JP2011111086A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】快適性を損なうことがなくて座り心地をよくすることができ、面状弾性体に張力を掛けてもシートバックの下端部を確実に形状保持することができて、シートバックの外観をよくすることができる車両用シートを提供する。
【解決手段】パッド18で覆われた枠状のシートフレーム35にネット状の面状弾性体15を張設してシートバック2の座面部が形成され、面状弾性体15の下端部15Aはパッド18に巻き付けられている車両用シートであって、シートバック2の下端部2A側のシートフレーム部分36を覆うパッド18のうち前側パッド部18Fがクッション性のある第1の材料で形成され、後ろ側パッド部18Rが第1の材料よりも硬い第2の材料で形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、
パッドで覆われた枠状のシートフレームにネット状の面状弾性体を張設してシートバックの座面部が形成され、
前記面状弾性体の下端部は前記パッドを覆っている車両用シートに関する。
シートバックの内部にはパイプ材などから成るシートフレームが配置され、シートフレームの表面側にクッション材であるパッドが配置されてパッドの表面を表皮材で覆っている。
この構造において、シートバックの下端部側に位置するシートフレーム部分は乗員の腰部に近接して配置されるため、ある程度の厚みを持つパッドで覆われる。また、後方からの外観がよくなるように、パッドはシートフレーム部分の後面側まで回り込んでパッドの形状が保持されている(特許文献1参照)。
従来、冒頭に記載した車両用シートにおいて、シートバックの下端部側のシートフレーム部分を覆うパッドは、パッドの全体がクッション性のある材料で成形されていた(特許文献2参照)。
特開平6−304350号公報 特開2003−52481号公報
ネット状の面状弾性体を枠状のシートフレームに張設して座面部が形成される上記の車両用シートの場合、乗員の体重を面状弾性体で受け止めることから、面状弾性体が大きめの張力でシートフレームに張り渡されて締結される。
そのために、特許文献2の技術のように、パッド全体がクッション性のある材料で成形されている構造では、面状弾性体の張力でパッドが潰されてパッドの形状が保持できないという問題や、張力が抜けて面状弾性体に所定の張力が掛かりにくいという問題があった。
これらの問題を解消するために、パッドを廃してシートフレームに面状弾性体を直接張り渡したり、硬い部品をシートフレームと面状弾性体の間に介在させたりして面状弾性体に所定の張力が掛かるようにすると、乗員の身体がシートフレームや前記硬い部品に当たって快適性が損なわれ、座り心地が悪くなるという新たな問題が生じる。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、快適性を損なうことがなくて座り心地をよくすることができ、面状弾性体に張力を掛けてもシートバックの下端部の形状を確実に保持することができて、シートバックの外観をよくすることができる車両用シートを提供する点にある。
本発明の特徴は、
パッドで覆われた枠状のシートフレームにネット状の面状弾性体を張設してシートバックの座面部が形成され、
前記面状弾性体の下端部は前記パッドを覆っている車両用シートであって、
前記シートバックの下端部側のシートフレーム部分を覆うパッドのうち前側のパッド部がクッション性のある第1の材料で形成され、
後ろ側のパッド部が前記第1の材料よりも硬い第2の材料で形成されている点にある。(請求項1)
この構成によれば、シートバックの下端部側のシートフレーム部分を覆うパッドのうち前側のパッド部がクッション性のある第1の材料で形成され、後ろ側のパッド部が前記第1の材料よりも硬い第2の材料で形成されているから、乗員の身体が当たる箇所には柔らかいクッション性のある第1の材料を配し、乗員の身体が当たらない箇所には、第1の材料よりも硬い第2の材料を配することができる。その結果、快適性を損なうことがなくて座り心地をよくすることができる。また、面状弾性体に掛けた張力を前記第2の材料から成る後ろ側のパッド部で受け止めることで、シートバックの下端部の形状を確実に保持することができ、シートバックの外観をよくすることができる。(請求項1)
本発明において、
前記後ろ側のパッド部が前記シートフレーム部分の下側に入り込んでいると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
前記シートフレーム部分の下側では、面状弾性体とシートフレーム部分との間のパッド部分が面状弾性体の張力によって強い力で圧縮されるが、上記の構成によれば、第1の材料よりも硬い第2の材料で形成された後ろ側のパッド部がシートフレーム部分の下側に入り込んでいるから、強い力で圧縮される前記後ろ側のパッド部を潰れにくくすることができて、シートバックの下端部の形状を保持しやすくすることができる。(請求項2)
本発明において、
前記前側のパッド部と後ろ側のパッド部の間に上側開放の溝部が形成され、
前記後ろ側のパッド部の下端部が前記溝部の下側から前側に延びて前記前側のパッド部の下端部に接合し、
前記前側のパッド部の外周面と後ろ側のパッド部の外周面が滑らかに連なって、前記前側のパッド部の外周面と後ろ側のパッド部の外周面が縦断面において連続した円弧又は連続した縦長の楕円弧を形成していると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
前記前側のパッド部と後ろ側のパッド部の間に上側開放の溝部が形成され、
前記後ろ側のパッド部の下端部が前記溝部の下側から前側に延びて前記前側のパッド部の下端部に接合しているから、前側のパッド部を後方に撓ませやすくすることができ、前側のパッド部がクッション性のある第1の材料で形成されていることと相俟って、快適性を向上させることができ、座り心地をより向上させることができる。
また、前側のパッド部の外周面と後ろ側のパッド部の外周面が滑らかに連なって、前側のパッド部の外周面と後ろ側のパッド部の外周面が縦断面において連続した円弧又は連続した縦長の楕円弧を形成しているから、前側のパッド部と後ろ側のパッド部に加わる力を分散させることができて、前側のパッド部と後ろ側のパッド部の耐久性を向上させることができる。
そして、前記前側のパッド部の外周面と後ろ側のパッド部の外周面が縦断面において連続した縦長の楕円弧を形成している構成では、乗員の身体に当たる前側パッド部の面積を大きくすることができて乗員の身体を安定支持することができ、快適性を向上させることができて、座り心地をより向上させることができる。(請求項3)
本発明において、
前記溝部は縦断面V字状に形成され、前記溝部の深さは前記パッドの軸芯よりも深く設定されていると、縦断面における溝部の幅が上側ほど広くなり、乗員の体重が前側のパッド部に加わった時に前側のパッド部を前側のパッド部の下端部側を中心にして後方に揺動させることができる。
これにより、前側のパッド部を十分撓ませやすくすることができ、前側のパッド部がクッション性のある第1の材料で形成されていることと相俟って快適性を向上させることができ、座り心地をより向上させることができる。(請求項4)
本発明において、
前記パッドに覆われたシートフレーム部分とは別個のシートフレーム部分が前記後ろ側のパッド部の上側に位置し、
前記面状弾性体の下端部の先端部分に形成されたフックが前記別個のシートフレーム部分に係止し、
前記溝部を形成する前記後ろ側のパッド部の前面の上端部に後ろ側に凹む段差状の係合部が形成され、
前記別個のシートフレーム部分の下端部が前記係合部に前側から係合していると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
前記面状弾性体の下端部の先端部分に形成されたフックを前記別個のシートフレーム部分に係止させることで、面状弾性体の下端部をシートフレーム部分に取り付け固定することができて、面状弾性体のシートフレーム部分への取り付け固定作業を簡単化することができる。
また、前記溝部を形成する前記後ろ側のパッド部の前面の上端部に後ろ側に凹む段差状の係合部が形成され、前記別個のシートフレーム部分の下端部が前記係合部に前側から係合しているから、前記別個のシートフレーム部分で後ろ側のパッド部を前後方向に位置決めすることができる。これにより、面状弾性体の下端部の形状を後ろ側のパッド部で確実に保持することができて、シートバックの下端部の外観をよくすることができる。(請求項5)
本発明において、
前記第1の材料はウレタン材であり、前記第2の材料はポリプロピレンであると、いずれの材料も軽量で硬度の変化の自由度が高く成形性も良いので、設計の自由度を向上させることができる。(請求項6)
本発明によれば、
快適性を損なうことがなくて座り心地をよくすることができ、面状弾性体に張力を掛けてもシートバックの下端部の形状を確実に保持することができて、シートバックの外観をよくすることができる車両用シートを提供することができた。
車両用シートの斜視図 車両用シートの縦断面図 図2のZ部の拡大断面図であり、シートバックの下端部の縦断側面図 シートバックの分解斜視図 車両用シートのシートフレームの斜視図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2に自動車の前席用のシート(以下、「車両用シート100」と称する)を示してある。この車両用シート100は、着座者の下肢を支えるシートクッション1と、シートクッション1の後端部から起立して着座者の上体を支えるシートバック2と、シートバック2の上端部に上下の高さ調節可能に連結して着座者の頭部を支えるヘッドレスト3とから成る。
[シートバック2の構造]
図1〜図3に示すように、前側Fr(車両前方側)から背面側が透けて見える目の粗いネット状の面状弾性体15を、パッド18で覆われた枠状のシートフレーム35に張設してシートバック2の座面部が形成されている。
図4,図5に示すように、前記シートフレーム35は、左右一対の板状の縦フレーム59と、左右一対の縦フレーム59の下端部同士を連結するパイプ状の第1横フレーム36(シートフレーム部分に相当)と、第1横フレーム36の上側で左右一対の縦フレーム59の下端部同士を連結する板状の第2横フレーム37(別個のシートフレーム部分に相当)と、左右一対の縦フレーム59の上端部同士を連結するパイプ状の第3横フレーム50とを備えている。
すなわち、シートバック2の下端部2A(シートバック2の端部に相当)に第1横フレーム36と第2横フレーム37が位置している。そして図3に示すように、第2横フレーム37の上下両端部に前側Frに延びるフランジ37Fが全長(シートバック2の幅方向に沿う方向における第2横フレーム37の全長)にわたって折曲形成され、第2横フレーム37の上下方向中央部に前側Frに膨出する縦断面台形状の膨出部38が全長にわたって形成されている。これにより、第2横フレーム37の剛性を向上させることができる。
前記板状の縦フレーム59は板面がシートバック2の幅方向(左右方向)を向き、板状の第2横フレーム37は板面がシートバック2の前後方向を向いている。また、パイプ状の第1横フレーム36の径はパイプ状の第3横フレーム50の径よりも小径に設定されている。
前記面状弾性体15は、張力を加えた状態でシートフレーム35に張り渡され、枠状の右側マチ部9・左側マチ部10・上側マチ部11・下側マチ部22で取り囲まれている。座面部が面状弾性体15で形成されているので、座面部にクッション性・通気性・外観の斬新さを備えさせることができる。さらに、座面部を構成するパッドやスプリングを省いてシートバック2を軽量化することができ、座面部を薄くしてスペース効率を向上させることができる。
第1横フレーム36はパッド18で覆われている。そして、図3に示すように、面状弾性体15の下端部15Aがパッド18に前側Frから巻き付けられてパッド18の前面・下面・後面を覆っている。第1横フレーム36とパッド18と面状弾性体15の下端部15Aで前記下側マチ部22を構成している。
図4に示すように、パッド18はシートバック2のほぼ全幅にわたる長さに設定されている。このパッド18(シートバック2の下端部2A側のシートフレーム部分を覆うパッド18)のうち、前側のパッド部18Fは、発泡体であるクッション性のある軟質のポリウレタンフォーム(ウレタン材、第1の材料に相当)で形成され、後ろ側のパッド部18Rはポリウレタンフォームよりも硬いPP(ポリプロピレン、第2の材料に相当)で形成されている。以下、前側のパッド部18Fを「前側パッド部18F」と称し、後ろ側のパッド部18Rを「後ろ側パッド部18R」と称する。
前側パッド部18Fは乗員の腰部が当たる箇所に配置されている。これにより、乗員の身体55は通常のシートと同様に、クッション性を備えた軟らかいポリウレタンフォームに当たるので快適性は損なわれない。
図3に示すように、前側パッド部18Fと後ろ側パッド部18Rの間に上側開放の縦断面V字状の溝部18Mが形成され、溝部18Mの深さがパッド18の軸芯Oよりも深く設定されている。溝部18Mの底部の屈曲した内面は第1横フレーム36を囲んでいる。そして、後ろ側パッド部18Rの下端部18K1が溝部18Mの下側から前側Frに延びて、前側パッド部18Fの下端部18K2に接合している。このように、後ろ側パッド部18Rの下端部18K1が第1横フレーム36の下側に入り込んでいる。
前側パッド部18Fの接合面18F1と後ろ側パッド部18Rの接合面18R1は下側ほど前側Frに位置する直線状の傾斜面に形成され、両接合面18F1,18R1同士が接着剤により接合している。この接着は第1横フレーム36と第2横フレーム37へのパッド18の組み付け前に行われる。
前側パッド部18Fの外周面18F2と後ろ側パッド部18Rの外周面18R2は滑らかに連なって、両外周面18F2,18R2が縦断面において連続した縦長の楕円弧(より詳しくは上端部側ほど後ろ側Rrに位置する状態に傾斜した縦長の楕円弧)を形成している。図3における符号15Uは面状弾性体15の裏面である。
面状弾性体15の下端部15Aのうち前側パッド部18Fの前側Frの下端部部分15A1と、後ろ側パッド部18Rの後ろ側Rrの下端部部分15A3も縦断面において連続した縦長の楕円弧を形成している。
前記第2横フレーム37は後ろ側パッド部18Rの上側に位置している。そして、面状弾性体15の下端部15A(前記後ろ側Rrの下端部部分15A3)が第2横フレーム37の後ろ側Rrに回り込み、面状弾性体15の下端部15Aの先端部分15A2に形成されたフック15Fが第2横フレーム37の上側のフランジ37Fに上側から重なって、前記上側のフランジ37Fに前側Frから係止している。
図3,図4に示すように、前記溝部18Mを形成する後ろ側パッド部18Rの前面18R3の上端部に後ろ側に凹む段差状の係合部19が形成され、第2横フレーム37の下端部37Kが前記係合部19に前側Frから係合している。
前記係合部19は後ろ側パッド部18Rの上端部の左右両端部間に連続して形成されている(図4参照)。これにより、係合部19の長さを長くすることができて、第2横フレーム37の下端部37Kと前記係合部19の係合状態を安定させることができる。
上記の構成によれば、
(1) 前側パッド部18Fはクッション性のあるポリウレタンフォームで形成され、後ろ側パッド部18Rはポリウレタンフォームよりも硬いPPで形成されているから、図3に示すように、乗員の身体55が当たる箇所には柔らかいポリウレタンフォームを配し、乗員の身体55が当たらない箇所には、ポリウレタンフォームよりも硬いPPを配することができる。
その結果、快適性を損なうことがなくて座り心地をよくすることができる。また、面状弾性体15に掛けた張力をPPから成る後ろ側パッド部18Rで受け止めることで、シートバック2の下端部2Aの形状を確実に保持することができ、シートバック2の外観をよくすることができる。
(2) 前側パッド部18Fの外周面18F2と後ろ側パッド部18Rの外周面18R2は滑らかに連なって、両外周面18F2,18R2が縦断面において連続した縦長の楕円弧を形成しているから、前側パッド部18Fと後ろ側パッド部18Rに加わる力を分散させることができて、前側パッド部18Fと後ろ側パッド部18Rの耐久性を向上させることができる。しかも、乗員の身体55に当たる前側パッド部18Fの面積を大きくすることができて、乗員の身体55を安定支持することができ、快適性をより向上させることができて、座り心地をより向上させることができる。
(3) 前側パッド部18Fと後ろ側パッド部18Rの間に上側開放の縦断面V字状の溝部18Mが形成され、溝部18Mの深さがパッド18の軸芯Oよりも深く設定されているから、前側パッド部18Fを後方に撓ませやすくすることができる。
すなわち、縦断面における溝部18Mの幅が上側ほど広くなり、乗員の体重が前側パッド部18Fに加わった時に前側パッド部18Fを前側パッド部18Fの下端部側を中心にして後ろ側Rrに揺動させることができる。
これにより、前側のパッド部18Fを後ろ側Rrに十分撓ませやすくすることができ、前側パッド部18Fがクッション性のあるポリウレタンフォームで形成されていることと相俟って快適性を向上させることができて座り心地をより向上させることができる
(4) 第1横フレーム36の下側では、面状弾性体15と第1横フレーム36との間のパッド部分が面状弾性体15の張力によって強い力で圧縮されるが、上記の構成によれば、ポリウレタンフォームよりも硬いPPで形成された後ろ側パッド部18Rが第1横フレーム36の下側に入り込んでいるから、強い力で圧縮される後ろ側パッド部18Rを潰れにくくすることができて、シートバック2の下端部2Aの形状を保持しやすくすることができる。
(6) 前側パッド部18Fはポリウレタンフォームで形成され、後ろ側パッド部18RはPPで形成されており、いずれの材料も軽量で硬度の変化の自由度が高く成形性も良いので、設計の自由度を向上させることができる。
(7) 前記溝部18Mを形成する後ろ側パッド部18Rの前面18R3の上端部に後ろ側に凹む段差状の係合部19が形成され、第2横フレーム37の下端部37Kが前記係合部19に前側Frから係合しているから、第2横フレーム37で後ろ側パッド部18Rを前後方向に位置決めすることができ、面状弾性体15の下端部15Aの形状を後ろ側パッド部18Rで確実に保持することができて、シートバック2の下端部2Aの外観をよくすることができる。
[シートクッション1の構造]
図1,図2に示すように、前記シートクッション1はシートバック2の構造とほぼ同一に構成され、上側からシートクッション1の下側が透けて見える目の粗いネット状の面状弾性体45で形成された座面部を備え、面状弾性体45がシートクッション1のシートフレーム46(図5参照)に支持されている。
図5に示すように、シートクッション1のシートフレーム46は四角形の環状のフレーム48を左右一対の前後方向に沿う基台49に載置支持させて構成されている。
前記面状弾性体45は張力を加えた状態でシートフレーム46に張り渡され、枠状の右側マチ部39・左側マチ部40・前側マチ部41で取り囲まれている。上記のように、座面部が面状弾性体45で形成されているので、座面部にクッション性・通気性・外観の斬新さを備えさせることができる。また、座面部を構成するパッドやスプリングを省いて軽量化を図ることができ、座面部を薄くしてスペース効率を向上させることができる。
[別実施形態]
(1) 前記前側パッド部18Fがポリウレタンフォーム以外のクッション性のある部材で形成されていてもよく、後ろ側パッド部18RがPP以外の部材(前側パッド部18Fよりも硬い部材)で形成されていてもよい。
(2) 前側パッド部18Fの接合面18F1と後ろ側パッド部18Rの接合面18R1が接着剤による接合手段以外の接合手段で接合されていてもよい。
(3) 前側パッド部18Fの外周面18F2と後ろ側パッド部18Rの外周面18R2が滑らかに連なって、両外周面18F2,18R2が縦断面において連続した円弧を形成していてもよい。
2 シートバック
2A シートバックの下端部
15 面状弾性体
15A 面状弾性体の下端部
15A2 面状弾性体の下端部の先端部分
18 パッド
18F 前側のパッド部
18F2 前側のパッド部の外周面
18K1 後ろ側のパッド部の下端部
18K2 前側のパッド部の下端部
18M 溝部
18R 後ろ側のパッド部
18R2 後ろ側のパッド部の外周面
18R3 後ろ側のパッド部の前面
19 係合部
35 シートフレーム
36 シートフレーム部分(第1横フレーム)
37 別個のシートフレーム部分(第2横フレーム)
37K 別個のシートフレーム部分(第2横フレーム)の下端部
Fr 前側
O パッドの軸芯
Rr 後ろ側

Claims (6)

  1. パッドで覆われた枠状のシートフレームにネット状の面状弾性体を張設してシートバックの座面部が形成され、
    前記面状弾性体の下端部は前記パッドを覆っている車両用シートであって、
    前記シートバックの下端部側のシートフレーム部分を覆うパッドのうち前側のパッド部がクッション性のある第1の材料で形成され、
    後ろ側のパッド部が前記第1の材料よりも硬い第2の材料で形成されている車両用シート。
  2. 前記後ろ側のパッド部が前記シートフレーム部分の下側に入り込んでいる請求項1記載の車両用シート。
  3. 前記前側のパッド部と後ろ側のパッド部の間に上側開放の溝部が形成され、
    前記後ろ側のパッド部の下端部が前記溝部の下側から前側に延びて前記前側のパッド部の下端部に接合し、
    前記前側のパッド部の外周面と後ろ側のパッド部の外周面が滑らかに連なって、前記前側のパッド部の外周面と後ろ側のパッド部の外周面が縦断面において連続した円弧又は連続した縦長の楕円弧を形成している請求項2記載の車両用シート。
  4. 前記溝部は縦断面V字状に形成され、
    前記溝部の深さは前記パッドの軸芯よりも深く設定されている請求項3記載の車両用シート。
  5. 前記パッドに覆われたシートフレーム部分とは別個のシートフレーム部分が前記後ろ側のパッド部の上側に位置し、
    前記面状弾性体の下端部の先端部分に形成されたフックが前記別個のシートフレーム部分に係止し、
    前記溝部を形成する前記後ろ側のパッド部の前面の上端部に後ろ側に凹む段差状の係合部が形成され、
    前記別個のシートフレーム部分の下端部が前記係合部に前側から係合している請求項3又は4記載の車両用シート。
  6. 前記第1の材料はウレタン材であり、
    前記第2の材料はポリプロピレンである請求項1〜5のいずれか一つに記載の車両用シート。
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