JP2011130199A - 撮像装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置、その制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】鏡筒が破損する等して撮像装置が起動できなくなった場合でも、非撮影モードの機能を使用できるようにするとともに、故障状態の悪化を防ぐ。
【解決手段】起動時の動作モードが再生モードと判定された場合、レンズ鏡筒101の沈胴状態を判定し、沈胴状態でない場合、前回の繰り出し又は沈胴処理でのエラーの有無を検出する。前回エラーを検出している場合には、レンズ鏡筒101を沈胴させる作用を無効にして、レンズ鏡筒101を繰り出し状態のままで再生起動するのに対して、電池が抜かれてレンズ鏡筒101が繰り出したまま終了しているときには、レンズ鏡筒101の沈胴処理を行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、静止画像や動画像を撮像、再生するデジタルカメラ等の撮像装置、その制御方法及びプログラムに関する。
従来、デジタルカメラ等の撮像装置には、撮影モード時に鏡筒を装置本体から繰り出し、鏡筒内に配置される撮像レンズを通して画像を撮像し、電源オフ時には鏡筒を装置本体内に沈胴する機能を有するものがある。このような鏡筒出し入れ機能は、撮像装置の携帯性を上げる方法の一つとして、多くの撮像装置に採用されている。
また、撮像装置の中で特にデジタルカメラの場合は、撮像装置としての機能以外に画像を再生する再生モード時には鏡筒を装置本体内に沈胴することが行われる。
例えば特許文献1では、撮影モードから再生モード等の非撮影モードに切り替えられても所定時間は沈胴動作を行わないようにする構成が開示されている。これにより、再度、撮影モードに切り替えられた際に撮影可能となるまでの時間を短縮するとともに、無駄な電池の消費を回避することができる。
また、例えば特許文献2では、撮影モードの終了時に、鏡筒の位置が沈胴状態であったか否かを不揮発性メモリに記憶し、起動時に不揮発性メモリの内容を読み込み、その内容に応じた起動を行う構成が開示されている。これにより、再生起動等の起動時間を短縮するとともに、無駄な電池の消費を回避することができる。
特開2001−69399号公報 特開2001−326839号公報
しかしながら、従来の撮像装置では、鏡筒が破損する等して撮像装置が起動できなくなった場合、非撮影モード(再生モード/PC接続モード/プリンタ接続モード等)の機能も使用することができなかった。さらに、撮像装置内部に配置されたメモリに記憶している撮影画像データがある場合には、それらのデータを取り出すことができなくなるおそれがあった。
また、鏡筒が動作不能な状態で、必要以上にモータを動かし続けると故障状態が悪化するおそれがあった。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、鏡筒が破損する等して撮像装置が起動できなくなった場合でも、非撮影モードの機能を使用できるようにするとともに、故障状態の悪化を防ぐことを目的とする。
本発明の撮像装置は、撮影を行うための撮影モードとは異なる所定の動作モードが選択されることで撮像光学系を初期化する初期化手段と、前記初期化手段によって初期化するときに前記撮像光学系の異常を検出する検出手段と、前記検出手段によって異常を検出したか否かの情報を記憶しておく記憶手段と、前記所定の動作モードにて起動した際に、前記記憶手段に異常を検出した情報が記憶されていた場合、前記初期化手段が作用するのを無効にする無効手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、鏡筒が破損する等して撮像装置が起動できなくなった場合でも、非撮影モードの機能を使用することができるとともに、故障状態の悪化を防ぐことが可能になる。
実施形態に係るデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。 ズーム制御部及び測距制御部のハードウェア構成を示すブロック図である。 エンコーダを説明する図である。 レンズ鏡筒の繰り出し処理を示すフローチャートである。 レンズ鏡筒の沈胴処理を示すフローチャートである。 電源オン時の起動処理を示すフローチャートである。 再生モードから撮影モードへのモード変更処理を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラ100の概略構成を示すブロック図である。レンズ鏡筒101の内部には、ズームレンズ102、フォーカスレンズ103、防振レンズ104等の撮影レンズ及び絞りシャッタ105が配置されている。ズームレンズ102は焦点距離を調節することで画角を変更する。フォーカスレンズ103はピントを調節する。防振レンズ104は手ぶれを補正する。絞りシャッタ105は光量を調節することで露出機能を実現する。
撮像光学系を構成するレンズ鏡筒101を通過した光は、CCDやCMOS等の撮像素子106で受光され、光信号から電気信号へと変換される。この信号は画像処理回路107に入力され、画素補間処理や色変換処理が施されて、画像データとして、DRAMやSRAM等で構成される画像メモリ108に転送される。
表示部109はTFT_LCD(薄膜トランジスタ駆動型液晶表示器)等により構成され、撮影によって得られた画像データの表示とともに、特定の情報(例えば、撮影情報)等を表示する。
システム制御部114はCPU等の演算装置によって構成され、ユーザの操作に応じて、周辺デバイスに制御命令を送る。システム制御部114は、操作部115より行われる操作に応じて露光制御部110、防振制御部111、測距制御部112、ズーム制御部113を制御する。
露光制御部110は、画像処理回路107での画像処理によって得られた輝度情報に基づいて露出値(絞り値及びシャッタ速度)を演算し、この演算結果に基づいて絞りシャッタ105の駆動を制御する。これにより、AE(自動露出)制御が行われる。防振制御部111は、ジャイロセンサ等の角速度センサの情報に基づいてデジタルカメラ100のぶれ量を演算し、ぶれを打ち消すように防振レンズ104を制御する。測距制御部112は、画像処理回路107での画像処理によって得られた撮影光学系の焦点調節情報(コントラスト検出値)に基づいてフォーカスレンズ103の駆動を制御する。これにより、AF(オートフォーカス)制御が行われる。ズーム制御部113は、操作部115のうちズーミングを指示するための操作スイッチ(ズームレバーやズームボタン)の操作量及び操作方向に基づいて駆動速度や駆動方向を演算し、ズームレンズ102を制御する。
撮影動作において生成された画像データは、インターフェース(I/F)116を介して、記録部117によって制御されるメモリカード等の外部記録媒体と、デジタルカメラ100に内蔵されている不揮発性のメモリ118のいずれか、もしくは両方に記録される。メモリ118は、画像データの他に、カメラの設定情報や後述する鏡筒101のエラーフラグといった情報を記憶する記憶手段として機能する。
接続部119は、USB等によって外部機器と接続するための通信接続部である。メモリ118に記録された画像データは、接続部119を介してパーソナルコンピュータ(PC)等の外部記憶装置やプリンタ等に転送することが可能である。
図2は、ズーム制御部113及び測距制御部112のハードウェア構成を示すブロック図である。本実施形態では、ズームレンズ102を直流モータで、フォーカスレンズ103をステッピングモータで駆動する例を示す。
図2(a)を参照して、ズームレンズ102を駆動するズーム制御部113について説明する。まず、ズームレンズ102の位置及び速度の検出方法について説明する。直流モータ204のモータ軸上、もしくは直流モータ204から動力を伝達するためのギアのギア軸上に、図3に示すようなパルス板300が配置されている。パルス板300には、スリット301が円周上に等間隔に配置されている。
エンコーダ205は、発光ダイオード等により構成される発光部205aと、フォトトランジスタ等により構成される受光部205bとからなる(二つを合わせてフォトインタラプタと呼ぶ)。発光部205aと受光部205bとをパルス板300を挟み込むように配置する。これにより、スリット301の位置が発光部205aから発光される光を透過する位置になったときに、受光部205bでは透過光を受光し電流が流れる。それに対して、スリット301の位置が発光部205aから発光される光を遮光する位置になったときには、受光部205bには電流が流れない。パルス板300が回転を続けると、受光部205bからは正弦波状、もしくはパルス状の信号が出力される(電流の切り換りに対して、回転速度が速い場合には正弦波状、回転速度が遅い場合にはパルス状となる)。この信号をコンパレータ206で二値化してパルス波形とし、パルスカウンタ207でカウントする。
さらに、フォトインタラプタをパルス波形の位相が90°ずれた位置に二つ配置し、二つの信号の立ち上がりと立ち下がりの順番を計測することで、回転方向を算出することができる。二つの信号をそれぞれA相、B相とし、電圧が0VのときをL、コンパレータ206の基準電圧となったときをHとして、パルス波形のカウント方法について説明する。(A/B)=(L/L)の状態から、(L/L)→(H/L)→(H/H)→(L/H)→(L/L)→…と変化するときを正転方向の検出方向とする。このとき、逆転方向に回転すると、(L/L)→(L/H)→(H/H)→(H/L)→(L/L)→…と位相の変化が逆になり、これらの位相変化に基づき、カウント値を増減させることで相対的なパルス位置を計測できる。さらに、パルスの立ち上がり又は立ち下がりの間の時間を計測することで、速度を算出することができる。
デジタルカメラ100の電源オフ状態では、起動中に電池が抜かれて途中で電源オフされること等も考慮すると、ズームレンズ102がどの位置にいるかは分からない。したがって、起動時に基準となる位置を検出する必要がある。リセット208は、この基準位置を検出するためのセンサである。リセット208は、一つのフォトインタラプタによって、レンズ鏡筒101の回転筒等に設置された検出旗が透過→遮光と切り換る位置を検出することで基準位置を検出している。基準位置を検出したときに、コンパレータ209を介してパルスカウンタ207のカウント値を所定値に書き換えることで、絶対的なパルス位置を計測することができる。
次に、ズームレンズ102の動力源である直流モータ204の制御方法について説明する。位置演算器200では、システム制御部114から指示された方向に駆動させるために、現在のパルス位置をパルスカウンタ207から取得し、駆動目標とするパルス位置を演算する。これにより、直流モータ204の回転方向が決定される。その回転方向にあわせて、駆動回路203から出力する電流の通電方向を設定する。速度制御演算器201では、システム制御部114から指示された速度(目標速度)となるように制御演算を行う。位置演算器200で演算された方向に通電を開始した後、パルスカウンタ207で検出した速度と目標速度との差が0となるように、PWM202から出力するPWMデューティを変更する。PWMデューティを変更することで駆動回路203のスイッチング素子を制御し、直流モータ204に供給される電流を制御する。このように一定速度に制御する速度制御演算方法としては、例えばPID制御等が用いられる。
図2(b)を参照して、フォーカスレンズ103を駆動する測距制御部112について説明する。フォーカスレンズ103の動力源であるステッピングモータ214は、二相のパルス信号又は正弦波信号を入力することで回転動作を行うモータである。また、入力する信号の周波数を変更することで、回転速度を変更することが可能である。
位置演算器210では、システム制御部114から指示された方向に駆動させるために、パルス制御演算器211に位相を設定する。パルス制御演算器211では、目標速度に応じた周波数の設定をPWM212に設定し、PWM212からの設定に応じて駆動回路213から電流を供給することでステッピングモータ214を駆動する。ステッピングモータは、直流モータのように位置や速度の検出回路が不要である代わりに、所定以上のトルクが発生すると、入力した電気信号に回転が追従できなくなる、いわゆる脱調現象が発生する。
フォーカスレンズ103でもズームレンズ102と同様に、基準位置をリセット215で検出し、基準位置を検出したときに、コンパレータ216を介してパルス制御演算器211が持つカウンタのカウント値を所定値に書き換えることで、絶対的なパルス位置を計測することができる。
図4Aはレンズ鏡筒101の繰り出し処理を、図4Bはレンズ鏡筒101の沈胴処理を示すフローチャートである。これら処理動作は、システム制御部114において繰り出し処理及び沈胴処理の制御プログラムを実行することにより実現される。
レンズ鏡筒101の繰り出し処理及び沈胴処理において、ズームレンズ102とフォーカスレンズ103は、どちらも光軸方向に移動する。したがって、二つを同時に駆動させると衝突してしまうおそれがある。その一方で、それぞれを単独で動かすと、すべてのレンズの駆動が完了するまでに時間を要することとなる。特に、繰り出し動作を伴うカメラの起動処理では、シャッタチャンスを逃さないように処理時間の短縮が求められている。
そこで、レンズ鏡筒101の繰り出し処理では、ズームレンズ102とフォーカスレンズ103を衝突させないように、同時に駆動させることで起動時間の短縮を図っている。本実施形態では、リセット208で検出するズームレンズ102の基準位置までズームレンズ102が繰り出したときに、フォーカスレンズ103と衝突しない位置となるようなレンズ鏡筒101の構成とする。このように構成することにより、ズームレンズ102の基準位置を検出すると同時に、フォーカスレンズ103の繰り出しを開始することでレンズ同士の衝突を回避しつつ、起動時間の短縮が実現できる。なお、防振レンズ104及び絞りシャッタ105は、光軸方向への移動を伴わないため、他のレンズと衝突するおそれはない。
図4Aを参照して、レンズ鏡筒101の繰り出し処理について説明する。レンズ鏡筒101の繰り出し処理は、カメラ起動時の他に、非撮影モードから撮影モードへの動作モードの変更操作時にも発生する。レンズ鏡筒101の繰り出しが開始されると、最初にレンズ鏡筒101の前群として配置されているズームレンズ102の繰り出しを開始する(ステップS101)。
次に、ズームレンズ102のリセット検出判定を行う(ステップS102)。所定時間経過してもズームレンズ102のリセットが検出できない場合(ステップS103)、リセット208の回路不良、レンズ鏡筒101の故障によって直流モータ204が回転できない等の異常と考えられ、エラーとして繰り出し処理を終了する。
ステップS102においてズームレンズ102のリセットが検出された場合、フォーカスレンズ103との距離が十分に離れた位置まで移動したと判断し、フォーカスレンズ103の繰り出しを開始する(ステップS104)。
次に、フォーカスレンズ103のリセット検出判定を行う(ステップS105)。所定量のパルスを出力してもフォーカスレンズ103のリセットが検出できない場合(ステップS106)、リセット215の回路不良、レンズ鏡筒101の故障によってステッピングモータ214が脱調している等の異常と考えられ、エラーとして繰り出し処理を終了する。
ズームレンズ102とフォーカスレンズ103の繰り出し動作を継続しながら、絞りシャッタ105及び防振レンズ104の初期動作を行う(ステップS107、S108)。すなわち、ステップS107で、絞りシャッタ105の初期位置を確定させて、撮像素子106に光を当てるために絞りシャッタ105を開く。また、ステップS108で、防振レンズ104を支持している不図示のボール部材を円滑に動作させるために、防振レンズ104の可動範囲内を360°回転させるリセット動作を行う。
次に、フォーカスレンズ103の繰り出し完了の判定を行う(ステップS109)。ステッピングモータ214はリセット検出以外では脱調を検出する手段がないため、リセット検出後に所定量のパルスを出力した段階で繰り出し完了と判定する。
次に、ズームレンズ102の繰り出し完了の判定を行う(ステップS110)。所定時間経過してもズームレンズ102が目標パルス位置に到達しない場合(ステップS111)、レンズ鏡筒101の故障によって直流モータ204が回転できない等の異常と考えられ、エラーとして繰り出し処理を終了する。ステップS110においてズームレンズ102が繰り出し完了位置まで到達したと判断されれば、レンズ鏡筒101の繰り出し処理が完了となる。
図4Bを参照して、レンズ鏡筒101の沈胴処理について説明する。レンズ鏡筒101の沈胴処理は、カメラ終了時、及び撮影モードから非撮影モードへの動作モードの変更操作時に発生する。撮像光学系の初期化であるレンズ鏡筒101の沈胴処理は、繰り出し処理と比較して処理時間の短縮が求められていない、確実にレンズの衝突を避ける、という理由からズームレンズ102とフォーカスレンズ103とを単独で駆動する。レンズ鏡筒101の沈胴が開始されると、最初にレンズ鏡筒101の後群として配置されているフォーカスレンズ103の沈胴を開始する(ステップS112)。
次に、フォーカスレンズ103のリセット検出判定を行う(ステップS113)。ステップS106と同様に、所定量のパルスを出力してもフォーカスレンズ103のリセットが検出できない場合(ステップS114)、エラーとして沈胴処理を終了する。
ステップS113においてフォーカスレンズ103のリセットが検出された場合、フォーカスレンズ103の沈胴完了の判定を行う(ステップS115)。フォーカスレンズ103の沈胴が完了した後に、ズームレンズ102の沈胴を開始する(ステップS116)。
次に、ズームレンズ102のリセット検出判定を行う(ステップS117)。ステップS103と同様に、所定時間経過してもズームレンズ102のリセットが検出できない場合(ステップS118)、エラーとして沈胴処理を終了する。
ズームレンズ102の沈胴動作の間に、絞りシャッタ105及び防振レンズ104の終了動作を行う(ステップS119、S120)。すなわち、ステップS119で、撮像素子106に光を当てないように絞りシャッタ105を閉じる。また、ステップS120で、防振レンズ104の駆動を停止させる。
次に、ズームレンズ102の沈胴完了の判定を行う(ステップS121)。所定時間経過してもズームレンズ102が目標パルス位置に到達しない場合(ステップS122)、エラーとして沈胴処理を終了する。ステップS121においてズームレンズ102が沈胴完了位置まで到達したと判断されれば、レンズ鏡筒101の沈胴処理が完了となる。
図5を参照して、本発明における課題であるレンズ鏡筒101が動作できない場合の電源オン時の起動処理について説明する。システム制御部114はまず起動時の動作モードとして撮影を行うための撮影モードが選択されているか、再生モードが選択されているかの判定を行う(ステップS201)。ステップS201において起動時の動作モードが撮影モードと判定された場合、ステップS202に進み、図4Aで説明したレンズ鏡筒101の繰り出し処理を行う。
次に、システム制御部114は、レンズ鏡筒101の繰り出し処理でエラーを検出したか否かの判定を行う(ステップS203)。ステップS203においてエラーを検出しなかった場合、ステップS204に進み、メモリ118に割り当てられているエラーフラグ領域のビットの値を0とし、正常に撮影モードで起動する。
ステップS203においてエラーを検出した場合、ステップS205に進み、レンズ鏡筒101を停止させて、エラーフラグ領域のビットの値を1とした後(ステップS206)、表示部109にエラーメッセージを表示してカメラを終了させる。
一方、ステップS201において起動時の動作モードが再生モードと判定された場合、ステップS207に進み、システム制御部114はレンズ鏡筒101の沈胴状態を判定する。レンズ鏡筒101の沈胴状態を判定する方法としては、例えばズームレンズ102のリセット208に用いられているフォトインタラプタの状態を検出して判定する方法がある。また、沈胴完了時にメモリ118に沈胴が完了したことを記録し、その情報を用いて沈胴状態を判定する方法がある。ステップS207においてレンズ鏡筒101が沈胴状態である場合、レンズ鏡筒101の制御を行うことなく正常に再生モードで起動する。
ステップS207においてレンズ鏡筒101が沈胴状態でない場合、ステップS208に進み、エラーフラグ領域のビットの値が0又は1であるかを判定し、前回の繰り出し又は沈胴処理でのエラーの有無を検出する。ステップS208においてエラーフラグ領域のビットの値が1、すなわち前回エラーを検出している場合には、レンズ鏡筒101を沈胴させる作用を無効にして、レンズ鏡筒101を繰り出し状態のままで再生起動する。ステップS208においてエラーフラグ領域のビットの値が0の場合、すなわち電池が抜かれてレンズ鏡筒101が繰り出したまま終了しているときには、ステップS209に進み、図4Bで説明したレンズ鏡筒101の沈胴処理を行う。
この場合も、レンズ鏡筒101の沈胴処理でエラーを検出したか否かの判定を行う(ステップS210)。ステップS210においてエラーを検出しなかった場合、正常に再生モードで起動する。ステップS210においてエラーを検出した場合、ステップS211に進み、レンズ鏡筒101を停止させて、レンズ鏡筒101が繰り出し状態のままで再生起動する。そして、エラーフラグ領域のビットの値を1とする(ステップS212)。
次に、図6を参照して、レンズ鏡筒101が動作できない場合に再生モードから撮影モードに動作モードを変更するときの変更処理について説明する。図5で説明したように、本発明によるとレンズ鏡筒101が動作できない場合でも再生モードでの起動が可能となる。
再生モードから撮影モードに動作モードを変更すると、システム制御部114はエラーフラグ領域のビットの値が0又は1であるかを判定し(ステップS301)、再生モードに遷移したときに正常に起動したか否かを検出する。ステップS301においてエラーフラグ領域のビットの値が1の場合、レンズ鏡筒101が破損している可能性が高いため、レンズ鏡筒101を動かすことなく、表示部109にエラーメッセージを表示してカメラを終了させる(電源をオフさせる)。ステップS301においてエラーフラグ領域のビットの値が0の場合、ステップS302に進み、図4Aで説明したレンズ鏡筒101の繰り出し処理を行う。
電源オン時の繰り出し処理と同じく、エラーを検出しなかった場合(ステップS303)、正常に撮影モードで起動する。エラーを検出した場合(ステップS303)、ステップS304に進み、エラーフラグ領域のビットの値を1にして、表示部109にエラーメッセージを表示してカメラを終了させる。
図5及び図6では非撮影モードとして再生モードについての例を説明したが、PC接続モードやプリンタ接続モード等の外部機器との接続モードでもよい。
以上のような処理を行うことによって、レンズ鏡筒101が動作不能となった場合でも、再生モードでの画像表示やメモリ118に記録されている画像データのPCへの転送、画像のプリント等の機能を使用することが可能となる。また、レンズ鏡筒101が動作不能となった場合に、できる限り動かすことをしないため、故障状態が悪化することを防ぐことが可能となる。さらに、エラーフラグ領域をズームレンズ102やフォーカスレンズ103ごとに複数のビットを割り当てて、エラーフラグの情報を表示部109に表示させること等によって、故障の要因の解析を容易に行うことが可能となる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
100:デジタルカメラ、101:レンズ鏡筒、102:ズームレンズ、103:フォーカスレンズ、104:防振レンズ、105:絞りシャッタ、106:撮像素子、107:画像処理回路、108:画像メモリ、109:表示部、110:露光制御部、111:防振制御部、112:測距制御部、113:ズーム制御部、114:システム制御部、115:操作部、116:インターフェース、117:記録部、118:メモリ、119:接続部

Claims (11)

  1. 撮影を行うための撮影モードとは異なる所定の動作モードが選択されることで撮像光学系を初期化する初期化手段と、
    前記初期化手段によって初期化するときに前記撮像光学系の異常を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって異常を検出したか否かの情報を記憶しておく記憶手段と、
    前記所定の動作モードにて起動した際に、前記記憶手段に異常を検出した情報が記憶されていた場合、前記初期化手段が作用するのを無効にする無効手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 撮影を行うための撮影モードとは異なる所定の動作モードが選択されることで撮像光学系を初期化する初期化手段と、
    前記初期化手段によって初期化するときに前記撮像光学系の異常を検出する検出手段と、
    前記所定の動作モードにて起動した際に、前記検出手段によって異常を検出した場合、前記初期化手段による初期化を途中で停止して起動する停止手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  3. 撮影を行うための撮影モードとは異なる所定の動作モードが選択されることで撮像光学系を初期化する初期化手段と、
    前記初期化手段によって初期化するときに前記撮像光学系の異常を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって異常を検出したか否かの情報を記憶しておく記憶手段と、
    前記所定の動作モードから撮影を行うための撮影モードに動作モードを変更した際に、前記記憶手段に異常を検出した情報が記憶されていた場合、該撮像装置の電源をオフさせる終了手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  4. 前記所定の動作モードは、再生モードであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記所定の動作モードは、外部機器との接続モードであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 撮影を行うための撮影モードとは異なる所定の動作モードが選択されることで撮像光学系を初期化する初期化手段と、
    前記初期化手段によって初期化するときに前記撮像光学系の異常を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって異常を検出したか否かの情報を記憶しておく記憶手段とを備えた撮像装置の制御方法であって、
    前記所定の動作モードにて起動した際に、前記記憶手段に異常を検出した情報が記憶されていた場合、前記初期化手段が作用するのを無効にする手順を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  7. 撮影を行うための撮影モードとは異なる所定の動作モードが選択されることで撮像光学系を初期化する初期化手段と、
    前記初期化手段によって初期化するときに前記撮像光学系の異常を検出する検出手段とを備えた撮像装置の制御方法であって、
    前記所定の動作モードにて起動した際に、前記検出手段によって異常を検出した場合、前記初期化手段による初期化を途中で停止して起動する手順を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  8. 撮影を行うための撮影モードとは異なる所定の動作モードが選択されることで撮像光学系を初期化する初期化手段と、
    前記初期化手段によって初期化するときに前記撮像光学系の異常を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって異常を検出したか否かの情報を記憶しておく記憶手段とを備えた撮像装置の制御方法であって、
    前記所定の動作モードから撮影を行うための撮影モードに動作モードを変更した際に、前記記憶手段に異常を検出した情報が記憶されていた場合、該撮像装置の電源をオフさせる手順を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  9. 撮像装置を制御するためのプログラムであって、
    撮影を行うための撮影モードとは異なる所定の動作モードが選択されることで撮像光学系を初期化する初期化手段と、
    前記初期化手段によって初期化するときに前記撮像光学系の異常を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって異常を検出したか否かの情報を記憶しておく記憶手段と、
    前記所定の動作モードにて起動した際に、前記記憶手段に異常を検出した情報が記憶されていた場合、前記初期化手段が作用するのを無効にする無効手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  10. 撮像装置を制御するためのプログラムであって、
    撮影を行うための撮影モードとは異なる所定の動作モードが選択されることで撮像光学系を初期化する初期化手段と、
    前記初期化手段によって初期化するときに前記撮像光学系の異常を検出する検出手段と、
    前記所定の動作モードにて起動した際に、前記検出手段によって異常を検出した場合、前記初期化手段による初期化を途中で停止して起動する停止手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  11. 撮像装置を制御するためのプログラムであって、
    撮影を行うための撮影モードとは異なる所定の動作モードが選択されることで撮像光学系を初期化する初期化手段と、
    前記初期化手段によって初期化するときに前記撮像光学系の異常を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって異常を検出したか否かの情報を記憶しておく記憶手段と、
    前記所定の動作モードから撮影を行うための撮影モードに動作モードを変更した際に、前記記憶手段に異常を検出した情報が記憶されていた場合、該撮像装置の電源をオフさせる終了手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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