JP2011114652A - 2回回転yカット水晶振動子を用いた温度補償発振器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便な構成の温度補償回路によって、安定した周波数特性を得られる2回回転Yカット水晶振動子を用いた温度補償発振器を提供する。
【課題の解決手段】2回回転Yカット水晶振動子を用いた温度補償発振器は、水晶の結晶のY軸に直交する面をX軸を中心にして30度〜37度回転し、さらにこの回転した位置からZ軸を中心にして23度〜40度回転した面から切り出した2回回転Yカット水晶振動子1と、この水晶振動子1を接続した発振回路2からなる電圧制御水晶発振器3と、水晶振動子1から主励振されるBモードの共振周波数により温度補償を行なう温度補償回路4とを備えたものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、水晶振動子を用いた温度補償型の発振器に関する。
従来のこの種発振器は、水晶結晶のX軸とZ軸を含む平面をX軸を中心にして回転した面が主面となるよう切断してなる水晶基板を用いたATカット水晶振動子を用いるのが一般的である。このATカット水晶振動子は、厚みすべり振動モードを主振動とするものであり、その周波数温度特性は3次関数曲線となることが知られている。ATカット水晶振動子は、比較的温度特性に優れた振動子として使用されてきたが、3次温度係数の影響が顕著に現れるため、周波数特性の高精度な安定が要求される各種装置の周波数発生基準源としては不十分である。このため、温度補償回路を用いて周波数温度特性を補償することにより、周波数特性の安定化を図っているが、3次関数曲線の周波数温度特性を補償するには、温度補償回路の構成が複雑化し、コストも高くなってしまう。したがって、高精度に安定した周波数特性を有するATカット水晶振動子を用いた発振器を実現するのは困難であった。
このような現状に鑑み、従来から、ATカット水晶振動子よりも応力感度、熱衝撃特性、位相雑音特性などにおいて優れている2回回転Yカット水晶振動子が注目されている。この2回回転Yカット水晶振動子は、水晶結晶のY軸に直交する面をX軸を中心に回転し(以下、この回転角度をθとする。)、さらにこの回転した位置からZ軸を中心にして回転した(以下、この回転角度をφとする。)面を主面として切断した水晶基板を用いたものであり、主振動のCモードの共振の近傍で、かつ高域側の周波数にBモード、Aモードの副振動を生じることが知られている。また、φが約22度、θが約34度のSC(Stress Compensated)カット水晶振動子も2回回転Yカット水晶振動子の一種である。
この2回回転Yカット水晶振動子では、Aモードは伸縮による厚み縦振動であり、Bモードは速い横波によるすべり応力の厚みねじれ振動であり、Cモードは遅い横波によるすべり応力の厚みすべり振動である。また、φを変えればモードの電気機械結合係数(以下、単に結合係数という。)が変わり、θを変えれば温度特性が変わることが知られている。なお、圧電体の結合係数は、電気的と機械的との変換能力を表す係数で、生じた機械的エネルギーと与えた電気的エネルギー、あるいは反対に、生じた電気的エネルギーと与えた機械的エネルギーの比の平方根で定義されるもので、圧電効果の大きさを表す量の一つであり、大きいほど発振しやすい。
従来、2回回転Yカット水晶振動子を用いた温度補償を行なう発振器としては、温度変化に対してBモードの共振周波数が直線的に変化することを利用して、この変化から適正な温度補償データを得て、温度補償を行なうもの(特許文献1)や、水晶振動子及び発振回路とともに発振回路の電源電圧を安定化する電圧安定化素子を恒温槽内に配置し、恒温槽を水晶振動子の周波数温度特性の変曲点温度に温度制御するもの(特許文献2)が知られている。また、φ及びθを、7度≦φ≦14度40分、34度≦θ<35度10分に設定した水晶振動子用いることで、常温近傍から高温側でほぼ直線的で安定した周波数温度特性を得て、低温部側のみを温度補償回路により温度補償するもの(特許文献3)も知られている。
特開平5−243892号公報 特開平8−32348号公報 特開2003−324332号公報
しかし、従来の上述した2回回転Yカット水晶振動子では、ATカット水晶振動子と同様に、共振周波数が3次曲線の温度特性を示すCモードを主振動としているので、曲線部分の温度補償が難しいという不都合があった。この不都合に加えて、特許文献1に記載の発振器では、直線の温度特性を示すBモードを利用して温度補償を行なうことが提案されているが、発振器としては主振動であるCモードの共振周波数に対して温度補償を行なうため、直線的に安定した周波数温度特性を得ることは困難であった。また、特許文献2に記載の発振器では、温度制御される恒温槽が必要なため、機器が大型化するとともに、消費電力も大きいという不都合があった。
本発明は、このような不都合を解消し、簡便な構成の温度補償回路によって、安定した周波数特性を得られる温度補償発振器を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明者は鋭意研究した結果、2回回転Yカット水晶振動子のBモードの共振周波数の周波数温度特性は、直線となることに着目し、従来はCモードの温度補償には用いられるものの、不要振動として取り扱われていたBモードを主振動とした、2回回転Yカット水晶振動子を利用することに想到した。そして、さらに研究を続けた結果、傾きの小さな周波数温度特性を有するとともに、Cモード及びAモードの励振の影響を受けないためには、θを30度〜37度に設定し、φを23度〜40度に設定してなる2回回転Yカット水晶振動子を利用すればよく、これによって広い温度範囲にわたって所望の安定した周波数温度特性を得られることを確認した。
すなわち、本発明に係る2回回転Yカット水晶振動子を用いた温度補償発振器は、θを30度〜37度とし、φを23度〜40度に設定してなる2回回転Yカット水晶振動子と、この水晶振動子を接続した発振回路と、前記水晶振動子から主励振されるBモードの共振周波数により温度補償を行なう温度補償回路とを備えるものである。
本発明に係る2回回転Yカット水晶振動子を用いた温度補償発振器によれば、水晶振動子の周波数温度特性が直線となるBモードを主振動とするとともに、Bモードを利用した温度補償を行なうので、温度補償回路を簡易な構成の1次関数発生回路によって構成することができ、広い温度範囲にわたって安定した周波数特性を得られるほか、装置の小型化、消費電力の低減化が可能になる。
本発明の好適な実施形態の水晶振動子を示す斜視図。 同じく温度補償発振器を示すブロック図。 同じく水晶振動子のBモードの周波数温度特性を示す図。 同じく温度補償回路の補償電圧特性を示す図 同じく温度補償後の周波数温度特性を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、水晶振動子1は、θを30度〜37度、φを23度〜40度に設定した2回回転Yカットしたものである。すなわち、水晶振動子1は、水晶の結晶のY軸に直交する面をX軸を中心にして30度〜37度回転し、さらにこの回転した位置からZ軸を中心にして23度〜40度回転した面から切り出してなる、2回回転Yカットの水晶振動子である。この水晶振動子1と、この水晶振動子1を接続し、図示していない可変容量素子を有する発振回路2により、電圧制御水晶発振器3が構成される。
図3に示すように、水晶振動子1のBモードの周波数温度特性は、温度の上昇に比例して周波数偏差が減少する傾きがマイナスの直線となり、その傾きはθによって決まる。したがって、これを温度補償するには、前記水晶振動子1の周波数温度特性の直線と、対称的なプラスの傾きを有する直線となる補償電圧特性を有する1次関数発生回路からなる温度補償回路4を用いればよい。すなわち、図4に示す温度補償電圧を発生する温度補償回路4を用いることによって、前記水晶振動子1のBモードの周波数温度特性を、図5に示すように広い温度範囲にわたって安定したものとすることができる。
なお、本発明に係る発振回路2はコルピッツ型発振回路であればよく、発振周波数は基本波はもちろん、3次、5次などのオーバトーンでもよい。また、発振回路としては、インバータ回路型のものでもよいし、トランジスタ回路型のものでもよい。さらに、2回回転Yカット振動子1と発振回路2からなる発振器3は、電圧制御型に限らない。またさらに、温度補償回路は、オペアンプ型、電流電圧変換型、サーミスタ等、Bモードの直線の周波数温度特性を補償するために、1次関数を発生する回路であれば、その具体的構成は問わない。
1 水晶振動子
2 発振回路
3 電圧制御型水晶発振器
4 温度補償回路

Claims (1)

  1. 水晶の結晶のY軸に直交する面をX軸を中心にして30度〜37度回転し、さらにこの回転した位置からZ軸を中心にして23度〜40度回転した面から切り出した2回回転Yカット水晶振動子と、この水晶振動子を接続した発振回路と、前記水晶振動子から主励振されるBモードの共振周波数により温度補償を行なう温度補償回路とを備えることを特徴とする2回回転Yカット水晶振動子を用いた温度補償発振器。
JP2009269986A 2009-11-27 2009-11-27 2回回転yカット水晶振動子を用いた温度補償発振器 Withdrawn JP2011114652A (ja)

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