JP2011133928A - 記憶装置に記憶してある文書ファイルを検索する検索装置、検索システム、検索方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、所定の処理を行う権限を有するユーザに対して検索条件に合致した文書ファイルの検索結果を提示する検索を短時間で終了させることが可能な検索装置、検索システム、検索方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】検索装置１は、ユーザのグループに対する帰属関係を示す対応関係情報を作成する対応関係情報作成部２０１と、対応関係情報から、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報に対応付けられたユーザ識別情報を抽出し、抽出したユーザ識別情報と文書ファイルとを対応付けた情報が含まれている索引情報を作成する索引情報作成部２０２と、入力受付部２０３で入力を受け付けた検索条件と合致し、索引情報に含まれるユーザ識別情報と入力を受け付けたユーザ情報とが一致する文書ファイルを検索する検索部２０４とを備える。
【選択図】図２

Description

本発明は、検索条件に合致し、検索するユーザが所定の処理を行う権限を有する文書ファイルを、記憶装置に記憶してある文書ファイルから検索する検索装置、検索システム、検索方法及びコンピュータプログラムに関する。

近年のコンピュータ、インターネットの普及等により、膨大な数の文書ファイルが作成され、記憶装置に記憶されるようになり、必要な文書ファイルを高速で、的確に検索できる検索装置の必要性が高まっている。特に、企業では、膨大な数の文書ファイルが記憶された記憶装置から文書ファイルを検索する処理に加えて、セキュリティの観点から所定の処理（例えば、閲覧処理、編集処理等）を行う権限を有するユーザに対してのみ検索条件に合致する文書ファイルの検索結果を提示する検索装置の必要性が高まっている。

セキュリティの観点を考慮した検索装置として、例えば特許文献１には、権限を有するユーザに対してのみ所定の処理を行うことを許可するデータベース装置が開示してある。特許文献１に開示してあるデータベース装置は、業務サーバに関する属性情報を記憶する属性管理サーバと、属性管理サーバから属性情報を取得するデータベースアクセス制御装置とに、ネットワークを介して接続され、データオブジェクトを管理する装置である。そして、業務サーバがデータオブジェクト（例えば文書ファイル）へアクセスする場合、データベースアクセス制御装置は、属性管理サーバから取得した業務サーバに関する属性情報（例えば、権限情報）を記憶するコンテキスト記憶部を有し、コンテキスト記憶部に記憶した属性情報に基づいて、業務サーバのデータオブジェクトへのアクセスを制御している。

また、セキュリティの観点を考慮した従来の検索装置では、所定の処理を行う権限を有するグループを識別するグループ識別情報及び検索するユーザを識別するユーザ識別情報が含まれている権限情報が付与された文書ファイルに対して、文書ファイルに付与された権限情報からグループ識別情報及びユーザ識別情報と文書ファイルとを対応付けた索引情報を作成し、作成した索引情報に含まれるユーザ識別情報と一致する識別情報を有するユーザに対してのみ検索条件に合致する文書ファイルの検索結果を提示する。

特開２００７−１８３０９号公報

しかし、文書ファイルに付与された権限情報は、文書ファイルの内容に関係なく変更されることも多い。文書ファイルに付与された権限情報が変更された場合、対応する索引情報も更新しなければ、本来閲覧することができないユーザに対して文書ファイルの検索結果を提示する等のセキュリティ上の問題が生じる。特に、文書ファイルに付与された権限情報が変更された後、対応する索引情報が更新されるまでの時間が長いと、更新されていない索引情報に含まれるユーザ識別情報と一致する識別情報を有するユーザに誤って文書ファイルの検索結果を提示する等のセキュリティ上の問題が生じる。そのため、変更された権限情報を効率的に文書ファイルの索引情報に反映して、文書ファイルの索引情報が更新されるまでの時間を短くすることが望ましい。

また、文書ファイルの索引情報には、ユーザ識別情報以外にグループ識別情報が含まれている。そのため、検索装置は、索引情報に含まれるユーザ識別情報と検索するユーザを示すユーザ情報とが一致するユーザ識別情報が含まれている権限情報が付与された文書ファイルを検索するだけでは、検索するユーザが属するグループのグループ識別情報が含まれている権限情報が付与された文書ファイルを検索することができない。当該文書ファイルを検索するためには、検索装置は、索引情報に含まれるユーザ識別情報と検索するユーザを示すユーザ情報とが一致する、又は索引情報に含まれるグループ識別情報と検索するユーザが属するグループのグループ情報とが一致する文書ファイルを検索する必要がある。つまり、検索装置は、索引情報に含まれるユーザ識別情報又はグループ識別情報と、ユーザ情報又はグループ情報とが一致する条件（ＯＲ条件）に基づいて文書ファイルを検索する必要があり、索引情報に含まれるユーザ識別情報と検索するユーザを示すユーザ情報とが一致する条件に基づいて文書ファイルを検索する場合に比べて、処理負荷が高くなり、検索を短時間で終了させることが困難であるという問題があった。

本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、所定の処理を行う権限を有するユーザに対して検索条件に合致する文書ファイルの検索結果を提示する検索を短時間で終了させることが可能な検索装置、検索システム、検索方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。また、変更された権限情報を効率的に文書ファイルの索引情報に反映して、文書ファイルの索引情報が更新されるまでの時間を短くすることが可能な検索装置、検索システム、検索方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。

上記目的を達成するために第１発明に係る検索装置は、所定の処理を行う権限を有する、グループを識別するグループ識別情報及びユーザを識別するユーザ識別情報が含まれている権限情報が付与された文書ファイルを検索する検索装置であって、検索対象の文書ファイルに付与された権限情報に含まれる全てのグループ識別情報及びユーザ識別情報について、グループ識別情報とユーザ識別情報との対応関係を示す情報として、ユーザのグループに対する帰属関係を示す対応関係情報を作成する対応関係情報作成部と、作成した対応関係情報から、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報に対応付けられたユーザ識別情報を抽出し、抽出したユーザ識別情報と文書ファイルとを対応付けた情報が含まれている索引情報を作成する索引情報作成部と、検索条件及び検索するユーザを示すユーザ情報の入力を受け付ける入力受付部と、入力を受け付けた検索条件と合致し、前記索引情報に含まれるユーザ識別情報と入力を受け付けた前記ユーザ情報とが一致する文書ファイルを検索する検索部とを備える。

また、第２発明に係る検索装置は、第１発明において、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報が更新された場合、更新されたグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報に対応付けられた前記索引情報を抽出し、更新された前記グループ識別情報及び／又は前記ユーザ識別情報に基づいて、抽出した前記索引情報を更新する索引情報更新部を備える。

上記目的を達成するために第３発明に係る検索システムは、所定の処理を行う権限を有する、グループを識別するグループ識別情報及びユーザを識別するユーザ識別情報が含まれている権限情報が付与された文書ファイルを記憶してある記憶装置と、該記憶装置から文書ファイルを検索する検索装置とを備える検索システムであって、前記検索装置は、検索対象の文書ファイルに付与された権限情報に含まれる全てのグループ識別情報及びユーザ識別情報について、グループ識別情報とユーザ識別情報との対応関係を示す情報として、ユーザのグループに対する帰属関係を示す対応関係情報を作成する対応関係情報作成部と、作成した対応関係情報から、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報に対応付けられたユーザ識別情報を抽出し、抽出したユーザ識別情報と文書ファイルとを対応付けた情報が含まれている索引情報を作成する索引情報作成部と、検索条件及び検索するユーザを示すユーザ情報の入力を受け付ける入力受付部と、入力を受け付けた検索条件と合致し、前記索引情報に含まれるユーザ識別情報と入力を受け付けた前記ユーザ情報とが一致する文書ファイルを検索する検索部とを備える。

また、第４発明に係る検索システムは、第３発明において、前記検索装置は、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報が更新された場合、更新されたグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報に対応付けられた前記索引情報を抽出し、更新された前記グループ識別情報及び／又は前記ユーザ識別情報に基づいて、抽出した前記索引情報を更新する索引情報更新部を備える。

上記目的を達成するために第５発明に係る検索方法は、所定の処理を行う権限を有する、グループを識別するグループ識別情報及びユーザを識別するユーザ識別情報が含まれている権限情報が付与された文書ファイルを検索する検索方法であって、検索対象の文書ファイルに付与された権限情報に含まれる全てのグループ識別情報及びユーザ識別情報について、グループ識別情報とユーザ識別情報との対応関係を示す情報として、ユーザのグループに対する帰属関係を示す対応関係情報を作成するステップと、作成した対応関係情報から、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報に対応付けられたユーザ識別情報を抽出し、抽出したユーザ識別情報と文書ファイルとを対応付けた情報が含まれている索引情報を作成するステップと、検索条件及び検索するユーザを示すユーザ情報の入力を受け付けるステップと、入力を受け付けた検索条件と合致し、前記索引情報に含まれるユーザ識別情報と入力を受け付けた前記ユーザ情報とが一致する文書ファイルを検索するステップとを含む。

また、第６発明に係る検索方法は、第５発明において、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報が更新された場合、更新されたグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報に対応付けられた前記索引情報を抽出し、更新された前記グループ識別情報及び／又は前記ユーザ識別情報に基づいて、抽出した前記索引情報を更新するステップを含む。

上記目的を達成するために第７発明に係るコンピュータプログラムは、所定の処理を行う権限を有する、グループを識別するグループ識別情報及びユーザを識別するユーザ識別情報が含まれている権限情報が付与された文書ファイルを検索するコンピュータで実行することが可能なコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、検索対象の文書ファイルに付与された権限情報に含まれる全てのグループ識別情報及びユーザ識別情報について、グループ識別情報とユーザ識別情報との対応関係を示す情報として、ユーザのグループに対する帰属関係を示す対応関係情報を作成する対応関係情報作成手段、作成した対応関係情報から、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報に対応付けられたユーザ識別情報を抽出し、抽出したユーザ識別情報と文書ファイルとを対応付けた情報が含まれている索引情報を作成する索引情報作成手段、検索条件及び検索するユーザを示すユーザ情報の入力を受け付ける入力受付手段、及び入力を受け付けた検索条件と合致し、前記索引情報に含まれるユーザ識別情報と入力を受け付けた前記ユーザ情報とが一致する文書ファイルを検索する検索手段として機能させる。

また、第８発明に係るコンピュータプログラムは、第７発明において、前記コンピュータを、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報が更新された場合、更新されたグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報に対応付けられた前記索引情報を抽出し、更新された前記グループ識別情報及び／又は前記ユーザ識別情報に基づいて、抽出した前記索引情報を更新する索引情報更新手段として機能させる。

本発明によれば、検索対象の文書ファイルに付与された権限情報に含まれる全てのグループ識別情報及びユーザ識別情報について、グループ識別情報とユーザ識別情報との対応関係を示す情報として、ユーザのグループに対する帰属関係を示す対応関係情報を作成し、作成した対応関係情報から、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報に対応付けられたユーザ識別情報を抽出し、抽出したユーザ識別情報と文書ファイルとを対応付けた情報が含まれている索引情報を作成して、入力を受け付けた検索条件に合致し、索引情報に含まれるユーザ識別情報と入力を受け付けたユーザ情報とが一致する文書ファイルを検索する。そのため、索引情報に含まれるユーザ識別情報と検索するユーザを示すユーザ情報とが一致する、又は索引情報に含まれるグループ識別情報と検索するユーザが属するグループのグループ情報とが一致する文書ファイルを検索する必要がなく、処理負荷を抑えて検索を短時間で終了させることが可能となる。

また、本発明によれば、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報が更新された場合、更新されたグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報に対応付けられた索引情報を抽出し、更新されたグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報に基づいて、抽出した索引情報を更新するので、変更された権限情報を効率的に文書ファイルの索引情報に反映して、文書ファイルの索引情報が更新されるまでの時間を短くすることが可能となる。

本発明の実施の形態１に係る検索装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態１に係る検索装置の機能ブロック図である。 グループとユーザとの関係を説明するための例示図である。 本発明の実施の形態１に係る検索装置のＣＰＵの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態１に係る検索装置における権限情報を付与された文書ファイル、グループとユーザとの関係、及び索引情報の例示図である。 本発明の実施の形態２に係る検索装置の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態２に係る検索装置のＣＰＵで索引情報の更新をする処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態２に係る検索装置における権限情報を付与された文書ファイル、グループとユーザとの関係、及び索引情報の例示図である。 本発明の実施の形態２に係る検索装置における権限情報を付与された文書ファイル、グループとユーザとの関係、及び索引情報の別の例示図である。

以下、本発明の実施の形態に係る文書ファイルを検索する検索装置、検索システム、検索方法及びコンピュータプログラムについて、図面に基づいて具体的に説明する。以下の実施の形態は、特許請求の範囲に記載された発明を限定するものではなく、実施の形態の中で説明されている特徴的事項の組み合わせの全てが解決手段の必須事項であるとは限らないことは言うまでもない。

また、本発明は多くの異なる態様にて実施することが可能であり、実施の形態の記載内容に限定して解釈されるべきものではない。明細書に記載してある全ての実施の形態を通じて同じ要素には同一の符号を付している。

以下の実施の形態では、コンピュータシステムにコンピュータプログラムを導入した、検索装置又は検索システムについて説明するが、当業者であれば明らかな通り、本発明はその一部をコンピュータで実行することが可能なコンピュータプログラムとして実施することができる。したがって、本発明は、記憶装置に記憶してある文書ファイルを検索する検索装置又は検索システムというハードウェアとしての実施の形態、ソフトウェアとしての実施の形態、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせの実施の形態をとることができる。コンピュータプログラムは、ハードディスク、ＤＶＤ、ＣＤ、光記憶装置、磁気記憶装置等の任意のコンピュータで読み取ることが可能な記録媒体に記録することができる。

（実施の形態１）
図１は、本発明の実施の形態１に係る検索装置１の構成例を示すブロック図である。本発明の実施の形態１に係る検索装置１は、複数のコンピュータ３、３、・・・、記憶装置４、４、・・・と、ネットワーク２を介してデータ通信することが可能に接続されており、各コンピュータ３に内蔵する記憶部又は各記憶装置４に記憶してある文書ファイルを検索することができる。なお、各記憶装置４は、ネットワーク２を介することなく、検索装置１に直接接続されていても良い。また、検索対象である文書ファイルは、複数の記憶装置４、４、・・・に分散して記憶しても良い。また、本発明の実施の形態１に係る検索システムは、少なくとも検索装置１と、検索対象の文書ファイルを分散して記憶してある複数の記憶装置４、４、・・・とで構成することができる。

検索装置１は、少なくともＣＰＵ（中央演算装置）１１、メモリ１２、記憶部１３、Ｉ／Ｏインタフェース１４、ビデオインタフェース１５、可搬型ディスクドライブ１６、通信インタフェース１７及び上述したハードウェアを接続する内部バス１８で構成されている。

ＣＰＵ１１は、内部バス１８を介して検索装置１の上述したようなハードウェア各部と接続されており、上述したハードウェア各部の動作を制御するとともに、記憶部１３に記憶しているコンピュータプログラム１００に従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。メモリ１２は、ＳＲＡＭ、ＳＤＲＡＭ等の揮発性メモリで構成され、コンピュータプログラム１００の実行時にロードモジュールが展開され、コンピュータプログラム１００の実行時に発生する一時的なデータ等を記憶する。

記憶部１３は、内蔵される固定型記憶装置（ハードディスク）、ＲＯＭ等で構成されている。記憶部１３に記憶しているコンピュータプログラム１００は、プログラム及びデータ等の情報を記録したＤＶＤ、ＣＤ−ＲＯＭ等の可搬型記録媒体９０から、可搬型ディスクドライブ１６によりダウンロードされ、実行時には記憶部１３からメモリ１２へ展開して実行される。もちろん、通信インタフェース１７を介してネットワーク２に接続されている外部のコンピュータ３、３、・・・からダウンロードされたコンピュータプログラムであっても良い。また記憶部１３は、後述する対応関係情報、索引情報等を記憶する。

通信インタフェース１７は内部バス１８に接続されており、インターネット、ＬＡＮ、ＷＡＮ等の外部のネットワーク２に接続されることにより、外部のコンピュータ３、３、・・・等とデータ送受信を行うことが可能となっている。

Ｉ／Ｏインタフェース１４は、キーボード２１、マウス２２等のデータ入力媒体と接続され、データの入力を受け付ける。また、ビデオインタフェース１５は、ＣＲＴモニタ、ＬＣＤ等の表示装置２３と接続され、所定の画像を表示する。

以下、上述した構成の検索装置１の動作について説明する。図２は、本発明の実施の形態１に係る検索装置１の機能ブロック図である。検索装置１は、対応関係情報作成部２０１、索引情報作成部２０２、入力受付部２０３、検索部２０４を備える。

記憶装置４に記憶されている文書ファイルには、所定の処理（例えば、閲覧処理、編集処理等）を行う権限を有する、グループを識別するグループ識別情報及びユーザを識別するユーザ識別情報が含まれている権限情報が付与されている。ここで、グループとユーザとの関係を説明する。図３は、グループとユーザとの関係について説明するための例示図である。図３に示した例示図では、検索装置１を用いて記憶装置４に記憶されている文書ファイルを検索することができるユーザは、“ユーザ１”、“ユーザ２”、“ユーザ３”の三名である。“ユーザ２”は“グループ１”に、“ユーザ３”は“グループ２”にそれぞれ属する。一方、“グループ２”には、サブグループとして“グループ１”が含まれている。

図２において、対応関係情報作成部２０１は、記憶装置４に記憶されている検索対象の文書ファイルに付与された権限情報に含まれる全てのグループ識別情報及びユーザ識別情報について、グループ識別情報とユーザ識別情報との対応関係を示す情報として、ユーザのグループに対する帰属関係を示す対応関係情報を作成する。例えば、対応関係情報作成部２０１は、グループとユーザとが図３で示すような関係を有している場合、“グループ１”に属するユーザが“ユーザ２”で、“グループ２”に属するユーザが“ユーザ３”であるとの対応関係情報を作成する。

索引情報作成部２０２は、対応関係情報作成部２０１で作成した対応関係情報から、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報に対応付けられたユーザ識別情報を抽出し、抽出したユーザ識別情報と文書ファイルとを対応付けた情報が含まれている索引情報を作成する。例えば、索引情報作成部２０２は、グループ識別情報の“グループ２”が含まれている権限情報が付与された文書ファイル＃１の場合、作成した対応関係情報から、“グループ２”に属するユーザが“ユーザ３”で、サブグループとして含まれている“グループ１”に属するユーザが“ユーザ２”であることを抽出し、抽出したユーザ識別情報の“ユーザ２”、“ユーザ３”と文書ファイル＃１とを対応付けた情報が含まれている索引情報を作成する。索引情報作成部２０２で作成した索引情報は、文書ファイルごとの属性情報としてメモリ１２、記憶部１３等に記憶する。

なお、索引情報作成部２０２で作成する索引情報には、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるユーザ識別情報と該文書ファイルとを対応付けた情報、一般的な検索システムで用いられている情報等も含まれている。一般的な検索システムで用いられている情報として、例えば文書ファイル中に出現する所定の単語を検索情報とした場合に、出現する単語と文書ファイルとを対応付けた情報がある。

入力受付部２０３は、キーボード２１、マウス２２等で、キーワード等の検索条件及び検索するユーザを示すユーザ情報の入力を受け付ける。ユーザ情報として、例えばコンピュータ３にログインする場合に用いるユーザ名、ユーザＩＤ等がある。

検索部２０４は、入力受付部２０３で入力を受け付けた検索条件に合致し、索引情報に含まれるユーザ識別情報と入力受付部２０３で入力を受け付けたユーザ情報とが一致する文書ファイルを検索する。検索部２０４で検索した文書ファイルの検索結果は、図１に示す表示装置２３等を介してユーザに提示される。索引情報作成部２０２で作成した索引情報には、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報に対応付けられたユーザ識別情報を抽出し、抽出したユーザ識別情報と文書ファイルとを対応付けた情報も含まれている。そのため、検索部２０４は、索引情報に含まれるユーザ識別情報と入力受付部２０３で入力を受け付けたユーザ情報とが一致する文書ファイルを検索するだけで、検索するユーザが属するグループのグループ識別情報が含まれている権限情報が付与された文書ファイルも検索することができる。つまり、検索部２０４は、索引情報に含まれるユーザ識別情報と検索するユーザを示すユーザ情報とが一致する、又は索引情報に含まれるグループ識別情報と検索するユーザが属するグループのグループ情報とが一致する文書ファイルを検索する必要がなく、処理負荷を抑えて、検索を短時間で終了させることが可能となる。

なお、検索部２０４は、文書ファイルの索引情報に含まれる検索情報の単語と、入力受付部２０３で入力を受け付けた検索条件の単語とが合致するか否かによって、検索条件に合致する文書ファイルを検索するのに限定されるものではなく、記憶装置４に記憶してある文書ファイル自体に含まれる単語と、入力受付部２０３で入力を受け付けた検索条件の単語とが合致するか否かによって、検索条件に合致する文書ファイルを検索しても良い。また、入力受付部２０３で入力を受け付ける検索条件は単語に限定されるものではなく、自然な文章であっても良い。例えば、入力受付部２０３が自然な文章の入力を受け付けた場合、入力を受け付けた自然な文章を形態素解析等することにより単語を抽出し、抽出した単語を検索条件としても良い。

図４は、本発明の実施の形態１に係る検索装置１のＣＰＵ１１の処理手順を示すフローチャートである。検索装置１のＣＰＵ１１は、検索対象の文書ファイルに付与された権限情報に含まれる全てのグループ識別情報及びユーザ識別情報について、グループ識別情報とユーザ識別情報との対応関係を示す情報として、ユーザのグループに対する帰属関係を示す対応関係情報を作成する（ステップＳ４０１）。図５は、本発明の実施の形態１に係る検索装置１における文書ファイルに付与された権限情報、グループとユーザとの関係、及び索引情報の例示図である。図５（ａ）に示す文書ファイル＃１は、文書ファイル中に“Ｆｉｒｓｔ”、“ｄｏｃ”の単語が出現し、権限情報にはユーザ識別情報の“ユーザ１”と、グループ識別情報の“グループ１”とが含まれている。また、文書ファイル＃２は、文書ファイル中に“Ｓｅｃｏｎｄ”、“ｄｏｃ”の単語が出現し、権限情報にはユーザ識別情報の“ユーザ２”が含まれている。グループとユーザとが図５（ｂ）で示すような関係を有している場合、ステップＳ４０１において、ＣＰＵ１１は、検索対象の文書ファイル＃１、＃２に付与された権限情報に含まれるユーザ識別情報の“ユーザ１”、“ユーザ２”、グループ識別情報の“グループ１”について、グループ１に属するユーザがユーザ２であるとの対応関係情報を作成する。

次に、ＣＰＵ１１は、ステップＳ４０１で作成した対応関係情報から、検索対象の文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報に対応付けられたユーザ識別情報を抽出し、抽出したユーザ識別情報と文書ファイルとを対応付けた情報が含まれている索引情報を作成する（ステップＳ４０２）。

さらに、ステップＳ４０２において、ＣＰＵ１１は、ステップＳ４０１で作成した対応関係情報から、文書ファイル＃１に付与された権限情報に含まれるグループ識別情報の“グループ１”に対応付けられたユーザ識別情報の“ユーザ２”を抽出し、抽出したユーザ識別情報の“ユーザ２”と文書ファイル＃１とを対応付けた情報が含まれている索引情報を作成する。ＣＰＵ１１が作成した索引情報には、図５（ｃ）に示すように、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるユーザ識別情報の“ユーザ１”、“ユーザ２”と文書ファイル＃１、＃２（図中ではそれぞれ文書ファイル番号の“１”、“２”と表記する）とを対応付けた情報、検索情報として文書ファイル中に出現する単語の“Ｆｉｒｓｔ”、“Ｓｅｃｏｎｄ”、“ｄｏｃ”と文書ファイル＃１、＃２とを対応付けた情報等が含まれている。例えば、ＣＰＵ１１が作成した索引情報は、ユーザ識別情報が“ユーザ２”である場合（ａｃｌ：ユーザ２）、文書ファイル＃１、＃２が対応付けられ、検索情報が“ｄｏｃ”である場合（ｂｏｄｙ：ｄｏｃ）、文書ファイル＃１、＃２が対応付けられた情報として作成される。

次に、ＣＰＵ１１は、キーボード２１、マウス２２等での入力に従って、キーワード等の検索条件及び検索するユーザを示すユーザ情報の入力を受け付ける（ステップＳ４０３）。

次に、ＣＰＵ１１は、ステップＳ４０３で入力を受け付けた検索条件に合致し、索引情報に含まれるユーザ識別情報とステップＳ４０３で入力を受け付けたユーザ情報とが一致する文書ファイルを、記憶装置４に記憶してある文書ファイルから検索する（ステップＳ４０４）。

例えば、ステップＳ４０４において、ＣＰＵ１１は、入力を受け付けた検索条件が“ｄｏｃ”、ユーザ情報が“ユーザ２”である場合、索引情報に含まれる検索情報と検索条件の“ｄｏｃ”とが合致し、索引情報に含まれるユーザ識別情報とステップＳ４０３で入力を受け付けたユーザ情報の“ユーザ２”とが一致する文書ファイル＃１、＃２を検索する。つまり、ＣＰＵ１１は、索引情報に含まれる検索情報と検索条件の“ｄｏｃ”とが合致し、索引情報に含まれるユーザ識別情報とユーザ情報の“ユーザ２”とが一致する条件（ｂｏｄｙ：ｄｏｃ ＡＮＤ ａｃｌ：ユーザ２）（ＡＮＤ条件）に基づいて文書ファイルを検索する必要がある。

しかし、従来の検索装置では、文書ファイルに付与された権限情報にグループ識別情報が含まれている場合であっても、作成した対応関係情報から、グループ識別情報に対応付けられたユーザ識別情報を抽出し、抽出したユーザ識別情報と文書ファイルとを対応付けた情報が含まれている索引情報を作成していない。そのため、図５（ａ）に示す文書ファイル＃１のように、権限情報にグループ識別情報の“グループ１”が含まれている場合、従来の検索装置で、索引情報に含まれるユーザ識別情報と検索するユーザを示すユーザ情報の“ユーザ２”とが一致する文書ファイル＃２を検索するだけで、文書ファイル＃１を検索することができなかった。従って、従来の検索装置において、索引情報に含まれる検索情報と検索条件の“ｄｏｃ”とが合致し、索引情報に含まれるユーザ識別情報と入力を受け付けたユーザ情報の“ユーザ２”とが一致する文書ファイル＃１、＃２を検索するには、索引情報に含まれる検索情報と検索条件の“ｄｏｃ”とが合致し、索引情報に含まれるユーザ識別情報及びグループ識別情報と、ユーザ情報又はグループ情報とが一致する条件（ｂｏｄｙ：ｄｏｃ ＡＮＤ （ａｃｌ：ユーザ２ ＯＲ ａｃｌ：グループ１））に基づいて文書ファイルを検索する必要がある。

ここで、検索において、ＡＮＤ条件に基づいて文書ファイルを検索する場合の検索対象の文書ファイルの数は、条件のうち検索対象の文書ファイルの数が少ない条件により制約されるが、ＯＲ条件に基づいて文書ファイルを検索する場合の検索対象の文書ファイルの数は、条件のうち検索対象の文書ファイルの数が多い条件により制約される。そのため、ＡＮＤ条件のみの条件に基づいて文書ファイルを検索する場合に比べて、ＯＲ条件が含まれている条件に基づいて文書ファイルを検索する方が処理負荷が高くなり、検索を短時間で終了させることが困難である。したがって、本実施の形態１に係る検索装置１では、グループ識別情報に対応付けられたユーザ識別情報を抽出し、抽出したユーザ識別情報と文書ファイルとを対応付けた情報が含まれている索引情報を作成するので、上述のようなＯＲ条件が含まれている条件に基づいて文書ファイルを検索する必要がなく、所定の処理を行う権限を有するユーザに対して検索条件に合致した文書ファイルの検索結果を提示する検索を短時間で終了させることが可能となる。

次に、ＣＰＵ１１は、ステップＳ４０４において検索した文書ファイルの検索結果を、表示装置２３等に表示することで文書ファイルの検索結果をユーザに提示する（ステップＳ４０５）。

以上のように、本発明の実施の形態１に係る検索装置１は、対応関係情報作成部２０１で、検索対象の文書ファイルに付与された権限情報に含まれる全てのグループ識別情報及びユーザ識別情報について、グループ識別情報とユーザ識別情報との対応関係を示す情報として、ユーザのグループに対する帰属関係を示す対応関係情報を作成し、索引情報作成部２０２で、作成した対応関係情報から、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報に対応付けられたユーザ識別情報を抽出し、抽出したユーザ識別情報と文書ファイルとを対応付けた情報が含まれている索引情報を作成する。また、検索部２０４で、検索条件と合致し、索引情報作成部２０２で作成した索引情報に含まれるユーザ識別情報と入力受付部２０３で入力を受け付けたユーザ情報とが一致する文書ファイルを、記憶装置４に記憶してある文書ファイルから検索するので、検索するユーザが属するグループのグループ情報と一致するグループ識別情報を有する文書ファイルを検索する必要がなく、所定の処理を行う権限を有するユーザに対して検索条件に合致した文書ファイルの検索結果を提示する検索を短時間で終了させることが可能となる。

（実施の形態２）
本発明の実施の形態２では、文書ファイルに付与された権限情報が変更され、対応関係情報に含まれるグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報が更新された場合、文書ファイルの索引情報を更新する検索装置について説明する。図６は、本発明の実施の形態２に係る検索装置１の機能ブロック図である。検索装置１は、対応関係情報作成部２０１、索引情報作成部２０２、入力受付部２０３、検索部２０４、索引情報更新部２０５を備える。なお、本実施の形態２に係る検索装置１の対応関係情報作成部２０１、索引情報作成部２０２、入力受付部２０３、検索部２０４は、実施の形態１に係る検索装置１の機能ブロックと同じであるため、詳細な説明は省略する。

索引情報更新部２０５は、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報が更新された場合、更新されたグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報に対応付けられた索引情報を抽出し、更新されたグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報に基づいて、抽出した索引情報を更新する。

図７は、本発明の実施の形態２に係る検索装置１のＣＰＵ１１で索引情報の更新をする処理手順を示すフローチャートである。なお、本実施の形態２に係る検索装置１が文書ファイルを検索するＣＰＵ１１の処理手順は、実施の形態１に係る検索装置１のＣＰＵ１１の処理手順と同じであるため、詳細な説明は省略する。

検索装置１のＣＰＵ１１は、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報が更新されたか否かを判断する（ステップＳ７０１）。具体的には、ＣＰＵ１１は、検索対象の文書ファイルに付与された権限情報に含まれる全てのグループ識別情報及びユーザ識別情報について、グループ識別情報とユーザ識別情報との対応関係を示す情報として、ユーザのグループに対する帰属関係を示す対応関係情報を所定のタイミングで更新し、更新前後の対応関係情報を比較することで、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報が更新されたか否かを判断する。ＣＰＵ１１が、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報が更新されていないと判断した場合（ステップＳ７０１：ＮＯ）、ＣＰＵ１１はステップＳ７０１へ処理を戻す。

ＣＰＵ１１が、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報が更新されたと判断した場合（ステップＳ７０１：ＹＥＳ）、ＣＰＵ１１は、更新されたグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報に対応付けられた文書ファイルの索引情報を抽出し、更新されたグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報に基づいて、抽出した索引情報を更新する（ステップＳ７０２）。以下に、具体例を示し、抽出した索引情報の更新について説明する。

図８は、本発明の実施の形態２に係る検索装置１における権限情報を付与された文書ファイル、グループとユーザとの関係、及び索引情報の例示図である。図８（ａ）に示す文書ファイル＃１は、文書ファイル中に“Ｆｉｒｓｔ”、“ｄｏｃ”の単語が出現し、権限情報にはユーザ識別情報の“ユーザ１”と、グループ識別情報の“グループ１”とが含まれている。また、文書ファイル＃２は、文書ファイル中に“Ｓｅｃｏｎｄ”、“ｄｏｃ”の単語が出現し、権限情報にはユーザ識別情報の“ユーザ２”が含まれている。図８（ｂ）に示すようなグループとユーザとの関係を有している場合、ＣＰＵ１１は、検索対象の文書ファイル＃１、＃２に付与された権限情報に含まれるユーザ識別情報の“ユーザ１”、“ユーザ２”、グループ識別情報の“グループ１”について、グループ１に属するユーザがユーザ２であるとの対応関係情報を作成する。

さらに、ＣＰＵ１１は、実施の形態１と同様に索引情報を作成する。ＣＰＵ１１が作成した索引情報には、図８（ｃ）に示すように、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるユーザ識別情報の“ユーザ１”、“ユーザ２”と文書ファイル＃１、＃２（図中ではそれぞれ文書ファイル番号の“１”、“２”と表記する）とを対応付けた情報、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報の“グループ１”と文書ファイル＃１とを対応付けた情報、検索情報として文書ファイル中に出現する単語の“Ｆｉｒｓｔ”、“Ｓｅｃｏｎｄ”、“ｄｏｃ”と文書ファイル＃１、＃２とを対応付けた情報等が含まれている。例えば、ＣＰＵ１１が作成した索引情報は、ユーザ識別情報が“ユーザ２”である場合（ａｃｌ：ユーザ２）、文書ファイル＃１、＃２が対応付けられ、グループ識別情報が“グループ１”である場合（ａｃｌ：グループ１）、文書ファイル＃１が対応付けられ、検索情報が“ｄｏｃ”である場合（ｂｏｄｙ：ｄｏｃ）、文書ファイル＃１、＃２が対応付けられた情報として作成される。

そして、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報が更新された場合、例えば、図８（ｂ）に×印で示すようにグループ１にユーザ２が属さなくなった場合の索引情報を更新する処理について説明する。まず、ＣＰＵ１１は、更新されたグループ識別情報の“グループ１”に対応付けられた索引情報を抽出し、更新されたグループ識別情報に基づいて、抽出した索引情報を更新する。具体的には、図８（ｃ）に示すように、更新されたグループ識別情報が“グループ１”である場合（ａｃｌ：グループ１）に対応付けられた文書ファイルは文書ファイル＃１である。該文書ファイル＃１と対応付けられたユーザ識別情報のうち、グループ１にユーザ２が属さなくなったグループ識別情報に基づいて更新する必要があるユーザ識別情報は“ユーザ２”である。そのため、索引情報のうち、ユーザ識別情報が“ユーザ２”である場合（ａｃｌ：ユーザ２）に対応付けられた文書ファイル＃１の索引情報を抽出する。

抽出した索引情報である、ユーザ識別情報が“ユーザ２”である場合（ａｃｌ：ユーザ２）に対応付けられた文書ファイル＃１の索引情報は、更新されたグループ識別情報（グループ１にユーザ２が属さないグループ識別情報）に基づいて、ユーザ識別情報が“ユーザ２”である場合（ａｃｌ：ユーザ２）に対応付けられた文書ファイルのうち文書ファイル＃１を削除する索引情報に更新される。

索引情報を更新することで、図８（ｃ）に×印で示すように、ユーザ識別情報が“ユーザ２”である場合（ａｃｌ：ユーザ２）に対応付けられた文書ファイル＃１が削除される。なお、本発明の実施の形態２に係る検索装置１は、図８（ｃ）のように索引情報を更新することで、入力を受け付けたユーザ情報が“ユーザ２”の場合（ａｃｌ：ユーザ２）、記憶装置４に記憶してある文書ファイルから文書ファイル＃１は検索されない。

また、図９は、本発明の実施の形態２に係る検索装置１における権限情報を付与された文書ファイル、グループとユーザとの関係、及び索引情報の別の例示図である。図９（ａ）に示す文書ファイル＃１は、文書ファイル中に“Ｆｉｒｓｔ”、“ｄｏｃ”の単語が出現し、権限情報にはユーザ識別情報の“ユーザ１”と、グループ識別情報の“グループ１”とが含まれている。また、文書ファイル＃２は、文書ファイル中に“Ｓｅｃｏｎｄ”、“ｄｏｃ”の単語が出現し、権限情報にはグループ識別情報の“グループ２”が含まれている。さらに、文書ファイル＃３は、文書ファイル中に“Ｔｈｉｒｄ”、“ｄｏｃ”の単語が出現し、権限情報にはユーザ識別情報の“ユーザ２”と、グループ識別情報の“グループ２”とが含まれている。グループとユーザとが図９（ｂ）で示すような関係を有している場合、ＣＰＵ１１は、検索対象の文書ファイル＃１、＃２、＃３に含まれているユーザ識別情報の“ユーザ１”、“ユーザ２”、“ユーザ３”、グループ識別情報の“グループ１”、“グループ２”について、グループ１に属するユーザがユーザ２で、グループ２に属するユーザがユーザ３であるとの対応関係情報を作成する。

さらに、ＣＰＵ１１は、実施の形態１と同様に索引情報を作成する。ＣＰＵ１１が作成した索引情報には、図９（ｃ）に示すように、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるユーザ識別情報の“ユーザ１”、“ユーザ２”と文書ファイル＃１、＃２、＃３（図中ではそれぞれ文書ファイル番号の“１”、“２”、“３”と表記する）とを対応付けた情報、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報の“グループ１”、“グループ２”と文書ファイル＃１、＃２、＃３とを対応付けた情報、検索情報として文書ファイル中に出現する単語の“Ｆｉｒｓｔ”、“Ｓｅｃｏｎｄ”、“Ｔｈｉｒｄ”、“ｄｏｃ”と文書ファイル＃１、＃２、＃３とを対応付けた情報等が含まれている。例えば、ＣＰＵ１１が作成した索引情報は、ユーザ識別情報が“ユーザ２”である場合（ａｃｌ：ユーザ２）、文書ファイル＃１、＃２、＃３が対応付けられ、グループ識別情報が“グループ２”である場合（ａｃｌ：グループ２）、文書ファイル＃２、＃３が対応付けられ、検索情報が“ｄｏｃ”である場合（ｂｏｄｙ：ｄｏｃ）、文書ファイル＃１、＃２、＃３が対応付けられた情報として作成される。

そして、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報が更新された場合、例えば、図９（ｂ）に×印で示すようにグループ２にグループ１が含まれなくなった場合の索引情報を更新する処理について説明する。まず、ＣＰＵ１１は、更新されたグループ識別情報の“グループ２”に対応付けられた索引情報を抽出し、更新されたグループ識別情報に基づいて、抽出した索引情報を更新する。具体的には、図９（ｃ）に示すように、更新されたグループ識別情報が“グループ２”である場合（ａｃｌ：グループ２）に対応付けられた文書ファイルは文書ファイル＃２、＃３である。該文書ファイル＃２、＃３と対応付けられたユーザ識別情報のうち、グループ２にグループ１が含まれなくなったグループ識別情報に基づいて更新する必要があるユーザ識別情報はグループ識別情報の“グループ１”に属する“ユーザ２”である。そのため、索引情報のうち、ユーザ識別情報が“ユーザ２”である場合（ａｃｌ：ユーザ２）に対応付けられた文書ファイル＃２、＃３の索引情報を抽出する。

抽出した索引情報である、ユーザ識別情報が“ユーザ２”である場合（ａｃｌ：ユーザ２）に対応付けられた文書ファイル＃２、＃３の索引情報は、更新されたグループ識別情報（グループ２にグループ１が属さないグループ識別情報）に基づいて、ユーザ識別情報が“ユーザ２”である場合（ａｃｌ：ユーザ２）に対応付けられた文書ファイルのうち文書ファイル＃２、＃３を削除する索引情報に更新される。但し、文書ファイル＃３は、図９（ａ）に示すように、権限情報にグループ識別情報の“グループ２”とは別にユーザ識別情報の“ユーザ２”が含まれているので、グループ２にグループ１が属さなくなった場合であっても、ユーザ識別情報が“ユーザ２”である場合（ａｃｌ：ユーザ２）の索引情報に、文書ファイル＃３が対応付けられた状態が維持される。

索引情報を更新することで、図９（ｃ）に×印で示すように、ユーザ識別情報が“ユーザ２”である場合（ａｃｌ：ユーザ２）に対応付けられた文書ファイル＃２が削除される。なお、本発明の実施の形態２に係る検索装置１は、図９（ｃ）のように索引情報を更新することで、入力を受け付けたユーザ情報が“ユーザ２”の場合（ａｃｌ：ユーザ２）、記憶装置４に記憶してある文書ファイルから文書ファイル＃２は検索されない。

本発明の実施の形態２に係る検索装置１では、図８（ｃ）及び図９（ｃ）に示すような文書ファイルの索引情報を更新する場合に、更新されたグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報に対応付けられた索引情報（例えば、ユーザ識別情報が“ユーザ２”である場合（ａｃｌ：ユーザ２）の索引情報）を抽出し、更新されたグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報に基づいて、抽出した索引情報を更新するので、文書ファイルの全ての索引情報を更新する必要がない。

以上のように、本発明の実施の形態２に係る検索装置１は、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報が更新された場合、索引情報更新部２０５が、更新されたグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報に対応付けられた索引情報を抽出し、更新されたグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報に基づいて、抽出した索引情報を更新するので、文書ファイルの全ての索引情報を更新する必要がなく、索引情報の更新を高速に処理することが可能となる。文書ファイルの索引情報の更新を高速に処理することが可能となることで、文書ファイルに付与された権限情報が変更された場合に変更された権限情報を効率的に文書ファイルの索引情報に反映して、文書ファイルの索引情報が更新されるまでの時間を短くすることが可能となる。

１ 検索装置
２ ネットワーク
３ コンピュータ
４ 記憶装置
１１ ＣＰＵ
１２ メモリ
１３ 記憶部
１４ Ｉ／Ｏインタフェース
１５ ビデオインタフェース
１６ 可搬型ディスクドライブ
１７ 通信インタフェース
１８ 内部バス
２３ 表示装置
９０ 可搬型記録媒体
１００ コンピュータプログラム

Claims (8)

1. 所定の処理を行う権限を有する、グループを識別するグループ識別情報及びユーザを識別するユーザ識別情報が含まれている権限情報が付与された文書ファイルを検索する検索装置であって、
   検索対象の文書ファイルに付与された権限情報に含まれる全てのグループ識別情報及びユーザ識別情報について、グループ識別情報とユーザ識別情報との対応関係を示す情報として、ユーザのグループに対する帰属関係を示す対応関係情報を作成する対応関係情報作成部と、
   作成した対応関係情報から、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報に対応付けられたユーザ識別情報を抽出し、抽出したユーザ識別情報と文書ファイルとを対応付けた情報が含まれている索引情報を作成する索引情報作成部と、
   検索条件及び検索するユーザを示すユーザ情報の入力を受け付ける入力受付部と、
   入力を受け付けた検索条件と合致し、前記索引情報に含まれるユーザ識別情報と入力を受け付けた前記ユーザ情報とが一致する文書ファイルを検索する検索部と
   を備える検索装置。
2. 文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報が更新された場合、更新されたグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報に対応付けられた前記索引情報を抽出し、更新された前記グループ識別情報及び／又は前記ユーザ識別情報に基づいて、抽出した前記索引情報を更新する索引情報更新部を備える請求項１に記載の検索装置。
3. 所定の処理を行う権限を有する、グループを識別するグループ識別情報及びユーザを識別するユーザ識別情報が含まれている権限情報が付与された文書ファイルを記憶してある記憶装置と、該記憶装置から文書ファイルを検索する検索装置とを備える検索システムであって、
   前記検索装置は、
   検索対象の文書ファイルに付与された権限情報に含まれる全てのグループ識別情報及びユーザ識別情報について、グループ識別情報とユーザ識別情報との対応関係を示す情報として、ユーザのグループに対する帰属関係を示す対応関係情報を作成する対応関係情報作成部と、
   作成した対応関係情報から、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報に対応付けられたユーザ識別情報を抽出し、抽出したユーザ識別情報と文書ファイルとを対応付けた情報が含まれている索引情報を作成する索引情報作成部と、
   検索条件及び検索するユーザを示すユーザ情報の入力を受け付ける入力受付部と、
   入力を受け付けた検索条件と合致し、前記索引情報に含まれるユーザ識別情報と入力を受け付けた前記ユーザ情報とが一致する文書ファイルを検索する検索部と
   を備える検索システム。
4. 前記検索装置は、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報が更新された場合、更新されたグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報に対応付けられた前記索引情報を抽出し、更新された前記グループ識別情報及び／又は前記ユーザ識別情報に基づいて、抽出した前記索引情報を更新する索引情報更新部を備える請求項３に記載の検索システム。
5. 所定の処理を行う権限を有する、グループを識別するグループ識別情報及びユーザを識別するユーザ識別情報が含まれている権限情報が付与された文書ファイルを検索する検索方法であって、
   検索対象の文書ファイルに付与された権限情報に含まれる全てのグループ識別情報及びユーザ識別情報について、グループ識別情報とユーザ識別情報との対応関係を示す情報として、ユーザのグループに対する帰属関係を示す対応関係情報を作成するステップと、
   作成した対応関係情報から、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報に対応付けられたユーザ識別情報を抽出し、抽出したユーザ識別情報と文書ファイルとを対応付けた情報が含まれている索引情報を作成するステップと、
   検索条件及び検索するユーザを示すユーザ情報の入力を受け付けるステップと、
   入力を受け付けた検索条件と合致し、前記索引情報に含まれるユーザ識別情報と入力を受け付けた前記ユーザ情報とが一致する文書ファイルを検索するステップと
   を含む検索方法。
6. 文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報が更新された場合、更新されたグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報に対応付けられた前記索引情報を抽出し、更新された前記グループ識別情報及び／又は前記ユーザ識別情報に基づいて、抽出した前記索引情報を更新するステップを含む請求項５に記載の検索方法。
7. 所定の処理を行う権限を有する、グループを識別するグループ識別情報及びユーザを識別するユーザ識別情報が含まれている権限情報が付与された文書ファイルを検索するコンピュータで実行することが可能なコンピュータプログラムであって、
   前記コンピュータを、
   検索対象の文書ファイルに付与された権限情報に含まれる全てのグループ識別情報及びユーザ識別情報について、グループ識別情報とユーザ識別情報との対応関係を示す情報として、ユーザのグループに対する帰属関係を示す対応関係情報を作成する対応関係情報作成手段、
   作成した対応関係情報から、文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報に対応付けられたユーザ識別情報を抽出し、抽出したユーザ識別情報と文書ファイルとを対応付けた情報が含まれている索引情報を作成する索引情報作成手段、
   検索条件及び検索するユーザを示すユーザ情報の入力を受け付ける入力受付手段、及び
   入力を受け付けた検索条件と合致し、前記索引情報に含まれるユーザ識別情報と入力を受け付けた前記ユーザ情報とが一致する文書ファイルを検索する検索手段
   として機能させるコンピュータプログラム。
8. 前記コンピュータを、
   文書ファイルに付与された権限情報に含まれるグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報が更新された場合、更新されたグループ識別情報及び／又はユーザ識別情報に対応付けられた前記索引情報を抽出し、更新された前記グループ識別情報及び／又は前記ユーザ識別情報に基づいて、抽出した前記索引情報を更新する索引情報更新手段として機能させる請求項７に記載のコンピュータプログラム。

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