JP2003150200A - 符号変換方法及び装置とプログラム並びに記憶媒体 - Google Patents

符号変換方法及び装置とプログラム並びに記憶媒体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】異なる符号化復号方式を用いて音声通信を行う
に際し、音声をある方式により符号化して得た符号を、
他の方式により復号可能な符号に高音質かつ低演算量で
変換する。 【解決手段】適応コードブック(ACB)遅延探索範囲制
御回路(図4の1250)は、記憶保持されている第1
のACB遅延と、記憶保持されている第2のACB遅延とから
探索範囲制御値を計算し、ACB符号化回路(図4の12
20)は、励振信号の情報に含まれる第1のACB遅延
と、前記探索範囲制御値により規定される値の範囲内に
ある遅延について、音声信号から自己相関を計算し、前
記自己相関が最大となる前記遅延を選択し、選択された
前記遅延を第2のACB遅延とし、前記第2のACB遅延に対
応する符号を、第2の符号列のACB遅延に対応する符号
として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声信号を低ビッ
トレートで伝送あるいは蓄積するための符号化および復
号技術に関し、特に、異なる符号化復号方式を用いて音
声通信を行うに際し、音声をある方式により符号化して
得た符号を、他の方式により復号可能な符号に高音質か
つ低演算量で変換する、符号変換方法および装置ならび
にプログラムと記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】音声信号を中低ビットレートで高能率に
符号化する方法として、音声信号を、線形予測(Linear
Prediction: LP)フィルタと、このフィルタを駆動す
る励振信号とに分離して符号化する方法が広く用いられ
ている。その代表的な方法の一つとして、Code Excited
Linear Prediction(符号励振線形予測、「CELP」と略
記される)がある。CELPでは、入力音声の周波数特性を
表す線形予測係数が設定された線形予測フィルタを、入
力音声のピッチ周期を表す適応コードブック(Adaptive
Codebook: 「ACB」と略記される)と、乱数やパル
スから成る固定コードブック(Fixed Codebook: 「FC
B」と略記される)との和で表される励振信号により駆
動することで、合成音声信号が得られる。このとき、A
CB成分とFCB成分には、それぞれゲイン、すなわち
ACBゲインとFCBゲインを乗ずる。なお、CELPに関
しては、M.R.SchroederとB.S.Atal氏による「Code exci
tedlinear prediction: High quality speech at very
low bit rates」と題する論文(Proc. Of IEEE Int. Co
nf. On Acoust., Speech and Signal Processing, pp.9
37-940, 1985)(以下「文献1」という)が参照され
る。
【0003】ところで、例えば3G(第3世代)移動体網
と有線パケット網間の相互接続を想定した場合、各網で
用いられる標準音声符号化方式が異なるため、直接接続
できない、という問題がある。
【0004】これに対する最も簡単な解法は、タンデム
接続である。しかしながら、タンデム接続では、一方の
標準方式を用いて音声を符号化して得た符号列から、そ
の標準方式を用いて、音声信号を一旦復号し、この復号
された音声信号を、他方の標準方式を用いて、再度符号
化を行う。
【0005】このため、タンデム接続は、各音声符号化
復号方式で符号化と復号を一度だけ行う場合に比べて、
一般に音質の低下、遅延の増加、計算量の増加を招く、
という問題がある。
【0006】これに対して、一方の標準方式を用いて音
声を符号化して得た符号を、他方の標準方式により復号
可能な符号に、符号領域または符号化パラメータ領域で
変換する符号変換方式は、前述の問題に対して有効であ
る。
【0007】符号を変換する方法については、Hong-Goo
Kangらによる「Improving Transcoding Capability of
Speech Coders in Clean and Frame Erasured Channel
Environments」と題する論文(Proc. Of IEEE Workshop
on Speech Coding 2000, pp.78-80, 2000)(以下、
「文献2」という)が参照される。
【0008】図26は、第1の音声符号化方式(「方式
A」という)を用いて音声を符号化して得た符号を、第
2の方式(「方式B」という)により復号可能な符号に
変換する、符号変換装置の構成の一例を示す図である。
図26を参照すると、符号分離回路1010で分離され
た方式AのLP係数符号、ACB符号、FCB符号、ゲ
イン符号をそれぞれ入力し方式BのLP係数符号、AC
B符号、FCB符号、ゲイン符号をそれぞれ符号多重回
路1020に出力するLP係数符号変換回路100、A
CB符号変換回路200、FCB符号変換回路300、
ゲイン符号変換回路400を備えている。
【0009】方式Aにおいて、線形予測係数の符号化
は、T(A)fr msec周期(フレーム)毎に行われ、AC
B、FCBおよびゲインなど励振信号の構成要素の符号
化は、T (A)sfr=T(A)fr /N(A)sfr msec周期(サブ
フレーム)毎に行われるものとする。
【0010】一方、方式Bにおいては、線形予測係数の
符号化は、T(B)fr msec周期(フレーム)毎に行われ、
励振信号の構成要素の符号化は、T(B)sfr=T(B)fr/
(B sfr msec周期(サブフレーム)毎に行われるも
のとする。
【0011】また、方式Aのフレーム長、サブフレーム
数、およびサブフレーム長を各々、L(A)fr、N(A)sf
r、およびL(A)sfr=L(A)fr/N(A)sfrとする。
【0012】方式Bのフレーム長、サブフレーム数およ
びサブフレーム長を各々、L(B)fr、N(B)sfr、および
(B)sfr=L(B)fr/N(B)sfrとする。
【0013】以下の説明では、簡単のため、 L(A)fr=L(B)fr、 N(A)sfr=N(B)sfr=2、 L(A)sfr=L(B)sfr とする。
【0014】ここで、例えば、サンプリング周波数を80
00Hz(8KHz)とし、T(A)frおよびT( B)frを10msecとすれ
ば、L(A)frおよびL(B)frは160サンプルとなり、L(A)
sfrおよびL(B)sfrは80サンプルとなる。
【0015】図26を参照して、従来の符号変換装置の
各構成要素について説明する。
【0016】入力端子10から、方式Aにより音声を符
号化して得た第1の符号列を入力する。
【0017】符号分離回路1010は、入力端子10か
ら入力した第1の符号列(多重化された信号)から、線
形予測係数(LP係数)、ACB、FCB、ACBゲイ
ンおよびFCBゲインに対応する符号、すなわちLP係
数符号、ACB符号、FCB符号、ゲイン符号を分離す
る。
【0018】ここで、ACBゲインとFCBゲインは、
まとめて符号化及び復号されるものとし、簡単のため、
これを「ゲイン」と呼び、その符号を「ゲイン符号」と
呼ぶことにする。
【0019】また、LP係数符号、ACB符号、FCB
符号、ゲイン符号を、それぞれ「第1のLP係数符
号」、「第1のACB符号」、「第1のFCB符号」、
「第1のゲイン符号」と呼ぶことにする。
【0020】そして、第1のLP係数符号をLP係数符
号変換回路100へ出力し、第1のACB符号をACB
符号変換回路200へ出力し、第1のFCB符号をFC
B符号変換回路300へ出力し、第1のゲイン符号をゲ
イン符号変換回路400へ出力する。
【0021】LP係数符号変換回路100は、符号分離
回路1010から出力される第1のLP係数符号を入力
し、第1のLP係数符号を方式Bにより復号可能な符号
に変換する。この変換されたLP係数符号を、第2のL
P係数符号として符号多重回路1020へ出力する。
【0022】ACB符号変換回路200は、符号分離回
路1010から出力される第1のACB符号を入力し、
第1のACB符号を方式Bにより復号可能な符号に変換
する。この変換されたACB符号を、第2のACB符号
として符号多重回路1020へ出力する。
【0023】FCB符号変換回路300は、符号分離回
路1010から出力される第1のFCB符号を入力し、
第1のFCB符号を方式Bにより復号可能な符号に変換
する。この変換されたFCB符号を、第2のFCB符号
として符号多重回路1020へ出力する。
【0024】ゲイン符号変換回路400は、符号分離回
路1010から出力される第1のゲイン符号を入力し、
第1のゲイン符号を方式Bにより復号可能な符号に変換
する。この変換されたゲイン符号を、第2のゲイン符号
として符号多重回路1020へ出力する。
【0025】各変換回路のより具体的な動作を以下に説
明する。
【0026】LP係数符号変換回路100は、符号分離
回路1010から入力した第1のLP係数符号を、方式
AにおけるLP係数復号方法により復号して、第1のL
P係数を得る。次に、LP係数符号変換回路100は、
第1のLP係数を、方式BにおけるLP係数の量子化方
法および符号化方法により量子化および符号化して第2
のLP係数符号を得る。そして、LP係数符号変換回路
100は、これを方式BにおけるLP係数復号方法によ
り復号可能な符号として符号多重回路1020へ出力す
る。
【0027】ACB符号変換回路200は、符号分離回
路1010から入力した第1のACB符号を、方式Aに
おける符号と方式Bにおける符号との対応関係を用いて
読み替えることにより、第2のACB符号を得る。そし
て、ACB符号変換回路200は、第2のACB符号
を、方式BにおけるACB復号方法により復号可能な符
号として、符号多重回路1020へ出力する。
【0028】ここで、図27を参照して、符号の読み替
えについて説明する。例えば、方式AにおけるACB符
号i(A) が「56」のとき、これに対応するACB遅
延T (A)が「76」であるとする。方式Bでは、ACB
符号i(B) が「53」のとき、これに対応するACB
遅延T(B)が「76」であるとすると、ACB遅延の値
が同一(この場合では76)となるように、方式Aから方
式BへとACB符号を変換するには、方式AにおけるA
CB符号「56」を方式BにおけるACB符号「53」に対
応付ければよい。以上により、符号の読み替えについて
の説明を終え、再び図26の説明に戻る。
【0029】FCB符号変換回路300は、符号分離回
路1010から入力した第1のFCB符号を、方式Aに
おける符号と方式Bにおける符号との対応関係を用いて
読み替えることにより、第2のFCB符号を得る。そし
て、これを方式BにおけるFCB復号方法により復号可
能な符号として符号多重回路1020へ出力する。ここ
で、符号の読み替えは、前述したACB符号の変換にお
けるそれと同様の方法で実現できる。あるいは、後述す
るLP係数符号の変換と同様の方法で実現することもで
きる。
【0030】ゲイン符号変換回路400は、符号分離回
路1010から入力した第1のゲイン符号を、方式Aに
おけるゲイン復号方法により復号して、第1のゲインを
得る。次に、ゲイン符号変換回路400は、前記第1の
ゲインを、方式Bにおけるゲインの量子化方法および符
号化方法により量子化および符号化して第2のゲイン符
号を得る。そして、ゲイン符号変換回路400は、第2
のゲイン符号を方式Bにおけるゲイン復号方法により復
号可能な符号として符号多重回路1020へ出力する。
ここで、ゲイン符号の変換はLP係数符号の変換と同様
の方法で実現できるため、以下では簡単のため、LP係
数符号の変換のみに着目し、これを詳細に説明する。
【0031】図28を参照して、LP係数符号変換回路
100の各構成要素について説明する。
【0032】前述のITU-T標準G.729など多くの標準方式
では、LP係数を線スペクトル対(Line Spectral Pai
r: 「LSP」と略記される)で表現し、LSPを符号
化および復号することが多いため、以下、LP係数はL
SPにより表現されているものとする。
【0033】ここで、LP係数からLSPへの変換、お
よびLSPからLP係数への変換については、周知の方
法、例えば、「Coding of Speech at 8 kbit/s using C
onjugate-Structure Algebraic-Code-Excited Linear-P
rediction (CS-ACELP)」(ITU-T Recommendation G.72
9)(「文献3」という)の第3.2.3節および第3.2.6節
の記載が参照される。
【0034】LP係数復号回路110は、LP係数符号
から対応するLSPを復号する。LP係数復号回路11
0は、複数セットのLSPが格納された第1のLSPコ
ードブック111を備えており、符号分離回路1010
から出力される第1のLP係数符号を、入力端子31を
介して入力し、第1のLP係数符号に対応するLSPを
前記第1のLSPコードブック111より読み出し、読
み出されたLSPを第1のLSPとしてLP係数符号化
回路130へ出力する。ここで、LP係数符号からのL
SPの復号は、方式AにおけるLP係数の復号方法(こ
こでは、LSPにより表現されているのでLSPの復号
となる)に従い、方式AのLSPコードブックを用い
る。
【0035】LP係数符号化回路130は、LP係数復
号回路110から出力される第1のLSPを入力し、複
数セットのLSPが格納された第2のLSPコードブッ
ク131から第2のLSPとそれに対応するLP係数符
号の各々を順次読み込み、第1のLSPとの誤差が最小
となる第2のLSPを選択し、それに対応するLP係数
符号を、第2のLP係数符号として出力端子32を介し
て符号多重回路1020へ出力する。ここで、第2のL
SPの選択方法、すなわちLSPの量子化および符号化
方法は、方式BにおけるLSPの量子化方法および符号
化方法に従い、方式BのLSPコードブックを用いる。
ここで、LSPの量子化および符号化については、例え
ば「文献3」の第3.2.4節の記載が参照される。
【0036】以上により、LP係数符号変換回路100
の説明を終え、再び図26の説明に戻る。
【0037】符号多重回路1020は、LP係数符号変
換回路100から出力される第2のLP係数符号と、A
CB符号変換回路200から出力される第2のACB符
号と、FCB符号変換回路300から出力される第2の
FCB符号と、ゲイン符号変換回路400から出力され
る第2のゲイン符号を入力し、これらを多重化して得ら
れる符号列を第2の符号列として出力端子20を介して
出力する。以上で、図26の説明を終える。
【0038】なお、上記した従来の符号変換装置に関連
した装置として、例えば特開平8−146997号公報
には、量子化値もしくは量子化方法が異なる符号化を行
う第1の音声符号化方法と第2の音声符号化方法とがあ
る場合に、第1の音声符号化方法による多重化符号を第
2の音声符号化方法による多重化符号に変換する符号変
換装置として、第1の音声符号化方法により符号化され
た多重化符号を符号分離部が入力し、各符号毎に分離
し、符号分離部により分離された各々の符号を、第1の
音声符号化方法による符号と、第2の音声符号化方法に
よる符号との対応関係に従って第2の音声符号化方法に
よる各々の符号に変換し、多重化部は変換部により変換
された第2の音声符号化方法による各々の符号を多重化
する構成が開示されている。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図26
等を参照して説明した従来の符号変換装置においては、
ACB遅延に対応するACB符号を変換するに際して、
符号変換後のACB符号から得られるACB遅延を用い
て生成される方式Bの復号音声において異音を発生する
場合がある、という問題点を有していることを本発明者
は知見した。
【0040】その理由は、方式Bにおいて、線形予測係
数(LP係数)およびゲインとACB遅延との間に不整
合を生じるからである。このことは、線形予測係数およ
びゲインに対応する符号の変換において、方式Bによる
量子化が介在することによって、線形予測係数およびゲ
インの値が、方式Aと方式Bとでは異なるのに対し、上
記従来の符号変換装置では、方式Aで求められたACB
遅延を、方式BのACB遅延として直接用いることに起
因する。
【0041】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであって、その主たる目的は、第1の方
式から第2の方式への変換にあたり、ACB遅延に対応
するACB符号を変換するに際して、符号変換後のAC
B符号から得られるACB遅延を用いて生成される第2
の方式の復号音声における異音の発生を抑止できる装置
および方法ならびにそのプログラムを記録した記録媒体
を提供することにある。これ以外の本発明の目的、特
徴、利点等は以下の説明から、当業者には直ちに明らか
とされるであろう。
【0042】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する、本
願の第1の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変
換する符号変換方法において、前記第1の符号列から第
1の線形予測係数と励振信号の情報を得て、前記第1の
線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号の情報から
得られる励振信号で駆動することによって音声信号を生
成するステップと、前記励振信号の情報に含まれる第1
の適応コードブック遅延と前記音声信号を用いて第2の
適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コード
ブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応
コードブック遅延の符号として出力するステップ、を含
む、ことを特徴とする。
【0043】本願の第2の発明は、第1の符号列を、第
2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第1
の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップ
と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2の
ステップと、前記励振信号の情報から励振信号を得る第
3のステップと、前記第1の線形予測係数をもつフィル
タを前記励振信号により駆動することによって音声信号
を生成する第4のステップと、前記励振信号の情報に含
まれる第1の適応コードブック遅延を記憶保持する第5
のステップと、前記第2の符号列における適応コードブ
ック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延
を記憶保持する第6のステップと、記憶保持されている
前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている
前記第2の適応コードブック遅延とから探索範囲制御値
を計算する第7のステップと、前記第1の適応コードブ
ック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内
にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コード
ブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延
に対応する符号を第2の符号列における適応コードブッ
ク遅延の符号として出力する第8のステップ、を含むこ
とを特徴とする。
【0044】本願の第3の発明は、前記第2の発明にお
ける、前記第5のステップにおいて、符号列を変換する
時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、
前記第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらか
じめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブ
ック遅延を保持することと、前記第6のステップにおい
て、前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コードブッ
ク遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数
分の前記第2の適応コードブック遅延を保持すること
と、前記第7のステップにおいて、記憶保持されている
前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている
前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、
保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延
および前記第2の適応コードブック遅延について同じサ
ブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値
に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について
加算した値を、前記探索範囲制御値とすること、を特徴
とする。
【0045】本願の第4の発明は、第1の符号列を、第
2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第1
の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップ
と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2の
ステップと、前記励振信号の情報から励振信号を得る第
3のステップと、前記第1の線形予測係数をもつフィル
タを前記励振信号により駆動することによって音声信号
を生成する第4のステップと、符号列を変換する時間単
位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励
振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を
順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記
第1の適応コードブック遅延を保持する第5のステップ
と、前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における
適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コー
ドブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレ
ーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する
第6のステップと、記憶保持されている前記第1の適応
コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応
コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている
全ての第1の適応コードブック遅延および第2の適応コ
ードブック遅延について同じサブフレームに対応するも
のどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を
前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲
制御値とする第7のステップと、前記フレームにおける
少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適
応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定さ
れる範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の
適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コード
ブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応
コードブック遅延の符号として出力する第8のステップ
と、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレー
ムにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに
対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コ
ードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関
係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前
記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによっ
て前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換
を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適
応コードブック遅延の符号として出力する第9のステッ
プ、を含むことを特徴とする。
【0046】本願の第5の発明は、第1の符号列を、第
2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第1
の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップ
と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2の
ステップと、前記励振信号の情報から励振信号を得る第
3のステップと、前記第1の線形予測係数をもつフィル
タを前記励振信号により駆動することによって音声信号
を生成する第4のステップと、符号列を変換する時間単
位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励
振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を
順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記
第1の適応コードブック遅延を保持する第5のステップ
と、前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における
適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コー
ドブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレ
ーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する
第6のステップと、記憶保持されている前記第1の適応
コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適
応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの
前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記
差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた
値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索
範囲制御値とする第7のステップと、前記フレームにお
ける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去に求
められて記憶保持されている前記第2の適応コードブッ
ク遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内に
ある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブ
ック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に
対応する符号を第2の符号列における適応コードブック
遅延の符号として出力する第8のステップと、前記フレ
ームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、
前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1
の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅
延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用し
て、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応
コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の
遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記
第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブッ
ク遅延の符号として出力する第9のステップ、を含むこ
とを特徴とする。
【0047】本願の第6の発明は、第1の符号列を、第
2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第1
の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップ
と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2の
ステップと、前記励振信号の情報から励振信号を得る第
3のステップと、前記第1の線形予測係数をもつフィル
タを前記励振信号により駆動することによって音声信号
を生成する第4のステップと、符号列を変換する時間単
位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励
振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を
順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記
第1の適応コードブック遅延を保持する第5のステップ
と、前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における
適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コー
ドブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレ
ーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する
第6のステップと、前記フレームにおける少なくとも一
つのサブフレームにおいて、記憶保持されている前記第
1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第
2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持さ
れている全ての前記第1の適応コードブック遅延および
前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレ
ームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み
係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算し
た値を、探索範囲制御値とし、他のサブフレームでは、
記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延お
よび現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延
に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コー
ドブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算
し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレー
ム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする第
7のステップと、前記フレームにおける少なくとも一つ
のサブフレームでは、前記第1の適応コードブック遅延
と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅
延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅
延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応す
る符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の
符号として出力し、他のサブフレームでは、過去に求め
られて記憶保持されている前記第2の適応コードブック
遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にあ
る遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブッ
ク遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対
応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅
延の符号として出力する第8のステップ、を含むことを
特徴とする。
【0048】本願の第7の発明は、前記第2から第6の
発明における、前記第8のステップにおいて、前記範囲
内にある遅延について、前記音声信号から自己相関また
は正規化自己相関を計算し、前記自己相関または正規化
自己相関が最大となる遅延を第2の適応コードブック遅
延として選択する、ことを特徴とする。
【0049】本願の第8の発明は、第1の符号列を、第
2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第1
の符号列から第1の線形予測係数と励振信号の情報を得
て、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振
信号の情報から得られる第1の励振信号で駆動すること
によって音声信号を生成するステップと、前記第1の線
形予測係数から第2の線形予測係数を得るステップと、
前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック
遅延と過去に計算されて記憶保持されている第2の励振
信号とを用いて適応コードブック信号を順次生成し、前
記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数
をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第
1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コー
ドブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、
前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2
の符号列における適応コードブック遅延の符号として出
力するステップと、前記選択された適応コードブック信
号から第2の励振信号を得るステップと、前記第2の励
振信号を記憶保持するステップ、を含む、ことを特徴と
する。
【0050】本願の第9の発明は、第1の符号列を、第
2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第1
の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップ
と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2の
ステップと、前記励振信号の情報から第1の励振信号を
得る第3のステップと、前記第1の線形予測係数をもつ
フィルタを前記第1の励振信号により駆動することによ
って音声信号を生成する第4のステップと、前記第1の
線形予測係数から第2の線形予測係数を得る第5のステ
ップと、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コー
ドブック遅延を記憶保持する第6のステップと、前記第
2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応
する第2の適応コードブック遅延を記憶保持する第7の
ステップと、記憶保持されている前記第1の適応コード
ブック遅延と、記憶保持されている前記第2の適応コー
ドブック遅延とから探索範囲制御値を計算する第8のス
テップと、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索
範囲制御値により規定される範囲内にある遅延につい
て、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信
号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コ
ードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合
成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構
成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック
信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2
の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列
における適応コードブック遅延の符号として出力する第
9のステップと、前記選択された適応コードブック信号
から第2の励振信号を得る第10のステップと、前記第
2の励振信号を記憶保持する第11のステップ、を含む
ことを特徴とする。
【0051】本願の第10の発明は、前記第9の発明に
おける、前記第6のステップにおいて、符号列を変換す
る時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎
に、前記第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あ
らかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コー
ドブック遅延を保持することと、前記第7のステップに
おいて、前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コード
ブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレー
ム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持するこ
とと、前記第8のステップにおいて、記憶保持されてい
る前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されてい
る前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値
を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック
遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同
じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶
対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分につ
いて加算した値を、前記探索範囲制御値とすること、を
特徴とする。
【0052】本願の第11の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第
1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステッ
プと、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2
のステップと、前記励振信号の情報から第1の励振信号
を得る第3のステップと、前記第1の線形予測係数をも
つフィルタを前記第1の励振信号により駆動することに
よって音声信号を生成する第4のステップと、前記第1
の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る第5のス
テップと、符号列を変換する時間単位であるフレームを
分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含ま
れる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらか
じめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブ
ック遅延を保持する第6のステップと、前記サブフレー
ム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅
延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次
記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2
の適応コードブック遅延を保持する第7のステップと、
記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と
記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と
の差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適
応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック
遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで
計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフ
レーム数分について加算した値を、前記探索範囲制御値
とする第8のステップと、前記フレームにおける少なく
とも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コー
ドブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範
囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持さ
れている第2の励振信号から適応コードブック信号を順
次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の
線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次
生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用
いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅
延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応す
る符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の
符号として出力する第9のステップと、前記フレームに
おける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第
1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延
符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそ
れに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前
記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コード
ブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符
号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の
遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延
の符号として出力する第10のステップと、前記選択さ
れた適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第
11のステップと、前記第2の励振信号を記憶保持する
第12のステップ、を含むことを特徴とする。
【0053】本願の第12の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第
1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステッ
プと、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2
のステップと、前記励振信号の情報から第1の励振信号
を得る第3のステップと、前記第1の線形予測係数をも
つフィルタを前記第1の励振信号により駆動することに
よって音声信号を生成する第4のステップと、前記第1
の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る第5のス
テップと、符号列を変換する時間単位であるフレームを
分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含ま
れる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらか
じめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブ
ック遅延を保持する第6のステップと、前記サブフレー
ム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅
延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次
記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2
の適応コードブック遅延を保持する第7のステップと、
記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延お
よび現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延
に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コー
ドブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算
し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレー
ム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする第
8のステップと、前記フレームにおける少なくとも一つ
のサブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持さ
れている前記第2の適応コードブック遅延と探索範囲制
御値により規定される範囲内にある遅延について、過去
に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適
応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブッ
ク信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィル
タを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信
号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第
2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コ
ードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における
適応コードブック遅延の符号として出力する第9のステ
ップと、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフ
レームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそ
れに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適
応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号と
の関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延
を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることに
よって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への
変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列におけ
る適応コードブック遅延の符号として出力する第10の
ステップと、前記選択された適応コードブック信号から
第2の励振信号を得る第10のステップと、前記第2の
励振信号を記憶保持する第11のステップ、を含むこと
を特徴とする。
【0054】本願の第13の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第
1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステッ
プと、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2
のステップと、前記励振信号の情報から第1の励振信号
を得る第3のステップと、前記第1の線形予測係数をも
つフィルタを前記第1の励振信号により駆動することに
よって音声信号を生成する第4のステップと、前記第1
の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る第5のス
テップと、符号列を変換する時間単位であるフレームを
分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含ま
れる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらか
じめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブ
ック遅延を保持する第6のステップと、前記サブフレー
ム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅
延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次
記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2
の適応コードブック遅延を保持する第7のステップと、
前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
おいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブッ
ク遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブッ
ク遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記
第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コー
ドブック遅延について同じサブフレームに対応するもの
どうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前
記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制
御値とし、他のサブフレームでは、記憶保持されている
前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレーム
の前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続する
サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分
を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重
み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算
した値を、探索範囲制御値とする第8のステップと、前
記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームで
は、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制
御値により規定される範囲内にある遅延について、過去
に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適
応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブッ
ク信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィル
タを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信
号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第
2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コ
ードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における
適応コードブック遅延の符号として出力し、他のサブフ
レームでは、過去に求められて記憶保持されている前記
第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規
定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて
記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブッ
ク信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により
前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動する
ことで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声
信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コー
ドブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅
延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブ
ック遅延の符号として出力する第9のステップと、前記
選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を
得る第10のステップと、前記第2の励振信号を記憶保
持する第11のステップ、を含むことを特徴とする。
【0055】本願の第14の発明は、前記第9から第1
3の発明における、前記第9のステップにおいて、前記
範囲内にある遅延について、前記第1の再構成音声信号
と前記音声信号との自乗誤差が最小となるような前記適
応コードブック信号と遅延を選択し、選択された前記遅
延を第2の適応コードブック遅延とする、ことを特徴と
する。
【0056】本願の第15の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換装置において、前記第
1の符号列から第1の線形予測係数と励振信号の情報を
得て、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励
振信号の情報から得られる励振信号で駆動することによ
って音声信号を生成する音声復号回路と、前記励振信号
の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延と前記音
声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、
前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2
の符号列における適応コードブック遅延の符号として出
力する適応コードブック符号生成回路、を含む、ことを
特徴とする。
【0057】本願の第16の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換装置において、前記第
1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数
復号回路と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得
る励振信号情報復号回路と、前記励振信号の情報から励
振信号を得る励振信号計算回路と、前記第1の線形予測
係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動すること
によって音声信号を生成する合成フィルタと、前記励振
信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を記
憶保持する適応コードブック遅延記憶回路と、前記第2
の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応す
る第2の適応コードブック遅延を記憶保持する第2の適
応コードブック遅延記憶回路と、記憶保持されている前
記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前
記第2の適応コードブック遅延とから探索範囲制御値を
計算する適応コードブック遅延探索範囲制御回路と、前
記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値に
より規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用
いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の
適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列に
おける適応コードブック遅延の符号として出力する適応
コードブック符号化回路、を含むことを特徴とする。
【0058】本願の第17の発明は、前記第16の発明
における、前記適応コードブック遅延記憶回路におい
て、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割し
たサブフレーム毎に、前記第1の適応コードブック遅延
を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前
記第1の適応コードブック遅延を保持することと、前記
第2の適応コードブック遅延記憶回路において、前記サ
ブフレーム毎に、前記第2の適応コードブック遅延を順
次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第
2の適応コードブック遅延を保持することと、前記適応
コードブック遅延探索範囲制御回路において、記憶保持
されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持
されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の
絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コード
ブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延につ
いて同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、
前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数
分について加算した値を、前記探索範囲制御値とするこ
と、を特徴とする。
【0059】本願の第18の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換装置において、前記第
1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数
復号回路と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得
る励振信号情報復号回路と、前記励振信号の情報から励
振信号を得る励振信号計算回路と、前記第1の線形予測
係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動すること
によって音声信号を生成する合成フィルタと、符号列を
変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレー
ム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コー
ドブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレ
ーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する
適応コードブック遅延記憶回路と、前記サブフレーム毎
に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の
符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶
し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適
応コードブック遅延を保持する第2の適応コードブック
遅延記憶回路と、記憶保持されている前記第1の適応コ
ードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コ
ードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全
ての第1の適応コードブック遅延および第2の適応コー
ドブック遅延について同じサブフレームに対応するもの
どうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前
記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制
御値とする適応コードブック遅延探索範囲制御回路と、
前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
おいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範
囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音
声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、
前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2
の符号列における適応コードブック遅延の符号として出
力する適応コードブック符号化回路と、前記フレームに
おける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第
1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延
符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそ
れに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前
記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コード
ブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符
号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の
遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延
の符号として出力する適応コードブック符号変換回路、
を含むことを特徴とする。
【0060】本願の第19の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換装置において、前記第
1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数
復号回路と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得
る励振信号情報復号回路と、前記励振信号の情報から励
振信号を得る励振信号計算回路と、前記第1の線形予測
係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動すること
によって音声信号を生成する合成フィルタと、符号列を
変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレー
ム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コー
ドブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレ
ーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する
適応コードブック遅延記憶回路と、前記サブフレーム毎
に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の
符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶
し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適
応コードブック遅延を保持する第2の適応コードブック
遅延記憶回路と、記憶保持されている前記第1の適応コ
ードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応
コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前
記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差
分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値
を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範
囲制御値とする適応コードブック遅延探索範囲制御回路
と、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレー
ムにおいて、過去に求められて記憶保持されている前記
第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値によ
り規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用い
て第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適
応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列にお
ける適応コードブック遅延の符号として出力する適応コ
ードブック符号化回路と、前記フレームにおける少なく
とも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コー
ドブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係
と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する
第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応
コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に
対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第
2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第
2の符号列における適応コードブック遅延の符号として
出力する適応コードブック符号変換回路、を含むことを
特徴とする。
【0061】本願の第20の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換装置において、前記第
1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数
復号回路と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得
る励振信号情報復号回路と、前記励振信号の情報から励
振信号を得る励振信号計算回路と、前記第1の線形予測
係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動すること
によって音声信号を生成する合成フィルタと、符号列を
変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレー
ム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コー
ドブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレ
ーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する
適応コードブック遅延記憶回路と、前記サブフレーム毎
に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の
符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶
し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適
応コードブック遅延を保持する第2の適応コードブック
遅延記憶回路と、前記フレームにおける少なくとも一つ
のサブフレームにおいて、記憶保持されている前記第1
の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2
の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持され
ている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前
記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレー
ムに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係
数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した
値を、探索範囲制御値とし、他のサブフレームでは、記
憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延およ
び現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に
対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コード
ブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算
し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレー
ム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする適
応コードブック遅延探索範囲制御回路と、前記フレーム
における少なくとも一つのサブフレームでは、前記第1
の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規
定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第
2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コ
ードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における
適応コードブック遅延の符号として出力し、他のサブフ
レームでは、過去に求められて記憶保持されている前記
第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値によ
り規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用い
て第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適
応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列にお
ける適応コードブック遅延の符号として出力する適応コ
ードブック符号化回路、を含むことを特徴とする。
【0062】本願の第21の発明は、前記第16から第
20の発明における、前記適応コードブック符号化回路
において、前記範囲内にある遅延について、前記音声信
号から自己相関または正規化自己相関を計算し、前記自
己相関または正規化自己相関が最大となる遅延を第2の
適応コードブック遅延として選択する、ことを特徴とす
る。
【0063】本願の第22の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換装置において、前記第
1の符号列から第1の線形予測係数と励振信号の情報を
得て、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励
振信号の情報から得られる第1の励振信号で駆動するこ
とによって音声信号を生成する音声復号回路と、前記第
1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る線形予
測係数符号変換回路と、前記励振信号の情報に含まれる
第1の適応コードブック遅延と過去に計算されて記憶保
持されている第2の励振信号とを用いて適応コードブッ
ク信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により
前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動する
ことで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声
信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コー
ドブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅
延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブ
ック遅延の符号として出力する適応コードブック符号生
成回路と、前記選択された適応コードブック信号から第
2の励振信号を得る第2の励振信号計算回路と、前記第
2の励振信号を記憶保持する第2の励振信号記憶回路、
を含む、ことを特徴とする。
【0064】本願の第23の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換装置において、前記第
1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数
復号回路と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得
る励振信号情報復号回路と、前記励振信号の情報から第
1の励振信号を得る励振信号計算回路と、前記第1の線
形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により
駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタ
と、前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を
得る線形予測係数符号化回路と、前記励振信号の情報に
含まれる第1の適応コードブック遅延を記憶保持する適
応コードブック遅延記憶回路と、前記第2の符号列にお
ける適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応
コードブック遅延を記憶保持する第2の適応コードブッ
ク遅延記憶回路と、記憶保持されている前記第1の適応
コードブック遅延と、記憶保持されている前記第2の適
応コードブック遅延とから探索範囲制御値を計算する適
応コードブック遅延探索範囲制御回路と、前記第1の適
応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定さ
れる範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶
保持されている第2の励振信号から適応コードブック信
号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記
第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動すること
で順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号
とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブ
ック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に
対応する符号を第2の符号列における適応コードブック
遅延の符号として出力する適応コードブック符号化回路
と、前記選択された適応コードブック信号から第2の励
振信号を得る第2の励振信号計算回路と、前記第2の励
振信号を記憶保持する第2の励振信号記憶回路、を含む
ことを特徴とする。
【0065】本願の第24の発明は、前記第23の発明
における、前記適応コードブック遅延記憶回路におい
て、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割し
たサブフレーム毎に、前記第1の適応コードブック遅延
を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前
記第1の適応コードブック遅延を保持することと、前記
第2の適応コードブック遅延記憶回路において、前記サ
ブフレーム毎に、前記第2の適応コードブック遅延を順
次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第
2の適応コードブック遅延を保持することと、前記適応
コードブック遅延探索範囲制御回路において、記憶保持
されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持
されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の
絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コード
ブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延につ
いて同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、
前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数
分について加算した値を、前記探索範囲制御値とするこ
と、を特徴とする。
【0066】本願の第25の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換装置において、前記第
1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数
復号回路と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得
る励振信号情報復号回路と、前記励振信号の情報から第
1の励振信号を得る励振信号計算回路と、前記第1の線
形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により
駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタ
と、前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を
得る線形予測係数符号化回路と、符号列を変換する時間
単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記
励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延
を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前
記第1の適応コードブック遅延を保持する適応コードブ
ック遅延記憶回路と、前記サブフレーム毎に、前記第2
の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応す
る第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじ
め定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブッ
ク遅延を保持する第2の適応コードブック遅延記憶回路
と、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅
延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅
延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1
の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブ
ック遅延について同じサブフレームに対応するものどう
しで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サ
ブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制
御値とする適応コードブック遅延探索範囲制御回路と、
前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
おいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範
囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、
過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号か
ら適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コード
ブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フ
ィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音
声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号
と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適
応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列にお
ける適応コードブック遅延の符号として出力する適応コ
ードブック符号化回路と、前記フレームにおける少なく
とも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コー
ドブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係
と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する
第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応
コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に
対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第
2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第
2の符号列における適応コードブック遅延の符号として
出力する適応コードブック符号変換回路と、前記選択さ
れた適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第
2の励振信号計算回路と、前記第2の励振信号を記憶保
持する第2の励振信号記憶回路、を含むことを特徴とす
る。
【0067】本願の第26の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第
1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数
復号回路と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得
る励振信号情報復号回路と、前記励振信号の情報から第
1の励振信号を得る励振信号計算回路と、前記第1の線
形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により
駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタ
と、前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を
得る線形予測係数符号化回路と、符号列を変換する時間
単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記
励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延
を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前
記第1の適応コードブック遅延を保持する適応コードブ
ック遅延記憶回路と、前記サブフレーム毎に、前記第2
の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応す
る第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじ
め定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブッ
ク遅延を保持する第2の適応コードブック遅延記憶回路
と、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅
延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック
遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応
コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を
計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフ
レーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とす
る適応コードブック遅延探索範囲制御回路と、前記フレ
ームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、
過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コ
ードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲
内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持され
ている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次
生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線
形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生
成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用い
て適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延
を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する
符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符
号として出力する適応コードブック符号化回路と、前記
フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおい
て、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する
第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブッ
ク遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利
用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の
適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第
1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、
前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コード
ブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号
変換回路と、前記選択された適応コードブック信号から
第2の励振信号を得る第2の励振信号計算回路と、前記
第2の励振信号を記憶保持する第2の励振信号記憶回
路、を含むことを特徴とする。
【0068】本願の第27の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換装置において、前記第
1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数
復号回路と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得
る励振信号情報復号回路と、前記励振信号の情報から第
1の励振信号を得る励振信号計算回路と、前記第1の線
形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により
駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタ
と、前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を
得る線形予測係数符号化回路と、符号列を変換する時間
単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記
励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延
を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前
記第1の適応コードブック遅延を保持する適応コードブ
ック遅延記憶回路と、前記サブフレーム毎に、前記第2
の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応す
る第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじ
め定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブッ
ク遅延を保持する第2の適応コードブック遅延記憶回路
と、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレー
ムにおいて、記憶保持されている前記第1の適応コード
ブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コード
ブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての
前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応
コードブック遅延について同じサブフレームに対応する
ものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値
を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範
囲制御値とし、他のサブフレームでは、記憶保持されて
いる前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレ
ームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続
するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の
差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値
に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について
加算した値を、探索範囲制御値とする適応コードブック
遅延探索範囲制御回路と、前記フレームにおける少なく
とも一つのサブフレームでは、前記第1の適応コードブ
ック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内
にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されて
いる第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生
成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形
予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成
される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて
適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を
選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符
号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号
として出力し、他のサブフレームでは、過去に求められ
て記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延
と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延に
ついて、過去に計算されて記憶保持されている第2の励
振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適
応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をも
つ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の
再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブ
ック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記
第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符
号列における適応コードブック遅延の符号として出力す
る適応コードブック符号化回路と、前記選択された適応
コードブック信号から第2の励振信号を得る第2の励振
信号計算回路と、前記第2の励振信号を記憶保持する第
2の励振信号記憶回路、を含むことを特徴とする。
【0069】本願の第28の発明は、前記第23から第
24の発明における、前記適応コードブック符号化回路
において、前記範囲内にある遅延について、前記第1の
再構成音声信号と前記音声信号との自乗誤差が最小とな
るような前記適応コードブック信号と遅延を選択し、選
択された前記遅延を第2の適応コードブック遅延とす
る、ことを特徴とする。
【0070】本願の第29の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピ
ュータに、(1)前記第1の符号列から第1の線形予測係
数と励振信号の情報を得て、前記第1の線形予測係数を
もつフィルタを前記励振信号の情報から得られる励振信
号で駆動することによって音声信号を生成する処理と、
(2)前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブ
ック遅延と前記音声信号を用いて第2の適応コードブッ
ク遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対
応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅
延の符号として出力する処理、を実行させるためのプロ
グラムを提供する。
【0071】本願の第30の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピ
ュータに、(a)前記第1の符号列から第1の線形予測係
数を得る処理と、(b)前記第1の符号列から励振信号の
情報を得る処理と、(c)前記励振信号の情報から励振信
号を得る処理と、(d)前記第1の線形予測係数をもつフ
ィルタを前記励振信号により駆動することによって音声
信号を生成する処理と、(e)前記励振信号の情報に含ま
れる第1の適応コードブック遅延を記憶保持する処理
と、(f)前記第2の符号列における適応コードブック遅
延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を記憶
保持する処理と、(g)記憶保持されている前記第1の適
応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適
応コードブック遅延とから探索範囲制御値を計算する処
理と、(h)前記第1の適応コードブック遅延と前記探索
範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記
音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択
し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を
第2の符号列における適応コードブック遅延の符号とし
て出力する処理、を実行させるためのプログラムを提供
する。
【0072】本願の第31の発明は、前記第30の発明
において、(e)符号列を変換する時間単位であるフレー
ムを分割したサブフレーム毎に、前記第1の適応コード
ブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレー
ム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処
理と、(f)前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コー
ドブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレ
ーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する
処理と、(g)記憶保持されている前記第1の適応コード
ブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コード
ブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての
前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応
コードブック遅延について同じサブフレームに対応する
ものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値
を前記サブフレーム数分について加算した値を、前記探
索範囲制御値とする処理、を前記コンピュータに実行さ
せるためのプログラムを提供する。
【0073】本願の第32の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピ
ュータに、(a)前記第1の符号列から第1の線形予測係
数を得る処理と、(b)前記第1の符号列から励振信号の
情報を得る処理と、(c)前記励振信号の情報から励振信
号を得る処理と、(d)前記第1の線形予測係数をもつフ
ィルタを前記励振信号により駆動することによって音声
信号を生成する処理と、(e)符号列を変換する時間単位
であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振
信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順
次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第
1の適応コードブック遅延を保持する処理と、(f)前記
サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コー
ドブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック
遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分
の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(g)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅
延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅
延との差分の絶対値を、保持されている全ての第1の適
応コードブック遅延および第2の適応コードブック遅延
について同じサブフレームに対応するものどうしで計算
し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレー
ム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処
理と、(h)前記フレームにおける少なくとも一つのサブ
フレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延と
前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延
から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延
を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する
符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符
号として出力する処理と、(i)前記フレームにおける少
なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応
コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との
関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応
する第2の遅延符号との関係とを利用して前記第1の適
応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延
に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記
第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を
第2の符号列における適応コードブック遅延の符号とし
て出力する処理、を実行させるためのプログラムを提供
する。
【0074】本願の第33の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピ
ュータに、(a)前記第1の符号列から第1の線形予測係
数を得る処理と、(b)前記第1の符号列から励振信号の
情報を得る処理と、(c)前記励振信号の情報から励振信
号を得る処理と、(d)前記第1の線形予測係数をもつフ
ィルタを前記励振信号により駆動することによって音声
信号を生成する処理と、(e)符号列を変換する時間単位
であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振
信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順
次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第
1の適応コードブック遅延を保持する処理と、(f)前記
サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コー
ドブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック
遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分
の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(g)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅
延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック
遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応
コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を
計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフ
レーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とす
る処理と、(h)前記フレームにおける少なくとも一つの
サブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持され
ている前記第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲
制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声
信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前
記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の
符号列における適応コードブック遅延の符号として出力
する処理と、(i)前記フレームにおける少なくとも一つ
のサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック
遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記
第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅
延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブ
ック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付け
ることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延
符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号
列における適応コードブック遅延の符号として出力する
処理、を実行させるためのプログラムを提供する。
【0075】本願の第34の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピ
ュータに、(a)前記第1の符号列から第1の線形予測係
数を得る処理と、(b)前記第1の符号列から励振信号の
情報を得る処理と、(c)前記励振信号の情報から励振信
号を得る処理と、(d)前記第1の線形予測係数をもつフ
ィルタを前記励振信号により駆動することによって音声
信号を生成する処理と、(e)符号列を変換する時間単位
であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振
信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順
次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第
1の適応コードブック遅延を保持する処理と、(f)前記
サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コー
ドブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック
遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分
の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(g)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレー
ムにおいて、記憶保持されている前記第1の適応コード
ブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コード
ブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての
前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応
コードブック遅延について同じサブフレームに対応する
ものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値
を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範
囲制御値とし、他のサブフレームでは、記憶保持されて
いる前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレ
ームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続
するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の
差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値
に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について
加算した値を、探索範囲制御値とする処理と、(h)前記
フレームにおける少なくとも一つのサブフレームでは、
前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値
により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を
用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2
の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列
における適応コードブック遅延の符号として出力し、他
のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持されて
いる前記第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲制
御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信
号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記
第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符
号列における適応コードブック遅延の符号として出力す
る処理、を実行させるためのプログラムを提供する。
【0076】本願の第35の発明は、前記第30から第
34の発明において、(h)前記範囲内にある遅延につい
て、前記音声信号から自己相関または正規化自己相関を
計算し、前記自己相関または正規化自己相関が最大とな
る遅延を第2の適応コードブック遅延として選択する処
理、を前記コンピュータに実行させるためのプログラム
を提供する。
【0077】本願の第36の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピ
ュータに、(1)前記第1の符号列から第1の線形予測係
数と励振信号の情報を得て、前記第1の線形予測係数を
もつフィルタを前記励振信号の情報から得られる第1の
励振信号で駆動することによって音声信号を生成する処
理と、(2)前記第1の線形予測係数から第2の線形予測
係数を得る処理と、(3)前記励振信号の情報に含まれる
第1の適応コードブック遅延と過去に計算されて記憶保
持されている第2の励振信号とを用いて適応コードブッ
ク信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により
前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動する
ことで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声
信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コー
ドブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅
延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブ
ック遅延の符号として出力する処理と、(4)前記選択さ
れた適応コードブック信号から第2の励振信号を得る処
理と、(5)前記第2の励振信号を記憶保持する処理、を
実行させるためのプログラムを提供する。
【0078】本願の第37の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピ
ュータに、(a)前記第1の符号列から第1の線形予測係
数を得る処理と、(b)前記第1の符号列から励振信号の
情報を得る処理と、(c)前記励振信号の情報から第1の
励振信号を得る処理と、(d)前記第1の線形予測係数を
もつフィルタを前記第1の励振信号により駆動すること
によって音声信号を生成する処理と、(e)前記第1の線
形予測係数から第2の線形予測係数を得る処理と、(f)
前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック
遅延を記憶保持する処理と、(g)前記第2の符号列にお
ける適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応
コードブック遅延を記憶保持する処理と、(h)記憶保持
されている前記第1の適応コードブック遅延と、記憶保
持されている前記第2の適応コードブック遅延とから探
索範囲制御値を計算する処理と、(i)前記第1の適応コ
ードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される
範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持
されている第2の励振信号から適応コードブック信号を
順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2
の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順
次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを
用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック
遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応
する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延
の符号として出力する処理と、(j)前記選択された適応
コードブック信号から第2の励振信号を得る処理と、
(k)前記第2の励振信号を記憶保持する処理、を実行さ
せるためのプログラムを提供する。
【0079】本願の第38の発明は、前記第37の発明
において、(f)符号列を変換する時間単位であるフレー
ムを分割したサブフレーム毎に、前記第1の適応コード
ブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレー
ム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処
理と、(g)前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コー
ドブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレ
ーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する
処理と、(h)記憶保持されている前記第1の適応コード
ブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コード
ブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての
前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応
コードブック遅延について同じサブフレームに対応する
ものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値
を前記サブフレーム数分について加算した値を、前記探
索範囲制御値とする処理、を前記コンピュータに実行さ
せるためのプログラムを提供する。
【0080】本願の第39の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピ
ュータに、(a)前記第1の符号列から第1の線形予測係
数を得る処理と、(b)前記第1の符号列から励振信号の
情報を得る処理と、(c)前記励振信号の情報から第1の
励振信号を得る処理と、(d)前記第1の線形予測係数を
もつフィルタを前記第1の励振信号により駆動すること
によって音声信号を生成する処理と、(e)前記第1の線
形予測係数から第2の線形予測係数を得る処理と、(f)
符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサ
ブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の
適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めた
サブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を
保持する処理と、(g)前記サブフレーム毎に、前記第2
の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応す
る第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじ
め定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブッ
ク遅延を保持する処理と、(h)記憶保持されている前記
第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記
第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持
されている全ての前記第1の適応コードブック遅延およ
び前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフ
レームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重
み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算
した値を、前記探索範囲制御値とする処理と、(i)前記
フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおい
て、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制
御値により規定される範囲内にある遅延について、過去
に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適
応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブッ
ク信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィル
タを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信
号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第
2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コ
ードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における
適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、
(j)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレー
ムにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに
対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コ
ードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関
係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前
記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによっ
て前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換
を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適
応コードブック遅延の符号として出力する処理と、(k)
前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信
号を得る処理と、(l)前記第2の励振信号を記憶保持す
る処理、を実行させるためのプログラムを提供する。
【0081】本願の第40の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピ
ュータに、(a)前記第1の符号列から第1の線形予測係
数を得る処理と、(b)前記第1の符号列から励振信号の
情報を得る処理と、(c)前記励振信号の情報から第1の
励振信号を得る処理と、(d)前記第1の線形予測係数を
もつフィルタを前記第1の励振信号により駆動すること
によって音声信号を生成する処理と、(e)前記第1の線
形予測係数から第2の線形予測係数を得る処理と、(f)
符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサ
ブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の
適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めた
サブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を
保持する処理と、(g)前記サブフレーム毎に、前記第2
の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応す
る第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじ
め定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブッ
ク遅延を保持する処理と、(h)記憶保持されている前記
第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前
記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブ
フレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計
算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係
数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した
値を、探索範囲制御値とする処理と、(i)前記フレーム
における少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去
に求められて記憶保持されている前記第2の適応コード
ブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内に
ある遅延について、過去に計算されて記憶保持されてい
る第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成
し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予
測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成さ
れる第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適
応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選
択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号
を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号と
して出力する処理と、(j)前記フレームにおける少なく
とも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コー
ドブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係
と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する
第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応
コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に
対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第
2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第
2の符号列における適応コードブック遅延の符号として
出力する処理と、(k)前記選択された適応コードブック
信号から第2の励振信号を得る処理と、(l)前記第2の
励振信号を記憶保持する処理、を実行させるためのプロ
グラムを提供する。
【0082】本願の第41の発明は、第1の符号列を、
第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピ
ュータに、(a)前記第1の符号列から第1の線形予測係
数を得る処理と、(b)前記第1の符号列から励振信号の
情報を得る処理と、(c)前記励振信号の情報から第1の
励振信号を得る処理と、(d)前記第1の線形予測係数を
もつフィルタを前記第1の励振信号により駆動すること
によって音声信号を生成する処理と、(e)前記第1の線
形予測係数から第2の線形予測係数を得る処理と、(f)
符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサ
ブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の
適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めた
サブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を
保持する処理と、(g)前記サブフレーム毎に、前記第2
の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応す
る第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじ
め定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブッ
ク遅延を保持する処理と、(h)前記フレームにおける少
なくとも一つのサブフレームにおいて、記憶保持されて
いる前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されて
いる前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値
を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック
遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同
じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶
対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分につ
いて加算した値を、探索範囲制御値とし、他のサブフレ
ームでは、記憶保持されている前記第1の適応コードブ
ック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コード
ブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1
の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶
対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記
サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御
値とする処理と、(i)前記フレームにおける少なくとも
一つのサブフレームでは、前記第1の適応コードブック
遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にあ
る遅延について、過去に計算されて記憶保持されている
第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成
し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予
測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成さ
れる第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適
応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選
択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号
を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号と
して出力し、他のサブフレームでは、過去に求められて
記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と
探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延につ
いて、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振
信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応
コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ
合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再
構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブッ
ク信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第
2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号
列における適応コードブック遅延の符号として出力する
処理と、(j)前記選択された適応コードブック信号から
第2の励振信号を得る処理と、(k)前記第2の励振信号
を記憶保持する処理、を実行させるためのプログラムを
提供する。
【0083】本願の第42の発明は、前記第37から第
41の発明において、(i)前記範囲内にある遅延につい
て、前記第1の再構成音声信号と前記音声信号との自乗
誤差が最小となるような前記適応コードブック信号と遅
延を選択し、選択された前記遅延を第2の適応コードブ
ック遅延とする処理、を前記コンピュータに実行させる
ためのプログラムを提供する。
【0084】本願の第43の発明は、前記第29から第
42の発明における前記プログラムを記録した記録媒体
を提供する。
【0085】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。本発明の一実施の形態は、図1乃至図4を参照す
ると、音声信号をスペクトル分析してスペクトル包絡成
分と残差成分に分解し、スペクトル包絡成分をスペクト
ルパラメータで表し、残差成分を表現する信号成分を有
するコードブックから符号化すべき音声信号の残差波形
に最も近いものを選択する符号化方式準拠の第1の方式
(A)で音声信号を符号化した符号を多重してなる符号
列データを入力する符号分離回路にて分離された符号に
基づき、前記第1の方式とは別の第2の方式(B)に準
拠する符号に変換し、該変換された符号を符号多重回路
に供給し前記変換された符号を多重してなる符号列デー
タを出力する符号変換装置に本発明を適用したものであ
る。この第1の方式では、音声信号をフレーム単位に線
形予測分析によって線形予測合成フィルタの係数(線形
予測係数)を求めて量子化し、入力音声のピッチ周期を
表す適応コードブック(ACB)と、乱数やパルスから
なる固定のコードブック(FCB)の駆動パタンとの和
で表される励振信号により線形予測合成フィルタを駆動
して合成音声を取得し、さらに、適応コードブックと固
定コードブックから得られたそれぞれの駆動音源成分に
ゲイン符号帳として用意したパタンのうち合成音声が入
力音声との波形歪を最小となるものを選択する。この実
施の形態の符号変換装置は、符号分離回路(図1の10
10)で分離された線形予測係数符号に基づき第1の方
式で復号してなる線形予測係数(「第1のLP係数」と
いう)を少なくとも生成する回路(図1の1110)
と、符号分離回路で分離された励振信号情報(ACB
(適応コードブック)符号、FCB(固定コードブッ
ク)符号、ACB、FCBのゲイン符号)を復号し、復
号された励振信号情報から励振信号を計算し、第1のL
P係数をもつ合成フィルタ(線形予測合成フィルタ)を
該励振信号で駆動することによって音声信号s(n)を生成
する音声復号回路(図1の1500)と、励振信号の情
報に含まれる第1のACB遅延T(A)lagと音声信号s
(n)を用いて第2のACB遅延を選択し、第2のACB
遅延に対応する符号(ACB符号)を、第2の符号列に
おけるACB遅延の符号として出力するACB符号生成
回路(図1の1200/4200)を備えている。
【0086】ACB符号生成回路において、適応コード
ブック(ACB)遅延探索範囲制御回路(図4の125
0)は、ACB遅延記憶回路(図4の1230)に記憶
保持されている第1のACB遅延と、第2のACB遅延
記憶回路(図4の1240)に記憶保持されている第2
のACB遅延とから探索範囲制御値を計算し、励振信号
の情報に含まれる第1のACB遅延と、探索範囲制御値
により規定される値の範囲内にある遅延について、音声
信号s(n)から例えば自己相関を計算し、前記自己相
関が最大となる遅延を選択し、選択された遅延を第2の
ACB遅延とし、前記第2のACB遅延に対応する符号
を、第2の符号列のACB遅延に対応する符号として出
力する。
【0087】本発明は、別の実施の形態において、符号
分離回路(図5の1010)で分離出力された適応コー
ドブック遅延符号を入力し、適応コードブック遅延符号
を第2の符号化方式により復号可能な符号に変換し、変
換された適応コードブック遅延符号を、第2の適応コー
ドブック遅延符号として符号多重回路へ出力する適応コ
ードブック符号変換回路(図5の200)を備え、適応
コードブック符号変換回路(図5の200)の出力と、
適応コードブック符号生成回路(図5の1200)の出
力を入力し一方の出力を選択して前記符号多重回路に供
給する切替器(図5の62)を備えている。
【0088】本発明によれば、符号変換後の符号に対応
するLP係数、およびゲイン、すなわち、方式Bにおけ
るLP係数およびゲインを含む情報から生成される復号
音声を用いてACB遅延を求め、これに対応する符号
を、方式BのACB符号とする。
【0089】このため、方式Aで求められたACB遅延
を、方式BのACB遅延として直接用いた場合に生じ
る、方式BにおけるLP係数およびゲインとACB遅延
との間の不整合を回避できる。その結果、方式AのAC
B遅延に対応するACB符号を、方式BのACB遅延に
対応するACB符号へ変換するに際して、符号変換後の
ACB符号から得られるACB遅延を用いて生成される
方式Bの復号音声における異音の発生を回避できる。
【0090】以下各種実施例について詳細に説明する。
ここで、本願の特許請求の範囲のいくつかの請求項の発
明と、実施例、図面の関係についてその一部を説明して
おくと、請求項1、15は本発明の特徴を規定したもの
であり、請求項2、3、請求項16、17、46は第1
の実施例(図1、図4)に対応し、請求項4、18は第
2の実施例(図5、図4)に対応し、請求項5、19は
第3の実施例(図6、図7)に対応し、請求項6、20
は第4の実施例(図1、図8)に対応し、請求項8−1
0、請求項22−24、請求項55は第5の実施例(図
9、図10)に対応し、請求項11、25は第6の実施
例(図10、図13)に対応し、請求項12、26は第
7の実施例(図14、図15)に対応し、請求項13、
27は第8の実施例(図9、図16)に対応している。
請求項30−43は、請求項1−14に対応するプログ
ラムの発明である。
【0091】
【実施例】次に、上記した本発明の実施の形態をさらに
詳細かつ具体的に説明すべく、本発明の実施例について
図面を参照して説明する。
【0092】[実施例1]図1は、本発明に係る符号変
換装置の第1の実施例の構成を示す図である。図1にお
いて、図26と同一または同等の要素には、同一の参照
符号が付されている。図1を参照すると、第1の実施例
の符号変換装置は、入力端子10と、符号分離回路10
10と、LP係数符号変換回路1100と、LSP−L
PC変換回路1110と、ACB符号生成回路1200
と、音声復号回路1500と、FCB符号変換回路30
0と、ゲイン符号変換回路400と、符号多重回路10
20と、出力端子20とを備えている。
【0093】本発明の第1の実施例において、図1の入
力端子10、出力端子20、符号分離回路1010、符
号多重回路1020、FCB符号変換回路300および
ゲイン符号変換回路400は、結線の一部が分岐する以
外は、基本的に、図26に示した従来の符号変換装置の
対応する要素と同じ構成からなる。なお、ACBゲイン
とFCBゲインは、まとめて符号化及び復号されるもの
とし、これを「ゲイン」と呼び、その符号を「ゲイン符
号」と呼ぶことも、図26に示したものと同様である。
【0094】本発明の第1の実施例に係る装置と、図2
6に示した装置との構成上の相違点は、図26のLP係
数符号変換回路100が、LP係数符号変換回路110
0で置き換えられており、LSP−LPC変換回路11
10、ACB符号生成回路1200および音声復号回路
1500が新たに付加されている点である。以下では、
上述した同一または同等の要素の説明は省略し、本発明
の第1の実施例について、主に、図26に示した構成と
の相違点について説明する。なお、後述する第4の実施
例では、ACB符号生成回路1200を、ACB符号生
成回路4200としたことが、第1の実施例との相違点
であるため、この参照符号4200も併せて図1には示
されており、図1は、第1の実施例の説明と第4の実施
例の説明で共通に参照される。
【0095】また、上記従来の構成と同様に、方式Aに
おいて、LP係数の符号化は、T(A )fr msec周期(フ
レーム)毎に行われ、ACB、FCBおよびゲインなど
励振信号の構成要素の符号化は、T(A)sfr=T(A)fr/
(A)sfr msec周期(サブフレーム)毎に行われるもの
とする。一方、方式Bにおいては、LP係数の符号化
は、T(A)fr msec周期(フレーム)毎に行われ、励振
信号の構成要素の符号化は、T(B)sfr=T(B)fr/N
(B)sfr msec周期(サブフレーム)毎に行われるもの
とする。
【0096】図2は、LP係数符号変換回路1100の
構成を示す図である、図2を参照すると、LP係数符号
変換回路1100は、LP係数復号回路110と、第1
のLSPコードブック111と、LP係数符号化回路1
30と、第2のLSPコードブック131と、入力端子
31、出力端子32、33、34を備えている。本実施
例のLP係数符号変換回路1100の構成と、図28に
示した従来のLP係数符号変換回路100の構成との相
違点は、LP係数符号化回路130からの出力線および
出力端子34と、出力端子33とを付加した点であり、
各構成要素は、従来のLP係数符号変換回路100と同
様である。以下では、上記相違点について説明する。
【0097】LP係数符号化回路130は、出力端子3
2を介して出力する第2のLP係数符号に対応する第2
のLSPを出力端子34を介して出力する。出力端子3
3からはLP係数復号回路110からの第1のLSPが
出力される。以上で、LP係数符号変換回路1100の
説明を終える。
【0098】再び図1を参照すると、LSP−LPC変
換回路1110は、LP係数符号変換回路1100から
出力される第1のLSPと第2のLSPとを入力し、第
1のLSPを第1のLP係数に変換し、第2のLSPを
第2のLP係数に変換し、第1のLP係数a1,iをA
CB符号生成回路1200と音声復号回路1500とへ
出力し、第2のLP係数a2,iをACB符号生成回路
1200へ出力する。なお、LSPからLP係数への変
換については、上述した従来の技術と同様に「文献3」
の第3.2.6節の記載が参照される。
【0099】音声復号回路1500は、符号分離回路1
010から出力される第1のACB符号、第1のFCB
符号、第1のゲイン符号を入力し、LSP−LPC変換
回路1110から第1のLP係数a1,iを入力する。
【0100】次に、方式Aにおける、ACB信号復号方
法、FCB信号復号方法およびゲイン復号方法の各々を
用いて、第1のACB符号、第1のFCB符号および第
1のゲイン符号の各々から、ACB遅延、FCB信号お
よびゲインの各々を復号し、各々を第1のACB遅延、
第1のFCB信号および第1のゲインとする。
【0101】第1のACB遅延を用いてACB信号を生
成し、これを第1のACB信号とする。
【0102】そして、第1のACB信号、第1のFCB
信号および第1のゲインと、第1のLP係数とから、音
声を生成し、音声s(n)をACB符号生成回路1200へ
出力する。
【0103】また、第1のACB遅延T(A)lagをACB
符号生成回路1200へ出力する。
【0104】ACB符号生成回路1200は、LSP−
LPC変換回路1110から第1のLP係数と第2のL
P係数を入力し、音声復号回路1500から第1のAC
B符号に対応する第1のACB遅延T(A)lagと、復号音
声s(n)とを入力し、これらから第2のACB遅延を求め
る。
【0105】第2のACB遅延に対応する、方式Bによ
り復号可能な符号を、第2のACB符号として符号多重
回路1020へ出力する。
【0106】音声復号回路1500とACB符号生成回
路1200の詳細な構成を以下に説明する。
【0107】図3は、音声復号回路1500の構成を示
す図である。図3を参照すると、音声復号回路1500
は、ACB復号回路1510、FCB復号回路152
0、ゲイン復号回路1530よりなる励振信号情報復号
回路1600と、励振信号計算回路1540と、励振信
号記憶回路1570と、合成フィルタ1580とを備え
ている。
【0108】励振信号情報復号回路1600は、励振信
号の情報に対応する符号から励振信号の情報を復号す
る。
【0109】符号分離回路1010から出力される第1
のACB符号、第1のFCB符号および第1のゲイン符
号を各々入力端子51、52および53を介して入力
し、第1のACB符号、第1のFCB符号および第1の
ゲイン符号の各々を、ACB復号回路1510、FCB
復号回路1520、ゲイン復号回路1530にそれぞれ
入力して、ACB遅延、FCB信号およびゲインの各々
を、復号し、各々を第1のACB遅延、第1のFCB信
号および第1のゲインとする。第1のゲインには、AC
BゲインとFCBゲインが含まれており、各々を第1の
ACBゲインと第1のFCBゲインとする。
【0110】また、励振信号情報復号回路1600のA
CB復号回路1510は、励振信号記憶回路1570か
ら出力される過去の励振信号を入力する。ACB復号回
路1510は、過去の励振信号と第1のACB遅延とを
用いてACB信号を生成し、これを第1のACB信号と
する。
【0111】そして、励振信号情報復号回路1600
は、第1のACB信号、第1のFCB信号、第1のAC
Bゲインおよび第1のFCBゲインを、励振信号計算回
路1540へ出力する。また、励振信号情報復号回路1
600のACB復号回路1510は、第1のACB遅延
を、ACB符号生成回路1200の後述されるACB遅
延記憶回路1230とACB符号化回路1220とへ出
力する。次に、励振信号情報復号回路1600の構成要
素であるACB復号回路1510、FCB復号回路15
20およびゲイン復号回路1530を詳細に説明する。
【0112】ACB復号回路1510は、符号分離回路
1010から出力される第1のACB符号を、入力端子
51を介して入力し、励振信号記憶回路1570から出
力される過去の励振信号を入力する。次に、ACB復号
回路1510は、上述した従来の技術と同様にして、図
16に示す方式AにおけるACB符号とACB遅延の対
応関係を用いて、第1のACB符号に対応する第1のA
CB遅延T(A)frを得る。ACB復号回路1510は、
励振信号において、現サブフレームの始点よりT(A)
ンプル過去の点から、サブフレーム長に相当するL
(A)sfrサンプルの信号を切り出して、第1のACB信
号を生成する。ここで、T(A)がL(A)sfrよりも小さ
い場合には、T(A)サンプル分のベクトルを切り出し、
このベクトルを繰り返し接続して、長さL(A)sfrサン
プルの信号とする。
【0113】そして、ACB復号回路1510は、第1
のACB信号を励振信号計算回路1540へ出力し、第
1のACB遅延を、出力端子62を介してACB遅延記
憶回路1230とACB符号化回路1220とへ出力す
る。第1のACB信号を生成する方法の詳細について
は、「文献3」の第4.1.3節の記載が参照される。
【0114】FCB復号回路1520は、符号分離回路
1010から出力される第1のFCB符号を、入力端子
52を介して入力する。FCB復号回路1520は、複
数のFCB信号が格納されたテーブル(図示されない)
を内蔵しており、第1のFCB符号に対応する第1のF
CB信号をテーブルから読み出し、第1のFCB信号を
励振信号計算回路1540へ出力する。なお、FCB信
号の表現方法については、複数のパルスから成り、パル
スの位置(パルス位置)と極性(パルス極性)により規
定されるマルチパルス信号により、FCB信号を効率的
に表現する方法を用いることもできる。この場合には、
第1のFCB符号はパルス位置とパルス極性とに対応す
る。FCB信号をマルチパルスを用いて生成する方法の
詳細については、「文献3」の第4.1.4節の記載が参照
される。
【0115】ゲイン復号回路1530は、符号分離回路
1010から出力される第1のゲイン符号を、入力端子
53を介して入力する。ゲイン復号回路1530は、複
数のゲインが格納されたテーブル(図示されない)を内
蔵しており、第1のゲイン符号に対応するゲインをテー
ブルから読み出す。
【0116】そして、ゲイン復号回路1530は、読み
出されたゲインのうち、ACBゲインに対応する第1の
ACBゲインと、FCBゲインに対応する第1のFCB
ゲインとを励振信号計算回路1540へ出力する。ここ
で、第1のACBゲインと第1のFCBゲインがまとめ
て符号化されている場合には、テーブルには第1のAC
Bゲインと第1のFCBゲインとから成る2次元ベクト
ルが複数格納されている。また、第1のACBゲインと
第1のFCBゲインが個別に符号化されている場合に
は、二つのテーブル(図示されない)が内蔵され、一方
のテーブルに第1のACBゲインが複数格納されてお
り、他方のテーブルに第1のFCBゲインが複数格納さ
れている。
【0117】励振信号計算回路1540は、ACB復号
回路1510から出力される第1のACB信号を入力
し、FCB復号回路1520から出力される第1のFC
B信号を入力し、ゲイン復号回路1530から出力され
る第1のACBゲインと第1のFCBゲインとを入力す
る。励振信号計算回路1540は、第1のACB信号に
第1のACBゲインを乗じて得た信号と、第1のFCB
信号に第1のFCBゲインを乗じて得た信号と、を加算
して第1の励振信号を得る。そして励振信号計算回路1
540は、第1の励振信号を合成フィルタ1580と励
振信号記憶回路1570とへ出力する。
【0118】励振信号記憶回路1570は、励振信号計
算回路1540から出力される第1の励振信号を入力
し、これを記憶保持する。そして、過去に入力されて記
憶保持されている過去の第1の励振信号を、ACB復号
回路1510へ出力する。
【0119】合成フィルタ1580は、励振信号計算回
路1540から出力される第1の励振信号を入力し、L
SP−LPC変換回路1110から出力される第1のL
P係数を入力端子61を介して入力する。そして、合成
フィルタ1580は、第1のLP係数をもつ線形予測フ
ィルタを構成し、第1の励振信号により線形予測フィル
タを駆動することにより音声信号を生成する。合成フィ
ルタ1580は、音声信号を、ACB符号生成回路12
00の重み付け信号計算回路1210へ出力端子63を
介して出力する。
【0120】図4は、ACB符号生成回路1200の構
成を示す図である。図4を参照すると、ACB符号生成
回路1200は、重み付け信号計算回路1210と、A
CB符号化回路1220と、ACB遅延記憶回路123
0と、第2のACB遅延記憶回路1240と、ACB遅
延探索範囲制御回路1250とを備えている。以下、各
構成要素について説明する。
【0121】ACB遅延記憶回路1230は、音声復号
回路1500のACB復号回路1510(図3参照)か
ら出力される第1のACB遅延を入力端子72を介して
入力し、これを記憶保持する。
【0122】ACB遅延記憶回路1230は、過去に入
力されて記憶保持されている第1のACB遅延をACB
遅延探索範囲制御回路1250へ出力する。
【0123】重み付け信号計算回路1210は、合成フ
ィルタ1580から出力される音声信号s(n)を入力
端子73を介して入力し、LSP−LPC変換回路11
10から出力される第1のLP係数と第2のLP係数を
各々入力端子36と35を介して入力する。
【0124】次に、重み付け信号計算回路1210は、
第1のLP係数を用いて、聴感重み付けフィルタを構成
する。そして、重み付け信号計算回路1210は、音声
信号s(n)により聴感重み付けフィルタを駆動して得
られる聴感重み付け音声信号を、ACB符号化回路12
20へ出力する。ここで、聴感重み付けフィルタの伝達
関数w(z)は次式(1)により表される。
【0125】
【0126】ただし、
【0127】A1(z)は、第1のLP係数a1,i(i=1,…
P)をもつ線形予測フィルタの伝達関数であり、Pは線
形予測次数(例えば、10)である。γとγは重み付
けを制御する係数(例えば、0.94と0.6)である。聴感
重み付け音声信号s(n)は次式(3)により求められる。
【0128】
【0129】ここで、s(n)は音声信号である。なお、
第1のLP係数の代りに、第2のLP係数を用いても良
い。また、演算量低減のため、聴感重み付け音声信号の
計算を省略して音声信号をそのまま用いることもでき
る。
【0130】ACB符号化回路1220は、重み付け信
号計算回路1210から出力される聴感重み付け音声信
号を入力し、ACB復号回路1510から出力される第
1のACB遅延を入力端子72を介して入力し、ACB
遅延探索範囲制御回路1250から出力される探索範囲
制御値を入力する。
【0131】ACB符号化回路1220は、第1のAC
B遅延を中心とする、探索範囲制御値で規定される値の
範囲内にある遅延について、聴感重み付け音声信号から
自己相関を計算し、自己相関が最大となる遅延を選択
し、この選択された遅延を第2のACB遅延とする。こ
こで、自己相関R(k)は次式(4)により表される。
【0132】
【0133】ただし、k、drange、T(A)lagは、各々
遅延、探索範囲制御値、第1のACB遅延を表す。ま
た、自己相関の代りに正規化自己相関を用いることもで
きる。正規化自己相関R'(k)は、次式(5)で表され
る。
【0134】
【0135】この場合、演算量低減のために、自己相関
を用いて予備選択を行い、予備選択された複数候補の中
から、正規化自己相関を用いて、本選択を行っても良
い。
【0136】次に、ACB符号化回路1220は、上述
した従来の技術と同様にして、図16に示す方式Bにお
けるACB遅延とACB符号との対応関係を用いて、第
2のACB遅延に対応する第2のACB符号を得る。そ
して、ACB符号化回路1220は、第2のACB符号
を出力端子54を介して符号多重回路1020へ出力
し、第2のACB遅延を第2のACB遅延記憶回路12
40へ出力する。
【0137】第2のACB遅延記憶回路1240は、A
CB符号化回路1220から出力される第2のACB遅
延を入力し、これを記憶保持する。そして、第2のAC
B遅延記憶回路1240は、過去に入力されて記憶保持
されている第2のACB遅延をACB遅延探索範囲制御
回路1250へ出力する。
【0138】ACB遅延探索範囲制御回路1250は、
ACB遅延記憶回路1230から出力される過去の第1
のACB遅延を入力し、第2のACB遅延記憶回路12
40から出力される過去の第2のACB遅延を入力す
る。
【0139】次に、ACB遅延探索範囲制御回路125
0は、過去の第1のACB遅延と、過去の第2のACB
遅延とから、探索範囲制御値を計算する。ここで、第n
フレーム第mサブフレームを簡単に時刻tで表すと、時
刻tおける探索範囲制御値drange(t)は、次式(6)によ
り計算される。
【0140】
【0141】ただし、T(A)lag(t)は時刻tにおける第1
のACB遅延、T(B)lag(t)は時刻tにおける第2のAC
B遅延を表し、αは係数(例えば2)、Crangemaxは定
数(例えば4)である。なお、これらの定数は、あらか
じめ得た多数のd(t)の平均値から決めることもでき
る。
【0142】また、d(t)を次式(7)により表すこともで
きる。
【0143】
【0144】ただし、Nrangeは定数(例えば、2)であ
り、w(k)は重み係数(例えば、w(1)=1.0, w(2)=0.
8)である。最後に、上記計算により求めた探索範囲制
御値をACB符号化回路1220へ出力する。以上によ
り、ACB符号生成回路1200の説明を終える。
【0145】上記した第1の実施例において、第1の符
号列を第2の符号列へ変換する符号変換の方法につい
て、図1乃至図4と、図18を参照して説明しておく。
図18は、本発明に係る方法の第1の実施例の動作を説
明するための流れ図である。
【0146】符号分離回路1010で分離された第1の
符号列の符号(LP係数符号)から第1のLP係数を得
る(ステップS101)。
【0147】音声復号回路1500では、第1の符号列
から、励振信号情報復号回路1600で励振信号の情報
を得、励振信号計算回路1540で励振信号の情報か
ら、励振信号を得る(ステップS102、S103)。
【0148】音声復号回路1500では、第1のLP係
数をもつ合成フィルタ1580を、得られた励振信号に
より駆動することによって、音声信号s(n)を生成する
(ステップS104)。
【0149】ACB符号生成回路1200において、音
声復号回路1500で得られた励振信号の情報に含まれ
る第1のACB遅延T(A)lagを受け取りACB遅延記憶
回路1230に記憶保持する(ステップS105)。
【0150】ACB符号化回路1220で得られた第2
の符号列におけるACB遅延の符号に対応する第2のA
CB遅延を、第2のACB遅延記憶回路1240に記憶
保持する(ステップS106)。
【0151】ACB符号生成回路1200において、記
憶保持されている第1のACB遅延と、記憶保持されて
いる第2のACB遅延とからACB遅延探索範囲制御回
路1250は、探索範囲制御値を計算する(ステップS
107)。
【0152】ACB符号化回路1220は、第1のAC
B遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある
遅延から、音声信号s(n)を用いて、第2のACB遅
延を選択し、第2のACB遅延に対応する符号を第2の
符号列におけるACB遅延の符号として符号多重回路1
020へ出力する(ステップS108)。
【0153】ステップS105において、サブフレーム
毎に第1のACB遅延を順次記憶し、所定のサブフレー
ム数分の前記第1のACB遅延を保持し、ステップS1
06において、サブフレーム毎に第2のACB遅延を順
次記憶し、所定のサブフレーム数分の第2のACB遅延
を保持する。
【0154】ステップS107において、ACB符号化
回路1220は、第1のACB遅延と第2のACB遅延
との差分の絶対値を、保持されている全ての第1のAC
B遅延および第2のACB遅延について、同じサブフレ
ームに対応するものどうしで計算し、絶対値に重み係数
を乗じた値を、前記サブフレーム数分について加算した
値を、探索範囲制御値とする。
【0155】[実施例2]図5は、本発明に係る符号変
換装置の第2の実施例の構成を示す図である。図5を参
照すると、第2の実施例は、ACB符号変換回路200
から出力される第2のACB符号とACB符号生成回路
1200から出力される第2のACB符号とを選択する
構成である。この第2の実施例が、図1に示した前記第
1の実施例と相違する点は、ACB符号変換回路200
と切替器62がさらに設けられている点である。以下で
は、図1に示す要素と同一または同等の要素の構成の説
明は省略し、相違点について主に説明する。
【0156】ACB符号変換回路200は、図26に示
した従来の技術のACB符号変換回路200と同等のも
のからなり、例えば第1サブフレームにおいて、第2の
ACB符号を求め、第2のACB符号を切替器62へ出
力する。
【0157】ACB符号生成回路1200は、前記第1
の実施例におけるそれと同等である。ACB符号生成回
路1200は、例えば第2サブフレームにおいて、第2
のACB遅延を求め、第2のACB遅延に対応する、第
2のACB符号を切替器62へ出力する。
【0158】切替器62は、第1サブフレームにおい
て、ACB符号変換回路200から出力される第2のA
CB符号を入力し、第2サブフレームにおいて、ACB
符号生成回路1200から出力される第2のACB符号
を入力し、第2のACB符号を符号多重回路1020へ
出力する。
【0159】上記した第2の実施例において、第1の符
号列を第2の符号列へ変換する符号変換の方法につい
て、図5と、図19の流れ図を参照して説明しておく。
図19は、本発明に係る方法の第2の実施例の動作を説
明するための流れ図である。
【0160】符号分離回路1010で分離された第1の
符号列の符号(LP係数符号)から第1のLP係数を得
る(ステップS201)。音声復号回路1500では、
前記第1の実施例と同様、第1の符号列から励振信号の
情報を得、励振信号の情報から、励振信号を得る(ステ
ップS202、S203)。
【0161】音声復号回路1500では、第1のLP係
数をもつ合成フィルタ1580を、得られた励振信号に
より駆動することによって、音声信号s(n)を生成する
(ステップS204)。
【0162】ACB符号生成回路1200は、前記第1
の実施例と同様、音声復号回路1500で得られた励振
信号の情報に含まれる第1のACB遅延T(A)lagを受け
取り記憶保持する(ステップS205)。
【0163】ACB符号生成回路1200は、第2の符
号列におけるACB遅延の符号に対応する第2のACB
遅延を記憶保持する(ステップS206)。
【0164】ACB符号生成回路1200は、記憶保持
されている第1のACB遅延と記憶保持されている第2
のACB遅延との差分の絶対値を、保持されている全て
の第1のACB遅延および第2のACB遅延について、
同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記
絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分に
ついて加算した値を、探索範囲制御値とする(ステップ
S207)。
【0165】ACB符号生成回路1200は、フレーム
における少なくとも一つのサブフレーム、例えば第2の
サブフレームにおいて、第1のACB遅延と探索範囲制
御値により規定される範囲内にある遅延から、音声信号
s(n)を用いて、第2のACB遅延を選択し、第2の
ACB遅延に対応する符号を第2の符号列におけるAC
B遅延の符号として切替器62に出力する(ステップS
208)。
【0166】ACB符号変換回路200は、第1の符号
列のACB符号を受け取り、フレームにおける少なくと
も一つのサブフレーム、例えば第1のサブフレームにお
いて、第1のACB遅延とそれに対応する第1の遅延符
号との関係と、第2のACB遅延とそれに対応する第2
の遅延符号との関係とを利用して、第1のACB遅延を
第2のACB遅延に対応付けることによって、第1の遅
延符号から第2の遅延符号への変換を行い、第2の遅延
符号を第2の符号列におけるACB遅延の符号として切
替器62に出力する(ステップS209)。
【0167】切替器62は、例えば第1サブフレームで
は、ACB符号変換回路200からの出力、例えば第2
フレームでは、ACB符号生成回路1200からの出力
に切替えて、符号多重回路1020に出力する(ステッ
プS209)。
【0168】[実施例3]図6は、本発明に係る符号変
換装置の第3の実施例の構成を示す図である。図6を参
照すると、この第3の実施例は、ACB符号変換回路2
00から出力される第2のACB符号と、ACB符号生
成回路3200から出力される第2のACB符号とを選
択する。第3の実施例では、第2の実施例のACB符号
生成回路1200を、ACB符号生成回路3200で置
き換えたものである。以下では、主に、前述した相違点
について説明する。
【0169】ACB符号変換回路200は、付加された
出力線を除いて上述した従来の技術におけるそれと同等
である。第1サブフレームにおいて、第2のACB符号
を求め、第2のACB符号を切替器62へ出力し、第2
のACB符号に対応するACB遅延、すなわち第2のA
CB遅延をACB符号生成回路3200へ出力する。
【0170】ACB符号生成回路3200は、第1サブ
フレームにおいて、ACB符号変換回路200から出力
される第2のACB遅延を入力し、これを記憶保持す
る。第2サブフレームでは、LSP−LPC変換回路1
110から出力される第1のLP係数と第2のLP係数
とを入力し、音声復号回路1500から出力される第1
のACB遅延と音声信号とを入力し、これらから第2の
ACB遅延を求める。そして、第2のACB遅延に対応
する、方式Bにより復号可能な符号を、第2のACB符
号として切替器62へ出力する。
【0171】図7は、本発明の第3の実施例におけるA
CB符号生成回路3200の構成を示す図である。図7
を参照すると、ACB符号生成回路3200は、重み付
け信号計算回路1210と、第2のACB符号化回路3
220と、ACB遅延記憶回路1230と、第2のAC
B遅延記憶回路1240と、第2のACB遅延探索範囲
制御回路3250とを備えている。ACB符号生成回路
3200の各構成要素について説明する。
【0172】ACB符号生成回路3200の構成と、図
4に示したACB符号生成回路1200の構成との相違
点は、図4のACB遅延探索範囲制御回路1250を第
2のACB遅延探索範囲制御回路3250とし、図4の
ACB符号化回路1220を第2のACB符号化回路3
220としたことであり、他の各構成要素は結線の仕方
を除いてACB符号生成回路1200と同様である。し
たがって、上記相違点についてのみ説明する。
【0173】第2のACB遅延探索範囲制御回路325
0は、ACB遅延記憶回路1230から出力される過去
の第1のACB遅延を入力し、ACB復号回路1510
から出力される(現在の)第1のACB遅延を入力す
る。次に、第2のACB遅延探索範囲制御回路3250
は、過去の第1のACB遅延と、現在の第1のACB遅
延とから、探索範囲制御値を計算する。ここで、第nフ
レーム第mサブフレームを簡単に時刻tで表すと、時刻
tにおける探索範囲制御値drange(t)は次式(8)により
計算される。
【0174】
【0175】ただし、T(A)lagは時刻tにおける第1の
ACB遅延を表し、αは係数(例えば、2)、Crangema
xは定数(例えば、4)である。これらの定数は、あらか
じめ得た多数のd(t)の平均値から決めることもでき
る。
【0176】また、d(t)を次式(9)により表すこともで
きる。
【0177】
【0178】ただし、Nrangeは定数(例えば、2)であ
り、w(k)は重み係数(例えば、w(1)=1.0, w(2)=0.
8)である。
【0179】第2のACB遅延探索範囲制御回路325
0は、上記計算により求めた探索範囲制御値を第2のA
CB符号化回路3220へ出力する。
【0180】第2のACB符号化回路3220は、第2
サブフレームにおいて、第2のACB遅延記憶回路12
40から出力される第2のACB遅延を入力し、重み付
け信号計算回路1210から出力される聴感重み付け音
声信号を入力し、第2のACB遅延探索範囲制御回路3
250から出力される探索範囲制御値を入力する。
【0181】第2のACB符号化回路3220は、第2
のACB遅延を中心とする、探索範囲制御値で規定され
る値の範囲内にある遅延について、聴感重み付け音声信
号から自己相関を計算し、自己相関が最大となる遅延を
選択し、選択された遅延を、第2のACB遅延とする。
なお、前記第1の実施例と同様に、自己相関の代りに、
正規化自己相関を用いるようにしてもよい。自己相関お
よび正規化自己相関の計算方法は、前記第1の実施例と
同様である。
【0182】次に、第2のACB符号化回路3220
は、上述した従来の技術と同様にして、図27に示す方
式BにおけるACB遅延とACB符号との対応関係を用
いて、第2のACB遅延に対応する第2のACB符号を
得る。そして、第2のACB符号を出力端子54を介し
て符号多重回路1020へ出力する。
【0183】第2のACB遅延記憶回路1240は、結
線の仕方を除いて上述した第1の実施例におけるそれと
同等である。ACB符号変換回路200から第1サブフ
レームにおいて出力される第2のACB遅延を入力端子
37を介して入力し、これを記憶保持する。そして、記
憶保持されている第2のACB遅延を第2サブフレーム
において第2のACB符号化回路3220へ出力する。
【0184】上記した第3の実施例において、第1の符
号列を第2の符号列へ変換する符号変換の方法につい
て、図6と、図20の流れ図を参照して説明しておく。
図20は、本発明に係る方法の第3の実施例の動作を説
明するための流れ図である。
【0185】符号分離回路1010で分離された第1の
符号列の符号(LP係数符号)から第1のLP係数を得
る(ステップS301)。音声復号回路1500では、
前記第1の実施例と同様、第1の符号列から励振信号の
情報を得、励振信号の情報から、励振信号を得る(ステ
ップS302、S303)、音声復号回路1500で
は、第1のLP係数をもつ合成フィルタ1580を、得
られた励振信号により駆動することによって、音声信号
s(n)を生成する(ステップS304)。励振信号の情
報に含まれる第1のACB遅延を順次記憶し、あらかじ
め定められたサブフレーム数分の第1のACB遅延を保
持する(ステップS305)。
【0186】サブフレーム毎に第2の符号列におけるA
CB遅延の符号に対応する第2のACB遅延を順次記憶
し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第2のA
CB遅延を保持する(ステップS306)。
【0187】ACB符号生成回路3200では、記憶保
持されている過去の第1のACB遅延および現サブフレ
ームの第1のACB遅延に対して連続するサブフレーム
の第1のACB遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値
を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブ
フレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値と
する(ステップS307)。
【0188】ACB符号生成回路3200では、フレー
ムにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過
去に求められて記憶保持されている第2のACB遅延と
前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延
から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延
を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する
符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符
号として出力する(ステップS308)。
【0189】ACB符号変換回路200では、前記フレ
ームにおける少なくとも一つのサブフレーム(例えば第
1フレーム)において、第1のACB遅延とそれに対応
する第1の遅延符号との関係と、第2のACB遅延とそ
れに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、第
1のACB遅延を第2のACB遅延に対応付けることに
よって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への
変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列におけ
るACB遅延の符号として出力する(ステップS30
9)。ACB符号変換回路200から第2のACB遅延
(B)lagはACB符号生成回路3200に供給され、
ステップS306で記憶保持される。
【0190】切替器62は、ACB符号変換回路200
から出力されるACB遅延の符号と、ACB符号生成回
路3200から出力されるACB遅延の符号を切替えて
符号多重回路1020に出力する(ステップS31
0)。
【0191】[実施例4]次に、図1を参照して、本発
明に係る符号変換装置の第4の実施例を説明する。前述
したように、この第4の実施例の説明では、第1の実施
例で参照された図1が用いられる。第4の実施例と前記
第1の実施例との構成上の相違点は、ACB符号生成回
路1200をACB符号生成回路4200とした点であ
る。
【0192】図1のACB符号生成回路1200の構成
を示した図4と、図8に示すACB符号生成回路420
0の構成との相違点は、図4におけるACB遅延探索範
囲制御回路1250を、図8の第3のACB遅延探索範
囲制御回路4250とし、図4におけるACB符号化回
路1220を、図8の第3のACB符号化回路4220
で構成した点であり、他の各構成要素は結線の仕方を除
いてACB符号生成回路1200と同様である。
【0193】以下では、図8を参照して、第4の実施例
における第3のACB遅延探索範囲制御回路4250
と、第2のACB符号化回路4220について説明す
る。第3のACB遅延探索範囲制御回路4250は、A
CB復号回路1510から出力される(現在の)第1の
ACB遅延を入力し、ACB遅延記憶回路1230から
出力される過去の第1のACB遅延を入力し、第2のA
CB遅延記憶回路1240から出力される過去の第2の
ACB遅延を入力する。
【0194】第3のACB遅延探索範囲制御回路425
0は、第1サブフレームにおいては、過去の第1のAC
B遅延と、過去の第2のACB遅延とから、探索範囲制
御値を計算する。ここで、第nフレーム第mサブフレー
ムを簡単に時刻tで表すと、時刻tおける探索範囲制御
値drange(t)は次式(10)により計算される。
【0195】
【0196】ただし、T(A)lagは時刻tにおける第1の
ACB遅延、T(B)lagは時刻tにおける第2のACB遅
延を表し、α1は係数(例えば、2)、Crangemax1は定
数(例えば、4)である。これらの定数は、あらかじめ
得た多数のd(t)の平均値から決めることもできる。ま
た、d(t)を次式(11)により表すこともできる。
【0197】
【0198】ただし、Nrange1は定数(例えば、2)で
あり、w1(k)は重み係数(例えば、w1(1)=1.0, w1(2)
=0.8)である。
【0199】第3のACB遅延探索範囲制御回路425
0は、第2サブフレームにおいては、過去の第1のAC
B遅延と、現在の第1のACB遅延とから、探索範囲制
御値を計算する。時刻tにおける探索範囲制御値drang
e(t)は次式(12)により計算される。
【0200】
【0201】ただし、α2は係数(例えば、2)、Crang
emax2は定数(例えば、4)である。これらの定数は、同
様に、あらかじめ得た多数のd(t)の平均値から決める
こともできる。また、d(t)を次式(13)により表すこと
もできる。
【0202】
【0203】ただし、Nrange2は定数(例えば、2)で
あり、w2(k)は重み係数(例えば、w2(1)=1.0, w2(2)
=0.8)である。
【0204】第3のACB遅延探索範囲制御回路425
0は、最後に、上記計算により求めた探索範囲制御値を
第3のACB符号化回路4220へ出力する。
【0205】第3のACB符号化回路4220は、重み
付け信号計算回路1210から出力される聴感重み付け
音声信号を入力し、ACB復号回路1510から出力さ
れる第1のACB遅延を入力端子72を介して入力し、
第2のACB遅延記憶回路1240から出力される過去
の第2のACB遅延を入力し、第3のACB遅延探索範
囲制御回路4250から出力される探索範囲制御値を入
力する。
【0206】第3のACB符号化回路4220は、第1
サブフレームにおいて、第1のACB遅延を中心とす
る、探索範囲制御値で規定される値の範囲内にある遅延
について、聴感重み付け音声から自己相関を計算し、自
己相関が最大となる遅延を選択し、この選択された遅延
を第2のACB遅延とする。
【0207】第3のACB符号化回路4220は、第2
サブフレームにおいて、過去の第2のACB遅延を中心
とする、探索範囲制御値で規定される値の範囲内にある
遅延について、聴感重み付け音声から自己相関を計算
し、自己相関が最大となる遅延を選択し、この選択され
た遅延を第2のACB遅延とする。ここで、上述した第
1の実施例と同様に、自己相関の代りに正規化自己相関
を用いてもよい。自己相関および正規化自己相関の計算
方法は第1の実施例と同様である。
【0208】次に、第3のACB符号化回路4220
は、上述した従来の技術と同様にして、図27に示す方
式BにおけるACB遅延とACB符号との対応関係を用
いて、第2のACB遅延に対応する第2のACB符号を
得る。そして、第2のACB符号を出力端子54を介し
て符号多重回路1020へ出力し、第2のACB遅延を
第2のACB遅延記憶回路1240へ出力する。
【0209】上記した第4の実施例において、第1の符
号列を第2の符号列へ変換する符号変換の方法につい
て、図1、図8と、図21の流れ図を参照して説明して
おく。図21は、本発明に係る方法の第4の実施例の動
作を説明するための流れ図である。
【0210】符号分離回路1010で分離された第1の
符号列の符号(LP係数符号)から第1のLP係数を得
る(ステップS401)。音声復号回路1500では、
第1の符号列から励振信号の情報を得、励振信号の情報
から、励振信号を得る。(ステップS402、S40
3)、音声復号回路1500では、第1のLP係数をも
つ合成フィルタを、得られた励振信号により駆動するこ
とによって、音声信号s(n)を生成する(ステップS4
04)。
【0211】励振信号の情報に含まれる第1のACB遅
延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数
分の第1のACB遅延を保持する(ステップS40
5)。サブフレーム毎に第2の符号列におけるACB遅
延の符号に対応する第2のACB遅延を順次記憶し、あ
らかじめ定められたサブフレーム数分の第2のACB遅
延を保持する(ステップS406)。
【0212】ACB符号生成回路4200では、フレー
ムにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、記
憶保持されている第1のACB遅延と記憶保持されてい
る第2のACB遅延との差分の絶対値を、保持されてい
る全ての第1のACB遅延および前記第2のACB遅延
について同じサブフレームに対応するものどうしで計算
し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレー
ム数分について加算した値を、探索範囲制御値とし、他
のサブフレームでは、記憶保持されている過去の第1の
ACB遅延および現サブフレームの前記第1のACB遅
延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コ
ードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計
算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレ
ーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする
(ステップS407)。
【0213】ACB符号生成回路4200では、フレー
ムにおける少なくとも一つのサブフレームでは、第1の
ACB遅延と上記探索範囲制御値により規定される範囲
内にある遅延から音声信号s(n)を用いて第2のAC
B遅延を選択し、前記第2のACB遅延に対応する符号
を第2の符号列におけるACB遅延の符号として出力す
る(ステップS408−1)。
【0214】ACB符号生成回路4200は、他のサブ
フレームでは、過去に求められて記憶保持されている第
2のACB遅延と前記探索範囲制御値により規定される
範囲内にある遅延から音声信号s(n)を用いて第2の
ACB遅延を選択し、前記第2のACB遅延に対応する
符号を第2の符号列におけるACB遅延の符号として出
力する(ステップS408−2)。
【0215】[実施例5]図9は、本発明に係る符号変
換装置の第5の実施例の構成を示す図である。図9にお
いては、符号変換後の符号に対応するLP係数と、音声
信号(復号音声)とから、ACB符号、FCB符号およ
びゲイン符号を求める構成である。
【0216】この第5の実施例と、図1に示した第1の
実施例の構成との相違点は、図1のFCB符号変換回路
300およびゲイン符号変換回路400が削除されてお
り、ACB符号生成回路1200をACB符号生成回路
5200で構成し、インパルス応答計算回路5120、
FCB符号生成回路5300、ゲイン符号生成回路54
00、第2の励振信号計算回路5610および第2の励
振信号記憶回路5620が付加されている点である。以
下では、図1に示す要素と同一または同等の要素の説明
は省略し、主に、前述した相違点について説明する。な
お、後述する第8の実施例において、ACB符号生成回
路5200を、ACB符号生成回路8200とした点
が、本実施例との相違点であるため、この参照符号82
00も併せて示し、図9はこれら2つの実施例の説明で
共用される。
【0217】ACB符号生成回路5200は、LSP−
LPC変換回路1110から第1のLP係数と第2のL
P係数とを入力し、音声復号回路1500から第1のA
CB符号に対応する第1のACB遅延と復号音声とを入
力し、インパルス応答計算回路5120からインパルス
応答信号を入力し、第2の励振信号記憶回路5620に
記憶保持される過去の第2の励振信号を入力する。
【0218】ACB符号生成回路5200は、復号音声
と第1のLP係数および第2のLP係数とから第1の目
標信号を計算する。
【0219】次に、ACB符号生成回路5200は、過
去の第2の励振信号とインパルス応答信号と第1の目標
信号とから、第2のACB遅延と第2のACB信号およ
び最適ACBゲインを求める。
【0220】そして、ACB符号生成回路5200は、
第1の目標信号をFCB符号生成回路5300とゲイン
符号生成回路5400とへ出力し、最適ACBゲインを
FCB符号生成回路5300へ出力し、第2のACB信
号をFCB符号生成回路5300とゲイン符号生成回路
5400と第2の励振信号計算回路5610とへ出力
し、第2のACB遅延に対応する、方式Bにより復号可
能な符号を、第2のACB符号として符号多重回路10
20へ出力する。
【0221】インパルス応答計算回路5120は、LS
P−LPC変換回路1110から出力される第1のLP
係数と第2のLP係数を入力し、第1のLP係数と第2
のLP係数とを用いて聴感重み付け合成フィルタを構成
する。そして、インパルス応答計算回路5120は、聴
感重み付け合成フィルタのインパルス応答信号をACB
符号生成回路5200とFCB符号生成回路5300と
ゲイン符号生成回路5400とへ出力する。ここで、聴
感重み付け合成フィルタW(z)の伝達関数は次式(14)によ
り表される。
【0222】
【0223】ただし、
【0224】は、第2のLP係数α2,i,i=1,…,Pをも
つ線形予測フィルタの伝達関数である。
【0225】FCB符号生成回路5300は、ACB符
号生成回路5200から出力される第1の目標信号と第
2のACB信号と最適ACBゲインとを入力し、インパ
ルス応答計算回路5120から出力されるインパルス応
答信号を入力する。
【0226】FCB符号生成回路5300は、第1の目
標信号と第2のACB信号と最適ACBゲインとインパ
ルス応答信号とから第2の目標信号を計算する。
【0227】次に、FCB符号生成回路5300は、第
2の目標信号と、FCB符号生成回路5300が内蔵す
るテーブルに格納されたFCB信号と、インパルス応答
信号とから、第2の目標信号との距離が最小となるFC
B信号を求める。
【0228】そして、FCB符号生成回路5300は、
FCB信号に対応する、方式Bにより復号可能な符号
を、第2のFCB符号として符号多重回路1020へ出
力し、FCB信号を、第2のFCB信号としてゲイン符
号生成回路5400と第2の励振信号計算5610とへ
出力する。
【0229】ゲイン符号生成回路5400は、ACB符
号生成回路5200から出力される第1の目標信号と第
2のACB信号とを入力し、FCB符号生成回路530
0から出力される第2のFCB信号を入力し、インパル
ス応答計算回路5120から出力されるインパルス応答
信号を入力する。
【0230】ゲイン符号生成回路5400は、第1の目
標信号と第2のACB信号と第2のFCB信号とインパ
ルス応答信号と、ゲイン符号生成回路5400が内蔵す
るテーブルに格納されたACBゲインとFCBゲインと
から計算される、第1の目標信号と再構成音声との重み
付け自乗誤差を最小にするACBゲインとFCBゲイン
とを求める。そして、ゲイン符号生成回路5400は、
ACBゲインおよびFCBゲインに対応する、方式Bに
より復号可能な符号を、第2のゲイン符号として符号多
重回路1020へ出力し、ACBゲインおよびFCBゲ
インを、各々第2のACBゲインおよび第2のFCBゲ
インとして第2の励振信号計算回路5610へ出力す
る。
【0231】第2の励振信号計算回路5610は、AC
B符号生成回路5200から出力される第2のACB信
号を入力し、FCB符号生成回路5300から出力され
る第2のFCB信号を入力し、ゲイン符号生成回路54
00から出力される第2のACBゲインと第2のFCB
ゲインとを入力する。
【0232】第2の励振信号計算回路5610は、第2
のACB信号に第2のACBゲインを乗じて得た信号
と、第2のFCB信号に第2のFCBゲインを乗じて得
た信号と、を加算して第2の励振信号を得る。そして第
2の励振信号を第2の励振信号記憶回路5620へ出力
する。
【0233】第2の励振信号記憶回路5620は、第2
の励振信号計算回路5610から出力される第2の励振
信号を入力し、これを記憶保持する。そして、過去に入
力されて記憶保持されている第2の励振信号をACB符
号生成回路5200へ出力する。
【0234】ACB符号生成回路5200とFCB符号
生成回路5300とゲイン符号化回路5400の詳細な
構成を以下に説明する。
【0235】図10は、ACB符号生成回路5200の
構成を示す図である。図10を参照して、ACB符号生
成回路5200の各構成要素について説明する。
【0236】図10を参照すると、ACB符号生成回路
5200は、図4に示したACB符号生成回路1200
の構成と比較して、図4の重み付け信号計算回路121
0とACB符号化回路1220に代りに、目標信号計算
回路5210と第4のACB符号化回路5220とを備
えており、他の各構成要素はACB符号生成回路120
0におけるそれらと同様であるため、以下では、ACB
符号生成回路5200について、ACB符号生成回路1
200との相違点について説明する。
【0237】目標信号計算回路5210は、合成フィル
タ1580から出力される復号音声を入力端子57を介
して入力し、LSP−LPC変換回路1110から出力
される第1のLP係数と第2のLP係数とを、各々入力
端子36と入力端子35とを介して入力する。
【0238】まず、目標信号計算回路5210は、第1
のLP係数を用いて、聴感重み付けフィルタを構成す
る。そして、復号音声により聴感重み付けフィルタを駆
動して聴感重み付け音声信号を生成する。ここで、聴感
重み付けフィルタの伝達関数は、重み付け信号計算回路
1210におけるそれと同様に、W(z)で表される。
【0239】次に、目標信号計算回路5210は、第1
のLP係数と第2のLP係数とを用いて、聴感重み付け
合成フィルタを構成する。そして、目標信号計算回路5
210は、聴感重み付け合成フィルタの零入力応答を聴
感重み付け音声信号から減算して得られる第1の目標信
号を、第4のACB符号化回路5220へ出力するとと
もに、第2の目標信号計算回路5310とゲイン符号化
回路5410とへ出力端子78を介して出力する。ここ
で、聴感重み付け合成フィルタの伝達関数は次式(16)に
より表される。
【0240】
【0241】第4のACB符号化回路5220は、目標
信号計算回路5210から出力される第1の目標信号を
入力し、ACB復号回路1510から出力される第1の
ACB遅延を入力端子58を介して入力し、ACB遅延
探索範囲制御回路1250から出力される探索範囲制御
値を入力し、インパルス応答計算回路5120から出力
されるインパルス応答信号を入力端子74を介して入力
し、第2の励振信号記憶回路5620から出力される過
去の第2の励振信号を入力端子75を介して入力する。
【0242】第4のACB符号化回路5220は、過去
の第2の励振信号から遅延kで切り出された信号とイン
パルス応答信号との畳み込みにより、フィルタ処理され
た遅延kの過去の励振信号y(n)、n=0,…,L
(B)sfr−1を計算する。
【0243】次に、第4のACB符号化回路5220
は、第1のACB遅延を中心とする、探索範囲制御値で
規定される値の範囲内にある遅延kについて、yk(n)と
第1の目標信号x(n)とから正規化相互相関を計算し、
正規化相互相関が最大となる遅延を選択する。これは、
x(n)とyk(n)との自乗誤差が最小となる遅延を選択す
ることに対応する。選択された遅延を第2のACB遅延
とし、過去の第2の励振信号から第2のACB遅延で切
り出された信号を第2のACB信号v(n)とする。ここ
で、正規化相互相関Rxy(k)は次式(17)により表され
る。
【0244】
【0245】また、第4のACB符号化回路5220
は、第2のACB信号から最適ACBゲインgを次式
(18)により計算する。
【0246】
【0247】最後に、第4のACB符号化回路5220
は、上述した従来の技術と同様にして、図27に示す方
式BにおけるACB遅延とACB符号との対応関係を用
いて、第2のACB遅延に対応する、方式Bにより復号
可能な符号を求め、これを第2のACB符号として出力
端子54を介して符号多重回路1020へ出力する。ま
た、第4のACB符号化回路5220は、第2のACB
遅延を第2のACB遅延記憶回路1240へ出力し、第
2のACB信号を第2の目標信号計算回路5310(図
11参照)とゲイン符号化回路5410(図12参照)
と第2の励振信号計算回路5610とへ出力端子76を
介して出力し、最適ACBゲインを第2の目標信号計算
回路5310へ出力端子77を介して出力する。なお、
第2のACB遅延を求める方法、第2のACB信号を計
算する方法および最適ACBゲインを計算する方法の詳
細については、「文献3」の第3.7節の記載が参照され
る。以上によりACB符号生成回路5200の説明を終
える。
【0248】図11は、FCB符号生成回路5300の
構成を示す図である。図11を参照して、FCB符号生
成回路5300の各構成要素について説明する。
【0249】第2の目標信号計算回路5310は、目標
信号計算回路5210から出力される第1の目標信号を
入力端子81を介して入力し、インパルス応答計算回路
5120から出力されるインパルス応答信号を入力端子
84を介して入力し、第4のACB符号化回路5220
から出力される第2のACB信号と最適ACBゲインと
を各々入力端子83と82を介して入力する。
【0250】第2の目標信号計算回路5310は、第2
のACB信号とインパルス応答信号との畳み込みによ
り、フィルタ処理された第2のACB信号y(n)、n=
0,…,L(B)sfr−1を計算し、y(n)に最適ACB
ゲインを乗じて得られる信号を第1の目標信号から減算
して第2の目標信号x'(n)を得る。
【0251】そして、第2の目標信号計算回路5310
は、第2の目標信号をFCB符号化回路5320へ出力
する。
【0252】FCB符号化回路5320は、第2の目標
信号計算回路5310から出力される第2の目標信号を
入力し、インパルス応答計算回路5120から出力され
るインパルス応答信号を入力端子84を介して入力す
る。FCB符号化回路5320は、複数のFCB信号が
格納されたテーブルを内蔵しており、FCB信号をテー
ブルから順次読み出し、FCB信号とインパルス応答信
号との畳み込みにより、フィルタ処理されたFCB信号
z(n)、n=0,…,L(B)sfr−1を順次計算する。
【0253】次に、FCB符号化回路5320は、z
(n)と第2の目標信号x'(n)とから正規化相互相関を
順次計算し、正規化相互相関が最大となるFCB信号を
選択する。これは、x'(n)とz(n)との自乗誤差が最
小となるFCB信号を選択することに対応する。ここ
で、正規化相互相関Rxy(k)は次式(19)により表され
る。
【0254】
【0255】選択されたFCB信号を第2のFCB信号
c(n)とする。そして、FCB符号化回路5320は、
第2のFCB信号に対応する、方式Bにより復号可能な
符号を、第2のFCB符号として符号多重回路1020
へ出力端子55を介して出力し、第2のFCB信号をゲ
イン符号化回路5410と第2の励振信号計算回路56
10とへ出力端子85を介して出力する。
【0256】なお、上述した第1の実施例における第1
のFCB信号と同様に、FCB信号の表現方法について
は、複数のパルスから成り、パルス位置とパルス極性に
より規定されるマルチパルス信号により、FCB信号を
効率的に表現する方法を用いることもでき、この場合に
は、第2のFCB符号はパルス位置とパルス極性とに対
応する。ここで、FCB信号をマルチパルスで表現した
場合の符号化方法の詳細については、「文献3」の第3.
8節の記載が参照できる。以上によりFCB符号生成回
路5300の説明を終える。
【0257】図12は、ゲイン符号生成回路5400の
構成を示す図である。図12を参照して、ゲイン符号生
成回路5400の構成要素である、ゲイン符号化回路5
410について説明する。
【0258】ゲイン符号化回路5410は、目標信号計
算回路5210から出力される第1の目標信号を入力端
子93を介して入力し、第4のACB符号化回路522
0から出力される第2のACB信号を入力端子92を介
して入力し、FCB符号化回路5320から出力される
第2のFCB信号を入力端子91を介して入力し、イン
パルス応答計算回路5120から出力されるインパルス
応答信号を入力端子94を介して入力する。
【0259】ゲイン符号化回路5410は、複数のAC
Bゲインと複数のFCBゲインとが格納されたテーブル
(不図示)を内蔵しており、ACBゲインとFCBゲイ
ンをテーブルから順次読み出し、第2のACB信号と第
2のFCB信号とインパルス応答信号とACBゲインと
FCBゲインとから重み付け再構成音声を順次計算し、
重み付け再構成音声と、第1の目標信号との重み付け自
乗誤差を順次計算し、重み付け自乗誤差を最小にするA
CBゲインとFCBゲインを選択する。ここで、重み付
け自乗誤差Eは次式(20)により表される。
【0260】
【0261】ただし、^gpと^gcは、各々ACBゲイ
ンとFCBゲインである。また、y(n)はフィルタ処理
された第2のACB信号であり、第2のACB信号とイ
ンパルス応答信号との畳み込みにより得られ、z(n)は
フィルタ処理された第2のFCB信号であり、第2のF
CB信号とインパルス応答信号との畳み込みにより得ら
れる。なお、重み付け再構成音声は次式(21)により表さ
れる。
【0262】
【0263】最後に、ゲイン符号化回路5410は、A
CBゲインおよびFCBゲインに対応する、方式Bによ
り復号可能な符号を、第2のゲイン符号として出力端子
56を介して符号多重回路1020へ出力し、ACBゲ
インおよびFCBゲインを、各々第2のACBゲインお
よび第2のFCBゲインとして出力端子95と96を介
して第2の励振信号計算回路5610へ出力する。以上
によりゲイン符号生成回路5400の説明を終える。
【0264】上記した第5の実施例において、第1の符
号列を第2の符号列へ変換する符号変換の方法につい
て、図9、図10と、図22の流れ図を参照して説明し
ておく。図22は、本発明に係る方法の第5の実施例の
動作を説明するための流れ図である。
【0265】符号分離回路1010で分離された第1の
符号列の符号(LP係数符号)から第1のLP係数を得
る(ステップS501)。音声復号回路1500では、
第1の符号列から励振信号の情報を得、励振信号の情報
から、励振信号を得る(ステップS502、S50
3)。音声復号回路1500では、第1のLP係数をも
つ合成フィルタを、得られた励振信号により駆動するこ
とによって、音声信号s(n)を生成する(ステップS5
04)。
【0266】LP係数符号変換回路1100で第1のL
P係数から第2のLP係数を得る(ステップS50
5)。
【0267】ACB符号生成回路5200では、得られ
た励振信号の情報に含まれる第1のACB遅延を記憶保
持する(ステップS506)。
【0268】ACB符号生成回路5200では、第2の
符号列におけるACB遅延の符号に対応する第2のAC
B遅延を記憶保持する(ステップS507)。
【0269】ACB符号生成回路5200では、記憶保
持されている第1のACB遅延と、記憶保持されている
第2のACB遅延とから探索範囲制御値を計算し(ステ
ップS508)、第1のACB遅延と前記探索範囲制御
値により規定される範囲内にある遅延について、過去に
計算されて記憶保持されている第2の励振信号からAC
B信号を順次生成する(ステップS509−1)。
【0270】ACB符号生成回路5200では、ACB
信号により第2のLP係数をもつ合成フィルタを駆動す
ることで、順次生成される第1の再構成音声信号と前記
音声信号とを用いてACB信号と第2のACB遅延を選
択し、第2のACB遅延に対応する符号を第2の符号列
におけるACB遅延の符号として出力する(ステップS
509−2)。
【0271】第2の励振信号計算回路5610では、選
択されたACB信号から第2の励振信号を得、第2の励
振信号を記憶保持する(ステップS510)。
【0272】[実施例6]図13は、本発明に係る符号
変換装置の第6の実施例の構成を示す図である。図13
においては、ACB符号変換回路200から出力される
第2のACB符号と、ACB符号生成回路5200から
出力される第2のACB符号と、を選択する構成であ
る。図13を参照すると、第6の実施例が、図9に示し
た構成と相違する点は、ACB符号変換回路200およ
び第2の切替器62が付加されている点である。以下で
は、図9に示す要素と同一または同等の要素の説明は省
略する。
【0273】図13において、ACB符号変換回路20
0は、図26に示した従来の技術のACB符号変換回路
200と同等のものからなり、例えば第1サブフレーム
において、第2のACB符号を求め、第2のACB符号
を切替器62へ出力する。
【0274】ACB符号生成回路5200は、例えば第
2サブフレームにおいて、第2のACB遅延を求め、第
2のACB遅延に対応する、第2のACB符号を切替器
62へ出力する。
【0275】切替器62は、第1サブフレームにおい
て、ACB符号変換回路200から出力される第2のA
CB符号を入力し、第2サブフレームにおいて、ACB
符号生成回路5200から出力される第2のACB符号
を入力し、第2のACB符号を符号多重回路1020へ
出力する。
【0276】上記した第6の実施例において、第1の符
号列を第2の符号列へ変換する符号変換の方法につい
て、図10、図13と、図23の流れ図を参照して説明
しておく。図23は、本発明に係る方法の第6の実施例
の動作を説明するための流れ図である。
【0277】符号分離回路1010で分離された第1の
符号列の符号(LP係数符号)から第1のLP係数を得
る(ステップS601)。音声復号回路1500では、
第1の符号列から励振信号の情報を得、励振信号の情報
から、励振信号を得る(ステップS602、S60
3)。音声復号回路1500では、第1のLP係数をも
つ合成フィルタを、得られた励振信号により駆動するこ
とによって、音声信号s(n)を生成する(ステップS6
04)。LP係数符号変換回路1100で第1のLP係
数から第2のLP係数を得る(ステップS605)。
【0278】サブフレーム毎に、前記励振信号の情報に
含まれる第1のACB遅延を順次記憶し、あらかじめ定
められたサブフレーム数分の前記第1のACB遅延を保
持する(ステップS606)。
【0279】前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列
における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の
適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めら
れたサブフレーム数分の前記第2のACB遅延を保持す
る(ステップS607)。
【0280】ACB符号生成回路5200では、記憶保
持されている前記第1のACB遅延と、記憶保持されて
いる前記第2のACB遅延との差分の絶対値を、保持さ
れている全ての前記第1のACB遅延および第2のAC
B遅延について同じサブフレームに対応するものどうし
で計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブ
フレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制御
値とする(ステップS608)。
【0281】フレームにおける少なくとも一つのサブフ
レームにおいて、前記第1のACB遅延と前記探索範囲
制御値により規定される範囲内にある遅延について、過
去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から
ACB信号を順次生成し(ステップS609−1)、生
成されたACB信号により前記第2のLP係数をもつ合
成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構
成音声信号と前記音声信号とを用いてACB信号と第2
のACB遅延を選択し、前記第2のACB遅延に対応す
る符号を第2の符号列におけるACB遅延の符号として
出力する(ステップS609−2)。
【0282】ACB符号変換回路200では、フレーム
における少なくとも一つのサブフレームにおいて、第1
のACB遅延を基準として第2のACB遅延を選択す
る。すなわち、第1のACB遅延とそれに対応する第1
の遅延符号との関係と、第2のACB遅延とそれに対応
する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の
ACB遅延を前記第2のACB遅延に対応付けることに
よって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への
変換を行い、第2の遅延符号を第2の符号列におけるA
CB遅延の符号として出力する(ステップS610)。
【0283】前記選択された適応コードブック信号から
第2の励振信号を得、前記第2の励振信号を記憶保持す
る(ステップS611)。
【0284】ACB符号変換回路200とACB符号生
成回路5200からの出力を切替器62で切替えて符号
多重回路1020に出力する(ステップS611)。
【0285】[実施例7]図14は、本発明に係る符号
変換装置の第7の実施例の構成を示す図である。図14
においては、ACB符号変換回路200から出力される
第2のACB符号と、ACB符号生成回路7200から
出力される第2のACB符号と、を選択する構成であ
る。ここで、ACB符号変換回路200は、上述した第
3の実施例におけるそれと同等であり、前記第6の実施
例との構成上の相違点は、ACB符号生成回路5200
を、ACB符号生成回路7200で構成した点である。
以下にACB符号生成回路7200の構成を説明する。
【0286】ACB符号生成回路7200は、ACB符
号変換回路200から出力される第2のACB遅延を入
力し、LSP−LPC変換回路1110から第1のLP
係数と第2のLP係数とを入力し、音声復号回路150
0から第1のACB遅延と復号音声とを入力し、インパ
ルス応答計算回路5120からインパルス応答信号を入
力し、第2の励振信号記憶回路5620に記憶保持され
ている過去の第2の励振信号を入力する。
【0287】ACB符号生成回路7200は、復号音声
と第1のLP係数および第2のLP係数とから第1の目
標信号を計算する。
【0288】次に、ACB符号生成回路7200は、第
1サブフレームにおいて、第2のACB遅延と過去の第
2の励振信号とインパルス応答信号とから、第2のAC
B信号および最適ACBゲインを求め、第2のACB遅
延を記憶保持する。
【0289】ACB符号生成回路7200は、第2サブ
フレームでは、記憶保持されている第2のACB遅延と
過去の第2の励振信号とインパルス応答信号と第1の目
標信号とから、第2のACB遅延と第2のACB信号お
よび最適ACBゲインを求める。
【0290】そして、ACB符号生成回路7200は、
第1の目標信号をFCB符号生成回路5300とゲイン
符号生成回路5400とへ出力し、最適ACBゲインを
FCB符号生成回路5300へ出力し、第2のACB信
号をFCB符号生成回路5300とゲイン符号生成回路
5400と第2の励振信号計算回路5610とへ出力す
る。また、ACB符号生成回路7200は、第2サブフ
レームにおいて、第2のACB遅延に対応する、方式B
により復号可能な符号を、第2のACB符号として切替
器62へ出力する。
【0291】図15は、ACB符号生成回路7200の
構成を示す図である。図15を参照して、ACB符号生
成回路7200の各構成要素について説明する。
【0292】ACB符号生成回路7200の構成と、図
10に示すACB符号生成回路5200の構成との相違
点は、図10のACB遅延探索範囲制御回路1250を
第2のACB遅延探索範囲制御回路3250とし、第4
のACB符号化回路5220を第5のACB符号化回路
7220で構成した点であり、他の各構成要素は結線の
仕方を除いてACB符号生成回路5200におけるそれ
らと同様であり、また、第2のACB遅延探索範囲制御
回路3250は、図7に示す第3の実施例におけるそれ
と同等である。以下、第5のACB符号化回路7220
について説明する。
【0293】第5のACB符号化回路7220は、目標
信号計算回路5210から出力される第1の目標信号を
入力し、第2のACB遅延探索範囲制御回路3250か
ら出力される探索範囲制御値を入力し、インパルス応答
計算回路5120から出力されるインパルス応答信号を
入力端子74を介して入力し、第2の励振信号記憶回路
5620から出力される過去の第2の励振信号を入力端
子75を介して入力する。さらに、第5のACB符号化
回路7220は、第1のサブフレームでは、ACB符号
変換回路200から出力される第2のACB遅延を入力
端子37を介して入力し、第2サブフレームでは、第2
のACB遅延記憶回路1240から出力される過去の第
2のACB遅延を入力する。
【0294】第5のACB符号化回路7220は、第1
のサブフレームにおいて、過去の第2の励振信号から第
2のACB遅延で切り出された信号を第2のACB信号
v(n)とする。また、第5のACB符号化回路7220
は、第2のACB信号から最適ACBゲインgを計算
する。
【0295】第5のACB符号化回路7220は、第2
のサブフレームでは、まず、過去の第2の励振信号から
遅延kで切り出された信号とインパルス応答信号との畳
み込みにより、フィルタ処理された遅延kの過去の励振
信号yk(n),n=0,…,L(B sfr-1を計算する。
【0296】次に、第5のACB符号化回路7220
は、過去の第2のACB遅延を中心とする、探索範囲制
御値で規定される値の範囲内にある遅延kについて、y
k(n)と第1の目標信号x(n)とから正規化相互相関を計
算し、正規化相互相関が最大となる遅延を選択する。こ
れは、x(n)とyk(n)との自乗誤差が最小となる遅延を
選択することに対応する。選択された遅延を第2のAC
B遅延とし、過去の第2の励振信号から第2のACB遅
延で切り出された信号を第2のACB信号v(n)とす
る。
【0297】また、第5のACB符号化回路7220
は、第2のACB信号から最適ACBゲインgpを計算
する。
【0298】最後に、第5のACB符号化回路7220
は、上述した従来の技術と同様にして、図27に示す方
式BにおけるACB遅延とACB符号との対応関係を用
いて、第2のACB遅延に対応する、方式Bにより復号
可能な符号を求め、これを第2のACB符号として出力
端子54を介して切替器62へ出力する。
【0299】また、第5のACB符号化回路7220
は、第2のACB信号を第2の目標信号計算回路531
0とゲイン符号化回路5410と第2の励振信号計算回
路5610とへ出力端子76を介して出力し、最適AC
Bゲインを第2の目標信号計算回路5310へ出力端子
77を介して出力する。以上により図15の説明を終え
る。これで第7の実施例の説明を終える。
【0300】上記した第7の実施例において、第1の符
号列を第2の符号列へ変換する符号変換の方法につい
て、図14、図15と、図24の流れ図を参照して説明
しておく。図24は、本発明に係る方法の第7の実施例
の動作を説明するための流れ図である。
【0301】第1の符号列から第1のLP係数を得る
(ステップS701)。第1の符号列から励振信号の情
報を得、励振信号の情報から第1の励振信号を得、第1
のLP係数をもつフィルタを第1の励振信号により駆動
することによって音声信号を生成する(ステップS70
2〜S704)。LP係数符号変換回路1100で、第
1のLP係数から第2のLP係数を得る(ステップS7
05)。
【0302】ACB符号生成回路7200では、サブフ
レーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1のAC
B遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレー
ム数分の前記第1のACB遅延を保持する(ステップS
706)。サブフレーム毎に、前記第2の符号列におけ
るACB遅延の符号に対応する第2のACB遅延を順次
記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記
第2のACB遅延を保持する(ステップS707)。
【0303】ACB符号生成回路7200では、記憶保
持されている過去の第1のACB遅延および現サブフレ
ームの前記第1のACB遅延に対して、連続するサブフ
レームの前記第1のACB遅延の差分を計算し、前記差
分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値
を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範
囲制御値とする(ステップS708)。
【0304】前記フレームにおける少なくとも一つのサ
ブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持されて
いる前記第2のACB遅延と探索範囲制御値により規定
される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記
憶保持されている第2の励振信号からACB信号を順次
生成する(ステップS709−1)。
【0305】ACB符号生成回路7200では、ACB
信号により第2のLP係数をもつ合成フィルタを駆動す
ることで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音
声信号とを用いて、ACB信号と第2のACB遅延を選
択し、第2のACB遅延に対応する符号を第2の符号列
におけるACB遅延の符号として出力する(ステップS
709−2)。
【0306】ACB符号変換回路200は、前記フレー
ムにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前
記第1のACB遅延とそれに対応する第1の遅延符号と
の関係と、前記第2のACB遅延とそれに対応する第2
の遅延符号との関係とを利用して、前記第1のACB遅
延を前記第2のACB遅延に対応付けることによって前
記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行
い、前記第2の遅延符号を第2の符号列におけるACB
遅延の符号として出力する(ステップS710)。AC
B符号変換回路200から出力される第2のACB遅延
(B)lagはACB符号生成回路7200に供給される。
【0307】前記選択されたACB信号から第2の励振
信号計算回路5620で第2の励振信号を得、第2の励
振信号を記憶保持する(ステップS711)。
【0308】ACB符号変換回路200からの出力とA
CB符号生成回路7200からの出力を切替器62で切
替えて符号多重回路1020に供給する。
【0309】[実施例8]図9は、本発明に係る符号変
換装置の第8の実施例の構成を示す図である。前述した
ように、この実施例は、第5の実施例と図9を共用して
いる。この第8の実施例と、第5の実施例との構成上の
相違点は、ACB符号生成回路5200をACB符号生
成回路8200とした点である。以下にACB符号生成
回路8200の構成を説明する。
【0310】図16は、ACB符号生成回路8200の
構成を示す図である。図16を参照して、ACB符号生
成回路8200の各構成要素について説明する。
【0311】ACB符号生成回路8200の構成と、図
10に示したACB符号生成回路5200の構成との相
違点は、ACB遅延探索範囲制御回路1250を第3の
ACB遅延探索範囲制御回路4250とし、第4のAC
B符号化回路5220を第6のACB符号化回路822
0で構成した点であり、他の各構成要素は結線の仕方を
除いてACB符号生成回路5200におけるそれらと同
様であり、また、第3のACB遅延探索範囲制御回路4
250は、図8に示す第4の実施例におけるそれと同等
である。以下では、第6のACB符号化回路8220を
説明する。
【0312】第6のACB符号化回路8220は、目標
信号計算回路5210から出力される第1の目標信号を
入力し、ACB復号回路1510から出力される第1の
ACB遅延を入力端子58を介して入力し、第2のAC
B遅延記憶回路1240から出力される過去の第2のA
CB遅延を入力し、第3のACB遅延探索範囲制御回路
4250から出力される探索範囲制御値を入力し、イン
パルス応答計算回路5120から出力されるインパルス
応答信号を入力端子74を介して入力し、第2の励振信
号記憶回路5620から出力される過去の第2の励振信
号を入力端子75を介して入力する。
【0313】次に、第6のACB符号化回路8220
は、過去の第2の励振信号から遅延kで切り出された信
号とインパルス応答信号との畳み込みにより、フィルタ
処理された遅延kの過去の励振信号yk(n),n=0,…,L
(B)sfr-1を計算する。
【0314】第6のACB符号化回路8220は、第1
サブフレームにおいて、第1のACB遅延を中心とす
る、探索範囲制御値で規定される値の範囲内にある遅延
kについて、yk(n)と第1の目標信号x(n)とから正規化
相互相関を計算し、正規化相互相関が最大となる遅延を
選択する。これは、x(n)とyk(n)との自乗誤差が最小
となる遅延を選択することに対応する。
【0315】第6のACB符号化回路8220は、第2
サブフレームにおいて、過去の第2のACB遅延を中心
とする、探索範囲制御値で規定される値の範囲内にある
遅延kについて、yk(n)と第1の目標信号x(n)とから正
規化相互相関を計算し、正規化相互相関が最大となる遅
延を選択する。選択された遅延を第2のACB遅延と
し、このときの過去の第2の励振信号を第2のACB信
号v(n)とする。
【0316】また、第6のACB符号化回路8220
は、第2のACB信号から最適ACBゲインgpを計算
する。
【0317】最後に、第6のACB符号化回路8220
は、上述した従来の技術と同様にして、図27に示す方
式BにおけるACB遅延とACB符号との対応関係を用
いて、第2のACB遅延に対応する、方式Bにより復号
可能な符号を、第2のACB符号として出力端子54を
介して符号多重回路1020へ出力する。
【0318】また、第6のACB符号化回路8220
は、第2のACB遅延を第2のACB遅延記憶回路12
40へ出力し、第2のACB信号を第2の目標信号計算
回路5310とゲイン符号化回路5410と第2の励振
信号計算回路5610とへ出力端子76を介して出力
し、最適ACBゲインを第2の目標信号計算回路531
0へ出力端子77を介して出力する。以上により図16
の説明を終える。これで第8の実施例の説明を終える。
【0319】上記した第8の実施例において、第1の符
号列を第2の符号列へ変換する符号変換の方法につい
て、図9、図16と、図25の流れ図を参照して説明し
ておく。図25は、本発明に係る方法の第8の実施例の
動作を説明するための流れ図である。
【0320】第1の符号列から第1のLP係数を得る
(ステップS801)。第1の符号列から励振信号の情
報を得、励振信号の情報から第1の励振信号を得、第1
のLP係数をもつフィルタを第1の励振信号により駆動
することによって音声信号を生成する(ステップS80
2〜S804)。第1のLP係数から第2のLP係数を
得る(ステップS805)。
【0321】ACB符号生成回路8200では、サブフ
レーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1のAC
B遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレー
ム数分の前記第1のACB遅延を保持する(ステップS
806)。サブフレーム毎に、前記第2の符号列におけ
るACB遅延の符号に対応する第2のACB遅延を順次
記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記
第2のACB遅延を保持する(ステップS807)。
【0322】ACB符号生成回路8200では、フレー
ムにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、記
憶保持されている第1のACB遅延と記憶保持されてい
る第2のACB遅延との差分の絶対値を、保持されてい
る全ての前記第1のACB遅延および前記第2のACB
遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで
計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフ
レーム数分について加算した値を、探索範囲制御値と
し、フレーム内の他のサブフレームでは、記憶保持され
ている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフ
レームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連
続するサブフレームの前記第1のACB遅延の差分を計
算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係
数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した
値を、探索範囲制御値とする(ステップS808)。
【0323】ACB符号生成回路8200では、フレー
ムにおける少なくとも一つのサブフレームでは、第1の
ACB遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内に
ある遅延について、過去に計算されて記憶保持されてい
る第2の励振信号からACB信号を順次生成し(ステッ
プS809−1)、前記ACB信号により前記第2のL
P係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成さ
れる第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適
応コードブック信号と第2のACB遅延を選択し前記第
2のACB遅延に対応する符号を第2の符号列における
適応コードブック遅延の符号として出力する(ステップ
S809−2)。
【0324】ACB符号生成回路8200では、他のサ
ブフレームでは、過去に求められて記憶保持されている
第2のACB遅延と探索範囲制御値により規定される範
囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持さ
れている第2の励振信号からACB信号を順次生成し、
ACB信号により前記第2のLP係数をもつ合成フィル
タを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信
号と前記音声信号とを用いてACB信号と第2の適応コ
ードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック
遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コード
ブック遅延の符号として出力する(ステップS81
0)。選択されたACB信号から第2の励振信号計算回
路5610で第2の励振信号を得、第2の励振信号を記
憶保持する(ステップS611)。
【0325】上述した本発明の各実施例の符号変換装置
は、プログラム制御されるディジタル信号処理プロセッ
サ(DSP)等のコンピュータ制御で実現するようにして
もよい。以下のコンピュータプログラムの実施例9−1
6の処理は、それぞれ上記した実施例1−8に対応して
いる。
【0326】[実施例9]図17は本発明の第9の実施
例として、上記各実施例の符号変換処理をコンピュータ
で実現する場合の装置構成を模式的に示す図である。記
録媒体6から読み出されたプログラムを実行するコンピ
ュータ1において、第1の符号化復号装置により音声を
符号化して得た第1の符号を第2の符号化復号装置によ
り復号可能な第2の符号へ変換する符号変換処理を実行
するにあたり、記録媒体6には、(a)第1の符号列から
第1のLP係数を得る処理と、(b)第1の符号列から励
振信号の情報を得る処理と、(c)励振信号の情報から励
振信号を得る処理と、(d)第1のLP係数をもつフィル
タを励振信号により駆動することによって音声信号を生
成する処理と、(e)符号列を変換する時間単位であるフ
レームを分割したサブフレーム毎に、第1の適応コード
ブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフ
レーム数分の第1の適応コードブック遅延を保持する処
理と、(f)サブフレーム毎に、第2の適応コードブック
遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム
数分の第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(g)記憶保持されている第1の適応コードブック遅延と
記憶保持されている第2の適応コードブック遅延との差
分の絶対値を、保持されている全ての第1の適応コード
ブック遅延および第2の適応コードブック遅延について
同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、絶対
値に重み係数を乗じた値をサブフレーム数分について加
算した値を、探索範囲制御値とする処理、(h)第1の適
応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される
範囲内にある遅延について、音声信号から自己相関また
は正規化自己相関を計算し、自己相関または正規化自己
相関が最大となる遅延を選択し、選択された遅延を第2
の適応コードブック遅延とし、第2の適応コードブック
遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コード
ブック遅延の符号として出力する処理、を実行させるた
めのプログラムが記録されている。記録媒体6から該プ
ログラムを記録媒体読出装置5、インタフェース4を介
してメモリ3に読み出して実行する。上記プログラム
は、マスクROM等、フラッシュメモリ等の不揮発性メモ
リに格納してもよく、記録媒体は不揮発性メモリを含む
ほか、CD-ROM、FD、Digital VersatileDisk (DVD)、磁
気テープ(MT)、可搬型HDD等の媒体の他、例えばサー
バ装置からコンピュータで該プログラムを通信媒体伝送
する場合等、プログラムを担持する有線、無線で通信さ
れる通信媒体等も含む。
【0327】[実施例10]本発明の第10の実施例で
は、記録媒体6から読み出されたプログラムを実行する
コンピュータ1において、第1の符号化復号装置により
音声を符号化して得た第1の符号を第2の符号化復号装
置により復号可能な第2の符号へ変換する符号変換処理
を実行するにあたり、記録媒体6には、(a)第1の符号
列から第1のLP係数を得る処理と、(b)第1の符号列
から励振信号の情報を得る処理と、(c)励振信号の情報
から励振信号を得る処理と、(d)第1のLP係数をもつ
フィルタを励振信号により駆動することによって音声信
号を生成する処理と、(e)符号列を変換する時間単位で
あるフレームを分割したサブフレーム毎に、励振信号の
情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶
し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第1の適
応コードブック遅延を保持する処理と、(f)サブフレー
ム毎に、第2の符号列における適応コードブック遅延の
符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶
し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第2の適
応コードブック遅延を保持する処理と、(g)記憶保持さ
れている第1の適応コードブック遅延と記憶保持されて
いる第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、
保持されている全ての第1の適応コードブック遅延およ
び第2の適応コードブック遅延について同じサブフレー
ムに対応するものどうしで計算し、絶対値に重み係数を
乗じた値をサブフレーム数分について加算した値を、探
索範囲制御値とする処理と、(h)フレームにおける少な
くとも一つのサブフレームにおいて、第1の適応コード
ブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内に
ある遅延について、音声信号から自己相関または正規化
自己相関を計算し、自己相関または正規化自己相関が最
大となる遅延を選択し、選択された遅延を第2の適応コ
ードブック遅延とし、第2の適応コードブック遅延に対
応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅
延の符号として出力する処理と、(i)フレームにおける
少なくとも一つのサブフレームにおいて、第1の適応コ
ードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関
係と、第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第
2の遅延符号との関係とを利用して、第1の適応コード
ブック遅延を第2の適応コードブック遅延に対応付ける
ことによって第1の遅延符号から第2の遅延符号への変
換を行い、第2の遅延符号を第2の符号列における適応
コードブック遅延の符号として出力する処理、を実行さ
せるためのプログラムが記録されている。
【0328】[実施例11]本発明の第11の実施例で
は、記録媒体6から読み出されたプログラムを実行する
コンピュータ1において、第1の符号化復号装置により
音声を符号化して得た第1の符号を第2の符号化復号装
置により復号可能な第2の符号へ変換する符号変換処理
を実行するにあたり、記録媒体6には、(a)第1の符号
列から第1のLP係数を得る処理と、(b)第1の符号列
から励振信号の情報を得る処理と、(c)励振信号の情報
から励振信号を得る処理と、(d)第1のLP係数をもつ
フィルタを励振信号により駆動することによって音声信
号を生成する処理と、(e)符号列を変換する時間単位で
あるフレームを分割したサブフレーム毎に、励振信号の
情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶
し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第1の適
応コードブック遅延を保持する処理と、(f)サブフレー
ム毎に、第2の符号列における適応コードブック遅延の
符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶
し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第2の適
応コードブック遅延を保持する処理と、(g)記憶保持さ
れている第1の適応コードブック遅延および現サブフレ
ームの第1の適応コードブック遅延に対して、連続する
サブフレームの第1の適応コードブック遅延の差分を計
算し、差分の絶対値を計算し、絶対値に重み係数を乗じ
た値をサブフレーム数分について加算した値を、探索範
囲制御値とする処理と、(h)フレームにおける少なくと
も一つのサブフレームにおいて、過去に求められて記憶
保持されている第2の適応コードブック遅延と探索範囲
制御値により規定される範囲内にある遅延について、音
声信号から自己相関または正規化自己相関を計算し、自
己相関または正規化自己相関が最大となる遅延を選択
し、選択された遅延を第2の適応コードブック遅延と
し、第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2
の符号列における適応コードブック遅延の符号として出
力する処理と、(i)フレームにおける少なくとも一つの
サブフレームにおいて、第1の適応コードブック遅延と
それに対応する第1の遅延符号との関係と、第2の適応
コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との
関係とを利用して、第1の適応コードブック遅延を第2
の適応コードブック遅延に対応付けることによって第1
の遅延符号から第2の遅延符号への変換を行い、第2の
遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延
の符号として出力する処理、を実行させるためのプログ
ラムが記録されている。
【0329】[実施例12]本発明の第12の実施例で
は、記録媒体6から読み出されたプログラムを実行する
コンピュータ1において、第1の符号化復号装置により
音声を符号化して得た第1の符号を第2の符号化復号装
置により復号可能な第2の符号へ変換する符号変換処理
を実行するにあたり、記録媒体6には、(a)第1の符号
列から第1のLP係数を得る処理と、(b)第1の符号列
から励振信号の情報を得る処理と、(c)励振信号の情報
から励振信号を得る処理と、(d)第1のLP係数をもつ
フィルタを励振信号により駆動することによって音声信
号を生成する処理と、(e)符号列を変換する時間単位で
あるフレームを分割したサブフレーム毎に、励振信号の
情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶
し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第1の適
応コードブック遅延を保持する処理と、(f)サブフレー
ム毎に、第2の符号列における適応コードブック遅延の
符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶
し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第2の適
応コードブック遅延を保持する処理と、(g)フレームに
おける少なくとも一つのサブフレームにおいて、記憶保
持されている第1の適応コードブック遅延と記憶保持さ
れている第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値
を、保持されている全ての第1の適応コードブック遅延
および第2の適応コードブック遅延について同じサブフ
レームに対応するものどうしで計算し、絶対値に重み係
数を乗じた値をサブフレーム数分について加算した値
を、探索範囲制御値とし、他のサブフレームでは、記憶
保持されている第1の適応コードブック遅延および現サ
ブフレームの第1の適応コードブック遅延に対して、連
続するサブフレームの第1の適応コードブック遅延の差
分を計算し、差分の絶対値を計算し、絶対値に重み係数
を乗じた値をサブフレーム数分について加算した値を、
探索範囲制御値とする処理と、(h)フレームにおける少
なくとも一つのサブフレームでは、第1の適応コードブ
ック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にあ
る遅延について、音声信号から自己相関または正規化自
己相関を計算し、自己相関または正規化自己相関が最大
となる遅延を選択し、選択された遅延を第2の適応コー
ドブック遅延とし、第2の適応コードブック遅延に対応
する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延
の符号として出力し、他のサブフレームでは、過去に求
められて記憶保持されている第2の適応コードブック遅
延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延
について、音声信号から自己相関または正規化自己相関
を計算し、自己相関または正規化自己相関が最大となる
遅延を選択し、選択された遅延を第2の適応コードブッ
ク遅延とし、第2の適応コードブック遅延に対応する符
号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号
として出力する処理、を実行させるためのプログラムが
記録されている。
【0330】[実施例13]本発明の第13の実施例で
は、記録媒体6から読み出されたプログラムを実行する
コンピュータ1において、第1の符号化復号装置により
音声を符号化して得た第1の符号を第2の符号化復号装
置により復号可能な第2の符号へ変換する符号変換処理
を実行するにあたり、記録媒体6には、(a)第1の符号
列から第1のLP係数を得る処理と、(b)第1の符号列
から励振信号の情報を得る処理と、(c)励振信号の情報
から第1の励振信号を得る処理と、(d)第1のLP係数
をもつフィルタを第1の励振信号により駆動することに
よって音声信号を生成する処理と、(e)第1のLP係数
から第2のLP係数を得る処理と、(f)符号列を変換す
る時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎
に、第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらか
じめ定められたサブフレーム数分の第1の適応コードブ
ック遅延を保持する処理と、(g)サブフレーム毎に、第
2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定
められたサブフレーム数分の第2の適応コードブック遅
延を保持する処理と、(h)記憶保持されている第1の適
応コードブック遅延と記憶保持されている第2の適応コ
ードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全
ての第1の適応コードブック遅延および第2の適応コー
ドブック遅延について同じサブフレームに対応するもの
どうしで計算し、絶対値に重み係数を乗じた値をサブフ
レーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とす
る処理と、(i)第1の適応コードブック遅延と探索範囲
制御値により規定される範囲内にある遅延について、過
去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から
適応コードブック信号を順次生成し、適応コードブック
信号により第2のLP係数をもつ合成フィルタを駆動す
ることで順次生成される第1の再構成音声信号と音声信
号との自乗誤差が最小となるような適応コードブック信
号と遅延を選択し、選択された遅延を第2の適応コード
ブック遅延とし、第2の適応コードブック遅延に対応す
る符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の
符号として出力する処理と、(j)選択された適応コード
ブック信号から第2の励振信号を得る処理と、(k)第2
の励振信号を記憶保持する処理、を実行させるためのプ
ログラムが記録されている。
【0331】[実施例14]本発明の第14の実施例で
は、記録媒体6から読み出されたプログラムを実行する
コンピュータ1において、第1の符号化復号装置により
音声を符号化して得た第1の符号を第2の符号化復号装
置により復号可能な第2の符号へ変換する符号変換処理
を実行するにあたり、記録媒体6には、(a)第1の符号
列から第1のLP係数を得る処理と、(b)第1の符号列
から励振信号の情報を得る処理と、(c)励振信号の情報
から第1の励振信号を得る処理と、(d)第1のLP係数
をもつフィルタを第1の励振信号により駆動することに
よって音声信号を生成する処理と、(e)第1のLP係数
から第2のLP係数を得る処理と、(f)符号列を変換す
る時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎
に、励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック
遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム
数分の第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(g)サブフレーム毎に、第2の符号列における適応コー
ドブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック
遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム
数分の第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(h)記憶保持されている第1の適応コードブック遅延と
記憶保持されている第2の適応コードブック遅延との差
分の絶対値を、保持されている全ての第1の適応コード
ブック遅延および第2の適応コードブック遅延について
同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、絶対
値に重み係数を乗じた値をサブフレーム数分について加
算した値を、探索範囲制御値とする処理と、(i)フレー
ムにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、第
1の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定
される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記
憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック
信号を順次生成し、適応コードブック信号により第2の
LP係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成
される第1の再構成音声信号と音声信号との自乗誤差が
最小となるような適応コードブック信号と遅延を選択
し、選択された遅延を第2の適応コードブック遅延と
し、第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2
の符号列における適応コードブック遅延の符号として出
力する処理と、(j)フレームにおける少なくとも一つの
サブフレームにおいて、第1の適応コードブック遅延と
それに対応する第1の遅延符号との関係と、第2の適応
コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との
関係とを利用して、第1の適応コードブック遅延を第2
の適応コードブック遅延に対応付けることによって第1
の遅延符号から第2の遅延符号への変換を行い、第2の
遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延
の符号として出力する処理と、(k)選択された適応コー
ドブック信号から第2の励振信号を得る処理と、(l)第
2の励振信号を記憶保持する処理、を実行させるための
プログラムが記録されている。
【0332】[実施例15]本発明の第15の実施例で
は、記録媒体6から読み出されたプログラムを実行する
コンピュータ1において、第1の符号化復号装置により
音声を符号化して得た第1の符号を第2の符号化復号装
置により復号可能な第2の符号へ変換する符号変換処理
を実行するにあたり、記録媒体6には、(a)第1の符号
列から第1のLP係数を得る処理と、(b)第1の符号列
から励振信号の情報を得る処理と、(c)励振信号の情報
から第1の励振信号を得る処理と、(d)第1のLP係数
をもつフィルタを第1の励振信号により駆動することに
よって音声信号を生成する処理と、(e)第1のLP係数
から第2のLP係数を得る処理と、(f)符号列を変換す
る時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎
に、励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック
遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム
数分の第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(g)サブフレーム毎に、第2の符号列における適応コー
ドブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック
遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム
数分の第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(h)記憶保持されている第1の適応コードブック遅延お
よび現サブフレームの第1の適応コードブック遅延に対
して、連続するサブフレームの第1の適応コードブック
遅延の差分を計算し、差分の絶対値を計算し、絶対値に
重み係数を乗じた値をサブフレーム数分について加算し
た値を、探索範囲制御値とする処理と、(i)フレームに
おける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去に
求められて記憶保持されている第2の適応コードブック
遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅
延について、過去に計算されて記憶保持されている第2
の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、適
応コードブック信号により第2のLP係数をもつ合成フ
ィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音
声信号と音声信号との自乗誤差が最小となるような適応
コードブック信号と遅延を選択し、選択された遅延を第
2の適応コードブック遅延とし、第2の適応コードブッ
ク遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コー
ドブック遅延の符号として出力する処理と、(j)フレー
ムにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、第
1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延
符号との関係と、第2の適応コードブック遅延とそれに
対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、第1の
適応コードブック遅延を第2の適応コードブック遅延に
対応付けることによって第1の遅延符号から第2の遅延
符号への変換を行い、第2の遅延符号を第2の符号列に
おける適応コードブック遅延の符号として出力する処理
と、(k)選択された適応コードブック信号から第2の励
振信号を得る処理と、(l)第2の励振信号を記憶保持す
る処理、を実行させるためのプログラムが記録されてい
る。
【0333】[実施例16]本発明の第16の実施例で
は、記録媒体6から読み出されたプログラムを実行する
コンピュータ1において、第1の符号化復号装置により
音声を符号化して得た第1の符号を第2の符号化復号装
置により復号可能な第2の符号へ変換する符号変換処理
を実行するにあたり、記録媒体6には、(a)第1の符号
列から第1のLP係数を得る処理と、(b)第1の符号列
から励振信号の情報を得る処理と、(c)励振信号の情報
から第1の励振信号を得る処理と、(d)第1のLP係数
をもつフィルタを第1の励振信号により駆動することに
よって音声信号を生成する処理と、(e)第1のLP係数
から第2のLP係数を得る処理と、(f)符号列を変換す
る時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎
に、励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック
遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム
数分の第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(g)サブフレーム毎に、第2の符号列における適応コー
ドブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック
遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム
数分の第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(h)フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
おいて、記憶保持されている第1の適応コードブック遅
延と記憶保持されている第2の適応コードブック遅延と
の差分の絶対値を、保持されている全ての第1の適応コ
ードブック遅延および第2の適応コードブック遅延につ
いて同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、
絶対値に重み係数を乗じた値をサブフレーム数分につい
て加算した値を、探索範囲制御値とし、他のサブフレー
ムでは、記憶保持されている第1の適応コードブック遅
延および現サブフレームの第1の適応コードブック遅延
に対して、連続するサブフレームの第1の適応コードブ
ック遅延の差分を計算し、差分の絶対値を計算し、絶対
値に重み係数を乗じた値をサブフレーム数分について加
算した値を、探索範囲制御値とする処理と、(i)フレー
ムにおける少なくとも一つのサブフレームでは、第1の
適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定され
る範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保
持されている第2の励振信号から適応コードブック信号
を順次生成し、適応コードブック信号により第2のLP
係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成され
る第1の再構成音声信号と音声信号との自乗誤差が最小
となるような適応コードブック信号と遅延を選択し、選
択された遅延を第2の適応コードブック遅延とし、第2
の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列
における適応コードブック遅延の符号として出力し、他
のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持されて
いる第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御値によ
り規定される範囲内にある遅延について、過去に計算さ
れて記憶保持されている第2の励振信号から適応コード
ブック信号を順次生成し、適応コードブック信号により
第2のLP係数をもつ合成フィルタを駆動することで順
次生成される第1の再構成音声信号と音声信号との自乗
誤差が最小となるような適応コードブック信号と遅延を
選択し、選択された遅延を第2の適応コードブック遅延
とし、第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第
2の符号列における適応コードブック遅延の符号として
出力する処理と、(j)選択された適応コードブック信号
から第2の励振信号を得る処理と、(k)第2の励振信号
を記憶保持する処理、を実行させるためのプログラムが
記録されている。
【0334】上記実施例においては、音声符号化方式と
してCELP符号化方式を例に説明したが、本発明は、例え
ばVSELP(Vector Sum CELP)、PSI-CELP(Pitch Synchr
onous Innovation CELP)等以外にも、音声信号をスペ
クトル分析してスペクトル包絡成分と残差成分に分解し
スペクトル包絡成分をスペクトルパラメータで表し、残
差成分を表現する信号成分を有するコードブックから符
号化すべき音声信号の残差波形に最も近いものを選択す
る方式に準拠する任意の符号化方式に適用可能である。
以上、本発明を上記各実施例に即して説明したが、本発
明は上記実施例の構成にのみ限定されるものではなく、
特許請求の範囲の各請求項の発明の範囲内で当業者であ
ればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論
である。
【0335】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の方式の適応コードブック(ACB)遅延に対応す
るACB符号を第2の方式のACB遅延に対応するAC
B符号へ変換するに際して、符号変換後のACB符号か
ら得られるACB遅延を用いて生成される第2の方式の
復号音声における異音の発生を抑止できる、という効果
を奏する。この復号音声における異音は、第1の方式で
求められたACB遅延が第2の方式において用いるAC
B遅延として適切ではないことに起因する。
【0336】その理由は、本発明においては、第1の方
式で求められたACB遅延を第2の方式において直接用
いた場合に生じる、第2の方式におけるLP係数および
ゲインとACB遅延との間の不整合を回避するように、
符号変換後の符号に対応するLP係数およびゲイン、す
なわちLP係数およびゲインを含む情報から生成される
復号音声を用いてACB遅延を求め、これに対応する符
号を第2の方式のACB符号とする、ように構成したた
めである。
【0337】また、本発明によれば、復号音声を用いて
ACB遅延を求めるに際して、ACB遅延の探索に要す
る演算量を少なくできる、という効果を奏する。
【0338】その理由は、本発明においては、ACB遅
延を求める際に、探索範囲をあらかじめ定めるのではな
く、第1の方式のACB遅延と、過去に求められた第2
の方式のACB遅延とを利用して、適応的に決定する、
ように構成したためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る符号変換装置の第1の実施例と第
4の実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明による符号変換装置におけるLP係数符
号変換回路の構成を示す図である。
【図3】本発明に係る符号変換装置の音声復号回路の構
成を示す図である。
【図4】本発明に係る符号変換装置の第1の実施例と第
2の実施例におけるACB符号生成回路の構成を示す図
である。
【図5】本発明に係る符号変換装置の第2の実施例の構
成を示す図である。
【図6】本発明に係る符号変換装置の第3の実施例の構
成を示す図である。
【図7】本発明に係る符号変換装置の第3の実施例にお
けるACB符号生成回路の構成を示す図である。
【図8】本発明に係る符号変換装置の第4の実施例にお
けるACB符号生成回路の構成を示す図である。
【図9】本発明に係る符号変換装置の第5の実施例と第
8の実施例の構成を示す図である。
【図10】本発明に係る符号変換装置の第5の実施例と
第6の実施例におけるACB符号生成回路の構成を示す
図である。
【図11】本発明に係る符号変換装置の実施例における
FCB符号生成回路の構成を示す図である。
【図12】本発明に係る符号変換装置のの実施例におけ
るゲイン符号生成回路の構成を示す図である。
【図13】本発明に係る符号変換装置の第6の実施例の
構成を示す図である。
【図14】本発明に係る符号変換装置の第7の実施例の
構成を示す図である。
【図15】本発明に係る符号変換装置の第7の実施例に
おけるACB符号生成回路の構成を示す図である。
【図16】本発明に係る符号変換装置の第8の実施例に
おけるACB符号生成回路の構成を示す図である。
【図17】本発明に係る符号変換装置の第9から第16
の実施例の構成を示す図である。
【図18】本発明に係る方法の第1の実施例の処理を説
明するための図である。
【図19】本発明に係る方法の第2の実施例の処理を説
明するための図である。
【図20】本発明に係る方法の第3の実施例の処理を説
明するための図である。
【図21】本発明に係る方法の第4の実施例の処理を説
明するための図である。
【図22】本発明に係る方法の第5の実施例の処理を説
明するための図である。
【図23】本発明に係る方法の第6の実施例の処理を説
明するための図である。
【図24】本発明に係る方法の第7の実施例の処理を説
明するための図である。
【図25】本発明に係る方法の第8の実施例の処理を説
明するための図である。
【図26】従来の符号変換装置の構成を示す図である。
【図27】ACB符号とACB遅延との対応関係とAC
B符号の読み替え方法を説明する図である。
【図28】従来の符号変換装置におけるLP係数符号変
換回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 コンピュータ 2 CPU 3 メモリ 4 記録媒体読出装置インタフェース 5 記録媒体読出装置 6 記録媒体 10、31、35、36、37、51、52、53、5
7、58、61、72、73、74、75、81、8
2、83、84、91、92、93、94 入力端子 20、32、33、34、54、55、56、62、6
3、71、76、77、78、85、95、96 出力
端子 1010 符号分離回路 1020 符号多重回路 100、1100 LP係数符号変換回路 110 LP係数復号回路 130 LP係数符号化回路 111 第1のLSPコードブック 131 第2のLSPコードブック 200 ACB符号変換回路 300 FCB符号変換回路 400 ゲイン符号変換回路 1500 音声復号回路 1510 ACB復号回路 1520 FCB復号回路 1530 ゲイン復号回路 1540 励振信号計算回路 1570 励振信号記憶回路 1580 合成フィルタ 1110 LSP−LPC変換回路 1200、3200、4200、5200、7200、
8200 ACB符号生成回路 1210 重み付け信号計算回路 1230 ACB遅延記憶回路 1240 第2のACB遅延記憶回路 1250 ACB遅延探索範囲制御回路 3250 第2のACB遅延探索範囲制御回路 4250 第3のACB遅延探索範囲制御回路 1220 ACB符号化回路 3220 第2のACB符号化回路 4220 第3のACB符号化回路 5220 第4のACB符号化回路 7220 第5のACB符号化回路 8220 第6のACB符号化回路 62 切替器 5210 目標信号計算回路 5120 インパルス応答計算回路 5300 FCB符号生成回路 5310 第2の目標信号計算回路 5320 FCB符号化回路 5400 ゲイン符号生成回路 5410 ゲイン符号化回路 5610 第2の励振信号計算回路 5620 第2の励振信号記憶回路

Claims (57)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の符号列を、第2の符号列へ変換する
    符号変換方法において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数と励振信号の
    情報を得て、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを
    前記励振信号の情報から得られる励振信号で駆動するこ
    とによって音声信号を生成するステップと、 前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック
    遅延と前記音声信号を用いて、第2の適応コードブック
    遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応
    する符号を、第2の符号列における適応コードブック遅
    延の符号として出力するステップと、 を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  2. 【請求項2】第1の符号列を、第2の符号列へ変換する
    符号変換方法において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1の
    ステップと、 前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステ
    ップと、 前記励振信号の情報から励振信号を得る第3のステップ
    と、 前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号
    により駆動することによって音声信号を生成する第4の
    ステップと、 前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック
    遅延を記憶保持する第5のステップと、 前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号
    に対応する第2の適応コードブック遅延を記憶保持する
    第6のステップと、 記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延
    と、記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅
    延とから探索範囲制御値を計算する第7のステップと、 前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値
    により規定される範囲内にある遅延から、前記音声信号
    を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第
    2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号
    列における適応コードブック遅延の符号として出力する
    第8のステップと、 を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  3. 【請求項3】前記第5のステップにおいて、 符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサ
    ブフレーム毎に、前記第1の適応コードブック遅延を順
    次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前
    記第1の適応コードブック遅延を保持し、 前記第6のステップにおいて、 前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コードブック遅
    延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数
    分の前記第2の適応コードブック遅延を保持し、 前記第7のステップにおいて、 記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延
    と、記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅
    延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1
    の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブ
    ック遅延について、同じサブフレームに対応するものど
    うしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記
    サブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲
    制御値とする、 ことを特徴とする請求項2記載の符号変換方法。
  4. 【請求項4】第1の符号列を、第2の符号列へ変換する
    符号変換方法において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1の
    ステップと、 前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステ
    ップと、 前記励振信号の情報から励振信号を得る第3のステップ
    と、 前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号
    により駆動することによって音声信号を生成する第4の
    ステップと、 符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサ
    ブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の
    適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めら
    れたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅
    延を保持する第5のステップと、 前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応
    コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブ
    ック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレ
    ーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する
    第6のステップと、 記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と
    記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と
    の差分の絶対値を、保持されている全ての第1の適応コ
    ードブック遅延および第2の適応コードブック遅延につ
    いて同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、
    前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数
    分について加算した値を、探索範囲制御値とする第7の
    ステップと、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範
    囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音
    声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、
    前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2
    の符号列における適応コードブック遅延の符号として出
    力する第8のステップと、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応
    する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コード
    ブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係と
    を利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第
    2の適応コードブック遅延に対応付けることによって、
    前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を
    行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応
    コードブック遅延の符号として出力する第9のステップ
    と、 を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  5. 【請求項5】第1の符号列を、第2の符号列へ変換する
    符号変換方法において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1の
    ステップと、 前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステ
    ップと、 前記励振信号の情報から励振信号を得る第3のステップ
    と、 前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号
    により駆動することによって音声信号を生成する第4の
    ステップと、 符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサ
    ブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の
    適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めら
    れたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅
    延を保持する第5のステップと、 前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応
    コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブ
    ック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレ
    ーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する
    第6のステップと、 記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延お
    よび現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延
    に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コー
    ドブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算
    し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレー
    ム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする第
    7のステップと、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、過去に求められて記憶保持されている前記第2
    の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規
    定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第
    2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コ
    ードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における
    適応コードブック遅延の符号として出力する第8のステ
    ップと、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応
    する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コード
    ブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係と
    を利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第
    2の適応コードブック遅延に対応付けることによって、
    前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を
    行い、前記第2の遅延符号を、第2の符号列における適
    応コードブック遅延の符号として、出力する第9のステ
    ップと、 を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  6. 【請求項6】第1の符号列を、第2の符号列へ変換する
    符号変換方法において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1の
    ステップと、 前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステ
    ップと、 前記励振信号の情報から励振信号を得る第3のステップ
    と、 前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号
    により駆動することによって音声信号を生成する第4の
    ステップと、 符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサ
    ブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の
    適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めら
    れたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅
    延を保持する第5のステップと、 前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応
    コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブ
    ック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレ
    ーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する
    第6のステップと、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブッ
    ク遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブッ
    ク遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記
    第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コー
    ドブック遅延について同じサブフレームに対応するもの
    どうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前
    記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制
    御値とし、 他のサブフレームでは、記憶保持されている前記第1の
    適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1
    の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレー
    ムの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、
    前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗
    じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、
    探索範囲制御値とする第7のステップと、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームで
    は、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制
    御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信
    号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記
    第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符
    号列における適応コードブック遅延の符号として出力
    し、 他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持され
    ている前記第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲
    制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声
    信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前
    記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の
    符号列における適応コードブック遅延の符号として出力
    する第8のステップと、 を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  7. 【請求項7】前記第8のステップにおいて、前記範囲内
    にある遅延について、前記音声信号から自己相関または
    正規化自己相関を計算し、 前記自己相関または正規化自己相関が最大となる遅延を
    第2の適応コードブック遅延として選択する、ことを特
    徴とする請求項2から請求項6のいずれか一に記載の符
    号変換方法。
  8. 【請求項8】第1の符号列を、第2の符号列へ変換する
    符号変換方法において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数と励振信号の
    情報を得て、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを
    前記励振信号の情報から得られる第1の励振信号で駆動
    することによって音声信号を生成する第1のステップ
    と、 前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る
    第2のステップと、 前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック
    遅延と過去に計算されて記憶保持されている第2の励振
    信号とを用いて適応コードブック信号を順次生成し、 前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係
    数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される
    第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コ
    ードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択
    し、 前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2
    の符号列における適応コードブック遅延の符号として出
    力する第3のステップと、 前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信
    号を得るステップと、前記第2の励振信号を記憶保持す
    る第4のステップと、 を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  9. 【請求項9】第1の符号列を、第2の符号列へ変換する
    符号変換方法において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1の
    ステップと、 前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステ
    ップと、 前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る第3のス
    テップと、 前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励
    振信号により駆動することによって音声信号を生成する
    第4のステップと、 前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る
    第5のステップと、 前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック
    遅延を記憶保持する第6のステップと、 前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号
    に対応する第2の適応コードブック遅延を記憶保持する
    第7のステップと、 記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延
    と、記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅
    延とから探索範囲制御値を計算する第8のステップと、 前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値
    により規定される範囲内にある遅延について、過去に計
    算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コ
    ードブック信号を順次生成し、 前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係
    数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される
    第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コ
    ードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択
    し、 前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2
    の符号列における適応コードブック遅延の符号として出
    力する第9のステップと、 前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信
    号を得る第10のステップと、 前記第2の励振信号を記憶保持する第11のステップ
    と、 を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  10. 【請求項10】前記第6のステップにおいて、符号列を
    変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレー
    ム毎に、前記第1の適応コードブック遅延を順次記憶
    し、 あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適
    応コードブック遅延を保持し、 前記第7のステップにおいて、前記サブフレーム毎に、
    前記第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、 あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適
    応コードブック遅延を保持し、 前記第8のステップにおいて、記憶保持されている前記
    第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記
    第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持
    されている全ての前記第1の適応コードブック遅延およ
    び前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフ
    レームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重
    み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算
    した値を、前記探索範囲制御値とする、ことを特徴とす
    る、請求項9記載の符号変換方法。
  11. 【請求項11】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換方法において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1の
    ステップと、 前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステ
    ップと、 前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る第3のス
    テップと、 前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励
    振信号により駆動することによって音声信号を生成する
    第4のステップと、 前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る
    第5のステップと、 符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサ
    ブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の
    適応コードブック遅延を順次記憶し、 あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適
    応コードブック遅延を保持する第6のステップと、 前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応
    コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブ
    ック遅延を順次記憶し、 あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適
    応コードブック遅延を保持する第7のステップと、 記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延
    と、記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅
    延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1
    の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブ
    ック遅延について同じサブフレームに対応するものどう
    しで計算し、 前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数
    分について加算した値を、前記探索範囲制御値とする第
    8のステップと、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範
    囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、
    過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号か
    ら適応コードブック信号を順次生成し、 前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係
    数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される
    第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コ
    ードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択
    し、 前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2
    の符号列における適応コードブック遅延の符号として出
    力する第9のステップと、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応
    する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コード
    ブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係と
    を利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第
    2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前
    記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行
    い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コ
    ードブック遅延の符号として出力する第10のステップ
    と、 前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信
    号を得る第11のステップと、 前記第2の励振信号を記憶保持する第12のステップ
    と、 を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  12. 【請求項12】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換方法において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1の
    ステップと、 前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステ
    ップと、 前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る第3のス
    テップと、 前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励
    振信号により駆動することによって音声信号を生成する
    第4のステップと、 前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る
    第5のステップと、 符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサ
    ブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の
    適応コードブック遅延を順次記憶し、 あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適
    応コードブック遅延を保持する第6のステップと、 前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応
    コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブ
    ック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレ
    ーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する
    第7のステップと、 記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延お
    よび現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延
    に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コー
    ドブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算
    し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレー
    ム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする第
    8のステップと、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、過去に求められて記憶保持されている前記第2
    の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定さ
    れる範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶
    保持されている第2の励振信号から適応コードブック信
    号を順次生成し、 前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係
    数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される
    第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コ
    ードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択
    し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を
    第2の符号列における適応コードブック遅延の符号とし
    て出力する第9のステップと、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応
    する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コード
    ブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係と
    を利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第
    2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前
    記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行
    い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コ
    ードブック遅延の符号として出力する第10のステップ
    と、 前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信
    号を得る第10のステップと、前記第2の励振信号を記
    憶保持する第11のステップと、 を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  13. 【請求項13】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換方法において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1の
    ステップと、 前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステ
    ップと、 前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る第3のス
    テップと、 前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励
    振信号により駆動することによって音声信号を生成する
    第4のステップと、 前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る
    第5のステップと、 符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサ
    ブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の
    適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めら
    れたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅
    延を保持する第6のステップと、 前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応
    コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブ
    ック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレ
    ーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する
    第7のステップと、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブッ
    ク遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブッ
    ク遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記
    第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コー
    ドブック遅延について同じサブフレームに対応するもの
    どうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前
    記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制
    御値とし、 他のサブフレームでは、記憶保持されている前記第1の
    適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1
    の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレー
    ムの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、
    前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗
    じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、
    探索範囲制御値とする第8のステップと、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームで
    は、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制
    御値により規定される範囲内にある遅延について、過去
    に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適
    応コードブック信号を順次生成し、 前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係
    数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される
    第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コ
    ードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択
    し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を
    第2の符号列における適応コードブック遅延の符号とし
    て出力し、 他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持され
    ている前記第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御
    値により規定される範囲内にある遅延について、過去に
    計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応
    コードブック信号を順次生成し、 前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係
    数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される
    第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コ
    ードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択
    し、 前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2
    の符号列における適応コードブック遅延の符号として出
    力する第9のステップと、 前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信
    号を得る第10のステップと、 前記第2の励振信号を記憶保持する第11のステップ
    と、 を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  14. 【請求項14】前記第9のステップにおいて、前記範囲
    内にある遅延について、前記第1の再構成音声信号と前
    記音声信号との自乗誤差が最小となるような前記適応コ
    ードブック信号と遅延を選択し、選択された前記遅延を
    第2の適応コードブック遅延とする、ことを特徴とす
    る、請求項9から請求項13のいずれか一に記載の符号
    変換方法。
  15. 【請求項15】第1の符号列を入力し第2の符号列へ変
    換して出力する符号変換装置において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数と励振信号の
    情報を得て、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを
    前記励振信号の情報から得られる励振信号で駆動するこ
    とによって音声信号を生成する音声復号回路と、 前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック
    遅延と、前記音声信号を用いて第2の適応コードブック
    遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応
    する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延
    の符号として出力する適応コードブック符号生成回路
    と、 を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  16. 【請求項16】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換装置において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予
    測係数復号回路と、 前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情
    報復号回路と、 前記励振信号の情報から励振信号を得る励振信号計算回
    路と、 前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号
    により駆動することによって音声信号を生成する合成フ
    ィルタと、 前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック
    遅延を記憶保持する適応コードブック遅延記憶回路と、 前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号
    に対応する第2の適応コードブック遅延を記憶保持する
    第2の適応コードブック遅延記憶回路と、 記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と
    記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と
    から探索範囲制御値を計算する適応コードブック遅延探
    索範囲制御回路と、 前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値
    により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を
    用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2
    の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列
    における適応コードブック遅延の符号として出力する適
    応コードブック符号化回路と、 を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  17. 【請求項17】前記適応コードブック遅延記憶回路にお
    いて、 符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサ
    ブフレーム毎に、前記第1の適応コードブック遅延を順
    次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前
    記第1の適応コードブック遅延を保持する手段を備え、 前記第2の適応コードブック遅延記憶回路において、 前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コードブック遅
    延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数
    分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する手段を
    備え、 前記適応コードブック遅延探索範囲制御回路において、 記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と
    記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と
    の差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適
    応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック
    遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで
    計算する手段と、 前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数
    分について加算した値を、前記探索範囲制御値とする手
    段と、 を備えている、を特徴とする請求項16記載の符号変換
    装置。
  18. 【請求項18】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換装置において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予
    測係数復号回路と、 前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情
    報復号回路と、 前記励振信号の情報から励振信号を得る励振信号計算回
    路と、 前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号
    により駆動することによって音声信号を生成する合成フ
    ィルタと、 符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサ
    ブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の
    適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めら
    れたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅
    延を保持する適応コードブック遅延記憶回路と、 前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応
    コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブ
    ック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレ
    ーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する
    第2の適応コードブック遅延記憶回路と、 記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と
    記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と
    の差分の絶対値を、保持されている全ての第1の適応コ
    ードブック遅延および第2の適応コードブック遅延につ
    いて同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、
    前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数
    分について加算した値を、探索範囲制御値とする適応コ
    ードブック遅延探索範囲制御回路と、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範
    囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音
    声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、
    前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2
    の符号列における適応コードブック遅延の符号として出
    力する適応コードブック符号化回路と、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応
    する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コード
    ブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係と
    を利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第
    2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前
    記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行
    い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コ
    ードブック遅延の符号として出力する適応コードブック
    符号変換回路と、 を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  19. 【請求項19】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換装置において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予
    測係数復号回路と、 前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情
    報復号回路と、 前記励振信号の情報から励振信号を得る励振信号計算回
    路と、 前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号
    により駆動することによって音声信号を生成する合成フ
    ィルタと、 符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサ
    ブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の
    適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めら
    れたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅
    延を保持する適応コードブック遅延記憶回路と、前記サ
    ブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コード
    ブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅
    延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数
    分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第2の
    適応コードブック遅延記憶回路と、 記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延お
    よび現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延
    に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コー
    ドブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算
    し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレー
    ム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする適
    応コードブック遅延探索範囲制御回路と、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、過去に求められて記憶保持されている前記第2
    の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規
    定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第
    2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コ
    ードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における
    適応コードブック遅延の符号として出力する適応コード
    ブック符号化回路と、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応
    する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コード
    ブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係と
    を利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第
    2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前
    記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行
    い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コ
    ードブック遅延の符号として出力する適応コードブック
    符号変換回路と、 を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  20. 【請求項20】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換装置において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予
    測係数復号回路と、 前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情
    報復号回路と、 前記励振信号の情報から励振信号を得る励振信号計算回
    路と、 前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号
    により駆動することによって音声信号を生成する合成フ
    ィルタと、 符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサ
    ブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の
    適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めら
    れたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅
    延を保持する適応コードブック遅延記憶回路と、 前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応
    コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブ
    ック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレ
    ーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する
    第2の適応コードブック遅延記憶回路と、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブッ
    ク遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブッ
    ク遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記
    第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コー
    ドブック遅延について同じサブフレームに対応するもの
    どうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前
    記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制
    御値とし、 他のサブフレームでは、記憶保持されている前記第1の
    適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1
    の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレー
    ムの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、
    前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗
    じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、
    探索範囲制御値とする適応コードブック遅延探索範囲制
    御回路と、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームで
    は、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制
    御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信
    号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記
    第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符
    号列における適応コードブック遅延の符号として出力
    し、 他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持され
    ている前記第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲
    制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声
    信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前
    記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の
    符号列における適応コードブック遅延の符号として出力
    する適応コードブック符号化回路と、 を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  21. 【請求項21】前記適応コードブック符号化回路におい
    て、前記範囲内にある遅延について、前記音声信号から
    自己相関または正規化自己相関を計算し、前記自己相関
    または正規化自己相関が最大となる遅延を第2の適応コ
    ードブック遅延として選択する、ことを特徴とする請求
    項16から請求項20のいずれか一に記載の符号変換装
    置。
  22. 【請求項22】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換装置において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数と励振信号の
    情報を得て、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを
    前記励振信号の情報から得られる第1の励振信号で駆動
    することによって音声信号を生成する音声復号回路と、 前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る
    線形予測係数符号変換回路と、 前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック
    遅延と過去に計算されて記憶保持されている第2の励振
    信号とを用いて適応コードブック信号を順次生成し、前
    記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数
    をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第
    1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コー
    ドブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、
    前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2
    の符号列における適応コードブック遅延の符号として出
    力する適応コードブック符号生成回路と、 前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信
    号を得る第2の励振信号計算回路と、 前記第2の励振信号を記憶保持する第2の励振信号記憶
    回路と、 を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  23. 【請求項23】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換装置において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予
    測係数復号回路と、 前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情
    報復号回路と、 前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る励振信号
    計算回路と、 前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励
    振信号により駆動することによって音声信号を生成する
    合成フィルタと、 前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る
    線形予測係数符号化回路と、 前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック
    遅延を記憶保持する適応コードブック遅延記憶回路と、 前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号
    に対応する第2の適応コードブック遅延を記憶保持する
    第2の適応コードブック遅延記憶回路と、 記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延
    と、記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅
    延とから探索範囲制御値を計算する適応コードブック遅
    延探索範囲制御回路と、 前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値
    により規定される範囲内にある遅延について、過去に計
    算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コ
    ードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信
    号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを
    駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と
    前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の
    適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コード
    ブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応
    コードブック遅延の符号として出力する適応コードブッ
    ク符号化回路と、 前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信
    号を得る第2の励振信号計算回路と、 前記第2の励振信号を記憶保持する第2の励振信号記憶
    回路と、 を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  24. 【請求項24】前記適応コードブック遅延記憶回路にお
    いて、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割
    したサブフレーム毎に、前記第1の適応コードブック遅
    延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数
    分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する手段を
    備え、 前記第2の適応コードブック遅延記憶回路において、前
    記サブフレーム毎に、前記第2の適応コードブック遅延
    を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分
    の前記第2の適応コードブック遅延を保持する手段を備
    え、 前記適応コードブック遅延探索範囲制御回路が、 記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と
    記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と
    の差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適
    応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック
    遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで
    計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフ
    レーム数分について加算した値を、前記探索範囲制御値
    とする手段と、 を備えている、ことを特徴とする、請求項23記載の符
    号変換装置。
  25. 【請求項25】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換装置において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予
    測係数復号回路と、 前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情
    報復号回路と、 前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る励振信号
    計算回路と、 前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励
    振信号により駆動することによって音声信号を生成する
    合成フィルタと、 前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る
    線形予測係数符号化回路と、 符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサ
    ブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の
    適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めら
    れたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅
    延を保持する適応コードブック遅延記憶回路と、 前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応
    コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブ
    ック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレ
    ーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する
    第2の適応コードブック遅延記憶回路と、 記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と
    記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と
    の差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適
    応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック
    遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで
    計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフ
    レーム数分について加算した値を、前記探索範囲制御値
    とする適応コードブック遅延探索範囲制御回路と、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範
    囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、
    過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号か
    ら適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コード
    ブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フ
    ィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音
    声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号
    と第2の適応コードブック遅延を選択し、 前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2
    の符号列における適応コードブック遅延の符号として出
    力する適応コードブック符号化回路と、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応
    する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コード
    ブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係と
    を利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第
    2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前
    記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行
    い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コ
    ードブック遅延の符号として出力する適応コードブック
    符号変換回路と、 前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信
    号を得る第2の励振信号計算回路と、 前記第2の励振信号を記憶保持する第2の励振信号記憶
    回路と、 を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  26. 【請求項26】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換方法において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予
    測係数復号回路と、 前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情
    報復号回路と、 前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る励振信号
    計算回路と、 前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励
    振信号により駆動することによって音声信号を生成する
    合成フィルタと、 前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る
    線形予測係数符号化回路と、 符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサ
    ブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の
    適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めら
    れたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅
    延を保持する適応コードブック遅延記憶回路と、 前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応
    コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブ
    ック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレ
    ーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する
    第2の適応コードブック遅延記憶回路と、 記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延お
    よび現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延
    に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コー
    ドブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算
    し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレー
    ム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする適
    応コードブック遅延探索範囲制御回路と、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、過去に求められて記憶保持されている前記第2
    の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定さ
    れる範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶
    保持されている第2の励振信号から適応コードブック信
    号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記
    第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動すること
    で順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号
    とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブ
    ック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に
    対応する符号を第2の符号列における適応コードブック
    遅延の符号として出力する適応コードブック符号化回路
    と、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応
    する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コード
    ブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係と
    を利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第
    2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前
    記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行
    い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コ
    ードブック遅延の符号として出力する適応コードブック
    符号変換回路と、 前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信
    号を得る第2の励振信号計算回路と、 前記第2の励振信号を記憶保持する第2の励振信号記憶
    回路と、 を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  27. 【請求項27】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換装置において、 前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予
    測係数復号回路と、 前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情
    報復号回路と、 前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る励振信号
    計算回路と、 前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励
    振信号により駆動することによって音声信号を生成する
    合成フィルタと、 前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る
    線形予測係数符号化回路と、 符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサ
    ブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の
    適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めら
    れたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅
    延を保持する適応コードブック遅延記憶回路と、 前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応
    コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブ
    ック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレ
    ーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する
    第2の適応コードブック遅延記憶回路と、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブッ
    ク遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブッ
    ク遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記
    第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コー
    ドブック遅延について同じサブフレームに対応するもの
    どうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前
    記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制
    御値とし、他のサブフレームでは、記憶保持されている
    前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレーム
    の前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続する
    サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分
    を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重
    み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算
    した値を、探索範囲制御値とする適応コードブック遅延
    探索範囲制御回路と、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームで
    は、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制
    御値により規定される範囲内にある遅延について、過去
    に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適
    応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブッ
    ク信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィル
    タを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信
    号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第
    2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コ
    ードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における
    適応コードブック遅延の符号として出力し、 他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持され
    ている前記第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御
    値により規定される範囲内にある遅延について、過去に
    計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応
    コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック
    信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタ
    を駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号
    と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2
    の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コー
    ドブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適
    応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブ
    ック符号化回路と、 前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信
    号を得る第2の励振信号計算回路と、 前記第2の励振信号を記憶保持する第2の励振信号記憶
    回路と、 を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  28. 【請求項28】前記適応コードブック符号化回路におい
    て、 前記範囲内にある遅延について、前記第1の再構成音声
    信号と前記音声信号との自乗誤差が最小となるような前
    記適応コードブック信号と遅延を選択し、選択された前
    記遅延を第2の適応コードブック遅延とする、ことを特
    徴とする請求項23から請求項27のいずれか一に記載
    の符号変換装置。
  29. 【請求項29】前記適応コードブック符号変換回路と前
    記適応コードブック符号生成回路の出力を入力し一方を
    選択して出力する切替器を備えている請求項18、1
    9、25、26のいずれか一に記載の符号変換装置。
  30. 【請求項30】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換装置を構成するコンピュータに、 (1)前記第1の符号列から第1の線形予測係数と励振信
    号の情報を得て、前記第1の線形予測係数をもつフィル
    タを前記励振信号の情報から得られる励振信号で駆動す
    ることによって音声信号を生成する処理と、 (2)前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブ
    ック遅延と前記音声信号を用いて第2の適応コードブッ
    ク遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対
    応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅
    延の符号として出力する処理、 を実行させるためのプログラム。
  31. 【請求項31】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換装置を構成するコンピュータに、 (a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処
    理と、 (b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理
    と、 (c)前記励振信号の情報から励振信号を得る処理と、 (d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振
    信号により駆動することによって音声信号を生成する処
    理と、 (e)前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブ
    ック遅延を記憶保持する処理と、 (f)前記第2の符号列における適応コードブック遅延の
    符号に対応する第2の適応コードブック遅延を記憶保持
    する処理と、 (g)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅
    延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅
    延とから探索範囲制御値を計算する処理と、 (h)前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制
    御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信
    号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記
    第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符
    号列における適応コードブック遅延の符号として出力す
    る処理、 を実行させるためのプログラム。
  32. 【請求項32】請求項30記載のプログラムにおいて、 (e)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割し
    たサブフレーム毎に、前記第1の適応コードブック遅延
    を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分
    の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、 (f)前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コードブッ
    ク遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレー
    ム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処
    理と、 (g)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅
    延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅
    延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1
    の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブ
    ック遅延について同じサブフレームに対応するものどう
    しで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サ
    ブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制
    御値とする処理、 を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  33. 【請求項33】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換装置を構成するコンピュータに、 (a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処
    理と、 (b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理
    と、 (c)前記励振信号の情報から励振信号を得る処理と、 (d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振
    信号により駆動することによって音声信号を生成する処
    理と、 (e)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割し
    たサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第
    1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定
    められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブッ
    ク遅延を保持する処理と、 (f)前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における
    適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コー
    ドブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブ
    フレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持
    する処理と、 (g)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅
    延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅
    延との差分の絶対値を、保持されている全ての第1の適
    応コードブック遅延および第2の適応コードブック遅延
    について同じサブフレームに対応するものどうしで計算
    し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレー
    ム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処
    理と、 (h)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレー
    ムにおいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探
    索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前
    記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択
    し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を
    第2の符号列における適応コードブック遅延の符号とし
    て出力する処理と、 (i)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレー
    ムにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに
    対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コ
    ードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関
    係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前
    記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによっ
    て前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換
    を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適
    応コードブック遅延の符号として出力する処理、 を実行させるためのプログラム。
  34. 【請求項34】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換装置を構成するコンピュータに、 (a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処
    理と、 (b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理
    と、 (c)前記励振信号の情報から励振信号を得る処理と、 (d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振
    信号により駆動することによって音声信号を生成する処
    理と、 (e)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割し
    たサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第
    1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定
    められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブッ
    ク遅延を保持する処理と、 (f)前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における
    適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コー
    ドブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブ
    フレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持
    する処理と、 (g)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅
    延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック
    遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応
    コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を
    計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフ
    レーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とす
    る処理と、 (h)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレー
    ムにおいて、過去に求められて記憶保持されている前記
    第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値によ
    り規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用い
    て第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適
    応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列にお
    ける適応コードブック遅延の符号として出力する処理
    と、 (i)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレー
    ムにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに
    対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コ
    ードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関
    係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前
    記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによっ
    て前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換
    を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適
    応コードブック遅延の符号として出力する処理、 を実行させるためのプログラム。
  35. 【請求項35】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換装置を構成するコンピュータに、 (a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処
    理と、 (b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理
    と、 (c)前記励振信号の情報から励振信号を得る処理と、 (d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振
    信号により駆動することによって音声信号を生成する処
    理と、 (e)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割し
    たサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第
    1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定
    められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブッ
    ク遅延を保持する処理と、 (f)前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における
    適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コー
    ドブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブ
    フレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持
    する処理と、 (g)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレー
    ムにおいて、記憶保持されている前記第1の適応コード
    ブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コード
    ブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての
    前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応
    コードブック遅延について同じサブフレームに対応する
    ものどうしで計算し、 前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数
    分について加算した値を、探索範囲制御値とし、 他のサブフレームでは、記憶保持されている前記第1の
    適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1
    の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレー
    ムの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、
    前記差分の絶対値を計算し、 前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数
    分について加算した値を、探索範囲制御値とする処理
    と、 (h)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレー
    ムでは、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範
    囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音
    声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、 前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2
    の符号列における適応コードブック遅延の符号として出
    力し、 他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持され
    ている前記第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲
    制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声
    信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、 前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2
    の符号列における適応コードブック遅延の符号として出
    力する処理、 を実行させるためのプログラム。
  36. 【請求項36】請求項31から請求項35のいずれか一
    に記載のプログラムにおいて、 (h)前記範囲内にある遅延について、前記音声信号から
    自己相関または正規化自己相関を計算し、前記自己相関
    または正規化自己相関が最大となる遅延を第2の適応コ
    ードブック遅延として選択する処理、 を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  37. 【請求項37】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換装置を構成するコンピュータに、 (1)前記第1の符号列から第1の線形予測係数と励振信
    号の情報を得て、前記第1の線形予測係数をもつフィル
    タを前記励振信号の情報から得られる第1の励振信号で
    駆動することによって音声信号を生成する処理と、 (2)前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を
    得る処理と、 (3)前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブ
    ック遅延と過去に計算されて記憶保持されている第2の
    励振信号とを用いて適応コードブック信号を順次生成
    し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予
    測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成さ
    れる第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適
    応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選
    択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号
    を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号と
    して出力する処理と、 (4)前記選択された適応コードブック信号から第2の励
    振信号を得る処理と、 (5)前記第2の励振信号を記憶保持する処理、 を実行させるためのプログラム。
  38. 【請求項38】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換装置を構成するコンピュータに、 (a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処
    理と、 (b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理
    と、 (c)前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る処理
    と、 (d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1
    の励振信号により駆動することによって音声信号を生成
    する処理と、 (e)前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を
    得る処理と、 (f)前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブ
    ック遅延を記憶保持する処理と、 (g)前記第2の符号列における適応コードブック遅延の
    符号に対応する第2の適応コードブック遅延を記憶保持
    する処理と、 (h)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅
    延と、記憶保持されている前記第2の適応コードブック
    遅延とから探索範囲制御値を計算する処理と、 (i)前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制
    御値により規定される範囲内にある遅延について、過去
    に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適
    応コードブック信号を順次生成し、 前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係
    数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される
    第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コ
    ードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択
    し、 前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2
    の符号列における適応コードブック遅延の符号として出
    力する処理と、 (j)前記選択された適応コードブック信号から第2の励
    振信号を得る処理と、 (k)前記第2の励振信号を記憶保持する処理、 を実行させるためのプログラム。
  39. 【請求項39】請求項38記載のプログラムにおいて、 (f)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割し
    たサブフレーム毎に、前記第1の適応コードブック遅延
    を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分
    の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、 (g)前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コードブッ
    ク遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレー
    ム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処
    理と、 (h)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅
    延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅
    延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1
    の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブ
    ック遅延について同じサブフレームに対応するものどう
    しで計算し、 前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数
    分について加算した値を、前記探索範囲制御値とする処
    理、 を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  40. 【請求項40】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換装置を構成するコンピュータに、 (a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処
    理と、 (b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理
    と、 (c)前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る処理
    と、 (d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1
    の励振信号により駆動することによって音声信号を生成
    する処理と、 (e)前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を
    得る処理と、 (f)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割し
    たサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第
    1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定
    められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブッ
    ク遅延を保持する処理と、 (g)前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における
    適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コー
    ドブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブ
    フレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持
    する処理と、 (h)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅
    延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅
    延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1
    の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブ
    ック遅延について同じサブフレームに対応するものどう
    しで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サ
    ブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制
    御値とする処理と、 (i)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレー
    ムにおいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探
    索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延につい
    て、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信
    号から適応コードブック信号を順次生成し、 前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係
    数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される
    第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コ
    ードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択
    し、 前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2
    の符号列における適応コードブック遅延の符号として出
    力する処理と、 (j)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレー
    ムにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに
    対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コ
    ードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関
    係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前
    記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによっ
    て前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換
    を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適
    応コードブック遅延の符号として出力する処理と、 (k)前記選択された適応コードブック信号から第2の励
    振信号を得る処理と、 (l)前記第2の励振信号を記憶保持する処理、 を実行させるためのプログラム。
  41. 【請求項41】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換装置を構成するコンピュータに、 (a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処
    理と、 (b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理
    と、 (c)前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る処理
    と、 (d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1
    の励振信号により駆動することによって音声信号を生成
    する処理と、 (e)前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を
    得る処理と、 (f)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割し
    たサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第
    1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定
    められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブッ
    ク遅延を保持する処理と、 (g)前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における
    適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コー
    ドブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブ
    フレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持
    する処理と、 (h)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅
    延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック
    遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応
    コードブック遅延の差分を計算し、 前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗
    じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、
    探索範囲制御値とする処理と、 (i)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレー
    ムにおいて、過去に求められて記憶保持されている前記
    第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規
    定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて
    記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブッ
    ク信号を順次生成し、 前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係
    数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される
    第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コ
    ードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択
    し、 前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2
    の符号列における適応コードブック遅延の符号として出
    力する処理と、 (j)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレー
    ムにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに
    対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コ
    ードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関
    係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前
    記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによっ
    て前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換
    を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適
    応コードブック遅延の符号として出力する処理と、 (k)前記選択された適応コードブック信号から第2の励
    振信号を得る処理と、 (l)前記第2の励振信号を記憶保持する処理、 を実行させるためのプログラム。
  42. 【請求項42】第1の符号列を、第2の符号列へ変換す
    る符号変換装置を構成するコンピュータに、 (a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処
    理と、 (b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理
    と、 (c)前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る処理
    と、 (d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1
    の励振信号により駆動することによって音声信号を生成
    する処理と、 (e)前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を
    得る処理と、 (f)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割し
    たサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第
    1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定
    められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブッ
    ク遅延を保持する処理と、 (g)前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における
    適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コー
    ドブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブ
    フレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持
    する処理と、 (h)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレー
    ムにおいて、記憶保持されている前記第1の適応コード
    ブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コード
    ブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての
    前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応
    コードブック遅延について同じサブフレームに対応する
    ものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値
    を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範
    囲制御値とし、他のサブフレームでは、記憶保持されて
    いる前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレ
    ームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続
    するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の
    差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値
    に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について
    加算した値を、探索範囲制御値とする処理と、 (i)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレー
    ムでは、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範
    囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、
    過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号か
    ら適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コード
    ブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フ
    ィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音
    声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号
    と第2の適応コードブック遅延を選択し、 前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2
    の符号列における適応コードブック遅延の符号として出
    力し、 他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持され
    ている前記第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御
    値により規定される範囲内にある遅延について、過去に
    計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応
    コードブック信号を順次生成し、 前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係
    数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される
    第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コ
    ードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択
    し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を
    第2の符号列における適応コードブック遅延の符号とし
    て出力する処理と、 (j)前記選択された適応コードブック信号から第2の励
    振信号を得る処理と、 (k)前記第2の励振信号を記憶保持する処理、 を実行させるためのプログラム。
  43. 【請求項43】請求項38から請求項42のいずれか一
    に記載のプログラムにおいて、 (i)前記範囲内にある遅延について、前記第1の再構成
    音声信号と前記音声信号との自乗誤差が最小となるよう
    な前記適応コードブック信号と遅延を選択し、選択され
    た前記遅延を第2の適応コードブック遅延とする処理、
    を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  44. 【請求項44】請求項30から請求項43のいずれか一
    に記載の前記プログラムを記録した記録媒体。
  45. 【請求項45】前記適応コードブック符号化回路と前記
    適応コードブック符号変換回路からの出力を入力し、こ
    のうちの一方を、第2の符号列における適応コードブッ
    ク遅延の符号として出力する切替器を備えている、こと
    を特徴とする請求項18、19、25、26のいずれか
    一に記載の符号変換装置。
  46. 【請求項46】音声信号をスペクトル分析してスペクト
    ル包絡成分と残差成分に分解しスペクトル包絡成分をス
    ペクトルパラメータで表し、残差成分を表現する信号成
    分を有するコードブックから符号化すべき音声信号の残
    差波形に最も近いものを選択する符号化方式準拠の第1
    の方式で音声信号を符号化した符号を多重してなる符号
    列データを符号分離回路に入力し、前記符号分離回路に
    て分離された符号に基づき、前記第1の方式とは別の第
    2の方式に準拠する符号に変換し、該変換された符号を
    符号多重回路に供給し、前記符号多重回路から前記変換
    された符号を多重してなる符号列データを出力する符号
    変換装置において、 前記符号分離回路で分離された線形予測係数符号に基づ
    き前記第1の方式で復号してなる第1の線形予測係数を
    生成する回路と、 前記符号分離回路で分離された適応コードブック符号、
    ゲイン符号を含む励振信号情報を入力として受け取って
    復号し、前記第1の線形予測係数をもつ線形予測合成フ
    ィルタを、前記励振信号情報から得られる励振信号で駆
    動することで音声信号を合成出力する音声復号回路と、 前記励振信号情報より復号された第1の適応コードブッ
    ク遅延と、前記音声復号回路で合成された前記音声信号
    に基づき、第2の適応コードブック遅延を選択し、前記
    第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の方
    式の符号列データにおける適応コードブック遅延の符号
    として出力する適応コードブック符号生成回路と、 を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  47. 【請求項47】前記適応コードブック符号生成回路が、
    第1の記憶手段に記憶されている第1の適応コードブッ
    ク遅延と、第2の記憶手段に記憶されている第2の適応
    コードブック遅延とから探索範囲制御値を計算するAC
    B遅延探索範囲制御手段と、 前記励振信号情報に含まれる第1の適応コードブック遅
    延と、前記探索範囲制御値により規定される値の範囲内
    にある遅延のうち、前記音声信号から自己相関を計算
    し、前記自己相関が最大となる前記遅延を選択し、選択
    された前記遅延を第2の適応コードブック遅延とし、前
    記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を、第2
    の方式の符号列データにおける適応コードブック遅延と
    して出力するとともに、選択された前記第2の適応コー
    ドブック遅延を前記第2の記憶手段に記憶するACB符
    号化手段と、 を備えている、ことを特徴とする請求項46記載の符号
    変換装置。
  48. 【請求項48】前記ACB遅延探索範囲制御手段が、前
    記第1の記憶手段に記憶されている前記第1の適応コー
    ドブック遅延と、前記第2の記憶手段に記憶されている
    前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、
    保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延
    および前記第2の適応コードブック遅延について、同じ
    サブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対
    値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分につい
    て加算した値を、前記探索範囲制御値とする、ことを特
    徴とする請求項47記載の符号変換装置。
  49. 【請求項49】前記符号分離回路で分離出力された適応
    コードブック遅延符号を入力し、適応コードブック遅延
    符号を第1の符号化方式により復号可能な符号に変換
    し、変換された適応コードブック遅延符号を、第2の適
    応コードブック遅延符号として符号多重回路へ出力する
    適応コードブック符号変換回路を備え、 前記適応コードブック符号変換回路の出力と、前記適応
    コードブック符号生成回路の出力を入力し一方の出力を
    選択して前記符号多重回路に供給する切替器を備えてい
    る、ことを特徴とする請求項46記載の符号変換装置。
  50. 【請求項50】予め定められたサブフレームで、前記適
    応コードブック符号変換回路の出力が前記切替器を介し
    て前記符号多重回路に供給され、前記適応コードブック
    符号変換回路から出力される第2の適応コードブック遅
    延情報が、前記適応コードブック符号生成回路に供給さ
    れ記憶手段に記憶される、ことを特徴とする請求項49
    記載の符号変換装置。
  51. 【請求項51】前記適応コードブック符号生成回路は、
    第1の記憶手段に記憶されている過去の第1の適応コー
    ドブック遅延および現サブフレームの第1の適応コード
    ブック遅延に対して連続するサブフレームの第1の適応
    コードブック符号遅延の差分を計算し、前記差分の絶対
    値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サ
    ブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制
    御値とするACB遅延探索範囲制御手段と、 フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおい
    て、過去に求められて記憶保持されている第2の適応コ
    ードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される
    範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて自己相関を
    計算し、自己相関が最大となる第2の適応コードブック
    遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応
    する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延
    の符号として出力するACB符号化手段と、 を備えている、ことを特徴とする請求項49記載の符号
    変換装置。
  52. 【請求項52】前記適応コードブック符号生成回路が、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームに
    おいて、第1の記憶手段に記憶されている前記第1の適
    応コードブック遅延と、第2の記憶手段に記憶されてい
    る前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値
    を、記憶保持されている全ての前記第1の適応コードブ
    ック遅延および前記第2の適応コードブック遅延につい
    て同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前
    記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分
    について加算した値を、探索範囲制御値とし、 他のサブフレームでは、記憶保持されている前記第1の
    適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1
    の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレー
    ムの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、
    前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗
    じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、
    探索範囲制御値とするACB遅延探索範囲制御手段と、 前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームで
    は、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制
    御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信
    号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記
    第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符
    号列における適応コードブック遅延の符号として出力
    し、 他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持され
    ている前記第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲
    制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声
    信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前
    記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の
    符号列における適応コードブック遅延の符号として出力
    するACB符号化手段と、 を備えている、ことを特徴とする請求項46記載の符号
    変換装置。
  53. 【請求項53】前記適応コードブック符号生成回路は、
    前記第1の線形予測係数を用いて聴感重み付けフィルタ
    を構成し、前記音声復号回路から出力される前記音声信
    号により聴感重み付けフィルタを駆動して得られる聴感
    重み付け音声信号を、前記ACB符号化手段へ出力する
    重み付け信号計算手段を備えている、ことを特徴とする
    請求項47記載の符号変換装置。
  54. 【請求項54】前記符号分離回路から入力した第1の固
    定コードブック(「FCB符号」という)を、前記第1
    の方式における符号と前記第2の方式における符号との
    対応関係を用いて読み替えることにより第2のFCB符
    号を取得し、前記第2の方式におけるFCB復号方法に
    より復号可能な符号として前記符号多重回路へ出力する
    固定コードブック符号変換回路と、 前記符号分離回路から入力した第1のゲイン符号を、前
    記第1の方式におけるゲイン復号方法により復号して、
    第1のゲインを取得し、前記第1のゲインを、前記第2
    の方式におけるゲインの量子化方法および符号化方法に
    より量子化および符号化して第2のゲイン符号を取得
    し、前記第2のゲイン符号を前記第2の方式におけるゲ
    イン復号方法により復号可能な符号として前記符号多重
    回路102へ出力するゲイン符号変換回路と、 を備えている、ことを特徴とする請求項46乃至53の
    いずれか一に記載の符号変換装置。
  55. 【請求項55】音声信号をスペクトル分析してスペクト
    ル包絡成分と残差成分に分解しスペクトル包絡成分をス
    ペクトルパラメータで表し、残差成分を表現する信号成
    分を有するコードブックから符号化すべき音声信号の残
    差波形に最も近いものを選択する符号化方式準拠の第1
    の方式で音声信号を符号化した符号を多重してなる符号
    列データを符号分離回路に入力し、前記符号分離回路に
    て分離された符号に基づき、前記第1の方式とは別の第
    2の方式に準拠する符号に変換し、該変換された符号を
    符号多重回路に供給し、前記符号多重回路から前記変換
    された符号を多重してなる符号列データを出力する符号
    変換装置において、 前記符号分離回路で分離された線形予測係数符号に基づ
    き、前記第1の方式、第2の方式で復号してなる第1、
    第2の線形予測係数を生成する回路と、 前記符号分離回路で分離された適応コードブック符号を
    含む励振信号情報を入力として受け取って復号し、前記
    第1の線形予測係数をもつ合成フィルタを、前記励振信
    号情報から得られる励振信号で駆動することで音声信号
    を合成出力する音声復号回路と、 適応コードブック符号生成回路と、 インパルス応答計算回路と、 固定コードブック符号生成回路と、 ゲイン符号生成回路と、 第2の励振信号計算回路と、 第2の励振信号記憶回路と、 を備え、 前記適応コードブック符号生成回路は、 前記音声復号回路から復号音声と、前記第1、第2の線
    形予測係数とから第1の目標信号を計算する手段と、 前記第2の励振信号記憶回路に記憶保持される過去の第
    2の励振信号と、前記インパルス応答計算回路からのイ
    ンパルス応答信号と前記第1の目標信号とから、第2の
    適応コードブック遅延と第2の適応コードブック信号お
    よび最適適応コードブックゲインを求める手段と、 前記第1の目標信号を前記固定コードブック符号生成回
    路と前記ゲイン符号生成回路とへ出力し、前記最適適応
    コードブックゲインを、前記固定コードブック符号生成
    回路へ出力し、前記第2の適応コードブック信号を前記
    固定コードブック符号生成回路と前記ゲイン符号生成回
    路と前記第2の励振信号計算回路へ出力し、第2の適応
    コードブック遅延に対応する第2の方式により復号可能
    な符号を、第2の適応コードブック符号として前記符号
    多重回路へ出力する手段と、 を備え、 前記インパルス応答計算回路は、 前記第1、第2の線形予測係数を用いて聴感重み付け合
    成フィルタを構成し、前記聴感重み付け合成フィルタの
    インパルス応答信号を、前記適応コードブック符号生成
    回路と前記固定コードブック符号生成回路と前記ゲイン
    符号生成回路へ出力する手段を備え、 前記固定コードブック符号生成回路は、 前記適応コードブック符号生成回路から出力される前記
    第1の目標信号と前記第2の適応コードブック信号と前
    記最適適応コードブックゲインと、前記インパルス応答
    計算回路から出力されるインパルス応答信号を入力し、
    前記第1の目標信号と第2の適応コードブック信号と最
    適適応コードブックゲインとインパルス応答信号とから
    第2の目標信号を計算する手段と、 前記第2の目標信号と、記憶手段に格納された固定コー
    ドブック信号と、前記インパルス応答信号とから、前記
    第2の目標信号との距離が最小となる固定コードブック
    信号を求める手段と、 前記固定コードブック信号に対応する、第2の方式によ
    り復号可能な符号を、第2の固定コードブック符号とし
    て前記符号多重回路へ出力し、前記ゲイン符号生成回路
    と前記第2の励振信号計算回路へ出力する手段と、 を備え、 前記ゲイン符号生成回路は、 前記適応コードブック符号生成回路から出力される前記
    第1の目標信号と第2の適応コードブック信号(「第2
    のACB信号」という)と、前記固定コードブック符号
    生成回路から出力される第2の固定コードブック信号
    (「第2のFCB信号」という)と、前記インパルス応
    答計算回路から出力されるインパルス応答信号とを入力
    し、前記第1の目標信号と第2のACB信号と第2のF
    CB信号とインパルス応答信号と、記憶手段に格納され
    たACBゲインとFCBゲインとから計算される、第1
    の目標信号と再構成音声との重み付け自乗誤差を最小に
    するACBゲインとFCBゲインとを求め、前記ACB
    ゲインおよびFCBゲインに対応する、第2の方式によ
    り復号可能な符号を、第2のゲイン符号として前記符号
    多重回路へ出力し、ACBゲインおよびFCBゲイン
    を、各々第2のACBゲインおよび第2のFCBゲイン
    として前記第2の励振信号計算回路へ出力する手段を備
    え、 前記第2の励振信号計算回路は、 前記適応コードブック符号生成回路から出力される第2
    のACB信号と、前記固定コードブック符号生成回路か
    ら出力される第2のFCB信号と、前記ゲイン符号生成
    回路から出力される第2のACBゲインと第2のFCB
    ゲインとを入力し、前記第2のACB信号に第2のAC
    Bゲインを乗じて得た信号と、第2のFCB信号に第2
    のFCBゲインを乗じて得た信号とを加算して第2の励
    振信号を取得し、前記第2の励振信号を前記第2の励振
    信号記憶回路へ記憶保持する手段を備え、 前記第2の励振信号記憶回路は、過去に入力されて記憶
    保持されている第2の励振信号を前記適応コードブック
    符号生成回路へ出力する、 ことを特徴とする、符号変換装置。
  56. 【請求項56】前記符号分離回路で分離出力された適応
    コードブック遅延符号を入力し、適応コードブック遅延
    符号を第2の符号化方式により復号可能な符号に変換
    し、変換された適応コードブック遅延符号を、第2の適
    応コードブック遅延符号として符号多重回路へ出力する
    適応コードブック符号変換回路を備え、 前記適応コードブック符号変換回路の出力と、前記適応
    コードブック符号生成回路の出力を入力し一方の出力を
    選択して前記符号多重回路に供給する切替器を備えてい
    る、ことを特徴とする請求項55記載の符号変換装置。
  57. 【請求項57】音声信号を第1の方式で符号化してな
    る、線形予測係数符号、コードブック符号、及びゲイン
    符号を含む符号データを入力し、前記第1の方式とは別
    の第2の方式に準拠する符号データに変換して出力する
    符号変換装置において、 復号された線形予測係数とコードブック情報及びゲイン
    情報を用いて合成される復号音声に基づき、適応コード
    ブック遅延を求め、前記適応コードブック遅延に対応す
    る符号を前記第2の方式の適応コードブック符号として
    出力する手段を備えていることを特徴とする符号変換装
    置。
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