JP2011127662A - 操作部材アシスト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大きさを大きくしなくてもアシスト力を強くできるクラッチケーブルのアシスト装置を提供する。
【解決手段】ハウジング11と、そのハウジング内に回動自在に収容された駆動部材14および従動レバー16と、一端がハウジング11に、他端が従動レバー16に連結され、クラッチケーブル18a、18bの操作をアシストする方向に従動レバー16を付勢するスプリング17とを備えたアシスト装置10。駆動部材14は駆動歯列13と、その駆動歯列の両側の円弧状に突出する摺接面41a、41bとを備え、従動レバー16は、回動の最初と最後で駆動歯列13と噛み合わず、途中で噛み合う従動歯列15と、回動の最初と最後で前記駆動部材の摺接面と摺接して従動レバー自体の回動が規制される摺動面48a、48bとを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は手動操作で操作する操作部材を付勢部材の付勢力でアシストする操作部材アシスト装置に関する。
特許文献1には、一端が操作対象物のリターンスプリングで常時戻り方向に付勢された操作部材の他端を、その付勢力に抗して引き操作する操作機構(二輪車のクラッチケーブル操作機構など)に用いるアシスト装置が開示されている。このアシスト装置は、操作対象物を戻すときにリターンスプリングの付勢力によってアシストスプリングを弾性変形させてエネルギを蓄積し、つぎの操作のときにそのアシストスプリングが戻ろうとする付勢力により、エネルギを放出させて操作力をアシストさせるものである。
特開2006−338314号公報
特許文献1のアシスト装置は、引っ張りコイルスプリングの引っ張り力をアシストアームだけに支持させていたため、アシスト力が大きい引っ張りコイルスプリングを使用するときには従動部材を大きくしなくてはならず、装置が大型化する。本発明は装置を大きくしなくても、アシスト力をさらに大きくすることができ、あるいはアシスト力が同等であれば、装置をさらに小型化できる操作部材のアシスト装置を提供することを技術課題としている。
本発明の操作部材アシスト装置は、車両の乗員が操作する操作部材の操作力を付勢部材の付勢力でアシストするアシスト装置であって、ハウジングと、そのハウジング内に回動自在に収容された駆動部材および従動部材と、一端が前記ハウジングに連結され、他端が前記従動部材に連結され、その従動部材を、前記操作部材の操作をアシストする方向に回動させるように付勢する付勢部材とを備えており、前記駆動部材は、前記操作部材が連結される操作部材連結部と、回動中心を中心とする円弧状に配列される駆動歯列と、摺接面とを備えており、前記従動部材は、回動の最初と最後で前記駆動歯列と噛み合わず、途中で噛み合う従動歯列と、回動の最初と最後で前記駆動部材の摺接面と摺接して、駆動部材の回動を妨げずに従動部材自体の回動が規制される摺動面とを備えていることを特徴としている。
(1)本発明の操作部材アシスト装置は、従動部材の回動の最初と最後では従動歯列が駆動部材の駆動歯列と噛み合わないので、付勢部材の作動ストロークは短いもので足りる。そのため装置が大型化しない。さらに従動部材の回動の最初では従動歯列が駆動歯列と噛み合わないので、付勢部材の反転力が操作部材の始動時に入らず、操作フィーリングがよい。そして摺接面と摺動面の協働作用により、歯列同士が噛み合っていないときでも、従動部材をロックすることができる。そのため操作部材を操作して駆動部材が回動しても従動部材が回動せず、歯列同士が噛み合いだしてから従動部材が回動し始める。このような従動部材の遊びの構成により、付勢部材のセット長を短くすることができ、装置を大型化しなくて済む。そのため、たとえば4輪自動車のクラッチペダルのアシスト装置として使用することができる。
(2)前記摺接面が前記駆動歯列を挟んで両側に形成され、前記摺動面が前記従動歯列を挟んで両側に形成されている場合は、従動部材の回動の最初と最後の両方でより確実なロック作用を奏することができる。
(3)前記駆動部材の摺接面が回動中心を中心とする円弧状に形成され、前記従動部材の摺動面が前記摺接面に対応するように半径方向外側に凹となる円弧状に形成されている場合は、摺動面と摺接面の当接する面積が大きく、駆動部材の駆動の間もその当接をスムーズに継続することができる。
(4)前記ハウジングが、前記操作部材が操作される前の前記駆動部材の回動を規制する第1駆動規制部と、前記従動部材の回動を規制する第1従動規制部と、前記操作部材が操作された後の前記駆動部材の回動を規制する第2駆動規制部と前記従動部材の回動を規制する第2従動規制部とを備えている場合は、付勢部材の付勢力による、駆動部材および、従動部材の回動を規制することができる。
(5)前記付勢部材が引っ張りコイルスプリングである場合は、皿バネなどに比して組み立て作業が容易である。また、アシスト力が大きい場合でもスプリングが座屈しない。そのため圧縮コイルスプリングの場合のような座屈を防止するガイドシャフトなど、煩雑な補助的な構成が不要である。
本発明のアシスト装置の一実施形態を示す正面図である。 図1のアシスト装置の操作状態を示す正面図である。 図3aは図1のIIIa-IIIa線断面図、図3bは図2のIIIb-IIIb線断面図である。 図4aは本発明に関わる駆動部材の一実施形態を示す平面図、図4bは図4aのIV-IV線断面図である。 図5aは本発明に関わる従動レバーの一実施形態を示す平面図、図5bは図5aのV-V線断面図である。 図1のアシスト装置の作用を示すグラフである。
図1に示すアシスト装置10は、ハウジング11と、そのハウジング11内に回動自在に設けられ、駆動歯列13を有する駆動部材14と、ハウジング11内に回動自在に設けられ、前記駆動歯列13と噛み合うことができる従動歯列15を有する従動レバー(従動部材)16と、その従動レバー16の先端とハウジング11との間に張り渡される引っ張りコイルスプリング(付勢部材。以下、スプリングという)17とを備えている。
このアシスト装置10は自動車のマニュアル操作クラッチなどに用いられ、たとえばクラッチ本体と操作ペダルを連結するクラッチケーブル(操作部材)18a、18bの途中に介在させる。ハウジング11はトランスミッションなど、クラッチ本体側に取り付けられる。そして前記駆動部材14にクラッチ本体側(図1の右側)の第1クラッチケーブル18aの端部と、操作ペダル側(図1の右側)の第2クラッチケーブル18bの端部がそれぞれ回動自在に連結されている。第1クラッチケーブル18aはグロメット12や蛇腹ブーツなどを通ってクラッチ本体側に連結されている。第2クラッチケーブル18bはアウターケーシング19によって摺動自在にガイドされ、端部はクラッチペダル側に連結される。アウターケーシング19の端部はハウジング11に連結される。なお、ハウジング11をクラッチ本体から離れた位置に取り付ける場合は、クラッチ本体とハウジング11とを別個のアウターケーシングで連結して第1クラッチケーブル18aを通す。
図3aに示すように、前記ハウジング11は、略箱状を呈する本体20と、その本体の上端開口部(取り付け状態では下側)を塞ぐカバー21とからなる。カバー21は取り付けブラケットを兼ねていてもよい。本体20は底面22とその底面の外周を囲む側壁23とを備え、駆動部材14や従動レバー16の回動を許す大きさおよび形状にされている。底面22には駆動部材14を回動自在に支持する支持軸24が突設されている。
支持軸24の周囲と駆動部材14のボスに形成した孔25との間には、メタルブッシュ(図4bの符号26)などの軸受け部材が介在されている。ボールベアリングやニードルベアリングを採用してもよい。さらにハウジングの本体20の底面22には、従動レバー16を回動自在に支持する支持軸27が突設されている。支持軸27と従動レバー16の間にも、メタルブッシュ(図5bの符号28)などの軸受け部材が介在されている。
ハウジング11の本体20は金属のダイキャストないし鋳造品、あるいは合成樹脂などで形成することができる。カバー21は金属板などからプレス成形によって形成することができる。ハウジング11の本体20の側壁23には、図3bに示すように、段部30と、その段部から立ち上がる、スプリング17の一端を支持する固定側のスプリングポスト31とが成形されている。固定側のスプリングポスト31には、図1に示すようにスプリング17の一端のフックが引っ掛けられ、ワッシャ32およびネジにより抜け止めとされる。
また、図2に示すように、ハウジング11の側壁23の対応する2個所には厚肉部33a、33bが形成され、それらの厚肉部に貫通孔34a、34bが形成されている。一方の貫通孔34aにグロメット12が挿入され、他方の貫通孔34bにアウターケーシング19の端部にカシメ付けられたケーシングキャップ35が挿入され、それぞれストッパプレート36a、36bで抜け止めされている。それにより第1クラッチケーブル18aと第2クラッチケーブル18bを略同心状に配索することができる。さらにこの実施形態では、図1に示すように、ハウジング11の側壁23に、駆動部材14の時計方向の回動端を定める第2駆動ストッパ(第2駆動規制部)37と、従動レバー16の反時計方向の回動端を定める第2従動ストッパ(第2従動規制部)38を設けている。そして図2に示すように、駆動部材14の反時計方向の回動端を定める第1駆動ストッパ(第1駆動規制部)39と、従動レバー16の時計方向の回動端を定める第1従動ストッパ(第1従動規制部)40とを設けている。
クラッチケーブル18a、18bとしてはプルコントロールケーブルのインナーケーブルが用いられる。インナーケーブルは金属線を撚り合わせた公知のものである。アウターケーシング19は、金属線を密に巻き付けた螺旋管と、合成樹脂製の被覆とからなる、プルコントロールケーブルのスプリングアウターが用いられる。第2クラッチケーブル18bとアウターケーシング19とで従来公知のプルコントロールケーブルCが構成される。
図4a、図4bに示すように、駆動部材14は略扇状であり、円弧状の外周面41の所定の範囲Gに駆動歯列13が形成されている。このアシスト装置10では、駆動歯列13はたとえば3枚程度の歯によって構成される。歯の間の歯底部は外周面41より深くされ、歯先部は外周面41より突出している。そして駆動歯列13の両側の歯列がない範囲は、駆動部材14の回動中心を中心とする円弧状の摺接面41a、41bとされる。すなわち、駆動部材14が反時計方向に回動した状態(図1参照)および時計方向に回動した状態(図2参照)で従動レバー15と対向する部位に外向きに凸の摺接面41a、41bを形成している。
さらに駆動部材14には、前述の支持軸24の周囲に装着する孔25が形成され、その孔25にはメタルブッシュ26が嵌合している。さらに駆動部材14の先端には、クラッチケーブル18a、18bの端部同士を連結すると共に、それらを駆動部材14に連結するシャフト42が立設されている。図3に示すように、シャフト42には、第1クラッチケーブル18aの端部に固着したケーブルエンド43と第2クラッチケーブル18bの端部に固着したケーブルエンド45を回動自在に装着している。駆動部材14は、駆動歯列13やシャフト42を含めて、金属や合成樹脂の一体成形品を採用することができるが、金属板を打ち抜き、孔25を形成し、シャフト42を結合するなどにより製造することもできる。
図5a、図5bに示すように、前記従動レバー16は、卵形のベース46と、そのベースの端から立ち上がる可動側のスプリングポスト47とを備えている。可動側のスプリングポスト47の上端近辺にはスプリング17のフックを係止する環状溝47aが形成されている。ベース46の基端側の周縁には駆動部材14の駆動歯列13と噛み合う従動歯列15が形成されている。さらに従動歯列15の両側に、駆動部材14の摺接面41a、41bと当接する摺動面48a、48bが、円弧状の凹陥面(円筒面)として形成されている。従動レバー16は金属や合成樹脂の一体成形品を採用することができるが、金属板を打ち抜き、孔49を形成し、スプリングポスト47を結合するなどにより製造することもできる。従動歯列15および摺動面48a、48bは従動レバー16を成形するときに一緒に形成することができる。
図5bに示すように、ベース46の基端側には円形の孔49が形成され、その孔49にメタルブッシュ28が嵌合されている。図3aに示すように、従動レバー16はそのメタルブッシュ28を介してハウジング11の支持軸27に嵌合され、回転自在に支持される。支持軸27の中心に螺合されるねじ51は抜け止め用のワッシャ51aを止めている。駆動部材のブッシュ26および従動レバーのブッシュ28は、いずれも下端にフランジが形成され、駆動部材14や従動レバー16とハウジング11の底面との摩擦を低減する。
スプリング17は、両端にフックを形成した引っ張りコイルスプリングである。引っ張りコイルスプリングは、圧縮コイルスプリングのように座屈が生ずることがないため、内部に伸縮自在のガイドを設ける必要がない。従動レバー16とスプリング17の位置関係は、図1のように従動レバー16が戻り位置に来たとき、従動レバー16の回動中心を挟んで従動レバー16のスプリングポスト48とハウジングのスプリングポスト31とが互いに逆方向に来るようにされている。ただし従動レバー16のスプリングポスト48は、従動レバー16の回動中心と固定側のスプリングポスト31を結ぶ基準線Lに対し、4〜6度程度戻り側(図1の時計方向)に回動した位置にある。
そのため、クラッチケーブルが操作されていない図1の状態では、駆動歯列13と従動歯列15が噛み合わず、基準線Lを超えて時計方向に回動した従動レバー16は、スプリング17によってさらに時計方向に回動付勢され、第1従動ストッパ40に当接して停止する。さらにこの状態では、駆動部材14の一方の摺接面41aが従動レバー16の摺動面48bと当接しており、それにより従動レバー16の回転がさらに確実に拘束される。このとき、駆動部材14の反時計方向の回動は、第1駆動ストッパ39により規制される。そのため、全体として安定性が向上する。
図1の状態からクラッチペダルが踏み込まれ、クラッチケーブル18a、18bが矢印P方向に引き操作されると、駆動部材14が時計方向に回動する。それにより駆動部材14の摺接面41aが従動レバー16の摺動面48aと摺接しながら回動する。このとき、従動レバー16の回動は拘束されている。そして駆動部材14がさらに回動すると、駆動歯列と従動歯列が噛み合い、従動レバー16がスプリング17の付勢力に抗して反時計方向に回転する。すなわち、このときは「反アシスト力」が働いている。
そして従動レバー16のスプリングポスト47が基準線Lを超えると、従動レバー16はスプリング17の付勢力によって反時計方向に付勢される。その付勢力は従動歯列と駆動歯列の噛み合いによって駆動部材に伝えられ、クラッチケーブル18a、18bを引く操作がアシストされる。それにより、ドライバーの操作ペダルを踏む力が軽減される。クラッチケーブル18a、18bの操作が完了したとき、従動レバー16は第2従動ストッパ38と当接し、それ以上反時計方向に回動しない。なお、このようにクラッチケーブルが操作された図2の状態では、従動レバー16と基準線Lとがほぼ直角になるようにしている。
上記のように構成されるアシスト装置10は、自動車のクラッチケーブル18a、18bの間に介在され、たとえばトランスミッションケースに取り付けられる。そしてアシスト装置10はクラッチケーブル18a、18bおよびアウターケーシング19と共にクラッチケーブルユニットとして用いられる。クラッチケーブル18a、18bの端部には、それぞれケーブルエンドが取り付けられており、これらのケーブルエンドによってクラッチ本体およびクラッチペダルに連結される。
つぎに図6を参照しながら上記のアシスト装置10の作用を説明する。図6のグラフは、横軸がクラッチケーブル18bの操作ストロークであり、縦軸はクラッチケーブル18bの操作力であり、クラッチケーブル18bを引くときにスプリング17から受けるアシスト力を合せて示している。図1の状態からクラッチケーブル18bを引き操作すると、駆動部材14は時計方向に回転し始める。しかし操作の始めでは駆動歯列13と従動歯列15が噛み合っていないので、逆アシスト力は駆動部材14に伝えられず、ある程度操作が進んでからアシスト作用のみが与えられる。駆動歯列13と従動歯列15が噛み合い始める点は、クラッチハブが当接する点を越えてから、すなわち、クラッチスプリングの抵抗が生じた後としている。
クラッチケーブル18bの引き操作が進むと、クラッチハブが当接し、クラッチスプリングが実際に効き始める。そのため、それ以後はその付勢力に抗しながら操作することになる。しかしその範囲では、クラッチスプリングが大きく変形していないので、付勢力は小さい。駆動部材14がいくらか時計方向に回転すると、駆動歯列13と従動歯列15が噛み合い、従動レバー16を反時計方向に回転させる。そのとき、スプリング17による戻そうとする付勢力(逆アシスト力)が働くが、すぐに従動レバー6が中立点(従動レバー16が基準線Lと一致する位置)Tを越えて、アシスト力が生ずるようになる。
中立点Tを越えてさらにクラッチケーブル18bを引き操作すると、アシスト力が次第に増大し、操作がスムーズになる。すなわちスプリング17の縮む方向の付勢力により、従動レバー16が図1の反時計方向に付勢され、駆動歯列13と従動歯列15の噛み合いにより駆動部材14は時計方向に付勢される。それによりクラッチスプリングの付勢力に抗してクラッチケーブル18bを引く力、すなわちドライバーがクラッチペダルを踏む力がアシストされ、クラッチスプリングの付勢力が次第に増大するにもかかわらず、軽い力で「クラッチ切り」の操作ができる。
そしてクラッチペダルの回動端に来ると、それ以上回転させることができない。なおこの実施形態では、従動レバー16の従動歯列15のピッチ円直径が駆動部材14の駆動歯列13のピッチ円直径より小さい。そのため、従動歯列15から駆動歯列13へは回転が減速して伝えられ、アシスト力が一層増大する。ただしピッチ円直径を同一にしてもよい。また、ピッチ円直径の関係を逆にして増速させるようにしてもよい。その場合はスプリング17を短くすることができる。
従動レバー16を反時計方向に回転させようとするトルクは、従動レバー16の半径×スプリングの付勢力の接線成分(スプリングの中心線と回転中心との距離×スプリングの付勢力)であるので、回動の途中では、従動レバー16の回転角度が大きくなるにしたがって、従動レバー16を回転させようとするトルクが大きくなる。これに対し、スプリングポスト31、45同士の距離は、従動レバー16の回転に対してそれほど急激に短くならない。そのため、スプリング17の引っ張り力が弱くなっても、従動レバー16のアシスト力が大きくなる。
エンジンが始動した後、あるいはギヤの切り替えが完了した後、ドライバーがクラッチペダルを離していくクラッチ入れ操作(戻り操作)が行われる。このときはクラッチスプリングの付勢力に従いながら戻す。そのとき摩擦力などが働くため、切り操作のときとは異なる軌跡で戻る。そして従動レバー16が基準線Lをわずかに越えた位置で、駆動部材14の摺接面41aが従動レバー16の摺動面48aと当接するようになる。それにより駆動歯列13と従動歯列15の噛み合いがなくなり、駆動部材14は自由に反時計方向に回動する。そのとき、従動レバー16は第1従動ストッパ40に当接するまで自由に回動し、停止する。ついで駆動部材14の自由な回動の途中でクラッチ板が当接し、最終的に、駆動部材14の端面が第1駆動ストッパ39に当接して「クラッチ入り」の操作が完了し、図1の状態に戻る。
図1のアシスト装置10はクラッチケーブル18a、18bの途中に介在させているが、クラッチ本体に直接取り付けることもできる。その場合はハウジング11の内部にクラッチ操作軸を挿入し、駆動部材14をクラッチ操作軸に固定する。この場合は部品点数が減り、組み立てが容易になる。また、可動部分はハウジング11の内部に収容されているので、ドライバーの邪魔にならない。さらにアシスト装置10を操作ペダルの近辺に取り付けることもできる。その場合はハウジング11の内部に操作ペダルの軸を挿入し、駆動部材14を操作ペダルの軸に固定する。
また前記実施形態では、自動車のクラッチ操作ペダルのアシストに使用する場合を説明したが、アクセル操作用のケーブルやブレーキ操作用のケーブルに採用することもできる。さらに自動車のほか、自動二輪車、建設機械などの車両、その他の工業製品の遠隔操作装置に用いることもできる。
10 アシスト装置
11 ハウジング
12 グロメット
13 駆動歯列
14 駆動部材
15 従動歯列
16 従動レバー
17 スプリング
18a、18b クラッチケーブル
19 アウターケーシング
C コントロールケーブル
20 本体
21 カバー
22 底面
23 側壁
24 支持軸(駆動部材)
25 孔(駆動部材)
26 メタルブッシュ(駆動部材)
27 支持軸(従動レバー)
28 メタルブッシュ(従動レバー)
30 段部
31 スプリングポスト(固定側)
32 ワッシャ
33a、33b 厚肉部
34a、34b 貫通孔
35 ケーシングキャップ
36a、36b ストッパプレート
37 第2駆動ストッパ
38 第2従動ストッパ
39 第1駆動ストッパ
40 第1従動ストッパ
G 駆動歯列の範囲
41 外周面
41a、41b 摺接面
42 シャフト
43 ケーブルエンド
45 ケーブルエンド
46 ベース
47 スプリングポスト(可動側)
47a 環状溝
48a、48b 摺動面
49 孔(従動レバー)
L 基準線
51 ねじ
51a ワッシャ

Claims (5)

  1. 車両の乗員が操作する操作部材の操作力を付勢部材の付勢力でアシストするアシスト装置であって、
    ハウジングと、
    そのハウジング内に回動自在に収容された駆動部材および従動部材と、
    一端が前記ハウジングに連結され、他端が前記従動部材に連結され、その従動部材を、前記操作部材の操作をアシストする方向に回動させるように付勢する付勢部材とを備えており、
    前記駆動部材は、前記操作部材が連結される操作部材連結部と、回動中心を中心とする円弧状に配列される駆動歯列と、摺接面とを備えており、
    前記従動部材は、回動の最初と最後で前記駆動歯列と噛み合わず、途中で噛み合う従動歯列と、回動の最初と最後で前記駆動部材の摺接面と摺接して、駆動部材の回動を妨げずに従動部材自体の回動が規制される摺動面とを備えていることを特徴とする
    操作部材アシスト装置。
  2. 前記摺接面は前記駆動歯列を挟んで両側に形成され、前記摺動面は前記従動歯列を挟んで両側に形成されていることを特徴とする請求項1記載の操作部材アシスト装置。
  3. 前記駆動部材の摺接面は、回動中心を中心とする円弧状に形成され、前記従動部材の摺動面は前記摺接面に対応するように半径方向外側に凹となる円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の操作部材アシスト装置。
  4. 前記ハウジングは、前記操作部材が操作される前の前記駆動部材の回動を規制する第1駆動規制部と、前記従動部材の回動を規制する第1従動規制部と、前記操作部材が操作された後の前記駆動部材の回動を規制する第2駆動規制部と前記従動部材の回動を規制する第2従動規制部とを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の操作部材アシスト装置。
  5. 前記付勢部材は、引っ張りコイルスプリングであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の操作部材アシスト装置。
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