JP2011134458A - 電線対基板コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】嵌合作業を容易に短時間で行うことができ、半嵌合の発生を確実に防止することができ、嵌合作業に要するスペースを低減することができ、構成が簡素でコストが低く、小型化及び低背化することができ、信頼性を向上させることができるようにする。
【解決手段】第1ハウジング及び第2ハウジングの位置決めをする位置決め機構と、第1ハウジング及び第2ハウジングをロックする基端ロック機構及び遠位端ロック機構とを有し、位置決め機構は、第2ハウジングの嵌合面に垂直な方向に移動するように第1ハウジングの基端をガイドして第2ハウジングの基端との位置決めをし、基端ロック機構は、位置決めされた第1ハウジングの基端及び第2ハウジングの基端を回転可能に保持し、遠位端ロック機構は、基端を中心にして回転し、嵌合面が互いに平行となって嵌合した第1ハウジング及び第2ハウジングの遠位端同士をロックする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線対基板コネクタに関するものである。
従来、ケーブル等の電線をプリント回路基板等の回路基板に接続するために電線対基板コネクタが使用されている(例えば、特許文献1参照。)。このような電線対基板コネクタは、一方のコネクタが回路基板に実装され、ケーブルの端部に接続された他方のコネクタと嵌(かん)合する。
図8は従来の電線対基板コネクタの嵌合の動作を示す側断面図である。
図において、901は雄コネクタであり、電子機器、電気機器等が有する図示されない回路基板に実装されている。また、801は雌コネクタであり、図示されないケーブルが備える電線の終端に接続され、前記雄コネクタ901に嵌合される。
そして、前記雌コネクタ801は、ハウジング811と、該ハウジング811に取付けられ、前記電線に接続された図示されない端子とを有する。また、前記ハウジング811は、その前壁811aの前方外側に取付けられた回転用支軸816と、後壁811bの後方外側に形成されたロック部材822とを備える。該ロック部材822は、係止片822aを含み、弾性的に変形可能である。
また、前記雄コネクタ901は、ハウジング911と、該ハウジング911の前壁911a及び後壁911bの間に取付けられた端子961とを有する。そして、前記ハウジング911は、前壁911aの前方外側に形成された起立部材915を備え、該起立部材915には、前記雌コネクタ801のハウジング811の前端に取付けられた回転用支軸816を支持する凹部916が形成されている。また、前記ハウジング911は、後壁911bの後方外側に形成されたロック部材922を備え、該ロック部材922の上端には係止片922aが形成されている。
そして、雌コネクタ801を雄コネクタ901に嵌合する場合には、まず、図に示されるように、雌コネクタ801の回転用支軸816を雄コネクタ901の凹部916に嵌合させる。これにより、雌コネクタ801が回転用支軸816を中心に回転可能となる。続いて、雌コネクタ801を図において時計回り方向に回転させ、ロック部材822の係止片822aを雄コネクタ901のロック部材922が備える係止片922aと係合させる。
これにより、雌コネクタ801と雄コネクタ901とが嵌合され、かつ、嵌合状態がロックされる。
特開平7−142120号公報
しかしながら、前記従来の電線対基板コネクタにおいては、回転用支軸816を凹部916に嵌合させることが困難であり、嵌合作業の作業性が低く、嵌合作業に時間がかかってしまう。雌コネクタ801を雄コネクタ901に対して回転させる間に回転用支軸816からの反力を受ける必要があるので、凹部916は、後方に向かってのみ開口した形状となっている。そのため、回転用支軸816を凹部916に嵌合させる際には、該凹部916の後方から前方に向けて回転用支軸816を移動させる必要があるが、凹部916とその後方に位置する前壁911aとの間の距離が短いので、凹部916の後方から前方に向けて回転用支軸816を移動させ、かつ、正確に凹部916に嵌合させる作業は、オペレータにとって困難であり、時間がかかってしまう。
また、仮に前記従来の電線対基板コネクタを小型化及び低背化したとすると、低背化した雄コネクタ901の凹部916に、同じく低背化した雌コネクタ801の回転用支軸816を回路基板に平行に移動させて正確に挿入することは、極めて困難である。
もっとも、凹部916と前壁911aとの間の距離を長くすれば、回転用支軸816を移動させて凹部916に嵌合させる作業が比較的容易となる。しかし、近年、電気装置、電子装置等の小型化とともに、コネクタも小型化及び低背化することが求められている。そのため、凹部916と前壁911aとの間の距離を長くすることは、その結果として、電線対基板コネクタ全体が大型化してしまうので、不可能である。
本発明は、前記従来の電線対基板コネクタの問題点を解決して、第1コネクタの第1ハウジングを第2コネクタの第2ハウジングの嵌合面に垂直な方向に移動させて位置決めし、基端を中心にして第1ハウジングを回転させて第2ハウジングと嵌合させるようにして、嵌合作業を容易に短時間で行うことができ、半嵌合の発生を確実に防止することができ、嵌合作業に要するスペースを低減することができ、構成が簡素でコストが低く、小型化及び低背化が可能な信頼性の高い電線対基板コネクタを提供することを目的とする。
そのために、本発明の電線対基板コネクタにおいては、電線に接続される第1端子と、該第1端子が装填(てん)された第1ハウジングとを有する第1コネクタと、前記第1端子と接触する第2端子と、該第2端子が装填され、前記第1ハウジングと嵌合する第2ハウジングとを有し、基板に実装される第2コネクタとから成る電線対基板コネクタであって、前記第1ハウジング及び第2ハウジングの位置決めをする位置決め機構と、前記第1ハウジング及び第2ハウジングをロックする基端ロック機構及び遠位端ロック機構とを更に有し、前記位置決め機構は、前記第2ハウジングの嵌合面に垂直な方向に移動するように前記第1ハウジングの基端をガイドして前記第2ハウジングの基端との位置決めをし、前記基端ロック機構は、位置決めされた前記第1ハウジングの基端及び第2ハウジングの基端を回転可能に保持し、前記遠位端ロック機構は、基端を中心にして回転し、嵌合面が互いに平行となって嵌合した前記第1ハウジング及び第2ハウジングの遠位端同士をロックする。
本発明の他の電線対基板コネクタにおいては、さらに、前記位置決め機構は、前記第2ハウジングの側壁部に形成された前記第2ハウジングの嵌合面に垂直な方向に延在する凹溝状の第2位置決め部と、前記第1ハウジングの側壁部から突出し、前記第2位置決め部と係合する第1位置決め部とを含む。
本発明の更に他の電線対基板コネクタにおいては、さらに、前記基端ロック機構は、前記第2ハウジングの基端に形成された第2基端ロック部と、前記第1ハウジングの基端に形成され、前記第2基端ロック部と係合する第1基端ロック部とを含み、前記位置決め機構と協働して、位置決めされた前記第1ハウジングの基端及び第2ハウジングの基端を回転可能に保持する。
本発明の更に他の電線対基板コネクタにおいては、さらに、前記第1ハウジング及び第2ハウジングが嵌合した状態において、前記基端ロック機構は、前記第1ハウジングの基端が前記第2ハウジングの基端から上方に離間することを防止し、前記遠位端ロック機構は、前記第1ハウジングの遠位端が前記第2ハウジングの遠位端から上方に離間することを防止し、前記位置決め機構は、前記第1ハウジングが前記第2ハウジングに対して基端の方向及び遠位端の方向に変位することを防止する。
本発明によれば、第1コネクタの第1ハウジングを第2コネクタの第2ハウジングの嵌合面に垂直な方向に移動させて位置決めし、基端を中心にして第1ハウジングを回転させて第2ハウジングと嵌合させる。これにより、嵌合作業を容易に短時間で行うことができ、半嵌合の発生を確実に防止することができ、嵌合作業に要するスペースを低減することができるとともに、構成を簡素化してコストを低減し、小型化及び低背化することができ、信頼性を向上させることができる。
本発明の実施の形態における電線対基板コネクタを嵌合する一連の動作を示す斜視図であって、(a)は嵌合前の状態を示す図、(b)は位置決めをした状態を示す図、(c)は嵌合完了の状態を示す図である。 本発明の実施の形態における基板コネクタの斜視図であって、(a)は斜め後方から嵌合面を観た図、(b)は斜め前方から嵌合面を観た図である。 本発明の実施の形態における基板コネクタの補助金具の斜視図である。 本発明の実施の形態における基板コネクタの端子の斜視図である。 本発明の実施の形態における電線コネクタの斜視図であって、(a)は斜め後方から嵌合面を観た図、(b)は斜め前方から嵌合面を観た図である。 本発明の実施の形態における電線コネクタの端子の斜視図である。 本発明の実施の形態における電線対基板コネクタを嵌合する一連の動作を示す側断面図であって、(a)は嵌合前の状態を示す図、(b)は位置決めをした状態を示す図、(c)は嵌合完了の状態を示す図である。 従来の電線対基板コネクタの嵌合の動作を示す側断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図2は本発明の実施の形態における基板コネクタの斜視図、図3は本発明の実施の形態における基板コネクタの補助金具の斜視図、図4は本発明の実施の形態における基板コネクタの端子の斜視図である。なお、図2において、(a)は斜め後方から嵌合面を観た図、(b)は斜め前方から嵌合面を観た図である。
図において、101は、本実施の形態の電線対基板コネクタにおける第2コネクタとしての基板コネクタであり、図示されない基板としての回路基板に実装されるものであり、望ましくは、高さ寸法の小さな低背型コネクタである。そして、基板コネクタ101には、後述される第1コネクタとしての電線コネクタ1が嵌合され、これにより、該電線コネクタ1に接続された後述される電線91が基板コネクタ101を介して、回路基板の導電トレースに電気的に接続される。なお、電線コネクタ1は、望ましくは、基板コネクタ101と同様に、低背型コネクタであり、かつ、基板コネクタ101に垂直嵌合されるものである。
また、本実施の形態において、基板コネクタ101及び電線コネクタ1の各部の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、基板コネクタ101及び電線コネクタ1が図に示される姿勢である場合に適切であるが、基板コネクタ101及び電線コネクタ1の姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
ここで、前記基板コネクタ101は、レセプタクルコネクタであって、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成され、前記電線コネクタ1の後述される電線側ハウジング11と嵌合する第2ハウジングとしての基板側ハウジング111と、該基板側ハウジング111に装填された金属製の第2端子としての基板側端子161と、同じく基板側ハウジング111に装填された補助金具としての金属製の取付用補助金具181とを有する。
なお、図に示される例において、基板側端子161は2本であるが、該基板側端子161の数は電線91の数に対応して任意に変更することができる。そして、前記基板コネクタ101は、概略直方体形状を備え、その下面(図2における下側の面)が回路基板の表面に対向するように該回路基板に取付けられ、上方から電線コネクタ1が嵌合される。
図に示されるように、基板側ハウジング111は、略矩(く)形の平板状の底板部112と、該底板部112の後端側(図2(a)における右下側)の縁に沿って延在する後壁部115と、前記底板部112の両側縁に沿って延在し、基板側ハウジング111の下面に対してほぼ垂直に延在する側壁部117とを有する。そして、113は、底板部112の上方において、側壁部117によって左右両側を画定された嵌合空間であり、電線コネクタ1の後述される本体部14の下端部が収容されて嵌合される空間である。
また、底板部112における左右の側壁部117の内側の部分には、前面にスリット状の開口を備え、後方に向けて延在する溝状の端子収容凹部112aが形成されるとともに、底板部112の上面から上方に向けて延出する端子保護部114が形成されている。なお、該端子保護部114は、底板部112の前端と後端の間の位置に形成されている。そして、各端子収容凹部112a及び端子保護部114の内部に基板側端子161が1つずつ収容されて装填されている。なお、図に示される例において、端子収容凹部112a及び端子保護部114は、それぞれ、2つであるが、端子収容凹部112a及び端子保護部114の数は基板側端子161の数に対応して任意に変更することができる。
図4に示されるように、基板側端子161は、接続部163と、該接続部163の一端から一方に向けて延出するテール部162と、前記接続部163の他端から他方に向けて延出する接触部164とを備える。そして、該接触部164は、上方に向けて延出するカンチレバー状の弾性を有する左右一対の挟込み腕164aを含み、互いに対向する左右の挟込み腕164aの間に挿入された後述される電線側端子61の接触部64を、挟込み腕164aの発揮するばね力によって両側から挟持して接触を維持する。なお、図に示される例において、挟込み腕164aは、接触部164の長手方向に複数(図では2つ)に分割されているが、分割されていなくてもよい。
そして、前記基板側端子161の接続部163は端子収容凹部112a内に圧入されて固定され、接触部164の挟込み腕164aは、底板部112の上面から上方に突出し、前記端子保護部114内に収容される。なお、該端子保護部114の上部にはスリット状の電線側端子挿入開口114aが形成され、基板コネクタ101及び電線コネクタ1が嵌合すると、電線側端子61の接触部64が、前記電線側端子挿入開口114aを通して、互いに対向する左右の挟込み腕164aの間に挿入される。また、前記基板側端子161のテール部162は、その先端が底板部112の前端から先端方向に延出し、回路基板に形成された信号線、コンタクトパッド、端子等、すなわち、相手方端子部材に、はんだ付等によって電気的に接続される。なお、前記基板側端子161は、基板コネクタ101を回路基板に固定するための第1固定金具として機能し、テール部162は第1基板固定部として機能する。
また、前記後壁部115の後端側には、金具収容凹部115aが形成され、該金具収容凹部115aに取付用補助金具181が収容されて装填されている。なお、図に示される例において、金具収容凹部115aは、2つであるが、その数は、任意に変更することができる。
図3に示されるように、取付用補助金具181は、接続部183と、該接続部183の下端から延出するテール部182とを備える。そして、前記接続部183は金具収容凹部115a内に圧入されて固定され、前記テール部182は、回路基板に形成されたはんだパッド等のコネクタ固定部に、はんだ付等によって固定される。これにより、基板コネクタ101は回路基板に強固に固定される。なお、前記取付用補助金具181は、基板コネクタ101を回路基板に固定するための第2固定金具として機能し、テール部182は第2基板固定部として機能する。
そして、基板側ハウジング111の基端、すなわち、前端における中央には、第2基端ロック部として、底板部112の上面から上方に向けて延出する基板側回転軸ロック部121が形成されている。該基板側回転軸ロック部121は、電線側ハウジング11の後述される電線側回転軸ロック部21とともに基端ロック機構の一部として機能する部材であり、電線側回転軸ロック部21と係合して、基板側ハウジング111及び電線側ハウジング11の前端側をロックする部材である。
前記基板側回転軸ロック部121は、前後方向に貫通するように形成された係合孔(こう)121aと、該係合孔121aの上端を画定する係合梁(はり)121bと、係合孔121aの下端を画定する係合底板部121dとを備える。また、底板部112における基板側回転軸ロック部121の後端に隣接する部位には、板厚方向(上下方向)に貫通するように形成された回転許容孔121cが形成されている。なお、前記係合孔121aは、必ずしも前後方向に貫通するように形成された孔である必要はなく、基板側回転軸ロック部121の後面に形成され、前方に向けて凹入する窪(くぼ)みであってもよい。また、前記回転許容孔121cは、必ずしも上下方向に貫通するように形成された孔である必要はなく、底板部112の上面に形成され、下方に向けて凹入する窪みであってもよい。
そして、前記回転許容孔121cは、前記係合孔121aの後下端部と連通するように形成されている。なお、図に示される例において、係合孔121aは、基板側回転軸ロック部121の横方向に複数(図では2つ)に分割されているが、分割されていなくてもよい。もっとも、複数に分割されている場合には、係合孔121aの仕切壁によって係合梁121bと係合底板部121dとが連結されるので、基板側回転軸ロック部121の強度が向上する。なお、前記係合底板部121dは、強度の問題がなければ、適宜省略することもできる。つまり、前記基板側回転軸ロック部121は、係合底板部121dを省略しても、第2基端ロック部としての機能を発揮することができる。
また、側壁部117の内側面には、第2位置決め部として、上下方向に延在する凹溝状の基板側位置決め係合部122が形成されている。該基板側位置決め係合部122は、電線側ハウジング11の後述される電線側位置決め係合部22とともに位置決め機構の一部として機能する部材であり、電線側位置決め係合部22と係合して、嵌合の際に基板側ハウジング111に対して電線側ハウジング11の前端側を位置決めする部材である。なお、基板側位置決め係合部122は、底板部112の上面に対してほぼ垂直に延在し、その上端は側壁部117の上面に開放し、その下端は底板部112の上面によって閉止され画定されている。なお、前記基板側位置決め係合部122の下端は、必ずしも底板部112の上面によって閉止されている必要はなく、例えば、底板部112を連通して、その下面に開放されていてもよい。
さらに、基板側ハウジング111の遠位端、すなわち、後端における中央には、底板部112及び後壁部115の上面から上方に向けて延出する第2遠位端ロック部としての基板側回転端ロック部123が形成されている。該基板側回転端ロック部123は、電線側ハウジング11の後述される電線側回転端ロック部23とともに遠位端ロック機構の一部として機能する部材であり、電線側回転端ロック部23と係合して、基板側ハウジング111及び電線側ハウジング11の後端側をロックする部材である。
前記基板側回転端ロック部123は、前後方向に貫通するように形成された係合孔123aと、該係合孔123aの上端を画定する係合梁123bとを備える。また、底板部112における基板側回転端ロック部123の前端に隣接する部位には、板厚方向(上下方向)に貫通するように形成された許容孔123cが形成されている。該許容孔123cは、前記係合孔123aの下端部と連通するように形成されている。なお、図に示される例において、係合孔123aは、基板側回転端ロック部123の横方向に複数(図では2つ)形成されているが、単数であってもよく、その数はいくつであってもよい。また、前述のように、前記係合孔121a及び回転許容孔121cは、必ずしも貫通するように形成された孔である必要はなく、基板側ハウジング111の中央に向けて開口する窪みであってもよい。
次に、前記電線コネクタ1の構成について説明する。
図5は本発明の実施の形態における電線コネクタの斜視図、図6は本発明の実施の形態における電線コネクタの端子の斜視図である。なお、図5において、(a)は斜め後方から嵌合面を観た図、(b)は斜め前方から嵌合面を観た図である。
電線コネクタ1は、プラグコネクタであって、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成され、基板コネクタ101の基板側ハウジング111と嵌合する第1ハウジングとしての電線側ハウジング11と、該電線側ハウジング11に装填された金属製の第1端子としての電線側端子61とを有する。各電線側端子61は、各電線91の芯(しん)線としての導電線と導通するように各電線91の終端に接続された状態で、電線側ハウジング11に形成された電線側端子収容凹部13内に1つずつ収容されて保持される。なお、図に示される例において、電線側端子61及び電線側端子収容凹部13は2つずつであるが、電線側端子61及び電線側端子収容凹部13の数は電線91の数に対応して任意に変更することができる。
そして、前記電線コネクタ1は、概略直方体形状を備え、その嵌合面(図5における上面)が基板コネクタ101の嵌合面(図2における上面)に対向するように基板コネクタ101に嵌合される。すなわち、該基板コネクタ101に垂直嵌合される。
図に示されるように、電線側ハウジング11は、略矩形の平板状の天板部12と、該天板部12の下面に接続された直方体形状の本体部14とを有する。
そして、17は、本体部14の左右両側の側端縁に沿って延在する側壁部であり、各側壁部17には前記電線側端子収容凹部13が、それぞれ、形成されている。該電線側端子収容凹部13は、側壁部17の後端面に形成された電線挿通開口13bを備え、電線側端子収容凹部13内に装填された電線側端子61に接続された電線91が、前記電線挿通開口13bを通して、側壁部17の後端面から後方に向けて延出する。また、側壁部17の嵌合面には、電線側端子収容凹部13に連通する端子挿通開口13aが形成され、電線コネクタ1が基板コネクタ101に嵌合する際に、基板側端子161の接触部164の挟込み腕164aが、端子保護部114とともに、前記端子挿通開口13aを通って電線側端子収容凹部13内に進入する。
図6に示されるように、電線側端子61は、いわゆるブレード端子であって、接続部63と、該接続部63の一端から一方に向けて延出するテール部62と、前記接続部63の他端から他方に向けて延出する接触部64と、該接触部64の一端から側面外側に向けて突出する係止部65とを備える。そして、前記接続部63は電線91の芯線としての導電線を把持し、前記テール部62は電線91の外側被覆を把持し、これにより、電線側端子61は電線91の終端に電気的かつ機械的に接続される。また、前記係止部65は、電線側端子収容凹部13の内壁に係止され、電線側端子61を固定する。さらに、接触部64は、矩形の板状の部材であり、基板側端子161の接触部164が備える互いに対向する左右の挟込み腕164aの間に挿入され、該挟込み腕164aの発揮するばね力によって両側から挟持されて接触を維持する。なお、前記接触部64及び端子挿通開口13aは、電線側ハウジング11の前端に近い位置にあることが望ましい。
そして、電線側ハウジング11の基端、すなわち、前端における中央には、第1基端ロック部として、本体部14の嵌合面側の前端から前方に向けて延出する板状の電線側回転軸ロック部21が形成されている。該電線側回転軸ロック部21は、前述のように、基板側ハウジング111の基板側回転軸ロック部121とともに基端ロック機構の一部として機能する部材であり、基板側回転軸ロック部121と係合して、基板側ハウジング111及び電線側ハウジング11の前端側をロックする部材である。また、本体部14の前端における中央には、切欠き部16が形成され、該切欠き部16の嵌合面側端(図5における上端)を電線側回転軸ロック部21が画定する。なお、切欠き部16の後端は、本体部14の板厚方向に延在する平面状の位置規制部16aである。
また、側壁部17の側面から外側に向けて突出するように、第1位置決め部としての電線側位置決め係合部22が形成されている。該電線側位置決め係合部22は、基板側位置決め係合部122とともに位置決め機構の一部として機能する部材であり、基板側位置決め係合部122と係合する部材である。具体的には、前記電線側位置決め係合部22は、本体部14の嵌合面における前端縁に横方向に延在するように形成された円柱状の棒部材22aの両端部である。該棒部材22aは、本体部14及び側壁部17と一体的に形成され、かつ、前記電線側回転軸ロック部21を横方向に貫通するように、該電線側回転軸ロック部21と一体に形成されている。なお、図に示される例において、棒部材22aは、円筒側面を備え、本体部14の嵌合面及び前端面と明確に識別し得るように形成されているが、必ずしも本体部14の嵌合面及び前端面と明確に識別し得る形状を備える必要はない。つまり、両側の側壁部17から突出する電線側位置決め係合部22が、あたかも1本の棒状の部材の両端であるかのように、同一軸線上に位置していればよい。
なお、該電線側回転軸ロック部21における先端部21aは、基板側回転軸ロック部121の係合孔121a及び係合梁121bと係合する部分であり、本体部14及び側壁部17の前端並びに棒部材22aよりも前方に突出している。また、図に示される例において、先端部21aは、前記係合孔121aに対応して、横方向に複数(図では2つ)に分割されているが、分割されていなくてもよい。
さらに、電線側ハウジング11の遠位端、すなわち、後端における中央には、後方に向けて突出する第1遠位端ロック部としての電線側回転端ロック部23が形成されている。該電線側回転端ロック部23は、前述のように、基板側ハウジング111の基板側回転端ロック部123とともに遠位端ロック機構の一部として機能する部材であり、基板側回転端ロック部123と係合して、基板側ハウジング111及び電線側ハウジング11の後端側をロックする部材である。
前記電線側回転端ロック部23は、全体としてL字状の形状を備え、基端が本体部14の嵌合面に一体的に接続され、自由端が天板部12の方向に向かうように延在するカンチレバー状の弾性腕部23aと、該弾性腕部23aの途中に形成され、後方に向けて突出する係合突起23bと、前記弾性腕部23aの自由端を連結する部材であって、オペレータの手指等によって操作される操作部23cとを備える。前記係合突起23bは、基板側回転端ロック部123の係合孔123a及び係合梁123bと係合する部材である。なお、図に示される例において、弾性腕部23a及び係合突起23bは、前記係合孔123aに対応して、横方向に複数(図では2つ)形成されているが、単数であってもよく、その数はいくつであってもよい。
次に、前記電線コネクタ1を基板コネクタ101に嵌合する動作について説明する。
図1は本発明の実施の形態における電線対基板コネクタを嵌合する一連の動作を示す斜視図、図7は本発明の実施の形態における電線対基板コネクタを嵌合する一連の動作を示す側断面図である。なお、図1及び7において、(a)は嵌合前の状態を示す図、(b)は位置決めをした状態を示す図、(c)は嵌合完了の状態を示す図である。
ここで、基板コネクタ101は、基板側ハウジング111の底面が図示されない回路基板の表面に対向し、基板側端子161のテール部162が回路基板上の導電トレースに連結された接続パッドにはんだ付等によって接続されるとともに、取付用補助金具181のテール部182が回路基板上の固定用のパッドにはんだ付等によって接続されることにより、回路基板に表面実装されているものとする。
電線コネクタ1を回路基板に実装された基板コネクタ101に嵌合する場合には、電線コネクタ1をオペレータが手指等によって操作して、図1(a)及び図7(a)に示されるように、電線コネクタ1の前面が基板コネクタ101の嵌合面(図7における上面)と向合うように、つまり、回路基板の表面と向合うようにし、かつ、電線コネクタ1の嵌合面(図7における右側面)が基板コネクタ101の後方を向くような姿勢とする。
なお、図1(a)及び図7(a)において、電線コネクタ1の姿勢は、その前後方向が基板コネクタ101の前後方向に直交する、つまり、回路基板の表面と直交するようになっているが、その前後方向が基板コネクタ101の前後方向又は回路基板の表面に対して傾斜していてもよい。
続いて、オペレータは、電線コネクタ1を基板コネクタ101に接近する方向(図7における下方向)に移動させ、電線側ハウジング11の側壁部17の側面から外側に向けて突出する左右の電線側位置決め係合部22を、基板側ハウジング111の側壁部117の内側面に形成された左右の基板側位置決め係合部122にその上端から挿入する。そして、電線側位置決め係合部22が基板側位置決め係合部122の下端に到達すると、電線側ハウジング11の電線側回転軸ロック部21と基板側ハウジング111の基板側回転軸ロック部121とが係合し、位置規制部16aが基板側回転軸ロック部121の上面に当接又は近接する。なお、電線側位置決め係合部22よりも突出している電線側回転軸ロック部21の先端部21aは、底板部112に形成された回転許容孔121c内に収容され、回路基板の表面に当接することはなく、回路基板の表面に損傷を与えることがない。
これにより、図1(b)及び図7(b)に示されるように、電線コネクタ1が基板コネクタ101に対して位置決めされ、また、電線コネクタ1の姿勢も、その前後方向が基板コネクタ101の前後方向又は回路基板の表面に対してほぼ直交するように、調整される。この状態において、電線コネクタ1は、その前後方向、左右方向及び上下方向(図7における左右方向)に関し、基板コネクタ101に対して位置決めされている。
このように、電線側ハウジング11の左右の電線側位置決め係合部22を、基板側ハウジング111の左右の基板側位置決め係合部122にその上端から挿入するだけで、電線コネクタ1を基板コネクタ101に対して正確に位置決めすることができる。したがって、オペレータは、容易に、かつ、短時間で電線コネクタ1を基板コネクタ101に対して正確に位置決めすることができる。
また、電線コネクタ1を回路基板の表面と直交する方向に移動させるだけでよく、回路基板の表面と平行な方向に移動させる必要がない。したがって、回路基板の実装密度が高く、回路基板の表面には多数の電子部品、電気部品等が既に実装されていて、基板コネクタ101の周辺に空いたスペースがなく、電線コネクタ1を回路基板の表面と平行な方向に移動させることができない場合であっても、電線コネクタ1を基板コネクタ101に対して位置決めすることができる。
続いて、オペレータは、電線コネクタ1を基板コネクタ101に対して回転させる。具体的には、電線側ハウジング11の後端が基板側ハウジング111及び回路基板の表面に接近するように、すなわち、落下するように、電線コネクタ1を回転させる。この場合、電線側位置決め係合部22と基板側位置決め係合部122とが係合し、かつ、電線側回転軸ロック部21と基板側回転軸ロック部121とが係合しているので、電線コネクタ1は電線側位置決め係合部22及び電線側回転軸ロック部21を回転軸として図7における時計回り方向に回転し、回転軸がずれないので安定した状態で回転可能であり、また、回転の途中で基板コネクタ101から外れてしまうことがない。したがって、オペレータは、容易に、かつ、短時間で電線コネクタ1を基板コネクタ101に対して回転させることができる。
なお、電線側位置決め係合部22よりも突出している電線側回転軸ロック部21の先端部21aは、回転許容孔121cと係合孔121aとが連通しているので、電線コネクタ1の回転に伴い、回転許容孔121c内から係合孔121a内へとスムーズに変位することができる。
また、電線コネクタ1の回転の途中で、基板側端子161の接触部164の挟込み腕164aが、端子保護部114とともに、電線側ハウジング11の端子挿通開口13aを通って電線側端子収容凹部13内に進入する。そして、電線側端子61の接触部64は、左右の挟込み腕164aの間に挿入される。この際、前記接触部64は、挟込み腕164aの発揮するばね力に打勝って、挟込み腕164aの間に挿入されることとなるので、接触部64及び該接触部64が固定されている電線側ハウジング11は、挟込み腕164aから大きな反力を受けることになる。そのため、前記接触部64を左右の挟込み腕164aの間に挿入させるためには、大きな力で電線側ハウジング11を押下げる必要がある。特に、電線側端子61及び基板側端子161の数が多い、いわゆる多極コネクタである場合には、極めて大きな力で電線側ハウジング11を押下げる必要がある。
しかし、本実施の形態においては、電線側ハウジング11の前端に位置する電線側位置決め係合部22及び電線側回転軸ロック部21を回転軸とし、かつ、接触部64が電線側ハウジング11の前端と後端との間に位置するので、オペレータが手指等によって下方に押下げる力を電線側ハウジング11の後端寄りの部分に付与すれば、梃子(てこ)の原理によって、押下げる力が小さくても、挟込み腕164aからの反力に抗して、電線側ハウジング11を押下げることができる。なお、接触部64が電線側ハウジング11の前端に近い位置にあれば、梃子の原理によって、押下げる力を更に小さくすることができる。したがって、オペレータは、大きな力を発揮することなく、容易に電線コネクタ1を基板コネクタ101に対して回転させることができる。
そして、図1(c)及び図7(c)に示されるように、回転が完了して電線コネクタ1が、その前後方向が基板コネクタ101の前後方向又は回路基板の表面と平行な姿勢になると、電線側回転端ロック部23が基板側回転端ロック部123と係合し、電線側ハウジング11の後端が基板側ハウジング111の後端にロックされる。具体的には、電線側回転端ロック部23が備える弾性腕部23aの係合突起23bが、基板側回転端ロック部123が備える係合孔123aに進入し、係合梁123bの下面と係合する。なお、ロックする際には、弾性腕部23aが弾性を備えるカンチレバー状の部材であって、係合突起23bが弾性腕部23aに形成されているので、オペレータは、操作部23cを操作する必要がなく、電線側ハウジング11の後端を押下げて基板側ハウジング111に押付けるだけでよく、かつ、押付けるために大きな力を発揮する必要がない。
また、ロックする際、係合突起23bが係合梁123bの後面を通過するときに弾性腕部23aが弾性的に変形した後に元の姿勢に弾性的に復元するので、オペレータは、電線側ハウジング11を押下げている手指等を介して、クリック感を感知することができる。したがって、オペレータは、電線側ハウジング11の後端が基板側ハウジング111の後端にロックされ、電線コネクタ1と基板コネクタ101との嵌合が完了したことを認識することができる。
なお、嵌合が完了した状態では、電線側端子61の接触部64が基板側端子161の接触部164の挟込み腕164aの間に挿入されて接触しているので、電線91の導電線が、電線側端子61及び基板側端子161を介して、回路基板に形成された相手方端子部材に電気的に接続される。
また、電線コネクタ1の回転が完了し、該電線コネクタ1と基板コネクタ101との嵌合が完了した状態では、図7(c)に示されるように、電線側回転軸ロック部21の先端部21aが基板側回転軸ロック部121の係合孔121a内に進入し、係合梁121bの下面と係合している。つまり、電線側回転軸ロック部21と基板側回転軸ロック部121とが係合し、電線側ハウジング11の前端が基板側ハウジング111の前端にロックされている。したがって、電線側ハウジング11の後端と基板側ハウジング111の後端とをロックすれば、電線側ハウジング11の前端と基板側ハウジング111の前端ともロックされた状態となるので、電線コネクタ1と基板コネクタ101とを確実に嵌合させることができる。つまり、オペレータは、電線側ハウジング11の後端を基板側ハウジング111の後端にロックさせるだけで、嵌合が不完全な状態である半嵌合の発生を確実に防止することができる。
なお、電線側回転軸ロック部21と基板側回転軸ロック部121との係合によってクリック感が生じることがないので、オペレータは、電線コネクタ1と基板コネクタ101との嵌合を完了させるまでの作業において、電線側回転端ロック部23が基板側回転端ロック部123との係合によって生じるクリック感のみを感知することとなる。仮に、電線コネクタ1と基板コネクタ101との嵌合を完了させるまでの作業においてクリック感が2回以上生じると、オペレータは、最後のクリック感より前に生じたクリック感を最後のものと取違えて、嵌合が完了していないにも拘わらず、嵌合が完了したものと勘違いをして作業を終了してしまう可能性がある。しかし、本実施の形態においては、クリック感が1回しか発生しないので、このような可能性を排除することができる。
さらに、電線側ハウジング11の左右の電線側位置決め係合部22が基板側ハウジング111の側壁部117に形成された上下方向に延在する凹溝状の左右の基板側位置決め係合部122に挿入されている。そのため、電線側ハウジング11が基板側ハウジング111に対して該基板側ハウジング111の前後方向に変位することがない。したがって、電線コネクタ1が外力を受けた場合であっても、弾性腕部23aが係合梁123bに対して前後方向に変位したり、該係合梁123bに押付けられて変形したりすることがないので、電線側回転端ロック部23と基板側回転端ロック部123との係合が解除されてしまうことがない。これにより、例えば、図1(c)及び図7(c)に示されるような状態で、電線91を引張ったり、煽(あお)ったりするような外力が加えられた場合であっても、電線側回転端ロック部23と基板側回転端ロック部123との係合が無用に解除されることがないので、電線コネクタ1と基板コネクタ101との嵌合が確実に維持される。
なお、ここでは、電線91が電線側ハウジング11の後端から後方に向けて延出するように配線された例についてのみ説明したが、電線91は、電線側ハウジング11の天板部12から上方に向けて延出するように配線されてもよい。
このように、本実施の形態において、電線対基板コネクタは、電線91に接続される電線側端子61と、電線側端子61が装填された電線側ハウジング11とを有する電線コネクタ1と、電線側端子61と接触する基板側端子161と、基板側端子161が装填され、電線側ハウジング11と嵌合する基板側ハウジング111とを有し、回路基板に実装される基板コネクタ101とから成る。そして、電線側ハウジング11及び基板側ハウジング111の位置決めをする位置決め機構と、電線側ハウジング11及び基板側ハウジング111をロックする基端ロック機構及び遠位端ロック機構とを更に有し、位置決め機構は、基板側ハウジング111の嵌合面に垂直な方向に移動するように電線側ハウジング11の基端をガイドして基板側ハウジング111の基端との位置決めをし、基端ロック機構は、位置決めされた電線側ハウジング11の基端及び基板側ハウジング111の基端を回転可能に保持し、遠位端ロック機構は、基端を中心にして回転し、嵌合面が互いに平行となって嵌合した電線側ハウジング11及び基板側ハウジング111の遠位端同士をロックする。
これにより、電線側ハウジング11及び基板側ハウジング111とを嵌合させる嵌合作業を容易に短時間で行うことができ、電線コネクタ1及び基板コネクタ101の嵌合状態を確実に維持することができ、半嵌合の発生を確実に防止することができ、かつ、嵌合作業に要するスペースを低減することができる。また、電線コネクタ1及び基板コネクタ101の構成が簡素でコストが低く、小型化及び低背化が可能となり、かつ、信頼性を向上することができる。
また、位置決め機構は、基板側ハウジング111の側壁部117に形成された基板側ハウジング111の嵌合面に垂直な方向に延在する凹溝状の基板側位置決め係合部122と、電線側ハウジング11の側壁部17から突出し、基板側位置決め係合部122と係合する電線側位置決め係合部22とを含む。これにより、電線側ハウジング11の電線側位置決め係合部22を、基板側ハウジング111の基板側位置決め係合部122に係合させるだけで、電線側ハウジング11を基板側ハウジング111に対して正確に位置決めすることができる。したがって、オペレータは、容易に、かつ、短時間で電線コネクタ1を基板コネクタ101に対して正確に位置決めすることができる。
さらに、基端ロック機構は、基板側ハウジング111の基端に形成された基板側回転軸ロック部121と、電線側ハウジング11の基端に形成され、基板側回転軸ロック部121と係合する電線側回転軸ロック部21とを含み、位置決め機構と協働して、位置決めされた電線側ハウジング11の基端及び基板側ハウジング111の基端を回転可能に保持する。したがって、電線コネクタ1は電線側位置決め係合部22及び電線側回転軸ロック部21を回転軸として回転し、回転軸がずれないので安定した状態で回転可能であり、また、回転の途中で基板コネクタ101から外れてしまうことがない。したがって、オペレータは、容易に、かつ、短時間で電線コネクタ1を基板コネクタ101に対して回転させることができる。
さらに、電線側ハウジング11及び基板側ハウジング111が嵌合した状態において、基端ロック機構は、電線側ハウジング11の基端が基板側ハウジング111の基端から上方に離間することを防止し、遠位端ロック機構は、電線側ハウジング11の遠位端が基板側ハウジング111の遠位端から上方に離間することを防止し、位置決め機構は、電線側ハウジング11が基板側ハウジング111に対して基端の方向及び遠位端の方向に変位することを防止する。したがって、電線コネクタ1が外力を受けた場合であっても、電線側回転端ロック部23と基板側回転端ロック部123との係合が解除されてしまうことがないので、電線コネクタ1と基板コネクタ101との嵌合が確実に維持される。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明は、電線対基板コネクタに適用することができる。
1 電線コネクタ
11 電線側ハウジング
12 天板部
13 電線側端子収容凹部
13a 端子挿通開口
13b 電線挿通開口
14 本体部
16 切欠き部
16a 位置規制部
17、117 側壁部
21 電線側回転軸ロック部
21a 先端部
22 電線側位置決め係合部
22a 棒部材
23 電線側回転端ロック部
23a 弾性腕部
23b 係合突起
23c 操作部
61 電線側端子
62、162、182 テール部
63、163、183 接続部
64、164 接触部
65 係止部
91 電線
101 基板コネクタ
111 基板側ハウジング
112 底板部
112a 端子収容凹部
113 嵌合空間
114 端子保護部
114a 電線側端子挿入開口
115 後壁部
115a 金具収容凹部
121 基板側回転軸ロック部
121a、123a 係合孔
121b、123b 係合梁
121c 回転許容孔
121d 係合底板部
122 基板側位置決め係合部
123 基板側回転端ロック部
123c 許容孔
161 基板側端子
164a 挟込み腕
181 取付用補助金具
801 雌コネクタ
811、911 ハウジング
811a、911a 前壁
811b、911b 後壁
816 回転用支軸
822、922 ロック部材
822a、922a 係止片
901 雄コネクタ
915 起立部材
916 凹部
961 端子

Claims (4)

  1. (a)電線に接続される第1端子と、該第1端子が装填された第1ハウジングとを有する第1コネクタと、
    (b)前記第1端子と接触する第2端子と、該第2端子が装填され、前記第1ハウジングと嵌合する第2ハウジングとを有し、基板に実装される第2コネクタとから成る電線対基板コネクタであって、
    (c)前記第1ハウジング及び第2ハウジングの位置決めをする位置決め機構と、前記第1ハウジング及び第2ハウジングをロックする基端ロック機構及び遠位端ロック機構とを更に有し、
    (d)前記位置決め機構は、前記第2ハウジングの嵌合面に垂直な方向に移動するように前記第1ハウジングの基端をガイドして前記第2ハウジングの基端との位置決めをし、
    (e)前記基端ロック機構は、位置決めされた前記第1ハウジングの基端及び第2ハウジングの基端を回転可能に保持し、
    (f)前記遠位端ロック機構は、基端を中心にして回転し、嵌合面が互いに平行となって嵌合した前記第1ハウジング及び第2ハウジングの遠位端同士をロックすることを特徴とする電線対基板コネクタ。
  2. 前記位置決め機構は、前記第2ハウジングの側壁部に形成された前記第2ハウジングの嵌合面に垂直な方向に延在する凹溝状の第2位置決め部と、前記第1ハウジングの側壁部から突出し、前記第2位置決め部と係合する第1位置決め部とを含む請求項1に記載の電線対基板コネクタ。
  3. 前記基端ロック機構は、前記第2ハウジングの基端に形成された第2基端ロック部と、前記第1ハウジングの基端に形成され、前記第2基端ロック部と係合する第1基端ロック部とを含み、前記位置決め機構と協働して、位置決めされた前記第1ハウジングの基端及び第2ハウジングの基端を回転可能に保持する請求項1又は2に記載の電線対基板コネクタ。
  4. 前記第1ハウジング及び第2ハウジングが嵌合した状態において、
    前記基端ロック機構は、前記第1ハウジングの基端が前記第2ハウジングの基端から上方に離間することを防止し、
    前記遠位端ロック機構は、前記第1ハウジングの遠位端が前記第2ハウジングの遠位端から上方に離間することを防止し、
    前記位置決め機構は、前記第1ハウジングが前記第2ハウジングに対して基端の方向及び遠位端の方向に変位することを防止する請求項1〜3のいずれか1項に記載の電線対基板コネクタ。
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