JP2012021132A - インクジェット記録用インク、並びに、インクジェット記録用インクセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水、水溶性有機溶剤、及び着色剤を含んでなるインクジェット記録用インクであって、かつ該インクジェット記録用インク中に下記構造式(I)で表される化学構造を有するフッ素系界面活性剤を少なくとも1種類含有するインクジェット記録用インク。
ただし、前記構造式(I)中、Rfは、CF3、CF2CF3、(CF2)3F、又は(CF2)4Fを表し、式(I)中のX、Yは、X+Y=4又は5を満たす整数を表す。
【選択図】なし
Description
これまで用いられてきた界面活性剤では、表面張力を低下させるという効果は期待できる。しかし、画像品質(白抜け、カラーブリード等)にはあまり効果がなく、また表面張力が低いので、インクの表面張力が低下してしまい、インクとしての起泡性が高く、泡立ちやすいことから、インクの充填性、吐出安定性に悪影響を及ぼしてしまうという問題があった。このため、シリコーンオイルやシリカを含んだ消泡剤を用いると、保存性が悪化したり、ノズル内壁に付着してしまい、吐出不良の原因になるという問題がある。
しかし、記載されている下記構造式(II)で表されるフッ素系界面活性剤では、低い起泡性、吐出安定性はあるものの、画像品質、特に発色性についての効果が劣っているため、高発色性という観点からは、効果が充分ではないという問題は解消できていない。
したがって白抜け及びカラーブリードが抑えられ画像品質が良好であると共に、低い起泡性と、吐出安定性の向上が図れるインクジェット記録用インク及びその関連技術の速やかな提供が望まれているのが現状である。
<1> 水、水溶性有機溶剤、及び着色剤を含んでなるインクジェット記録用インクであって、かつ該インクジェット記録用インク中に下記構造式(I)で表される化学構造を有するフッ素系界面活性剤を少なくとも1種類含有することを特徴とするインクジェット記録用インクである。
<3> 着色剤がブラックである前記<1>から<2>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクと、着色剤がカラーであるクレーム<1>から<2>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクとからなることを特徴とするインクジェット記録用インクセットである。
<4> 前記<1>から<2>のいずれかに記載のインクジェット記録用インク、又は、前記<3>に記載のインクジェット記録用インクセットに刺激を印加し、該インクジェット記録用インクを飛翔させて画像を形成するインク飛翔工程を少なくとも含むことを特徴とするインクジェット記録方法である。
<5> 前記<1>及び<2>のいずれかに記載のインクジェット記録用インク、又は、前記<3>に記載のインクジェット記録用インクセットに刺激を印加し、該インクジェット記録用インクを飛翔させて画像を形成するインク飛翔手段を少なくとも有することを特徴とするインクジェット記録装置である。
<6> 前記<1>から<2>のいずれかに記載のインクジェット記録用インク、又は、前記<3>に記載のインクジェット記録用インクセットを、容器中に収容したことを特徴とするインクカートリッジである。
<7> 前記<6>に記載のインクカートリッジを搭載することを特徴とするインクジェット記録装置である。
<8> 記録媒体上に前記<1>から<2>のいずれかに記載のインクジェット記録用インク、又は、前記<3>に記載のインクジェット記録用インクセットを用いて形成された画像を有してなることを特徴とするインク記録物である。
即ち、インク中に下記構造式(I)で表される化学構造を有するフッ素系界面活性剤を少なくとも1種類含有することで、従来のインクに比べ、高粘度であるが表面張力が低く、普通紙の印字において、ビヒクルは速やかに浸透し、色材成分が表面に残りやすくなるという従来のインクの特徴のほかに、特に今回のフッ素系界面活性剤を使用することで、更に色材の偏在がなくなり、記録媒体上(例えば、紙面上)に均一に色材成分が存在することで、均染性が格段に向上する結果、高彩度、高発色濃度で、しかし裏抜けの少ない画像が得られる。
また、ブラックインクにもこのフッ素系界面活性剤を使用することで、ブラックインクの画像濃度が高く、このインクセットでは、ブラック及びカラー間の色境界にじみがきわめて少なく、顕著な彩度向上が図られ、カラー発色性に優れ、裏抜けの少ない両面印刷性に優れた記録画像が得られる。
本発明のインクジェット記録用インクは、水、水溶性有機溶剤、着色剤、下記構造式(I)で表される化学構造を有するフッ素系系面活性剤を少なくとも含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有する。
本発明のインクジェット記録用インクは、下記構造式(I)で表される化学構造を有するフッ素系界面活性剤を少なくとも1種類含有する。
ただし、前記構造式(I)中、Rfは、CF3、CF2CF3、(CF2)3F、又は(CF2)4Fを表し、X、Yは、X+Y=4又は5を満たす整数を表す。前記Xは、1〜4が好ましく、前記Yは、1〜4が好ましい。
これらの中でも、前記構造式(I)において、Rf=(CF2)4F、X=2、Y=2、X+Y=4であるフッ素系界面活性剤が、表面張力を低下させ、かつ抑泡効果が高い点で特に好ましい。
前記構造式(I)で表される化学構造を有するフッ素系界面活性剤は、インクの表面張力を低下させ、高発色など画像品質の向上を齎らし、かつ、低起泡性を示すのでインクの吐出安定性に非常に寄与する。
前記構造式(I)で表される化学構造を有するフッ素系界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。更には他の併用可能な界面活性剤とともに、インクを調製する際に定法にしたがってインク液媒体中に添加されてもよい。
前記併用可能なその他の界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記構造式(I)で表される化学構造を有するフッ素系界面活性剤以外のフッ素系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤などを併用することもできる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記着色剤としては、顔料、染料、及び着色微粒子の少なくともいずれかを用いることができる。
前記染料としては、例えば、水溶性染料、油溶性染料、分散染料などが挙げられる。良好な吸着性及び封入性の観点からは、油溶性染料及び分散染料が好ましいが、得られる画像の耐光性からは顔料が好ましく用いられる。
前記着色微粒子としては、色材を含有させたポリマー微粒子の水分散物が好適に用いられる。
ここで、前記「色材を含有させた」とは、ポリマー微粒子中に色材を封入した状態及びポリマー微粒子の表面に色材を吸着させた状態の何れか又は双方を意味する。この場合、本発明のインクジェット記録用インクに配合される色材は、すべてポリマー微粒子に封入又は吸着されている必要はなく、本発明の効果が損なわれない範囲において、該色材がエマルジョン中に分散していてもよい。前記色材としては、水不溶性又は水難溶性であって、前記ポリマーによって吸着され得る色材であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
ここで、前記「水不溶性又は水難溶性」とは、20℃で水100質量部に対し色材が10質量部以上溶解しないことを意味する。また、「溶解する」とは、目視で水溶液表層又は下層に色材の分離や沈降が認められないことを意味する。
前記各染料は、ポリマー微粒子に効率的に含浸される観点から、有機溶剤、例えば、ケトン系溶剤に2g/リットル以上溶解することが好ましく、20g/リットル〜600g/リットル溶解することがより好ましい。
前記染料の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記インクジェット記録用インク全量に対して1.5質量%〜10質量%が好ましく、2質量%〜7質量%がより好ましい。前記含有量が、1.5質量%未満であると、目的とする濃度が得られない可能性があり、10質量%を超えると、染料が結晶化し、析出することがある。
前記顔料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、無機顔料、有機顔料などが挙げられる。
前記無機顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエロー、カーボンブラックなどが挙げられる。これらの中でも、カーボンブラックなどが好ましい。なお、前記カーボンブラックとしては、例えば、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたものが挙げられる。
前記有機顔料としては、例えば、アゾ顔料、多環式顔料、染料キレート、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどが挙げられる。これらの中でも、アゾ顔料、多環式顔料などがより好ましい。なお、前記アゾ顔料としては、例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料などが挙げられる。前記多環式顔料としては、例えば、フタロシアニン顔料、ぺリレン顔料、ぺリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料などが挙げられる。前記染料キレートとしては、例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなどが挙げられる。
前記ブラック顔料としては、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料などが挙げられる。
前記マゼンタ顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、22(ブリリアントファーストスカーレット)、23、31、38、48:2(パーマネントレッド2B(Ba))、48:2(パーマネントレッド2B (Ca))、48:3(パーマネントレッド2B(Sr))、48:4(パーマネントレッド2B(Mn))、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81(ローダミン6Gレーキ)、83、88、92、101(ベンガラ)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(ジメチルキナクリドン)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、185、190、193、209、219などが挙げられる。
前記シアン顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブルー1、2、15(銅フタロシアニンブルーR)、15:1、15:2、15:3(フタロシアニンブルーG)、15:4、15:6(フタロシアニンブルーE)、16、17:1、56、60、63等が挙げられる。
また、中間色としてはレッド顔料、グリーン顔料、ブルー顔料として、C.I.ピグメントレッド177、194、224、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントバイオレット3,19,23,37、C.I.ピグメントグリーン7,36などが挙げられる。
−PO3M2、−SO2NH2、−SO2NHCOR(ただし、式中のMは、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム又は有機アンモニウムを表す。Rは、炭素原子数1〜12のアルキル基、置換基を有してもよいフェニル基又は置換基を有してもよいナフチル基を表す。)などが挙げられる。これらの中でも、−COOM、−SO3Mがカラー顔料表面に結合されたものを用いることが好ましい。
前記親水基が結合されたカチオン性の自己分散型カーボンブラックを製造する方法としては、例えば、N−エチルピリジル基を結合させる方法として、カーボンブラックを3−アミノ−N−エチルピリジウムブロマイドで処理する方法などが挙げられるが、勿論、本発明はこれらに限定されない。
前記顔料分散剤としては、前記親水性高分子として、天然系では、アラビアガム、トラガンガム、グーアガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、アラビノガラクトン、ペクチン、クインスシードデンプン等の植物性高分子、アルギン酸、カラギーナン、寒天等の海藻系高分子、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等の動物系高分子、キサンテンガム、デキストラン等の微生物系高分子などが挙げられる。
前記顔料と前記分散剤との混合質量比としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1:0.06〜1:3の範囲が好ましく、1:0.125〜1:3の範囲がより好ましい。
本発明のインクジェット記録用インクは、水及び水溶性有機溶媒を、液媒体として使用するものであるが、インクを所望の物性にするため、インクの乾燥を防止するために、また、本発明のインクジェット記録用インクの溶解安定性を向上するため等の目的で、下記に示すような水溶性有機溶剤を使用することができる。
前記水溶性有機溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、へキシレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、テトラエチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、チオジグリコール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、2,2,4−トリメチル−2,3−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−2,3−プロパンジオール、ペトリオール等の多価アルコール類;エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類;エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類;N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタム等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;モノエタノ−ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類;ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物類;プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、γ−ブチロラクトンなどが挙げられる。これらの溶媒は、水とともに、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明のインクジェット記録用インクは、上記水溶性有機溶剤以外にも、必要に応じてその他の水溶性有機溶剤(溶剤を含む)を併用することもできる。
前記その他の水溶性有機溶剤としては、例えば、糖類が好ましい。前記糖類としては、単糖類、二糖類、オリゴ糖類(三糖類及び四糖類を含む)、多糖類、又はこれらの誘導体などが挙げられる。これらの中でも、グルコース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトース、マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、マルトトリオースなどが好適である。ここで、前記多糖類とは、広義の糖を意味し、α−シクロデキストリン、セルロースなど自然界に広く存在する物質を含む意味に用いることができる。
前記水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、又は超純水などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記その他の成分(添加剤)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、樹脂微粒子、浸透剤、アミノプロパンジオール化合物、保湿性維持剤、防腐防黴剤、pH調整剤、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、光安定化剤、消泡剤、比抵抗調整剤、粘度調整剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記樹脂微粒子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、アクリル系モノマーとシラン化合物とを乳化剤存在下で重合して得られるシリコーン変性アクリル樹脂が好適に挙げられる。前記インクジェット記録用インクが前記樹脂微粒子を含有することで、定着性を改善できる点で好ましい。
前記浸透剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレングリコールエステル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンデシルエーテルなどが挙げられる。
前記浸透剤の具体例としては、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、3,3−ジメチル−1,2−ブタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジメチル−2,4−ペンタンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、5−ヘキセン−1,2−ジオールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールが特に好ましい。
前記浸透剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記インクジェット記録用インク全量に対して、10質量%〜40質量%が好ましく、20質量%〜30質量%がより好ましい。
前記アミノプロパンジオール化合物は、水溶性の有機塩基性化合物であり、pH調整剤としても働くものである。顔料の分散安定性が向上し、吐出安定性等の信頼性が確保される点から、アミノプロパンジオール誘導体が好ましい。また、前記着色剤が染料である場合、部材に対して溶出を防ぐことができる点で好ましい。
前記アミノプロパンジオール誘導体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1−アミノ−2,3−プロパンジオール、1−メチルアミノ−2,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオールなどが挙げられる。これらの中でも、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオールが特に好ましい。
本発明のインクジェット記録用インクには、尿素類又はアルキルグリシンを所望に応じて含有させることができる。前記尿素類としては、例えば、尿素、チオ尿素、エチレン尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどが挙げられる。また、前記アルキルグリシンとしては、例えば、N−メチルグリシン、N,N−ジメチルグリシン、N−エチルグリシンなどが挙げられる。これら尿素類及びアルキルグリシンは、基本的にどちらも水系インクにおいて、優れた保湿性を維持(保存安定性に向上につながる)させ、インクジェットプリンタの記録ヘッドの吐出安定性、耐目詰まり性に優れた効果を発揮する。また、インクの粘度調整、表面張力の調整に幅広く対応でき、耐目詰まり性に優れることにより、ヘッドの目詰まりを防ぎ、インク吐出において、インク滴の飛行曲がりなど吐出不良を防止できる。
前記防腐防黴剤としては、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウムなどが挙げられる。
前記pH調整剤としては、調合されるインクに悪影響を及ぼさずにpHを7以上に調整できるものであれば特に制限はなく、目的に応じて任意の物質を使用することができる。
該pH調製剤としては、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物;水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩などが挙げられる。
前記防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライトなどが挙げられる。
前記酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、りん系酸化防止剤などが挙げられる。
前記硫黄系酸化防止剤としては、例えば、ジラウリル3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ラウリルステアリルチオジプロピオネート、ジミリスチル3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリルβ,β’−チオジプロピオネート、2−メルカプトベンゾイミダゾール、ジラウリルサルファイドなどが挙げられる。
前記リン系酸化防止剤としては、トリフェニルフォスファイト、オクタデシルフォスファイト、トリイソデシルフォスファイト、トリラウリルトリチオフォスファイト、トリノニルフェニルフォスファイトなどが挙げられる。
前記紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、ニッケル錯塩系紫外線吸収剤などが挙げられる。
本発明のインクジェット記録用インクは、少なくとも前記水、前記水溶性有機溶剤、前記着色剤、前記構造式(I)で表される化合物を有する少なくとも1種のフッ素系界面活性剤、更に必要に応じてその他の成分を水性媒体中に分散又は溶解し、更に必要に応じて攪拌混合して製造することができる。前記分散は、例えば、サンドミル、ホモジナイザー、ボールミル、ペイントシャイカー、超音波分散機等により行うことができ、攪拌混合は通常の攪拌羽を用いた攪拌機、マグネチックスターラー、高速の分散機などで行うことができる。
また、分散又は溶解した後、金属フィルター、メンブレンフィルター等を用いた減圧濾過、加圧濾過、遠心分離機による遠心濾過を行い、粗大粒子、異物(ほこり、ごみ)等を除去し、必要に応じて脱気してもよい。
本発明のインクジェット記録用インクの物性としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、粘度、表面張力、pH等が以下の範囲であることが好ましい。
前記粘度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、25℃で、3mPa・s〜20mPa・sが好ましく、5mPa・s〜20mPa・sがより好ましく、5mPa・s〜12mPa・sが更に好ましく、5mPa・s〜10mPa・sが特に好ましい。前記粘度がこの範囲を超えると、吐出安定性の確保が困難になることがある
前記インクジェット記録用インクの静的表面張力としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、25℃で、30mN/m以下が好ましく、25mN/m以下がより好ましい。前記表面張力が、30mN/mを超えると、紙へのインク浸透が十分に起らず、乾燥時間の長時間化を招くことがある。
前記pHとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、7〜10が好ましい。
前記インクジェット記録用インクの平均粒径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.02μm〜0.18μmが好ましく、0.05μm〜0.15μmがより好ましい。
本発明のインクジェット記録用インクは、各種分野において好適に使用することができ、インクジェット記録方式による画像形成装置(プリンタ等)において好適に使用することができ、例えば、印字又は印字前後に被記録用紙及び前記インクジェット記録用インクを50℃〜200℃で加熱し、印字定着を促進する機能を有するもののプリンタ等に使用することもでき、以下の本発明のインクカートリッジ、インク記録物、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法に特に好適に使用することができる。
本発明のインクジェット記録用インクセットは、本発明の前記インクジェット記録用インクにおいて着色剤がブラックであるブラックインクと、本発明の前記インクジェット記録用インクにおいて着色剤がカラーであるカラーインクとからなる。
前記カラーの着色としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックなどが挙げられる。これらの着色を2種以上併用したインクセットを使用して記録を行うと、多色画像を形成することができ、全色併用したインクセットを使用して記録を行うと、フルカラー画像を形成することができる。
本発明のインクカートリッジは、本発明の前記インクジェット記録用インクを容器中に収容してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材等を有してなる。
前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルム等で形成されたインク袋などを少なくとも有するものなどが好適に挙げられる。
インクカートリッジ(200)は、図1に示すように、インク注入口(242)からインク袋(241)内に充填され、排気した後、該インク注入口(242)は融着により閉じられる。使用時には、ゴム部材からなるインク排出口(243)に装置本体の針を刺して装置に供給される。
インク袋(241)は、透気性のないアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成されている。このインク袋(241)は、図2に示すように、通常、プラスチックス製のカートリッジケース(244)内に収容され、各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いられるようになっている。
本発明のインクカートリッジは、各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いることができ、また、後述する本発明のインクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いるのが特に好ましい。
本発明のインクジェット記録装置は、インク飛翔手段を少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、刺激発生手段、制御手段などを有してなる。
本発明のインクジェット記録方法は、インク飛翔工程を少なくとも含んでなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、刺激発生工程、制御工程等を含んでなる。
本発明のインクジェット記録方法は、本発明のインクジェット記録装置により好適に実施することができ、前記インク飛翔工程は前記インク飛翔手段により好適に行うことができる。また、前記その他の工程は、前記その他の手段により好適に行うことができる。
以下、本発明のインクジェット記録装置の説明と併せて、インクジェット記録方法について説明する。
前記インク飛翔工程は、前記本発明のインクジェット記録用インク又は前記インクジェット記録用インクセットに、刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を形成する工程である。
前記インクジェット記録用インク又は前記インクジェット記録用インクセットは、前記インクカートリッジであってもよい。
前記インク飛翔手段は、前記本発明のインクジェット記録用インクに、刺激を印加し、該インクジェット記録用インクを飛翔させて画像を形成する手段である。
前記インク飛翔手段は、具体的には、液室部、流体抵抗部、振動板、及びノズル部材などを有することが好ましく、前記液室部、流体抵抗部、振動板、及びノズル部材の少なくとも一部は、シリコーン及びニッケルの少なくともいずれかを含む材料から形成されることが好ましい。
また、インクジェットノズルのノズル径は、30μm以下が好ましく、1μm〜20μmが好ましい。
インク滴を飛翔させるための刺激は、例えば、前記刺激発生手段により発生させることができ、該刺激としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、熱(温度)、圧力、振動、光などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、熱、圧力が好適に挙げられる。
前記刺激発生手段としては、例えば、加熱装置、加圧装置、圧電素子、振動発生装置、超音波発振器、ライトなどが挙げられ、具体的には、例えば、圧電素子等の圧電アクチュエータ、発熱抵抗体等の電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどが挙げられる。
なお、前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサ、コンピュータ等の機器が挙げられる。
インクカートリッジ装填部(104)の上面には、操作キーや表示器などの操作部(105)が配置されている。インクカートリッジ装填部(104)は、インクカートリッジ(200)の脱着を行うための開閉可能な前カバー(115)を有している。
キャリッジ(133)には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインクジェット記録用インク滴を吐出する4個のインクジェット記録用ヘッドからなる記録ヘッド(134)を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド(134)を構成するインクジェット記録用ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどをインクジェット記録用インクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどを使用できる。
また、キャリッジ(133)には、記録ヘッド(134)に各色のインクを供給するための各色のサブタンク(135)を搭載している。サブタンク(135)には、図示しないインクジェット記録用インク供給チューブを介して、インクカートリッジ装填部(104)に装填された本発明のインクカートリッジ(200)から本発明の前記インクジェット記録用インクが供給されて補充される。
一方、給紙トレイ(102)の用紙積載部(圧板)(141)上に積載した用紙(142)を給紙するための給紙部として、用紙積載部(141)から用紙(142)を1枚ずつ分離給送する給紙コロ(半月コロ)(143)、及び給紙コロ(143)に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド(144)を備え、この分離パッド(144)は給紙コロ(143)側に付勢されている。
この給紙部から給紙された用紙(142)を記録ヘッド(134)の下方側で搬送するための搬送部として、用紙(142)を静電吸着して搬送するための搬送ベルト(151)と、給紙部からガイド(145)を介して送られる用紙(142)を搬送ベルト(151)との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ(152)と、略鉛直上方に送られる用紙(142)を略90°方向転換させて搬送ベルト(151)上に倣わせるための搬送ガイド(153)と、押さえ部材(154)で搬送ベルト(151)側に付勢された先端加圧コロ(155)とが備えられ、また、搬送ベルト(151)表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ(156)が備えられている。
搬送ベルト(151)は、無端状ベルトであり、搬送ローラ(157)とテンションローラ(158)との間に張架されて、ベルト用紙搬送方向に周回可能である。この搬送ベルト(151)は、例えば、抵抗制御を行っていない厚さ40μm程度の樹脂材、例えば、テトラフルオロエチレンとエチレンの共重合体(ETFE)で形成した用紙吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)とを有している。搬送ベルト(151)の裏側には、記録ヘッド(134)による印写領域に対応してガイド部材(161)が配置されている。なお、記録ヘッド(134)で記録された用紙(142)を排紙するための排紙部として、搬送ベルト(151)から用紙(142)を分離するための分離爪(171)と、排紙ローラ(172)及び排紙コロ(173)とが備えられており、排紙ローラ(172)の下方に排紙トレイ(103)が配されている。
装置本体(101)の背面部には、両面給紙ユニット(181)が着脱自在に装着されている。両面給紙ユニット(181)は、搬送ベルト(151)の逆方向回転で戻される用紙(142)を取り込んで反転させて再度カウンタローラ(152)と搬送ベルト(151)との間に給紙する。なお、両面給紙ユニット(181)の上面には手差し給紙部(182)が設けられている。
このインクジェット記録装置においては、給紙部から用紙(142)が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙(142)は、ガイド(145)で案内され、搬送ベルト(151)とカウンタローラ(152)との間に挟まれて搬送される。更に先端を搬送ガイド(153)で案内されて先端加圧コロ(155)で搬送ベルト(151)に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ(156)によって搬送ベルト(157)が帯電されており、用紙(142)は、搬送ベルト(151)に静電吸着されて搬送される。そこで、キャリッジ(133)を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド(134)を駆動することにより、停止している用紙(142)にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙(142)を所定量搬送後、次行の記録を行う。記録終了信号又は用紙(142)の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙(142)を排紙トレイ(103)に排紙する。
そして、サブタンク(135)内のインクジェット記録用インクの残量ニアーエンドが検知されると、インクカートリッジ(200)から所要量のインクジェット記録用インクがサブタンク(135)に補給される。
このインクジェット記録装置においては、本発明のインクカートリッジ(200)中のインクジェット記録用インクを使い切ったときには、インクカートリッジ(200)における筐体を分解して内部のインク袋だけを交換することができる。また、インクカートリッジ(200)は、縦置きで前面装填構成としても、安定したインクジェット記録用インクの供給を行うことができる。
したがって、装置本体(101)の上方が塞がって設置されているような場合、例えば、ラック内に収納したり、あるいは装置本体(101)の上面に物が置かれているような場合でも、インクカートリッジ(200)の交換を容易に行うことができる。
なお、ここでは、キャリッジが走査するシリアル型(シャトル型)インクジェット記録装置に適用した例で説明したが、ライン型ヘッドを備えたライン型インクジェット記録装置にも同様に適用することができる。
図6において、本発明の前記インクジェット記録用インクが収容されるインクカートリッジ(20)は、キャリッジ(18)内に収納される。ここで、インクカートリッジ(20)は便宜上複数設けられているが、複数である必要はない。このような状態でインクジェット記録用インクが、インクカートリッジ(20)からキャリッジ(18)に搭載された液滴吐出ヘッド(18a)に供給される。なお、図6において、液滴吐出ヘッド(18a)の吐出ノズル面は、下方向を向いた状態であるため見えない状態であるが、この吐出ノズルからインクジェット記録用インクが吐出される。
キャリッジ(18)に搭載された液滴吐出ヘッド(18a)は、主走査モータ(24)で駆動されるタイミングベルト(23)によってガイドシャフト(21、22)にガイドされて移動する。一方、特定のコート紙(画像支持体)はプラテン(19)によって液滴吐出ヘッド(18a)と対面する位置に置かれる。なお、図6中、(1)はインクジェット記録装置、(2)は本体筐体、(16)はギア機構、(17)は副走査モータ、(25)及び(27)はギア機構、(26)は主走査モータをそれぞれ示す。
本発明のインク記録物は、記録媒体上に本発明の前記インクジェット記録用インク、又は、本発明の前記インクジェット記録用インクセットを用いて形成された画像を有してなる。
前記記録媒体としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリサルフォン、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル等を基材とするプラスチックシート;黄銅、鉄、アルミニウム、SUS、銅等の金属表面又は非金属の基材に蒸着等の手法により金属コーティング処理をした記録媒体;紙を基材として撥水処理などがなされた記録媒体、無機質の材料を高温で焼成した、いわゆるセラミックス材料からなる記録媒体などが挙げられる。これらの中でも、紙が経済性の点と画像の自然さの点で特に好ましい。
−インク調製例1−1−
シアン分散体 20.0%
1,3−ブタンジオール 23.0%
グリセリン 8.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
下記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 1.0%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
滴下終了後、アゾビスジメチルバレロニトリル0.8g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を0.5時間かけてフラスコ内に滴下した。65℃で1時間熟成した後、アゾビスジメチルバレロニトリル0.8gを添加し、更に1時間熟成した。反応終了後、フラスコ内に、メチルエチルケトン364gを添加し、濃度が50%のポリマー溶液800gを得た。次にポリマー溶液の一部を乾燥し、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(標準:ポリスチレン、溶媒:テトラヒドロフラン)で測定したところ、重量平均分子量は15,000であった。
前述で得られたポリマー溶液28g、銅フタロシアニン顔料26g、1mol/L水酸化カリウム水溶液13.6g、メチルエチルケトン20g及びイオン交換水30gを十分に攪拌した。その後、3本ロールミル((株)ノリタケカンパニー製、商品名:NR−84A)を用いて20回混練した。得られたペーストをイオン交換水200gに投入し、十分に攪拌した後、エバポレーターを用いてメチルエチルケトン及び水を留去し、固形分量が20.0質量%の青色のポリマー微粒子分散体160gを得た。
ポリマー微粒子のマイクロトラックUPAで測定した平均粒子径(D50%)は98nmであった。(以下のシアン分散体の場合も同。)
マゼンタ分散体 20.0%
1,3−ブタンジオール 22.5%
グリセリン 9.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 1.0%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
イエロー分散体 20.0%
1,6−ヘキサンジオール 24.5%
グリセリン 8.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.5%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
ブラック分散体 20.0%
1,5−ペンタンジオール 22.5%
グリセリン 7.5%
2−ピロリドン 2.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
R−(OCH2CH2)nOH 1.0%
(ただし、式中のR=C12、n=9:ただしRは分岐も可)
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
シアン分散体(インク調製例1−1と同じもの) 20.0%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 10.0%
ヘキシレングリコール 4.0%
グリセリン 8.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.5%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
マゼンタ分散体(インク調製例1−2と同じもの) 20.0%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 11.5%
エチレングリコール 5.0%
グリセリン 7.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.5%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
イエロー分散体(インク調製例1−3と同じもの) 20.0%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 20.0%
1,3−ブタンジオール 8.5%
グリセリン 7.5%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.5%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.2%
1−メチルアミノ−2,3−プロパンジオール 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
ブラック分散体(インク調製例1−4と同じもの) 20.0%
2−メチル−2,4−ペンタンジオール 11.5%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 13.0%
グリセリン 7.5%
2−ピロリドン 2.0%
ユニセーフA−LY(日本油脂社製) 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.5%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2.0%
プロキセルLV 0.2%
1−メチルアミノ−2,3−プロパンジオール 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
なお、ユニセーフA−LYは、日本油脂製のポリエーテル系のノニオン性界面活性剤である。
シアン分散体(インク調製例1−1と同じもの) 20.0%
3−メチル−1,5−ペンタンジオール 10.5%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 13.0%
グリセリン 8.0%
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2.0%
ユニセーフA−LM(日本油脂社製) 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.5%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
マゼンタ分散体(インク調製例1−2と同じもの) 20.0%
3−メチル−1,5−ペンタンジオール 5.0%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 5.0%
グリセリン 10.0%
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
ECTD−3NEX(日光ケミカルズ社製) 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
なお、ECTD−3NEXは、日光ケミカルズ社製の界面活性剤で、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウムの活性剤である。
イエロー分散体(インク調製例1−3と同じもの) 20.0%
3−メチル−1,5−ペンタンジオール 12.5%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 15.0%
グリセリン 7.0%
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
ブラック分散体(インク調製例1−4と同じもの) 20.0%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 22.5%
グリセリン 7.5%
2−ピロリドン 2.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.5%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
シアン分散体(インク調製例1−1と同じもの) 20.0%
1,3−ブタンジオール 23.0%
グリセリン 8.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
ECTD−3NEX(日光ケミカルズ社製) 1.0%
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
マゼンタ分散体(インク調製例1−2と同じもの) 20.0%
1,3−ブタンジオール 22.5%
グリセリン 9.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
ECTD−6NEX(日光ケミカルズ社製) 1.0%
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
なお、ECTD−6NEXは、日光ケミカルズ社製の界面活性剤で、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウムの活性剤である。
イエロー分散体(インク調製例1−3と同じもの) 20.0%
1,6−ヘキサンジオール 24.5%
グリセリン 8.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
ユニセーフA−LY(日本油脂社製) 0.5%
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
ブラック分散体(インク調製例1−4と同じもの) 20.0%
1,5−ペンタンジオール 22.5%
グリセリン 7.5%
2−ピロリドン 2.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
R−(OCH2CH2)nOH 1.0%
(式中のR=C12、n=9:ただしRは分岐も可)
ニッサンアノンBL−SF(両性界面活性剤、日本油脂社製) 0.1%
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
シアン分散体(インク調製例1−1と同じもの) 20.0%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 10.0%
ヘキシレングリコール 4.0%
グリセリン 8.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
ECTD−3NEX(日光ケミカルズ社製) 0.5%
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
マゼンタ分散体(インク調製例1−2と同じもの) 20.0%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 11.5%
エチレングリコール 5.0%
グリセリン 7.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
ECTD−3NEX(日光ケミカルズ社製) 0.5%
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
イエロー分散体(インク調製例1−3と同じもの) 20.0%
3−メチル−1,5−ペンタンジオール 12.5%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 15.0%
グリセリン 7.0%
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2.0%
ユニセーフA−LY(日本油脂社製) 0.1%
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
ブラック分散体(インク調製例1−4と同じもの) 20.0%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 22.5%
グリセリン 7.5%
2−ピロリドン 2.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
ニッサンアノンBL−SE(両性界面活性剤、日本油脂社製) 0.5%
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
シアン分散体(インク調製例1−1と同じもの) 20.0%
1,3−ブタンジオール 23.0%
グリセリン 8.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
下記構造式(II)で表されるフッ素系界面活性剤 1.0%
(ただし、RfはCF2CF3を表し、nは4を表し、mは21を表し、pは4を表す。)
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
マゼンタ分散体(インク調製例1−2と同じもの) 20.0%
1,3−ブタンジオール 22.5%
グリセリン 9.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(II)で表されるフッ素系界面活性剤 1.0%
(ただし、RfはCF2CF3を表し、nは4を表し、mは21を表し、pは4を表す。)
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
イエロー分散体(インク調製例1−3と同じもの) 20.0%
1,6−ヘキサンジオール 24.5%
グリセリン 8.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(II)で表されるフッ素系界面活性剤 0.5%
(ただし、RfはCF2CF3を表し、nは4を表し、mは21を表し、pは4を表す。)
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
ブラック分散体(インク調製例1−4と同じもの) 20.0%
1,5−ペンタンジオール 22.5%
グリセリン 7.5%
2−ピロリドン 2.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
R−(OCH2CH2)nOH 1.0%
(ただし、式中のR=C12、n=9:ただしRは分岐も可)
前記構造式(II)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、RfはCF2CF3を表し、nは4を表し、mは21を表し、pは4を表す。)
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
次に、調製例1−1〜1−24のインクを用いて、表1に示す組合せで、実施例1−1〜1−10及び比較例1−1〜1−7のインクセットを調製した。
実施例1−1〜1−10及び比較例1−1〜1−7で作製した各インクジェット記録用インクを充填したインクジェットプリンタ(株式会社リコー製I、IPSioG707)を用い、マイペーパー(株式会社リコー製)上に印字を行ない、印刷パターンは、本発明のイエロー、マゼンタ、シアンの各カラーインクを100%dutyで印字した。印字条件は360dpi、ワンパス印字とした。
印字乾燥後、上記インクセットにおいて、イエロー、マゼンタ、シアンの各単色ベタ画像部において、反射型カラー分光測定濃度計(X−Rite社製)により測定し、CIEで規定されている色差表示法のL*a*b*表色系の座標を求め、それぞれ各色において
の彩度C*を求めた。この彩度が高いほど、発色良好なインクといえる。
なお、彩度C*は下記数式(1)で定義される。
C*=[(a*)2+(b*)2]1/2 数式(1)
結果を下記表2に示す。
25℃の環境下で、実施例1−1〜1−10及び比較例1−1〜1−7で作製した各インクジェット記録用インクを100mlのメスシリンダーに10ml入れ、該インクジェット記録用インクと気泡の体積が100mlになるまで一定圧力の空気を注入し、該インクジェット記録用インクと気泡の体積が100mlになった時点で空気の注入を停止した。空気の注入開始から空気の注入停止までの時間を起泡時間とし、以下の評価基準で評価した。なお、許容範囲は、AAA、AA、A、又はBである。
[評価基準]
AAA:起泡時間が25秒間以上
AA :起泡時間が20秒間以上、25秒間未満
A :起泡時間が15秒間以上、20秒間未満
B :起泡時間が10秒間以上、15秒間未満
C :起泡時間が5秒間以上、10秒間未満
D :起泡時間が5秒間未満
評価結果を下記表3に示す。
実施例1−1〜1−10及び比較例1−1〜1−7で作製した各インクジェット記録用インクを充填したインクジェットプリンタ(株式会社リコー製、IPSioG707)を用い、マイペーパー(株式会社リコー製)上に印字を行ない、印刷パターンは画像領域中、印字面積が紙面全面積中、各色印字面積が5%であるチャートにおいて、本発明のイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各インクを100%dutyで印字した。
印字条件は、記録密度360dpiで、ワンパス印字とした。
また、実施例1−1〜1−10及び比較例1−1〜1−7の各インクセットを用いて、前記評価1を実施した後、下記評価3を実施した。間欠印写としては、上記チャートを20枚連続で印写後、20分間吐出を実施しない給紙状態にし、これを50回繰り返して、累計1,000枚印写後、もう一度同チャートを印写したときの5%チャートベタ部の筋、白抜け、噴射乱れの有無を目視で観察し、下記評価基準で評価した。なお、許容範囲は、A又はBである。
[評価基準]
A:ベタ部に筋・白抜け・噴射乱れがない。
B:若干、ベタ部に筋・白抜け・噴射乱れが認められる。
C:1スキャン目に筋・白抜け・噴射乱れが認められる。
D:ベタ部全域にわたって、筋・白抜け・噴射乱れが認められる。
評価結果を下記表4に示す。
実施例1−1〜1−10及び比較例1−1〜1−7で作製した各インクジェット記録用インクを充填したインクジェットプリンタ(株式会社リコー製、IPSioG707)を用い、マイペーパー(株式会社リコー製)上に印字を行なった。印刷パターンは、イエローインクを100%dutyで印字した。
得られたイエローベタ画像部中にブラックインクの文字を印字することにより、イエローインク−ブラックインク間のブリード(にじみ)を目視にて、下記評価基準で評価した。なお、許容範囲は、AAA、AA、A、又はBである。
[評価基準]
印字条件の記録密度は360dpi、ワンパス印字とした。
AAA:ブリードの発生が全くなく、黒文字が鮮明に認識でき、目視でにじみは認められない。
AA :ブリードの発生がなく、黒文字が鮮明に認識でき、目視でにじみは認められない。
A :ブリードの発生がなく、黒文字が鮮明に認識できる。
B :ブリードが若干発生し、黒文字が少しにじむ。
C :ブリードが発生し、黒文字の認識が困難である。
評価結果を下記表5に示す。
(2)彩度の評価:実施例中のインク調製例(1−8〜1−10)と、比較例1−1〜1−5のインク調製例との比較によれば、前記構造式(I)のフッ素系界面活性剤と他の界面活性剤を混合してインク中に添加しても、彩度の上昇が認められることが分かる。
(3)起泡性の確認:実施例中のインク調製例(1−1〜1−7、1−11、1−12)と、比較例1−1〜1−4のインク調製例との比較によれば、前記構造式(I)のフッ素系界面活性剤を添加することで、起泡性が抑制され、泡の立ちにくいインクになることが分かる。
(4)起泡性の確認:実施例中のインク調製例(1−8〜1−10)と、比較例1−1〜1−4のインク調製例との比較によれば、他の界面活性剤と混合しても、インクの起泡性は抑制されることが分かる。
(5)吐出安定性の評価:実施例1−1〜1−10と、比較例1−1〜1−4及び1−6〜1−7との比較によれば、前記構造式(I)のフッ素系界面活性剤を添加することで、インクの起泡性が抑えられているため、ヘッド内での起泡性が抑制されて泡が発生しにくいので、吐出安定性が確保されていることが分かる。
(6)ブリードの評価:実施例1−1〜1−10と、比較例1−1〜1−4及び1−6〜1−7との比較によれば、カラーインク及び、ブラックインクに前記構造式(I)のフッ素系界面活性剤を添加することで、ビヒクルが速やかに浸透し、色材が紙面に均一に残るため、ブリードを抑制できる。
カラーインク若しくは、ブラックインクのみの添加では、効果は薄く、カラーインク及びブラックインクの両方に添加しない場合は、効果がなくブリードは悪化することが分かる。
−インク調製例2−1−
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してシアンインク1を作製した。
〔シアンインク1の組成〕
C.I.Direct Blue 199 2.5%
(PRO−JET Cyan 1 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してマゼンタインク1を作製した。
〔マゼンタインク1の組成〕
C.I.Acid Red 249 2.0%
(PRO−JET Magenta 1 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してイエローインク1を作製した。
〔イエローインク1の組成〕
C.I.Direct Yellow 132 2.0%
(BAYSCRIPT Yellow GGN Liquid、ランクセス社製
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してブラックインク1を作製した。
〔ブラックインク1の組成〕
C.I.Direct Black 195 6.0%
(PRO−JET Fast Black 2 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してシアンインク2を作製した。
〔シアンインク2の組成〕
C.I.Direct Blue 199 2.5%
(DAIWA IJ BLUE 319HL、ダイワ化成社製)
エチレングリコールモノブチルエーテル 9.5%
グリセリン 28.5%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
トリエタノールアミン 0.5%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してマゼンタインク2を作製した。
〔マゼンタインク2の組成〕
C.I.Acid Red 249 2.0%
(PRO−JET Magenta 1 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
エチレングリコールモノブチルエーテル 9.5%
グリセリン 28.5%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
トリエタノールアミン 0.5%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してイエローインク2を作製した。
〔イエローインク2の組成〕
C.I.Direct Yellow 132 2.0%
(BAYSCRIPT Yellow GGN Liquid、ランクセス社製)
エチレングリコールモノブチルエーテル 9.5%
グリセリン 28.5%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
トリエタノールアミン 0.5%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してブラックインク2を作製した。
〔ブラックインク2の組成〕
Duasyn Black HEF−SF Liquid 30.0%
(C.I.ダイレクトブラック168、染料濃度20%、クラリアント社製)
エチレングリコールモノブチルエーテル 9.5%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
トリエタノールアミン 0.5%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してシアンインク3を作製した。
〔シアンインク3の組成〕
C.I.Direct Blue 199 2.5%
(PRO−JET Cyan 1 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
グリセリン 10.0%
1,3−ブタンジオール 30.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してマゼンタインク3を作製した。
〔マゼンタインク3の組成〕
C.I.Acid Red 249 2.0%
(PRO−JET Magenta 1 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
グリセリン 10.0%
1,3−ブタンジオール 30.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してイエローインク3を作製した。
〔イエローインク3の組成〕
C.I.Acid Yellow 23 2.0%
(Acid Yellow 23、ダイワ化成社製)
グリセリン 10.0%
1,3−ブタンジオール 30.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してブラックインク3を作製した。
〔ブラックインク3の組成〕
Duasyn Black HEF−SF Liquid 30.0%
(C.I.ダイレクトブラック168、染料濃度20%、クラリアント社製)
グリセリン 10.0%
1,3−ブタンジオール 30.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してシアンインク4を作製した。
〔シアンインク4の組成〕
C.I.Direct Blue 199 2.5%
(PRO−JET Cyan 1 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
グリセリン 23.0%
エチレングリコールモノブチルエーテル 23.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してマゼンタインク4を作製した。
〔マゼンタインク4の組成〕
C.I.Reactive Red 31 2.5%
(PRO−JET Magenta 3B−OA Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
グリセリン 23.0%
エチレングリコールモノブチルエーテル 23.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してイエローインク4を作製した。
〔イエローインク4の組成〕
C.I.Acid Yellow 23 2.0%
(Acid Yellow 23、ダイワ化成社製)
グリセリン 23.0%
エチレングリコールモノブチルエーテル 23.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してブラックインク4を作製した。
〔ブラックインク4の組成〕
BAYSCRIPT Black SP liquid 20.0%
(染料濃度30%、ランクセス社製)
グリセリン 23.0%
エチレングリコールモノブチルエーテル 23.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してシアンインク5を作製した。
〔シアンインク5の組成〕
C.I.Direct Blue 86 3.0%
(Direct Blue 86、ダイワ化成社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.01%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してマゼンタインク5を作製した。
〔マゼンタインク5の組成〕
C.I.Acid Red 249 2.0%
(PRO−JET Magenta 1 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.01%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してイエローインク5を作製した。
〔イエローインク5の組成〕
C.I.Direct Yellow 132 2.0%
(BAYSCRIPT Yellow GGN Liquid、ランクセス社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.01%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してブラックインク5を作製した。
〔ブラックインク5の組成〕
C.I.Direct Black 195 6.0%
(PRO−JET Fast Black 2 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.01%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してシアンインク6を作製した。
〔シアンインク6の組成〕
C.I.Direct Blue 86 3.0%
(Direct Blue 86、ダイワ化成社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 1.0%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してマゼンタインク6を作製した。
〔マゼンタインク6の組成〕
C.I.Acid Red 249 2.0%
(PRO−JET Magenta 1 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 1.0%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してイエローインク6を作製した。
〔イエローインク6の組成〕
C.I.Direct Yellow 132 2.0%
(BAYSCRIPT Yellow GGN Liquid、ランクセス社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 1.0%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してブラックインク6を作製した。
〔ブラックインク6の組成〕
C.I.Direct Black 195 6.0%
(PRO−JET Fast Black 2 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 1.0%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してシアンインク7を作製した。
〔シアンインク7の組成〕
C.I.Direct Blue 199 2.5%
(PRO−JET Cyan 1 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(II)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、RfはCF2CF3を表し、nは4を表し、mは21を表し、pは4を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してマゼンタインク7を作製した。
〔マゼンタインク7の組成〕
C.I.Acid Red 249 2.0%
(PRO−JET Magenta 1 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(II)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、RfはCF2CF3を表し、nは4を表し、mは21を表し、pは4を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してイエローインク7を作製した。
〔イエローインク7の組成〕
C.I.Direct Yellow 132 2.0%
(BAYSCRIPT Yellow GGN Liquid、ランクセス社製
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(II)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、RfはCF2CF3を表し、nは4を表し、mは21を表し、pは4を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してブラックインク7を作製した。
〔ブラックインク7の組成〕
C.I.Direct Black 195 6.0%
(PRO−JET Fast Black 2 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(II)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
(ただし、RfはCF2CF3を表し、nは4を表し、mは21を表し、pは4を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してシアンインク8を作製した。
〔シアンインク8の組成〕
C.I.Direct Blue 199 2.5%
(DAIWA IJ BLUE 319HL、ダイワ化成社製)
エチレングリコールモノブチルエーテル 9.5%
グリセリン 28.5%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
トリエタノールアミン 0.5%
下記構造式(III)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してマゼンタインク8を作製した。
〔マゼンタインク8の組成〕
C.I.Acid Red 249 2.0%
(PRO−JET Magenta 1 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
エチレングリコールモノブチルエーテル 9.5%
グリセリン 28.5%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
トリエタノールアミン 0.5%
前記構造式(III)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してイエローインク8を作製した。
〔イエローインク8の組成〕
C.I.Direct Yellow 132 2.0%
(BAYSCRIPT Yellow GGN Liquid、ランクセス社製)
エチレングリコールモノブチルエーテル 9.5%
グリセリン 28.5%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
トリエタノールアミン 0.5%
前記構造式(III)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してブラックインク8を作製した。
〔ブラックインク8の組成〕
Duasyn Black HEF−SF Liquid 30.0%
(C.I.ダイレクトブラック168、染料濃度20%、クラリアント社製)
エチレングリコールモノブチルエーテル 9.5%
グリセリン 28.5%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
トリエタノールアミン 0.5%
前記構造式(III)で表されるフッ素系界面活性剤 0.1%
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してシアンインク9を作製した。
〔シアンインク9の組成〕
C.I.Direct Blue 199 2.5%
(PRO−JET Cyan 1 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
グリセリン 10.0%
1,3−ブタンジオール 30.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
フッ素系界面活性剤(ゾニールSF−300、デュポン社製) 0.1%
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してマゼンタインク9を作製した。
〔マゼンタインク9の組成〕
C.I.Acid Red 249 2.0%
(PRO−JET Magenta 1 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
グリセリン 10.0%
1,3−ブタンジオール 30.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
フッ素系界面活性剤(ゾニールSF−300、デュポン社製) 0.1%
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してイエローインク9を作製した。
〔イエローインク9の組成〕
C.I.Acid Yellow 23 2.0%
(Acid Yellow 23、ダイワ化成社製)
グリセリン 10.0%
1,3−ブタンジオール 30.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
フッ素系界面活性剤(ゾニールSF−300、デュポン社製) 0.1%
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してブラックインク9を作製した。
〔ブラックインク9の組成〕
Duasyn Black HEF−SF Liquid 30.0%
(C.I.ダイレクトブラック168、染料濃度20%、クラリアント社製)
グリセリン 10.0%
1,3−ブタンジオール 30.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
フッ素系界面活性剤(ゾニールSF−300、デュポン社製) 0.1%
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してシアンインク10を作製した。
〔シアンインク10の組成〕
C.I.Direct Blue 86 3.0%
(Direct Blue 86、ダイワ化成社製)
グリセリン 23.0%
エチレングリコールモノブチルエーテル 23.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してマゼンタインク10を作製した。
〔マゼンタインク10の組成〕
C.I.Reactive Red 31 2.5%
(PRO−JET Magenta 3B−OA Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
グリセリン 23.0%
エチレングリコールモノブチルエーテル 23.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してイエローインク10を作製した。
〔イエローインク10の組成〕
C.I.Acid Yellow 23 2.0%
(Acid Yellow 23、ダイワ化成社製)
グリセリン 23.0%
エチレングリコールモノブチルエーテル 23.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してブラックインク10を作製した。
〔ブラックインク10の組成〕
BAYSCRIPT Black SP liquid 20.0%
(染料濃度30%、ランクセス社製)
グリセリン 23.0%
エチレングリコールモノブチルエーテル 23.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してシアンインク11を作製した。
〔シアンインク11の組成〕
C.I.Direct Blue 86 3.0%
(Direct Blue 86、ダイワ化成社製)
グリセリン 10.0%
1,3−ブタンジオール 30.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
フッ素系界面活性剤(ECTD−3NEX、日光ケミカルズ株式会社製) 0.1%
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してマゼンタインク11を作製した。
〔マゼンタインク11の組成〕
C.I.Acid Red 249 2.0%
(PRO−JET Magenta 1 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
グリセリン 10.0%
1,3−ブタンジオール 30.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
フッ素系界面活性剤(ECTD−3NEX、日光ケミカルズ株式会社製) 0.1%
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してイエローインク11を作製した。
〔イエローインク11の組成〕
C.I.Direct Yellow 132 2.0%
(BAYSCRIPT Yellow GGN Liquid、ランクセス社製)
グリセリン 10.0%
1,3−ブタンジオール 30.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
フッ素系界面活性剤(ECTD−3NEX、日光ケミカルズ株式会社製) 0.1%
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してブラックインク11を作製した。
〔ブラックインク11の組成〕
Duasyn Black HEF−SF Liquid 30.0%
(C.I.ダイレクトブラック168、染料濃度20%、クラリアント社製)
グリセリン 10.0%
1,3−ブタンジオール 30.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
フッ素系界面活性剤(ECTD−3NEX、日光ケミカルズ株式会社製) 0.1%
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してシアンインク12を作製した。
〔シアンインク12の組成〕
C.I.Direct Blue 86 3.0%
(Direct Blue 86、ダイワ化成社製)
エチレングリコールモノブチルエーテル 9.5%
グリセリン 28.5%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
トリエタノールアミン 0.5%
フッ素系界面活性剤(ユニセーフA−LY、日本油脂株式会社製) 0.1%
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してマゼンタインク12を作製した。
〔マゼンタインク12の組成〕
C.I.Acid Red 249 2.0%
(PRO−JET Magenta 1 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
エチレングリコールモノブチルエーテル 9.5%
グリセリン 28.5%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
トリエタノールアミン 0.5%
フッ素系界面活性剤(ユニセーフA−LY、日本油脂株式会社製) 0.1%
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してイエローインク12を作製した。
〔イエローインク12の組成〕
C.I.Direct Yellow 132 2.0%
(BAYSCRIPT Yellow GGN Liquid、ランクセス社製)
エチレングリコールモノブチルエーテル 9.5%
グリセリン 28.5%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
トリエタノールアミン 0.5%
フッ素系界面活性剤(ユニセーフA−LY、日本油脂株式会社製) 0.1%
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してブラックインク12を作製した。
〔ブラックインク12の組成〕
Duasyn Black HEF−SF Liquid 30.0%
(C.I.ダイレクトブラック168、染料濃度20%、クラリアント社製)
エチレングリコールモノブチルエーテル 9.5%
グリセリン 28.5%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
トリエタノールアミン 0.5%
フッ素系界面活性剤(ユニセーフA−LY、日本油脂株式会社製) 0.1%
プロキセルLV 0.1%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してシアンインク13を作製した。
〔シアンインク13の組成〕
C.I.Direct Blue 199 2.5%
(PRO−JET Cyan 1 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表される界面活性剤 0.05%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してマゼンタインク13を作製した。
〔マゼンタインク13の組成〕
C.I.Acid Red 249 2.0%
(PRO−JET Magenta 1 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.05%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してイエローインク13を作製した。
〔イエローインク13の組成〕
C.I.Direct Yellow 132 2.0%
(BAYSCRIPT Yellow GGN Liquid、ランクセス社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.05%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してブラックインク13を作製した。
〔ブラックインク13の組成〕
C.I.Direct Black 195 6.0%
(PRO−JET Fast Black 2 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 0.05%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してシアンインク14を作製した。
〔シアンインク14の組成〕
C.I.Direct Blue 86 3.0%
(Direct Blue 86、ダイワ化成社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 15%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してマゼンタインク14を作製した。
〔マゼンタインク14の組成〕
C.I.Reactive Red 31 2.5%
(PRO−JET Magenta 3B−OA Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 15%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してイエローインク14を作製した。
〔イエローインク14の組成〕
C.I.Acid Yellow 23 2.0%
(Acid Yellow 23、ダイワ化成社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 15%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
下記組成を混合し、30分間攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、更に真空脱気してブラックインク14を作製した。
〔ブラックインク14の組成〕
C.I.Direct Black 195 6.0%
(PRO−JET Fast Black 2 Liquid、富士フィルムイメージングカラーランド社製)
3−メチル−1,3−ブタンジオール 19.0%
グリセリン 19.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
前記構造式(I)で表されるフッ素系界面活性剤 15%
(ただし、Rfは(CF2)4Fを表し、Xは2を表し、Yは2を表す。)
プロキセルLV 0.1%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.2%
イオン交換水を加えて合計100%とした。
次に、調製例2−1〜15−4のインクを用いて、表6に示す組合せで、実施例2−1〜2−8及び比較例2−1〜2−6のインクセットを調製した。
なお、比較例2−1のインクセットは、実施例2−1のインクセットにおいて、フッ素系界面活性剤を変更した以外は、実施例2−1のインクセットと同じものである。
以下の比較例2−2のインクセットは、実施例2−2のインクセットにおいて、フッ素系界面活性剤を変更した以外は、実施例2−2のインクセットと同じものである。
以下の比較例2−3のインクセットは、実施例2−3のインクセットにおいて、フッ素系界面活性剤を変更した以外は、実施例2−3のインクセットと同じものである。
以下の比較例2−4のインクセットは、実施例2−4のインクセットにおいて、フッ素系界面活性剤を添加しなかった以外は、実施例2−4のインクセットと同じものである。
以下の比較例2−5のインクセットは、実施例2−3のインクセットにおいて、フッ素系界面活性剤を変更した以外は、実施例2−3のインクセットと同じものである。
以下の比較例2−6のインクセットは、実施例2−2のインクセットにおいて、フッ素系界面活性剤を変更した以外は、実施例2−2のインクセットと同じものである。
以下の実施例2−7のインクセットは、実施例2−1のインクセットにおいて、上記構造式(I)で表される化合物の添加量を0.05%に変更した以外は、実施例2−1のインクセットと同じものである。
以下の実施例2−8のインクセットは、実施例2−1のインクセットにおいて、上記構造式(I)で表される化合物の添加量を15%に変更した以外は、実施例2−1のインクセットと同じものである。
作製後50℃で1ヶ月保存した各インクジェット記録用インクを、10℃の環境下で100mLのメスシリンダーに10mL入れ、該インクと気泡の体積が100mLになるまで一定圧力の空気を注入し、該インクと気泡の体積が100mLになった時点で空気の注入を停止した。注入停止時から該インクと気泡の体積が、20mLになる時間を計測して、消泡時間とし、以下の基準で評価した。なお、許容範囲はAA、A又はBである。
[評価基準]
AA:消泡時間が5秒間未満
A :消泡時間が10秒間未満
B :消泡時間が10秒間以上30秒間未満
C :消泡時間が30秒間以上300秒間未満
D :消泡時間が300秒間以上
結果を下記表7に示す。
実施例2−1〜2−8及び比較例2−1〜2−6で作製した各インクジェット記録用インクを充填したインクジェットプリンタ(株式会社リコー製、IPSioG707)を用いて、マイペーパー(株式会社リコー製)上に印字を行い、印刷パターンは画像領域中、印字面積が紙面全面積中、各色印字面積が5%であるチャートにおいて、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの各インクを100%dutyで印字した。印字条件は、記録密度360dpiで、ワンパス印字とした。
また、実施例2−1〜2−8及び比較例2−1〜2−6の各インクセットを用いて、前記評価5を実施した後、下記評価7を実施した。間欠印写としては、上記チャートを20枚連続で印写後、20分間吐出を実施しない給紙状態にし、これを50回繰り返して、累計1,000枚印写後、もう一度同チャートを印写した時の5%チャートベタ部の筋、白抜け、噴射乱れの有無を目視観察し、下記基準で評価した。なお、許容範囲はA又はBである。
[評価基準]
A:ベタ部に筋、白抜け、噴射乱れがない
B:若干、ベタ部に筋、白抜け、噴射乱れが認められる
C:1スキャン目に筋、白抜け、噴射乱れが認められる
D:ベタ部全域にわたって、筋、白抜け、噴射乱れが認められる
結果を下記表8に示す。
実施例2−1〜2−8及び比較例2−1〜2−6で作製した各インクジェット記録用インク、並びに、赤及び緑のカラーインクを充填したインクジェットプリンタ(株式会社リコー製、IPSioG707)を用いてマゼンタ、シアン、イエロー、並びに、赤及び緑のカラーインクのベタ画像中にブラックインクの文字を印字する印刷パターンを用い、試験用紙としてマイペーパー(株式会社リコー製)を用いて印字を行った。印字条件は100%dutyとし、記録密度は300dpi、ワンパス印字とした。
なお、前記赤インクは、実施例2−1〜2−8及び比較例2−1〜2−6で作製したインクジェット記録用インクにおいて、マゼンタとイエローを混合して調製したものであり、前記緑インクは、実施例2−1〜2−8及び比較例2−1〜2−6で作製したインクジェット記録用インクにおいて、シアンとイエローを混合して調製したものである。
得られた画像におけるカラーインクとブラックインク間のカラーブリードを目視にて、下記基準で評価した。なお、許容範囲はA又はBである。
[評価基準]
A:カラーブリードの発生がなく、黒文字が鮮明に認識できる
B:カラーブリードが若干発生し、黒文字が少しにじむ
C:カラーブリードが発生し、黒文字が滲むが認識は可能である
D:カラーブリードが発生し、黒文字の認識が困難である
結果を下記表9に示す。
2 本体筐体
16 ギア機構
17 副走査モータ
18 キャリッジ
18a 液滴吐出ヘッド
19 プラテン
20 インクカートリッジ
21 ガイドシャフト
22 ガイドシャフト
23 タイミングベルト
24 主走査モータ
25 ギア機構
26 主走査モータ
27 ギア機構
101 装置本体
102 給紙トレイ
103 排紙トレイ
104 インクカートリッジ装填部
105 操作部
111 上カバー
112 前面
115 前カバー
131 ガイドロッド
132 ステー
133 キャリッジ
134 記録ヘッド
135 サブタンク
141 用紙載置部(圧板)
142 用紙
143 給紙コロ
144 分離パッド
145 ガイド
151 搬送ベルト
152 カウンタローラ
153 搬送ガイド
154 押さえ部材
155 先端加圧コロ
156 帯電ローラ
157 搬送ローラ
158 デンションローラ
161 ガイド部材
171 分離爪
172 排紙ローラ
173 排紙コロ
181 両面給紙ユニット
182 手差し給紙部
200 インクカートリッジ
241 インク袋
242 インク注入口
243 インク排出口
244 カートリッジケース
Claims (8)
- 水、水溶性有機溶剤、及び着色剤を含んでなるインクジェット記録用インクであって、かつ該インクジェット記録用インク中に下記構造式(I)で表される化学構造を有するフッ素系界面活性剤を少なくとも1種類含有することを特徴とするインクジェット記録用インク。
- フッ素系界面活性剤のインクジェット記録用インクにおける含有量が、0.01質量%〜10質量%である請求項1に記載のインクジェット記録用インク。
- 着色剤がブラックである請求項1から2のいずれかに記載のインクジェット記録用インクと、着色剤がカラーである請求項1から2のいずれかに記載のインクジェット記録用インクとからなることを特徴とするインクジェット記録用インクセット。
- 請求項1から2のいずれかに記載のインクジェット記録用インク、又は、請求項3に記載のインクジェット記録用インクセットに刺激を印加し、該インクジェット記録用インクを飛翔させて画像を形成するインク飛翔工程を少なくとも含むことを特徴とするインクジェット記録方法。
- 請求項1から2のいずれかに記載のインクジェット記録用インク、又は、請求項3に記載のインクジェット記録用インクセットに刺激を印加し、該インクジェット記録用インクを飛翔させて画像を形成するインク飛翔手段を少なくとも有することを特徴とするインクジェット記録装置。
- 請求項1から2のいずれかに記載のインクジェット記録用インク、又は、請求項3に記載のインクジェット記録用インクセットを、容器中に収容したことを特徴とするインクカートリッジ。
- 請求項6に記載のインクカートリッジを搭載することを特徴とするインクジェット記録装置。
- 記録媒体上に請求項1から2のいずれかに記載のインクジェット記録用インク、又は、請求項3に記載のインクジェット記録用インクセットを用いて形成された画像を有してなることを特徴とするインク記録物。
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