JP2011138388A - データ補正装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】対象物の画像に関わるデータを補正するデータ補正装置は、補正対象のデータを連結したベクトルデータを部分空間へ射影して次元削減された射影ベクトルを生成し、その射影ベクトルの次元を復元して次元復元されたベクトルデータを生成する次元復元処理とを実行することにより、複数の次元復元されたベクトルデータを変動の種類毎に生成する。そして、データ補正装置は、射影ベクトルに基づいて対象物の変動を判定し、その判定結果に基づいて上記複数の次元復元されたベクトルデータを統合して補正後のデータとして出力する。
【選択図】図1
Description
対象物の画像に関わるデータを補正するデータ補正装置であって、
補正対象のデータを連結したベクトルデータを入力する入力手段と、
前記ベクトルデータを部分空間へ射影して次元削減された射影ベクトルを生成する次元削減処理と、前記射影ベクトルの次元を復元して次元復元されたベクトルデータを生成する次元復元処理とを実行することにより、複数の次元復元されたベクトルデータを前記画像における前記対象物の変動の種類毎に生成する生成手段と、
前記射影ベクトルに基づいて前記対象物の変動を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて前記複数の次元復元されたベクトルデータを統合して、補正後のデータとして出力する統合手段とを備える。
第1実施形態による画像処理(データ補正処理)を実行可能な画像処理装置の構成を、図2のブロック図に示す。本実施形態の画像処理装置は顔画像中の複数の特徴点位置(ここでは顔の各器官に関連する特徴の位置)を決定する機能を有する。
V = (v1,v2,v3,‥,v2×f )T …(1)
f:特徴点の数
Pa=Ea T(V−Aa) …(2)
Aa=(Aa,1,Aa,2, Aa,3, ‥, Aa,2×f)T …(3)
Ea=(ua,1,ua,2,‥, ua,p) …(4)
Va’=EaPa + Aa …(6)
逆射影した復元ベクトルVa’は図5に示す特徴点ベクトル502の形式のデータであるため、特徴点ベクトル取得処理(S102)で取得したベクトルデータと同様に座標データ列501に対応付ける事が可能である。
判別結果n = sign(Wn TD− h) (7)
Wn T = (wn,1,wn,2,‥,wn,p×3)
h:閾値
n:1〜3(SVM識別器1〜3に対応)
sign:符号判定器
Presult = (C1×Pa+ C2×Pb+ C3×Pc)/(C1+ C2 + C3) …(8)
即ち信頼度を利用して複数の次元復元結果の重み付き平均手法により最終的な幾何学的補正結果を生成するようにしてもよい。
以下、第2実施形態について図8、図9を用いて説明する。第2実施形態の画像処理装置の構成は第1実施形態(図2)と同様であり、顔画像中の複数の特徴点位置を決定する機能を提供する。また、図8において第1実施形態(図1)と同様の構成には同一の参照番号を付してある。以下、第2実施形態について第1実施形態との差異を主として説明する。特徴点位置補正処理部82は第2実施形態による特徴点位置補正処理を実行し、第1重心探索処理(S101)において算出された各特徴点位置候補を補正する。ステップS101、S102、S803〜S806、S107は全てCPU208が処理する。
Pd = Ed T(V−Ad) …(9)
Ad = (Ad,1,Ad,2, Ad,3, ‥, Ad,2×f)T …(10)
Ed = (ud,1,ud,2,‥, ud,p) …(11)
ud,1, ud,2,‥, ud,pは主成分分析によって得られたそれぞれ2×f次元の正規直交ベクトルである。当該実施形態の場合それぞれ28次元ベクトルとなる。pは射影ベクトルPdの次元であり当該実施形態では6とする。主成分分析によって得られる正規直交ベクトルの選択法も第1実施形態と同じである。射影行列Ed及び平均ベクトルAdはROM209或いはRAM210に予め格納されているものとする。CPU208は(9)式の演算結果をRAM210に格納する。
Vd’=EdPd + Ad …(12)
以上の次元削減処理(S803d)と次元復元処理(ステップS804d)により共通部分空間への射影に基づく補正後特徴点ベクトルが生成される。ここでの補正処理により大きな外れ値を除去し、後段の特徴点位置補正処理(84a〜84c)の安定度を高める事ができる。
判別結果n = sign(Wn TPd−h) …(13)
Wn T = (wn,1,wn,2,‥,wn,p)
h:閾値
n:1〜3(SVM識別器1〜3に対応)
以下、第3実施形態による画像処理装置について図10、図11を用いて説明する。第3実施形態の画像処理装置も第1実施形態と同様の構成(図2)を有し、顔画像中の複数の特徴点位置を決定する機能を提供する。以下、第1実施形態との差異を中心に説明する。
Pd = Ed T(V−Ad) …(14)
Ea=(ua,1,ua,2,‥, ua,p) …(16)
Ed=(ud,1,ud,2,‥, ud,p) …(17)
Aa=(Aa,1,Aa,2,Aa,3,‥, Aa,2×f)T …(18)
Ad=(Ad,1,Ad,2,Ad,3,‥, Ad,2×f)T …(19)
ここで、上記の式(14)は全て線形行列演算であるため行列の合成により、
Va’=EaEa TEdPd+EaEa T(Ad - Aa)+Aa
= BaPd+Ca …(20)
に整理する事ができる。
Ba=EaEa TEd …(21)
Caは新たに生成した平均ベクトル
Ca=EaEa T(Ad - Aa)+Aa …(22)
であり、何れも処理に先だって算出する事ができる。即ち、図11において1101に示す一連の処理ステップ群を1102に示す次元復元処理(S1004a)にまとめる事ができる。以上のように、次元復元処理(S104a)では、上記の式(21)、式(22)で予め生成した逆射影行列1003a(逆射影行列Baと平均ベクトルCa)を用いて逆射影処理を行う。以上の処理により変動に特化(ここでは正面顔)した補正を実現することができる。
Vb’=BbPd + Cb …(23)
Bb=EbEb TEd …(24)
Cb=EbEb T(Ad - Ab)+Ab …(25)
Vc’=BcPd + Cc …(26)
Bc=EcEc TEd …(27)
Cb=EcEc T(Ad- Ac)+Ac …(28)
以下、第4実施形態の画像判別装置について図12〜図14を用いて説明する。第4実施形態では、特徴点の位置に基づいて特徴抽出を行い当該抽出結果に基づいて識別処理を実行する機能を提供する画像判別装置を説明する。なお、第4実施形態による画像判別装置の構成も第1実施形態(図2)と同様である。第4実施形態による画像判別装置の動作を図12を用いて説明する。なお、図12において、特徴位置信頼度算出処理10、特徴位置信頼度マップ11、第1重心探索処理(S101)、特徴点位置補正処理1002は、第3実施形態と同様のものである。
第1〜第4実施形態では、特徴点の補正に本発明を適用した場合について説明したが、第5実施形態では画像データの補正に適用した場合について説明する。なお、第5実施形態による画像処理装置の構成も第1実施形態(図2)と同様である。ただし、特徴位置信頼度算出処理部204は無くてもよい。以下、図15を用いて本実施形態の動作について説明する。
I=(i1,i2,i,… ,in)T
in:画素値、
n:切り出し画像領域内の総画素数
Pd=Ed T(I−Ad) …(29)
Ad=(Ad,1,Ad,2, Ad,3, ‥, Ad,n)T …(30)
Ed=(ud,1,ud,2,‥, ud,p) …(31)
ud,1, ud,2,‥, ud,pは主成分分析によって得られたそれぞれn次元の正規直交ベクトルである。
Ia=BaPd + Ca …(32)
ここでBaは予め生成した射影行列、
Ba=EaEa TEd …(33)
Caは予め生成した平均ベクトル、
Ca=EaEa T(Ad - Aa)+Aa …(34)
でありEd、Adはそれぞれ上述した射影行列1501dにおける射影行列と平均ベクトルである。一方、Ea、Aaは特定の変動に対応する多量の学習用画像ベクトルを用いて主成分分析により生成した射影行列、平均ベクトルである。ここでは正面向きの顔画像を用いて生成した射影ベクトルを使用する。次元復元処理(S1503a)で実際に使用する射影行列Ba及び平均ベクトルCaの算出式は第3実施形態と同じであり、図11に示したように2つの補正処理に必要な行列演算の合成である。逆射影行列1501aは、射影行列Ba及び平均ベクトルCaを含む。
Ib’=BbPd +Cb …(35)
Bb=EbEb TEd …(36)
Cb=EbEb T(Ad - Ab)+Ab …(37)
復元処理(S1503b)では(35)式に従って補正画像ベクトルを生成する。
Ic’=BcPd +Cc …(38)
Bc=EcEc TEd …(39)
Cb=EcEc T(Ad - Ac)+Ac …(40)
復元処理(S1503c)では(38)式に従って補正画像ベクトルを生成する。
実施形態では変動判定の手法として線形SVMによる場合について説明したが、本発明はこれに限るわけではなく様々な手法を適用可能である。例えば、非線形SVMを適用した場合、演算回数が大幅に増加するため、本発明の特徴である少ないデータ(射影ベクトル)からの変動判定効果の優位性がより高まる。
また、実施形態では主成分分析により生成した射影行列で部分空間へ射影する場合について説明したが、他の手法を用いてもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (11)
- 対象物の画像に関わるデータを補正するデータ補正装置であって、
補正対象のデータを連結したベクトルデータを入力する入力手段と、
前記ベクトルデータを部分空間へ射影して次元削減された射影ベクトルを生成する次元削減処理と、前記射影ベクトルの次元を復元して次元復元されたベクトルデータを生成する次元復元処理とを実行することにより、複数の次元復元されたベクトルデータを前記画像における前記対象物の変動の種類毎に生成する生成手段と、
前記射影ベクトルに基づいて前記対象物の変動を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて前記複数の次元復元されたベクトルデータを統合して、補正後のデータとして出力する統合手段とを備えることを特徴とするデータ補正装置。 - 前記生成手段は、変動の種類毎に用意された複数の射影行列を用いて前記ベクトルデータを部分空間へ射影することにより次元削減された複数の射影ベクトルを生成し、前記複数の射影行列を用いて前記複数の射影ベクトルのそれぞれの次元を復元することにより複数の次元復元されたベクトルデータを生成し、
前記判定手段は、前記複数の射影ベクトルに基づいて前記対象物の変動を判定することを特徴とする請求項1に記載のデータ補正装置。 - 前記生成手段は、
複数種類の変動にわたるデータを学習することにより生成された第1の射影行列を用いて次元削減処理と次元復元処理を行い、次元削減された第1の射影ベクトルと第1の次元復元されたベクトルデータを生成し、
変動の種類ごとにデータを学習することにより生成された複数の第2の射影行列を用いて前記第1の次元復元されたベクトルデータについて次元削減処理と次元復元処理を行うことにより前記複数の次元復元されたベクトルデータを生成し、
前記判定手段は、前記第1の射影ベクトルに基づいて前記対象物の変動を判定することを特徴とする請求項1に記載のデータ補正装置。 - 前記生成手段は、
複数種類の変動にわたるデータを学習することにより生成された第1の射影行列を用いて次元削減処理を行い次元削減された第1の射影ベクトルを生成し、
変動の種類毎にデータを学習することにより生成された複数の第2の射影行列を用いて前記第1の射影ベクトルから前記複数の次元復元されたベクトルデータを生成し、
前記判定手段は、前記第1の射影ベクトルに基づいて前記対象物の変動を判定することを特徴とする請求項3に記載のデータ補正装置。 - 前記複数の第2の射影行列の各々は、前記第1の射影ベクトルを前記第1の射影行列を用いて次元復元する演算と、変動の種類毎にデータを学習して得られた射影行列による次元削減及び次元復元の演算とを合成した演算行列であることを特徴とする請求項4に記載のデータ補正装置。
- 前記統合手段は、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記複数の次元復元されたベクトルデータに対する重みを決定し、前記複数の次元復元されたベクトルデータの重み付き平均を算出することにより前記補正後のデータを得ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のデータ補正装置。
- 前記対象物の画像に関わるデータとは、対象物の画像データから抽出された特徴点位置を示す特徴データであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のデータ補正装置。
- 前記対象物の画像に関わるデータとは、前記対象物の画像データであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のデータ補正装置。
- 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のデータ補正装置と、
前記補正後のデータを用いて画像中の対象物を判別する判別手段と備えることを特徴とする画像判別装置。 - 対象物の画像に関わるデータを補正するデータ補正装置の制御方法であって、
入力手段が、補正対象のデータを連結したベクトルデータを入力する入力工程と、
生成手段が、前記ベクトルデータを部分空間へ射影して次元削減された射影ベクトルを生成する次元削減処理と、前記射影ベクトルの次元を復元して次元復元されたベクトルデータを生成する次元復元処理とを実行することにより、複数の次元復元されたベクトルデータを変動の種類毎に生成する生成工程と、
判定手段が、前記射影ベクトルに基づいて前記対象物の変動を判定する判定工程と、
統合手段が、前記判定工程の判定結果に基づいて前記複数の次元復元されたベクトルデータを統合して、補正後のデータとして出力する統合工程とを有することを特徴とするデータ補正装置の制御方法。 - コンピュータを請求項1乃至9のいずれか1項に記載された装置の各手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
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