JP2011121571A - シートカバーの係着構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートカバーに取り付けられている紐部材をパッドに貫通させてシートカバーをパッドにカバーリングし、このカバーリングしたシートカバーの紐部材をパッドに掛け留めることで、シートカバーをパッドに係着させている場合でも、補強部材を別途に必要とすることなく係着させることができる構造を提供すること。
【解決手段】パッド30、230には、その厚み方向を貫通する貫通孔40、240が形成されている。また、シートカバー50の内面のうち、パッド30、230の貫通孔40、240と略向かい合う位置には、紐部材70が取り付けられている。紐部材70を貫通孔40、240に貫通させ、この貫通させた紐部材70をパッド30、230の長手方向に沿って掛け留めてシートカバー50を係着させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、シートカバーの係着構造に関し、詳しくは、シートクッションのクッションフレームまたはシートバックのバックフレームに取り付けられるパッドの表面をカバーリングするシートカバーの係着構造に関する。
従来、車両用シート等のシートクッションのクッションフレームに取り付けられているパッド(クッションパッド)の表面には、シートカバーがカバーリングされている。ここで、下記特許文献1には、シートカバーの内面に設けられた紐部材をパッドの厚み方向に貫通させ、この貫通させた紐部材の先端のフックをパッドの裏面に掛け留めることで、カバーリングしたシートカバーをパッドに係着させる構造が開示されている。これにより、シートカバーをパッドに対して簡便に係着させることができる。
米国特許発明第6592181号明細書
しかしながら、上述した従来技術では、紐部材に作用する張力がフックを介してパッドに局所的に伝達されるため、この伝達によって生じるパッドの負担を保護するための補強部材が必要となっていた。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、シートカバーに取り付けられている紐部材をパッドに貫通させてシートカバーをパッドにカバーリングし、このカバーリングしたシートカバーの紐部材をパッドに掛け留めることで、シートカバーをパッドに係着させている場合でも、補強部材を別途に必要とすることなく係着させることができる構造を提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。請求項1に記載の発明は、シートクッションのクッションフレームまたはシートバックのバックフレームに取り付けられるパッドの表面をカバーリングするシートカバーの係着構造であって、パッドには、その厚み方向を貫通する貫通孔が形成されており、シートカバーの内面のうち、パッドの貫通孔と略向かい合う位置には、紐部材が取り付けられており、紐部材を貫通孔に貫通させ、この貫通させた紐部材をパッドの長手方向に沿って掛け留めることを特徴とする構成である。
この構成によれば、従来技術で説明したように、紐部材に作用する張力がパッドに局所的に伝達されることがない。したがって、補強部材を別途に必要とすることなく、紐部材をパッドに掛け留めすることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシートカバーの係着構造であって、
パッドは、その着座者の尻部位または背中部位を支持する天板メイン部と、この天板メイン部の左右にそれぞれ形成された天板サイド部とから構成されており、パッドの表面のうち、天板メイン部と、両天板サイド部との境界には、スリットがそれぞれ形成されており、シートカバーの内面には、掛け留めた紐部材の長手方向における両縁を引っ掛け可能な係止部材がそれぞれ取り付けられており、紐部材と各係止部材とは、スリットにそれぞれ嵌め込み可能に形成されていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、シートカバーの各係止部材を紐部材にそれぞれ引っ掛けているため、パッドをカバーリングしたシートカバーのズレを防止できる。すなわち、紐部材の移動を規制することができる。また、各係止部材は紐部材の長手方向における両縁を引っ掛けているため、パッドをカバーリングしたシートカバーの縁が捲れ上がることを防止できる。また、各係止部材と共に紐部材も両スリットに嵌り込むため、シートクッションの着座面またはシートバックの背凭れ面が凹凸になることを防止できる。
図1は、本発明の実施例1に係るシートカバーの係着構造を説明する図であり、カバーリングする前のシートカバーとクッションパッドとを示した斜視図である。 図2は、図1のシートカバーをクッションパッドにカバーリングしている途中状態を示す斜視図である。 図3は、図2のカバーリングの次の工程を説明する斜視図である。 図4は、図3のカバーリングの次の工程を説明する斜視図である。 図5は、図4のA−A線の断面図である。 図6は、シートカバーがカバーリングされたシートクッションの斜視図である。 図7は、本発明の実施例2に係るシートカバーの係着構造を説明する図であり、カバーリングする前のシートカバーとクッションパッドとを示した斜視図である。 図8は、図7のシートカバーをクッションパッドにカバーリングしている途中状態を示す斜視図である。 図9は、図8のカバーリングの次の工程を説明する斜視図である。 図10は、図9のカバーリングの次の工程を説明する斜視図である。 図11は、図10のB−B線の断面図である。 図12は、シートカバーがカバーリングされたシートクッションの斜視図である。 図13は、本発明の実施例3に係るシートカバーの係着構造を説明する図であり、カバーリングする前のシートカバーとクッションパッドとを示した斜視図である。 図14は、本発明の実施例4に係るシートカバーの係着構造を説明する図であり、カバーリングする前のシートカバーとクッションパッドとを示した斜視図である。 図15は、本発明の実施例5に係るシートカバーの係着構造を説明する図であり、カバーリングする前のシートカバーとバックパッドとを示した斜視図である。 図16は、図15のシートカバーをバックパッドにカバーリングしている途中状態を示す斜視図である。 図17は、図16のカバーリングの次の工程を説明する斜視図である。 図18は、図17のカバーリングの次の工程を説明する斜視図である。 図19は、図18のC−C線の断面図である。 図20は、シートカバーがカバーリングされたシートバックの斜視図である。 図21は、本発明の実施例6に係るシートカバーの係着構造を説明する図であり、カバーリングする前のシートカバーとバックパッドとを示した斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
(実施例1)
まず、本発明の実施例1を、図1〜6を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、車両用シート1を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。このことは、後述する実施例2〜6においても同様である。
はじめに、図1を参照して、本発明の実施例1に係る車両用シート1の概略構成を説明する。この車両用シート1は、主として、シートクッション2と、シートバック(図示しない)とから構成されている。これらシートクッション2とシートバックとの構成のうち、シートクッション2の構成について詳述すると、シートクッション2は、略矩形状のクッションフレーム(図示しない)と、このクッションフレームに包着状に取り付けられるクッションパッド30と、このクッションパッド30の表面をカバーリングするシートカバー50とから構成されている。
以下に、これらクッションフレーム、クッションパッド30、シートカバー50のうち、クッションパッド30とシートカバー50とを個別に説明していく。なお、クッションフレームは、公知のものでよいため、その詳細な説明は省略することとする。また、シートバック3も、この実施例1において、公知のものでよいため、その詳細な説明は省略することとする。このことは、後述する実施例2〜4においても、同様である。
最初に、クッションパッド30を説明する。図1に示すように、クッションパッド30は、例えば、ウレタン樹脂を発泡成形させたものであり、この車両用シート1の着座者(図示しない)の尻部位を支持する天板メイン部32と、この天板メイン部32の左右にそれぞれ成形された天板サイド部34、34とから一体的に構成されている。このクッションパッド30が、特許請求の範囲に記載の「パッド」に相当する。この図1からも明らかなように、両天板サイド部34は、その表面が天板メイン部32の表面より突出する盛り上がり状にそれぞれ形成されている。これにより、着座者のサポート性を向上させることができる。
このクッションパッド30の表面のうち、天板メイン部32と両天板サイド部34との境界には、縦スリット(凹み溝)36、36がそれぞれ形成されている。また、このクッションパッド30の表面のうち、両縦スリット36の長手方向における略中央には、両縦スリット36を橋渡す格好となるように横スリット38が形成されている。この両縦スリット36には、横スリット38と交差する位置に、クッションパッド30の厚み方向を貫通する貫通孔40、40が対を成すように形成されている。この記載が特許請求の範囲に記載の「パッドには、その厚み方向を貫通する貫通孔が形成されており」に相当する。
次に、シートカバー50を説明する。シートカバー50は、クッションパッド30を被冠状にカバーリング可能に略袋状に形成されている。なお、図1では、シートカバー50は、クッションパッド30をカバーリングし易いように、その側面(4面)が捲り上げられた状態で示されている。
このシートカバー50の内面のうち、横スリット38と向かい合う位置には、中空状の吊り綿布52が縫着されており、クッションパッド30の表面にシートカバー50をカバーリングしたとき、自身が横スリット38に入り込み可能に形成されている。これにより、クッションパッド30の表面にシートカバー50をカバーリングしたとき、シートカバー50のズレを防止できる(線引き効果)。この吊り綿布52は、その両端がクッションパッド30の両貫通孔40と向かい合う位置となるように設定されている。
また、この吊り綿布52には、無端状(輪状)のゴムひも70が差し込まれている。このゴムひも70は、図1からも明らかなように、その両端が吊り綿布52の両縁から十分に飛び出る長さに設定されている。これらの記載が、特許請求の範囲に記載の「シートカバーの内面のうち、パッドの両貫通孔と略向かい合う位置には、紐部材がそれぞれ取り付けられており」に相当する。
一方、シートカバー50の内面のうち、両縦スリット36の長手方向の両端と向かい合う位置には、掛け留めたゴムひも70を引っ掛け可能な略L字状のフック54、54、54、54がそれぞれ取り付けられている。なお、これら各フックが、特許請求の範囲に記載の「係止部材」に相当する。
これら各フック54は、そのL字の開放側がシートカバー50の内側を向くようにそれぞれ取り付けられている。これにより、フック54に引っ掛けたゴムひも70を脱落し難くすることができる。また、これら各フック54は、クッションパッド30の表面にシートカバー50をカバーリングしたとき、自身と略向かい合う位置に形成されている両縦スリット36に嵌め込み可能にそれぞれ形成されている。
続いて、図1〜6を参照して、上述したクッションフレーム、クッションパッド30、シートカバー50からシートクッション2を組み立てる方法を説明する。まず、クッションフレームにクッションパッド30を組み付ける。次に、シートカバー50をクッションパッド30の上方から被せていく。このとき、ゴムひも70の両端がクッションパッド30の両貫通孔40にそれぞれ貫通するように、シートカバー50をクッションパッド30の上方から被せていく(図2参照)。
そして、この被せた状態のまま、ゴムひも70の両端をそれぞれ広げてクッションパッド30の両縦スリット36にそれぞれ嵌め込ませるように掛け留める(図3参照)。これにより、クッションパッド30に対して掛け留めたゴムひも70がズレてしまうことを防止できる。次に、シートカバー50の各フック54を掛け留めたゴムひも70にそれぞれ引っ掛ける(図4、5参照)。
続いて、捲り上げられているシートカバー50の側面を戻し、この戻した側面の下縁をクッションフレームに掛け留める。このようにして、クッションパッド30の表面をシートカバー50でカバーリングし、このカバーリングしたシートカバー50を係着することができる。シートクッション2の組み立ては、このようにして完了する(図6参照)。
本発明の実施例1に係るシートカバー50の係着構造は、上述したように構成されている。この構成によれば、シートカバー50は、クッションパッド30にゴムひも70を掛け留めた状態でクッションパッド30にカバーリングされている。そのため、従来技術で説明したように、ゴムひも70に作用する張力がクッションパッド30に局所的に伝達されることがない。したがって、補強部材を別途に必要とすることなく、ゴムひも70をクッションパッド30に掛け留めすることができる。また、この構成によれば、クッションパッド30を裏返すことなく、ゴムひも70をクッションパッド30に掛け留めすることができる。そのため、シートカバー50のカバーリングの作業性を向上させることができる。
また、この構成によれば、シートカバー50の各フック54をゴムひも70にそれぞれ引っ掛けているため、クッションパッド30をカバーリングしたシートカバー50のズレを防止できる。すなわち、ゴムひも70の移動を規制することができる。また、各フック54はゴムひも70の長手方向における両縁を引っ掛けているため、クッションパッド30をカバーリングしたシートカバー50の縁が捲れ上がることを防止できる。また、各フック54と共にゴムひも70も両縦スリット36に嵌り込むため、シートクッション2の着座面が凹凸になることを防止できる。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2を、図7〜12を用いて説明する。この実施例2は、上述した実施例1と比較すると、ゴムひも70を無端状から有端状にした点が相違している。そのため、以下の説明にあたって、実施例1と同一な構成の部材には、図面において同一符号を付すことで、重複する説明は省略することとする。このことは、後述する実施例3〜6においても同様である。
図7に示すように、吊り綿布52には、実施例1で説明した無端状のゴムひも70に代わって、有端状のゴムひも170が差し込まれている。このゴムひも170も、図7からも明らかなように、ゴムひも70と同様に、その両端が吊り綿布52の両縁から十分に飛び出る長さに設定されている。このゴムひも170の両端には、フック172がそれぞれ取り付けられている。
このように構成されていると、このゴムひも170を、ゴムひも70と同様に、クッションパッド30の両縦スリット36に嵌め込ませるように掛け留めすることができる。この掛け留めの詳細を説明すると、まず、このゴムひも170の両端がクッションパッド30の両貫通孔40にそれぞれ貫通するように、シートカバー50をクッションパッド30の上方から被せていく(図8参照)。
そして、この被せた状態のまま、ゴムひも170の両端をクッションパッド30の両縦スリット36に嵌め込ませるように掛け渡し(一周させ)、掛け渡したゴムひも170のフック172をゴムひも170に引っ掛けて掛け留める(図9参照)。このようにして、このゴムひも170でも、ゴムひも70と同様に、クッションパッド30の両縦スリット36に嵌め込ませるように掛け留めすることができる。
なお、このゴムひも170を掛け留めた後は、実施例1と同様に、シートカバー50の各フック54をゴムひも170にそれぞれ引っ掛け(図10、11参照)、捲り上げられているシートカバー50の側面を戻し、この戻した側面の下縁をクッションフレームに掛け留める。このようにして、実施例1と同様に、クッションパッド30の表面をシートカバー50でカバーリングし、このカバーリングしたシートカバー50を係着することができる(図12参照)。
本発明の実施例2に係るシートカバー50の係着構造は、上述したように構成されている。この構成によれば、実施例1で説明した係着構造と同様の作用効果を得ることができる。また、この構成によれば、ゴムひも170が有端状であるため、実施例1で説明したようにゴムひも70が無端状の場合と比較すると、両貫通孔40に貫通させた後、ゴムひも170の両端をそれぞれ広げることなく、そのまま、クッションパッド30の両縦スリット36に嵌め込ませるように掛け渡すことができる。したがって、掛け渡しの作業性を向上させることができる。
(実施例3)
次に、本発明の実施例3を、図13を用いて説明する。この実施例3は、上述した実施例1と比較すると、フック54、54、54、54が布部材56、56を介してシートカバー50の内面にそれぞれ取り付けられている点が相違している。
この相違点を説明すると、図13に示すように、シートカバー50の内面のうち、クッションパッド30の両縦スリット36、36と向かい合う位置には、略帯状の布部材56、56がそれぞれ縫着されている。この図13において、N1が、その縫着箇所を示している。そして、この布部材56、56の長手方向の両縁には、掛け留めたゴムひも70を引っ掛け可能にフック54、54、54、54がそれぞれ縫着されている。この図13において、N2が、その縫着箇所を示している。なお、この相違点の以外の構成は、実施例1の構成と同一である。
本発明の実施例3に係るシートカバー50の係着構造は、上述したように構成されている。この構成によれば、実施例1で説明した係着構造と同様の作用効果を得ることができる。また、この構成によれば、布部材56を介してフック54をシートカバー50の内面に取り付けている。そのため、例えば、フック54が樹脂部材から構成されていても、直に、フック54をシートカバー50の内面に取り付けている場合(実施例1の場合)と比較すると、簡便に、フック54をシートカバー50の内面に取り付けることができる。
(実施例4)
次に、本発明の実施例4を、図14を用いて説明する。この実施例4は、上述した実施例2と比較すると、フック54、54、54、54が布部材56、56を介してシートカバー50の内面にそれぞれ取り付けられている点が相違している。この相違点は、実施例1と実施例2との相違点と同一である。なお、この相違点の以外の構成は、実施例2の構成と同一である。そのため、このように相違していても、実施例2の説明と同様に、クッションパッド30の表面をシートカバー50でカバーリングし、このカバーリングしたシートカバー50を係着することができる。
本発明の実施例4に係るシートカバー50の係着構造は、上述したように構成されている。この構成によれば、実施例2で説明した係着構造と同様の作用効果を得ることができる。また、この構成によれば、布部材56を介してフック54をシートカバー50の内面に取り付けている。そのため、例えば、フック54が樹脂部材から構成されていても、直に、フック54をシートカバー50の内面に取り付けている場合(実施例2の場合)と比較すると、簡便に、フック54をシートカバー50の内面に取り付けることができる。
(実施例5)
次に、本発明の実施例5を、図15〜20を用いて説明する。この実施例5は、上述した実施例3と比較すると、シートカバー50がバックパッド230の表面をカバーリングしている点が相違している。
この相違点を説明すると、図15に示すように、シートバック3は、略矩形状のクッションフレーム(図示しない)と、このクッションフレームに包着状に取り付けられるバックパッド230と、このバックパッド230の表面をカバーリングするシートカバー50とから構成されている。
以下に、これらクッションフレーム、バックパッド230、シートカバー50のうち、クッションパッド30を個別に説明していく。なお、クッションフレームは、公知のものでよく、また、シートカバー50も、実施例3で説明済みのものでよいため、その詳細な説明は省略することとする。また、シートクッション2も、この実施例5において、公知のものでよいため、その詳細な説明は省略することとする。このことは、後述する実施例6においても、同様である。
このバックパッド230は、例えば、ウレタン樹脂を発泡成形させたものであり、この車両用シート1の着座者(図示しない)の背中部位を支持する天板メイン部232と、この天板メイン部232の左右にそれぞれ成形された天板サイド部234、234とから一体的に構成されている。このバックパッド230が、特許請求の範囲に記載の「パッド」に相当する。この図15からも明らかなように、両天板サイド部234は、その表面が天板メイン部232の表面より突出する盛り上がり状にそれぞれ形成されている。これにより、着座者のサポート性を向上させることができる。
このバックパッド230の表面のうち、天板メイン部232と両天板サイド部234との境界には、縦スリット(凹み溝)236、236がそれぞれ形成されている。また、このバックパッド230の表面のうち、両縦スリット236の長手方向における略中央には、両縦スリット236を橋渡す格好となるように横スリット238が形成されている。この両縦スリット236には、横スリット238と交差する位置に、バックパッド230の厚み方向を貫通する貫通孔240、240が対を成すように形成されている。この記載が特許請求の範囲に記載の「パッドには、その厚み方向を貫通する貫通孔が形成されており」に相当する。
続いて、図15〜20を参照して、上述したバックフレーム、バックパッド230、シートカバー50からシートバック3を組み立てる方法を説明する。まず、バックフレームにバックパッド230を組み付ける。次に、シートカバー50をバックパッド230の前方から被せていく。このとき、ゴムひも70の両端がバックパッド230の両貫通孔240にそれぞれ貫通するように、シートカバー50をバックパッド230の前方から被せていく(図16参照)。
そして、この被せた状態のまま、ゴムひも70の両端をそれぞれ広げてバックパッド230の両縦スリット236にそれぞれ嵌め込ませるように掛け留める(図17参照)。これにより、バックパッド230に対して掛け留めたゴムひも70がズレてしまうことを防止できる。次に、シートカバー50の各フック54を掛け留めたゴムひも70にそれぞれ引っ掛ける(図18、19参照)。
続いて、捲り上げられているシートカバー50の側面を戻し、この戻した側面の下縁をバックフレームに掛け留める。このようにして、バックパッド230の表面をシートカバー50でカバーリングし、このカバーリングしたシートカバー50を係着することができる。シートバック3の組み立ては、このようにして完了する(図20参照)。
本発明の実施例5に係るシートカバー50の係着構造は、上述したように構成されている。この構成によれば、シートバック3であっても、実施例3で説明した係着構造と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例6)
次に、本発明の実施例6を、図21を用いて説明する。この実施例6は、上述した実施例5と比較すると、ゴムひも70を無端状から有端状にした点が相違している。この相違点は、実施例1と実施例2との相違点と同一である。なお、この相違点の以外の構成は、実施例5の構成と同一である。そのため、このように相違していても、実施例5の説明と同様に、クッションパッド30の表面をシートカバー50でカバーリングし、このカバーリングしたシートカバー50を係着することができる。
本発明の実施例6に係るシートカバー50の係着構造は、上述したように構成されている。この構成によれば、実施例5で説明した係着構造と同様の作用効果を得ることができる。また、この構成によれば、ゴムひも170が有端状であるため、実施例5で説明したようにゴムひも70が無端状の場合と比較すると、両貫通孔240に貫通させた後、ゴムひも170の両端をそれぞれ広げることなく、そのまま、バックパッド230の両縦スリット236に嵌め込ませるように掛け渡すことができる。したがって、掛け渡しの作業性を向上させることができる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例1、2では、紐部材がゴムひも70、170である例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、ゴムひも70、170のように張力が作用する紐部材であれば、どのような紐部材であっても構わない。このことは、実施例3〜6においても同様である。
また、実施例1、2では、貫通孔40、40が対を成すように形成されている例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、貫通孔40は、1つであっても構わない。その場合、ゴムひも70を、吊り綿布52に差し込む必要はなく、単に、その一端をシートカバー50の内面に接合させておけばよい。このことは、実施例3〜6においても同様である。
また、実施例5、6では、フック54、54、54、54が布部材56、56を介してシートカバー50の内面にそれぞれ取り付けられている例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、実施例1、2の説明と同様に、フック54、54、54、54が布部材56、56を介することなく、直に、シートカバー50の内面にそれぞれ取り付けられていても構わない。
2 シートクッション
3 シートバック
30 クッションパッド(パッド)
32 天板メイン部
34 天板サイド部
36 縦スリット(スリット)
40 貫通孔
50 シートカバー
54 係止部材(フック)
70 ゴムひも(紐部材)
230 バックパッド(パッド)
232 天板メイン部
234 天板サイド部
236 縦スリット(スリット)
240 貫通孔

Claims (2)

  1. シートクッションのクッションフレームまたはシートバックのバックフレームに取り付けられるパッドの表面をカバーリングするシートカバーの係着構造であって、
    パッドには、その厚み方向を貫通する貫通孔が形成されており、
    シートカバーの内面のうち、パッドの貫通孔と略向かい合う位置には、紐部材が取り付けられており、
    紐部材を貫通孔に貫通させ、この貫通させた紐部材をパッドの長手方向に沿って掛け留めることを特徴とするシートカバーの係着構造。
  2. 請求項1に記載のシートカバーの係着構造であって、
    パッドは、その着座者の尻部位または背中部位を支持する天板メイン部と、この天板メイン部の左右にそれぞれ形成された天板サイド部とから構成されており、
    パッドの表面のうち、天板メイン部と、両天板サイド部との境界には、スリットがそれぞれ形成されており、
    シートカバーの内面には、掛け留めた紐部材の長手方向における両縁を引っ掛け可能な係止部材がそれぞれ取り付けられており、
    紐部材と各係止部材とは、スリットにそれぞれ嵌め込み可能に形成されていることを特徴とするシートカバーの係着構造。




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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016049153A (ja) * 2014-08-28 2016-04-11 株式会社ホンダアクセス サイドサポートカバーの取付構造
JP2016087333A (ja) * 2014-11-11 2016-05-23 株式会社イノアックコーポレーション 表皮材及び乗物用内装部品の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016049153A (ja) * 2014-08-28 2016-04-11 株式会社ホンダアクセス サイドサポートカバーの取付構造
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