に提供し、
    前記光出力制御ループは、以下の順に帰還的に接続された光出力検知素子、第2のコントローラ、発光素子駆動回路、及び発光素子を備え、該第2のコントローラは、該光出力検知素子の出力信号をデジタル信号に変換し、該変換された信号と所定の光出力に対応する第2の参照信号とを比較し、該比較結果に基づく第2の制御信号をアナログ信号に変換して該発光素子駆動回路に提供し、
    前記温度制御ループに異常が発生すると、
    前記第2のコントローラは前記第2の参照信号との比較を停止し、該異常が発生する直前の第2の制御信号を前記発光素子駆動回路に提供し続けるとともに、デジタル信号に変換された前記光出力検知素子の出力を前記第1のコントローラに提供し、
    前記第1のコントローラは、前記比較結果に基づく前記第1の制御信号に代えて、前記光出力検知素子の出力に基づく信号を前記熱電変換素子駆動回路に提供する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光送信器の制御方法。
  4. 前記第1のコントローラと前記第2のコントローラは一体のコントローラであることを特徴とする請求項3に記載の光送信器の制御方法。
  5. 前記光送信器は、前記温度制御ループに異常が発生した時に前記光送信器の外部にその旨を通知する、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の光送信器の制御方法。
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