JP2011134469A - 有機elパネルの発光駆動装置および照明装置 - Google Patents

有機elパネルの発光駆動装置および照明装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011134469A
JP2011134469A JP2009290626A JP2009290626A JP2011134469A JP 2011134469 A JP2011134469 A JP 2011134469A JP 2009290626 A JP2009290626 A JP 2009290626A JP 2009290626 A JP2009290626 A JP 2009290626A JP 2011134469 A JP2011134469 A JP 2011134469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
organic
output
voltage
light emission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009290626A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayoshi Nakanishi
高義 中西
Atsushi Oda
小田  敦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PRINCIPLE KK
Yamagata Promotional Organization for Ind Tech
Principle Co Ltd
Original Assignee
PRINCIPLE KK
Yamagata Promotional Organization for Ind Tech
Principle Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PRINCIPLE KK, Yamagata Promotional Organization for Ind Tech, Principle Co Ltd filed Critical PRINCIPLE KK
Priority to JP2009290626A priority Critical patent/JP2011134469A/ja
Publication of JP2011134469A publication Critical patent/JP2011134469A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
    • Y02B20/30Semiconductor lamps, e.g. solid state lamps [SSL] light emitting diodes [LED] or organic LED [OLED]

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

【課題】格別に調光制御信号の入力端子等を備えることなく有機ELパネルの調光制御を実現することができる発光駆動装置を提供すること。
【解決手段】直流電源回路12からの直流駆動電圧を受けて、有機ELパネル1に加える直流電力を制御する制御出力部13と、前記直流電源回路12に入力される電圧値を検出する電圧検出部14Aと、前記電圧検出部14Aからの検出出力を受けて、前記制御出力部13に与える制御信号cを生成するマイコン制御部15とが具備されている。前記制御出力部13は、前記マイコン制御部15からの前記制御信号cに基づいて、前記有機ELパネル1に加える直流電力量を制御するように構成されている。前記直流電源回路12に与える電圧値を可変制御できる可変電圧出力装置21Aを外付けすることで、調光制御信号ライン等を備えることなく有機ELパネルの調光制御を実現することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、有機EL(Electro Luminescence)パネルを、調光制御することができる有機ELパネルの発光駆動装置および照明装置に関する。
従来より点光源である白熱電球や、線光源である蛍光灯等が照明用の光源として多用されている。前者の白熱電球は歴史が古く、長期にわたって利用されているが、エネルギー効率(発光効率)が低く、寿命が短いなどの諸問題を抱えており、近年において注目されている温室効果ガスの排出削減などの理由から一部のメーカーにおいては製造中止の動きがでている。
また、後者の蛍光灯は、前者の白熱電球に比べて発光効率および演色性などにおいて改善はされているものの、廃棄時における水銀の処理等で、やはり環境問題において負担が大きい。
そこで、昨今においては、面発光光源としての有機EL素子が注目されている。この有機EL素子は直流の低電圧で駆動されることで高い発光効率を有し、軽量かつ薄型化が可能であることから、一部の携帯型機器などにおけるフラットパネルディスプレイ(FPD)に利用されており、また同素子を例えば液晶表示素子のバックライトとして利用する形態のものも提供されている。
また、有機EL素子は発光層に用いる素材の選択により、種々の発光色を得ることができ、したがって各発光色を単独で、または二種以上の発光色を組み合わせることにより、白色もしくはこれに近い発光色を得ることも可能となる。それ故、有機EL素子を面発光光源(発光パネル)として構成することで、例えば装飾用の光源や、室内等を照明する高効率な面光源として利用することができる。
この場合、より発光輝度を高めると共に演色性を改善する手段として、いわゆるマルチフォトン素子が提案されている。このマルチフォトン素子は、陽極電極と陰極電極との間に複数の有機発光素子層を積層すると共に、隣り合う有機発光素子層の間に、中間導電層を設け、等価的に直列に接続された構成になされる。このようなマルチフォトン素子については、次に示す先行技術文献に開示されている。
特開平11−329748号公報 特開2003−45676号公報 特開2003−272860号公報
図8および図9は、前記したマルチフォトン素子を照明用光源に応用した例を模式的な断面図で示したものである。まず図8に示す有機ELパネル1は、2層の有機発光素子層によりマルチフォトン素子が形成されると共に、マルチフォトン素子が5つ直列接続された構成にされており、これは2段5直のマルチフォトン構成とも称呼されている。
すなわち、図8における符号2は、例えばガラス等の透明素材により形成された基板を示しており、この基板2上には、5つの領域に分けて透明電極(陽極電極)3が互いに分離された状態に形成されている。また、それぞれの透明電極3上には、順に有機発光素子層4a、中間導電層5、有機発光素子層4b、対向電極(陰極電極)6が積層形成されており、これにより2段のマルチフォトン素子が形成されている。
さらに、前記対向電極6と、隣接する素子を構成する透明電極3との間には、導電体7がそれぞれ形成されて、素子が直列に接続されており、これにより前記した2段5直のマルチフォトン素子が構成されている。そして、導電体7により直列接続された素子の一端部における透明電極3と他端部における対向電極6との間に、直流電源Eが接続されることで、各素子の発光層4a,4bが発光し、その光は透明基板1を介して導出される。
一方、図9に示す有機ELパネル1は、5層の有機発光素子層によりマルチフォトン素子が構成されており、これは5段マルチフォトン構成とも称呼されている。すなわち、符号2で示す透明基板上には透明電極(陽極電極)3が形成されており、この透明電極上には、有機発光素子層4a〜4eが、中間導電層5a〜5dを介して順次積層され、最上の有機発光素子層4e上には、対向電極6が積層されている。
そして、透明電極3と対向電極6との間に、直流電源Eが接続されることで、各発光層4a〜4eがそれぞれ発光し、その光は透明基板1を介して導出される。
本件出願人の試作による前記したマルチフォトン構成の有機ELパネルにおいては、図8および図9に示す構成における縦横の発光面の寸法は、それぞれ140mmの正方形になされている。そして、図8に示す2段5直の構成においては、定格入力が33V/0.94Aになされ、図9に示す5段構成のものにおいては、定格入力が21.5V/1.45Aになされている。
前記した例で示すように、有機ELパネルはたとえ同一の外形寸法になされていても、前記したマルチフォトン素子を用いた場合、面内の配列に応じて、定格電圧および電流がそれぞれ異なるものとなる。また同一構成の有機ELパネルであっても経時変化により発光効率が低下することも知られている。さらに有機ELパネルは、温度依存性を有していることは周知のとおりであり、環境温度が高いほど効率が高く、低温時は低いという特性を有している。
したがって、前記した定格入力電圧が異なる有機ELパネルを発光駆動させるためには、定格入力電圧に応じた直流電源がそれぞれ必要であり、また有機ELパネルの調光制御を行うには、有機ELパネルに直流電力を供給する発光駆動装置に調光制御信号の入力端子等を備える必要が生ずる。
この出願の発明は、前記した定格入力電圧が異なる有機ELパネルにも対応することができ、格別に調光制御信号の入力端子等を備えることなく有機ELパネルの調光制御を実現することができる発光駆動装置を提供することを課題とするものである。加えてこの出願の発明は、有機ELパネルの温度依存性を補償することができる発光駆動装置を提供することを課題とするものである。
さらにこの出願の発明は、前記した発光駆動装置と有機ELパネルの組を複数組備えることで、各組の調光制御を一律に実行させることができる照明装置を提供することを課題とするものである。
前記した課題を解決するためになされたこの出願の発明にかかる第1形態の有機ELパネルの発光駆動装置は、請求項1に記載のとおり、直流電源回路からの直流駆動電圧を受けて、有機ELパネルに加える直流電力を制御する制御出力部と、前記直流電源回路に入力される電圧値を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部からの検出出力を受けて、前記制御出力部に与える制御信号を生成するマイコン制御部とが具備され、前記制御出力部は、前記マイコン制御部からの前記制御信号に基づいて、前記有機ELパネルに加える直流電力量を制御するように構成したことを特徴とする。
また、この出願の発明にかかる第2形態の有機ELパネルの発光駆動装置は、請求項2に記載のとおり、直流電源回路からの直流駆動電圧を受けて、有機ELパネルに加える直流電力を制御する制御出力部と、前記直流電源回路に入力される電流値を検出する電流検出部と、前記電流検出部からの検出出力を受けて、前記制御出力部に与える制御信号を生成するマイコン制御部とが具備され、前記制御出力部は、前記マイコン制御部からの前記制御信号に基づいて、前記有機ELパネルに加える直流電力量を制御するように構成したことを特徴とする。
この場合、前記直流電源回路は、予め設定された直流定電圧を出力するように構成されていることが望ましい。
また、好ましくは前記マイコン制御部には、前記有機ELパネルのパネル温度を検知するパネル温度センサからのパネル温度検知信号が供給されるように構成され、前記マイコン制御部は前記パネル温度検知信号を利用して、前記有機ELパネルの温度補償制御を実行するように構成される。
加えて、前記マイコン制御部には、前記有機ELパネルが設置された周囲温度を検知する周囲温度センサからの周囲温度検知信号がさらに供給されるように構成される場合もあり、前記マイコン制御部は前記周囲温度検知信号と前記パネル温度検知信号とを利用して、前記有機ELパネルの温度補償制御を実行するように構成される。
そして、この出願の発明にかかる有機ELパネルを用いた照明装置は、前記第1の形態の発光駆動装置と、当該発光駆動装置に接続された有機ELパネルによる組みが複数組具備され、前記発光駆動装置の電源入力端子が互いに並列接続されると共に、前記並列接続された電源入力端子に、出力電圧を可変することができる可変電圧出力装置からの出力電圧が供給されるように構成される。
また、この出願の発明にかかる有機ELパネルを用いた照明装置は、前記第2の形態の発光駆動装置と、当該発光駆動装置に接続された有機ELパネルによる組みが複数組具備され、前記発光駆動装置の電源入力端子が互いに直列接続されると共に、前記直列接続された電源入力端子の両端間に、出力電流を可変することができる可変電流出力装置からの出力電流が供給されるように構成される。
前記した第1形態の発光駆動装置によると、直流電源回路に入力される電圧値に基づいて調光制御の情報を取得することができ、また第2形態の発光駆動装置によると、直流電源回路に入力される電流値に基づいて調光制御の情報を取得することができる。そして制御出力部は、前記調光制御の情報に基づいて有機ELパネルに供給する電力量を制御するように動作する。
したがって、前記した発光駆動装置によると、格別に調光制御用の信号ライン等を用意することなく、発光駆動装置に対して調光制御情報を伝達することができる。また、例えば図8および図9に示したマルチフォトン構成により、定格電圧がそれぞれ異なる有機ELパネルに対しても、それぞれの定格電圧に応じた駆動電力を供給することができ、定格入力が異なる各種の有機ELパネルに対して汎用性を持たせた発光駆動装置を提供することができる。
また、前記した発光駆動装置においては、有機ELパネルのパネル温度に基づいて、有機ELパネルに加わる直流電力量の補償制御を実行するようになされるので、有機EL照明パネルの温度依存性を補償した照明装置を実現させることができる。
さらに、前記第1および第2形態の発光駆動装置は、当該発光駆動装置に接続された有機ELパネルとの組みを複数組具備した照明装置を構成することができる。この場合、前記発光駆動装置の電源入力端子を互いに並列接続して、可変電圧出力装置からの出力電圧を供給することで、または前記発光駆動装置の電源入力端子を互いに直列接続して、可変電流出力装置からの出力電流を供給することで、各組の調光制御を一律に実行できる照明装置を提供することができる。
この発明にかかる第1形態の発光駆動装置とその周辺接続構成を示したブロック図である。 この発明にかかる第2形態の発光駆動装置とその周辺接続構成を示したブロック図である。 図1および図2に示す発光駆動装置内の直流電源回路の一例を示した回路構成図である。 発光駆動装置における温度補償動作を説明する特性線図である。 温度補償動作を実現させるメモリー構成の一例を示した模式図である。 第1形態の発光駆動装置を用いた照明装置の例を示したブロック図である。 第2形態の発光駆動装置を用いた照明装置の例を示したブロック図である。 マルチフォトン素子構造による有機ELパネルの例を模式的に示した断面図である。 マルチフォトン素子構造による有機ELパネルの他の例を模式的に示した断面図である。
以下、この発明にかかる有機ELパネルの発光駆動装置について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。図1は第1形態の発光駆動装置を用いた例をブロック図で示したものであり、符号1は例えば図8または図9に示した有機ELパネルを示しており、符号11はこの有機ELパネル1を点灯駆動する発光駆動装置を示している。
前記発光駆動装置11には直流電源回路12が備えられ、この直流電源回路12は、前記発光駆動装置11に備えられた電源入力端子11a,11bを介して外部から供給される直流駆動電圧を受けて、これを直流の定電圧に変換出力するDC−DCコンバータの機能を備えている。また、直流電源回路12により得られる直流定電圧は、制御出力部13に供給されるように構成され、前記制御出力部13は有機ELパネル1に加える直流電力量(印加電圧)を制御するように機能する。
一方、前記電源入力端子11a,11bに供給される直流駆動電圧は、電圧検出部14Aに供給され、当該電圧検出部14Aは電源入力端子11a,11bに供給される直流電圧値を検出し、前記直流電圧値の検出出力vは、マイコン制御部15に供給されるように構成されている。前記マイコン制御部15は、前記検出出力vに基づいて制御信号cを生成し、この制御信号cを前記した制御出力部13に供給するように構成されている。
前記した構成により、制御出力部13は前記制御信号cに基づいて、前記有機ELパネル1に加える直流電力量を制御するようになされ、結果として有機ELパネル1に加わる直流電力量は、前記電源入力端子11a,11bに対して外部から供給される直流電圧値により制御できることになる。
さらに、前記マイコン制御部15には、点灯駆動中における前記有機ELパネル1のパネル温度を検知する温度センサA、すなわちパネル温度センサ17からのパネル温度検知信号taが供給されるように構成されている。またマイコン制御部15には、前記有機ELパネル1が設置された周囲温度、例えば室内温度を検知する温度センサB、すなわち周囲温度センサ18からの周囲温度検知信号tbが供給されるように構成されている。
前記パネル温度センサ17および周囲温度センサ18からの各温度検知信号ta,tbは、後で詳細に説明するとおり、マイコン制御部15から制御出力部13に供給される前記制御信号cを補正し、前記有機ELパネル1の温度補償制御を実行するために利用される。
図1に示す発光駆動装置11の電源入力端子11a,11bには、可変電圧出力装置21Aが接続されており、この可変電圧出力装置21Aは、交流電源(AC商用電源)22からの電力を受けて、直流の可変電圧を出力するように動作する。なお、前記直流可変電圧の出力電圧レベルは、可変電圧出力装置21Aに接続された出力電圧設定部23Aの操作により制御できるように構成されている。
したがって、前記出力電圧設定部23Aの操作により、発光駆動装置11の電源入力端子11a,11bに与える直流電圧値を制御することができ、これにより前記した制御出力部13から有機ELパネル1に加わる直流電力量(直流電圧値)を制御することができることになる。
それ故、前記出力電圧設定部23Aは、発光駆動装置11に接続される前記した定格入力電圧が異なる有機ELパネル1に応じて、この有機ELパネルに与える直流電圧値を設定することができ、また有機ELパネルの調光制御を果たすことができる。すなわち、有機ELパネルの調光制御等は、格別に調光制御用の信号ライン等を用意することなく実現することができる。
次に図2は、第2形態の発光駆動装置を用いた例をブロック図で示したものである。この第2形態の発光駆動装置11は、当該発光駆動装置11の電源入力端子11a,11bに供給される直流電流値が制御されることで、発光駆動装置11に接続された有機ELパネル1の調光制御等を実現させる点に特徴を有するものである。なお、図2においては、図1に示す各部と同一の機能を果たす部分を同一符号で示しており、したがってその詳細な説明は適宜省略する。
この図2に示す構成においては、発光駆動装置11の直流電源回路12に供給される駆動電流値を検出する電流検出部14Bが備えられている。この電流検出部14Bにより検出された検出出力iが、マイコン制御部15に供給されるように構成されている。そして、前記マイコン制御部15は、前記検出出力iに基づいて制御信号cを生成するように作用する。
制御出力部13は前記制御信号cに基づいて、直流電源回路12からもたらされる直流定電圧のレベル調整を行い、前記有機ELパネル1に加える直流電力量を制御するように動作する。これにより、有機ELパネル1に加わる直流電力量は、前記電源入力端子11a,11bに対して外部から供給される直流電流値により制御できることになる。
なお、図2に示す第2形態においても、パネル温度センサ17および周囲温度センサ18からの各温度検知信号ta,tbがマイコン制御部15に供給されるように構成されている。これによりマイコン制御部15から制御出力部13に供給される前記制御信号cを補正して、有機ELパネル1の温度補償制御を実行するように作用する。
一方、図2に示す発光駆動装置11の電源入力端子11a,11bには、可変電流出力装置21Bが接続されており、この可変電流出力装置21Bは、交流電源(AC商用電源)22からの電力を受けて、直流の可変電流を出力するように動作する。なお、前記直流可変電流の値は、可変電流出力装置21Bに接続された出力電流設定部23Bの操作により制御できるように構成されている。
したがって、前記出力電流設定部23Bの操作により、発光駆動装置11の電源入力端子11a,11bに供給される直流電流値を制御することができ、これにより前記した制御出力部13から有機ELパネル1に加わる直流電力量(直流電圧値)を制御することができることになる。
それ故、前記出力電流設定部23Bは、発光駆動装置11に接続される前記した定格入力電圧が異なる有機ELパネル1に応じて、この有機ELパネルに与える直流電圧値を設定することができ、また有機ELパネルの調光制御を果たすことができる。すなわち、前記調光制御等は、格別に調光制御用の信号ライン等を用意することなく実現することができる。
図3は、図1および図2に示した発光駆動装置11において好適に用いることができる直流電源回路12、すなわちDC−DCコンバータの例を示すものである。このDC−DCコンバータは、昇圧型のスイッチングレギュレータにより構成されている。
すなわち、スイッチング素子Q1のオン動作によりコイルL1に蓄積された電磁エネルギーは、スイッチング素子Q1のオフ動作によりダイオードD1を介してコンデンサC1に充電作用を与えるように動作する。前記コイルL1に蓄積された電磁エネルギーによる出力電圧は、DC−DCコンバータの入力端に供給される直流電圧に加算されるため、出力直流電圧は常に入力直流電圧よりも大きな昇圧動作を伴うことになる。
前記直流電源回路(スイッチングレギュレータ)12の出力電圧は、抵抗素子R1,R2により分圧されて、電圧コンパレータ12aにより基準電圧E1と比較され、その差分電圧(エラー電圧)がPWM部12bに供給されるように構成されている。そして前記PWM部12bは、前記エラー電圧に対応したデューティ比のパルス信号を生成し、このパルス信号により前記スイッチング素子Q1をオンオフ動作させるフィードバックループが形成されている。
したがって、前記直流電源回路(スイッチングレギュレータ)12は、入力電圧の値が特定の範囲内であれば、その入力電圧の大小にかかわらず、一定の出力電圧(定電圧)を確保することが可能となる。
なお、図3に示す直流電源回路(スイッチングレギュレータ)12からの直流定電圧を受ける図1または図2に示す制御出力部13は、前記したマイコン制御部15からの制御信号cに応じて直流電源回路12からの直流定電圧を可変分圧し、その分圧出力を前記有機ELパネル1に供給できる機能を有するものであれば、いずれの回路構成も採用することができる。
図4は、図1および図2に示すマイコン制御部15によってなされる制御信号cに対する温度検知信号ta,tbによる補正動作、すなわち有機ELパネル1に加わる駆動電力の温度補償の作用について説明するものである。なお、図4は有機ELパネル1の電流i−電圧V特性を示すものであり、横軸はパネル1への印加電圧(駆動電圧)Vを示しており、縦軸はこの時に流れるパネルの1平方メートル(1m2)に換算した駆動電流値i、すなわち電流密度(A/m2)を示している。
有機ELパネルは、周知のとおり発光閾値電圧以上の駆動電圧を印加することにより、急激に電流が流れて発光する性質を有している。そして、駆動電圧が発光閾値電圧以上の場合においては、駆動電流値にほぼ比例した輝度で発光することが知られている。また有機ELパネルは、高温になるほど発光閾値電圧が小さくなり、低温になるほど発光閾値電圧が大きくなる。そして、同じ発光可能な印加電圧を与えても高温時には明るく、低温時は暗いという輝度の温度依存性を有している。
図4に示す特性曲線aは、図8に示した2段5直のマルチフォトン構成によるELパネル〔定格入力33V/0.94A(約31W)〕のi−V特性を示すものであり、曲線ahは高温時、また曲線alは低温時のi−V特性をそれぞれ示している。また、図4に示す特性曲線bは、図9に示した5段のマルチフォトン構成によるELパネル〔定格入力21.5V/1.45A(約31W)〕のi−V特性を示すものであり、曲線bhは高温時、また曲線blは低温時のi−V特性をそれぞれ示している。
例えば、図8に示した2段5直の有機ELパネルのi−V特性は、前記した温度依存性により、ah〜alの範囲で変化する。したがって、図1および図2に示すパネル温度センサ17により得られるパネル温度検知信号taおよび周囲温度センサ18により得られる周囲温度検知信号tbを利用し、マイコン制御部15は制御出力部13に与える制御信号cの値を補償するように動作する。
この場合、図4に等電力曲線paで示すように入力電力が“31W”(1m2換算で1584W=33V/48A)の場合において、高温時(特性ah)の状態においては、有機ELパネル1には駆動電圧としてv1(図4に示す例においては、約30V)を加えるように制御信号cの値を制御する。また、低温時(特性al)の状態においては、有機ELパネル1に加える駆動電圧としてv2(図4に示す例においては、約36V)を加えるように制御信号cの値を制御する。
これにより、有機ELパネル1は温度依存性が補償された発光輝度で点灯駆動されることになる。なお、以上は図8に示した2段5直の有機ELパネルのi−V特性を基づく温度補償の制御態様を説明したものであるが、図9に示した5段構成の有機ELパネルにおいても、同様の制御態様による温度補償を行うことができる。
そして図1に示す実施の形態においては、出力電圧設定部23Aの設定を変化させることで、また図2に示す実施の形態においては、出力電流設定部23Bの設定を変えることで、有機ELパネル1の発光輝度(調光度合い)を変更することができる。
前記したように、有機ELパネル1の発光輝度(調光度合い)を変更した場合においても、出力電圧設定部23Aまたは出力電流設定部23Bに設定される調光度合いに基づく図4に示す等電力曲線をpaに応じて、前記と同様の温度補償動作を実現させることができる。
図5は、有機ELパネル1の温度補償動作を実現させる場合に利用されるルックアップテーブルの例を示した模式図である。このルックアップテーブルは、例えばフラッシュメモリーを用いて構築され、このフラッシュメモリーは、一例として各有機ELパネル1に搭載される。そして、図1および図2には示していないが、マイコン制御部15からの指令により、有機ELパネル1に搭載された前記フラッシュメモリーから有機ELパネルの点灯累積時間(経時データ)および温度補償データ等を読み出すと共に、フラッシュメモリーに対して前記点灯累積時間を書き込む等の操作が行われる。
前記フラッシュメモリーに構築されるルックアップテーブルは、図5に示すように二次元に構築されたデータマップが複数枚用意されている。そして、有機ELパネル1の点灯累積時間のデータがメモリーの一部に格納されており、この点灯駆動時間に応じて、二次元に構築されたマップのいずれかが採用される。すなわち図5に模式的に示した構成においては、有機ELパネル1の点灯累積時間に伴って、矢印Pで示す方向のデータマップが順次採用されることになる。
前記各データマップには、パネル温度センサ17により得られるパネル温度検知信号taの値を横軸に、前記パネル温度検知信号taと、周囲温度センサ18により得られる周囲温度検知信号tbとの差分(ta−tb)に対応した値を縦軸にして、二次元の状態に温度補償データが記述されている。
ところで、前記有機ELパネル1の温度補償動作は、前記パネル温度センサ17により得られるパネル温度検知信号taの値に応じて実行することが可能であるものの、周囲温度が常温から極端に離れるような場合、例えば極端に寒冷な雰囲気の場合には、この周囲温度の影響を受けてパネル温度検知信号taのみでは、有機ELパネル1に対する正確な温度補償動作を実現することが不可能になる。
そこで、パネル温度検知信号taと周囲温度検知信号tbとの差分(ta−tb)を求め、パネル温度検知信号taに対応させると共に、前記差分に応じた温度補償データを求めることで、より正確な温度補償動作を実現することが可能となる。
斯くして、図1に示すマイコン制御部15は、前記した点灯累積時間、前記パネル温度検知信号ta、周囲温度検知信号tbに基づいて、前記ルックアップテーブルより温度補償データを読み出し、読み出した温度補償データに基づいて、前記制御出力部13に供給する制御信号cを補正するようになされる。
これにより、有機ELパネルの点灯累積時間に対応した経時変化および温度依存性を補償した照明装置を実現させることができる。
図6は、図1に示した発光駆動装置11と有機ELパネル1による組みを複数組具備して照明装置を構成した例を示すものである。この例では発光駆動装置11の電源入力端子11a,11bが互いに並列接続されると共に、前記並列接続された電源入力端子11a,11bに、出力電圧が可変することができる電圧出力装置21Aからの出力電圧が供給されるように構成されている。
図6に示す照明装置によると、格別に調光制御用の信号ライン等を用意することなく、可変電圧出力装置21Aからの出力電圧を変更することで、各組の調光制御を一律に実行することができる。
図7は、図2に示した発光駆動装置11と有機ELパネル1による組みを複数組具備して照明装置を構成した例を示すものである。この例では発光駆動装置11の電源入力端子11a,11bが互いに直列接続されると共に、前記直列接続された電源入力端子の両端間に、出力電流を可変することができる可変電流出力装置21Bからの出力電流が供給されるように構成されている。
図7に示す照明装置によると、格別に調光制御用の信号ライン等を用意することなく、可変電流出力装置21Bからの出力電圧を変更することで、各組の調光制御を一律に実行することができる。
なお、前記した実施の形態においては、有機ELパネル1に加える直流電力としては、平滑化された直流出力が用いられているが、これは直流パルス波であっても良い。
1 有機ELパネル
11 発光駆動装置
11a 電源入力端子
11b 電源入力端子
12 直流電源回路
12a 電圧コンパレータ
12b PWM部
13 制御出力部
14A 電圧検出部
14B 電流検出部
15 マイコン制御部
17 パネル温度センサ
18 周囲温度センサ
21A 可変電圧出力装置
21B 可変電流出力装置
22 交流電源(AC商用電源)
23A 出力電圧設定部
23B 出力電流設定部

Claims (7)

  1. 直流電源回路からの直流駆動電圧を受けて、有機ELパネルに加える直流電力を制御する制御出力部と、
    前記直流電源回路に入力される電圧値を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部からの検出出力を受けて、前記制御出力部に与える制御信号を生成するマイコン制御部と、が具備され、
    前記制御出力部は、前記マイコン制御部からの前記制御信号に基づいて、前記有機ELパネルに加える直流電力量を制御するように構成したことを特徴とする有機ELパネルの発光駆動装置。
  2. 直流電源回路からの直流駆動電圧を受けて、有機ELパネルに加える直流電力を制御する制御出力部と、
    前記直流電源回路に入力される電流値を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部からの検出出力を受けて、前記制御出力部に与える制御信号を生成するマイコン制御部と、が具備され、
    前記制御出力部は、前記マイコン制御部からの前記制御信号に基づいて、前記有機ELパネルに加える直流電力量を制御するように構成したことを特徴とする有機ELパネルの発光駆動装置。
  3. 前記直流電源回路は、予め設定された直流定電圧を出力するように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された有機ELパネルの発光駆動装置。
  4. 前記マイコン制御部には、前記有機ELパネルのパネル温度を検知するパネル温度センサからのパネル温度検知信号が供給されるように構成され、前記マイコン制御部は前記パネル温度検知信号を利用して、前記有機ELパネルの温度補償制御を実行するように構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載された有機ELパネルの発光駆動装置。
  5. 前記マイコン制御部には、前記有機ELパネルが設置された周囲温度を検知する周囲温度センサからの周囲温度検知信号がさらに供給されるように構成され、前記マイコン制御部は前記周囲温度検知信号と前記パネル温度検知信号とを利用して、前記有機ELパネルの温度補償制御を実行するように構成したことを特徴とする請求項4に記載された有機ELパネルの発光駆動装置。
  6. 請求項1,3〜5項のいずれか1項に記載された発光駆動装置と、当該発光駆動装置に接続された有機ELパネルによる組みが複数組具備され、前記発光駆動装置の電源入力端子が互いに並列接続されると共に、前記並列接続された電源入力端子に、出力電圧を可変することができる可変電圧出力装置からの出力電圧が供給されるように構成したことを特徴とする有機ELパネルを用いた照明装置。
  7. 請求項2〜5項のいずれか1項に記載された発光駆動装置と、当該発光駆動装置に接続された有機ELパネルによる組みが複数組具備され、前記発光駆動装置の電源入力端子が互いに直列接続されると共に、前記直列接続された電源入力端子の両端間に、出力電流を可変することができる可変電流出力装置からの出力電流が供給されるように構成したことを特徴とする有機ELパネルを用いた照明装置。
JP2009290626A 2009-12-22 2009-12-22 有機elパネルの発光駆動装置および照明装置 Withdrawn JP2011134469A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009290626A JP2011134469A (ja) 2009-12-22 2009-12-22 有機elパネルの発光駆動装置および照明装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009290626A JP2011134469A (ja) 2009-12-22 2009-12-22 有機elパネルの発光駆動装置および照明装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011134469A true JP2011134469A (ja) 2011-07-07

Family

ID=44347007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009290626A Withdrawn JP2011134469A (ja) 2009-12-22 2009-12-22 有機elパネルの発光駆動装置および照明装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011134469A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140064228A (ko) * 2012-11-20 2014-05-28 주성엔지니어링(주) 유기 발광 소자 구동 장치 및 구동 방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140064228A (ko) * 2012-11-20 2014-05-28 주성엔지니어링(주) 유기 발광 소자 구동 장치 및 구동 방법
KR102025669B1 (ko) * 2012-11-20 2019-09-26 주성엔지니어링(주) 유기 발광 소자 구동 장치 및 구동 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101135761B1 (ko) 조광장치 및 그것을 이용한 조명 장치
US9474111B2 (en) Solid state lighting apparatus including separately driven LED strings and methods of operating the same
JP5600456B2 (ja) 発光ダイオードの駆動回路およびそれを用いた発光装置およびディスプレイ装置、駆動回路の保護方法
KR101121302B1 (ko) 조광 장치 및 그것을 이용한 조명 장치
JP2009054425A (ja) 照明器具
US7233114B2 (en) Apparatus for driving lamp of liquid crystal display device
JP6175229B2 (ja) 発光装置及び発光装置の駆動方法
EP3010310A1 (en) Method for driving organic electroluminescent element
JP2011134469A (ja) 有機elパネルの発光駆動装置および照明装置
JP2011134468A (ja) 有機elパネルの定電力駆動装置
JP5834176B2 (ja) 発光素子点灯装置及び照明器具
JP5743244B2 (ja) 有機el照明装置
JP5789739B2 (ja) 表示装置及び誘導灯
WO2011145448A1 (ja) 照明装置および調光方法
JP2007266088A (ja) 有機el用点灯装置および照明装置
KR101723621B1 (ko) 일정한 휘도의 유지가 가능한 el 제어장치 및 그 방법
JP6176571B2 (ja) 点灯装置及びそれを用いた照明器具
JP4752557B2 (ja) 有機el用点灯装置および照明装置
JP2017027748A (ja) 直流発光負荷を備える照明装置
JP2016021304A (ja) 駆動装置及び照明装置
JP6176570B2 (ja) 点灯装置及びそれを用いた照明器具
JP2007005258A (ja) 照明装置
JP2015041431A (ja) 点灯装置及びそれを用いた照明器具
JP5579462B2 (ja) 表示装置及び誘導灯
KR20170019304A (ko) 발광 소자 구동 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20130305