JP2011141018A - チェックバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】キャニスターへの負荷を低減しつつ、燃料タンク内の圧力を所定範囲に保持することができるチェックバルブを提供する。
【解決手段】燃料タンクに連通する第1接続部32を有する第1ボディ30と外気側に連通する第2接続部42を有する第2ボディ40で形成された空間内に正圧バルブと負圧バルブを有し、燃料タンク内の圧力を所定範囲に保持するチェックバルブ10であって、正圧バルブは、第1正圧バルブ50と第2正圧バルブ70とからなり、第2正圧バルブ70を第1正圧バルブ50より低い圧力で開放可能とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、正圧バルブと負圧バルブを有し燃料タンク内の圧力を所定範囲に保持するチェックバルブに関する。
従来より、燃料タンクとキャニスターとを連絡する管路の途中には、正圧バルブと負圧バルブを有するチェックバルブが設けられ、燃料タンク内の圧力が所定範囲に保持されている。
例えば特許文献1に記載のチェックバルブは、燃料タンク内に連通する第1接続部を有する第1ボディとキャニスターを介して外気側に連通する第2接続部を有する第2ボディとで形成された空間内に、正圧バルブと負圧バルブとを配設して構成されている。正圧バルブは、第1弁体が第1ばねにより第1ボディ内の第1接続部近傍に形成された第1弁座方向に付勢されて構成され、また、負圧バルブは、第2弁体が第2ばねにより第1弁体の外気側開口部近傍に形成された第2弁座方向に付勢されて構成される。このように構成されたチェックバルブにおいて、非作動状態では、正圧バルブは、第1ばねの付勢力によって第1ボディの第1弁座に嵌着し、また、負圧バルブの第2弁体は、第2ばねの付勢力によって第1弁体の第2弁座に嵌着している。
そして、燃料タンクの内圧上昇時の状態では、第1弁体が第1弁座から離脱して開状態となり、第1ボディの内周面と第1弁体の外周面との間に形成される第1通気路が開通する。これにより、燃料タンク側から、第1通路を介してキャニスター側に圧力を逃がし、蒸発燃料もキャニスターへと送られる。一方、燃料タンクの内圧低下時の状態では、第2弁体が第2弁座から離脱して開状態となり、リブと第1弁体の内周面との間に形成される第2通気路が開通する。これにより、キャニスター側から第2通路を介して、燃料タンクへ空気が導入され、燃料タンク内を常圧に戻すようになっている。
特開平9−60744号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載のチェックバルブにおいては、燃料タンクの内圧上昇時に第1弁体が開くと、燃料タンクから一気に蒸発燃料がキャニスターへと送られるためキャニスターの負荷が大きくなるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、キャニスターへの負荷を低減しつつ、燃料タンク内の圧力を所定範囲に保持することができるチェックバルブを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のチェックバルブの一態様は、
燃料タンクに連通する第1接続部を有する第1ボディと外気側に連通する第2接続部を有する第2ボディで形成された空間内に正圧バルブと負圧バルブを有するチェックバルブであって、
前記正圧バルブは、第1正圧バルブと第2正圧バルブとからなり、
前記第1正圧バルブは、タンク側開口部と外気側開口部を有する略円筒状の第1弁体と、第1ばねと、から構成され、前記第1弁体は、前記第1ばねにより前記第1ボディの内周面と前記第1弁体の外周面との間を通る第1通気路を閉じるように前記第1接続部側に形成された第1弁座に向かって付勢され、
前記第1弁体内には、前記タンク側開口部側と前記外気側開口部側を仕切る仕切壁が設けられ、前記仕切壁には、前記タンク側開口部側と前記外気側開口部側を連通する連通孔と、通気口と、が形成され、
前記負圧バルブは、前記仕切壁に形成された前記連通孔内を貫通し内部にオリフィスが形成された軸部と、前記仕切壁に形成された前記通気口を前記タンク側開口部側から塞ぐフランジ部を有し、前記通気口を介して前記外気側開口部と前記タンク側開口部を結ぶ第2通気路を開閉可能な傘型バルブから構成され、
前記第2正圧バルブは、前記第1弁体内であって前記オリフィスと前記外気側開口部との間に設けられた第2弁体と、第2ばねと、から構成され、前記第2弁体は、前記第2ばねにより前記オリフィスを介して前記タンク側開口部と前記外気側開口部を結ぶ第3通気路を閉じるように前記オリフィスを囲うように前記仕切壁の外気側に設けられた第2弁座に向かって前記外気側開口部側から付勢され、
前記第2正圧バルブを前記第1正圧バルブより低い圧力で開放可能としたことを特徴とする。
本発明のチェックバルブによれば、正圧バルブが第1正圧バルブと第2正圧バルブから構成され、第2正圧バルブを第1正圧バルブより低い圧力で開放可能としたことにより、燃料タンクの内圧が上昇した結果、燃料タンクと外気との差圧が比較的低い低圧状態では第2正圧バルブの流量特性により蒸発燃料がキャニスターへと送られ、燃料タンクと外気との差圧が比較的高い高圧状態では第1正圧バルブの流量特性により蒸発燃料がキャニスターへと送られるため、燃料タンクの圧力に応じて流量特性を2段階に設定でき、キャニスターの負荷を低減することができる。
本発明の第1実施形態に係るチェックバルブを斜め下方から見た分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るチェックバルブを斜め上方から見た分解斜視図である。 第1実施形態のチェックバルブの断面図である。 低圧状態における第1実施形態のチェックバルブの断面図である。 高圧状態における第1実施形態のチェックバルブの断面図である。 負圧状態における第1実施形態のチェックバルブの断面図である。 第2実施形態のチェックバルブの断面図である。 本発明に係るチェックバルブを搭載したベーパーリカバリーシステムの概略図である。
先ず、本発明に係る燃料タンク用チェックバルブについて図8に基づいて説明する。チェックバルブ10は、自動車の燃料タンク151内に燃料を注入する際には、燃料タンク151内の燃料の量を検出、調整するために燃料タンク151とキャニスター152を連結する通気管156上に設けられる。図8中、153はフィラーチューブ、154はベントチューブ、155はカットバルブである。
このチェックバルブ10は、燃料給油時には、燃料の満タン規制をして、蒸発燃料がキャニスター152へ逃げないように、チェックバルブ10は閉じて、通気管156を遮断している。これにより、蒸発燃料はベントチューブ154を通ってフィラーチューブ153から排出される。ベントチューブ154の下面を越えて燃料が給油されると、ベントチューブ154及びフィラーチューブ153内に溜り始め、図示しない給油ガンの先端に達したときに、給油ガン先端のセンサーが作動して給油を止めるようになっている。
また、給油終了後は、燃料タンク151内圧の上昇を防止するために、チェックバルブ10の正圧バルブが開いて蒸発燃料をキャニスター152に逃がし、さらに、気圧、温度もしくは走行状態により、燃料タンク151内圧の減少を防止するためチェックバルブ10の負圧バルブを開いて、キャニスター152側から空気を燃料タンク151内に導入するようになっている。
以下、図1〜7を参照して、本発明の燃料タンク用チェックバルブの各実施形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1〜図3に示すように、本実施形態のチェックバルブ10は、燃料タンク151に連通する第1接続部32が形成された樹脂製のボディ本体30(第1ボディ)と、キャニスター152を介して外気に連通する第2接続部42が形成された樹脂製のボディカバー40(第2ボディ)と、からなるボディ20を有している。
ボディ本体30は、上部に第1接続部32が形成されるともに、下部が開放された樹脂製の円筒状部材であって、内部に第1弁体51を摺動可能に収容して構成される。ボディ本体30の第1接続部32の周縁には、内部に向けて立設された、第1弁体51が当接する第1弁座31が形成される。
ボディカバー40は、ボディ本体30の開放部を閉塞するように組み付けられる樹脂製の略円板状部材であって、下部に第2接続部42が形成される。ボディカバー40の第2接続部42の周縁には、第1弁体51を第1弁座31方向に付勢する第1ばね59を支持するばね支持部41と、ばね支持部41より内側でばね支持部41よりさらに上方に延設され第1弁体51の下方への摺動を規制する摺動規制部43とが立設される。このばね支持部41と摺動規制部43は、図2に示すように、複数のスリット44を介して周方向で等間隔に形成される。このスリット44は、燃料タンク151内の圧力が大幅に上昇し、第1弁体51が、ボディカバー40の摺動規制部43に当接するまで、下方に摺動したような場合であっても、燃料蒸気を第2接続部42へ逃がすことができるようにするためのものである。
ボディ本体30に収容される第1弁体51は、樹脂からなり、主として、上方に曲面状の弁頭部52aが形成されるとともに下部が開放された円筒状の本体部52と、本体部52の開放部を閉塞するように組み付けられる略円板状の蓋部53と、を備えて構成される。第1弁体51は、ボディ本体30の内周に遊嵌して、ボディ本体30内で摺動可能に配置されている。また、この本体部52の弁頭部52aは、第1弁座31に接離して、燃料タンク151に連通する第1接続部32とボディ本体30の内周面と第1弁体51の外周面との間を通る第1通気路F1(図5参照)を開閉するようになっている。また、弁頭部52aの先端中央にはタンク側開口部52bが形成され、このタンク側開口部52bは、第1弁体51の内部空間と連通している。
蓋部53は、樹脂からなり、底面53aから本体部52の側壁に沿って立設され本体部52の側壁に形成された係合孔52cと係合する係合爪部54aが形成された外筒部54と、外筒部54の内側に第2弁体71を摺動可能に収容する内筒部55と、を備えて構成される。外筒部54と内筒部55は、同心状に配置され、さらに底面53aには、内筒部55と外筒部54との間に対極位置に2つの外気側開口部53bが形成されるとともに、底面53aの裏面には、該外気側開口部53bの内側にボディカバー40のばね支持部41に支持された第1ばね59を保持するばね保持凹部53cが形成される。
そして、この第1弁体51は、ボディカバー40のばね支持部41に支持され第1弁体51を第1弁座31方向に付勢する第1ばね59とともに第1正圧バルブ50を構成し、第1正圧バルブ50は、燃料タンク151の内圧が上昇し燃料タンク151側と外気側の差圧が第1ばね59の付勢力に打ち勝った時に開弁して、蒸発燃料が弁頭部52aと第1弁座31との間から、ボディ本体30の内周面と第1弁体51の外周面との間を通る第1通気路F1(図5参照)を通って第2接続部42へと流出する。
また、第1弁体51には、さらに本体部52と蓋部53とで形成された弁体内部を上方空間S1(タンク側開口部52b側)と下方空間S2(外気側開口部53b)に仕切る樹脂製の仕切壁56が本体部52の内周面に溶着されている。より具体的に説明すると、仕切壁56は、円板状弁座56aと、この円板状弁座56aの外周縁から軸方向下方に延出した周壁56bと、周壁56bの下端から外側に延出し第1弁体51に溶着される鍔部56cと、円板状弁座56aの中央から下方に延出した筒部56dと、から構成される。円板状弁座56aには、円板状弁座56aと同心状に筒部56dより小径であって弁体内部の上方空間S1と下方空間S2を連通する連通孔56eが形成されており、連通孔56eの外周には下方に僅かに窪んだ環状凹部56fが形成される。さらに環状凹部56fの外側であって筒部56dと周壁56bとの間には、複数の通気口56gが形成されている。通気口56gは、連通孔56e外周に等間隔にて形成された放射状のリブ56hによって区分けされて構成されている。
ここで、本実施形態では、仕切壁56の筒部56d下端の内側周縁部が湾曲面をなし、後述する第2弁体71が当接する第2弁座72として作用する。
また、連通孔56eには、後述する傘型バルブ60の軸部61が挿入され、仕切壁56に傘型バルブ60を取付けるようになっている。
仕切壁56に取付けられる傘型バルブ60は、例えば、フッ素ゴム、シリコンゴム、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴムなどの弾性体で形成され、ほぼ円盤に近い形に広がったスカート状のフランジ部62と、このフランジ部62の凹面側の中央から円盤状にやや突出した凸部63と、この凸部63の中央部から更に軸方向に延出された軸部61と、軸部61の先端で外側に膨出する環状リブ64と、で構成されている。軸部61には、上方から下方に貫通する所定長さのオリフィス61aが形成されている。なお、このオリフィス61aの長さ及び径寸法は、所望の流量特性を満足するように適宜設定され得る。ただし、オリフィス61aの径寸法は、弁頭部52aに形成されるタンク側開口部52bの径寸法及び蓋部53の底面53aに形成される外気側開口部53bの寸法よりも小さく形成される。
そして、仕切壁56の連通孔56eの上方から傘型バルブ60の軸部61を挿入すると、傘型バルブ60の環状リブ64が、連通孔56e裏側の開口周縁に当接し、それとともに、傘型バルブ60の凸部63が、仕切壁56の環状凹部56fに嵌合する。このように、傘型バルブ60の凸部63及び環状リブ64の両者によって、連通孔56eの周縁が挟持されるので、傘型バルブ60は円板状弁座56aにしっかりと取付けられることとなる。このとき、軸部61の下端61bは、仕切壁56の筒部56dより上方に位置し、筒部56dが下方に延出している。
こうして、仕切壁56に取付けられた傘型バルブ60は、そのフランジ部62が、円板状弁座56aに当接してシールするようになる。傘型バルブ60は、その弾性力によって円板状弁座56aに押圧されて、円板状弁座56aに当接して、傘型バルブ60と円板状弁座56aとのシール性を十分に確保することができる。
また、傘型バルブ60は、環状リブ64及び凸部63により、円板状弁座56aのシール面よりも、若干連通孔56e側に引っ張られて、連通孔56eに取付けられているので、円板状弁座56aに対する傘型バルブ60のフランジ部62の押圧力が強まり、傘型バルブ60と円板状弁座56aとのシール性の向上を図ることができる。
この傘型バルブ60は、負圧バルブを構成し、燃料タンク151側の内圧が低下し燃料タンク151側と外気側の差圧が傘型バルブ60の弾性力に打ち勝ったときに開弁して、外気が通気口56gを介して外気側開口部53bとタンク側開口部52bを結ぶ第2通気路F2(図6参照)を通って第1接続部32へと流入する。
ここで、通気口56gの内壁56iは、通気口56gの内径が、第1接続部32側に向かって広がるようにテーパ面をなしており、そのため、燃料タンク151内の圧力低下時に、外気を流入させる流路面積が大きく、外気の圧力をあまり損失させずに、傘型バルブ60のフランジ部62をスムーズに開くことができるので、笛吹き音のような異音の発生を効果的に防止する。
第1弁体51の蓋部53から立設する内筒部55に収容される第2弁体71は、上面71cが平坦面をなす略半円状断面を有し、下部外周面には、複数個(ここでは4個)のリブ71aが放射状に突出形成されており、この各リブ71aが、内筒部55の内周面に当接しながら上下に摺動可能となっている。また、第2弁体71のリブ71aの内周部には、第1弁体51の蓋部53に支持された第2ばね79を保持するばね保持部71bが形成され、第2弁体71は、第2ばね79により第2弁座72として作用する仕切壁56の筒部56d下端に付勢される。そして、第2弁体71は、この第2ばね79とともに第2正圧バルブ70を構成し、第2正圧バルブ70は、燃料タンク151の内圧が上昇し燃料タンク151側と外気側の差圧が第2ばね79の付勢力に打ち勝った時に開弁して、蒸発燃料がオリフィス61aを介してタンク側開口部52bと外気側開口部53bを結ぶ第3通気路F3(図4参照)から第2接続部42へと流出する。
ここで、第2正圧バルブ70は、第1正圧バルブ50より低い圧力で開放可能に構成される。即ち、第1正圧バルブ50の開放圧をP1、第2正圧バルブ70の開放圧をP2とすると、P1>P2の関係を有し、燃料タンク151の内圧が上昇した際の燃料タンク151と外気との差圧をPとすると、P2≦P<P1のときに第2正圧バルブ70が開くように設定される。なお、蓋部53の底面53aに形成される外気側開口部53bは、傘型バルブ60の軸部61に形成されるオリフィス61aよりも十分大きく形成され、第2正圧バルブ70が開いて第2通気路F2から第2接続部42へと流出する蒸発燃料の流量は、オリフィス61aの長さと径寸法により決定される流量特性に依存することになっている。
次に、このチェックバルブ10の作用について説明する。
燃料タンク151側と外気側の差圧が所定範囲内にあるとき(以下、この状態を定常状態と呼ぶ。)、図3に示されるように、第1弁体51は、第1ばね59により弁頭部52aがボディ本体30の第1弁座31に当接させる方向に付勢されるとともに、第2弁体71が、第2ばね79により第2弁座72に当接させる方向に付勢される。したがって、このチェックバルブ10は、定常状態では、第1正圧バルブ50及び第2正圧バルブ70ともに閉じた状態となる。なお、傘型バルブ60により構成される負圧バルブは定常状態及び燃料タンク151の圧力が正圧となる状態においては常に閉じた状態となっている。
そして、燃料タンク151の内圧が上昇し、第1正圧バルブ50の開放圧をP1、第2正圧バルブ70の開放圧をP2、燃料タンク151と外気との差圧をPとすると、P2≦P<P1のとき(以下、この状態を低圧状態と呼ぶ。)、図4に示すように、第2ばね79の付勢力に抗して、第2弁体71が第2弁座72から離れ、第2正圧バルブ70が開いた状態となる。なお、第1正圧バルブ50は閉じた状態を維持している。
このとき、燃料タンク151内の燃料蒸気が第1接続部32からチェックバルブ10内に導入される。チェックバルブ10内に導入された燃料蒸気は、図4の矢印で示すように、オリフィス61aを介してタンク側開口部52bと外気側開口部53bを結ぶ第3通気路F3から第2接続部42に送られる。即ち、タンク側開口部52bから第1弁体51の上方空間S1に送られた燃料蒸気は、傘型バルブ60の軸部61に形成されたオリフィス61aを経由して、第2弁体71と第2弁座72との隙間を通り、第1弁体51の下方空間S2、蓋部53に形成された外気側開口部53b、ボディカバー40に形成されたスリット44を通って第2接続部42からキャニスター152に送られる。
また、燃料タンク151と外気との差圧PがP≧P1のとき(以下、この状態を高圧状態と呼ぶ。)、図5に示すように、第1ばね59の付勢力に抗して、第1弁体51がボディカバー40に形成された摺動規制部43に当接するとともに第1弁体51の弁頭部52aが第1弁座31から離れ、第1正圧バルブ50が開いた状態となる。なお、第1正圧バルブ50が開くと、第2正圧バルブ70は閉じた状態となる。
このとき、燃料タンク151内の燃料蒸気が第1接続部32からチェックバルブ10内に導入される。チェックバルブ10内に導入された燃料蒸気は、図5の矢印で示すように、ボディ本体30の内周面と第1弁体51の外周面との間を通る第1通気路F1から第2接続部42に送られる。即ち、燃料蒸気は、第1弁体51の弁頭部52aと第1弁座31との隙間、ボディ本体30の内周面と第1弁体51の外周面との間隙、ボディカバー40に形成されたスリット44を通って第2接続部42からキャニスター152に送られる。
次に、燃料タンク151内の圧力が低下し、外気圧よりも所定値以上低い負圧になったとき(以下、この状態を負圧状態と呼ぶ。)、図6に示すように、負圧バルブを構成する傘型バルブ60のフランジ部62の周縁部がめくれ上がるようにして、傘型バルブ60が円板状弁座56aから離れて開き、キャニスター152から取り込まれた外気が、第2接続部42を通ってチェックバルブ10内に流入する。なお、負圧状態では、第1正圧バルブ50及び第2正圧バルブ70はともに閉じた状態となっている。
そして、チェックバルブ10内に導入された外気は、図6の矢印で示すように、通気口56gを介して外気側開口部53bとタンク側開口部52bを結ぶ第2通気路F2から第1接続部32に送られる。即ち、チェックバルブ10内に導入された外気は、ボディカバー40に形成されたスリット44、蓋部53に形成された外気側開口部53b、第1弁体51の下方空間S2、仕切壁56の通気口56gを経由して、第1弁体51の上方空間S1、タンク側開口部52bを通って第1接続部32から燃料タンク151内に導入される。
こうして、燃料タンク151内の圧力を、常時所定の範囲に保って、燃料タンク151の破裂や変形、給油口からの燃料の吹き出し等を防ぐようにしている。そして、本発明のチェックバルブ10によれば、正圧バルブが第1正圧バルブ50と第2正圧バルブ70から構成され、第2正圧バルブ70を第1正圧バルブ50より低い圧力で開放可能としたことにより、燃料タンク151の内圧が上昇した結果、燃料タンク151と外気との差圧が比較的低い低圧状態では第2正圧バルブ70の流量特性により蒸発燃料がキャニスターへと送られ、燃料タンク151と外気との差圧が比較的高い高圧状態では第1正圧バルブ50の流量特性により蒸発燃料がキャニスターへと送られるため、燃料タンク151の圧力に応じて流量特性を2段階に設定でき、キャニスターの負荷を低減することができる。
また、本実施形態によれば、仕切壁56の筒部56dに一体的に第2弁座72を設けたので、第2弁座72の接触面積を大きくすることができる。これにより第2弁体71への荷重を大きくすることができ、第2ばね79の設定が容易となる。
また、本実施形態によれば、第1正圧バルブ50と第2正圧バルブ70と、負圧バルブを構成する傘型バルブ60が同心状に配置されるので、チェックバルブ10を小型化することができる。
<第2実施形態>
次に本発明の第2実施形態のチェックバルブについて図7を参照して説明する。なお、本実施形態のチェックバルブは、第2正圧バルブと第2弁座の構造のみ第1実施形態のチェックバルブとは異なる構成をなすため、第1実施形態と同一又は同等の構成については同一又は同等符号を付してその説明を省略する。
本実施形態のチェックバルブ10Aの傘型バルブ60Aは、軸部61が仕切壁56の筒部56dより下方に延出し、軸部61の下端61bが、第2弁体71Aが当接する第2弁座72をなしている。第2弁体71Aは、下方が開口する断面略U字形状をなし、上面71cが軸部61の下端61bより大径をなすとともに内部に第2弁体71を付勢する第2ばね79を収容している。
また、第2弁体71の外周面は一様径をなし、第1弁体51の蓋部53から立設する内筒部55の内周面に当接しながら上下に摺動可能となっている。
従って、第2弁体71Aは第2ばね79により第2弁座72として作用する傘型バルブ60Aの軸部61の下端61bに付勢される。そして、第2弁体71Aは、この第2ばね79とともに第2正圧バルブ70を構成する。
このように構成されたチェックバルブ10Aにおいても、第1実施形態のチェックバルブ10と同様の作用効果を有し、さらに、傘型バルブ60Aの軸部61の下端61bを第2弁座72としたことにより、第2弁座72が弾性を有することとなる。これにより、第2弁座72の第2弁体71Aに対する追従性が良くシール性が向上する。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
10、10A チェックバルブ
20 ボディ
30 ボディ本体(第1ボディ)
31 第1弁座
32 第1接続部
40 ボディカバー(第2ボディ)
41 ばね支持部
42 第2接続部
43 摺動規制部
44 スリット
50 第1正圧バルブ
51 第1弁体
52 本体部
52a 弁頭部
52b タンク側開口部
52c 係合孔
53 蓋部
53a 底面
53b 外気側開口部
53c ばね保持凹部
54 外筒部
54a 係合爪部
55 内筒部
56 仕切壁
56a 円板状弁座
56b 周壁
56c 鍔部
56d 筒部
56e 連通孔
56f 環状凹部
56g 通気口
56h リブ
56i 内壁
59 第1ばね
60、60A 傘型バルブ
61 軸部
61a オリフィス
61b 下端
62 フランジ部
63 凸部
64 環状リブ
70 第2正圧バルブ
71、71A 第2弁体
71a リブ
71b ばね保持部
71c 上面
72 第2弁座
79 第2ばね
151 燃料タンク
152 キャニスター
F1 第1通気路
F2 第2通気路
F3 第3通気路
S1 第1弁体の上方空間
S2 第1弁体の下方空間

Claims (3)

  1. 燃料タンクに連通する第1接続部を有する第1ボディと外気側に連通する第2接続部を有する第2ボディで形成された空間内に正圧バルブと負圧バルブを有するチェックバルブであって、
    前記正圧バルブは、第1正圧バルブと第2正圧バルブとからなり、
    前記第1正圧バルブは、タンク側開口部と外気側開口部を有する略円筒状の第1弁体と、第1ばねと、から構成され、前記第1弁体は、前記第1ばねにより前記第1ボディの内周面と前記第1弁体の外周面との間を通る第1通気路を閉じるように前記第1接続部側に形成された第1弁座に向かって付勢され、
    前記第1弁体内には、前記タンク側開口部側と前記外気側開口部側を仕切る仕切壁が設けられ、前記仕切壁には、前記タンク側開口部側と前記外気側開口部側を連通する連通孔と、通気口と、が形成され、
    前記負圧バルブは、前記仕切壁に形成された前記連通孔内を貫通し内部にオリフィスが形成された軸部と、前記仕切壁に形成された前記通気口を前記タンク側開口部側から塞ぐフランジ部を有し、前記通気口を介して前記外気側開口部と前記タンク側開口部を結ぶ第2通気路を開閉可能な傘型バルブから構成され、
    前記第2正圧バルブは、前記第1弁体内であって前記オリフィスと前記外気側開口部との間に設けられた第2弁体と、第2ばねと、から構成され、前記第2弁体は、前記第2ばねにより前記オリフィスを介して前記タンク側開口部と前記外気側開口部を結ぶ第3通気路を閉じるように前記オリフィスを囲うように前記仕切壁の外気側に設けられた第2弁座に向かって前記外気側開口部側から付勢され、
    前記第2正圧バルブを前記第1正圧バルブより低い圧力で開放可能としたことを特徴とするチェックバルブ。
  2. 前記仕切壁に一体的に前記第2弁座を設けたことを特徴とする請求項1に記載のチェックバルブ。
  3. 前記傘型バルブの下端を前記第2弁座としたことを特徴とする請求項1に記載のチェックバルブ。
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