JP2011131322A - スパナ - Google Patents

スパナ Download PDF

Info

Publication number
JP2011131322A
JP2011131322A JP2009292425A JP2009292425A JP2011131322A JP 2011131322 A JP2011131322 A JP 2011131322A JP 2009292425 A JP2009292425 A JP 2009292425A JP 2009292425 A JP2009292425 A JP 2009292425A JP 2011131322 A JP2011131322 A JP 2011131322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retainer
spanner
pin
wedge
switching rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009292425A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5416572B2 (ja
Inventor
Takashi Miyashita
隆 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Tool Co Ltd
Original Assignee
Alps Tool Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Tool Co Ltd filed Critical Alps Tool Co Ltd
Priority to JP2009292425A priority Critical patent/JP5416572B2/ja
Publication of JP2011131322A publication Critical patent/JP2011131322A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5416572B2 publication Critical patent/JP5416572B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

【課題】ワンウェイクラッチ式スパナの使い勝手を高める。
【解決手段】切り替え手段が、ハンドルに穿設された縦穴12と、縦穴内にスライド可能に挿入された切り替えロッド13と、切り替えロッドからリテーナへと突出するピン14と、このピンを上記縦穴から上記リテーナへと通す通し孔と、上記ピンを縦穴に平行に案内する案内手段15a,15bと、ピンが嵌り込むリテーナに形成されたカム溝16と、切り替えロッドの一方向へのスライドによるピン、カム溝及びリテーナの連動に伴ってころが楔域のうち一方に偏倚すると、切り替えロッドを第一の位置に拘束し、切り替えロッドの他方向へのスライドによるピン、カム溝及びリテーナの連動に伴ってころが楔域のうち他方に偏倚すると、切り替えロッドを第二の位置に拘束するクリックストップ機構20,21a,21bとを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ワンウェイクラッチ式のスパナに関する。
従来、ワンウェイクラッチ式のスパナには、一方向でのみ転がり部材が遊び域から楔域に移動するようにしたもの(例えば、特許文献1、2参照)、双方向で転がり部材が遊び域から楔域に移動可能であり、切り替えレバーでいずれか一方の向きに移動するように切り替え可能にしたもの(例えば、特許文献3参照)がある。
特開2008−178923号公報 特許第3155888号公報 特許第4157334号公報
上記従来のワンウェイクラッチ式のスパナのうち、前者はナット等のネジを締める場合と緩める場合とではスパナを表裏いずれの側にするか選択する必要があり、ネジを締めたり緩めたりする操作が面倒である。
一方、後者はスパナを表側又は裏側にしたまま切り替えレバーを切り替え操作するのみでネジを締めたり緩めたりすることができる。しかし、このスパナは、切り替えレバーがスパナの表側に配置されているので、スパナを裏返してナット等に嵌めた場合は、切り替えレバーの切り替え操作が面倒になり、しかもいずれが締め方向か緩め方向か見定めがたい。また、切り替えレバーのクリックストップ機構が外部に露出しているので、油汚れ等によってクリックストップ機構が目詰まりし、切り替え操作が困難になるおそれがある。
したがって、本発明は、上記諸問題点を解決することができるスパナを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。
なお、本発明の理解を容易にするため、図面の参照符号をかっこ書きで付するが、本発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、請求項1に係る発明は、遊び域(1a)の両側に楔域(1b,1c)を有する楔溝(1)が内周面に形成された環状本体(2)と、この環状本体(2)に連結されたハンドル(3)と、上記楔溝(1)内で転動可能な転がり部材(4)と、この転がり部材(4)を転動可能に保持しつつ、上記環状本体(2)の内周で周方向にスライド可能なリテーナ(5)と、このリテーナ(5)をスライドさせて上記転がり部材(4)を上記楔域(1b,1c)のうちいずれか一方に偏倚させることによりスパナを締め方向と緩め方向の何れか一方に切り替える切り替え手段とを具備したスパナにおいて、上記切り替え手段が、上記環状本体(2)又は上記ハンドル(3)に上記環状本体(2)の軸心に平行に穿設された縦穴(12)と、この縦穴(12)内にスライド可能に挿入された切り替えロッド(13)と、この切り替えロッド(13)から上記リテーナ(5)へと突出するピン(14)と、このピン(14)を上記縦穴(12)から上記リテーナへと通す通し孔(15a,15b)と、上記ピンを上記縦穴に平行に案内する案内手段と、上記ピン(14)が嵌り込む上記リテーナ(5)に形成されたカム溝(16)と、上記切り替えロッド(13)の一方向へのスライドによる上記ピン(14)、上記カム溝(16)及び上記リテーナ(5)の連動に伴って上記転がり部材(4)が上記楔域(1b,1c)のうち一方に偏倚すると、上記切り替えロッド(13)を第一の位置に拘束し、上記切り替えロッド(13)の他方向へのスライドによる上記ピン(14)、上記カム溝(16)及び上記リテーナ(5)の連動に伴って上記転がり部材(4)が上記楔域(1b,1c)のうち他方に偏倚すると、上記切り替えロッド(13)を第二の位置に拘束するクリックストップ機構(20,21a,21b)とを具備してなるスパナを採用する。
請求項2に記載されるように、請求項1に記載のスパナにおいて、上記クリックストップ機構(20,21a,21b)が上記縦穴(12)内に設けられたものとすることができる。
請求項3に記載されるように、請求項1に記載のスパナにおいて、上記転がり部材(4,4a)のうち、上記環状本体(2)の周方向で所望の角度で離れた少なくとも二個の転がり部材(4a)に対応する楔溝(1)が省略されたものとすることができる。
請求項4に記載されるように、請求項1に記載のスパナにおいて、上記転がり部材(4,4a)のうち、上記環状本体(2)の周方向で所望の角度で離れた少なくとも二個の転がり部材(4a)に対応して遊び溝(23)が形成されたものとすることができる。
本発明によれば、スパナをナット等に対して表側と裏側のいずれの向きで装着しても、表側及び裏側のいずれからでも締め方向と緩め方向の切り替え操作を円滑に行うことができる。したがって、ネジ止め作業等を簡易かつ迅速に行うことができる。
また、切り替えレバーのクリックストップ機構はスパナ内に埋設され、外部に突起物となって露出しないので、ネジ止め作業等に支障を来たさない。さらに、切り替えレバーのクリックストップ機構がスパナ内に埋設されることから、油汚れ、塵埃が付着し難く、従って常時円滑かつ正確な切り替え操作を行うことができる。
本発明の実施の形態1に係るスパナの平面図である。 スパナの部分切欠正面図である。 スパナの分解斜視図である。 環状本体の斜視図である。 リテーナの斜視図である。 リテーナの正面図である。 環状本体から止め輪及びスペーサを除去して示す平面図である。 楔溝の周辺部を表す部分切欠断面図であり、(A)は締め付け時、(B)は緩め時を夫々示す。 本発明の実施の形態2に係るスパナの平面図である。 スパナの部分切欠正面図である。 スパナの分解斜視図である。 遊び溝の周辺部を表す部分切欠断面図である。
以下、本発明の望ましい形態について図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1乃至図3に示すように、このスパナは、楔溝1が内周面に多数形成された環状本体2と、この環状本体2に連結されたハンドル3と、上記楔溝1内で転動可能な転がり部材4と、この転がり部材4を転動可能に保持しつつ、上記環状本体2の内周で周方向にスライド可能なリテーナ5と、このリテーナ5をスライドさせて上記転がり部材4を楔溝1内でいずれか一方に偏倚させることによりスパナを締め方向と緩め方向の何れか一方に切り替える切り替え手段とを具備する。
環状本体2は、図4に示すように、厚肉の円筒形に形成される。この円筒形の一端の内周面には、図2乃至図4に示すようにリテーナ5の一端面を受け止めるための内向きフランジ2aが設けられる。また、この円筒形の他端の内周面には、図2及び図3に示すようにリテーナ5の他端面を受け止める止め輪6を嵌め込むための環状凹溝2bが設けられる。
環状本体2の内周面における上記内向きフランジ2aと環状凹溝2bとの間には、多数の楔溝1が所定間隔で形成される。図8に示すように、各楔溝1は、中央部が遊び域1aとして深く形成され、中央部の両側が楔域1b,1cとして中央部から環状本体2の周方向に遠ざかるに連れて浅くなるように形成される。
転がり部材4は、転動体であるローラとして形成される。図1及び図7に示すように、この転がり部材4が、各楔溝1に対応するように配置される。ローラに代えてボールを用いることも可能である。その場合は各楔溝1もボールに対応した形状に変更される。
図1及び図7に示すように、上記多数の転がり部材4のうち、環状本体2の周方向で略同じ角度で離れた二個の転がり部材4a,4aに対応する楔溝1が省略される。この角度はこの実施の形態1では約180度である。この楔溝1が省略された箇所では、環状本体2の内周面は他の面と面一化される。この一対の転がり部材4a,4aは、環状本体2の内周面と被回転体Aの円筒面との間にわずかな隙間が生じる程度の径とされる。
これにより、環状本体2内に挿入されるボルト頭やナット等の外周面が円筒面である被回転体Aは、スパナの装着時にまずこの一対の転がり部材4a,4aである位置決め部材に接触し、環状本体2の中空内の略中心位置に位置決めされる。スパナを回し始めると一対の転がり部材4a,4aは被回転体Aの円筒面に接触しつつ回転し、他の転がり部材4も回転開始の位置を保たれたまま、環状本体2の楔溝1内で遊び域1a(図8参照)の角度分だけ回転するので、他の転がり部材4は遊び域1aから速やかに楔域1b又は1c(図8参照)に入る。従って、スパナを回し始めると殆ど同時に楔作用が発揮され、被回転体Aを簡易かつ迅速に回すことができる。
なお、位置決め部材としての転がり部材4aは三個又はそれ以上設けることも可能である。三個設ける場合であっても、転がり部材間の角度は任意でよい。1個の転がり部材4aが支点となり他の1個又は2個の転がり部材4aが力点となって、転がり部材4が被回転体Aに対し空回転しなければ、転がり部材4a,4a間の角度の如何は問わない。
ハンドル3は、図1乃至図3に示すように、上記環状本体2の側面に垂直に取り付けられる。図1及び図3中、符号7はハンドル3を環状本体2に固定するためのボルトを示す。また、図4中、符号8はボルト7と螺合するネジ孔を示す。
リテーナ5は、図1乃至図3に示すように、環状本体2の空室内に挿入され得る円筒体として形成される。リテーナ5には、図5及び図6に示すように、転がり部材4を収納する多数の収納溝9がリテーナ5の円筒壁を内外に貫通するように形成される。各収納溝9におけるリテーナ5の内周面側には、転がり部材4,4aの抜け止め用突起11が形成される。収納溝9は上記環状本体2の各楔溝1に対向するように設けられる。また、リテーナ5には、位置決め部材としての転がり部材4aを収納するための収納溝9a及び抜け止め用突起11も設けられる。
図2に示すように、リテーナ5はその各収納溝9内に転がり部材4,4aを保持した状態で環状本体2内に挿入される。リテーナ5は、環状本体2内において、その一端面が環状本体2の一端における内向きフランジ2aに当接し、他端面がスペーサ10に当接する。スペーサ10は、環状本体2の環状凹溝2bに嵌め込まれた止め輪6によってリテーナ5と止め輪6との間に挟まれる。これにより、リテーナ5は環状本体2内に保持される。
リテーナ5内において、転がり部材4は各収納溝9内に拘束された状態で、その一部が抜け止め用突起11に当たることで、リテーナ5の内周側への脱落が阻止され、反対側の部分が環状本体2の楔溝1内に入り込む。
これにより、リテーナ5が環状本体2の内周で周方向の一方又は他方にスライドすると、図7及び図8に示すように、転がり部材4が楔溝1内で遊び域1a内からいずれか一方の楔域1b,1c内に偏倚する。後に述べるように、転がり部材4が一方の楔域1bに偏倚するとスパナが締め方向に切り替えられ、転がり部材4が他方の楔域1cに偏倚するとスパナが緩め方向に切り替えられる。また、リテーナ5のスライドにより転がり部材4が両楔域1b,1cの中間の遊び域1aに戻されることによって、スパナが中立状態に切り替えられ、被回転体Aの締め付け操作及び緩め操作のいずれも不能になる。
切り替え手段は、図1乃至図3に示すように、上記ハンドル3の付け根部分に、上記環状本体2の軸心に平行に穿設された縦穴12と、この縦穴12内にスライド可能に挿入された切り替えロッド13と、この切り替えロッド13から上記リテーナ5へと突出するピン14と、このピン14を上記縦穴12に平行に案内する上記縦穴12から上記リテーナ5に向かって穿設された縦溝15a,15bと、上記ピン14が嵌り込む上記リテーナ5に形成されたカム溝16と、上記切り替えロッド13の一方向へのスライドによる上記ピン14及び上記切り替えロッド13を第一の位置又は第二の位置に選択的に拘束するクリックストップ機構とを具備する。
縦穴12は、望ましくはハンドル3の付け根部分にスパナの表裏間を貫通するように設けられる。もちろん、縦穴12は環状本体2側に設けることも可能である。縦穴12は断面円形の穴であってもよいし、断面四角形等他の形状の穴であってもよい。
切り替えロッド13は、上記縦穴12内に挿入可能であり、縦穴12の長さよりもやや長い丸棒として形成される。縦穴12が角穴その他の形状の穴であればその形状に合うように角棒等の形状とされる。図2及び図3に示すように、切り替えロッド13が縦穴12から抜け出ないように、切り替えロッド13の一端には鍔13aが設けられ、他端には同じく抜け止め用の鍔となるカラー13bが固定ネジ13cによって固定される。
図2に示すように、切り替えロッド13は、鍔13a又はカラー13bがハンドル3の表裏面に当接するまで縦穴12内をスライド可能である。
ピン14は、切り替えロッド13の側面に垂直に固定され、切り替えロッド13からリテーナ5へと突出する。
縦溝15a,15bは、ピン14がリテーナ5へと通すための通し孔であり、ハンドル3と環状本体2とに互いに連通するように形成される。一方の縦溝15aは、ハンドル3側にスパナの表面に垂直に陥没するU字溝として形成され、他方の縦溝15bは、環状本体2側では、図4に示すように、スパナの表裏間を垂直方向に伸びる長孔として形成される。
これら縦溝15a,15bは、ピン14を切り替えロッド13及び縦穴12の軸心と平行に案内するための案内手段としても機能する。ただし、上記縦穴12及び切り替えロッド13の横断面を多角形、楕円形等円形以外の形状にした場合は、切り替えロッド13が軸回りに回転せず、ピン14を縦穴12に平行に案内することができるので、上記縦溝15a,15bはピン14を垂直方向に平行移動させる機能を失っても差し支えはない。従って、その場合は縦溝15a,15bは例えば単なる丸穴等として形成することができる。
これにより、切り替えロッド13が縦穴12内を図2中実線で示す第一の位置と二点鎖線で示す第二の位置との間でスライドすると、ピン14が縦溝15a,15b内を図2中実線位置と二点鎖線位置との間を移動する。この実施の形態1では第一の位置が右ネジを緩めるための位置に対応し、第二の位置が右ネジを締めるための位置に対応する。
カム溝16は、図5及び図6に示すように、ピン14の先端が入り込みうる大きさでリテーナ5の側面に形成される。カム溝16は、概ね長孔をリテーナ5の外周面の母線に対して傾斜させたような形状に形成される。図2に示すように、このカム溝16内に上記ピン14の先端部が入り込む。図6中、ピン14がカム溝16内を上昇すると、リテーナ5が図7中矢印aで示す緩め領域の方向に回動する。また、ピン14がカム溝16内を下降すると、リテーナ5が図7中矢印bで示す締め領域の方向に回動する。
これにより、上述の如く切り替えロッド13が縦穴12内で図2中第一の位置と第二の位置との間をスライドすると、ピン14が縦溝15a,15b内で同様に移動し、ピン14の先端部がカム溝16の内壁面に摺接する。そして、このピン14とカム溝16との摺接作用によってリテーナ5が転がり部材4,4aを伴い環状本体2内をその周方向に沿っていずれかの向きに選択的にスライドする。その結果、転がり部材4が楔溝1内で何れか一方の楔域1b,1c内へと偏倚する。より詳しくは、遊び域1aの中心からいずれか一方の楔域1b、1cに偏倚する。
また、切り替えロッド13が図2中第一の位置と第二の位置との中間で停止せしめられると、リテーナ5が転がり部材4,4aを伴い環状本体2内をその周方向に沿っていずれかの向きにスライドしたうえで、転がり部材4を楔溝1の遊び域1a内に移動させて停止する。これにより、スパナは中立状態となる。
図1に示すように、切り替えロッド13がハンドル3の表面外に露出する箇所におけるハンドル3の表面には、「PUSH」の表示17及び締め方向を示す矢印18が表示される。右ネジを締める場合は、図2中二点鎖線位置へと切り替えロッド13を指でプッシュしたうえで、矢印18の方向すなわち時計方向にスパナを回すと、ナット等被回転体Aを転がり部材4で拘束しつつネジ締めすることができる。ネジを緩める場合は、スパナを裏返すことなく、図2中実線位置へと切り替えロッド13にスパナの裏側から指を当てて上側にプッシュしたうえで、矢印18と反対方向すなわち反時計方向にスパナを回すと、ナット等被回転体Aを転がり部材4で拘束しつつネジを緩めることができる。
また、図示しないがハンドル3の裏面にも同様の表示が付される。スパナを裏返して使用する場合も、この表示に従って切り替えロッド13をプッシュ操作することで上記と同様にネジの締め付け操作と緩め操作とを表面での動作と同じように行うことができる。
クリックストップ機構は、図2及び図3に示すように、切り替えロッド13の側面に弾性体19によって押し付けられる押圧片20と、上記第一の位置と第二の位置に対応するように切り替えロッド13の側面に形成された凹部21a,21bとを具備する。
具体的には、押圧片20は鋼製の小球であり、弾性体19はコイルバネであり、凹部21a,21bは小球である押圧片20が嵌り込む小穴である。上記ハンドル3には縦穴12の内面からトンネル状に収納孔22が穿設され、この収納孔22内に弾性体19であるコイルバネと押圧片20である小球とが収納される。押圧片20は収納孔22の開口から切り替えロッド13の側面に向かって弾性体19によって押し付けられる。また、凹部21a,21bである小穴は、切り替えロッド13の側面における一本の母線上において切り替えロッド13のストローク分だけ離れた位置に各々形成される。
これにより、切り替えロッド13が一方向へスライド操作されることにより、ピン14、カム溝16及びリテーナ5が連動し、これに伴い転がり部材4が楔域1b,1cのうち一方に偏倚すると、押圧片20が一方の凹部21a又は21bに嵌り込んで切り替えロッド13を第一又は第二の位置に拘束する。また、切り替えロッド13が他方向へスライド操作されることにより、ピン14、カム溝16及びリテーナ5が連動し、これに伴って転がり部材4が楔域1b,1cのうち他方に偏倚すると、押圧片20が他方の凹部21b又は21aに嵌り込んで切り替えロッド13を第二の位置又は第一の位置に拘束する。
また、上述したように、クリックストップ機構の押圧片20、凹部21a、21b等は縦穴12内に埋設され、縦穴12と切り替えロッド13との摺接面によって、外部から隠蔽され遮断されるので、スパナ外部に突起物となって突出せず、また、凹部21a、21b等への油汚れ等の付着が防止される。
次に、上記スパナの作用について説明する。
スパナは望ましくは当初中立状態に切り替えられる。すなわち、切り替えロッド13が図2中実線で示す第一の位置から二点鎖線で示す第二の位置との中間位置にセットされる。これにより、転がり部材4が楔溝1内を図8(A)(B)中実線で示す遊び域1a内に移動し停止する。この中立状態では転がり部材4は楔溝1の楔域1b,1cへの偏倚がリテーナ5によって阻止されるので、スパナはボルト頭やナット等の外周面が円筒面である被回転体Aに対して空回りする。
中立状態にセットされたスパナの環状本体2が、図1に示す表側を上にして、被回転体Aに被せられる。
環状本体2内の位置決め部材である一対の転がり部材4a,4aに、被回転体Aの円筒面が接触し、被回転体Aが環状本体2の中空内の略中心位置に位置決めされる。これにより、被回転体Aに対し転がり部材4が接触し、スパナを回し始めると同時に後述の楔作用が発揮され、被回転体Aを簡易かつ迅速に回すことができる。
被回転体Aが右ネジであって、これを締め付けようとする場合は、切り替えロッド13を図2中実線で示す第一の位置と二点鎖線で示す第二の位置との中間位置から第二の位置に押し下げる。切り替えロッド13は、鍔13aがハンドル3の表面に当接することにより停止する。
このように切り替えロッド13が、縦穴12内を下方にスライドすると、同時にピン14も縦溝15a,15b内を図2中実線位置から二点鎖線位置へと垂直に下降する。
ピン14が縦溝15a,15b内を下降し、ピン14の先端部がカム溝16の内壁面に摺接すると、ピン14とカム溝16との摺接作用によって、リテーナ5が転がり部材4a,4bを伴い環状本体2内をその周方向に沿って一方にスライドする。これにより、転がり部材4は楔溝1内を図8(A)中実線で示す遊び域1a内での位置から二点鎖線で示す一方の楔域1b内の位置へと相対的に偏倚する。
また、上述の如く切り替えロッド13が第二の位置へスライド操作され、ピン14、カム溝16及びリテーナ5の連動に伴い転がり部材4が一方の楔域1bに偏倚すると、それと同時にクリックストップ機構の押圧片20が一方の凹部21bに嵌り込んで切り替えロッド13を第二の位置に拘束する。
これにより、スパナの操作者は図8(A)中矢印aで示す締め方向への切り替わりが完了したことを認識することができ、また、スパナの操作中に不意に締め付け力が解除される等の不具合が防止される。
切り替えロッド13のスライド操作によって、スパナが締め方向へ切り替えられると、操作者がハンドル3を持って図7及び図8(A)中矢印a方向に環状本体2を回すことで、転がり部材4が楔域1b内をさらに深く食い込み、被回転体Aを締め方向aへ連れ回りさせる。
この場合、ハンドル3を逆向きに戻して楔作用を解き、被回転体Aに対し転がり部材4を空回りさせ、再びハンドル3を持って矢印a方向に環状本体2を回す操作を繰り返すことで、ハンドル3の回転域を自在に変更してネジ締め作業を行うことができる。このハンドル3を逆向きに戻す時、すなわち図7及び図8の矢印b方向に戻す時、ピン14が図6中カム溝16の一端縁16bに当たり転がり部材4が図8中楔域1c内に入り込むのを防止している。
被回転体Aを締め付け作業が完了すると、スパナのハンドル3に掛ける力を除き、また、望ましくは切り替えロッド13を中立位置にスライド操作し、転がり部材4を楔溝1の遊び域1aへと移動させることによって転がり部材4の楔域1bへの食い込みを解除し、スパナの環状本体2を被回転体Aから外すことができる。転がり部材4が遊び域1aに復帰したことで、転がり部材4と被回転体Aとの間に隙間が形成され、スパナの環状本体2は被回転体Aから容易に離脱可能である。
右ネジの被回転体Aを緩める場合は、スパナを裏返すことなく、上記締める場合と同じく表面を上側にしたまま被回転体Aに被せればよい。
この場合もスパナは当初中立状態に切り替えておくのが望ましい。すなわち、この中立位置への切り替え操作によって、切り替えロッド13が図2中実線で示す第一の位置と二点鎖線で示す第二の位置との中間位置にセットされ、これによって転がり部材4が楔溝1内を図8(B)中実線で示す遊び域1a内に移動する。
中立状態にセットされたスパナの環状本体2が、図1に示す表側を上にして、ボルト頭やナット等の外周面が円筒面である被回転体Aに被せられる。
環状本体2内の位置決め部材である一対の転がり部材4a,4aに、被回転体Aの円筒面が接触し、被回転体Aが環状本体2の中空内の略中心位置に位置決めされる。
そこで、切り替えロッド13の下端に指を当てて切り替えロッド13をスパナの裏側から表側へと押し上げる。すなわち、図2中二点鎖線で示す第二の位置から実線で示す第一の位置へと切り替えロッド13を押し上げる。切り替えロッド13は、カラー13bがハンドル3の裏面に当接することにより停止する。
切り替えロッド13が、縦穴12内を上方にスライドすると、同時にピン14も縦溝15a,15b内を図2中二点鎖線位置から実線位置へと垂直に上昇する。
ピン14が縦溝15a,15b内を上昇し、ピン14の先端部がカム溝16の内壁面に摺接すると、ピン14とカム溝16との摺接作用によって、リテーナ5が転がり部材4,4aを伴い環状本体2内をその周方向に沿って一方にスライドする。これにより、転がり部材4は楔溝1内を図8(B)中実線で示す遊び域1a内での位置から二点鎖線で示す他方の楔域1c内の位置へと偏倚する。
また、上述の如く切り替えロッド13が第一の位置へスライド操作され、ピン14、カム溝16及びリテーナ5の連動に伴い転がり部材4が他方の楔域1cに偏倚すると、それと同時にクリックストップ機構の押圧片20が他方の凹部21aに嵌り込んで切り替えロッド13を第一の位置に拘束する。
これにより、スパナの操作者は緩め方向への切り替わりが完了したことを認識することができ、また、スパナの操作中に不意に緩め力が解除される等の不具合が防止される。
切り替えロッド13のスライド操作によって、スパナが緩め方向へ切り替えられると、操作者がハンドル3を持って図7及び図8(B)中矢印bの方向に環状本体2を回すことで、転がり部材4が楔域1c内をさらに深く食い込み、被回転体Aを緩め方向へ連れ回りさせる。
この緩め作業の場合も、上記締め作業と同様に、ハンドル3を繰り返し往復動作することでハンドル3の回転領域を自在に変更してネジ緩め作業を行うことができる。このハンドル3を逆向きに戻す時、すなわち図7及び図8の矢印c方向に戻す時、ピン14が図6中カム溝16の他端縁16cに当たり転がり部材4が図8中楔域1b内に入り込むのを防止している。
被回転体Aを緩める作業が完了すると、スパナのハンドル3に掛ける力を除くことにより転がり部材4の楔域1cへの食い込みを解除し、スパナの環状本体2を被回転体Aから外すことができる。その場合あらかじめ切り替えロッド13を中立位置にスライド操作し、転がり部材4を楔溝1の遊び域1aへと移動させておくのが望ましい。転がり部材4が遊び域1aに静止していることで、転がり部材4と被回転体Aとの間に隙間が形成され、スパナの環状本体2は被回転体Aから容易に離脱可能である。
なお、スパナを裏返して使用する場合も、表示に従って切り替えロッド13をプッシュ操作することで上記表面での操作とまったく同じ操作で同様に被回転体Aの締め付け操作と緩め操作とを行うことができる。つまりこのスパナは裏表の区別をすること無く上記被回転体Aの締め作業及び緩め作業を行うことができる。
<実施の形態2>
図9乃至図12に示すように、このスパナは、実施の形態1のスパナと異なり、多数の転がり部材4,4aのうち、位置決め部材としての二個の転がり部材4a,4aに対しては、遊び溝23が設けられる。遊び溝23は上記楔溝1における楔域1b,1cが省略され全域が遊び域1aとなった形状に形成される。
この遊び溝23,23間の角度は約180度である。ただし、上述したと同様に、遊び溝23,23間の角度及び転がり部材4a,4a,4a間の角度は任意でよい。1個の転がり部材4aが支点となり他の2個の転がり部材4aが力点となって、転がり部材4が被回転体Aに対し空回転しなければ、転がり部材4a,4a,4a間の角度の如何は問わない。
遊び溝23内に嵌り込む一対の転がり部材4aは、他の転がり部材4と同径であってもよいし、多少大きくても小さくてもよい。遊び溝23の深さと転がり部材4aの径は、被回転体Aに対する隙間が微小となるような大きさとされる。
これにより、スパナの環状本体2を被回転体Aに被せると、図12に示すように、被回転体Aが一対の転がり部材4a,4aに接触し、環状本体2の中心位置に位置決めされる。従って、スパナを回し始めると同時に被回転体Aに対し転がり部材4は空転することなく上記楔作用を発揮し、従って被回転体Aを所望方向に簡易かつ迅速に回すことができる。
また、図9乃至図11に示すように、切り替え手段である縦穴12、切り替えロッド13、ピン14等は、環状本体2の回りからその半径方向外側へと突出する突出部2cに設けられあるいは配置される。そして、実施の形態1におけるピン14を縦穴12に平行に案内する縦溝15a,15bに代えて、ピン14の通し孔15cが縦穴12からリテーナ5に向かって貫通している。この通し孔15cは、ハンドル3が突出部2cに連結された箇所から縦穴12を横断してリテーナ5へと伸び、ピン14の略三倍の径を有した横断面円形のトンネル孔として形成される。この横断面は必ずしも円形である必要は無く、ピン14の動作を妨げない形状とすれば良い。また、ピン14を縦穴12に平行に案内するため、案内手段として切り替えロッド13の側面にはその一本の母線に沿ってガイド溝24が設けられ、縦穴12の内面側にはこのガイド溝24内に嵌り込む突起25が設けられる。突起25は突出部2cに埋設される埋め込みネジに設けられる。
これにより、切り替えロッド13が縦穴12内を図10中実線で示す第一の位置と二点鎖線で示す第二の位置との間でスライドすると、切り替えロッド13はガイド溝24と突起25との摺接作用によって縦穴12内を回転することなく直線運動し、ピン14は通し孔15c内で図10中実線位置と二点鎖線位置との間を移動する。そして、上述の通りピン14の先端部がカム溝16の内壁面に摺接し、このピン14とカム溝16との摺接作用によってリテーナ5が転がり部材4,4aを伴い環状本体2内をその周方向に沿っていずれかの向きにスライドする。その結果、転がり部材4が楔溝1内で何れか一方の楔域1b,1c内へと偏倚する。
実施の形態1の説明で述べたように、縦穴12及び切り替えロッド13の断面形状を真円形以外の多角形等他の形状にした場合は、切り替えロッド13が軸回りでの回転を阻止される。従って、その場合は切り替えロッド13がピン14を縦穴12に平行に案内する機能を持つことになるので、ガイド溝24と突起25は不要となる。
その他、実施の形態2において、実施の形態1と同じ部分には同一の符号を付して示し、重複した説明を省略する。
なお、本発明は上記実施の形態1,2に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々変更可能である。
1…楔溝
1a…遊び域
1b,1c…楔域
2…環状本体
3…ハンドル
4…転がり部材
5…リテーナ
12…縦穴
13…切り替えロッド
14…ピン
15a,15b…縦溝
15c…通し孔
16…カム溝
20…押圧片
21a,21b…凹部
23…遊び溝
24…ガイド溝
25…突起

Claims (4)

  1. 遊び域の両側に楔域を有する楔溝が内周面に形成された環状本体と、この環状本体に連結されたハンドルと、上記楔溝内で転動可能な転がり部材と、この転がり部材を転動可能に保持しつつ、上記環状本体の内周で周方向にスライド可能なリテーナと、このリテーナをスライドさせて上記転がり部材を上記楔域のうちいずれか一方に偏倚させることによりスパナを締め方向と緩め方向の何れか一方に切り替える切り替え手段とを具備したスパナにおいて、上記切り替え手段が、上記環状本体又は上記ハンドルに上記環状本体の軸心に平行に穿設された縦穴と、この縦穴内にスライド可能に挿入された切り替えロッドと、この切り替えロッドから上記リテーナへと突出するピンと、このピンを上記縦穴から上記リテーナへと通す通し孔と、上記ピンを上記縦穴に平行に案内する案内手段と、上記ピンが嵌り込む上記リテーナに形成されたカム溝と、上記切り替えロッドの一方向へのスライドによる上記ピン、上記カム溝及び上記リテーナの連動に伴って上記転がり部材が上記楔域のうち一方に偏倚すると、上記切り替えロッドを第一の位置に拘束し、上記切り替えロッドの他方向へのスライドによる上記ピン、上記カム溝及び上記リテーナの連動に伴って上記転がり部材が上記楔域のうち他方に偏倚すると、上記切り替えロッドを第二の位置に拘束するクリックストップ機構とを具備してなることを特徴とするスパナ。
  2. 請求項1に記載のスパナにおいて、上記クリックストップ機構が上記縦穴内に設けられたことを特徴とするスパナ。
  3. 請求項1に記載のスパナにおいて、上記転がり部材のうち、上記環状本体の周方向で所望の角度で離れた少なくとも二個の転がり部材に対応する楔溝が省略されていることを特徴とするスパナ。
  4. 請求項1に記載のスパナにおいて、上記転がり部材のうち、上記環状本体の周方向で所望の角度で離れた少なくとも二個の転がり部材に対応して遊び溝が形成されていることを特徴とするスパナ。
JP2009292425A 2009-12-24 2009-12-24 スパナ Active JP5416572B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009292425A JP5416572B2 (ja) 2009-12-24 2009-12-24 スパナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009292425A JP5416572B2 (ja) 2009-12-24 2009-12-24 スパナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011131322A true JP2011131322A (ja) 2011-07-07
JP5416572B2 JP5416572B2 (ja) 2014-02-12

Family

ID=44344608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009292425A Active JP5416572B2 (ja) 2009-12-24 2009-12-24 スパナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5416572B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105333029A (zh) * 2014-07-11 2016-02-17 杭州巨星工具有限公司 静音扳手
US10335928B2 (en) 2014-07-11 2019-07-02 Hangzhou Great Star Tools Co., Ltd. Quiet wrench
CN113463570A (zh) * 2021-08-06 2021-10-01 广东中都建筑集团有限公司 一种生态环保型河道护坡的锚定结构及其施工方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102140242B1 (ko) * 2018-12-28 2020-07-31 이철호 중장비용 소켓 라쳇

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5485499U (ja) * 1977-11-29 1979-06-16
US6341543B1 (en) * 2000-08-25 2002-01-29 Shih-Kuei Hsieh Push bar-typed ratchet wrench with high torque strength
JP4157334B2 (ja) * 2002-07-09 2008-10-01 株式会社日研工作所 スパナ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5485499U (ja) * 1977-11-29 1979-06-16
US6341543B1 (en) * 2000-08-25 2002-01-29 Shih-Kuei Hsieh Push bar-typed ratchet wrench with high torque strength
JP4157334B2 (ja) * 2002-07-09 2008-10-01 株式会社日研工作所 スパナ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105333029A (zh) * 2014-07-11 2016-02-17 杭州巨星工具有限公司 静音扳手
US10335928B2 (en) 2014-07-11 2019-07-02 Hangzhou Great Star Tools Co., Ltd. Quiet wrench
CN105333029B (zh) * 2014-07-11 2022-01-18 杭州巨星工具有限公司 静音扳手
CN113463570A (zh) * 2021-08-06 2021-10-01 广东中都建筑集团有限公司 一种生态环保型河道护坡的锚定结构及其施工方法
CN113463570B (zh) * 2021-08-06 2022-05-13 广东中都建筑集团有限公司 一种生态环保型河道护坡的锚定结构及其施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5416572B2 (ja) 2014-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6112624A (en) Rotary lever assembly for a wrench with a direction control mechanism
US7517179B2 (en) Small holesaw mandrel assembly
US8434976B2 (en) Small hole saw mandrel assembly
US7954402B2 (en) Ratchet wrench with socket quick release mechanism
JP5416572B2 (ja) スパナ
US7181998B2 (en) Wrench
US7484439B2 (en) Quick switching hand tool
JP2007283484A (ja) ラチェットドライバー
JP6955663B2 (ja) 巻取カラー
US7823484B1 (en) Reversible ratchet wrench whose operation directions are changed easily and quickly
JP3184760U (ja) リニアクランパ
US20180264632A1 (en) Reversing ratchet wrench
US20090044668A1 (en) Torque device for use in tools
US8925428B2 (en) Returning device of a wrench tool
US8117949B2 (en) Movable wrench
JP6025426B2 (ja) プラスドライバー
JP2007307670A (ja) クランプ装置
JP5778043B2 (ja) ボルト締付機
JP2009291931A (ja) ビット保持装置
US7261019B1 (en) Returning assembly of spanner
JP2000225539A (ja) ワークバイス
JP6265038B2 (ja) 締付ソケット及びソケット切り替え方法
JP2000225572A (ja) ワークバイス
JP5354341B2 (ja) マーキングトルクレンチ
JP2023019607A (ja) 固定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5416572

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250