JP2011114507A - 通信ユニット、通信機、および通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の電界通信システムは、送信する信号レベルが一定であるため、伝送媒体と電極間の結合状態が小さいときは信号が減衰し通信が不安定になった。また、信号レベルを過大に設定すると、省エネルギー、セキュリティー、システム間の干渉等の問題が生じた。
【解決手段】通信開始前に、電極と伝送媒体との間の結合状態を検知し、結合状態に応じた信号レベルを決定し、信号レベルに応じて通信開始信号を送信する第一の通信機と、通信開始信号を受信して、返信をおこなう第二の通信機とにより通信ユニットを構成した。これにより、通信開始前に送信手段の信号レベルを決定できるため、始めから通信を安定にできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、人体のような伝送媒体を介して通信を行う通信ユニット、通信機、および通信方法に関する。
図11は、第一の通信機1と第二の通信機2との間を伝送媒体3に電界を通して通信を行う電界通信ユニットを示す。第一の通信機1は伝送媒体3と接触および容量結合により通信を行うための電極11を持つ。第一の通信機1は、電極11、伝送媒体3、電極21を介して第二の通信機2との間で電界通信を行う。
特開2007−221427
従来の電界通信ユニットは、送信する信号レベルが一定であるため、伝送媒体(手)と電極間の結合状態が手袋装着や皮膚の乾燥などにより小さくなることにより信号が減衰し、通信が途絶するか不安定になることがあった。
このような通信の不安定を解消するために、利用者の手袋装着等により信号レベルが減衰した状態でも通信可能なように信号レベルを過大に設定すると、省エネルギー、セキュリティー、システム間の干渉等の問題が生じた。
本願発明は上記問題点に鑑み、手袋使用時や乾燥肌の場合であっても、適切な信号レベルで安定な通信が可能な電界通信システムを提供することを目的とする。
本発明の通信ユニットは、伝送媒体と電気的に結合する電極と、
前記電極と前記伝送媒体との間の結合状態を検知する結合状態検知手段と、通信開始前に前記結合状態検知手段で検知した結合状態に応じた信号レベルを決定する信号レベル決定手段と、前記信号レベル決定手段で決定した信号レベルに応じた通信開始信号を送信する送信手段と、を有する第一の通信機と、伝送媒体と電気的に結合する電極と、前記通信開始信号を受信して返信をおこなう返信手段と、を有する第二の通信機と、を有する。これにより、本発明の通信ユニットは、手袋装着等により前記伝送媒体と前記電極との間の結合状態が低下し信号の減衰量が増加した場合においても、結合状態検知手段が前記伝送媒体と前記電極間の結合状態を検知し、送信手段の出力信号レベルを通信開始前に決定することにより、始めから安定した通信を可能にする。
また、本発明の通信ユニットは、前記第一の通信機が、通信開始前に信号レベル決定手段で決定した信号レベルで通信開始し、更にそれに応じた出力で返信することを要求する返信要求情報を作る返信要求情報作成手段を有し、前記第二の通信機は、前記通信開始信号を受信して、送信すべき信号の信号レベル情報を含む前記返信要求情報を認識する返信要求情報認識手段と、要求された前記信号レベル情報に応じた出力で返信をおこなう返信手段とを有することができる。これにより、本発明の通信ユニットは、手袋装着等により前記伝送媒体と前記電極との間の結合状態が低下し信号の減衰量が増加した場合においても、結合状態検知手段が前記伝送媒体と前記電極間の結合状態を検知し、通信開始信号送信手段及び返信手段の出力信号レベルを通信開始前に決定することにより、返信信号についても始めから安定した通信を可能にする。
本発明の通信機は、伝送媒体と電気的に結合して通信をおこなう電極と、前記電極と前記伝送媒体との間の結合状態を検知する結合状態検知手段と、通信開始前に前記結合状態検知手段で検知した結合状態に応じた信号レベルを決定する信号レベル決定手段と、を有している。これにより、本発明の通信機は、手袋装着等により前記伝送媒体と前記電極との間の結合状態が低下し信号の減衰量が増加した場合においても、通信開始前に前記結合状態検知手段で検知した結合状態に応じた信号レベルを決定するため、始めから確実に伝送媒体に信号を供給できる。
また、本発明の通信機は、信号レベル決定手段で決定した信号レベルに応じた通信開始信号を送信する送信手段を有してもよい。これにより、通信開始信号が始めから確実に伝送媒体に供給される。
また、本発明の通信機は、信号レベル決定手段で決定した信号レベルに応じた出力で返信することを要求する返信要求情報を発生させる返信要求情報作成手段を有してもよい。これにより、安定した双方向通信の確立が可能になる。
また、本発明の通信機は、結合状態検知手段に検知開始を指示するトリガー信号を出力するトリガー信号出力手段を有してもよい。これにより、結合状態検知手段に無用な電力を供給しないので、無駄な電力の消費を抑えることができる。また、通信を開始するためのIDを含むセキュリティーに関係する信号を出力しないので、セキュリティー性能が優れる。
また、本発明の通信機は、結合状態検知手段で検知された結合状態に応じて、信号レベル決定手段に結合状態を出力してもよい。これにより、第一の通信機は通信開始可否の判断に既存の結合状態検知手段を利用でき、結合状態が所定の値よりも悪い場合に、信号レベル決定手段に結合状態を出力しない。従って、第一の通信機は、トリガー信号出力手段を有する構成と同等の効果をトリガー信号出力手段の追加せずに得られ、構造を簡素化できる。
また、本発明の通信機は、通信開始信号を受信して起動する返信手段と、通信開始信号に含まれる返信すべき信号の信号レベル情報を認識する返信要求情報認識手段とを有する。これにより、返信手段は要求された前記信号レベル情報に応じた出力で返信をおこなうため、無駄な電力の消費を抑えることができ、更に始めから適切な信号レベルで返信することができるため、双方向通信を確実に行うことができる。
本発明の通信方法は、伝送媒体を介して第一の通信機と第二の通信機との間で通信を開始する手順であって、前記第一の通信機において、第一の通信機に設けられた電極と前記伝送媒体との間の結合状態を検知し、通信開始前に前記結合状態に応じた信号レベルを決定し、前記信号レベルに応じた通信開始信号を前記第二の通信機へ送信し、前記第二の通信機において、前記第一の通信機から送信された前記通信開始信号を受信し、返信信号を前記第一の通信機へ返信する方法である。これにより、本発明記載の通信方法は、手袋装着等により前記伝送媒体と前記電極との間の結合状態が低下し信号の減衰量が増加した場合においても、通信開始前に前記結合状態検知手段で検知した結合状態に応じた通信開始信号送信手段の出力信号レベルを決定するため、始めから安定した通信が可能になる。
また、本発明の通信方法は、伝送媒体を介して第一の通信機1と第二の通信機2との間で通信を開始する手順であって、前記第一の通信機において、第一の通信機に設けられた電極と前記伝送媒体との間の結合状態を検知し、通信開始前に前記結合状態に応じた信号レベルを決定し、前記信号レベルに応じた通信開始信号と前記信号レベルに応じた出力で返信することを要求する返信要求情報とを前記第二の通信機へ送信し、前記第二の通信機において、前記第一の通信機から送信された前記通信開始信号を受信し、前記返信要求情報から前記第一の通信機へ出力する信号レベルを決定し、前記信号レベルに応じた出力で返信信号を前記第一の通信機へ返信する、ことを有してもよい。これにより、本発明記載の通信方法は、手袋装着等により前記伝送媒体と前記電極との間の結合状態が低下し信号の減衰量が増加した場合においても、通信開始前に前記結合状態検知手段で検知した結合状態に応じた通信開始信号送信手段及び返信手段の出力信号レベルを決定するため、返信信号についても始めから安定した通信が可能になる。
また、本発明の通信方法は、前記通信開始信号が前記第二の通信機の起動を要求する起動信号を含み、前記第二の通信機が前記起動信号を受信し、前記第二の通信機の送信回路を起動してもよい。これにより、本発明記載の通信方法は、前記第二の通信機の送信回路の消費電力を削減可能となる。
本発明の通信ユニットおよび通信方法によれば、結合状態検知手段が前記伝送媒体と前記電極間の結合状態を検知し、送信手段の出力信号レベルを通信開始前に決定することにより、伝送媒体が手袋使用時や乾燥肌の場合であっても、適切な信号レベルで安定な通信が可能な通信ユニットおよび通信方法を提供することが可能となる。
また、本発明の通信機によれば、結合状態検知手段が前記伝送媒体と前記電極間の結合状態を検知し、送信手段の出力信号レベルを通信開始前に決定することにより、伝送媒体が手袋使用時や乾燥肌の場合であっても、適切な信号レベルで安定な通信が可能な通信機を提供することが可能となる。
第一の実施形態に係る通信ユニットの例を示す構成図である。 第一の実施形態に係る通信ユニットの例の詳細を示す構成図である。 第二の実施形態に係る通信ユニットの例を示す構成図である。 第四の実施形態に係る通信ユニットの例を示す構成図である。 第一の実施形態に係る通信方法を示す図である。 第四の実施形態に係る通信方法を示す図である。 ベクトル電圧計を用いる第一の結合状態検知手段の例を示すブロック図である。 ベクトル電流計を用いる第二の結合状態検知手段の例を示すブロック図である。 静電容量を用いる第三の結合状態検知手段の例を示すブロック図である。 アンテナを用いる第四の結合状態検知手段の例を示すブロック図である。 従来の電界通信ユニットを示す構成図である。
図1は本発明の第一の実施形態に係る通信ユニットを示す図である。
ドア4は、車や家などの施錠が必要なドア4であり、ドアノブ41、ドアロック部42および第一の通信機1が設けられている。第二の通信機2は伝送媒体3(ドア操作者の人体)に装着され、電極21を介して伝送媒体3と容量結合している。第一の通信機1はドアノブ41の表面に設けられた電極11および伝送媒体3が装着した手袋31を介して伝送媒体3と容量結合している。ここで第一の通信機1と第二の通信機2はこれらの容量結合により伝送媒体3を介して通信可能となる。
第一の通信機1には、結合状態検知手段12と、制御部8と、通信部9とが設けられている。
結合状態検知手段12は、電極11から伝送媒体3との容量結合の程度を測定し、その結果を結合状態情報として制御部8に送る。容量結合の程度の測定は、電極11を介して伝送媒体3のインピーダンスを測定すること等によっておこなうことができる。
制御部8は、前記結合状態情報に応じて、前記第一の通信機1の送信信号レベルを安定な通信が可能な値に調整する。結合状態が良好な場合送信信号レベルを小さく、劣悪な場合大きくする。
さらに制御部8は、通信開始信号を生成し、通信部9に送る。通信部9は、送信信号レベルで通信開始信号を伝送媒体3へ送信する。
第二の通信機2は、受信部22で第一の通信機1からの通信開始信号を受信して返信手段24に送る。返信手段24は、返信信号を伝送媒体3に送信する。
第一の通信機1は、第二の通信機2からの返信信号を受信して適切に通信が行われたことを確認し、第二の通信機2との間で双方向のデータ通信を開始する。この双方向のデータ通信を通じて認証処理が行われ、正しく認証が成された場合には外部入出力7に施錠または解錠の信号を出力する。ドアロック部42は、外部入出力7から受信した信号に基づきドア4を施錠または解錠する。
図2を用いて、本発明の第一の実施形態に係る通信ユニットについて更に詳細に説明する。結合状態検知手段12は電極11を介して伝送媒体3の結合状態を検知し情報を制御部8に送る。
制御部8には、信号レベル決定手段13、通信制御部17が設けられている。通信制御部17は、通信部9に設けられた送信部15および受信部16を制御するとともに、第一の通信機1が第二の通信機2に対して送信する情報の作成、返信されてくる情報の解析を行い、また、外部入出力信号7の制御もおこなう。
結合状態検知手段12から送られた結合状態情報は、信号レベル決定手段13に送られる。信号レベル決定手段13は、結合状態情報から第一の通信機1の送信部15の送信出力である第一の送信信号レベルを決定し、通信制御部17に出力する。
通信制御部17は通信開始信号を作成し、送信部15から第一の送信信号レベルで電極11を介して送信する。
通信開始信号は、電極11、伝送媒体3、第二の通信機2の電極21を介して第二の通信機2の受信部22で受信される。
制御部23は、通信開始信号を受信して返信信号を生成し、返信手段24に送る。返信手段24は、返信信号を電極21から送信する。
なお、受信部22での通信開始信号受信時に返信手段24を起動させる機能を持たせることで、返信手段24の電源を必要時にのみ入れることができるためエネルギーを節約することも可能である。
返信信号は、電極21、伝送媒体3、電極11を介して第一の通信機1の受信部16で受信され、通信制御部17にて通信が成立したことが確認された後、第一の通信機1と第二の通信機2との間で双方向のデータ通信が開始される。
なお、双方向通信の成立の結果を受けて、第一の通信機1の外部入出力7や第二の通信機2の外部入出力25から外部の機器を制御することもできる。
また結合状態検知手段12としては、ベクトル電圧計式、ベクトル電流計式、静電容量式、アンテナ式等がある。各検知手段の詳細は後述する。
これにより、本発明の通信ユニットは、結合状態検知手段12が前記伝送媒体3と前記電極11間の結合状態を検知し、通信開始信号送信手段の出力信号レベルを通信開始前に決定することにより、始めから安定した通信が可能になる。
結合状態が良好な場合は前記第一の通信機1の送信信号レベルを小さく設定することで、第一の通信機1の消費電力を抑えることができる。また結合状態が良好でない場合は前記第一の通信機1の送信信号レベルを大きく設定することで、第一の通信機1と第二の通信機2との間で安定した通信を行える。
図3を用いて、本発明の第二の実施形態に係る通信ユニットについて説明する。
第一の実施形態との相違点は、2つある。
第一の相違点は、第一の通信機1に応力・光・磁気・温度・加速度等の情報により伝送媒体3と電極11との接近や接触を検知するトリガー信号発生部10が追加されたことである。
また、第二の相違点は、第一の通信機1が省電力状態になっていても、トリガー信号発生部10からのトリガー信号を制御部8が受信し、結合状態検知手段12を起動させることである。
前記省電力状態では、通信部9や結合状態検知手段12は、電力供給がされていない状態である。トリガー信号発生部10は、ドアノブ41に伝送媒体3が触れたことを検知して、トリガー信号を発生して、制御部8に送る。制御部8は、通信部9および結合状態検知手段12に電力供給を開始し、結合状態検知手段12は電極11と伝送媒体3の結合状態を測定し、その結果を結合状態情報として制御部8に送る。結合状態検知以降の通信の手順は第一の実施形態と同じである。
この構成によれば、通信部9および結合状態検知手段12がトリガー信号を受けて電力の供給が開始されるため、通信部9および結合状態検知手段12に対する電力供給を必要時以外は止めておけるので、第一の通信機1の待ち受け電力を少なくすることが可能になる。また、通信が必要でない場合は通信を開始せず、自動車等のドアロックや、自動車などのエンジンスターターでユーザーを認証するためのID情報を送信しないので、セキュリティー性能が優れる。
本発明の第三の実施形態に係る通信ユニットについて説明する。
第一の実施形態との違いは、前記結合状態検知手段12に、結合状態の基準値を記憶する記憶手段と、結合状態の基準値と現在の結合状態を比較する比較手段を持つことである。結合状態が基準値を超えた場合に、前記結合状態検知手段12は信号レベル決定手段13に結合状態情報を送る。また、結合状態が基準値を超えない場合には、前記結合状態検知手段12は信号レベル決定手段13に結合状態情報を送らない。
これにより、結合状態が基準値を超えたときにのみ、制御部8に電力供給が開始されるため、第一の通信機1の待ち受け電力を少なくすることが可能になる。
また、通信が必要でない場合は通信を開始せず、自動車等のドアロックや、自動車などのエンジンスターターでユーザーを認証するためのID情報を送信しないので、セキュリティー性能が優れる。
本実施の形態では、トリガー信号発生部10を用いることなく、第二の実施の形態と同様の効果を得ることができ、構造を簡素化できる。
本発明の第四の実施形態に係る通信ユニットについて図4を用いて説明する。
第一の実施形態との相違点は、2つある。
第一の相違点は、第一の通信機1が、結合状態に応じた第二の通信機2の返信信号レベルを決定し、第二の通信機2に送ることである。
また、第二の相違点は、第二の通信機2が、送られた信号に基づいて返信信号レベルを調整することである。
制御部8内の信号レベル決定手段13は、前記結合状態検知手段12から送られた前記結合状態情報に応じて前記第二の通信機2の返信信号レベルを決定し、返信要求情報作成手段14に出力する。返信要求情報作成手段14は前記第二の通信機2の返信信号レベルから返信要求情報を作成する。
通信制御部17は、前記返信要求情報を他の情報と共に符号化し、第一の実施形態と同様な方法で第二の通信機2に送信する。第二の通信機2は、制御部23で返信要求情報を復号化し、返信要求情報認識手段26でレベル情報を読み取り、返信手段24の返信信号レベルを調整して返信する。
これにより、第二の通信機2の返信信号レベルが第一の通信機1の電極11と伝送媒体3間の結合状態に応じて調整されるため、第二の通信機2から第一の通信機1に対しても始めから安定した通信が可能になる。
結合状態が良好な場合は前記第二の通信機2の返信信号レベルを小さく設定することで、第二の通信機2の消費電力を抑えることができる。第二の通信機2から必要以上の出力で信号を送信することがないのでセキュリティー性能がよい。また結合状態が良好でない場合は前記第二の通信機2の返信信号レベルを大きく設定することで、第二の通信機2と第一の通信機1との間で安定した通信を行える。
図5を用いて、本発明の第一の実施形態に係る通信ユニットの通信方法を説明する。
左側に第一の通信機1の手順、右側に第二の通信機2の手順を示す。
第一の通信機1の電極11と伝送媒体3間の結合状態から第一の通信機1の送信信号レベルを決定する。
制御部8は通信開始信号を作成し、第二の通信機2に第一の送信信号レベルで送信する。
第二の通信機2は第一の通信機1からの通信開始信号を受け、第一の通信機1に返信する。
第一の通信機1が第二の通信機2の返信を受けて、双方向通信を開始する。必要に応じて双方向通信開始に関連する外部出力をおこなう。
送信信号レベルが伝送媒体3と電極11間の結合状態によって調整されるため、安定した通信が可能になる。
図6を用いて、本発明の第四の実施形態に係る通信ユニットの通信方法を説明する。第一の実施形態に係る通信方法に対して、以下の二点が異なる。
第一の相違点は、第一の通信機1が結合状態に応じて第二の通信機2の返信信号レベルを決定し、第二の通信機2に送ることである。第二の相違点は、第二の通信機2が送られた信号に基づいて返信信号レベルを調整することである。以下異なる部分のみ説明する。
第一の通信機1の電極11と伝送媒体3間の結合状態から第二の通信機2の返信信号レベルを決める。その情報を返信要求情報とし、通信開始信号と共に第二の通信機2に送信信号レベルで送信する。
第二の通信機2は第一の通信機1からの通信開始信号を受け、返信要求情報から返信信号レベルを認識し、第一の通信機1に前記返信信号レベルを用いて返信する。
第二の通信機2の返信信号レベルが伝送媒体3と電極11間の結合状態に応じて調整されるため、安定した双方向通信の継続が可能になる。
以下に前述の結合状態検知手段の例を詳述する。
図7を用いて、ベクトル電圧計を用いた結合状態検知手段12Aの例を説明する。
結合状態検知手段12Aの構成は、図7に示すとおり電圧源121と抵抗122とベクトル電圧計123とインピーダンス測定制御部125とであり、電極11から見た伝送媒体3のインピーダンスを測定するものである。
インピーダンス測定制御部125は、算出したインピーダンス値を、結合状態情報として制御部8に送る。
図8を用いて、ベクトル電流計を用いた結合状態検知手段12Bの例を説明する。
結合状態検知手段12Bの構成は、図8に示すとおり電圧源121と抵抗122とベクトル電流計124とインピーダンス測定制御部125とであり、電極11から見た伝送媒体3のインピーダンスを測定するものである。
ベクトル電流計124以外の構成要素は第一の結合状態検知手段と同じであり、インピーダンス測定制御部125は、算出したインピーダンス値を結合状態情報として制御部8に送る。ベクトル電圧計123を用いる方式と比較して、電極11と伝送媒体3との結合状態が弱く、インピーダンスが高い領域の測定での分解能が高くできる特徴がある。
図9を用いて、静電容量を用いた結合状態検知手段12Cの例を説明する。
結合状態検知手段12Cの構成は、図9に示すとおり、トランス126および容量検知回路127からなり、本検知手段では電気的に二つに分割された電極11aと11bとを用いる。
伝送媒体3のリターンパスを含めたインピーダンスを測定するベクトル電圧計式およびベクトル電流計式とは異なり、本検知手段では、伝送媒体3を介して電極11aと電極11bとの間の静電容量を測定することで、直接結合状態を求めることができる。このため、インピーダンスを測定する上記2つの方式に比べ、測定精度を高めることができる。
電極11aおよび電極11bは、それぞれ櫛歯状であり、それぞれの各歯が噛合状態に配置されていることが望ましい。本構成により、伝送媒体3が電極11aおよび電極11bが噛合された形成領域のどの部分に接触しても、電極11aおよび電極11bとで同等の結合状態を検出できるため、測定感度の均一な測定領域が広げられる。
電界通信で伝送媒体3から伝えられる信号は、電極11aおよび11bに分割されてトランス126に伝送され、トランス126の中点から通信部9に伝えられる。
結合状態検知手段12Cは容量検知回路127とトランス126からなる。容量検知用信号の周波数を電界通信に用いる周波数と離すことにより、電界通信と容量検知を干渉無しで同時におこなうことができるため、他の結合状態検知方法に比べて制御を簡略化できる。
図10を用いて、アンテナを用た結合状態検知手段12Dの例を説明する。
本結合状態検知手段12Dは、伝送媒体3がアンテナとして周囲にある電磁波を拾うことを利用して、伝送媒体3と電極11との結合状態を検知するものである。
結合状態検知手段12Dは、参照用電極200を電極11の近傍に新たに設け、電極11に誘起される電圧と参照用電極200に誘起される電圧とを差動で比較し、電極11と伝送媒体3間の結合状態を検知するものである。
電極11に伝送媒体3が結合(接近)していない場合、電極11に誘起される電圧は、参照用電極200に誘起される電圧と等しい。電極11に伝送媒体3が結合(接近)する場合、伝送媒体3を介して電極11に誘起される電圧は、参照用電極200に誘起される電圧に対して大きくなる。
差動構成とすることで、電極11と参照用電極200に誘起される電圧の差は伝送媒体3が無い場合にゼロになり、電極11に伝送媒体3が接触すると結合状態に応じて拡大する。
伝送媒体3と電極11の結合状態が良好な場合、電極11の感度が大きく、結合状態が劣悪な場合、電極11の感度が小さくなる。
入力信号を対数圧縮することで、結合状態の判別のダイナミックレンジを大きく取ることができる。
ここでは周波数帯域が2分割の構成例を示したが、状況に応じて三周波数帯域以上に拡張しても良い。以下にアンテナを用いる結合状態検知手段12Dの回路構成を詳細に説明する。
低周波側のバンドパスフィルタ210および211と高周波側のバンドパスフィルタ310および311で帯域を分け、対数増幅器220・221・320・321で入力信号レベルを対数化し、帯域毎に差動アンプ230と330で電極11と参照用電極200間の電圧の差を取る。
結合状態検知処理部250は、周波数帯域毎に差分を取り、増幅器240および340にて必要に応じて重み付けなどの処理をして、結合状態情報を制御部8に送る。
周波数帯域としては伝送媒体3をアンテナとしたときの受信感度が高い帯域が望ましい。
伝送媒体3である人体の身長等により、効率的に受信できる周波数が異なるため、フィルタの周波数を調整することで大人か子供かの情報を得られる。従って、第二の通信機2からID情報を送信された場合でも、大人には通信開始を許可し、子供には許可しないという動作を設定することが可能になる。
1・・第一の通信機
2・・第二の通信機
3・・伝送媒体
4・・ドア
7、25・・外部入出力
8、23・・制御部
9・・通信部
10・・トリガー信号出力手段
11、21・・電極
12・・結合状態検知手段
13・・信号レベル決定手段
14・・返信要求情報作成手段
15・・送信手段
16、22・・受信部
17・・通信制御部
24・・返信手段
26・・返信要求情報認識手段
31・・手袋
41・・ドアノブ
42・・ドアロック部

Claims (11)

  1. 伝送媒体と電気的に結合する電極と、
    前記電極と前記伝送媒体との間の結合状態を検知する結合状態検知手段と、
    通信開始前に前記結合状態検知手段で検知した結合状態に応じた信号レベルを決定する信号レベル決定手段と、
    前記信号レベル決定手段で決定した信号レベルに応じた通信開始信号を送信する送信手段と、を有する第一の通信機と、
    伝送媒体と電気的に結合する電極と、前記伝送媒体を介して前記通信開始信号を受信して、返信をおこなう返信手段と、を有する第二の通信機と、
    を有する通信ユニット。
  2. 前記第一の通信機は、
    前記信号レベル決定手段で決定した信号レベルに応じた出力で返信することを要求する返信要求情報を作る返信要求情報作成手段を有し、
    前記第二の通信機は、
    前記通信開始信号を受信して、返信すべき信号の信号レベル情報を含む前記返信要求情報を認識する返信要求情報認識手段と、
    要求された前記信号レベル情報に応じた出力で返信をおこなう返信手段と、
    を有する請求項1記載の通信ユニット。
  3. 伝送媒体と電気的に結合する電極と、
    前記電極と前記伝送媒体との間の結合状態を検知する結合状態検知手段と、
    通信開始前に前記結合状態検知手段で検知した結合状態に応じた信号レベルを決定する信号レベル決定手段と、を有する通信機。
  4. 前記信号レベル決定手段で決定した信号レベルに応じた通信開始信号を送信する送信手段を有することを特徴とする請求項3記載の通信機。
  5. 前記信号レベル決定手段で決定した信号レベルに応じた出力で返信することを要求する返信要求情報を発生させる返信要求情報作成手段を有することを特徴とする請求項3または請求項4記載の通信機。
  6. 前記結合状態検知手段に検知開始を指示するトリガー信号を出力するトリガー信号出力手段を有することを特徴とする、請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載の通信機。
  7. 前記結合状態検知手段は、検知された結合状態に応じて、信号レベル決定手段に結合状態を出力することを特徴する、請求項3ないし請求項6のいずれか1項に記載の通信機
  8. 通信開始信号を受信して起動する返信手段と、
    前記通信開始信号に含まれる返信すべき信号の信号レベル情報を認識する返信要求情報認識手段と、を有し、
    前記返信手段は要求された前記信号レベル情報に応じた出力で返信をおこなう
    ことを特徴とする通信機。
  9. 伝送媒体を介して第一の通信機と第二の通信機との間で通信を開始する手順であって、
    前記第一の通信機において、第一の通信機に設けられた電極と前記伝送媒体との間の結合状態を検知し、
    通信開始前に前記結合状態に応じた信号レベルを決定し、
    前記信号レベルに応じた通信開始信号を前記第二の通信機へ送信し、
    前記第二の通信機において、前記第一の通信機から送信された前記通信開始信号を受信し、返信信号を前記第一の通信機へ返信する、
    ことを特徴とする通信方法。
  10. 前記通信開始信号は、前記信号レベルに応じた出力で返信することを要求する返信要求情報を含み、
    前記第二の通信機は、前記通信開始信号を受信し、
    送信すべき信号の信号レベル情報を含む前記返信要求情報を認識し、
    要求された前記信号レベル情報に応じた出力で返信する、
    ことを特徴とする請求項9記載の通信方法。
  11. 前記通信開始信号は、前記第二の通信機の起動を要求する起動信号を含み、
    前記第二の通信機は、前記起動信号を受信して、
    前記第二の通信機の返信手段を起動することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の通信方法。
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