JP2011126568A - 包装用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】開蓋跡が明瞭であって不正改ざんをより確実に防止することができ、しかも、開蓋時に分断する帯状部分30が間違って容器内に異物として入り込むのを防止する。
【解決手段】容器本体10と蓋体20とが内嵌合構造によって嵌合する形態の包装用容器A1において、蓋体20には記内嵌合構造部から外側に延在する蓋側摘み部28が設けられており、容器本体10には内嵌合構造部から外側に延在する容器側摘み部17が設けられている。そして、蓋側摘み部28と容器側摘み部17とは第1の易破断部31と第2の易破断部32を介して帯状部分30を介して一体となっている。そして、第1の易破断部31と第2の易破断部32には、易破断部とされていない領域33、34が存在する。
【選択図】図1

Description

本発明は包装用容器に関し、特に、容器本体と蓋体とが内嵌合構造によって嵌合する形態の包装用容器であって、開蓋した跡が明瞭となるようにした包装用容器に関する。
従来、お総菜、カット野菜や果物などの食品を収容する容器として、容器本体の開口部に、蓋体を内嵌合させて密封性を向上させた包装用容器が使用されている。このような内嵌合構造を備えた容器では、単に閉蓋した状態で内容物に対する十分な密封性を確保できるにもかかわらず、通常、店頭に陳列するときには、閉蓋した後に、さらに、その外周をラップやフィルムによって包み込むことや、シール貼りあるいはテープ止めが行われる。
その理由の1つとして、包装用容器をそのままで店頭などに並べて陳列しておくと、陳列の間に、蓋体を外していたずらをされたり、また内容物を改ざんされるおそれがあり、このようないたずらや改ざんを防止することが挙げられる。改ざん等を防止するために、現在、主に行われている対策は、上記のように、例えば、封が解かれれば破れてしまうシールを容器本体と蓋体との境目に貼付しておくとか、あるいは開蓋したことが簡単に現れて修復できないシールを貼る等の手段である。
しかしながら、このようなシールを用意し、容器に内容物を詰めた後に、容器本体と蓋体との接合部にシールを貼付するためには、大きな設備を別途設けるか、手作業に頼らざるを得ない。シール貼付のための設備を導入するとしても、容器の大きさや形状が種々異なっている食品包装用の容器のすべてに単一の装置で対応できる装置はなく、結局、人件費を投入して手作業に頼らざるを得ないのが現状となっている。
このような課題を解決するための、改ざん防止手段を施した包装用容器の一例が特許文献1に記載されている。そこでは、合成樹脂シートを熱成形して製造した容器本体と蓋体とからなる包装用容器において、包装用容器の周縁部に、容器本体と蓋体とを相互に固着する固着部を設け、その固着部よりも容器内側の蓋体に、蓋体を開蓋するための易切断線を設けるようにしている。具体的には、その易切断線として前記固着部よりも容器内側の蓋体に2本設け、その2本の易切断線で挟まれた剥離部を易切断線に沿ってちぎり取ることによって蓋体を開蓋できるようにしている。
特許文献1に記載された形態の包装用容器は、いたずらによる開蓋を防止できることが期待できる。しかし、容器の周縁部に、容器本体と蓋体とを相互に固着する固着部と2本の易切断線で挟まれた剥離部とを設ける必要があり、容器の収容部がその分だけ小さくならざるを得ず、収容効率が小さくなる不都合がある。また、剥離部がちぎり取られた状態で再度閉蓋したときに、容器本体の周縁部と蓋体の周縁部とは面と面で密着した状態となり、開蓋跡が明瞭とならないので、他の者が一見したときに、一旦開蓋されたかどうかを容易には視認できない。また、このことは、再度閉蓋した際に、開蓋し難いことを意味している。
また、容器本体と蓋体とが一体に成形されずに別体で構成されているために、相互に固着する固着部をシールする必要がある。そのため、熱融着するか、もしくは接着剤を使用するようにしており、工程が煩雑となる。さらには、接着剤は人体に有害なものが多く、食品の安全性を阻害するおそれがある。
さらに、易切断線によって切断した端面は、ギザギザな面となり、切創により手などを傷つけるおそれがある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、開蓋跡が明瞭に判るようにすることで、不正改ざんをより確実に防止することができ、しかも、収容した食品などが残ったときでも、密封した状態で容易に再閉蓋することができるようにした、より改良された包装用容器を開示することを課題とする。
そこで、本発明者らは、開蓋跡が明瞭であって、それにより不正改ざんを防止できる収容効率の高い容器を開発すべく、種々検討を重ねた結果、本発明を完成したのである。
本発明による包装用容器は、合成樹脂シートを熱成形して製造した容器本体と蓋体とが内嵌合構造によって嵌合する形態の包装用容器であって、蓋体には前記内嵌合構造部から外側に延在する蓋側摘み部が設けられており、容器本体には前記内嵌合構造部から外側に延在する容器側摘み部が設けられており、前記蓋側摘み部と容器側摘み部とは帯状部分を介して一体に形成されており、前記帯状部分の一方側縁と前記蓋側摘み部は第1の易破断部を介してまた前記帯状部分の他方側縁と前記容器側摘み部は第2の易破断部を介して連接しており、前記第1の易破断部および第2の易破断部のいずれか一方または双方は一部に易破断部とされていない領域を有していることを特徴とする。
上記の包装用容器では、容器本体と蓋体とが内嵌合構造によって嵌合する形態であり、容器本体に所望の内容物を入れた後、閉蓋することで、内容物に対する所望の密封性が確保される。閉蓋した状態で、蓋側摘み部と容器側摘み部とは帯状部分を介して一体に連接した状態にあり、そのままで開蓋することは困難であって、いたずら等によって所望しない開蓋が行われるのを効果的に回避することができる。
購入者等が、意識的に開蓋を行うときには、前記第1の易破断部と第2の易破断部とを破断する。それにより、蓋側摘み部と容器側摘み部の先端側が、帯状部分の幅分の間隔を保持した状態で露出した状態となり、購入者等は蓋側摘み部と容器側摘み部との双方を摘むことで、容易に開蓋することができる。また、一度開蓋した後でも、内嵌合構造による密封構造を保持した状態で、再度閉蓋することができる。しかも、いたずら等によって前記第1の易破断部と第2の易破断部とが破断されてしまったときには、蓋側摘み部と容器側摘み部の露出した状態となり、開蓋跡がはっきり判るので、そのいたずらの事実を容易かつ確実に視認することができる。
さらに、本発明による包装用容器では、前記第1の易破断部および第2の易破断部のいずれか一方または双方は一部に易破断部とされていない領域を有しているので、第1の易破断部と第2の易破断部とを破断することで、開蓋できる状態となったときに、前記帯状部分は、前記易破断部とされていない領域で蓋側摘み部と容器側摘み部の双方またはいずれか一方に連接しており、完全に分離することはない。それにより、帯状部分が、間違って容器内に混入したり、別途処分が必要なごみとなったりする煩わしさも回避することができる。
さらに、本発明による包装用容器では、密封に必要な内嵌合構造部に延在させて、その外側に蓋側摘み部と容器側摘み部およびそれらを連接する帯状部分を備えるのみであり、不正開蓋防止機能を備えたことによって、収容効率が低下することもない。
なお、本発明による包装用容器において、第1の易破断部および第2の易破断部の構成は、容易に分断できる構成であれば、任意であってよい。一例として、例えばミシン目のように、長さの短い接続部と比較して長さの長い切り込み部とを交互に配置した構成が挙げられる。従って、「易破断部とされていない領域」とは、前記した接続部と切り込み部とを交互に配置した構成を有していない領域であり、具体的には、包装用容器を構成する合成樹脂シートがそのままで残されている領域である。
本発明による包装用容器の好ましい態様において、前記帯状部分には、前記した破断操作を容易にするために、帯状部分の両端部に帯状部分摘み部がさらに設けられる。
本発明による包装用容器の好ましい態様において、前記第1の易破断部および第2の易破断部における前記易破断部とされていない領域またはその近傍には、折り返しを容易にするための溝部または薄肉部が形成される。この態様では、容器本体から蓋体を開閉するに際し、両者間の折曲を一層容易にすることができる。
本発明による包装用容器の好ましい態様において、前記第1の易破断部および第2の易破断部は、前記易破断部とされていない領域を除いて、山部と谷部を連続して備える波線状として形成される。その態様では、開蓋するときに、帯状部分の部分を引っ張る等によって、第1の易破断部と第2の易破断部とを破断する操作が容易となる。
上記の態様の包装用容器において、さらに好ましくは、前記第1の易破断部の波線状をなす部分における前記蓋側摘み部側での谷部となる領域の谷底近傍は接続部とされ他の部分は切り込み部とされており、前記第2の易破断部の波線状をなす部分における前記容器側摘み部側での谷部となる領域の谷底近傍は接続部とされ他の部分は切り込み部とされている。
この態様では、第1の易破断部と第2の易破断部とを破断したときに、前記長さの短い接続部が切り離されることで発生する先鋭な突起あるいはギザギザ等は、蓋側摘み部側での谷部の底部、および容器側摘み部側での谷部の底部にのみ形成される。一般に、波線状部分の先端側を指でなぞるような場合、山部と山部との間のピッチが指の太さの1/2程度以下(具体的には、5mm以下が好適)の場合には、谷の深さが0.3mm程度と浅いものであっても、指の表面は波形線の山部の頂部およびその近傍に接触するだけで、谷部の谷底近傍に触れ難くなる。食品等の包装容器において破断部等に用いられる波線状部分の寸法は、通常、前記のような大きさのものであり、従って、本発明による包装用容器では、第1の易破断部と第2の易破断部とを破断した後に、蓋側摘み部および容器側摘み部の先端を指でさわっても、その部分で指を切るという不慮の事態が生じるのをほぼ回避することができる。そのために、上記の態様の包装用容器は、取り扱い上できわめて安全な包装容器となり、幼児や高齢者も安心して取り扱うことのできる容器となる。
本発明による包装用容器において、第1の易破断部の波線状をなす部分と第2の易破断部の波線状をなす部分における山部と谷部の双方の位相は一致していてもよいが、好ましくは、位相をずらして構成される。双方の位相が一致している場合には、前記長さの短い接続部は、帯状部分の長手方向における一致した場所となり、2箇所の接続部がほぼ同時に破断されることとなる。そのために、破断に比較的大きな力を必要とする。位相をずらすことにより、接続部は長手方向で位置がずれた状態となるので、接続部は一箇所ずつ破断されることとなり、破断に要する力を1/2に低減することができる。結果として、破断がきわめて容易となる。
本発明による包装用容器の好ましい態様において、容器本体の前記内嵌合構造部の外側であって、閉蓋時に前記蓋側摘み部が位置することとなる領域を除いた領域には、閉蓋時に前記蓋体の周縁部に近接する位置に立ち上がり壁が形成される。この態様の包装用容器では、閉蓋した状態で、人の指先等で蓋体の周縁部を摘み上げることはきわめて困難となり、不正を目的として開蓋されるのを一層確実に阻止することができる。
本発明によれば、開蓋跡が明瞭に判ることで内容物の不正改ざんをより確実に防止することができ、しかも、収容した食品などが残ったときでも、密封した状態で容易に再閉蓋することができるようにした包装用容器が得られる。また、本発明による包装容器では、開蓋するときに容器から独立した分離片(帯状部分)が出ることがないので、間違って容器内に異物(分離片、帯状部分)が混入するのを回避することができ、幼児や高齢者も安心して取り扱うことのできる容器となる。
本発明による包装用容器の一形態を開いた状態で示す図(図1(a))と、その帯状部分の近傍を拡大して示す図(図1(b))、および図1(b)のc−c線に沿う断面図。。 図1(a)に示す包装用容器の閉蓋した状態を示す図(図2(a))と、図2(a)のb−b線に沿う拡大した断面図。 図2(a)に示す包装用容器において帯状部分を破断した状態を示す図。 本発明による包装用容器における帯状部分の領域を説明するための図。 図5(a)と図5(c)は他の形態の帯状部分を説明するための図1(b)に相当する2つの図であり、図5(b)は図5(a)のb−b線に沿う断面図。 本発明による包装用容器のさらに他の形態を示す図。
以下、本発明を実施の形態に基づき説明する。
図1〜図4は、本発明による包装用容器の第1の実施の形態を示す。この包装用容器A1は、基材シートである厚さ0.1〜1.0mm程度のポリスチレンの延伸シートを、適宜の成形型を用いた従来知られた真空成形法、圧空成型法もしくは真空圧空成型法などにより熱成形して得られたものであり、基本的構成として、共に平面視で円形である容器本体10と蓋体20とを備えており、両者は帯状体30を介して一体に連続している。図示しないが、基材シートには、多数個の包装用容器A1が熱成形され、成形後のシートから各包装用容器A1が打ち抜かれる。
容器本体10は、底面11と適宜高さの周囲壁12とを備え、周囲壁12の上端側は水平方向外側に延在する円環状の第1フランジ部13となっている。第1フランジ部13の外縁からは、やや内側に傾斜した姿勢(すなわち、容器上方に向けて次第に縮径した形状)の第1壁14が立ち上がっており、該第1壁14の上端側は水平方向外側に延在する円環状の第2フランジ部15となっている。
前記第2フランジ部15の外縁側は下向き壁16となっており、該下向き壁16の下端部は外側への折曲部16aとされている。そして、該折曲部16aの一部の領域からほぼ水平方向外側に延在するようにして容器側摘み部17が形成されている。
さらに、前記第2フランジ部15の上面領域には、容器上方に向けて立ち上がる立ち上がり壁18を備えた円環状の凸条19が形成されており、該凸条19は、前記した容器側摘み部17が位置する領域に対応する部分では切除されていて、凸条19のない領域19aとされている。なお、前記立ち上がり壁18は垂直壁でもよいが、好ましくは、容器上方に向けて次第に縮径した形状とするか、図2(b)に示すように、一部に内側に向けて張り出た凸条18aを備えた形状とされる。
蓋体20は、天面21と適宜高さの周囲壁22とを備える。周囲壁22の天面21と反対側の端部は水平方向外側に延在する円環状のフランジ部23となっており、該フランジ部23の外側には、円環状の蓋側凸条24が形成されている。蓋側凸条24は、水平部25と外側壁部26とを有し、外側壁部26はやや外側へ膨出する形状(閉蓋時において、容器上方へ向けて縮径する部分を含む形状)を備えている。また、外側壁部26の前記水平部25と反対側の端部からは蓋体の周縁部を構成する水平フランジ27が水平方向に延在している。
図2(b)に示すように、前記蓋側凸条24は、容器本体10に蓋体20を被せた状態(蓋をした状態)で、その水平部25の下面側が容器本体10の第1フランジ部13の上面側に密接し、外側壁部26の外側に膨出している部分の一部または全部が容器本体10の第1壁14の内側面に圧接し、さらに、水平フランジ27が第2フランジ部15に密接できるように、それらの位置と形状とが設定されている。また、水平フランジ27の水平方向への延在距離は、蓋をしたときに、その外周縁が、容器本体10の円環状の凸条19を構成する前記立ち上がり壁18にごく近接する距離とされている。
前記のように、容器本体10の立ち上がり壁(この例では、第1壁14)の内側面に、蓋体20の立ち上がり壁(この例では、蓋側凸条24の外側壁部26)が圧接して密封状態を形成する構造を少なくとも備える構成を、本発明では「容器本体と蓋体とが内嵌合構造によって嵌合する形態」と称している。従って、上記の包装用容器A1は、容器本体と蓋体とが内嵌合構造によって嵌合する形態の包装用容器を構成する。
蓋体20は、図1(a)に示すように、容器本体10の前記容器側摘み部17に対向する位置に、水平フランジ27からほぼ水平方向に延在する蓋側摘み部28を有している。そして、容器側摘み部17と蓋側摘み部28とは、前記した帯状部分30を介して、一体に成形されている。蓋側摘み部28の長さは、図2(a)に示すように、蓋をした状態で、その先端が容器本体10に形成した容器側摘み部17の先端とほぼ位置的に一致する長さとされるのが好ましい。なお、図示の例では、蓋側摘み部28の横幅は容器側摘み部17と同じ横幅とされているが、前記した容器本体の凸条19のない領域19a内に入り込めることを条件に、その横幅は異なっていてもよい。
図1(b)、図4に示すように、この例で、帯状部分30の一方側縁と蓋側摘み部28とは第1の易破断部31を介し連接しており、また、帯状部分30の他方側縁と容器側摘み部17は第2の易破断部32を介して連接している。第1の易破断部31および第2の易破断部32は所定幅をおいてほぼ平行に位置するとともに、その双方は、その長手方向のほぼ中央部に、易破断部とされていない領域33、34を有している。
図4に示すように、第1の易破断部31および第2の易破断部32の前記易破断部とされていない領域33、34を除いた領域は、山部と谷部が一定ピッチで連続する連続する波線状をなしている。前記第1の易破断部31の波線状をなす部分における、前記蓋側摘み部28側での谷部28aとなる領域の谷底近傍は接続部28bとされ、他の部分は切り込み部28cとされている。また、前記第2の易破断部32の波線状をなす部分における前記容器側摘み部17側での谷部17aとなる領域の谷底近傍も接続部17bとされ、他の部分は切り込み部17cとされている。すなわち、前記波線状をなす部分は、長さの短い接続部28b(17b)と比較して長さの長い切り込み部28c(17c)が交互に存在する、いわえるミシン目状をなしている。さらに、この例において、前記易破断部とされていない領域33、34は、図1(b)でのc−c線に沿う断面図である図1(c)に示すように、下方に向けた溝部35、35とされている。なお、溝部に替えて、薄肉部としてもよい。また、前記山部と山部とのピッチは1〜10mm、深さは0.3〜5mmとすることが好ましい。
また、この例において、帯状部分30はその長手方向の両端に帯状部分摘み部36、36を一体に有しており、また、蓋側摘み部28および容器側摘み部17の帯状部分30に対向している長手方向の両端部は、丸みをおびた面取り加工部39(図4参照)とされている。
なお、この例において、帯状部分30の上下方向の幅、すなわち、第1の易破断部31と第2の易破断部32とで挟まれる幅は、容器本体10における第2フランジ部15の外縁側に形成した下向き壁16の上下方向幅とほぼ等しいことが好ましく、それにより、閉蓋時の安定性が確保でき、また不用意に易破断部で分断するのを防止できる。
使用に当たっては、図1に示す開いた状態で、容器本体10内に食材等の適宜の内容物を入れた後、前記帯状部分30をヒンジ部として蓋体20を反転させ、閉蓋する。その状態が図2(a)(b)に示される。前記したように、第1の易破断部31および第2の易破断部32における易破断部とされていない領域33、34の間には、前記した溝部35、35とされているので、蓋体20を反転させる操作、すなわちヒンジ部での折り返しはきわめて容易である。なお、前記領域33、34の領域を薄肉部とすることによっても、折り返しを容易にすることができる。
閉蓋時に、蓋体20に形成した前記蓋側摘み部28は、容器本体10の凸条19のない領域19a内に入り込むことができるので、図2(b)に示すように、容器本体10と蓋体20とは前記した内嵌合構造によって密閉した嵌合状態となり、内容物の密封性は確保される。さらに、蓋体20の前記内嵌合構造部の外側に位置する水平フランジ27は、容器本体10の第2フランジ部15に密接した状態となるとともに、その外周縁は、容器本体10の円環状の凸条19を構成する前記立ち上がり壁18にごく近接した位置となるので、水平フランジ27の先端から蓋体10を開けることができない。前記立ち上がり壁18を容器上方に向けて次第に縮径した形状としておくことにより、あるいは、図示したもののように、一部に内側に向けて張り出た凸条18aを備えた形状とすることにより、水平フランジ27の先端を摘んで蓋体10を開けることを、一層確実に防止することができる。
包装後の包装容器10を開蓋するには、帯状部分30に設けた帯状部分摘み部36、36を指で摘んで引っ張る。それにより、前記第1の易破断部31および第2の易破断部32における波線状部分が破断して、図3に示すように、帯状部分30の両端側は、蓋側摘み部28および容器側摘み部17から切り離された状態となる。しかし、第1の易破断部31および第2の易破断部32の中央部分には易破断部のない領域33、34が存在しているので、その部分では、帯状部分30は蓋側摘み部28および容器側摘み部17に繋がった状態となり、帯状部分30が完全に分離することはない。
帯状部分30の両端側が蓋側摘み部28および容器側摘み部17から切り離された状態となることで、図示のように、蓋側摘み部28と容器側摘み部17の両側先端部は、指先で容易に摘めるようになり、使用する者は、容易に開蓋することができる。また、蓋側摘み部28と容器側摘み部17の先端側の両端は丸みを持った面取り加工部39とされているので、指先も保護される。しかも、一旦開蓋操作が行われた場合には、帯状部分30の一部が切り離されており、かつその領域では蓋側摘み部28と容器側摘み部17とが露出した状態となっているので、その事実をきわめて容易に視認することができる。
また、上記の包装用容器A1では、密封に必要な前記内嵌合構造部以外には、その外側に蓋側摘み部28と容器側摘み部17およびそれらを連接する帯状部分30を備えるのみであり、包装容器としての収容効率が低下することもない。
そして、図示の形態のものにおいては、帯状部分30の一部が切り離された領域の容器側、すなわち、蓋側摘み部28および容器側摘み部17の先端部に、切り離しの際に形成された突起等の残滓が残るが、この残滓は、図示のように、蓋側摘み部28および容器側摘み部17の谷部の谷底部分に形成されるので、それが指に触ることはなく、指を怪我をすることもない。
なお、必須ではないが、図示の例において、容器本体10および蓋体20での水平方向に延在している領域、すなわち、容器本体10においては、下向き壁16の下端部に形成された外側への折曲部16aおよび容器側摘み部17、蓋体20においては、水平フランジ27および蓋側摘み部28、さらに前記帯状部分摘み部36、36には、熱成形による細かな凹凸加工やエンボス加工を施されており、それにより、それらの部分の外縁線は、直線ではなく、側面視にて波形(正弦波、三角波、台形波など)をなすようにされている。これにより、それらの部分でのエッジの鋭利さが解消されるため、蓋体20を開閉する際に、指先を保護することができる。また、容器本体10および蓋体20の水平方向に延在している領域、すなわち外周縁の強度が増し、容器本体10および蓋体20が不用意に裂断するのを防止することもできる。
図5(a)(b)(c)は、本発明による包装用容器の他の2つの形態を示す、図1(b)に相当する図である。図5(a)および図5(a)のb−b線による断面図である図5(b)に示す形態では、前記した易破断部のない領域33、34が、帯状部分30の中央部分にではなく、一方端に偏った部分に設けられている点で、上記したものと相違している。また、易破断部のない領域33、34は平坦な面となっており、それに替えて、図5(b)に示すように、帯状部分30の全体が下方に向けて湾曲した形状とされている点でも相違している。他の構成は同じであり、同じ部材には同じ符号を付している。この形態では、分離された帯状部分30の長さが、図示1示したものと比較して長くなるので、開蓋跡が一層はっきりする利点がある。また、帯状部分30の全体が下方に向けて湾曲した形状としたことにより、閉蓋するときの折り曲げも容易となる。
図5(c)に示す形態では、前記第1の易破断部31は易破断部のない領域を備えてなく、第2の易破断部32だけに易破断部のない領域34が設けられている。そして、易破断部のない領域34は下方に向けた溝部35とされている。この形態では、蓋体20を容器本体10から分離できる利点がある。もちろん、第1の易破断部31は易破断部のない領域33を設け、第2の易破断部32には易破断部のない領域を設けないようにすることもできる。
図6は、本発明による包装用容器のさらに他の例を示す。この包装用容器A2は、全体形状が平面視で矩形状をなしている点でのみ、前記した平面視で円形をなす包装用容器A1と相違している。図6では、図1〜図3に示す包装用容器A1における部材と同じ機能を果たす部材には同じ符号を付して、説明は省略する。ただし、包装用容器A1の説明において「円環状」とした用語は、包装用容器A2では「矩形状」と読み替える。
また、図示しないが、第1の易破断部31および第2の易破断部32は、波線状をなすミシン目に限らず、任意の易破断線で構成されていてもよく、直線状のミシン目であってよいことも当然である。
A1、A2…包装用容器、
10…容器本体、
13…第1フランジ部、
14…やや内側に傾斜した姿勢の第1壁、
15…第2フランジ部、
16…下向き壁、
17…容器側摘み部、
17a…谷部
17b…接続部、
17c…切り込み部
18…立ち上がり壁、
18a…立ち上がり壁に設けた内側に向けて張り出た凸条、
19…凸条、
19a…凸条のない領域、
20…蓋体、
23…フランジ部、
24…蓋側凸条、
25…蓋側凸条の水平部、
26…蓋側凸条の外側壁部、
27…水平フランジ、
28…蓋側摘み部、
28a…谷部
28b…接続部、
28c…切り込み部
30…帯状部分、
31…第1の易破断部、
32…第2の易破断部、
33、34…易破断部とされていない領域、
35…易破断部とされていない領域に形成した溝部。

Claims (5)

  1. 合成樹脂シートを熱成形して製造した容器本体と蓋体とが内嵌合構造によって嵌合する形態の包装用容器であって、
    蓋体には前記内嵌合構造部から外側に延在する蓋側摘み部が設けられており、容器本体には前記内嵌合構造部から外側に延在する容器側摘み部が設けられており、
    前記蓋側摘み部と容器側摘み部とは帯状部分を介して一体に形成されており、
    前記帯状部分の一方側縁と前記蓋側摘み部は第1の易破断部を介してまた前記帯状部分の他方側縁と前記容器側摘み部は第2の易破断部を介して連接しており、
    前記第1の易破断部および第2の易破断部のいずれか一方または双方は一部に易破断部とされていない領域を有している、
    ことを特徴とする包装用容器。
  2. 前記易破断部とされていない領域またはその近傍には折り返しを容易にするための溝部または薄肉部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
  3. 前記第1の易破断部および第2の易破断部は波線状をなしていることを特徴とする請求項1または2に記載の包装用容器。
  4. 請求項3に記載の包装用容器であって、前記第1の易破断部の波線状をなす部分における前記蓋側摘み部側での谷部となる領域の谷底近傍は接続部とされ他の部分は切り込み部とされており、前記第2の易破断部の波線状をなす部分における前記容器側摘み部側での谷部となる領域の谷底近傍は接続部とされ他の部分は切り込み部とされていることを特徴とする包装用容器。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の包装用容器であって、容器本体の前記内嵌合構造部の外側であって、閉蓋時に前記蓋側摘み部が位置することとなる領域を除いた領域には、閉蓋時に前記蓋体の周縁部に近接する位置に立ち上がり壁が形成されていることを特徴とする包装用容器。
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