JP2011120345A

JP2011120345A - 電気自動車充電装置の保護機構

Info

Publication number: JP2011120345A
Application number: JP2009274138A
Authority: JP
Inventors: Takahiro Shimamura; 隆宏島村; Takashi Noto; 隆能登; Satoru Saito; 覚斎藤
Original assignee: JFE Engineering Corp
Current assignee: JFE Engineering Corp
Priority date: 2009-12-02
Filing date: 2009-12-02
Publication date: 2011-06-16

Abstract

【課題】立体駐車場に設置された電気自動車充電装置を適切に保護することができる電気自動車充電装置の保護機構を提供する。
【解決手段】通電コネクタ部（充電用接点４と給電用接点５）への異物付着防止のために、給電用接点５の近傍にブロアが取り付けられていて、充電用接点４と給電用接点５を接続する前に、ブロアからの送風を空気吐出口６より充電用接点４と給電用接点５に噴射することで、充電用接点４と給電用接点５に付着した異物を除去する。
【選択図】図１

Description

本発明は、広くは駐車場に関し、特に電気自動車用の充電装置を備えた立体駐車場に関する。

現在、地球温暖化に対する世界的な取り組みが進められている。原因の一つとされる炭酸ガス排出量の削減のため、ＣＯ_２排出量の１／４を占める運輸関連では、これまでのガソリン車、ディーゼル車に変わって、ＣＯ_２排出量が少ないエコカーの開発を進めている。

中でも、走行中にＣＯ_２を排出しない電気自動車が注目を浴びている。電気自動車はこれまでの自動車のガソリンエンジンに変わって、蓄電池と電気モータを搭載し、これを駆動源として走行するものである。

ここで言う電気自動車とは、蓄電池と電動モータを搭載し、蓄電池に蓄えた電力により電動モータを駆動させ走行するタイプの自動車を指しており、電動モータのみを搭載したいわゆる電気自動車、ガソリンやディーゼルエンジンと電動モータを併用するいわゆるプラグインハイブリッド自動車などを含んでいる。

しかし、上記の電気自動車が社会的に普及するためには、現在、多くの課題があると言われている。そのうち、価格と並ぶ大きな課題が充電インフラの整備である。

これは蓄電池の仕様制約により、電気自動車の一充電後の走行距離が限られているため、充電がたびたび必要となることを意味している。

このため、電力会社や電気自動車メーカーでは充電設備の設置計画を進めている。設置場所として第一に挙げられるのが駐車場である。駐車場の形態は自走式、機械式、地上、地下、平置き、立体など多岐にわたっている。中でも空間有効利用の観点から、都心部で設置数が増加する立体駐車場への電気自動車用の充電装置（電気自動車充電装置）の設置が好ましい。電気自動車充電装置を備えた立体駐車場については、例えば特許文献１に記載されている。

特許文献１に記載の電気自動車充電装置を備えた立体駐車場は、パレット式の立体駐車場に関するものであり、図３に示すように、電気自動車充電装置として、パレット２に設けられた充電用接点４と、一端が充電用接点４に接続した充電ケーブル１５と、駐車室２０に設けられて給電ライン１６に接続した給電用接点５とを備えている。そして、乗り込み部（入庫口）で充電ケーブル１５の他端をパレット２上の電気自動車１に接続した後、パレット２を駐車室２０に移動し、駐車室２０で給電ライン１６からの給電用接点５とパレット２の充電用接点４を接続して充電するようになっている。なお、充電を行う際に接続される充電用接点４と給電用接点５を通電コネクタ部と呼ぶことにする。

しかし、この特許文献１に記載の電気自動車充電装置においては、充電しない時、すなわち充電用接点４と給電用接点５とが非接続の時に、充電用接点４と給電用接点５の端子部（接続面）がむき出しになっているため、その端子部（接続面）に立体駐車場内のゴミやホコリ、雨や湿気による水分、動物の毛や糞尿、虫の死骸などが付着して、充電時に充電用接点４と給電用接点５の接続に支障をきたす危険性が高い。

本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、立体駐車場に設置された電気自動車充電装置を適切に保護することができる電気自動車充電装置の保護機構を提供することを目的とする。

上記課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有する。

［１］自動車を塔内に格納する立体駐車場に設置された電気自動車充電装置において、充電を行う際に接続される通電コネクタ部の近傍にブロアが設置されていることを特徴とする電気自動車充電装置の保護機構。

［２］自動車を塔内に格納する立体駐車場に設置された電気自動車充電装置において、充電を行う際に接続される通電コネクタ部に回転機構が設けられていることを特徴とする電気自動車充電装置の保護機構。

本発明によれば、立体駐車場に設置された電気自動車用充電装置を適切に保護することができる。その結果、電気自動車用充電装置が安全かつ確実に稼動することになり、電気自動車を駐車中に充電することが可能となる。したがって、各地に設置される立体駐車場への本発明の普及により、電気自動車の走行可能距離が伸びることになり、電気自動車の利用範囲が拡大される効果を有する。

本発明の実施形態１を示す図である。本発明の実施形態２を示す図である従来の立体駐車場における電気自動車充電装置を表す図である。

本発明に実施形態について図面を参照して説明する。

［実施形態１］
図１は本発明の実施形態１に係る電気自動車充電装置の保護機構の概要図である。ここでは、一般的な適用例として、パレット式立体駐車場における電気自動車充電装置の保護機構を示している。

図１においては、電気自動車充電装置として、パレット２に設けられた充電用接点４と、一端が充電用接点４に接続した充電ケーブル１５と、駐車室２０に設けられて給電ライン１６に接続した給電用接点５とを備えている。そして、乗り込み部（入庫口）で充電ケーブル１５の他端の充電コンセント３をパレット２上の電気自動車１に接続した後、パレット２を駐車室２０に移動し、駐車室２０で給電ライン１６からの給電用接点５とパレット２の充電用接点４を接続して充電するようになっている。

その上で、この実施形態１では、通電コネクタ部（充電用接点４と給電用接点５）への異物付着防止のために、給電用接点５の近傍にブロア（図示せず）が取り付けられている。そして、充電用接点４と給電用接点５を接続する前に、ブロアからの送風を空気吐出口６より充電用接点４と給電用接点５に噴射することで、充電用接点４と給電用接点５に付着した異物を除去する。

これによって、電気自動車用充電装置の通電コネクタ部（充電用接点４と給電用接点５）を適切に保護することができる。

［実施形態２］
図２は本発明の実施形態２に係る電気自動車充電装置の保護機構の概要図である。ここでも、一般的な適用例として、パレット式立体駐車場における電気自動車充電装置の保護機構を示している。

図２においては、電気自動車充電装置として、パレット２に設けられた充電用接点スタンド９に設置された充電用接点４と、一端が充電用接点４に接続した充電ケーブル１５と、駐車室２０に設けられて給電ライン１６に接続した給電用接点スタンド１０に設置された給電用接点５とを備えている。そして、乗り込み部（入庫口）で充電ケーブル１５の他端の充電コンセント３をパレット２上の電気自動車１に接続した後、パレット２を駐車室２０に移動し、駐車室２０で給電ライン１６からの給電用接点５とパレット２の充電用接点４を接続して充電するようになっている。

その上で、この実施形態２では、通電コネクタ部（充電用接点４と給電用接点５）への異物付着防止のために、充電用接点スタンド９と給電用接点スタンド１０がそれぞれ９０度回転する機構になっている。これによって、図２（ａ）に示すように、充電用接点４と給電用接点５が非接触の時には、充電用接点４と給電用接点５がそれぞれ下向きになるように充電用接点スタンド９と給電用接点スタンド１０がそれぞれ下方に９０度回転し、図２（ｂ）に示すように、充電用接点４と給電用接点５を接続する場合には、充電用接点スタンド９と給電用接点スタンド１０がそれぞれ上方に９０度回転して、充電用接点４と給電用接点５が向かい合う位置に移動することで、充電用接点４と給電用接点５が接触可能となる。

１：電気自動車
２：パレット
３：充電コンセント
４：充電用接点
５：給電用接点
６：ブロアからの空気吐出口
９：充電用接点スタンド
１０：給電用接点スタンド
１５：充電ケーブル
１６：給電ライン
２０：駐車室

特開２００１−３５９２０３号公報

Claims

自動車を塔内に格納する立体駐車場に設置された電気自動車充電装置において、充電を行う際に接続される通電コネクタ部の近傍にブロアが設置されていることを特徴とする電気自動車充電装置の保護機構。
自動車を塔内に格納する立体駐車場に設置された電気自動車充電装置において、充電を行う際に接続される通電コネクタ部に回転機構が設けられていることを特徴とする電気自動車充電装置の保護機構。