JP2011133637A - 符号化方法、復号方法、符号化装置、復号装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】フレーム毎にCELP符号化方式等の第1符号化方式又は周波数符号化方式等の第2符号化方式で符号化される場合に、第1符号化方式で符号化されるフレームが連続しない場合の符号化品質を向上させる。
【解決手段】現フレームで第1符号化方式によって符号化を行う場合や、第1符号化方式によって符号化された符号を復号する際、現フレームより過去のフレームに属する各時点での時系列信号に対応する復号信号を線形予測分析し、それによって得られた残差信号を励振信号の代用信号として用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力された時系列信号を効率的に符号化する符号化技術、及び、その符号化技術を用いて生成された符号の復号技術に関する。
入力された時系列信号を低ビットで符号化する従来方式の一つにCELP(Code-Excited Linear Prediction:符号励振線形予測)符号化方式がある(例えば、非特許文献1)。CELP方式は、音声信号の伝送に適した符号化方式であり、主に携帯電話などで使用されている。しかしながら、CELP符号化方式を用いて音楽信号を符号化した場合には、符号化前の音声信号に対する復号信号の品質(以下、単に「品質」という)の劣化が著しい。そのため、音楽信号の符号化には、入力された時系列信号を周波数領域の信号に変換してから符号化を行う方式(周波数領域符号化方式)を用いることが望ましい。よって、音声信号と音楽信号とが混在するような時系列信号、或いは音声信号と音楽信号とが切り替わるような時系列信号を符号化する場合には、所定の時間区間(フレーム)単位で符号化方式を切り替えることが、総合的な品質向上のために有効である。
一般的なCELP符号化方式では、処理対象のフレーム(現フレーム)での符号化や復号を行うために、現フレームの直前の1つ以上のフレームの励振信号をピッチ周期に応じて遅延させた信号を用いて得られる適応信号成分と、固定符号帳からの所定のパルス及びそれらの正負の組み合わせから得られる信号成分との線形和を、現フレームの励振信号として用いる。ここで、CELP符号化方式で符号化が行われる現フレームの直前の1つ以上のフレームでもCELP符号化方式で符号化が行われていたのであれば、符号化装置や復号装置は、現フレームでの励振信号を構成するためにその直前の1つ以上のフレームの励振信号を得ることができる。一方、CELP符号化方式で符号化が行われる現フレームよりも過去のフレームで周波数領域符号化方式によって符号化が行われていた場合、符号化装置や復号装置は、現フレームでの励振信号を構成するための適応信号成分を得るために必要な現フレームの直前の1つ以上のフレームでの励振信号を得ることができない場合がある。このような場合、品質の低下を招く場合がある。
これに対し、特許文献1には、CELP符号化方式で符号化が行われる現フレームよりも前のフレームで周波数領域符号化方式(特許文献1ではTwinVQ(Transform-domain Weighted Interleave Vector Quantization)符号化方式)によって符号化が行われていた場合に、当該前のフレームの復号信号を線形予測分析して残差信号を生成し、当該残差信号を適応符号帳として利用することが記載されている。
特開平8−263098号公報
しかしながら、特許文献1には前フレームの復号信号を線形予測符号分析して残差信号を生成して適応符号帳として利用する記載はあるが、その具体手法は開示されておらず、改善の余地がある。
なお、このような課題は、フレームごとにCELP符号化方式又は周波数領域符号化方式が選択される方式のみならず、フレームごとに第1符号化方式又は第2符号化方式が選択される方式に共通の課題である。ここで、第1符号化方式は、過去のフレームに依存する信号成分である適応信号成分と固定符号帳からの信号成分との線形和からなる励振信号を用いて時系列信号に対応する符号を生成する方式である。また、第2符号化方式は、励振信号を特定する情報を用いることなく、時系列信号に対応する符号を生成する方式である。
本発明の符号化処理では、上述の第1符号化方式で符号化がなされる現フレームに属する各時点での時系列信号を線形予測分析し、当該現フレームでの合成フィルタを特定するための線形予測情報を生成する。また、現フレームより過去のフレームに属する各時点での時系列信号に対応する復号信号に線形予測フィルタを適用し、現フレームより過去の時点での残差信号を生成する。ここで生成される残差信号は、少なくとも、現フレームの先頭時点からピッチ周期の探索範囲の最大値或いはピッチ周期だけ過去の時点を始点とする区間を含む特定時間区間に属する各時点での残差信号を含む。そして、現フレームのピッチ周期に応じて遅延させた残差信号を用いて得られる第1適応信号成分と、固定符号帳からの第1信号成分と、の線形和からなる第1励振信号を残差信号から特定するための第1励振信号パラメータと、線形予測情報と、を含む情報に対応する第1符号を出力する。
本発明の復号処理では、第1符号化方式で符号化された現フレームに対応する符号を復号し、励振信号パラメータと線形予測情報とを含む情報を得る。また、現フレームより過去のフレームに属する各時点での復号信号に線形予測フィルタを適用し、現フレームより過去の時点での残差信号を生成する。ここで生成される残差信号は、特定時間区間に属する各時点での残差信号を含む。そして、残差信号と励振信号パラメータとを用いて特定される現フレームでの第1励振信号に、線形予測情報によって特定される合成フィルタ、を適用して得られる第1合成信号を出力する。
本発明では、現フレームより過去の特定時間区間に属する各時点での残差信号を生成し、現フレームのピッチ周期に応じて遅延させた残差信号を使用して第1適応信号成分を定める。これにより、上述の第1符号化方式で符号化がなされる現フレームよりも過去のフレームで上述の第2符号化方式によって符号化がなされ、現フレームでの第1励振信号を特定するための過去の励振信号が存在しない場合であっても、現フレームでの第1励振信号を適切に定めることができ、復号された信号の品質劣化を抑制することができる。
また、本発明では、現フレームの先頭時点からピッチ周期の探索範囲の最大値或いはピッチ周期だけ過去の時点を始点とする区間を含む特定時間区間に属する各時点での残差信号を生成する。そのため、現フレームでの第1励振信号を定めるために必要な範囲を超えて残差信号が生成されることが抑制され、処理に必要な記憶容量や演算コストを抑制できる。
符号化装置を例示するためのブロック図。 復号装置を例示するためのブロック図。 符号化方法の実施形態を説明するためのフローチャート。 復号方法の実施形態を説明するためのフローチャート。 特定時間区間と特定フレームとを例示するための図。 第5実施形態の符号化装置を例示するためのブロック図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
〔第1実施形態〕
まず、本発明の第1実施形態を説明する。
<構成>
図1は、符号化装置を例示するためのブロック図であり、図2は、復号装置を例示するためのブロック図である。
図1に例示するように、第1実施形態の符号化装置11は、方式選択部111と、スイッチ部112,113と、CELP符号化部114と、周波数領域符号化部115と、線形予測フィルタ部116と、制御部119とを有する。本形態のCELP符号化部114は、線形予測分析部114aと、固定符号帳114bと、適応符号帳114cと、固定符号帳探索部114dと、適応符号帳探索部114eと、利得乗算部114f,114gと、加算部114hと、合成フィルタ部114iと、減算部114jと、聴覚重み付けフィルタ部114kと、利得量子化部114mと、パラメータ符号化部114nとを有する。また、周波数領域符号化部115は、ローカル復号部115aを有する。
また、図2に例示するように、第1実施形態の復号装置12は、分離部121と、スイッチ部122,123と、CELP復号部124と、周波数領域復号部125と、線形予測フィルタ部126と、制御部129とを有する。本形態のCELP復号部124は、固定符号帳124bと、適応符号帳124cと、固定符号帳選択部124dと、適応符号帳合成部124eと、利得乗算部124f,124gと、加算部124hと、合成フィルタ部124iとを有する。
なお、固定符号帳114b,124bは、それぞれ、固定符号帳探索部114d,固定符号帳選択部124dの制御に従い、信号成分を出力する処理部である。固定符号帳114b,124bから出力される信号成分の例は、複数本の零でない単位パルスとそれらの正負との組み合わせから構成される信号である。また、適応符号帳114c,124cは、それぞれ、現フレームよりも過去のフレームで生成された励振信号や後述のように生成された残差信号(励振信号の代用信号)を格納する記憶部を含み、適応符号帳探索部114e,適応符号帳合成部124eの制御に従い、過去のフレームに依存する信号成分である適応信号成分を出力する処理部である。適応符号帳114c,124cから出力される適応信号成分の例は、指定されたピッチ周期に応じて遅延させた励振信号やその代用信号である残差信号を用いて得られる信号である。適応信号成分は、例えば、過去の励振信号をピッチ周期分遅延させることで得られる。なお、ピッチ周期がフレーム長より小さい場合は、過去の励振信号のピッチ周期分のサンプル列を切り出し、切り出したサンプル列を繰り返すことで適応信号成分を得る。また、励振信号とは、固定符号帳114b,124bから出力された信号成分と、適応符号帳114c,124cから出力された適応信号成分との線形和である。例えば、励振信号とは、固定符号帳114b,124bからの信号成分に固定信号成分利得を乗じた信号と、適応符号帳114c,124cからの適応信号成分に適応信号成分利得を乗じた信号との和である。
また、本形態の符号化装置11及び復号装置12は、例えば、CPU(central processing unit)、RAM(random-access memory)、ROM(read-only memory)等を備えた公知のコンピュータ又は専用のコンピュータにプログラムやデータが読み込まれることで構成された特別な装置である。また、処理部の少なくとも一部が集積回路等のハードウェアのみによって構成されていてもよい。また、符号化装置11及び復号装置12は、制御部119,129の制御に基づいて各処理を実行する。
<符号化方法>
図3は、符号化方法の実施形態を説明するためのフローチャートである。
本形態の符号化装置11(図1)には、所定の時間区間であるフレーム単位で区分された音響信号などの時系列信号x(n)(n=0,...,L-1、Lは1以上の整数)が入力される。本形態では、時系列信号x(n)(n=0,...,L-1)が属するフレームを現フレームとして説明を行う。現フレームの時系列信号x(n)(n=0,...,L-1)は方式選択部111に入力され、方式選択部111は、時系列信号x(n)(n=0,...,L-1)の特徴量を抽出して時系列信号x(n)(n=0,...,L-1)に適した符号化部を選択し、その選択結果を特定するための選択情報sを出力する(ステップS110)。例えば、方式選択部111は、時系列信号x(n)(n=0,...,L-1)を複数のサブフレームに区分し、各サブフレームの平均パワー或いは平均的スペクトル包絡を求め、その平均パワーの変化率或いは平均的スペクトル包絡の変化率を求め、その変化率が所定値以上であればCELP符号化部114での符号化(CELP符号化方式(第1符号化方式)による符号化)を選択し、所定値未満であれば周波数領域符号化部115による符号化(周波数領域符号化方式(第2符号化方式)による符号化)を選択する。
方式選択部111から出力された選択情報sが周波数領域符号化方式(第2符号化方式)による符号化を示すものである場合、スイッチ部112は、時系列信号x(n)(n=0,...,L-1)を周波数領域符号化部115に入力させる。周波数領域符号化部115は、時系列信号x(n)(n=0,...,L-1)に対する周波数領域符号化を行い、現フレームの符号Code2を生成して出力する(ステップS111)。なお、周波数領域符号化方式の例は、TwinVQ符号化方式である(例えば「文献:岩上、守谷、三樹,“周波数領域重み付けインターリーブベクトル量子化(TwinVQ)によるオーディオ符号化”,日本音響学会平成6年度秋季研究発表会講演論文集pp.339-340,1994」参照)。生成された符号Code2は、選択情報sとともに、ビットストリームBSとしてスイッチ部113から出力される(ステップS118)。
一方、方式選択部111から出力された選択情報sがCELP符号化方式(第1符号化方式)による符号化を示すものである場合、スイッチ部112は、現フレームの時系列信号x(n)(n=0,...,L-1)をCELP符号化部114に入力させる。まず、線形予測分析部114aが、現フレームに属する各時点n=0,...,L-1での時系列信号x(n)(n=0,...,L-1)の線形予測分析を行い、当該現フレームでの合成フィルタを特定するための線形予測情報LPC infoを生成する(ステップS112)。例えば、線形予測分析部114aは、現フレームの時系列信号x(n)(n=0,...,L-1)について、
z(n)=x(n)+α(1)・x(n-1)+α(2)・x(n-2)+...+α(P)・x(n-P) …(1)
で示される現フレームの残差信号z(n)(n=0,...,L-1)の平均エネルギーを最小にする線形予測係数α(m)(m=1,...,P、Pは正の整数である予測次数)を算出し、線形予測係数α(m)(m=1,...,P)を線スペクトル対係数LSPに変換し、線スペクトル対係数LSPの量子化値を線形予測情報LPC infoとして出力する。
次に、制御部119が、特定時間区間を含むフレーム(特定フレーム)での符号化方式がCELP符号化方式のみであったか否かを判定する(ステップS113)。すなわち、特定フレームが1つのフレームだけである場合には、特定フレームでの符号化方式がCELP符号化方式であったか周波数領域符号化方式であったかが判定される。また、特定フレームが2つ以上のフレームを含む場合には、特定フレームが含むすべてのフレームでの符号化方式がCELP符号化方式であったのか、少なくとも一つのフレームでの符号化方式が周波数領域符号化方式であったかが判定される。
なお、本形態の特定時間区間は、現フレームより過去の区間であって、かつ、現フレームの先頭時点からピッチ周期の探索範囲の最大値Tmaxだけ過去の時点を始点とする区間である。すなわち、CELP符号化部114で符号化処理がなされるフレームではピッチ周期の探索が行われるが(後述)、本形態の特定時間区間は、ピッチ周期Tの探索範囲(Tmin,...,Tmax)の上限であるピッチ周期の探索範囲の最大値Tmaxに依存する時間区間である。また、本形態のピッチ周期Tは0以上の整数である。
[特定時間区間と特定フレームとの例示]
図5は、特定時間区間と特定フレームとを例示するための図である。なお、図5では、現フレームをFRAME(k)と表現し、現フレームFRAME(k)直前のフレームをFRAME(k-1)と表現し、フレームFRAME(k-1)直前のフレームをFRAME(k-2)と表現する。
図5(A)の例は、ピッチ周期の探索範囲の最大値Tmaxと予測次数Pとの合計値がフレーム長L未満である場合の例である。この場合の特定時間区間は、現フレームFRAME(k)直前の長さTmaxの区間であり、特定フレームは、フレームFRAME(k-1)である。
図5(B)の例は、ピッチ周期の探索範囲の最大値Tmaxはフレーム長L未満であるが、ピッチ周期の探索範囲の最大値Tmaxと予測次数Pとの合計値がフレーム長Lよりも大きい場合の例である。この場合の特定時間区間は、現フレームFRAME(k)直前の長さTmaxの区間であり、特定フレームは、フレームFRAME(k-1)である。
図5(C)の例は、ピッチ周期の探索範囲の最大値Tmaxがフレーム長Lよりも大きい場合の例である。この例の場合、特定時間区間は、現フレームFRAME(k)直前の長さTmaxの区間であり、特定フレームは、フレームFRAME(k-1)及びFRAME(k-2)である。
図5(D)の例は、ピッチ周期の探索範囲の最大値Tmaxもフレーム長Lよりも大きい場合の例である。ただし、この例の場合、特定時間区間は、現フレームの先頭時点からピッチ周期の探索範囲の最大値Tmaxだけ過去の時点を始点とする長さLの区間であり、特定フレームは、フレームFRAME(k-1)及びFRAME(k-2)である([特定時間区間と特定フレームとの例示]の説明終わり)。
ステップS113で、特定フレームでの符号化方式がCELP符号化方式のみであったと判定された場合、固定符号帳探索部114d及び適応符号帳探索部114eが、通常のCELP符号化方式に則って、現フレームでの励振信号パラメータを生成する(ステップS116)。すなわち、固定符号帳探索部114d及び適応符号帳探索部114eは、現フレームの励振信号u(n)(n=0,...,L-1)に、現フレームの線形予測情報LPC infoによって特定される線形予測係数α'(m)(m=1,...,P)から定まる合成フィルタを適用して得られる合成信号
x'(n)=u(n)-{α'(1)・x'(n-1)+α'(2)・x'(n-2)+...+α'(P)・x'(n-P)}…(2)
と、入力された時系列信号x(n)(n=0,...,L-1)との重み付き平均自乗誤差が最小となるように、現フレームでの励振信号パラメータを生成する。この重み付き平均自乗誤差における重みは、聴覚重み付けフィルタによって与えられた各周波数成分に対する重みであり、人間の聴覚特性等に基づいて定められる。
なお、本形態のステップS113で生成される本形態の励振信号パラメータは、現フレームのピッチ周期Tに応じて特定フレームでの励振信号u(i)を遅延させたものを用いて得られる適応信号成分v(n)(n=0,...,L-1)と、固定符号帳114bからの信号成分c(n)(n=0,...,L-1)と、の線形和からなる励振信号u(n)(n=0,...,L-1)を特定フレームでの励振信号u(i)から特定するためのパラメータである。具体的には、ステップS113で生成される本形態の励振信号パラメータは、現フレームの適応信号成分v(n)(n=0,...,L-1)を生成するためのピッチ周期Tと、現フレームでの固定符号帳114bからの信号成分c(n)(n=0,...,L-1)を特定するコードインデックスCと、現フレームの適応信号成分利得gpと、現フレームの固定信号成分利得gcとを含む。
また、現フレームの適応信号成分v(n)(n=0,...,L-1)は、例えば、
v(n)=u(n-T) (n=0,...,T-1)
v(n)=u(n-2T) (n=T,...,2T-1) …(3)
・・・
v(n)=u(n-r・T) (n=T,...,L-1)
である。ただし、rは(r-1)・T-1<L-1を満たす最大の正の整数である。また、-L≦η<0(ηは整数)である場合のu(η)は、現フレーム直前のフレームの先頭時点からη+L番目の時点の励振信号u(η+L)を意味する。また、-2・L≦η<-Lである場合のu(η)は、現フレームから2個手前のフレームの先頭時点からη+2・L番目の時点の励振信号u(η+2・L)を意味する。すなわち、-b・L≦η<-(b-1)・L(bは1以上の整数)である場合のu(η)は、現フレームからb個手前のフレームの先頭時点からη+b・L番目の時点の励振信号u(η+b・L)を意味する。
また、本形態の励振信号u(n)(n=0,...,L-1)は、例えば、
u(n)=gp・v(n)+gc・c(n) …(4)
である。なお、励振信号u(n)(n=0,...,L-1)は、例えば、次のように生成される。まず、適応符号帳114cが適応符号帳探索部114eでの探索によって特定された適応信号成分v(n)(n=0,...,L-1)を出力する。乗算部114gは、当該適応信号成分v(n)(n=0,...,L-1)に、適応符号帳探索部114eでの探索によって特定された適応信号成分利得gpを乗じたgp・v(n)(n=0,...,L-1)を出力する。また、固定符号帳114bが固定符号帳探索部114dの探索によって特定された信号成分c(n)(n=0,...,L-1)を出力する。乗算部114fは、当該信号成分c(n)(n=0,...,L-1)に、固定符号帳探索部114dの探索によって特定された固定信号成分利得gcを乗じたgc・c(n)(n=0,...,L-1)を出力する。そして、加算部114hが、入力されたgp・v(n)(n=0,...,L-1)とgc・c(n)(n=0,...,L-1)とを加算して励振信号u(n)(n=0,...,L-1)を生成して出力する。生成された現フレームの励振信号u(n)(n=0,...,L-1)は、適応符号帳114cの記憶部に格納され、未来のフレームの適応信号成分を生成するために使用される。
また、励振信号パラメータの探索手順はどのようなものであってよく、情報の流れも本形態のものには限定されない。例えば、励振信号パラメータの探索において、固定符号帳探索部114d及び適応符号帳探索部114eが、ピッチ周期T、信号成分c(n)(n=0,...,L-1)、適応信号成分利得gp及び固定信号成分利得gcの候補を探索しながら、励振信号u(n)(n=0,...,L-1)の候補を計算し、合成フィルタ部114iが、励振信号u(n)(n=0,...,L-1)の候補へ合成フィルタを適用して合成信号x'(n)(n=0,...,L-1)を計算し、減算部114jが合成信号x'(n)(n=0,...,L-1)と時系列信号x(n)(n=0,...,L-1)との差分を計算し、重み付けフィルタ部114kがこれらの差分に聴覚重み付けフィルを適用し、固定符号帳探索部114d及び適応符号帳探索部114eがそれらのから実際に合成信号x'(n)(n=0,...,L-1)と時系列信号x(n)(n=0,...,L-1)との重み付き平均自乗誤差を計算することも可能である。また、実用的なCELP符号化方式では、前のフレームの合成信号からの応答をさしひき、聴覚重み付けフィルタを1度だけ適応できる工夫など、演算量を削減するための数多くの工夫がなされている。しかし、これらは本発明の本質ではないので説明を省略する。
現フレームでの励振信号パラメータが生成されると、ステップS117の処理が実行される。ステップS117では、生成された現フレームでの励振信号パラメータに含まれる現フレームの適応信号成分利得gp及び固定信号成分利得gcが利得量子化部114mに入力される。利得量子化部114mは、適応信号成分利得gp及び量子化固定信号成分利得gcの量子化値(量子化適応信号成分利得gp'及び量子化固定信号成分利得gc')を特定するための量子化利得Gを生成する。なお、量子化利得Gは、適応信号成分利得gp及び固定信号成分利得gcをベクトル量子化したものであってもよいし、適応信号成分利得gp及び固定信号成分利得gcを別個にスカラー量子化したものであってもよい。次に、ピッチ周期TとコードインデックスCと量子化利得Gと線形予測情報LPC infoとがパラメータ符号化部114nに入力される。パラメータ符号化部114nは、ピッチ周期TとコードインデックスCと量子化利得Gと線形予測情報LPC infoとに対応する符号Code1(励振信号パラメータと線形予測情報とを含む情報に対応する符号)を生成する(ステップS117)。符号Code1は、ピッチ周期TとコードインデックスCと量子化利得Gと線形予測情報LPC infoを合成しただけのものであってもよいし、これらを可変長符号化したものであってもよい。生成された符号Code1は、選択情報sとともに、ビットストリームBSとしてスイッチ部113から出力される(ステップS118)。
一方、ステップS113で、特定フレームでの符号化方式がCELP符号化方式のみではないと判定された場合、周波数領域符号化部115のローカル復号部115aが、現フレームより過去のフレームに属する各時点jでの時系列信号x(j)に対応する復号信号x'(j)を生成して出力する。本形態では、特定時間区間とその直前に位置する予測次数Pの長さの区間との合成区間(図5参照)に属する各時点jでの復号信号x'(j)を生成して出力する。また、復号信号x'(j)は、時系列信号x(j)を符号化する際に得られる量子化値であってもよいし、時系列信号x(j)を符号化して得られた符号Code2を復号して得られたものであってもよい。
各時点jでの復号信号x'(j)と、ステップS112で生成された現フレームの線形予測情報LPC infoとは、線形予測フィルタ部116に入力される。線形予測フィルタ部116は、当該各時点jでの復号信号x'(j)に、現フレームの線形予測情報LPC infoによって特定される線形予測係数α'(m)(m=1,...,P)から定まる線形予測フィルタを適用し、特定時間区間に属する各時点iでの残差信号
z(i)=x'(i)+α'(1)・x(i-1)+α'(2)・x(i-2)+...+α'(P)・x(i-P) …(5)
を生成する。生成された各残差信号z(i)は、適応符号帳114cに入力され、その記憶部に格納される(ステップS114)。特定時間区間に属する各時点iでの各残差信号z(i)は、それぞれ、当該特定時間区間に属する各時点iでの励振信号u(i)の代用信号として用いられ、ステップS116で説明したのと同様に、固定符号帳探索部114d及び適応符号帳探索部114eが、励振信号パラメータを生成して出力する(ステップS115)。本形態のステップS115で生成される励振信号パラメータは、現フレームのピッチ周期Tに応じて残差信号z(i)を遅延させたものを用いて得られる適応信号成分v(n)(n=0,...,L-1)と、固定符号帳114bからの信号成分c(n)(n=0,...,L-1)と、の線形和からなる励振信号u(n)(n=0,...,L-1)を残差信号u(n)(n=0,...,L-1)から特定するためのパラメータである。具体的には、本形態のステップS115で生成される励振信号パラメータは、特定時間区間に属する各時点の各励振信号u(i)の代用信号である各残差信号z(i)をピッチ周期Tで用いて現フレームの適応信号成分v(n)(n=0,...,L-1)を生成するためのピッチ周期Tと、現フレームの信号成分c(n)(n=0,...,L-1)を特定するコードインデックスCと、現フレームの適応信号成分利得gpと、現フレームの固定信号成分利得gcとを含む。現フレームの適応信号成分v(n)(n=0,...,L-1)は、例えば、
v(n)=z(n-T) (n=0,...,T-1)
v(n)=z(n-2T) (n=T,...,2T-1) …(6)
・・・
v(n)=z(n-r・T) (n=T,...,L-1)
である。なお、-b・L≦η<-(b-1)・L(bは1以上の整数)である場合のz(η)は、現フレームからb個手前のフレームの先頭時点からη+b・L番目の時点の残差信号u(η+b・L)を意味する。また、現フレームの励振信号u(n)(n=0,...,L-1)は、例えば、
u(n)=gp・v(n)+gc・c(n) …(7)
である。
現フレームでの励振信号パラメータが生成されると、前述したステップS117,S118の処理が実行され、生成された符号Code1が、選択情報sとともに、ビットストリームBSとしてスイッチ部113から出力される。
<復号方法>
図4は、復号方法の実施形態を説明するためのフローチャートである。
本形態の復号装置12(図12)には、上述のようにフレームごとに生成されたビットストリームBSが入力される。まず、ビットストリームBSは分離部121に入力され、そこで符号Code1又は2と選択情報sとに分離される。現フレームの選択情報sが周波数領域符号化方式(第2符号化方式)による符号化を示すものであった場合(ステップS120)、スイッチ部122は、現フレームの符号Code2を周波数領域復号部125に入力させる。周波数領域復号部125は、現フレームの符号Code2を周波数領域で復号し、現フレームの再生信号x'''(n)(n=0,...,L-1)を生成して出力する(ステップS121)。現フレームの再生信号x'''(n)(n=0,...,L-1)は、スイッチ部123から出力される(ステップS127)。
一方、現フレームの選択情報sがCELP符号化方式(第1符号化方式)による符号化を示すものであった場合(ステップS120)、スイッチ部122は、現フレームの符号Code1を周波数領域復号部125に入力させる。周波数領域復号部125に入力された現フレームの符号Code1は、まず、パラメータ復号部124nに入力される。パラメータ復号部124nは、現フレームの符号Code1を復号し、励振信号パラメータと線形予測情報とを含む情報を得て出力する(ステップS122)。本形態では、ピッチ周期Tと、コードインデックスCと、量子化適応信号成分利得gp'及び量子化固定信号成分利得gc'と、線形予測情報LPC infoとが得られる。
次に、制御部129が、特定時間区間を含むフレーム(特定フレーム)での(図5参照)符号化方式がCELP符号化方式のみであったか否かを判定する(ステップS123)。すなわち、特定フレームが1つのフレームだけである場合には、特定フレームでの符号化方式がCELP符号化方式であったか周波数領域符号化方式であったかが判定される。また、特定フレームが2つ以上のフレームを含む場合には、特定フレームが含むすべてのフレームでの符号化方式がCELP符号化方式であったのか、少なくとも一つのフレームでの符号化方式が周波数領域符号化方式であったかが判定される。
ステップS123で、特定フレームでの符号化方式がCELP符号化方式のみであったと判定された場合、CELP復号部124は、パラメータ復号部124nから出力されたピッチ周期Tと、コードインデックスCと、量子化適応信号成分利得gp'及び量子化固定信号成分利得gc'と、線形予測情報LPC infoとを用い、通常のCELP符号化方式に則って、現フレームの再生信号x'''(n)(n=0,...,L-1)を生成して出力する(ステップS126)。すなわち、CELP復号部124は、適応符号帳124cから出力される特定時間区間での各励振信号u'(i)と、励振信号パラメータ(ピッチ周期T、コードインデックスC、量子化適応信号成分利得gp'及び量子化固定信号成分利得gc')とを用いて特定される現フレームでの励振信号u'(n)(n=0,...,L-1)に、現フレームの線形予測情報LPC infoによって特定される線形予測係数α'(m)(m=1,...,P)から定まる合成フィルタを適用して得られる合成信号
x'''(n)=u'(n)-{α'(1)・x'''(n-1)+α'(2)・x'''(n-2)+...+α'(P)・x'''(n-P)}…(8)
を再生信号x'''(n)(n=0,...,L-1)として出力する。
なお、現フレームの励振信号u'(n)(n=0,...,L-1)は、例えば、
u'(n)=gp'・v'(n)+gc'・c'(n) …(9)
である。ここで、現フレームの適応信号成分v'(n)は、例えば、
v'(n)=u'(n-T) (n=0,...,T-1)
v'(n)=u'(n-2T) (n=T,...,2T-1) …(10)
・・・
v'(n)=u'(n-r・T) (n=T,...,L-1)
である。また、式(8)の計算において、nが負になる場合には、現フレームの直前フレームの再生信号を用いればよい。例えば、nが負になる場合には、直前フレームのL-1+ε番目(ε=-P,...,-1)の再生信号を現フレームの再生信号x'''(L-1+ε)としればよい。
ステップS126の処理は、例えば次のように実行される。まず、ピッチ周期Tが入力された適応符号帳合成部124eの制御のもと、適応符号帳124cが、適応信号成分v'(n)(n=0,...,L-1)を出力する。量子化適応信号成分利得gp'が入力された乗算部124gが、量子化適応信号成分利得gp'を適応信号成分v'(n)(n=0,...,L-1)に乗じたgp'・'v(n)(n=0,...,L-1)を出力する。また、コードインデックスCが入力された固定符号帳選択部124dの制御のもと、固定符号帳124bが、コードインデックスCで特定される信号成分c'(n)(n=0,...,L-1)を出力する。量子化固定信号成分利得gc'が入力された乗算部124fは、量子化固定信号成分利得gc'を信号成分c'(n)(n=0,...,L-1)に乗じたgc'・'c(n)(n=0,...,L-1)を出力する。そして、加算部124hが、入力されたgp'・'v(n)(n=0,...,L-1)とgc'・'c(n)(n=0,...,L-1)とを加算して励振信号u'(n)(n=0,...,L-1)を生成して出力する。現フレームの励振信号u'(n)(n=0,...,L-1)は、適応符号帳124cの記憶部にも格納され、未来のフレームの適応信号成分を生成するために使用される。また、現フレームの励振信号u'(n)(n=0,...,L-1)は、合成フィルタ部124iにも入力される。合成フィルタ部124iには、線形予測情報LPC infoも入力され、合成フィルタ部124iは式(8)にしたがって再生信号x'''(n)(n=0,...,L-1)を生成して出力する。なお、ステップS126の処理手順はどのようなものであってもよく、情報の流れも本形態のものに限定されない。
以上のように生成された現フレームの再生信号x'''(n)(n=0,...,L-1)は、スイッチ部123から出力される(ステップS127)。
一方、ステップS123で、特定フレームでの符号化方式がCELP符号化方式のみではないと判定された場合、周波数領域復号部125が現フレームより過去のフレームでの復号処理で生成した当該過去のフレームに属する各時点jでの復号信号x''(j)が、線形予測フィルタ部126に入力される。本形態では、特定時間区間及びその直前の予測次数Pの長さが区間(図5参照)に属する各時点jでの復号信号x''(j) が、線形予測フィルタ部126に入力される。線形予測フィルタ部126には、さらに、パラメータ復号部124nから出力された線形予測情報LPC infoも入力される。線形予測フィルタ部126は、当該各時点jでの復号信号x''(j)に、現フレームの線形予測情報LPC infoによって特定される線形予測係数α'(m)(m=1,...,P)から定まる線形予測フィルタを適用し、特定時間区間に属する各時点iでの残差信号
z'(i)=x''(i)+α'(1)・x(i-1)+α'(2)・x(i-2)+...+α'(P)・x(i-P) …(11)
を生成する。生成された各残差信号z'(i)は、適応符号帳114cに入力され、その記憶部に格納される(ステップS124)。特定時間区間に属する各時点iでの各残差信号z'(i)は、それぞれ、当該特定時間区間に属する各時点iでの励振信号u'(i)の代用信号として用いられる。CELP復号部124は、各励振信号u'(i)を用い、ステップS126で説明したのと同様に、現フレームの再生信号x'''(n)(n=0,...,L-1)を生成して出力する(ステップS125)。すなわち、すなわち、CELP復号部124は、適応符号帳124cから出力される特定時間区間での各残差信号z'(i)(励振信号u'(i)の代用信号)と、励振信号パラメータ(ピッチ周期T、コードインデックスC、量子化適応信号成分利得gp'及び量子化固定信号成分利得gc')とを用いて特定される現フレームでの励振信号u'(n)(n=0,...,L-1)に、現フレームの線形予測情報LPC infoによって特定される線形予測係数α'(m)(m=1,...,P)から定まる合成フィルタを適用して得られる合成信号(式(8)参照)を、再生信号x'''(n)(n=0,...,L-1)として出力する。
なお、現フレームの励振信号u'(n)(n=0,...,L-1)は、例えば、
u'(n)=gp'・v'(n)+gc'・c'(n) …(12)
である。ここで、現フレームの適応信号成分v'(n)は、例えば、
v'(n)=z'(n-T) (n=0,...,T-1)
v'(n)=z'(n-2T) (n=T,...,2T-1) …(13)
・・・
v'(n)=z'(n-r・T) (n=T,...,L-1)
である。ステップS126と同様、ステップS125の処理手順はどのようなものであってもよい。
以上のように生成された現フレームの再生信号x'''(n)(n=0,...,L-1)は、スイッチ部123から出力される(ステップS127)。
〔第1実施形態の変形例〕
ピッチ周期Tが整数以外の値を採ることも許す場合などのように補間フィルタを用いて適応信号成分を生成する場合には、現フレームより過去の区間であって、かつ、現フレームの先頭時点からピッチ周期の探索範囲の最大値Tmaxと補間フィルタに必要な遅延量addとの合計区間Tmax+addだけ過去の時点を始点とする区間を特定時間区間としてもよい(図5参照)。
すなわち、第1実施形態で行われるCELP符号化方式などの第1符号化方式では、現フレームのピッチ周期(正の整数)で励振信号やその代用信号である残差信号を使用して定まる適応信号成分を求めた(式(3)参照)。この場合には、現フレームの先頭時点からピッチ周期T(正の整数)の最大値Tmaxだけ過去の時点を始点とする特定時間区間での励振信号やその代用信号である残差信号があれば、適応信号成分を生成できる。しかし、補間フィルタにより適応信号成分を生成する場合には、補間フィルタに必要な遅延量add分の時間区間での励振信号やその代用信号である残差信号が必要となる場合がある。例えば、非特許文献1では、補間フィルタb30を用い、
Figure 2011133637
のように適応信号成分v(n)(n=0,...,L-1)を生成する。なお、kはピッチ周期Tの整数値成分(整数遅延)であり、t(t=0,1,2)はピッチ周期Tの分数値成分に対応付けられた整数インデックスである。この場合、適応信号成分v(n)を得るために必要な励振信号はu(n-k-9),...,u(n-k+1+9)となる。この例の場合、現フレームの先頭時点からピッチ周期の探索範囲の最大値Tmaxと補間フィルタに必要な遅延量9との合計区間Tmax+9だけ過去の時点を始点とする区間を特定時間区間とすることが望ましい。
また、ステップS114で特定時間区間に属する各時点iでの残差信号z(i)を求めるために使用される線形予測フィルタの予測次数を、ステップS112で生成される現フレームの線形予測情報LPC infoによって特定される合成フィルタの予測次数よりも低くしてもよい。同様に、ステップS124で特定時間区間に属する各時点iでの残差信号z'(i)を求めるために使用される線形予測フィルタの予測次数を、現フレームの線形予測情報LPC infoによって特定される合成フィルタの予測次数よりも低くしてもよい。これにより符号の品質をさほど下げることなく演算量を削減できる。
また、第1実施形態では、特定フレームが2以上のフレームを含み、特定フレームが含む一部のフレームで周波数領域符号化方式による符号化が行われ、特定フレームが含む他のフレームでCELP符号化方式による符号化が行われる場合でも、特定時間区間に属するすべての時点での残差信号が生成され、励振信号の代用信号とされていた。しかし、このような場合に、特定時間区間のうち、CELP符号化方式による符号化が行われて励振信号が存在する区間について残差信号を生成しないこととしてもよい。
〔第2実施形態〕
次に本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態は第1実施形態の変形例であり、ピッチ周期Tが正の整数であり、特定時間区間が、現フレームより過去の区間であって、かつ、現フレームの先頭時点からピッチ周期Tだけ過去の時点を始点とする区間である形態である。なお、このピッチ周期Tは現フレームのものであってもよいし、過去のフレームのものであってもよい。本形態では、現フレームのピッチ周期Tを用いる例を説明する。また、以下では説明済みの内容との相違点を中心に説明する。また、各図においてすでに説明したものと同じ部分については共通の参照番号を用いて説明を省略する。
<構成>
図1及び図2を用いて、本形態の符号化装置21及び復号装置22の構成を説明する。
図1に例示するように、本形態の符号化装置21は、第1実施形態の符号化装置11にピッチ周期算出部217が追加され、線形予測フィルタ部116が線形予測フィルタ部216に置換されたものである。また、図2に例示するように、本形態の符号化装置21は、線形予測フィルタ部126が線形予測フィルタ部226に置換されたものである。その他は、第1実施形態と同様である。
<符号化方法>
次に、図3を用いて本形態の符号化方法を説明する。
第2実施形態の符号化方法と第1実施形態の符号化方法との1つめの相違点は、ステップS113で特定フレームでの符号化方式がCELP符号化方式のみではないと判定された場合、ピッチ周期算出部217(図1)が入力された現フレームの時系列信号x(n)(n=0,...,L-1)から現フレームのピッチ周期Tを求めて出力し、現フレームのピッチ周期Tを線形予測フィルタ部216に供給する点である(ステップS213)。現フレームの時系列信号x(n)(n=0,...,L-1)から現フレームのピッチ周期Tを求めるには周知の方法を用いればよく、例えば、現フレームの時系列信号x(n)(n=0,...,L-1)の自己相関関数を最大化する遅延量を現フレームのピッチ周期Tとすればよい。
第2実施形態の符号化方法と第1実施形態の符号化方法との2つめの相違点は、線形予測フィルタ部116が、第1実施形態で定義された特定時間区間についてステップS114の処理を行う代わりに、線形予測フィルタ部216が、現フレームより過去の区間であって、かつ、現フレームの先頭時点からピッチ周期Tだけ過去の時点を始点とする区間を特定時間区間についてステップS214の処理を行う点である。ステップS214の処理の処理内容とステップS114の処理内容との相違点は、特定時間区間の定義のみである。線形予測フィルタ部216は、ピッチ周期の探索範囲の最大値Tmaxではなくピッチ周期算出部217から供給されたピッチ周期Tを用いて特定時間区間を定める。なお、本形態の特定時間区間は、第1実施形態での特定時間区間の定義におけるピッチ周期の探索範囲の最大値Tmaxを現フレームのピッチ周期Tに置換したものとなる(図5参照)。
その他は第1実施形態と同様である。
<復号方法>
次に、図4を用いて本形態の復号方法を説明する。
第2実施形態の復号方法と第1実施形態の復号方法との相違点は、線形予測フィルタ部126(図2)が、第1実施形態で定義された特定時間区間についてステップS124の処理を行う代わりに、線形予測フィルタ部226が、現フレームより過去の区間であって、かつ、現フレームの先頭時点からピッチ周期Tだけ過去の時点を始点とする区間を特定時間区間についてステップS224の処理を行う点である。ステップS224の処理の処理内容とステップS124の処理内容との相違点は、特定時間区間の定義のみである。線形予測フィルタ部226は、ピッチ周期の探索範囲の最大値Tmaxではなくパラメータ復号部124nで復号されたピッチ周期Tを用いて特定時間区間を定める。
その他は第1実施形態と同様である。
〔第2実施形態の変形例〕
補間フィルタを用いて適応信号成分を生成する場合には、現フレームより過去の区間であって、かつ、現フレームの先頭時点からピッチ周期Tと補間フィルタに必要な遅延量addとの合計区間T+addだけ過去の時点を始点とする区間を特定時間区間としてもよい(図5参照)。
また、ステップS214で特定時間区間に属する各時点iでの残差信号z(i)を求めるために使用される線形予測フィルタの予測次数を、ステップS112で生成される現フレームの線形予測情報LPC infoによって特定される合成フィルタの予測次数よりも低くしてもよい。同様に、ステップS224で特定時間区間に属する各時点iでの残差信号z'(i)を求めるために使用される線形予測フィルタの予測次数を、現フレームの線形予測情報LPC infoによって特定される合成フィルタの予測次数よりも低くしてもよい。これにより符号の品質をさほど下げることなく演算量を削減できる。
また、第2実施形態では、特定フレームが2以上のフレームを含み、特定フレームが含む一部のフレームで周波数領域符号化方式による符号化が行われ、特定フレームが含む他のフレームでCELP符号化方式による符号化が行われる場合でも、特定時間区間に属するすべての時点での残差信号が生成され、励振信号の代用信号とされていた。しかし、このような場合に、特定時間区間のうち、CELP符号化方式による符号化が行われて励振信号が存在する区間について残差信号を生成しないこととしてもよい。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態を説明する。第1実施形態では、現フレームの線形予測情報LPC infoによって特定される線形予測フィルタを用い、特定時間区間に属する各時点iでの残差信号を生成していた(ステップS114等)。第3実施形態では、特定時間区間を含む特定フレームの線形予測情報LPC info'によって特定される線形予測フィルタを用い、特定時間区間に属する各時点iでの残差信号を生成する。
<構成>
図1及び図2を用いて、本形態の符号化装置31及び復号装置32の構成を説明する。
図1に例示するように、本形態の符号化装置31は、第1実施形態の符号化装置11に線形予測分析部317が追加され、線形予測フィルタ部116が線形予測フィルタ部316に置換されたものである。また、図2に例示するように、本形態の復号装置32は、線形予測フィルタ部126が線形予測フィルタ部326に置換されたものである。その他は、第1実施形態と同様である。
<符号化方法>
次に、図3を用いて本形態の符号化方法を説明する。
第3実施形態の符号化方法と第1実施形態の符号化方法との1つめの相違点は、ステップS113で特定フレームでの符号化方式がCELP符号化方式のみではないと判定された場合、線形予測分析部317(図1)が、特定フレームが含む何れかのフレーム(図5参照)に属する各時点hでの復号信号x'(h)を線形予測分析し、特定フレームでの線形予測係数β(m)(m=1,...,P)を生成し、線形予測係数β(m)(m=1,...,P)を特定するための特定フレームの線形予測情報LPC info'を出力する点である(ステップS313)。なお、各復号信号x'(h)はローカル復号部115aから出力されたものである。
第3実施形態の符号化方法と第1実施形態の符号化方法との2つめの相違点は、ステップS114の処理の代わりに以下のステップS314の処理が実行される点である。
ステップS314では、周波数領域符号化部115のローカル復号部115aが、現フレームより過去のフレームに属する各時点jでの時系列信号に対応する復号信号x'(j)を生成して出力する。本形態では、特定時間区間とその直前に位置する予測次数Pの長さの区間との合成区間(図5参照)に属する各時点jでの復号信号x'(j)を生成して出力する。当該各時点jでの復号信号x'(j)と、ステップS313で生成された特定フレームの線形予測情報LPC info'とが、線形予測フィルタ部316に入力される。線形予測フィルタ部316は、当該各時点jでの復号信号x'(j)に、特定フレームの線形予測情報LPC info'によって特定される線形予測係数β'(m)(m=1,...,P)から定まる線形予測フィルタを適用し、特定時間区間に属する各時点iでの残差信号
z(i)=x'(i)+β'(1)・x(i-1)+β'(2)・x(i-2)+...+β'(P)・x(i-P) …(15)
を生成する。生成された各残差信号z(i)は、適応符号帳114cに入力され、その記憶部に格納される(ステップS314)。
その他は第1実施形態と同様である。
<復号方法>
次に、図4を用いて本形態の復号方法を説明する。
第3実施形態の復号方法と第1実施形態の復号方法との1つめの相違点は、ステップS123で特定フレームでの符号化方式がCELP符号化方式のみではないと判定された場合、線形予測分析部327(図2)が、特定フレームが含む何れかのフレーム(図5参照)に属する各時点hでの復号信号x''(h)を線形予測分析し、特定フレームでの線形予測係数β(m)(m=1,...,P)を生成し、線形予測係数β(m)(m=1,...,P)を特定するための特定フレームの線形予測情報LPC info'を出力する点である(ステップS323)。なお、復号信号x''(h)は、周波数領域復号部125から出力されたものである。
第3実施形態の復号方法と第1実施形態の復号方法との2つめの相違点は、ステップS124の処理の代わりに以下のステップS324の処理が実行される点である。
ステップS324では、周波数領域復号部125が現フレームより過去のフレームでの復号処理で生成した当該過去のフレームに属する各時点jでの復号信号x''(j)が、線形予測フィルタ部326に入力される。本形態では、特定時間区間及びその直前の予測次数Pの長さが区間(図5参照)に属する各時点jでの復号信号x''(j) が、線形予測フィルタ部326に入力される。線形予測フィルタ部326には、さらに、線形予測分析部327から出力された特定フレームの線形予測情報LPC info'も入力される。線形予測フィルタ部326は、当該各時点jでの復号信号x''(j)に、特定フレームの線形予測情報LPC info'によって特定される線形予測係数β'(m)(m=1,...,P)から定まる線形予測フィルタを適用し、特定時間区間に属する各時点iでの残差信号
z'(i)=x''(i)+ β'(1)・x(i-1)+ β'(2)・x(i-2)+...+β'(P)・x(i-P) …(16)
を生成する。生成された各残差信号z'(i)は、適応符号帳114cに入力され、その記憶部に格納される(ステップS324)。
その他は第1実施形態と同様である。
〔第3実施形態の変形例〕
第3実施形態では、符号化装置31だけではなく復号装置32も特定フレームの線形予測情報LPC info'を生成することとした。しかし、符号化装置31で生成された線形予測情報LPC info'を特定する情報が符号Code1に含まれてもよい。この場合、復号装置32は、自ら線形予測情報LPC info'を生成することなく、符号Code1から特定される線形予測情報LPC info'を用いればよい。また、現フレームの線形予測情報LPC infoに対応する線形予測次数の予測次数と、特定フレームの線形予測情報LPC info'に対応する線形予測次数の予測次数とが異なっていてもよい。例えば、現フレームの線形予測情報LPC infoに対応する線形予測次数の予測次数よりも、特定フレームの線形予測情報LPC info'に対応する線形予測次数の予測次数を低くしてもよい。
また、第1実施形態の変形例や第2実施形態の変形例と第3実施形態やその変形例とが組み合わされた形態であってもよい。
〔第4実施形態〕
次に本発明の第4実施形態を説明する。第1から第3の実施形態では、符号化の際、ステップS113で、特定フレームでの符号化方式がCELP符号化方式のみであったと判定されたか否かに拘わらず、同じ量子化方法によって現フレームの適応信号成分利得gpが量子化されていた。本形態では、ステップS113で、特定フレームでの符号化方式がCELP符号化方式のみであったと判定されたか否かに応じて、現フレームの適応信号成分利得gpの量子化方法を変える。本形態では、ステップS113で、特定フレームでの符号化方式がCELP符号化方式のみでなかったと判定された場合の量子化方法を第1量子化方法と表現し、特定フレームでの符号化方式がCELP符号化方式のみであったと判定された場合の量子化方法を第2量子化方法と表現する。本形態の場合、第1量子化方法で量子化して出力される量子化値の最大値と最小値との差を、第2量子化方法で量子化して出力される量子化値の最大値と最小値との差よりも小さくする。あるいは第1量子化方法では第2量子化方法の場合より、出力される最小値を小さく設定する。これは、特定時間区間に属する各時点での励振信号が存在せず残差信号を励振信号の代用信号と用いた場合の現フレームの適応信号成分利得gpが、特定時間区間に属する各時点での励振信号が存在する場合の現フレームの適応信号成分利得gpよりも小さくなる傾向に基づく。これにより、例えば、第1量子化方法と第2量子化方法とで量子化インターバル(各量子化値に対応する量子化前の値の範囲)を同一に設定した場合には符号量を削減することができる。また、例えば、第1量子化方法で割り当てられる量子化値の種類と第2量子化方法で割り当てられる量子化値の種類とを同一にした場合には、平均量子化誤差を低減できる。さらに適応信号成分利得が一定値より小さい場合には、適応信号成分を用いないようにすることも可能である。これにより、ピッチ周期の情報も符号化する必要がなくなり、情報量を削減できる。
<構成>
図1及び図2を用いて、本形態の符号化装置41の構成を説明する。
図1に例示するように、本形態の符号化装置41は、第1実施形態のCELP符号化部114がCELP符号化部414に置換された構成である。また、CELP符号化部414は、CELP符号化部114が含む利得量子化部114mを利得量子化部414mに置換した構成である。なお、本形態の復号装置は第1実施形態の復号装置11でよいが、量子化方式によっては、第1量子化方法と第2量子化方法とで異なる復号処理がなされてもよい。
<符号化方法>
次に、図3を用いて本形態の符号化方法を説明する。
第4実施形態の符号化方法と第1実施形態の符号化方法との一つ目の相違点は、ステップS116で励振信号パラメータが生成された場合に、利得量子化部114m(図1)の代わりに利得量子化部414mがステップS117での量子化処理を実行する点である。なお、ステップS117の処理で行われる適応信号成分利得gpの量子化方法を前述の第2量子化方法とする。
第4実施形態の符号化方法と第1実施形態の符号化方法との二つ目の相違点は、ステップS115で励振信号パラメータが生成された場合に、ステップS117の処理が実行されるのではなく、以下のステップS417の処理が実行される点である。
ステップS417では、生成された現フレームでの励振信号パラメータに含まれる現フレームの適応信号成分利得gp及び固定信号成分利得gcが利得量子化部414mに入力される。利得量子化部414mは、適応信号成分利得gp及び量子化固定信号成分利得gcの量子化値(量子化適応信号成分利得gp'及び量子化固定信号成分利得gc')を特定するための量子化利得Gを生成する。この量子化方法を前述の第1量子化方法とする。その後、ピッチ周期TとコードインデックスCと量子化利得Gと線形予測情報LPC infoとがパラメータ符号化部114nに入力され、パラメータ符号化部114nは、ピッチ周期TとコードインデックスCと量子化利得Gと線形予測情報LPC infoとに対応する符号Code1(励振信号パラメータと線形予測情報とを含む情報に対応する符号)を生成する(ステップS416)。そして、ステップS118の処理が実行される。
なお、第1量子化方法と第2量子化方法との切り替えは、第1量子化方法用の量子化符号帳(量子化前の値の範囲と量子化値との対応表)と第2量子化方法用の量子化符号帳とを用意しておき、第1量子化方法を用いるか第2量子化方法を用いるかに応じて量子化符号帳を使い分ければよい。例えば、適応信号成分利得gp及び固定信号成分利得gcをベクトル量子化する場合には、第1量子化方法用の量子化符号帳と第2量子化方法用の量子化符号帳を一つずつ用意しておけばよい。また、例えば、適応信号成分利得gp及び固定信号成分利得gcを別個にスカラー量子化する場合には、適応信号成分利得gpを量子化するための量子化符号帳として、第1量子化方法用のものと第2量子化方法用のものとを用意しておけばよい。この場合、固定信号成分利得gcを量子化するための量子化符号帳は、第1,2量子化方法で共通であってもよいし、異なっていてもよい。第1量子化方法では、適応信号成分利得が最低のものは、ピッチ周期の情報も符号化しないという約束にして、固定信号成分を作成することも可能である。
<復号方法>
本形態では、適応信号成分利得の復号を切り替える点を除いて、第1実施形態と同様である。
〔第4実施形態の変形例〕
本形態では、ステップS113で、特定フレームでの符号化方式がCELP符号化方式のみでなかったと判定された場合に第1量子化方法を用い、特定フレームでの符号化方式がCELP符号化方式のみであったと判定された場合に第2量子化方法を用いた。しかし、特定フレームが含む少なくとも一部のフレームでの符号化方式がCELP符号化方式であった場合に第2量子化方法を用い、その他の場合に第1量子化方法を用いてもよい。その他、第4実施形態と上述の各実施形態やその変形例とを組み合わせた形態であってもよい。
〔第5実施形態〕
次に、本発明の第5実施形態を説明する。
上述の各実施形態では、符号化装置11,21,31,41の周波数領域符号化部115がローカル復号部115aを含む構成であった。第5実施形態は、符号化装置がローカル復号部115aを含まない構成である。
図6は、第5実施形態の符号化装置51を例示するためのブロック図である。
第5実施形態の符号化装置51と符号化装置11,21,31,41との相違点は、ローカル復号部115aを含む周波数領域符号化部115がローカル復号部115aを含まない周波数領域符号化部515に置換され、周波数領域符号化部515とは別個のローカル復号部516が設けられた点である。その他の構成は符号化装置11,21,31,41と同様である。また、処理については、ローカル復号部115aが現フレームより過去のフレームに属する各時点jでの時系列信号x(j)に対応する復号信号x'(j)を生成して出力する代わりに、ローカル復号部516が符号Code2を復号して復号信号x'(j)を生成して出力する点が相違する。その他の処理は上述の各実施形態と同様である。
〔その他の変形例〕
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、符号化時において、現クレームに対する特定フレームが存在しない場合(たとえば、現クレームが先頭フレームであるなど)や、適応符号帳探索部114eで選択された適応信号成分利得が閾値よりも小さい場合や、現クレームに対する特定フレームでの復号信号の大きさを示す指標が或る値以下である場合には、適応信号成分利得を0とし、適応符号帳を用いることなく符号化が行われる構成であってもよい。なお、現クレームに対する特定フレームでの復号信号の大きさを示す指標の例は、特定フレームに属する各時点での復号信号の平均振幅や平均パワーなどである。このような場合の符号Code1は、固定符号帳からの信号成分から得られた励振信号を特定するための励振信号パラメータと、線形予測情報と、を含む情報に対応する符号となる。
また、現フレームに属する各時点での時系列信号を線形予測分析するとは、前述のように現フレーム単位で線形予測分析ことであってもよいし、現フレームが属する或る時間区間単位で線形予測分析ことであってもよいし、現フレームに属する或る時間区間単位で線形予測分析ことであってもよい。また、現フレームでの合成フィルタは、現フレームごとに生成されるものであってもよいし、現フレームが属する或る時間区間ごとに生成されるものであってもよいし、現フレームに属する或る時間区間ごとに生成されるものであってもよい。
また、上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
また、上述の構成をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、本装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。
11,21,31,41,51 符号化装置
12,22,42 復号装置

Claims (11)

  1. 入力された時系列信号を所定の時間区間であるフレームごとに第1符号化方式又は第2符号化方式で符号化する符号化方法であって、
    前記第1符号化方式は、過去のフレームに依存する信号成分である適応信号成分と固定符号帳からの信号成分との線形和からなる励振信号を用いて、前記時系列信号に対応する符号を生成する方式であり、
    前記第2符号化方式は、前記励振信号を特定する情報を用いることなく、前記時系列信号に対応する符号を生成する方式であり、
    (A) 前記第1符号化方式で符号化がなされる現フレームに属する各時点での前記時系列信号を線形予測分析して線形予測情報を生成するステップと、
    (B) 前記現フレームより過去のフレームに属する各時点での時系列信号に対応する復号信号に線形予測フィルタを適用し、前記現フレームより過去の時点での残差信号を生成するステップと、
    (C) 前記現フレームのピッチ周期に応じて遅延させた前記残差信号を用いて得られる第1適応信号成分と、前記固定符号帳からの第1信号成分と、の線形和からなる第1励振信号を前記残差信号から特定するための第1励振信号パラメータと、前記線形予測情報と、を含む情報に対応する第1符号を出力するステップと、を有し、
    前記ステップ(B)で生成する前記残差信号は、少なくとも、前記現フレームの先頭時点からピッチ周期の探索範囲の最大値或いはピッチ周期だけ過去の時点を始点とする区間を含む特定時間区間に属する各時点での残差信号を含む、
    ことを特徴とする符号化方法。
  2. 請求項1の符号化方法であって、
    前記ステップ(B)及び(C)は、前記特定時間区間を含むフレームである特定フレームに対して前記第2符号化方式で符号化がなされた場合に実行されるステップである、
    前記特定フレームに対して前記第1符号化方式で符号化がなされた場合には、
    前記現フレームのピッチ周期に応じて遅延させた前記特定フレームでの励振信号を使用して定まる第2適応信号成分と、前記固定符号帳からの第2信号成分と、の線形和からなる第2励振信号を前記特定フレームでの励振信号から特定するための第2励振信号パラメータと、前記線形予測情報と、を含む情報に対応する第2符号を出力するステップが、実行され、
    前記第1励振信号パラメータは、前記第1適応信号成分と前記第1信号成分との線形和によって前記第1励振信号を表す場合に、当該第1適応信号成分に与えられる第1適応信号成分利得を含み、
    前記第2励振信号パラメータは、前記第2適応信号成分と前記第2信号成分との線形和によって前記第2励振信号を表す場合に、当該第2適応信号成分に与えられる第2適応信号成分利得を含み、
    前記第1符号は、前記第1適応信号成分利得を第1量子化方法で量子化して得られる量子化値である第1量子化適応信号成分利得を含む情報に対応する符号であり、
    前記第2符号は、前記第2適応信号成分利得を第2量子化方法で量子化して得られる量子化値である第2量子化適応信号成分利得を含む情報に対応する符号であり、
    前記第1量子化方法で量子化して得られる量子化値の最大値と最小値との差は、前記第2量子化方法で量子化して得られる量子化値の最大値と最小値との差よりも小さい、
    ことを特徴とする符号化方法。
  3. 請求項1又は2の符号化方法であって、
    前記ステップ(B)で適用される前記線形予測フィルタの予測次数は、前記ステップ(A)で特定される合成フィルタの予測次数より低い、
    ことを特徴とする符号化方法。
  4. 請求項1から3の何れかの符号化方法であって、
    前記ステップ(B)及び(C)は、前記特定フレームが存在し、かつ、前記復号信号の大きさを示す指標が或る値よりも大きい場合に実行されるステップであり、
    前記特定フレームが存在しないか、又は、前記復号信号の大きさを示す指標が前記或る値以下である場合には、
    前記固定符号帳からの第3信号成分を用いて得られた第3励振信号を特定するための第3励振信号パラメータと、前記線形予測情報と、を含む情報に対応する第3符号を出力するステップ、が実行される、
    ことを特徴とする符号化方法。
  5. 請求項1から4の何れかの符号化方法であって、
    前記第1符号化方式は、CELP符号化方式であり、
    前記第2符号化方式は、前記時系列信号を周波数領域に変換してから符号化を行う方式である、
    ことを特徴とする符号化方法。
  6. 請求項1から5の何れかの符号化方法であって、
    前記特定時間区間は、前記現フレームの先頭時点から前記現フレームでのピッチ周期だけ過去の時点を始点とする区間を含む、
    ことを特徴とする符号化方法。
  7. 所定の時間区間であるフレームごとの第1符号化方式又は第2符号化方式の符号を復号する復号方法であって、
    前記第1符号化方式の復号方法は、過去のフレームに依存する信号成分である適応信号成分と固定符号帳からの信号成分との線形和からなる励振信号に線形予測合成フィルタを適用して時系列信号を、生成する方法であり、
    前記第2符号化方式の復号方法は、前記励振信号を生成することなく、符号に基づく時系列信号を生成する方法であり、
    (A)現フレームに対応する前記第1符号化方式の符号を復号して励振信号パラメータと線形予測情報とを含む情報を得るステップと、
    (B) 前記現フレームより過去のフレームに属する各時点での復号信号に線形予測フィルタを適用し、前記現フレームより過去の時点での残差信号を生成するステップと、
    (C) 前記残差信号と前記励振信号パラメータとを用いて特定される前記現フレームでの第1励振信号に、前記線形予測情報によって特定される合成フィルタ、を適用して得られる第1合成信号を出力するステップと、を有し、
    前記ステップ(B)で生成する前記残差信号は、少なくとも、前記現フレームの先頭時点からピッチ周期の探索範囲の最大値或いはピッチ周期だけ過去の時点を始点とする区間を含む特定時間区間に属する、前記第2符号化方式の復号方法による復号信号に基づく各時点での残差信号を含む、
    ことを特徴とする復号方法。
  8. 入力された時系列信号を所定の時間区間であるフレームごとに第1符号化方式又は第2符号化方式で符号化する符号化装置であって、
    前記第1符号化方式は、過去のフレームに依存する信号成分である適応信号成分と固定符号帳からの信号成分との線形和からなる励振信号を用いて、前記時系列信号に対応する符号を生成する方式であり、
    前記第2符号化方式は、前記励振信号を特定する情報を用いることなく、前記時系列信号に対応する符号を生成する方式であり、
    前記第1符号化方式で符号化がなされる現フレームに属する各時点での前記時系列信号を線形予測分析し、当該現フレームでの合成フィルタを特定するための線形予測情報を生成する線形予測部と、
    前記現フレームより過去のフレームに属する各時点での時系列信号に対応する復号信号に線形予測フィルタを適用し、前記現フレームより過去の時点での残差信号を生成する線形予測フィルタ部と、
    前記現フレームのピッチ周期に応じて遅延させた前記残差信号を用いて得られる第1適応信号成分と、前記固定符号帳からの第1信号成分と、の線形和からなる第1励振信号を前記残差信号から特定するための第1励振信号パラメータと、前記線形予測情報と、を含む情報に対応する第1符号を出力するパラメータ符号化部と、を有し、
    前記線形予測フィルタ部が生成する前記残差信号は、少なくとも、前記現フレームの先頭時点からピッチ周期の探索範囲の最大値或いはピッチ周期だけ過去の時点を始点とする区間を含む特定時間区間に属する各時点での残差信号を含む、
    ことを特徴とする符号化装置。
  9. 所定の時間区間であるフレームごとの第1符号化方式又は第2符号化方式の符号を復号する復号装置であって、
    前記第1符号化方式は、過去のフレームに依存する信号成分である適応信号成分と固定符号帳からの信号成分との線形和からなる励振信号を用いて、前記時系列信号に対応する符号を生成する方式であり、
    前記第2符号化方式は、前記励振信号を特定する情報を用いることなく、前記時系列信号に対応する符号を生成する方式であり、
    前記第1符号化方式で符号化された現フレームに対応する符号を復号し、励振信号パラメータと線形予測情報とを含む情報を得るパラメータ復号部と、
    前記現フレームより過去のフレーム属する各時点での復号信号に線形予測フィルタを適用し、前記現フレームより過去の時点での残差信号を生成する線形予測フィルタ部と、
    前記残差信号と前記励振信号パラメータとを用いて特定される前記現フレームでの第1励振信号に、前記線形予測情報によって特定される合成フィルタ、を適用して得られる第1合成信号を出力する合成フィルタ部と、を有し、
    前記線形予測フィルタ部が生成する前記残差信号は、少なくとも、前記現フレームの先頭時点からピッチ周期の探索範囲の最大値或いはピッチ周期だけ過去の時点を始点とする区間を含む特定時間区間に属する、前記第2符号化方式の復号方法による復号信号に基づく各時点での残差信号を含む、
    ことを特徴とする復号装置。
  10. 請求項1から6の何れかの符号化方法の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  11. 請求項7の復号方法の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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