JP2011140332A - 袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成によって、開封操作をし易くすると共に、形成された注出口の開口形状を容易に保持させて、安定した状態で内容物を注出させることのできる袋を提供する。
【解決手段】1枚の樹脂フィルムを折り返して折り返し線を底辺部11となし、底辺部11を除く周囲をシール部12とすることで収容部13が形成され、開封切込み線14に沿って先端開封部15を袋本体部17から切り離すことで注出口16を形成して、封入した物質を注出できるようにした袋10であって、開封切込み線14は底辺部11に対して垂直な方向に切り込まれ、先端開封部15は開封ツマミ片20を有しており、開封切込み線14を挟んだ開封ツマミ片20と隣接する部分に切欠き領域21が設けられている。開封ツマミ片20を摘んで先端開封部15を袋本体部17から切り離すことにより、底辺部11を開口周縁部16aに含むように注出口16を形成できるようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、袋に関し、特に開封切込み線に沿って先端開封部を切り離すことにより注出口を形成して、封入された物質を注出できるようにした袋に関する。
シャンプー等の液体洗浄剤、化粧水等の液体化粧料、醤油等の液体調味料などの各種の液体製品あるいは、衣料洗剤や酸素系漂白剤などの粉末洗浄剤、乾燥出汁やスパイスなどの粉末調味料等の各種粉末製品を少量づつ封入した簡易な袋状容器として、樹脂フィルムからなる袋が多用されている。これらの袋は、一枚の樹脂フィルムを折り返して重ね合わせた状態、あるいは、2枚の樹脂フィルムを重ね合わせた状態で、周縁部分をシールすることによって物質を封入する収容部が形成されている。
これらの袋には、封入された製品を使用する時に開封部を切り離すことで注出口を形成して内容物を注出するために、ミシン目や切欠き等の開封手段が施されている。さらに、袋の開封操作を行い易くする方法として、注出口が形成される部分の形状を工夫したり、シール部の周縁部に形成される切込み線の位置や切り欠きの形状を工夫したり、摘み片を設けたりすることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−280748号公報
このように各種の工夫がなされているにもかかわらず、依然として開封が困難な場合があった。たとえば醤油等の調味料を弁当に配置すると、樹脂フィルムが揚げ物等の油に覆われて滑りやすくなってしまう。また、調理時に粉末調味料を用いる場合にも食材の油によって手が滑りやすく開封しづらいことがあった。さらに、開封後に形成される、重ね合わせた樹脂フィルムによって挟まれる部分の注出口から、安定した状態で内容物を注出し易くするための工夫については殆どなされていないのが現状である。
特に、他の化粧料によって肌面に化粧を行った指や手で、そのまま袋に封入された仕上用の化粧水を使用する場合等、ぬるぬるとした滑り易い指や手によって開封操作や注出操作を行うことが予想される袋については、簡易な構成で、さらに開封操作をし易くすると共に、開封後に形成された注出口の開口形状を所望の大きさに容易に保持させて、さらに安定した状態で内容物を注出し易くするための新たな技術の開発が望まれている。
ところで、袋を構成する樹脂フィルムは、フィルム製造の過程で延伸されるため延伸方向に配向があるのが一般的である。このような樹脂フィルムは配向方向に平行な方向には切り裂くことが容易であるが、配向方向と垂直な方向にはフィブリル化が起こり、切断しづらい傾向がある。
本発明は、簡易な構成によって、配向方向とは異なる方向に樹脂フィルムを切り離して注出口を形成する場合でも、さらに開封操作をし易くすると共に、開封後に形成された注出口の開口形状を所望の大きさに容易に保持させて、安定した状態で内容物を注出させることのできる袋を提供することを課題とする。
かかる実情において本発明者は、1枚の樹脂フィルムを折り返して折り返し線以外の周囲をシールした袋において、折り返し部を含むように注出口を開口させるとフィルムの復元力によって、自然に注出口が開き、内容物を注出しやすいことを見出した。また、1枚の樹脂フィルムを折り返して折り返し線以外の周囲をシールした袋は、いわゆる縦型整袋充填機によって製造されるのが一般的であり、縦型整袋充填機によって製造される袋は、折り返し線に沿った方向が樹脂フィルムの延伸方向(配向方向)となるため、これと垂直又は略垂直な方向には袋を切り裂き難くなっているが、特定の形状の開封ツマミを設けることで、配向方向と垂直又は略垂直な方向への開封操作が容易になることを見出した。
すなわち、本発明は、1枚の樹脂フィルムを折り返して該折り返し線を底辺部となし、該底辺部を除く周囲をシール部としてシールすることで物質を封入する収容部が形成され、前記シール部に切り込まれた開封切込み線に沿って先端開封部を袋本体部から切り離すことにより注出口を形成して、封入した物質を注出できるようにした袋であって、前記開封切込み線は、前記折り返した底辺部に対して垂直又は略垂直な方向に切り込まれており、該先端開封部は、前記シール部を前記開封切込み線の切込み方向と反対側に延長するように立設させた開封ツマミ片を有しており、前記開封切込み線を挟んで前記開封ツマミ片と隣接する部分の前記袋本体部のシール部に切欠き領域が設けられており、前記開封ツマミ片を摘んで前記先端開封部を前記袋本体部から切り離すことにより、前記底辺部を開口周縁部に含むように前記注出口を形成できるようになっている袋を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の袋によれば、簡易な構成によって、配向方向とは異なる方向に樹脂フィルムを切り離して注出口を形成する場合でも、さらに開封操作をし易くすると共に、開封後に形成された注出口の開口形状を所望の大きさに容易に保持させて、安定した状態で内容物を注出することができる。
本発明の好ましい第1実施形態に係る袋の正面図である。 袋を開封して内容物を注出する状態を説明する部分斜視図である。 本発明の好ましい第2実施形態に係る袋の正面図である。 本発明の好ましい第3実施形態に係る袋の正面図である。 本発明の好ましい第4実施形態に係る袋の正面図である。 本発明の好ましい第5実施形態に係る袋の正面図である。 第4実施形態に係る袋において、開封ツマミ片を摘んでせん断方向に開封操作を行う状況を説明する正面図である。 第4実施形態に係る袋において、開封ツマミ片を摘んで引張り方向に開封操作を行う状況を説明する、(a)正面図、(b)は上面図である。 (a),(b)は、傾斜シール部を有する袋において、注出口の開口長さが調整可能な状況を説明する正面図である。
図1に示す本発明の好ましい第1実施形態に係る袋10は、収容する物質として例えば化粧水を封入した、樹脂フィルムからなる扁平な使い捨て用の袋状の製品である。本第1実施形態の袋10は、使用時に一方の手で袋本体部17における開封切込み線14の近傍部分を把持しつつ、もう一方の手で開封ツマミ片20を摘んで開封操作を行うことで(図7、図8参照)、注出口16を容易に形成できるようになっており(図2参照)、また形成した注出口16の開口形状を容易に保持して、化粧水を安定した状態で注出させる機能を備えている。
すなわち、本第1実施形態の袋10は、1枚の樹脂フィルムを折り返してこの折り返し線を底辺部11となし、この底辺部11を除く周囲をシール部12としてシールすることで化粧水を封入する収容部13が形成され、シール部12に切り込まれた開封切込み線14に沿って先端開封部15を袋本体部17から切り離すことにより注出口16を形成して(図2参照)、封入した化粧水を注出できるようにした袋状の容器である。開封切込み線14は、折り返した底辺部11に対して垂直又は略垂直な方向に切り込まれており、先端開封部15は、シール部12を開封切込み線14の切込み方向と反対側に延長するように立設させた開封ツマミ片20を有しており、開封切込み線14を挟んで開封ツマミ片20と隣接する部分の袋本体部17のシール部12に切欠き領域21が設けられている。そして、開封ツマミ片20を摘んで先端開封部15を袋本体部17から切り離すことにより、図2に示すように、底辺部11を開口周縁部16aに含むように注出口16を形成できるようになっている。
また、本第1実施形態では、収容部13との境界線18aが底辺部11に対して平行でも垂直でもない方向に延長する傾斜シール部18を有しており、この傾斜シール部18に開封切込み線14を有している。
本第1実施形態では、袋10は、1枚の樹脂フィルムを用いて形成される。袋10を形成するための樹脂フィルムとしては、内面に熱接着性樹脂(シーラント層)を積層した合成樹脂フィルム、すなわち、積層フィルムが用いられる。積層フィルムのベースフィルム層としては、一軸もしくは二軸延伸のエチレンビニルアルコール共重合体、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミドもしくは塩化ビニリデン等の合成樹脂フィルムから構成されることが好ましい。シーラント層には、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレンなどのオレフィン系の熱接着性樹脂を用いれば、比較的低い温度のヒートシール温度で優れたシール強度を発揮することができる。また、ベースフィルム層とシーラント層の間に中間層を設けてもよく、包装袋として必要とする性質、たとえば水蒸気不透過性やガスバリア性、剛性などを向上させるために適宜、中間層を積層させることが好ましい。中間層としては、Si02蒸着層、塩化ビニリデンコーティング層、酸化アルミニウムコーティング層、Al蒸着層あるいはSi02やAl、Al23などのスパッタリング層などが好適である。ここで、先端開封部15を切り離して形成される注出口16の開口形状を保持し易くするためには、弾性率の高い樹脂を選ぶことが好ましい。
また、本第1実施形態では、袋10は、例えば縦型整袋充填機を使用し、例えば所望の幅の帯状に裁断された1枚の樹脂フィルムを、延伸方向に送り出しながら中央部分で折り返すと共に、折り返した底辺部11を除く周囲をシール部12としてシールすることで、化粧水を収容部13に封入した状態で形成される。すなわち、樹脂フィルムを折り返した状態で送り出すと共に、縦型整袋充填機の充填口から化粧水を供給しつつ、収容部13の周囲の底辺部11を除く三方を所望のシール形状を有するシール部12としてシール手段を用いてシールすることで、底辺部11と、傾斜シール部18との境界線18aによる傾斜辺部とを有する横倒しした略台形形状の収容部13に化粧水が封入された、開封ツマミ片20や切欠き領域袋21が形成される前の袋10が得られる。
なお、本第1実施形態では、収容部13は、図1に示すように、横倒しした略台形形状を有していることにより、傾斜シール部18との境界線18aによる傾斜辺部は、接続短辺22を介して底辺部11の開封側端部11aと接続している。また、底辺部17に対する傾斜辺部18aの傾斜角度θは、15〜60度となっていることが好ましい。底辺部17に対する傾斜辺部18aの傾斜角度θが15〜60度となっていることにより、開封時に確実に袋本体部17の開封切込み線14の近傍部分を手で把持することができ、先端開封部15を底辺部11まで容易に切断することができる。また、開口した注出口16から安定した状態で化粧水を注出することができる。
さらに、本第1実施形態では、縦型整袋充填機によって形成された開封ツマミ片20や切欠き領域21が形成される前の袋10に対して、収容部13の傾斜辺部18aの外側部分のシール部12に、底辺部11と対向する矩形形状の長辺部に沿って三角形状の切欠きを切欠き領域21として形成する。これによって、開封ツマミ片20が、その内側の一辺部20aを底辺部11と垂直又は略垂直に配置した状態で、シール部12を開封切込み線14の切込み方向と反対側に延長するように立設させることで、袋10の先端側領域に設けられる。また三角形状の切欠き領域21は、開封切込み線14を挟んで開封ツマミ片20と隣接する部分の袋本体部17に形成される。
さらにまた、本第1実施形態では、開封ツマミ片20の内側の一辺部20aから下方に延設するようにして、開封ツマミ片20を摘んで開封操作を行う際の切り離し開始部となる開封切込み線14が、シール部12に食い込むようにして形成される。これによって、開封切込み線14は、底辺部11と垂直又は略垂直な方向に切り込まれると共に、開封ツマミ片20は、開封切込み線14の延長線19に沿った一辺部20aを有することになる。また開封切込み線14及びこれの延長線19よりも先端側部分が、開封ツマミ片20を摘んだ開封操作によって注出口16を形成する際に、先端開封部15として切り離されることになる。
ここで、本発明では、開封ツマミ片20は、開封操作時に摘み易く、またせん断方向X(図7参照)に力を加え易いようにその長さL1や幅W1が設定されている。開封ツマミ片20の好ましい長さL1は5〜40mmであり、より好ましくは10〜30mmであり、さらに好ましくは15〜25mmである。また、開封ツマミ片の好ましい幅W1は3〜40mmであり、より好ましくは5〜30mmであり、さらに好ましくは7〜15mmである。開封ツマミ片20の長さL1と幅W1との比(L1/W1)は1〜6であることが、せん断方向に開封操作を行いやすくなるため好ましい。
また、本発明では、開封切込み線14は、先端開封部15を切り離した際に形成される注出口16の当該開封切込み線14に沿った開口長さL2が1〜10mmになるような位置に設けられていることが好ましい。これによって、開封操作が容易になると共に、開口形成された注出口16から安定した状態で物質を注出させることが可能になる。
さらに、本発明では、開封ツマミ片20と隣接する部分のシール部12に形成された切欠き領域21は、開封ツマミ片20を手で摘んで開封操作を行う際に、引っ張り方向Y(図8参照)よりもせん断方向X(図7参照)に開封操作を行い易くなるように誘導する機能を発揮することができる。すなわち、開封ツマミ片20と隣接する部分に切欠き領域21が介在していることにより、使用者は、開封ツマミ片20を摘む手とは異なる手で袋本体部17を把持して袋10押さえておく際に、切欠き領域21が介在することで開封ツマミ片20から離れた部分の袋本体部17よりも、開封切込み線14の近傍部分Z(図7参照)の袋本体部17を把持し易くなるので、開封切込み線14の近傍部分Zを無理なく押さえた状態での開封ツマミ片20によるせん断方向X(図7参照)への開封操作を、スムーズに行なうことが可能になる。このような機能を効果的に発揮するには、切欠き領域21の切欠き基端部における切欠き幅W2は、開封ツマミ片20の幅W1の1/2以上であることが好ましく、より好ましくは幅W1と同じ、さらに好ましくは幅W1より大きくなっている。
そして、上述の構成を備える本第1実施形態の袋10によれば、簡易な構成によって、配向方向とは異なる方向に樹脂フィルムを切り離して注出口16を形成する場合でも、開封操作を極めて容易に行うことが可能になると共に、開封後に形成された注出口16の開口形状を所望の大きさに容易に保持させて、安定した状態で内容物を注出させることが可能になる。
すなわち、本第1実施形態の袋10によれば、袋10は、1枚の樹脂フィルムを折り返すと共に、折り返した底辺部11を除く周囲をシールし、さらに切欠き領域21及び開封切込み線14を形成するだけの簡易な構成を備えていて、容易に形成することができると共に、開封ツマミ片20を摘んで、開封切込み線14の延長線19に沿って先端開封部15を切り離すことにより、図2に示すように、注出口16を容易に形成することが可能になる。また、形成された注出口16は、シール部12とは反対側の樹脂フィルムを折り返した底辺部11が、注出口16の開口周縁部16aに含まれるように形成されているので、先端開封部15が切り離された際に、注出口16と近接する部分の底辺部11が、樹脂フィルムの折れ癖に抗して直線状に戻ろうとする復元力によって、折れ癖を中心として開く方向に変形しようとするので、この復元力によって、注出口16の開口形状を相当の大きさに保持することが可能になる。
さらに、本第1実施形態では、袋10は、例えば縦型整袋充填機を使用して形成されていて、折り返した底辺部11に沿った方向が樹脂フィルムの延伸方向(配向方向)となっており、配向方向と交差する垂直又は略垂直な方向には切り裂き難くなっているが、開封ツマミ片20や切欠き領域21や開封切込み線14が設けられているので、フィブリル化を生じさせることなく、配向方向と垂直又は略垂直な方向への開封操作を容易に行うことが可能になる。
これらによって、本第1実施形態の袋10によれば、例えばぬるぬるとした滑り易い指や手によって開封操作や注出操作を行う場合でも、さらに開封操作をし易くすると共に、さらに安定した状態で内容物である化粧水を注出し易くすることが可能になる。
ここで、袋を構成する樹脂フィルムを引き裂く方向が配向方向と垂直又は略垂直な方向となっている場合、例えば切断部の近傍部分を正確に把持して爪を立てるようにしながらせん断方向に開封操作を行えば、袋を比較的うまく開封できるが、このような操作はお年寄りや身体に障害を持つ人にとっては困難である。また樹脂フィルムとして配向の影響の少ない樹脂を用いたり、シール部にエンボス加工を施すことで開封のし易さを改善することも考えられるが、内容物の保護に適した材質が選べなかったり、樹脂の費用や加工費用が高価であったりする。本第1実施形態によれば、このような高価な改善を要することなく、簡単な開封操作によって、お年寄りや身体に障害を持つ人であっても、容易に注出口16を形成することが可能になる。
また、開口形成された注出口16の下側にシール部が存在しないため、注出される物質が、シール部を伝い流れて意図しない場所にこぼれてしまうことがない。また、注出口16の下側にシール部が存在しないことで、注出口16を目的の場所に近接して配置できることから、例えば口の細い器に注いだり、ソース等の調味料で皿や食材上に文字や図柄を描くような、ピンポイントでの注出が可能となる。さらに、開封操作が容易であるから、樹脂フィルムを構成する樹脂を選ばずに加工が容易な袋を提供できる。さらにまた、注出口16が形成される位置が明確なので、目の不自由な人でも容易に開封部分を認識することができ、身体の不自由な人でも失敗することなく開封操作を行うことが可能になる。
図3は、本発明の好ましい第2実施形態に係る袋30を示すものである。本第2実施形態の袋30は、上記第1実施形態の袋10と略同様の構成を備える一方で、収容部38との境界線である傾斜辺部31aの外側部分のシール部32は、傾斜シール部31として傾斜辺部31aに沿って斜めにやや幅広に形成されている。この傾斜辺部31aに沿った幅広の傾斜シール部31に、開封切込み線33の切込み開始部を頂部とする3角形の切欠きを切欠き領域34として形成することで、開封ツマミ片35が開封切込み線33よりも先端側の領域である先端開封部37に設けられている。本第2実施形態の袋30によっても、開封ツマミ片35を摘んで、開封切込み線33の延長線36に沿って先端開封部37を切り離すことにより注出口が容易に形成されて、上記第1実施形態の袋10と同様の作用効果を奏することになる。
図4は、本発明の好ましい第3実施形態に係る袋40を示すものである。本第3実施形態の40は、上記第1実施形態の袋10と略同様の構成を備える一方で、傾斜シール部41の収容部44との境界線である傾斜辺部41aは、接続短辺を介することなく底辺部42の開封側端部42aと直接接続している。また傾斜辺部41aの開封側とは反対側の部分には、底辺部42と平行又は略平行に延設する上辺部43が延設していて、底辺部42との間に台形形状の収容部44が形成されている。本第3実施形態の袋40によっても、開封ツマミ片45を摘んで、開封切込み線46の延長線47に沿って先端開封部48を切り離すことにより注出口が容易に形成されて、上記第1実施形態の袋10と同様の作用効果を奏することになる。
図5は、本発明の好ましい第4実施形態に係る袋50を示すものである。本第4実施形態の袋50は、上記第1実施形態の袋10と略同様の構成を備える一方で、傾斜シール部51は、下に凸の曲線状に設けられていることで、収容部52は、斜辺部が凹状に湾曲した略台形形状を備えている。また、開封ツマミ片53と隣接する切欠き領域54は、その切欠き基端部における切欠き幅W2が、上記第1実施形態の袋10の切欠き幅W2よりも小さいものの、開封ツマミ片53の幅W1よりも大きくなっている。本第4実施形態の袋50によっても、開封ツマミ片53を摘んで、開封切込み線55の延長線に沿って先端開封部56を切り離すことにより注出口が容易に形成されて、上記第1実施形態の袋10と同様の作用効果を奏することになる。
すなわち、本第4実施形態によれば、開封ツマミ片53と隣接する部分に相当の切欠き幅W2を有する切欠き領域54が介在していることにより、図7に示すように、使用者は、開封ツマミ片53を摘む手とは異なる手で、開封切込み線55の近傍部分Zの袋本体部57を把持し易くなるので、開封切込み線55の近傍部分Zを無理なく押さえた状態での開封ツマミ片53によるせん断方向Xへの開封操作を、スムーズに行なうことが可能になる。また、図8(a)に示すように、開封ツマミ片53を摘んで誤まって引張り方向Yに力を加えた場合においても、底辺部58がシールされておらず柔軟なために、図8(b)に示すように面外への変形が容易に起こることで、せん断方向Xへと力の向きを変化させることによって、注出口を容易に形成することが可能になる。
本第4実施形態の袋50は、開封後の注出口の先端の形状が先細になるため、特に低粘度の液体を定量的に注出したり、描画したりするのに適する。
図6は本発明の好ましい第5実施形態に係る袋60を示すものである。本第5実施形態の袋60は、上記第1実施形態の袋10と略同様の構成を備える一方で、傾斜シール部61は、上に凸の曲線状に設けられていることで、収容部62は、斜辺部が凸状に湾曲した略台形形状を備えている。また、開封ツマミ片63と隣接する切欠き領域64は、その切欠き基端部における切欠き幅W2が開封ツマミ片63の幅W1よりも大きくなっている。本第5実施形態の袋60によっても、上記第1実施形態の袋10と同様の作用効果を奏する。また、傾斜シール部61が上に凸の曲線状に設けられていることで、開封ツマミ片63に対向する本体部65側に、把持の目印となるポイントを有さないことから、誤まった押さえつけ方法による開封操作の失敗を起こしにくい。本第5実施形態の袋60は、注出口の首が短くなるので、顆粒などの粉末の注出に適する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、収容部に封入される物質は、化粧水である必要は必ずしもなく、例えばシャンプー等の液体洗浄剤や、醤油等の液体調味料などの、その他の種々の液体、あるいは、衣料用洗剤や酸素系漂白剤のような粉末洗浄剤、出汁や風味調味料等の粉末調味料であっても良い。
本発明の袋は、特に、1回ずつの使用を意図して小分けされた少量の製品の収容および使用に適するが、より大型の詰め替え製品の収容及び使用においても好適に用いられる。
また、ぬるぬるとした滑り易い指や手によって開封操作や注出操作が行われることに限定されることなく、例えば洗った指や手によって開封操作や注出操作を行っても良い。
さらに、本発明の袋は、図9(a),(b)に示すように、収容部70との境界線71aが底辺部72に対して平行でも垂直でもない方向に延長する傾斜シール部71を備えるようにし、この傾斜シール部71に開封切込み線73を形成することにより、例えば開封ツマミ片74の幅や開封切込み線73の位置を適宜調整することで、高価な金型を変更する必要なしに、収容する物質の種類や注出の目的に応じて、開口形成される注出口の大きさを変えることができる。
10,30,40,50,60 袋
11,42,58,72 底辺部
11a,42a 底辺部の開封側端部
12,32 シール部
13,38,44,52,62,70 収容部
14,33,46,55,73 開封切込み線
15,37,48,56 先端開封部
16 注出口
16a 注出口の開口周縁部
17,57,65 本体部
18,31,41,51,61,71 傾斜シール部
18a,31a,41a,71a 傾斜辺部(収容部との境界線)
19,36,47 開封切込み線の延長線
20,35,45,53,63,74 開封ツマミ片
20a 開封ツマミ片の内側の一辺部
21,34,54,64 切欠き領域
22 接続短辺
43 上辺部
θ 底辺部に対する傾斜辺部の傾斜角度
L1 開封ツマミ片の長さ
L2 注出口の開口長さ
W1 開封ツマミ片の長さ
W2 切欠き領域の切欠き幅
X せん断方法
Y 引張り方向
Z 開封切込み線の近傍部分

Claims (5)

  1. 1枚の樹脂フィルムを折り返して該折り返し線を底辺部となし、該底辺部を除く周囲をシール部としてシールすることで物質を封入する収容部が形成され、前記シール部に切り込まれた開封切込み線に沿って先端開封部を袋本体部から切り離すことにより注出口を形成して、封入した物質を注出できるようにした袋であって、
    前記開封切込み線は、前記折り返した底辺部に対して垂直又は略垂直な方向に切り込まれており、
    該先端開封部は、前記シール部を前記開封切込み線の切込み方向と反対側に延長するように立設させた開封ツマミ片を有しており、
    前記開封切込み線を挟んで前記開封ツマミ片と隣接する部分の前記袋本体部のシール部に切欠き領域が設けられており、
    前記開封ツマミ片を摘んで前記先端開封部を前記袋本体部から切り離すことにより、前記底辺部を開口周縁部に含むように前記注出口を形成できるようになっている袋。
  2. 前記収容部との境界線が前記底辺部に対して平行でも垂直でもない方向に延長する傾斜シール部を有しており、該傾斜シール部に前記開封切込み線を有する請求項1記載の袋。
  3. 前記開封ツマミ片の幅W1が3〜40mm、長さL1が5〜40mmの範囲であり、L1/W1が1〜6である請求項1又は2記載の袋。
  4. 前記切欠き領域の切欠き基端部における幅W2がW1と同じか又はW1より大きい請求項1〜3のいずれかに記載の袋。
  5. 前記開封切込み線は、前記先端開封部を切り離した際に形成される前記注出口の当該開封切込み線に沿った開口長さL2が1〜10mmになるような位置に設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の袋。
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