JP2008065078A - レンズ鏡筒及び光学機器システム - Google Patents

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Abstract

【課題】重量増加を抑えながら、光学機器の振れ防止をすることができるレンズ鏡筒及び光学機器システムを提供する。
【解決手段】撮影光学系20を構成する回転レンズ21を、光軸Oを中心に回転範囲を制限することなく回転可能に保持し、カメラシステム1のバッテリ容量を検出するバッテリチェック部63を設け、振れ防止制御部73に、バッテリチェック部63の出力に基づいてバッテリ残量を判断させ、そのバッテリ残量に応じて、回転レンズ21の制御内容を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、カメラの振れ防止可能なレンズ鏡筒及び光学機器システムに関するものである。
従来、カメラに発生する振れを補正するため、カメラに分銅を取り付け、発生した振れを打ち消すように、分銅を駆動するぶれ防止装置があった(例えば、特許文献1)。
しかし、このようなぶれ防止装置は、分銅を取り付けるために、カメラの重量増加、大型化につながり、カメラの携帯性を悪化させるという問題があった。
特許第3038021号
本発明の課題は、重量増加を抑えながら、光学機器の振れ防止をすることができるレンズ鏡筒及び光学機器システムを提供する。
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施例に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、光学系(20)に設けられ、回転範囲を制限されることなく、光軸(O)を中心に回転可能に保持された回転光学系(21)と、前記回転光学系(21)を回転駆動する駆動部(41)と、を備えるレンズ鏡筒である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒において、振れを検出する振れ検出部(366)の出力に応じて、前記回転光学系(21)の回転速度を変化させる制御部(373又は332)を備えること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項3の発明は、光学系(20)に設けられ、回転範囲を制限されることなく、光軸(O)を中心に回転可能に保持された回転光学系(21)と、前記回転光学系(21)を回転駆動する駆動部(41)と、前記駆動部(41)を制御する制御部(30,70,230,270,330,370等)と、を備える光学機器システムである。
請求項4の発明は、請求項3に記載の光学機器システムにおいて、振れを検出する振れ検出部(366)を備え、前記制御部(332,373)は、前記振れ検出部(366)の出力に応じて、前記回転光学系(21)の回転速度を変化させること、を特徴とする光学機器システムである。
請求項5の発明は、請求項3又は請求項4に記載のレンズ鏡筒において、前記光学系(20)を通る光の光量を増減するための絞り部(45)と、前記絞り部(45)を、前記光軸(O)を中心に回転駆動する絞り駆動部とを備えること、を特徴とする光学機器システムである。
請求項6の発明は、請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載の光学機器システムにおいて、前記制御部(332,373)は、前記振れ検出部(366)の出力に応じて前記回転速度(Dr)を変化させる場合、前記回転光学系(21)の定常回転速度(Drs)を、最大回転速度よりも低く設定すること、を特徴とする光学機器システムである。
請求項7の発明は、請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載の光学機器システムにおいて、この光学機器システムを操作する操作部(51)を備え、前記制御部(30,70,230,270,330,370等)は、前記操作部(51)からの出力に応じて、前記回転光学系(21)を回転駆動すること、を特徴とする光学機器システムである。
請求項8の発明は、請求項7に記載の光学機器システムにおいて、前記制御部(30,70等)は、前記操作部(51)からの出力後、所定時間経過したときに、前記回転光学系(21)の回転駆動を停止すること、を特徴とする光学機器システムである。
請求項9の発明は、請求項7又は請求項8に記載の光学機器システムにおいて、前記操作部は、前記光学系(20)の合焦動作を行うものであること、を特徴とする光学機器システムである。
請求項10の発明は、請求項7から請求項9までのいずれか1項に記載の光学機器システムにおいて、前記光学系(20)により結像された光学像の撮像をする撮像部(53)を備え、前記制御部(30,70等)は、前記操作部(51)からの出力に応じて、前記撮像部を駆動して、前記光学像を撮像し、前記撮像の前後に前記回転光学系(21)を回転駆動すること、を特徴とする光学機器システムである。
請求項11の発明は、請求項7から請求項10までのいずれか1項に記載の光学機器システムにおいて、前記光学系(20)により結像された光学像の撮像をする撮像部(53)を備え、前記制御部は、前記回転光学系(21)が所定の回転速度に達した場合に、前記撮像を可能にすること、を特徴とする光学機器システムである。
請求項12の発明は、請求項3から請求項11までのいずれか1項に記載の光学機器システムにおいて、前記回転光学系(21)が所定の回転速度に達したことを示す告知部を備えること、を特徴とする光学機器システムである。
請求項13の発明は、請求項3から請求項11までのいずれか1項に記載の光学機器システムにおいて、前記回転光学系(21)を駆動してから所定の時間経過したことを示す告知部を備えること、を特徴とする光学機器システムである。
請求項14の発明は、請求項3から請求項13までのいずれか1項に記載の光学機器システムにおいて、この光学機器システムのバッテリ容量を検出するバッテリ容量検出部(63)を備え、前記制御部(373)は、前記バッテリ容量検出部(63)の出力に基づいてバッテリ残量を判断し、前記バッテリ残量に応じて、前記回転光学系(21)の制御内容を変更すること、を特徴とする光学機器システムである。
請求項15の発明は、請求項3から請求項14までのいずれか1項に記載の光学機器システムにおいて、前記光学系(20)を収容したレンズ鏡筒(210)と、前記レンズ鏡筒(210)を、着脱可能に保持するレンズ鏡筒保持部と、前記レンズ鏡筒保持部により、前記レンズ鏡筒(210)が保持されたことを検出可能なレンズ保持検出部(274)とを備え、前記制御部(232,272)は、前記レンズ保持検出部(274)の出力に基づいて、前記レンズ鏡筒(210)が保持されたか否かを確認し、前記回転光学系(21)の駆動内容を変更すること、を特徴とする光学機器システムである。
請求項16の発明は、請求項15に記載の光学機器システムにおいて、前記制御部(232,272)は、前記レンズ保持検出部(274)の出力に基づいて、前記レンズ鏡筒(210)が保持されたことを確認し、前記回転光学系(21)を駆動可能にすること、を特徴とする光学機器システムである。
請求項17の発明は、請求項15に記載の光学機器システムにおいて、前記レンズ鏡筒保持部は、前記レンズ鏡筒を、光軸(O)を中心とした取り付け方向に回転することにより、前記レンズ鏡筒(210)を保持し、前記制御部(232,272)は、前記レンズ鏡筒(210)の取り付け過程及び/又は取り外し過程において、前記回転光学系(21)の前記取り付け方向への回転速度の加速を、不可とすること、を特徴とする光学機器システムである。
請求項18の発明は、請求項3から請求項14までのいずれか1項に記載の光学機器システムにおいて、前記光学系(20)を収容したレンズ鏡筒(210)と、前記レンズ鏡筒(210)を、着脱可能に保持し、前記光軸(O)を中心とした取り外し方向に回転することにより、取り外し可能なレンズ鏡筒保持部と、前記レンズ鏡筒(210)装着された場合に、前記レンズ鏡筒(210)の前記取り外し方向への回転をロックし、前記回転光学系(21)が前記取り外し方向とは反対方向の回転速度が加速しているときには、前記ロックを、解除不可とするロック部とを備えること、を特徴とする光学機器システムである。
本発明によれば、重量増加を抑えながら、光学機器の光軸の傾き方向、回転方向の振れ防止をすることができるレンズ鏡筒及び光学機器システムを提供することができる。
以下、図面等を参照して、本発明を適用した光学機器システムの実施形態をあげて、さらに詳しく説明する。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態の光学機器システム、すなわち、カメラシステム1のブロック図である。
図1に示すように、カメラシステム1は、レンズ鏡筒10と、カメラ50と、メモリカード80とを備えている。
カメラ50は、レンズ鏡筒10を着脱可能に装着するデジタル一眼レフカメラである。レンズ鏡筒10とカメラ50とは、電気接点48,49により電気的に接続され、必要に応じて情報の伝達をすることができる。メモリカード80は、カメラ50に着脱可能に装着され、書き替え可能なフラッシュメモリ等の記憶部81をパッケージした記憶媒体であり、カメラ50が取得した撮像データを記憶することができる。
カメラシステム1は、レンズ鏡筒10を通った被写体光が、カメラ50に設けられたミラー(図示せず)により反射され、ファインダ(図示せず)へと導かれる。レリーズスイッチ51が押されると、絞り45、フォーカスレンズ23を駆動し、また、ミラーを撮影光路内から退避させ、シャッタ52を開閉駆動することにより、被写体光を撮像素子53へと導き、さらに、撮像素子53を駆動して被写体像を撮像する。
次に、レンズ鏡筒10について詳しく説明する。
レンズ鏡筒10は、撮影光学系20と、レンズROM25と、レンズ制御部30と、振れ防止駆動部41と、AFレンズ駆動部43と、絞り45とを備えている。
撮影光学系20は、被写体光を、カメラ50の撮像素子53又はファインダへと導いて結像させるための光学系である。撮影光学系20は、被写体側から像側に向けて、回転レンズ21と、固定レンズ22と、フォーカスレンズ23とが、順に配置されている。
回転レンズ21は、回転範囲を制限されることなく、つまり、光軸O回りの回転角度が制限されることなく回転可能に、レンズ鏡筒10内に保持された回転光学系である。回転レンズ21は、振れ防止駆動部41により回転駆動される。回転レンズ21が回転範囲を制限されることなく回転し、ジャイロ効果を奏することにより、カメラシステム1は、光軸Oの傾き方向(図中矢印θ方向参照)の振れを、防止することができる。また、分銅等を新たに設けずに、撮影光学系20を構成する回転レンズ21を回転するので、レンズ鏡筒10の重量の増加、大型化を抑えることができる。
固定レンズ22は、レンズ鏡筒10内に固定されている。
フォーカスレンズ23は、AFレンズ駆動部43により光軸前後方向に移動されることにより、焦点を調整するためのレンズである。
なお、レンズ鏡筒10は、フォーカスレンズ23の移動に追従して、回転レンズ21、固定レンズ22も、光軸前後方向に移動可能な構成にしてもよい。
レンズROM25は、レンズ鏡筒10の動作に必要なプログラム、レンズ情報(レンズ鏡筒10の焦点距離、開放絞り値、振れ防止機能の有無等)を記憶するための半導体メモリ素子等の記憶装置である。
レンズ制御部30は、レンズ鏡筒10を統括的に制御するための制御部であり、CPU(中央処理装置)等から構成される。レンズ制御部30は、レンズ通信制御部31と、振れ防止駆動制御部32と、AFレンズ駆動制御部33とを備えている。これら各制御部は、バスライン(図示せず)により電気的に接続され、必要に応じて情報を伝達することができる。
レンズ通信制御部31は、カメラ50との間で、必要な情報を通信するための制御部である。レンズ通信制御部31は、レンズROM25に記憶されているレンズ情報(焦点距離、開放絞り値、振れ防止機能の有無等)を、カメラ制御部70(後述する)に送信する。また、レンズ通信制御部31は、レンズ制御情報(AFレンズの移動位置、絞り値、振れ防止の制御内容)を、カメラ制御部70から受信し、振れ防止駆動制御部32、AFレンズ駆動制御部33に伝達する。
振れ防止駆動制御部32は、レンズ通信制御部31から伝達された振れ防止の制御内容に基づいて、振れ防止駆動部41を制御するための制御部である。
AFレンズ駆動制御部33は、AFレンズ駆動部43を制御して、フォーカスレンズ23を、レンズ通信制御部31から伝達された移動位置に移動するための制御部である。
振れ防止駆動部41は、回転レンズ21を回転駆動するための駆動部であり、例えば、超音波モータ、回転レンズ21の回転速度を検出するエンコーダ(図示せず)等を備えている。
AFレンズ駆動部43は、フォーカスレンズ23を光軸前後方向に移動させ、合焦動作をさせるための駆動部であり、例えば、カム等とこれを回転させる超音波モータ、カム等の回転角度を検出するためのエンコーダ(図示せず)等を備えている。
絞り45は、数枚の絞り羽根(図示せず)を用いることにより、撮影光学系20から撮像素子53へと導かれる被写体光の光量を増減するための部材である。
次に、カメラ50について説明する。
カメラ50は、レリーズスイッチ51と、シャッタ52と、撮像素子53と、画像記録部75と、AFセンサ61と、測光センサ62と、バッテリチェック部63と、バッテリ64と、カメラ制御部70とを備えている。
レリーズスイッチ51は、撮影者が押下げることにより、信号をカメラ制御部70に出力するための操作部である。レリーズスイッチ51は、半押しされることにより、撮影光学系20の合焦処理及び振れ防止処理を行うための信号を出力し、全押しされることにより、レリーズ処理をするための信号を出力する。
シャッタ52は、レリーズスイッチ51の操作に応じて開閉することより、被写体光を撮像素子53に導く、例えば、フォーカルプレーンシャッタである。
撮像素子53は、撮影光学系20により結像された被写体の光学像を撮像し、撮像データを取得するための撮像部であり、例えば、光を電気信号に変換するCCD、CMOS等の光−電気変換素子である。
画像記録部75は、撮像素子53が取得し、画像処理部72が処理した撮像データ等を、メモリカード80に書き込むライタである。
AFセンサ61は、位相差検出方式によりデフォーカス量を検出するための測距センサである。AFセンサ61は、検出したデフォーカス量を、カメラ制御部70に出力する。
測光センサ62は、ファインダに導かれた被写体光の輝度を検出し、カメラ制御部70に出力するための受光素子である。
バッテリチェック部63は、例えば、バッテリ64の出力電圧等を測定することにより、バッテリ容量を検出するバッテリ容量検出部である。バッテリチェック部63は、バッテリ64の容量の情報を、カメラ制御部70に出力する。
バッテリ64は、カメラシステム1、つまり、カメラ50及びレンズ鏡筒10に電力を供給するための電源であり、例えば、繰り返し充電可能なリチウムイオン電池等である。
カメラ制御部70は、カメラ50を統括的に制御するための制御部であり、例えば、CPU等から構成される。カメラ制御部70は、レンズ通信制御部31との間で、必要な情報を、送受信する。カメラ制御部70は、受信したレンズ情報に応じて、レンズ鏡筒10を駆動する。カメラ制御部70は、撮影制御部71と、画像処理部72と、振れ防止制御部73等とを備えている。これらの各制御部は、バスラインにより接続され、情報を伝達することができる。
撮影制御部71は、AFセンサ61、測光センサ62の出力に基づいて、フォーカスレンズ23の移動位置、露出制御値(露光時間、絞り値等)を決定し、絞り45、シャッタ52を駆動するための制御部である。
画像処理部72は、撮像素子53を駆動して撮像データを取得し、この撮像データに必要な画像処理(例えば、ホワイトバランス処理、画素補間処理等)を行うための制御部である。また、画像処理部72は、画像記録部75を駆動して、撮像データをメモリカード80に記憶させる。
振れ防止制御部73は、バッテリチェック部63の出力に基づいて、バッテリ残量を判断し、バッテリ残量に応じて回転レンズ21の制御内容を変更し、この制御内容を、レンズ通信制御部31を介して振れ防止駆動制御部32へと送信するための制御部である。
次に、カメラ50の動作について説明する。
図2は、本実施形態のカメラ50の一連の動作を示すフローチャートである。
最初に、ステップS101において、カメラ制御部70は、フラグ等の初期化を行う。
ステップS102において、振れ防止制御部73は、バッテリチェック部63の出力に基づいて、バッテリ残量を判断する。
ステップS103において、振れ防止制御部73は、バッテリ残量に応じて、回転レンズ21の制御内容、すなわち、振れ防止モードを決定する(振れ防止モードを決定の詳細は、図3を用いて後述する。)。
ステップS104において、カメラ制御部70は、レンズ通信制御部31と通信して、レンズROM25に記憶されたレンズ情報を、受信する。
ステップS105において、測光センサ62が検出した輝度情報の出力に基づいて、撮影制御部71は、露出制御値を算出する。
ステップS106において、AFセンサ61が検出したデフォーカス量の出力に基づいて、撮影制御部71は、フォーカスレンズ23の移動位置を算出する。
ステップS107において、カメラ制御部70は、振れ防止モード(つまり、振れ防止の制御内容)、絞り値、フォーカスレンズ23の移動位置の情報をレンズ通信制御部31に送信する。なお、レンズ鏡筒10は、振れ防止モードの情報を受信すると、回転レンズ21の回転駆動を開始する。
ステップS108において、カメラ制御部70は、レリーズフラグをチェックし、フラグがセットされていた場合(ステップS108:YES)、ステップS109に進み、一方、フラグがセットされていない場合(ステップS108:NO)、ステップS110に進む。ここで、レリーズフラグとは、レリーズスイッチ51が全押しされたときに、カメラ制御部70が立てるフラグをいう。
ステップS109において、レリーズ処理を行なうために、撮影制御部71は、シャッタ52を駆動し、さらに、絞り45を駆動するようにレンズ通信制御部31に送信する。画像処理部72は、撮像素子53を駆動して、被写体像の撮像データを取得する(レリーズ処理については、図4を用いて後述する。)。
ステップS110において、カメラ制御部70は、タイマ切れの場合、すなわち、レリーズ処理後所定時間経過した場合、又は、レリーズスイッチ51が半押しされてから所定時間経過した場合(ステップS110:YES)、ステップS111に進み、所定時間経過していない場合(ステップS110:NO)、ステップS102からの処理を繰り返す。
ステップS111において、振れ防止制御部73は、振れ防止をOFFとする処理を開始する。
ステップS112において、振れ防止制御部73は、回転レンズ21の回転駆動を停止するように、レンズ通信制御部31を介して振れ防止駆動制御部32に送信する。
そして、ステップS113において、カメラ50は、一連の処理を終了する。
このように、カメラシステム1は、振れ防止制御部73がレリーズスイッチ51からの信号の出力に応じて、撮像の前後に、回転レンズ21を回転駆動するので、撮影動作に応じて、振れ防止をすることができる。
また、カメラシステム1は、振れ防止制御部73がレリーズスイッチ51からの信号の出力後、所定時間経過したときに、回転レンズ21の回転駆動を停止させるので、バッテリ64の消耗を防止することができる。
なお、マニュアルフォーカスが選択されている場合には、操作部であるフォーカスリング(図示せず)を撮影者が回転させると、AFレンズ駆動部43のエンコーダが回転し、信号が出力される。この信号の出力に応じて、振れ防止制御部73が撮像の前後に回転レンズ21を回転駆動するようにして、カメラシステム1が、撮影動作に応じて、振れ防止をするようにしてもよい。
次に、振れ防止モード決定処理(図2に示すステップS103)について説明する。
図3は、本実施形態の振れ防止モード決定処理を示すフローチャートである。
なお、カメラシステム1には、バッテリ残量に対応して第1閾値及び第2閾値が設定されており、この閾値に基づいて、以下の3つの中から振れ防止モードが決定される。バッテリ残量は、バッテリ64の出力電圧で判断される場合、第1閾値は5V、第2閾値は4V等と設定される。
(1)フルモード:回転レンズ21は、半押タイマON中に、最大回転速度DrNで連続回転される。
(2)節電モード1:回転レンズ21は、半押タイマON中に、最大回転速度DrNよりも低い回転速度DrBで連続回転される。
(3)節電モード2:回転レンズ21は、回転しない。
最初に、ステップS151において、バッテリチェック部は、バッテリ容量を検出し、振れ防止制御部73に出力する。この出力に基づいて、振れ防止制御部73は、バッテリ残量を判断して第1閾値と比較し、バッテリ残量が第1閾値よりも大きい場合(ステップS151:YES)、バッテリ残量が十分であると判断し、ステップS152に進み、バッテリ残量が第1閾値よりも小さい場合(ステップS151:NO)、バッテリ残量が少ないと判断し、ステップS155に進む。
ステップS152において、振れ防止制御部73は、振れ防止モードを(1)のフルモードに設定する。
ステップS153において、振れ防止制御部73は、振れ防止をONとし、ステップS154において、回転レンズ21の定常回転速度Drsを「Drs=DrN」として、処理を終了する。なお、定常回転速度Drsとは、回転レンズ21を一定の回転速度で回転するときの、回転速度をいう。
ステップS155において、振れ防止制御部73は、バッテリ残量を第2閾値と比較し、バッテリ残量が第2閾値より大きい場合、つまり、第1閾値よりも小さく第2閾値よりも大きい場合(ステップS155:YES)、ステップS156に進み、第2閾値よりも小さい場合(ステップS155:NO)、バッテリ容量が残り僅かであると判断し、ステップS159に進む。
ステップS156において、振れ防止制御部73は、振れ防止モードを(2)の節電モード1に設定し、ステップS157において、振れ防止をONとし、ステップS158において、回転レンズ21の定常回転速度Drsを「Drs=DrB」として、処理を終了する。
ステップS159において、振れ防止制御部73は、振れ防止モードを(3)の節電モード2に設定し、ステップS160において、振れ防止をOFFとし、ステップS161において、回転レンズ21の定常回転速度Drsを「Drs=0」として、処理を終了する。
このように、振れ防止制御部73は、バッテリチェック部63の出力に基づいて、バッテリ残量を判断し、バッテリ残量に応じて、回転レンズ21の制御内容(つまり、回転速度)を変更する。これにより、カメラシステム1は、バッテリ残量があるときは、その残量に応じたジャイロ効果により、振れ防止をすることができ、バッテリ残量が少ないときは、回転レンズ21をしないようにすることにより、バッテリ64への負担を軽減することができる。
また、振れ防止中に、カメラ50を振って構図を変更するときには、例えば、レリーズスイッチ51をもう1度半押しすることにより、振れ防止をOFFとするようにすれば、カメラシステム1は、バッテリ64の負担をさらに軽減をするとともに、構図変更を容易に行うことができる。
次に、カメラシステム1のレリーズ処理(図2に示すステップS109)について説明する。
図4は、本実施形態のカメラシステム1のレリーズ処理を示すフローチャートである。
ステップS201において、撮影制御部71は、絞り45を駆動するようにレンズ通信制御部31に送信し、また、シャッタ52を駆動する。画像処理部72は、撮像素子53を駆動することにより、撮像データを取得する。
ステップS202において、画像処理部72は、撮像素子53から出力された撮像データに、必要な画像処理を行う。
ステップS203において、画像処理部72は、画像記録部75を駆動して、画像処理済の撮像データを、メモリカード80に記録する。
ステップS204において、カメラ制御部70は、レリーズフラグをクリアし、処理を終了する。
次に、レンズ鏡筒10の処理について説明する。
図5は、本実施形態のレンズ鏡筒10の処理を示すフローチャートである。
ステップS301において、レンズ制御部30は、フラグ等の初期化を行う(振れ防止がONの場合は、OFFにする。)。
ステップS302において、レンズ通信制御部31は、カメラ制御部70と通信して、レンズROM25に記憶されているレンズ鏡筒10のレンズ情報をカメラ50に送信する。
ステップS303において、レンズ通信制御部31は、レンズ制御情報(AFレンズの移動位置、絞り値、振れ防止の制御内容)を、カメラ制御部70から受信し、振れ防止駆動制御部32、AFレンズ駆動制御部33に伝達する。
ステップS304において、AFレンズ駆動制御部33は、AFレンズ駆動部43を駆動して、フォーカスレンズ23を伝達された移動位置に移動して、合焦処理を行う。
ステップS305からの処理において、振れ防止駆動制御部32は、伝達された振れ防止の制御内容に応じて、回転レンズ21の駆動を行なう。振れ防止駆動制御部32は、振れ防止がONの場合(ステップS305:YES)、ステップS306に進む。
一方、振れ防止がOFFの場合(ステップS305:NO)、ステップS309に進む。ステップS309において、振れ防止制御部73は、前回の処理で振れ防止がONの場合(ステップS309:YES)、ステップS310に進み振れ防止制御を停止し、ステップS302からの処理を繰り返す。ステップS309において、振れ防止制御部73は、前回の処理で振れ防止がOFFの場合(ステップS309:NO)、そのまま振れ防止を行なわず、ステップS302からの処理を繰り返す。
ステップS306において、振れ防止駆動制御部32は、レンズ回転速度Drを、定常回転速度Drs(図3参照)に設定する。
ステップS307において、振れ防止駆動制御部32は、前回の処理で振れ防止がONの場合(ステップS307:YES)、ステップS302からの処理を繰り返し、振れ防止を継続する。
一方、ステップS307において、振れ防止駆動制御部32は、前回の処理で振れ防止がOFFの場合(ステップS307:NO)、ステップS308に進んで、振れ防止駆動部41を駆動して、回転レンズ21をレンズ回転速度Dr(本実施形態では、「Dr=DrS」)で回転させて、振れ防止を開始する。その後、振れ防止駆動制御部32は、ステップS302からの処理を繰り返し、振れ防止を継続する。
なお、以上の動作において、振れ防止駆動部41のエンコーダ(図示せず)等の出力に応じて、カメラ制御部70が、実際の回転レンズ21の回転速度を確認し、所定の回転速度に達した場合に、撮像可能にするようにしてもよい。これにより、カメラシステム1は、回転レンズ21の回転速度が所定速度に達し、振れ防止が十分である場合に、撮像データを取得することができる。
さらに、カメラシステム1は、回転レンズ21が振れ防止に十分な回転速度に達したか否かを、撮影者に告知するために、回転レンズ21が所定の回転速度に達したことをファインダ内に表示したり、音を発してもよい(あるいは、所定の回転に達するまでの間、警告表示をしたり、警告音を発してもよい。)。
なお、所定の回転速度に達したことを示す代わりに、回転レンズ21を駆動してから、所定の回転速度に達するまでの時間を、予め測定あるいは算出しておき、この時間経過したことを表示等しても、撮影者に告知することができる。
以上説明したように、本実施形態のカメラシステム1は、回転レンズ21を、光軸回りに回転させることにより、光軸Oの傾き方向の振れを、防止することができる。また、カメラシステム1は、撮影光学系20を構成するレンズの1つである回転レンズ21を回転させればよいので、分銅等を新たに設ける必要がなく、重量の増加を抑えることができる。さらに、カメラシステム1は、バッテリチェックを行うことにより、バッテリの残量に応じて、適切な振れ防止モードを選択することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明を適用した光学機器システムの第2実施形態について説明する。
第2実施形態の光学機器システムは、第1実施形態のカメラシステム1に、レンズ鏡筒210のロックを検出するために、レンズ保持検出部274等を新たに設けたカメラシステム201である。
なお、以下の説明において、前述した第1実施形態と同様の機能、処理を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図6は、本実施形態のカメラシステム201のブロック図である。
図示は省略するが、カメラシステム201は、レンズ鏡筒210のレンズマウントとカメラ250のカメラマウントとからなるレンズ鏡筒保持部を備えている。これらのマウントは、ネジ部、バヨネット等が設けられており、マウント同士を合わせて、レンズ鏡筒210を光軸Oを中心とした所定の方向である取り付け方向に回転することで、ネジ結合、バヨネット結合等により結合され、レンズ鏡筒210の光軸前後方向の移動を規制する。また、カメラシステム201には、カメラマウントに引き込み可能に設けられ凸部と、レンズ鏡筒マウントに設けられた凹部とからなるロック部が設けられており、レンズ鏡筒210が光軸回りの所定位置に回転したときに、これら凸部と凹部とが係合することにより、レンズ鏡筒210の光軸回りの回転が規制される。これにより、レンズ鏡筒210は、カメラ250に確実に保持される。
また、レンズ鏡筒210を取り外す場合は、カメラ250に設けられたリリースレバー(図示せず)等を操作することにより凸部を引き込んで、ロック部の係合を解除し、さらに、レンズ鏡筒210を前述した取り付け方向とは逆方向である取り外し方向に回転することで、バヨネット結合等を解除する。
以上により、レンズ鏡筒210は、レンズ鏡筒保持部により、カメラ250に着脱可能に保持される。
レンズ保持検出部274は、レンズ鏡筒210がカメラ250に確実に保持されているか否かを検出するためにカメラ250に設けられた、例えば、マイクロスイッチ等の検出部である。レンズ保持検出部274は、レンズ鏡筒210の光軸回りの回転がロックされた場合に、ONとされ、信号をカメラ制御部270に出力する。
振れ防止制御部273は、レンズ保持検出部274の出力に基づいて、レンズ鏡筒210が、カメラ250に確実に保持され、レンズ鏡筒210がロックされたか否かを判断する。つまり、レンズ保持検出部274の出力がONの場合、振れ防止制御部273は、レンズロックされていると判断する。カメラ制御部270は、レンズロックされているか否かの情報を、レンズ通信制御部31に送信する。
振れ防止駆動制御部232は、レンズロックの有無の情報を、レンズ通信制御部31を介して受信して、レンズロックされている場合のみ、回転レンズ21が回転駆動されるように、振れ防止駆動部41を制御する。
つまり、レンズ鏡筒210が確実にカメラ250に保持されてない場合には、回転レンズ21が回転駆動されない。これにより、カメラシステム201は、レンズ鏡筒210が確実に保持されてない場合に、回転レンズ21の回転にともなう反動によって、レンズ鏡筒210が、カメラ250から脱落することを防止することができる。
次に、レンズ鏡筒210の処理について説明する。
図7は、本実施形態のレンズ鏡筒210の処理を示すフローチャートである。
ステップS3031において、レンズ通信制御部31は、レンズ制御情報(AFレンズの移動位置、絞り値、振れ防止の制御内容)を、カメラ制御部270から受信し、振れ防止駆動制御部232、AFレンズ駆動制御部33に伝達する。振れ防止の制御内容には、レンズロックされているか否かの情報が含まれる。
ステップS3041において、振れ防止駆動制御部232は、レンズロックされている場合(ステップS3041:YES)、ステップS305に進み、振れ防止を行なう。
一方、ステップS3041において、振れ防止駆動制御部232は、レンズロックされていない場合(ステップS3041:NO)、ステップS356に進み、振れ防止制御を停止し、ステップS352からの処理を繰り返す。
以上説明したように、カメラ制御部270の振れ防止制御部272は、レンズ鏡筒210が保持されたか否かを確認し、回転レンズ21の駆動内容を変更するので、レンズ鏡筒210がカメラ250に、確実に保持されていない場合に、レンズ鏡筒210のカメラ250からの脱落を防止することができる。
なお、カメラ250は、マウント同士が接していることを検出すために、マイクロスイッチ等の検出部を設け、レンズ鏡筒210が、取り付けられようとされているか、あるいは、取り外されようとされているか(すなわち、取り付け過程、あるいは、取り外し過程にあるか)を判断できるようにしてもよい。これらの過程において、振れ防止制御部273が回転レンズ21の取り付け方向への回転速度の加速を不可にすれば、反動によるレンズ鏡筒210の取り外し方向への回転を防止することができるので、レンズ鏡筒210の脱落を防止することができる。
さらに、ロック部は、レンズ鏡筒210が装着された場合に、回転レンズ21が取り外し方向とは反対方向に加速しているときには、このロックを解除不可としてもよい。この場合、凸部が引き込み不可能になるような、ソレノイド等のアクチュエータを設ければよい。これにより、カメラシステム201は、回転レンズ21の回転速度の加速にともなう反動により、レンズ鏡筒210が取り外し方向に回転することを防止し、レンズ鏡筒の脱落を防止することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明を適用した光学機器システムの第3実施形態について説明する。
第3実施形態の光学機器システムは、回転レンズ21を変化させることにより、突発的な振れも防止できるカメラシステム301である。
図8は、本実施形態のカメラシステム301のブロック図である。
カメラシステム301は、カメラ350に、振れ検出部366と、振れ防止制御部373等と備え、また、レンズ鏡筒310に、振れ防止駆動制御部332等とを備えている。
振れ検出部366は、圧電振動式角速度センサ等を備え、カメラ350の光軸回りの振れを検出し、カメラ制御部370に出力するための検出部である。
振れ防止制御部373は、振れ検出部366の出力に基づいて、光軸回りの振れを求める。なお、カメラ350の光軸回りの振れを相殺するためには、回転レンズ21の回転速度を変化させればよい。つまり、回転レンズ21をカメラ350の振れ方向と同じ方向に、所定の角加速度で加速させることにより、反力を発生させ、カメラ350を静止状態にすればよい。振れ防止制御部373は、所定の角加速度に対応した回転レンズ21の回転速度Drを算出する。振れ防止制御部373は、後述する3つの振れ防止モードに従って、振れ防止の制御内容を決定し、レンズ通信制御部31に送信する。
振れ防止駆動制御部332は、レンズ通信制御部31から振れ防止の制御内容が伝達され、伝達された制御内容に基づいて、振れ防止駆動部41を制御する。
次に、本実施形態の3つの振れ防止モードについて説明する。
(1)フルモード:回転レンズ21は、半押タイマON中に振れ防止のため定常回転速度で回転駆動され、さらに、突発的な振れに応じて回転速度が変化される。なお、定常回転速度は、回転レンズ21の最大回転速度よりも小さく設定されている。これは、定常回転速度で回転している状態から、回転レンズ21をさらに加速できるように、マージンを設けるためである。これにより、定常回転速度からさらに回転速度を加速させることができるので、カメラシステム301は、カメラ350の突発的に振れに対しても、振れ防止をすることができる。
(2)節電モード1:回転レンズ21は、半押しタイマON中に振れ防止のため定常回転速度で回転駆動され、さらに、突発的な振れに応じて回転速度が変化される。ただし、定常回転速度は、フルモードに比べて低く設定してある。
(3)節電モード2:回転レンズ21は、露光時のみ、突発的な振れに応じて回転される。
次に、カメラシステム301のレリーズ処理について説明する。
図9は、本実施形態のレリーズ処理を示すフローチャートである。
ステップS401において、振れ防止制御部373は、振れ防止モードを確認し、(1)の節電モード2の場合(ステップS401:YES)、ステップS402に進み、一方、節電モード2以外の場合(ステップS401:NO)、ステップS410に進む。なお、振れ防止モードは、撮影者が適宜設定してもよいし、バッテリ残量に応じて、振れ防止制御部373が設定してもよい。
ステップS401〜S409では、(3)の節電モード2の処理が行なわれる。
ステップS402において、振れ防止制御部373は、振れ防止をONとする。
ステップS403において、カメラ制御部3は、振れ防止の制御内容を、レンズ通信制御部31を介して、レンズ鏡筒310に送信する。なお、ここでは、(1)の節電モード2であるので、露光時のみ振れ防止が行なわれる。
ステップS404において、撮影制御部71は、絞り45、シャッタ52、撮像素子53を駆動し、撮像データを取得する(ステップS201参照)。
ステップS405において、画像処理部72は、撮像データに必要な画像処理を行い(ステップS202参照)、撮影データを、メモリカード80に記録する(ステップS203参照)。
ステップS407において、振れ防止制御部373は、振れ防止をOFFとする。
ステップS408において、振れ防止制御部373は、振れ防止の制御情報を、レンズ通信制御部31を介して、振れ防止駆動制御部332に送信する。これにより、露光終了後に振れ防止がOFFとされる。
ステップS409において、カメラ制御部370は、レリーズフラグをクリアし、処理を終了する。
ステップS410〜S413では、(1)のフルモード、又は、(2)の節電モード1の処理が行なわれる。
ステップS410において、撮影制御部12は、絞り45、シャッタ52を駆動し、画像処理部72は、撮像素子53を駆動し、撮像データを取得する。
ステップS411において、画像処理部72は、撮影データに必要な画像処理を行ない、ステップS412において、撮影データをメモリカード80に記録する。
ステップS413において、レリーズフラグをクリアし、処理を終了する。
次に、レンズ鏡筒310の処理について説明する。
図10は、本実施形態のレンズ鏡筒310の処理を示すフローチャートである。
ステップS3022において、レンズ通信制御部31は、カメラ制御部370と通信して、レンズROM25に記憶されているレンズ鏡筒310のレンズ情報をカメラ350に送信する。レンズ情報には、レンズ鏡筒310の重量Wlが含まれる。
ステップS3032において、レンズ通信制御部31は、レンズ制御情報(AFレンズの移動位置、絞り値、振れ防止の制御内容)を、カメラ制御部370から受信し、振れ防止駆動制御部332、AFレンズ駆動制御部33に伝達する。
ステップS307において、前回の処理で振れ防止がONの場合(ステップS307:YES)、振れ防止制御部373は、ステップS3082へ進む。一方、前回の処理で振れ防止がOFFの場合(ステップ307:NO)、ステップS308に進み、振れ防止をONとし、その後、ステップS3082へ進む。
ステップS3082において、振れ防止制御部373は、レンズ回転速度Drに応じた振れ防止制御を開始する(振れ防止制御処理については、図11を用いて後述する。)。
次に、振れ防止制御処理(図10のステップS3082)について説明する。
図11は、本実施形態の振れ防止制御処理を示すフローチャートである。
ステップS501において、振れ防止制御部373は、以下に示す式(1)により、カメラ350の重さWcとカメラの重さに対する係数Sc、レンズ鏡筒310の重さWlとレンズの重さWlに対する係数Slを基に、振れ防止係数Srを算出する。
Sr=Sc×Wc+Sl×Wl・・・・(1)
ステップS502において、振れ防止制御部373は、以下に示す式(2)により、振れ防止係数Srとカメラ350の回転速度Vr(回転振れ量)を基にレンズ回転速度補正値Drdを算出する。ここで、回転速度補正値Drdは、振れ防止係数Srとカメラの回転速度Vrの積である。
Drd=Sr×Vr・・・・(2)
ステップS503において、振れ防止制御部373は、式(3)により、回転レンズ21の回転速度Drを算出する。ここで、レンズ回転速度Drは、ステップS306において、セットされた半押しタイマ中に回転し続ける定常回転速度Drsと、突発的な振れに対応する回転速度補正値Drdとの和である。
Dr=Drs+Drd・・・・(3)
ステップS504において、振れ防止駆動制御部332は、レンズ回転速度Drを基に、振れ防止駆動部41を駆動する。このとき、振れ防止駆動制御部332は、回転レンズ21を、定常回転速度Drsから所定時間t内に回転速度(Drs+Drd)と変化させることにより、つまり、回転レンズ21を、カメラ350の振れ方向に、角加速度(Drd/t)で駆動することにより、カメラ350の振れを相殺するように、反力が発生する。これにより、カメラシステム301は、カメラ350を静止させ、カメラ350の振れを防止することができる。
以上説明したように、本実施形態にカメラシステム301は、光軸Oの傾き方向(矢印θ方向)の定常的な振れ防止に加え、カメラ350に加わる光軸回りの振れに応じて、回転レンズ21を回転させる速度を変化させることにより、突発的な振れを相殺し、振れ防止をすることができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)各実施形態において、光学機器システムはカメラシステムである例を示したが、これに限定されない。振れを発生する光学機器システムであれば、例えば、双眼鏡、顕微鏡等でもよい。
(2)各実施形態において、カメラシステムは、回転レンズを光軸回りに回転する例を示したが、これに限定されない。例えば、カメラシステムは、絞りを、光軸Oを中心に回転駆動する絞り駆動部を設けてもよい。これにより、カメラシステムは、絞りを、円形絞りとすることができ、撮影画質(例えば、背景のボケ具合等)を、向上することができる。
本発明を適用したカメラシステムの第1実施形態のブロック図である。 第1実施形態のカメラの一連の動作を示す図である。 第1実施形態の振れ防止モード決定処理を示すフローチャートである。 第1実施形態のレリーズ処理を示すフローチャートである。 第1実施形態のレンズ鏡筒の処理を示すフローチャートである。 本発明を適用したカメラシステムの第2実施形態のブロック図である。 第2実施形態のレンズ鏡筒の処理を示すフローチャートである。 本発明を適用したカメラシステムの第3実施形態のブロック図である。 第3実施形態のレリーズ処理を示すフローチャートである。 第3実施形態のレンズ鏡筒の処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の振れ防止制御処理の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1,201,301…カメラシステム、10,210,310…レンズ鏡筒、20…撮影光学系、21…回転レンズ、30,230,330…レンズ制御部、31…レンズ通信制御部、32,232,332…振れ防止駆動制御部、41…振れ防止駆動部、50,250,350…カメラ、63…バッテリチェック部、64…バッテリ、70,270,370…カメラ制御部、73,273,373…振れ防止制御部、274…レンズ保持検出部、366…振れ検出部

Claims (18)

  1. 光学系に設けられ、回転範囲を制限されることなく、光軸を中心に回転可能に保持された回転光学系と、
    前記回転光学系を回転駆動する駆動部と、
    を備えるレンズ鏡筒。
  2. 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、
    振れを検出する振れ検出部の出力に応じて、前記回転光学系の回転速度を変化させる制御部を備えること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 光学系に設けられ、回転範囲を制限されることなく、光軸を中心に回転可能に保持された回転光学系と、
    前記回転光学系を回転駆動する駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部と、
    を備える光学機器システム。
  4. 請求項3に記載の光学機器システムにおいて、
    振れを検出する振れ検出部を備え、
    前記制御部は、前記振れ検出部の出力に応じて、前記回転光学系の回転速度を変化させること、
    を特徴とする光学機器システム。
  5. 請求項3又は請求項4に記載のレンズ鏡筒において、
    前記光学系を通る光の光量を増減するための絞り部と、
    前記絞り部を、前記光軸を中心に回転駆動する絞り駆動部とを備えること、
    を特徴とする光学機器システム。
  6. 請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載の光学機器システムにおいて、
    前記制御部は、前記振れ検出部の出力に応じて前記回転速度を変化させる場合、前記回転光学系の定常回転速度を、最大回転速度よりも低く設定すること、
    を特徴とする光学機器システム。
  7. 請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載の光学機器システムにおいて、
    この光学機器システムを操作する操作部を備え、
    前記制御部は、前記操作部からの出力に応じて、前記回転光学系を回転駆動すること、
    を特徴とする光学機器システム。
  8. 請求項7に記載の光学機器システムにおいて、
    前記制御部は、前記操作部からの出力後、所定時間経過したときに、前記回転光学系の回転駆動を停止すること、
    を特徴とする光学機器システム。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の光学機器システムにおいて、
    前記操作部は、前記光学系の合焦動作を行うものであること、
    を特徴とする光学機器システム。
  10. 請求項7から請求項9までのいずれか1項に記載の光学機器システムにおいて、
    前記光学系により結像された光学像の撮像をする撮像部を備え、
    前記制御部は、前記操作部からの出力に応じて、前記撮像部を駆動して、前記光学像を撮像し、前記撮像の前後に前記回転光学系を回転駆動すること、
    を特徴とする光学機器システム。
  11. 請求項7から請求項10までのいずれか1項に記載の光学機器システムにおいて、
    前記光学系により結像された光学像の撮像をする撮像部を備え、
    前記制御部は、前記回転光学系が所定の回転速度に達した場合に、前記撮像を可能にすること、
    を特徴とする光学機器システム。
  12. 請求項3から請求項11までのいずれか1項に記載の光学機器システムにおいて、
    前記回転光学系が所定の回転速度に達したことを示す告知部を備えること、
    を特徴とする光学機器システム。
  13. 請求項3から請求項11までのいずれか1項に記載の光学機器システムにおいて、
    前記回転光学系を駆動してから所定の時間経過したことを示す告知部を備えること、
    を特徴とする光学機器システム。
  14. 請求項3から請求項13までのいずれか1項に記載の光学機器システムにおいて、
    この光学機器システムのバッテリ容量を検出するバッテリ容量検出部を備え、
    前記制御部は、前記バッテリ容量検出部の出力に基づいてバッテリ残量を判断し、前記バッテリ残量に応じて、前記回転光学系の制御内容を変更すること、
    を特徴とする光学機器システム。
  15. 請求項3から請求項14までのいずれか1項に記載の光学機器システムにおいて、
    前記光学系を収容したレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒を、着脱可能に保持するレンズ鏡筒保持部と、
    前記レンズ鏡筒保持部により、前記レンズ鏡筒が保持されたことを検出可能なレンズ保持検出部とを備え、
    前記制御部は、前記レンズ保持検出部の出力に基づいて、前記レンズ鏡筒が保持されたか否かを確認し、前記回転光学系の駆動内容を変更すること、
    を特徴とする光学機器システム。
  16. 請求項15に記載の光学機器システムにおいて、
    前記制御部は、前記レンズ保持検出部の出力に基づいて、前記レンズ鏡筒が保持されたことを確認し、前記回転光学系を駆動可能にすること、
    を特徴とする光学機器システム。
  17. 請求項15に記載の光学機器システムにおいて、
    前記レンズ鏡筒保持部は、前記レンズ鏡筒を、光軸を中心とした取り付け方向に回転することにより、前記レンズ鏡筒を保持し、
    前記制御部は、前記レンズ鏡筒の取り付け過程及び/又は取り外し過程において、前記回転光学系の前記取り付け方向への回転速度の加速を、不可とすること、
    を特徴とする光学機器システム。
  18. 請求項3から請求項14までのいずれか1項に記載の光学機器システムにおいて、
    前記光学系を収容したレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒を、着脱可能に保持し、前記光軸を中心とした取り外し方向に回転することにより、取り外し可能なレンズ鏡筒保持部と、
    前記レンズ鏡筒が装着された場合に、前記レンズ鏡筒の前記取り外し方向への回転をロックし、前記回転光学系が前記取り外し方向とは反対方向の回転速度が加速しているときには、前記ロックを、解除不可とするロック部とを備えること、
    を特徴とする光学機器システム。
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