JP2011135680A - 蓄電装置の入出力制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、蓄電装置の性能を十分に活用し、且つ蓄電装置寿命の悪化を防止することができる蓄電装置の入出力制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明は、蓄電装置の状態を示す測定値を取得するための状態取得手段と、前記蓄電装置の状態に基づいて、ベース放電電力許容値(Wout)を設定するベース電力許容値設定手段と、前記蓄電装置の電圧、電流及び内部抵抗に基づいて、前記蓄電装置の出力電圧が所定時間(T0)の間に下限電圧に達する際の前記蓄電装置の放電電力(Pout)を予測する予測手段と、前記予測された放電電力(Pout)が、前記ベース放電電力許容値(Wout)以下のとき、前記ベース放電電力許容値(Wout)を、(前記ベース放電電力許容値(Wout))−(予め設定される所定時間当たりの変動許容電力率(ΔW)×所定時間(T0))の値に制御する電力制御手段と、を備える入出力制御装置。
【選択図】図1
【解決手段】 本発明は、蓄電装置の状態を示す測定値を取得するための状態取得手段と、前記蓄電装置の状態に基づいて、ベース放電電力許容値(Wout)を設定するベース電力許容値設定手段と、前記蓄電装置の電圧、電流及び内部抵抗に基づいて、前記蓄電装置の出力電圧が所定時間(T0)の間に下限電圧に達する際の前記蓄電装置の放電電力(Pout)を予測する予測手段と、前記予測された放電電力(Pout)が、前記ベース放電電力許容値(Wout)以下のとき、前記ベース放電電力許容値(Wout)を、(前記ベース放電電力許容値(Wout))−(予め設定される所定時間当たりの変動許容電力率(ΔW)×所定時間(T0))の値に制御する電力制御手段と、を備える入出力制御装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、蓄電装置の入出力制限装置に関する。
近年、電気自動車、ハイブリッド自動車及び燃料電池自動車等には、車両推進用の駆動源として採用されるモータを駆動するための電力を蓄積する大容量の蓄電装置が搭載されている。
例えば、特許文献1には、車両に搭載される蓄電装置の過放電による弊害を防止するために、蓄電装置電圧が予め設定された一定の下限電圧まで低下した場合に、蓄電装置の出力制限を行う装置が開示されている。
また、例えば、特許文献2には、放電時において放電量が多く電圧降下が急速に起こる場合には、蓄電装置の出力制限値を小さくし電圧降下が急速に起こるのを防止し、充電時において充電電量が多く電圧上昇が急速に起こる場合には、蓄電装置の入力制限を小さくし電圧上昇が急速に起こるのを防止する入出力制御装置が開示されている。
また、例えば、特許文献3には、蓄電装置の電圧の低下度合が大きいほど蓄電装置の出力制限の度合を大きくし、蓄電装置の寿命低下を防止する出力制御装置が開示されている。
しかし、特許文献1の装置のように、蓄電装置電圧が下限電圧まで低下してから蓄電装置の出力制御を行うと、急な出力制限を実施しなければならず、例えば、車両の車速が変化したりしてドライバーが不快に感じる等のいわゆるドラビリが悪化することがある。
また、ドラビリ改善のための出力制限を実施しようとすると(例えば、フィードバック目標電圧を下限電圧の手前近傍に設定)、蓄電装置の電圧が下限電圧をオーバーシュートしてしまうため、蓄電装置の寿命が低下してしまう。一方、蓄電装置の寿命の低下を防止しようとすると(例えば、フィードバック目標電圧を高めに設定)、蓄電装置の性能を十分に活用できなくなってしまう。
そこで、本発明は、蓄電装置の性能を十分に活用し、且つ蓄電装置の寿命の低下を防止することができる蓄電装置の入出力制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、蓄電装置の出力電圧を下限電圧から上限電圧までの電圧範囲内に維持するための蓄電装置の入出力制御装置であって、前記蓄電装置の状態を示す測定値を取得するための状態取得手段と、前記蓄電装置の状態に基づいて、ベース放電電力許容値(Wout)を設定するベース電力許容値設定手段と、前記蓄電装置の電圧、電流及び内部抵抗に基づいて、前記蓄電装置の出力電圧が所定時間(T0)の間に前記下限電圧に達する際の前記蓄電装置の放電電力(Pout)を予測する予測手段と、前記予測された放電電力(Pout)が、前記ベース放電電力許容値(Wout)以下のとき、所定時間(T0)かけて、前記ベース放電電力許容値(Wout)を、(前記ベース放電電力許容値(Wout))−(予め設定される所定時間当たりの変動許容電力率(ΔW)×所定時間(T0))の値に制御する電力制御手段と、を備える。
また、前記蓄電装置の入出力制御装置において、前記電力制御手段は、前記予測された放電電力(Pout)が、下式(1)の条件を満たすとき、所定時間(T0)かけて、前記ベース放電電力許容値(Wout)を、(前記ベース放電電力許容値(Wout))−(予め設定される所定時間当たりの変動許容電力率(ΔW)×所定時間(T0))の値に制御することが好ましい。
Pout≦ Wout − 1/2(ΔW×T0) (1)
Pout≦ Wout − 1/2(ΔW×T0) (1)
また、本発明は、蓄電装置の出力電圧を下限電圧から上限電圧までの電圧範囲内に維持するための蓄電装置の入出力制御装置であって、前記蓄電装置の状態を示す測定値を取得するための状態取得手段と、前記蓄電装置の状態に基づいて、ベース充電電力許容値(Win)を設定するベース電力許容値設定手段と、前記蓄電装置の電圧、電流及び内部抵抗に基づいて、前記蓄電装置の出力電圧が所定時間(T0)の間に前記上限電圧に達する際の前記蓄電装置の充電電力(Pin)を予測する予測手段と、前記予測された充電電力(Pin)が、前記ベース充電電力許容値(Win)以上のとき、所定時間(T0)かけて、前記ベース充電電力許容値(Win)を、(前記ベース充電電力許容値(Win))+(予め設定される所定時間当たりの変動許容電力率(ΔW)×所定時間(T0))の値に制御する電力制御手段と、を備える。
また、前記蓄電装置の入出力制御装置において、前記電力制御手段は、前記予測された充電電力(Pin)が、下式(2)の条件を満たすとき、所定時間(T0)かけて、前記ベース充電電力許容値(Win)を、(前記ベース充電電力許容値(Win))+(予め設定される所定時間当たりの変動許容電力率(ΔW)×所定時間(T0))の値に制御することが好ましい。
Pin≧ Win + 1/2(ΔW×T0) (2)
Pin≧ Win + 1/2(ΔW×T0) (2)
本発明によれば、蓄電装置の性能を十分に活用し、且つ蓄電装置寿命の悪化を防止することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る蓄電装置の入出力制御装置を備える蓄電装置システムの概略構成の一例を示す図である。図1に示す蓄電装置システム1は、蓄電装置10、モータジェネレータ12(負荷)、インバータ/コンバータ14、蓄電装置の入出力制御装置を備える。なお、本実施形態に係る蓄電装置システム1は、電気自動車、ハイブリッド自動車等の車輌に搭載されるものを例としているが、これに制限されるものではない。また、蓄電装置システム1に用いられる蓄電装置の入出力制御装置は、上記車輌に搭載されるものに限定されず、蓄電装置10を備える機器全てに適用される。
蓄電装置10は、鉛二次電池、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池等の二次電池等により構成される。但し、必ずしも蓄電装置10はこれらに制限されるものではなく、電気二重層キャパシタに代表されるキャパシタ等の他の形式の蓄電装置であってもよい。
モータジェネレータ12は、主にモータとして機能するモータジェネレータと、主にジェネレータとして機能するモータジェネレータと、を含むものであり、車両の走行状態に応じて、ジェネレータとして機能したり、モータとして機能するものである。
インバータ/コンバータ14は、蓄電装置10の直流とモータジェネレータ12の交流とを変換しながら電流制御を行うインバータと、蓄電装置10の電圧を昇圧又は降圧して、蓄電装置10とモータジェネレータ12との間での電力授受を可能にするコンバータと、を備える。
蓄電装置の入出力制御装置は、電圧センサ16、電流センサ18、温度センサ20、ECU22を備えている。電圧センサ16は、蓄電装置10の端子電圧を検出するものであり、電流センサ18は、蓄電装置10を流れる電流を検出するものであり、温度センサ20は、蓄電装置10の温度を検出するものである。すなわち、電圧センサ16、電流センサ18、温度センサ20等は、蓄電装置10の状態を示す測定値(蓄電装置10の電圧、電流、温度等)を取得するための状態取得手段として機能するものである。そして、各センサにより測定値データは、ECU22に出力される。なお、蓄電装置10の状態を示す測定値を取得するための状態取得手段は、少なくとも蓄電装置10の温度を検出する温度センサ20から構成されていればよい。
ECU22は、蓄電装置10の状態を示す測定値(少なくとも蓄電装置10の温度)に基づいて、ベース放電電力許容値(Wout)、ベース充電電力許容値(Win)を設定するベース電力許容値設定手段としての機能を有する。ベース放電電力許容値(Wout)、ベース充電電力許容値(Win)は、Woutでの放電、Winでの充電が所定時間(T1)継続されても、蓄電装置10の出力電圧の電圧変化が上限電圧(Vu)から下限電圧(Ve)までの所定範囲内に収まるように設定される。例えば、ECU22に上記Wout、Winと蓄電装置10の温度との関係を表すマップを予め記憶させておき、該マップに、検出された蓄電装置10の温度を当てはめることにより求められる。また、例えば、上記Wout、Winと蓄電装置10の蓄電残量としてのSOCとの関係を表すマップを予め記憶させておき、該マップに、検出されたSOCを当てはめることにより求めてもよい。なお、蓄電残量としてのSOCは、例えば、入力された電流を積算することにより求められる。
ここで、上限電圧(Vu)及び下限電圧(Ve)は、最高定格電圧及び最低定格電圧、あるいは、蓄電装置10に接続される負荷の動作可能電圧等に従って決定される。
また、ECU22は、蓄電装置10の電圧、電流及び内部抵抗に基づいて、蓄電装置10の出力電圧が所定時間(T0)の間に下限電圧(Ve)に達する際の蓄電装置10の放電電力(Pout)を予測すること、及び蓄電装置10の出力電圧が所定時間(T0)の間に上限電圧(Vu)に達する際の蓄電装置10の充電電力(Pin)を予測する予測手段としての機能を有する。なお、ベース放電電力許容値(Wout)、ベース充電電力許容値(Win)の設定の際の所定時間(T1)は、放電電力(Pout)、充電電力(Pin)を予測する際の所定時間(T0)とは異なり、T1の方がT0より長い時間となる。以下にECU22による蓄電装置10の放電電力(Pout)、充電電力(Pin)の予測方法について具体的に説明する。
図2は、蓄電装置の出力電圧が所定時間(T0)の間に下限電圧(Ve)に達する際の蓄電装置の放電電力(Pout)の予測方法を説明する概念図である。図2に示すI0、V0は、放電時において、電圧センサ16、電流センサ18により検出された蓄電装置10の電圧及び電流値である。そして、蓄電装置10の放電電力(Pout)出力時の蓄電装置10の電流、電圧は、図2に示す電流Ixであり、下限電圧Veとなる。そして、これら(I0、V0)と(Ix、Ve)は、I0、V0検出時の内部抵抗Rを傾きとする直線上に位置する。これにより、Ix=I0+((V0−Ve)/R)となるから、蓄電装置10の放電電力(Pout)は下式(3)により予測される。
Pout=Ix×Ve=(I0+((V0−Ve)/R))×Ve (3)
Pout=Ix×Ve=(I0+((V0−Ve)/R))×Ve (3)
ここで、蓄電装置10が複数の組電池である場合、放電電力(Pout)の予測制度を向上させる点で、電圧センサ16により検出される電圧V0は、複数の組電池から検出される電圧の中の最小値であることが好ましい。
また、上記内部抵抗Rは、例えば、蓄電装置10の温度と内部抵抗との関係を示すマップをECU22に記録させておき、該マップに、温度センサ20により検出された蓄電装置10の温度を当てはめることにより求められる。但し、内部抵抗Rの算出方法は、上記に制限されるものではない。
また、充電側も上記と同様に求めることができる。すなわち、充電時において、電圧センサ16、電流センサ18により検出された蓄電装置10の電圧及び電流値は(I0、V0)、蓄電装置10の充電電力(Pin)入力時の蓄電装置10の電流はIy、電圧は上限電圧Vu、I0、V0検出時の内部抵抗Rとすると、Iy=I0+((V0−Vu)/R)となるから、蓄電装置10の充電電力(Pin)は下式(4)により予測される。
Pin=Iy×Vu=(I0+((V0−Vu)/R))×Vu (4)
Pin=Iy×Vu=(I0+((V0−Vu)/R))×Vu (4)
ここで、蓄電装置10が複数の組電池である場合、充電電力(Pin)の予測制度を向上させる点で、電圧センサ16により検出される電圧V0は、複数の組電池から検出される電圧の中の最大値であることが好ましい。
図3(A),(B)は、放電時におけるベース放電電力許容値(Wout)の電力制御方法を説明する概念図である。ECU22は、予測されたPoutが、設定したベース放電電力許容値(Wout)以下であるか否かを判定し、図3(A)に示すように、PoutがWout以下であるとき、所定時間(T0)かけて、設定したベース放電電力許容値(Wout)を、ベース放電電力許容値(Wout)と(予め設定される所定時T0間当たりの変動許容電力率(ΔW)×所定時間(T0))との差で求められる値まで出力制御する電力制限手段を備える。
また、蓄電装置10の性能を十分に活用することができる点で、ECU22は、予測されたPoutが(Wout−1/2(ΔW×T0)以下であるか否かを判定し、図3(B)に示すように、Poutが(Wout−1/2(ΔW×T0)以下であるとき、所定時間(T0)かけて、設定したベース放電電力許容値(Wout)を、ベース放電電力許容値(Wout)と(予め設定される所定時T0間当たりの変動許容電力率(ΔW)×所定時間(T0))との差で求められる値まで出力制御することが好ましい。
図4(A),(B)は、充電時におけるベース充電電力許容値(Win)の電力制御方法を説明する概念図である。ECU22は、予測されたPinが、設定したベース充電電力許容値(Win)以上であるか否かを判定し、図4(A)に示すように、PinがWin以上であるとき、所定時間(T0)かけて、設定したベース充電電力許容値(Win)を、ベース充電電力許容値(Win)と(予め設定される所定時T0間当たりの変動許容電力率(ΔW)×所定時間(T0))との和で求められる値まで出力制御する電力制限手段を備える。
また、蓄電装置10の性能を十分に活用することができる点で、ECU22は、予測されたPinが(Win+1/2(ΔW×T0)以上であるか否かを判定し、図4(B)に示すように、Pinが(Win−1/2(ΔW×T0)以上であるとき、所定時間(T0)かけて、設定したベース充電電力許容値(Win)を、ベース充電電力許容値(Win)と(予め設定される所定時間T0当たりの変動許容電力率(ΔW)×所定時間(T0))との和で求められる値まで出力制御することが好ましい。
図5は、本実施形態に係る蓄電装置の入出力装置による放電側の電力制限方法の一例を説明するフローチャートである。
図5に示すように、まず、ステップS10では、電圧センサ16、電流センサ18、温度センサ20により蓄電装置10の電圧、電流、温度を検出し、蓄電装置10の状態を示す測定値を取得する。次に、ステップS12では、ECU22により、蓄電装置10の状態を示す測定値(少なくとも蓄電装置10の温度)に基づいて、ベース放電電力許容値(Wout)を設定する。例えば、ECU22に上記Woutと蓄電装置10の温度との関係を表すマップを予め記憶させておき、該マップに検出された蓄電装置10の温度を当てはめることにより求める。次に、ステップS14では、ECU22により、上記検出電圧V0、電流I0、内部抵抗R(蓄電装置10の温度から推定)、及び予め設定される下限電圧Veの値をPout=Ix×Ve=(I0+((V0−Ve)/R))×Veに当てはめ、蓄電装置10の放電電力(Pout)を予測する。
そして、ECU22により、蓄電装置10の放電電力(Pout)がWout以下であるか否か、好ましくは(Wout−1/2(ΔW×T0)以下であるか否かを判定する。蓄電装置10の放電電力(Pout)がWout以下であるとき、好ましくは(Wout−1/2(ΔW×T0)以下であるとき、ステップS16では、ECU22により、所定時間(T0)かけて、設定したベース放電電力許容値(Wout)を、ベース放電電力許容値(Wout)と(予め設定される所定時T0間当たりの変動許容電力率(ΔW)×所定時間(T0))との差で求められる値まで出力制御する。なお、出力制御後、蓄電装置10の放電電力(Pout)がWoutを超えた場合、好ましくは(Wout−1/2(ΔW×T0)を超えた場合には、制限した蓄電装置10の放電電力(Pout)を元に戻す。
一方、蓄電装置10の放電電力(Pout)がWout超であるとき、好ましくは(Wout−1/2(ΔW×T0)超であるとき、ステップS18に進み、ベース放電電力許容値(Wout)を維持する。
図6は、本実施形態に係る蓄電装置の入出力装置による充電側の電力制限方法の一例を説明するフローチャートである。
図6に示すように、まず、ステップS20では、電圧センサ16、電流センサ18、温度センサ20により蓄電装置10の電圧、電流、温度を検出し、蓄電装置10の状態を示す測定値を取得する。次に、ステップS22では、ECU22により、蓄電装置10の状態を示す測定値(少なくとも蓄電装置10の温度)に基づいて、ベース充電電力許容値(Win)を設定する。次に、ステップS24では、ECU22により、上記検出電圧V0、電流I0、内部抵抗R(蓄電装置10の温度から推定)、及び予め設定される上限電圧Vuの値をPin=Iy×Vu=(I0+((V0−Vu)/R))×Vuに当てはめ、蓄電装置10の充電電力(Pin)を予測する。
そして、ECU22により、蓄電装置10の充電電力(Pin)がWin以上であるか否か、好ましくは(Win+1/2(ΔW×T0)以上であるか否かを判定する。蓄電装置10の充電電力(Pin)がWin以上であるとき、好ましくは(Win+1/2(ΔW×T0)以上であるとき、ステップS26では、ECU22により、所定時間(T0)かけて、設定したベース充電電力許容値(Win)を、ベース充電電力許容値(Win)と(予め設定される所定時T0間当たりの変動許容電力率(ΔW)×所定時間(T0))との和で求められる値まで出力制限する。なお、出力制限後、蓄電装置10の充電電力(Pin)がWinより低くなった場合、好ましくは(Wout−1/2(ΔW×T0)より低くなった場合には、制限した蓄電装置10の充電電力(Pin)を元に戻す。
一方、蓄電装置10の充電電力(Pin)がWin未満であるとき、好ましくは(Win−1/2(ΔW×T0)未満であるとき、ステップS28に進み、ベース充電電力許容値(Win)を維持する。
以上のような蓄電装置の入出力制御により、蓄電装置の電圧が下限電圧又は上限電圧に達してから急な出力制御を実施する従来の制御方法と比較して、例えば、車両の車速が変化したりしてドライバーが不快に感じる等のドラビリが悪化することを抑制することができる。
また、蓄電装置の電圧が下限電圧又は上限電圧に達してから急な出力制御を実施する従来の制御方法では、蓄電装置の寿命低下やドラビリ悪化の抑制の点で、ベース放電電力許容値(Wout)、ベース充電電力許容値(Win)を算出する際に必要な蓄電装置の状態を示す測定値(蓄電装置の温度)やSOC等に対して高い測定精度が要求される。しかし、蓄電装置の放電電力(Pout)がWout以下、蓄電装置10の充電電力(Pin)がWin以上のとき等に入出力制御を行う本実施形態の方法では、蓄電装置の状態を示す測定値(蓄電装置の温度)やSOC等に対して、従来の制御方法ほど高い測定精度を要しなくても、蓄電装置の寿命低下やドラビリ悪化の抑制を図ることができる。
また、従来の制御方法では、ドラビリ改善のための出力制御を実施するために、例えば、フィードバック目標電圧を下限電圧の手前近傍に設定すると、蓄電装置の電圧が下限電圧をオーバーシュートする場合があり、蓄電装置の寿命が低下してしまう。また、例えば、フィードバック目標電圧を下限電圧より高めに設定して、蓄電装置の寿命の低下を防止しようとすると、蓄電装置の性能を十分に活用できなくなってしまう。しかし、蓄電装置の放電電力(Pout)がWout以下、蓄電装置の充電電力(Pin)がWin以上のとき等に入出力制御を行う本実施形態の方法では、例えば、フィードバック目標電圧を下限電圧の手前近傍に設定しても、蓄電装置の電圧が下限電圧をオーバーシュートすることはなく、蓄電装置の寿命の低下を抑制しながら、蓄電装置の性能を十分に活用することが可能となる。
1 蓄電装置システム、10 蓄電装置、12 モータジェネレータ、14 コンバータ、16 電圧センサ、18 電流センサ、20 温度センサ、22 ECU。
Claims (4)
- 蓄電装置の出力電圧を下限電圧から上限電圧までの電圧範囲内に維持するための蓄電装置の入出力制御装置であって、
前記蓄電装置の状態を示す測定値を取得するための状態取得手段と、
前記蓄電装置の状態に基づいて、ベース放電電力許容値(Wout)を設定するベース電力許容値設定手段と、
前記蓄電装置の電圧、電流及び内部抵抗に基づいて、前記蓄電装置の出力電圧が所定時間(T0)の間に前記下限電圧に達する際の前記蓄電装置の放電電力(Pout)を予測する予測手段と、
前記予測された放電電力(Pout)が、前記ベース放電電力許容値(Wout)以下のとき、所定時間(T0)かけて、前記ベース放電電力許容値(Wout)を、(前記ベース放電電力許容値(Wout))−(予め設定される所定時間当たりの変動許容電力率(ΔW)×所定時間(T0))の値まで制御する電力制御手段と、を備えることを特徴とする蓄電装置の入出力制御装置。 - 請求項1記載の蓄電装置の入出力制御装置であって、前記電力制御手段は、前記予測された放電電力(Pout)が、下式(1)の条件を満たすとき、所定時間(T0)かけて、前記ベース放電電力許容値(Wout)を、(前記ベース放電電力許容値(Wout))−(予め設定される所定時間当たりの変動許容電力率(ΔW)×所定時間(T0))の値に制御することを特徴とする蓄電装置の入出力制御装置。
Pout≦ Wout − 1/2(ΔW×T0) (1) - 蓄電装置の出力電圧を下限電圧から上限電圧までの電圧範囲内に維持するための蓄電装置の入出力制御装置であって、
前記蓄電装置の状態を示す測定値を取得するための状態取得手段と、
前記蓄電装置の状態に基づいて、ベース充電電力許容値(Win)を設定するベース電力許容値設定手段と、
前記蓄電装置の電圧、電流及び内部抵抗に基づいて、前記蓄電装置の出力電圧が所定時間(T0)の間に前記上限電圧に達する際の前記蓄電装置の充電電力(Pin)を予測する予測手段と、
前記予測された充電電力(Pin)が、前記ベース充電電力許容値(Win)以上のとき、所定時間(T0)かけて、前記ベース充電電力許容値(Win)を、(前記ベース充電電力許容値(Win))+(予め設定される所定時間当たりの変動許容電力率(ΔW)×所定時間(T0))の値に制御する電力制御手段と、を備えることを特徴とする蓄電装置の入出力制御装置。 - 請求項3記載の蓄電装置の入出力制御装置であって、前記電力制御手段は、前記予測された充電電力(Pin)が、下式(2)の条件を満たすとき、所定時間(T0)かけて、前記ベース充電電力許容値(Win)を、(前記ベース充電電力許容値(Win))+(予め設定される所定時間当たりの変動許容電力率(ΔW)×所定時間(T0))の値に制御することを特徴とする蓄電装置の入出力制御装置。
Pin≧ Win + 1/2(ΔW×T0) (2)
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