JP2011123954A - 光記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】反射率、吸収率、量産性、耐久性等に優れた複合型の光記録媒体を提供する。
【解決手段】光入射面側から順番に、情報の読み出しのみが可能な再生専用層18と、情報の書き込み及び読み出しの双方が可能な記録再生層14とを少なくとも備える光記録媒体10であって、再生専用層18は、IVa族、Va族、VIa族、VIIa族、VIII族に属する金属材料群から選択される金属材料を主成分とする金属膜18Bと、この金属膜18Bの両側に配置される誘電体膜18A、18Cを有するようにした。
【選択図】図2
【解決手段】光入射面側から順番に、情報の読み出しのみが可能な再生専用層18と、情報の書き込み及び読み出しの双方が可能な記録再生層14とを少なくとも備える光記録媒体10であって、再生専用層18は、IVa族、Va族、VIa族、VIIa族、VIII族に属する金属材料群から選択される金属材料を主成分とする金属膜18Bと、この金属膜18Bの両側に配置される誘電体膜18A、18Cを有するようにした。
【選択図】図2
Description
本発明は、光記録媒体に関し、特に、情報の読み出しのみが可能な再生専用層と、情報の書き込み及び読み出しの双方が可能な記録再生層を備える複合型の光記録媒体に関する。
従来、デジタルデータを記録するための記録媒体として、CDやDVD、Blu−ray Disc:BDに代表される光記録媒体が広く利用されている。これらの光記録媒体は、CD−ROMやDVD−ROM、BD−ROMのように、データの記録(追記や書き換え)が出来ない再生専用型の光記録媒体と、CD−R、DVD−R、CD−RW、DVD−RW、BD−R、BD−REのようにデータの記録ができる記録再生型の光記録媒体に大別される。更に、記録再生型の光記録媒体では、CD−R、DVD−R、BD−Rのように、情報の追記が出来るが、書き換えが出来ない追記型の光記録媒体と、CD−RW、DVD−RW、BD−REのように、情報の書換が可能な書換型の光記録媒体に区別できる。
再生専用型の光記録媒体では、製造時において予め基板に形成されるピット列により情報が記録される。また、書換型の光記録媒体では、例えば、記録層の材料として相変化型材料が用いられ、その相状態の変化に基づく光学特性の変化を利用して情報が記録される。追記型の光記録媒体では、記録層の材料として、シアニン系色素、フタロシアニン系色素、アゾ色素等の有機色素が広く用いられている。また、BDでは、レーザー光が青紫色であることも影響して、記録層に無機材料を使用する技術も実用化されている。
近年、ディスクの容量を増大させるために、2層構造のDVD−ROM、DVD−R、BD−ROM、BD−R、BD−REが商品化されている。例えば特許文献1のように、再生専用層や記録再生層などの異なる種類の情報層を積層する複合型の光記録媒体も提案されている。
記録再生光の入射側に再生専用層を配置し、奥側に記録再生層(書換可能層または追記可能層)を配置するような複合型の光記録媒体の場合、通常、再生専用層の金属膜として銀合金材料が用いられる。しかし、本出願時では未公知となる本発明者らの研究によれば、この銀合金材料を採用すると、以下のような問題が生じることを明らかにしている。
(1)再生専用層における記録再生光の透過率が高くなるため、その奥側に配置される記録再生層との反射率のバランスが悪化したり、記録再生層へのビームが強くなってしまって、記録再生層の再生耐久性を確保する事が困難になったりするという問題がある。
(2)そこで、再生専用層の金属膜の膜厚を大きくして透過率を低減しようとすると、再生専用層の反射率が高くなりすぎて、奥側の記録再生層との反射率のバランスが悪化する。例えば金属膜の膜厚を10nm台より大きくしたりすると、量産効率が悪化する。
(3)また、再生専用層の金属膜の膜厚を大きくすると、金属膜における吸収率が必要以上(例えば、60%以上)に高まるので、中間層やカバー層が早期に劣化しやすいという問題がある。
(4)一方で、金属材料の融点が低い(1000度C台以下)場合、金属薄膜を形成することが困難になるという問題があった。
即ち、複合型の光記録媒体の場合、従来のままでは、再生専用層と記録再生層との反射率のバランスや、再生光に対する再生専用層、記録再生層の耐久性を確保する事が困難であることが明らかとなった。
本発明は、斯かる実情に鑑みてなされたものであり、反射率、吸収率、量産性、耐久性等がバランスされた複合型の光記録媒体を提供しようとするものである。
本発明者らの鋭意研究によって、上記目的は以下の手段によって達成される。
即ち、上記目的を達成する本発明は、光入射面側から順番に、情報の読み出しのみが可能な再生専用層と、情報の書き込み及び読み出しの双方が可能な記録再生層と、を少なくとも備える光記録媒体であって、前記再生専用層は、IVa族、Va族、VIa族、VIIa族、VIII族に属する金属材料群から選択される金属材料を主成分とする金属膜と、前記金属膜の両側に配置される誘電体膜と、を有することを特徴とする光記録媒体である。
上記目的を達成する光記録媒体の前記誘電体膜は、上記手段において、金属硫化物、金属酸化物、金属窒化物、金属弗化物のいずれかを含むことを特徴とする。
上記目的を達成する光記録媒体の前記記録再生層は、上記手段において、無機材料を主成分とする記録膜を有することを特徴とする。
上記目的を達成する光記録媒体の前記再生専用層に選択される金属材料は、上記手段において、仮に反射率が8%となるように成膜する際、膜厚が11nm未満、融点が1000度C以上、吸収率が30%〜60%の範囲内となるような材料であることを特徴とする。なお、より好ましくは、吸収率が35%より大きくなるような材料とする。
本発明によれば、再生専用層と記録再生層の双方を備えた複合型の光記録媒体において、再生専用層の反射率、吸収率、膜厚等を合理的にバランスさせることができ、両層の再生耐久性が良好な光記録媒体を得ることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1には、本実施形態に係る光記録媒体10と、この記録再生に用いられる光ピックアップ201の構成が示されている。光源1から出射された波長380〜450nm(ここでは405nm)となる発散性のビーム70は、焦点距離f1が15mmとなると共に球面収差補正手段93を備えたコリメートレンズ53を透過し、偏光ビームスプリッタ52に入射する。偏光ビームスプリッタ52に入射したビーム70は、偏光ビームスプリッタ52を透過し、4分の1波長板54を透過して円偏光に変換された後、焦点距離f2が2mmとなる対物レンズ56で収束ビームに変換される。このビームは、光記録媒体10のカバー層を透過し、光記録媒体10内部に形成された再生専用層18及び記録再生層14のいずれかの上に集光される。
対物レンズ56の開口はアパーチャ55で制限され、開口数NAを0.70〜0.90(ここでは0.85)としている。例えば再生専用層14で反射されたビーム70は、対物レンズ56、4分の1波長板54を透過して往路とは90度異なる直線偏光に変換された後、偏光ビームスプリッタ52で反射される。偏光ビームスプリッタ52で反射されたビーム70は、焦点距離f3が10mmとなる集光レンズ59を透過して収束光に変換され、シリンドリカルレンズ57を経て、光検出器32に入射する。ビーム70には、シリンドリカルレンズ57を透過する際、非点収差が付与される。
光検出器32は、図示しない4つの受光部を有し、それぞれ受光した光量に応じた電流信号を出力する。これら電流信号から、非点収差法によるフォーカス誤差(以下FEとする)信号、プッシュプル法によるトラッキング誤差(以下TEとする)信号、光記録媒体10に記録された情報の再生信号等が生成される。FE信号およびTE信号は、所望のレベルに増幅および位相補償が行われた後、アクチュエータ91および92にフィードバック供給されて、フォーカスおよびトラッキング制御がなされる。
図2は、この光記録媒体10の断面構造が拡大して示されている。なお、光記録媒体10は、外径が約120mm、厚みが約1.2mmの円盤形状となっている。この光記録媒体10は、光入射面10a側から、カバー層20、再生専用層18、中間層16、記録再生層14、支持基板12を備えて構成される。なお、再生専用層18は、製造時に形成されるピットによって予め情報が保持される層であり、情報の再生のみに利用される。一方、記録再生層14は、情報を記録できる層である。記録再生層14の種類として、情報の追記が出来るが書き換えが出来ない追記型記録再生層と、情報の書換が可能な書換型記録再生層がある。なお、本実施形態では追記型記録再生層となる場合を図示している。
支持基板12は、光記録媒体に求められる厚み(約1.2mm)を確保するための、厚さ1.1mmで直径120mmとなる円盤形状の基板であり、光入射側の面には、その中心部近傍から外縁部に向けて、ビーム70をガイドするためのグルーブおよびランドが螺旋状に形成される。支持基板12の材料としては種々の材料を用いることが可能であり、例えば、ガラス、セラミックス、樹脂を利用できる。これらのうち成型の容易性の観点から樹脂が好ましい。樹脂としてはポリカーボネイト樹脂、オレフィン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂、ABS樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられる。これらの中でも、加工性などの点からポリカーボネイト樹脂やオレフィン樹脂が特に好ましい。なお、支持基板12は、ビーム70の光路とならないことから、高い光透過性を有している必要はない。
支持基板12の上に形成される記録再生層14は、支持基板12側から順番に、反射膜14A、第1誘電体膜14B、追記型記録膜14C、第2誘電体膜14Dを積層して構成される。反射膜14Aは、Ag主成分とした合金が用いられる。反射膜14Aの膜厚は5〜300nmに設定されることが好ましく、20〜200nmに設定されることが特に好ましい。これは、反射膜14Aの厚さが5nm未満であると、反射膜14Aによる反射機能を十分に得ることができないからである。一方、反射膜14Aの厚さが300nmを越えると、成膜時間が長くなり生産性が極端に低下してしまう。従って、上記のように膜厚を設定すれば、反射機能と量産性を両立させることができる。
第1誘電体膜14B及び第2誘電体膜14Dは、追記型記録膜14Cを保護するという基本機能に加えて、記録マークの形成前後における光学特性の差を拡大させる役割も果たす。記録マーク形成前後の光学特性の差を増大させるには、第1誘電体膜14B及び第2誘電体膜14Dの材料として、使用されるビーム70の波長領域、すなわち380nm〜450nm(特に405nm)の波長領域において高い屈折率(n)を有する材料を選択することが好ましい。
なお、ビーム70を照射した場合に、第1誘電体膜14Bおよび第2誘電体膜14Dに吸収されるエネルギーが大きいと記録感度が低下しやすい。従って、これを防止するためには、これらの誘電体膜14B、14Dの材料として、380nm〜450nm(特に405nm)の波長領域において低い吸収係数(k)を有する材料を選択することが好ましい。なお、本実施の形態においては、第1誘電体膜14Bおよび第2誘電体膜14Dの材料として、硫化物および酸化物の混合物を用いることが好ましく、本実施形態では、ZnSとSiO2の混合物(モル比80:20)を用いている。
また、ビーム70の波長が380nm〜450nmの青色波長領域であることを考慮すれば、第1誘電体膜14Bおよび第2誘電体膜14Dの膜厚は3〜200nmであることが好ましい。膜厚が3nm未満になると、追記型記録膜14Cを保護する機能、及び記録マークの形成前後における光学特性の差を拡大する機能が得られにくい。一方、200nmを越えると、成膜時間が長くなり生産性が低下する。
追記型記録膜14Cは不可逆的な記録マークが形成される膜であり、複数の反応膜からなる積層構造となっている。追記型記録膜14Cは、複数の反応膜が積層された状態になっているが、所定以上のパワーを持つビーム70が照射されると、その熱によって、それぞれの反応膜を構成する元素が、部分的または全体的に互いに混合される。この混合状態の領域が記録マークとなる。記録マークが形成された部分とそれ以外の部分(ブランク領域)とでは、ビーム70に対する反射率が大きく異なる。この結果、データの記録・再生を行うことができる。
本実施形態における追記型記録膜14Cは、第1反応膜14C−1と第2反応膜14C−2を備える。第1反応膜14C−1に用いる材料としては、アルミニウム(Al)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、炭素(C)、錫(Sn)、金(Au)、亜鉛(Zn)、銅(Cu)、ホウ素(B)、マグネシウム(Mg)、チタン(Ti)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、ガリウム(Ga)、ジルコニウム(Zr)、銀(Ag)、ビスマス(Bi)および白金(Pt)からなる群より選ばれた一つの材料を主成分とする。第2反応膜14C−2に用いる材料としては、上記材料群において、上記第1反応膜14C−1で選ばれた材料以外の材料から選ばれたものを主成分とする。特に、再生信号のノイズレベルをより低く抑えるためには、第1反応膜14C−1の主成分を銅(Cu)、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)とし、第2反応膜14C−2の主成分をシリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、または錫(Sn)とする事が好ましい。なお、各反応膜の膜厚は特に限定されないが、それぞれの膜厚比(=第1反応膜/第2反応膜)は、1.0付近が好ましい。
追記型記録膜14Cの膜厚は、厚くなればなるほど、ビーム70のスポットが照射される表面の平坦性が悪化するので、再生信号のノイズレベルが高くなり、また、記録感度も低下してしまう。追記型記録膜14Cの膜厚を薄くしすぎると、記録マークの形成前後のおける反射率の差が小さくなり、再生時において、信号のC/N比を高めることが出来なくなる。この点を考慮すれば、追記型記録膜14Cの膜厚は2〜40nmに設定する事が好ましく、2〜20nmであることがより好ましく、2〜15nmであることがさらに好ましい。
なお、ここでは記録再生層14において追記型記録膜14Cを採用する場合を示したが、繰り返し記録が可能な相変化記録膜を採用することも可能である。この場合の相変化記録膜は、SbTeGeを主成分としており、膜厚が3〜30nmに設定されることが好ましい。3nm未満では、記録マーク形成による信号出力が得られ難くなる。また30nmを越えると信号品質が悪化してしまう。
中間層16は、記録再生層14と再生専用層18を隔離する機能を有しており、アクリル系またはエポキシ系の紫外線硬化型樹脂によって構成される。なお、中間層16における再生専用層18の表面には、スタンパによって予め記録ピットが形成されており、この記録ピットの凹凸によって、再生専用層18に情報が保持されるようになっている。
再生専用層18は、中間層16側から順に、第3誘電体膜18A、金属膜18B、第4誘電体膜18Cを備える。
第3誘電体膜18Aおよび第4誘電体膜18Cは、第1及び第2誘電体膜14B、14Dと同様に、金属膜18Bを保護する役割も果たす。本実施形態では、ZnSとSiO2の混合物(モル比80:20)を用いている。
また第3及び第4誘電体膜18A、18Cの膜厚は、それぞれ30nm以下であることが好ましい。このように、誘電体膜18A、18Cの膜厚を薄くできるのは、後述する金属膜14Bの吸収率が、記録再生層14にとって好ましい30%〜60%の範囲内、即ち、吸収率が極端に高すぎない範囲内に最適化されるからである。この結果、誘電体膜18A、18Cの膜厚を薄くできるので、製造時間を短縮することができる。より好ましくは、金属膜14Bの吸収率を35%〜60%の範囲内、更に望ましくは40%〜60%の範囲内に設定する。
金属膜18Bは、光透過特性と光反射特性を併せ持った膜であり、周期表におけるIVa族、Va族、VIa族、VIIa族、VIII族に属する金属材料群から選択される金属材料を主成分としている。具体的にこの金属材料群には、IVa族としてTi、Zr、Hfが含まれており、Va族としてV、Nb、Taが含まれており、VIa族としてCr、Mo、Wが含まれており、VIIa族としてMn、Tc、Reが含まれており、VIII族としてFe、Rh、Os、Co、Ir、Ni、Pd、Prを含んでいる。詳細は後述するが、金属膜18Bの材料をこれらの金属材料群から選択すると、薄い膜厚であるにも拘わらず、反射率と吸収率をバランスさせることが可能となる。なお、本実施形態では、金属膜18Bの材料としてTi又はTaを用いる。なお、ここでいう「主成分」とは、金属膜18Bの材料として、IVa族、Va族、VIa族、VIIa族、VIII族に属する金属材料がモル比で50%以上含有していることを意味している。
この金属膜18Bは、(1)反射率を3.5%〜8.0%の範囲内に設定しようとする際、(2)常に膜厚が11nm未満(10nm台以下)、(3)常に光吸収率が30〜60%の範囲内、(4)金属材料の融点が1000度C以上、となる。なお、IVa族、Va族、VIa族、VIIa族、VIII族に属する金属材料群による金属膜18Bであれば、これら(1)〜(4)の条件を両立させることができるが、他の金属材料ではこれらの条件を同時に満たすことが困難となる。例えば、Ib族のCuは反射率を8.0%前後にすると膜厚が11nm以上となってしまう。Auは、密着性が悪いため高温高湿条件での保存信頼性が悪化することも分かっている。また、Ib族のAgは、光吸収率が数%と極めて小さい。IIb族のZnやTeは、反射率を8.0%前後にすると膜厚が10nmを超えてしまい、また、融点が1000度C未満となるので成膜性が悪化する。IIIb族のAlは、常に光吸収率が30%未満となる。IIIb族のInは、反射率を8.0%前後にすると膜厚が11nm以上になってしまい、また、融点が1000度C未満となるので成膜性が悪化する。IVb族のCは、反射率を8.0%前後にすると膜厚が11nm以上になってしまう。IVb族のSiは、反射率を低めに設定すると光吸収率が30%未満となってしまう。IVb族のGeは、融点が1000度C未満となってしまい成膜が困難となる。
カバー層20は、中間層と同様に、光透過姓のアクリル系の紫外線硬化型樹脂により構成されており、75μmの膜厚としている。
次に、記録再生層14に対する情報の記録原理について説明する。
この光記録媒体10に対して情報を記録する場合、図2に示すように、光記録媒体10に対して強度変調されたビーム70をカバー層20の光入射面10a側から入射させて、記録再生層14に照射する。ビーム70が追記型記録膜14Cに照射されると、追記型記録膜14Cが加熱されて、第1反応膜14C−1と第2反応膜14C−2を構成する各元素が互いに混合される。この混合部分は記録マークとなり、その反射率は、それ以外の部分(ブランク領域)の反射率と異なった値となることから、これを利用してデータの記録・再生を行うことが可能となる。
次に、この光記録媒体10の製造方法について説明する。
まず、スタンパを用いた射出成型法により、グルーブおよびランドが形成された支持基板12を作成する。なお、支持基板12の作成は射出成型法に限られず、2P法や他の方法によって作成しても構わない。
次に、支持基板12におけるグルーブ及びランドが設けられた側の表面に記録再生層14を形成する。反射膜14Aの形成は、主成分とする銀(Ag)を含む化学種を利用した気相成長法、例えば、スパッタリング法や真空蒸着法を用いる。特にスパッタリング法を用いることが好ましい。反射膜14Aの上に第1誘電体膜14Bを形成する際は、硫化物、酸化物、窒化物、炭化物、弗化物またはこれらの混合物を含む化学種を利用した気相成長法を用いることができ、中でも、スパッタリング法を用いることが好ましい。
次に、第1誘電体膜14Bの上に追記型記録膜14Cを形成する。追記型記録膜14Cの形成は、第1反応膜14C−1から第2反応膜14C−2の順に行われる。これらについても気相成長法を用いることができ、中でも、スパッタリング法を用いることが好ましい。なお、追記型記録膜14Cに代えて相変化記録膜を形成する場合は、この構成元素を含む化学種を利用した気相成長法を用いることができ、中でも、スパッタリング法を用いることが好ましい。
その後、追記型記録膜14Cの上に、第2誘電体膜14Dを形成する。第2誘電体膜14Dについても、第1誘電体膜14B同様、好ましい主成分である硫化物、酸化物、窒化物、炭化物、弗化物またはこれらの混合物を含む化学種を利用した気相成長法を用いて形成する。中でも、スパッタリング法を用いることが好ましい。
次に、記録再生層14の上に中間層16を形成する。中間層16は、例えば、粘度調整された紫外線硬化型樹脂をスピンコート法等により皮膜し、更に、記録ピットとなる凹凸が予め形成されているスタンパを押しつけて、この記録ピットを転写し、その後、この紫外線硬化性樹脂に紫外線を照射して硬化することにより形成する。
次に、再生専用層18を形成する。再生専用層18は、第3誘電体膜18A、金属膜18B、第4誘電体膜18Cの順番で形成する。第3誘電体膜18Aおよび第4誘電体膜14Cの形成は、好ましい主成分である硫化物、酸化物、窒化物、炭化物、弗化物またはこれらの混合物を含む化学種を利用した気相成長法を用いる。中でも、スパッタリング法を用いることが好ましい。金属膜18Bは、IVa族、Va族、VIa族、VIIa族、VIII族に属する金属材料群から選択された金属材料を主成分として含む化学種による気相成長法を用いて形成する。中でも、スパッタリング法を用いることが好ましい。
最後に、再生専用層18の上にカバー層20を形成する。カバー層は、例えば、粘度調整されたアクリル系またはエポキシ系の紫外線硬化型樹脂をスピンコート法等により皮膜し、これに対して紫外線を照射して硬化することにより形成する。なお、紫外線硬化性樹脂の代わりに、光透過性樹脂からなる光透過性シートを接着剤や粘着剤等を用いて再生専用層18の上に貼り付けることで形成することもできる。
なお、本実施形態では上記製造方法を説明したが、本発明は上記製造方法に特に限定されるものではなく、他の製造技術を採用することもできる。
本実施形態の光記録媒体10は、再生専用層18における金属膜18Bの材料として、Va族、Va族、VIa族、VIIa族、VIII族に属する金属材料群から選択される金属材料も用いており、更にこの金属膜18Bを第3及び第4誘電体膜18A、18Cで挟み込んだ構造としている。この結果、金属膜18Bを薄くした状態のままで、記録再生光の反射率を3.5%〜8.0%の間にして、十分な光透過特性を確保しながらも、高い融点を維持しながら、適切な光吸収率(30%〜60%)を確保できる。従って、奥側に配置される記録再生層14に伝達されるエネルギーを抑制できるので、記録再生層14の再生耐久性を高めることが出来る。特に、記録再生層14に書換型を採用する場合には、その書換回数に対する耐久性を高めることが出来る。
なお、再生専用層18における金属膜18Bの材料として、望ましくは、IVa族、Va族、VIa族に属する金属材料群から選択される金属材料も用いる。これらの金属材料は、記録再生光の反射率を3.5%〜8.0%の間にした際、40%以上の光吸収率を確保できる。従って、奥側に配置される記録再生層14に伝達されるエネルギーを一層抑制できる。
一方、記録再生層14の耐久性を高める観点から、再生専用層18の金属膜18Bの吸収率は高めになっているが、その両側に配置される第3及び第4誘電体層18A、18Cによってそのエネルギーを分散させることができるので、中間層16やカバー層20の劣化が抑制される。この結果、再生専用層18においても繰り返し再生に対する耐久性を高めることが出来る。
また、金属膜18Bの両側に第3及び第4誘電体層18A、18Cを成膜したとしても、金属膜18B自体の膜厚や第3及び第4誘電体層18A、18Cの膜厚を薄くすることができる。従って、再生専用層18全体としては、量産効率の観点からも現実的な範囲内の膜厚(具体的には50nm以内)に収めることが出来る。従って、量産効率の低下も抑制できる。
図3及び図4には、様々な金属材料を金属膜18Bに採用し、光透過率を、記録再生層14にとって必要とされる3.5%〜8.0%に設定した場合における、金属膜18Bの膜厚、融点及び吸収率の関係が示されている。
図3から分かるように、IVa族、Va族、VIa族、VIIa族、VIII族に属する金属材料を採用する場合、膜厚を11nm未満にすることが可能となる。更に、このように金属膜18Bを薄膜化しても、吸収率は、比較的高くしながらも極端に高くなりすぎない程度、具体的には30%〜60%の範囲内に収めることが出来る。従って、第3及び第4誘電体膜18A、18Cを比較的薄く(具体的には30nm以下)成膜するだけで、カバー層20や中間層16の劣化を十分に抑制できる。
一方、図4に示されるように、例えばIVb族に属するSiの場合は、特に反射率を3.5%前後に設定しようとすると、光吸収率が30%未満となってしまうので、記録再生層14に過剰なエネルギーが伝達してしまう。この結果、記録再生層14の再生耐久性が悪化しやすい。また、金属膜用の材料として頻繁に用いられるIb族のAgは、膜厚が薄くなりすぎると共に、吸収率も低すぎるので、実質的に採用することが困難となる。またIb族のAuやIIb族のZn等は、吸収率の観点では望ましいが、反射率を8.0%前後に設定しようとすると、基本的に膜厚が10nm台を超えてしまうので、両側の第3及び第4誘電体膜18A、18Cを含めた再生専用層14の膜厚が大きくなり、量産効率が悪化してしまう。また、Auは素材としても密着性が悪いので、高温・高湿度環境における長期保存が出来なくなり、実際には採用することが出来ない。
以上のことから分かるように、本実施形態の光記録媒体10によれば、再生専用層18における光透過率と吸収率と膜厚が、極めて合理的にバランスさせることができる。
<サンプルの作製>上記製造方法に沿って光記録媒体を7種類作成した。なお、記録再生層14では、反射膜14Aの材料としてAg合金を採用し、第1誘電体膜14Bの材料として、ZnSとSiO2の混合物(モル比80:20、膜厚20nm)を採用し、追記型記録再生層の代わりにSbTeGeを主成分とする相変化型記録再生層(膜厚:10nm)を採用し、第2誘電体膜14Cの材料としてZnSとSiO2の混合物(モル比80:20、膜厚:30nm)を採用した。中間層16は25μmで形成した。カバー層20は75μmで形成した。再生専用層18は、実験目的に応じて次のように作成した。
実施例1では、再生専用層18として、ZnSとSiO2の混合物(モル比80:20)からなる第3誘電体膜18Aを10nmで形成し、IVa族に属するTiを主成分とする金属膜18Bを8nmで形成し、ZnSとSiO2の混合物(モル比80:20)からなる第4誘電体膜18Cを10nmで形成した。
実施例2では、再生専用層18として、ZnSとSiO2の混合物(モル比80:20)からなる第3誘電体膜18Aを10nmで形成し、Va族に属するTaを主成分とする金属膜18Bを6nmで形成し、ZnSとSiO2の混合物(モル比80:20)からなる第4誘電体膜18Cを25nmで形成した。
比較例1では、再生専用層18としてAgを主成分とする金属膜18Bのみを10nmで形成した。比較例2では、再生専用層18としてSiを主成分とする反射膜のみを4nmで形成した。比較例3では、再生専用層18として、IVa族に属するTiを主成分とする金属膜18Bのみを8nmで形成した。比較例4では、再生専用層18として、Va族に属するTaを主成分とする金属膜18Bのみを7nmで形成した。比較例5では、再生専用層18として、ZnSとSiO2の混合物(モル比80:20)からなる第3誘電体膜18Aを10nmで形成し、Siを主成分とするシリコーン薄膜を4nmで形成し、ZnSとSiO2の混合物(モル比80:20)からなる第4誘電体膜18Cを10nmで形成した。
以上の7種類の光記録媒体を用いて、再生専用層18にビームを照射し、同じ場所を100万回再生した後に信号品質の劣化を確認した。また、書換可能タイプの記録再生層14に対してビームを照射して記録し、記録された同じ場所を100万回再生した後、信号品質の劣化を確認した。劣化の評価として、再生信号のジッターが12%を越えた場合を不合格(×)、12%以下の場合を合格(○)とした。その結果を表1に示す。
表1から分かるように、比較例1では、金属膜18BにおけるAgの吸収が少ないため、再生専用層18の再生耐久性は良好なものの、記録再生層14へのビーム光量が増加することにより、記録再生層14の再生耐久性が悪化する。
比較例2〜4では、再生専用層18の再生信号のジッターが悪化することが分かる。これは、再生専用層18の吸収率が大きいため、その吸収熱によって両側の樹脂(中間層16及びカバー層20)が変形したと推察される。
比較例5は、再生専用層18のシリコーン薄膜の両側に第3及び第4誘電体膜18A、18Cが形成されているので、シリコーン薄膜の吸収率が高くても、再生専用層18の再生耐久性の劣化を防ぐことができる。しかし、シリコーン薄膜は吸収率が35%と比較的低い為に、記録再生層14側の再生耐久性が悪化してしまうことが分かる。
実施例1、2は、再生専用層18の金属膜18Bの両側に第3及び第4誘電体膜18A、18Cが形成されているので、再生専用層18の再生耐久性の劣化を防ぐことができ、かつ、金属膜18Bの吸収率が高いため、記録再生層14の再生耐久性の劣化も防ぐことができることが分かる。即ち、実施例1、2によれば、再生専用層18全体は、50nm以下の膜厚に抑えながらも、反射率と吸収率がバランスされ、その結果、再生専用層18と記録再生層14の双方の再生耐久性を両立できることが分かる。また、量産性に優れた光記録媒体10を得られることが分かる。
なお、本実施形態では、記録再生層14における追記型記録膜14Cが、第1誘電体膜14B及び第2誘電体膜14D間に挟持される構造を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1誘電体膜14B及び第2誘電体膜14Dの一方又は双方を省略しても構わない。また、上記実施形態では、記録再生層14が1層しか設けられていない場合を示したが、本発明は、複数の記録再生層が積層された構造を適用することも好ましい。
本発明は、再生専用層と記録再生層の双方を備えた複合型の各種光記録媒体に適用することが可能である。
10 光記録媒体
12 支持基板
14 記録再生層
14A 反射膜
14B 第1誘電体膜
14C 追記型記録膜
14D 第2誘電体膜
16 中間層
18 再生専用層
18A 第3誘電体膜
18B 金属膜
18C 第4誘電体膜
20 カバー層
12 支持基板
14 記録再生層
14A 反射膜
14B 第1誘電体膜
14C 追記型記録膜
14D 第2誘電体膜
16 中間層
18 再生専用層
18A 第3誘電体膜
18B 金属膜
18C 第4誘電体膜
20 カバー層
Claims (4)
- 光入射面側から順番に、情報の読み出しのみが可能な再生専用層と、情報の書き込み及び読み出しの双方が可能な記録再生層と、を少なくとも備える光記録媒体であって、
前記再生専用層は、IVa族、Va族、VIa族、VIIa族、VIII族に属する金属材料群から選択される金属材料を主成分とする金属膜と、前記金属膜の両側に配置される誘電体膜と、を有することを特徴とする光記録媒体。 - 前記誘電体膜は、金属硫化物、金属酸化物、金属窒化物、金属弗化物のいずれかを含むことを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。
- 前記記録再生層は、無機材料を主成分とする記録膜を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光記録媒体。
- 前記再生専用層に選択される金属材料は、仮に反射率が8%となるように成膜する際、膜厚が11nm未満、融点が1000度C以上、吸収率が30%〜60%となるような材料であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の光記録媒体。
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