JP2011117407A - 送風装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は送風装置に関するもので、消費電力を小さくすることを目的とするものである。
【解決手段】そしてこの目的を達成するために本発明は、前記羽根５を、内辺５ａがモータ軸４側、外辺５ｂが外周のオリフィス１側に配置された略長方形状し、この略長方形状において前記内辺５ａと外辺５ｂを結ぶ前辺５ｃは、その中部が回転側に突出し、この突出部Ａから前記内辺５ａ側および外辺５ｂ側へは回転方向とは反対側に緩やかに湾曲した形状とし、前記略長方形状において前記内辺５ａと外辺５ｂを結ぶ後辺５ｄは、その中部が回転側に突出し、この突出部Ｂから前記内辺５ａ側および外辺５ｂ側へは回転方向とは反対側に緩やかに湾曲した形状とした。
【選択図】図１

Description

本発明は、農事用などに活用される大型の送風装置に関するものである。
従来のこの種、送風装置の構成は次のようになっていた。
すなわち、円筒状のオリフィスと、このオリフィスの中心軸上に設けたモータと、このモータのモータ軸の外周に所定間隔で配置した複数の羽根とを備え、前記羽根は、内辺が前記モータ軸側、外辺が外周のオリフィス側に配置された略長方形状となっていた（例えば下記特許文献１）。
特開２００４−５２７０９号公報
上記従来例における課題は消費電力が大きいということであった。
すなわち、この種送風装置は、畜舎や鶏舎、あるいは温室等への送風を行うものであるので、その消費電力は例えば６００Ｗにも達するものもある。
しかしながら、いずれも生き物の成長のためには欠かせないものであるということで、今までは問題視されなかったが、各種生産コストの上昇から、その消費電力を小さくすることが求められてきた。
そこで本発明は、送風装置の消費電力を小さくすることを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために、本発明は、円筒状のオリフィスと、このオリフィスの中心軸上に設けたモータと、このモータのモータ軸の外周に所定間隔で配置した複数の羽根とを備え、前記羽根は、内辺が前記モータ軸側、外辺が外周のオリフィス側に配置された略長方形状し、この略長方形状において前記内辺と外辺を結ぶ前辺は、その中部が回転側に突出し、この突出部から前記内辺側および外辺側へは回転方向とは反対側に緩やかに湾曲した形状とし、前記長方形状において前記内辺と外辺を結ぶ後辺は、その中部が回転側に突出し、この突出部から前記内辺側および外辺側へは回転方向とは反対側に緩やかに湾曲した形状とし、これにより所期の目的を達成するものである。
以上のように本発明は、円筒状のオリフィスと、このオリフィスの中心軸上に設けたモータと、このモータのモータ軸の外周に所定間隔で配置した複数の羽根とを備え、前記羽根は、内辺が前記モータ軸側、外辺が外周のオリフィス側に配置された略長方形状し、この略長方形状において前記内辺と外辺を結ぶ前辺は、その中部が回転側に突出し、この突出部から前記内辺側および外辺側へは回転方向とは反対側に緩やかに湾曲した形状とし、前記長方形状において前記内辺と外辺を結ぶ後辺は、その中部が回転側に突出し、この突出部から前記内辺側および外辺側へは回転方向とは反対側に緩やかに湾曲した形状としたものであるので、その消費電力を小さくすることができる。
すなわち、本発明においては、その前記羽根を、内辺が前記モータ軸側、外辺が外周のオリフィス側に配置された略長方形状し、この略長方形状において前記内辺と外辺を結ぶ前辺は、その中部が回転側に突出し、この突出部から前記内辺側および外辺側へは回転方向とは反対側に緩やかに湾曲した形状とし、前記長方形状において前記内辺と外辺を結ぶ後辺は、その中部が回転側に突出し、この突出部から前記内辺側および外辺側へは回転方向とは反対側に緩やかに湾曲した形状としたものであるので、今までと同じ風量を確保するという条件において、各羽根が回転時に受ける抵抗を小さくすることができ、その結果として消費電力を小さくすることができるのである。
本発明の実施の形態１の正面図 同断面図 同取り付け板の正面図 同羽根の正面図 図１のＶ−Ｖ線羽根断面図 同羽根の製造作業を示す斜視図 同要部拡大正面図
以下、本実施の形態について図面を参照しながら説明する。
（実施の形態１）
図１に示すように、本実施形態の送風装置は、円筒状のオリフィス１と、このオリフィス１の中心軸上に、４本の取り付け脚２により図２のごとく固定したモータ３と、このモータ３のモータ軸４の外周に所定間隔で配置した複数の羽根５とを備えている。
なお、本実施形態では、モータ軸４の外周には図３に示す取り付け板６を設け、この取り付け板６に羽根５を取り付けている。
具体的には、取り付け板６も、その外周に所定間隔で複数の取り付け部７を設けており、各取り付け部７に、前記羽根５を取り付けている。
前記羽根５は、図４に示すように内辺５ａが前記モータ軸４側、外辺５ｂが外周のオリフィス１側に配置された略長方形状し、この略長方形状において前記内辺５ａと外辺５ｂを結ぶ前辺５ｃは、その中部が回転側に突出（以下、突出部Ａ）し、この突出部Ａから前記内辺５ａ側および外辺５ｂ側へは回転方向とは反対側に緩やかに湾曲した形状とし、また前記略長方形状において前記内辺５ａと外辺５ｂを結ぶ後辺５ｄは、その中部が回転側に突出（以下、突出部Ｂ）し、この突出部Ｂから前記内辺５ａ側および外辺５ｂ側へは回転方向とは反対側に緩やかに湾曲した形状としている。
なお、前記緩やかに湾曲した形状は、言い換えれば波形のような略Ｓ字形状であり、モータ軸４方向から見た場合、前辺５ｃにおける外辺５ｂ側の部分すなわち前記突出部Ａを含む曲線部分は羽根５の回転方向に膨らんで湾曲し、前辺５ｃにおける内辺５ａ側の部分は羽根５の回転方向に凹んで湾曲するＳ字形状としている。
そして、前記突出部Ａを通る接線１１は上記中心線１０に対して約５°、羽根の回転方向に傾斜している。
また、このように前記略長方形状となった羽根５は図６に示すように、円柱面で形成される下型８上に載せられ、次に上型９を押し降ろすことで下型８表面の形状、つまり図６の中心線１０を境に前辺５ｃ側と後辺５ｄ側に、図５のごとく下方（図１、図２のモータ３側）に向けて湾曲した形状となっている。
また、前記取り付け板６の取り付け部７もその前辺７ａ側が後辺７ｂ側よりも下方（図１、図２のモータ３側）となる傾斜を形成しているので、ここに羽根５を取り付ければ図５のごとくこの羽根５は、その前辺５ｃ側が後辺５ｄ側よりも下方（図１、図２のモータ３側）傾斜状態でモータ軸４に取り付けられた状態となる。
さらに、図７に示すごとく羽根５の外辺５ｂにおける前辺５ｃ側におけるオリフィス１との距離Ｘは、羽根５の外辺５ｂにおける後辺５ｄ側におけるオリフィス１との距離Ｙよりも大きくしている。
以上の構成においてモータ３に通電しモータ軸４を回転させると、羽根５がその前辺５ｃ側が後辺５ｄ側よりも先に進むように回転し、その結果として図２の下方（モータ３とは反対方向）に送風が行われる。
この時、羽根５は、上述のごとく図４に示すように内辺５ａが前記モータ軸４側、外辺５ｂが外周のオリフィス１側に配置された略長方形状をしていて、この略長方形状において前記内辺５ａと外辺５ｂを結ぶ前辺５ｃは、その中部が回転側に突出し、この突出部Ａから前記内辺５ａ側および外辺５ｂ側へは回転方向とは反対側に緩やかに湾曲した形状とし、また前記略長方形状において前記内辺５ａと外辺５ｂを結ぶ後辺５ｄは、その中部が回転側に突出し、この突出部Ｂから前記内辺５ａ側および外辺５ｂ側へは回転方向とは反対側に緩やかに湾曲した形状となっている。
このため、今までと同じ風量を確保するという条件において、各羽根５が回転時に受ける抵抗を小さくすることができた。
この点を考察すると、上述のごとく前辺５ｃも後辺５ｄもその中部が回転側に突出し、この突出部Ａ、Ｂから前記内辺５ａ側および外辺５ｂ側へは回転方向とは反対側に緩やかに湾曲した形状にしたことにより、空気との衝突、分離が、突出部Ａ、Ｂから前記内辺５ａ側および外辺５ｂ側へ徐々に行われることにより、各羽根５が回転時に受ける抵抗を小さくすることができ、その結果として消費電力を小さくすることができたものと考えられる。
また、本実施形態では、上述のごとく羽根５の外辺５ｂにおける前辺５ｃ側におけるオリフィス１との距離Ｘを、羽根５の外辺５ｂにおける後辺５ｄ側におけるオリフィス１との距離Ｙよりも大きくしているので、ここでも空気との衝突が徐々に行われることになり、これによっても各羽根５が回転時に受ける抵抗を小さくすることができ、その結果として消費電力を小さくすることができたものと考えられる。
また、羽根５の外辺５ｂにおける後辺５ｄ側におけるオリフィス１との距離Ｙを、羽根５の外辺５ｂにおける前辺５ｃ側におけるオリフィス１との距離Ｘよりも小さくすることで、つまり羽根５の外径を大きくすることで、大きな送風量が確保されるようにもなる。
そして、以上の結果として、一例ではあるが、単なる長方形状の羽根を用いた場合に比べて２００Ｗ程度（従来例が約６００Ｗに対して本実施形態では約４００Ｗ）も消費電力を小さくすることができた。
なお、取り付け板６の取り付け部７の外辺７ｃは、羽根５の前辺５ｃ中部の突出部Ａ、およびこの羽根５の後辺５ｄ中部の突出部Ｂよりも、羽根５の内辺５ａ側に配置することで、以上の作用が取り付け板６の取り付け部７によって阻害されないようにしている。
以上のように本発明は、円筒状のオリフィスと、このオリフィスの中心軸上に設けたモータと、このモータのモータ軸の外周に所定間隔で配置した複数の羽根とを備え、前記羽根は、内辺が前記モータ軸側、外辺が外周のオリフィス側に配置された略長方形状し、この略長方形状において前記内辺と外辺を結ぶ前辺は、その中部が回転側に突出し、この突出部から前記内辺側および外辺側へは回転方向とは反対側に緩やかに湾曲した形状とし、前記長方形状において前記内辺と外辺を結ぶ後辺は、その中部が回転側に突出し、この突出部から前記内辺側および外辺側へは回転方向とは反対側に緩やかに湾曲した形状としたものであるので、その消費電力を小さくすることができる。
すなわち、本発明においては、その前記羽根を、内辺が前記モータ軸側、外辺が外周のオリフィス側に配置された略長方形状し、この略長方形状において前記内辺と外辺を結ぶ前辺は、その中部が回転側に突出し、この突出部から前記内辺側および外辺側へは回転方向とは反対側に緩やかに湾曲した形状とし、前記長方形状において前記内辺と外辺を結ぶ後辺は、その中部が回転側に突出し、この突出部から前記内辺側および外辺側へは回転方向とは反対側に緩やかに湾曲した形状としたものであるので、今までと同じ風量を確保するという条件において、各羽根が回転時に受ける抵抗を小さくすることができ、その結果として消費電力を小さくすることができるのである。
したがって、例えば農業分野などに広く活用が期待される。
１ オリフィス
２ 取り付け脚
３ モータ
４ モータ軸
５ 羽根
５ａ 内辺
５ｂ 外辺
５ｃ 前辺
５ｄ 後辺
６ 取り付け板
７ 取り付け部
７ａ 前辺
７ｂ 後辺
７ｃ 外辺
８ 下型
９ 上型
Ａ，Ｂ 突出部

Claims (5)

  1. 円筒状のオリフィスと、このオリフィスの中心軸上に設けたモータと、このモータのモータ軸の外周に所定間隔で配置した複数の羽根とを備え、前記羽根は、内辺が前記モータ軸側、外辺が外周のオリフィス側に配置された略長方形状し、この略長方形状において前記内辺と外辺を結ぶ前辺は、その中部が回転側に突出し、この突出部から前記内辺側および外辺側へは回転方向とは反対側に緩やかに湾曲した形状とし、前記略長方形状において前記内辺と外辺を結ぶ後辺は、その中部が回転側に突出し、この突出部から前記内辺側および外辺側へは回転方向とは反対側に緩やかに湾曲した形状とした送風装置。
  2. 羽根の外辺における前辺側におけるオリフィスとの距離は、羽根の外辺における後辺側におけるオリフィスとの距離よりも大きくした請求項１記載の送風装置。
  3. 略長方形状の羽根は、その前辺側を後辺側よりもモータ側に傾斜状態でモータ軸に取り付けた請求項１、または２に記載の送風装置。
  4. モータ軸の外周に取り付け板を設け、この取り付け板には、その外周に所定間隔で複数の取り付け部を設け、各取り付け部に、羽根の内辺側を取り付けた請求項１から３のいずれか一つに記載の送風装置。
  5. 取り付け板の取り付け部の外辺は、羽根の前辺中部の突出部、およびこの羽根の後辺中部の突出部よりも、羽根の内辺側に配置した請求項４に記載の送風装置。
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