JP2011131927A - 注出キャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】オーバーキャップ12は、キャップ本体11に着脱自在に装着された主キャップ部31と、主キャップ部31に着脱自在に装着された副キャップ部32と、を備え、主キャップ部31には、注出口21A上に配設されると共に詰め替え容器を突き刺して該詰め替え容器の内部に進入する破断筒44が配設されており、破断筒44は、副キャップ部32によって覆われている。
【選択図】図1
Description
この発明では、破断部が筒状に形成されているので、詰め替え容器内に進入している筒状の破断部を通して内容物を容器内に流入させて、詰め替え容器から容器の注出口に至る流路形状を安定させることが可能になり、詰め替えを容易に行うことができる。
この発明では、詰め替え容器内の内容物が連通口を通って容器内に流入する。このため、効率のよい注出口に向けた流入が可能となる。また、オーバーキャップを計量容器として使用した場合において、オーバーキャップによって計量された内容物を外部に容易に注ぎ出した後、使用したオーバーキャップを注出キャップに装着した状態で副キャップ部の内面に付着した内容物を連通口を通して容器内に戻すことができる。
この発明では、鋸刃状の先端を詰め替え容器に突き当てることにより、詰め替え容器に対して破断部の上端縁がより大きな圧力を与えるため、より容易に詰め替え容器を破断して破断部を突き刺すことができる。
なお、図示の例では、容器2の口部3及び注出キャップ1は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置された状態で配置されている。以下、この共通軸をキャップ軸Oとし、キャップ軸Oに沿って注出キャップ1側を上側、容器2側を下側とし、キャップ軸Oに直交する方向を径方向と称する。
キャップ本体11は、有底筒状をなしており、キャップ軸Oからずらして配設された注出筒部21と、注出筒部21よりも径方向外側においてキャップ軸Oと同軸に配設された内筒部22及び外筒部23と、を備えている。
注出筒部21の上端部分は、前側部分が後側部分よりも上側に突出しており、注出筒部21の上端は、内筒部22の後述する上筒部25の上端開口よりも上側に突出している。また、注出筒部21の後側側面には、上側から下側に延在するスリット21Bが形成されている。
上筒部25は、円筒状をなしており、その外周面には、雄ネジ部25Aが形成されている。
下筒部26の上端部分の外周面は、口部3の内周面に嵌合されている。そして、下筒部26の下端縁には、径方向内側に向けて突出する底壁部27が形成されており、底壁部27には、注出筒部21が立設されている。ここで、底壁部27は、前側から後側に向かうにしたがって漸次下側に向けて傾斜している。なお、底壁部27の後側部分(最下方位置)には、スリット21Bの下端に繋がって開口する孔部27Aが形成されている。
また、外筒部23の内周面には、径方向内側に向けて突出し、上下方向に沿って延在する第2回転規制部29が周方向に間隔をあけて複数形成されている。第2回転規制部29は、第1回転規制部6と噛合し、キャップ本体11が口部3に対して周方向で移動することを規制する。
主キャップ部31は、キャップ軸Oと同軸に配置されており、円筒状をなす本体筒41と、本体筒41に連設された環状板42と、環状板42に連設された装着筒43と、本体筒41よりも径方向内側に配置された破断筒(破断部)44と、を備えている。
本体筒41における下側部分の外径は、内筒部22における下側部分の下方部における内径よりも僅かに大きくなっており、本体筒41の下端は、内筒部22の下側部分に嵌め合わされている。また、本体筒41の外周面における上下方向の中間部分には、第2雄ネジ部41Bが形成されている。
装着筒43は、円筒状をなしており、内周面には、第1雄ネジ部25Aと螺合する第1雌ネジ部43Aが形成されている。
本体部51は、破断筒44を覆っており、本体部51の下端には、外周面が本体筒41の内周面に嵌合される筒状の嵌合部51Aが下側に向けて突設されている。
装着部52の上端は、連結環状部53を介して本体部51の下端に連結されている。また、装着部52の内周面には、第2雄ネジ部41Bと螺合する第2雌ネジ部52Aが形成されている。
側面シート材61、62は、ほぼ矩形をなしており、例えば合成樹脂フィルムやアルミ箔などが積層された熱融着性樹脂シートである。そして、側面シート材61、62は、下辺を除く三辺が他方の側面シート材62、61と熱融着されている。
このようにして、詰め替え容器60は、袋状をなしており、内部に液状の詰め替え用の内容物を収容する。
最初に、第2雄ネジ部41Bと第2雌ネジ部52Aとの螺合を解除して、副キャップ部32を主キャップ部31から取り外し、破断筒44を露出させる。
そして、図3(a)及び図4に示すように、破断筒44の上端縁を詰め替え容器60の底面シート材63に当接させる。このとき、破断筒44の前側の上端縁を円環溝部63Aに当接させることにより、破断筒44の底面シート材63に対する位置決めを行う。
その後、副キャップ部32を主キャップ部31に螺着して取り付ける。
以上のようにして、容器へ内容物を詰め替える。
最初に、第2雄ネジ部41Bと第2雌ネジ部52Aとが螺合している状態で第1雄ネジ部25Aと第1雌ネジ部43Aとの螺合を解除して、オーバーキャップ12(主キャップ部31及び副キャップ部32)をキャップ本体11から取り外し、注出筒部21を露出させる。そして、オーバーキャップ12を上下反転させ、注出筒部21の前側の側面を本体筒41の開口端に当接させた状態で容器2を傾ける。これにより、注出筒部21から容器2の内容物を主キャップ部31に注出する。主キャップ部31に注ぎ込まれた内容物は、連通口41A及び破断筒44を通って副キャップ部32内に流入する。このようにして、容器2の内容物が主キャップ部31及び副キャップ部32によって所定量だけ計量される。
以上のようにして、所定量の内容物を計量して注出する。なお、副キャップ部32のみを取り外して、この副キャップ部32で計量してもよい。
例えば、主キャップ部には、連通口が形成されているが、連通口を形成せずに破断筒のみを通って副キャップ部内に注ぎ入れた内容物を主キャップ部の外部に注ぎ入れるような構成としてもよい。
そして、副キャップ部は、主キャップ部に対して着脱自在に螺着されているが、主キャップ部に対して開閉自在にヒンジ接続される構成など、他の構成によって主キャップ部に対して着脱自在に装着されていてもよい。
さらに、破断筒の上端形状は、詰め替え容器を突き刺して進入できれば、前側が後側よりも上側に位置すると共に後側に向かうにしたがって漸次下側に向けて傾斜する形状に限らず、他の形状であってもよい。
また、破断部は、筒状に限らず、柱状など他の形状であってもよい。
また、詰め替え容器の底面シート材には、円環溝部または円形凹部が形成されているが、破断筒で詰め替え容器の底面シート材を突き破る際に破断筒の上端縁を安定して位置決めできれば、形成されていなくてもよい。
Claims (4)
- 内容物が収容された容器の口部に装着され、内容物の注出口が形成されたキャップ本体と、
前記注出口を覆うオーバーキャップと、を備える注出キャップであって、
前記オーバーキャップは、前記キャップ本体に着脱自在に装着された主キャップ部と、前記主キャップ部に着脱自在に装着された副キャップ部と、を備え、
前記主キャップ部には、前記注出口上に配設されると共に詰め替え容器を突き刺して該詰め替え容器の内部に進入する破断部が配設されており、
前記破断部は、前記副キャップ部によって覆われていることを特徴とする注出キャップ。 - 前記破断部は、筒状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の注出キャップ。
- 前記破断部は、複数の連結部によって主キャップ部に連結されており、
前記連結部間には、前記注出口上に位置する連通口が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の注出キャップ。 - 前記破断部の上端縁は、鋸刃状に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の注出キャップ。
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