JP2011133329A - 秤 - Google Patents

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Abstract

【課題】質量測定に静電力を利用することで構造を簡素化し、小型で安価な秤を提供すること。
【解決手段】固定部7と、固定部7に対向して設けられる可動部13と、固定部7と可動部13の間に設けられ、被計量物の荷重を受けて可動部13を上下に移動させるロバーバル部12と、からなるロバーバル機構2と、固定部7に設けられ、可動部13と対向する面の間の静電容量がこの可動部13の移動により変化する電極部15とを備えた。また、可動部13の先端には固定部7に向けて突出する可動片14が設けられ、電極部15は可動片14の両側面14a,14aのそれぞれに内側面16a,16aが対向する櫛歯片16を有する櫛歯電極を用いた。また、電極部(櫛歯電極)15を可動部13の可動片14の数量に応じて複数の部分に分離した。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロバーバル機構を用いて被計量物の質量を測定する秤に関する。
従来の秤に例えば下記特許文献1に開示される電子天秤がある。図14に示すように、この電子天秤100は、固定部101と、被計量物の荷重を受けて移動する可動部102と、固定部101と可動部102の間に所定長さを有して一対で設けられ、可動部102を水平状態のまま移動させるロバーバル部103とからなるロバーバル機構104を備えている。また、図15(a)に示すように、ロバーバル機構104は、可動部102に基端105aが固定され、可動部102の移動に連動することにより自由端105bが平衡状態から所定量変位するレバー105と、レバー105に設けられ、基端105aから自由端105bへ所定の力の減衰量を得るための支点E,Fを含み、このレバー105に固定部106と可動部107a〜107cを形成してこれらを連結する薄厚のバネ部108とを備えている。
また、電子天秤100は、図15(b)に示すように、レバー105を平衡状態に制御する平衡駆動手段109と、位置検出手段110と、図示しない制御部とを備えている。そして、電子天秤100は、レバー105の自由端105bが平衡状態に対して所定量変位(上昇)すると、位置検出手段110がその変位量を検出し、同時に、制御部がレバー105を再度平衡状態に復帰させるように平衡駆動手段となる電磁コイル109を通電制御する。このとき、電磁コイル109のコイル109bに対する電流方向及び電流量を制御し、位置検出手段110によりレバー105が再度平衡状態になったことを検出したコイル109bへの電流値を得て、この電流値に基づいて被計量物から受ける荷重負荷、つまり、被計量物の質量を演算出力する。
特開2002−107214号公報
上述した従来の電子天秤100は、図15(b)に示すように、位置検出手段110が、レバー105の自由端105b近傍に上下に所定高さを有して固定された検知板110aと、ロバーバル機構104の突出片104a(図14参照)の下面に固定された投受光センサ110bとからなり、平衡駆動手段となる電磁コイル109が、突出片104aの下面に固定された円環状の磁石体109aと、レバー105の自由端105bの上面に固定され、磁石体109aの円環内に巻回されたコイル109bとからなる。このように、電磁力を利用して被計量物の質量の測定する電子天秤100は、平衡駆動手段109及び位置検出手段110が共に構造が複雑になることから、秤全体が大型化するとともに、高価になるという問題があった。
そこで本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、従来の電磁力に変えて静電力を利用することで構造を簡素化し、小型で安価な秤を提供することを目的としている。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明による請求項1記載の秤は、固定部7と、前記固定部7に対向して設けられる可動部13と、前記固定部7と前記可動部13の間に設けられ、被計量物の荷重を受けて前記可動部13を上下に移動させるロバーバル部12と、からなるロバーバル機構2と、
前記固定部7に設けられ、前記可動部13と対向する面の間の静電容量が該可動部13の移動により変化する電極部15と、
を備えたことを特徴としている。
請求項2記載の秤は、前記可動部13の先端には前記固定部7に向けて突出する可動片14が設けられ、
前記電極部15には前記可動片14の側面14aに対向する櫛歯片16を有する櫛歯電極を用いたことを特徴としている。
請求項3記載の秤は、前記電極部(櫛歯電極)15が前記可動部13の前記可動片14の数量に応じて複数の部分に分離されたことを特徴としている。
請求項4記載の秤は、前記電極部15の複数に分離された部分のうち、一以上のいずれかの前記部分15aを前記静電容量の変化を検出するセンサとしての機能に供し、残りの前記部分15bを静電力の作用を駆動源とするアクチュエータとしての機能に供したことを特徴としている。
本発明の秤によれば、ロバーバル機構が、固定部と対向する可動部をロバーバル部を介して上下に移動させることにより、被計量物の荷重を受けると、可動部と電極部との対向する面の面積が変化し、電極部において、可動部と対向する面の間の静電容量が変化する。この静電容量の変化を例えばC/Vコンバータなどの容量センサを用いて検出することにより、秤として機能させることができる。つまり、静電力を利用して被計量物の質量を測定する秤を得ることができるようになり、これにより、従来のような位置検出や平衡駆動などに供する大掛りな手段が不要となり、秤の構造を簡素にすることができ、秤が小型化し、安価となる。
また、可動部の先端に可動片が設けられ、電極部として、この可動片の側面に対向する櫛歯片を有する櫛歯電極を用いることにより、可動部と電極部との対向面積を大きくすることができる。これにより、可動部の微小な上下移動における静電容量の変化を検出することが可能となり、被計量物の質量を高精度に測定することができる。
さらに、可動部には電気的に分離された状態で複数の可動片が設けられ、電極部が、櫛歯片の内側面をこれら複数の可動片の側面に対向させた状態で複数の部分に分離されることにより、複数の部分に分離された電極部の各櫛歯片において、複数の可動片のそれぞれの片方又は両方の側面に対する対向面積は更に増大する。この結果、より一層の高精度測定が可能となる。
また、電極部を、静電容量の変化を検出するセンサとして機能させる部分と、静電力の作用により、変位した可動部の可動片を平衡状態に復帰させるためのアクチュエータとして機能させる部分とに分けることにより、フォースバランス式の秤を構成することができる。
(a)本発明による秤の第一の実施の形態を示す平面図である。 (b)第一の実施の形態における電極部の他の例を示す平面図である。 図1(a)におけるA−A端面図である。 図1(a)におけるB−B端面図である。 第一の実施の形態における可動片の動作を示す説明図である。 (a)第一の実施の形態における回路構成を示す図である。 (b)第一の実施の形態における回路構成の他の例を示す図である。 (a)本発明による秤の第二の実施の形態を示す平面図である。 (b)第二の実施の形態における電極部の他の例を示す平面図である。 図5(a)におけるC−C端面図である。 図5(a)におけるD−D端面図である。 第二の実施の形態における可動片の動作を示す説明図である。 (a)第二の実施の形態における回路構成を示す図である。 (b)第二の実施の形態における回路構成の他の例を示す図である。 各実施の形態における電極部の他の例を示す平面図である。 各実施の形態における電極部の他の例を示す平面図である。 各実施の形態における電極部の他の例を示す平面図である。 従来の電子天秤を示す斜視図である。 (a)図14におけるロバーバル機構(レバー)を示す正面図である。 (b)同平面図である。
以下、本発明の各実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
本発明による秤は、ロバーバル機構を用いて被計量物の質量を測定し、その測定に静電力を利用するものであり、主に薬品などの微小物品を測定対象としている。なお、本明細書において、静電力を利用するとは、その力による作用の他に静電容量の変化などの現象を利用することも含む。
「第一の実施の形態」
まず、図1〜5を参照して本発明の第一の実施の形態を説明する。
図1(a)に示すように、この実施の形態(秤1)は、ロバーバル機構2と、電極部14とを備えている。ロバーバル機構2は、固定部7と、ロバーバル部12と、可動部13とから構成されている。また、図2,3に示すように、ロバーバル機構2は、上下に配置され、その間にスペーサ5を介して連結された二枚の基板3(上基板3a),3(下基板3b)により形成されている。
図2に示すように、基板3は、半導体層であるシリコン層4a,4aの間に絶縁体層であるSiO2 層4bを有するSOI基板である。シリコン層4aはその厚さが精密にコントロールされており、用途に応じて最適な厚さのものを適宜選択することができる。また、スペーサ5にはガラスを用いている。これらの基板3(シリコン層4a)とスペーサ5とは陽極接合によって接合されている。
図1(a)などに示すように、上述した上下の基板3、つまり、上基板3a及び下基板3bは、共に矩形枠状に形成されている。これらの基板3a,3bの一端縁部は固定壁6に固定される固定部7となり、他端縁部は被計量物が載置される載置部8となる。また、上基板3aには、矩形枠内の中央に配置されるとともに、その基端9aが矩形枠の載置部8側の内縁に一体的に固定され、先端9bが矩形枠の固定部7側の内縁に向けて自由端となって延出する略矩形の中間部9が設けられている。
上基板3a及び下基板3bにおける矩形枠の一端縁部(固定部7)と他端縁部(載置部8)に直交する二つの端縁部10,10には、固定部7側と載置部8側のそれぞれの所定位置に基板3a,3bのシリコン層4a及びSiO2層4bをエッチング加工によって薄厚に形成してなるバネ部11が設けられている。ロバーバル部12は、上基板3a及び下基板3bと、バネ部11とからなる。
上基板3aにおける中間部9の先端9b(自由端)は可動部13となる。可動部13は固定部7に対向して設けられている。可動部13の先端には複数の可動片14が設けられている。可動片14は、可動部13の先端から固定部7に向けて突出している。図1は説明のために簡略化しており、可動片14を三つだけ記載しているが、実際には数十〜百以上を一組として、一又は複数組の可動片14が設けられている。各組の可動片14は、SiO2 層4bを介することにより、それぞれが電気的に分離されている。
図1(a)に示すように、電極部15は、上基板3aにおける矩形枠の一端縁部である固定部7に設けられている。電極部15には、可動部13に向けて突出する複数の櫛歯片16を有する櫛歯電極を用いている。櫛歯片16は、可動片14の両側面14a,14aのそれぞれに対向する内側面16a,16aを有し、図示のように、二つの櫛歯片16,16の間に一つの可動片14を挟むように配設されている。また、電極部15は、可動片14の数量に応じて複数の部分15a,15aに分離されている。この実施の形態では、上述したように、数十〜百以上を一組として可動片14が設けられているため、電極部15はこれと同様に数十〜百以上を一組とする複数の部分に分離されている。電極部15の各部分15a,15aは、可動片14と同様にSiO2 層4bを介して電気的に分離されている。
電極部15は、例えばC/Vコンバータなどの容量センサに接続されており、電極部15の各部分15a,15aのそれぞれが、櫛歯片16と可動片14との対向面積S1 (図4参照)が平衡状態から変位したときの静電容量の変化を検出するセンサとして機能する。
また、図1(b)には、電極部15の他の例として、その各部分15a,15bをそれぞれ異なる機能(センサ及びアクチュエータとしての機能)に供することにより、フォースバランスを実現する構成例を示している。この例では、図示のように、電極部15の各部分15a,15bは、一方の部分15aが上述したセンサとして機能する。他方の部分15bは、櫛歯片16に対して変位した可動片14を静電力の作用を駆動源として平衡状態に復帰させるアクチュエータとして機能する。これにより、フォースバランス式の秤1Bを得ることができる。
図1〜5を参照して載置部8が被計量物の荷重を受けたときの秤1(ロバーバル機構2)の動作を各箇所ごとに説明する。図2に示すように、図1(a)におけるA−A線箇所では、載置部8にて被計量物の荷重を受けると、載置部8が下方に移動する。このとき、ロバーバル部12は、固定部7が固定されたまま、載置部8が各バネ部11を支点として固定部7に対して平行移動する。
また、図3に示すように、図1(a)におけるB−B線箇所では、載置部8に被計量物の荷重を受けると、載置部8は下方に移動するとともに、固定部7から切り離されている中間部9の先端9b、つまり、可動部13が下方に平行移動する。このとき、可動部13の可動片14は、その側面14aが固定部7に設けられている電極部15の櫛歯片16の内側面16aに対して平行移動する。
図1(a)に示す秤(センサだけで構成された秤)1Aでは、図4に示すように、電極部15の各部分15aの櫛歯片16に対して可動部13の可動片14が変位すると、その間の対向面積S1 が変化し、この対向面積S1 の変化に基づいて、対向する面の間の静電容量が変化する。図5(a)に示すように、秤1Aは、上述した容量センサ(C/Vコンバータ)31の一方の入力側が電極部15の各部分15a,15aに接続され、他方の入力側が基板3と共に接地され、C/Vコンバータ31の出力側が図示しない制御部に接続されて回路構成されている。秤1Aは、C/Vコンバータ31が電極部15の各部分15a,15aにおける静電容量の変化した値を電圧値に変換し、変換された電圧値を制御部にてテーブルデータと比較することにより、被計量物の質量を測定する。
図1(b)に示す秤(フォースバランス式の秤)1Bでは、図4に示すように、電極部15の各部分15a,15bの櫛歯片16に対して可動部13の可動片14が変位すると、センサとして機能する部分15aにおいては、上述したように、対向面積S1 が変化し、対向する面の間の静電容量が変化する。また、アクチュエータとして機能する部分15bにおいては、静電力の作用を駆動源として、変位した可動片14を平衡状態に復帰させるように動作する。図5(b)に示すように、秤1Bは、容量センサ(C/Vコンバータ)31の一方の入力側が電極部15のセンサとして機能する部分15aに接続され、他方の入力側が基板3と共に接地されており、電極部15のアクチュエータとして機能する部分15bと接地の間に電圧制御部32を備えた回路構成となっている。秤1Bは、C/Vコンバータ31が電極部15の部分15aにおける静電容量の変化を電圧値に変換し、電圧制御部32がC/Vコンバータ31から出力された電圧値が所定の値となるように(この場合は、静電容量の変化が0となるように)電極部15の部分15bに印加する電圧を制御し、部分15bへと出力する。これと同時に、電圧制御部32から出力された印加電圧が部分15bと電圧制御部32との間に接続されている増幅器33を通じて図示しない制御部に出力され、制御部にてテーブルデータと比較することにより、被計量物の質量を測定する。
「第二の実施の形態」
次に、図6〜10を参照して本発明の第二の実施の形態を説明する。
なお、この実施の形態において、上述した第一の実施の形態と同等又は同一の箇所には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6,7に示すように、二枚の基板23(上基板23a及び下基板23b)は、共に矩形枠状に形成されている。上基板23aには、矩形枠内の中央に配置されるとともに、その基端24aが載置部8側の内縁に基板23をエッチング加工によって薄厚に形成してなるバネ部25を介して固定され、先端24bが固定部7側の内縁に向けて自由端となって延出する略矩形の中間部24が設けられている。また、中間部24の両側部には、固定部7に基端26aが一体的に固定され、先端26bが自由端となって載置部8に向けて突出するガイド部26が設けられている。ガイド部26と中間部24の間には、基板23をエッチング加工によって薄厚に形成してなる捩じりバネ部27が設けられている。なお、中間部24の先端24b(自由端)は可動部13となる。
ロバーバル部28は、上基板23a及び下基板23bと、バネ部11と、バネ部25と、ガイド部26と、捩じりバネ部27とからなる。
図6(a)に示す秤21Aでは、電極部15は、上述した第一の実施の形態と同様に、例えばC/Vコンバータなどの図示しない容量センサに接続されており、電極部15の各部分15a,15aのそれぞれが、櫛歯片16と可動片14との対向面積S2 (図9参照)が平衡状態から変位したときの静電容量の変化を検出するセンサとして機能する。
また、図6(b)には、電極部15の他の例として、その各部分15a,15bをそれぞれ異なる機能(センサ及びアクチュエータとしての機能)に供することにより、フォースバランスを実現する構成例を示している。この例では、図示のように、電極部15の各部分15a,15bは、一方の部分15aが上述したセンサとして機能する。他方の部分15bは、櫛歯片16に対して変位した可動片14を静電力の作用を駆動源として平衡状態に復帰させるアクチュエータとして機能する。これにより、上述した第一の実施の形態同様、フォースバランス式の秤21Bを得ることができる。
図6〜10を参照して載置部8が被計量物の荷重を受けたときの秤21(ロバーバル機構22)の動作を各箇所ごとに説明する。図7に示すように、図6(a)におけるC−C線箇所では、載置部8にて被計量物の荷重を受けると、載置部8が下方に移動する。このとき、ロバーバル部28は、固定部7が固定されたまま、載置部8が各バネ部11を支点として固定部7に対して平行移動する。
図8に示すように、図6(a)におけるD−D線箇所では、載置部8に被計量物の荷重を受けると、載置部8は下方に移動するとともに、固定部7から切り離されている中間部9の先端9b、つまり、可動部13が捩じりバネ部25を介することにより上方に大きく平行移動する。このとき、可動部13の可動片14は、その側面14aが固定部7に設けられている電極部15の櫛歯片16の内側面16aに対して平行移動する。
図6(a)に示す秤(センサだけで構成された秤)21Aでは、図9に示すように、電極部15の各部分15aの櫛歯片16に対して可動部13の可動片14が変位すると、上述した第一の実施の形態と同様に、その間の対向面積S2 が変化し、この対向面積S2 の変化に基づいて、対向する面の間の静電容量が変化する。図10(a)に示すように、秤21Aは、容量センサ(C/Vコンバータ)31の一方の入力側が電極部15の各部分15a,15aに接続され、他方の入力側が基板3と共に接地され、C/Vコンバータ31の出力側が図示しない制御部に接続されて回路構成されている。秤21Aは、C/Vコンバータ31が電極部15の各部分15a,15aにおける静電容量の変化した値を電圧値に変換し、変換された電圧値を制御部にてテーブルデータと比較することにより、被計量物の質量を測定する。
図6(b)に示す秤(フォースバランス式の秤)21Bでは、図9に示すように、電極部15の各部分15a,15bの櫛歯片16に対して可動部13の可動片14が変位すると、上述した第一の実施の形態と同様に、センサとして機能する部分15aにおいては、対向面積S2 が変化し、対向する面の間の静電容量が変化する。また、アクチュエータとして機能する部分15bにおいては、静電力の作用を駆動源として、変位した可動片14を平衡状態に復帰させるように動作する。図10(b)に示すように、秤21Bは、容量センサ(C/Vコンバータ)31の一方の入力側が電極部15のセンサとして機能する部分15aに接続され、他方の入力側が基板3と共に接地されており、電極部15のアクチュエータとして機能する部分15bと接地の間に電圧制御部32を備えた回路構成となっている。秤21Bは、C/Vコンバータ31が電極部15の部分15aにおける静電容量の変化を電圧値に変換し、電圧制御部32がC/Vコンバータ31から出力された電圧値が所定の値となるように(静電容量の変化が0となるように)電極部15の部分15bに印加する電圧を制御し、部分15bへと出力する。これと同時に、電圧制御部32から出力された印加電圧が部分15bと電圧制御部32との間に接続されている増幅器33を通じて図示しない制御部に出力され、制御部にてテーブルデータと比較することにより、被計量物の質量を測定する。
上述した第一及び第二の実施の形態によれば、ロバーバル機構2,22が、固定部7と対向する可動部13をロバーバル部12,28を介して上下に移動(第一の実施の形態では下方に移動、第二の実施の形態では上方に移動)させることにより、被計量物の荷重を受けると、可動部13と電極部15との対向する面の面積S1 ,S2 が変化し、電極部15の櫛歯片16において、可動部13と対向する面の間の静電容量が変化する。この静電容量の変化を例えばC/Vコンバータなどの容量センサを用いて検出することにより、秤として機能させることができる。つまり、静電力を利用して被計量物の質量を測定する秤1,21を得ることができるようになる。これにより、秤の構造を簡素にすることができ、秤が小型化し、安価となる。
また、可動部13の先端に可動片14が設けられ、電極部15として、この可動片14の両側面14a,14aに内側面16a,16aが対向する櫛歯片16を有する櫛歯電極を用いることにより、可動部13と電極部15との対向面積S1 ,S2 を大きくすることができる。これにより、可動部の微小な上下移動における静電容量の変化を検出することが可能となり、被計量物の質量を高精度に測定することができる。
さらに、可動部13には電気的に分離された状態で複数の可動片14が設けられ、電極部15が、櫛歯片16の内側面16a,16aをこれら複数の可動片14の側面14a,14aに対向させた状態で複数の部分に分離されることにより、複数の部分に分離された電極部15の各櫛歯片16において、複数の可動片14の両側面に対する対向面積S1 ,S2 は更に増大する。この結果、より一層の高精度測定が可能となる。
また、電極部15を、静電容量の変化を検出するセンサとして機能させる部分15aと、静電力の作用により、変位した可動部13の可動片14を平衡状態に復帰させるためのアクチュエータとして機能させる部分15bとに分けることにより、フォースバランス式の秤1B,21Bを構成することができる。
なお、上述した第一及び第二の実施の形態では、電極部15が二つの部分に分離され、一方の部分15aをセンサとしての機能に供し、他方の部分15bをアクチュエータとしての機能に供する例を説明しているが、例えば、図11に示すように、電極部15が三以上の部分15a,15b,15cに分離されて、各部分をアクチュエータ、センサ、アクチュエータとしての機能に供する構成としてもよい(図11(a)参照)。また、各部分をセンサ、アクチュエータ、センサとしての機能に供する構成としてもよい(図11(b)参照)。このような構成によれば、更に高精度の質量測定が可能となる。
また、上述した第一及び第二の実施の形態では、電極部15の各部分15a,15b(又は15a,15a)の間にも可動片14が設けられている構成を示しているが、図12に示すように、各部分15a,15bの間の可動片がない構成としてもよい。これにより、電極部15の異なる機能を有する部分15a,15b同士が極めて狭い間隔で隣接している場合であっても、その境界部分の可動片14を介した部分15a,15b間における相互の電気的な干渉作用を抑えることが期待できる。ところで、電極部15のセンサとして機能する部分15aと、アクチュエータとして機能する部分15bとの境界部分に可動片14を設けない場合であっても、可動片14の数が多いときには実質的に性能には影響しないが、秤をより小型の構造とするために可動片14の数を更に少なくしながら高感度のセンサを得るために対向面積を増大させたい場合や、図13に示す構成のように、電極部15の各部分15a〜15hの機能を切換制御可能として各部分15a〜15hの境界部分が一定でない場合などには、全ての位置に欠落なく可動片14を設けておくことが好ましい。
さらに、電極部15の複数の部分15a〜15hの機能をセンサ又はアクチュエータに切換え可能とし、各部分15a〜15hをセンサとアクチュエータのいずれかの機能に供する構成としてもよい。例えば、図13に示すように、電極部15の各部分15a〜15hのそれぞれが切換手段41に接続され、切換手段41を選択的に切り換えることにより、この構成が実現可能となる。この構成の効果としては、センサの感度や、アクチュエータの静電力を作用する力の大きさにあわせて、各機能に供する電極の組合せ(数や配置)を適切に設定することができるなどがある。
1,21…秤
2,22…ロバーバル機構
7…固定部
12,28…ロバーバル部
13…可動部
14…可動片
14a…(可動片の)側面
15…電極部(櫛歯電極)
16…櫛歯片

Claims (4)

  1. 固定部(7)と、前記固定部に対向して設けられる可動部(13)と、前記固定部と前記可動部の間に設けられ、被計量物の荷重を受けて前記可動部を上下に移動させるロバーバル部(12)と、からなるロバーバル機構(2)と、
    前記固定部に設けられ、前記可動部と対向する面の間の静電容量が該可動部の移動により変化する電極部(15)と、
    を備えたことを特徴とする秤。
  2. 前記可動部(13)の先端には前記固定部(7)に向けて突出する可動片(14)が設けられ、
    前記電極部(15)には前記可動片の側面(14a)に対向する櫛歯片(16)を有する櫛歯電極を用いたことを特徴とする請求項1記載の秤。
  3. 前記電極部(15)が前記可動部(13)の前記可動片(14)の数量に応じて複数の部分に分離されたことを特徴とする請求項2記載の秤。
  4. 前記電極部(15)の複数に分離された部分のうち、一以上のいずれかの前記部分(15a)を前記静電容量の変化を検出するセンサとしての機能に供し、残りの前記部分(15b)を静電力の作用を駆動源とするアクチュエータとしての機能に供したことを特徴とする請求項3記載の秤。
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