JP2011130708A - 苗移植機 - Google Patents

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Hitoshi Okumura
仁 奥村
Akira Okimoto
章 沖本
Tatsuyuki Shimazu
龍之 島津
Kazuhiko Ishii
和彦 石井
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Abstract

【課題】フロントカバーの開放時にその状態を容易に維持でき、又機体の振動でフロントカバーが開閉しないようにし、しかも乗降時の安全性などを確保した苗移植機を提供することである。
【解決手段】フロントカバー32の内側前部に設けた摺動レール22に沿って摺動体17が上下方向に移動する間に、該摺動体17と共に先端部が移動する回動アーム8と支持アーム7がバネ部材16で張圧されるので、フロントカバー32を一定以上の高さに上昇させると回動アーム8の先端が上方に移動すると共に回動アーム8の後端部と支持アーム7の先端部の接続部x(支点)が下方に回動し、回動アーム8と支持アーム7の接続状態がバネ部材16の張力により維持されるのでフロントカバー32を開放状態とすることができ、操縦装置の内部のメンテナンスを行う作業スペースが十分に確保され、操縦装置のメンテナンス性や作業能率が従来より向上する。
【選択図】図3

Description

本発明は、走行車両に苗植付装置を連結した田植機などの苗移植機に関する。
苗植付装置を備えた苗移植機において、操縦席の前側にエンジンなどの駆動装置や操縦装置を配置し、その上方をフロントカバーで覆っている構成が汎用されている。
特開2007−330171号公報 特開2008−228592号公報
上記特許文献1,2に開示された苗移植機では、機体前方に設けられるエンジンなどの駆動装置や操縦装置を覆うフロントカバーを上方に開放した際に下降しないよう張圧する機構や、フロントカバーを閉じた際に上方に回動しないように規制する機構を設けていないため、フロントカバーを開放して操縦装置などの内部を整備する際の作業スペースが確保しにくく、メンテナンス性が良くないだけでなく、圃場の凹凸があるとフロントカバーが上下に回動し、機体フレーム等に接触した際に騒音が発生してしまう問題があった。
また、操縦席近傍に配置される作業者の乗降用ステップの近傍に手摺が設けられていないため、作業者が搭乗する際に手を掛ける箇所が無いため、作業者の乗り降りの際の安全性の確保に工夫の余地があった。
そして、車両の先端中央部に立設され、前進する苗植付装置による苗の植え付け位置の目印となるセンターマスコットが固定式であるため、広い圃場では直進方向を定めにくく、苗の植付方向が直線状にならないという問題があった。
そこで、本発明の課題は、フロントカバーの開放時にその状態を容易に維持でき、又機体の振動でフロントカバーが開閉しないようにし、しかも乗降時の安全性などを確保した苗移植機を提供することである。
本発明の上記課題は、次の解決手段で解決される。
請求項1記載の発明は、機体フレーム(15)上に作業者が搭乗する作業座席(31)と、作業座席(31)の前側に機体を操作する操作機構を内装した操縦装置(34)と、操縦装置(34)の前側に機体の直進方向を示す視認部材(47)と、作業座席(31)の左右両側部に作業者が搭乗する際に足を掛けるステップ部材を設けた苗移植機において、作業座席(31)の前側に開閉自在なフロントカバー(32)と、操縦装置(34)に設けられた支持部材(9)に基部が回動自在に支持され、機体前側に向けて先端部を揺動可能な支持アーム(7)と、該支持アーム(7)の先端部に上下方向に回動自在に後端部を連結した回動アーム(8)と、フロントカバー(32)の内側前部の上下方向に設けられた摺動レール(22)と、回動アーム(8)の先端部に接続して摺動レール(22)に沿って上下方向に摺動する摺動体(17)と、支持アーム(7)と回動アーム(8)の各中間部に両方の前記アーム(7,8)を張圧するバネ部材(16)とを設けたことを特徴とする苗移植機である。
請求項2記載の発明は、ステップ部材は、機体フレーム(15)の側部に設けた側部ステップ(29)、機体フレーム(15)の外側に設けた補助ステップ(33)、さらに両方の前記ステップ(29,33)を連結する連結アーム(24)を備え、該連結アーム(24)の中間部を機体フレーム(15)の側部ステップ(29)よりも上方に延出した上方延出部(24a)を設け、連結アーム(24)の前記上方延出部(24a)に下方に向かって屈曲する下方延出部(24b)を設けた機体フレーム(15)の乗降用ステップ(29)と接続させたことを特徴とする請求項1記載の苗移植機である。
請求項3記載の発明は、前記視認部材(47)に中空の支持部材(33a,33b)を取り付け、該支持部材(33a,33b)に上下動自在な拡張視認部材(45)を挿入し、該拡張視認部材(45)に機体前側に突出する突出部(45b)を延設したことを特徴とする請求項1又は2記載の苗移植機である。
本発明によれば、フロントカバー32の開閉でフロントカバー32の内側前部の上下方向に設けた摺動レール22に沿って摺動体17が上下方向に移動する間に、該摺動体17と共に上下方向に先端部が移動する回動アーム8と支持アーム7がバネ部材16で張圧される。
請求項1記載の発明によれば、フロントカバー32を一定以上の高さに上げると回動アーム8の先端が摺動レール22に沿って上方に移動すると共に回動アーム8の後端部と支持アーム7の先端部の接続部x(支点)が下方に回動し、このときの回動アーム8と支持アーム7の接続状態がバネ部材16の張力により維持されるので、従来のように視認部材(センタマスコット)47等にフロントカバー32を引っ掛けたり、ストッパーを用いたりしなくともフロントカバー32を開放状態とすることができ、操縦装置34の内部のメンテナンスを行う作業スペースが十分に確保され、操縦装置34のメンテナンス性や作業能率が従来より向上する。
また、上げた状態のフロントカバー32を下げると、回動アーム8の先端が下方に移動すると共にバネ部材16が回動アーム8の前記接続部x(支点)が上方に回動し、回動アーム8と支持アーム7の接続状態がバネ部材16の張力により維持されるので、圃場の凹凸等により機体が振動してもフロントカバー32が開いたり閉じたりすることを防止でき、騒音の発生が抑えられる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明に加えて、機体フレーム15よりも上方に延出した上方延出部24aから下方に向かって屈曲する下方延出部24bを形成した連結アーム24で機体フレーム15の乗降用ステップ29と機体外側に配置される補助ステップ33を連結することにより、作業者は機体に搭乗する際、この連結アーム24を手摺として使うことができるので、機体の乗り降りの際の安全性が向上する。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明に加えて、視認部材47に上下動自在な拡張視認部材(アシストマーカー)45を設けたことにより、作業者は視認部材47だけでは直進走行の難しい広い圃場であっても、拡張視認部材45を上方に移動させて直進する方向を定めることができるので、苗移植時の苗植え付け精度が従来より向上する。
また、この拡張視認部材45に機体前方に突出する突出部45bを形成したことにより、前方に長く拡張視認部材45が現れるので、直進する方向がいっそう定めやすくなり、苗移植の精度が従来より、いっそう良くなる。
本発明の一実施例の乗用型田植機の側面図である。 図1の乗用型田植機の平面図である。 図1の乗用型田植機のフロントカバー内側に配置されるフロントカバー開閉機構の側面図であり、フロントカバーを閉めている状態(図3(a))と開けている状態(図3(b))を示す。 図1の乗用型田植機に設置する乗降用補助ステップの斜視図である。 図1の乗用型田植機のセンターマスコットを機体の先端部に立設した構成図(図5(a)にはアシストマーカーをボス部に最大限挿入した場合を示し、図5(b)には上側ボス部にだけアシストマーカーを固定した場合)である。 図1の乗用型田植機にセンターマスコットとアシストマーカーを付けた時の機体上方から見た説明図(図6(a))とセンターマスコットだけを付けた場合の不具合の説明図(図6(b))である。 図1の乗用型田植機の操縦席の後方に設けた手すり部分の斜視図(図7(a))とこれをサンバイザーの支柱として利用する場合の斜視図(図7(b))である。 図1の乗用型田植機の後輪ギアケースの縦断面図である。
以下、図面に基づき、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1及び図2は本発明の苗移植機の典型例である粉粒体繰出し装置として施肥装置を装着した乗用型田植機の側面図と平面図である。この施肥装置付き乗用型田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。搭乗オペレータが苗移植機の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向と後進方向をそれぞれ前、後という。
走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪10,10及び左右一対の後輪11,11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該左右前輪ファイナルケース13,13の操向方向を変更可能な各々の前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸に左右前輪10,10が各々取り付けられている。また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして後輪ギヤケース18,18がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸に後輪11,11が取り付けられている。
エンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジン20の回転動力が、ベルト伝動装置21及びHST23を介してミッションケース12に伝達される。ミッションケース12に伝達された回転動力は、該ケース12内のトランスミッションにより変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13,13に伝達されて前輪10,10を駆動すると共に、残りが後輪ギヤケース18,18に伝達されて後輪11,11を駆動する。また、外部取出動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチケース25に伝達され、それから植付伝動軸26によって苗植付部4へ伝動されるとともに、施肥伝動機構28によって施肥装置5へ伝動される。
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席31が設置されている。座席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32があり、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。フロアステップ35は一部格子状になっており(図2参照)、該ステップ35を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下するようになっている。フロアステップ35上の後部は、後輪フェンダを兼ねるリヤステップ36となっている。
また、走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく一対の予備苗載台38が機体よりも側方に張り出す位置と内側に収納した位置とに回動可能に設けられている。
一方の側(図2には左側の例を示す)の予備苗載台38は3つの予備苗載台38a,38b,38cから構成されている。最上段の第1予備苗載台38aの中央部側面と第2予備苗載台38bの最前部側面がそれぞれ回動自在に第1移動リンク部材39aの両端で支持され、また最上段の第1予備苗載台38aの最後部側面と第2予備苗載台38bの中央部側面と第三予備苗載台38cの最前部側面がそれぞれ回動自在に第2移動リンク部材39bの両端と中央部に支持され、また第2予備苗載台38bの後部側面と最下段の第三予備苗載台38cの最前部側面とがそれぞれ回動自在に第三移動リンク部材39cの両端で支持されている。
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらリンク40,41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。メインフレーム15に固着した支持部材と上リンク40に一体形成したスイングアーム(図示せず)の先端部との間に昇降油圧シリンダ46が設けられており、該シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
苗植付部4は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分づつ各条の苗取出口51a、…に供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51a、…に供給すると苗送りベルト51b、…により苗を下方に移送する苗載台51、苗取出口51a、…に供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置52、…、次行程における機体進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ6(図1,図2)等を備えている。苗植付部4の下部には中央にセンターフロート55、その左右両側にサイドフロート56,56がそれぞれ設けられている。これらフロート55,56,56を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート55,56,56が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52、…により苗が植付けられる。各フロート55,56,56は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート55の前部の上下動が迎角制御センサ(図示せず)により検出され、その検出結果に応じ前記昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
また植付装置52の作動及び停止を隣接する2条づつの単位で切り替える植付ユニットクラッチ(図示せず)が設けられている。このクラッチは、畦際での作業時に「切」に操作されることが多いことから、通常「畦クラッチ」と呼んでいる。畦クラッチの入・切操作は、ハンドルポストに設けた畦クラッチレバー14で行う。
図3には、フロントカバー32の内側に配置されるフロントカバー開閉機構を備えた実施例を示す。本実施例では、作業座席31の前方の操作ハンドル34の支持部材9に回動軸70によりフロントカバー32を開閉自在に設置し、さらに支持部材9の基部に回動自在に機体前側に向けて支持アーム7を取付け、該支持アーム7の前端部に上下回動自在な回動アーム8の後端部を回動自在に接続させ(この接続部をフロントカバー開閉支点xとする)、フロントカバー32の内面の上下方向に沿って配置した摺動レール22と該摺動レール22上を摺動する摺動体17を回動アーム8の前端部に取り付けている。また、支持アーム7の中間部と回動アーム8の中間部との間に両方のアーム7,8を張圧する張圧スプリング16を設けている。
図3(a)は上記構成により、フロントカバー32の前部が閉まっている状態を示す。図3(a)の状態から、フロントカバー32の前側を押し上げると、摺動レール22に沿って回動アーム8の前端部が摺動レール22上を上側に向けて摺動する。この回動アーム8の摺動に伴って、図3(b)に示すようにの回動アーム8の後端部に回動自在に接続する支持アーム7の前端が下向きに揺動し、張圧スプリング16の作用で前記フロントカバー32の開閉支点xが下方へ移動する。
以上、フロントカバー32が閉まっている状態(図3(a))では、支持アーム7と回動アーム8の上側のなす角度θ1は180度以上であるが、フロントカバー32を一定の高さに上昇させて開くと(図3(b))、支持アーム7と回動アーム8の上側のなす角度θ2が180度以下となる。このことで、フロントカバー32が閉じている時でも、開いている時でも、回動アーム8と支持アーム7間の角度は張圧スプリング16の張圧により固定された状態で維持される。
つまり、図3(a)に示すボンネット閉時には張圧スプリング16がフロントカバー32を閉じる方向に付勢し、閉状態が維持される。一方、フロントカバー32を一定以上の高さに上昇させたフロントカバー開時には、フロントカバー32は張圧スプリング16の張圧が支点越えし、フロントカバー32を開く方向に付勢し、フロントカバー32の開放状態が維持される。
このように、本実施例では 回動アーム8の先端部の上下方向への回動に伴って、張圧スプリング16が支点越えをし、回動アーム8を上げ方向にも下げ方向にも張圧スプリング16の張力が作用するので、フロントカバー32の開閉に合わせ、フロントカバー32の上方向への安定した開放による安定感と、フロントカバー32を閉めた時の固定感を実現する。
従って、従来技術のように、フロントカバー32の開時にセンターマスコット47等にフロントカバー32を引っ掛けたり、ストッパーを用いたりしなくともフロントカバー32を開放状態とすることができ、操縦装置34の支持部材9や駆動装置などフロントカバー32の内部に収納されいる部材、装置のメンテナンスを行う作業スペースが十分に確保され、メンテナンス性や作業能率が従来と同等以上に向上する。
また、従来技術では、フロントカバー32の閉時に固定感が少なかったことから、悪路を走行するとフロントカバー32が上下動し、騒音が発生した。これを防止するために、フロントカバー32にストッパー等を新たに設けてフロントカバー32を固定する必要があった。本実施例の構成では、フロントカバー32を下げて閉めてもスプリング16の張力によりフロントカバー32閉鎖状態を維持できるので、悪路の走行においてもフロントカバー32は、動くことなく閉状態を維持し、騒音を防止することができ、また従来技術のような、ストッパーを新たに設けるわずらわしさを解消できる。
次に図4には、例えば8〜10条植用の大型乗用型田植機に設置する乗降用補助ステップの斜視図を示す。
機体のメインフレーム15の側部に設けられた乗降用ステップ29と該乗降用ステップ29に対して補助ステップ33を連結アーム24で接続する。連結アーム24の下端部には機体のメインフレーム15の外側で補助ステップ33を取り付け、連結アーム24の他端部を機体のメインフレーム15の乗降用ステップ29に接続し、連結アーム24の中間部をメインフレーム15の乗降用ステップ29よりも上方に延出させた形状としている。そのため、連結アーム24は上方延出部24aから下方に向かって屈曲する下方延出部24bがメインフレーム15の乗降用ステップ29に接続していることになる。
上記構成からなる乗降用補助ステップ33の連結アーム24は上方延出部24aを有するので、作業者が田植機に乗降する際の手すりとなるので乗降時の作業者の安全確保ができる。
図5に示すように、田植機の直進のための指針となるセンターマスコット47を機体の先端部に立設しているが、田植機の直進性を追求した場合、センターマスコット47の点の目標から、線の目標にした方が操縦者の目線がずれても修正がし易くなる。
そこで、センターマスコット47に一対の中空のボス部33a,33bを設け、該ボス部33a,33bに上下動自在なアシストマーカー45を取り付け、アシストマーカー45に機体前側に突出する突出部45bを延設する。図5(a)にはアシストマーカー45をボス部33a,33bに最大限挿入した場合を示し、図5(b)にはボス部33aにだけアシストマーカー45を固定した場合を示す。
前記センターマスコット47の上下2カ所に取り付けられるボス33a、33bは中空パイプからなり、アシストマーカー45の鉛直方向に伸びた鉛直ポール部分45aをボス33a、33bに通しでボルト留めとする。
図6(b)の機体上方から見た説明図に示すようにセンターマスコット47のみであると、操縦席の着席位置がずれるとセンターマスコットと目標とを結ぶ線が田植機の直進方向とはずれるため、苗の植え付け跡も曲がることになる。
しかし、本実施例では、図6(a)に示すようにボス33a、33bに挿入した三角形状のアシストマーカー45の一辺に相当する鉛直ポール部分45aを中心に水平方向にアシストマーカー45を回転させて水平辺を構成する水平ポール部分45bと前記鉛直ポール部分45aと水平ポール部分45bを結ぶ三角形の他の一辺にあたるポール部分45cが鉛直ポール部分45aと重複してアシストマーカー45全体が直線的なポールとして見える操縦席31の位置に操縦者が着席し、操縦席からは、そのポールの先の圃場上に立っている目標とする目印Mが一致するように田植機を操縦すると容易に直進可能となる。該アシストマーカー45の水平ポール部分45bは、機体前側方向に200〜300mm程度突出させると、直進方向を合わせやすくなる。これにより、面積の広い圃場で作業するとき、その圃場に不慣れな操縦者であっても、図1及び図2で示す線引きマーカ6で圃場面に引いた線にアシストマーカ45の水平ポール部分45bを合わせれば直進しているか否かを容易に確認することができるので、苗移植の精度が従来より向上する。
図7に示すように、操縦席31の後方に左右をつないでいるチューブ状の手すり63aを設けている田植機において、前記手すり63aの支持部材である中空のポール63bをサンバイザー64の支柱として利用することができる。
すなわち、手すり63aを取り除き、その支持部材である中空のポール63bにサンバイザー64の柱部分64aを挿入することでサンバイザー64を支持できる。通常時は手すり63aのチューブを差し込む部分として利用できて、オプション等のサンバイザー49の支柱49aも簡単に固定できる。
また、図1に示す後輪ギアケース18を図8の縦断面図に示すように、上下に2分割可能な構成とし、後輪ギヤケース18の後輪シャフトギア部を上方に凸部がある傾斜形状にし、上下に2分割した分割部分をボルト・ナットが取り付け可能な平坦部とする構成にしても良い。このような構成にすると後輪11の持ち上げた泥が後輪ギヤケース18上部に堆積し、泥が溜まるのを防止でき、また泥が溜まったとしても溜まった泥を定期的が落下し易くなる。
本発明は田植機のフロントカバー内のメンテナンスが容易に行えので利用可能性が大きい。
1 施肥装置付き乗用型田植機 2 走行車体
3 昇降リンク装置 4 苗植付部
5 粉粒体繰出し装置(施肥装置) 6 線引きマーカ
7 支持アーム 8 回動アーム
9 支持部材 10 前輪
11 後輪 12 ミッションケース
13 前輪ファイナルケース 14 畦クラッチレバー
15 メインフレーム 16 バネ部材
17 摺動体 18 後輪ギヤケース
19 ロータ変速装置ケース 20 エンジン
21 ベルト伝動装置 22 摺動レール
23 HST 24 連結アーム
25 植付クラッチケース 26 植付伝動軸
27(27a,27b) ロータ
27’ ロータ片 27a 第1ロータ
27b 第2ロータ 27a’,27a’ ロータ
27b’,27b’ ロータ 27c ロータ
28 施肥伝動機構 29 乗降用ステップ
30 エンジンカバー 31 操縦席(座席)
32 フロントカバー 33 補助ステップ
34 ハンドル 35 フロアステップ
36 リヤステップ 37(37a,37b) ロータカバー
38 予備苗載台 38a 第1予備苗載台
38b 第2予備苗載台 38c 第三予備苗載台
39a 第1移動リンク部材 39b 第2移動リンク部材
39c 第三移動リンク部材 40 上リンク
41 下リンク 42 リンクベースフレーム
43 縦リンク 44 連結軸
45 アシストマーカー 46 昇降油圧シリンダ
47 センターマスコット 50 伝動ケース
51 苗載台 51a 苗取出口
51b 苗送りベルト 52 苗植付装置
52a 苗植付具 52b 伝動軸
53 ブロア用電動モータ 55 センターフロート
56 サイドフロート 58 ブロア
59 エアチャンバ 60 肥料ホッパ
61 繰出部 62 施肥ホース
63a 手すり 63b ポール
64 サンバイザー 70 回動軸

Claims (3)

  1. 機体フレーム(15)上に作業者が搭乗する作業座席(31)と、作業座席(31)の前側に機体を操作する操作機構を内装した操縦装置(34)と、操縦装置(34)の前側に機体の直進方向を示す視認部材(23)と、作業座席(31)の左右両側部に作業者が搭乗する際に足を掛けるステップ部材を設けた苗移植機において、
    作業座席(31)の前側に開閉自在なフロントカバー(32)と、
    操縦装置(34)に設けられた支持部材(9)に基部が回動自在に支持され、機体前側に向けて先端部を揺動可能な支持アーム(7)と、
    該支持アーム(7)の先端部に上下方向に回動自在に後端部を連結した回動アーム(8)と、
    フロントカバー(32)の内側前部の上下方向に設けられた摺動レール(22)と、
    回動アーム(8)の先端部に接続して摺動レール(22)に沿って上下方向に摺動する摺動体(17)と、
    支持アーム(7)と回動アーム(8)の各中間部に両方の前記部材(7,8)を張圧するバネ部材(16)と
    を設けたことを特徴とする苗移植機。
  2. ステップ部材は、機体フレーム(15)の側部に設けた側部ステップ(29)、機体フレーム(15)の外側に設けた補助ステップ(33)、さらに両方の前記ステップ(29,33)を連結する連結アーム(24)を備え、該連結アーム(24)の中間部を機体フレーム(15)の側部ステップ(29)よりも上方に延出した上方延出部(24a)を設け、連結アーム(24)の前記上方延出部(24a)に下方に向かって屈曲する下方延出部(24b)を設けた機体フレーム(15)の乗降用ステップ(29)と接続させたことを特徴とする請求項1記載の苗移植機。
  3. 前記視認部材(47)に中空の支持部材(33a,33b)を取り付け、該支持部材(33a,33b)に上下動自在な拡張視認部材(45)を挿入し、該拡張視認部材(45)に機体前側に突出する突出部(45b)を延設したことを特徴とする請求項1及び2記載の苗移植機。
JP2009292866A 2009-12-24 2009-12-24 苗移植機 Withdrawn JP2011130708A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI465385B (zh) * 2012-03-06 2014-12-21 First Dome Corp Lifting device

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