JP2011141521A - 着色組成物、カラーフィルタおよび表示素子 - Google Patents
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Abstract
Description
また、本発明は、上記着色組成物を用いて形成された着色層を備えてなるカラーフィルタ、および当該カラーフィルタを具備する表示素子を提供するものである。ここで、「着色層」とは、カラーフィルタに用いられる各色画素、ブラックマトリックス等を意味する。
−(A)着色剤−
本発明における(A)着色剤としては、着色性を有すれば特に限定されるものではなく、用途に応じて色彩や材質を適宜選択することができる。具体的には、着色剤として、顔料、染料および天然色素の何れをも使用することができるが、カラーフィルタには耐熱性が求められることから、本発明における着色剤としては、有機顔料あるいは無機顔料が好ましい。
C.I.ピグメントオレンジ5、C.I.ピグメントオレンジ13、C.I.ピグメントオレンジ14、C.I.ピグメントオレンジ24、C.I.ピグメントオレンジ34、C.I.ピグメントオレンジ36、C.I.ピグメントオレンジ38、C.I.ピグメントオレンジ40、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントオレンジ46、C.I.ピグメントオレンジ49、C.I.ピグメントオレンジ61、C.I.ピグメントオレンジ64、C.I.ピグメントオレンジ68、C.I.ピグメントオレンジ70、C.I.ピグメントオレンジ71、C.I.ピグメントオレンジ72、C.I.ピグメントオレンジ73、C.I.ピグメントオレンジ74;
C.I.ピグメントバイオレット1、C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントバイオレット23、C.I.ピグメントバイオレット29、C.I.ピグメントバイオレット32、C.I.ピグメントバイオレット36、C.I.ピグメントバイオレット38;
C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー15:6、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントブルー80;
C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントグリーン36、C.I.ピグメントグリーン58。
本発明の着色組成物を画素の形成に用いる場合、画素には高精細な発色が求められることから、(A)着色剤としては、発色性の高い着色剤が好ましく、具体的には有機顔料が好ましく用いられる。一方、本発明の着色組成物をブラックマトリックスの形成に用いる場合、ブラックマトリックスには遮光性が要求されることから、(A)着色剤としては有機顔料またはカーボンブラックが好ましく用いられる。
また、アゾ結合を有する着色剤を含有する着色組成物を用いて形成された画素は、ポストベーク工程時の高温の加熱により、該アゾ結合が分解し、色純度が低下する問題がある。アゾ結合を有する着色剤としては、例えば、C.I.ピグメントイエロー150、特開2001−354869号公報に開示されている顔料に代表されるモノアゾ顔料、C.I.ピグメントレッド242に代表されるジスアゾ顔料等を挙げることができるが、中でもモノアゾ顔料は、高温の加熱により退色しやすい。モノアゾ顔料の中では、下記式(I)で表される化合物又はその互変異性体と、下記式(II)で表される化合物からなる分子化合物、特に、下記式(I)で表される化合物またはその互変異性体であるホストと、下記式(II)で表されるゲストからなる包接化合物(以下、「特定黄色顔料」ということがある。)は、透明性と色純度に優れた黄色顔料であるが、高温の加熱により退色しやすい。
本発明の着色組成物によれば、驚くべきことに、上記耐熱性の問題も解決される。
本発明の着色組成物によれば、驚くべきことに、上記耐熱性の問題が解決される。
本発明における(B)架橋剤は、2個以上の重合可能な基を有する単量体であれば特に限定されるものではない。重合可能な基としては、例えば、エチレン性不飽和基、オキシラニル基、オキセタニル基、N−アルコキシメチルアミノ基等を挙げることができる。本発明において(B)架橋剤としては、(b1)2個以上のN−アルコキシメチルアミノ基を有する化合物(以下、「架橋剤(b1)」ということがある。)、および(b2)多官能(メタ)アクリレート(以下、「架橋剤(b2)」ということがある。)よりなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。本発明の着色組成物をインクジェット方式による着色層の形成に用いる場合、特に熱硬化性のインクジェットインクとする場合は、形成される着色層の耐熱性と平坦性の点から、これらを併用することが好ましい。また、本発明の着色組成物に感放射線性を付与する場合は、感度の点から、架橋剤(b2)を使用することが好ましい。
式(b1−1)および式(b1−3)〜(b1−5)において、R1〜R4およびR7〜R20は、相互に独立に、水素原子、又は炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基を示す。但し、式(b1−1)におけるR1〜R4のうちの少なくとも2つ、式(b1−3)におけるR7〜R10のうちの少なくとも2つ、式(b1−4)におけるR11〜R16のうちの少なくとも2つ、及び式(b1−5)におけるR17〜R20のうちの少なくとも2つは、炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基である。
具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基等が挙げられる。
本発明において、架橋剤(b1)は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
本発明における(C)バインダー樹脂としては、特に限定されるものではないが、カルボキシル基、フェノール性水酸基等の酸性官能基を有する樹脂であることが好ましい。なかでも、カルボキシル基を有する重合体(以下、「カルボキシル基含有重合体」という。)が好ましく、特に、1個以上のカルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体(以下、「不飽和単量体(c1)」という。)と他の共重合可能なエチレン性不飽和単量体(以下、「不飽和単量体(c2)」という。)との共重合体が好ましい。
N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドの如きN−位置換マレイミド;
スチレン、α−メチルスチレン、p−ヒドロキシ−α−メチルスチレンの如き芳香族ビニル化合物;
メチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ポリエチレングルコール(n=2〜10)メチルエーテル(メタ)アクリレート、ポリプロピレングルコール(n=2〜10)メチルエーテル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(n=2〜10)モノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(n=2〜10)モノ(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−8−イル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレート、パラクミルフェノールのエチレンオキサイド変性(メタ)アクリレートの如き不飽和カルボン酸エステル;
ポリスチレン、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリ−n−ブチル(メタ)アクリレート、ポリシロキサンの如き重合体分子鎖の末端にモノ(メタ)アクリロイル基を有するマクロモノマー等を挙げることができる。
本発明の着色組成物は、界面活性剤(D)、即ち上記式(1)で表される化合物を含有するものである。界面活性剤(D)が水酸基を有するため、着色組成物のガラス基板に対する親和性が高まり、塗れ広がりが良好となったことから、インクジェット方式により隔壁内で塗り残し部分を生じることのない画素を形成することが可能となる。また、界面活性剤(D)の水酸基と上記架橋剤(b1)のN−アルコキシメチルアミノ基との熱架橋による硬化反応が、着色層の耐溶剤性や耐熱性をさらに高めるものと考えられる。
本発明において、Xが有する合計炭素数は、所望の効果を高める点から、1〜50であることが好ましく、1〜20であることがより好ましい。Xが有する合計炭素数が多すぎると、界面活性剤(D)の水酸基価が低くなるため、着色組成物の基板上での塗れ広がりが悪化するおそれがある。Xは、炭素数1〜20の2価の炭化水素基であることがさらに好ましく、炭素数1〜10の2価の炭化水素基であることが特に好ましい。
また、上記式(1)において、m+nは、2〜40であることが好ましく、3〜30であることがより好ましい。この場合、m+nが小さすぎると、画素の平坦性が悪化するおそれがあり、一方大きすぎると、界面活性剤(D)の水酸基価が低くなるため着色組成物の基板上での塗れ広がりが悪化したり、他の成分との相溶性が低下したりするおそれがある。
界面活性剤(D)の具体例としては、下記式で表される化合物を挙げることができる。
界面活性剤(D)は商業的に入手することができ、例えば、OMNOVA社より市販されているPF−7002(上記式(1−1)においてR21およびR22がCF3CF2CF2CF2CH2CH2−、R23およびR24がメチル基、m+n=4〜5である界面活性剤)、PF−151N(上記式(1−2)においてR21およびR22がCF3CF2CH2−、R23およびR24がメチル基、Rがエチレン基、mおよびnの平均値がともに4、lの平均値が21である界面活性剤)等を挙げることができる。
本発明において、界面活性剤(D)は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
本発明においては、界面活性剤として、界面活性剤(D)と共に、界面活性剤(D)以外の公知のフッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤等を使用することもできる。
本発明の着色組成物は、通常、溶剤を配合して液状組成物として調製される。溶剤としては、着色組成物を構成する(A)〜(D)成分や後述する添加剤成分を分散または溶解し、かつこれらの成分と反応せず、適度の揮発性を有するものである限り、適宜に選択して使用することができる。
本発明の着色組成物を、インクジェット方式による着色層の形成に用いる場合、1気圧での沸点が好ましくは180℃以上の溶剤(以下、「高沸点溶剤」ともいう。)、より好ましくは200℃〜290℃の溶剤、特に好ましくは220℃〜280℃以下の溶剤を、全溶剤中、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80〜100質量%、特に好ましくは90〜100質量%含有する。高沸点溶剤の含有割合が少なすぎると、着色組成物が乾燥し易くなるためインク吐出性が悪化するだけでなく、着色組成物のレベリング速度と乾燥速度のバランスがくずれるため、画素の平坦性や着色組成物の基板上での塗れ広がりも悪化するおそれがある。
ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、プロピレングリコールブチルエーテルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート等のアセテート構造を1つ有する溶剤;
エチレングリコールモノイソアミルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、ベンジルエチルエーテル、ジヘキシルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、アセトニルアセトン、イソホロン、カプロン酸、カプリル酸、1−オクタノール、1−ノナノール、酢酸ベンジル、安息香酸エチル、しゅう酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、γ−ブチロラクトン、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、N−メチルピロリドン等が挙げられる。
これらのうち、着色組成物の分散安定性の点で、アセテート構造を2つ有する溶剤が好ましく、グリコールジアセテートがより好ましく、炭素数2〜6のグリコールのジアセテートがさらに好ましく、1,3−ブチレングリコールジアセテートが特に好ましい。
メタノール、エタノール、ベンジルアルコールの如きアルコール類;
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルの如き(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテル;
ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、テトラヒドロフランの如き他のエーテル類;
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、ジアセトンアルコール(4−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−オン)、4−ヒドロキシ−4−メチルヘキサン−2−オンなどのケトン類;
酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸i−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸i−ブチル、ぎ酸n−ペンチル、酢酸i−ペンチル、プロピオン酸n−ブチル、酪酸エチル、酪酸n−プロピル、酪酸i−プロピル、酪酸n−ブチル、ヒドロキシ酢酸エチル、エトキシ酢酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸n−プロピル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチル酪酸メチル、2−オキソ酪酸エチルなどの如きエステル類;
トルエン、キシレンの如き芳香族炭化水素;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドの如きアミド類などを挙げることができる。
本発明の着色組成物には、光重合開始剤を含有せしめることにより、感放射線性を付与することができる。本発明における光重合開始剤は、可視光線、紫外線、遠紫外線、電子線、X線などの放射線の露光により、上記(B)架橋剤の架橋反応を開始し得る活性種を発生することができる化合物である。
本発明の樹脂組成物は、必要に応じてさらに種々の添加剤成分を含有することもできる。
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル・メチル・ジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピル・メチル・ジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−クロロプロピル・メチル・ジメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどの密着促進剤;
2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、アルコキシベンゾフェノン類などの紫外線吸収剤;
ポリアクリル酸ナトリウムなどの凝集防止剤;
1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2−フェニルアゾ−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリルなどの熱ラジカル発生剤;
メタノール、エタノール、i−プロパノール、n−ブタノール、グリセリン等のインクジェット吐出性能安定化剤等を挙げることができる。
本発明のカラーフィルタは、本発明の着色組成物を用いて形成された着色層を有するものである。
プレベークは、通常、減圧乾燥と加熱乾燥を組み合わせて行われる。減圧乾燥は、通常0.1〜1Torrに到達するまで行われる。また、加熱乾燥の条件は、通常70〜110℃で1〜10分程度である。
次いで、緑色または青色の着色剤が分散された各着色組成物の液状組成物を用い、上記と同様にして、緑色の画素パターンおよび青色の画素パターンを同一基板上に順次形成する。これにより、赤色、緑色および青色の三原色の画素パターンが基板上に配置されたカラーフィルタが得られる。但し、本発明においては、各色の画素を形成する順序は、上記のものに限定されない。
なお、上記隔壁は、遮光機能のみならず、区画内に吐出された各色の着色組成物が混色しないための機能も果たしているため、上記した第一の方法で使用されるブラックマトリックスに比べ、膜厚が厚い。その膜厚は、通常1〜3μmである。したがって、隔壁は、通常、黒色感放射線性組成物を用いて形成される。
本発明の着色組成物は、インクジェット方式により隔壁内で塗り残し部分を生じることなく、平坦性に極めて優れた画素を形成することができる。また、ポストベークのみで硬化させた場合であっても、極めて優れた耐溶剤性を有する画素を形成することができる。しかも、本発明の着色組成物により形成された画素は、極めて優れた耐熱性を有するため、高温のポストベークにさらされても透明性や色特性の低下が認められない。したがって、本発明の着色組成物は、インクジェット方式による着色層の形成に特に適する。
本発明のカラーフィルタは、透明性や色特性に優れるため、透過型あるいは反射型のカラー液晶表示装置のほか、固体撮像素子、有機EL表示素子、電子ペーパーなどに極めて有用である。
本発明の表示素子は、本発明のカラーフィルタを具備するものである。表示素子としては、カラー液晶表示素子、有機EL表示素子、電子ペーパー等を挙げることができる。
調製例1
(A)着色剤としてC.I.ピグメントレッド254を13.0質量部、分散剤としてアジスパーPB880(味の素ファインテクノ株式会社製)7.5質量部および(E)溶剤として1,3−ブチレングリコールジアセテート79.5質量部をビーズミルにより処理して、着色剤分散液(R1)を調製した。
(A)着色剤としてC.I.ピグメントレッド254/C.I.ピグメントレッド177/上記式(II)で表されるゲストがメラミンである特定黄色顔料=25/47/28(質量比)混合物13.0質量部、分散剤としてアジスパーPB880(味の素ファインテクノ株式会社製)7.5質量部および(E)溶剤として1,3−ブチレングリコールジアセテート79.5質量部をビーズミルにより処理して、着色剤分散液(R2)を調製した。
(A)着色剤としてC.I.ピグメントレッド242/C.I.ピグメントレッド177=40/60(質量比)混合物13.0質量部、分散剤としてアジスパーPB880(味の素ファインテクノ株式会社製)7.5質量部および(E)溶剤として1,3−ブチレングリコールジアセテート79.5質量部をビーズミルにより処理して、着色剤分散液(R3)を調製した。
(A)着色剤としてC.I.ピグメントグリーン58/上記式(II)で表されるゲストがメラミンである特定黄色顔料=60/40(質量比)混合物13.0質量部、分散剤としてアジスパーPB881(味の素ファインテクノ株式会社製)6.9質量部および(E)溶剤として1,3−ブチレングリコールジアセテート80.1質量部をビーズミルにより処理して、着色剤分散液(G1)を調製した。
(A)着色剤としてC.I.ピグメントグリーン36/上記式(II)で表されるゲストがメラミンである特定黄色顔料=65/35(質量比)混合物13.0質量部、分散剤としてアジスパーPB881(味の素ファインテクノ株式会社製)6.9質量部および(E)溶剤として1,3−ブチレングリコールジアセテート80.1質量部をビーズミルにより処理して、着色剤分散液(G2)を調製した。
(A)着色剤としてC.I.ピグメントブルー15:6/C.I.ピグメントバイオレット23=83/17(質量比)混合物12.0質量部、分散剤としてアジスパーPB821(味の素ファインテクノ株式会社製)6.8質量部および(E)溶剤として1,3−ブチレングリコールジアセテート81.2質量部をビーズミルにより処理して、着色剤分散液(B1)を調製した。
冷却管、攪拌機を備えたフラスコに、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル3質量部およびジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート200質量部を仕込み、引き続きメタクリル酸10質量部、N−フェニルマレイミド25質量部、スチレン15質量部、ジエチレングリコールメチルエーテルメタクリレート(日油株式会社製、商品名:ブレンマーRPME−100)40質量部、ジシクロペンテニルアクリレート10質量部および分子量調節剤としてα―メチルスチレンダイマー5質量部を仕込んで、窒素置換を行った。その後ゆるやかに攪拌して、反応溶液の温度を80℃に上昇させ、この温度を5時間保持して重合することにより、バインダー樹脂溶液(固形分濃度=29.8%)を得た。得られたバインダー樹脂は、Mw=8,200、Mn=3300であった。このバインダー樹脂溶液を「樹脂溶液1」とする。
(A)着色剤として着色剤分散液(R1)567質量部、(B)架橋剤として上記式(b1−4)のR11〜R16が全てメチル基である化合物を主成分とする架橋剤(三和ケミカル社製、商品名MW−30、重量平均重合度1.3)25質量部、ジペンタエリスリトールペンタアクリレートと無水こはく酸との反応物7質量部、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート18質量部、(C)バインダー樹脂として樹脂溶液1を111質量部、界面活性剤(D)としてOMNOVA社製PF−7002(上記式(1−1)においてR21およびR22がCF3CF2CF2CF2CH2CH2−、R23およびR24がメチル基、m+n=4〜5である界面活性剤)0.9質量部、および溶剤として1,3−ブチレングリコールジアセテート272質量部を混合して、着色組成物(IJ−1)を調製した。
着色組成物(IJ−1)について、下記の要領で評価を行った。評価結果を表2に示す。
着色組成物(IJ−1)を、ソーダガラス基板上にスピンコーターを用いて塗布した後、0.2Torrにて真空乾燥を行い、90℃のホットプレート上で5分間プレベークを行い、さらに230℃のクリーンオーブン内で30分間ポストベークを行って、硬化膜を形成した。
上記色特性の評価で作成した、硬化膜が形成されたガラス基板を、2cm×4cm角に切り取り試験片を作成した。得られた試験片を25℃のN−メチルピロリドンに30分浸漬し、浸漬前後の色変化ΔEab*を求めた。耐溶剤性は、ΔEab*が3未満であれば良好であり、2.5未満であればきわめて良好であるといえる。
上記色特性の評価で作成した、硬化膜が形成されたガラス基板を、2cm×4cm角に切り取り試験片を作成した。得られた試験片を250℃のクリーンオーブン内で1時間加熱し、加熱前後の色変化ΔEab*を求めた。耐熱性は、ΔEab*が5未満であれば良好であり、3未満であればきわめて良好であるといえる。
インクジェット装置Nanoprinter−1500S(マイクロジェット株式会社製)を使用して、高さ2.0μm、長さ500μm、幅150μmの隔壁で区画された画素内に、乾燥後の画素中心付近の膜厚が2.0μmとなるよう、着色組成物を吐出した。0.2Torrで真空乾燥を行った後、90℃のホットプレート上で5分間プレベークを行い、さらに230℃のクリーンオーブン内で30分間ポストベークを行った。α−step IQ(KLA Tencor社製)を使用して、画素中央部の膜厚を幅方向と長さ方向に測定した。
着色組成物の粘度(25℃)を、東京計器(株)製ELD型粘度計を用いて測定した。
着色組成物の表面張力をダイノメーター(BYK−Gardner GmbH社製)を用いて測定した。
実施例1において、構成成分の種類と量を表1に示すように変更した以外は実施例1と同様にして、樹脂組成物(IJ−2)〜(IJ−18)を調製した。それぞれの組成は表1に示す。
MW−30:上記式(b1−4)のR11〜R16が全てメチル基である化合物を主成分とする架橋剤(三和ケミカル社製、商品名MW−30、重量平均重合度1.3)
b2−1:ジペンタエリスリトールペンタアクリレートと無水こはく酸との反応化物
b2−2:ジペンタエリスリトールペンタアクリレート
b2−3:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
PF−7002:上記式(1−1)においてR21およびR22がCF3CF2CF2CF2CH2CH2−、R23およびR24がメチル基、m+n=4〜5である界面活性剤(OMNOVA社製)
F475:水酸基を有しないフッ素系界面活性剤(DIC社製)
FT−250:水酸基を有しないフッ素系界面活性剤(ネオス社製)
1,3−BGDA:1,3−ブチレングリコールジアセテート
BCTAC:ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテルアセテート
Claims (7)
- 前記式(1)においてR21およびR22が相互に独立に炭素数1〜4のパーフルオロアルキル基を有する基である、請求項1に記載の着色組成物。
- 前記式(1)においてm+nが2〜40である、請求項1または2に記載の着色組成物。
- 前記式(1)においてXが炭素数1〜20の2価の炭化水素基である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の着色組成物。
- インクジェット方式による着色層の形成に用いられる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の着色組成物。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の着色組成物を用いて形成された着色層を備えてなるカラーフィルタ。
- 請求項6に記載のカラーフィルタを具備する表示素子。
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