JP2011113495A - コンテンツ変換システム、コンテンツ変換プログラムおよびコンテンツ選択プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】WEBコンテンツからユーザの所望部分を抽出したコンテンツに変換するコンテンツ変換技術を提供する。
【解決手段】アクセス要求処理部12により携帯端末からWEBコンテンツに対するアクセス要求が取得されると、コンテンツ取得部13がそのアクセス要求に基づきWEBサーバからWEBコンテンツを取得する。取得したWEBコンテンツに対して、ブロック抽出部14は、プロファイル記録部11に記録されている、抽出すべきブロックに位置情報と識別情報との少なくとも一方を含むプロファイルに基づいて、ブロックを抽出する。コンテンツ生成部15は、抽出されたブロックを携帯端末で表示可能な形式に整形したWEBコンテンツを生成し、生成されたWEBコンテンツはアクセス要求処理部12により携帯端末に送信される。
【選択図】図3
【解決手段】アクセス要求処理部12により携帯端末からWEBコンテンツに対するアクセス要求が取得されると、コンテンツ取得部13がそのアクセス要求に基づきWEBサーバからWEBコンテンツを取得する。取得したWEBコンテンツに対して、ブロック抽出部14は、プロファイル記録部11に記録されている、抽出すべきブロックに位置情報と識別情報との少なくとも一方を含むプロファイルに基づいて、ブロックを抽出する。コンテンツ生成部15は、抽出されたブロックを携帯端末で表示可能な形式に整形したWEBコンテンツを生成し、生成されたWEBコンテンツはアクセス要求処理部12により携帯端末に送信される。
【選択図】図3
Description
本発明は、コンテンツ変換技術およびコンテンツ選択技術、特に、WEBコンテンツを小画面の機器に表示させるコンテンツに変換する技術およびWEBコンテンツから小画面の機器に表示する部分を選択する技術に関する。
近年、携帯電話を始めとするインターネットへのアクセス機能を備えた端末(以下、携帯端末と称する)が普及している。従来のこのような携帯端末では、HTML(Hyper Text Markup Language)のサブセットのみに対応したブラウザが搭載されていた。そのため、WEBコンテンツの配信者は、通常のHTMLで記述されたパーソナルコンピュータ等(以下、パソコン等と称する)向けのWEBコンテンツ(以下、パソコン向けWEBコンテンツと称する)と携帯端末用に記述されたWEBコンテンツ(以下、携帯端末向けWEBコンテンツと称する)とを準備しなければならず、多くの予算や労力を必要としていた。また、パソコン向けWEBコンテンツをベースにして携帯端末向けWEBコンテンツを作成する場合には、両者の更新に時間差が生じるという問題もあった。
また、近年では携帯端末にもパソコン向けWEBコンテンツを表示可能なものが登場してきている。しかし、パソコン向けWEBコンテンツは比較的大きな解像度のディスプレイを想定してデザインされているため、パソコン等に比べて解像度の低いディスプレイしか持たない携帯端末では操作感が悪いという問題が生じている。
さらに、近年のパソコン向けWEBコンテンツは多くの情報を含んでいるため、携帯端末でパソコン向けWEBコンテンツを閲覧する際には、通信料金や通信時間の増大といった問題もある。
このような問題を解決するために、パソコン向けWEBコンテンツを携帯端末向けWEBコンテンツに変換する技術が提案されている。例えば、携帯端末向けのWEBコンテンツを作成するための非携帯端末向けWEB(上述のパソコン向けWEBコンテンツに相当)をWEBコンテンツ作成用コンピュータ画面に表示させ、この表示に対してオペレータが携帯向けWEBコンテンツに含ませたい情報を指示すると、指示された情報が非携帯端末向けWEBコンテンツから抽出され、抽出された情報に基づいて携帯端末向けWEBコンテンツを生成するものがある(特許文献1参照)。
この特許文献1の技術では、オペレータ等は各々の非携帯端末向けWEBコンテンツに対して上記の選択処理を行うことにより、各々の非携帯端末向けWEBコンテンツから携帯端末向けWEBコンテンツを作成している。また、この特許文献1の技術では、非携帯端末向けWEBコンテンツの情報に予め取得権限とキーワードとを予め設定することにより、選択すべき情報の検索や表示の制御を行っている。
また、既存WEBサイトのPC向けのWEBページのコンテンツ(上述のパソコン向けWEBコンテンツに相当)を携帯端末向けのコンテンツ(上述の携帯端末向けWEBコンテンツに相当)に変換して送信するための携帯端末向けコンテンツ変換システムであって、携帯端末からの既存WEBサイトへのHTTPリクエストを受け付けると共に、携帯端末からの当該携帯端末の型式を含む所定のパラメータ情報を受信する手段と、前記既存WEBサイトからダウンロードしたHTML言語の情報をXHTMLBasic形式に変換するHTML変換手段と、前記XHTMLBasic形式に変換された情報を、予め定めた変換ルール記述ファイルにより携帯端末向けのコンテンツに変換するドキュメント生成手段と、前記WEBサイトからダウンロードした画像データの画像形式および画像サイズを携帯端末向けに変換する画像変換手段と、前記携帯端末向けに変換したコンテンツを携帯端末の画面に応じたサイズに分割するページ分割手段とを具備するものがある(特許文献2参照)。
この特許文献2の技術では、携帯端末からHTTPリクエストを受けると、既存WEBサイトからPC向けのWEBページのコンテンツを取得し、そのコンテンツをXHTMLBasic形式に変換し、さらに所定の変換ルールに基づいて携帯端末向けのコンテンツに変換している。この際、携帯端末の仕様に応じて、画像データのフォーマットやサイズの変更、コンテンツの分割を行うことにより、携帯端末での閲覧性を向上させている。
上述したように、特許文献1の技術では、表示された非携帯端末向けWEBコンテンツ上で、オペレータが指示した情報のみを含む携帯端末向けWEBコンテンツを作成することができるため、不要な情報が削除されたコンパクトなコンテンツを作成することができる。しかしながら、特許文献1の技術では、各々のコンテンツに対して情報を選択する操作を行わなければならないため、コンテンツの量が多い場合やコンテンツの更新頻度が高い場合には、オペレータへの負担が大きく、効率的な情報発信を妨げるおそれがある。
一方、特許文献2の技術では、所定の変換ルールに基づいて、既存WEBサイトのPC向けのWEBページのコンテンツを携帯端末向けのコンテンツに変換することができるため、オペレータ等への負担はかからない。しかしながら、特許文献2の技術では、単に形式を変更しているだけであるため、変換されたコンテンツには携帯端末のユーザが欲していない情報が含まれている可能性が高い。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、WEBコンテンツからユーザの所望部分を抽出したコンテンツに変換するコンテンツ変換技術およびWEBコンテンツから所望の部分を選択するための情報を生成するコンテンツ選択技術を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明のコンテンツ変換システムは、複数のブロックから構成されるWEBコンテンツの中から特定の前記ブロックを抽出するためのコンテンツ変換システムであって、抽出すべき前記ブロックを識別するための識別情報と、当該ブロックの前記WEBコンテンツにおける位置を規定する位置情報との少なくとも一方を含むプロファイルを記録するプロファイル記録部と、端末からのWEBコンテンツへのアクセスの要求を取得するアクセス要求処理部と、アクセスの要求がされた前記WEBコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、取得された前記WEBコンテンツの中から、前記識別情報を有するブロックまたは前記位置情報に対応する位置にあるブロック、もしくは、前記識別情報を有し、前記位置情報に対応する位置にあるブロックを検索し、抽出するブロック抽出部と、抽出された前記ブロックから前記端末に表示可能なWEBコンテンツを生成するコンテンツ生成部と、を備えている。
この構成では、プロファイル記録部に記録されているプロファイルには、抽出すべきブロックを識別するための識別情報と、そのブロックのWEBコンテンツにおける位置を規定する位置情報との少なくとも一方が含まれている。通常のWEBコンテンツはHTML等のマークアップ言語により記述されている。マークアップ言語は、タグにより囲まれるブロックが並列または入れ子状に配置されている。そのため、その構造に基づけば、WEBコンテンツ中の特定のブロックの位置を規定することができる。また、ブロックを特定するための識別情報にはブロックを構成するタグの名称を用いることができる。なお、タグには識別子(ID)や名称等を属性として付与できるものがあり、このようなタグの場合には、タグの名称だけでなく属性をも識別情報として使用すると、より確実にブロックを特定することができる。
携帯電話等の端末(以下、携帯端末と称する)が本発明のコンテンツ変換システムを使用する場合には、携帯端末は、所望のWEBコンテンツを示す情報(以下、取得コンテンツ情報と称する)とともに本コンテンツ変換システムにアクセスする。アクセス要求処理部が、このアクセスを受け、コンテンツ取得部がアクセスとともに受けた取得コンテンツ情報に基づいて、WEBコンテンツを取得する。ブロック抽出部は、このように取得されたコンテンツの中から、プロファイルに含まれる識別情報を有するブロックまたはプロファイルに含まれる位置情報に対応する位置にあるブロック、もしくは、プロファイルに含まれる識別情報を有し、プロファイルに含まれる位置情報に対応する位置にあるブロックを検索し、抽出する。さらに、コンテンツ生成部は、抽出されたブロックから端末に表示可能なWEBコンテンツを生成する。
このように、本発明のコンテンツ変換システムでは、ブロックの識別情報と位置情報との少なくとも一方に基づいて、WEBコンテンツ、すなわちパソコン向けWEBコンテンツから特定のブロックを抽出し、携帯端末に表示可能なWEBコンテンツ、すなわち携帯端末向けWEBコンテンツを生成しており、プロファイルがあれば自動的にWEBコンテンツを変換することができるため、個々のパソコン向けWEBコンテンツを携帯端末向けWEBコンテンツに変換する必要がない。また、パソコン向けWEBコンテンツのブロック構造が同じであれば、WEBコンテンツの内容が更新された場合にも、更新後のWEBコンテンツから所望のブロックのみを選択し、携帯端末向けのWEBコンテンツに変換することができる。したがって、WEBコンテンツを変換するために、オペレータ等に負担をかけることがなく、効率的な情報発信が可能となる。また、ユーザやWEBコンテンツの提供者が必要なブロックの識別情報や位置情報を登録しておけば、それに基づいて携帯向けWEBコンテンツが生成されるため、ユーザは不要な情報が除去されたコンパクトなWEBコンテンツを閲覧することができる。
WEBコンテンツを更新する際には、WEBコンテンツのブロック構造を維持したまま、情報のみを変更する場合と、ブロック構造の変更を伴う更新とがある。後者の場合には、上述のコンテンツ変換システムでは、プロファイルの位置情報とWEBコンテンツ内の所望のブロックの位置との間にずれが生じているため、所望のブロックを抽出することはできない。
そのため、本発明のコンテンツ変換システムの好適な実施形態の一つでは、前記ブロック抽出部は、前記WEBコンテンツ中に抽出すべき前記ブロックが検索できない場合に、所定の検索ルールに従い、当該抽出すべきブロックを検索し、抽出する。
この構成では、プロファイルに基づくブロックの検索ができない場合にも、所定の検索ルールに基づいてブロックの検索を行うため、WEBコンテンツのブロック構造が変更されたような場合も、的確にブロックを抽出することができる。
本発明のコンテンツ変換システムの好適な実施形態の一つでは、前記コンテンツ生成部は、前記端末から送信される処理情報に基づいてWEBコンテンツを生成または所定の処理を行う処理サーバに対して当該処理情報を送信するための前記ブロックが前記ブロック抽出部により抽出された場合に、当該抽出されたブロックから生成したWEBコンテンツに当該処理サーバにアクセスするためのアクセス情報を付加し、前記アクセス要求処理部により取得された前記端末からのアクセス要求に前記アクセス情報と前記処理情報とが含まれていた際に、当該アクセス情報に基づいて特定される前記処理サーバに対して当該処理情報を送信するリクエスト中継部を備えている。
この構成では、例えば、処理サーバに対して処理情報を送信するためのブロック(formブロック等)がブロック抽出部により抽出された場合に、コンテンツ生成部はその抽出されたブロックから生成したWEBコンテンツに処理サーバにアクセスするためのアクセス情報を付加して端末に送信する。それに対して、端末からのアクセス要求にアクセス情報と処理サーバに送信すべき処理情報が含まれていた場合には、リクエスト中継部は、アクセス情報に基づいて処理サーバを特定し、その処理サーバに対して処理情報を送信する。これにより、処理サーバに対して的確に処理情報を送信し、所望の処理を実行させることができる。
本発明のコンテンツ変換システムの好適な実施形態の一つでは、前記識別情報および前記位置情報は、端末に表示された前記WEBコンテンツ上において、抽出すべき情報が指定された際に、当該WEBコンテンツの中において指定された当該情報が属するブロックに基づいて生成されたものである
この構成では、変換したいパソコン向けWEBコンテンツが端末(携帯端末よりも大きなディスプレイを持つものが望ましい)に表示された状態で、ユーザやオペレータ等(以下、ユーザ等と称する)が抽出したい情報を指示し、その指示位置と表示されたWEBコンテンツとの関係に基づいて、指示された情報が属するブロックを特定し、WEBコンテンツのブロック構造とそのブロックの位置等に基づいて識別情報と位置情報とが生成される。これにより、簡易な方法で識別情報や位置情報を作成することができる。また、このような識別情報や位置情報に基づいて携帯端末向けWEBコンテンツが生成されるため、ユーザが所望するまたはWEBコンテンツ提供者が提供したい情報のみが含まれた携帯端末向けWEBコンテンツを生成することができる。
本発明のコンテンツ変換システムの技術的特徴は、同様のコンテンツ選択プログラムにも適用することができる。そのようなコンテンツ変換プログラムとして、コンピュータを、複数のブロックから構成されるWEBコンテンツの中から特定の前記ブロックを抽出するためのコンテンツ変換システムとして機能させるためのコンテンツ変換プログラムであって、端末からのWEBコンテンツへのアクセスの要求を取得する機能と、アクセスの要求がされた前記WEBコンテンツを取得する機能と、プロファイル記録部に記録されているプロファイルに含まれる、抽出すべき前記ブロックを識別するための識別情報と、当該ブロックの前記WEBコンテンツにおける位置を規定する位置情報との少なくとも一方に基づいて、取得された前記WEBコンテンツの中から、当該識別情報を有し、当該位置情報に対応する位置にあるブロックを検索し、抽出する機能と、抽出された前記ブロックから前記端末に表示可能なWEBコンテンツを生成する機能と、を備えている。当然ながら、このようなコンテンツ変換プログラムにも、上述したコンテンツ変換システムの付加的特徴を適用することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明のコンテンツ選択プログラムは、端末を、複数のブロックから構成されたWEBコンテンツの中から特定のブロックのみを選択するためのプロファイルを生成するコンテンツ選択装置として機能させるコンテンツ選択プログラムであって、ネットワークを介して取得され、前記端末のディスプレイに表示された前記WEBコンテンツ上において、ユーザの指示位置を取得する機能と、表示された前記WEBコンテンツと前記指示位置とに基づいて、当該指示位置にある情報を特定する機能と、前記WEBコンテンツにおいて、特定された情報が属する前記ブロックを特定する機能と、特定された前記ブロックを識別する識別情報と、当該ブロックの前記WEBコンテンツの中における位置を表す位置情報との少なくとも一方を含む前記プロファイルを生成する機能と、を備えている。
この構成では、本発明のコンテンツ選択プログラムは、例えば、ブラウザ上で機能するアドオンとして構成することができる。この場合、ブラウザ上には変換対象となるWEBコンテンツが表示されており、ユーザ等は表示されたWEBコンテンツの中から抽出した情報(テキストや画像等)を指示する。この指示に対して、指示された情報がWEBコンテンツ中のどのブロックを示しているかを特定し、その識別情報および位置情報を含むプロファイルを生成する。これにより、容易にプロファイルを生成することができる。また、このように生成されたプロファイルを上述のコンテンツ変換システムで用いることにより、ユーザが所望するまたはWEBコンテンツ提供者が提供したい情報のみが含まれた携帯端末向けWEBコンテンツを生成することができる。
以下、図面を用いて本発明に係るコンテンツ変換システムおよびコンテンツ選択プログラムの実施形態を説明する。
〔全体構成〕
図1は、本実施例の形態におけるコンテンツ変換システムを用いたシステム構成図である。本実施例の形態では、本発明のコンテンツ変換システムAは、インターネット等の広域ネットワークNに接続されている。この広域ネットワークNには、WEBコンテンツを公開するための複数のWEBサーバWが接続されている。また、コンテンツ変換システムAを利用する携帯電話等の端末(本発明における端末。以下、携帯端末Tと称する)は、公衆の携帯電話網、さらには基地局Cを介して広域ネットワークNに接続されている。なお、本説明では、単にWEBコンテンツと表記した場合には、パソコン向けWEBコンテンツを表すものとする。
図1は、本実施例の形態におけるコンテンツ変換システムを用いたシステム構成図である。本実施例の形態では、本発明のコンテンツ変換システムAは、インターネット等の広域ネットワークNに接続されている。この広域ネットワークNには、WEBコンテンツを公開するための複数のWEBサーバWが接続されている。また、コンテンツ変換システムAを利用する携帯電話等の端末(本発明における端末。以下、携帯端末Tと称する)は、公衆の携帯電話網、さらには基地局Cを介して広域ネットワークNに接続されている。なお、本説明では、単にWEBコンテンツと表記した場合には、パソコン向けWEBコンテンツを表すものとする。
〔処理概要〕
図2は、本実施例の形態におけるコンテンツ変換システムを用いたシステムの概念図である。まず、携帯端末Tからコンテンツ変換システムAに対してhttpリクエストが送信される(#01)。このhttpリクエストには、後述するようにコンテンツ変換システムAにアクセスするための情報と、取得するWEBコンテンツのURL(Uniform Resource Locator)を特定するための情報とが含まれている。このhttpリクエストを受けたコンテンツ変換システムAは、httpリクエストに基づいて、後述する方法によりWEBコンテンツのURLを特定し(#02)、そのURLに基づいてhttpリクエストを送信する(#03)。コンテンツ変換システムAからのhttpリクエストに対して、URLが示すWEBコンテンツを保持しているWEBサーバWは、httpレスポンス、すなわちWEBコンテンツ(HTMLファイル等)を返す(#04)。図2の例では、WEBサーバWから送られるWEBコンテンツは(1)から(6)のブロックにより構成されている。このWEBコンテンツを取得したコンテンツ変換システムAは、予め記録しているプロファイルに基づいて、取得したWEBコンテンツから必要なブロックを抽出する(#05)。さらに、コンテンツ変換システムAは、抽出したブロックを携帯端末Tにおいて表示可能な形式に加工し(#06)、httpレスポンスとして携帯端末Tに送信する(#07)。図2の例では、コンテンツ変換システムAにより、ブロック(2)(4)および(6)が抽出されている。
図2は、本実施例の形態におけるコンテンツ変換システムを用いたシステムの概念図である。まず、携帯端末Tからコンテンツ変換システムAに対してhttpリクエストが送信される(#01)。このhttpリクエストには、後述するようにコンテンツ変換システムAにアクセスするための情報と、取得するWEBコンテンツのURL(Uniform Resource Locator)を特定するための情報とが含まれている。このhttpリクエストを受けたコンテンツ変換システムAは、httpリクエストに基づいて、後述する方法によりWEBコンテンツのURLを特定し(#02)、そのURLに基づいてhttpリクエストを送信する(#03)。コンテンツ変換システムAからのhttpリクエストに対して、URLが示すWEBコンテンツを保持しているWEBサーバWは、httpレスポンス、すなわちWEBコンテンツ(HTMLファイル等)を返す(#04)。図2の例では、WEBサーバWから送られるWEBコンテンツは(1)から(6)のブロックにより構成されている。このWEBコンテンツを取得したコンテンツ変換システムAは、予め記録しているプロファイルに基づいて、取得したWEBコンテンツから必要なブロックを抽出する(#05)。さらに、コンテンツ変換システムAは、抽出したブロックを携帯端末Tにおいて表示可能な形式に加工し(#06)、httpレスポンスとして携帯端末Tに送信する(#07)。図2の例では、コンテンツ変換システムAにより、ブロック(2)(4)および(6)が抽出されている。
〔各機能部の説明〕
図3は、本発明のコンテンツ変換システムAの機能ブロック図である。本実施例の形態におけるコンテンツ変換システムAは、汎用コンピュータにより構成され、プロファイルを記録するプロファイル記録部11,携帯端末TからHTTPリクエストを取得するアクセス要求処理部12,アクセス要求処理部12により取得されたHTTPリクエストに基づいて、対応するWEBサーバWからWEBコンテンツを取得するコンテンツ取得部13,プロファイル記憶部に記憶されているプロファイルに基づいて、コンテンツ取得部13により取得されたWEBコンテンツから特定のブロックを検索し、抽出するブロック抽出部14,ブロック抽出部14により抽出されたブロックから携帯端末Tが表示可能なWEBコンテンツ(以下、携帯端末向けWEBコンテンツと称する)を生成するコンテンツ生成部15を備えている。
図3は、本発明のコンテンツ変換システムAの機能ブロック図である。本実施例の形態におけるコンテンツ変換システムAは、汎用コンピュータにより構成され、プロファイルを記録するプロファイル記録部11,携帯端末TからHTTPリクエストを取得するアクセス要求処理部12,アクセス要求処理部12により取得されたHTTPリクエストに基づいて、対応するWEBサーバWからWEBコンテンツを取得するコンテンツ取得部13,プロファイル記憶部に記憶されているプロファイルに基づいて、コンテンツ取得部13により取得されたWEBコンテンツから特定のブロックを検索し、抽出するブロック抽出部14,ブロック抽出部14により抽出されたブロックから携帯端末Tが表示可能なWEBコンテンツ(以下、携帯端末向けWEBコンテンツと称する)を生成するコンテンツ生成部15を備えている。
本実施例の形態では、コンテンツ変換システムAは汎用コンピュータにより構成されており、プロファイル記録部11はハードディスク等の不揮発性記録媒体により構成されている。また、アクセス要求処理部12,コンテンツ取得部13,ブロック抽出部14およびコンテンツ生成部15は、CPU(Central Processing Unit)を中核としてソフトウェアにより構成されているが、ハードウェアまたはソフトウェアとハードウェアとが協働する構成としても構わない。
プロファイル記録部11には、WEBコンテンツ(一のページ)から抽出すべきブロックを規定するための位置情報および識別情報の少なくとも一方を含むプロファイルが記録されている。図4は、本実施例の形態におけるプロファイルの例である。なお、本実施例の形態では、プロファイルはXML(eXtensible Markup Language)により記述しているが、当然ながら他の形式により記述しても構わない。
図4に示すように、プロファイルには少なくとも一のpageブロックが含まれている。pageブロックは、各々のWEBコンテンツに対応しており、pageタグは必須の属性として、url,srcを持っている。urlの属性値は、携帯端末Tがコンテンツ変換システムAにアクセスする際に使用する部分であり、srcの属性値は携帯端末Tが本来アクセスしたいWEBコンテンツのURLである。なお、pageタグの使用方法は後述する。
各pageブロックには少なくとも一のblockブロックが含まれている。このblockブロックは、WEBコンテンツ中から抽出すべきブロックを特定する情報を保持している。本実施例の形態におけるblockタグは、抽出すべきブロックの位置を規定する属性(本発明における位置情報)と抽出すべきブロックを規定する属性(本発明の識別情報)との2種類の属性を持っている。本実施例の形態では、前者はindex、後者はattr_text,inner_text,id,name,href,src,class,style,align,tagとしている。
以下に、属性indexの属性値の記述方法を説明する。
WEBコンテンツは一般的にHTMLやXHTML等のマークアップ言語により記述されている。マークアップ言語では、文章等の情報をタグで囲むことによりブロックを形成し、そのブロックを並列的、階層的(入れ子状)に配置し、木構造により情報を記述している。そのため、WEBコンテンツ中の各々のブロックは、木構造中における位置により特定することができる。
例えば、図5に示すHTMLが表すWEBコンテンツにおいて、情報“プレスリリース”が含まれているブロックを規定する位置情報は以下のように示すことができる。なお、ブロックの階層の深さは最上位階層を1とする整数で表され、ブロックの順序は最初のブロックを0とする整数で表されるものとする。図5の例では、情報“プレスリリース”が含まれているpタグのブロックは、その上位の階層のdivタグのブロック内の2番目のブロックである。したがって、pタグのブロックは「1:」と記述される。なお、“:”は区切り文字である。次に、divタグのブロックの位置を見ると、tdタグのブロック内の1番目のブロックであるため、divタグのブロックは、tdタグのブロックに対して「0:」と記述される。これらを合わせると、tdタグのブロックに対するpタグのブロックの位置は「0:1:」と記述される。この記述ルールを最上位のブロックまで適用すると、pタグのブロックは、図5のHTML内で「5:1:0:0:1」と記述される。すなわち、pタグのブロックは図5のHTML内で、5番目のブロック内の2番目のブロック内の1番目のブロック内の1番目のブロック内の2番目のブロックとして記述される。このようにして決定された位置情報が、属性indexの属性値となる。
なお、属性indexの属性値の記述方法は上述の方法に限定されるものではない。例えば、“div:table:tr:td+2”のようにブロック名とそのブロック内の位置とを組み合わせて用いることも可能である。この例は、divブロックの中のtableブロックの中のtrブロックの中の2番目のtdブロックを表している。当然ながら、属性indexの属性値の記述方法は、本発明の目的を達する限り、他の方法を用いても構わない。
blockタグのindex以外の属性は、ブロックを規定しているタグの名称やタグの属性値とマッチングを取ることにより、抽出すべきブロックを直接的に特定するためのものである。例えば、属性tagの属性値を“table”とすると、tableタグにより規定されているブロックが抽出すべきブロックとなる。また、属性classの属性値を“release”とすると、タグのclass属性が“releaseである”タグにより規定されているブロックが抽出すべきブロックとなる。
このように、位置情報と識別情報とのいずれか一方だけでもブロックを特定することは可能である。しかし、WEBコンテンツを更新した際等にブロックの構造等にも変更が及んだ場合には、正しいブロックを抽出できなくなってしまう。そのために、双方の属性を用いることが望ましい。この場合には、図5の例における情報“プレスリリース”が属するブロックは、
<block class="release" tag="p" index="5:1:0:0:1:">
と表すことができる。
<block class="release" tag="p" index="5:1:0:0:1:">
と表すことができる。
アクセス要求処理部12は、携帯端末Tからのアクセスを取得し、そのアクセスの際に用いられたURL(Uniform Resource Locator)を書き換えて、コンテンツ取得部13に伝達する機能を備えている。
本実施例の形態では、アクセス要求処理部12は、実質的にWEBサーバとして機能しているため、携帯端末Tはコンテンツ変換システムAに対してhttp(HyperText Transfer Protocol)を用いてアクセスを行う。この際、携帯端末Tは実際にアクセスしたいWEBコンテンツのURLを示す必要がある。formのパラメータ等を用いて、実際にアクセスしたいWEBコンテンツのURLを携帯端末Tからコンテンツ変換システムAに対するアクセスの際のURLに埋め込むことは可能であるが、本実施例の形態では、上述したpageタグの属性値による対応付けを用いている。
すなわち、携帯端末TからのURLにpageタグの属性urlの属性値に一致する文字列が含まれている場合には、そのpageタグの属性srcの属性値が実際に取得するWEBコンテンツのURLであるとしている。ただし、本実施例の形態のアクセス要求部12は、プロファイルにはアクセスできないため、URLの書き換えのみを行い、書き換えたURLをコンテンツ取得部13に伝達している。
具体的には、アクセス要求処理部12は、携帯端末Tからアクセスされた際のURLからプロトコルと自身のサーバ名を削除する。例えば、コンテンツ変換システムAのサーバ名が“www.abc.com”であり、携帯端末Tから“http://www.abc.com/news/”に対するアクセスがあった場合には、アクセス要求処理部12は、このURLからプロトコル(“http”)と自身のサーバ名(“www.abc.com”)を削除し、“/news/”を得る。この文字列がコンテンツ取得部13に伝達される。
コンテンツ取得部13は、アクセス要求処理部12から書き換えられたURLを取得し、その書き換えられたURLとプロファイルとに基づいて取得するWEBコンテンツを特定し、そのWEBコンテンツを取得する機能を備えている。
具体的には、コンテンツ取得部13は、アクセス要求処理部12から取得した書き換えられたURL(上述の例では“/news/”)に一致する属性urlの属性値を持つpageタグを検索し、その検索されたpageタグの属性srcの属性値を取得すべきWEBコンテンツのURLとする。図4のプロファイルを用いた場合には、
<page url="/news/" src="http://www.news.com/index.html">
が検索される。したがって、このpageタグの属性srcの属性値“http://www.news.com/index.html”が取得すべきWEBコンテンツのURLとなる。
<page url="/news/" src="http://www.news.com/index.html">
が検索される。したがって、このpageタグの属性srcの属性値“http://www.news.com/index.html”が取得すべきWEBコンテンツのURLとなる。
コンテンツ取得部13は、このようにして特定したURLを用いてhttpリクエストを送信し、WEBコンテンツ(HTMLファイル)を取得する。取得したHTMLファイルは、アクセス要求処理部12から取得した書き換えられたURLとともにブロック抽出部14に伝達される。
ブロック抽出部14は、コンテンツ取得部13により取得されたWEBコンテンツから、プロファイルに基づいてブロックを検索し、抽出する。ブロック抽出部14には、HTMLファイルとともにその書き換えられたURLが伝達されているため、ブロック抽出部14は、pageブロックのurl属性の属性値とそのURLとが一致するpageブロックを抽出し、そのpageブロック内のblockブロックに基づいてWEBコンテンツからブロックを抽出する。
上述の例では、WEBコンテンツの書き換えられたURLが“/news/”であるため、ブロック抽出部14は、プロファイルからこのURLを属性urlの属性値として持つpageブロックを検索する。図4の例では、
<page url="/news/" src="http://www.news.com/index.html">
<block class="release" tag="p" index="5:1:0:0:1:">
<choice src="class='news'" tag="p" />
</block>
</page>
が検索される。
<page url="/news/" src="http://www.news.com/index.html">
<block class="release" tag="p" index="5:1:0:0:1:">
<choice src="class='news'" tag="p" />
</block>
</page>
が検索される。
ブロック抽出部14は、このようにして検索されたpageブロックに含まれているblockブロックに対応するブロックを抽出する。図6は、ブロック抽出処理の流れを表すフローチャートである。
まず、ブロック抽出部14は、上述のように検索されたpageブロックに含まれるblockブロックから一つを選択する。上述の例では、まず
<block class="release" tag="p" index="5:1:0:0:1:">
<choice src="class='news'" tag="p" />
</block>
が選択される。
<block class="release" tag="p" index="5:1:0:0:1:">
<choice src="class='news'" tag="p" />
</block>
が選択される。
ブロック抽出部14は、このように選択されたblockブロックから位置情報としての属性indexの属性値(上述の例では“5:1:0:0:1:”)を抽出し、その位置情報に一致するブロックをWEBコンテンツ(HTMLファイル)中から検索し、そのブロックのタグをDとする(#11)。なお、本説明において、ブロックの検索結果を変数に代入する処理を行っているが、該当するブロックが検索されなかった場合には、その変数にはnullが代入されるものとする。
Dがnullでない、すなわち、位置情報に一致するブロックが検索された場合には(#12のYes分岐)、現在のblockタグに識別情報を示す属性が設定されているか否かを判定する(#13)。このとき、識別情報を示す属性が設定されていなければ(#13のNo分岐)、Dが検索結果となり、Dにより規定されるブロックが抽出される(#17)。一方、blockタグに識別情報を示す属性が設定されている場合には(#13のYes分岐)、Dの属性値とblockタグに設定されている識別情報とが一致するか否かを判定する(#14)。このとき、これらが一致すれば(#14のYes分岐)、Dが検索結果となり、Dにより規定されるブロックが抽出される(#17)。ブロックを抽出するWEBコンテンツが図5のHTMLファイルであるとすると、
<p class="release">
プレスリリース
</p>
のブロックが抽出される。
<p class="release">
プレスリリース
</p>
のブロックが抽出される。
一方、Dの属性値とblockタグに設定されている識別情報とが一致しない場合には(#14のNo分岐)、Dの位置に最も近い識別情報を持つタグQを検索する(#15)。なお、本実施例の形態では、識別情報には優先順位を付しており、優先順位の高い識別情報が一致するほど属性値の類似性が高いとしている。例えば、Dが属性class,tagの属性値として“release”,“p”が設定されており、検索対象として属性classの属性値が“release”であるタグと、pタグがあるとする。この状態で、属性classの優先順位が属性tagよりも高いとすると、属性classの属性値が“release”であるタグの方がタグDに類似していると判定される。
このようにしてQが検索された(Qがnullでない)場合には(#16のNo分岐)、Qが検索結果となり、Qにより規定されるブロックが抽出される(#17)。一方、Qが検索されない場合には、現在のblockブロックにchoiceタグが存在するか否かを判定する(#21)。上述したように、現在のblockブロックにはchoiceタグが存在するため(#21のYes分岐)、処理は#22に移行する。
本実施例の形態におけるchoiceタグは、blockタグの属性値に基づいてブロックの検索を行った際の例外処理を規定している。すなわち、blockタグの属性値に基づいてブロックが検索できなかった場合に、choiceタグの属性値を用いてタグの検索を行う。そのために、本実施例の形態のchoiceタグは、属性src,tagを持っている。この属性srcの属性値(第2識別情報)は、このchoiceタグの上位のblockタグの属性名=属性値の形式となっている。また、属性tagの属性値(第2識別情報)は、このchoiceタグの上位のblockタグの属性tagの属性値と同じである。現在のblockブロックのchoiceタグは
<choice src="class='news'" tag="p" />
であるため、上位のblockタグによる検索が失敗した際には、属性classの属性値が“news”である、pタグのブロックを検索し、Xとする(#23)。このようにしてXが検索された(Xがnullでない)場合には(#24のNo分岐)、Xが検索結果となり、Xにより規定されるブロックが抽出される(#17)。
<choice src="class='news'" tag="p" />
であるため、上位のblockタグによる検索が失敗した際には、属性classの属性値が“news”である、pタグのブロックを検索し、Xとする(#23)。このようにしてXが検索された(Xがnullでない)場合には(#24のNo分岐)、Xが検索結果となり、Xにより規定されるブロックが抽出される(#17)。
なお、choiceブロックが存在しない場合(#21のNo分岐)や、choiceタグに第2識別情報が設定されていない場合には(#22のNo分岐)、検索は失敗となり、このblockブロックに対応するブロックの抽出処理は終了する。
一方、#01の処理でDが検索されなかった(Dがnull)場合には(#12のNo分岐)、属性indexの属性値を遡って最初に存在するタグPが検索され(#18)、このPの位置に最も近い識別情報を持つタグSが検索される(#19)。このとき、Sがnullであれば(#20のNo分岐)、処理を上述の#11に移行する。一方、Sがnullでない場合には(#20のYes分岐)、Sが検索結果となり、Sにより規定されるブロックが抽出される(#17)。
ブロック抽出部14は、上述の処理を検索されたpageブロックに含まれる全てのblockブロックに対して行い、抽出したブロックをコンテンツ生成部15に伝達する。
ブロック抽出部14から抽出されたブロックを取得したコンテンツ生成部15は、取得したブロックを携帯端末向けWEBコンテンツの形式に改める機能備えている。ブロック抽出部14から取得した情報は、WEBコンテンツの一部でありフォーマットとしては不完全である。そのため、このブロックの情報をそのまま携帯端末Tに送信しても、携帯端末Tで表示することはできない。そのため、コンテンツ生成部15は、ブロックに対してWEBコンテンツ(HTMLファイル)として必須なタグ等を付加して、携帯端末Tで表示可能なフォーマットに整形する。なお、このとき、携帯端末Tのスペックに関する情報が得られていれば、WEBコンテンツに含まれている画像の大きさを携帯端末Tのディスプレイに適した大きさに変換したり、携帯端末Tが対応しているHTMLのバージョンに変換したりしても構わない。
このようにして生成された携帯端末向けWEBコンテンツは、アクセス要求処理部12に伝達され、httpレスポンスとして携帯端末Tに送信される。
〔処理の流れ〕
図7は、本実施例の形態における処理の流れを表すフローチャートである。まず、携帯端末Tからコンテンツ変換システムAに対してアクセス要求が送信される(#31)。例えば、URL“http://www.abc.com/news/”に対するhttpリクエストが送信される。このhttpリクエストは、アクセス要求処理部12により取得される。
図7は、本実施例の形態における処理の流れを表すフローチャートである。まず、携帯端末Tからコンテンツ変換システムAに対してアクセス要求が送信される(#31)。例えば、URL“http://www.abc.com/news/”に対するhttpリクエストが送信される。このhttpリクエストは、アクセス要求処理部12により取得される。
httpリクエストを取得したアクセス要求処理部12は、URLからプロトコルと自身のサーバ名とを削除し、URLを書き換える(#32)。プロトコルがhttpであり、サーバ名がwww.abc.comであるとすると、アクセス要求処理部12は、URLからこれらの文字を削除し、URLを“/news/”に書き換える。この書き換えられたURLはコンテンツ取得部13に伝達される。
書き換えられたURLを取得したコンテンツ取得部13は、書き換えられたURLとプロファイル記録部11に記録されているプロファイルとを照合し、WEBコンテンツのURLを特定する(#33)。WEBコンテンツのURLが特定できると、コンテンツ取得部13は、そのURLを用いてhttpリクエストを送信し、それに対するhttpレスポンスとしてWEBコンテンツを取得する(#34)。取得されたWEBコンテンツは書き換えられたURLとともにブロック抽出部14に伝達される。
これに対してブロック抽出部14は、まず書き換えられたURLとプロファイル記録部11に記録されているプロファイルとを照合し、抽出するブロックの位置情報と識別情報とを取得する(#35)。その後、取得した位置情報と識別情報とに基づき、取得したWEBコンテンツから対応するブロックを抽出する(#36)。このようにして抽出されたブロックは、コンテンツ生成部15に伝達される。
ブロック抽出部14からブロックを取得したコンテンツ生成部15は、取得したブロックに対してタグを付加する等により、携帯端末Tにおいて表示可能なフォーマットに整形し、携帯端末向けWEBコンテンツを生成する(#37)。生成された携帯端末向けWEBコンテンツは、アクセス要求処理部12に伝達される。
携帯端末向けWEBコンテンツを取得したアクセス要求処理部12は、取得した携帯端末向けWEBコンテンツを携帯端末Tからのhttpリクエストに対するhttpレスポンスとして返送する。これにより、携帯端末Tでは、必要なブロックのみが含まれた携帯端末向けWEBコンテンツを受信、表示することができる。
このように、本実施例の形態では、プロファイルに含まれている位置情報と識別情報に基づいて抽出するブロックを特定しているため、WEBコンテンツの内容が更新された場合であっても、ブロックを抽出するための情報を更新することなく、適切にブロックを抽出することができる。また、WEBコンテンツの内容の更新等によりWEBコンテンツの構造が若干変更された場合であって、位置情報と識別情報とを用いたブロックの検索処理を施すことにより、柔軟なブロック検出を行うことができる。
実施例1の形態におけるコンテンツ変換システムでは、WEBコンテンツからブロックを抽出し、フォーマットを整形するのみである。そのため、携帯端末Tから情報を送信し、処理サーバに処理を行わせるようなWEBコンテンツには対応できない。そこで、本実施例では、このようなWEBコンテンツにも対応可能なコンテンツ変換システムAを説明する。なお、実施例1の形態と同様の機能部には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図8は、本実施例の形態におけるコンテンツ変換システムAを用いたシステムの構成図である。本実施例の形態では、実施例1の形態のシステムに加えて処理サーバSが接続されている。この処理サーバSは、携帯端末Tから取得した情報(以下、処理情報と称する)に基づき、動的にWEBコンテンツ(全体または一部)を生成したり、所定の処理を実行したりする機能を備えている。例えば、認証や検索等である。
図9は、本実施例の形態におけるコンテンツ変換システムの機能ブロック図である。本実施例の形態は、アクセス要求処理部12,コンテンツ生成部15の動作およびリクエスト中継部16を備えている点において実施例1の形態と異なっている。
本実施例の形態におけるコンテンツ生成部15は、コンテンツ取得部13によりWEBサーバWから取得したWEBコンテンツに処理サーバSに処理情報を送信するためのブロック、例えばformブロック、が含まれていた場合、そのWEBコンテンツにその処理サーバSにアクセスするための情報(以下、アクセス情報と称する)を付加する。
また、アクセス要求処理部12は、携帯端末Tからのアクセス要求にアクセス情報および処理情報が含まれていた際に、それらの情報をリクエスト中継部16に伝達する。
リクエスト中継部16は、アクセス要求処理部12から取得したアクセス情報に基づいて特定される処理サーバSに対して処理情報を送信し、処理サーバSに所定の処理を実行させ、処理結果としてのWEBコンテンツを取得する。
図10、11は、本実施例の形態におけるコンテンツ変換システムAのコンテンツ生成部15の処理およびアクセス要求取得時の処理の流れを表すフローチャートである。
まず、コンテンツ生成部15の処理の流れを説明する。まず、携帯端末TからWEBコンテンツに対するアクセス要求があると、図7の#31から#36の処理によりブロックが抽出され、コンテンツ生成部15に処理が移行する。コンテンツ生成部15は、上述の実施例の形態と同様に、抽出されたブロックに対して適宜タグを付加して、携帯端末Tで表示可能な携帯端末向けWEBコンテンツとしてのフォーマットに整形する(#41)。このとき、コンテンツ生成部15は抽出されたブロックに、処理サーバSへ処理情報を送信するためのブロックが含まれているか否かを判定する(#42)。例えば、ブロック抽出部14がformブロックを含むブロックを抽出した場合には(#42のYes分岐)、#41で生成した携帯端末向けWEBコンテンツに処理サーバSにアクセスするためのアクセス情報を付加する(#43)。
本実施例の形態におけるアクセス情報は、少なくとも、処理サーバSに処理を実行させるためのURL(formタグの場合には、属性actionの属性値)、コンテンツ変換システムAにアクセスする際のURLが含まれている。さらに、携帯端末Tとコンテンツ変換システムAとの間でセッション管理が必要な場合には、コンテンツ生成部15は、セッションIDを生成して、アクセス情報に含めることができる。
アクセス情報の付加は、例えば、属性typeの属性値を“hidden”とし属性valueの属性値を上記の値としたinputタグを携帯端末向けWEBコンテンツに埋め込むことにより実現することができる。例えば、#41で生成した携帯端末向けWEBコンテンツに
<input type="hidden" name="MpsBase" value="/mps/retrieve/" />
<input type="hidden" name="ServerURL" value="http://www.abc.com/retrieve" />
等のタグを付加する。また、携帯端末Tから処理情報が送信される際に、httpリクエストの送信先がコンテンツ変換システムAとなるように、携帯端末向けWEBコンテンツのformタグの属性actionの属性値を書き換える、または、そのようなformタグと同等の動作をするスクリプトを携帯端末向けWEBコンテンツに埋め込むことが必要である。これにより、携帯端末Tにおいてユーザが、formが要求する情報(処理情報)を入力し、サブミットした際に、処理情報と、アクセス情報とがコンテンツ変換システムAに送信される。例えば、ユーザは情報を検索するための検索式を入力し、サブミットすると、検索式が処理情報として、上記のアクセス情報とともにコンテンツ変換システムAに送信される。
<input type="hidden" name="MpsBase" value="/mps/retrieve/" />
<input type="hidden" name="ServerURL" value="http://www.abc.com/retrieve" />
等のタグを付加する。また、携帯端末Tから処理情報が送信される際に、httpリクエストの送信先がコンテンツ変換システムAとなるように、携帯端末向けWEBコンテンツのformタグの属性actionの属性値を書き換える、または、そのようなformタグと同等の動作をするスクリプトを携帯端末向けWEBコンテンツに埋め込むことが必要である。これにより、携帯端末Tにおいてユーザが、formが要求する情報(処理情報)を入力し、サブミットした際に、処理情報と、アクセス情報とがコンテンツ変換システムAに送信される。例えば、ユーザは情報を検索するための検索式を入力し、サブミットすると、検索式が処理情報として、上記のアクセス情報とともにコンテンツ変換システムAに送信される。
一方、ブロック抽出部14により抽出されたブロックにformブロック等が含まれていない場合には、コンテンツ生成部15の処理は終了し、図7の#38に移行する。
次に、携帯端末Tからアクセス要求を受けた際の処理の流れを説明する。図11の処理は、図7の#31の処理に対応するものである。まず、アクセス要求処理部12は携帯端末Tからアクセス要求を受けた際に(#51)、そのアクセス要求に処理情報,アクセス情報が含まれているか否かを判定する(#52)。例えば、携帯端末Tからのhttpリクエストのメソッドがpostである場合、またはメソッドがgetであり、URI(Uniform Resource Identifier)に処理サーバSのURLが含まれている場合に、処理情報等が含まれていると判定する。
アクセス要求に処理情報等が含まれている場合には(#52のYes分岐)、アクセス要求処理部12はアクセス要求から処理情報およびアクセス情報を抽出し(#53)、それらをリクエスト中継部16に伝達する。
アクセス要求処理部12から処理情報およびアクセス情報を取得したリクエスト中継部16は、アクセス情報に基づいて処理サーバSを特定し、特定した処理サーバSに対してhttpリクエストを送信する(#54)。上述したように、アクセス情報には処理サーバSのURLが含まれているため、これにより処理情報を送信すべき処理サーバSを特定することができる。なお、処理情報はhttpリクエストのリクエストパラメータとして送信される。
このhttpリクエストに対して処理サーバSが所定の処理(例えば、検索式に基づく検索)を行い、httpレスポンスが返送され、リクエスト中継部16により受信され、httpリクエストのWEBコンテンツ部分が抽出される(#55)。なお、処理サーバSからセッションIDが送信されている場合には、リクエスト中継部16はこのセッションIDと、携帯端末Tに送信したセッションIDとを関連付けて記憶することで、セッション管理を行う。
その後、処理を図7の#35に移行させ(#56)、上述の実施例の形態と同様にブロック等の処理が行われる。
一方、携帯端末Tからのアクセス要求に処理情報等が含まれていない場合には(#52のNo分岐)、処理を図7の#32に移行させ(#57)、上述の実施例の形態と同様の処理が行われる。
このように、本実施例の形態では、抽出されたブロックにformブロック等の処理サーバSに処理情報を送信するためのブロックが含まれていた際に、生成したWEBコンテンツに対してコンテンツ生成部15がアクセス情報等を付加することにより、処理情報の送信先をコンテンツ変換システムAとし、処理情報等を含むアクセス要求を取得した際には、リクエスト中継部16が処理サーバSに処理要求を送信し、その処理要求に対するレスポンスに基づいて携帯端末向けWEBコンテンツを生成し、携帯端末Tに送信するため、動的に生成されるWEBコンテンツ等に対しても、コンテンツ変換を行うことができる。なお、上述の説明では、処理サーバSに処理情報を送信するためのブロックをformブロックとして説明したが、これに限定されるものではなく、処理サーバSに処理情報を送信するためのブロックであればJavaScript(登録商標)等の他のブロックでも構わない。
以下に、図面を用いて本発明のコンテンツ選択プログラムを説明する。本発明のコンテンツ選択プログラムは、上述のコンテンツ変換システムで用いられているプロファイル(特に、位置情報と識別情報)を生成するためのものである。なお、本実施例の形態ではコンテンツ選択プログラムは、パーソナルコンピュータ等の携帯端末Tよりも解像度の高いディスプレイを持つ端末Pにインストールされているブラウザ上で動作するアドオンとして構成されているが、コンテンツ選択プログラムにブラウザの機能を持たせても構わない。
図12は、コンテンツ選択プログラムの操作画面の例である。端末PのディスプレイにはブラウザBの機能によりWEBコンテンツ(HTMLファイル)が表示されている。図に示すように、ブラウザBのウィンドウBwには、WEBコンテンツ(HTMLファイル)を表示するコンテンツ表示領域Rcと、ユーザにより選択されたWEBコンテンツの情報を表示するプレビュー領域Rpとに区画されている。図の状態では、コンテンツ表示領域に表示されているWEBコンテンツは、会社のロゴを情報として持つブロック(以下、ロゴブロックBL1と称する),ナビゲーションボタン群を情報として持つブロック(以下、ナビゲーションブロックBL2と称する),新製品情報を情報として持つブロック(以下、新製品情報ブロックBL3と称する),新着情報を情報として持つブロック(以下、新着情報ブロックBL4と称する),採用情報を情報として持つブロック(以下、採用情報ブロックBL5と称する)に大別される。なお、図12上で、各ブロックに対応する部分を点線で囲っている。このようにブラウザBに表示されたWEBコンテンツに対して、携帯端末Tで表示させたい情報を選択すると、選択された項目がプレビュー領域Rpに表示される。この例は、ユーザの選択操作によりロゴブロックBL1とナビゲーションブロックBL2とが選択された状態である。そのため、プレビュー領域Rpには、ロゴブロックBL1に対応する選択ブロックSB1と、ナビゲーションブロックBL2に対応する選択ブロックSB2とが表示されている。
図13は、図12の状態でさらに採用情報ブロックBL5を選択したい場合の操作を表す図である。ユーザは、選択したブロックがある場合には、端末Pに接続されているマウス等のポインティングデバイス(以下、マウスと称する)を操作し、選択したいブロック(この例では、採用情報ブロックBL5)の表示領域上でメニューMを表示させ、[Mobile Page Service]→[Mobile Pageへ追加]を選択している。
この操作に対して、本発明のコンテンツ選択プログラムが動作し、図14に示すように、プレビュー領域Rp内に選択された採用情報ブロックBL5に含まれる情報を表示する選択ブロックSB3が生成されている。
このように、本発明のコンテンツ選択プログラムを用いると、ブラウザBに表示されているWEBコンテンツをマウスにより選択するだけで、所望のブロックのみを選択することができる。
図15は本実施例の形態におけるコンテンツ選択プログラムの機能ブロックである。図に示しているように、本実施例の形態におけるコンテンツ選択プログラムは、ユーザがマウス等のポインティングデバイスにより指示した位置情報を取得する指示位置情報取得部21、指示位置情報取得部21により取得された位置情報とブラウザBのコンテンツ表示領域Rcにおける表示状態とに基づいて指示された位置に存在する情報(テキスト,画像等)を特定し、その時点の表示に用いられているWEBコンテンツ(HTMLファイル)内において特定された情報が属しているブロックを特定する指示ブロック特定部22、指示ブロック特定部22により特定されたブロックの位置情報および識別情報とを含むプロファイルを生成するプロファイル生成部23、生成されたプロファイルを現在表示しているWEBコンテンツに適用したプレビューを生成し、ブラウザBのプレビュー表示領域Rp上に表示させるプレビュー生成部24、ユーザの操作に基づいてプロファイルを編集するプロファイル編集部25、生成されたプロファイルをコンテンツ変換システムAのプロファイル記録部11に記録するためにコンテンツ変換システムAに送信するプロファイル送信部26、を備えている。なお、本実施形態のコンテンツ選択プログラムは端末PのCPU上で動作するものであり、各機能部はワーキングメモリとして使用する端末Pのメモリ27に対してアクセス可能となっている。
指示位置情報取得部21は、ユーザがマウスにより指示した位置情報を取得する機能を備えている。上述したように、ユーザはブロックを選択する際に、マウスポインタを選択したブロックの表示位置に移動させ、メニューを開く操作を行っている。そのため、指示位置情報取得部21は、OS(または、ウィンドウマネージャ)から、メニューを開いた際のマウスポインタの位置情報を取得する。取得した位置情報は、指示ブロック特定部22に伝達される。
指示ブロック特定部22は、ユーザが指示したブロックを特定する機能を備えている。ユーザがブラウザ上で選択するブロックとして指示したブロックは、WEBコンテンツ(HTMLファイル)、ブラウザBの表示状態(フォントの大きさ,スクロールの状態等)および、指示位置情報取得部21により取得された位置情報に基づいて決定することができる。そのため、指示ブロック特定部22は、ブラウザBに対して、現在の表示状態およびHTMLファイルを要求し、指示位置情報取得部21から取得した位置情報に基づいて、ユーザが選択したブロックを特定する。特定したブロックの情報はプロファイル生成部23に伝達される。なお、ここでのブロックを特定するための情報は、上述の実施例の形態におけるブロックの位置情報の形式を用いることができる。
プロファイル生成部23は、指示ブロック特定部22により特定されたブロックを特定可能な情報(少なくとも、位置情報および識別情報のどちらか一方)を含むプロファイルを生成する。また、プロファイル編集部24により編集が加えられた際には、プロファイルには、その編集内容に対応する情報も含まれる。また、プロファイル生成部23は、プロファイルを生成するための各種パラメータを保持している。このパラメータは、ダイアログを通じてユーザが設定可能となっている。
プレビュー生成部24は、生成されたプロファイルに基づいて、携帯端末Tに表示した際のプレビューを生成する。具体的には、プレビュー生成部24は、プロファイル生成部23により生成されたプロファイルをブラウザBのコンテンツ表示領域Rcに表示されているWEBコンテンツに適用することによりブロックを抽出し、それに対して必要なタグ等を付加し、HTML形式に整形し、ブラウザBに表示させている。
プロファイル編集部25は、プロファイル生成部23により生成されたプロファイルを編集する機能を備えている。本実施形態におけるプロファイル編集部25は、上述のGUIを用いたインタラクションでは十分に自身が意図するブロックのみが抽出できない場合等に、ユーザに対してプロファイルの編集を許し、ユーザの意図通りのブロックが抽出できるように、複数のプロファイルの編集機能を提供している。
プロファイル編集部25の編集機能の一つ目は、プレビュー領域Rpに表示されているプレビューに対する編集を可能にする機能である。プレビューの編集とは、例えば、画像のサイズの変更、画像から文字列への変換、情報の付加/削除等である。図12の例では、ロゴブロックBL1にはロゴの画像が含まれているが、対応する選択ブロックSB1はテキストとなっている。このような変換は、WEBコンテンツのimgタグの属性altの属性値を用いたり、ユーザに代替文字を入力させたりすることにより実現することができる。また、図12の例では、ナビゲーションブロックBL2に対応する選択ブロックSB2からは、ホームの項目が削除されている。
図16は、図14の状態で生成されたプロファイルの例である。図14のプレビュー領域Rpには3つの選択ブロックSB1,SB2,SB3が含まれている。したがって、図16のプロファイルにも3つのblockブロックが含まれている。選択ブロックSB1は、上述したように、ロゴブロックBL1に対応するブロックであり、画像をテキストに変換してものである。この選択ブロックSB1はプロファイル中では、
<block id="logo" tag="img" index="...">
<block_optset>
<tag_conv change_img2txt="1">
</block_optset>
として表現されている。なお、blockブロック中にblock_optsetブロックが含まれているが、このブロックは選択されたブロックに対する処理のオプションを記述するためのものである。この例では、block_optsetブロック中にtag_convタグが含まれており、このタグの属性によりオプションを指定している。この例では、属性change_img2txtの属性値が“1”に設定されている。これは、画像をテキストに変換する指示を与えるものであり、これによりロゴ画像がテキストに置換され、図14の選択ブロックSB1のような表示が生成されている。
<block id="logo" tag="img" index="...">
<block_optset>
<tag_conv change_img2txt="1">
</block_optset>
として表現されている。なお、blockブロック中にblock_optsetブロックが含まれているが、このブロックは選択されたブロックに対する処理のオプションを記述するためのものである。この例では、block_optsetブロック中にtag_convタグが含まれており、このタグの属性によりオプションを指定している。この例では、属性change_img2txtの属性値が“1”に設定されている。これは、画像をテキストに変換する指示を与えるものであり、これによりロゴ画像がテキストに置換され、図14の選択ブロックSB1のような表示が生成されている。
また、プロファイル中で選択ブロックSB2は、
<block id="navi" index="...">
<src_delete id=”home” />
</block>
と表現されている。上述したように、選択ブロックSB2はナビゲーションブロックBL2に対応するものであり、“ホーム”が削除されている。この“ホーム”の削除は、src_deleteタグにより表現されている。src_deleteタグはブロックを特定するための属性を持つことができ、この例では、属性idの属性値によりブロックを特定している。この指定により、src_deleteタグが属するblockブロックが示すブロック中の対応するブロックを削除することができる。この例では、属性idの属性値が“home”であるブロックを削除することにより、“ホーム”に対応する情報を削除している。
<block id="navi" index="...">
<src_delete id=”home” />
</block>
と表現されている。上述したように、選択ブロックSB2はナビゲーションブロックBL2に対応するものであり、“ホーム”が削除されている。この“ホーム”の削除は、src_deleteタグにより表現されている。src_deleteタグはブロックを特定するための属性を持つことができ、この例では、属性idの属性値によりブロックを特定している。この指定により、src_deleteタグが属するblockブロックが示すブロック中の対応するブロックを削除することができる。この例では、属性idの属性値が“home”であるブロックを削除することにより、“ホーム”に対応する情報を削除している。
同様に、選択ブロックSB3はプロファイル中で、
<block id="recruit" index="..." />
と表現されている。
<block id="recruit" index="..." />
と表現されている。
なお、図16のプロファイルはindexの記述を省略したが、属性indexの属性値は上述の実施例の形態と同様にWEBコンテンツ中のブロックの位置情報であり、上述した規則により決定することができる。
また、プロファイル編集部25は他の編集機能として、ユーザがエディタ等を用いてプロファイルを直接編集可能とする機能や、ユーザがプロファイルの生成ルール等の設定を変更可能とする機能を備えている。
プロファイル編集部25を介してプロファイルが変更された際には、プレビュー生成部24によりプレビューが生成され、ブラウザBのプレビュー表示領域Rpの表示が更新される。
プロファイル送信部26は、プロファイル生成部23により生成されたプロファイルをコンテンツ変換システムAに送信し、コンテンツ変換システムAのプロファイル記録部11に記録させる機能を備えている。そのため、プロファイル送信部26は、プロファイル生成部23からプロファイルを取得し、端末PのOSの通信機能を利用して、コンテンツ変換システムAにアクセスを行い、認証完了後にプロファイルを送信する。
図17は、本実施例の形態における処理の流れを表すフローチャートである。この図を用いて、本実施例の形態における処理の流れを説明する。まず、ユーザはブラウザBを操作して、プロファイルを生成したいWEBコンテンツ(HTMLファイル)を表示させる(#61)。ユーザは、表示されたWEBコンテンツに対して、携帯端末Tで表示したい情報、すなわちブロックを上述した方法により指定すると(#62)、指示位置情報取得部21,指示ブロック特定部22,プロファイル生成部23,プレビュー生成部24の働きにより、プロファイルが生成もしくは更新され(#63)、プレビュー領域Rpのプレビューが更新される(#64)。また、ユーザが上述した方法によりプレビューの編集を行った場合にも同様に、プロファイルが更新され(#63)、プレビューが更新される(#64)。ユーザがこのプレビューを見て、よりカスタマイズしたいと思った際には、ユーザはマウス等を操作してプロファイルを編集するために、設定変更のためのダイアログの表示やプロファイルを編集するためのエディタを起動させることができる(#65のYes分岐)。ダイアログやエディタを通して取得したユーザの操作に基づいて、プロファイル編集部25の働きによりプロファイルが編集され(#68)、プレビュー生成部24の働きにより、プレビュー領域Rpのプレビューが更新される(#64)。
これらの処理が繰り返されてブロックの選択が終了すると(#66のYes分岐)、プロファイルは、プロファイル送信部26によりコンテンツ変換システムAに送信される(#67)。
このように、本発明のコンテンツ選択プログラムを用いると、ブラウザB上に表示された状態で、抽出したいブロックを指定することができるため、容易にプロファイルを作成することができる。なお、このコンテンツ選択プログラムは、一般ユーザ(携帯端末TからWEBコンテンツを閲覧するユーザ)、WEBコンテンツの提供者のいずれにも開放することが望ましい。一般ユーザが、このコンテンツ選択プログラムによりプロファイルを作成し、そのプロファイルを上述のコンテンツ変換システムAに記録させておき、コンテンツ変換システムを介して携帯端末向けWEBコンテンツを閲覧すれば、自身の閲覧したい情報のみが含まれた携帯端末向けWEBコンテンツを得ることができる。また、WEBコンテンツの提供者が作成したプロファイルをコンテンツ変換システムAに登録しておき、一般ユーザにはコンテンツ変換システムAのURLを告知しておけば、パソコン向けWEBコンテンツとは別に携帯端末向けWEBコンテンツを作成することなく、一般ユーザに対して携帯端末向けWEBコンテンツを提供することができる。
〔別実施形態〕
上述の実施形態では、コンテンツ変換システムA,WEBサーバWはインターネット等の広域ネットワークに接続され、携帯端末Tは公衆の携帯電話網を利用したが、これに限定されるものではなく、例えば、コンテンツ変換システムA,WEBサーバWをイントラネット等のローカルなネットワークに接続し、携帯端末Tをローカルな電話網を介してローカルなネットワークに接続する構成としても構わない。この構成では、イントラネット等に公開されているWEBコンテンツの変換をも行うことができる。
上述の実施形態では、コンテンツ変換システムA,WEBサーバWはインターネット等の広域ネットワークに接続され、携帯端末Tは公衆の携帯電話網を利用したが、これに限定されるものではなく、例えば、コンテンツ変換システムA,WEBサーバWをイントラネット等のローカルなネットワークに接続し、携帯端末Tをローカルな電話網を介してローカルなネットワークに接続する構成としても構わない。この構成では、イントラネット等に公開されているWEBコンテンツの変換をも行うことができる。
本発明は、大画面用のWEBコンテンツを携帯電話等の小画面機器に表示させるためのコンテンツに変換するコンテンツ変換技術に用いることができる。
A:コンテンツ変換システム
T:携帯端末(端末)
W、W1、W2、W3:WEBサーバ
S:処理サーバ
11:プロファイル記録部
12:アクセス要求処理部
13:コンテンツ取得部
14:ブロック抽出部
15:コンテンツ生成部
16:リクエスト中継部
21:指示位置情報取得部
22:指示ブロック特定部
23:プロファイル生成部
24:プレビュー生成部
25:プロファイル編集部
26:プロファイル送信部
T:携帯端末(端末)
W、W1、W2、W3:WEBサーバ
S:処理サーバ
11:プロファイル記録部
12:アクセス要求処理部
13:コンテンツ取得部
14:ブロック抽出部
15:コンテンツ生成部
16:リクエスト中継部
21:指示位置情報取得部
22:指示ブロック特定部
23:プロファイル生成部
24:プレビュー生成部
25:プロファイル編集部
26:プロファイル送信部
Claims (6)
- 複数のブロックから構成されるWEBコンテンツの中から特定の前記ブロックを抽出するためのコンテンツ変換システムであって、
抽出すべき前記ブロックを識別するための識別情報と、当該ブロックの前記WEBコンテンツにおける位置を規定する位置情報との少なくとも一方を含むプロファイルを記録するプロファイル記録部と、
端末からのWEBコンテンツへのアクセスの要求を取得するアクセス要求処理部と、
アクセスの要求がされた前記WEBコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
取得された前記WEBコンテンツの中から、前記識別情報を有するブロックまたは前記位置情報に対応する位置にあるブロック、もしくは、前記識別情報を有し、前記位置情報に対応する位置にあるブロックを検索し、抽出するブロック抽出部と、
抽出された前記ブロックから前記端末に表示可能なWEBコンテンツを生成するコンテンツ生成部と、を備えたコンテンツ変換システム。 - 前記ブロック抽出部は、前記WEBコンテンツ中に抽出すべき前記ブロックが検索できない場合に、所定の検索ルールに従い、当該抽出すべきブロックを検索し、抽出することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ変換システム。
- 前記コンテンツ生成部は、前記端末から送信される処理情報に基づいてWEBコンテンツを生成または所定の処理を行う処理サーバに対して当該処理情報を送信するための前記ブロックが前記ブロック抽出部により抽出された場合に、当該抽出されたブロックから生成したWEBコンテンツに当該処理サーバにアクセスするためのアクセス情報を付加し、
前記アクセス要求処理部により取得された前記端末からのアクセス要求に前記アクセス情報と前記処理情報とが含まれていた際に、当該アクセス情報に基づいて特定される前記処理サーバに対して当該処理情報を送信するリクエスト中継部を備えた請求項1または2記載のコンテンツ変換システム。 - 前記識別情報および前記位置情報は、端末に表示された前記WEBコンテンツ上において、抽出すべき情報が指定された際に、当該WEBコンテンツの中において指定された当該情報が属するブロックに基づいて生成されたものである請求項1から3のいずれか一項に記載のコンテンツ変換システム。
- コンピュータを、複数のブロックから構成されるWEBコンテンツの中から特定の前記ブロックを抽出するためのコンテンツ変換システムとして機能させるためのコンテンツ変換プログラムであって、
端末からのWEBコンテンツへのアクセスの要求を取得する機能と、
アクセスの要求がされた前記WEBコンテンツを取得する機能と、
プロファイル記録部に記録されているプロファイルに含まれる、抽出すべき前記ブロックを識別するための識別情報と、当該ブロックの前記WEBコンテンツにおける位置を規定する位置情報との少なくとも一方に基づいて、取得された前記WEBコンテンツの中から、当該識別情報を有するブロックまたは当該位置情報に対応する位置にあるブロック、もしくは、当該識別情報を有し、当該位置情報に対応する位置にあるブロックを検索し、抽出する機能と、
抽出された前記ブロックから前記端末に表示可能なWEBコンテンツを生成する機能と、を備えたコンテンツ変換プログラム。 - 端末を、複数のブロックから構成されたWEBコンテンツの中から特定のブロックのみを選択するためのプロファイルを生成するコンテンツ選択装置として機能させるコンテンツ選択プログラムであって、
ネットワークを介して取得され、前記端末のディスプレイに表示された前記WEBコンテンツ上において、ユーザの指示位置を取得する機能と、
表示された前記WEBコンテンツと前記指示位置とに基づいて、当該指示位置にある情報を特定する機能と、
前記WEBコンテンツにおいて、特定された情報が属する前記ブロックを特定する機能と、
特定された前記ブロックを識別する識別情報と、当該ブロックの前記WEBコンテンツの中における位置を表す位置情報との少なくとも一方を含む前記プロファイルを生成する機能と、を備えたコンテンツ選択プログラム。
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