JP2011133507A - 多色表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】4以上の表示原色数を生成してより忠実な色再現が可能な多色表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 多色表示装置(100)は、光源のスペクトル分布を計測するスペクトル計測部(14)と、光源からの光(LLs)をスペクトル分布がそれぞれ異なる少なくとも4色光に変換する多色生成部(12)と、多色生成部で変換された少なくとも4色光を単位領域ごとに空間変調する空間変調素子(13)と、表示情報とスペクトル計測部によって計測されたスペクトル分布とに基づいて空間変調素子の単位領域を制御する画像制御部(16)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像などを表示する多色表示装置に関し、特に4以上の表示原色数を有する多色表示装置に関する。
カラー表示装置としては液晶表示装置(LCD)が代表的なものとして挙げられる。カラー表示可能なLCDの表面には、一般的にRGB三色のカラーフィルタがRGB三色を一組としてそれが規則的に配列されている。RGB各色のフィルタを透過して放射される光(表示原色光)の量を液晶によって制御することにより、意図する色が再現される。すなわち、RGB各色の放射される光の輝度の比率を変えることにより、一つの表示画素から放出される光の色(色相、彩度、明度)を変えることが可能となる。
その一方で、映像メディアに対する高画質化のニーズが高まると同時に、画像の忠実な色再現性が求められている。特に医療分野における遠隔病理診断においては、正確な診断を行う為に画像の忠実な色再現が不可欠である。また電子商取引においても、見ようとする画像を、実物が目の前にある時と同じ色でそのまま忠実に再現できる技術が求められている。そこで、たとえば特許文献1は、RGB各色を含む4以上の表示原色数を有する表示装置を開示する。特許文献1は、RGB各色を一定量ずつ重ね合わせることで白色を再現している代わりに、白色の光源を4色目として用意している。
特開2007−159045号公報
しかし、画像の忠実な色再現のためには、白色を加えるだけでは不十分である。RGB三色(あるいは、RGB三色+白色)による色の表現は、人間の視神経の感度特性と情報処理原理とに基づいている。人間の視神経の感度などには、個体差(個人差)があるので、RGB三色による色表現では、人によって見え方が異なる可能性があるが、スペクトルを完全に再現すれば、実際にものを見たときと同じ光を受け取ることができるので、見え方は、視神経の個体差に依存しない。
そこで、本発明は、4以上の表示原色数を生成してより忠実な色再現が可能な多色表示装置を提供する。
第1態様の多色表示装置は、光源のスペクトル分布を計測するスペクトル計測部と、光源からの光をスペクトル分布がそれぞれ異なる少なくとも4色光に変換する多色生成部と、多色生成部で変換された少なくとも4色光を、単位領域ごとに空間変調する空間変調素子と、表示情報とスペクトル計測部によって計測されたスペクトル分布とに基づいて空間変調素子の単位領域を制御する画像制御部と、を備える。
本発明の多色表示装置は、4以上の表示原色数を生成してより忠実な色再現を達成するという利点がある。
第1実施形態の多色表示装置100の概略構成図である。 第1実施形態の多色表示装置100の時間的な重ね合わせを示したブロック図である。 第1例の第1多色表示装置100Aを示した概略図である。 (a)は、集光装置10Aの斜視図である。 (b)は、集光装置10Aによる太陽光LLsの収集を示した部分拡大図である。 色フィルタ12Aの概略平面図である。 DMD13Aの斜視図である。 太陽光LLs(昼間、朝夕)とハロゲンランプとのスペクトル分布を示したグラフである。 多色表示装置200の画像の重ね合わせを示した概略図である。 第2例の第2多色表示装置200Aを示した概略図である。 (a)は、第2例の回折光学素子22A−1を示した平面図である。 (b)は、回折光学素子22A−1の第1変形例である回折光学素子70を示した平面図である。 (c)は、回折光学素子22A−1の第2変形例である回折光学素子80を示した平面図である。 第3例の第3多色表示装置200Bを示した概略図である。 エレクトロクロミック素子23B−1の構成を示した図である。 第3実施形態の多色表示装置300の画像の重ね合わせを示した概略図である。 第4例の第4多色表示装置300Aを示した概略図である。 マイクロミラー群33Aとスクリーン17Aとの対応関係を示した図である。 (a)は、7×100個のマイクロミラーMMにより構成されたマイクロミラー群33Aを示した図である。 (b)は、10×10個の表示画素Sにより構成されたスクリーン17Aを示した図である。 第4実施形態の多色表示装置400Aを示した概略図である。 (a)は、10×10個の液晶ユニットLUにより構成された液晶パネルLP1〜LP6を示した図である。 (b)は、10×10個の表示画素Sにより構成されたスクリーン17Aを示した図である。
(第1実施形態)
<多色表示装置100の概要>
第1実施形態の多色表示装置100について、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1は、多色表示装置100の概略構成図である。図2は、多色表示装置100の時間的な重ね合わせを示した概略図である。
図1に示されたように、多色表示装置100は太陽光LLsを用いている。多色表示装置100は、太陽光LLsを収集する集光装置10と、集光装置10により収集された太陽光LLsを伝送する光ファイバー11と、光ファイバー11が挿入され太陽光LLsを導入するコネクタCNとを有する。
また、多色表示装置100は、ハーフミラーHM、多色生成部12と、空間変調部13と、スペクトル計測部14と、画像制御部16と、画像表示部17とをさらに備える。多色表示装置100において、スペクトル計測部14は画像制御部16に接続され、多色生成部12と画像制御部16とは空間変調部13にそれぞれ接続されている。そして、空間変調部13は画像表示部17に接続されている。
ここで、多色生成部12は太陽光LLsを波長によってスペクトル分布がそれぞれ異なる4色以上の光に分割し、例えば、プリズム、回折光学素子などが含まれる。空間変調部13は、多色生成部12により分割された光をスペクトル計測部14の計測結果によって空間的に変調し、例えば、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD:Digital Micro-mirror
Device)、液晶パネル、エレクトロクロミック素子などが含まれる。スペクトル計測部14は、太陽光LLsのスペクトル分布を計測し、例えば、CCDまたはフォトダイオードなどの光量検出器などが含まれる。画像制御部16はスペクトル計測部14の計測結果と画像情報IMとに基づいて空間変調部13の単位領域を制御するものである。また、画像制御部16はマイクロコンピュータなどであればよい。画像表示部17は、空間変調部13により変調された光を表示し、例えば、スクリーン、すりガラスなどが含まれる。
また、多色表示装置100は太陽光LLsが得られないときに使われるバックアップ用光源BLを有する。ここで、光源BLとしては連続スペクトルを持つ白色光源であればよいし、例えばハロゲンランプなどが含まれる。
以下、多色表示装置100の動作について説明する。
まず、太陽光LLsが集光装置10により収集され、光ファイバー11を介して伝送され、ハーフミラーHMに照射する。ハーフミラーHMに照射した太陽光LLsは、ハーフミラーHMにより多色生成部12及びスペクトル計測部14にそれぞれ入射するように分割される。
スペクトル計測部14においては、入射された太陽光LLsのスペクトル分布を計測し、その結果を画像制御部16に伝送する。その後、画像制御部16がスペクトル計測結果及び画像情報IMに基づいて、空間変調部13の単位領域の空間変調を制御する。
一方、太陽光LLsは多色生成部12により4色以上の光に分割されて空間変調部13に入射する。空間変調部13では、画像制御部16の指示にしたがって多色生成部12から分割された光LLaに対して、単位領域ごとに空間変調が行われる。その後、空間変更されたそれぞれの画像を画像表示部17に表示する。
図2に示されたように太陽光LLsは時間ごとに多色生成部12によりスペクトルST1〜STnに分割されている。ここで、nは多色生成部12により分割された光の波長数で、n≧4とする。
例えば、時間tの際、空間変調部13は単位領域でスペクトルST1を反射して画像表示部17の画像PTの位置に表示する。同様に、時間tの際に空間変調部13がスペクトルST2を反射して画像表示部17の画像PTの位置に表示し、時間tの際に空間変調部13がスペクトルST3を反射して画像表示部17の画像PTの位置に表示する。したがって、時間tの際に空間変調部13がスペクトルSTnを反射して画像表示部17の画像PTの位置に表示する。
また、上述のようにスペクトルST1からスペクトルSTnを繰り返しながら画像表示部17に画像を表示する。つまり、例えば時間tn+1の際に空間変調部13がスペクトルST1を反射して画像表示部17の画像PTn+1の位置に表示し、時間tn+2の際に空間変調部13がスペクトルST2を反射して画像表示部17の画像PTn+2の位置に表示する。
このように、画像PTから画像PTn+2を次々に画像表示部17に表示することによって、4色以上からなる画像が画像表示部17に表示される。
<第1例>
多色表示装置100の具体的な例として、図3に示された第1例の第1多色表示装置100Aについて説明する。図3は、第1例の第1多色表示装置100Aを示した概略図である。図3において、太陽光LLsの照射する方向を+Z軸方向とし、Z軸に垂直な平面をXY平面とする。
<<第1例の第1多色表示装置100Aの構成>>
図3に示されたように、第1例の第1多色表示装置100Aは太陽光LLsを収集する集光装置10Aと、集光装置10Aにより収集された太陽光LLsを伝送する光ファイバー束11Aと、多色生成部12である色フィルタ12Aと、空間変調部13であるDMD13Aと、画像表示部17であるスクリーン17Aとを有する。また、光ファイバー束11Aと、色フィルタ12Aと、DMD13Aと、スクリーン17Aとの間に、レンズL1、L2及び投影レンズL3をそれぞれ備えている。第1例の第1多色表示装置100Aの各構成要件については後述の図4〜図6で説明する。ここで、色フィルタ12Aは、半径方向の所定位置(例えば、中心点Oから外周の間)に光軸Axが位置するように配置されている。また図3には示されていないが、第1例の第1多色表示装置100Aは、スペクトル計測部14及び画像制御部16(図1を参照)を有している。
以下、第1例の第1多色表示装置100Aの構成要件について、図4〜図7を参照しながらそれぞれ説明する。
図4は、集光装置10Aの構成を示した図である。図4(a)は、集光装置10Aの斜視図である。図4(b)は、集光装置10Aによる太陽光LLsの収集を示した部分拡大図である。図4(a)に示されたように、集光装置10Aは太陽光LLsを集光する集光面31と、集光面31が回転される回転軸32と、太陽光を追尾できる太陽光自動追尾装置33とを含んでいる。
ここで、集光面31は円形状に形成され、数の凸レンズLcが格子状に並んで構成される。回転軸32は、集光面31の直径を通過し、集光面31が回転軸32を中心として回転することができる。太陽光自動追尾装置33は、集光面31の真ん中に配置され、図示しない太陽光センサ及び駆動部を有している。太陽光自動追尾装置33において、駆動部は太陽光センサの太陽光量の検出結果に基づいて集光面31を太陽に向かうように回転する。これにより、集光装置10Aは異なる時間帯で太陽光LLsを十分に収集することができる。すなわち、太陽の移動にしたがって集光面31を回転しながら集光することができる。例えば、朝及び夕方には集光面31が斜めに向いて、昼には集光面31が天に向くようにする。
また、図4(b)に示されたように集光面31の各凸レンズLcの+Z側の焦点位置(図示しない)には、凸レンズLcにより集光された太陽光LLsを伝送する光ファイバーユニット41がそれぞれ設けられている。これらの光ファイバーユニット41からの太陽光LLsは合わせられて光ファイバー束11Aが構成される。
一般的に光ファイバー11は、光信号が伝搬する中心部のコア(図示しない)と、そのコアの周辺を覆う同心円状のクラッド(図示しない)とより構成されている。ここで、
コアの屈折率をクラッドのそれよりもすこし(0.1〜1.0%程度)大きくすることにより、コアとクラッドとの境界での光の全反射現象を利用してコア内部に光を閉じ込めて光を伝える。
図5は、色フィルタ12Aの概略平面図である。図5に示されたように、円形状である色フィルタ12Aは、色領域を有する6セグメントカラーホイールを採用する。6セグメントの3色は、赤R(622〜770nm)、緑G(492〜577nm)および青B(455〜492nm)を含む。また6セグメントの他の3色は、C1、C2、C3で表示してある。C1、C2、C3は、紫(390〜455nm)、橙(597〜622nm)および黄(577〜597nm)とする。また、色フィルタ12Aの回転による混色の発生を抑制するために、波長領域が隣り合う2色は互いに分けて配置することが好ましい。例えば、緑G及び青B、赤R及び橙C2、紫C1及び黄C3は互いに対向するように配置すればよい。したがって、色フィルタ12Aの各色は順次に赤R、緑G、紫C1、橙C2、青Gおよび黄C3となる。
第1実施形態において、赤Rが図2のスペクトルST1に対応し、緑Gが図2のスペクトルST2に対応し、紫C1が図2のスペクトルST3に対応し、橙C2が図2のスペクトルST4に対応し、青Gが図2のスペクトルST5に対応し、黄C3が図2のスペクトルST6に対応する。
図6は、DMD13Aの斜視図である。図6に示されたように、空間変調部であるDMD13Aは複数の辺長の15μm〜25μmの四角形のマイクロミラーMMをXY平面に格子状に配列した素子である。DMD13Aは例えば約50万個から約150万個のマイクロミラーMMが配置される。また、DMD13AはマイクロミラーMM(例えばMM(i、j))を前後に±12度程度に傾けることで、入射光の反射方向を調整することができる。例えば、図示しない電極を駆動することにより「ON」(+12度)と「OFF」(−12度)の二つの状態を持たせることができる。マイクロミラーMMが「ON」のときは光をスクリーン17Aに反射する。「OFF」のときは光をスクリーン17Aと異なる方向(例えば、吸収体)に反射する。したがって、マイクロミラーMMを個別に駆動することにより、スクリーン17Aの画素ごとに光の投射を制御することができる。
DMD13Aは、X軸及びY軸方向にマイクロミラーMMがn個ずつ設けられている。なお、マイクロミラーMMの−X側を第1列とし、マイクロミラーMMの−Y側を第1行とする。したがって、DMD13Aにおいて四隅のマイクロミラーMMは、時計方向にそれぞれMM(1、1)、MM(1、n)、MM(n、n)及びMM(n、1)となる。その他の任意のマイクロミラーMMは、MM(i、j)として示されている。
図7は、太陽光LLsとハロゲンランプとのスペクトル分布を示したグラフである。図7において、実線は昼の太陽光LLsのスペクトル分布を示し、点線は朝又は夕方の太陽光LLsのスペクトルの分布を示している。また、実線と点線とに挟まれる破線はハロゲンランプのスペクトル分布を示している。また、グラフの横軸は可視光の範囲を示し縦軸は各波長の光の強度を示している。
図7に示されたように、点線で描かれた朝又は夕方の太陽光LLsは実線で描かれた昼の太陽光LLsに比べると、各色の強度(光量)が多少小さくなっている。特に、青色から紫色の光強度がほかの色より著しく下がっている。太陽光LLsの強度はこのように時間帯によって異なるので、より忠実な色再現のためにはスペクトル計測部14により異なる時間帯の太陽光LLs各スペクトルの強度を計測する必要がある。
また、実線と点線との間に破線で描かれたハロゲンランプのスペクトル分布を見ると、そのスペクトル分布は太陽光LLsのスペクトル分布と似ている。このため、図1に示された多色表示装置100はバックアップ光源BUとしてハロゲンランプが用いられることが好ましい。
また、画像制御部16はスペクトル計測部14の計測結果に基づいてDMD13Aの各マイクロミラーMMをスクリーン17Aに反射している時間を調整する。例えば、朝夕方の太陽光LLs中の紫色の光強度がほかの色より著しく下がるため、画像制御部16は紫色の光を反射するDMD13AのマイクロミラーMMの反射している時間を他のマイクロミラーMMより長くなるように調整する。すると、紫色の光はほかの色の光とほぼ同じ強度となってスクリーン17Aに反射することができる。
<<第1例の第1多色表示装置100Aの動作>>
再び図3に戻り、第1多色表示装置100Aの動作について説明する。太陽光LLsは集光装置10Aにより収集される。その太陽光LLsは光ファイバー束11Aにより伝送され、レンズL1を通過して色フィルタ12Aに入射する。色フィルタ12Aがその中心点Oを中心に矢印AR1に沿って回転することにより、太陽光LLsは6色の光ビームLLaとなってDMD13Aへ照射する。その後、DMD13Aの対応するマイクロミラーMMが画像制御部16(図1を参照)の指示に従って、必要な色の光ビームのみをスクリーン17Aに反射して画像を生成する。
時間t(図2を参照)の際に色フィルタ12Aは軸AxがスペクトルST1(図2を参照)である赤色Rの領域(図4を参照)を通すように回転する。これにより、色フィルタ12Aから射出する光ビームLLaは赤色RとなりレンズL2を通してDMD13Aに照射される。DMD13AはマイクロミラーMM(図6を参照)を傾けることで、光ビームLLbはスクリーン17Aに向かって反射し、投影レンズL3によりスクリーン17Aに画像を生成する。
このとき、画像制御部16(図1を参照)はスペクトル計測部14の計測結果と画像情報IM(図1を参照)とに基づいて、DMD13Aの各マイクロミラーMM(図6を参照)を傾ける時間を制御する。
上述のように、色フィルタ12Aを回転させることにより、時間t(図2を参照)の際に緑色Gの光ビームLLaをスクリーン17Aに反射し、時間tの際に紫C1の光ビームLLaをスクリーン17Aに反射し、時間tの際に橙C2の光ビームLLaをスクリーン17Aに反射し、時間tの際に青Gの光ビームLLaをスクリーン17Aに反射し、時間tの際に黄C3の光ビームLLaをスクリーン17Aに反射する。
ここで、色フィルタ12Aが一回回転するに必要な時間Tは、1/30秒でもよいし、1/180秒でもよい。また、画像情報IMが次々と送られ、色フィルタ12Aが回転していると(時間tn+1、時間tn+2、…)、色フィルタ12Aの6色が再び順次にスクリーン17Aに反射される。これにより、スクリーン17上に6色で忠実に色再現された画像が表示される。
天候や時間帯によって太陽光の太陽光LLsのスペクトル分布が変化する。スペクトル計測部14により太陽光LLsのスペクトル分布を計測した結果、紫色の光強度が他の色より小さくなった場合、紫色の光を反射するDMD13AのマイクロミラーMMの反射している時間を長くする。すると、スクリーン17Aに反射された紫色の光強度が大きくなり、スクリーン17でより忠実の色再現が可能となる。
第1実施形態においては、赤R、緑G、紫C1、橙C2、青G、黄C3の6色により画像を生成するため、より忠実な色再現が可能となる。また、第1実施形態ではRGBの3原色を含んだ6色で画像を生成しているが、その他にも例えばRGBの3原色を含んだ4色又は7色で画像を生成してもよい。また、第1実施形態では3原色のほかに紫、橙、黄が用いられているが、その他に別の色の組み合わせを用いもよい。
(第2実施形態)
<多色表示装置200の概要>
第2実施形態の多色表示装置200を、図8を参照しながら説明する。図8は、多色表示装置200の画像の重ね合わせを示した概略図である。第2実施形態において、多色生成部22及び空間変調部23を除いた他の構成要件は図1に示された第1実施形態の構成要件と同じである。
図8に示されたように、多色表示装置200の多色生成部22は複数の多色生成部22−1〜22−mを含み、空間変調部23は複数の空間変調部23−1〜23−mを含んでいる。画像表示部17は複数の画像表示素子17−1〜17−mにより構成され、画像表示素子17−1〜17−mは例えば画像表示部17の1画素であればよい。
また、それぞれの対応する多色生成部22、空間変調部23及び画像表示素子27は1つの発光ユニットDUとして説明される。例えば、多色生成部22−1、空間変調部23−1及び画像表示素子17−1を発光ユニットDU1とし、多色生成部22−2、空間変調部23−2及び画像表示素子17−2を発光ユニットDU2とし、多色生成部22−3、空間変調部23−3及び画像表示素子17−3を発光ユニットDU3とする。
<第2例>
多色表示装置200の具体的な例として、図9を参照しながら第2例の第2多色表示装置200Aについて説明する。図9は、第2例の第2多色表示装置200Aを示した概略図である。図9では、太陽光LLsの照射する方向を+Z軸方向とする。
<<第2例の第2多色表示装置200Aの構成>>
図9では、太陽光LLsを収集する集光装置10A(第1実施形態の第1例を参照)と、集光装置10Aにより収集された太陽光LLsを伝送する光ファイバー束11A(第1実施形態の第1例を参照)とが描かれていない。また、スペクトル計測部14および画像制御部16も描かれていない。これらは、第2例の第2多色表示装置200Aに含まれる。
第2例の第2多色表示装置200Aは発光ユニットDUA1〜DUAmにより構成される。図9において発光ユニットDUA1〜DUAmは一列に配列されて描かれているが、実際には数千、数万個の発光ユニットDUが二次元状に配列されている。
ここで、発光ユニットDUA1〜DUAmはすべて同じ構成となっているため、発光ユニットDUA1を代表例としてその構成を説明する。発光ユニットDUA1は回折光学素子22A−1と、液晶バネル23A−1と、拡散板28−1と、画像表示素子17A−1とを有している。画像表示素子17A−1は必ずしも必要ない。
回折光学素子22A−1は例えば鋸歯状の界面を備え、2つの回折格子を重ね合わせた複層型の回折光学素子が使用される(図10(a)を参照)。複層型の回折光学素子の代わりに一枚の回折格子でもよい。液晶バネル23A−1は回折光学素子22A−1で分光された光を部分的に遮ったり透過させたりすることによって表示を行う。液晶バネル23A−1は電圧の印加で光を部分的に遮断又は透過する動作ができる。
また、拡散板28−1は、液晶バネル23A−1はたとえば回折光学素子22A−1で分光された光を部分的に透過させるため、その光を大きな面積に拡散する。画像表示素子17A−1はスクリーン17Aを構成する1画素となる。
図示しないが、回折光学素子22A−1と液晶バネル23A−1との間にレンズを配置して回折光学素子22A−1により分割された光LLcが平行光となって液晶バネル23A−1に入射するようにしてもよい。図9において、回折光学素子22A−1と、液晶バネル23A−1と、拡散板28−1とは、同一軸に配置されている。
図10は、回折光学素子22A−1及びその変形例を示した図である。図10(a)は、第2例の回折光学素子22A−1を示した平面図である。図10(b)は、回折光学素子22A−1の第1変形例である回折光学素子70を示した平面図である。図10(c)は、回折光学素子22A−1の第2変形例である回折光学素子80を示した平面図である。
図10(a)に示された回折光学素子22A−1は、同じ形状で異なる屈折率を有した回折格子61及び62を隙間なく接着することで構成され、鋸歯状の界面を形成している。また、鋸歯状の界面は複数の回折面63と端面64とが連続的に繰り返して形成されている。
図10(b)に示された第1変形例の回折光学素子70も、同じ形状で異なる屈折率を有した回折格子71及び72を隙間なく接着することで構成され、鋸歯状の界面を形成している。図10(b)において、端面74が階段状となっている。単面74が階段状に構成されることにより、端面74で発生するフレア光を減ずることができる。
図10(c)に示された第2変形例の回折光学素子80は、回折格子81及び82を隙間なく接着することで構成され、鋸歯状の界面を形成している。図10(c)において、回折格子81の端面84が凸状に膨らんでいる円弧状の曲面で、回折格子82の端面84が凹状に凹んでいる曲面である。このような構成により、端面84で発生するフレア光を減ずることができる。
<<第2例の第2多色表示装置200Aの動作>>
図9に戻り、発光ユニットDUA1を一例として、発光ユニットDUAの動作について説明する。
太陽光LLsは集光装置10Aにより収集される。そして太陽光LLsは光ファイバー束11Aにより伝送され、発光ユニットDUA1の回折光学素子22A−1に入射する。回折光学素子22A−1に入射した太陽光LLsは波長領域に基づいて例えば赤色、橙色、黄色、緑色、青色、藍色、紫色の7色の光LLcに分割される。ここで、赤色は最も+Y側に分割され、紫色が最も−Y側に分割されている。
回折光学素子22A−1により分割された光LLcは、液晶バネル23A−1の対応する領域にそれぞれ入射する。つまり、図9において赤色が液晶バネル23A−1の最も+Y側の領域に入射し、順次に橙色、黄色、緑色、青色、藍色、紫色の領域が−Y軸方向に沿って並んでいる。このとき、例えば液晶バネル23A−1に印加する電圧の電圧を変化させ赤色、橙色、黄色、緑色、藍色、紫色の光を遮断し、青色の光LLのみを通過させる。通過した青色の光LLは拡散板28−1で拡散され、拡散板28−1の面積全体が青色に表示される。すると、画像表示素子17−1であるスクリーン全体が青色に表示される。
同時に、発光ユニットDUA2においては、液晶バネル23A−2が赤色の光LLのみを通過させ、ほかの色の光を遮断すると、画像表示素子17A−2全体が拡散板28により赤色に表示される。同様に、発光ユニットDUA3においては、液晶バネル23A−3が緑色の光LLのみを通過させ、ほかの色の光を遮断すると、画像表示素子17A−3全体が拡散板28により緑色に表示される。また、発光ユニットDUAmにおいては、液晶バネル23A−mが紫色の光LLPのみを通過させ、ほかの色の光を遮断すると、画像表示素子17A−m全体が拡散板28により紫色に表示される。
このことにより、画像表示素子17A−1〜17A−mにより構成されたスクリーン17A全体は必要に基づいて忠実な色再現が可能となる。
<第3例>
図11を参照して第3例の第3多色表示装置200Bについて説明する。図11は、第3例の第3多色表示装置200Bを示した概略図である。図11では、太陽光LLsの照射する方向を+Z軸方向とする。
<<第3例の第3多色表示装置200Bの構成>>
図11では、太陽光LLsを収集する集光装置10A(第1実施形態の第1例を参照)と、集光装置10Aにより収集された太陽光LLsを伝送する光ファイバー束11A(第1実施形態の第1例を参照)とが描かれていない。また、スペクトル計測部14および画像制御部16も描かれていない。これらは第3例の第3多色表示装置200Bに含まれる。
図11に示されたように、第3例の第3多色表示装置200Bは発光ユニットDUB1〜DUBmにより構成される。図11において発光ユニットDUB1〜DUBmは一列に配列されて描かれているが、実際には数千、数万個の発光ユニットDUが二次元状に配列されている。
ここで、発光ユニットDUB1〜DUBmはすべて同じ構成であるため、発光ユニットDUB1を代表例としてその構成を説明する。
発光ユニットDUB1は三角プリズム22B−1と、エレクトロクロミック素子23B−1と、導光部29と、画像表示素子17B−1とを有している。第3例では三角プリズム22A−1が用いられているが、アッベプリズム、ペリン・ブローカプリズム、アミチプリズムなどでもよい。エレクトロクロミック素子23B−1は太陽光LLsを部分的に遮ったり透過させたりすることによって表示を行う(図12で説明)。導光部29は、例えば樹脂導光板などを備え、光を元の入射方向と異なる方向に偏向して射出する。導光部29の射出面積が狭い場合には拡散板28−1を配置してもよい。拡散板28−1は導光部29の射出面積を拡大する。画像表示素子17B−1は点線で囲まれたすりガラス17Bを構成する1画素である。画像表示素子17B−1は必ずしも必要ない。
図12を参照して、エレクトロクロミック素子23B−1ついて説明する。図12は、エレクトロクロミック素子23B−1の構成を示した図である。
エレクトロクロミック素子23B−1はY軸方向に沿って配列された7個のエレクトロクロミック材231〜237を含んでいる。エレクトロクロミック材231〜237は、電圧をかけることで、光の透過率を調整できる特性を持つ材料である。図12においては、エレクトロクロミック特性を示す有機/金属ハイブリッドポリマーが用いられる。この有機/金属ハイブリッドポリマーは、金属イオンと有機分子とが数珠つなぎになった材料である。また、そのエレクトロクロミック材231〜237のX軸方向の両側から電圧をかける一対の電極241、242に挟まれている。
エレクトロクロミック材231〜237はその両側に設けられた電極241、242によって電圧の符号と強度とを任意かつ独立に変化することができ、エレクトロクロミック材231〜237の透過率はエレクトロクロミック材231〜237に印加される電圧の符号(プラスマイナス)も含めた変化に基づいて変化する。
<<第3例の第3多色表示装置200Bの動作>>
図11に戻り、発光ユニットDUB1を一例として、発光ユニットDUBの動作について説明する。
太陽光LLsは集光装置10Aにより収集される。そして太陽光LLsは光ファイバー束11Aにより伝送され、発光ユニットDUA1の三角プリズム22B−1に入射する。三角プリズム22B−1に入射した太陽光LLsは波長領域に基づいて例えば赤色、橙色、黄色、緑色、青色、藍色、紫色の7色の光LLcに分割される。ここで、赤色は最も+Y側に分割され、紫色が最も−Y側に分割されている。
三角プリズム22B−1により分割された光LLcは、エレクトロクロミック素子23B−1の対応する領域にそれぞれ斜めに入射する。つまり、図11において赤色の光はエレクトロクロミック素子23B−1の最も+Z側の領域に入射し、順次に橙色、黄色、緑色、青色、藍色、紫色の光が−Z軸方向に沿って入射する。このとき、例えばエレクトロクロミック素子23B−1のエレクトロクロミック材235(図12を参照)に印加する電圧の符号を他のエレクトロクロミック材231〜234、236、237と異なるように変化する。すると、エレクトロクロミック素子23B−1は赤色、橙色、黄色、緑色、藍色、紫色の光を遮断し、青色の光LLのみを通過させる。エレクトロクロミック素子23B−1を通過したと、−Y軸方向に向かった青色の光LLは導光部29により+Z軸方向に沿って拡散板28に入射する。したがって、発光ユニットDUB1が拡散板28により青色に表示される。
同時に、発光ユニットDUB2においては、エレクトロクロミック素子23B−2はエレクトロクロミック材231に印加される電圧の符号を変化することで、赤色の光LLのみを通過させ、ほかの色の光を遮断する。すると、画像表示素子17B−2全体が拡散板28により赤色に表示される。同様に、発光ユニットDUB3においては、エレクトロクロミック素子23B−3はエレクトロクロミック材234に印加される電圧の符号を変化することで、緑色の光LLのみを通過させ、ほかの色の光を遮断する。すると、画像表示素子17B−3全体が拡散板28により緑色に表示される。また、発光ユニットDUBmにおいては、エレクトロクロミック素子23B−mはエレクトロクロミック材237に印加される電圧の符号を変化することで、紫色の光LLのみを通過させ、ほかの色の光を遮断する。すると、画像表示素子17B−m全体が拡散板28により赤色に表示される。
このことにより、画像表示素子17B−1〜mにより構成されたすりガラス17B全体は必要に基づいてより忠実な色再現が可能となる。
(第3実施形態)
<多色表示装置300の概要>
第3実施形態において、多色生成部32及び空間変調部33を除いた他の構成要件は図1に示された第1実施形態の構成要件と同じである。
第3実施形態の多色表示装置300の画像の重ね合わせについて、図13を参照しながら説明する。図13は、多色表示装置300の画像の重ね合わせを示した概略図である。図13において、多色表示装置300は図8に示された第2実施形態の多色表示装置200と異なり、1つの多色生成部32しか含んでいない。この多色生成部32は、例えばプリズム、回折光学素子などを含み、光を波長領域に基づいて分割することができる。また、多色表示装置300は1つの空間変調部33を含んでいる。この空間変調部33は、複数の空間変調ユニット33−1〜33−mを備え、光を空間変調ユニット33−1〜33−mごとに表示部17上の任意の位置に反射することができる。空間変調ユニット33−1〜33−mはマイクロミラー群を構成するマイクロミラーであればよい。
<第4例>
多色表示装置300の具体的な例として、図14及び15を参照しながら第4例の第4多色表示装置300Aについて説明する。図14は、第4例の第4多色表示装置300Aを示した概略図である。図15は、マイクロミラー群33Aとスクリーン17Aとの対応関係を示した図である。図14では、太陽光LLsの照射する方向を+Z軸方向とする。
<<第4例の第4多色表示装置300Aの構成>>
図14において、太陽光LLsを収集する集光装置10A(第1実施形態の第1例を参照)と、集光装置10Aにより収集された太陽光LLsを伝送する光ファイバー束11A(第1実施形態の第1例を参照)とが描かれていない。また、スペクトル計測部14及画像制御部16も描かれていない。ただし、これらの装置は、第4例の第4多色表示装置300Aに属されるものである。
図14に示されたように、第4例の第4多色表示装置300Aは多色生成部32Aと、マイクロミラー群33Aと、スクリーン17Aとを有している。多色生成部32Aとしては、シリンドリカルレンズL4と、三角プリズムPとを含んでいる。第4例においてシリンドリカルレンズL4は円筒形の凸面を有する平凸レンズが用いられる。シリンドリカルレンズL4は細長い幅の光を成形することができる。
また、マイクロミラー群33Aは図15(a)に示されたようにX軸方向にm個のマイクロミラーMMを有し、Y軸方向にn個のマイクロミラーMMを有している。図15(a)においてnは図14での光の分割数nと同じである。
ここで、マイクロミラー群33Aは第1実施形態で説明されたDMDと異なっている。各マイクロミラーMMは四隅にマイクロミラーMMの傾斜を制御するための4つの電極(図示しない)が配置されている。その電極の電圧を変化することで、マイクロミラーMMはその幾何中心を中心として回転することができる。つまり、マイクロミラー群33Aは任意の方向の光をスクリーン17Aの任意の位置に反射することができる。
また、スクリーン17Aは図15(b)に示されたように、X軸方向にu個の表示画素Sを有し、Z軸方向にv個の表示画素Sを有している。なお、表示画素Sの−X側を第1列とし、表示画素Sの−Z側を第1行とする。したがって、スクリーン17Aにおいて四隅の表示画素Sは、時計方向に沿ってそれぞれにS(1、1)、S(1、v)、S(u、v)及びS(v、1)となる。その他の任意の表示画素Sは、S(i、j)として示されている。ここで、表示画素Sは例えばスクリーン17Aの1画素である。
また、マイクロミラー群33Aとスクリーン17Aとの対応関係について、図15を参照しながら詳しく説明する。例えば、第4例で三角プリズムPが太陽光LLsを赤色、橙色、黄色、緑色、青色、藍色および紫色の7色の光に分割する場合、マイクロミラー群33AのY軸方向でのマイクロミラーMMの行数nは7とればよい。すると、最も+Y側のm個のマイクロミラーMM(1、n)〜MM(m、n)が屈折率の小さい赤色に対応する。この場合、任意の瞬間にスクリーン17A全体で赤色を表示しようとすれば、スクリーン17Aの表示画素S全て(v×u個)を赤色に表示する必要がある。したがって、赤色が反射できるマイクロミラーMM(1、n)〜MM(m、n)の数mを、全ての表示画素Sの数v×u以上にすることが好ましい。すなわち、m≧v×uとすることが好ましい。
<<第4例の第4多色表示装置300Aの動作>>
図14において、太陽光LLsはX軸方向に沿って帯状となって第4例の第4多色表示装置300Aに入射する。第4多色表示装置300Aに入射した太陽光LLsはシリンドリカルレンズL4により所定の幅になって三角プリズムPに入射する。そして、三角プルズムPは波長領域に基づいてn色の光LLdに分割する。光LLdは、屈折率が小さいほど+Y側に分割され、屈折率が大きいほど−Y側に分割されている。ここで、分割された色の数nは4以上である。例えば、赤色、橙色、黄色、緑色、青色、藍色、紫色の7色の光に分割される。三角プリズムPにより分割された光LLdはその+Z側に設けられたマイクロミラー群33Aに入射する。その後、マイクロミラー群33Aに入射した光LLdはマイクロミラー群33Aの各マイクロミラーMMにより画像生成に必要な光のみをスクリーン17Aの対応する表示画素Sに向かって反射し、画像生成に不要な光をスクリーン17Aと異なる方向に反射する。
図16を参照しながら1つの具体的な例について説明する。
図16は、太陽光LLsが三角プリズムPにより赤色、橙色、黄色、緑色、青色、藍色および紫色の7色の光に分割される場合である。したがって、図16(a)に示されたマイクロミラー群33AのマイクロミラーMMはY軸方向で7行に配列され、+Y側から−Y側に向かって順次に第1行(MM(1、7)〜MM(100、7))が赤色、第2行(MM(1、6)〜MM(100、6))が橙色、第3行(MM(1、5)〜MM(100、5))が黄色、第4行(MM(1、4)〜MM(100、4))が緑色、第5行(MM(1、3)〜MM(100、3))が青色、第6行(MM(1、2)〜MM(100、2))が藍色、第7行(MM(1、1)〜MM(100、1))が紫色に対応する。また、マイクロミラー群33AはX軸方向で100個のマイクロミラーMMを有している。すなわち、マイクロミラー群33Aは7×100のマイクロミラーMMより構成されている。これに対応してスクリーン17Aは、図16(b)に示されたように10×10の表示画素Sにより構成されている。
例えば、スクリーン17A全体を赤色に表示しようとすれば、マイクロミラー群33AのマイクロミラーMM(1、7)〜MM(100、7)に入射された赤色の光をスクリーン17Aの全体の表示画素Sに1対1に反射すればよい。また、他のマイクロミラーMMに入射された6色の光はスクリーン17Aと異なる方向に反射すればよい。すると、スクリーン17A全体が赤色に表示される。
また、例えば、スクリーン17Aの表示画素(4、7)に白色を表示しようとすれば、マイクロミラーMM(100、7)が赤色の光を、マイクロミラーMM(4、6)が橙色の光を、マイクロミラーMM(70、5)が黄色の光を、マイクロミラーMM(6、4)が緑色の光を、マイクロミラーMM(99、3)が青色の光を、マイクロミラーMM(3、2)が藍色の光を、マイクロミラーMM(1、1)が紫色の光を表示画素(4、7)に反射する。すると、スクリーン17Aの表示画素(4、7)は白色に表示される。
その他にも、例えば、スクリーン17Aの表示画素(8、5)に橙色、青色及び紫色を合色しようとすれば、対応する3つのマイクロミラー群33AのマイクロミラーMM(i、j)により、橙色、青色及び紫色の光をスクリーン17Aの表示画素(8、5)に反射すればよい。
第4例において、例えばスペクトル計測部14により太陽光LLsのスペクトル分布を計測した結果、図7の点線で示されたように紫色の光強度がほかの色より小さくなった場合、紫色の光を反射するマイクロミラーMMの反射している時間を長くすることができる。すると、スクリーン17Aに反射された紫色の光強度が大きくなり、他の色とほぼ均衡した色強度が可能となる。
(第4実施形態)
図17を参照しながら第4実施形態の多色表示装置400Aについて説明する。図17は、第4実施形態の多色表示装置400Aを示した概略図である。図17では、太陽光LLsの照射する方向を+Z軸方向とする。
<<第4実施形態の多色表示装置400Aの構成>>
図17において、太陽光LLsを収集する集光装置10A(第1実施形態の第1例を参照)と、集光装置10Aにより収集された太陽光LLsを伝送する光ファイバー束11A(第1実施形態の第1例を参照)と、スクリーンなどの画像を表示する画像表示部17(第1実施形態の第1例を参照)とが描かれていない。また、スペクトル計測部14及画像制御部16も描かれていない。
図17は、第4実施形態の多色表示装置400Aの1つの発光ユニットを示している。ここで、発光ユニットは例えば1つのLCD(透過型液晶)又はLCOS(反射型液晶)といったマイクロデバイス(MD)と呼ばれる画像素子を示している。図17に示されたように、第4実施形態の多色表示装置400Aは複数のダイクロイックミラー(HM1〜HM5)と、複数の反射ミラー(M1〜M9)と、複数の液晶パネル(LP1〜LP6)と、複数のクロスダイクロプリズム(DP1〜DP3)とを含んでいる。ここで、全てのダイクロイックミラーは、所定の波長の光を透過したり反射したりするように形成されている。
<<第4実施形態の多色表示装置400Aの動作>>
図17に示されたように、Z軸方向に沿って多色表示装置400Aに入射した太陽光LLsは、ダイクロイックミラーHM1によって例えばZ軸向きの赤色、橙色、黄色を含んだ光LL1と、X軸向きの緑色、青色、紫色を含んだ光LL2とに分けられる。
まず、光LL1について説明する。
光LL1はダイクロイックミラーHM1の+Z側に設けられたダイクロイックミラーHM2によって、Z軸向きの赤色の光LL3と、X軸向きの橙色、黄色を含んだ光LL4とに分けられる。赤色の光LL3はダイクロイックミラーHM2の+Z側に設けられた反射ミラーM2に反射されて液晶パネルLP1に入射する。赤色の光LL3は液晶パネルLP1により部分的に遮断されてクロスダイクロプリズムDP1に入射する。一方、橙色、黄色を含んだ光LL4はダイクロイックミラーHM3により橙色の光LL5と、黄色の光LL6とに分けられる。橙色の光LL5は直接に液晶パネルLP2で部分的に遮断されてクロスダイクロプリズムDP1に入射し、黄色の光LL6は反射ミラーM3及びM4に反射され液晶パネルLP3で部分的に遮断されてクロスダイクロプリズムDP1に入射する。
同様に、緑色、青色、紫色を含んだ光LL2は反射ミラーM1に反射されてZ軸向きの光LL8となる。また、光LL8は光LL1と同じ光路で別々にクロスダイクロプリズムDP2に入射する。光LL8はダイクロイックミラーHM4及び反射ミラーM6を介して緑色の光LL9となり液晶パネルLP4で部分的に遮断されてクロスダイクロプリズムDP2に入射する。光LL8はダイクロイックミラーHM4及びHM5を介して青色の光LL11となり液晶パネルLP5で部分的に遮断されてクロスダイクロプリズムDP2に入射する。光LL8はダイクロイックミラーHM4及びHM5と、反射ミラーM7及びM8とを介して紫色の光LL12となり液晶パネルLP6で部分的に遮断されてクロスダイクロプリズムDP2に入射する。
その後、クロスダイクロプリズムDP1及びDP2により合光された光LL7及びLL13は反射ミラーM5及びM9に反射されてクロスダイクロプリズムDP3に入射する。これらの光は、クロスダイクロプリズムDP3により合光されてスクリーン17Aに表示される。
具体的には、図18を参照しながら液晶パネルLP1〜LP6と、スクリーン17Aとの対応関係について説明する。液晶パネルLP1〜LP6は、図18(a)に示されたように10×10の液晶ユニットLUにより構成されている。また、スクリーン17Aは、図18(b)に示されたように10×10の表示画素Sにより構成されている。ここで、液晶パネルLP1〜LP6の液晶ユニットLU及びスクリーン17Aの表示画素Sの配列は図16(b)と同じである。
例えば、スクリーン17Aの表示画素S(4、7)で赤色を表示しようとすれば、液晶パネルLP1の対応しる液晶ユニットLU(4、7)は光を通過するように動作し、他の液晶パネルLP2〜LP6の対応しる液晶ユニットLU(4、7)は光を遮断するように動作すればよい。
また、例えば、スクリーン17Aの表示画素S(8、5)で赤色、橙色、黄色、緑色、青色、紫色の6色を合光して表示しようとすれば、全てのパネルLP1〜LP6の対応しる液晶ユニットLU(8、5)を光が通過するように動作すればよい。さらに、例えば6色中の数色を合光して表示しようとすれば、合光しようとする光が通過する液晶パネルLPの対応しる液晶ユニットLU(8、5)を光が通過するように動作し、他の液晶パネルLPの対応しる液晶ユニットLU(8、5)は光を遮断するように動作すればよい。
第4実施形態において、例えばスペクトル計測部14により太陽光LLsのスペクトル分布を計測した結果、図7の点線で示されたように紫色の光強度がほかの色より小さくなった場合、紫色の光が通過する液晶パネルLP6の液晶ユニットLUの通過率をほかの色の光より大きくする。すると、スクリーン17Aに反射された紫色の光強度が大きくなり、スクリーン17Aで他の色とほぼ均衡した色強度が可能となる。
このことにより、スクリーン17Aでより忠実な色再現が可能となる。また、第4実施形態においては赤色、橙色、黄色、緑色、青色、紫色の6色を用いてより忠実な画像が表示されているが、その他の色を用いてもよい。
以上、本発明の最適な実施形態について説明したが、当業者に明らかなように、本発明はその技術的範囲内において実施例に様々な変更を加えて実施することができる。
10、10A … 集光装置
11、11A … 光ファイバー、光ファイバー束
12、22、32 … 多色生成部
12A … 色フィルタ
13、23、33 … 空間変調部
13A、33A … DMD
14 … スペクトル計測部
16 … 画像制御部
17 … 画像表示部
17A、17A−1〜17A−m … スクリーン
17B、17B−1〜17B−m … すりガラス
22A−1〜22A−m、70、80、90 … 回折光学素子
22B−1〜22B−m … 三角プリズム
23A−1〜23A−m … 液晶パネル
23B−1〜23B−m … エレクトロクロミック素子
28 … 拡散板
29 … 導光装置
61、62、71、72、81、82、91、92 … 回折格子
63、73、83 … 回折面
64、74、84 … 端面
100、100A、200、200A、200B、300、300A、400A … 多色表示装置
230 … 光学窓
231〜237 … エレクトロクロミック材
241、242 … 電極
BL … 光源
CN … コネクタ
DU1〜DUm、DUA1〜DUAm、DUB1〜DUBm … 発光ユニット
HM … ダイクロイックミラー
L … レンズ
LL … 光
M … 反射ミラー
P … プリズム

Claims (9)

  1. 光源のスペクトル分布を計測するスペクトル計測部と、
    前記光源からの光をスペクトル分布がそれぞれ異なる少なくとも4色光に変換する多色生成部と、
    前記多色生成部で変換された少なくとも4色光を、単位領域ごとに空間変調する空間変調素子と、
    表示情報と前記スペクトル計測部によって計測されたスペクトル分布とに基づいて前記空間変調素子の単位領域を制御する画像制御部と、
    を備える多色表示装置。
  2. 前記多色生成部は、少なくとも4色の色フィルタを含む請求項1に記載の多色表示装置。
  3. 前記画像制御部は、前記スペクトル分布に基づいて前記空間変調素子の単位領域を時間で制御する請求項1に記載の多色表示装置。
  4. 前記多色生成部は、光の波長に応じて分ける分光器を含む請求項1に記載の多色表示装置。
  5. 光源のスペクトル分布を計測するスペクトル計測部と、
    前記光源からの光をスペクトル分布がそれぞれ異なる少なくとも4色光に変換する多色生成部と、
    前記多色生成部で変換された少なくとも4色光のうちの1色を単位領域として発光する単位発光部と、
    表示情報と前記スペクトル計測部によって計測されたスペクトル分布とに基づいて前記単位発光部を制御する画像制御部と、
    を備える多色表示装置。
  6. 前記多色生成部は、光の波長に応じて分ける分光器を含み、
    前記単位発光部は、前記分光器で分けられた光を選択する選択フィルタと前記選択された光を単位領域で拡散させる拡散板を含む
    請求項4に記載の多色表示装置。
  7. 前記選択フィルタから前記拡散板まで、前記選択された光を導く導光手段を含む
    請求項5に記載の多色表示装置。
  8. 前記画像制御部は、前記スペクトル分布に基づいて前記単位発光部から発光される光量を制御する請求項5に記載の多色表示装置。
  9. 前記光源が太陽光から導かれた自然光である請求項1または請求項5に記載の多色表示装置。
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