JP2011136596A - 樹脂部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】表皮材に亀裂や剥離等が生じることを抑制する。
【解決手段】樹脂部品10は、被取付部18側を向く取付面12Bと、取付面12Bと交わる外表面12Aとを有する発泡材20と、外表面12Aを覆う表皮本体部22Aを有する表皮材22と、取付面12Bから突出する取付部14Bを有する取付部材14とを備えている。発泡材20には、外表面12A及び取付面12Bの一部である第一外表面12A−1及び第一取付面12B−1を構成し、取付部14Bに作用する外力が伝達可能に取付部14Bと連結された外力受け部26と、外力受け部26と隣接し、外表面12A及び取付面12Bの他の一部である第二外表面12A−2及び第二取付面12B−2を構成する隣接部28とが形成され、表皮材22には、表皮本体部22Aにおける取付面12B側の端部から取付部14B側に向けて延出されて取付面12Bと密着された延出表皮部22Bが形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、樹脂部品に関する。
従来、樹脂部品としては、次のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、特許文献1には、スポイラーの本体部を構成する発泡材(内装部材)と、この発泡材の外表面を覆う表皮材(外装部材)と、取付部材(取付具)とを有するスポイラーが開示されている。
特開平4−121288号公報 特開昭61−257342号公報 特開2004−17814号公報
しかしながら、特許文献1に記載のスポイラーでは、取付部材に外力(被取付部からの反力)が入力された場合に、表皮材に亀裂や剥離等が生じる虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、取付部材に外力が入力された場合でも、表皮材に亀裂や剥離等が生じることを抑制できる樹脂部品を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の樹脂部品は、被取付部側を向く取付面と、前記取付面と交わる外表面とを有する樹脂部品本体部を構成する発泡材と、前記外表面を覆う表皮本体部を有する表皮材と、前記取付面から露出する取付部を有する取付部材と、を備え、前記発泡材及び前記取付部材の少なくとも一方には、前記取付面及び前記外表面の一部である第一取付面及び第一外表面を構成すると共に、前記取付部に作用する外力が伝達可能に前記取付部と連結された外力受け部が形成され、前記発泡材には、前記外力受け部と隣接すると共に、前記取付面及び前記外表面の他の一部である第二取付面及び第二外表面を構成する隣接部が形成され、前記表皮材には、前記表皮本体部における前記取付面側の端部から前記取付部側に向けて延出されて前記取付面と密着された延出表皮部が形成されている。
この樹脂部品によれば、例えば、樹脂部品に衝撃が加わり、取付部に対して、第一外表面の法線方向と略平行な方向に外力(被取付部からの反力)が入力された場合には、この外力が外力受け部に伝達される。そして、この外力受け部を覆う表皮本体部の一部に法線方向に荷重が加わる。
しかしながら、表皮材には、表皮本体部における取付面側の端部から取付部側に向けて延出されて取付面と密着された延出表皮部が形成されている。従って、上述のように、表皮本体部の一部に法線方向に荷重が加わった場合でも、この荷重の加わる方向に延びて取付面と密着された延出表皮部により、表皮本体部に加わる法線方向への荷重を低減することができる。これにより、表皮本体部における外力受け部と隣接部との間の部分に作用するせん断力を抑制することができるので、この部分に亀裂や剥離等が生じることを抑制することができる。
請求項2に記載の樹脂部品は、請求項1に記載の樹脂部品において、前記外力受け部が前記発泡材に形成された構成とされている。
この樹脂部品によれば、外力受け部が発泡材に形成されているので、取付部から外力受け部に外力が伝達された場合でも、この外力受け部が変形することにより、表皮本体部に加わる法線方向への荷重を低減(吸収)することができる。これにより、表皮材に亀裂や剥離等が生じることをより一層抑制することができる。
請求項3に記載の樹脂部品は、請求項1に記載の樹脂部品において、前記取付部材に、前記発泡材と密着されると共に、クランク状を成す前記外力受け部としての本体部が形成された構成とされている。
この樹脂部品によれば、取付部材に形成された外力受け部としての本体部は、発泡材と密着されると共に、クランク状を成している。従って、取付部材が例えば直線状に形成された場合に比して、取付部材と発泡材との密着面積を拡大することができるので、発泡材に対する取付部材の取付強度を向上させることができる。
請求項4に記載の樹脂部品は、請求項1に記載の樹脂部品において、前記外力受け部が、前記発泡材に形成され、前記取付部材に、前記外力受け部と前記取付部とを連結すると共に、前記発泡材と密着され、且つ、クランク状を成す本体部が形成された構成とされている。
この樹脂部品によれば、外力受け部が発泡材に形成されているので、取付部から外力受け部に外力が伝達された場合でも、この外力受け部が変形することにより、表皮本体部に加わる法線方向への荷重を低減(吸収)することができる。これにより、表皮材に亀裂や剥離等が生じることをより一層抑制することができる。
また、取付部材には、外力受け部と取付部とを連結すると共に、発泡材と密着された本体部が形成されている。そして、この本体部は、クランク状を成している。従って、取付部材が例えば直線状に形成された場合に比して、取付部材と発泡材との密着面積を拡大することができるので、発泡材に対する取付部材の取付強度を向上させることができる。
以上詳述したように、本発明によれば、取付部材に外力(被取付部からの反力)が入力された場合でも、表皮材に亀裂や剥離等が生じることを抑制できる。
本発明の第一実施形態に係る樹脂部品の要部拡大斜視図であって、この樹脂部品を裏側から見た図である。 図1に示されるA部の一部断面を含む要部拡大斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る樹脂部品の構成を示す図2に対応する図である。 本発明の第三実施形態に係る樹脂部品の構成を示す図2に対応する図である。 本発明の第四実施形態に係る樹脂部品の構成を示す図2に対応する図である。 比較例に係る樹脂部品の構成を示す図2に対応する図である。
[第一実施形態]
はじめに、本発明の第一実施形態について説明する。
なお、各図において示される矢印UP、矢印FR、矢印OUTは、車両上下方向上側、車両前後方向前側、車両幅方向外側(車両右側)をそれぞれ示している。
図1に示される樹脂部品10は、例えば、乗用自動車等の車両におけるフロントバンパカバーとして構成されている。この樹脂部品10は、周縁部に複数の取付部材14〜17を備えており、この取付部材14〜17によって、バンパリインフォースメント等の車体の一部である被取付部18に取り付けられるようになっている。
この樹脂部品10は、上述の取付部材14〜17の他に、図2に示されるように、発泡材20と、表皮材22とを有して構成されている。
発泡材20は、この樹脂部品10の本体部12を構成するものであり、略車両上側を向く上面12U及び略車両前側を向く前面12Fを有する外表面12A(意匠面)と、被取付部18側を向く取付面12Bとを有している。この外表面12A(上面12U)と取付面12Bとは、互いに交わっている(互いに直交している)。
取付部材14は、樹脂ソリッド体によって構成されており、本体部14Aと、取付部14Bとを有する舌片状に形成されている。本体部14Aは、外表面12A(上面12U)に対する車両下側に間隔を有した状態で発泡材20に埋設されており、取付部14Bは、取付面12Bから被取付部18側に突出(露出)されている。また、この取付部材14は、予め樹脂成形によって形成された後に、インサート成形されることにより、発泡材20と一体化(密着)されている。
表皮材22は、例えば、フィルム等によって構成されており、表皮本体部22Aと、延出表皮部22Bとを有している。表皮本体部22Aは、外表面12Aを覆うと共に、この外表面12Aと密着されている。一方、延出表皮部22Bは、この表皮本体部22Aにおける取付面12B側の端部から取付部14B側に向けて延出され、取付面12Bと密着されている。
また、上述の発泡材20において、車両上下方向における本体部14Aと表皮本体部22Aとの間の部分は、本体部14Aを介して取付部14Bと連結された(取付部14Bに作用する外力が伝達可能に取付部14Bと連結された)外力受け部26として構成されている。この外力受け部26は、外表面12A及び取付面12Bの一部である第一外表面12A−1及び第一取付面12B−1を構成している。なお、図2では、理解の容易のために、外力受け部26が二点鎖線で示されている。
また、この発泡材20において、フロントバンパカバーである樹脂部品10の長手方向(矢印X方向)に外力受け部26と隣接する部分は、隣接部28として構成されている。この隣接部28は、外表面12A及び取付面12Bの他の一部である第二外表面12A−2及び第二取付面12B−2を構成している。
なお、ここでは、取付部材14及びその周辺構造を図2に示して説明したが、図1に示されるその他の取付部材15〜17及びその周辺構造についても、上記と同様の構造とされている。
次に、本発明の第一実施形態の作用及び効果について説明する。
先ず、本発明の第一実施形態の作用及び効果をより明確にするために、比較例について説明する。なお、比較の容易のために、この比較例に係る樹脂部品60において、上述の樹脂部品10と同一の構成については、同一の符合を用いている。
図6に示される樹脂部品60は、上述の樹脂部品10に対し、外力受け部26が省かれて表皮材22が取付部材14の本体部14Aに直接的に密着されると共に、表皮材22から上述の延出表皮部22Bが省かれた構成とされている。
しかしながら、この樹脂部品60では、図6の上図に示されるように、例えば、フロントバンパカバーである樹脂部品60が縁石等と接触することによってこの樹脂部品60に衝撃が加わり、取付部14Bに対して、本体部14Aの表面の法線方向と略平行な方向に外力Fが入力された場合(つまり、被取付部18からの車両上下方向の反力が入力された場合)には、この本体部14Aを覆う表皮材22の一部に法線方向に荷重が加わる。
従って、図6の下図に示されるように、この表皮材22における本体部14Aと隣接部28(発泡材20における本体部14Aと隣接する部分)との間の部分に作用するせん断力によって、この部分に亀裂Cや剥離等が生じる虞がある。
これに対し、図2に示されるように、本発明の第一実施形態に係る樹脂部品10によれば、発泡材20には、車両上下方向における本体部14Aと表皮本体部22Aとの間に外力受け部26が形成されている。また、表皮材22には、表皮本体部22Aにおける取付面12B側の端部から取付部14B側に向けて延出されて取付面12Bと密着された延出表皮部22Bが形成されている。
従って、上述のように、取付部14Bに対して外力Fが入力されて、表皮本体部22Aの一部に法線方向に荷重が加わった場合でも、この荷重の加わる方向に延びて取付面12Bと密着された延出表皮部22Bにより、表皮本体部22Aに加わる法線方向への荷重を低減することができる。これにより、表皮本体部22Aにおける外力受け部26と隣接部28との間の部分(矢印Bで示される部分)に作用するせん断力を抑制することができるので、この部分に亀裂や剥離等が生じることを抑制することができる。
しかも、外力受け部26は、発泡材20に形成されているので、取付部14Bから外力受け部26に外力が伝達された場合でも、この外力受け部26が変形することにより、表皮本体部22Aに加わる法線方向への荷重を低減(吸収)することができる。これにより、表皮材22に亀裂や剥離等が生じることをより一層抑制することができる。
次に、本発明の第一実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態において、樹脂部品10は、フロントバンパカバーとして構成されていたが、車両に備えられるその他の外装部品(例えば、リアバンパカバー、フェンダパネル等)や、内装部品(例えば、トリムカバーやインストルメントパネル等)として構成されていても良い。
また、表皮材22は、フィルムによって構成されていたが、例えば、塗装材が硬化されて形成された塗装膜によって構成されていても良い。
また、取付部材14は、予め樹脂成形によって形成された後に、インサート成形されることにより、発泡材20と一体化されていたが、予め樹脂成形によって形成された後に、圧入や嵌合される等により発泡材20に一体的に組み付けられていても良い。
また、取付部14Bは、取付面12Bから突出されていたが、取付面12Bから被取付部18側に露出されていれば(被取付部18と取付可能であれば)、発泡材20の内側に配置されていても良い。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
図3に示される本発明の第二実施形態に係る樹脂部品30は、上述の本発明の第一実施形態に係る樹脂部品10に対し、次の如く構成が変更されている。
すなわち、この樹脂部品30は、取付部材34を備えている。取付部材34は、表皮本体部22Aに密着された外力受け部としての本体部34Aと、取付面12Bから突出された取付部34Bとを有して構成されている。本体部34Aは、その取付部34B側が表皮本体部22Aと反対側(車両下側)に曲折されており、全体的にクランク状(L字状)を成している。
また、この本体部34Aは、発泡材20とで樹脂部品30の本体部12を構成しており、この本体部12の外表面12A及び取付面12Bの一部である第一外表面12A−1及び第一取付面12B−1を構成している。さらに、取付部材34は、予め樹脂成形によって形成された後に、インサート成形されることにより、発泡材20と一体化されている。そして、これにより、本体部34Aは、発泡材20と密着されている。
次に、本発明の第二実施形態の作用及び効果について説明する。
この樹脂部品30によれば、例えば、樹脂部品30に衝撃が加わり、取付部34Bに対して、第一外表面12A−1の法線方向と略平行な方向に外力Fが入力された場合(つまり、被取付部18からの車両上下方向の反力が入力された場合)には、この外力が本体部34Aに伝達される。そして、この本体部34Aを覆う表皮本体部22Aの一部に法線方向に荷重が加わる。
しかしながら、表皮材22には、表皮本体部22Aにおける取付面12B側の端部から取付部34B側に向けて延出されて取付面12Bと密着された延出表皮部22Bが形成されている。従って、上述のように、表皮本体部22Aの一部に法線方向に荷重が加わった場合でも、この荷重の加わる方向に延びて取付面12Bと密着された延出表皮部22Bにより、表皮本体部22Aに加わる法線方向への荷重を低減することができる。これにより、表皮本体部22Aにおける本体部34Aと隣接部28との間の部分(矢印Bで示される部分)に作用するせん断力を抑制することができるので、この部分に亀裂や剥離等が生じることを抑制することができる。
しかも、取付部材34に形成された本体部14Aは、発泡材20と密着されると共に、クランク状を成している。従って、取付部材34が例えば直線状に形成された場合(図6参照)に比して、取付部材34と発泡材20との密着面積を拡大することができるので、発泡材20に対する取付部材34の取付強度を向上させることができる。
なお、本発明の第二実施形態において、上述の本発明の第一実施形態と同様の構成につては、本発明の第一実施形態における変形例と同様の変形例を採ることが可能である。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態について説明する。
図4に示される本発明の第三実施形態に係る樹脂部品40は、上述の本発明の第一実施形態に係る樹脂部品10に対し、次の如く構成が変更されている。
すなわち、この樹脂部品40は、取付部材44を備えている。取付部材44は、発泡材20に埋設された本体部44Aと、取付面12Bから突出された取付部44Bとを有して構成されている。本体部44Aは、その取付部44B側が表皮本体部22A側(車両上側)に曲折されており、全体的にクランク状(L字状)を成している。
また、発泡材20において、車両上下方向における本体部44Aと表皮本体部22Aとの間の部分は、本体部44Aを介して取付部44Bと連結された(取付部44Bに作用する外力が伝達可能に取付部44Bと連結された)外力受け部46として構成されている。この外力受け部46は、外表面12A及び取付面12Bの一部である第一外表面12A−1及び第一取付面12B−1を構成している。なお、図4では、理解の容易のために、外力受け部46が二点鎖線で示されている。
次に、本発明の第三実施形態の作用及び効果について説明する。
この樹脂部品40によれば、例えば、フロントバンパカバーである樹脂部品40が縁石等と接触することによってこの樹脂部品40に衝撃が加わり、取付部44Bに対して、第一外表面12A−1の法線方向と略平行な方向に外力Fが入力された場合(つまり、被取付部18からの車両上下方向の反力が入力された場合)には、この外力が本体部44Aを介して外力受け部46に伝達される。そして、この外力受け部46を覆う表皮本体部22Aの一部に法線方向に荷重が加わる。
しかしながら、表皮材22には、表皮本体部22Aにおける取付面12B側の端部から取付部44B側に向けて延出されて取付面12Bと密着された延出表皮部22Bが形成されている。従って、上述のように、表皮本体部22Aの一部に法線方向に荷重が加わった場合でも、この荷重の加わる方向に延びて取付面12Bと密着された延出表皮部22Bにより、表皮本体部22Aに加わる法線方向への荷重を低減することができる。これにより、表皮本体部22Aにおける外力受け部46と隣接部28との間の部分(矢印Bで示される部分)に作用するせん断力を抑制することができるので、この部分に亀裂や剥離等が生じることを抑制することができる。
しかも、外力受け部46が発泡材20に形成されているので、取付部44Bから外力受け部46に外力が伝達された場合でも、この外力受け部46が変形することにより、表皮本体部22Aに加わる法線方向への荷重を低減(吸収)することができる。これにより、表皮材22に亀裂や剥離等が生じることをより一層抑制することができる。
また、取付部材44には、外力受け部46と取付部44Bとを連結すると共に、発泡材20と密着された本体部44Aが形成されている。そして、この本体部44Aは、クランク状を成している。従って、取付部材44が例えば直線状に形成された場合(図6参照)に比して、取付部材44と発泡材20との密着面積を拡大することができるので、発泡材20に対する取付部材44の取付強度を向上させることができる。
なお、本発明の第三実施形態において、上述の本発明の第一実施形態と同様の構成につては、本発明の第一実施形態における変形例と同様の変形例を採ることが可能である。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態について説明する。
図5に示される本発明の第四実施形態に係る樹脂部品50は、上述の本発明の第一実施形態に係る樹脂部品10に対し、次の如く構成が変更されている。
すなわち、この樹脂部品50は、取付部材54を備えている。取付部材54は、発泡材20に埋設された本体部54Aと、取付面12Bから突出された取付部54Bとを有して構成されている。本体部54Aは、取付部54Bと反対側が表皮本体部22Aと密着されると共に、取付部54B側が表皮本体部22Aと車両上下方向に離間されるように、その中央部にて曲折されており、全体的にクランク状(S字状)を成している。
また、発泡材20における本体部54Aと延出表皮部22Bとの間は、取付部材54を支持する支持部20Aとして構成されている。この支持部20Aは、本体部54Aとで外力受け部56を構成している。この外力受け部56は、外表面12A及び取付面12Bの一部である第一外表面12A−1及び第一取付面12B−1を構成している。
つまり、第一外表面12A−1は、本体部54Aに形成された上面54Uと、支持部20Aに形成された上面20Uとによって構成されており、第一取付面12B−1は、支持部20Aに形成された側面(延出表皮部22Bとの密着面)によって構成されている。
さらに、取付部材54は、予め樹脂成形によって形成された後に、インサート成形されることにより、発泡材20と一体化されている。そして、これにより、本体部54Aは、発泡材20と密着されている。
このように構成されていても、上述の本発明の第一乃至第三実施形態と同様に、取付部54Bに対して外力が入力されて、表皮本体部22Aの一部に法線方向に荷重が加わった場合でも、この荷重の加わる方向に延びて取付面12Bと密着された延出表皮部22Bにより、表皮本体部22Aに加わる法線方向への荷重を低減することができる。これにより、表皮本体部22Aにおける外力受け部56と隣接部28との間の部分(矢印Bで示される部分)に作用するせん断力を抑制することができるので、この部分に亀裂や剥離等が生じることを抑制することができる。
なお、本発明の第四実施形態において、上述の本発明の第一実施形態と同様の構成につては、本発明の第一実施形態における変形例と同様の変形例を採ることが可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10,30,40,50 樹脂部品
12 本体部(樹脂部品本体部)
12A 外表面
12B 取付面
12A−1 第一外表面
12B−1 第一取付面
12A−2 第二外表面
12B−2 第二取付面
14,34,44,54 取付部材
14A,44A,54A 本体部
14B,34B,44B,54B 取付部
18 被取付部
20 発泡材
22 表皮材
22A 表皮本体部
22B 延出表皮部
26,46,56 外力受け部
28 隣接部
34A 本体部(外力受け部)

Claims (4)

  1. 被取付部側を向く取付面と、前記取付面と交わる外表面とを有する樹脂部品本体部を構成する発泡材と、
    前記外表面を覆う表皮本体部を有する表皮材と、
    前記取付面から露出する取付部を有する取付部材と、
    を備え、
    前記発泡材及び前記取付部材の少なくとも一方には、前記取付面及び前記外表面の一部である第一取付面及び第一外表面を構成すると共に、前記取付部に作用する外力が伝達可能に前記取付部と連結された外力受け部が形成され、
    前記発泡材には、前記外力受け部と隣接すると共に、前記取付面及び前記外表面の他の一部である第二取付面及び第二外表面を構成する隣接部が形成され、
    前記表皮材には、前記表皮本体部における前記取付面側の端部から前記取付部側に向けて延出されて前記取付面と密着された延出表皮部が形成されている、
    樹脂部品。
  2. 前記外力受け部は、前記発泡材に形成されている、
    請求項1に記載の樹脂部品。
  3. 前記取付部材には、前記発泡材と密着されると共に、クランク状を成す前記外力受け部としての本体部が形成されている、
    請求項1に記載の樹脂部品。
  4. 前記外力受け部は、前記発泡材に形成され、
    前記取付部材には、前記外力受け部と前記取付部とを連結すると共に、前記発泡材と密着され、且つ、クランク状を成す本体部が形成されている、
    請求項1に記載の樹脂部品。
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JP2006347312A (ja) * 2005-06-15 2006-12-28 Kanto Auto Works Ltd 換気口ベゼル

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