JP2000225539A - ワークバイス - Google Patents
ワークバイスInfo
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- JP2000225539A JP2000225539A JP11031189A JP3118999A JP2000225539A JP 2000225539 A JP2000225539 A JP 2000225539A JP 11031189 A JP11031189 A JP 11031189A JP 3118999 A JP3118999 A JP 3118999A JP 2000225539 A JP2000225539 A JP 2000225539A
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- pin
- movable
- groove
- semicircular
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 移動台を固定するノックピンのピン孔を半円
断面溝で形成し、移動台の固定と固定解除とをノックピ
ンの回動操作で行うことを可能にする。 【解決手段】 基台1上で移動する移動台4に可動爪1
9を螺進させるネジ杆7が設けられているワークバイス
において、移動台4を固定するノックピン29が先端側
又は中間部を半円断面としたピンであり、移動台4は基
台1に向く面25に移動台4の移動方向と直交する半円
断面溝28を備え、基台1は所定間隔で配置された複数
個の半円断面溝21・・・を備えている。ノックピンの
半円断面部31を移動台側の半円断面溝28に回動した
状態で移動台4は自由に移動でき、基台側の半円断面溝
21に回動すれば、移動台4と基台1とを固定できる。
断面溝で形成し、移動台の固定と固定解除とをノックピ
ンの回動操作で行うことを可能にする。 【解決手段】 基台1上で移動する移動台4に可動爪1
9を螺進させるネジ杆7が設けられているワークバイス
において、移動台4を固定するノックピン29が先端側
又は中間部を半円断面としたピンであり、移動台4は基
台1に向く面25に移動台4の移動方向と直交する半円
断面溝28を備え、基台1は所定間隔で配置された複数
個の半円断面溝21・・・を備えている。ノックピンの
半円断面部31を移動台側の半円断面溝28に回動した
状態で移動台4は自由に移動でき、基台側の半円断面溝
21に回動すれば、移動台4と基台1とを固定できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工作機械のテー
ブルや取付治具にワークを固定するのに用いるワークバ
イスに関するもので、特に固定爪に対向して螺進退する
可動爪が基台に摺動自在に設けた移動台に装着され、こ
の移動台を基台に固定するノックピンを備えた平面視で
細長い矩形形状のワークバイスにおける移動台と基台と
の固定構造に関するものである。
ブルや取付治具にワークを固定するのに用いるワークバ
イスに関するもので、特に固定爪に対向して螺進退する
可動爪が基台に摺動自在に設けた移動台に装着され、こ
の移動台を基台に固定するノックピンを備えた平面視で
細長い矩形形状のワークバイスにおける移動台と基台と
の固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工作機械で加工されるワークを固定する
ために用いられるワークバイスは、工作機械のテーブル
に固定される基台と、基台に固定された固定爪と、固定
爪に対向して進退する可動爪とを備えている。汎用的な
ワークバイスは可動爪をネジ機構により進出させて強い
力でワークを固定できるようになっている。ネジ機構を
用いたワークバイスは、ワークの大きさに合わせて可動
爪を大きく移動させるとき、ネジを何回も回してやらな
ければならない。この面倒を避けるために、可動爪を基
台上に摺動自在に設けた移動台に装着し、ワークの寸法
に合わせた位置で移動台をノックピンにより基台に固定
する構造のワークバイスが用いられる。
ために用いられるワークバイスは、工作機械のテーブル
に固定される基台と、基台に固定された固定爪と、固定
爪に対向して進退する可動爪とを備えている。汎用的な
ワークバイスは可動爪をネジ機構により進出させて強い
力でワークを固定できるようになっている。ネジ機構を
用いたワークバイスは、ワークの大きさに合わせて可動
爪を大きく移動させるとき、ネジを何回も回してやらな
ければならない。この面倒を避けるために、可動爪を基
台上に摺動自在に設けた移動台に装着し、ワークの寸法
に合わせた位置で移動台をノックピンにより基台に固定
する構造のワークバイスが用いられる。
【0003】ある工作機械によって加工可能なワークの
最大寸法は、テーブルと工具軸の間隔により規制され
る。ワークバイスは、テーブルに固定してワークを把持
するため、ワークの最大加工寸法をできるだけ低減させ
ないように、できるだけ小型のものが要求される。また
ワークの形状や寸法によっては複数のワークバイスを並
べて使用することもあるので、幅が狭くかつ可動爪の移
動ストロークの大きなことが要求される。さらにワーク
の着脱が迅速にできるように、操作性に優れていること
や、垂直なテーブルにワークバイスを水平に取り付けた
ときなどに移動台を固定するノックピンが抜け落ちない
構造のものが要求される。
最大寸法は、テーブルと工具軸の間隔により規制され
る。ワークバイスは、テーブルに固定してワークを把持
するため、ワークの最大加工寸法をできるだけ低減させ
ないように、できるだけ小型のものが要求される。また
ワークの形状や寸法によっては複数のワークバイスを並
べて使用することもあるので、幅が狭くかつ可動爪の移
動ストロークの大きなことが要求される。さらにワーク
の着脱が迅速にできるように、操作性に優れていること
や、垂直なテーブルにワークバイスを水平に取り付けた
ときなどに移動台を固定するノックピンが抜け落ちない
構造のものが要求される。
【0004】このような要求を満足するワークバイスと
して、この出願の出願人は、移動台と基台とを固定する
ノックピンのピン孔を移動台に設けた1個の半円断面溝
と、基台に所定間隔で設けた複数個の半円断面溝の1個
とを対向させることで形成するようにしたワークバイス
を提唱している(特開平7−171769号公報参
照)。この構造のワークバイスは、ノックピンの長さを
短くでき、かつノックピンを移動台の両側に設けること
により、ワークの把持反力がノックピンに偏荷重となっ
て作用するのを避けることができる。
して、この出願の出願人は、移動台と基台とを固定する
ノックピンのピン孔を移動台に設けた1個の半円断面溝
と、基台に所定間隔で設けた複数個の半円断面溝の1個
とを対向させることで形成するようにしたワークバイス
を提唱している(特開平7−171769号公報参
照)。この構造のワークバイスは、ノックピンの長さを
短くでき、かつノックピンを移動台の両側に設けること
により、ワークの把持反力がノックピンに偏荷重となっ
て作用するのを避けることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、移動台と
基台とを固定するノックピンのピン孔を半円断面溝で形
成するワークバイスにおいて、移動台の固定と固定解除
とをノックピンの回動操作により行うことを可能にし、
かつピンの抜差し等に要するスペースを含めたワークバ
イスの幅をより狭くすることが可能な、従って複数のワ
ークバイスを近接して配置したときのワークバイス相互
の間隔をより狭くすることが可能で、かつワークの固定
及び固定解除を行うときの操作性にも優れたワークバイ
スを得ることを課題としている。
基台とを固定するノックピンのピン孔を半円断面溝で形
成するワークバイスにおいて、移動台の固定と固定解除
とをノックピンの回動操作により行うことを可能にし、
かつピンの抜差し等に要するスペースを含めたワークバ
イスの幅をより狭くすることが可能な、従って複数のワ
ークバイスを近接して配置したときのワークバイス相互
の間隔をより狭くすることが可能で、かつワークの固定
及び固定解除を行うときの操作性にも優れたワークバイ
スを得ることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のワークバ
イスは、細長い基台1の長手方向に設けたスライドガイ
ド5に沿って移動する移動台4を備え、この移動台4に
可動爪19を螺進させるネジ杆7が前記スライドガイド
と平行に設けられているワークバイスにおいて、移動台
4を基台1に固定するノックピン29が先端側を半円断
面とした先端半円ピンであり、移動台4は基台1に向く
面25に移動台4の移動方向と直交する方向に設けられ
た半円断面溝28と、その半円断面溝の外側端に位置す
る外側鍔20と、この外側鍔に前記半円断面溝と連接し
て設けた円孔27とを備え、基台1は移動台の前記半円
断面溝28を設けた面と対向する移動台の移動方向に細
長い面24に所定間隔で配置された複数個の半円断面溝
21・・・を備え、前記ピン29は前記円孔27に少な
くとも180度回動可能に挿通されていることを特徴と
するものである。
イスは、細長い基台1の長手方向に設けたスライドガイ
ド5に沿って移動する移動台4を備え、この移動台4に
可動爪19を螺進させるネジ杆7が前記スライドガイド
と平行に設けられているワークバイスにおいて、移動台
4を基台1に固定するノックピン29が先端側を半円断
面とした先端半円ピンであり、移動台4は基台1に向く
面25に移動台4の移動方向と直交する方向に設けられ
た半円断面溝28と、その半円断面溝の外側端に位置す
る外側鍔20と、この外側鍔に前記半円断面溝と連接し
て設けた円孔27とを備え、基台1は移動台の前記半円
断面溝28を設けた面と対向する移動台の移動方向に細
長い面24に所定間隔で配置された複数個の半円断面溝
21・・・を備え、前記ピン29は前記円孔27に少な
くとも180度回動可能に挿通されていることを特徴と
するものである。
【0007】請求項2記載のワークバイスは、細長い基
台1の長手方向に設けたスライドガイド5に沿って移動
する移動台4を備え、この移動台4に可動爪19を螺進
させるネジ杆7が前記スライドガイドと平行に設けられ
ているワークバイスにおいて、移動台8を基台1に固定
するノックピン29は中間部を半円断面とした中間半円
ピンであり、移動台4は外側鍔20及び内側鍔38を両
側に備えた移動方向と平行な溝42と、前記外側鍔20
及び内側鍔38を貫通するように形成された円孔27、
44とを備え、基台1は頂面39が前記円孔27、44
の中心軸を越えない深さで移動台の溝42に摺動自在に
嵌挿される移動台の移動方向に細長い突条36と、当該
突条の前記頂面39に所定間隔で設けられた半円断面溝
21とを備え、移動台の溝42の底面と基台の突条36
の頂面との間に前記ピン29の半円断面部が移動可能な
空隙43が形成されていることを特徴とするものであ
る。
台1の長手方向に設けたスライドガイド5に沿って移動
する移動台4を備え、この移動台4に可動爪19を螺進
させるネジ杆7が前記スライドガイドと平行に設けられ
ているワークバイスにおいて、移動台8を基台1に固定
するノックピン29は中間部を半円断面とした中間半円
ピンであり、移動台4は外側鍔20及び内側鍔38を両
側に備えた移動方向と平行な溝42と、前記外側鍔20
及び内側鍔38を貫通するように形成された円孔27、
44とを備え、基台1は頂面39が前記円孔27、44
の中心軸を越えない深さで移動台の溝42に摺動自在に
嵌挿される移動台の移動方向に細長い突条36と、当該
突条の前記頂面39に所定間隔で設けられた半円断面溝
21とを備え、移動台の溝42の底面と基台の突条36
の頂面との間に前記ピン29の半円断面部が移動可能な
空隙43が形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のワークバイスにおいて、ピン29が移動台の外側
鍔20の円孔27に挿通される部分に円周方向溝32を
備え、移動台4にはこの円周方向溝に嵌合してピン29
の軸方向移動に抵抗する突出端34を備えていることを
特徴とするものである。
記載のワークバイスにおいて、ピン29が移動台の外側
鍔20の円孔27に挿通される部分に円周方向溝32を
備え、移動台4にはこの円周方向溝に嵌合してピン29
の軸方向移動に抵抗する突出端34を備えていることを
特徴とするものである。
【0009】
【作用】この発明のワークバイスによれば、ノックピン
29を略180度回動することによって、移動台4と基
台1との固定及び固定解除を行うことができる。すなわ
ちノックピンの半円断面部31を移動台側の半円断面溝
28に回動した状態で移動台4は自由に移動でき、移動
台と基台との半円断面溝28、21相互を対向させた状
態でノックピンの半円断面部31を基台側の半円断面溝
21に回動させてやれば、移動台4と基台1とを固定で
きる。
29を略180度回動することによって、移動台4と基
台1との固定及び固定解除を行うことができる。すなわ
ちノックピンの半円断面部31を移動台側の半円断面溝
28に回動した状態で移動台4は自由に移動でき、移動
台と基台との半円断面溝28、21相互を対向させた状
態でノックピンの半円断面部31を基台側の半円断面溝
21に回動させてやれば、移動台4と基台1とを固定で
きる。
【0010】請求項2の発明では、ノックピン29がそ
の基端側と先端側とで円孔27により保持され、移動台
に作用するワークの把持反力は、外側鍔20と内側鍔3
8の両側からノックピン29に作用するため、ノックピ
ンを傾かせようとする力が生じず、移動台4の固定を安
定かつ確実に行うことができるとともに、外側鍔20の
厚さも薄くできるので、移動台4の幅も狭くできる。
の基端側と先端側とで円孔27により保持され、移動台
に作用するワークの把持反力は、外側鍔20と内側鍔3
8の両側からノックピン29に作用するため、ノックピ
ンを傾かせようとする力が生じず、移動台4の固定を安
定かつ確実に行うことができるとともに、外側鍔20の
厚さも薄くできるので、移動台4の幅も狭くできる。
【0011】請求項3の構造は、ノックピンの円周方向
溝32に嵌合する突端34がノックピン29の軸方向移
動を阻止するため、ワークバイスを垂直なテーブル面に
水平に装着した場合に生ずるノックピンの抜け落ちを防
止できる。また円周方向溝32を半円弧とすることによ
り、移動台の固定及び固定解除時のノックピンの回動位
置を規定できる。
溝32に嵌合する突端34がノックピン29の軸方向移
動を阻止するため、ワークバイスを垂直なテーブル面に
水平に装着した場合に生ずるノックピンの抜け落ちを防
止できる。また円周方向溝32を半円弧とすることによ
り、移動台の固定及び固定解除時のノックピンの回動位
置を規定できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は請求項1の発明
の実施例を示した図で、図1は断面図、図2は要部の構
造を分解して示す斜視図、図3は側面図である。図3に
おいて、基台1は平面視が細長い矩形でその長手一端に
固定爪2がキー3で位置決めされて固定されている。移
動台4は基台1の長手方向のスライドガイド5に沿って
移動自在で、上部中央にスライドガイドと平行な貫通孔
6を有し、この貫通孔にネジ杆7の円筒部8が挿通され
ている。
の実施例を示した図で、図1は断面図、図2は要部の構
造を分解して示す斜視図、図3は側面図である。図3に
おいて、基台1は平面視が細長い矩形でその長手一端に
固定爪2がキー3で位置決めされて固定されている。移
動台4は基台1の長手方向のスライドガイド5に沿って
移動自在で、上部中央にスライドガイドと平行な貫通孔
6を有し、この貫通孔にネジ杆7の円筒部8が挿通され
ている。
【0013】ネジ杆7の円筒部8とネジ部9との間に
は、中間鍔11が一体に形成されており、円筒部の先端
12は六角断面となっている。ネジ杆7は円筒部8を移
動台の貫通孔6に挿通した後、先端側に摘み13を止め
ネジ14で固定することにより、移動台4に回動自在か
つ軸方向移動不能に装着される。
は、中間鍔11が一体に形成されており、円筒部の先端
12は六角断面となっている。ネジ杆7は円筒部8を移
動台の貫通孔6に挿通した後、先端側に摘み13を止め
ネジ14で固定することにより、移動台4に回動自在か
つ軸方向移動不能に装着される。
【0014】移動台4の固定爪側には、可動爪ホルダ1
5が移動台と同じスライドガイド5に摺動自在に装着さ
れており、この可動爪ガイドに設けたネジ孔16にネジ
杆のネジ部9が螺合されている。移動台4は側面視でL
形、可動爪ホルダ15は側面視で逆L形をしており、可
動爪ホルダ15の背面(移動台側)に庇状に延びた部分
の下面17が移動台4の前面に受台状に延びた部分の上
面18に摺接している。この構造は可動爪19にかかる
ワークの把持反力によって可動爪ホルダ15が傾くのを
防止するのに有効である。可動爪ホルダ15の固定爪2
側に向く面に可動爪19がボルトで固定されている。
5が移動台と同じスライドガイド5に摺動自在に装着さ
れており、この可動爪ガイドに設けたネジ孔16にネジ
杆のネジ部9が螺合されている。移動台4は側面視でL
形、可動爪ホルダ15は側面視で逆L形をしており、可
動爪ホルダ15の背面(移動台側)に庇状に延びた部分
の下面17が移動台4の前面に受台状に延びた部分の上
面18に摺接している。この構造は可動爪19にかかる
ワークの把持反力によって可動爪ホルダ15が傾くのを
防止するのに有効である。可動爪ホルダ15の固定爪2
側に向く面に可動爪19がボルトで固定されている。
【0015】基台1にはその両側面の長手方向にスライ
ドガイド5と直交する水平方向の半円断面溝が配置され
ている。基台1の断面は上端両側に外向き鍔22を有す
るハット形断面で、移動台4の断面は下端に基台の外向
き鍔を抱き込むように保持する内向き鍔23を有する下
向きコ字形断面である。基台側の半円断面溝21は、外
向き鍔22の下向きの面24に配置されている。一方移
動台4には内向き鍔の上向きの面25と同一面内に軸線
を有するピン孔26が設けられている。このピン孔は、
移動台の下方外側鍔20を貫通する円孔27と、内向き
鍔23の上向き面に形成される半円断面溝28とで形成
される。
ドガイド5と直交する水平方向の半円断面溝が配置され
ている。基台1の断面は上端両側に外向き鍔22を有す
るハット形断面で、移動台4の断面は下端に基台の外向
き鍔を抱き込むように保持する内向き鍔23を有する下
向きコ字形断面である。基台側の半円断面溝21は、外
向き鍔22の下向きの面24に配置されている。一方移
動台4には内向き鍔の上向きの面25と同一面内に軸線
を有するピン孔26が設けられている。このピン孔は、
移動台の下方外側鍔20を貫通する円孔27と、内向き
鍔23の上向き面に形成される半円断面溝28とで形成
される。
【0016】前記ピン孔26には、根元部分が円筒状で
先端側が半円断面のノックピン29が回動自在に挿通さ
れる。ノックピンの半円断面部31が移動台側の半円断
面溝28に収容されている状態で、移動台4は基台1の
スライドガイド5に沿って自由に移動可能である。移動
台の半円断面溝28を基台の半円断面溝21・・・の1
個と対向させ、そこでノックピン29を180度回動さ
せると、ノックピンの半円断面部31が基台側の半円断
面溝21に入り込み、移動台4と基台1とを移動不能に
固定する。
先端側が半円断面のノックピン29が回動自在に挿通さ
れる。ノックピンの半円断面部31が移動台側の半円断
面溝28に収容されている状態で、移動台4は基台1の
スライドガイド5に沿って自由に移動可能である。移動
台の半円断面溝28を基台の半円断面溝21・・・の1
個と対向させ、そこでノックピン29を180度回動さ
せると、ノックピンの半円断面部31が基台側の半円断
面溝21に入り込み、移動台4と基台1とを移動不能に
固定する。
【0017】ノックピン29の根元部分には、その周面
の180度の範囲に円周方向溝32が設けられており、
コイルバネ33で付勢されて円孔27の周面一箇所に突
出しているボール34がこの円周方向溝32に嵌合して
いる。ボール34は、180度の円周方向溝32と嵌合
することにより、ノックピン29の軸方向移動を阻止す
るとともに、ノックピンの半円断面部31が移動台側の
半円断面溝28に丁度収容された状態と基台側の半円断
面溝21に丁度収容された状態とで、ノックピン29の
回動位置を規定している。図示実施例ではノックピン2
9に摘み35が一体に設けられており、この摘み35を
回動させることによってノックピン29を回動させる
が、摘み35に代えてレバーを取り付けた構造とするこ
ともできる。
の180度の範囲に円周方向溝32が設けられており、
コイルバネ33で付勢されて円孔27の周面一箇所に突
出しているボール34がこの円周方向溝32に嵌合して
いる。ボール34は、180度の円周方向溝32と嵌合
することにより、ノックピン29の軸方向移動を阻止す
るとともに、ノックピンの半円断面部31が移動台側の
半円断面溝28に丁度収容された状態と基台側の半円断
面溝21に丁度収容された状態とで、ノックピン29の
回動位置を規定している。図示実施例ではノックピン2
9に摘み35が一体に設けられており、この摘み35を
回動させることによってノックピン29を回動させる
が、摘み35に代えてレバーを取り付けた構造とするこ
ともできる。
【0018】図4ないし図6は請求項2の発明の実施例
を示した図である。側面図に示す固定爪2や可動爪19
の取付構造は、請求項1の発明の実施例で説明した構造
と同一である。基台側の半円断面溝21は請求項1の実
施例のものが下向きであるのに対し、この実施例のもの
は上向きである。基台1の断面は上端両側に上向き鍔3
6を有し、側面中間部に外向き溝37を有するハット形
であり、移動台4の断面は底面両側に下向き鍔38を有
し、内側面下端に内向き鍔23を有する下向きコ字形断
面である。基台側の半円断面溝21は上向き鍔36の頂
面39に配置されている。移動台の下向き鍔(請求項2
でいう内側鍔)38と側壁(請求項2でいう外側鍔)2
0との間に形成される下向き溝42の溝深さは、基台の
上向き鍔の頂面39との間にノックピンの半径を越える
上下寸法の空隙43が形成される深さである。移動台4
が基台1に嵌挿された状態で、下向き鍔38は基台の上
向き鍔36の内側に挿入され、内向き鍔23は基台の外
向き溝37に嵌合されて移動台4の上方への移動を阻止
している。
を示した図である。側面図に示す固定爪2や可動爪19
の取付構造は、請求項1の発明の実施例で説明した構造
と同一である。基台側の半円断面溝21は請求項1の実
施例のものが下向きであるのに対し、この実施例のもの
は上向きである。基台1の断面は上端両側に上向き鍔3
6を有し、側面中間部に外向き溝37を有するハット形
であり、移動台4の断面は底面両側に下向き鍔38を有
し、内側面下端に内向き鍔23を有する下向きコ字形断
面である。基台側の半円断面溝21は上向き鍔36の頂
面39に配置されている。移動台の下向き鍔(請求項2
でいう内側鍔)38と側壁(請求項2でいう外側鍔)2
0との間に形成される下向き溝42の溝深さは、基台の
上向き鍔の頂面39との間にノックピンの半径を越える
上下寸法の空隙43が形成される深さである。移動台4
が基台1に嵌挿された状態で、下向き鍔38は基台の上
向き鍔36の内側に挿入され、内向き鍔23は基台の外
向き溝37に嵌合されて移動台4の上方への移動を阻止
している。
【0019】移動台の内向き鍔23と側壁41とには、
基台の上向き鍔の頂面39と一致する中心軸を有する円
孔27、44が設けられており、この円孔27、44に
中間部を半円断面としたノックピン29が挿通されてい
る。ノックピンの半円断面部31は、下方に移動したと
き基台の半円断面溝21に嵌挿され、上方に移動したと
き基台の上向き鍔の頂面39と移動台の下向き溝の底面
45との間に形成される空隙43内に位置する。すなわ
ちノックピンの半円断面部31を上方に回動させた状態
で移動台4は自由に移動でき、移動台の半円断面溝28
を基台の半円断面溝21の1個と対向させた状態でノッ
クピン29を180度回動させると、ノックピンの半円
断面部31が基台の半円断面溝21に嵌挿されて移動台
4が基台1に固定される。
基台の上向き鍔の頂面39と一致する中心軸を有する円
孔27、44が設けられており、この円孔27、44に
中間部を半円断面としたノックピン29が挿通されてい
る。ノックピンの半円断面部31は、下方に移動したと
き基台の半円断面溝21に嵌挿され、上方に移動したと
き基台の上向き鍔の頂面39と移動台の下向き溝の底面
45との間に形成される空隙43内に位置する。すなわ
ちノックピンの半円断面部31を上方に回動させた状態
で移動台4は自由に移動でき、移動台の半円断面溝28
を基台の半円断面溝21の1個と対向させた状態でノッ
クピン29を180度回動させると、ノックピンの半円
断面部31が基台の半円断面溝21に嵌挿されて移動台
4が基台1に固定される。
【0020】この請求項2の構造のものにおいても、ノ
ックピン29の根元部分に180度の円周方向溝32を
設け、コイルバネ33で付勢されて円孔27の周面一箇
所に突出するボール34をこの円周方向溝に嵌合させる
ことにより、ノックピン29の軸方向移動を固定してか
つノックピン29の回動をその半円断面部31が基台側
の半円断面溝21に丁度収容された状態と空隙43に退
避した状態とに位置決めすることができる。
ックピン29の根元部分に180度の円周方向溝32を
設け、コイルバネ33で付勢されて円孔27の周面一箇
所に突出するボール34をこの円周方向溝に嵌合させる
ことにより、ノックピン29の軸方向移動を固定してか
つノックピン29の回動をその半円断面部31が基台側
の半円断面溝21に丁度収容された状態と空隙43に退
避した状態とに位置決めすることができる。
【図1】請求項1のワークバイスの断面図
【図2】ワークバイスの要部の分解斜視図
【図3】ワークバイスの側面図
【図4】請求項2のワークバイスの断面図
【図5】ワークバイスの要部の分解斜視図
【図6】ワークバイスの側面図
1 基台 4 移動台 5 スライドガイド 7 ネジ杆 19 可動爪 20 外側鍔 23 内向き鍔 24 下向き面 25 上向き面 27 円孔 28 半円断面溝 29 ノックピン 31 半円断面部 32 円周方向溝 34 ボール 38 下向き鍔 42 下向き溝 43 空隙
Claims (3)
- 【請求項1】 細長い基台(1)の長手方向に設けたスラ
イドガイド(5)に沿って移動する移動台(4)を備え、この
移動台(4)に可動爪(19)を螺進させるネジ杆(7)が前記ス
ライドガイドと平行に設けられているワークバイスにお
いて、移動台(4)を基台(1)に固定するノックピン(29)が
先端側を半円断面とした先端半円ピンであり、移動台
(4)は基台(1)に向く面(25)に移動台(4)の移動方向と直
交する方向に設けられた半円断面溝(28)と、その半円断
面溝の外側端に位置する外側鍔(20)と、この外側鍔に前
記半円断面溝と連接して設けた円孔(27)とを備え、基台
(1)は移動台の前記半円断面溝(28)を設けた面と対向す
る移動台の移動方向に細長い面(24)に所定間隔で配置さ
れた複数個の半円断面溝(21)・・・を備え、前記ピン(2
9)は前記円孔(27)に少なくとも180度回動可能に挿通
されていることを特徴とする、ワークバイス。 - 【請求項2】 細長い基台(1)の長手方向に設けたスラ
イドガイド(5)に沿って移動する移動台(4)を備え、この
移動台(4)に可動爪(19)を螺進させるネジ杆(7)が前記ス
ライドガイドと平行に設けられているワークバイスにお
いて、移動台(8)を基台(1)に固定するノックピン(29)は
中間部を半円断面とした中間半円ピンであり、移動台
(4)は外側鍔(20)及び内側鍔(38)を両側に備えた移動方
向と平行な溝(42)と、前記外側鍔(20)及び内側鍔(38)を
貫通するように形成された円孔(27、44)とを備え、基台
(1)は頂面(39)が前記円孔(27、44)の中心軸を越えない深
さで移動台の溝(42)に摺動自在に嵌挿される移動台の移
動方向に細長い突条(36)と、当該突条の前記頂面(39)に
所定間隔で設けられた半円断面溝(21)とを備え、移動台
の溝(42)の底面と基台の突条(36)の頂面との間に前記ピ
ン(29)の半円断面部が移動可能な空隙(43)が形成されて
いることを特徴とする、ワークバイス。 - 【請求項3】 ピン(29)が移動台の外側鍔(20)の円孔(2
7)に挿通される部分に円周方向溝(32)を備え、移動台
(4)にはこの円周方向溝に嵌合してピン(29)の軸方向移
動に抵抗する突出端(34)を備えている、請求項1または
2記載のワークバイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11031189A JP2000225539A (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | ワークバイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11031189A JP2000225539A (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | ワークバイス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000225539A true JP2000225539A (ja) | 2000-08-15 |
Family
ID=12324497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11031189A Pending JP2000225539A (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | ワークバイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000225539A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009297857A (ja) * | 2008-06-16 | 2009-12-24 | Tec Yasuda:Kk | ワークバイス |
CN102001007A (zh) * | 2010-12-03 | 2011-04-06 | 大连名阳实业有限公司 | 分体结构拉键夹具 |
CN103100895A (zh) * | 2012-11-12 | 2013-05-15 | 无锡市航鹄科技有限公司 | 软质卡箍铣工装 |
-
1999
- 1999-02-09 JP JP11031189A patent/JP2000225539A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009297857A (ja) * | 2008-06-16 | 2009-12-24 | Tec Yasuda:Kk | ワークバイス |
CN102001007A (zh) * | 2010-12-03 | 2011-04-06 | 大连名阳实业有限公司 | 分体结构拉键夹具 |
CN103100895A (zh) * | 2012-11-12 | 2013-05-15 | 无锡市航鹄科技有限公司 | 软质卡箍铣工装 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060110 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081208 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081216 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090414 |