JP2011126435A - ショッピングカート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ショッピングカート1において、各起立フレーム20L、20Rの内径以下の外径のアルミニウム製の挿着管材21を1部に挿入して二重構造とし、二重構造の起立フレーム20L、20Rと挿着管材21とを一体に所定形状に曲げてなる上側曲げ部22L、22R及び下側曲げ部23L、23Rを形成し、かつ、この上側曲げ部22L、22R及び下側曲げ部23L、23R相互間を17cm乃至68cmとの間隔とした。また、基台フレーム30の内径以下の外径のアルミニウム製の挿着管材31を1部に挿入して二重構造とし、二重構造の基台フレーム30と挿着管材31とを一体に所定形状に曲げてなる曲げ部32L、32Rと、基台フレーム30と挿着管材31との機械的圧着してなる圧着固着部33L、33Rを形成し、かつ、この曲げ部32L、32Rと圧着固着部33L、33Rとの間を、17cm乃至68cmとの間隔とした。
【選択図】図1
Description
そして、この種のショッピングカートにおいては、重量の大きい商品を大量に載せた場合、また、子供用座席が設けられているものにおいて子供用座席に子供を載せた場合にも十分に耐えることができる程度の機械的強度および剛性を有することが要求されており、ショッピングカートの骨格を構成するフレームには、機械的強度を考慮して、通常、スチール、アルミニウム等の金属製のものが使用されている。
また、上記基台フレームは、前記1対の各起立フレームの下部で接合されて前方に略U字状に突設され、下部に1以上のキャスタが配設されたアルミニウム製の管材からなるものであるが、キャスタの数は1個または2個が選択される。また、略U字状とは、コ字状、V字状等をデザイン要素として、機械的強度からも算出される。そして、ネスティングが可能なように、上記基台フレームの左右両側に対向配置される1対の側面部は、前方向(先端部)に向かって次第にその対向幅が狭くなるように形成されるのが望ましい。
そして、上記間隔形成フレームは、前記1対の起立フレーム間を接続する複数本のアルミニウム製の棒材または管材が使用される。
なお、上記把持部は、使用時に把持されるものであり、通常、買い物客が握りやすいように円筒形状に形成され、ゴム状のグリップを設けている。なお、上記把持部は、前記各起立フレームを延設して一体に形成することもできるし、別体として設けることもできる。更には、着脱自在に設けることもできる。また、全体として略コ字状に形成することもできるし、左右方向に長く、互いに離間対向する1対のものとして形成することもできるし、前後方向に長く、互いに平行に離間対向する1対のものとして形成することもできる。
ここで、1箇所の曲げ部によって内部の前記挿着管材との間に2箇所の弾接が行われるとは、管材の厚みに関係なく、両者間を溶接していないものでは、外部の管(起立フレーム及び/または基台フレーム)を曲げれば、内部の管(挿着管材)が追随しても、少なくとも2箇所で徐々に弾接する構造となることを意味する。
ここで、上記圧着固着部は、内部の前記挿着管材の開口がなくなる程度に外部(起立フレーム及び/または基台フレーム)の管を圧着することを意味し、結果的に、内部の管(挿着管材)と外部の管(起立フレーム及び/または基台フレーム)の全体が徐々に一体化することを意味する。
更に、フレーム容器に載置される商品、買い物かご等の荷物の重さによる応力、重い商品等の荷物をフレーム容器に載置した際または起伏した地面の走行した際またはショーケースの角等へ衝突した際に発生する衝撃や振動による応力等を繰り返し受けたことによって起立フレーム及び/または基台フレームに亀裂が発生した場合でも、二重構造となっている部分では、起立フレーム及び/または基台フレームと挿着管材との境界における隙間にて亀裂を停留させることができ、亀裂の進展速度を遅くすることができる。
よって、疲労、振動、衝撃等による破壊の進行を遅くし、耐久性を向上させることができるショッピングカートの提供が可能となる。
なお、実施の形態において、同一の記号及び同一の符号は同一または相当する機能部分を意味し、実施の形態相互の同一の記号及び同一の符号は、それら実施の形態に共通する機能部分であるから、ここでは重複する詳細な説明を省略する。
また、以下の説明において、構成部材のうち左右対称に構成されているものについては、左右を表す符号として『L』、『R』を付し、その左/右の記述を省略する。なお、通常、買い物客は、1対の起立フレーム20L、20Rに対してフレーム容器10が突設している側とは反対側に立ち、お腹側をフレーム容器10側に向け、把持部60L、60Rを把持してショッピングカートを押すことから、それを前提に、以下の説明においては、格別にことわりのない限り、前後左右の方向を、その買い物客の前後左右の方向として説明する。
また、本実施の形態の起立フレーム20L、20Rの下端には、キャスタ(後輪)50L、50Rが水平面内及び垂直面内で回転自在に取り付けられており、基台フレーム30の前側左右両端の下部には、キャスタ(前輪)51L、51Rが水平面内及び垂直面内で回転自在に取り付けられている。
更に、本実施の形態の起立フレーム20L、20Rの上端には、使用時に把持される把持部60L、60Rが設けられている。
具体的には、本実施の形態のフレーム容器10は、上横架材40の両側から前方向下向きに傾斜した状態で突設され、前方に向かって左右の対向幅が次第にわずかに狭くなるように形成された略コ字形状の上部周辺枠11と、この上部周辺枠11の下に位置し、中横架材41の両側から前方向上向きに傾斜した状態で突設され、前方に向かって左右の対向幅が次第にわずかに狭くなるように形成された略コ字形状の下部周辺枠12と、中横架材41の中間部分から前方向上向きにわずかに傾斜した状態で突設され、前端を鈍角状に立設させた底辺枠13で構成されている。
なお、上部周辺枠11及び下部周辺枠12を補強して機械的強度を高めると共に、相互の安定した配設状態を維持するため、上部周辺枠11及び下部周辺枠12の前方向左右両側には、補強材14L、14Rが架設されている。
そして、上部周辺枠11と下部周辺枠12の左右両側部分によって、底辺枠13及び中横架材41に載置される商品、買いかご等の荷物が横方向から落下するのを防止し、底辺枠13前端の上方向(鈍角状)に曲げ形成した部分によって、上記荷物が前方から落下するのを防止し、上横架材40によって、上記荷物が後方から落下するのを防止している。
また、上横架材40及びこの上横架材40と平行に対向配置された中横架材41は、それぞれ、起立フレーム20L、20Rの上部側に溶接によって固着され、上部周辺枠11は、上横架材40の両側に溶接によって固着され、下部周辺枠12は、中横架材41の両側に溶接によって固着され、底辺枠13は、中横架材41の中間部分に溶接によって固着されている。更に、機械的強度を増大させるため、上部周辺枠11及び下部周辺枠12の前方の水平部分において、両者は部分溶着されており、また、この水平部分の裏面側には、底辺枠13前端の上方向(鈍角状)に曲げ形成した部分が当接して溶着されている。殊に、上部周辺枠11及び下部周辺枠12における部分溶着は、上部周辺枠11及び下部周辺枠12の曲げ箇所への応力集中を回避するために、曲げ箇所から若干離れた位置になされている。なお、補強材14L、14Rも左右両側にて上部周辺枠11及び下部周辺枠12に溶接によって固着されている。
更に、フレーム容器10の底辺枠13前端の上方向(鈍角状)に曲げ形成した部分であってフレーム容器10の上部周辺枠11から突出した部分には、アルミニウム製の板材からなるプレート板18が溶接によって取り付けられており、店舗名や注意書きを印刷したシール等が貼り付けられるようになっている。
加えて、商品、買物かご等の荷物が載置されるフレーム容器10を支持して機械的強度を高めるため、フレーム容器10の底辺枠13の下側には、後述する起立フレーム20L、20Rにおける上側曲げ部22L、22R付近から前方向上向きに傾斜した状態で突設され、前方上方に向かって左右の対向幅が次第にわずかに狭くなるように形成された略コ字形状の支持枠17が固着されている。なお、この支持枠17は、アルミニウム製の棒材を略コ字状に曲げて形成したもので、フレーム容器10の底辺枠13及び起立フレーム20L、20Rに溶接によって固着されており、起立フレーム20L、20R間を接続する間隔形成フレームとしての機能をも有している。
しかし、本発明を実施する場合には、載置される商品、買い物かご等の荷物の重さ、荷物の衝突による衝撃に十分耐え得る機械的強度及び剛性を有すれば、上記形態に限定されず、例えば、中横架材41以外の上記部材にも円筒状の管材を使用したり、中横架材41に円柱状の棒材を使用したり、更には、楕円筒状の管材や楕円柱状の棒材、角筒状の管材や角柱状の棒材などを適用したりすることができる。特に、所定の肉厚を有し、断面形状が左右方向に短寸で上下方向が長寸である略楕円形状(偏平形状)の管材を使用することで、これと同じ断面積を持つ円筒状の管材に比べて、長径方向(上下方向)の断面係数が増大して曲げ強度が大きくなるため、商品、買い物かご等の荷物による鉛直方向の重さに対する機械的強度及び剛性を増大させることが可能になる。
具体的には、本実施の形態の挿着管材21は、起立フレーム20L、20Rの内径に対して若干小さな外径を有し、起立フレーム20L、20Rにおいて横架材41が固着された位置の下部から下端にかけて内設されている。
このため、本実施の形態の起立フレーム20L、20Rは、本実施の形態のショッピングカート1の正面に対する右側からみて、略く字形状となっていて、更にその下側は垂直形状となっている(図2参照)。
そして、本実施の形態においては、この二重構造部分は、約70cmとなっており、上側曲げ部22L、22Rと下側曲げ部23L、23Rとの間は、約35cmとなっている。
なお、起立フレーム20L、20R及び挿着管材21の成形は、通常、共に押出成形によって行われ、ベンダーによって湾曲される。
更に、起立フレーム20L、20Rの上端は、内側に向けて曲げられており、左右方向に互いに離間対向する把持部60L、60Rを形成している。即ち、本実施の形態の把持部60L、60Rは、起立フレーム20L、20Rの上端を内側に曲げて形成したものであり、起立フレーム20L、20Rと一体になっている。そして、この把持部60L、60Rには、買い物客が把持しやすいようにゴム製のグリップ61L、61Rが被せられている。なお、本発明を実施する場合には、把持部60L、60Rを別体として、起立フレーム20L、20Rに取付けてもよい。
そして、起立フレーム20L、20Rの下部からは、基台フレーム30が略U字状に突設されている。
具体的には、本実施の形態の挿着管材31は、基台フレーム30の内径に対して若干小さな外径を有し、基台フレーム30の左右両側部分において後述するキャスタ(前輪)51L、51Rが配設された位置の後部から後端にかけて内設されている。
このため、本実施の形態の基台フレーム30の左右両側部分は、前方向において下向きに傾斜している。
なお、基台フレーム30及び挿着管材31の成形も、通常、共押出成形によって行われる。
また、本実施の形態においては、起立フレーム20L、20Rと基台フレーム30は溶接によって接合されている。なお、起立フレーム20L、20R及び基台フレーム30の接合部分には、隅肉溶接が施されており、接合部分(隅部分)への応力集中が緩和されるようになっている。加えて、起立フレーム20L、20R及び基台フレーム30の溶接部分の近傍における基台フレーム30の下部側には、図示しない穴が穿設されており、接合部分(隅部分)への応力集中が更に緩和されるようになっている。
なお、底辺枠34を補強して機械的強度を高めるため、底辺枠34の前方側には、補強材35が架設されている。
そして、基台フレーム30の左右両側部分によって、底辺枠34に載置される商品、買いかご等の荷物が横方向から落下するのを防止し、底辺枠34前端の上方向(鈍角状)に曲げ形成した部分によって、上記荷物が前方から落下するのを防止し、底辺枠34後端の上方向(略垂直状)に曲げ形成した部分及び下横架材42によって、上記荷物が後方から落下するのを防止している。
また、下横架材42は、起立フレーム20L、20R下部の下側曲げ部23L、23R付近に溶接によって固着され、底辺枠34は、下横架材42に溶接によって固着されている。また、機械的強度を増大させるため、底辺枠34前端の上方向 (鈍角状) に曲げ形成された部分(曲げ角部分)は、基台フレーム30前方の水平部分に当接して溶着されている。更に、補強材35も底辺枠36の前方側に溶接によって固着されている。
なお、底辺枠34、下横架材42の寸法形状も、商品、買い物かご等の荷物の重さ及び荷物の衝突による衝撃に十分に耐え得る機械的強度及び剛性を考慮して設定されている。殊に、本実施の形態においては、底辺枠34に円柱状の棒材を使用しているのに対し、下横架材42には、上記円柱状の棒材より太径で所定の肉厚を有する円筒状の管材を使用しており、下横架材42の機械的強度及び剛性を高めてある。しかし、本発明を実施する場合には、載置される商品、買い物かご等の荷物の重さや荷物の衝突による衝撃に十分耐え得る機械的強度及び剛性を有すれば、上記形態に限定されず、例えば、底辺枠34に円筒状の管材を使用したり、下横架材42に円柱状の棒材を使用したり、更には、楕円筒状の管材や楕円柱状棒の棒材、角筒状の管材や角柱状の棒材などを適用したりすることができる。特に、所定の肉厚を有し、断面形状が左右方向に短寸で上下方向が長寸である略楕円形状(偏平形状)の管材を使用することで、これと同じ断面積を持つ円筒状の管材に比べて、長径方向(上下方向)の断面係数が増大して曲げ強度が大きくなるため、商品、買い物かご等の荷物等による鉛直方向の重さに対する剛性及び強度を増大させることが可能になる。
更に、基台フレーム30前方の両端側下部には、ボールベアリング部分が密閉された静音のキャスタ(前輪)51L、51Rが取り付けられている。具体的には、このキャスタ(前輪)51L、51Rは、後述する補強材5と基台フレーム30前端の水平部分との間に溶接によって取り付けられている。
殊に、本実施の形態においては、機械的強度を高めるために、起立フレーム20L、20Rの中間付近に、詳しくは、上側曲げ部22L、22Rの頂部を介する上下相互間に、アルミニウム製の棒材からなる補強材2L、2Rが架設され、起立フレーム20L、20Rの下側及び基台フレーム30の後方の上側相互間に、アルミニウム製の棒材からなる補強材3L、3Rが架設され、起立フレーム20L、20Rの下端及び基台フレーム30の後方の下側相互間に、アルミニウム製の棒材からなる補強材4L、4Rが架設され、基台フレーム30前方の左右相互間に、アルミニウム製の棒材からなる補強材5が架設されている。勿論、本発明を実施する場合には、各補強材の材質、形状、位置は上記に限定されるものではない。
なお、起立フレーム20L、20R相互間を接続する間隔形成フレームとしての上横架材40、中横架材41、下横架材42は、起立フレーム20L、20Rの相互間の動きを規制し、その立設状態を安定する機能を有すると共に、機械的強度を高める機能をも有している。
ここで、200Hz以下の振動は、波長が170cmで、半波長で85cmとなり、一般的には、フレーム長の最大でも85cm程度の長さであるから、フレームの定在波となる可能性はない。また、高い周波数の振動は2000Hzで17cmの波長となるが、エネルギ自体は大きくないので無視できる。そして、500Hzの振動は68cmの波長、半波長で34cmとなるが、この長さ以下で定在波が載る可能性がある。
このため、起立フレーム20L、20R及び基台フレーム30に定在波が載り難くなっている。
また、同様に、基台フレーム30においても、基台フレーム30の内径より若干小さな外径の挿着管材31が挿入されており、1箇所の曲げ部によって内部の挿着管材31との間に少なくとも2箇所の弾接が行われることになり、更に、圧着固着部33L、33Rにおいても、挿着管材31の開口がなくなる程度に圧着されていることから、基台フレーム30及び挿着管材31は徐々に一体化する。
即ち、本実施の形態のショッピングカート1は、起立フレーム20L、20Rにおいて、上側曲げ部22L、22R及び下側曲げ部23L、23Rを形成することで、起立フレーム20L、20Rと挿着管材21とを徐々に一体化させ、また、基台フレーム30において曲げ部32L、32R及び圧着固着部33L、33Rを形成することで、基台フレーム30と挿着管材31とを徐々に一体化させている。
このため、仮に定在波が載ったとしても、定在波の反射する質量の不連続点がなくなり、徐々に定在波が減衰するので、起立フレーム20L、20R及び基台フレーム30にストレスを残さない。
なお、溶接によって起立フレーム20L、20R及び挿着管材21や、基台フレーム30と挿着管材31を一体化する必要がないため、本実施の形態のショッピングカート1は、その作業性が良好である。
更に、基台フレーム30と挿着管材31との二重構造部分にも、曲げ部32L、33及び圧着固着部33L、33Rを形成することで、曲げ部32L、33及び圧着固着部33L、33Rにて基台フレーム30と挿着管材31とを密に面接触させ、徐々に一体化させているから、振動が加えられた場合でも、基台フレーム30と挿着管材31とは一体となって振動することになる。即ち、基台フレーム30及び挿着管材31が別々に振動して互いに干渉することによって両者の境界部分に応力が集中するという事態は防止されている。
加えて、起立フレーム20L、20R及び基台フレーム30の下端には、上述の如く、地面と接するキャスタ(後輪)50L、50R及びキャスタ(前輪)51L、51Rが取り付けられており、買い物客が把持部60L、60Rを把持して任意の方向へ走行させた際、地面の起伏を走行する度に、衝撃や振動による応力を繰り返し受けることになる。更には、フレーム容器10や、底辺枠34に重い荷物が載置される度、ショーケースの角等に衝突する度にも、振動や衝撃等による応力を繰り返し受けることになる。また、操作時に買い物客の押す力による応力を繰り返し受けることもある。
このため、長時間の使用によって、起立フレーム20L、20R及び基台フレーム30の機械的強度及び剛性が次第に低下する可能性がある。
したがって、仮に、上述のような応力を繰り返し受けたことよってこの二重構造部分に亀裂が発生しても、起立フレーム20L、20Rと挿着管材21との間に生じる隙間によって亀裂が停留しやすくなっており、単に起立フレーム20L、20Rを上記二重構造と同じ肉厚に形成した場合より、亀裂の進展速度が低下しやすくなっている。
また、同様に、本実施の形態のショッピングカート1は、上述の如く、基台フレーム30の左右両側部分のキャスタ(前輪)51L、51Rが配設された位置より後部において、基台フレーム30に挿着管材31が挿入されており、二重構造となっている。
したがって、仮に、上述のような応力を繰り返し受けたことよってこの二重構造部分に亀裂が発生しても、基台フレーム30と挿着管材31との間に生じる隙間によって亀裂が停留しやすくなっており、単に基台フレーム30を上記二重構造と同じ肉厚に形成した場合より、亀裂の進展速度が低下しやすくなっている。
このため、本実施の形態のショッピングカート1によれば、破壊の進行が遅く、耐久性が向上する。また、破壊の進行が遅くなるため、破壊される前に定期検査等で亀裂を発見する頻度を高めることができ、メンテナンス性を向上させることも可能となる。
更に、本実施の形態のショッピングカート1によれば、基台フレーム30における圧着固着部33L、33Rは、内部の挿着管材31の開口がなくなる程度に圧着を行ってなるものであるから、基台フレーム30と挿着管材31が徐々に一体化し、基台フレーム30と挿着管材31に与えるストレスも少なくなっている。
更に、基台フレーム30のうち、特に、フレーム容器10及び底辺枠34に載置される商品、買い物かご等の荷物の重さによる大きな応力や繰り返し応力を受ける部分であり、また、買い物かご等の荷物の左右の移動を阻止する機能を有し、荷物の衝突による傷や繰り返し応力を受けやすい部分である、左右両側部分のキャスタ(前輪)51L、51Rが配設された位置より後部が二重構造となっており、挿着管材31の分の分だけ肉厚となっている。
即ち、本実施の形態のショッピングカート1は、主に、大きな応力や繰り返し応力がかかり、亀裂が発生しやすいところを重点的に二重構造としており、起立フレーム20L、20Rの全てや、基台フレーム30の全てを二重構造とした場合より軽量となっていて、買い物客にとって負担なく操作が行えるようになっている。
このため、本実施の形態のショッピングカート1によれば、材料の節約化や軽量化を図りつつ、全体の耐久性を効率的に向上させることができる。
同様に、基台フレーム30においても、挿着管材31を内設して肉厚としており、基台フレーム30と挿着管材31との間に隙間が生じるので、単に基台フレーム30を上記二重構造と同じ肉厚に形成した場合と比較して、肉厚が厚い部分と薄い部分との境界における応力集中は軽減されている。
また、本実施の形態の中横架材41と起立フレーム20L、20Rとの溶接部分の近傍における中横架材41の下部側、及び、下横架材42と起立フレーム20L、20Rとの溶接部分の近傍における下横架材42の下部側には、図示しない穴が穿設されており、接合部分(隅部)おける応力集中が更に緩和されるようになっている。
また、本発明を実施する場合には、子供を載せるための座席または更に商品や買い物かご等を載置するための載置部分を、例えば、フレーム容器10と基台フレーム30の間であって、起立フレーム20L、20Rの後方に設けることも可能である。なお、本実施の形態においては、フレーム容器10は、商品や買い物かご等を載置するためのものとして説明したが、子供を載せるためのものとし、子供が載せられるように形成することも可能である。
更に、本発明を実施する場合には、基台フレーム30前端の水平部分に、弾性樹脂製のバンパーを装着することも可能である。これによって、ショーケース等に衝突した場合でも、その衝撃による応力を緩和することができ、破壊への進行を遅くすることも可能となる。
そして、各起立フレーム20L、20Rの内径以下の外径のアルミニウム製の挿着管材21を1部に挿入して二重構造とし、二重構造の起立フレーム20L、20Rと挿着管材21とを一体に所定形状に曲げてなる上側曲げ部22L、22R及び下側曲げ部23L、23Rを形成し、かつ、この上側曲げ部22L、22R及び下側曲げ部23L、23R相互間を15cm乃至70cmの範囲内、例えば、17cm乃至68cmとの間隔、具体的には、約35cmとしたものである。
更には、基台フレーム30の内径以下の外径のアルミニウム製の挿着管材31を1部に挿入して二重構造とし、二重構造の基台フレーム30と挿着管材31とを一体に所定形状に曲げてなる曲げ部32L、32Rと、基台フレーム30と内部の挿着管材31との機械的圧着してなる圧着固着部33L、33Rとを形成し、かつ、曲げ部32L、32Rと圧着固着部33L、33Rとの間を、17cm乃至68cmとの間隔、具体的には、約30cmとしたものである。
10 フレーム容器
20L、20R 起立フレーム
21 挿着管材
22L、22R 上側曲げ部
23L、23R 下側曲げ部
30 基台フレーム
31 挿着管材
32L、32R 曲げ部
33L、33R 圧着固着部
40 上横架材(間隔形成フレーム)
41 中横架材(間隔形成フレーム)
42 下横架材(間隔形成フレーム)
50L、50R キャスタ(後輪)
51L、51R キャスタ(前輪)
60L、60R 把持部
Claims (3)
- 左右両側に平行して対向配置され、かつ、下端にキャスタが配設され、上端に把持部を設けた1対のアルミニウム製の管材からなる起立フレームと、
前記1対の各起立フレームの下部で接合されて前方に略U字状に突設され、下部に1以上のキャスタが配設されたアルミニウム製の管材からなる基台フレームと、
前記1対の起立フレーム間を接続する複数本のアルミニウム製の間隔形成フレームと、
前記基台フレームの上部に位置し、前記1対の起立フレーム及び前記間隔形成フレームに接続して形成されたフレーム容器を具備し、
前記各起立フレーム及び前記基台フレームの内径以下の外径のアルミニウム製の挿着管材を1部または全部に挿入して二重構造とし、前記二重構造の外部の前記起立フレーム及び/または前記基台フレームと内部の前記挿着管材とを一体に所定形状に曲げてなる曲げ部、または前記二重構造の外部の前記起立フレーム及び/または前記基台フレームと内部の前記挿着管材との機械的圧着してなる圧着固着部を形成し、かつ、前記曲げ部相互間または外部の前記起立フレームまたは前記基台フレームと内部の前記挿着管材との前記圧着固着部相互間または前記曲げ部と前記圧着固着部との間を、17cm乃至68cmとの間隔としたことを特徴とするショッピングカート。 - 前記曲げ部は、互いの中心線が交わる角度が鈍角状に曲げ形成され、1箇所の曲げ部によって内部の前記挿着管材との間に2箇所の弾接が行われてなることを特徴とする請求項1に記載のショッピングカート。
- 前記圧着固着部は、内部の前記挿着管材の開口がなくなる程度に圧着を行ってなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のショッピングカート。
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Cited By (1)
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