JP2011140057A - 加工制御装置、レーザ加工装置および加工制御方法 - Google Patents

加工制御装置、レーザ加工装置および加工制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な制御によって短時間でレーザ加工を行う加工制御装置を得ること。
【解決手段】被加工物を載置して被加工物の主面と平行な面内であるXY平面内を移動するXYテーブル9と、レーザ発振器6から出射されたレーザ光をガルバノエリア内で位置決めして被加工物上にレーザ光を照射させるガルバノスキャナGx,Gyと、を制御する加工制御装置において、被加工物上に形成する複数の加工穴を順番にレーザ加工する際に、レーザ加工対象となる加工穴および次にレーザ加工対象となる加工穴の両方がガルバノエリア内に収まるよう、XYテーブル9とガルバノスキャナGx,Gyとの協調制御として、ガルバノエリア内でのレーザ光の照射位置を移動させつつXYテーブル9をXY平面内のX方向またはY方向の少なくとも1方向で停止させることなく所定の速度で移動させる制御部を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、被加工物のレーザ加工に用いる加工制御装置、レーザ加工装置および加工制御方法に関する。
プリント基板などのワーク(加工対象物)を加工する装置の1つとして、ワークにレーザ光を照射して穴あけ加工を行うレーザ加工装置(マイクロレーザ加工機)がある。このような、レーザ加工装置では、ワークを載置したXYテーブルを移動させて停止させた後にガルバノスキャナを走査してガルバノエリア内のレーザ加工を行なっていた。この方法では、XYテーブルを移動させて停止させ、ガルバノエリア内をレーザ加工した後に、次のガルバノエリアにXYテーブルを移動させて停止させるという処理をワーク面内で繰り返している。このため、XYテーブルが移動中の間はワークをレーザ加工できず、レーザ加工にロス時間が発生していた。
このため、特許文献1に記載のレーザ加工方法では、被加工物上におけるレーザ光照射位置指令に応じて走査系と被加工物間の相対位置を変化させる搬送系制御部と、被加工物上におけるレーザ光照射位置指令および搬送系の現在位置に基づいてレーザ光を被加工物上の目標位置に照射するようにレーザ光走査系を制御するレーザ光走査系制御部と、を備え、搬送系とレーザ光走査系を同時に駆動している。
特開2000−100608号公報
しかしながら、上記従来の技術では、搬送系とレーザ光走査系を同時に駆動しているに過ぎず、次に加工する加工穴の位置に応じて搬送系の位置を制御しながらレーザ加工する必要があり、このため搬送系の制御が複雑になるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な制御によって短時間でレーザ加工を行う加工制御装置、レーザ加工装置および加工制御方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、被加工物を載置して前記被加工物の主面と平行な面内であるXY平面内を移動するXYテーブルと、レーザ光源から出射されたレーザ光をガルバノエリア内で位置決めして前記被加工物上にレーザ光を照射させるガルバノスキャナと、を制御する加工制御装置において、前記被加工物上に形成する複数の加工穴を順番にレーザ加工する際に、レーザ加工対象となる加工穴および次にレーザ加工対象となる加工穴の両方がガルバノエリア内に収まるよう、前記XYテーブルと前記ガルバノスキャナとの協調制御として、前記ガルバノエリア内でのレーザ光の照射位置を移動させつつ前記XYテーブルを前記XY平面内のX方向またはY方向の少なくとも1方向で停止させることなく所定の速度で移動させる制御部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、レーザ加工対象となる加工穴および次にレーザ加工対象となる加工穴の両方がガルバノエリア内に収まるよう、XYテーブルとガルバノスキャナとを協調制御するので、簡易な制御によって短時間で加工穴へのレーザ加工を行うことが可能になるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るレーザ加工装置の構成を示す図である。 図2は、制御装置の構成を示すブロック図である。 図3は、ワーク上に設定する加工エリアの順番を説明するための図である。 図4は、短冊領域内に設定される加工穴の加工順序の概念を説明するための図である。 図5は、ワーク上の加工穴を示す図である。 図6は、ワークW上の領域をY軸方向に平行な短冊領域に分割した場合の短冊領域の一例を示す図である。 図7は、短冊領域内で設定される加工穴の加工順序を示す図である。 図8は、加工プログラムに従ったXYテーブルの移動順序を説明するための図である。 図9は、サイクル加工の場合の第1の加工手順を示す図である。 図10は、サイクル加工の場合の第3の加工手順を示す図である。 図11は、短冊領域内の小領域毎にレーザ加工を行なう場合の加工手順を示す図である。 図12は、ワークW上を分割することなく全面をレーザ加工する場合の加工順序の一例を示す図である。 図13は、ワークW上を分割することなく全面をレーザ加工する場合の加工順序の他の例を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態に係る加工制御装置、レーザ加工装置および加工制御方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るレーザ加工装置の構成を示す図である。レーザ加工装置100は、後述のワーク(被加工物)Wにプリント配線板のスルーホールなどを形成するための穴加工を行う装置である。レーザ加工装置100は、制御装置(加工制御装置)200、アンプ31x,31y,32x,32y、モータ5x,5y、XYテーブル9、ガルバノスキャナGx,Gy、レーザ発振器(レーザ光源)6を備えている。
制御装置200は、ガルバノスキャナGx,Gyを制御するガルバノコントローラ(レーザ光走査系制御部)1と、XYテーブル9を制御するXYテーブルコントローラ(搬送系制御部)2を有している。ガルバノコントローラ1は、ガルバノスキャナGx,Gyを制御するための制御信号(以下、ガルバノ制御指令という)をアンプ31x,31yに出力する。XYテーブルコントローラ2は、XYテーブル9を制御するための制御信号(以下、XYテーブル制御指令という)をアンプ32x,32yに出力する。
アンプ31x,31yは、それぞれガルバノコントローラ1から送られてくるガルバノ制御指令を増幅して、ガルバノスキャナGx,Gyに送る。アンプ32x,32yは、それぞれXYテーブルコントローラ2から送られてくるXYテーブル制御指令を増幅して、モータ5x,5yに送る。
レーザ発振器6は、レーザ光を出力(パルス出射)してワークWに送る装置であり、ガルバノコントローラ1によって制御されている。ガルバノスキャナGx,Gyは、レーザ発振器6から出射されたレーザ光をガルバノエリア内で位置決めしてワークW上にレーザ光を照射させる。ガルバノスキャナGx,Gyは、レーザ光を走査することによって、図示しないfθレンズを介してワークW上のレーザ加工位置にレーザ光を照射する。ガルバノスキャナGx,Gyは、ガルバノコントローラ1と接続されたエンコーダ8x,8yを有している。このエンコーダ8x,8yは、ガルバノスキャナGx,Gの状態(ガルバノ位置情報)を検出し、検出したガルバノ位置情報をガルバノコントローラ1に送る。
レーザ発振器6から出力するレーザ光の出射タイミングと、ガルバノスキャナGx,Gyによるレーザ光の照射位置とは、所望の穴あけ位置にレーザ光を照射できるよう、エンコーダ8x,8yからのガルバノ位置情報に基づいて、ガルバノコントローラ1によって制御される。
モータ5x,5yは、XY平面内(ワークWの主面に平行な面内)で、XYテーブル制御指令に応じた位置(X,Y座標)にXYテーブル9を移動させる。XYテーブル9は、ワークWを載置するとともに、XY平面内を移動することによってワークWを搬送する。XYテーブル9は、XYテーブル9のX方向の位置を検出するリニアスケール7xと、XYテーブル9のY方向の位置を検出するリニアスケール7yと、を具備している。なお、リニアスケール7x,7yは、XYテーブル9の近傍に配置してもよいし、XYテーブル9とは異なる別の位置に配置してXYテーブル9とは別構成としてもよい。
本実施の形態のリニアスケール7x,7yは、検出したXYテーブル9のXY平面内での位置情報(XYテーブル位置情報)をXYテーブルコントローラ2とガルバノコントローラ1に送る。リニアスケール7x,7yは、ガルバノコントローラ1へのXYテーブル位置情報を、XYテーブルコントローラ2を介することなく直接ガルバノコントローラ1に送る。
XYテーブルコントローラ2は、後述する加工プログラムと、XYテーブル位置情報と、に基づいて、XYテーブル9の位置を制御する。また、ガルバノコントローラ1は、後述する加工プログラムと、XYテーブル位置情報と、に基づいて、ガルバノスキャナGx,Gy(レーザ光の照射位置)を制御する。
また、本実施の形態のXYテーブルコントローラ2は、XYテーブル9がXY平面内を所定の速度(例えば一定速度)で停止することなく移動するよう制御する。制御装置200は、XYテーブル9をXY平面内で移動させながら、所定のレーザ光照射位置にレーザ光を照射させる。したがって、XYテーブルコントローラ2は、所定のレーザ光照射位置にレーザ光を照射できるようXYテーブル9の位置を移動させる。
図2は、制御装置の構成を示すブロック図である。制御装置200は、ガルバノコントローラ1、XYテーブルコントローラ2、加工プログラム記憶部3、加工指示部4を備えている。なお、ここでのガルバノコントローラ1、XYテーブルコントローラ2が特許請求の範囲に記載の制御部に対応している。
加工プログラム記憶部3は、ワークWのレーザ加工に用いる加工プログラムを記憶するメモリなどである。加工プログラムは、XYテーブル9の位置を指定するワーク位置指令などを含んで構成されたXYテーブル用の加工プログラムと、ガルバノスキャナへのレーザ加工位置を指定する加工位置指令などを含んで構成されたガルバノスキャナ用の加工プログラムと、の2つのプログラムで構成されている。加工指示部4は、2つの加工プログラムに従ってガルバノコントローラ1に加工位置指令を送り、XYテーブルコントローラ2にワーク位置指令を送る。
XYテーブルコントローラ2は、XYテーブル位置情報入力部21とテーブル制御部22を有している。XYテーブル位置情報入力部21は、リニアスケール7x,7yから送られてくるXYテーブル位置情報を入力して、テーブル制御部22に送る。テーブル制御部22は、加工指示部4から送られてくるワーク位置指令とXYテーブル位置情報に基づいて、XYテーブル9の位置を制御する。
ガルバノコントローラ1は、XYテーブル位置情報入力部11とガルバノスキャナ制御部12を有している。XYテーブル位置情報入力部11は、リニアスケール7x,7yから送られてくるXYテーブル位置情報を入力して、ガルバノスキャナ制御部12に送る。ガルバノスキャナ制御部12は、加工指示部4から送られてくる加工位置指令とXYテーブル位置情報に基づいて、ガルバノスキャナGx,Gy(レーザ光照射位置)を制御する。
制御装置200は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを含んで構成されている。そして、CPUは、コンピュータプログラムである加工プログラムを用いてワークWのレーザ加工制御を行う。
ここで、レーザ光の目標照射位置とレーザ光の出射タイミングの関係について説明する。例えば、レーザ光の照射に要する時間が1パルス当たりT1であるとする。この場合、XYテーブル9のXY平面内での移動速度をV1とすると、ワークWに1発のレーザ光を照射している間に、XYテーブル9上のワークWは、距離L1=V1×T1だけXY平面内を移動することになる。このため、レーザ光の目標照射位置は、(L1)/2の距離だけXYテーブル9の移動方向にずらしておく。換言すると、1発のレーザ光を照射する場合、レーザ光がワークWに照射され始める位置や、ワークWへのレーザ光の照射終了位置を、レーザ光の目標照射位置とせず、これらの位置の中間点をレーザ光の目標照射位置とする。
つぎに、ワークW上に設定されている各加工穴の加工順序について説明する。各加工穴の加工順序は、予めガルバノスキャナ用の加工プログラム内に設定しておく。図3は、ワーク上に設定する加工エリアの順番を説明するための図である。本実施の形態では、ワークW(全加工領域)を所定方向(X軸方向やY軸方向など)に平行な短冊状の領域に分割する。図3では、ワークW上の領域をY軸方向に平行な短冊状の領域に分割した場合の、ワークWの上面図を示している。
例えば、図3に示すように、ワークWを短冊領域A1、短冊領域A2、短冊領域A3・・・のように、分割しておく。そして、ガルバノスキャナGx,Gyによってレーザ加工が可能な領域(ガルバノエリア)である加工エリアaを、短冊領域A1内、短冊領域A2内、短冊領域A3内・・・のように、各短冊エリアがX軸方向に並ぶ順番で加工エリアaに設定する。
具体的には、まず短冊領域A1内でY軸のプラス方向に加工エリアaが移動していくよう、加工エリアaを設定する(s1)。つぎに、短冊領域A1内から短冊領域A2内へ加工エリアが移動するよう、加工エリアaを設定する(s2)。そして、短冊領域A2内でY軸のマイナス方向に加工エリアaが移動していくよう、加工エリアaを設定する(s3)。つぎに、短冊領域A2内から短冊領域A3内へ加工エリアが移動するよう、加工エリアaを設定する(s4)。このように、第1の短冊領域内でY軸方向に加工エリアaが移動していくよう加工エリアaを設定し、その後、第1の短冊領域内から第2の短冊領域内へ加工エリアが移動するよう加工エリアaを設定するという処理を繰り返す。
これにより、ワークWのうち加工穴が設定されている領域の全面に加工エリアaが設定される。ワークWを加工する際には、加工エリアaが設定された順番に加工エリアaが移動して、各加工エリアaでのレーザ加工が順番に行われる。
従来、各加工エリアaは、他の加工エリアaと重ならないよう、XYテーブル9の移動によって各加工エリアaを加工エリアaの領域だけステップさせながらレーザ加工を行っていた。本実施の形態では、加工エリアaをステップさせることなくワークW上を走査するよう移動させていく。このとき、Y軸方向に加工穴のレーザ加工を進めていく速度と、加工エリアa(ガルバノエリアの中心)とを略同じ速度でY軸方向に移動させていく。これにより、XYテーブル9を停止させることなくワークWのレーザ加工を行うことが可能となる。したがって、レーザ加工時間を短縮することが可能となる。
このように、Y方向にXYテーブル9を動かしつつ、X方向にガルバノスキャナGx,Gyを走査してレーザ加工を行うことで、実質的にガルバノエリアを広げることができる。なお、加工エリアaはガルバノエリア(照射範囲)と同じ範囲に限らず、ガルバノエリアより狭い範囲であればよい。Y方向にXYテーブル9を動かしつつ、X方向にガルバノスキャナGx,Gyを走査してレーザ加工を行う場合、Y軸方向のガルバノ有効ストロークは、50mmである必要はなく、5mm程度で十分である。
図4は、短冊領域内に設定される加工穴の加工順序の概念を説明するための図である。なお、短冊領域A1、短冊領域A2、短冊領域A3・・・には、それぞれ同様の加工順序が設定されるので、ここでは短冊領域A1内に設定される加工穴の加工順序について説明する。
短冊領域A1には、Y軸のプラス方向に加工エリアaが移動していくよう、加工エリアaが設定される。このため、加工エリアa内の加工穴を、Y座標が近い加工穴の組に分ける。そして、各組内の加工穴群をX軸方向に沿って順番にレーザ加工するよう加工順序を設定する。
図4では、短冊領域A1内の加工穴を、Y座標の平均値の小さい組から順番に、組t1、組t2、組t3、組t4、・・・、組t(n−1)、組tn(nは自然数)のように組分けした場合を示している。
各組内では、X軸方向に沿って順番にレーザ加工するよう加工順序が設定される。例えば、組t1内の加工穴は、X座標が小さい加工穴から順番に加工され、組t2内の加工穴は、X座標が大きい加工穴から順番に加工されるよう加工順序が設定される。さらに、組t3内の加工穴は、X座標が小さい加工穴から順番に加工され、組t4内の加工穴は、X座標が大きい加工穴から順番に加工されるよう加工順序が設定される。このように、Y座標の平均値の小さい組から順番にX座標が小さい加工穴から順番に加工する組と、X座標が大きい加工穴から順番に加工する組と、が交互に設定されている。これにより、加工穴をレーザ加工した後、次の加工穴をレーザ加工する際に、レーザ光の照射位置の移動距離を小さくすることができる。したがって、レーザ加工時間を短縮することが可能となる。
つぎに、各加工穴への加工順序の設定手順について説明する。図5は、ワーク上の加工穴を示す図である。同図に示すように、ワークW上には、ワークW上の所定位置(ワークWの頂点)を座標原点として、複数の加工穴が設定されている。加工穴が設定されているワークW上の領域を、例えばY軸方向に平行な短冊状の領域(短冊領域)に分割する。
図6は、ワークW上の領域をY軸方向に平行な短冊領域に分割した場合の短冊領域の一例を示す図である。同図に示すように、ワークW上の領域は、例えばX軸方向に並ぶ短冊領域B1、短冊領域B2、短冊領域B3・・・のように分割される。各短冊領域は、例えば、短冊状の長手方向がY軸方向のワーク寸法Lyであり、短手方向がX軸方向のガルバノエリアの寸法である。図6では、ガルバノエリアが50mm×50mmであり、各短冊領域の短手方向がX軸方向のガルバノエリアの寸法である50mmに設定されている場合を示している。
ワークW上に各短冊領域を設定した後、短冊領域B1、短冊領域B2、短冊領域B3・・・のように、X軸方向に沿って順番に各短冊領域をレーザ加工できるよう各短冊領域の加工順序を設定する。換言すると、X軸方向に並ぶ順番が各短冊領域の加工順序となる。
短冊領域の加工順序を設定した後、各短冊領域内での加工順序が設定される。図7は、短冊領域内で設定される加工穴の加工順序を示す図である。なお、各短冊領域には、それぞれ同様の加工順序が設定されるので、ここでは短冊領域B1内に設定される加工穴の加工順序について説明する。
まず、短冊領域B1には、短冊領域B1内での原点として、エリア原点が設定される。エリア原点は、例えば、X座標が短冊領域B1内の中心であり、Y座標が短冊領域B1の最下端(Y座標が最も小さい位置)(座標0)である。エリア原点が設定された後、短冊領域B1内の加工穴に対し、例えばY軸座標の小さい加工穴から順番にレーザ加工が行なわれるよう設定される。
ガルバノスキャナ用の加工プログラム内では、短冊領域B1に例えばN1という名前を付けておく。これにより、第1点目の加工穴から第3点目の加工穴までのガルバノスキャナ用の加工プログラムは、例えば以下のようになる。
N1
X120Y200
X10Y205
X−100Y210
設定した各加工穴の加工順序は、ガルバノスキャナ用の加工プログラム内に格納しておく。
この後、XYテーブル用の加工プログラムを作成する。ここで、XYテーブル用の加工プログラムを用いてワークWのレーザ加工を行った場合の、加工エリアaの移動順序について説明する。図8は、加工プログラムに従ったXYテーブルの移動順序を説明するための図である。前述したように、本実施の形態では、加工エリアa(ガルバノエリアの中心)を、Y軸方向への加工進行速度とを略同じ速度でY軸方向に移動させていく。したがって、図8は、XYテーブル9の移動順序を示す図であり、加工エリアaの移動順序を示す図である。
ワークWをXYテーブルに載置してワークWのレーザ加工を開始すると、ガルバノコントローラ1は加工プログラムとXYテーブル位置情報に基づいて、レーザ光の照射位置を移動させていく。また、XYテーブルコントローラ2は、加工プログラムとXYテーブル位置情報に基づいて、XYテーブル9を所定の速度で移動させていく。このとき、XYテーブルコントローラ2は、ガルバノエリアの中心位置のY座標とレーザ光の照射位置のY座標とが略同じ位置となるよう、例えば一定速度でXYテーブル9をY軸方向に移動させていく。換言すると、XYテーブルコントローラ2は、レーザ光の照射位置に同期するよう、XYテーブル9を移動させることによって、レーザ光の照射位置とガルバノエリアの中心位置とを、協調制御する。
このように、制御装置200は、ワークW上に形成する複数の加工穴を順番にレーザ加工する際に、レーザ加工対象となる加工穴および次にレーザ加工対象となる加工穴の両方がガルバノエリア内に収まるよう、ガルバノエリア内でのレーザ光の照射位置を移動させつつXYテーブル9をXY平面内で停止させることなく所定の速度で移動させる。これにより、制御装置200は、XYテーブル9とガルバノスキャナGx,Gyとに対して協調制御を行う。
例えば、短冊領域を組t1〜tnのように組分けした場合、組t1内をレーザ加工している間は、組t1内をガルバノエリアの中心位置が通過するよう、XYテーブル9が制御される。そして、組t2内をレーザ加工している間は、組t2内をガルバノエリアの中心位置が通過するよう、XYテーブル9が制御され、組t3内をレーザ加工している間は、組t3内をガルバノエリアの中心位置が通過するよう、XYテーブル9が制御される。
具体的には、ガルバノコントローラ1は、ガルバノスキャナGx,Gyを制御することによって、レーザ光の照射位置を座標原点から短冊領域B1内のエリア原点に移動させる。このとき、XYテーブルコントローラ2は、ガルバノエリアの中心位置を、座標原点から短冊領域B1内のエリア原点に移動させる(1)。
そして、ガルバノコントローラ1は、短冊領域B1内でY座標の小さな加工穴の順番で、各加工穴上の位置がレーザ光の照射位置となるよう移動させていく。このとき、XYテーブルコントローラ2は、ガルバノエリアの中心位置を、短冊領域B1内でY座標のプラス方向に所定の速度で移動させていく(2)。
これにより、レーザ光の照射位置とガルバノエリアの中心位置は、短冊領域B1内の最上端(Y座標Ly)に移動する(3)。次に、ガルバノコントローラ1は、レーザ光の照射位置をX軸方向に移動させることによって、レーザ光の照射位置を短冊領域B1内から短冊領域B2内へ移動させる。このとき、XYテーブルコントローラ2は、XYテーブル9をX軸方向に移動させることによって、ガルバノエリアの中心位置を短冊領域B1内から短冊領域B2内へ移動させる(4)。これにより、レーザ光の照射位置とガルバノエリアの中心位置が短冊領域B2内のX軸方向における中心位置に移動させられる(5)。
そして、ガルバノコントローラ1は、短冊領域B2内でY座標の大きな加工穴の順番で、各加工穴上の位置がレーザ光の照射位置となるよう移動させていく。このとき、XYテーブルコントローラ2は、ガルバノエリアの中心位置を、短冊領域B2内でY座標のマイナス方向に所定の速度で移動させていく(6)。
図8で示したXYテーブル用の加工プログラムは、Lyが300mmでガルバノエリアが50mm×50mmであり、短冊領域B1の名前をN1、短冊領域B2の名前をN2とした場合、例えば以下のようになる。
G00X25.Y0
G01X25.Y300
N1M301(M301は同期式ガルバノ加工の指令例)
G00X75.Y300
G01X75.Y0
N2M301
これにより、N1M301やN2M301では、N1(短冊領域B1)のガルバノ加工やN2(短冊領域B2)のガルバノ加工が、XYテーブル9の移動と同期して行なわれる。この加工プログラムを実行すると、以下のようになる。まず、XYテーブル9が座標原点から見てX25mm、Y25mmの位置へ移動する(ST1)。XYテーブル9を、例えば30mm/secで動作開始する(ST2)。ここでの30mm/secは、加工穴品質(穴が楕円にならないこと=所定の真円度)を得るのに必要な最高速度であり、加工対象物(ワークWの種類)などによって異なる。
N1エリアのガルバノ加工を開始する(ST3)。このとき、X方向については、N1の座標値でよいが、Y方向におけるレーザ光の照射位置Y’(Y)は、以下の式(1)で求められる。
Y’(Y)=N1上のデータで指定した位置(Y)−XYテーブル9の実際の位置(Y)・・・(1)
これにより、ガルバノスキャナGx,Gyは、X,Y’の位置にレーザ加工を行う。N1のデータを上から順に加工すると、加工穴が密の場合には、XYテーブルの動作に対してガルバノ加工が遅れることとなる。例えば、ガルバノエリアがX、Yともに50mmである場合、XYテーブルの座標(ガルバノエリアの中心位置)が(25,100)であれば、N1へは座標データが(X,75)〜(X,125)の範囲でなければ加工できない。ガルバノ加工がXYテーブル9の移動よりも遅れてしまうのは、N1のY座標データが75未満の場合である。これを防止するため、ガルバノスキャナGyによるレーザ光照射位置の移動距離がY軸方向で略0となるよう、XYテーブル9の動作をガルバノ加工位置に応じて遅くしておく。例えば、ガルバノエリアの中止位置とレーザ光の照射位置との間の遅れ距離が所定距離以内(例えば10mm以内)であればXYテーブル9は初期設定値(30mm/sec)で移動し、遅れ距離が所定距離(例えば25mm)よりも大きくなった場合にXYテーブル9を停止させる。そして、遅れ距離が所定距離以内(例えば10mm以内)となるまで、XYテーブル9の移動速度を線形で補間する(ST4)。
N1に設定されているデータ(加工穴)をデータの最初から順番に加工すると、加工穴が疎の場合(加工穴数が少ない場合)には、XYテーブル9の動作に対してガルバノ加工が早すぎることとなる。例えば、ガルバノエリアがX、Yともに50mmである場合、XYテーブル9の座標が(25,100)であれば、N1へは座標データが(X,75)〜(x,125)の範囲でなければ加工できない。ガルバノ加工が早くなりすぎるのは、N1のY座標データが125よりも大きい場合である。この場合、XYテーブル9のY方向を、所定の速度(例えば500mm/sec)で所定の距離(例えば40mm)だけ早送りする。
例えば、500mm/secの移動速度でXYテーブル9を移動させた場合、加工品質を保証できないので、その間はレーザ加工を行わないようにする。これにより、ガルバノ加工が25mm進んでいたのが、逆に15mm遅れることになり、レーザ加工が実施可能となる(ST5)。
N1エリアの加工が終了すると、XYテーブル9をX方向へ50mm移動させる(ST6)。この移動は高速移動であり、レーザ加工を伴わない。この後、NIと同様にN2エリアが加工される(ST7)。レーザ加工装置100は、ST2〜ST7の処理を繰り返すことによって、ワークW全体の加工を実施する。
N1エリアのレーザ加工とN2エリアのレーザ加工とを連続的に行なってもよい。この場合、N1エリアの加工が終了する前に、X方向にXYテーブル9を移動させることによってN2エリアの方向にガルバノエリアの中心位置を移動させる。XYテーブル9をX方向へ移動させる際には、XYテーブル9をY方向へ移動させる際の移動速度と同じ速度(例えば30mm/sec)で移動させる。そして、XYテーブル9をX方向へ移動させながらN1エリアの残りの加工穴と、N2エリアの加工穴とをレーザ加工していく。
なお、ここではガルバノエリアの中心位置を、ワークWの最上端(Y座標Ly)や最下端(Y座標0)まで移動させる場合について説明したが、ガルバノエリアの中心位置は、ワークWの最上端や最下端まで移動させる必要はない。ガルバノエリアによって各短冊領域をカバーすることができればよいので、ガルバノエリアの最上端が短冊領域B1の最上端となる位置や、ガルバノエリアの最下端が短冊領域B1の最下端となる位置にXYテーブル9を移動させればよい。換言すると、ワークWの最上端や最下端からガルバノエリアのY軸方向の寸法の半分の寸法分だけ手前の位置がガルバノエリアの中心位置となるようXYテーブル9を移動させればよい。例えば、ワークWのY軸方向の寸法が300mmであり、ガルバノエリアのY軸方向の寸法が50mmである場合、ガルバノエリアの中心位置はY軸上で25mm〜275mmの位置まで移動させればよい。
これまで説明してきたレーザ加工は、一箇所(1つの加工穴)へ照射するレーザパルスが一発である場合であるが、加工方法の一例として、1つの加工穴にレーザビームを複数回照射する方法(多ショット加工)がある。
ここで、ワークWへのレーザ加工が多ショット加工である場合について説明する。まず、ワークWへの多ショット加工がバースト加工である場合について説明する。バースト加工は、連続して1つの加工穴に複数のレーザビームを照射し、照射し終えたら次の加工穴の位置へ移動する方法である。このバースト加工では、ショット数×ショット周波数で1つの加工穴に対する加工時間が分かるので、1ショット加工の場合よりも加工時間が長くなる分だけ、XYテーブル9の移動速度を遅くする。
つぎに、ワークWへの多ショット加工がサイクル加工である場合について説明する。サイクル加工は、1つの加工穴に連続してレーザビームを照射するのではなく、所定エリア内を1ショットずつ加工した後に、もう一度(または数度)同じエリアを1ショットずつ加工する方法である。サイクル加工方法の場合、以下に示す4つの加工手順(第1の加工手順〜第4の加工手順)の何れかによってレーザ加工を行う。
(第1の加工手順)
図9は、サイクル加工の場合の第1の加工手順を示す図である。まず、短冊領域A1を、図3や図7で説明した加工手順によってレーザ加工する。具体的には、短冊領域A1内を、Y座標の小さな加工穴の順番でレーザ加工していく(s11)。これにより、短冊領域A1内の各加工穴は、1ショットずつレーザ加工されこととなる。続いて、短冊領域A2に移動することなく、Y軸方向のマイナス方向にXYテーブル9を戻しながら、短冊領域A1内を加工する(s12)。具体的には、短冊領域A1内を、Y座標の大きな加工穴の順番でレーザ加工していく。これにより、短冊領域A1内の各加工穴は、さらに1ショットずつレーザ加工されこととなる。サイクル加工が、2ショットずつのレーザ加工である場合、ガルバノエリアを短冊領域A1から短冊領域A2に移動させる(s13)。
そして、短冊領域A1と同様に短冊領域A2をレーザ加工する。具体的には、短冊領域A2内を、Y座標の小さな加工穴の順番でレーザ加工していく(s14)。これにより、短冊領域A1内の各加工穴は、1ショットずつレーザ加工されこととなる。続いて、短冊領域A3に移動することなく、Y軸方向のマイナス方向にXYテーブル9を戻しながら、短冊領域A2内を加工する(s15)。具体的には、短冊領域A2内を、Y座標の大きな加工穴の順番でレーザ加工していく。これにより、短冊領域A2内の各加工穴は、さらに1ショットずつレーザ加工されこととなる。
ワークW上では、短冊領域A1へのサイクル加工、短冊領域A2へのサイクル加工、短冊領域A3へのサイクル加工のように、順番に各短冊領域を加工していく。なお、ここではサイクル加工が2ショットずつのレーザ加工である場合について説明したが、サイクル加工は3ショット以上ずつのレーザ加工であってもよい。この場合、各短冊領域へ1ショットずつのレーザ加工を各加工穴に設定されているレーザ光のショット数分だけ繰り返す。これにより、加工穴に設定されているショット数と同じ回数だけ、短冊領域内を加工エリアaが移動する。
(第2の加工手順)
図9で説明した加工手順と同様に、まず短冊領域A1を、図3や図7で説明した加工手順によってレーザ加工する。具体的には、短冊領域A1内を、Y座標の小さな加工穴の順番でレーザ加工していく(s21)(図示せず)。以下、同様にs22〜s24は図示をしていない。続いて、短冊領域A2に移動することなく、Y軸方向のマイナス方向にXYテーブル9を戻す(s22)。この間、加工穴へのレーザ加工は停止しておくことにより、XYテーブル9をY軸方向に空送りする。
そして、ガルバノエリアの中心位置をY座標0の位置まで戻すと、s21の処理と同様に短冊領域A1内を、Y座標の小さな加工穴の順番でレーザ加工していく(s23)。換言すると、加工位置を短冊領域A1内で往復させるのではなく、加工位置をY軸のプラス方向に移動させていく加工(片道加工)を複数回繰り返す。
サイクル加工が、2ショットずつのレーザ加工である場合、ガルバノエリアを短冊領域A1から短冊領域A2に移動させる(s24)。ワークW上では、短冊領域A1へのサイクル加工、短冊領域A2へのサイクル加工、短冊領域A3へのサイクル加工のように、順番に各短冊領域を加工していく。サイクル加工が3ショット以上ずつのレーザ加工である場合、各短冊領域への1ショットずつのレーザ加工を各加工穴に設定されているレーザ光のショット数分だけ繰り返す。
(第3の加工手順)
図10は、サイクル加工の場合の第3の加工手順を示す図である。まず、隣り合う2つの短冊領域を1組として短冊領域組を作る。例えば、短冊領域A1と短冊領域A2とを1組の短冊領域組に設定し、短冊領域A3と短冊領域A4とを1組の短冊領域組に設定し、短冊領域Ax(xは奇数)と短冊領域A(x+1)とを1組の短冊領域組に設定する。
図10では、短冊領域A1と短冊領域A2を1組の短冊領域組とした場合を示している。このような短冊領域組に対し、右側の短冊領域である短冊領域A1に対しては、短冊領域A1内をY座標の小さな加工穴の順番で1ショットずつレーザ加工していく(s31)。そして、ガルバノエリアを右側の短冊領域である短冊領域A1から左側の短冊領域である短冊領域A2に移動させる(s32)。
この後、左側の短冊領域である短冊領域A2に対しては、短冊領域A2内を、Y座標の大きな加工穴の順番で1ショットずつレーザ加工していく(s33)。そして、ガルバノエリアを短冊領域A2から短冊領域A1に移動させる(s34)。
さらに、短冊領域A1に対して、短冊領域A1内をY座標の小さな加工穴の順番で1ショットずつレーザ加工していく(s35)。そして、ガルバノエリアを短冊領域A1から短冊領域A2に移動させる(s36)。この後、短冊領域A2に対して、短冊領域A2内を、Y座標の大きな加工穴の順番で1ショットずつレーザ加工していく(s37)。
ワークW上では、第1の短冊領域組へのサイクル加工、第2の短冊領域組へのサイクル加工、第3の短冊領域組へのサイクル加工のように順番に各短冊領域組を加工していく。これにより、ワーク上でのレーザ加工の制御が容易になる。サイクル加工が3ショット以上ずつのレーザ加工である場合、各短冊領域組への1ショットずつのレーザ加工を各加工穴に設定されているレーザ光のショット数分だけ繰り返す。
(第4の加工手順)
まず、ワークWに対し、図3〜図8で説明したレーザ加工(1つの加工穴へレーザパルスを一発ずつ加工していく方法)を行なう(s41)。ワークW上の全ての加工穴を1ショットずつレーザ加工した後、再びワークWに対し、図3〜図8で説明した1ショットずつのレーザ加工を行なう(s42)。サイクル加工が3ショット以上ずつのレーザ加工である場合、図3〜図8で説明した1ショットずつのレーザ加工を、各加工穴に設定されているレーザ光のショット数分だけ繰り返す。
なお、第4の加工手順では、ワークWの1枚分の1ショット加工が終わった後、次の1ショット分のレーザ加工を行う際に、加工順序を逆転させた順番で各加工穴をレーザ加工してもよい。この場合、再度ワークWの最初のレーザ加工位置に戻ることなく、ワークWへの最後の加工穴の位置から最初の加工穴の位置まで順番にレーザ加工が行われる。
なお、本実施の形態では、各短冊領域内でY座標の小さな加工穴の順番またはY座標の大きな加工穴の順番で、レーザ加工を行う場合について説明したが、各短冊領域内でのレーザ加工順序は、上述した順番に限らない。例えば、短冊領域をX軸に平行な線で所定領域(小領域)に区切り、区切られた小領域毎にレーザ加工を行ってもよい。
図11は、短冊領域内の小領域毎にレーザ加工を行なう場合の加工手順を示す図である。なお、各短冊領域へは、それぞれ同様の加工手順が設定されるので、ここでは短冊領域B1内に設定される加工穴の加工順序について説明する。
まず、短冊領域B1をX軸に平行な線で小領域b1〜bm(mは自然数)に区切っておく。各小領域b1〜bmは、Y軸方向の寸法がLpである。各小領域b1〜bmに対しX座標の大きな加工穴の順番またはX座標の小さな加工穴の順番でレーザ加工を行う。
例えば、小領域b1に対し、X座標の大きな加工穴の順番でレーザ加工を行う。そして、小領域b1に隣接する次に加工される小領域である小領域b2に対し、X座標の小さな加工穴の順番でレーザ加工を行う。さらに、小領域b2に隣接する次に加工される小領域である小領域b3に対し、X座標の大きな加工穴の順番でレーザ加工を行う。
短冊領域B1内の各小領域に対しては、X座標の大きな加工穴の順番でレーザ加工を行う小領域と、X座標の小さな加工穴の順番でレーザ加工を行う小領域と、を順番に設定しておく。
また、各短冊領域の最後の加工穴の位置が、次の短冊領域での最初の加工穴の位置から遠くなる場合がある。このため、各短冊領域の最後の加工穴の位置が、次の短冊領域での最初の加工穴の位置に近づくよう加工順序を設定してもよい。
また、本実施の形態では、ワークW上を複数の短冊領域に分割し、短冊領域毎にレーザ加工する場合について説明したが、ワークW上を短冊領域に分割することなくワークWの全面をレーザ加工してもよい。この場合、レーザ光の照射位置(加工穴)から次のレーザ光の照射位置(加工穴)までの距離が大きくならないよう、加工順序を設定しておく。
図12は、ワークW上を分割することなく全面をレーザ加工する場合の加工順序の一例を示す図である。また、図13は、ワークW上を分割することなく全面をレーザ加工する場合の加工順序の他の例を示す図である。
例えば、図12に示すように、最初の加工穴S0からレーザ加工を開始して、ワークWの外周側から内側へ向けて加工位置を渦巻状に移動させていく。具体的には、ワークWの頂点を頂点P1,P2,P3,P4とし、最初の加工穴S0が頂点P1の近傍である場合、加工位置を頂点P1の近傍から当該頂点P1に隣接する頂点P2の近傍へ向かって移動させる。これにより、頂点P1の近傍にある加工穴から順番に頂点P2の近傍にある加工穴までレーザ加工していく(s41)。この処理によって、頂点P1と頂点P2を結ぶ辺の近傍(外周部)にある加工穴がレーザ加工される。
つぎに、加工位置を頂点P2の近傍から当該頂点P2に隣接する頂点P3の近傍へ向かって移動させる。これにより、頂点P2の近傍にある加工穴から順番に頂点P3の近傍にある加工穴までレーザ加工していく(s42)。この処理によって、頂点P2と頂点P3を結ぶ辺の近傍(外周部)にある加工穴がレーザ加工される。
つぎに、加工位置を頂点P3の近傍から当該頂点P3に隣接する頂点P4の近傍へ向かって移動させる。これにより、頂点P3の近傍にある加工穴から順番に頂点P4の近傍にある加工穴までレーザ加工していく(s43)。この処理によって、頂点P3と頂点P4を結ぶ辺の近傍(外周部)にある加工穴がレーザ加工される。
さらに、加工位置を頂点P4の近傍から当該頂点P4に隣接する頂点P1の近傍へ向かって移動させる。これにより、頂点P4の近傍にある加工穴から順番に頂点P1の近傍にある加工穴までレーザ加工していく(s44)。この処理によって、頂点P4と頂点P1を結ぶ辺の近傍(外周部)にある加工穴がレーザ加工される。
この後、s41〜s44でレーザ光照射位置を移動させた経路よりも内側で概略矩形を描くようレーザ光照射位置を移動させてレーザ加工を行う。具体的には、s41で移動させた加工経路よりも内側で加工位置を頂点P1方向から頂点P2方向へ向かって移動させ(s45)、s42で移動させた加工経路よりも内側で加工位置を頂点P2方向から頂点P3方向へ向かって移動させる(s46)。また、s43で移動させた加工経路よりも内側で加工位置を頂点P3方向から頂点P4方向へ向かって移動させ(s47)、s44で移動させた加工経路よりも内側で加工位置を頂点P4方向から頂点P1方向へ向かって移動させる(s48)。
以下、同様に、概略円周の半径を小さくさせながら加工位置を渦巻状にワークWの中心に向かって移動させていく。そして、ワークWの略中心にある最後の加工穴E1までレーザ加工を行う。
また、図13に示すように、最初の加工穴S0からレーザ加工を開始して、ワークWの第1の頂点(頂点P1)から、この頂点に対向する第2の頂点(頂点P3)へ向けて、加工位置をジグザグ状に移動させてレーザ加工してもよい。具体的には、頂点P2と頂点P4とを結ぶ線に略平行な方向を移動するよう加工位置を移動させながら、加工位置を頂点P1方向から頂点P3方向へ向かって移動させる。なお、頂点P1と頂点P3を結ぶ線に直交する線に略平行な方向を移動するよう加工位置を移動させながら、加工位置を頂点P1方向から頂点P3方向へ向かって移動させてもよい。
また、本実施の形態で説明した加工手順が設定された加工プログラムを自動生成してもよい。この場合、加工プログラムを作成する加工プログラム作成装置は、ワークW上の各加工穴の位置に関する情報を用いて加工プログラムを作成する。
また、本実施の形態では、ガルバノエリアの中心位置が、レーザ光照射位置の近傍に来るようXYテーブル9を制御したが、レーザ光照射位置がガルバノエリア内であれば、何れの位置にXYテーブル9を移動させてもよい。また、本実施の形態で説明した加工手順(加工経路)を逆再生するよう、最後の加工穴に設定されていた加工穴から順番にレーザ加工を行ってもよい。
従来、ガルバノ加工中はXYテーブル9を停止していたので、XYテーブル9の移動時間(無加工時間)がワークWの一枚あたり約19.2秒であった。本実施の形態で説明したレーザ加工方法によってレーザ加工することにより、無加工時間を2.4秒程度に削減でき、生産性を向上することができる。
また、従来は、XYテーブル9の移動中は無加工であったので、XYテーブル9の移動速度や加速度を高めることによってレーザ加工時間を短縮していた。このため、XYテーブル9のモータ容量が大きくなり、XYテーブル9の構造が大きくなるとともにXYテーブル9の作製費や動作費に高コストを要していた。一方、本実施の形態では、少なくともY軸方向へは加工中に100mm/sec程度の速度でしかXYテーブル9が移動しないので、XYテーブル9のモータ容量を下げることができ、またXYテーブル9の構成を簡略化することができる。また、制御装置以外は、現行のレーザ加工装置の構成をそのまま用いてレーザ加工できるので、低コストでレーザ加工を実現できる。
このように実施の形態によれば、レーザ加工対象となる加工穴および次にレーザ加工対象となる加工穴の両方がガルバノエリア内に収まるよう、ガルバノエリア内でのレーザ光の照射位置を移動させつつXYテーブル9をXY平面内で停止させることなく所定の速度で移動させて各加工穴を順番にレーザ加工するので、簡易な制御によって短時間で加工穴へのレーザ加工を行うことが可能になる。
また、ワークW上の領域を短冊領域に分割して短冊領域毎にレーザ加工を行うので、簡易な制御によって各加工穴へのレーザ加工を行うことが可能になる。また、短冊領域B1でのY座標が小さい加工穴から大きい加工穴の順番で、短冊領域B1内の各加工穴へのレーザ加工を行なわせるので、簡易な制御によって各加工穴へのレーザ加工を行うことが可能になる。
また、レーザ加工がサイクル加工である場合に、1つの短冊領域に対してサイクル加工を完了させた後、次の短冊領域に対してサイクル加工を行う処理を順番に行っていくので簡易な制御によって各加工穴へのレーザ加工を行うことが可能になる。また、レーザ加工がサイクル加工である場合に、短冊領域A1に対して1ショットずつのレーザ加工を実行させた後、短冊領域A2に対して1ショットずつのレーザ加工を実行する処理を所定回数繰り返すので、簡易な制御によって各加工穴へのレーザ加工を行うことが可能になる。
また、リニアスケール7x,7yは、ガルバノコントローラ1へのXYテーブル位置情報を、XYテーブルコントローラ2を介することなく直接ガルバノコントローラ1に送るので、ガルバノコントローラ1へ入力されるXYテーブル位置情報の遅延を防止することができる。これにより、XYテーブル9とガルバノスキャナGx,Gyとの協調制御を正確に行うことが可能となる。
以上のように、本発明に係る加工制御装置、レーザ加工装置および加工制御方法は、被加工物のレーザ加工に適している。
1 ガルバノコントローラ
2 XYテーブルコントローラ
3 加工プログラム記憶部
4 加工指示部
6 レーザ発振器
7x,7y リニアスケール
9 XYテーブル
11,21 XYテーブル位置情報入力部
12 ガルバノスキャナ制御部
22 XYテーブル制御部
100 レーザ加工装置
200 制御装置
Gx,Gy ガルバノスキャナ
W ワーク

Claims (8)

  1. 被加工物を載置して前記被加工物の主面と平行な面内であるXY平面内を移動するXYテーブルと、レーザ光源から出射されたレーザ光をガルバノエリア内で位置決めして前記被加工物上にレーザ光を照射させるガルバノスキャナと、を制御する加工制御装置において、
    前記被加工物上に形成する複数の加工穴を順番にレーザ加工する際に、レーザ加工対象となる加工穴および次にレーザ加工対象となる加工穴の両方がガルバノエリア内に収まるよう、前記XYテーブルと前記ガルバノスキャナとの協調制御として、前記ガルバノエリア内でのレーザ光の照射位置を移動させつつ前記XYテーブルを前記XY平面内のX方向またはY方向の少なくとも1方向で停止させることなく所定の速度で移動させる制御部を備えることを特徴とする加工制御装置。
  2. 前記被加工物上の加工領域は、所定方向に平行となるよう短冊状の領域に分割された複数からなる短冊領域であり、
    前記制御部は、前記短冊領域毎に前記協調制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の加工制御装置。
  3. 前記制御部は、前記短冊領域での長手方向の座標が小さい加工穴から大きい加工穴の順番または前記短冊領域での長手方向の座標が大きい加工穴から小さい加工穴の順番で、前記短冊領域内の各加工穴へのレーザ加工を行なわせることを特徴とする請求項2に記載の加工制御装置。
  4. 前記レーザ加工が、前記加工穴を1ショットずつ加工した後に再び前記加工穴を1ショットずつ加工する処理を繰り返すサイクル加工である場合、
    前記制御部は、1つの短冊領域に対してサイクル加工を完了させた後、次の短冊領域に対してサイクル加工を行う処理を順番に行っていくことを特徴とする請求項2または3に記載の加工制御装置。
  5. 前記レーザ加工が、前記加工穴を1ショットずつ加工した後に再び前記加工穴を1ショットずつ加工する処理を繰り返すサイクル加工である場合、
    前記制御部は、第1の短冊領域に対して1ショットずつのレーザ加工を実行させた後、次の短冊領域である第2の短冊領域に対して1ショットずつのレーザ加工を実行する処理を所定回数繰り返すことを特徴とする請求項2または3に記載の加工制御装置。
  6. 被加工物を載置して前記被加工物の主面と平行な面内であるXY平面内を移動するXYテーブルと、
    レーザ光源から出射されたレーザ光をガルバノエリア内で位置決めして前記被加工物上にレーザ光を照射させるガルバノスキャナと、
    前記XYテーブルおよび前記ガルバノスキャナを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記被加工物上に形成する複数の加工穴を順番にレーザ加工する際に、レーザ加工対象となる加工穴および次にレーザ加工対象となる加工穴の両方がガルバノエリア内に収まるよう、前記XYテーブルと前記ガルバノスキャナとの協調制御として、前記ガルバノエリア内でのレーザ光の照射位置を移動させつつ前記XYテーブルを前記XY平面内のX方向またはY方向の少なくとも1方向で停止させることなく所定の速度で移動させることを特徴とするレーザ加工装置。
  7. 前記XYテーブルの前記XY平面内での位置を位置情報として検出する位置検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記位置情報を用いて前記ガルバノスキャナを制御するガルバノコントローラと、前記位置情報を用いて前記XYテーブルを制御するXYテーブルコントローラとを有し、
    前記位置情報は、前記XYテーブルコントローラを介さず直接ガルバノコントローラに入力されることを特徴とする請求項6に記載のレーザ加工装置。
  8. 被加工物を載置して前記被加工物の主面と平行な面内であるXY平面内を移動するXYテーブルと、レーザ光源から出射されたレーザ光をガルバノエリア内で位置決めして前記被加工物上にレーザ光を照射させるガルバノスキャナと、を制御する加工制御方法において、
    前記被加工物上に形成する複数の加工穴を順番にレーザ加工する際に、レーザ加工対象となる加工穴および次にレーザ加工対象となる加工穴の両方がガルバノエリア内に収まるよう、前記XYテーブルと前記ガルバノスキャナとの協調制御として、前記ガルバノエリア内でのレーザ光の照射位置を移動させつつ前記XYテーブルを前記XY平面内のX方向またはY方向の少なくとも1方向で停止させることなく所定の速度で移動させる制御ステップを含むことを特徴とする加工制御方法。
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