JP2011135909A - 遊技機 - Google Patents

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隆宏 坂井
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Abstract

【課題】当否種別判定に係るデータ処理の負荷を軽減可能な遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】本発明のパチンコ遊技機10は、当否種別の判定を行うための当否判定カウンタ値群を、上位データが「0」である特別乱数群と、上位データが「0」でない通常乱数群とで構成した上で、当り設定値の全てが、特別乱数群に含まれるように設定したので、当り設定値の種類が増えても、当り設定値の上位データに関しては、全ての種類の当り設定値を一纏めにして当否判定乱数と比較することができ、メインCPU51Aによる当否種別判定のデータ処理に係る負荷を軽減することができる。
【選択図】図31

Description

本発明は、当否判定乱数が当り設定値に一致したか否かに基づいて、遊技の当りハズレを制御する遊技機に関する。
従来、この種の遊技機として、当り設定値が複数種類設定され、当否判定乱数と全ての当り設定値とを比較して、どの種類の当り設定値に一致しているか或いは、ハズレであるかを判定するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−261759号公報(図11、段落[0040][0041])
しかしながら、近年、遊技の煩雑化に伴い当り設定値の種類が増えたので、上記した遊技機の構成では、取得した当否判定乱数をハズレであると判定する処理だけでも、全ての当り設定値と当否判定乱数とを1つずつ比較するデータ処理を要するため、当否種別判定に係るデータ処理の負荷が高くなっていた。
また、上記の通り、近年、当り設定値の種類が増加したので、乱数の変動範囲も広くなってきている。このため、当否判定乱数を特定するデジタルデータのビット数を、当否判定手段として機能する制御手段のデータ処理単位のビット数の2倍まで大きくした従来の遊技機もある。
そのような従来の遊技機では、当否判定乱数を上位データと下位データとに2分割し、その当否判定乱数と当り設定値との上位データ同士の比較と下位データ同士の比較処理の2つの比較処理を逐一、全ての当り設定値に対して行っていたので、当否種別判定に係るデータ処理の負荷が一層高くなっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、当否種別判定に係るデータ処理の負荷を軽減可能な遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る遊技機は、予め定められた乱数変動範囲で当否判定乱数を変動させると共に、ランダムに発生し得る乱数取得条件の成立に応じて当否判定乱数を保持する乱数更新保持手段と、乱数更新保持手段に保持された当否判定乱数が、予め定められた複数種類の当り設定値の何れかに一致した当りであるか又は、何れにも一致しないハズレであるかの当否種別判定を行う当否判定手段とを備えた遊技機において、当否判定乱数及び当り設定値は、上位データと下位データとに2分割可能に構成されると共に、乱数変動範囲全体の当否判定乱数群は、上位データが一律、予め定められた特別上位値である特別乱数群と、上位データが特別上位値以外の値である通常乱数群とからなり、当り設定値の全てが、特別乱数群に含まれる一部の当否判定乱数と同じ値に設定され、当否判定手段は、当否判定乱数の上位データと当り設定値の上位データである特別上位値とを比較し、それらが不一致の場合にはハズレと判定し、それらが一致している場合にのみ、当否判定乱数の下位データと当り設定値の下位データとを比較して、何れの当り設定値の下位データとも一致していないときにハズレと判定する一方、何れかの当り設定値の下位データと一致しているときに当りの種類を特定するところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機において、当り設定値の種類毎に、特別乱数群において連続した数値群を割り当て、当否判定手段は、当否判定乱数の上位データが特別上位値と一致している場合に、当否判定乱数が、何れの当り設定値に割り当てられた数値群に含まれるかを判別して、当りの種類を特定するところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の遊技機において、予め定められた遊技制御プログラムを実行して乱数更新保持手段及び当否判定手段として機能する主制御手段と、主制御手段に設けられ、乱数取得条件が予め定められた規定回数成立した分の当否判定乱数を記憶することで、乱数更新保持手段による乱数取得条件の規定回数成立した分の当否判定乱数の保持を可能にする乱数記憶手段と、当否種別判定の各判定結果を変動表示演出を付けて表示する表示手段とを備え、乱数記憶手段に記憶されている当否判定乱数を古い順に使用して当否種別判定を行い、その判定結果を順番に表示手段に表示するように構成し、主制御手段は、乱数記憶手段に当否判定乱数が記憶されたときに、その当否判定乱数に対する変動表示演出付きの判定結果を表示する前であっても当否判定手段によって当否種別判定を行い、当否種別判定の判定結果に基づいて当否の予告を行うための予告用制御データを生成するように構成されたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の遊技機において、当否種別判定で得られる所定種類の当りの内容が、複数種類の細分内容に分けて設定され、乱数更新保持手段は、予め定められた乱数変動範囲で細分判定乱数を変動させると共に、ランダムに発生し得る乱数取得条件の成立に応じて細分判定乱数を保持し、乱数更新保持手段に保持された細分判定乱数が予め定められた複数の細分設定値の何れと一致するかに基づいて細分内容の種類を決定する細分内容決定手段を備えたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載の遊技機において、所定種類の当り遊技の実行後に、通常状態にするか、通常状態より当否種別判定で当りと判定される確率が高くなる確変状態にするかが、複数種類の細分内容によって決定されるようにしたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の遊技機において、当否種別判定の判定結果が当りであった場合に、当りの遊技を行う当り遊技実行手段と、当りの遊技の実行後に、通常遊技状態と、通常遊技状態より遊技者にとって有利な特別遊技状態の何れかを選択して実行する遊技状態選択手段とを備え、乱数更新保持手段は、予め定められた乱数変動範囲で状態決定乱数を変動させると共に、ランダムに発生し得る乱数取得条件の成立に応じて状態決定乱数を保持し、遊技状態選択手段は、乱数更新保持手段に保持された状態判定乱数が予め定められた特別当り値と一致するか否かの特別遊技判定に基づいて通常遊技状態と特別遊技状態との何れかを選択するところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項3に記載の遊技機において、主制御手段には、遊技制御プログラムを実行するメインCPUと、メインCPUが処理したデータを記憶する複数のアドレス付きデータ格納部を有したメモリとが備えられ、各アドレス付きデータ格納部に格納可能なデータ長は、当否判定乱数の上位データと下位データとを合わせたデータ長と同じ大きさでかつ、メインCPUのレジスタに格納可能なデータ長の2倍の大きさであるところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れか1の請求項に記載の遊技機において、上位データ及び下位データは、共に1バイトで構成され、上位データを構成する全てのビットデータが0の場合に、特別上位値になるように設定したところに特徴を有する。
請求項9の発明に係る遊技機は、予め定められた乱数変動範囲で当否判定乱数を変動させると共に、ランダムに発生し得る乱数取得条件の成立に応じて当否判定乱数を保持する乱数更新保持手段と、乱数更新保持手段に保持された当否判定乱数が、予め定められた複数種類の当り設定値の何れかに一致した当りであるか又は、何れにも一致しないハズレであるかの当否種別判定を行う当否判定手段と、予め定められた遊技制御プログラムを実行して乱数更新保持手段及び当否判定手段として機能する主制御手段とを備えた遊技機において、当否判定乱数及び当り設定値をデジタルデータにした場合のビット長が、主制御手段によるデジタルデータ処理単位のビット長の整数倍をなし、乱数変動範囲全体の当否判定乱数群は、予め定められた上位から特定順番目のデジタルデータ処理単位の値が一律、予め定められた特別上位値である特別乱数群と、特定順番目のデジタルデータ処理単位の値が、特別上位値以外の値である通常乱数群とからなり、当り設定値の全てが、特別乱数群に含まれる一部の当否判定乱数と同じ値に設定され、当否判定手段は、当否判定乱数を構成する特定順番目のデジタルデータ処理単位の値と当り設定値を構成する特定順番目のデジタルデータ処理単位の値とを比較し、それらが不一致の場合にはハズレと判定し、それらが一致している場合にのみ、当否判定乱数と当り設定値との間で特定順番目以外のデジタルデータ処理単位の値同士を比較してハズレであるか又は、何れの当りであるかを判定するところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れか1の請求項に記載の遊技機において、乱数更新保持手段は、乱数変動範囲で当否判定カウンタ値を所定周期毎にインクリメント又はディクリメントして更新する乱数更新手段と、乱数取得条件の成立に応じて当否判定カウンタ値を当否判定乱数として取得して保持する乱数取得手段からなるところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の遊技機では、乱数変動範囲全体の当否判定乱数群を、上位データが特別上位値である特別乱数群と、上位データが特別上位値ではない通常乱数群とで構成した上で、当り設定値の全てが、特別乱数群に含まれるように設定した。これにより、当り設定値の種類が増えても、当り設定値の上位データに関しては、全ての種類の当り設定値を一纏めにして当否判定乱数と比較することができ、当否種別判定に係るデータ処理の負荷を軽減することができる。
具体的には、当否判定乱数の上位データと当り設定値の上位データである特別上位値とを比較し、当否判定乱数の上位データが特別上位値と一致していない場合には、全ての種類の当り設定値を個別に当否判定乱数と比較することなく、ハズレと判定するので、当否種別判定に係るデータ処理の負荷が軽減される。しかも、当否判定乱数の上位データが特別上位値と一致していない場合、当否判定乱数の下位データと当り設定値の下位データとを比較しないので、この点においても当否種別判定に係るデータ処理の負荷が軽減される。また、当否判定乱数の上位データと特別上位値とを比較し、当否判定乱数の上位データが特別上位値と一致している場合には、当否判定乱数の下位データと当り設定値の下位データとを比較して、何れかの当り設定値の下位データと一致しているときに当りの種類を特定するので、当りの種類を細かく判別することができる。
[請求項2の発明]
請求項2の遊技機によれば、当り設定値の種類毎に、特別乱数群において連続した数値群を割り当て、当否判定乱数の上位データが特別上位値と一致している場合に、当否判定乱数が、何れの当り設定値に割り当てられた数値群に含まれるかを判別して、当りの種類を特定するので、当否判定乱数の下位データと、当り設定値に割り当てられた各数値とを個別に比較する場合に比べて、当否種別判定に係るデータ処理の負荷が軽減される。
[請求項3の発明]
請求項3の遊技機では、当否判定手段として機能する主制御手段は、乱数記憶手段に当否判定乱数が記憶されたときに、その当否判定乱数に対する表示開始条件の成立する前であっても当否判定手段によって当否種別判定を行い、当否種別判定の判定結果に基づいて判定結果表示演出の前に当否の予告を行うための予告用制御データを生成して、予告の演出を行うことができる。
請求項3の遊技機では、当否判定手段として機能する主制御手段は、乱数記憶手段に当否判定乱数が記憶されたときに、その当否判定乱数に対する変動表示演出付きの判定結果を表示する前であっても当否判定手段によって当否種別判定を行い、当否の予告を行うための予告用制御データを生成して、予告の演出を行うことができる。
[請求項4の発明]
請求項4の遊技機では、当否種別判定で得られる所定種類の当りの内容が、複数種類の細分内容に分けて設定され、細分判定乱数を使用して、その細分内容が決定されるので、遊技の深みが増し、趣向性が向上する。
[請求項5の発明]
請求項5の遊技機では、所定種類の当り遊技の実行後に、通常状態にするか確変状態にするかランダムに分かれるので、趣向性が向上する。
[請求項6の発明]
請求項6の遊技機では、当りの遊技の実行後の状態が、通常遊技状態と特別遊技状態とに変化するので、遊技の趣向性が向上する。
[請求項7の発明]
請求項7の遊技機では、メインCPUとして処理能力が低いが安価なものを使用することができる。
[請求項8の発明]
請求項8の構成では、上位データを構成する全てのビットデータが0の場合に、特別上位値になるように設定したので、当否判定乱数の上位データが特別上位値と一致しているか否かの判別プログラムが簡素化される。
[請求項9の発明]
請求項9の遊技機では、当否判定乱数及び当り設定値をデジタルデータにした場合のビット長が、主制御手段によるデジタルデータ処理単位のビット長の整数倍をなしている。そして、乱数変動範囲全体の当否判定乱数群を、特定順番目のデジタルデータ処理単位の値が一律、予め定められた特別上位値である特別乱数群と、特定順番目のデジタルデータ処理単位の値が、特別上位値以外の値である通常乱数群とで構成した上で、当り設定値の全てが、特別乱数群に含まれる一部の当否判定乱数と同じ値になるように設定した。これにより、当り設定値の種類が増えても、当り設定値の特定順番目のデジタルデータ処理単位の値に関しては、全ての種類の当り設定値を一纏めにして当否判定乱数と比較することができ、当否種別判定に係るデータ処理の負荷を軽減することができる。具体的には、当否判定乱数を構成する特定順番目のデジタルデータ処理単位の値と当り設定値を構成する特定順番目のデジタルデータ処理単位の値とを比較し、それらが不一致の場合にはハズレと判定し、全ての種類の当り設定値を個別に当否判定乱数と比較することなく、ハズレと判定するので、当否種別判定に係るデータ処理の負荷が軽減される。しかも、このとき、当否判定乱数の特定順番目以外のデジタルデータ処理単位の値と当り設定値とを比較しないので、この点においても当否種別判定に係るデータ処理の負荷が軽減される。また、当否判定乱数を構成する特定順番目のデジタルデータ処理単位の値と当り設定値を構成する特定順番目のデジタルデータ処理単位の値とが一致している場合には、当否判定乱数の特定順番目以外のデジタルデータ処理単位の値と当り設定値とを比較して、何れの当り設定値とも一致していないときにハズレと判定する一方、何れかの当り設定値と一致しているときに当りの種類を特定するので、当りの種類も判別することができる。
[請求項10の発明]
当否判定乱数の生成は、CPUに乱数生成用の回路を内蔵しておいて、その回路にて生成してもよいし、請求項10の発明のように、乱数変動範囲で当否判定カウンタ値を所定周期毎にインクリメント又はディクリメントして更新する乱数更新手段を備えて、乱数を生成してもよい。
本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図 パチンコ遊技機背面図 パチンコ遊技機の電気的な構成を示したブロック図 RAMの記憶領域の概念図 メイン制御回路メインプログラムのフローチャート メイン制御回路割り込み処理のフローチャート 始動口スイッチ通過処理のフローチャート ゲート通過処理のフローチャート 範囲データ選択処理のフローチャート 特別動作処理のフローチャート 特別図柄待機処理のフローチャート 特図大当り判定処理のフローチャート 特図変動パターン選択処理のフローチャート 特図変動パターン選択処理のフローチャート 変動中処理のフローチャート 特別図柄確定処理のフローチャート 特別電動役物処理のフローチャート 保留球数処理のフローチャート 電源断監視処理のフローチャート サブ制御回路メインプログラムのフローチャート 受信割り込み処理のフローチャート 2msタイマ割り込み処理のフローチャート 10msタイマ割り込み処理のフローチャート コマンド監視処理のフローチャート コマンド送信処理のフローチャート (A)乱数範囲選択テーブルの概念図(B)入賞コマンド索引テーブルの概念図 (A)ハズレ(B)第1当り(C)第2当り(D)第3当り における入賞コマンド判定テーブルの概念図 変動パターンテーブルの概念図 先読み予告選択テーブルの概念図 (A)ハズレ図柄作成テーブルの概念図(B)リーチハズレ図柄作成テーブルの概念図 当否判定カウンタ値の概念図
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機10に係る一実施形態を、図1〜図31に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10の遊技盤11には、ガイドレール12で囲まれたほぼ円形の遊技領域YRが形成され、パチンコ遊技機10の前面に備えた前面窓10Fを通して遊技領域YRを視認することができる。
パチンコ遊技機10の前面のうち前面窓10Fの周囲には、電飾装置としての装飾ランプ35が張り出している。また、パチンコ遊技機10の前面の上側両角部にはスピーカ59Sが備えられている。パチンコ遊技機10の前面のうち前面窓10Fより下方には、上皿27A及び下皿27Bが上下2段にして設けられている。そして、下皿27Bの右端部に設けた操作ノブ28を操作することで、上皿27Aに収容された遊技球が遊技領域YRに向けて弾き出される。また、上皿27Aに設けたボタン29Aを押せば、上皿27Aから下皿27Bに遊技球が移動して収容される。さらに、下皿27Bの下方に容器(所謂、ドル箱)を配置して下皿27Bに備えた遊技ボタン29Bを押すと下皿27Bに収容されていた遊技球が容器へと移動する。なお、下皿27Bの左側には、操作ジョグ90が備えられ、遊技ボタン29Bの右側には、球貸し状態表示モニター29C及び球貸し操作ボタン29Eが設けられている。
遊技領域YRの中央部には、本発明の「表示手段」に相当する表示装置26が備えられている。遊技領域YRのうち表示装置26の下方には、始動入賞口14、大入賞口15及び外れ球受け入れ口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられている。また、遊技領域YRのうち表示装置26等を挟んだ左右の両側には、上から順に、ランプ風車17、始動ゲート18、風車19、一般入賞口20,21が設けられている。また、ガイドレール12に沿った両側端部には、電飾装置としてのサイドランプ22,22が設けられている。なお、始動ゲート18、始動入賞口14、大入賞口15及び一般入賞口20,21の内部には、遊技球を検出するための検出スイッチ(図3の符号30参照)が備えられている。
始動入賞口14は、所謂、ポケット構造をなして上方に向かって開口しており、その開口の両側部には可動翼片14C,14Cが備えられている。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっており、両可動翼片14C,14Cに挟まれた始動入賞口14の開口幅は、遊技球が約1つ入る大きさになっている。また、大入賞口15は、横長に形成されて、通常は、可動扉15Tにて閉塞されている。
遊技領域YRのうち始動入賞口14の左側方には、本特図表示部14X及び普通図柄表示部18Xが並べて設けられ、7セグメントLEDがそれぞれ備えられている。一方、始動入賞口14の右側方には、普通保留数表示部18Hが設けられ、4つのLEDが備えられている。なお、遊技領域YR全体に亘って、図示しない複数の障害釘が起立している。
表示装置26は、全体として枠形構造をなした表示枠体23の後端面に、図示しない液晶モジュール(詳細には、TFT−LCDモジュール)を組み付けてなる。また、表示枠体23には、複数の発光素子が内蔵され、表示枠体23は電飾装置として機能する。液晶モジュールのうち表示枠体23によって取り囲まれた前面部分は、特別図柄表示部34Aとなっており、遊技者は、表示枠体23を通して特別図柄表示部34Aに表示された画像(キャラクター画像、背景画像、文字画像等)を見ることができる。
特別図柄表示部34Aには、3つの左、中、右の特別図柄80,81,82が、横並びに表示されている。これら各特別図柄80,81,82は、通常は、「1」〜「8」の数字図柄を表記した複数種類のもので構成されており、特別図柄80,81,82ごと、所定の種類のものが確定停止表示されている(図1の状態)。
始動ゲート18と始動入賞口14と表示装置26は、以下の関係を有して作動する。即ち、始動ゲート18に遊技球が通過すると、普通図柄表示部18Xに、例えば、「0」〜「9」までの数字が所定期間に亘って変動表示された後、所定の数字が確定表示される。そして、その確定表示した数字が奇数であった場合に、遊技盤11の裏に設けた駆動装置(例えば、ソレノイド)が駆動されて、始動入賞口14の可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、1.5秒間)に亘って横に倒される。すると、始動入賞口14の上方空間が側方に開放し、遊技球が可動翼片14C,14Cに受け止められて始動入賞口14に案内されるようになる。
ここで、普通図柄表示部18Xに数字が変動表示されている間に始動ゲート18に遊技球が入球すると、普通図柄判定権利は保留されて貯まっていく。その保留数は、普通図柄表示部18Xへの変動表示中の保留数を含めずに、例えば、最高4つに設定されており、その普通図柄判定権利の保留数は、普通保留数表示部18Hにて表示される。即ち、始動ゲート18に遊技球が入球すると、始動入賞口14の可動翼片14Cを開くか否かの当否判定を受ける権利(普通図柄判定権利)が発生し、その普通図柄判定権利は4つまで保留することができ、その普通図柄判定権利は可動翼片14Cを開くか否かの当否判定を受ける度に1つずつ消滅する。
始動入賞口14に遊技球が入賞すると、始動入賞口14内に設けた始動口センサ31(図3参照)が遊技球を検出される。そして、本特図表示部14Xに、例えば、「0」〜「9」までの数字を所定期間に亘って変動表示した後、所定の数字を確定表示すると共に、その検出信号に基づいて特別図柄80,81,82が、表示装置26にて変動表示される。
特別図柄80,81,82は、所定時間に亘って変動表示(スクロール表示)された後、例えば、左特別図柄80、右特別図柄82、中特別図柄81の順で、変動表示が停止して所定の図柄が確定表示される。このとき、左、右の各特別図柄80,82が同じ図柄になって先に停止した状態で、中特別図柄81が変動表示されたリーチ状態になる場合がある。この「リーチ」には、その後に大当り(ぞろ目)になる「当りリーチ」と、外れになる「外れリーチ」とがある。リーチ状態とは、「可変表示部の特別図柄が可変開始された後、図柄制御が進行して表示結果が停止表示される前段階において、特定の表示態様大当りの組み合わせが表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示状態」であれば、上記のように例示した、左、右の各特別図柄80,82が同じ図柄のものに限定されない。
確定表示された全部の特別図柄80,81,82が、例えば、ぞろ目になった場合に「当り」が成立し、「当りの遊技」が実行される。即ち、各特別図柄80,81,82によって、遊技の当否の判定結果が報知され、これら特別図柄80,81,82の変動表示開始から確定表示まで一連の演出が、本発明に係る「変動表示演出」に相当する。
パチンコ遊技機10が「当り状態」になり、「当りの遊技」が実行されると、遊技盤11の裏に設けたソレノイド15S(図3参照)が駆動され、大入賞口15に備えた可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能な大当り遊技が実行される。つまり、本実施形態のパチンコ遊技機10における「当り」とは、可動扉15Tを開放する遊技が実行されることをいう。
ここで、表示装置26に特別図柄80,81,82が変動表示されている間、及び、「当りの遊技」が実行されている間に、始動入賞口14に遊技球が入球すると、大入賞口15の可動扉15Tを開くか否かの当否種別判定を受ける権利(特別図柄判定権利)が発生し、その特別図柄判定権利は4つまで保留することができる。詳細には、始動入賞口14への入球に起因して後述する所定のカウンタ値が取得されて保留(記憶)される。そして、特別図柄表示部34Aにおいて特別図柄80,81,82の変動表示が開始されるときに、保留記憶数(特別図柄判定権利の数)が1つ減らされて、保留記憶数が0になるまでこの動作が繰り返される。その保留数は、本特図表示部14Xへの変動表示中の保留数を含めずに、例えば、最高4つに設定されており、その特別図柄判定権利の保留数は、特別図柄表示部34Aの特別図柄保留数表示部14Hにて表示される。なお、保留記憶数が上限の4つのときに始動入賞口14に遊技球が入賞した場合にも、始動口センサ31によって入賞球が検出されるが、この入賞球に起因する所定の乱数値の記憶及び特別図柄80,81,82の変動表示は行われない。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、遊技の「当り」として、下記表1に示した4種類の「当り」が設定されている。具体的には、可動扉15Tが、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、15ラウンドに亘って可動扉15Tの開放動作が行われる「15ラウンド当り」と、2ラウンドに亘って可動扉15Tの開放動作が行われる「2ラウンド当り」とに分類することができる。また、「15ラウンド当り」及び「2ラウンド当り」は、それぞれ、一連の可動扉15Tの開放動作が終了してから、次ぎに当りになる確率が高くなる「確変」の特典が付いているものといないものとに分類される。即ち、本実施形態のパチンコ遊技機10おける「当り」は、表1に示すように、「確変付き15ラウンド当り」と、「確変無し15ラウンド当り」と、「確変付き2ラウンド当り」と、「確変無し2ラウンド当り」との4種類に分類される。
Figure 2011135909
「15ラウンド当り」と「2ラウンド当り」との間では、可動扉15Tの開放動作のラウンド数以外に、1ラウンドにおける可動扉15Tの開放時間も異なる。「15ラウンド当り」の場合には、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が15秒に達したか、又は、可動扉15Tの開放動作によって開放された大入賞口15に遊技球が10個入賞したか、の何れかの終了条件が先に満たされた場合に終了する。これらにより、「15ラウンド当り」では、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能になり、大量の遊技球の獲得が可能になる。
一方、「2ラウンド当り」は、可動扉15Tを1秒開放する動作を2回実行するだけであり、「2ラウンド当り」では、大入賞口15への入賞が困難になっている。従って、「確変」の特典も付いていない「確変無し2ラウンド当り」は、可動扉15Tが開放されるので「当り」に属しているが、賞球の増加は望めない。
なお、「確変付き15ラウンド当り」及び「確変無し15ラウンド当り」は、賞球の激増を望めるので、表1に示すように、通称「大当り」と呼ばれている。また、「確変付き2ラウンド当り」では、可動扉15Tの開放動作により賞球の増加は望めないものの、その後の確変遊技で「15ラウンド当り」になれば、賞球の増加は望めるので、「確変付き2ラウンド当り」も通称「大当り」と呼ばれている。これらに対し、「確変無し2ラウンド当り」は、賞球の増加を望めない点で通称「小当り」と呼ばれている。
「確変」に関する詳細は以下の通りである。即ち、始動入賞口14への入賞に係る当否種別判定結果が大当りになる確率は、途中で変化し得る。そして、可変表示部の特別図柄80,81,82の組み合わせが大当りになる確率には、本発明に係る「通常状態」及び「通常遊技状態」に相当する低確率時の5/1997と、本発明に係る「確変状態」及び「特別遊技状態」に相当する高確率時の50/1997との2種類が設けられている。以下、確変状態で行われる遊技を「確変遊技」などという。
なお、小当りになる確率は、通常状態か、確変状態かに関わらず、9/1997に設定されている。そして、パチンコ遊技機10が、通常状態から確変状態に切り替わるタイミングは、2ラウンドか15ラウンドの可動扉15Tの開放動作を伴った当りの遊技終了後に設定されている。一度、確変状態になると、特別図柄80,81,82による判定結果が当りになるまで持続される。
「15ラウンド当り」が確変付きであるか否かは、判定図柄によって見分けることができる。即ち、各「当り」が実行される直前に表示装置26に停止表示される特別図柄80,81,82の図柄組み合わせ(判定図柄)は、「確変付き15ラウンド当り」の場合は「奇数(1,3,5,7)のぞろ目」になり、「確変無し15ラウンド当り」の場合は「偶数(2,4,6,8)のぞろ目」になり、両者を判定図柄によって見分けることができる。
これに対し、「2ラウンド当り」が確変付きであるか否かは、判定図柄によって見分けることができない。即ち、各「当り」が実行される直前に表示装置26に停止表示される特別図柄80,81,82の図柄組み合わせ(判定図柄)は、「確変付き2ラウンド当り」の場合も「確変無し2ラウンド当り」(所謂、「小当り」)の場合も、共に、「1 3 5」の当り目(チャンス目)になり、両者を判定図柄によって見分けることはできない。このため、遊技者は、例えば、「確変無し2ラウンド当り(小当り)」の遊技であったとしても、その「確変無し2ラウンド当り(小当り)」による可動扉15Tの開放遊技の終了後に、その可動扉15Tの開放遊技が、「確変付き2ラウンド当り」の遊技であったかもしれないと期待を持って遊技を続行する可能性があり、遊技者をより長く遊技させることが可能となる。
図2に示すように、パチンコ遊技機10の後面には、各種制御回路を覆うケースが設けられている。具体的には、パチンコ遊技機10の後面中央には、本発明に係る「主制御手段」に相当するメイン制御回路50が設けられ、このメイン制御回路50に重なるようにして、図柄制御回路57(以後、「サブ制御回路57」と呼ぶ)、音声制御回路59及びランプ制御回路55が設けられている。さらに、各制御回路50,55,57,59の下方には、電源基板60、払出制御回路58が備えられ、払出制御回路58の下方に発射制御回路56が備えられている。
次に、図3を参照しつつ、本実施形態のパチンコ遊技機10の電気的な構成について説明する。メイン制御回路50は、メインCPU51AとRAM51B及びROM51Cを合わせてパッケージしてなるワンチップマイコン51を主要部として備えている。そして、メイン制御回路50のメインCPU51Aは、パチンコ遊技機10の電源をオンすると、ROM51Cから本発明に係る「遊技制御プログラム」に相当するメイン制御回路メインプログラムPG1(図5参照)を取り出してランする。そして、メイン制御回路50のメインCPU51Aは、入出力回路54,54を介して、前述した始動ゲート18、始動入賞口14、大入賞口15等に入球した遊技球を検出するための検出スイッチから信号を受け取ると共に、ランプ制御回路55、音声制御回路59、発射制御回路56、払出制御回路58、サブ制御回路57等に制御信号を出力して各部位を制御する。
音声制御回路59は、メイン制御回路50と配線等の電気的接続手段により接続されて、メイン制御回路50から出力されサブ制御回路57を介して受け取った制御信号に基づきスピーカ59Sから発する音声を制御する。
サブ制御回路57は、表示装置26に遊技画像を表示するための制御データ等を記憶する制御データROM63と、特別図柄80,81,82、背景画像、キャラクター画像、文字画像等の画像データを記憶する画像データROM66とを備える。そして、メイン制御回路50からの信号に基づき、図柄制御用CPU61が、制御データROM63から所定の図柄制御データを取り出し、制御データRAM64のワークエリアで制御用データを生成してVDP(図示せず)に出力する。VDPは、図柄制御用CPU61からの指令に基づいて画像データROM66から必要なデータを読み出し、特別図柄、演出図柄、背景画像、キャラクター画像、文字画像等のマップデータを作成し、VRAM(図示せず)に格納する。そして、格納記憶された画像データは、出力回路に備えられたD/A変換回路にてRGB信号に変換されて、特別図柄表示部34Aに出力される。また、VDPからは、複合同期信号SYNCが特別図柄表示部34Aに出力される。そして、特別図柄表示部34Aにおいて、送信されてきたRGB信号及び複合同期信号SYNCに基づいて画像が表示される。
払出制御回路58は、メイン制御回路50と配線等による電気的な接続手段で接続され、メイン制御回路50から出力される制御コマンドを受信して図示しない賞球払出装置及び貸球払出装置を駆動して、所定数の遊技球を上皿27Aに払い出す。
発射制御回路56は、操作ノブ28から発射許容信号及び遊技状態変更信号を受信し、遊技状態制御信号をメイン制御回路50に送信すると共に、発射装置における発射モータの制御を行う。
ランプ制御回路55は、パチンコ遊技機10のランプ装置(サイドランプ22,22、表示枠体23、装飾ランプ35等に備えられた発光素子)等を制御する。
電源基板60は、パチンコホールに備えられたAC24V設備電源から受電している。具体的には、各パチンコ遊技機10の電力ケーブル83(図2を参照)が、AC24V設備電源に接続されている。そして、この電源基板60から、各制御回路50,55〜59、各種ソレノイド、ランプ等に給電している。
図4には、メイン制御回路50に備えられたRAM51Bの記憶領域R0が概念的に示されている。この記憶領域R0は、例えば、複数のアドレス空間に区分され、各データ格納部にアドレス(番地)が付されている。また、記憶領域R0の一部は、更新カウンタ値記憶領域R10と、例えば4つの取得カウンタ値記憶領域R11,R12,R13,R14とに設定されている。これら各カウンタ値記憶領域R10〜R14は、それぞれ複数のデータ格納部としての複数のアドレス空間群を有している。そして、メインCPU51Aは、下記表2に示した複数の乱数カウンタを更新するために更新カウンタ値記憶領域R10を使用している。
Figure 2011135909
詳細には、メインCPU51Aは、上記表2における「乱数カウンタ名」の各乱数カウンタを、所定周期で1インクリメントして、同表の「数値範囲」においてカウントし、逐次、そのカウント結果、即ち、「カウンタ値」を、更新カウンタ値記憶領域R10に格納する。そして、表2の乱数カウンタ名「ラベル−TRND−A」及び「ラベル−TRND−AZ1」以外の乱数カウンタに関しては、各乱数カウンタのカウント結果が、「数値範囲」の最大値まで達したら、次に「数値範囲」の最小値をカウンタ値として更新カウンタ値記憶領域R10に格納する。これに対し、表2の乱数カウンタ名「ラベル−TRND−A」及び「ラベル−TRND−AZ1」の乱数カウンタに関しては、各乱数カウンタのカウント結果が、「数値範囲」の最大値まで達したら、大当り初期値乱数「ラベル−TRND−AS」及び図柄初期値乱数「ラベル−TRND−AZ1S」の値をカウンタ値として更新カウンタ値記憶領域R10に格納する。
本実施形態では、始動入賞口14への遊技球の入賞が、本発明に係る「乱数取得条件」に設定されている。そして、始動入賞口14に遊技球が入賞すると、上記した特別図柄判定権利が発生し、メインCPU51Aが、更新カウンタ値記憶領域R10に格納されている各種のカウンタ値のうち、普通図柄当り乱数「ラベル−TRND−F」以外のカウンタ値をランダムに乱数として取得して取得カウンタ値記憶領域R11等に格納(記憶)する。また、特別図柄判定権利を前述の如く4つまで保留することができるように、始動入賞口14への入賞4回分の各種のカウンタ値を乱数として、取得順に、取得カウンタ値記憶領域R11,R12,R13,R14に順次格納する。そして、特別図柄表示部34Aにおいて特別図柄80,81,82の変動表示が開始される度に、メインCPU51Aは、遊技の制御を行うために取得カウンタ値記憶領域R11に格納されている乱数として各種のカウンタ値を使用して制御を行う。これにより、特別図柄判定権利が1つ消滅し、取得カウンタ値記憶領域R12〜R14に格納されている各種のカウンタ値を、取得カウンタ値記憶領域R11〜R13に順送りして、取得カウンタ値記憶領域R14を空(カラ)にする。取得カウンタ値記憶領域R11,R12のみにカウンタ値群が格納されている場合、取得カウンタ値記憶領域R11,R12,R13のみにカウンタ値群が格納されている場合も同様である。
本実施形態では、上記した取得カウンタ値記憶領域R11〜R14が、本発明に係る「乱数記憶手段」に相当する。また、後述する図5及び図6の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S5,S12)を実行しているメイン制御回路50のメインCPU51Aが、本発明に係る「乱数更新手段」を構成し、図7の始動入賞口スイッチ検出処理(S13)におけるステップ132〜S136を実行しているメイン制御回路50のメインCPU51Aが、本発明に係る「乱数取得手段」を構成し、本発明に係る「乱数更新保持手段」は「乱数更新手段」と「乱数取得手段」とからなる。さらに、表2の「数値範囲」が本発明に係る「乱数変動範囲」に相当する。なお、表2に示した普通図柄当り乱数「ラベル−TRND−F」値にも、R11〜14と同様の取得カウンタ値記憶領域が備えられ、始動ゲート18への入球4回分のカウンタ値を乱数として、取得順に順次格納する。
上記した各カウンタ値記憶領域R10〜R14では、各乱数カウンタのカウンタ値が1つずつ各アドレス空間に格納される。その1つずつのアドレス空間の大きさは、本実施形態では2バイトになっている。ここで、1バイトで特定可能な数値範囲は、「0〜255」であるから、表2の乱数カウンタのうち更新可能な数値範囲に含まれる数値群の数が、256個以下の乱数カウンタのカウンタ値は、各アドレス空間の下位バイトのみを使用して記憶することができる。また、2バイトで特定可能な数値範囲は、「0〜65535」であるから、表2の乱数カウンタのうち更新可能な数値範囲に含まれる数値群の数が257個〜65536個の範囲に収まる乱数カウンタのカウンタ値は、アドレス空間に格納されたときにそのアドレス空間の上位バイトと下位バイトの2バイトを使用して記憶される。具体的には、表2における乱数カウンタ「ラベル−TRND−A」及び乱数カウンタ「ラベル−TRND−AS」のカウンタ値は、各カウンタ値記憶領域R10〜R14の各アドレス空間に格納されたときに、各アドレス空間の上位バイトと下位バイトの2バイトが使用され、それら以外の表2の乱数カウンタは、各カウンタ値記憶領域R10〜R14の各アドレス空間に格納されたときに、各アドレス空間の下位側の1バイトのみが使用される。
メインCPU51Aのレジスタに格納可能なデータ長は、1バイトになっていて、メインCPU51Aは、RAM51Bとの間で1バイト単位でデータを授受する。
そして、各アドレス空間の2バイトを使用して格納される乱数カウンタのカウンタ値を2バイト長のデータとし、メインCPU51Aは、その2バイト長のデータを、上位バイトのデータ(以下、「上位データ」という)と下位バイトのデータ(以下、「下位データ」という)とに分けて処理する。なお、メインCPU51Aは、各アドレス空間に下位1バイトのみを使用して格納される乱数カウンタのカウンタ値は、1バイト長のデータとして処理する。
さて、本実施形態のパチンコ遊技機10では、始動入賞口14への入賞に対し、上記した表1の4種類の当りのうちの何れの当りとするか或いは、何れの当りでもないハズレとするかの判定を、表2の「ラベル−TRND−A」及び「ラベル−TRND−AZ1」の乱数カウンタを用いて行う。ここで、表2の「ラベル−TRND−A」の乱数カウンタのカウンタ値は、本発明に係る「当否判定カウンタ値」に相当するので、以下、適宜、「当否判定カウンタ値」と呼ぶ。また、始動入賞口14への入賞に応じて当否判定カウンタ値が更新カウンタ値記憶領域R10から乱数として取得されたことで生成される乱数は、本発明に係る「当否判定乱数」に相当するので、以下、適宜、「当否判定乱数」と呼ぶこととする。これらと同様に、表2の「ラベル−TRND−AZ1」に係るカウンタ値は、そのカウンタ値から生成される乱数は、本発明に係る「細分判定乱数」及び「状態判定乱数」に相当するので、以下、適宜、「細分判定乱数」とも呼ぶこととする。
表2に示すように、当否判定カウンタ値(「ラベル−TRND−A」)は、「0〜1996」の数値範囲で更新されるので、メインCPU51Aは、上述の通り当否判定カウンタ値を2バイト長のデータとして処理する。また、メインCPU51Aは、始動入賞口14への入賞に基づいてランダムに当否判定カウンタ値を当否判定乱数として取得し、その当否判定乱数と予め定められている当り設定値とを比較する。ここで、図31には、数値範囲「0〜1996」に含まれる全ての当否判定カウンタ値が、上位データと下位データとに分けた2進数の表記と、10進数の表記とで示されている。同図に示すように、数値範囲「0〜1996」に含まれる全ての当否判定カウンタ値は、上位データが同じ当否判定カウンタ値群(本発明に係る「当否判定乱数群」に相当する)ごと纏めて8つに区分することができる。また、図31における中央部分には、数値範囲「0〜1996」の全ての当否判定カウンタ値群における当り設定値の分布がハッチングを用いて示されている。この分布図に示されているように、当否判定カウンタ値から生成される当否判定乱数に対する当り設定値は、上位データが「0」となる当否判定カウンタ値群にのみ含められ、上位データが「0」ではない当否判定カウンタ値群の中には、当り設定値は含まれていない。即ち、本実施形態では、上位データが本発明に係る「特別上位値」としての「0」になっている当否判定カウンタ値群が、本発明に係る「特別乱数群」になっていて、上位データが「0」ではない当否判定カウンタ値群が、本発明に係る「通常乱数群」になっている。
また、図31の右端には、上位データが「0」である当否判定カウンタ値群(即ち、「特別乱数群」)における当り設定値の分布がハッチングを用いて示されている。同図に示すように、本実施形態では、当り設定値として「77〜81」の第1の当り設定値と、「82〜126」の第2の当り設定値と、「201〜209」の第3の当り設定値とが設けられている。そして、当否判定カウンタ値から生成した当否判定乱数が第1〜第3の何れかの当り設定値と一致しているかによって当りの種別を特定し、当否判定乱数が第1〜第3の何れの当り設定値とも一致していない場合にハズレであると判定する。
その当否種別判定のアルゴリズムは、大まかには以下のようである。即ち、メインCPU51Aは、当否判定カウンタ値を更新カウンタ値記憶領域R10から当否判定乱数として取得する際に、その当否判定乱数の上位データから取得し、その当否判定乱数の上位データが「0」であるか否かを判別する。そして、当否判定乱数の上位データが「0」である場合には、当否判定乱数の下位データを更新カウンタ値記憶領域R10から取得して、その当否判定乱数の下位データが、第1の当り設定値である「77〜81」と一致した場合に「第1当り」と判定し、第2の当り設定値である「82〜126」と一致した場合に「第2当り」と判定し、第3の当り設定値である「201〜209」と一致した場合に「第3当り」と判定し、第1〜第3の何れの当り設定値とも一致しなかった場合に、ハズレと判定する。また、当否判定乱数の上位データが「0」ではない場合には、当否判定乱数の下位データを、更新カウンタ値記憶領域R10から取得せず、第1〜第3の当り設定値と比較することもなく、ハズレであると判定する。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、当否種別の判定を行うための当否判定カウンタ値群を、上位データが「0」である特別乱数群と、上位データが「0」でない通常乱数群とで構成した上で、当り設定値の全てが、特別乱数群に含まれるように設定したので、当り設定値の種類が増えても、当り設定値の上位データに関しては、全ての種類の当り設定値を一纏めにして当否判定乱数と比較することができ、メインCPU51Aによる当否種別判定のデータ処理に係る負荷を軽減することができる。しかも、当否判定乱数の上位データが特別上位値と一致していない場合、当否判定乱数の下位データと当り設定値の下位データとを比較しないので、この点においても当否種別判定に係るデータ処理の負荷が軽減される。
また、当否判定乱数の上位データと特別上位値とを比較し、当否判定乱数の上位データが特別上位値と一致している場合には、当否判定乱数の下位データと当り設定値の下位データとを比較して、何れかの当り設定値の下位データと一致しているときに当りの種類を特定するので、当りの種類も細かく判別することができる。なお、この当否判定乱数に係る当否種別判定の詳細なアルゴリズムは、図7〜図9のフローチャートを用いて後に詳説する。
なお、本実施形態において、「第1当り」は遊技状態に関係無く「大当り」となる当りであり、「第2当り」は遊技状態が確変状態であれば「大当り」となる当りであり、「第3当り」は遊技状態に関係無く「小当り」となる当りである。
表2に示すように、大当り図柄決定用カウンタ(「ラベル−TRND−AZ1」)は、「0〜99」の数値範囲で更新されるので、メインCPU51Aは、上述の通り当否判定カウンタ値を1バイト長のデータとして処理する。また、メインCPU51Aは、始動入賞口14への入賞に基づいてランダムにカウンタ値を細分判定乱数として取得し、その細分判定乱数と予め定められている細分設定値とを比較する。本実施形態では、下記表3に示すように、細分判定乱数の更新可能な数値範囲の「0〜99」が、「0〜34」の第1細分設定値と、「35〜90」の第2細分設定値と、「91〜99」の第3細分設定値とに区分されている。そして、メインCPU51Aは、当否判定乱数に係る当否種別判定が第1〜第3の何れかの当りである場合に、細分判定乱数が、第1〜第3の何れの細分設定値と一致しているかによって、表1に示した4種類の当りのうちの何れの当りであるかを判定する。
Figure 2011135909
大まかには、メインCPU51Aは、当否判定乱数に係る当否種別判定が第1当り又は第2当りの場合には、細分判定乱数が第1細分設定値である「0〜34」に含まれているときに「確変無し15R当り」と判定し、細分判定乱数が第2細分設定値である「35〜90」に含まれているときに「確変付き15R当り」と判定し、細分判定乱数が第3細分設定値である「91〜99」に含まれているときに「確変付き2R当り」と判定する。また、当否判定乱数に係る当否種別判定が第3当りの場合には、細分判定乱数が第1〜第3の何れの細部設定値に含まれているかに拘わらず、「確変無し2R当り」と判定する。
このように本実施形態のパチンコ遊技機10では、当否種別判定で得られる当りの内容が、複数種類の細分内容に分けて設定され、細分判定乱数を使用して、その細分内容が細かく決定することができる。なお、細分判定乱数に係る判定のアルゴリズムも図7〜図9のフローチャートを用いて後に詳説する。
以上のようにして、当否判定乱数と細分判定乱数の2つの乱数を用いて、始動入賞口14への入賞に対する当否の如何と、当りの場合にはその当りの種別とが決定される。
なお、上記当否判定乱数を用いた当否種別判定において、「ハズレ」と判定された場合、リーチ有無決定用乱数「ラベル−TRND−RC」の値に応じて、「リーチ有りハズレ、リーチ無しハズレ」の何れかのハズレの種別が決定される。詳細には、下記表4に示すように、それぞれ当りの種別、ハズレの種別に応じて、本発明に係る「予告用制御データ」に相当する入賞コマンド「00H〜0AH」の何れかが設定される。
Figure 2011135909
そして、図24のフローチャートを用いて後に詳説する先読み予告選択処理(S602)によって、入賞コマンド「00H〜0AH」と後述する下記表5の「ラベル−TRND−SUB−YH」に係る先読み予告選択用乱数とに応じて、先読み予告の内容が選択されて(図29参照)、先読み予告が行われる。
先読み予告は、例えば、始動入賞口14へ入賞した直後に、特別図柄保留数表示部14Hを虹色に点灯するか、スピーカ59S,59Sから確定音を出力することによって、その入賞が「確変付き15R当り」であることを予告する。また、特別図柄保留数表示部14Hを赤色に点灯することにより、その入賞が「確変無し15R当り、確変付き15R当り、確変付き2R当り、ハズレ」の何れかであることを予告し、特別図柄保留数表示部14Hを青色に点灯することにより、その入賞が「確変無し15R当り、確変付き15R当り、確変付き2R当り、確変無し2R当り、リーチ無しハズレ、リーチ有りハズレ」の何れかであることを予告する。
以下、パチンコ遊技機10が遊技を制御するためのメイン制御回路メインプログラムPG1の詳細を説明しながら、パチンコ遊技機10の作用効果について説明する。なお、以下の説明において、上記した表2、下記表5のカウンタによって得られる各「カウンタ値」、各「乱数」等を区別する場合には、表2,6中に記載された「乱数カウンタ名」(例えば、「ラベル−TRND−AS」等)と「用途」(例えば、「大当たり初期値乱数」)とを組み合わせて、例えば、大当たり乱数「ラベル−TRND−AS」のように表記するものとする。
上記した本実施形態のパチンコ遊技機10の動作を実現するため、メイン制御回路50、サブ制御回路57等は、前記したメイン制御回路メインプログラムPG1、サブ制御回路メインプログラムPG2等を実行して、情報を処理している。以下、メイン制御回路50及びサブ制御回路57における情報処理に関して図5〜図25に示したフローチャートを参照しつつ詳説する。
メイン制御回路50のメインCPU51Aは、パチンコ遊技機10の電源をオンすると、図5に示したメイン制御回路メインプログラムPG1を取り出してランする。そして、メイン制御回路メインプログラムPG1の最終処理においてループ処理を繰り返し、このループ処理を行っている間にタイマ割り込みが発生し、4ms毎に割り込み処理を実行する。
メイン制御回路メインプログラムPG1がランされると、CPU等の初期設定を実行する(S1)。初期設定(S1)では、例えば、スタックの設定、定数設定、割り込み時間の設定、メインCPU51Aの設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間用コントローラ)の設定や、各種フラグ及びカウンタ値のリセット等を行う。次いで、RAMクリアスイッチがONされているか、電源断フラグがONしておりバックアップエリアに記憶されているデータに異常がないかどうか判断し(S2)、異常が無ければ(S2でno)ステップ4へ進み、異常と判断された場合(S2でyes)には、バックアップエリアのRAMの内容を初期化し(S3)、ステップ4へ進む。なお、ステップ1〜S3は、メイン制御回路メインプログラムPG1が、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない。
そして、ステップ4にて割り込み処理の実行を禁止し、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S5)が実行され、上述の如く、表2に示した各カウンタ値を1インクリメントする等して更新し、更新カウンタ値記憶領域R10に格納する。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S5)が終了すると、割り込みが許可され(S6)、メイン制御回路割り込み処理(S7)が実行可能となる。メイン制御回路割り込み処理(S7)は、メインCPU51Aに割り込みパルスが入力すると、4msec周期で繰り返して実行される。そして、メイン制御回路割り込み処理(S7)が終了してから、次にメイン制御回路割り込み処理(S7)が開始されるまでの残余処理期間中に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S5)による各種カウンタ値の更新処理が複数回に亘って繰り返し実行される。また、割り込み禁止状態のときにメインCPU51Aに割り込みパルスが入力した場合は、メイン制御回路割り込み処理(S7)はすぐには開始されず、割り込み許可(S6)がされてから開始される。
メイン制御回路割り込み処理(S7)について説明する。図6に示すように、メイン制御回路割り込み処理(S7)では、まず、出力処理(S10)が実行される。この処理(S10)では、以下説明する各処理において決定された各種コマンドを、ランプ制御回路55やサブ制御回路57及び音声制御回路59等の各種制御回路に出力する。
出力処理(S10)に次いで行われる入力処理(S11)では、主にパチンコ遊技機10に取り付けられている各種センサ(検出スイッチ30、始動口センサ31、その他センサ、スイッチ類(図3参照)等)が検知した検出信号を取り込み、払出数情報として、RAM51Bの出力バッファに記憶する。
次に行われる普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S12)は、メイン制御回路メインプログラムPG1のループ処理内で行われている上記普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S5)と同じである。即ち、上記表1に示した各種カウンタ値と普通図柄当り乱数値は、メイン制御回路割り込み処理(S7)の実行期間と、その残余処理期間(メイン制御回路割り込み処理(S7)の終了後、次のメイン制御回路割り込み処理(S7)が開始されるまでの期間)の両方で行われている。
上記したように、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S5)及び普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S12)によって、メイン制御回路50のメインCPU51Aが、本発明の「乱数更新手段」として機能する。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S12)に次いで始動入賞口スイッチ検出処理(S13)が実行される。始動入賞口スイッチ検出処理(S13)は、図7に示すように、遊技球が始動ゲート18を通過したかどうかを判断する(S130)。このとき、遊技球が始動ゲート18を通過していれば(S130でyes)、ゲート通過処理(S131)が実行される。
ゲート通過処理(S131)は、図8に示されており、ゲートの保留球数(普通図柄判定権利の保留数)をロードし(S151)、ゲートの保留球数が4以上であるか判断する(S152)。ゲートの保留球数が4以上でなければ(S152でno)、ゲートの保留球数に1を加算し(S153)、ゲート乱数取得処理(S154)を実行して普通図柄当り乱数「ラベル−TRND−F」値を取得する。一方、ゲートの保留球数が4以上である場合(S152でyes)、ただちにこの処理(S131)を終了する。
図7に示すように、ゲート通過処理(S131)に次いで、始動入賞口14に遊技球が通過したかどうか判断する(S132)。そして、通過していなければ(S132でno)この処理(S13)を終了し、通過していれば(S132でyes)始動入賞口の保留球数(特別図柄判定権利の保留数)をロードし(S133)、始動入賞口の保留球数が4以上であるか判断する(S134)。始動入賞口の保留球数が4以上である場合(S134でyes)、ただちにこの処理(S13)を終了する一方、始動入賞口の保留球数が4以上でなければ(S134でno)、始動入賞口の保留球数を1加算して(S135)、更新カウンタ値記憶領域R10から各カウンタ(大当り判定用乱数「ラベル−TRND−A」、大当り図柄決定用乱数「ラベル−TRND−AZ1」、リーチ有無決定用乱数「ラベル−TRND−RC」、変動態様決定用乱数「ラベル−TRND−T1」)の値を乱数として取得して各保留に対応した乱数バッファ(取得カウンタ値記憶領域R11〜14の何れか)へ転送する(S136)。
即ち、上記ステップ132〜S136によって、メイン制御回路50のメインCPU51Aが、本発明の「乱数取得手段」として機能する。また、このとき取得された大当り判定用乱数「ラベル−TRND−A」値が本発明に係る「当否判定乱数」に相当し、大当り図柄決定用乱数「ラベル−TRND−AZ1」値が本発明に係る「細分判定乱数」及び「状態判定乱数」に相当する。
続いて、「乱数範囲選択テーブル」をセットする(S137)。「乱数範囲選択テーブル」は、図26(A)に示されており、1バイト毎に、乱数範囲データと索引番号とが設定され、2バイト構成のテーブルになっている。ここで、乱数範囲データは、上記した図31に示す当り設定値の範囲を示すデータであり、索引番号は当りの種類(第1当り、第2当り、第3当り、ハズレ)を区別するものである。
続いて、比較値として大当り判定用乱数「ラベル−TRND−A」値の上位バイトをロードする(S138)。そして、大当り判定用乱数「ラベル−TRND−A」値の上位バイトのデータが「0」(上位バイトの8ビットすべてが「0」)かどうか判断する(S139)。
ここで、上位バイトのデータが「0」でない場合(S139でno)、大当り判定用乱数「ラベル−TRND−A」値は、通常乱数群である「256〜1996」の何れかの値であり(図31参照)、ハズレであることが確定するので、索引番号として「0」(ハズレ)がセットされ(S140)、ステップ145へ進む。
つまり、当否判定乱数の上位データと当り設定値の上位データである特別上位値とを比較し、当否判定乱数の上位データが特別上位値と一致していない場合には、全ての種類の当り設定値を個別に当否判定乱数と比較することなく、ハズレ(索引番号「0」)と判定するので、当否種別判定に係るデータ処理の負荷が軽減される。しかも、このとき、当否判定乱数の下位データと当り設定値の下位データとを比較しないので、この点においても当否種別判定に係るデータ処理の負荷が軽減される。
一方、上位バイトのデータが「0」である場合(S139でyes)、大当り判定用乱数「ラベル−TRND−A」値は特別乱数群である「0〜255」の何れかの値であり(図31参照)、この時点で、第1当り、第2当り、第3当り、ハズレの何れの可能性もあるので、大当り判定用乱数「ラベル−TRND−A」値の下位バイトのデータをデータ値としてロードする(S141)。
続いて、データ構成バイト数として「2」(即ち、「乱数範囲選択テーブル」が2バイト構成のデータであること)をセットし(S142)、範囲データ選択処理(S143)を実行する。
範囲データ選択処理(S143)は、図9に示されている。まず、大当り判定用乱数「ラベル−TRND−A」の下位バイトのデータ値から、「乱数範囲選択テーブル」の乱数範囲データのデータ値(図26(A)参照)を減算してデータ値とする(S155)。そして、その演算結果のデータ値が負であるかどうか判断し(S156)、負でない場合には(S156でno)、乱数範囲選択テーブルのデータ値をデータ構成バイト数に対応したアドレス値(2バイト)分移動させて、次の乱数範囲データを設定する(S157)。そして、ステップ155に戻り、演算結果が負になるまで同様に繰り返す。
演算結果が負になると(S156でyes)、乱数範囲選択テーブルのデータ値を1バイト分移動させて、乱数範囲データに対応した索引番号を選択値として保存し(S158)、この処理(S143)を終了する。
具体的には、例えば、大当り判定用乱数「ラベル−TRND−A」値が「88」だった場合、まず、図26(A)に示されている乱数範囲選択テーブルの最初の乱数範囲データである「77」を、大当り判定用乱数「ラベル−TRND−A」の下位データ値の「88」から引く。すると、「88−77=11」となる。このとき、演算結果は負とならないので、続いて乱数範囲選択テーブルにおける2バイト先の乱数範囲データである「5」を、演算結果の「11」から引く。すると、「11−5=6」となる。ここでも演算結果は負とならないので、さらに2バイト先の乱数範囲データである「45」を、演算結果の「6」から引く。すると、「6−45=−39」となり、演算結果が負となる。すると、乱数範囲選択テーブルのデータ値を1バイト分移動させて、乱数範囲データ「45」に対応する索引番号の「2」が、選択値として選択される。
即ち、図26(A)の「乱数範囲選択テーブル」によって、大当り判定用乱数「ラベル−TRND−A」の値が「0〜76、127〜200、210〜255」であれば索引番号「0」(ハズレ)、「77〜81」であれば索引番号「1」(第1当り)、「82〜126」であれば索引番号「2」(第2当り)、「201〜209」であれば索引番号「3」(第3当り)、が選択値として選択される。これにより、当りの種類を細かく判別することができる。
しかも、当り設定値の種類(第1当り、第2当り、第3当り)毎に、特別乱数群において連続した数値群「77〜81、82〜126、201〜209」を割り当て、当否判定乱数の上位データが特別上位値と一致している場合に、当否判定乱数が、何れの当り設定値に割り当てられた数値群に含まれるかを判別して、当りの種類を特定するので、当否判定乱数の下位データと、当り設定値に割り当てられた各数値とを個別に比較する場合に比べて、当否種別判定に係るデータ処理の負荷が軽減される。
続いて、図7に示すように、範囲データ選択処理(S143)に次いで、範囲データ選択処理(S143)で選択された選択値を、索引番号としてセットする(S144)。
上記ステップ137〜S144を実行することで、図31に示すように、大当り判定用乱数「ラベル−TRND−A」値に応じて、第1当り、第2当り、第3当り、ハズレの何れかの当否種別判定が行われる。即ち、上記ステップ137〜S144によって、メイン制御回路50のメインCPU51Aが、本発明の「当否判定手段」として機能する。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、当否の判定を行うための当否判定カウンタ値群を、上位データが「0」である特別乱数群と、上位データが「0」でない通常乱数群とで構成した上で、当り設定値の全てが、特別乱数群に含まれるように設定したので、当り設定値の種類が増えても、当り設定値の上位データに関しては、全ての種類の当り設定値を一纏めにして当否判定乱数と比較することができ、メインCPU51Aによる当否種別判定のデータ処理に係る負荷を軽減することができる。しかも、上位データを構成する全てのビットデータが0の場合に、特別上位値になるように設定したので、当否判定乱数の上位データが特別上位値と一致しているか否かの判別プログラムが簡素化される。
続いて、図7に示すように、ステップ145において、「入賞コマンド索引テーブル」をセットする。「入賞コマンド索引テーブル」は、図26(B)に示されており、1バイト毎に、索引番号と入賞コマンド判定テーブルとが設定され、2バイト構成のテーブルになっている。ここで、索引番号は上記したように当りの種類(第1当り、第2当り、第3当り、ハズレ)を区別する番号であり、入賞コマンド判定テーブルは、当りの種類毎に用意された入賞コマンドを決定するテーブル(図27(A)〜(D)参照)を特定するものである。
そして、上記ステップ140又はS144でセットされた索引番号から、入賞コマンド判定テーブルをセットする(S146)。
具体的には、図26(B)の「入賞コマンド索引テーブル」によって、索引番号「0」(ハズレ)であれば入賞コマンド判定テーブル「THYSL1」、索引番号「1」(第1当り)であれば入賞コマンド判定テーブル「THYSL2」、索引番号「2」(第2当り)であれば入賞コマンド判定テーブル「THYSL3」、索引番号「3」(第3当り)であれば入賞コマンド判定テーブル「THYSL4」、がセットされる。
そして、ステップ146にて選択された「入賞コマンド判定テーブル」の先頭に定義されているRAMをロードする(S147)。ここで、「入賞コマンド判定テーブル」は、図27(A)〜(D)に示されており、先頭には、選択パラメータとなるRAMアドレス(「LOW WTSCT1」または「LOW WTSCZR」)が定義され、1バイト毎に、乱数範囲データと入賞コマンドとが設定され、2バイト構成のテーブルになっている。ここで、乱数範囲データは、上記表3に示した細分設定値の範囲を示すデータであり、入賞コマンドは、当りの種別ごとに当否の予告を行うためのコマンドである。
入賞コマンド判定テーブルの先頭に定義されているRAMが、「LOW WTSCT1」であれば、パラメータとしてリーチ有無決定用乱数「ラベル−TRND−RC」が選択され、「LOW WTSCZR」であれば、パラメータとして大当り図柄決定用乱数「ラベル−TRND−AZ1」が選択される。
続いて、データ構成バイト数として「2」(「入賞コマンド判定テーブル」が2バイト構成のデータであること)をセットし(S148)、入賞コマンド選択処理(S149)を実行する。
入賞コマンド選択処理(S149)では、前述した範囲データ選択処理(S143,図9参照)と同様に、選択されたパラメータ値から「入賞コマンド判定テーブル」(図27(A)〜(D)参照)の乱数範囲データを減算し、演算結果が負になると、その乱数範囲データに対応した入賞コマンドを選択値として保存する。
具体的には、「入賞コマンド判定テーブル」が「THYSL1」の場合、即ち、ハズレであり、リーチ有無決定用乱数「ラベル−TRND−RC」値に応じて「0〜106」であれば「00H」(リーチ無しハズレ)、「107〜126」であれば「01H」(リーチ有りハズレ)が、選択値として選択される(図27(A)参照)。
また、「入賞コマンド判定テーブル」が「THYSL2,THYSL3」の場合、即ち、第1当り、第2当りであり、大当り図柄決定用乱数「ラベル−TRND−AZ1」値に応じて「0〜34」であれば「02H」,「05H」(確変無し15R当り)が選択値として選択され、「35〜90」であれば「03H」,「06H」(確変付き15R当り)が選択値として選択され、「91〜99」であれば「04H」,「07H」(確変付き2R当り)が選択値として選択される(図27(B),(C)参照)。
また、「入賞コマンド判定テーブル」が「THYSL4」の場合、即ち、第3当りであり、確変無し2R当りが確定しているが、大当り図柄決定用乱数「ラベル−TRND−AZ1」値に応じて「0〜34」であれば「08H」、「35〜90」であれば「09H」、「91〜99」であれば「0AH」が選択値として選択される(図27(D)参照)。
そして、ステップ150では、入賞コマンド選択処理(S149)で選択された選択値を、入賞コマンドとして送信バッファへセーブし、この処理(S13)を終了する。
即ち、上記表4に示すように、第1当り及び第2当り(大当り)の場合は、大当り図柄決定用乱数「ラベル−TRND−AZ1」値に応じて入賞コマンド「02H」〜「07H」を選択することで、確変無し15R当り、確変付き15R当り、確変付き2R当りの何れかを判定し、第3当り(小当り)の場合、確変無し12R当りに決まっているが、大当り図柄決定用乱数「ラベル−TRND−AZ1」値に応じて入賞コマンド「08H」〜「0AH」を選択することで区別して判定し、ハズレの場合は、リーチ有無決定用乱数「ラベル−TRND−RC」値に応じて入賞コマンド「00H」又は「01H」を選択することで、リーチ有りハズレ、リーチ無しハズレの何れかを判定する。
本実施形態では、上記ステップ145〜S150によって、メイン制御回路50のメインCPU51Aが、本発明の「細分内容決定手段」として機能する。これにより、当否種別判定で得られる所定種類の当り(第1当り、第2当り、第3当り)の内容が、複数種類の細分内容(確変付き15R当り、確変無し15R当り、確変付き2R当り、確変無し2R当り)に分けて設定され、細分判定乱数を使用して、その細分内容が決定されるので、遊技の深みが増し、趣向性が向上する。しかも、所定種類の当り遊技の実行後に、通常状態にするか確変状態にするかランダムに分かれるので、趣向性が向上する。また、乱数記憶手段に当否判定乱数が記憶されたときに、その当否判定乱数に対する変動表示演出付きの判定結果を表示する前であっても当否判定手段によって当否種別判定を行い、当否の予告を行うための予告用制御データを生成して、予告の演出を行うことができる。
図6に示すように、始動入賞口スイッチ検出処理(S13)に次いで、普通動作処理(S16)が行われる。メイン制御回路50は、この処理(S16)によって、普通図柄当り乱数「ラベル−TRND−F」値に基づいて、サブ制御回路57を介さずに普通図柄表示部18X,本特図表示部14Xの表示状態及び可動翼片14C,14Cを直接制御する一方、メイン制御回路50は、以下説明する特別動作処理(S17)によって、サブ制御回路57を介して表示装置26を間接的に制御する。
普通動作処理(S16)に次いで行われる特別動作処理(S17)は、表示装置26の表示を制御するための処理であり、上記始動入賞口スイッチ検出処理(S13)においてRAM51Bのカウンタ値記憶領域に格納された各種カウンタ値に基づいて行われる。
この特別動作処理(S17)は、図10に示されており、表示装置26の表示状態を4つの状態に場合分け、それら各状態を「特別動作ステータス1,2,3,4」に割り当てている。そして、「特別動作ステータス」が「1」である場合に(S171でyes)、特別図柄待機処理(S172)を行い、「特別動作ステータス」が「2」である場合に(S171でno,S173でyes)、特別図柄変動中処理(S174)を行い、「特別動作ステータス」が「3」である場合に(S171,S173で共にno、S175でyes)、特別図柄確定処理(S176)を行い、「特別動作ステータス」が「4」である場合に(S171,S173,S175でno)、特別電動役物処理(S177)を行う。
図10に示した特別動作処理(S17)において特別図柄待機処理(S172)を実行すると、図11に示すように、始動入賞口の保留球数が「0」か否かがチェックされる(S202)。始動入賞口の保留球数が「0」である場合(S202でyes)、即ち、始動入賞口14への入賞に起因して取得された各種カウンタ値の記憶が無い場合には、特別図柄表示部34Aの表示が待機画面であるか否かがチェックされる(S208)。そして、待機画面中である場合(S208でyes)には、直ちにこの処理(S172)を抜ける。一方、待機画面中でない場合(S208でno)には、待機画面設定処理(S209)を行ってから、この処理(S172)を抜ける。
一方、始動入賞口の保留球数が「0」ではない場合(S202でno)、即ち、始動入賞口14への入賞に起因して取得された各種カウンタ値の記憶が1つ以上ある場合には、以下に説明する、特図大当り判定(S203)、変動パターン選択処理(S204)、乱数シフト処理(S205)、特図1変動開始処理(S206)が行われる。即ち、始動入賞口の保留球数が0になるまで、これら特別図柄に対する処理(S203〜206)が行われ、特別図柄判定権利の保留数が消化されることとなる。
特図大当り判定(S203)は、「大当り遊技」の実行の可否を判定する。詳細には、図12に示すように、まず、判定値として、RAM51Bの最下位のカウンタ値記憶領域(即ち特別図柄判定権利の保留1個目にあたるRAM領域)に記憶された各種乱数値がロードされて、大当り判定用カウンタ「ラベル−TRND−A」値を読み出す(S310)。次に、大当り判定値テーブルのアドレスをセットする(S311)。そして、確変中か否かがチェックされる(S312)。確変中でない場合(S312でno)、すなわち通常遊技状態時では、大当り判定用乱数「ラベル−TRND−A」が「77〜81」の5個の当り数値の何れかと一致したか否かがチェックされ(S313)、確変中である場合(S312でyes)、即ち、確率変動遊技状態時では、大当り判定用乱数「ラベル−TRND−A」が、「77〜126」の50個の当り数値の何れかと一致したか否かがチェックされる(S315)。
そして、各ステップ313,S315において、取得した大当り判定用乱数「ラベル−TRND−A」が何れかの当り数値と一致した場合には(S313でyes又はS315でyes)、大当りフラグをオンして(S314)、この処理(S203)を抜ける。一方、取得した大当り判定用乱数「ラベル−TRND−A」値が何れの当り数値とも一致しなかった場合には(ステップ313,S315でno)、大当り判定用乱数「ラベル−TRND−A」が、「201〜209」の10個の小当り判定値の何れかと一致したか否かがチェックされる(S316,S318)。
そして、各ステップ316,S318において、取得した大当り判定用乱数「ラベル−TRND−A」が何れかの小当り数値と一致した場合には(S316でyes又はS318でyes)、小当りフラグをオンして(S317,S319)、この処理(S203)を抜ける。一方、取得した大当り判定用乱数「ラベル−TRND−A」が何れの小当り判定値とも一致しなかった場合には(ステップ316,S318でno)、直ちにこの処理(S203)を抜ける。
図11に示すように、特別図柄大当り判定(S203)に次いで、変動パターン選択処理(S204)が実行される。変動パターン選択処理(S204)は、図13及び図14に示されており、最初に、遊技状態が通常状態(確変フラグがOFF)か否かが判別される(S330)。通常状態であると判断された場合(S330でyes)には、続いて時短中かが判定され(S331)、時短中であると判断されると(S331でyes)時短カウンタが1ディクリメントされる(S332)。そして、時短カウンタが0かどうか判定され(S333)、時短カウンタが0であれば(S333でyes)時短フラグがOFFされる(S334)。
ステップ334に続いて、また、ステップ331で時短中でないと判断された場合(S331でno)、及び、ステップ333で時短カウンタが0でない場合(S333でno)には、大当りフラグがONしているか否かが判別される(S335)。そして、大当りフラグがONの場合(S335でyes)、ロードされた大当り図柄決定用乱数「ラベル−TRND−AZ1」値に基づいて、確変付き2R当りか否かが判断される(S336)。本実施形態では、大当り図柄決定用乱数「ラベル−TRND−AZ1」値が、「35〜90」と一致すると、大当り種別は「確変付き15R当り」として設定され、「91〜99」と一致すると、大当り種別は「確変付き2R当り」として設定されている。即ち、大当り図柄決定用乱数「ラベル−TRND−AZ1」値のうち「35〜99」が本発明に係る「特別当り値」に設定され、特別遊技判定が行われる。
そして、確変付き2R当りだった場合(S336でyes)、図28に示す変動パターンテーブルのうち、遊技状態が「通常」の「2R確変」の欄から、変動パターン10を選択し(S337)、ステップ353へ進む。
一方、確変付き2R当りでなかった場合(S336でno)、即ち、確変無し15R当り又は確変付き15R当りの場合、図28に示す変動パターンテーブルのうち、遊技状態が「通常」の「当り」の欄から、変動態様決定用乱数「ラベル−TRND−T1」値に基づいて、変動パターン1〜3の何れかを選択し(S338)、ステップ353へ進む。
一方、ステップ335において、大当りフラグがONでない場合(S335でno)には、小当りフラグがONか否かが判断される(S339)。小当りフラグがONの場合(S339でyes)は、図28に示す変動パターンテーブルのうち、遊技状態が「通常」の「小当り」の欄から、変動パターン11を選択し(S340)、ステップ353へ進む。
小当りフラグがONでない場合(S339でno)は、リーチ有無決定用乱数「ラベル−TRND−RC」値がリーチ成立値であるかが判断される(S341)。本実施形態では、リーチ有無決定用乱数「ラベル−TRND−RC」値が、「107〜126」と一致すると、リーチが成立する。
リーチ成立の場合(S341でyes)は、図28に示す変動パターンテーブルのうち、遊技状態が「通常」の「リーチハズレ」の欄から、変動態様決定用乱数「ラベル−TRND−T1」値に基づいて、変動パターン4,5,6の何れかを選択し(S342)、ステップ353へ進む。一方、リーチ成立でない場合(S341でno)は、図28に示す変動パターンテーブルのうち、遊技状態が「通常」の「ハズレ」の欄から、変動態様決定用乱数「ラベル−TRND−T1」値に基づいて、変動パターン7,8,9の何れかを選択し(S343)、ステップ353へ進む。
また、ステップ330において、遊技状態が通常状態でない(確変状態である)と判断された場合(S330でno)には、上記したステップ335〜S343と同様の手順で、図14に示すステップ344〜S352が実行される。なお、ステップ344〜S352では、図28に示す変動パターンテーブルのうち、遊技状態が「確変」の欄から変動態様決定用乱数「ラベル−TRND−T1」値に基づいて変動パターンを選択し、ステップ353(図13参照)へ進む。
そして、ステップ353にて、その他の処理を行って、この処理(S204)を抜ける。なお、その他の処理(S353)では、選択された変動パターンに応じた変動パターンコマンドをRAM51Bの出力バッファにセットする。これにより、上記した出力処理(S10)でRAM51Bの出力バッファにセットされた「変動パターンコマンド」がサブ制御回路57に出力される。
図11に示すように、特図変動パターン選択処理(S204)に次いで、乱数シフト処理(S205)が行われる。この処理(S205)は、始動入賞口の保留球数(RAM51Bの特別図柄の保留数記憶領域の数値)を1ディクリメントし、各種カウンタ値の格納場所が、1つ下位側にシフトされ、最上位の各アドレス空間に「0」をセット(即ち特別図柄判定権利の保留4個目にあたるRAM領域「R14」を0クリア)する。
図11に示すように、乱数シフト処理(S205)に次いで行われる特図1変動開始処理(S206)では、特別動作ステータスを「2」に設定すると共に、特図変動パターン選択処理(S204)等で決定された特別図柄の変動データ並びにそれらに基づく変動開始信号をセットするなど、その他特別図柄の変動開始に必要な処理が行われる。以上が特別図柄待機処理(S172)の説明である。
図10に示した特別動作処理(S17)において、変動中処理(S174)を実行すると、図15に示すように、特図変動パターン選択処理(S204、図13及び図14参照)で設定された変動態様に応じた変動表示規定時間(図28の変動時間参照)が経過したか否かがチェックされ(S262)、経過していない場合(S262でno)には、直ちにこの処理(S174)を抜けて特別図柄80,81,82の変動表示を続行する。
一方、変動表示規定時間が経過している場合(S262でyes)、即ち、変動態様に応じて設定された変動時間に亘って特別図柄80,81,82の変動表示が行われた場合には、変動表示中の特別図柄80,81,82を停止表示させる変動停止コマンドをセットし(S263)、特別動作ステータスを「3」に設定し(S265)、その他の処理(S266)を行ってから、この処理(S174)を抜ける。
図10に示した特別動作処理(S17)において、特別図柄確定処理(S176)を実行すると、図16に示すように、最初に大当りフラグがONしているか否か(大当りか否か)がチェックされる(S270)。ここで、大当りフラグがONしている場合(S270でyes)には、大当りの種別に応じた特別電動役物の動作カウンタ並びにラウンドカウンタのテーブルがセットされる(S271〜S273)。即ち、確変無し15R当り又は確変付き15R当りの場合ラウンドカウンタとして「15」がセットされ(S273)、確変付き2R当りの場合ラウンドカウンタとして「2」がセットされる(S272)。そして、特別動作ステータスを「4」にセットして(S274)、この処理(S176)を抜ける。
一方、大当りフラグがONでない場合(S270でno)、小当りフラグがONか否かが判断され(S275)、小当りフラグがONでない場合(S275でno)ステップ277へ進み、小当りフラグがONの場合(S275でyes)、ラウンドカウンタとして「1」がセットされ(S276)、ステップ277へ進む。そして、ステップ277にて、特別動作ステータスを「1」にセットして、この処理(S176)を抜ける。ここで、ラウンドカウンタとは、「大当り遊技」における「ラウンド」数をカウントするものであり、本実施形態では、ラウンドカウンタの初期値は「15」に設定されている。
特別電動役物処理(S177)を実行すると、図17に示すように、確変フラグがオンからオフに切り替えられる(S280)。つまり、「大当り遊技」が開始されると、強制的に確率変動遊技状態が終了する。次いで、大当り終了フラグがオンか否かがチェックされる(S281)。大当り終了フラグがオンではない場合(S281でno)、即ち、「大当り遊技」の実行中である場合には、開放フラグに基づいて、大入賞口15が開放中か否かがチェックされる(S282)。
大入賞口15が開放中(開放フラグがオン)である場合(S282でyes)には、ラウンド終了条件が成立したか否かがチェックされる。具体的には、大入賞口15に遊技球が10個入賞したか否か(S286)、ラウンド終了時間(本実施例では大入賞口15の開放時間が15秒)となったか否か(S287)がチェックされる。そして、ラウンド終了条件が不成立であった場合(S286及びS287の何れもno)には、直ちにこの処理(S177)を抜ける一方、ラウンド終了条件が成立した場合(S286及びS287の何れかでyes)には、ラウンド終了時の処理(S288〜S292)が行われる。
大入賞口閉鎖処理(S288)では、大入賞口閉鎖のコマンドがサブ制御回路57にも送信される。次いで、ラウンドカウンタを1ディクリメントして(S289)、ラウンドカウンタが「0」となったか否かチェックし(S290)、ラウンドカウンタが「0」ではない場合(S290でno)、即ち、「大当り遊技」が、最大ラウンド(15ラウンド)まで行われていない場合には、直ちにこの処理(S177)を抜ける。つまり、大当り遊技中であっても1回のラウンドが終了した時点で可動扉15Tが「閉位置」となって、一時的に大入賞口15が閉鎖される。
一方、ラウンドカウンタが「0」となった場合(S290でyes)、即ち、大当り遊技が最大ラウンド(15ラウンド)まで行われた場合には、大当り終了処理(S291)が行われる。大当り終了処理(S291)において、保留記憶領域内に記憶されている大当り判定用乱数データを大当り終了コマンドとともに、サブ制御回路57に送信する。そして、大当り終了フラグをオンして(S292)、この処理(S177)を抜ける。
ステップ282において、大入賞口15が閉鎖中(開放フラグがオフ)の場合(S282でno)には、大入賞口15を開放する時間となったか否か、つまり、大当り動作カウンタが0かどうかがチェックされる(S283)。大当り動作カウンタが0で無い場合(S283でno)には、この処理(S177)を抜ける一方、大当り動作カウンタが0である場合(S283でyes)には、大入賞口開放処理(S284)を行い、この処理(S177)を抜ける。
また、上記ステップ281において、大当り終了フラグがオンであった場合(S281でyes)、即ち、大当り遊技が最大ラウンド(15ラウンド)まで行われた場合には、大当り終了フラグ及び大当りフラグを全てオンからオフに切り替え(S293,S294)、小当りか否かチェックする(S295)。小当りであった場合(S295でyes)小当りフラグをOFFし(S296)、ステップ300へ進む。一方、小当りでなかった場合(S295でno)、停止表示された特別図柄80,81,82が、確変図柄か否かをチェックする(S297)。確変図柄でない場合(S297でno)には時短フラグをONかつ時短カウンタに100をセットし(S299)ステップ300へジャンプし、確変図柄である場合(S297でyes)には確変フラグをオフからオンに切り替える(S298)。そして、ステップ300にて、特別動作ステータスを「1」にセットして、この処理(S177)を抜ける。以上が特別動作処理(S17)の説明である。
本実施形態では、特別電動役物処理(S177)を実行することで、メインCPU51Aが本発明に係る「当り遊技実行手段」として機能する。また、特別電動役物処理(S177)のうち、上記ステップ295〜S300によって、メイン制御回路50のメインCPU51Aが、本発明の「遊技状態選択手段」として機能する。これにより、当りの遊技の実行後の状態が、通常状態と確変状態とに変化するので、遊技の趣向性が向上する。
図6に示すように、メイン制御回路割り込み処理(S7)では、特別動作処理(S17)に次いで保留球数処理(S18)が行われる。この処理(S18)は、図18に示されており、RAM51Bに記憶されたカウンタ値群の組数から保留球数を読み取り(S180)、その保留球数のデータを、RAM51Bの出力バッファにセットする(S181)。
図6に示すように、メイン制御回路割り込み処理(S7)では、保留球数処理(S18)に次いで、電源断監視処理(S19)が行われる。この処理(S19)は、図19に示されており、電源断信号が入力したか判断され(S190)、入力していなければ(S190でno)この電源断監視処理(S19)が終了する。一方、電源断信号が入力している場合(S190でyes)には、現在のデータ(状態)が前記メイン制御回路50のRAM51Bに記憶され(S191)、次いで電源断フラグがONにされ(S192)、その後ループ処理が行われる。
図6に示すように、メイン制御回路割り込み処理(S7)では、電源断監視処理(S19)に次いで、本発明に深く関連しないその他の処理(S20)を実行して、メイン制御回路割り込み処理(S7)から抜ける。そして、図5に示すように、次にメインCPU51Aに割り込みパルスが入力するまで、ステップ4〜S6の処理が繰り返し実行され、割り込みパルスの入力を起因(約4msec後)に、再度、メイン制御回路割り込み処理(S7)が実行される。すると、上述の如く、前回、メイン制御回路割り込み処理(S7)が実行されたときにRAM51Bの出力バッファにセットされた制御データが、次に実行されたメイン制御回路割り込み処理(S7)の出力処理(S10)において出力される。以上がメイン制御回路メインプログラムPG1の説明である。
さて、サブ制御回路57(図3参照)に備えられたRAM64の記憶領域も、メイン制御回路50におけるRAM51Bの記憶領域と同様に、複数のアドレス空間に区分されてアドレス(番地)が付されている。そして、所定のアドレス空間で構成されたカウンタ値記憶領域が、表5に示した各種の乱数カウンタのデータ格納部として設けられている。また、このアドレス空間は、乱数カウンタの更新領域以外にも、例えば、フラグ等のデータ格納部としても用いられている。
Figure 2011135909
サブ制御回路57のCPU61は、図20に示したサブ制御回路メインプログラムPG2をランしている。そのサブ制御回路メインプログラムPG2をランすると、CPU初期化処理(S50)が行われ、スタックの設定、定数設定、CPU61の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間用コントローラ)等の設定や各種フラグ及びカウンタ値のリセット等を行う。また、電源基板60に電源を投入すると、電源基板60から電源断信号がサブ制御回路57に送信される。この電源断信号が送信されたときに、RAM64の内容が正常であるか判断する(S51)。正常でなければ(S51でno)、RAM64を初期化し各種フラグ及びカウンタ値がリセットされる(S52)。なお、このステップ50,S51及びS52は、サブ制御回路メインプログラムPG2が、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない。
ステップ50,S51及びS52を終えると、また、RAM64の内容が正常であれば(S51でyes)、乱数シード更新処理(S53)を、所定周期で無限に繰り返して行う。
乱数シード更新(S53)の無限ループに対して、受信割り込み処理(S54)、2msタイマ割り込み処理(S55)、10msタイマ割り込み処理(S56)、が割り込んで実行される。受信割り込み処理(S54)は、サブ制御回路57がメイン制御回路50からストローブ信号を受けると、他の割り込み処理(S55,S56)より優先して実行される。受信割り込み処理(S54)が実行されると、図21に示すように、ストローブ信号の入力を確認し(S540でyes)、上記したメイン制御回路割り込み処理(S7)の出力処理(S10)でサブ制御回路57に送信される制御データ、例えば、変動パターンコマンド等を取り込み、RAM64の記憶領域に設けた入力信号一次記憶領域に格納する(S541)。また、始動入賞口14に遊技球が入賞した場合にもメイン制御回路50からサブ制御回路57に制御信号が送信される。すると、始動入賞口14が遊技球に入賞する度に、表1に示した各種カウンタ値群がRAM64のカウンタ値記憶領域に前述した始動入賞口の保留球数4つに対応して、乱数値群が格納(記憶)されるようになっている。
2msタイマ割り込み処理(S55)は、図22に示されており、サブ制御回路57に2msec周期の割り込みパルスが入力される度に実行される。この処理(S55)では、後述する10msタイマ割り込み処理(S56)で作成したランプデータをドライバへ出力するランプデータ出力処理(S550)を実行する。
そして、10msタイマ割り込み処理(S56)は、図23に示されており、サブ制御回路57に10msec周期の割り込みパルスが入力される度に実行される。この処理(S56)では、まず、コマンド監視処理(S562)を実行する。このコマンド監視処理(S562)は、サブ制御回路57がメイン制御回路50等の他の回路から受信割り込み処理で受信してバッファに蓄えられたコマンドの全てに対して行われ、コマンドの解析を行い、コマンドに対応した処理を行って、それぞれの制御回路に対して送信するコマンドを作成する。
具体的には、コマンド監視処理(S562)が実行されると、図24に示すように、まず、受信したコマンドが変動コマンドであるか否かを判別し(S600)、変動コマンドでない場合(S600でno)には、続いて、入賞コマンドであるか否かを判断する(S601)。そして、入賞コマンドでない場合(S601でno)にはステップ605へ進み、入賞コマンドであった場合(S601でyes)には先読み予告選択処理(S602)を行う。
ここで、先読み予告選択処理(S602)は、前述したメイン制御回路メインプログラム(PG1)における始動口スイッチ通過処理(S13)にて選択された「00H」〜「0AH」の入賞コマンドと、上述した乱数シード更新処理(S53)にて更新される先読み予告選択用乱数「ラベル−TRND−SUB−YH」値とに基づいて、先読み予告内容(「保留青点灯、保留赤点灯、保留虹色点灯、確定音、なし」の何れか)を選択する。
具体的には、図29の「先読み予告選択テーブル」に示されている通り、入賞コマンドが「00H」(即ち、「リーチ無しハズレ」)であった場合、先読み予告選択用乱数「ラベル−TRND−SUB−YH」値が、「0〜109」であれば「保留青点灯」、「110〜120」であれば「保留赤点灯」、「121〜255」であれば「なし」が選択される。
そして、入賞コマンドが「01H」(即ち、「リーチ有りハズレ」)であった場合、先読み予告選択用乱数「ラベル−TRND−SUB−YH」値が、「0〜109」であれば「保留青点灯」、「110〜180」であれば「保留赤点灯」、「181〜255」であれば「なし」が選択される。
また、入賞コマンドが「02H」(即ち、「確変無し15R当り」)であった場合、先読み予告選択用乱数「ラベル−TRND−SUB−YH」値が、「0〜50」であれば「保留青点灯」、「51〜190」であれば「保留赤点灯」、「191〜255」であれば「なし」が選択される。
入賞コマンドが「03H」(即ち、「確変付き15R当り」)であった場合、先読み予告選択用乱数「ラベル−TRND−SUB−YH」値が、「0〜50」であれば「保留青点灯」、「51〜190」であれば「保留赤点灯」、「191〜230」であれば「保留虹色点灯」、「231〜234」であれば「確定音なし」、「235〜255」であれば「なし」が選択される。
入賞コマンドが「04H」(即ち、「確変付き2R当り」)であった場合、先読み予告選択用乱数「ラベル−TRND−SUB−YH」値が、「0〜30」であれば「保留青点灯」、「31〜255」であれば「なし」が選択される。
また、入賞コマンドが「05H」(即ち、遊技状態が確変状態であれば「確変無し15R当り」)であった場合、先読み予告選択用乱数「ラベル−TRND−SUB−YH」値が、「0〜15」であれば「保留青点灯」、「16〜30」であれば「保留赤点灯」、「31〜255」であれば「なし」が選択される。
入賞コマンドが「06H」(即ち、遊技状態が確変状態であれば「確変付き15R当り」)であった場合、先読み予告選択用乱数「ラベル−TRND−SUB−YH」値が、「0〜15」であれば「保留青点灯」、「16〜100」であれば「保留赤点灯」、「101〜200」であれば「保留虹色点灯」、「201〜220」であれば「確定音なし」、「221〜255」であれば「なし」が選択される。
入賞コマンドが「07H」(即ち、遊技状態が確変状態であれば「確変付き2R当り」)であった場合、先読み予告選択用乱数「ラベル−TRND−SUB−YH」値が、「0〜30」であれば「保留青点灯」、「31〜255」であれば「なし」が選択される。
入賞コマンドが「08H」(即ち、「確変無し2R当り」)であった場合、先読み予告選択用乱数「ラベル−TRND−SUB−YH」値が、「0〜100」であれば「保留青点灯」、「101〜255」であれば「なし」が選択される。
入賞コマンドが「09H」(即ち、「確変無し2R当り」)であった場合、先読み予告選択用乱数「ラベル−TRND−SUB−YH」値が、「0〜101」であれば「保留青点灯」、「102〜255」であれば「なし」が選択される。
入賞コマンドが「0AH」(即ち、「確変無し2R当り」)であった場合、先読み予告選択用乱数「ラベル−TRND−SUB−YH」値が、「0〜102」であれば「保留青点灯」、「103〜255」であれば「なし」が選択される。
一方、図24のコマンド監視処理(S562)において、変動コマンドであった場合(S600でyes)には、演出選択処理(S603)を実行する。演出選択処理(S603)では、演出態様、即ち変動パターンを選択すると共に、その変動態様に対応した電飾データテーブルを設定して、変動中フラグをセットするなどの処理が行われる。そして、演出選択処理(S603)に続いて、図柄選択処理(S604)が実行される。図柄選択処理(S604)は、選択する図柄(奇数ぞろ目、偶数ぞろ目、リーチハズレ図柄、ハズレ図柄)に基づいて対応する左図柄、中図柄、右図柄をセットする。
詳細には、変動コマンドが確変当りコマンドであれば、当り図柄決定用カウンタ「ラベル−TRND−SUB−KA」の値を取得して図柄を選択し(奇数ぞろ目)、通常当りコマンドであれば、当り図柄決定用カウンタ「ラベル−TRND−SUB−NO」の値を取得して図柄を選択し(偶数ぞろ目)、リーチ変動パターンコマンドであれば、左図柄決定用カウンタ「ラベル−TRND−SUB−L1」の値を取得してリーチハズレ図柄作成テーブル(図30(A)参照)に基づいて対応する左図柄、中図柄、右図柄をセットし、リーチ無し変動コマンドであれば、左図柄決定用カウンタ「ラベル−TRND−SUB−L1」の値と、ハズレ図柄決定用カウンタ「ラベル−TRND−SUB−H2」の値を取得してハズレ図柄作成テーブル(図30(B)参照)に基づいて対応する左図柄、中図柄、右図柄をセットする。
そして、図24に示すように、ステップ602又はS604に次いで、それぞれのコマンド(例えば大当りコマンドや異常報知コマンドなど)に対応した処理を行い(S605)、この処理(S562)を抜ける。
図23に示すように、の10msタイマ割り込み処理(S56)において、コマンド監視処理(S562)に次いで、ランプ処理(S563)が実行される。この処理(S563)は、出力するランプデータ(青、赤、虹色など)の作成及び演出時間の管理を行う。
そして、ランプ処理(S563)に次いで、コマンド送信処理(S564)が実行される。コマンド送信処理(S564)は図25に示され、上記説明した各処理においてサブ制御回路57のRAM64に設けられた出力バッファにセットされたコマンド(制御信号)等があるかチェックし(S670)、コマンドがあれば(S670でyes)コマンドを対応するランプ制御回路55及び音声制御回路59等に送信する(S671)。そして、この処理(S564)から抜けると共に、10msタイマ割り込み処理(S56、図23参照)から抜ける。そして、図20に示すように、2msec毎に2msタイマ割り込み処理(S55)、10msec毎に10msタイマ割り込み処理(S56)が実行され、その間にCPU61に割り込みパルスが入力するまで、ステップ53の処理が繰り返し実行され、割り込みパルスの入力を起因に受信割り込み処理(S54)が実行される。以上がサブ制御回路メインプログラムPG2の説明である。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、当否の判定を行うための当否判定カウンタ値群を、上位データが「0」である特別乱数群と、上位データが「0」でない通常乱数群とで構成した上で、当り設定値の全てが、特別乱数群に含まれるように設定したので、当り設定値の種類が増えても、当り設定値の上位データに関しては、全ての種類の当り設定値を一纏めにして当否判定乱数と比較することができ、メインCPU51Aによる当否種別判定のデータ処理に係る負荷を軽減することができる。しかも、当否判定乱数の上位データが0と一致していない場合、当否判定乱数の下位データと当り設定値の下位データとを比較しないので、この点においてもメインCPU51Aによる当否種別判定のデータ処理に係る負荷が軽減される。また、当否判定乱数の上位データと特別上位値とを比較し、当否判定乱数の上位データが特別上位値と一致している場合には、当否判定乱数の下位データと当り設定値の下位データとを比較して、何れかの当り設定値の下位データと一致しているときに当りの種類を特定するので、当りの種類を細かく判別することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、パチンコ遊技機10に本発明を適用していたが、コイン遊技機やスロットマシン、アレンジボール等に本発明を適用してもよい。
(2)前期実施形態では、当り設定値を「0」〜「255」(上位データが「00000000」)の範囲で設定していたが、上位データを限定できれば、「256」〜「511」(上位データが「000000001」)や、「512」〜「767」(上位データが「00000010」)、「768」〜「1023」(上位データが「00000011」)、「1024」〜「1279」(上位データが「00000100」)、「1280」〜「1535」(上位データが「00000101」)、「1536」〜「1791」(上位データが「00000110」)、「1792」〜「1996」(上位データが「00000111」)の何れの範囲で設定してもよい(図31参照)。何れの場合でも、全ての種類の当り設定値を一纏めにして当否判定乱数と比較することができ、メインCPU51Aによる当否種別判定のデータ処理に係る負荷を軽減することができる。
(3)前期実施形態では、当否判定乱数は、2バイトのうち、11ビットを使用して「0」〜「1996」の数値範囲としていたが、16ビット全て使用して「65535」までの数値範囲としてもよいし、3バイト以上で構成してもよい。当否判定乱数の数値範囲が大きくなった場合、当りの確率を同程度とするために当り判定値を増やす必要があるが、例えば、当り設定値を「0」〜「767」(上位データが「00000000」、「000000001」、「00000010」)の範囲として、特別上位値を複数設定してもよい。また、当否判定乱数及び当り設定値をデジタルデータにした場合のビット長が、主制御手段によるデジタルデータ処理単位のビット長の整数倍をなしていればよく、例えばメインCPU51Aのレジスタに格納可能なデータ長が2バイトであるときに、当否判定乱数及び当り設定値を4バイト或いは6バイトで構成し、当否判定乱数のうち上位2バイト分のデータが予め定められた特別上位値である特別乱数群に当り設定値の全てが含まれるように設定しても、同様の効果が得られる。
(4)前期実施形態では、先読み予告として、特別図柄保留数表示部14Hが青、赤、虹色に光っていたが、その他の色で光らせてもよいし、特別図柄保留数表示部14Hとは別にLEDを設けて光らせたり、例えば、サイドランプ22,22を光らせたりしてもよい。また、光や音とは別に、表示装置26にキャラクター画像が表示されるようにしてもよいし、キャラクター形状の役物などを動かすようにしてもよい。
10 パチンコ遊技機
14 始動入賞口
14H 特別図柄保留数表示部
14X 本特図表示部
15 大入賞口
18 始動ゲート
26 表示装置
34A 特別図柄表示部
50 メイン制御回路
51A メインCPU
51B RAM
55 ランプ制御回路
57 サブ制御回路
59 音声制御回路
59S スピーカ
80,81,82 特別図柄
PG1 メイン制御回路メインプログラム
PG2 サブ制御回路メインプログラム
R0 記憶領域
R10 更新カウンタ値記憶領域
R11〜R14 取得カウンタ値記憶領域

Claims (10)

  1. 予め定められた乱数変動範囲で当否判定乱数を変動させると共に、ランダムに発生し得る乱数取得条件の成立に応じて前記当否判定乱数を保持する乱数更新保持手段と、
    前記乱数更新保持手段に保持された前記当否判定乱数が、予め定められた複数種類の当り設定値の何れかに一致した当りであるか又は、何れにも一致しないハズレであるかの当否種別判定を行う当否判定手段とを備えた遊技機において、
    前記当否判定乱数及び前記当り設定値は、上位データと下位データとに2分割可能に構成されると共に、前記乱数変動範囲全体の前記当否判定乱数群は、前記上位データが一律、予め定められた特別上位値である特別乱数群と、前記上位データが前記特別上位値以外の値である通常乱数群とからなり、前記当り設定値の全てが、前記特別乱数群に含まれる一部の前記当否判定乱数と同じ値に設定され、
    前記当否判定手段は、前記当否判定乱数の前記上位データと前記当り設定値の前記上位データである前記特別上位値とを比較し、それらが不一致の場合にはハズレと判定し、それらが一致している場合にのみ、前記当否判定乱数の前記下位データと前記当り設定値の前記下位データとを比較して、何れの前記当り設定値の前記下位データとも一致していないときにハズレと判定する一方、何れかの前記当り設定値の前記下位データと一致しているときに当りの種類を特定することを特徴とする遊技機。
  2. 前記当り設定値の種類毎に、前記特別乱数群において連続した数値群を割り当て、前記当否判定手段は、前記当否判定乱数の前記上位データが前記特別上位値と一致している場合に、前記当否判定乱数が、何れの前記当り設定値に割り当てられた前記数値群に含まれるかを判別して、前記当りの種類を特定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 予め定められた遊技制御プログラムを実行して前記乱数更新保持手段及び前記当否判定手段として機能する主制御手段と、
    前記主制御手段に設けられ、前記乱数取得条件が予め定められた規定回数成立した分の前記当否判定乱数を記憶することで、前記乱数更新保持手段による前記乱数取得条件の規定回数成立した分の前記当否判定乱数の保持を可能にする乱数記憶手段と、
    前記当否種別判定の各判定結果を変動表示演出を付けて表示する表示手段とを備え、
    前記乱数記憶手段に記憶されている前記当否判定乱数を古い順に使用して前記当否種別判定を行い、その判定結果を順番に前記表示手段に表示するように構成し、
    前記主制御手段は、前記乱数記憶手段に前記当否判定乱数が記憶されたときに、その当否判定乱数に対する前記変動表示演出付きの前記判定結果を表示する前であっても前記当否判定手段によって前記当否種別判定を行い、前記当否種別判定の判定結果に基づいて当否の予告を行うための予告用制御データを生成するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記当否種別判定で得られる所定種類の当りの内容が、複数種類の細分内容に分けて設定され、
    前記乱数更新保持手段は、予め定められた乱数変動範囲で細分判定乱数を変動させると共に、ランダムに発生し得る乱数取得条件の成立に応じて前記細分判定乱数を保持し、
    前記乱数更新保持手段に保持された前記細分判定乱数が予め定められた複数の細分設定値の何れと一致するかに基づいて前記細分内容の種類を決定する細分内容決定手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の遊技機。
  5. 前記所定種類の当り遊技の実行後に、通常状態にするか、前記通常状態より前記当否種別判定で当りと判定される確率が高くなる確変状態にするかが、前記複数種類の細分内容によって決定されるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記当否種別判定の判定結果が当りであった場合に、当りの遊技を行う当り遊技実行手段と、
    前記当りの遊技の実行後に、通常遊技状態と、通常遊技状態より遊技者にとって有利な特別遊技状態の何れかを選択して実行する遊技状態選択手段とを備え、
    前記乱数更新保持手段は、予め定められた乱数変動範囲で状態決定乱数を変動させると共に、ランダムに発生し得る乱数取得条件の成立に応じて前記状態決定乱数を保持し、
    前記遊技状態選択手段は、前記乱数更新保持手段に保持された前記状態判定乱数が予め定められた特別当り値と一致するか否かの特別遊技判定に基づいて前記通常遊技状態と前記特別遊技状態との何れかを選択することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の遊技機。
  7. 前記主制御手段には、前記遊技制御プログラムを実行するメインCPUと、前記メインCPUが処理したデータを記憶する複数のアドレス付きデータ格納部を有したメモリとが備えられ、
    各前記アドレス付きデータ格納部に格納可能なデータ長は、前記当否判定乱数の前記上位データと前記下位データとを合わせたデータ長と同じ大きさでかつ、前記メインCPUのレジスタに格納可能なデータ長の2倍の大きさであることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  8. 前記上位データ及び前記下位データは、共に1バイトで構成され、前記上位データを構成する全てのビットデータが0の場合に、前記特別上位値になるように設定したことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1の請求項に記載の遊技機。
  9. 予め定められた乱数変動範囲で当否判定乱数を変動させると共に、ランダムに発生し得る乱数取得条件の成立に応じて前記当否判定乱数を保持する乱数更新保持手段と、
    前記乱数更新保持手段に保持された前記当否判定乱数が、予め定められた複数種類の当り設定値の何れかに一致した当りであるか又は、何れにも一致しないハズレであるかの当否種別判定を行う当否判定手段と、
    予め定められた遊技制御プログラムを実行して前記乱数更新保持手段及び前記当否判定手段として機能する主制御手段とを備えた遊技機において、
    前記当否判定乱数及び前記当り設定値をデジタルデータにした場合のビット長が、前記主制御手段によるデジタルデータ処理単位のビット長の整数倍をなし、
    前記乱数変動範囲全体の前記当否判定乱数群は、予め定められた上位から特定順番目の前記デジタルデータ処理単位の値が一律、予め定められた特別上位値である特別乱数群と、前記特定順番目の前記デジタルデータ処理単位の値が、前記特別上位値以外の値である通常乱数群とからなり、前記当り設定値の全てが、前記特別乱数群に含まれる一部の前記当否判定乱数と同じ値に設定され、
    前記当否判定手段は、前記当否判定乱数を構成する前記特定順番目の前記デジタルデータ処理単位の値と前記当り設定値を構成する前記特定順番目の前記デジタルデータ処理単位の値とを比較し、それらが不一致の場合にはハズレと判定し、それらが一致している場合にのみ、前記当否判定乱数と前記当り設定値との間で前記特定順番目以外の前記デジタルデータ処理単位の値同士を比較してハズレであるか又は、何れの当りであるかを判定することを特徴とする遊技機。
  10. 前記乱数更新保持手段は、前記乱数変動範囲で当否判定カウンタ値を所定周期毎にインクリメント又はディクリメントして更新する乱数更新手段と、前記乱数取得条件の成立に応じて前記当否判定カウンタ値を前記当否判定乱数として取得して保持する乱数取得手段からなることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1の請求項に記載の遊技機。
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