JP2011126406A - 運転支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自車両の前方を走行する車両の挙動に応じて車間距離を自動的に延長できる機能性を向上させた運転支援装置を提供すること。
【解決手段】自車両が交差点に近づくと、交差点位置判断部11は先行車両の速度と加速度とをレーダ装置1により検出する。さらに先行車両と先先行車両との間の車間距離に応じた補正係数を読み出す。また交差点から自車両までの距離を算出し、先行車両の速度、交差点から自車両までの距離、先行車両の加速度をもとに延長車間距離特性データを参照し、自車両が交差点に接近したときの延長車間距離を読み出し補正係数により補正する。この結果、補正された延長車間距離は先行車両の加速度、先行車両と先先行車両との間の車間距離、交差点からの距離などの先行車両、先先行車両の挙動に応じて延長されたものとなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の車間距離制御に適用して好適な、車両が交差点に接近したときの安全性を向上させる運転支援装置に関する。
従来、前方の車両を検出すると、自車両と前方の車両との車間距離を確保するように運転者に報知する機能、あるいは自車両の走行速度を自動的に減速する機能を備えた車両用の運転支援装置が提案されている。
このような車両用の運転支援装置として、次のようなものが提案されている(特許文献1参照)。
すなわち、この運転支援装置は、物体検知手段と、先行車両判定手段と、車間距離検出手段と、目標車間距離設定手段と、車間距離制御手段と、加減速意志検出手段とを備えている。
物体検知手段は、自車進行方向に存在する物体を検知する。
先行車両判定手段は、前記物体検知手段により検知された物体は自車両の制御に係る先行車両であるか否かを判定する。
車間距離検出手段は、前記物体検知手段の出力に基づき自車両と前記先行車両との間の実車間距離を検出する。
目標車間距離設定手段は、目標車間距離を設定する。
車間距離制御手段は、前記実車間距離、前記目標車間距離に基づき自車両と前記先行車両との間の車間距離を制御する。
加減速意志検出手段は、運転者の加速意志および減速意志の少なくとも何れかを検出する。
そして、前記車間距離制御手段は、前記加減速意志検出手段により検出された加速意志または減速意志に基づき、前記実車間距離を前記目標車間距離に収束させる際の収束特性を変更する。
特開2007−126003号公報
したがって、従来の運転支援装置では、交差点に近づくと、先行車両の進路方向や車両速度を運転者自身が判断し、交差点の手前で車両を停止させたり減速させるなどの、安全に交差点を通過するための運転者自身による交差点特有の判断が必要となる課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、車両の車間距離制御において、交差点に近づくと交差点の手前で自車両の前方を走行する車両の挙動に応じて車間距離を自動的に延長できる機能性を向上させた運転支援装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の運転支援装置は、自車両と、前記自車両の前方を走行する先行車両との間の車間距離を確保しつつ前記自車両を前記先行車両に追従して走行するように制御する運転支援装置であって、前記自車両の現在位置と前記自車両が走行する経路上の交差点の位置を検出する位置情報検出手段と、前記位置情報検出手段により検出した前記自車両の現在位置から前記交差点までの距離を検出する交差点距離検出手段と、前記先行車両および該先行車両の前方を走行する車両の挙動を検出する挙動検出手段と、前記交差点距離検出手段により検出した前記交差点までの距離が予め定められた所定の距離範囲に入ると、前記挙動検出手段により検出した前記挙動に応じて、前記自車両と前記先行車両との間の車間距離を延長する車間距離延長手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、交差点に近づくと、自車両と先行車両との間の車間距離が、先行車両および先行車両の挙動に応じて自動的に延長されるため、交差点に接近したときの車両の車間距離制御における機能性を向上させた運転支援装置を提供できる効果がある。
本発明の実施の形態である運転支援装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態の運転支援装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の運転支援装置において先行車両の挙動を示す加速度に応じた延長車間距離特性データの一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態の運転支援装置における先行車両と先先行車両との間の車間距離に応じた補正係数θを規定する補正特性の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態の運転支援装置において設定車間距離に付与される延長車間距離を示す説明図である。 本発明の実施の形態の運転支援装置において設定車間距離に付与される延長車間距離を示す説明図である。 本発明の実施の形態の運転支援装置において設定車間距離に付与される延長車間距離を示す説明図である。 本発明の実施の形態の運転支援装置において設定車間距離に付与される延長車間距離を示す説明図である。 本発明の実施の形態の運転支援装置において設定車間距離に付与される延長車間距離を示す説明図である。 本発明の実施の形態の運転支援装置において設定車間距離に付与される延長車間距離を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態である運転支援装置の構成を示すブロック図である。
この運転支援装置は、エンジンのみで走行する従来の化石燃料を使用する自動車、エンジンと電気モータを動力源として走行するハイブリッドシステムによる自動車、あるいは電気モータのみで走行する電気自動車の何れにも適用可能である。
この実施の形態では、エンジンのみで走行する従来の化石燃料を使用する自動車に適用した運転支援装置について説明する。
また、この運転支援装置は車間距離制御機能(ACC)を有しており、あらかじめ設定された車間距離を先行車両との間で維持するように自車両に対し加速制御、減速制御を自動的に行う。
この車間距離制御機能は、先行車両との間の車間距離を安全な距離に保ち、あるいは先行車両との間の車間距離が危険距離になると警報を発すると共にブレーキ制御を自動的に行う。
このためレーダ装置を備えており、所定周波数帯の高周波を前方へ放射したときの先行車両からの反射波により先行車両との相対速度情報、距離情報を取得し、これら相対速度情報、距離情報をもとに運転者に対する警報音、アナウンスなどの報知処理を行う。
さらに車速の変更やブレーキ制御などの車両動作制御を行う。
図1に示すように、この運転支援装置は、レーダ装置(挙動検出手段)1、各種操作スイッチ2、ナビゲーション装置(位置情報検出手段)3、道路側情報取得手段4、カメラ5、交差点状況判断部(交差点距離検出手段、挙動検出手段、車間距離延長手段)11、車間距離制御機能を構成する基本目標演算部12、速度制御部21、エンジンECU22およびブレーキECU24を備えている。
基本目標演算部12は、車間距離演算手段121、目標車速演算手段122および目標加速度演算手段123を備えている。
レーダ装置1は、例えばミリ波などの所定周波数帯の電波を前方へ放射して反射波を受信し、先行車両と自車両との相対速度、車間距離を測定し、先行車両との相対速度情報、車間距離情報を取得する装置である。
このレーダ装置1は、さらに先行車両の先を走行している先先行車両と自車両との相対速度、車間距離を測定することが可能な構成となっている。この結果、先行車両と先先行車両との間の車間距離を判定することができる。
各種操作スイッチ2は、電源スイッチ、リセットスイッチ、モード切り替えスイッチ、車間距離制御機能における設定車間距離、つまり前記車間距離制御機能においてあらかじめ設定される車間距離基準値を入力するための操作スイッチなどを含む。
ナビゲーション装置3は、自車両の現在位置を地図上に出力し表示部へ表示し、さらに交差点を含む道路地図情報をデータベースから読み出して出力し、あるいは音声にて報知する機能を備えている。
道路側情報取得手段4は、例えば道路の交差点に設置した道路状況情報収集装置と双方向通信を行う通信機能、さらにはインターネットなどのネットワークと接続可能なネットワーク接続機能を備えている。
そして、道路側情報取得手段4は、前記通信機能、前記ネットワーク接続機能により、交差点を含む道路地図情報、交差点内および交差点近傍の道路状況を示す渋滞情報、渋滞を避けた広域での道路案内情報、合流車両、急カーブ先の停止車両などの危険情報を含む高精度の道路交通情報を取得することができる。なお、前記道路地図情報には、交差点の位置、形状を含む情報が含まれている。
さらに、前記ネットワーク接続機能により接続したインターネットを経由した各種情報などをリアルタイムで取得する。
カメラ5は、自車両の先行車両を含む進行方向を撮像しており、交差点に接近すると前方の交差点を撮像する。
また、自車両の進行方向の路面も撮像しており、交差点に接近すると前方の交差点だけでなく交差点への進入側の路面も撮像する。
このため、自車両が交差点に接近すると交差点へ進入する路面上の停止ラインを撮像することが可能である。
したがって、カメラ5により撮像した路面画像を画像処理し、路面上の停止ラインを識別することで、自車両が交差点に接近して交差点内に進入する直前の状態を判定することが可能になる。
交差点状況判断部11は、ナビゲーション装置3から出力された自車両の現在位置情報と交差点を含む道路地図情報、カメラ5により撮像された交差点画像をもとに、自車両が交差点へ向かって走行しており、かつ、自車両が交差点から予め定められた所定距離(たとえば100mの距離範囲)に接近しているか否かを判定する。
さらに、交差点状況判断部11は、自車両が交差点から前記所定距離の範囲に接近すると交差点側の道路状況情報収集装置と双方向通信を行い、交差点内を含む交差点近傍の道路状況などの交差点情報を道路側情報取得手段4により取得し交差点状況を判定する。
また交差点状況判断部11には、自車両が交差点から前記所定距離の範囲に接近したときに車間距離制御機能における設定車間距離を自動的に変更するための延長車間距離特性データが設定されている。
この延長車間距離特性データは、先行車両速度V(m/sec)と、交差点からの距離L(m)とをパラメータとして、先行車両の挙動を示す増速、減速の度合い(以下加速度という)に応じた値として規定されている。
この値は先行車両と先先行車両との間の車間距離LL(m)に応じた補正係数θで補正される。この結果、前記補正された延長車間距離は先行車両、先先行車両の挙動に応じたものとなる。
図3は、先行車両の挙動を示す加速度a(m/sec)に応じた延長車間距離特性データの一例を示す説明図である。
すなわち、図3では、先行車両速度V(m/sec)が20Km/h未満の場合を“小”、20Km/hから40Km/h未満の場合を“中”、40Km/h以上を“大”というように分類している。
さらに図3では、交差点からの距離L(m)は100mから70mまで、70m未満から30mまで、30m未満から0mまでをそれぞれ区間分けした場合を例にとって説明するものである。
図4は、先行車両と先先行車両との間の車間距離LL(m)に応じた補正係数θを規定する補正特性の一例を示す説明図である。
図5、図6、図7、図8、図9および図10は、車間距離制御機能における設定車間距離に先行車両の挙動に応じて付与されるこの実施の形態の運転支援装置の延長車間距離を示す説明図である。
これらの図において、符号204は自車両、符号203は先行車両、符号202は先行車両203のさらに先の先先行車両、符号303は交差点を示している。
また、交差点状況判断部11は、レーダ装置1による先行車両の検出結果、カメラ5による先行車両の画像などから先行車両203のウインカの点滅を識別する画像処理機能を備えている。
先行車両203のウインカの識別は、ウインカの点滅周期から識別する。
この結果、交差点に接近した先行車両203が点滅させるウインカにより先行車両203の進路判定情報を取得することが可能になる。
交差点状況判断部11は、自車両204が交差点へ向かって走行中であり、かつ交差点から所定距離(100m)接近した状況になると、ナビゲーション装置3により得られる自車両の現在地と交差点の位置情報とをもとに、自車両と交差点との距離L(m)を所定の周期で検出する。
そして、先行車両203の先行車両速度V(m/sec)の検出結果と、前記検出した自車両と交差点との距離L(m)とをもとに図3に一例を示す延長車間距離特性データを選択し、さらにレーダ装置1により検出した先行車両203の加速度±a(m/sec)から前記延長車間距離特性データを参照し対応する延長車間距離を読み出す。
この延長車間距離は、このときの図4に示す先行車両と先先行車両との間の車間距離LL(m)に応じた補正係数θによって補正される。
前記補正係数θで補正された延長車間距離は設定車間距離に加算され、自車両が交差点に接近したときの車間距離制御機能は、前記延長車間距離と設定車間距離との加算結果を自車両と先行車両との間の目標車間距離として制御を行う。
したがって、補正係数θによって補正された延長車間距離は、先行車両、先先行車両の挙動に応じたものとなる。
すなわち、交差点状況判断部11は、自車両204が交差点へ向かって走行中であり、かつ交差点から前記所定距離(100m)に接近した状況になると、先行車両の速度と、先行車両の加速度と、交差点からの自車両の距離Lと、先行車両と先先行車両との間の車間距離LLとに応じた延長車間距離を、図3に示す延長車間距離特性データを参照して決定する。
つまり、先先行車両を含む先行車両の挙動に応じた延長車間距離を、先行車両と自車両との間の車間距離として決定する。
このようにして交差点状況判断部11により決定された延長車間距離情報は基本目標演算部12へ出力される。
基本目標演算部12は、交差点から前記所定距離(100m)に接近していない状況では、車間距離制御機能により設定車間距離を先行車両との間で維持するように自車両の走行速度を制御している。
そして、基本目標演算部12は、自車両が交差点から前記所定距離(100m)に接近し、交差点状況判断部11から前記延長車間距離情報が出力されると、前記車間距離制御機能により制御されている先行車両203との間の設定車間距離に前記延長車間距離を加算する。
そして、前記設定車間距離に前記延長車間距離が加算された車間距離が自車両と先行車両203との間に維持されるように自車両の目標車速、目標加速度を制御する。
基本目標演算部12は、自車両と先行車両との間の現在の車間距離、自車両の目標車速、目標加速度を含む各種演算を行う。基本目標演算部12はコンピュータにより構成されている。
自車両204が交差点から前記所定距離(100m)に接近しておらず通常の道路を走行している状況下で、基本目標演算部12の車間距離演算手段121が算出する先行車両203と自車両204との間の車間距離は、前記車間距離制御機能により設定されている設定車間距離である。
また、自車両204が交差点へ向かって走行中であり、交差点から前記所定距離(100m)に接近した状況になると、車間距離演算手段121は、前記設定車間距離に交差点位置判断部11から出力される前記延長車間距離を加算し、これを先行車両203と自車両204との間の目標車間距離として算出する。
目標車速演算手段122は、車間距離演算手段121において演算された前記目標車間距離を自車両204と先行車両203との間に確保して先行車両203を追尾するための自車両204の目標車速を演算する。
この自車両204の目標車速の演算は、レーダ装置1により測定された現在の先行車両203と自車両204との間の相対速度情報、車間距離情報および自車両204の現在の車速情報などをもとに算出される。
基本目標演算部12は、目標車速演算手段122により算出された目標車速を速度制御部21へ設定する。
目標加速度演算手段123は、前記車間距離を自車両204と先行車両203との間に確保して先行車両203を追尾するための目標加速度を演算する。
基本目標演算部12は、目標加速度演算手段123により算出された前記目標加速度を速度制御部21へ設定する。
速度制御部21は、エンジンECU22およびブレーキECU24と通信を行い、前記目標速度、目標加速度をもとにエンジンECU22がエンジン23の制御を行い、ブレーキECU24がブレーキ25の制御を行う。
次に動作について説明する。
図2は、この運転支援装置の動作を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに従って動作について説明する。
この運転支援装置を備えた車両は、交差点から所定距離(100m)の範囲に接近していない状況では、先行車両との車間距離が車間距離制御機能により設定されている設定車間距離を維持するように先行車両を自動追尾し走行している。
ナビゲーション装置3は、自車両の現在位置を検出し、ディスプレイに表示された地図データ上に前記検出した自車両の現在位置を表示出力している。そして、地図データ上で自車両の進行方向に交差点が存在するか否かを判定している。さらに、自車両の進行方向に交差点が存在すると判定すると、自車両の進行方向に存在する交差点についての位置情報をデータベースから読み出す(ステップS1)。
次に、ナビゲーション装置3は前記データベースから読み出した自車両の進行方向に存在する交差点についての位置情報と自車両の現在位置情報とをもとに、自車両が走行している経路に沿った前記交差点から自車両までの距離を判定する。自車両が前記交差点へ向かって走行しており、かつ自車両の現在位置が前記交差点の手前、予め定められた所定距離(100m)に達すると、“交差点手前100m接近”の状態を判定する(ステップS2)。
なお、これらステップS1、ステップS2の機能はナビゲーション装置3において目的地を設定したときに通常行われる経路案内での交差点の接近案内機能を利用することが可能である。
続いて、交差点位置判断部11は、自車両の前方を走行する先行車両の速度V(Km/h)と、加速度±a(m/sec)とをレーダ装置1により検出し、それら先行車両情報検出結果を取得する(ステップS3)。これら先行車両の速度情報、加速度情報はメモリの所定の記憶エリアへ格納される。
次に、交差点位置判断部11は、自車両と先行車両との車間距離をレーダ装置1により検出し、さらに自車両と、先行車両のさらに前方を走行する先先行車両との車間距離をレーダ装置1により検出し、それら先行車両情報検出結果、先先行車両情報検出結果を取得する。
これら先行車両情報検出結果、先先行車両情報検出結果はメモリの所定の記憶エリアへ格納される。交差点位置判断部11は、先行車両情報検出結果、先先行車両情報検出結果をもとに、自車両と先行車両との車間距離と、自車両と先先行車両との車間距離との差を演算し、先行車両と先先行車両との間の車間距離LL(m)を判定する(ステップS4)。
交差点位置判断部11は、さらに前記車間距離LL(m)をもとに図4に示す補正特性を参照し、前記補正特性で規定されている前記車間距離LL(m)に応じた補正係数θを読み出す。この補正係数θは、メモリの所定の記憶エリアへ格納される。
続いて、ナビゲーション装置3が前記データベースから読み出した自車両の進路方向に存在する交差点についての位置情報と自車両の現在位置情報とをもとに、自車両が走行している経路に沿った前記交差点から自車両までの距離L(m)を算出する(ステップS5)。この交差点から自車両までの距離情報はメモリの所定の記憶エリアへ格納される。
そして、交差点位置判断部11は、先行車両203の走行速度、前記交差点からの自車両までの距離L(m)に応じた図3に示す延長車間距離特性データを選択し、前記ステップS3で検出した先行車両の加速度±a(m/sec)をもとに前記延長車間距離特性データを参照し、交差点に距離L(m)接近したときの延長車間距離を決定する(ステップS6)。
さらに交差点位置判断部11は、前記延長車間距離に先行車両と先先行車両との間の車間距離LL(m)に応じた補正係数θを乗算し、前記延長車間距離を先行車両と先先行車両との間の車間距離LL(m)に応じて補正する。
したがって、補正係数θによって補正された延長車間距離は、先行車両、先先行車両の挙動に応じたものとなる。
この補正係数θによって補正された延長車間距離は交差点位置判断部11から基本目標演算部12へ出力される。
基本目標演算部12は、交差点状況判断部11から前記延長車間距離情報が出力されると、前記車間距離制御機能により設定されている設定車間距離に前記延長車間距離を加算する。
そして、前記設定車間距離に前記延長車間距離が加算された車間距離が自車両と先行車両203との間に維持されるように自車両の目標車速、目標加速度を制御する(ステップS7)。
ここで、図3に示す延長車間距離特性データの一例について、図4から図10までの説明図を参照して具体的に説明する。
図5は、交差点から自車両までの距離が100mから70mの範囲内のとき、先行車両の速度と加速度に応じた延長車間距離と、前記延長車間距離が加算される設定車間距離の一例を示している。図5に示した例では車間距離LLは10m、交差点の渋滞度、混雑度は小さい状態である。
先行車両の速度Vは、20Km/h未満が小、20Km/hから40Km/h未満が中、40Km/h以上が大というように分類されている。
自車両が交差点より100mから70mの範囲内を走行しており、このとき先行車両が30Km/hで定速走行しているとき、図3に示す延長車間距離特性データから読み出される延長車間距離はr05であり、このときの先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LL(m)に応じた補正係数θで補正された延長車間距離r05・θが設定車間距離に加算される。
また、自車両が交差点より100mから70mの範囲内を走行しており、このとき先行車両が30Km/hから速度を上昇させ、加速度が+a1(m/sec)であったとする。
先行車両が加速度+a1(m/sec)で30Km/hから速度を上昇させると、先行車両203の挙動、つまり先行車両の加速度+a1(m/sec )に応じた延長車間距離r02が図3に示す延長車間距離特性データから読み出される。
そして、このときの先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LL(m)に応じた補正係数θで補正された延長車間距離r02・θが、前記延長車間距離r05・θに代えて設定車間距離に加算される。
延長車間距離r02・θは延長車間距離r05・θよりも小さい。つまり、先行車両203が増速したということは先行車両前方の交差点を含む道路状況は混雑していない、あるいは渋滞していないということであるから、延長車間距離をr05・θからr02・θ(r02・θ<r05・θ)へ変更することで、車間距離制御機能は先行車両に対する自車両の追従性を上げ、自車両と先行車両との間の車間距離を短縮する方向で自車両の走行を制御する。
なお、図5に示す例の場合、先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LLが2mなどという短い距離の場合には、図4から補正係数θは1に近い値となるため、延長車間距離r02・θは略r02となり、延長車間距離r02に対する補正係数θの影響は小さく、自車両と先行車両との間の車間距離は長くなる方向に制御される。
つまり、車間距離LLが短い距離の場合には、先先行車両の挙動よりも先行車両の挙動が延長車間距離に大きく影響し、先行車両が加速度+a1(m/sec )で30Km/hから速度を上昇させたとしても、先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LLが短い分を考慮して自車両と先行車両との間の車間距離は長くなる方向に制御される。あるいは、自車両と先行車両との間の車間距離は、前方状況変化に対応するため延長車間距離を長くする方向に制御される。
すなわち、交差点に対し100mから70mの範囲に接近した状況で、先行車両が増速した場合、自車両と先行車両との間の車間距離、延長車間距離は先行車両と先先行車両の挙動に応じて制御される。
図6は、交差点から自車両までの距離が70m未満から30mの範囲内のとき、先行車両の速度と加速度とに応じた延長車間距離と、前記延長車間距離が加算される設定車間距離の一例を示している。図6に示した例では車間距離LLは5m、交差点の渋滞度、混雑度は小さい状態である。
自車両が交差点より70m未満から30mの範囲内を走行しており、このとき先行車両が30Km/hで定速走行しているとき、図3に示す延長車間距離特性データから読み出される延長車間距離はr15であり、このときの先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LL(m)に応じた補正係数θで補正された延長車間距離r15・θが設定車間距離に加算される。
自車両が交差点より70m未満から30mの範囲内を走行し、このとき先行車両が30Km/hから速度を上昇させ、加速度が+a1(m/sec)であったとする。
先行車両が加速度+a1(m/sec)で30Km/hから速度を上昇させると、先行車両203の挙動、つまり先行車両の加速度+a1(m/sec)に応じた延長車間距離r12が図3に示す延長車間距離特性データから読み出される。
そして、このときの先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LL(m)に応じた補正係数θで補正された延長車間距離r12・θが延長車間距離r15・θに代えて設定車間距離に加算される。
延長車間距離r12・θは延長車間距離r15・θよりも小さい。つまり、先行車両203が増速したということは先行車両前方の交差点を含む道路状況は混雑していない、あるいは渋滞していないということであるから、延長車間距離をr15・θからr12・θ(r12・θ<r15・θ)へ変更することで、車間距離制御機能は先行車両に対する自車両の追従性を上げ、自車両と先行車両との間の車間距離を短縮する方向で自車両の走行を制御する。
なお、図6に示す例の場合、先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LLが2mなどという短い距離の場合、図4から補正係数θは1に近い値となるため、延長車間距離r12・θは略r12となり、延長車間距離r12に対する補正係数θの影響は小さく、自車両と先行車両との間の車間距離は長くなる方向に制御される。
つまり、車間距離LLが短い距離の場合には先先行車両の挙動よりも先行車両の挙動が延長車間距離に大きく影響し、先行車両が加速度合+a1(m/sec)で30Km/hから速度を上昇させたとしても、先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LLが短い分を考慮して自車両と先行車両との間の車間距離は長くなる方向に制御される。あるいは、自車両と先行車両との間の車間距離は、前方状況変化に対応するため延長車間距離を長くする方向に制御される。
すなわち、交差点に対し70m未満から30mの範囲に接近した状況で、先行車両が増速した場合、自車両と先行車両との間の車間距離、延長車間距離は先行車両と先先行車両の挙動に応じて制御される。
図7は、交差点から自車両までの距離が30m未満から0mの範囲内のとき、先行車両の速度と加速度とに応じた延長車間距離と、前記延長車間距離が加算される設定車間距離の一例を示している。図7に示した例では車間距離LLは1.5m、交差点の渋滞度、混雑度は小さい状態である。
自車両が交差点より30m未満から0mの範囲内を走行しており、このとき先行車両が30Km/hで定速走行しているとき、図3に示す延長車間距離特性データから読み出される延長車間距離はr25であり、このときの先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LL(m)に応じた補正係数θで補正された延長車間距離r25・θが設定車間距離に加算される。
自車両が交差点より30m未満から0mの範囲内を走行し、このとき先行車両が30Km/hから速度を上昇させ、加速度が+a1(m/sec)であったとする。
先行車両が加速度+a1(m/sec)で30Km/hから速度を上昇させると、先行車両203の挙動、つまり先行車両の加速度+a1(m/sec)に応じた延長車間距離r22が図3に示す延長車間距離特性データから読み出される。
そして、このときの先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LL(m)に応じた補正係数θで補正された延長車間距離r22・θが延長車間距離r25・θに代えて設定車間距離に加算される。
延長車間距離r22・θは延長車間距離r25・θよりも小さい。つまり、交差点直前で先行車両203が増速したということは先行車両前方の交差点を含む道路状況は混雑していない、あるいは渋滞していないということであるから、延長車間距離をr25・θからr22・θ(r22・θ<r25・θ)へ変更することで、車間距離制御機能は先行車両に対する自車両の追従性を上げ、自車両と先行車両との間の車間距離を短縮する方向で自車両の走行を制御する。
なお、図7に示す例の場合、先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LLが1.5mなどという短い距離の場合、図4から補正係数θは1に近い値となるため、延長車間距離r22・θは略r22となり、延長車間距離r22に対する補正係数θの影響は小さく、自車両と先行車両との間の車間距離は長くなる方向に制御される。あるいは、自車両と先行車両との間の車間距離は、前方状況変化に対応するため延長車間距離を長くする方向に制御される。
つまり、車間距離LLが短い距離の場合には先先行車両の挙動よりも先行車両の挙動が延長車間距離に大きく影響し、先行車両が加速度+a1(m/sec)で30Km/hから速度を上昇させたとしても、先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LLが短い分を考慮して自車両と先行車両との間の車間距離は長くなる方向に制御される。
すなわち、交差点に対し30m未満から0mの範囲に接近した状況で、先行車両が増速した場合、自車両と先行車両との間の車間距離、延長車間距離は先行車両と先先行車両の挙動に応じて制御される。
図8は、交差点から自車両までの距離が100mから70mの範囲内のとき、先行車両の速度と加速度とに応じた延長車間距離と、前記延長車間距離が加算される設定車間距離の一例を示している。図8に示した例では車間距離LLは10m、交差点の渋滞度、混雑度は大きい状態である。
自車両が交差点より100mから70mの範囲内を走行しており、このとき先行車両が30Km/hで定速走行しているとき、図3に示す延長車間距離特性データから読み出される延長車間距離はr05であり、このときの先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LL(m)に応じた補正係数θで補正された延長車間距離r05・θが設定車間距離に加算される。
また、自車両が交差点より100mから70mの範囲内を走行しており、このとき先行車両が30Km/hから速度を低下させ、加速度が−a2(m/sec)であったとする。
先行車両が加速度−a2(m/sec)で30Km/hから速度を減速させると、先行車両203の挙動、つまり先行車両の加速度−a2(m/sec)に応じた延長車間距離r08が図3に示す延長車間距離特性データから読み出される。
そして、このときの先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LL(m)に応じた補正係数θで補正された延長車間距離r08・θが、前記延長車間距離r05・θに代えて設定車間距離に加算される。
延長車間距離r08・θは延長車間距離r05・θよりも大きい。つまり、先行車両203が減速したということは先行車両前方の交差点を含む道路状況は混雑している、あるいは渋滞しているということであるから、延長車間距離をr05・θからr08・θ(r08・θ>r05・θ)へ変更することで、車間距離制御機能は先行車両と自車両との車間距離を延長する方向で自車両の走行を制御する。
なお、図8に示す例の場合、先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LLが20mなどという長い距離の場合には、図4から補正係数θは0に近い値となるため、延長車間距離r08・θに対する補正係数θの影響は大きく、自車両と先行車両との間の車間距離は本来の設定車間距離に近い状態に制御される。
つまり、車間距離LLが長い距離の場合、先行車両が減速すると、先行車両が減速したことを考慮して先行車両と自車両との車間距離を延長するが、先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LLが長い距離である分、前記先行車両と自車両との車間距離の延長を補正係数θで補正し、延長車間を短くし、本来の設定車間距離に近い状態で先行車両に追従する。
したがって、先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LLが2mなどという短い距離である場合には、図4から補正係数θは1に近い値となるため、延長車間距離r08・θは略r08となり、延長車間距離r08に対する補正係数θの影響は小さく、自車両と先行車両との間の車間距離は、前記車間距離LLが長い距離である場合に比べて長くなる方向に制御される。
つまり、車間距離LLが短い距離の場合には先先行車両の挙動よりも先行車両の挙動が延長車間距離に大きく影響し、先行車両が加速度−a1(m/sec)で30Km/hから速度を減速させると、先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LLが短い分を考慮して前記補正係数により自車両と先行車両との間の車間距離は長くなる方向に制御される。
すなわち、交差点に対し100mから70mの範囲に接近した状況で、先行車両が減速した場合、自車両と先行車両との間の車間距離、延長車間距離は先行車両と先先行車両の挙動に応じて制御される。
図9は、交差点から自車両までの距離が70m未満から30mの範囲内のとき、先行車両の速度と、先行車両の加速度に応じた延長車間距離と、前記延長車間距離が加算される設定車間距離の一例を示している。図9に示した例では車間距離LLは10m、交差点の渋滞度、混雑度は大きい状態である。
自車両が交差点より70m未満から30mの範囲内を走行しており、このとき先行車両が30Km/hで定速走行しているとき、図3に示す延長車間距離特性データから読み出される延長車間距離はr15であり、このときの先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LL(m)に応じた補正係数θで補正された延長車間距離r15・θが設定車間距離に加算される。
また、自車両が交差点より70m未満から30mの範囲内を走行しており、このとき先行車両が30Km/hから速度を低下させ、加速度が−a2(m/sec)であったとする。
先行車両が加速度−a2(m/sec)で30Km/hから速度を減速させると、先行車両203の挙動、つまり先行車両の加速度−a2(m/sec)に応じた延長車間距離r18が図3に示す延長車間距離特性データから読み出される。
そして、このときの先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LL(m)に応じた補正係数θで補正された延長車間距離r18・θが、前記延長車間距離r15・θに代えて設定車間距離に加算される。
延長車間距離r18・θは延長車間距離r15・θよりも大きい。つまり、先行車両203が減速したということは先行車両前方の交差点を含む道路状況は混雑している、あるいは渋滞しているということであるから、延長車間距離をr15・θからr18・θ(r18・θ>r15・θ)へ変更することで、車間距離制御機能は先行車両と自車両との車間距離を十分に確保し延長する方向で自車両の走行を制御する。
なお、図9に示す例の場合、先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LLが20mなどという長い距離の場合には、図4から補正係数θは0に近い値となるため、延長車間距離r18・θに対する補正係数θの影響は大きく、自車両と先行車両との間の車間距離は本来の設定車間距離に近い状態に制御される。
つまり、車間距離LLが長い距離の場合には、先行車両が減速すると、先行車両が減速したことを考慮して先行車両と自車両との車間距離を延長するが、先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LLが長い距離である分、前記先行車両と自車両との車間距離の延長を補正係数θで補正し、延長車間を短くし、本来の設定車間距離に近い状態で先行車両に追従する。
したがって、先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LLが2mなどという短い距離である場合には、図4から補正係数θは1に近い値となるため、延長車間距離r18・θは略r18となり、延長車間距離r18に対する補正係数θの影響は小さく、自車両と先行車両との間の車間距離は、前記車間距離LLが長い距離である場合に比べて長くなる方向に制御される。
つまり、車間距離LLが短い距離の場合には先先行車両の挙動よりも先行車両の挙動が延長車間距離に大きく影響し、先行車両が加速度−a2(m/sec)で30Km/hから速度を減速させると、先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LLが短い分を考慮して前記補正係数により自車両と先行車両との間の車間距離は長くなる方向に制御される。
すなわち、交差点に対し70m未満から30mの範囲に接近した状況で、先行車両が減速した場合、自車両と先行車両との間の車間距離、延長車間距離は先行車両と先先行車両の挙動に応じて制御される。
図10は、交差点から自車両までの距離が30m未満から0mの範囲内のとき、先行車両の速度と、先行車両の加速度に応じた延長車間距離と、前記延長車間距離が加算される設定車間距離の一例を示している。図10に示した例では車間距離LLは1.5m、交差点の渋滞度、混雑度は大きい状態である。
自車両が交差点より30m未満から0mの範囲内を走行しており、このとき先行車両が30Km/hで定速走行しているとき、図3に示す延長車間距離特性データから読み出される延長車間距離はr25であり、このときの先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LL(m)に応じた補正係数θで補正された延長車間距離r25・θが設定車間距離に加算される。
また、自車両が交差点より30m未満から0mの範囲内を走行しており、このとき先行車両が30Km/hから速度を低下させ、加速度が−a2(m/sec)であったとする。
先行車両が加速度−a2(m/sec)で30Km/hから速度を減速させると、先行車両203の挙動、つまり先行車両の加速度−a2(m/sec)に応じた延長車間距離r28が図3に示す延長車間距離特性データから読み出される。
そして、このときの先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LL(m)に応じた補正係数θで補正された延長車間距離r28・θが、前記延長車間距離r25・θに代えて設定車間距離に加算される。
延長車間距離r28・θは延長車間距離r25・θよりも大きい。つまり、先行車両203が減速したということは先行車両前方の交差点を含む道路状況は混雑している、あるいは渋滞しているということであるから、延長車間距離をr25・θからr28・θ(r28・θ>r25・θ)へ変更することで、車間距離制御機能は先行車両と自車両との車間距離を十分に確保し延長する方向で自車両の走行を制御する。
なお、図10に示す例の場合、先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LLが20mなどという長い距離の場合には、図4から補正係数θは0に近い値となるため、延長車間距離r28・θに対する補正係数θの影響は大きく、自車両と先行車両との間の車間距離は本来の設定車間距離に近い状態に制御される。
つまり、車間距離LLが長い距離の場合には、先行車両が減速すると、先行車両が減速したことを考慮して先行車両と自車両との車間距離を延長するが、先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LLが長い距離である分、前記先行車両と自車両との車間距離の延長を補正係数θで補正し、延長車間を短くし、本来の設定車間距離に近い状態で先行車両に追従する。
したがって、先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LLが1.5mなどという短い距離である場合には、図4から補正係数θは1に近い値となるため、延長車間距離r28・θは略r28となり、延長車間距離r28に対する補正係数θの影響は小さく、自車両と先行車両との間の車間距離は、前記車間距離LLが長い距離である場合に比べて長くなる方向に制御される。
つまり、車間距離LLが短い距離の場合には先先行車両の挙動よりも先行車両の挙動が延長車間距離に大きく影響し、先行車両が加速度−a2(m/sec)で30Km/hから速度を減速させると、先先行車両202と先行車両203との間の車間距離LLが短い分を考慮して前記補正係数により自車両と先行車両との間の車間距離は長くなる方向に制御される。
すなわち、交差点に対し30m未満から0mの範囲に接近した状況で、先行車両が減速した場合、自車両と先行車両との間の車間距離、延長車間距離は先行車両と先先行車両の挙動に応じて制御される。
以上説明したように、この実施の形態によれば、交差点に進入する際に前記交差点の手前で、前方状況変化に対応できるようにするため、自車両と先行車両との間の車間距離を前記先行車両と先先行車両の挙動に応じて自動的に延長制御できる運転支援装置を提供できる効果がある。
1……レーダ装置(挙動検出手段)、3……ナビゲーション装置(位置情報検出手段)、11……交差点状況判断部(交差点距離検出手段、挙動検出手段、車間距離延長手段)、12……基本目標演算部(車間距離制御機能)、121……車間距離演算手段(車間距離制御機能)、122……目標車速演算手段(車間距離制御機能)、123……目標加速度演算手段(車間距離制御機能)、202……先先行車両、203……先行車両、202……自車両。

Claims (4)

  1. 自車両と、前記自車両の前方を走行する先行車両との間の車間距離を確保しつつ前記自車両を前記先行車両に追従して走行するように制御する運転支援装置であって、
    前記自車両の現在位置と前記自車両が走行する経路上の交差点の位置を検出する位置情報検出手段と、
    前記位置情報検出手段により検出した前記自車両の現在位置から前記交差点までの距離を検出する交差点距離検出手段と、
    前記先行車両および該先行車両の前方を走行する車両の挙動を検出する挙動検出手段と、
    前記交差点距離検出手段により検出した前記交差点までの距離が予め定められた所定の距離範囲に入ると、前記挙動検出手段により検出した前記挙動に応じて、前記自車両と前記先行車両との間の車間距離を延長する車間距離延長手段と、
    を備えたことを特徴とする運転支援装置。
  2. 前記先行車両の前方を走行する車両は、前記先行車両の前方を走行する先先行車両である、
    ことを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。
  3. 前記挙動は、前記先行車両の速度、前記先行車両の加速度、前記先行車両と前記先先行車両との間の車間距離を含む、
    ことを特徴とする請求項2記載の運転支援装置。
  4. 前記車間距離の延長は、前記挙動に加えて、前記位置情報検出手段により検出した前記自車両の現在位置から前記交差点までの距離に応じてなされる、
    ことを特徴とする請求項1乃至3に何れか1項記載の運転支援装置。
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