JP2011109601A - 評価装置および評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタル信号の受信機の性能評価を効率良く行う。
【解決手段】パターン生成部120は、キャリア変調方式で変調されたデータ信号と、キャリア変調方式と異なるパイロット変調方式で変調されたパイロット信号を含むデジタル信号を生成する。同期判定部132は、受信機110により受信される上記デジタル信号に含まれるパイロット信号の送受信間の同期が不能な状態から可能な状態へ変化する変化点の制御変数の値を求める。測定部134は、パイロット変調方式とキャリア変調方式間における、制御変数に対しての指標値の相関関係から、同期判定部が求めた制御変数の値をキャリア変調方式に対応する値に変換し、変換後の値を最初の測定ポイントにして、受信機が受信したデジタル信号に含まれるデータ信号に対して指標値を測定する処理を繰り返し、BERの基準値に対応する制御変数の値を求める。
【選択図】図7

Description

本発明は、評価技術、特にデジタル信号の受信機の性能を評価する技術に関する。
電子機器の性能を検証する際に、制御変数の値を変化させて、これらの値毎に、指標値を測定し、制御変数の値と指標値間の関係を求めることがなされている。
制御変数の値と指標値の関係を求める手法としては、ラスタ法が知られている。ラスタ法では、まず、制御変数の上限値と下限値、掃引ステップ幅、溜込時間の設定が行われる。そして、最初の測定ポイントすなわち制御変数の最初の値の設定が行われる。この最初の測定ポイントは、制御変数の上限値または下限値のいずれかに設定される。そして、上限値と下限値の範囲内で、最初の測定ポイントから、制御変数の順次掃引と指標値の測定が繰り返され、制御変数と指標値の関係が求められる。
通信システムに対してデジタル信号の伝送性能を検証する際にもラスタ法を用いることができる。デジタル信号の伝送性能を表す指標の1つとしてBER(ビット誤り率:Bit Error Rate)がある。制御変数例えばC/N(Carrier to Noise Ratio:搬送波対雑音比)の値を上限値と下限値の範囲内で変化させ、C/N毎にBERを測定することによりC/NとBERの関係を求めることができる。
特許文献1には、制御変数とBERの関係を求める際に、測定ポイント(すなわち制御変数の値の個数)を減少し、効率向上を図る手法が開示されている。
一般に、BERの測定は、測定母数を多くとる必要があり、一定の統計的信頼度を保ちながら低いBERを測定するためには長い測定時間を要する。図17を参照して説明する。
図17は、特許文献1の表1であり、BER(Error Rate)と、転送ビットレート(Bit Rate)と、測定時間(Measurement Time)の関係を示す。図示のように、転送ビットレートが低いほど、BERが低いほど、多くの測定時間が必要である。そのため、測定ポイントを減らすことにより処理時間を短縮することができる。
図18は、特許文献1の図5に対してステップ番号を付与し直したものであり、該特許文献に開示された手法により、制御変数とBERの関係を示すダイアグラムを得る手順を示すフローチャートである。
図18に示すように、まず、複数の測定ポイント(当初の測定ポイント)が与えられ、各測定ポイントでBERの測定が行われる(S10)。これらの複数の測定ポイントは、間隔を大きくとったポイントの選択や、またはダイアグラムの正負両側(制御変数の上限値と下限値に対応する)の選択などによって与えられる。
そして、新しいポイントでのBER測定が行われる(S12)。また、該ポイントは記憶され、測定結果はダイアグラムにブロットされる(S12、S14、S16)。
ダイアグラムがユーザの要求を満たすまで、新しいポイントの選択からの処理が繰り返される(S18:No、S20、S12〜)。なお、新しいポイントの選択(S20)は、図18の右側に示すように、既に測定されたポイントの読出しと、最適化基準を適用した選択からなる(S22、S24)。最適化基準は、新しい測定ポイントと前に測定された測定ポイントとの間の距離を最長とすることや、低BERの測定数を最小にすることなどである。
また、特許文献2には、CDMAなどの通信システムのBERを測定する手法が開示されている。この手法は、パイロット信号に用いているスペクトル拡散符号信号の送受信間の同期を取り、該パイロット信号を復調してBERを測定する。こうすることにより、フレーム同期を取ることなくBERを測定することができる。
他方、地上デジタルテレビ放送などの通信システムにおいて、受信可能か否かはビタビ復号後の出力にてBERの値が基準値(通常2×10−4である)以上であるか否かによって判断される。このような通信システムにおいて、受信機の性能を評価する際に、種々の制御変数について、BERの基準値に対応する値を求める手法が知られている。具体的には、制御変数の値を変化させながらBERを測定し、BERの基準値に対応する該制御変数の値を求める。制御変数としては、C/N(Carrier to Noise Ratio:搬送波対雑音比)や、希望波の入力電力、妨害波の入力電力などが挙げられる。なお、BERの基準値に対応する制御変数の値は、通常、1つのポイントではなく、範囲として求められる。以下の説明において、「BERの基準値に対応する制御変数の値」は、「BERの基準値に対応する制御変数の値の範囲」を含む。
受信機の性能に対してこのような評価を行う際に、上述したラスタ法や、特許文献1の手法を適用することができる。
ラスタ法を適用した場合、図19に示す処理手順が考えられる。まず、制御変数の上限値と下限値、掃引ステップ幅、溜込時間の設定が行われる(S30)。そして、最初のBER測定ポイントすなわち制御変数の最初の値の設定が行われる(S32)。最初のBER測定ポイントは、制御変数の上限値または下限値のいずれかに設定される。
そして、最初のBER測定ポイントから、制御変数の順次掃引に伴ったBERの測定が繰り返される(S34)。そして、BERの基準値に対応する制御変数の値が得られたことをもって測定は終了する(S36)。
図20は、ラスタ法により得られた制御変数とBERのダイアグラムの例を示す。これは、一定の掃引ステップ幅における、C/NとBERのダイアグラムの例である。図20の例において、制御変数C/Nの下限値からBERの測定が開始し、BERの基準値に対応するC/Nの範囲が得られた時点で測定が終了している。また、図20から分かるように、BERは、C/Nに対して単調減少の依存性を有する。
また、特許文献1の手法を適用する際には、図18におけるステップS18を「BERの基準値に対応する制御変数の値が得られたか?」に置換えればよい。
また、CDMAなどの通信システムの受信機に対して上述した手法により評価を行う際に、BERの測定には、特許文献2の手法を適用することができる。
特開2004−15807号公報 特開平10−145339号公報
ARIB STB−B31 1.7版 塩見正、羽鳥光俊:"ディジタル放送",オーム社(1998.7)
ところで、図19に示すようにラスタ法を適用した場合には、単純に上限値と下限値の範囲内で制御変数を均一に掃引するため、目的の制御変数の値(BERの基準値に対応する制御変数の値)から遠く離れた測定ポイントでのBER測定が多く行われる可能性がある。これらの測定ポイントでの測定値は、目的の制御変数の値の求めに利用されないため、多くの無駄が生じる恐れがある。
特許文献1の手法を適用した場合、新しいポイントを選択するときに、例えばノルムが最大になるように、すなわち前に測定したポイントとの距離が最大になる最適化基準を適用すると、前に測定したポイントと新しいポイントのいずれか一方が必然的に低いBERに対応することになるため、低いBERを測定することになり、時間がかかってしまうという問題がある。
また、通常、パイロット信号のビットレートがデータ信号のビットレートより低いため、BERの測定に特許文献2の手法を適用した場合、低いビットレートにてBERを測定することになり、測定に時間がかかるという問題がある。
本発明の一つの態様は、デジタル信号を受信する受信機に対して、制御変数の複数の値毎に受信機の性能を表す指標値を測定することにより、指標値の基準値に対応する制御変数の値を求める評価装置である。デジタル信号は、所定のキャリア変調方式で変調されており、該キャリア変調方式と異なる変調方式であるパイロット変調方式で変調されたパイロット信号を含む。該態様の評価装置は、同期判定部と測定部を備える。
同期判定部は、デジタル信号に含まれるパイロット信号の送受信間の同期が不能な状態から可能な状態へ変化する変化点の制御変数の値を求める。
測定部は、パイロット変調方式とキャリア変調方式間における、制御変数に対しての指標値の相関関係から、同期判定部が求めた制御変数の値をキャリア変調方式に対応する値に変換し、変換後の値を最初の測定ポイントにして、受信機が受信したデジタル信号に対して指標値を測定する。
なお、上記態様の装置を方法やシステムに置き換えて表現したもの、コンピュータを該装置として動作せしめるプログラムや、該プログラムを記録した記録媒体なども、本発明の態様としては有効である。
本発明にかかる技術によれば、デジタル信号の受信機の性能評価を効率良く行うことができる。
デジタル放送の送信側の基本構成を示す図である。 図1に示す基本構成における伝送路符号化部を示す図である。 同期変調の場合のOFDMセグメントの構成を示す図である。 差動変調の場合のOFDMセグメントの構成を示す図である。 異なる変調方式におけるBER特性の相関関係を示す図である。 理論上のBER特性と実測のBER特性の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる評価装置を示す図である。 図7に示す評価装置の同期判定部による処理の流れの例を示すフローチャートである(その1) 図7に示す評価装置の同期判定部による処理の流れの例を示すフローチャートである(その2) 図7に示す評価装置の測定部による最初のBER測定ポイントの設定を説明するための図である。 図7に示す評価装置の評価部による処理の流れを示すフローチャートである。 サンプル集団の変動に起因する評価結果の差を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態の評価装置におけるパラメータ設定部を示す図である。 本発明の第3の実施の形態の評価装置における同期判定部を示す図である。 本発明の第4の実施の形態の評価装置における測定部を示す図である。 図15に示す測定部の最初ポイント補正部を説明するための図である。 BERの測定時間と、BERの値及びビットレートとの関係を示す図である。 特許文献1の手法を説明するための図である。 指標値の基準値に対応する制御変数の値を求める際にラスタ法を適用した場合のフローチャートである。 ラスタ法により得られた制御変数とBERのダイアグラムの例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、様々な処理を行う機能ブロックとして図面に記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU、メモリ、その他の回路で構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
本発明の具体的な実施の形態の前に、まず、本発明の原理を説明する。
本願発明者は、地上デジタル放送などの受信機の性能評価について鋭意研究模索して得た知見に基づき、効率の良い評価手法を確立した。ここで、地上デジタル放送の規格として日本国内で採用されているISDB−T方式を例にして、伝送路符号化方式について説明する。
ISDB−T方式は、ARIB STB−B31(ARIB:Association of Radio Industries and Businesses)にて規定されている。図1は、該方式で定められた送信側の基本構成を示す。なお、該図は、非特許文献1のP8における図2−1である。
図1に示すように、送信側において、MEPG2 Systemsで規定される1つのトランスポートストリーム(TS)、または複数のTSを再多重により得た1つのTSは、伝送路符号化部10により複数の伝送路符号化が施されて1つのOFDM信号として送信される。
図2は、非特許文献1のP16における図3−2であり、伝送路符号化部10の基本構成を示す。伝送路符号化部10は、MPEG−2 TSをOFDM信号に変換して伝送路に送出する。図10に示すように、伝送路符号化部10において、キャリア変調を経て周波数インターリーブを終えた段階で、受信機での復調と復号を補助するためのパイロット信号、及びTMCC信号が付加され、OFDMのフレーム構成が行われる。
図3と図4は、同期変調と差動変調の場合におけるOFDMセグメントの構成をそれぞれ示す。図3に示すように、同期変調の場合、パイロット信号としてキャリア番号順(周波数方向)とシンボル方向(時間方向)に分散されたScattered Pilot(SP)が挿入される。図4に示すように、差動変調の場合は、連続キャリアであるContinual Pilot(CP)が埋め込まれる。また、同期変調と差動変調のいずれの場合にも、伝送制御情報を含むTMCC信号、Auxiliary Channel(AC)信号が付加される。なお、パイロット信号(SP、CP)の変調方式はBPSK変調であり、TMCCとAC信号の変調方式はDBPSKである。一方、キャリア変調方式としては、QPSK、16QAM、64QAM、DQPSKのいずれかが採用される。
すなわち、送信側から送出したデジタル信号の中に、キャリア変調方式で変調されたデータ信号と、キャリア変調方式と異なる変調方式(BPSK)で変調されたパイロット信号が含まれている。このパイロット信号は、受信側において同期信号として用いられ、それを元に受信データの再生が行われる。
なお、ISDB−T方式に限らず、欧州で採用されているDVB−T方式や、北米で採用されているASTC方式などにおいても、送信側が送信したデジタル信号の中に、データ信号のキャリア変調方式と異なる変調方式で変調された、同期用のパイロット信号が含まれている。以下、BPSKなどのパイロット信号の変調方式を「パイロット変調方式」という。
本願発明者は、様々な変調方式は、異なる伝送性能特性を有すると共に、変調方式間で伝送性能特性が相関することに着目した。伝送性能特性を表す指標値の例としてBER、制御変数の例としてC/Nを用いて説明する。
ビット当たりの信号エネルギー対雑音電力比(E/N)をγで表記すると、絶対位相同期検波を行ったときの各変調方式の理論上のBERは、下記の式(1)〜(4)で与えられる(非特許文献2の式(3.7)、式(3.9)、式(3.12)、式(3.13)。なお、下記各式における「P」は、BERである。
Figure 2011109601
Figure 2011109601
Figure 2011109601
Figure 2011109601
また、式(1)〜(4)における誤差補関数erfc(x)は、下記の式(5)で定義される。
Figure 2011109601
さらに、γ(E/N)は、下記の式(6)により、C/Nに変換することができる。
Figure 2011109601
式(6)において、kは1シンボル当たりの情報量(ビット)であり、Bnは受信フィルタでの等価雑音帯域幅であり、Tはシンボル周期である。マッチドフィルタの場合、「BnT」は「1」になる。従って、BPSKの場合には、E/NはC/Nと一致し、QPSKの場合には、E/NはC/Nより3dB低い値になる。図5は、式(1)〜(4)で与えられる各変調方式のBER特性を示す。
このように、変調方式毎に、BERは理論上それぞれ「E/N」(または「C/N」)の関数で表わされる。実際の測定では、通信回線でのノイズによる劣化が加わったBER特性が観察される。図6は、理論上のBER特性と、劣化が加わったBER特性の比較例を示す。図示のように、劣化が加わった場合のBERは、理論上のBERより高くなるものの、BERが制御変数ここでは「E/N」(または「C/N」)に対する依存の傾向は同一である。
同一の測定系において劣化が同一である。そのため、同一の測定系では、異なる変調方式間で、劣化が加わったBER特性も相関関係が成り立つ。そのため、受信したデジタル信号に含まれるパイロット信号の送受信間の同期が不能状態から可能状態に変化する変化点の「C/N」を、パイロット変調方式とキャリア変調方式のBER特性の相関関係に基づいて、キャリア変調方式に対応する「C/N」に変換すれば、変換後の「C/N」は、受信機が受信したデータ信号の再生可能か否かを判断するためのBERの基準値に対応する「C/N」の近傍になるはずである。そのため、この変換後の「C/N」を最初の測定ポイントにしてデータ信号のBERを測定することにより、BERの基準値に対応する「C/N」の値を速く求めることができる。
ここで、受信機の性能を評価するための指標値と制御変数をそれぞれBERとC/Nを例にして説明したが、キャリア変調方式とパイロット変調方式化間で、制御変数に対しての指標値は相関関係が成り立てば、上記のことが言える。例えば、指標値として、C/Nの関数で表わすごとができる変調誤差比(MER:Modulation Error Rate)を用いる場合や、制御変数として、希望波の電力、妨害波の電力などを用いる場合も同様である。
上記知見に基づき、本願発明者は、キャリア変調方式で変調されたデータ信号と、パイロット変調方式で変調されたパイロット信号を含むデジタル信号を受信する受信機に対して、制御変数の複数の値毎に受信機の性能を表す指標値を測定することにより、指標値の基準値に対応する制御変数の値を求めて受信機の性能を評価するための、効率の良い手法を確立した。
この手法は、まず、デジタル信号に含まれるパイロット信号の送受信間の同期が不能な状態から可能な状態へ変化する変化点の制御変数の値を求める。次いで、パイロット変調方式とキャリア変調方式間における、制御変数に対しての指標値の相関関係から、上記変化点の制御変数の値をキャリア変調方式に対応する値に変換する。そして、変換後の値を最初の測定ポイントにして、受信機が受信したデジタル信号中のデータ信号に対して指標値を測定する。
この手法によれば、指標値の最初の測定ポイントは、指標値の基準値に対応する制御変数の値の近傍になるため、指標値の基準値に対応する制御変数の値を迅速に求めることができる。
以上の説明を踏まえて、本発明の実施の形態を説明する。
<第1の実施の形態>
図7は、本発明の第1の実施の形態にかかる評価装置100を示す。評価装置100は、所定のキャリア変調方式で変調されたデータ信号と、キャリア変調方式と異なる変調方式であるパイロット変調方式で変調されたパイロット信号とを含むデジタル信号を受信する受信機に対して、制御変数の複数の値毎に受信機の性能を表す指標値を測定し、指標値の基準値に対応する制御変数の値を求めることによる評価を行うものである。例として、デジタル信号がISDB−T方式に準拠したOFDM信号であるとする。
なお、図7と以下の説明において、クロック供給やクロックの回復などを行う、この種の評価装置に通常備えられるものを省略する。
図7に示すように、評価装置100は、パターン生成部120と評価部130を有し、評価の対象となる受信機110は、パターン生成部120と評価部130間に接続される。評価部130は、同期判定部132、測定部134、パラメータ設定部136を有する。
パターン生成部120は、評価用のデジタル信号を生成して出力する。このデジタル信号は、データパターン(データ信号)とパイロット信号が含まれる。データパターンは、一般的なPRBS(擬似ランダム・ビット・シーケンス)などであり、パイロット信号は、該デジタル信号を受信する側においてデータ信号の同期位置を検出するためのものである。また、パターン生成部120は、データパターンの変調方式としてはISDB−Tで定められた種々のキャリア変調方式を用い、パイロット信号の変調方式としてはBPSKを用いる。また、パターン生成部120は、種々の制御変数について、値を任意に変えることができる。
以下の説明において、制御変数と指標値の例としてC/NとBERを用い、指標値の基準値が2×10−4であるとする。
パターン生成部120が生成したデジタル信号は、受信機110により受信され、評価部130に入力される。以下、受信機110を経て評価部130に入力された信号を受信信号という。
評価部130は、制御変数(ここではC/N)の複数の値毎に受信信号に含まれるデータパターンのBERを測定し、基準値に対応するC/Nの値を求める。評価部130の各機能ブロックについて説明する。
同期判定部132は、パターン生成部120に対して複数のC/Nの値を順次指定し、C/Nのこれらの値毎に、パターン生成部120が出力するデジタル信号に含まれるパイロット信号の送受信間の同期がとれるか否かを判定することにより、同期が不能な状態から可能な状態に変化する変化点のC/Nの値を求める。具体的には、パターン生成部120が送信するデジタル信号に含まれるパイロット信号と同様の信号を生成して、受信機110からの受信信号に含まれるパイロット信号との同期をとり、同期が取れた時点のC/Nの値を求める。なお、同期判定部132は、パラメータ設定部136により設定されたC/Nの上限値と下限値の範囲内でC/Nの値を変化させ、同期可/不可の判定をする。
同期判定部132による上記変化点を求める手法としては、ラスタ法や特許文献1の手法など、従来知られているいかなる手法を用いてもよい。但し、同期判定部132は、パイロット信号の送受信間の同期が不能な状態から可能な状態に変化する変化点を求めるものであり、BERの測定は行わない。
図8は、ラスタ法を適用した場合の同期判定部132の処理の例を示すフローチャートである。まず、同期判定部132は、パラメータ設定部136よりC/Nの上限値と下限値、掃引ステップ幅、溜込時間の設定が行われる(S100)。次いで、同期判定部132は、上限値と下限値のうちの、BERが高いほうを最初の同期判定ポイントに設定し、パターン生成部120に該C/Nの値を指示する。なお、ここでは、制御変数がC/Nであるため、下限値はBERの高いほうになる。他の制御変数例えば最小受信感度の評価時に制御変数として希望波の入力電力が低いほどBERが高い傾向にあるので、この場合においても下限値が最初の同期判定ポイントに設定される。一方、妨害波の入力電力が高いほどBERが高い傾向にあるので、この場合においては上限値が最初の同期判定ポイントに設定される。
そして、同期判定部132は、指示されたC/Nに従ってパターン生成部120が出力したデジタル信号の受信信号に含まれるパイロット信号の送受信間の同期可/不可の判定を行い、その後、C/Nの順次掃引と同期可/不可の判定を繰り返す(S104)。最後に、隣接する2つの同期判定ポイントの間に、同期が不能な状態から可能な状態に変化する変化点(C/Nの値)があると判定されたことをもって処理を終了する(S106)。
図9は、特許文献1の手法を適用した場合の同期判定部132の処理の例を示すフローチャートである。まず、同期判定部132は、パラメータ設定部136よりC/Nの上限値と下限値が設定される(S110)。次いで、同期判定部132は、上限値と下限値の範囲内で複数個の同期判定ポイントを設定して、パターン生成部120に順次指示すると共に、各同期判定ポイントにおいてパイロット信号の送受信間の同期可/不可の判定を行う(S112)。そして、パイロット信号の送受信間の同期が不能な状態から可能な状態に変化する変化点が求まるまで、新しい同期判定ポイントの設定と、同期可/不可の判定を繰り返す(S114、S116:No、S114〜)。変化点が求まると、例えば所定の間隔の同期判定ポイントの間に変化点があると判定されると(S116:Yes)、処理を終了する。なお、新しい同期判定ポイントの設定に際しては、ノルムすなわち新しいポイントと前のポイントの距離が最大になるなどの最適化基準を適用する。
同期判定部132は、このようにしてパイロット信号の送受信間の同期可/不可の変化点(C/Nの値の範囲)を求めて測定部134に出力する。
測定部134は、まず、同期判定部132からの変化点を、キャリア変調方式に対応する値に変換する。具体的には、パイロット変調方式(ここではBPSK)とキャリア変調方式間における、C/Nに対するBER特性の相関関係から、同期判定部132が求めた変化点をキャリア変調方式に対応する値に変換する。例えば、キャリア変調方式がQPSKである場合には、まず、式(6)を用いて、変化点のC/Nをγ(E/N)に変換する。この場合、パイロット変調すなわちBPSKであるため、C/NとE/Nは同一である。そして、γを式(1)に代入してPBPSK(BER)を求める。次いで、求められたPBPSKをPQPSKとして式(2)に代入してγを求める。最後に式(6)を用いてこのγをC/Nに変換する。この場合、キャリア変調方式がQPSKであるため、C/Nはγより3dB高い値になる。
測定部134は、このような変換により得られたC/Nの値を最初のBER測定ポイントに設定して、パターン生成部120に指示する。そして、指示されたC/Nの値に従ってパターン生成部120が生成したデジタル信号の受信信号に含まれるデータパターンに対してBERの測定を行う。その後、ラスタ法や特許文献1の手法など、従来の手法を用いてBERの測定ポイントの設定、BERの測定を繰り返し、BERの基準値(2×10−4)が求まった時点で処理を終了する。
なお、従来の手法を適用したBERを測定する際に、C/Nの掃引範囲は、パラメータ設定部136により設定された上限値と下限値の間ではない。例えば、最初のBER測定ポイントで測定したBERが基準値より大きい場合に、最初のBER測定ポイントを起点にして、パターン生成部120が設定した下限値に向かう方向で掃引を行う。一方、最初のBER測定ポイントで測定したBERが基準値より小さい場合には、最初のBER測定ポイントを起点にして、パラメータ設定部136が設定した上限値に向かう方向で掃引する。
例えば、図10に示すように、同期判定部132により求められた変化点をキャリア変調方式に対応するC/Nの値に変換して得た最初のBER測定ポイントが点Aであり、点Aで測定したBERが基準値より小さい。この場合、測定部134は、点Aと上限値の間で次のBER測定ポイントを設定する。一方、最初のBER測定ポイントが点Bであり、点Bで測定したBERが基準値より大きい場合には、測定部134は、点Bと下限値の間で次のBER測定ポイントを設定する。
なお、制御変数が希望波の入力電力である場合にも同様に、最初のBER測定ポイントで測定したBERが基準値より大きい場合に、制御変数の掃引範囲は、最初のBER測定ポイントと、パターン生成部120が設定した下限値の間になる。一方、最初のBER測定ポイントで測定したBERが基準値より小さい場合には、制御変数の掃引範囲は、最初のBER測定ポイントと、パラメータ設定部136が設定した上限値との間になる。
逆に、制御変数が妨害波の入力電力である場合には、最初のBER測定ポイントで測定したBERが基準値より大きい場合に、制御変数の掃引範囲は、最初のBER測定ポイントと、パターン生成部120が設定した上限値の間になる。一方、最初のBER測定ポイントで測定したBERが基準値より小さい場合には、制御変数の掃引範囲は、最初のBER測定ポイントと、パラメータ設定部136が設定した下限値との間になる。
また、最初のBER測定ポイントの次以降のBER測定ポイントの設定には、ラスタ法や特許文献1の手法以外の手法を用いてもよい。例えば、現在のBER測定ポイントで測定したBERと基準値との差が大きいほどステップ幅を大きくし、差が小さいほどステップ幅を小さくするように次のBER測定ポイントを設定するようにしてもよい。勿論、現在のBER測定ポイントで測定したBERと基準値との差が所定の閾値以上であるときに大きなステップ幅を設定し、差が所定の閾値より小さいときに小さいステップ幅を用いるようにしてもよい。これらの手法により、次回のBER測定ポイントを基準値近傍により効率的に近づけることができる。
図11は、本実施の形態の評価装置100による受信機の性能評価のフローチャートを示す。まず、デジタル信号に含まれるパイロット信号の送受信間の同期の判定により、同期が不能な状態から同期可能な状態に変化する変化点の制御変数の値を求める(S120〜S124)。具体的には、同期判定部132に対して、制御変数の変化範囲の上限値と下限値が設定される(S120)。そして、上限値と下限値の範囲内で、同期判定部132により、上記変化点が求まるまで、同期判定ポイント(制御変数の値)の設定と、設定されたポイントにおける同期可/不可の判定が繰り返される(S122、S124)。
次に、変化点の制御変数の値は、データ信号の変調方式でキャリア変調方式に対応する値に変換される(S130)。
そして、測定部134により、デジタル信号に含まれるデータ信号に対してBER測定が行われ、BERの基準値に対応する制御変数の値が求められる(S140〜S144)。具体的には、ステップS130の変換により得られた値は、最初のBER測定ポイントに設定され、BER測定が行われる(S140)。そして、最初のBER測定ポイントと下限値の間、またはBER測定ポイントと上限値の間の範囲で、BERの基準値に対応する制御変数の値が求まるまで、BER測定ポイントの設定とBER測定が繰り返される(S142、S144)。
本実施の形態の評価装置100は、最初のBER測定ポイントをBER基準値の近傍の制御変数の値に設定するため、少ない測定回数でBER基準値に対応する制御変数を求めることができる。
一般に、パイロット変調方式で変調されたパイロット信号は、キャリア変調方式で変調されたデータ信号に比べ、受信可能のために必要なC/Nが小さい。そのため、同一のC/Nに対して、パイロット信号で送受信間の同期の可/不可の判定にかかる時間が短い。そのため、最初のBER測定ポイントを設定するためにパイロット信号を用いて変化点を求める処理が必要であるものの、評価処理全体にかかる時間を短縮できる。
BER基準値に対応する制御変数の値の近傍に最初のBER測定ポイントを設定する手法としては、最初のBER測定ポイントを、過去の評価により得られた平均値に設定する手法が考えられる。例えば、図12に示すように、過去の評価により得られた平均値(BER基準値に対応する制御変数の値の平均値)Q0に最初のBER測定ポイントを設定することができる。しかし、サンプル集団のばらつき変動により、BER特性は、平均的なBER特性(図中曲線L0)より低いほう(図中曲線L1)または高いほう(図中曲線L2)ばらつく場合がある。図12の下部に示すように、BER基準値に対応する制御変数の値のばらつきの幅(分散度数)がかなり大きい。
そのため、測定時のBER特性が図中曲線L1のように低いほうにばらついた場合には、過去の評価により得られた平均値Q0を最初のBER測定ポイントとするのでは、低いBER値の範囲で最初のBER測定を行うことになり、測定時間が長くなる恐れがある。
また、測定時のBER特性が図中曲線L2のように高いほうにばらついた場合には、最初のBER測定でかかる時間が長くならないが、最終的な制御変数の値を求める上で無用なBER測定を行ってしまう恐れがある。
それに対して、本実施の形態の評価装置100では、パイロット信号の送受信間の同期が不能状態から可能状態に変化する変化点を求め、それに基づいて最初のBER測定ポイントを設定する。受信機のBER特性にならつく変動が存在した場合や伝送線路内に時間方向に変動がある場合においても、パイロット信号とデータ信号が同程度の影響を受けるので、確実に、目的の制御変数の値の近傍に最初のBER測定ポイントを設定することができる。
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態も評価装置である。この評価装置は、図1に示す第1の実施の形態にかかる評価装置100とは、パラメータ設定部が異なる点以外、同様である。そのため、第2の実施の形態の評価装置についてパラメータ設定部のみを説明する。説明に際しては、他の機能ブロックを言及する必要があるときには、評価装置100の該機能ブロックの名称と符号を用いる。
図13は、本発明の第2の実施の形態にかかる評価装置のパラメータ設定部200を示す。パラメータ設定部200は、標準値記憶部202と、測定条件入力部204と、設定実行部206を備える。
標準値記憶部202は、標準の測定条件において制御変数を変化させる範囲(上限値と下限値)を記憶している。
測定条件とは、BER特性に影響を与えるパラメータを意味し、環境温度、電源電圧、プロセスなどを例として挙げることができる。標準値記憶部202には、これらのパラメータが標準状態の値である場合の制御変数の範囲が記憶される。
測定条件入力部204は、上述各測定条件の実際の値を設定実行部206に入力するものである。例えば、ユーザに入力させるためのインタフェースを有し、ユーザが入力した測定条件を設定実行部206に出力するものや、温度センサなど測定条件を計測する装置を有し、計測した測定条件を設定実行部206に入力するものである。
設定実行部206は、標準値記憶部202に記憶された制御変数の上限値と下限値に対して、測定条件入力部204から入力された測定条件に応じて補正を行う。そして、補正後に上限値と下限値を同期判定部132と測定部134に設定する。なお、補正は、例えば、予め設定された経験式や理論式に従って行えばよい。
BER基準値に対応する制御変数の値を求めることが目的であるため、制御変数の掃引範囲内にBER基準値に対応する制御変数の値が含まれることは必要である。一方、制御変数の掃引範囲が広いほど、余剰な測定ポイントでの測定が行われる可能性が増える。本実施の形態の評価装置におけるパラメータ設定部200は、測定条件に応じて制御変数の上限値と下限値を補正することによって、制御変数の範囲を適切に設定し、測定時間の短縮を図ることができる。
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態も評価装置である。この評価装置は、図1に示す第1の実施の形態にかかる評価装置100とは、同期判定部が異なる点以外、同様である。そのため、第3の実施の形態の評価装置について同期判定部のみを説明する。説明に際しては、他の機能ブロックを言及する必要があるときには、評価装置100の該機能ブロックの名称と符号を用いる。
図14は、本発明の第3の実施の形態にかかる評価装置の同期判定部300を示す。同期判定部300は、変化点候補測定部302と、変化点決定部304を備える。
変化点候補測定部302は、パターン生成部120からのデジタル信号に含まれるパイロット信号の送受信間の同期が不能な状態から可能な状態へ変化する変化点の測定を複数回行い、測定された各変化点(制御変数の値)を変化点候補として変化点決定部304に出力する。複数回の測定を行い、測定結果を変化点決定部304に出力する点を除き、各回の具体的な測定手法は、評価装置100における同期判定部132と同様である。
変化点決定部304は、変化点候補測定部302からの複数個の変化点から、最も信頼度の高い変化点を選択して測定部134に出力する。例えば、多数決により、複数回の測定結果のうちの、重複する回数が最も多い測定結果を選択する。
なお、変化点候補測定部302の測定回数は、例えば3回以上の任意の固定回数であってもよいが、測定結果に応じて変化させてもよい。例えば、まず変化点候補測定部302により2回測定して変化点決定部304に測定する。変化点決定部304は、この2回の測定結果が同じであれば、測定結果値(変化点の制御変数の値)を測定部134に出力する一方、2回の測定結果が異なればさらに変化点候補測定部302に測定させ、その後多数決により測定部134に出力する変化点を決定するようにしてもよい。
一般的な測定環境において、突発的な外来ノイズなどにより誤測定が起こる可能性がある。変化点が誤測定されると、測定部134の最初のBER測定ポイントがBER基準値に対応するポイントから離れて、評価に時間がかかってしまう結果になる。特に最初のBER測定ポイントがBERの低いほうにずれてしまうと、この問題がより深刻になる。本実施の形態の評価装置における同期判定部300は、複数回の測定を行い、複数回の測定結果から信頼度の高い変化点を得て測定部134に供するので、変化点の誤測定のリスクを軽減することができる。変化点の複数回の測定は、1回の測定により時間がかかるが、変化点の測定がBER測定により短いため、評価全体にかかる処理時間を短縮することができる。
<第4の実施の形態>
本発明の第4の実施の形態も評価装置である。この評価装置は、図1に示す第1の実施の形態にかかる評価装置100とは、測定部が異なる点以外、同様である。そのため、第4の実施の形態の評価装置について測定部のみを説明する。説明に際しては、他の機能ブロックを言及する必要があるときには、評価装置100の該機能ブロックの名称と符号を用いる。
図15は、本発明の第4の実施の形態にかかる評価装置の測定部400を示す。測定部400は、変化点変換部402と、最初ポイント補正部404と、測定実行部406を備える。
変化点変換部402は、同期判定部132から供された変化点の制御変数の値をキャリア変調方式に対応する値に変換する。この変換は、評価装置100における測定部134による変換と同様である。
最初ポイント補正部404は、変化点変換部402により得た変換後の値を補正し、補正後の値を最初のBER測定ポイントに設定する。具体的には、変化点変換部402により得られた変換後の値に対して、BERが高くなるほうにシフトして得た値を最初のBER測定ポイントに設定する。
測定実行部406は、最初ポイント補正部404により設定された最初のBER測定ポイントを起点にして制御変数の掃引とBER測定を行い、BER基準値に対応する制御変数の値を得る。測定実行部406による制御変数の掃引とBER測定は、評価装置100の測定部134によるこれらの処理と同様である。
図16は、最初ポイント補正部404による補正の一例を示す。図16に示すように、同期判定部132により得られた変化点をキャリア変調方式に対応する値に変換して得た値がA0であるとする。そこで、最初ポイント補正部404は、BERが高くなるほうにA0をシフトした結果、最初のBER測定ポイントとして設定されたA1は、A0より高くなる。前述したように、BERが低いほどBER測定に時間がかかるため、このように補正を行うことにより、高いBERでの測定が期待され、測定時間の短縮に効果がある。
なお、図16の例において、制御変数がC/Nであるため、BERが高くなるように行う最初のBER測定ポイントの補正は、C/Nを小さくする補正である。制御変数が希望波の入力電力である場合にも同様である。一方、制御変数が妨害波の入力電力である場合には、この補正は、妨害波の入力電力を大きくする補正となる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。実施の形態は例示であり、本発明の主旨から逸脱しない限り、上述した各実施の形態に対してさまざまな変更、増減、組合せを行ってもよい。これらの変更、増減、組合せが行われた変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
10 伝送路符号化部
100 評価装置
110 受信機
120 パターン生成部
130 評価部
132 同期判定部
134 測定部
136 パラメータ設定部
200 パラメータ設定部
202 標準値記憶部
204 測定条件入力部
206 設定実行部
300 同期判定部
302 変化点候補測定部
304 変化点決定部
400 測定部
402 変化点変換部
404 最初ポイント補正部
406 測定実行部

Claims (5)

  1. 所定のキャリア変調方式で変調されたデータ信号と、前記キャリア変調方式と異なる変調方式であるパイロット変調方式で変調されたパイロット信号とを含むデジタル信号を受信する受信機に対して、制御変数の複数の値毎に前記受信機の性能を表す指標値を測定することにより、前記指標値の基準値に対応する制御変数の値を求める評価装置であって、
    前記デジタル信号に含まれるパイロット信号の送受信間の同期が不能な状態から可能な状態へ変化する変化点の制御変数の値を求める同期判定部と、
    前記パイロット変調方式と前記キャリア変調方式間における、制御変数に対しての指標値の相関関係から、前記同期判定部が求めた制御変数の値を前記キャリア変調方式に対応する値に変換し、変換後の値を最初の測定ポイントにして、前記受信機が受信した前記デジタル信号に含まれるデータ信号に対して前記指標値を測定する測定部とを備えることを特徴とする評価装置。
  2. 前記同期判定部は、前記変化点の制御変数の値の求めを複数回行い、該複数回の結果から最も信頼度の高い変化点の値を前記測定部に出力することを特徴とする請求項1に記載の評価装置。
  3. 前記指標値は、BERであり、
    前記測定部は、さらに、BERが高くなる側に前記変換後の値をシフトさせる補正を行い、補正後の値を最初の測定ポイントとすることを特徴とする請求項1または2に記載の評価装置。
  4. 前記同期判定部と前記測定部に対して制御変数を変化させる上限値と下限値を設定するパラメータ設定部をさらに備え、
    該パラメータ設定部は、測定条件に応じて前記上限値と下限値を変化可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の評価装置。
  5. 前記制御変数は、搬送波対雑音比と、希望波の入力電力と、妨害波の入力電力のうちのいずれかであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の評価装置。
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