JP2011110070A - 歩行補助装具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ケーブル類が邪魔にならない歩行補助装具を実現する。
【解決手段】 歩行補助装具は、少なくとも、第1脚ユニットと制御ユニットを備えている。第1脚ユニットと制御ユニットのそれぞれは、ユーザに装着可能となっている。ここで、第1脚ユニットはユーザの一方の脚に装着されるが、制御ユニットを装着する部位は特に限定されない。第1脚ユニットには、装着された脚の関節にトルクを加えるアクチュエータが設けられており、そのアクチュエータは制御ユニットによって制御される。第1脚ユニットと制御ユニットは、第1ケーブルを介して互いに接続されており、その第1ケーブルにはコネクタが設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】 歩行補助装具は、少なくとも、第1脚ユニットと制御ユニットを備えている。第1脚ユニットと制御ユニットのそれぞれは、ユーザに装着可能となっている。ここで、第1脚ユニットはユーザの一方の脚に装着されるが、制御ユニットを装着する部位は特に限定されない。第1脚ユニットには、装着された脚の関節にトルクを加えるアクチュエータが設けられており、そのアクチュエータは制御ユニットによって制御される。第1脚ユニットと制御ユニットは、第1ケーブルを介して互いに接続されており、その第1ケーブルにはコネクタが設けられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、人に装着される装具であって、特に、人の歩行を補助する歩行補助装具に関する。
特許文献1に、人の歩行を補助する歩行補助装具が開示されている。この歩行補助装具は、ユーザの脚に装着される脚ユニットと、ユーザの背に装着される制御ユニットと、ユーザの肩に装着される操作ユニットを備えている。脚ユニットには、ユーザの膝関節にトルクを加えるアクチュエータが設けられている。制御ユニットは、操作ユニットからの操作信号を入力するとともに、脚ユニットのアクチュエータを制御する。脚ユニットと制御ユニット、及び、操作ユニットと制御ユニットは、ケーブル類を用いて互いに接続されている。
特許文献1に開示された歩行補助装具では、脚ユニット、制御ユニット、操作ユニットといった各ユニットが、ケーブル類を介して互いに接続されている。従って、ユーザが各ユニットを着脱する際に、ケーブル類が邪魔になって各ユニットの装着に手間取ってしまうことがある。そのことから、各ケーブルには、着脱時を考慮した余長を与えておく必要がある。しかしながら、各ケーブルに過剰な余長を与えてしまうと、着脱性は改善されるものの、ユーザが歩行する際に弛んだケーブル類が邪魔になってしまう。
上記の問題を鑑み、本発明は、ユーザにとってケーブル類が邪魔にならない歩行補助装具を実現する。
上記の問題を鑑み、本発明は、ユーザにとってケーブル類が邪魔にならない歩行補助装具を実現する。
本発明の一形態に係る歩行補助装具は、少なくとも、第1脚ユニットと制御ユニットを備えている。第1脚ユニットと制御ユニットのそれぞれは、ユーザに装着可能となっている。ここで、第1脚ユニットはユーザの一方の脚に装着されるが、制御ユニットを装着する部位は特に限定されない。第1脚ユニットには、装着された脚の関節にトルクを加えるアクチュエータが設けられており、そのアクチュエータは制御ユニットによって制御される。
第1脚ユニットと制御ユニットは、第1ケーブルを介して互いに接続されており、その第1ケーブルにはコネクタが設けられている。それにより、例えばユーザが各ユニットを装着する際に、コネクタにおける接続を解除することによって、第1脚ユニットと制御ユニットを一時的に分離することができる。従って、ユーザはケーブルによって邪魔されることなく、各ユニットを容易に装着することができる。また、第1ケーブルに装着時を考慮した余長を与える必要もないので、歩行するユーザにとって第1ケーブルが邪魔になることも防ぐことができる。
前記した第1ケーブルには、一方の端部のみにコネクタを設けてもよいし、両端部にそれぞれコネクタを設けてもよい。あるいは、第1ケーブルの中間位置にコネクタを設けることも有効である。いずれの場合でも、コネクタにおける接続を外すことによって、第1脚ユニットと制御ユニットを一時的に分離することができる。ただし、少なくとも第1脚ユニット側の端部にコネクタを設けておくと、第1脚ユニットから第1ケーブルを完全に取り去ることができ、正確さが必要とされる第1脚ユニットの装着を、第1ケーブルに邪魔されることなく正しく行うことができる。
上記した歩行補助装具は、ユーザの他方の脚に装着される第2脚ユニットをさらに備えることができる。この場合、第2脚ユニットは、装着された脚の動作を検出する少なくとも一つのセンサを有し、そのセンサによる検出結果を制御ユニットへ送信することが好ましい。この構成によると、制御ユニットは、検出された他方の脚の動作に応じて、第1脚ユニットのアクチュエータを制御することが可能となる。
上記のような第2脚ユニットを付加する場合、第2脚ユニットと制御ユニットは通信可能に接続される必要がある。ここで、両者が単にケーブル類で接続されていると、そのケーブルがユーザにとって邪魔になってしまう。そこで、第2脚ユニットと制御ユニットは、コネクタが設けられた第2ケーブルによって、互いに接続されていることが好ましい。あるいは、第2脚ユニットと制御ユニットのそれぞれに、センサによる検出結果を無線で送受信するための無線通信手段が設けられていることが好ましい。これらの接続形態によれば、着脱時や歩行時にケーブル類が邪魔になることが防止される。ここで、第2ケーブルのコネクタは第2脚ユニット側の端部に設けておくとよく、それにより、ユーザは第2脚ユニットの装着を容易に行うことが可能となる。
上記した歩行補助装具は、ユーザが加えた操作に応じた操作信号を制御ユニットへ送信する操作ユニットをさらに備えることができる。ここで、操作ユニットは、ユーザに装着されるものであるが、装着される部位は特に限定されない。なお、操作ユニットは、ユーザが手に把持するものでもよく、この場合でもユーザに装着されるものとみなす。
上記のような操作ユニットを付加する場合、操作ユニットと制御ユニットは通信可能に接続される必要がある。そこで、ユーザにとってケーブル類が邪魔にならないように、操作ユニットと制御ユニットについても、コネクタが設けられた第3ケーブルによって、互いに接続されていることが好ましい。あるいは、操作ユニットと制御ユニットのそれぞれに、前記した操作信号を無線で送受信するための無線通信手段が設けられていることが好ましい。
本発明の他の一形態に係る歩行補助装具は、第1脚ユニットと第2脚ユニットと操作ユニットを備えている。第1脚ユニットはユーザの一方の脚に装着され、第2脚ユニットはユーザの他方の脚に装着される。操作ユニットは、ユーザに装着されるものであるが、装着される部位は特に限定されない。第1脚ユニットは、装着された脚の関節にトルクを加えるアクチュエータと、そのアクチュエータの動作を制御する制御部を有している。第2ユニットは、装着された脚の動作を検出する少なくとも一つのセンサを有し、そのセンサによる検出結果を前記した制御部へ送信する。操作ユニットは、ユーザが加えた操作に応じた操作信号を制御ユニットへ送信する。第1脚ユニットと第2脚ユニットと操作ユニットのそれぞれには無線通信手段が設けられており、その無線通信手段を用いて前記した検出結果や操作信号の送受信が行われる。この歩行補助装具では、主要なユニット間にケーブル類が存在せず、ユーザにとってケーブル類が邪魔になることがない。
本発明に係る歩行補助装具は、ユーザに装着され、ユーザの体調を示す少なくとも一つの体調指標を検出し、検出した体調指標を制御ユニットへ送信する体調モニタユニットをさらに具備することができる。それにより、例えばユーザの体調が急変した場合には、制御ユニットが歩行補助の制御を中止するといったように、必要な対策を講じることが可能となる。
上記のような体調モニタユニットを付加する場合、体調モニタユニットと制御ユニット(又は第1脚ユニットの制御部)は通信可能に接続される必要がある。そこで、ユーザにとってケーブル類が邪魔にならないように、体調モニタユニットと制御ユニット(又は制御部を有する第1脚ユニット)についても、コネクタが設けられた第4ケーブルによって、互いに接続されていることが好ましい。あるいは、体調モニタユニットと制御ユニット(制御部を有する第1脚ユニット)のそれぞれに、前記した体調信号を無線で送受信するための無線通信手段が設けられていることが好ましい。
本発明に係る歩行補助装具において、上記した各々の無線通信手段は、ユーザを通信媒体に用いる人体通信を行うものであることが好ましい。ここで、人体通信には人体に微弱な電流を通電するものも含まれるが、ケーブル類を必要としないという点において、本明細書では人体通信が無線通信に含まれるものとする。ユニット間の通信に人体通信を用いることで、ケーブル類を用いた有線通信と比較して、周辺機器からノイズを受けることが防止されるとともに、周辺機器へノイズを与えることも防止することができる。
本発明の歩行補助装具によれば、着脱時や歩行時に、ユーザにとってケーブル類が邪魔になることが防止される。
(実施例1)
図1、図2を参照して、実施例1の歩行補助装具10を説明する。図1に示すように、歩行補助装具10は、ユーザ100が装着して用いるものであり、装着したユーザ100の歩行を補助する装置である。歩行補助装具10は、例えば、自力歩行が困難となったユーザ100のリハビリテーションに用いることができる。歩行補助装具10を用いることで、ユーザ100の機能回復を促進できるとともに、ユーザ100を介助する介助者の労力を低減することができる。
図1、図2を参照して、実施例1の歩行補助装具10を説明する。図1に示すように、歩行補助装具10は、ユーザ100が装着して用いるものであり、装着したユーザ100の歩行を補助する装置である。歩行補助装具10は、例えば、自力歩行が困難となったユーザ100のリハビリテーションに用いることができる。歩行補助装具10を用いることで、ユーザ100の機能回復を促進できるとともに、ユーザ100を介助する介助者の労力を低減することができる。
図1は、歩行補助装具10を装着したユーザ100の正面を示している。図1に示すように、歩行補助装具10は、制御ユニット20と、操作ユニット30と、患脚ユニット40と、健脚ユニット60を備えている。各々のユニットは、ユーザ100の対応する部位にそれぞれ装着可能となっている。本実施例では、一例ではあるが、制御ユニット20が体幹102(詳しくは背面)に装着され、操作ユニット30がユーザ100の左腕104に装着される。患脚ユニット40は、機能低下により補助を必要とする一方の脚106(以下、患脚という)に装着される。健脚ユニット60は、通常の機能を有し、補助を必要としない他方の脚108(以下、健脚という)に装着される。患脚ユニット40と健脚ユニット60は、大腿、下腿、足にそれぞれ固定される複数のリンクが、関節機構を介して揺動可能に接続された構造を有している。
図2に示すように、患脚ユニット40は、複数のアクチュエータ42、44を有している。各々のアクチュエータ42、44は、患脚ユニット40の各関節機構を駆動することで、患脚106の膝関節及び足首関節にトルクを加える。また、患脚ユニット40は、患脚106動作を検出するために、センサ回路46と、センサ回路46に接続された姿勢角センサ48、角度センサ50、接地センサ52を有している。これらのセンサにより、患脚106の振り出し角度、膝関節の角度、足の接地/浮遊、などが検出される。
患脚ユニット40は、第1ケーブル84を介して制御ユニット20に接続されている。制御ユニット20は、電池22と電源回路24とコントローラ26を内蔵しており、患脚ユニット40へ電力を供給するとともに、患脚ユニット40の各アクチュエータ42、44を制御することができる。コントローラ26は、患脚ユニット40の目標とする動作パターンを記憶しており、患脚ユニット40の各センサ48、50、52による検出結果に基づいて、各アクチュエータ42、44をフィードバック制御する。ここで、制御ユニット20から患脚ユニット40への電力供給、及び、患脚ユニット40から制御ユニット20への各センサ48、50、52の検出結果の送信は、複数本の導電線からなる第1ケーブル84を通じて行われる。
第1ケーブルには、コネクタ84aが設けられている。コネクタ84aは、対を成すプラグとソケットによって構成されている。図2に示すように、コネクタ84aにおける接続を解除すると、第1ケーブル84で接続された制御ユニット20と患脚ユニット40を、互いに分離することができる。従って、例えばユーザ100が制御ユニット20や患脚ユニット40を装着する際には、コネクタ84aにおける接続を一時的に解除することで、第1ケーブル84に阻害されず各ユニット20、40を容易に装着することができる。そのことから、第1ケーブル84に装着時を考慮した余長を与えておく必要もないので、第1ケーブル84の長さを比較的に短く設計することができ、歩行するユーザ100にとって第1ケーブル84が邪魔になることも防ぐことができる。
第1ケーブル84には、一方の端部のみにコネクタを設けてもよいし、その両端部にコネクタを設けてもよい。あるいは、第1ケーブル84の中間位置にコネクタを設けることもできる。いずれの場合でも、コネクタ84aにおける接続を外すことによって、患脚ユニット40と制御ユニット20を一時的に分離することができる。ただし、本実施例のように、患脚ユニット40側の端部にコネクタ84aを設けておくと、患脚ユニット40から第1ケーブル84を完全に取り去ることができ、正確さが必要とされる患脚ユニット40の装着を、第1ケーブル84に邪魔されることなく行うことができる。
図2に示すように、健脚ユニット60は、健脚108の動作を検出するために、センサ回路62と、センサ回路62に接続された姿勢角センサ64、角度センサ66、接地センサ68を有している。これらのセンサにより、健脚108の振り出し角度、膝関節の角度、足の接地/浮遊、などが検出される。
健脚ユニット60は、第2ケーブル86を介して制御ユニット20に接続されており、健脚ユニット60の各センサ48、50、52の検出結果が、第2ケーブル86を介して制御ユニット20のコントローラ26に送信される。第2ケーブル86は、シリアルケーブルを用いて構成されている。コントローラ26は、受信した検出結果から基づいて、患脚ユニット40のアクチュエータ42、44の制御目標値を修正する。それにより、健脚108の実際の動作に応じて、患脚106への歩行補助が正しく行われる。
第2ケーブル86にも、コネクタ86aが設けられている。コネクタ86aは、対を成すプラグとソケットによって構成されている。第2ケーブル86のコネクタ86aは、健脚ユニット60側の端部に設けられている。それにより、先に説明した第1ケーブル84と同様に、例えばユーザ100が健脚ユニット60を装着する際には、コネクタ86aにおける接続を一時的に解除することで、第2ケーブル86に阻害されることなく、健脚ユニット60を容易に装着することができる。また、第1ケーブル84と同様に、第2ケーブル86の長さについても比較的に短く設計することで、歩行するユーザ100にとって第2ケーブル86が邪魔になることを防ぐことができる。
図2に示すように、操作ユニット30は、ユーザ100が操作する複数のスイッチ32と、複数のスイッチ32に接続されたインターフェース(I/F)回路34を有している。インターフェース回路34は、ユーザ100がスイッチ32に加えた操作に応じた操作信号を生成して送信する。操作ユニット30は、第3ケーブル83を介して制御ユニット20に接続されており、前記した操作信号は、第3ケーブル83を介して制御ユニット20のコントローラ26に送信される。第3ケーブル83は、シリアルケーブルを用いて構成されている。制御ユニット20のコントローラ26は、受信した操作信号に応じて、歩行補助に係る制御の開始、終了、調整を行うことができる。
第3ケーブル83にも、コネクタ83a、83bが設けられている。なお、第3ケーブル83では、その両端部にそれぞれコネクタ83a、83bが設けられている。それにより、先に説明した第1、第2ケーブル84、86と同様に、例えばユーザ100が操作ユニット30を装着する際には、二つのコネクタ83a、83bの少なくとも一方における接続を一時的に解除することで、第3ケーブル83に阻害されることなく、操作ユニット30を容易に装着することができる。また、第3ケーブル83の長さについても比較的に短く設計することができるので、歩行するユーザ100にとって第3ケーブル83が邪魔になることを防ぐことができる。
以上のように、本実施例の歩行補助装具10では、各ユニット20、30、40、60を接続するケーブル83、84、86にコネクタ83a、84a、86a、86bが設けられており、各コネクタ83a、84a、86a、86bにおける接続を解除することによって、各ユニット20、30、40、60を互いに分離することができる。従って、各ケーブル83、84、86に邪魔されることなく、ユーザ100は各ユニット20、30、40、60を容易に装着することができる。また、各ケーブル83、84、86に装着時を考慮した余長を与える必要もないので、歩行するユーザ100にとって各ケーブル83、84、86が邪魔になることも防ぐことができる。
(実施例2)
図3を参照して、実施例2の歩行補助装具12について説明する。実施例2の歩行補助装具12は、実施例1の歩行補助装具10と比較して、健脚ユニット60と制御ユニット20の間の通信、及び、操作ユニット30と制御ユニット20の間の通信が、無線化されたものである。そのために、制御ユニット20と健脚ユニット60と操作ユニット30には、無線通信用の通信モジュール28、70、38がそれぞれ付加されている。また、健脚ユニット60と操作ユニット30には、電源となる電池72、36がそれぞれ付加されている。一方、実施例1で説明した第2ケーブル86及び第3ケーブル83については、実施例2の歩行補助装具12に設けられていない。
図3を参照して、実施例2の歩行補助装具12について説明する。実施例2の歩行補助装具12は、実施例1の歩行補助装具10と比較して、健脚ユニット60と制御ユニット20の間の通信、及び、操作ユニット30と制御ユニット20の間の通信が、無線化されたものである。そのために、制御ユニット20と健脚ユニット60と操作ユニット30には、無線通信用の通信モジュール28、70、38がそれぞれ付加されている。また、健脚ユニット60と操作ユニット30には、電源となる電池72、36がそれぞれ付加されている。一方、実施例1で説明した第2ケーブル86及び第3ケーブル83については、実施例2の歩行補助装具12に設けられていない。
本実施例のように、ユニット間を無線通信化することによって、ユニット間を接続していたケーブル類を排除することができる。それにより、ユーザ100にとってケーブル類が邪魔になることを防ぐことができる。特に、健脚ユニット60や操作ユニット30は消費する電力が小さいので、制御ユニット20からの電力供給を受けなくとも、比較的に小型の電池72、36を付加すれば足りる。そのことから、無線化することにとって、各ユニット60、30が顕著に大型化することもない。
制御ユニット20と健脚ユニット60と操作ユニット30は、ユーザ100の対応する部位にそれぞれ装着される。そのことから、上記した通信モジュール70、28、38には、ユーザ100を通信媒体とする人体通信を行うものを採用することができる。人体通信では、一例ではあるが、ユーザ100の体内に微弱な電流を流すことで、安定した通信を行うことができる。従って、周辺機器から電磁波ノイズを受けることが防止されるとともに、周辺機器へ電磁波ノイズを与えることも防止することできる。
(実施例3)
図4を参照して、実施例3の歩行補助装具14について説明する。実施例3の歩行補助装具14は、実施例2の歩行補助装具12と比較して、制御ユニット20の構成が、患脚ユニット40へ一体化されたものである。即ち、実施例1、2では制御ユニット20に設けられていた電池22と電源回路24とコントローラ26と通信モジュール28が、実施例3の歩行補助装具14では患脚ユニット40に設けられている。その結果、実施例3の歩行補助装具14は、主に患脚ユニット40と健脚ユニット60と操作ユニット30で構成され、実施例1、2の制御ユニット20に相当するユニットを有していない。
図4を参照して、実施例3の歩行補助装具14について説明する。実施例3の歩行補助装具14は、実施例2の歩行補助装具12と比較して、制御ユニット20の構成が、患脚ユニット40へ一体化されたものである。即ち、実施例1、2では制御ユニット20に設けられていた電池22と電源回路24とコントローラ26と通信モジュール28が、実施例3の歩行補助装具14では患脚ユニット40に設けられている。その結果、実施例3の歩行補助装具14は、主に患脚ユニット40と健脚ユニット60と操作ユニット30で構成され、実施例1、2の制御ユニット20に相当するユニットを有していない。
本実施例のように、制御ユニット20の構成を患脚ユニット40へ一体化することで、ユニット間を接続していたケーブル類を全て排除することができる。それにより、ユーザ100にとってケーブル類が邪魔になるという問題を排除することができる。
(実施例4)
図5、図6を参照して、実施例4の歩行補助装具16について説明する。実施例4の歩行補助装具16は、実施例3の歩行補助装具14と比較して、体調モニタユニット90が付加されている。体調モニタユニット90は、モニタ回路92と、電池94と、通信モジュール96を備えている。モニタ回路92は、ユーザ100の体調を示す体調指標を経時的に検出する(即ち、監視する)。体調モニタユニット90が監視すべき体調指標は特に限定されないが、一例として、本実施例ではユーザ100の体温、脈拍数、血圧、発汗量を監視している。そして、モニタ回路92は、検出された体調指標が異常値を示す時に、その旨を示す体調異常信号を出力する。ここで、ユーザ100に体調モニタユニット90を装着すべき位置は、体調モニタユニット90で検出すべき体調指標に応じて、適宜設定することができる。
図5、図6を参照して、実施例4の歩行補助装具16について説明する。実施例4の歩行補助装具16は、実施例3の歩行補助装具14と比較して、体調モニタユニット90が付加されている。体調モニタユニット90は、モニタ回路92と、電池94と、通信モジュール96を備えている。モニタ回路92は、ユーザ100の体調を示す体調指標を経時的に検出する(即ち、監視する)。体調モニタユニット90が監視すべき体調指標は特に限定されないが、一例として、本実施例ではユーザ100の体温、脈拍数、血圧、発汗量を監視している。そして、モニタ回路92は、検出された体調指標が異常値を示す時に、その旨を示す体調異常信号を出力する。ここで、ユーザ100に体調モニタユニット90を装着すべき位置は、体調モニタユニット90で検出すべき体調指標に応じて、適宜設定することができる。
モニタ回路92の体調信号や体調異常信号は、通信モジュール96によって、患脚ユニット40へ送信される。患脚ユニット40では、送信された体調信号や体調異常信号を通信モジュール28で受信し、コントローラ26へ入力する。コントローラ26は、入力した体調信号や体調異常信号に基づいて、歩行補助に係る制御の調整、中止、及び、非常用制御への切り替えといった、必要な対策を講じることができる。それにより、ユーザ100の体調に応じた適切な歩行補助を行うことができる。
本実施例で説明した体調モニタユニット90は、実施例1、2の歩行補助装具10、12にも同様に付加することができる。また、本実施例では体調モニタユニット90が無線通信を行うが、体調モニタユニット90を他のユニットにケーブル類を介して接続する構成としてもよい。この場合、そのケーブル類にはコネクタを設けておくことで、当該ケーブル類がユーザ100にとって邪魔になることを防ぐことができる。:
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10、12、14、16:歩行補助装具
20:制御ユニット
26:コントローラ
28、38、70、96:通信モジュール
30:操作ユニット
40:患脚ユニット(第1脚ユニット)
42、44:患脚ユニットのアクチュエータ
60:健脚ユニット
83:第1ケーブル
83a:第1ケーブルのコネクタ
84:第2ケーブル
84a:第2ケーブルのコネクタ
86:第3ケーブル
86a:第3ケーブルのコネクタ
90:体調モニタユニット
100:ユーザ
102:体幹
104:左腕
106:患脚
108:健脚
20:制御ユニット
26:コントローラ
28、38、70、96:通信モジュール
30:操作ユニット
40:患脚ユニット(第1脚ユニット)
42、44:患脚ユニットのアクチュエータ
60:健脚ユニット
83:第1ケーブル
83a:第1ケーブルのコネクタ
84:第2ケーブル
84a:第2ケーブルのコネクタ
86:第3ケーブル
86a:第3ケーブルのコネクタ
90:体調モニタユニット
100:ユーザ
102:体幹
104:左腕
106:患脚
108:健脚
Claims (11)
- 人の歩行を補助する歩行補助装具であって、
ユーザの一方の脚に装着されるとともに、装着された脚の関節にトルクを加えるアクチュエータを有する第1脚ユニットと、
ユーザに装着されるとともに、前記第1脚ユニットのアクチュエータを制御する制御ユニットを備え、
前記第1脚ユニットと前記制御ユニットは、コネクタが設けられた第1ケーブルによって互いに接続されていることを特徴とする歩行補助装具。 - 前記第1ケーブルのコネクタは、前記第1脚ユニット側の端部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の歩行補助装具。
- ユーザの他方の脚に装着され、装着された脚の動作を検出する少なくとも一つのセンサを有するとともに、そのセンサによる検出結果を前記制御ユニットへ送信する第2脚ユニットをさらに備え、
前記第2脚ユニットと前記制御ユニットは、コネクタが設けられた第2ケーブルによって互いに接続されていることを特徴とする請求項1又は2の歩行補助装具。 - 前記第2ケーブルのコネクタは、前記第2脚ユニット側の端部に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の歩行補助装具。
- ユーザの他方の脚に装着され、装着された脚の動作を検出する少なくとも一つのセンサを有するとともに、そのセンサによる検出結果を前記制御ユニットへ送信する第2脚ユニットをさらに備え、
前記第2脚ユニットと前記制御ユニットのそれぞれには、前記検出結果を無線で送受信するための無線通信手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歩行補助装具。 - ユーザに装着されるとともに、ユーザが加えた操作に応じた操作信号を前記制御ユニットへ送信する操作ユニットをさらに備え、
前記操作ユニットと前記制御ユニットは、コネクタが設けられた第3ケーブルによって互いに接続されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の歩行補助装具。 - ユーザに装着されるとともに、ユーザが加えた操作に応じた操作信号を前記制御ユニットへ送信する操作ユニットをさらに備え、
前記操作ユニットと前記制御ユニットのそれぞれには、前記操作信号を無線で送受信するための無線通信手段が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の歩行補助装具。 - ユーザに装着され、ユーザの体調を示す少なくとも一つの体調指標を検出するとともに、検出した体調指標を前記制御ユニットへ送信する体調モニタユニットをさらに備え、
前記体調モニタユニットと前記制御ユニットは、コネクタが設けられた第4ケーブルによって互いに接続されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の歩行補助装具。 - ユーザに装着され、ユーザの体調を示す少なくとも一つの体調指標を検出するとともに、検出した体調指標を前記制御ユニットへ送信する体調モニタユニットをさらに備え、
前記体調モニタユニットと前記制御ユニットのそれぞれには、前記体調指標を無線で送受信するための無線通信手段が設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の歩行補助装具。 - ユーザの一方の脚に装着されるとともに、装着された脚の関節にトルクを加えるアクチュエータ及びそのアクチュエータの動作を制御する制御部を有する第1脚ユニットと、
ユーザの他方の脚に装着され、装着された脚の動作を検出する少なくとも一つのセンサを有するとともに、そのセンサによる検出結果を前記制御部へ送信する第2脚ユニットと、
ユーザに装着されるとともに、ユーザが加えた操作に応じた操作信号を前記制御部へ送信する操作ユニットを備え、
前記第1脚ユニットと第2脚ユニットと操作ユニットのそれぞれには、前記検出結果を送受信するための無線通信手段が設けられていることを特徴とする歩行補助装置 - 前記無線通信手段は、ユーザを通信媒体に用いる人体通信を行うことを特徴とする請求項5、7、9、10のいずれか一項に記載の歩行補助装具。
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