JP2011112401A - 3次元計測のためのキャリブレーション方法および3次元視覚センサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャリブレーション処理の設定画面において、作業者は、高さ計測範囲の下限値および上限値を入力ボックス204,205に入力した後に、ボタン206〜208のいずれかによりキャリブレーションワークの姿勢を選択する。この後、作業者がキャリブレーションプレートを選択した姿勢になるように調整すると、正面視用のカメラにより生成された画像を用いた処理により、このカメラの光軸に直交する平面(基準平面)に対するキャリブレーションワークの表面の傾きを示す角度が算出される。さらに算出された角度に基づき、キャリブレーションワークの姿勢が上記の高さ計測範囲が適合しているか否かが判定され、その判定結果が設定画面上に表示される。
【選択図】図7
Description
また、キャリブレーションワークに設定される傾きが作業者によって異なると、3次元計測の結果にもばらつきが生じる。
第1ステップでは、キャリブレーションワークの位置および姿勢を定めた後に、ステレオカメラのうちの1つのカメラによる撮像により生成された前記キャリブレーションワークの画像を処理対象画像として、この処理対象画像中の前記マークの特徴点を抽出する。第2ステップでは、特徴点の抽出結果に基づき、処理対象画像において、直交する関係にある2方向に沿って並ぶ特徴点の配列を方向毎に少なくとも2列特定して、特定した配列毎にその配列に含まれる2個の特徴点の間の処理対象画像上の距離を算出する。
このピッキングシステムは、工場内で収容ボックス6に収容されたワークWを1つずつ取り出して所定の位置に搬送する作業を行うためのもので、ワークWを認識するための3次元視覚センサ100のほか、実際の作業を行う多関節ロボット4や、このロボット4の動作を制御するロボット制御装置3などが含まれる。
ステレオカメラ1は、3台のカメラC0,C1,C2により構成される。これらのうち中央のカメラC0は、光軸を鉛直方向に向けた状態(すなわち正面視を行う状態)にして配備され、左右のカメラC1,C2は、光軸を鉛直方向に対して斜めにして配備される。
この図によれば、認識処理装置2には、各カメラC0,C1,C2に対応する画像入力部20,21,22、カメラ駆動部23、CPU24、メモリ25、入力部26、表示部27、通信インターフェース28などが含まれる。
通信インターフェース28は、ロボット制御装置3との通信に用いられる。
この図では、各マークMの配列を、それぞれの中心点の配列に置き換えて示すとともに、各中心点にP(i,j)というラベルを付している。各ラベルの(i,j)の値は、中央のマークM0の中心点を(0,0)として、iはFX方向に沿って、jはFY方向に沿って、それぞれ1ずつ変化するように定められている。
この実施例においては、水平な姿勢のキャリブレーションプレート30をFX方向またはFY方向を軸に回転させることによりキャリブレーションプレート30を傾けた姿勢に設定するので、画像における各マークの配列方向FX,FYは、キャリブレーションプレート30が水平な姿勢で基準平面S0に設置されているときの画像におけるものと、ほぼ同様になる。よって、直交する2方向を表す特別のマーキングが存在しなくとも、各方向を容易に特定して、各特徴点の座標に対するラベル付けを正しく行うことができる。したがって、キャリブレーションプレート30がいずれの姿勢をとる場合でも、上記の未知数を用いた3次元座標を正しく特定することができる。
図8の例では、キャリブレーションプレート30は水平な姿勢で設置されているため、X方向傾斜角度θX,Y方向傾斜角度θYは、ともに0.0となっている。しかし「X方向に傾斜」する姿勢が選択されていることに伴い、X方向傾斜角度θXの適正角度範囲が4.6〜5.0の範囲に設定されているので、θXの計測値は適正角度範囲に含まれない状態となっている。このため、キャリブレーションプレート30の姿勢は高さ計測範囲に適合していないと判定され、画像表示領域201の左上の判定結果は「NG」となっている。
この実施例では、カメラC0からの正面視画像から各マークM0,Mを抽出し、この抽出結果に基づき、マークM0を中心として、上下左右の各方向にそれぞれ一定数(たとえば5個)分のマークが含まれるような正方形領域を特定する。そして、画像中の正方形領域の各頂点の座標を用いて、正方形領域の各辺の長さを求め、これらの長さと、実際のキャリブレーションプレート30における正方形領域の一辺の長さと、カメラC0の内部パラメータ(焦点距離および解像度)とを用いて、角度θX,θYを算出する。
また、画像側の点A,B間の画素数をMとし、カメラC0の1画素あたりの寸法をg(mm/画素)とすると、2つの三角形の相似の関係に基づき、焦点Fから辺ABまでの距離FZ1を、下記の(a)式により求めることができる。
先の図7に示したように、この実施例では、高さ計測範囲の下限値として負の値(基準平面より低い高さ)が設定される場合がある。しかし、キャリブレーション処理では基準平面S0より上の空間のみが使用されるので、この実施例では、基準平面S0から高さ計測範囲の上限値HMAXまでの範囲を対象にして、適正角度を算出するようにしている。
なお、このθ0の算出処理においては、0からHMAXまでの高さ範囲に正方形領域の一辺に対応する数より多くの特徴点が分布されることを想定して、演算を行ってもよい。
以上の各方向の適正角度の設定のルールや適正角度θ0の算出式をまとめると、以下のとおりである。
θXの適正角度=θ0,θYの適正角度=0
2)キャリブレーションプレート30をY方向に傾斜させる場合
θXの適正角度=0,θYの適正角度=θ0
3)キャリブレーションプレート30を水平姿勢にする場合
θXの適正角度=0,θYの適正角度=0
上記の処理により、各方向の傾斜角度θX,θYが算出されると、つぎのステップST8では、θX,θYの算出値を画面に表示する。またこのときには、ステップST3で設定した適正角度範囲も合わせて表示する。
C0,C1,C2 カメラ
1 ステレオカメラ
2 認識処理装置
24 CPU
25 メモリ
30 キャリブレーションプレート
θX X方向傾斜角度
θY Y方向傾斜角度
Claims (5)
- ステレオカメラによる3次元計測の対象空間に、直交する2方向に沿ってそれぞれ複数のマークが複数列にわたって配列されたキャリブレーションパターンが表面に設けられた平板状のキャリブレーションワークを、位置または姿勢を毎回変更して設置して複数回のステレオ撮像を実施し、毎回の撮像により生成された複数組のステレオ画像を用いて3次元計測のためのパラメータを導出する方法において、
前記キャリブレーションワークの位置および姿勢を定めた後に、前記ステレオカメラのうちの1つのカメラによる撮像により生成された前記キャリブレーションワークの画像を処理対象画像として、この処理対象画像中の前記マークの特徴点を抽出する第1ステップ、
前記特徴点の抽出結果に基づき、処理対象画像において、直交する関係にある2方向に沿って並ぶ特徴点の配列を方向毎に少なくとも2列特定して、特定した配列毎にその配列に含まれる2個の特徴点の間の処理対象画像上での距離を算出する第2ステップ、
前記第2ステップで配列毎に算出された距離と、この算出に用いられた特徴点に対応するマーク間のキャリブレーションワークにおける位置関係と、前記処理対象画像を生成したカメラの内部パラメータとに基づき、前記第2ステップで特定された特徴点の配列毎に、キャリブレーションワーク上の当該配列からカメラまでの距離を算出し、さらに算出された各距離を用いて、前記カメラの光軸に直交する平面に対するキャリブレーションワークの表面の傾きを表す角度を算出し、算出された角度をモニタに表示する第3ステップ、
を、実行することを特徴とする3次元計測のためのキャリブレーション方法。 - 請求項1に記載された方法において、
計測対象とする高さ範囲を表す設定値の入力を、あらかじめ受け付けておき、
前記第3ステップで算出された角度を用いて前記キャリブレーションワークの姿勢が前記入力された設定値が示す高さ範囲に適合するか否かを判定し、その判定結果を出力する第4ステップを、さらに実行する、3次元計測のためのキャリブレーション方法。 - 請求項2に記載された方法において、
前記第3ステップでは、前記第2ステップで特定された特徴点の配列毎に、キャリブレーションワーク上の当該配列からカメラまでの距離を算出した後に、前記キャリブレーションパターン内で直交する関係にある2方向毎に、その方向と直交する関係にある特徴点の配列に関して算出した前記距離を用いて、前記カメラの光軸に直交する平面に対する当該方向の傾斜角度を算出し、
前記第4ステップでは、前記直交する関係にある2方向の一方に沿って高さが変化するようにキャリブレーションワークが傾けられていることを前提として、この方向につき第2ステップで算出された傾斜角度をもってキャリブレーションワークを傾けたときに当該方向に沿って配列された一定数の特徴点が分布する高さ範囲が前記設定値が示す高さ範囲に適合するか否かを判定する、3次元計測のためのキャリブレーション方法。 - 請求項2または3に記載された方法において、
前記ステレオカメラを構成するカメラの1つは前記キャリブレーションワークを正面視するように光軸が定められ、このカメラにより生成された前記キャリブレーションワークの画像を処理対象画像として、前記第1〜第4の各ステップを実行する、3次元計測のためのキャリブレーション方法。 - ステレオカメラと、直交する2方向に沿ってそれぞれ複数のマークが複数列にわたって配列されたキャリブレーションパターンが表面に設けられた平板状のキャリブレーションワークを前記ステレオカメラにより複数回撮像することにより生成された複数組のステレオ画像を用いて3次元計測のためのパラメータを導出するパラメータ導出手段と、パラメータ導出手段が導出したパラメータを登録する登録手段と、この登録手段による処理が終了した後に前記ステレオカメラにより生成されたステレオ画像を対象に、登録されたパラメータを用いた3次元計測処理を実行する計測手段とを具備する3次元視覚センサにおいて、
前記ステレオカメラのうちの1つのカメラによる撮像により生成された前記キャリブレーションワークの画像を処理対象画像として、この処理対象画像中の前記マークの特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、
前記特徴点の抽出結果に基づき、処理対象画像において、前記直交する関係にある2方向に沿って並ぶ特徴点の配列を方向毎に少なくとも2列特定し、特定した配列毎に、その配列中の2個の特徴点の間の処理対象画像上での距離を算出し、配列毎に算出された距離と、この算出に用いられた特徴点に対応するマークの間のキャリブレーションワークにおける位置関係と、前記処理対象画像を生成したカメラの内部パラメータとに基づき、前記カメラの光軸に直交する平面に対するキャリブレーションワークの表面の傾きを表す角度を算出する演算手段と、
前記演算手段により算出された角度をモニタに表示する表示手段とを、
具備することを特徴とする3次元視覚センサ。
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