JP2011107529A - 情報表示用パネルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】厚さ100μm以下の薄くて透明な観察側の基板に対して、外力を受けたときに、基板が破損したり、基板上の導電膜が断線したりすることを防止し、さらに外部環境からの影響を受けにくくするために、この薄い透明基板の保護層となる透明シートを、視認性を損なうことなく貼り合わせることができる情報表示用パネルの製造方法を提供する。
【解決手段】情報表示用パネルの製造方法において、観察側となる透明な基板2の外側面に、透明な熱融着材層13を介して、厚さが100μm〜1000μmの透明なシート14を貼り合わせるに際して、透明な第1の基板の外側面および透明なシートの内側面のいずれか一方の面に、エンボス加工が施された透明な熱融着材層13−1を、エンボス加工が施された面と一方の面とが対向するように配置し、両面の一端を位置決めした後、熱ローラ33を押し当てながら移動させることにより二面を貼り合わせた。
【選択図】図8
【解決手段】情報表示用パネルの製造方法において、観察側となる透明な基板2の外側面に、透明な熱融着材層13を介して、厚さが100μm〜1000μmの透明なシート14を貼り合わせるに際して、透明な第1の基板の外側面および透明なシートの内側面のいずれか一方の面に、エンボス加工が施された透明な熱融着材層13−1を、エンボス加工が施された面と一方の面とが対向するように配置し、両面の一端を位置決めした後、熱ローラ33を押し当てながら移動させることにより二面を貼り合わせた。
【選択図】図8
Description
本発明は、画面領域が透明な1枚の基板ともう1枚の基板とを間隔をもって対向させた空間の画面領域に、電気的に駆動可能な表示媒体を封入し、表示媒体を電気的に駆動させて表示した情報を観察できるようにした情報表示用パネルの製造方法に関するものである。
従来の液晶表示装置(LCD)に代わる情報表示装置として、帯電性粒子を気体中で移動させる方式や帯電性粒子を液体中で移動させる方式(電気泳動方式)や、2色に構成された帯電性粒子を気体中や液体中で回転させる2色粒子回転方式等、表示媒体とする粒子からの反射光を視認する技術を用いて、紙に描かれたものを見るような視認性が得られる情報表示装置が提案されている。これらの技術は、LCDと比較すると、通常の印刷物に近い広い視野角が得られることや表示メモリー性があることから表示を書換えるときにだけ電源供給すればよい低消費電力型にできることなど、従来のLCDに比べてメリットがあることから、次世代の安価な情報表示装置に使用可能な技術として考えられており、携帯端末用情報表示装置、電子ペーパー型情報表示装置等への展開が期待されている。特に最近では、帯電性粒子を分散粒子として分散液とともにマイクロカプセルに封入し、これを対向する基板間に配置した構成の帯電粒子電気泳動方式や、帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体を対向する基板間の気体空間に配置した構成の帯電粒子気体中移動方式が提案され、期待が寄せられている。
最近では、2枚の導電膜付き樹脂フィルム基板を対向させて形成した基板間の空間に、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体を配置し、対向する導電膜間に電界を付与することによって、前記表示媒体を移動させて情報を表示するフレキシブルな情報表示用パネルが電子ペーパーとして提案されている。
また、前記情報表示用パネルにおいて、帯電性白色粒子を有する粒子群として構成した白色表示媒体と、前記帯電性白色粒子とは反対の帯電極性を有する帯電性黒色粒子を有する粒子群として構成した黒色表示媒体とを用いて、観察側透明パネル基板に設けた各色のカラーフィルターとの協働によってカラー表示をできるようにしたカラー表示型情報表示用パネルが知られ、カラーフィルターをパネル基板の外側に配置するカラー表示型情報表示用パネルも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、観察側パネル基板の外側に各色のカラーフィルターを配置する場合において、各色のカラーフィルターを画素に対応して、画素よりも小面積のカラーフィルターとして配置したカラー表示型情報表示用パネルも知られている(例えば、特許文献2参照)。さらにまた、最近の部材開発の中から、従来のガラス基板に比べて厚さの薄いガラス基板が提供されるようになってきており、厚さ100μm以下の薄いガラスフィルム基板が手に入るようになってきている。
樹脂フィルム基板を用いた情報表示用パネルはフレキシブルにできる反面、従来のガラス基板を用いたリジッドな情報表示用パネルに比べて高湿度環境で用いた場合の耐久性が劣るという問題があった。これは、樹脂基板がガラス基板に比べ水分透過性が大きいため、外部環境からの水分進入によって情報表示用パネルの表示駆動性能が損なわれやすいことが原因と推定される。
また、ガラス基板でも、前述した厚さ100μm以下のガラス基板は曲げることができ、樹脂基板に比べて外部環境から進入してくる水分バリア性にも優れていることが期待できるためフレキシブルな情報表示用パネルのパネル基板としての適用も試みられているが、ガラス本来の脆さのため外部からの力や衝撃に対する抵抗性が弱く、傷付いたり、破損したりするため強度面での耐久性に劣るという問題があるほか、破損したガラスで使用者が怪我をする危険性があるなどの問題があった。
表示装置のパネル基板とするガラス板に対して保護層という意味で薄膜コートすることは従来行われているが、精々ガラス板表面の傷付きを防止する程度を目的としているため薄膜状にコートされているにすぎず、前述した厚さ100μm以下のガラスフィルム基板に対して保護層という意味で薄膜コートを施してもガラスフィルム基板の割れを防止することはできなかった。
また、表示装置のパネル基板とするガラス板に対して薄膜状の保護層を設けるにはスピンコーティングやスパッタリング、蒸着といったコーティング手法を用いてガラス表面に均一な保護層膜を形成することが考えられるが、この方法で100μm以上の厚さの保護層を形成しようとすると工数やエネルギー消費が大きいため生産上に問題があった。
本発明の目的は上述した問題点を解消して、薄い基板(厚さ25μm〜100μm)に対して厚さ100μm〜1000μmのシートを保護層として貼り合わせて、薄いフィルム状の基板が破損するのを防止すると共に、画面領域の透明性を悪化させることがなく良好な視認性が得られる情報表示用パネルの製造方法を提供しようとするものである。
本発明の第1発明に係る情報表示用パネルの製造方法は、一方の面に透明な導電膜が形成された厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板と、一方の面に導電膜が形成された第2の基板とを、導電膜が対向するように間隔をもって配置させ、基板間空間の画面領域にあたる領域に、電気的に駆動可能な表示媒体を封止した情報表示用パネルの製造方法において、少なくとも観察側となる透明な基板の外側面に、透明な熱融着材層を介して、厚さが100μm〜1000μmの透明なシートを貼り合わせるに際して、前記透明な第1の基板の外側面および前記透明なシートの内側面のいずれか一方の面に、エンボス加工が施された透明な熱融着材層を、エンボス加工が施された面と前記一方の面とが対向するように配置し、両面の一端を位置決めした後、熱ローラを押し当てながら移動させることにより前記二面を貼り合わせたことを特徴とするものである。
また、本発明の第1発明に係る情報表示用パネルの製造方法の好適例としては、前記厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板がガラス基板であって、前記厚さが100μm〜1000μmの透明なシートが樹脂シートであること、前記厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板が樹脂基板であって、前記厚さが100μm〜1000μmの透明なシートがガラスシートであること、前記厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板が樹脂基板であって、前記厚さが100μm〜1000μmの透明なシートが、少なくとも一方の面に酸化ケイ素(SiOx)膜が設けられた樹脂シートであること、がある。
本発明の第2発明に係る情報表示用パネルの製造方法は、一方の面に透明な導電膜が形成された厚さが25μm〜100μmの第1の基板と、一方の面に導電膜が形成された厚さが25μm〜100μmの第2の基板とを、導電膜が対向するように間隔をもって配置させ、基板間空間の画面領域にあたる領域に、電気的に駆動可能な表示媒体を封止した情報表示用パネルの製造方法において、前記第1の基板および前記第2の基板のいずれの外側面にも、熱融着材層を介して、厚さが100μm〜1000μmのシートを貼り合わせるに際して、観察側においては、透明とした前記第1の基板の外側面および透明とした前記シートの内側面のいずれか一方の面に、エンボス加工が施された透明な熱融着材層を、エンボス加工が施された面と前記一方の面とが対向するように配置し、両面の一端を位置決めした後、熱ローラを押し当てながら移動させることにより前記二面を貼り合わせ、背面側においては、前記第2の基板の外側面および前記シートの内側面のいずれか一方の面に、エンボス加工が施された透明な熱融着材層を、エンボス加工が施された面と前記一方の面とが対向するように配置し、両面の一端を位置決めした後、熱ローラを押し当てながら移動させることにより前記二面を貼り合わせ、たことを特徴とするものである。
また、本発明の第2発明に係る情報表示用パネルの製造方法の好適例としては、前記厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板および前記厚さが25μm〜100μmの第2の基板がいずれもガラス基板であって、前記厚さが100μm〜1000μmの透明なシートおよび前記厚さが100μm〜1000μmのシートがいずれも樹脂シートであること、前記厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板および前記厚さが25μm〜100μmの第2の基板がいずれも樹脂基板であって、前記厚さが100μm〜1000μmの透明なシートおよび前記厚さが100μm〜1000μmのシートがいずれも厚さ700μm〜1000μmのガラスシートであること、前記厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板および前記厚さが25μm〜100μmの第2の基板がいずれも樹脂基板であって、前記厚さが100μm〜1000μmの透明なシートおよび前記厚さが100μm〜1000μmのシートがいずれも、少なくとも一方の面に酸化ケイ素(SiOx)膜が設けられた樹脂シートであること、がある。
さらに、本発明の第1発明および第2発明に係る情報表示用パネルの製造方法の好適例としては、前記厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板と、前記厚さが100μm〜1000μmの透明なシートとの間にカラーフィルターを形成することで、前記厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板の外側にカラーフィルターを設けたこと、前記厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板と、前記厚さが100μm〜1000μmの透明なシートとの間に配置される前記透明な熱融着材層表面に施したエンボスは、前記熱ローラを進行させる方向に対して、貼り合わせ面の中心線から両脇の前方方向に向かってエンボスの谷間が溝状に整列するようにパターン配置すること、がある。
本発明の第1発明によれば、一方の面に透明な導電膜が形成された厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板と、一方の面に導電膜が形成された第2の基板とを、導電膜が対向するように間隔をもって配置させ、基板間空間の画面領域にあたる領域に、電気的に駆動可能な表示媒体を封止した情報表示用パネルの製造方法において、少なくとも観察側となる透明な基板の外側面に、透明な熱融着材層を介して、厚さが100μm〜1000μmの透明なシートを貼り合わせるに際して、前記透明な第1の基板の外側面および前記透明なシートの内側面のいずれか一方の面に、エンボス加工が施された透明な熱融着材層を、エンボス加工が施された面と前記一方の面とが対向するように配置し、両面の一端を位置決めした後、熱ローラを押し当てながら移動させることにより前記二面を貼り合わせたので、厚さ25μm〜100μmの薄いフィルム上の基板に対して厚さ100μm〜1000μmのシートを保護層として貼り合わせて、薄い基板が破損するのを防止すると共に、画面領域の透明性を悪化させることがなく良好な視認性が得られる情報表示用パネルの製造方法を得ることができる。
本発明の第2発明によれば、一方の面に透明な導電膜が形成された厚さが25μm〜100μmの第1の基板と、一方の面に導電膜が形成された厚さが25μm〜100μmの第2の基板とを、導電膜が対向するように間隔をもって配置させ、基板間空間の画面領域にあたる領域に、電気的に駆動可能な表示媒体を封止した情報表示用パネルの製造方法において、前記第1の基板および前記第2の基板のいずれの外側面にも、熱融着材層を介して、厚さが100μm〜1000μmのシートを貼り合わせるに際して、観察側においては、透明とした前記第1の基板の外側面および透明とした前記シートの内側面のいずれか一方の面に、エンボス加工が施された透明な熱融着材層を、エンボス加工が施された面と前記一方の面とが対向するように配置し、両面の一端を位置決めした後、熱ローラを押し当てながら移動させることにより前記二面を貼り合わせ、背面側においては、前記第2の基板の外側面および前記シートの内側面のいずれか一方の面に、エンボス加工が施された透明な熱融着材層を、エンボス加工が施された面と前記一方の面とが対向するように配置し、両面の一端を位置決めした後、熱ローラを押し当てながら移動させることにより前記二面を貼り合わせたので、厚さ25μm〜100μmの薄いフィルム上の基板に対して厚さ100μm〜1000μmのシートを保護層として貼り合わせて、薄い基板が破損するのを防止すると共に、画面領域の透明性を悪化させることがなく良好な視認性が得られる情報表示用パネルの製造方法を得ることができる。
<本発明の製造方法の対象となる情報表示用パネルの基本構造と表示方法について>
まず、本発明の製造方法の対象となる情報表示用パネルの一例である帯電粒子駆動型情報表示用パネルの基本的な構成について説明する。前記情報表示用パネルでは、対向する2枚の基板間に封入した帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体に対向電極対から電界が付与される。付与された電界方向にそって、表示媒体が電界による力やクーロン力などによって引き寄せられ、表示媒体が電界方向の変化によって移動方向が切り換わることにより、画像等の情報表示がなされる。従って、表示媒体が、均一に移動し、かつ、表示情報を書き換える時あるいは表示した情報を継続して表示する時の安定性を維持できるように、情報表示用パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極や基板との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
まず、本発明の製造方法の対象となる情報表示用パネルの一例である帯電粒子駆動型情報表示用パネルの基本的な構成について説明する。前記情報表示用パネルでは、対向する2枚の基板間に封入した帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体に対向電極対から電界が付与される。付与された電界方向にそって、表示媒体が電界による力やクーロン力などによって引き寄せられ、表示媒体が電界方向の変化によって移動方向が切り換わることにより、画像等の情報表示がなされる。従って、表示媒体が、均一に移動し、かつ、表示情報を書き換える時あるいは表示した情報を継続して表示する時の安定性を維持できるように、情報表示用パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極や基板との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
本発明の製造方法の対象となる帯電粒子駆動型の情報表示用パネルの例を、図1(a)、(b)乃至図5(a)〜(d)に基づき説明し、さらに画素とカラーフィルターとの関係を図6(a)〜(d)に基づき説明する。
図1(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、背面側のガラスフィルム基板1に設けた電極5(ストライプ電極)と観察側の透明ガラスフィルム基板2に設けた透明電極6(ストライプ電極)とが対向直交交差して形成する画素電極対の間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図1(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を、あるいは、図1(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を白黒のドットでマトリックス表示している。本例では、ガラスフィルム基板1の外側に熱融着材層11を介して樹脂シート12を形成するとともに、透明ガラスフィルム基板2の外側に透明融着材層13を介して透明樹脂シート14を形成している。また、15は接着剤である。なお、図1(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。また、ここではセルと画素(ドット)とが1対1に対応する例を示している。
図2(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、マイクロカプセル7中の透明絶縁液体8に封入した状態において、背面側のガラス基板1に設けた電極5(TFT(薄膜トランジスタ)付き画素電極)と観察側の透明樹脂基板2に設けた共通電極6(透明導電膜)との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図2(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を、あるいは、図2(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を白黒のドットでマトリックス表示している。本例では、透明樹脂フィルム基板2の外側に透明熱融着材層13を介して透明な酸化ケイ素(SiOx)膜付きの透明樹脂シート14を形成している。また、15は接着剤である。なお、図2(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。また、ここではマイクロカプセルと画素(ドット)とが1対1に対応する例を示している。
図3(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した光学的反射率と帯電特性とが異なる少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、背面側のガラスフィルム基板1に設けた電極5(ストライプ電極)と観察側の透明ガラスフィルム基板2に設けた透明電極6(ストライプ電極)とが対向直交交差して形成する画素電極対の間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。各画素に対応する観察側の透明ガラスフィルム基板2の外側には、赤色カラーフィルター21R、緑色カラーフィルター21G、青色カラーフィルター21BLを透明熱融着材層13を介して設け、さらにその上に透明樹脂シート14を形成している。さらに、ガラスフィルム基板1の外側に熱融着材層11を介して樹脂シート12を形成している。ここでは、画素とセルとを1対1に対応させ、赤色カラーフィルター21R、緑色カラーフィルター21G、青色カラーフィルター21BLを画素に対応して形成し、RGB3画素を1表示単位としてカラー表示を行っている。なお、15は隔壁4と基板1とを接合するための接着剤である。
そして、図3(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者側に移動させて、赤色カラーフィルター21R、緑色カラーフィルター21G、青色カラーフィルター21BLをそれぞれ透過した合成光を観察者に視認させて白色の表示を行うか、あるいは、図3(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者側に移動させて黒色の表示を行っている。画素電極対とセルとを1対1に対応させマトリックス配置し、ドットマトリックス表示を行っている。なお、図3(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。
図4(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した光学的反射率と帯電特性とが異なる少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、背面側のガラス基板1に設けた電極5(TFT(薄膜トランジスタ)付き画素電極)と観察側の透明樹脂フィルム基板2に設けた共通電極6(透明導電膜)とで形成する画素電極対間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。各画素の対応する観察側の透明樹脂フィルム基板2の外側には、赤色カラーフィルター21R、緑色カラーフィルター21G、青色カラーフィルター21BLを透明熱融着材層13を介して設け、さらにその上に透明ガラスシート14を形成している。ここでは、画素とセルとを1対1に対応させ、赤色カラーフィルター21R、緑色カラーフィルター21G、青色カラーフィルター21BLを画素に対応して形成し、RGB3画素を1表示単位として表示を行っている。なお、15は隔壁4と基板1とを接合するための接着剤である。
そして、図4(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者側に移動させて、赤色カラーフィルター21R、緑色カラーフィルター21G、青色カラーフィルター21BLをそれぞれ透過した合成光を観察者に視認させて白色の表示を行うか、あるいは、図4(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者側に移動させて黒色の表示を行っている。画素電極対とセルとを1対1に対応させマトリックス配置し、ドットマトリックス表示を行っている。なお、図4(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。
図5(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した光学的反射率と帯電特性とが異なる少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、マイクロカプセル7中の透明絶縁液体8に封入した状態において、背面側のガラス基板1に設けた電極5(TFT(薄膜トランジスタ)付き画素電極)と観察側の透明樹脂フィルム基板2に設けた共通電極6(透明導電膜)とで形成する画素電極対間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。各画素の対応する観察側の透明樹脂フィルム基板2の外側には、赤色カラーフィルター21R、緑色カラーフィルター21G、青色カラーフィルター21BLを透明熱融着材層13を介して設け、さらにその上に透明な酸化ケイ素(SiOx)膜付き透明樹脂シート14を形成している。ここでは、画素とセルとを1対1に対応させ、赤色カラーフィルター21R、緑色カラーフィルター21G、青色カラーフィルター21BLを画素に対応して形成し、RGB3画素を1表示単位として表示を行っている。なお、15は隔壁4と基板1とを接合するための接着剤である。
そして、図5(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者側に移動させて、赤色カラーフィルター21R、緑色カラーフィルター21G、青色カラーフィルター21BLをそれぞれ透過した合成光を観察者に視認させて白色の表示を行うか、あるいは、図5(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者側に移動させて黒色の表示を行っている。画素電極対とセルとを1対1に対応させマトリックス配置し、ドットマトリックス表示を行っている。なお、図5(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。
図6(a)〜(d)はそれぞれ本発明の製造方法の対象となる情報表示用パネルにおいてマトリックス配置した画素に対してカラーフィルターを小面積に配置した例を説明するための図である。図6(a)〜(d)に示す例では、いずれも、画素に対してカラーフィルターを小面積に配置することで、左右斜め方向から情報表示用パネルを観察した場合に、隣り合うカラーフィルターの影響による混色の発生をなくすことができる。図6(a)に示す例は、長方形画素にカラーフィルター21R、21G、21BLを連続したストライプ状に配置した例を示す。また、図6(b)に示す例は、長方形画素に長方形のカラーフィルター21R、21G、21BLを配置した例を示す。さらに、図6(c)に示す例は、正方形画素に正方形のカラーフィルター21R、21G、21BLを配置し、3画素を1表示単位とした例を示す。さらにまた、図6(d)に示す例は、正方形画素に正方形のカラーフィルター21R、21G、21BLと透明なカラーフィルター21Tを配置し、4画素を1表示単位とした例を示す。
<本発明の情報表示用パネルの製造方法の特徴について>
本発明の情報表示用パネルの製造方法の特徴は、上述した帯電粒子移動型の情報表示用パネルを製造するにあたり、少なくとも観察側となる厚さが25μm〜100μmの薄い透明な第1の基板の外側面、すなわち、透明な導電膜が形成されていない面に、透明な熱融着材を介して、厚さが100μm〜1000μmの透明なシートを貼り合わせるに際して、前記透明な第1の基板の外側面および前記透明なシートの内側面のいずれか一方の面に、エンボス加工が施された透明な熱融着材層を配置し、両面の一端を位置決めした後、熱ローラを押し当てながら移動させることにより前記二面を貼り合わせる熱ローララミネート法を用いた点にある。
本発明の情報表示用パネルの製造方法の特徴は、上述した帯電粒子移動型の情報表示用パネルを製造するにあたり、少なくとも観察側となる厚さが25μm〜100μmの薄い透明な第1の基板の外側面、すなわち、透明な導電膜が形成されていない面に、透明な熱融着材を介して、厚さが100μm〜1000μmの透明なシートを貼り合わせるに際して、前記透明な第1の基板の外側面および前記透明なシートの内側面のいずれか一方の面に、エンボス加工が施された透明な熱融着材層を配置し、両面の一端を位置決めした後、熱ローラを押し当てながら移動させることにより前記二面を貼り合わせる熱ローララミネート法を用いた点にある。
本発明の好適例として、エンボス加工を施した少なくとも透明な熱融着材層は、ラミネート方向に対して、貼り合せ面の中心線から両脇の前方方向に向かってエンボスの谷間が溝状に整列するようにパターン配置する。これによってエンボスの谷間にある空気層はラミネートローラによって貼り合せ面の両脇に排出されつつ熱融着材のエンボスが圧縮されるので気泡を残さない均一な貼り合せ面が形成される。
また、透明な第1の基板の厚さは、25μm〜100μmとし、薄い方が好ましい。25μm未満では破損しやすくハンドリングしにくい不都合があり、100μmを超えると、パネル構造体としたときに可とう性を発現しにくくなったり、カラーフィルター基板としたときに良好なカラー表示を行いにくくなる不都合がある。観察側とする積層型パネル基板を構成する第1の基板は少なくとも画面領域が透明であり、内側に設ける導電膜も少なくとも画面領域には透明なものを配置する。背面側パネル基板を構成する第2の基板および第2の基板に設ける導電膜は透明でなくてもよい。
さらに、保護層とするシートの厚さは、100μm〜1000μmとし、樹脂シートの場合は薄い方が好ましい。厚さが100μm未満では、厚さが25μm〜100μmの薄い基板を外力による破損から守るには不十分であり、1000μmを超えると、樹脂シートを用いた場合であってもパネル構造体としたときに可とう性を発現しにくくなったり視認性において透明性が得られにくくなる不都合がある。観察側パネル基板を構成する第1の基板に貼り合せるシートは透明とするが、背面側パネル基板を構成する第2の基板に貼り合せるシートは透明でなくてもよい。観察側パネル基板を構成する第1の基板の外側にカラーフィルターを設ける場合は、この透明なシートにカラーフィルターを形成した後に第1の基板に貼り合せることもできる。
さらにまた、情報表示用パネルの観察側となる積層型パネル基板において、透明な第1の基板に透明シートを貼り合せる際に、パターン化されたエンボス状表面を有する透明な熱融着材を用いる。このエンボスパターン付き熱融着材は、総厚を5μm〜10μmの範囲とし、エンボス部の高さを1μm〜5μmの範囲とする。エンボス部の配置パターンは、シートをラミネート貼り合せする際にラミネートローラの進行によってローラ進行方向に空気が排出されやすいように幅方向の中心から幅方向の縁に向かって斜め前方にエンボスの谷部が整列するように形成する。整列させる角度は60°程度以下とする。
また、観察側とする積層型パネル基板を構成する厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板と、保護層とする透明なシートとの間にカラーフィルターを設けることもできる。この場合は、この透明な第1の基板の厚さをできるだけ薄くすることで、斜め方向から視認したときの混色を起こしにくくすることができるので好ましい。
<本発明の製造方法におけるエンボス加工について>
本発明の情報表示用パネルの製造方法におけるエンボス加工の例を、図7(a)、(b)乃至図15(a)〜(d)に基づき説明する。なお、図7(a)、(b)乃至図15(a)〜(d)に示す例において、図1(a)、(b)乃至図6(a)〜(d)に示した例と同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明の情報表示用パネルの製造方法におけるエンボス加工の例を、図7(a)、(b)乃至図15(a)〜(d)に基づき説明する。なお、図7(a)、(b)乃至図15(a)〜(d)に示す例において、図1(a)、(b)乃至図6(a)〜(d)に示した例と同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7(a)、(b)はそれぞれ熱融着材の表面にエンボス加工を施して熱融着材の表面にエンボス部を形成する一例を説明するための図である。本例では、まず図7(a)に示すように、透明シート14上に透明熱融着材層13を形成するとともに、円筒形状で表面にエンボス形成用の凹凸部32を有するエンボス形成用ローラ版31を準備する。そして、エンボス形成用ローラ版31を回転させ、回転したエンボス形成用ローラ版31を、透明シート14上に形成した透明熱融着材層13上に押し当てて移動させる。このように、エンボス形成用ローラ版31を透明熱融着材層13の一端から他端まで押し当てて移動させることで、図7(b)に示すように、表面にエンボス部を形成したエンボス付き透明熱融着材13−1を透明シート14上に形成することができる。
図8(a)〜(c)は、それぞれ、図7(a)、(b)に示す透明シート14をエンボス付き透明熱融着材13−1を利用してガラスフィルム基板2へ貼り合わせる方法の一例を説明するための図である。まず、図8(a)に示すように、透明で薄いフィルム状の基板2の表面に透明導電膜6を形成した透明導電膜付き透明基板2と、図7(a)、(b)に示す方法で形成した透明シート14とを、エンボス付き熱融着材13−1と透明基板2とを向かい合わせた状態で両面の一端を合わせて、位置決めする。そして、透明シート14に対し、ラミネート用熱ローラ33を押し当ててから、図8(b)に示すように水平に移動させて、透明基板2に透明シート14を貼り合わせる。その結果、図8(c)に示すように、パネルの内側から、透明導電膜6、透明基板2、透明熱融着材層13、透明シート14を積層して形成した観察側の積層型パネル基板34を得ることができる。なお、ここに示したような、エンボス加工が施された透明な熱融着材層を配置し、両面の一端を位置決めした後、熱ローラを押し当てながら移動させることにより前記二面を貼り合わせる熱ローララミネート法では、熱ローラに接する貼り合わせる側を、位置決めした後上方に反らせて、熱ローラの進行にともなって少しずつ相手側の面に貼り合わせるようにすると、気泡が残りにくくなるので好ましい。図8(a)では透明シート14は曲げられていないが、左端を位置決めした後、上方に反らせるようにして貼り合わせるのが好ましい。
図9(a)、(b)はそれぞれ熱融着材の表面にエンボス加工を施して熱融着材の表面にエンボス部を形成する他の例を説明するための図である。本例では、まず図9(a)に示すように、フィルム状の薄い透明な基板2の表面に透明な導電膜6を形成した透明導電膜付き透明フィルム基板2を準備するとともに、円筒形状で表面にエンボス形成用の凹凸部32を有するエンボス形成用ローラ版31の凹凸部32の全面に透明な熱融着材層13を形成する。そして、エンボス形成用ローラ版31を回転させ、回転したエンボス形成用ローラ版31の熱融着材層13を透明なフィルム基板2上に押し当てて移動させる。このように、エンボス形成用ローラ版31の透明な熱融着材層13をフィルム基板2の一端から他端まで押し当てて移動させることで、図9(b)に示すように、一方の表面にエンボス部を形成したエンボス付きで透明な熱融着材13−1を配置するとともに他方の表面に透明な導電膜6を配置したフィルム基板2を形成することができる。図8(a)〜(c)および図9(a)、(b)を用いた説明では、観察側となる厚さが25μm〜100μmの薄い透明な第1の基板の外側面、すなわち、透明な導電膜が形成されていない面に、エンボス加工が施された透明な熱融着材層を配置する例を示したが、背面側となる第2の基板の外側面、すなわち、導電膜が形成されていない面に、エンボス加工が施された熱融着材層を配置するときにも図8(a)〜(c)および図9(a)、(b)に示したのと同様の方法を適用できる。
図10(a)〜(c)は、それぞれ、図9(a)、(b)に示すフィルム基板2にエンボス付き熱融着材13−1を利用して透明シート14を貼り合わせる方法の一例を説明するための図である。まず、図10(a)に示すように、透明シート14と、図9(a)、(b)に示す方法で形成した導電膜6を一方の表面に設けるとともにエンボス付きで透明な熱融着材13−1を他方の表面に設けたフィルム基板2とを、透明シート14とエンボス付き熱融着材13−1とを向かい合わせた状態で両面の一端を合わせて、位置決めする。そして、透明シート14に対し、ラミネート用熱ローラ33を押し当ててから、図10(b)に示すように水平に移動させて、フィルム基板2に透明シート14を貼り合わせる。その結果、図10(c)に示すように、パネルの内側から、導電膜6、フィルム基板2、熱融着材層13、透明シート14を積層して形成した観察側の積層型パネル基板34を得ることができる。なお、ここに示したような、エンボス加工が施された透明な熱融着材層を配置し、両面の一端を位置決めした後、熱ローラを押し当てながら移動させることにより前記二面を貼り合わせる熱ローララミネート法では、熱ローラに接する方、すなわち、貼り合わせ側を、位置決めした後上方に反らした状態にしておき、熱ローラの進行にともなって少しずつ相手側の面に貼り合わせるようにすると、気泡が残りにくくなるので好ましい。図10(a)では透明シート14は曲げられていないが、左端を位置決めした後、上方に反らせるようにして貼り合わせるのが好ましい。
図11(a)、(b)はそれぞれ熱融着材の表面にエンボス加工を施して熱融着材の表面にエンボス部を形成するさらに他の例を説明するための図である。本例では、まず図11(a)に示すように、透明フィルム基板2の表面に透明導電膜6を形成した透明導電膜付き透明フィルム基板2を準備するとともに、複数の熱融着材吐出口41を有するディスペンサー42を準備し、透明フィルム基板2上に間隔を開けてディスペンサー42を配置する。そして、ディスペンサー42を上下させて熱融着材吐出口41の所定の位置から吐出された熱融着材層13を透明フィルム基板2上にパターン配置する。これにより、図11(b)に示すように、一方の表面にエンボス部を形成したエンボス付き透明熱融着材13−1を配置するとともに他方の表面に透明導電膜6を配置した透明フィルム基板2を形成することができる。
図12(a)〜(f)は、それぞれ、フレキシブルな前駆体パネルAの、観察側のパネル基板に透明樹脂シートを設けるとともに背面側のパネル基板に樹脂シートを設けた、情報表示用パネルの製造方法の一例を説明するための図である。図12(a)〜(f)に従って、本発明の情報表示用パネルの製造方法の一例を説明すると、まず、図12(a)に示すように、透明SiOx膜16を介して表面にエンボス付き透明熱融着材13−1を設けた透明樹脂シート14とフレキシブルな前駆体パネルA17とを、エンボス付き透明熱融着材13−1と前駆体パネルA17の観察側のパネル基板とを向かい合わせた状態で両者の一端を合わせて、位置決めする。そして、前駆体パネルA17に対し、ラミネート用熱ローラ33を押し当ててから、図12(b)に示すように水平移動させて、前駆体パネルA17の観察側のパネル基板に透明樹脂シート14を貼り合わせる。その結果、図12(c)に示すように、前駆体パネルA17の観察側のパネル基板に透明樹脂シート14を設けたフレキシブルな前駆体パネルB18を得ることができる。
次に、図12(d)に示すように、SiOx膜19を介して表面にエンボス付きの熱融着材11−1を設けた樹脂シート12とフレキシブルな前駆体パネルB18とを、エンボス付きの熱融着材11−1とパネル前駆体B18の背面側のパネル基板とを向かい合わせた状態で両者の一端を合わせて、位置決めする。そして、前駆体パネルB18に対し、ラミネート用熱ローラ33を押し当ててから、図12(e)に示すように水平移動させて、前駆体パネルB18の背面側のパネル基板に樹脂シート12を貼り合わせる。その結果、図12(f)に示すように、観察側のパネル基板に透明樹脂シート14を設けるとともに背面側のパネル基板に樹脂シート12を設けたフレキシブルな情報表示用パネルを得ることができる。ここでは、パネル基板に貼り合わせるシート14およびシート12をともに樹脂シートとしたが、前駆体パネルBがフレキシブルであればよいので、シート12はガラスシートのようにフレキシブルでないものを用いることもできる。この場合に得られる情報表示用パネルはフレキシブルにはならない。
図13(a)、(b)はそれぞれ本発明の情報表示用パネルの製造方法における熱融着材のエンボス部配置の一例を説明するための図である。図13(a)、(b)に示す例では、エンボスパターンを模式的に拡大して示しており、エンボスパターンは情報に突出するエンボスの山部51とエンボスの谷部52とから構成されている。そして、エンボスの谷部52が線状(直線状あるいは曲線状)に連続した溝を形成するようにパターン配置する。本例では、連続したエンボスの谷部52(溝)が、幅中心から縁に向かってローラ進行方向に対して60°程度以下の角度をもつように形成する。前記の角度は、エンボスの谷部52にある空気層が貼り合わせ面から外部に抜けられればよく、両脇および進行末端に出口が形成できるため上記範囲が好ましい。60°を超えて90°付近までの範囲では、両脇にほとんど出口が形成されず空気の出口を十分に確保できない。
図14(a)、(b)はそれぞれ本発明の情報表示用パネルの製造方法における熱融着材のエンボス部配置の他の例を説明するための図である。図14(a)に示す例では、エンボスの山部51を直線状に形成した凸部から構成するとともに、隣り合う直線状のエンボスの山部51の間にエンボスの谷部52を形成している。図14(b)に示す例では、個々のエンボス部51が独立して形成されるとともにエンボス部51の周囲にエンボスの谷部52を形成している。図14(a)、(b)に示す例でも、図13(a)、(b)に示す例と同様に、エンボスの谷部52にある空気層が貼り合わせ面から外部に抜けることで、貼り合わせ面の気泡の残留はない。また、熱ローラで加熱して貼り合わせるため、エンボスの谷部52は熱で平らになり、貼り合わせた後はエンボスのない熱融着材層を形成する。
図15(a)〜(d)はそれぞれ本発明の情報表示用パネルの製造方法における熱融着材に形成するエンボス部分の山谷形状の概略を説明するための断面図である。図15(a)に示す例では、基板53上に断面三角形状となる円錐状のエンボスの山部51とエンボスの谷部52とを形成してエンボス部分を形成している。図15(b)に示す例では、基板53上に形成された断面では三角形と長方形とが組み合わされた円錐と円柱とが組み合わされた形状のエンボスの山部51と、エンボスの山部51の下面全体に設けられ、エンボスの山部51の間に形成されたエンボスの谷部52と、からエンボス部分を形成している。図15(c)に示す例では、基板53上に形成された断面半円形状となるドーム状のエンボスの山部51と、エンボスの山部51の間に基板53に溝を形成して構成したエンボスの谷部52と、からエンボス部を形成している。図15(d)に示す例では、基板53上に形成された断面半円形状となるドーム状のエンボスの山部51と、エンボスの山部51の下面全体に設けられ、エンボスの山部51の間に形成されたエンボスの谷部52と、からエンボス部を形成している。
本例では、エンボスの谷部から山部までの高さは、1μm〜5μmとすることが好ましい。高さが1μm未満ではラミネートする際に空気層が抜けにくいためか貼り合わせ界面に気泡が残りやすく、5μmを超えるとラミネートする際にエンボスの山部が谷部を埋めるように移動しにくいためか貼り合わせ界面に気泡が残りやすくなる。
<ドットマトリックス表示型の情報表示用パネルの製造方法について>
本発明の情報表示用パネルの製造方法のうち白黒のドットマトリックス表示型の情報表示用パネルの製造方法の例を、図16(a)〜(c)乃至図18(a)、(b)に基づき説明する。なお、図16(a)〜(c)乃至図18(a)、(b)に示す例において、図1(a)、(b)乃至図6(a)〜(d)に示した例と同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明の情報表示用パネルの製造方法のうち白黒のドットマトリックス表示型の情報表示用パネルの製造方法の例を、図16(a)〜(c)乃至図18(a)、(b)に基づき説明する。なお、図16(a)〜(c)乃至図18(a)、(b)に示す例において、図1(a)、(b)乃至図6(a)〜(d)に示した例と同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図16(a)〜(c)はそれぞれ本発明の情報表示用パネルの製造方法における製造工程の一例を説明するための図である。本例では、まず、図16(a)に示すように、導電膜付き透明ガラスフィルム基板2の透明導電膜6をパターニングし、その上にフォトリソ法で隔壁4を形成する。このとき、共通電極6とする場合の導電膜はべた膜のままにする。ストライプ電極6とする場合の導電膜はライン状のストライプ電極にパターニングする。隔壁4は、ストライプ電極6間のスペースに形成する。次に、図16(b)に示すように、エンボス加工されたエンボス付き透明熱融着材13−1を一方の面に形成した透明樹脂シート14を準備し、図16(a)で形成した隔壁および電極付きの透明ガラスフィルム基板2とエンボス加工された透明な熱融着材13−1とを対向させた状態で、熱ローラによるラミネーションを行い、透明樹脂シート14を透明ガラスフィルム基板2に熱融着材層13を介して貼り合わせる。その際、エンボス加工されたエンボス付き透明熱融着材13−1のエンボスパターンから空気が除去され、図16(c)に示すように、熱融着材層13に気泡のない貼り合わせが行える。その後、通常の方法に従って、白色表示媒体3Wと黒色表示媒体3Bとを隔壁4により形成されたセル内に充填し、背面側の基板1を貼り合わせることで、情報表示用パネルを得ることができる。
図17(a)、(b)はそれぞれ本発明の情報表示用パネルの製造方法における製造工程の他の例を説明するための図である。本例では、図17(a)に示すように、エンボス加工されたエンボス付き透明熱融着材13−1を一方の面に形成した透明樹脂シート14を準備し、透明樹脂シート14以外の構成を全て具備して構成した情報表示用パネル前駆体61の透明ガラスフィルム基板2と、準備した透明樹脂シート14のエンボス加工されたエンボス付き透明熱融着材13−1とを対向させた状態で、熱ローラによるラミネーションを行い、透明樹脂シート14を情報表示用パネル前駆体61の透明ガラスフィルム2に熱融着材層13を介して貼り合わせる。その際、エンボス加工されたエンボス付き透明熱融着材13−1のエンボスパターンから空気が除去され、図17(b)に示すように、熱融着材層13に気泡のない貼り合わせが行え、本発明の情報表示用パネルを得ることができる。なお、上述した例では、エンボス加工した透明な熱融着材13−1を透明樹脂シート14に形成したが、情報表示用パネル前駆体61の透明ガラスフィルム基板2に形成することもできる。また、ここでは情報表示用パネル前駆体となっている背面側のガラスフィルム基板にも保護層として樹脂シートを貼り合わせているが、貼り合わせには熱融着材以外にも、粘着材、接着材などを用いることができる。背面側では貼り合わせ面に気泡があっても構わないので、熱融着材を用いた場合も、エンボス状のパターンは設けなくてもよいし、これらの貼り合わせ材は透明でなくてもよい。
図18(a)、(b)はそれぞれ本発明の情報表示用パネルの製造方法における製造工程のさらに他の例を説明するための図である。図18(a)、(b)に示す工程は図17(a)、(b)に示す工程とほぼ同一であり、異なっている点は、図17(a)、(b)に示す例では表示媒体(3W、3B)を隔壁4で形成されたセル内に封入しているのに対し、図18(a)、(b)に示す例では表示媒体(3W、3B)をマイクロカプセル7内に透明絶縁液体8とともに封入した点、および、背面側にTFT基板を用いているので、その外側に保護層となるシートを設けていない点である。図18(a)、(b)に示す例も図17(a)、(b)に示す例と同様の効果を得ることができる。
<ドットマトリックスカラー表示型の情報表示用パネルの製造方法について>
図19(a)、(b)および図20(a)、(b)は、それぞれ、観察側の積層型パネル基板を構成する第1の基板にカラーフィルターを形成する場合の製造工程の一例を説明するための図である。
図19(a)、(b)および図20(a)、(b)は、それぞれ、観察側の積層型パネル基板を構成する第1の基板にカラーフィルターを形成する場合の製造工程の一例を説明するための図である。
図19(a)、(b)に示す例では、透明ガラスフィルム基板2の上にカラーフィルター21R、21G、21BLを形成した後、透明樹脂シート14をエンボス付き透明熱融着材13−1でラミネートしている。そして、図19(a)に示す例では、ガラスフィルム基板2上にエンボス付き透明熱融着材13−1を配置している。また、図19(b)に示す例では、透明樹脂シート14上にエンボス付き透明熱融着材13−1を配置している。図20(a)、(b)に示す例では、透明樹脂シート14上にカラーフィルター21R、21G、21BLを形成した後、透明ガラスフィルム基板2に透明樹脂シート14をエンボス付き透明熱融着材13−1でラミネートしている。そして、図20(a)に示す例では、透明樹脂シート14上にエンボス付き透明熱融着材13−1を配置している。また、図20(b)に示す例では、透明ガラスフィルム基板2上にエンボス付き透明熱融着材13−1を配置している。
なお、図19(a)、(b)および図20(a)、(b)に示す例では、ガラスフィルム基板2に樹脂シート14をラミネートして観察側パネル基板を作製する方法を示したが、ガラスフィルム基板2の代わりに情報表示用パネルの前駆体パネルの観察側の透明フィルム基板面を配置するようにしても同様に樹脂シート14を貼り合わせることができる。また、カラーフィルター21R、21G、21BLの形成法としては、フレキソ印刷、インクジェット印刷等の印刷法やフォトリソグラフィー法を用いることができる。印刷法を用いる場合は、エンボス加工が施された透明な熱融着材層を配置した上にカラーフィルターを印刷形成するようにすれば、印刷配置したカラーインクがはじかれることが抑制され、精度よいカラーフィルター形成が行えるので好ましい。また、ここでは厚さが25μm〜100μmの薄い透明な第1の基板にガラスフィルム基板を用いた例を示したが、透明な樹脂フィルム基板の場合のも同様の方法でカラーフィルター基板(観察側の積層基板)を得ることができる。この場合、樹脂フィルム基板は水分透過性が高いので、保護層とする透明シートを、ガラスシートやSiOx膜付きの樹脂シートとしたりして水分バリア性を持たせるのが好ましい。
次に、本発明の情報表示用パネルの製造方法のうちドットマトリックスカラー表示型の情報表示用パネルの製造方法の例を、図21(a)〜(c)乃至図23(a)〜(c)に基づき説明する。なお、図21(a)〜(c)乃至図23(a)〜(c)に示す例において、図1(a)、(b)乃至図6(a)〜(d)に示した例と同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図21(a)〜(c)はそれぞれ本発明の情報表示用パネルの製造方法における製造工程の一例を説明するための図である。本例では、まず、図21(a)に示すように、透明な樹脂シート14上に印刷法またはフォトリソ法でカラーフィルター21R、21G、21BLを形成する。このとき、各カラーフィルター間には隙間を設ける。また、各カラーフィルターは、画素間スペース(隔壁の幅が対応)DSに画素との間隔t(両側にあるので2t)を合わせた間隔をもって形成する。次に、図21(b)に示すように、エンボス付き透明熱融着材13−1を一方の面に形成するとともにもう一方の面に透明導電膜6および隔壁4を形成した透明ガラスフィルム基板2を準備し、透明な樹脂シート14のカラーフィルター形成面とエンボス付き透明熱融着材13−1とを対向させた状態で、熱ローラによるラミネーションを行い、透明樹脂シート14を透明ガラスフィルム基板2に熱融着材層13とカラーフィルター21R、21G、21BLとを介して貼り合わせる。このとき、画素の位置とカラーフィルターの位置とを合わせて貼り合わせる(LS−DSが画素サイズとなる)。その際、エンボス付き透明熱融着材13−1のエンボスパターンから空気が除去され、図21(c)に示すように、熱融着材層13に気泡のない貼り合わせが行える。その後、通常の方法に従って、白色表示媒体3Wと黒色表示媒体3Bとを隔壁4により形成されたセル内に充填し、背面側の基板1を貼り合わせることで、情報表示用パネルを得ることができる。
図22(a)〜(c)はそれぞれ本発明の情報表示用パネルの製造方法における製造工程の他の例を説明するための図である。本例では、まず、図22(a)に示すように、エンボス付き透明熱融着材13−1を一方の面に形成するとともにもう一方の面に透明導電膜6および隔壁4を形成した透明ガラスフィルム基板2を準備し、エンボス付き透明熱融着材13−1の表面上に、カラーフィルター21R、21G、21BLを印刷法で形成する。エンボス加工が施された透明な熱融着材層を配置する工程と、透明導電膜および隔壁を平成する工程との順番は、どちらが先でも行えるが、隔壁をフォトリソグラフィーで形成する場合は、100℃〜200℃の温度が掛かるため、透明導電膜形成、隔壁形成の順で透明導電膜および隔壁を形成する工程を行った後に、エンボス加工が施された透明な熱融着材層を配置する工程を行うのが好ましい。先にエンボス加工が施された透明な熱融着材層を配置する工程を行うと、100℃〜200℃の温度で配置されたエンボスがなくなってしまう虞があるためである。
このとき、各カラーフィルター間には隙間を設ける。また、各カラーフィルターは、画素間スペース(隔壁の幅が対応)DSに画素との間隔t(両側にあるので2t)を合わせた間隔をもって形成する。次に、図22(b)に示すように、透明樹脂シート14を準備し、準備した透明樹脂シート14と透明ガラスフィルム基板2のカラーフィルター形成面とを対向させた状態で、熱ローラによるラミネーションを行い、透明樹脂シート14を透明ガラスフィルム基板2に熱融着材層13とカラーフィルター21R、21G、21BLとを介して貼り合わせる。その際、エンボス付き透明熱融着材13−1のエンボスパターンから空気が除去され、図22(c)に示すように、熱融着材層13に気泡のない貼り合わせが行える。その後、通常の方法に従って、白表示媒体3Wと黒表示媒体3Bとを隔壁4により形成されたセル内に充填し、背面側の基板1を貼り合わせることで、情報表示用パネルを得ることができる。
なお、ここではパネル基板にガラスフィルムを用いたのでシートには透明樹脂シートを用いたが、パネル基板に樹脂フィルムを用いた場合には透明ガラスシートをシートに用いて、水分バリア性を高めることもできる。この場合のガラスシートは保護層とするため厚さが100μm〜1000μmのものを用いるが、100μm厚では割れやすく保護層としての機能を果たせないおそれがある場合には200μm〜1000μmのものを用いる。厚さが200μm〜1000μmのガラスシートでは可とう性がないためシートを反らせてラミネートすることはできないが、この場合でも本発明の方法でパネル基板とシートとの貼り合わせを行えば、気泡が残りにくくなるので良好な貼り合わせができる。図22(a)〜(c)の説明として上記した、透明な第1の基板をガラスフィルム基板とし、透明シートを樹脂シートとした組み合わせでは、ガラスフィルム基板が水分バリア機能を発現するとともに、この観察側の積層基板全体を曲げられるものとすることができる。
図23(a)〜(c)はそれぞれ本発明の情報表示用パネルの製造方法における製造工程のさらに他の例を説明するための図である。本例では、まず、図23(a)に示すように、エンボス付き透明熱融着材13−1を一方の面に形成した透明樹脂シート14を準備し、エンボス付き透明熱融着材13−1の表面上に、カラーフィルター21R、21G、21BLを印刷法で形成する。このとき、各カラーフィルター間には隙間を設ける。また、各カラーフィルターは、画素間スペース(隔壁の幅が対応)DSに画素との間隔t(両側にあるので2t)を合わせた間隔をもって形成する。次に、図23(b)に示すように、透明樹脂シート14以外の構成を全て具備して構成した情報表示用パネル前駆体61を準備し、準備した情報表示用パネルの前駆体パネル61の透明ガラスフィルム基板2と透明樹脂シート14のカラーフィルター形成面とを対向させた状態で、熱ローラによるラミネーションを行い、透明樹脂シート14を情報表示用パネル用の前駆体パネル61の透明ガラスフィルム基板2にカラーフィルター21R、21G、21BLおよび熱融着材層13を介して貼り合わせる。その際、エンボス加工されたエンボス付き透明熱融着材13−1のエンボスパターンから空気が除去され、図23(c)に示すように、熱融着材層13に気泡のない貼り合わせが行え、本発明の情報表示用パネルを得ることができる。
なお、ここではエンボス加工が施された透明な熱融着材層を配置した上にカラーフィルターを印刷形成したので、印刷配置したカラーインクがはじかれることなく、精度よいカラーフィルター形成が行なえた。また、ここでは厚さが25μm〜100μmの薄い透明な第1の基板にガラスフィルム基板を用いた例を示したが、透明な樹脂フィルム基板の場合にも同様の方法でカラーフィルターを形成することができる。この場合、樹脂フィルム基板は薄いフィルム状のため水分透過性が高いので、保護層とする透明シートを、ガラスシートやSiOx膜付きの樹脂シートとしたりして水分バリア性を持たせるのが好ましい。厚さが25μm〜100μmの薄い透明な第1の基板とする樹脂フィルム基板にSiOx膜を設けて水分バリア性を持たせることもできる。情報表示用パネル前駆体61を樹脂パネルとしてフレキシブルに構成した場合、水分バリア性が不十分なので、保護層とする厚さが100μm〜1000μmのシートに水分バリア性を持たせ、これを背面側の樹脂基板1に貼り合せた情報表示用パネル前駆体61とし、観察側の樹脂基板2の保護層とする厚さが100μm〜1000μmのシートにも水分バリア性を持たせたものを用いるのが好ましい。情報表示用パネルとしてフレキシブルであることを必要としない場合には、水分バリア性が不十分な情報表示用パネル前駆体61の観察側および背面側の両面に、厚さが200μm〜1000μmのガラスシートを用いて水分バリア性を高めることもできる。情報表示用パネルとしてフレキシブルであることを必要とする場合には、水分バリア性が不十分な情報表示用パネル前駆体61の観察側および背面側の両面に、SiOx膜付きで厚さが100μm〜1000μmの樹脂シートを用いるのが好ましい。
<本発明の情報表示用パネルの製造方法における各構成部材の好適例について>
上述した本発明の情報表示用パネルの製造方法における各構成部材の好適例について、以下に説明する。
上述した本発明の情報表示用パネルの製造方法における各構成部材の好適例について、以下に説明する。
熱融着材としては、100〜150℃程度で軟化するか、あるいは、融ける無色透明樹脂が好適である。融ける温度が150℃を超えるものでは、この樹脂を融かすために付与する熱で、透明樹脂シートやカラーフィルターが白濁する場合があるので、100〜150℃の温度範囲で融ける無色透明樹脂で構成された熱融着材を用いることが好ましい。この無色透明な樹脂としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエステル、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合樹脂(EEA)など、100℃〜150℃程度で軟化するか、あるいは、融けるものを好適に使用することができる。これらの樹脂は100℃付近で軟化するので、薄くて透明な第1の基板または保護層となる透明シートにエンボスをパターン配置後、第1の基板と透明シートとを熱融着材を介して、100℃よりもやや低いくらいの表面温度とした熱ローラで押し付けるとともにローラを水平に移動させることによってラミネート貼り合せできる。
なお、エンボス加工が施された透明な熱融着材層を配置し、両面の一端を位置決めした後、熱ローラを押し当てながら移動させることにより前記二面を貼り合せる熱ローララミネート法では、熱ローラに接する方、すなわち、貼り合せる側を、位置決めした後反らした状態にしておき、熱ローラの進行にともなって少しずつ相手側の面に貼り合せるようにすると、気泡が残りにくくなるので好ましい。
エンボスをパターン配置する方法としては、所定のエンボス高さの凹凸版ローラのエンボス形状を転写する方法が好ましい。第1の基板またはシートの上に平滑に配置した熱融着材層に対して、前記版ローラを転がすように押し当てて熱融着材層表面にエンボスをパターン形成したり、版ローラに層状に配置した熱融着材を、第1の基板またはシートに対して、前記版ローラを転がすように押し当てて熱融着材を転写し、転写された熱融着材の表面にエンボスをパターン形成したりする。
情報表示用パネルの背面側の第2の基板にもシートを保護層として貼り合せれば、パネルの裏側に配置される回路基板上の電子部品が背面側の第2の基板に直接当たることが避けられるので、背面側の第2の基板が傷付いたり破損したりしにくくなり好ましい。
フィルム状で透明な第1の基板の上に貼り合わせる透明シートは、前記第1の基板を外力による損傷から守る保護層として機能するが、カラーフィルターを設けた場合にはカラーフィルターの保護層としても機能する。この第1の基板の屈折率はガラスの屈折率である1.47以上が好ましく、屈折率1.47のガラスの他、屈折率1.65のポリエチレンテレフタレート(PET)、屈折率1.67のポリエチレンナフタレート(PEN)、屈折率1.49のトリアセチルセルロース(TAC)、屈折率1.63のポリカーボネート(PC)、屈折率1.68のポリエーテルサルフォン(PES)、屈折率1.49〜1.55のポリメチルメタクリレート(PMMA)等のアクリル系樹脂などが挙げられる。
保護層とするシートは、観察側では透明とする必要があるが、背面側では透明でなくてもよい。観察側に設ける透明シートの屈折率はこれを貼り合せる第1の基板の屈折率よりも高くすると、透明シートと第1の基板との界面で起こる光の反射が押えられるので好ましい。透明シート材としては、屈折率1.47のガラス、屈折率1.65のポリエチレンテレフタレート(PET)、屈折率1.67のポリエチレンナフタレート(PEN)、屈折率1.49のトリアセチルセルロース(TAC)、屈折率1.63のポリカーボネート(PC)、屈折率1.68のポリエーテルサルフォン(PES)、屈折率1.49〜1.55のポリメチルメタクリレート(PMMA)等のアクリル系樹脂などが挙げられる。
情報表示用パネルの2枚のパネル基板間ギャップを確保するために設ける隔壁部分や、粒子群として構成した表示媒体を収納するセルを形成するために設ける隔壁部分を形成するときには、ドライフィルムレジスト材を用いたフォトリソグラフィー技術が好適に用いられる。一例として、アルフォNIT2(ニチゴーモートン社製)やPDF300(新日鐵化学社製)をドライフィルムレジスト材として使用することができる。これらのドライフィルムレジスト材に各種顔料を配合しておけば、所望の色の隔壁とすることができる。パネル基板間ギャップ確保用の隔壁部分の幅は、20μm〜100μmの範囲とし、セル形成用の隔壁部分の幅は、5μm〜30μmの範囲とすることが好ましい。
情報表示領域(画面領域ともいう)に対向して配置する画素を構成する導電膜において、透明基板側の情報表示領域に設ける透明導電膜材料としては、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の透明導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、poly(3,4-ethylenedioxythiophene)-poly-(styrenesulfonate)(PEDOT:PSS)等の透明導電性高分子類が挙げられる。
情報表示領域に対向して配置する画素を構成する導電膜において、背面基板側の情報表示領域に設ける導電膜材料は透明であってもよいし、透明でなくてもよく、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、poly(3,4-ethylenedioxythiophene)-poly-(styrenesulfonate)(PEDOT:PSS)等の導電性高分子類や、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム等の金属や、これらの金属を主成分とする合金が挙げられる。
パネル基板に設ける導電膜の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状に形成する方法や金属箔(例えば圧延銅箔)をラミネートする方法、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布したりする方法が用いられる。パターン形成可能で導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、観察側パネル基板の情報表示領域に設ける導電膜の厚みは、導電性が確保でき光透過性に支障がなければ良く、0.01μm〜10μmが好ましく、0.05μm〜5μmがより好ましい。また、観察側パネル基板の情報表示領域以外に設ける導電膜や背面側パネル基板に設ける導電膜の厚みは、導電性が確保できれば良く、0.01μm〜10μmが好ましく、0.05μm〜5μmがより好ましい。
透明な導電膜として好適なITO等の金属酸化物系の導電性材料は、金属材料に比べて可とう性が小さい。観察側パネル基板の情報表示領域に設ける金属酸化物系の透明導電膜は、透明導電膜中での断線防止のため、金属細線と併用することが好ましい。特に、透明導電膜をライン状とする場合には、透明導電膜中で断線が発生しやすいのでその防止のため、金属細線と併用することが好ましい。この金属細線の幅は、1μm〜10μmとすれば表示視認性の妨げとならないので好ましい。背面側パネル基板に設ける導電膜は光透過性を考慮する必要がないので電気抵抗が小さく、可とう性にも優れた前記金属材料が好適に用いられる。また、背面側パネル基板に設ける導電膜の厚みは電気抵抗および生産性、コストの観点から、0.01μm〜10μmに設計される。
以下、実際の例について説明する。
<実施例1〜8および比較例1〜3で用いた情報表示用パネル共通の構成部分について>
ストライプ電極にパターニングした100nm厚のITO膜付き透明ガラスフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、マトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成し、ストライプITO電極および隔壁付きの透明ガラスフィルム基板で観察側の透明パネル基板を構成した。セルには、正帯電性黒色粒子群(平均粒子径9.1μm)と負帯電性白色粒子群(平均粒子径9.5μm)とを等体積で、合わせた体積占有率が25%となるように配置した後、2枚のパネル基板を接着剤で貼り合せて評価用情報表示用パネルとした。この評価用情報表示用パネルの周囲はエポキシ系シール接着剤で確実にシールして、パネル部側面の水分バリア性はしっかりと実施した。
ストライプ電極にパターニングした100nm厚のITO膜付き透明ガラスフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、マトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成し、ストライプITO電極および隔壁付きの透明ガラスフィルム基板で観察側の透明パネル基板を構成した。セルには、正帯電性黒色粒子群(平均粒子径9.1μm)と負帯電性白色粒子群(平均粒子径9.5μm)とを等体積で、合わせた体積占有率が25%となるように配置した後、2枚のパネル基板を接着剤で貼り合せて評価用情報表示用パネルとした。この評価用情報表示用パネルの周囲はエポキシ系シール接着剤で確実にシールして、パネル部側面の水分バリア性はしっかりと実施した。
(実施例1)
電極パターニングした100nm厚のITO膜付き透明ガラスフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に隔壁(リブ)を形成した後、ITO膜が形成されていない方の面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成した。そのEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約30°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。エンボス加工したEVA膜面に対して透明なポリエチレンテレフタレート(PET)シート(厚さ:125μm)の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行った後、ストライプ電極にパターニングされているITO膜上に隔壁を形成して観察側のパネル基板とした。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。
電極パターニングした100nm厚のITO膜付き透明ガラスフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に隔壁(リブ)を形成した後、ITO膜が形成されていない方の面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成した。そのEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約30°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。エンボス加工したEVA膜面に対して透明なポリエチレンテレフタレート(PET)シート(厚さ:125μm)の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行った後、ストライプ電極にパターニングされているITO膜上に隔壁を形成して観察側のパネル基板とした。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。
背面側のパネル基板は、電極パターニングした100nm厚のITO膜付き透明ガラスフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜が形成されていない方の面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成した後、そのEVA膜面に対して透明なポリエチレンテレフタレート(PET)シート(厚さ:125μm)の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行って得た。
(実施例2)
電極パターニングした100nm厚のITO膜付き透明ガラスフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に隔壁(リブ)を形成した後、ITO膜が形成されていない方の面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成した。そのEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約30°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。エンボス加工したEVA膜面に対して透明なポリエチレンテレフタレート(PET)シート(厚さ:125μm)の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行った後、ストライプ電極にパターニングされているITO膜上に隔壁を形成して観察側のパネル基板とした。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。
電極パターニングした100nm厚のITO膜付き透明ガラスフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に隔壁(リブ)を形成した後、ITO膜が形成されていない方の面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成した。そのEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約30°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。エンボス加工したEVA膜面に対して透明なポリエチレンテレフタレート(PET)シート(厚さ:125μm)の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行った後、ストライプ電極にパターニングされているITO膜上に隔壁を形成して観察側のパネル基板とした。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。
背面側のパネル基板は、電極パターニングした100nm厚のITO膜付き透明ガラスフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜が形成されていない方の面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成した後、そのEVA膜面に、エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約30°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。エンボス加工したEVA膜面に対して透明なポリエチレンテレフタレート(PET)シート(厚さ:125μm)の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行って得た。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた背面側積層型パネル基板を得ることができた。
(実施例3)
一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚5μmで形成された透明なポリエチレンテレフタレート(PET)シート(厚さ:25μm)のEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約30°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。次に、ガラスフィルム基板のITO膜および隔壁が形成された面の反対面に、透明PETシートのエンボス面の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行って観察側のパネル基板を得た。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。背面側のパネル基板は実施例1と同様にして得た。
一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚5μmで形成された透明なポリエチレンテレフタレート(PET)シート(厚さ:25μm)のEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約30°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。次に、ガラスフィルム基板のITO膜および隔壁が形成された面の反対面に、透明PETシートのエンボス面の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行って観察側のパネル基板を得た。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。背面側のパネル基板は実施例1と同様にして得た。
(実施例4)
ITO膜が形成された面と反対側のガラスフィルム基板面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成し、そのEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約60°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した以外は実施例1と同様にして観察側のパネル基板を得た。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。
ITO膜が形成された面と反対側のガラスフィルム基板面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成し、そのEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約60°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した以外は実施例1と同様にして観察側のパネル基板を得た。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。
(実施例5)
一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚5μmで形成された透明なポリエチレンテレフタレート(PET)シート(厚さ:50μm)のEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約60°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した以外は実施例3と同様にして観察側のパネル基板を得た。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。
一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚5μmで形成された透明なポリエチレンテレフタレート(PET)シート(厚さ:50μm)のEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約60°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した以外は実施例3と同様にして観察側のパネル基板を得た。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。
(実施例6)
ITO膜が形成された面と反対側のガラスフィルム基板面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成し、そのEVA膜面に、断面形状がドーム型のリブ状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約45°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した以外は実施例1と同様にして観察側のパネル基板を得た。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。
ITO膜が形成された面と反対側のガラスフィルム基板面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成し、そのEVA膜面に、断面形状がドーム型のリブ状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約45°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した以外は実施例1と同様にして観察側のパネル基板を得た。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。
(実施例7)
一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚5μmで形成された透明なポリエチレンテレフタレート(PET)シート(厚さ:50μm)のEVA膜面に、断面形状がドーム型のリブ状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約45°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した以外は実施例3と同様にして観察側のパネル基板を得た。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。
一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚5μmで形成された透明なポリエチレンテレフタレート(PET)シート(厚さ:50μm)のEVA膜面に、断面形状がドーム型のリブ状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約45°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した以外は実施例3と同様にして観察側のパネル基板を得た。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。
(実施例8)
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きガラスフィルム基板(厚さ:50μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、200μm×300μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成した。ITO膜形成面とは反対側の面の画素に対応する位置中央部に、カラーフィルターをフレキソ(凸版)印刷法で80μm幅のライン状に形成して、赤(R)、青(B)、緑(G)3色のカラーフィルターを、200μmの画素辺に対して両側に40μmの隙間を有するカラーフィルターとなるように形成した。フレキソインクの光開始剤にはチバスペシャリティケミカルズのイルガキュア184を用いた。このフレキソインクを用いて、PET基板上に順次ストライプ状のカラーフィルターを印刷した。アニロックスロールには500線のものを使用し、膜厚が1.5μmとなるように調整した。
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きガラスフィルム基板(厚さ:50μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、200μm×300μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成した。ITO膜形成面とは反対側の面の画素に対応する位置中央部に、カラーフィルターをフレキソ(凸版)印刷法で80μm幅のライン状に形成して、赤(R)、青(B)、緑(G)3色のカラーフィルターを、200μmの画素辺に対して両側に40μmの隙間を有するカラーフィルターとなるように形成した。フレキソインクの光開始剤にはチバスペシャリティケミカルズのイルガキュア184を用いた。このフレキソインクを用いて、PET基板上に順次ストライプ状のカラーフィルターを印刷した。アニロックスロールには500線のものを使用し、膜厚が1.5μmとなるように調整した。
また、一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚10μmで形成された透明なポリエチレンテレフタレート(PET)シート(厚さ:200μm)のEVA膜面に、エンボス版ローラを用いて高さが5μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約45°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。次に、ガラスフィルム基板のITO膜が形成された面の反対面に、透明PETシートのエンボス面の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行ってカラーフィルター付き観察側パネル基板を得た。
(実施例9)
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きガラスフィルム基板(厚さ:50μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、1000μm×1000μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を70μm幅で形成した。また、一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚8μmで形成された透明なポリエチレンテレフタレート(PET)シート(厚さ:125μm)のEVA膜面に、エンボス版ローラを用いて高さが3μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約60°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。次に、エンボス形成されたEVA膜上の、ガラスフィルム基板面の画素に対応する位置中央部に、カラーフィルター材をインクジェット方式で形成して、4色(赤:R、緑:G、青:B、透明:T)が2×2で配置されたカラーフィルターを作製した。各カラーフィルターの周囲には画素サイズに対しての隙間をゼロとしてカラーフィルターを設けた。カラーフィルター材には、光硬化型カラーフィルター材(インク)を用いた。アクリル系モノマーには、共栄社(株)のDCP−A(ジメチロールシクロデカンジ7クリレート)を用いた。光開始剤には、チバスペシャリティケミカルズのイルガキュア184を用いた。
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きガラスフィルム基板(厚さ:50μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、1000μm×1000μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を70μm幅で形成した。また、一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚8μmで形成された透明なポリエチレンテレフタレート(PET)シート(厚さ:125μm)のEVA膜面に、エンボス版ローラを用いて高さが3μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約60°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。次に、エンボス形成されたEVA膜上の、ガラスフィルム基板面の画素に対応する位置中央部に、カラーフィルター材をインクジェット方式で形成して、4色(赤:R、緑:G、青:B、透明:T)が2×2で配置されたカラーフィルターを作製した。各カラーフィルターの周囲には画素サイズに対しての隙間をゼロとしてカラーフィルターを設けた。カラーフィルター材には、光硬化型カラーフィルター材(インク)を用いた。アクリル系モノマーには、共栄社(株)のDCP−A(ジメチロールシクロデカンジ7クリレート)を用いた。光開始剤には、チバスペシャリティケミカルズのイルガキュア184を用いた。
その後、カラーフィルターが形成された透明PETシート(厚さ:125μm)のカラーフィルター面をガラスフィルム基板の、ITO膜面とは反対側の面に重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行ってカラーフィルター付き観察側パネル基板を得た。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされたカラーフィルター付き観察側パネル基板を得ることができた。
(比較例1)
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きガラスフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、200μm×300μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成した。このITO膜付きガラスフィルム基板のITO膜が形成されていない面にはガラス面が傷つかないようにするオーバーコート処理が施されていたのでこのままの状態で観察側パネル基板とした。
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きガラスフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、200μm×300μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成した。このITO膜付きガラスフィルム基板のITO膜が形成されていない面にはガラス面が傷つかないようにするオーバーコート処理が施されていたのでこのままの状態で観察側パネル基板とした。
(比較例2)
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きガラスフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、200μm×300μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成した。また、一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚5μmで形成された透明なポリエチレンテレフタレート(PET)シート(厚さ:125μm)を作製した。次に、ガラスフィルム基板のITO膜が形成された面の反対面に、透明PETシートのEVA膜面の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行って観察側のパネル基板を得た。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面の一部に気泡を残してラミネートされた観察側積層型パネル基板となってしまった。
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きガラスフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、200μm×300μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成した。また、一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚5μmで形成された透明なポリエチレンテレフタレート(PET)シート(厚さ:125μm)を作製した。次に、ガラスフィルム基板のITO膜が形成された面の反対面に、透明PETシートのEVA膜面の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行って観察側のパネル基板を得た。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面の一部に気泡を残してラミネートされた観察側積層型パネル基板となってしまった。
(比較例3)
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きガラスフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、200μm×300μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成した。また、一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚5μmで形成された透明なポリエチレンテレフタレート(PET)シート(厚さ:125μm)のEVA膜面に、エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇方向には連続的に繋がっていない、ラミネートローラの進行方向に対してほぼ平行になるようなパターンで配置した。次に、ガラスフィルム基板のITO膜が形成された面の反対面に、透明PETシートのエンボス面の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行って観察側パネル基板を得た。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面の一部に気泡を残してラミネートされた観察側パネル基板となってしまった。
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きガラスフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、200μm×300μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成した。また、一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚5μmで形成された透明なポリエチレンテレフタレート(PET)シート(厚さ:125μm)のEVA膜面に、エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇方向には連続的に繋がっていない、ラミネートローラの進行方向に対してほぼ平行になるようなパターンで配置した。次に、ガラスフィルム基板のITO膜が形成された面の反対面に、透明PETシートのエンボス面の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行って観察側パネル基板を得た。ガラスフィルム基板とPETシートとの界面の一部に気泡を残してラミネートされた観察側パネル基板となってしまった。
実施例1〜9、比較例1〜3の評価用情報表示用パネルは、いずれも可とう性を有しており、手で曲げることができるものであった。
<実施例11〜18および比較例11〜13で用いた情報表示用パネル共通の構成部分について>
ストライプ電極にパターニングした100nm厚のITO膜付き透明ポリエチレンテレフタレート(PET)基板のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、200μm×300μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成し、ストライプITO電極および隔壁付きの透明PETフィルム基板で観察側の透明パネル基板を構成した。セルには、正帯電性黒色粒子群(平均粒子径9.1μm)と負帯電性白色粒子群(平均粒子径9.5μm)とを等体積で、合わせた体積占有率が25%となるように配置した後、2枚のパネル基板を接着剤で貼り合せて評価用情報表示用パネルとした。この評価用情報表示用パネルの周囲はエポキシ系シール接着剤で確実にシールして、パネル部側面の水分バリア性はしっかりと実施した。
ストライプ電極にパターニングした100nm厚のITO膜付き透明ポリエチレンテレフタレート(PET)基板のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、200μm×300μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成し、ストライプITO電極および隔壁付きの透明PETフィルム基板で観察側の透明パネル基板を構成した。セルには、正帯電性黒色粒子群(平均粒子径9.1μm)と負帯電性白色粒子群(平均粒子径9.5μm)とを等体積で、合わせた体積占有率が25%となるように配置した後、2枚のパネル基板を接着剤で貼り合せて評価用情報表示用パネルとした。この評価用情報表示用パネルの周囲はエポキシ系シール接着剤で確実にシールして、パネル部側面の水分バリア性はしっかりと実施した。
(実施例11)
電極パターニングした100nm厚のITO膜付き透明PETフィルム基板(厚さ:50μm)のITO膜上に隔壁(リブ)を形成した後、ITO膜が形成されていない方の面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成した。そのEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約30°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。エンボス加工したEVA膜面に対して透明なPETシート(厚さ:125μm)の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行った後、ストライプ電極にパターニングされているITO膜上に隔壁を形成して観察側のパネル基板とした。PETフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。
電極パターニングした100nm厚のITO膜付き透明PETフィルム基板(厚さ:50μm)のITO膜上に隔壁(リブ)を形成した後、ITO膜が形成されていない方の面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成した。そのEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約30°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。エンボス加工したEVA膜面に対して透明なPETシート(厚さ:125μm)の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行った後、ストライプ電極にパターニングされているITO膜上に隔壁を形成して観察側のパネル基板とした。PETフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。
背面側のパネル基板は、電極パターニングした100nm厚のITO膜付きPETフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜が形成されていない方の面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成した後、そのEVA膜面に対してSiOx膜付きのPETシート(厚さ:125μm)のSiOx膜面を内側にして、一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行って得た。
(実施例12)
電極パターニングした100nm厚のITO膜付き透明PETフィルム基板(厚さ:25μm)のITO膜上に隔壁(リブ)を形成した後、ITO膜が形成されていない方の面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成した後、そのEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約30°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。透明なガラスシート(厚さ:700μm)に対して、PETフィルム基板上のエンボス加工したEVA膜面の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行って観察側のパネル基板とした。PETフィルム基板とガラスシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。背面側のパネル基板は、電極パターニングした100nm厚のITO膜付きガラス基板(厚さ:700μm)とした。
電極パターニングした100nm厚のITO膜付き透明PETフィルム基板(厚さ:25μm)のITO膜上に隔壁(リブ)を形成した後、ITO膜が形成されていない方の面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成した後、そのEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約30°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。透明なガラスシート(厚さ:700μm)に対して、PETフィルム基板上のエンボス加工したEVA膜面の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行って観察側のパネル基板とした。PETフィルム基板とガラスシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。背面側のパネル基板は、電極パターニングした100nm厚のITO膜付きガラス基板(厚さ:700μm)とした。
(実施例13)
電極パターニングした100nm厚のITO膜付き透明PETフィルム基板(厚さ:50μm)のITO膜上に隔壁(リブ)を形成した第1の基板を準備した。また、一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚5μmで形成された透明なPETシート(厚さ:125μm)のEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約30°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。次に、PETフィルム基板のITO膜および隔壁が形成された面の反対面に、透明PETシートのエンボス面の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行って観察側のパネル基板を得た。PETフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。背面側の積層型パネル基板は実施例11と同様にして得た。
電極パターニングした100nm厚のITO膜付き透明PETフィルム基板(厚さ:50μm)のITO膜上に隔壁(リブ)を形成した第1の基板を準備した。また、一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚5μmで形成された透明なPETシート(厚さ:125μm)のEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約30°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。次に、PETフィルム基板のITO膜および隔壁が形成された面の反対面に、透明PETシートのエンボス面の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行って観察側のパネル基板を得た。PETフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。背面側の積層型パネル基板は実施例11と同様にして得た。
(実施例14)
電極パターニングした100nm厚のITO膜付き透明PETフィルム基板(厚さ:50μm)のITO膜上に隔壁(リブ)を形成した観察側のパネル基板と、電極パターニングした100nm厚のITO膜付きPETフィルム基板(厚さ:50μm)とした背面側のパネル基板とを、表示媒体とする粒子群を観察側のパネル基板に配置した後、ITO膜が形成された面を互いに対向させて貼り合せて情報表示用パネルの前駆体パネルを作製した。この前駆体パネルの観察側のPETフィルム基板面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成し、そのEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約60°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した後、透明ガラスシート(厚さ:700μm)に対して、エンボス加工したEVA膜面の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを前駆体パネルを反らせるようにして行って観察側のPETフィルム基板上に透明ガラスシート(厚さ:700μm)を保護層として設けた。PETフィルム基板とガラスシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートすることができた。情報表示用パネル前駆体の背面側には、アクリル系粘着材SKダイン1811L(綜研化学(株)製)を用いて透明ガラスシート(厚さ:700μm)を貼り合わせ、情報表示用パネルを得た。
電極パターニングした100nm厚のITO膜付き透明PETフィルム基板(厚さ:50μm)のITO膜上に隔壁(リブ)を形成した観察側のパネル基板と、電極パターニングした100nm厚のITO膜付きPETフィルム基板(厚さ:50μm)とした背面側のパネル基板とを、表示媒体とする粒子群を観察側のパネル基板に配置した後、ITO膜が形成された面を互いに対向させて貼り合せて情報表示用パネルの前駆体パネルを作製した。この前駆体パネルの観察側のPETフィルム基板面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成し、そのEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約60°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した後、透明ガラスシート(厚さ:700μm)に対して、エンボス加工したEVA膜面の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを前駆体パネルを反らせるようにして行って観察側のPETフィルム基板上に透明ガラスシート(厚さ:700μm)を保護層として設けた。PETフィルム基板とガラスシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートすることができた。情報表示用パネル前駆体の背面側には、アクリル系粘着材SKダイン1811L(綜研化学(株)製)を用いて透明ガラスシート(厚さ:700μm)を貼り合わせ、情報表示用パネルを得た。
(実施例15)
電極パターニングした100nm厚のITO膜付き透明PETフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に隔壁(リブ)を形成した観察側のパネル基板と、電極パターニングした100nm厚のITO膜付きPETフィルム基板(厚さ:100μm)とした背面側のパネル基板とを、表示媒体とする粒子群を観察側のパネル基板に配置した後、ITO膜が形成された面を互いに対向させて貼り合せて情報表示用パネルの前駆体パネルを作製した。この前駆体パネルの観察側のPETフィルム基板面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成し、そのEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約60°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した後、エンボス加工したEVA膜面に対して、透明なSiOx膜付きの透明PETシート(厚さ:125μm)の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せをPETシートを反らせるように行って観察側のPETフィルム基板上に透明PETシート(厚さ:125μm)を保護層として設けた。PETフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートすることができた。情報表示用パネル前駆体の背面側には、アクリル系粘着材SKダイン1811L(綜研化学(株)製)を用いてSiOx膜付きのPETシート(厚さ:125μm)を貼り合わせ、情報表示用パネルを得た。
電極パターニングした100nm厚のITO膜付き透明PETフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に隔壁(リブ)を形成した観察側のパネル基板と、電極パターニングした100nm厚のITO膜付きPETフィルム基板(厚さ:100μm)とした背面側のパネル基板とを、表示媒体とする粒子群を観察側のパネル基板に配置した後、ITO膜が形成された面を互いに対向させて貼り合せて情報表示用パネルの前駆体パネルを作製した。この前駆体パネルの観察側のPETフィルム基板面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成し、そのEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約60°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した後、エンボス加工したEVA膜面に対して、透明なSiOx膜付きの透明PETシート(厚さ:125μm)の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せをPETシートを反らせるように行って観察側のPETフィルム基板上に透明PETシート(厚さ:125μm)を保護層として設けた。PETフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートすることができた。情報表示用パネル前駆体の背面側には、アクリル系粘着材SKダイン1811L(綜研化学(株)製)を用いてSiOx膜付きのPETシート(厚さ:125μm)を貼り合わせ、情報表示用パネルを得た。
(実施例16)
透明なSiOx膜および電極パターニングした100nm厚のITO膜がそれぞれ別の面に形成された透明PETフィルム基板(厚さ:50μm)のITO膜面に壁(リブ)を形成した後、SiOx膜面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成した。そのEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約30°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。エンボス加工したEVA膜面に対して透明なPETシート(厚さ:125μm)の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行った後、ストライプ電極にパターニングされているITO膜上に隔壁を形成して観察側のパネル基板とした。PETフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。背面側のパネル基板は、SiOx膜および電極パターニングした100nm厚のITO膜がそれぞれ別の面に形成されたPETフィルム基板(厚さ:100μm)を用いた。
透明なSiOx膜および電極パターニングした100nm厚のITO膜がそれぞれ別の面に形成された透明PETフィルム基板(厚さ:50μm)のITO膜面に壁(リブ)を形成した後、SiOx膜面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成した。そのEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約30°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。エンボス加工したEVA膜面に対して透明なPETシート(厚さ:125μm)の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行った後、ストライプ電極にパターニングされているITO膜上に隔壁を形成して観察側のパネル基板とした。PETフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。背面側のパネル基板は、SiOx膜および電極パターニングした100nm厚のITO膜がそれぞれ別の面に形成されたPETフィルム基板(厚さ:100μm)を用いた。
(実施例17)
透明なSiOx膜および電極パターニングした100nm厚のITO膜がそれぞれ別の面に形成された透明PETフィルム基板(厚さ:50μm)のITO膜面に壁(リブ)を形成した後、SiOx膜面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成した。そのEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約30°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。エンボス加工したEVA膜面に対して透明なPETシート(厚さ:125μm)の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せをPETシートを反らせるように行った後、ストライプ電極にパターニングされているITO膜上に隔壁を形成して観察側のパネル基板とした。PETフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。背面側のパネル基板は、電極パターニングした100nm厚のITO膜付きPETフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜が形成されていない方の面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成した後、そのEVA膜面に対してSiOx膜付きのPETシート(厚さ:125μm)のSiOx膜面を内側にして、一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せをPETシートを反らせるように行って得た。
透明なSiOx膜および電極パターニングした100nm厚のITO膜がそれぞれ別の面に形成された透明PETフィルム基板(厚さ:50μm)のITO膜面に壁(リブ)を形成した後、SiOx膜面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成した。そのEVA膜面に、ドット状エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約30°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。エンボス加工したEVA膜面に対して透明なPETシート(厚さ:125μm)の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せをPETシートを反らせるように行った後、ストライプ電極にパターニングされているITO膜上に隔壁を形成して観察側のパネル基板とした。PETフィルム基板とPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。背面側のパネル基板は、電極パターニングした100nm厚のITO膜付きPETフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜が形成されていない方の面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜を膜厚5μmで形成した後、そのEVA膜面に対してSiOx膜付きのPETシート(厚さ:125μm)のSiOx膜面を内側にして、一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せをPETシートを反らせるように行って得た。
(実施例18)
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きPETフィルム基板(厚さ:50μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、200μm×300μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成した。ITO膜形成面とは反対側の面の画素に対応する位置中央部に、カラーフィルターをフレキソ(凸版)印刷法で80μm幅のライン状に形成して、赤(R)、青(B)、緑(G)3色のカラーフィルターを、200μmの画素辺に対して両側に40μmの隙間を有するカラーフィルターとなるように形成した。フレキソインクの光開始剤にはチバスペシャリティケミカルズのイルガキュア184を用いた。このフレキソインクを用いて、PET基板上に順次ストライプ状のカラーフィルターを印刷した。アニロックスロールには500線のものを使用し、膜厚が1.5μmとなるように調整した。また、一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚10μmで形成された透明なガラスシート(厚さ:200μm)のEVA膜面に、エンボス版ローラを用いて高さが5μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約45°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。次に、PETフィルム基板のITO膜が形成された面の反対面に、透明ガラスシートのエンボス面の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させて、反らして配置した200μm厚のガラスシートをラミネートするように貼り合せを行ってカラーフィルター付きの観察側パネル基板を得た。PETフィルム基板とガラスのシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。背面側のパネル基板は、SiOx膜および電極パターニングした100nm厚のITO膜がそれぞれ別の面に形成されたPETフィルム基板(厚さ:100μm)を用いた。
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きPETフィルム基板(厚さ:50μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、200μm×300μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成した。ITO膜形成面とは反対側の面の画素に対応する位置中央部に、カラーフィルターをフレキソ(凸版)印刷法で80μm幅のライン状に形成して、赤(R)、青(B)、緑(G)3色のカラーフィルターを、200μmの画素辺に対して両側に40μmの隙間を有するカラーフィルターとなるように形成した。フレキソインクの光開始剤にはチバスペシャリティケミカルズのイルガキュア184を用いた。このフレキソインクを用いて、PET基板上に順次ストライプ状のカラーフィルターを印刷した。アニロックスロールには500線のものを使用し、膜厚が1.5μmとなるように調整した。また、一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚10μmで形成された透明なガラスシート(厚さ:200μm)のEVA膜面に、エンボス版ローラを用いて高さが5μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約45°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。次に、PETフィルム基板のITO膜が形成された面の反対面に、透明ガラスシートのエンボス面の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させて、反らして配置した200μm厚のガラスシートをラミネートするように貼り合せを行ってカラーフィルター付きの観察側パネル基板を得た。PETフィルム基板とガラスのシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされた観察側積層型パネル基板を得ることができた。背面側のパネル基板は、SiOx膜および電極パターニングした100nm厚のITO膜がそれぞれ別の面に形成されたPETフィルム基板(厚さ:100μm)を用いた。
(実施例19)
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きPETフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、1000μm×1000μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を70μm幅で形成した。そのPETフィルム基板のITOが形成されていない方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚8μmで形成した後、EVA膜面に、エンボス版ローラを用いて高さが3μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約60°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。次に、エンボス形成されたEVA膜上の、ガラスフィルム基板面の画素に対応する位置中央部に、カラーフィルター材をインクジェット方式で形成して、4色(赤:R、緑:G、青:B、透明:T)が2×2で配置されたカラーフィルターを作製した。各カラーフィルターの周囲には画素サイズに対しての隙間をゼロとしてカラーフィルターを設けた。カラーフィルター材には、光硬化型カラーフィルター材(インク)を用いた。アクリル系モノマーには、共栄社(株)のDCP−A(ジメチロールシクロデカンジ7クリレート)を用いた。光開始剤には、チバスペシャリティケミカルズのイルガキュア184を用いた。その後、カラーフィルターが形成された透明PETフィルム基板のカラーフィルター面に対して、透明なSiOx膜付きPETシート(厚さ:125μm)を反らせるように位置決めした後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行ってカラーフィルター付き観察側パネル基板を得た。PETフィルム基板とSiOx膜付きPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされたカラーフィルター付き観察側パネル基板を得ることができた。背面側のパネル基板は、SiOx膜および電極パターニングした100nm厚のITO膜がそれぞれ別の面に形成されたPETフィルム基板(厚さ:100μm)を用いた。
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きPETフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、1000μm×1000μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を70μm幅で形成した。そのPETフィルム基板のITOが形成されていない方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚8μmで形成した後、EVA膜面に、エンボス版ローラを用いて高さが3μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇まで約60°の角度で連続的に繋がるようにパターン配置した。次に、エンボス形成されたEVA膜上の、ガラスフィルム基板面の画素に対応する位置中央部に、カラーフィルター材をインクジェット方式で形成して、4色(赤:R、緑:G、青:B、透明:T)が2×2で配置されたカラーフィルターを作製した。各カラーフィルターの周囲には画素サイズに対しての隙間をゼロとしてカラーフィルターを設けた。カラーフィルター材には、光硬化型カラーフィルター材(インク)を用いた。アクリル系モノマーには、共栄社(株)のDCP−A(ジメチロールシクロデカンジ7クリレート)を用いた。光開始剤には、チバスペシャリティケミカルズのイルガキュア184を用いた。その後、カラーフィルターが形成された透明PETフィルム基板のカラーフィルター面に対して、透明なSiOx膜付きPETシート(厚さ:125μm)を反らせるように位置決めした後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行ってカラーフィルター付き観察側パネル基板を得た。PETフィルム基板とSiOx膜付きPETシートとの界面に気泡を残すことなくラミネートされたカラーフィルター付き観察側パネル基板を得ることができた。背面側のパネル基板は、SiOx膜および電極パターニングした100nm厚のITO膜がそれぞれ別の面に形成されたPETフィルム基板(厚さ:100μm)を用いた。
(比較例11)
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きガラスフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、200μm×300μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成した。このITO膜付きガラスフィルム基板のITO膜が形成されていない面には表面が傷つかないようにするオーバーコート処理が施されていたのでこのままの状態で観察側パネル基板とした。背面側のパネル基板は、電極パターニングした100nm厚のITO膜が形成されたPETフィルム基板(厚さ:100μm)を用いた。
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きガラスフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、200μm×300μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成した。このITO膜付きガラスフィルム基板のITO膜が形成されていない面には表面が傷つかないようにするオーバーコート処理が施されていたのでこのままの状態で観察側パネル基板とした。背面側のパネル基板は、電極パターニングした100nm厚のITO膜が形成されたPETフィルム基板(厚さ:100μm)を用いた。
(比較例12)
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きPETフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、200μm×300μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成した。また、一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚5μmで形成された透明なPETシート(厚さ:125μm)を作製した。次に、PETフィルム基板のITO膜が形成された面の反対面に、透明PETシートのEVA膜面の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行って観察側のパネル基板を得た。PETフィルム基板とPETシートとの界面の一部に気泡を残してラミネートされた観察側積層型パネル基板となってしまった。背面側のパネル基板は、電極パターニングした100nm厚のITO膜が形成されたPETフィルム基板(厚さ:100μm)を用いた。
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きPETフィルム基板(厚さ:100μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、200μm×300μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成した。また、一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚5μmで形成された透明なPETシート(厚さ:125μm)を作製した。次に、PETフィルム基板のITO膜が形成された面の反対面に、透明PETシートのEVA膜面の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行って観察側のパネル基板を得た。PETフィルム基板とPETシートとの界面の一部に気泡を残してラミネートされた観察側積層型パネル基板となってしまった。背面側のパネル基板は、電極パターニングした100nm厚のITO膜が形成されたPETフィルム基板(厚さ:100μm)を用いた。
(比較例13)
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きPETフィルム基板(厚さ:50μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、200μm×300μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成した。また、一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚5μmで形成された透明なPETシート(厚さ:125μm)のEVA膜面に、エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇方向には連続的に繋がっていない、ラミネートローラの進行方向に対してほぼ平行になるようなパターンで配置した。次に、PETフィルム基板のITO膜が形成された面の反対面に、透明PETシートのエンボス面の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行って観察側のパネル基板を得た。PETフィルム基板とPETシートとの界面の一部に気泡を残してラミネートされた観察側積層型パネル基板となってしまった。背面側のパネル基板は、電極パターニングした100nm厚のITO膜が形成されたPETフィルム基板(厚さ:100μm)を用いた。
電極パターニングした100nm厚のITO膜付きPETフィルム基板(厚さ:50μm)のITO膜上に、基板間隔を50μmに保持し、200μm×300μmでマトリックス配置された画素と対応するセルを形成するための隔壁(リブ)を30μm幅で形成した。また、一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)膜が膜厚5μmで形成された透明なPETシート(厚さ:125μm)のEVA膜面に、エンボス版ローラを用いて高さが1μmのエンボスをその谷部が、中心線から両脇方向には連続的に繋がっていない、ラミネートローラの進行方向に対してほぼ平行になるようなパターンで配置した。次に、PETフィルム基板のITO膜が形成された面の反対面に、透明PETシートのエンボス面の一端を位置決めして重ねた後、表面温度を95℃とした熱ローラを押し当てながら水平に移動させてラミネート貼り合せを行って観察側のパネル基板を得た。PETフィルム基板とPETシートとの界面の一部に気泡を残してラミネートされた観察側積層型パネル基板となってしまった。背面側のパネル基板は、電極パターニングした100nm厚のITO膜が形成されたPETフィルム基板(厚さ:100μm)を用いた。
実施例11、13、15〜19および比較例11〜13の評価用情報表示用パネルは、いずれも可とう性を有しており、手で曲げることができるものであった。
<評価>
(実施例1〜9および比較例1〜3について)
実施例1〜9および比較例1〜3で作製した観察側パネル基板を用いて外力を受けた時にガラスフィルム基板が破損するかどうかについて確認した。各観察側パネル基板の最外面側を上にして平板上に水平に置き、その上方200mmの高さから質量30gの鋼球を落下させた後、観察側のパネル基板の状態をそれぞれ目視観察した。
(実施例1〜9および比較例1〜3について)
実施例1〜9および比較例1〜3で作製した観察側パネル基板を用いて外力を受けた時にガラスフィルム基板が破損するかどうかについて確認した。各観察側パネル基板の最外面側を上にして平板上に水平に置き、その上方200mmの高さから質量30gの鋼球を落下させた後、観察側のパネル基板の状態をそれぞれ目視観察した。
実施例1〜9および比較例2、比較例3で作製した観察側パネル基板を用いて前記落球テストを行なったところ、鋼球を落下させた後の観察側パネル基板に破損は見られなかった。一方、比較例1で作製した観察側パネル基板を用いて前記落球テストを行なったところ、鋼球を落下させた後の観察側パネル基板に破損が見られた。
また、評価用情報表示用パネルを用いて、テストパターンの表示とテストパターンの消去とを、温度30℃、湿度85%RHの環境下で繰り返す表示書換え試験を実施して高湿度環境下での水分バリア性を評価した。実施例1〜9および比較例1〜3のいずれの評価用情報表示用パネルも、表示書換えを5万回繰り返している間に問題ない表示と消去とを行えた。
(実施例11〜19および比較例11〜13について)
実施例11〜19および比較例11〜13で作製した評価用情報表示用パネルを用いて外力を受けた時に観察側の透明で薄いフィルム状の基板が破損するかどうかについて確認した。評価用情報表示用パネルの最外面側を上にして平板上に水平に置き、その上方200mmの高さから質量30gの鋼球を落下させた後の評価用情報表示用パネルの状態を目視観察した。
実施例11〜19および比較例11〜13で作製した評価用情報表示用パネルを用いて外力を受けた時に観察側の透明で薄いフィルム状の基板が破損するかどうかについて確認した。評価用情報表示用パネルの最外面側を上にして平板上に水平に置き、その上方200mmの高さから質量30gの鋼球を落下させた後の評価用情報表示用パネルの状態を目視観察した。
実施例11〜19および比較例1〜3で作製した評価用情報表示用パネルに対して前記落球テストを行なったところ、いずれの評価用情報表示用パネルにおいても、鋼球を落下させた後の観察側のパネル基板に破損は見られなかった。
評価用情報表示用パネルを用いて、テストパターンの表示とテストパターンの消去とを、温度30℃、湿度85%RHの環境下で繰り返す表示書換え試験を実施して高湿度環境下での水分バリア性を評価した。実施例11〜19の評価用情報表示用パネルは、いずれも表示書換えを5万回繰り返している間に問題ない表示と消去とを行えたが、比較例11〜13の評価用情報表示用パネルは、いずれも表示書換えを繰り返している途中で、比較例11、12、13の評価用情報表示用パネルで若干異なるが大体3万回ごろから表示媒体が駆動しない領域が発生し、表示と消去とを良好に行えなくなった。
本発明の製造方法の対象となる情報表示用パネルは、ノートパソコン、電子手帳、PDA(Personal Digital Assistants)と呼ばれる携帯型情報機器、携帯電話、ハンディターミナル等のモバイル機器の表示部、電子書籍、電子新聞等の電子ペーパー、看板、ポスター、黒板(ホワイトボード)等の掲示板、電子卓上計算機、家電製品、自動車用品等の表示部、ポイントカード、ICカード等のカード表示部、電子広告、情報ボード、電子POP(Point Of Presence, Point Of Purchase advertising)、電子値札、電子棚札、電子楽譜、RF−ID機器の表示部のほか、POS端末、カーナビゲーション装置、時計など様々な電子機器の表示部に好適に用いられる。他に、リライタブルペーパー(本発明に係る画素サイズの電界形成用画素電極対を有する外部電界形成手段を用いて書換えできるものや、外部の表示書換え手段に接続して情報を書き換えた後、接続を解放しても情報を表示したままにすることができるもの)としても好適に用いられる。
1 背面側の基板(第2の基板)
2 観察側の透明なフィルム状の基板(第1の基板)
3W 白色表示媒体
3Wa 負帯電性白色粒子
3B 黒色表示媒体
3Ba 正帯電性黒色粒子
4 隔壁
5 電極
6 透明電極
7 マイクロカプセル
8 透明絶縁液体
11 熱融着材層
11−1 熱融着材
12 樹脂シート
13 透明熱融着材層
13−1 エンボス付き透明熱融着材
14 透明シート
15 接着剤
16 透明SiOx膜
17 前駆体パネルA
18 前駆体パネルB
19 SiOx膜
21R 赤色カラーフィルター
21G 緑色カラーフィルター
21BL 青色カラーフィルター
31 エンボス形成用ローラ版
32 凹凸部
33 ラミネート用熱ローラ
34 観察側の積層型パネル基板
41 熱融着材吐出口
42 ディスペンサー
51 エンボスの山部
52 エンボスの谷部
61 前駆体パネル
2 観察側の透明なフィルム状の基板(第1の基板)
3W 白色表示媒体
3Wa 負帯電性白色粒子
3B 黒色表示媒体
3Ba 正帯電性黒色粒子
4 隔壁
5 電極
6 透明電極
7 マイクロカプセル
8 透明絶縁液体
11 熱融着材層
11−1 熱融着材
12 樹脂シート
13 透明熱融着材層
13−1 エンボス付き透明熱融着材
14 透明シート
15 接着剤
16 透明SiOx膜
17 前駆体パネルA
18 前駆体パネルB
19 SiOx膜
21R 赤色カラーフィルター
21G 緑色カラーフィルター
21BL 青色カラーフィルター
31 エンボス形成用ローラ版
32 凹凸部
33 ラミネート用熱ローラ
34 観察側の積層型パネル基板
41 熱融着材吐出口
42 ディスペンサー
51 エンボスの山部
52 エンボスの谷部
61 前駆体パネル
Claims (10)
- 一方の面に透明な導電膜が形成された厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板と、一方の面に導電膜が形成された第2の基板とを、導電膜が対向するように間隔をもって配置させ、基板間空間の画面領域にあたる領域に、電気的に駆動可能な表示媒体を封止した情報表示用パネルの製造方法において、
少なくとも観察側となる透明な基板の外側面に、透明な熱融着材層を介して、厚さが100μm〜1000μmの透明なシートを貼り合わせるに際して、
前記透明な第1の基板の外側面および前記透明なシートの内側面のいずれか一方の面に、エンボス加工が施された透明な熱融着材層を、エンボス加工が施された面と前記一方の面とが対向するように配置し、両面の一端を位置決めした後、熱ローラを押し当てながら移動させることにより前記二面を貼り合わせたことを特徴とする情報表示用パネルの製造方法。 - 前記厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板がガラス基板であって、前記厚さが100μm〜1000μmの透明なシートが樹脂シートであることを特徴とする請求項1に記載の情報表示用パネルの製造方法。
- 前記厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板が樹脂基板であって、前記厚さが100μm〜1000μmの透明なシートがガラスシートであることを特徴とする請求項1に記載の情報表示用パネルの製造方法。
- 前記厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板が樹脂基板であって、前記厚さが100μm〜1000μmの透明なシートが、少なくとも一方の面に酸化ケイ素(SiOx)膜が設けられた樹脂シートであることを特徴とする請求項1に記載の情報表示用パネルの製造方法。
- 一方の面に透明な導電膜が形成された厚さが25μm〜100μmの第1の基板と、一方の面に導電膜が形成された厚さが25μm〜100μmの第2の基板とを、導電膜が対向するように間隔をもって配置させ、基板間空間の画面領域にあたる領域に、電気的に駆動可能な表示媒体を封止した情報表示用パネルの製造方法において、
前記第1の基板および前記第2の基板のいずれの外側面にも、熱融着材層を介して、厚さが100μm〜1000μmのシートを貼り合わせるに際して、
観察側においては、透明とした前記第1の基板の外側面および透明とした前記シートの内側面のいずれか一方の面に、エンボス加工が施された透明な熱融着材層を、エンボス加工が施された面と前記一方の面とが対向するように配置し、両面の一端を位置決めした後、熱ローラを押し当てながら移動させることにより前記二面を貼り合わせ、
背面側においては、前記第2の基板の外側面および前記シートの内側面のいずれか一方の面に、エンボス加工が施された透明な熱融着材層を、エンボス加工が施された面と前記一方の面とが対向するように配置し、両面の一端を位置決めした後、熱ローラを押し当てながら移動させることにより前記二面を貼り合わせ、たことを特徴とする情報表示用パネルの製造方法。 - 前記厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板および前記厚さが25μm〜100μmの第2の基板がいずれもガラス基板であって、前記厚さが100μm〜1000μmの透明なシートおよび前記厚さが100μm〜1000μmのシートがいずれも樹脂シートであることを特徴とする請求項5に記載の情報表示用パネルの製造方法。
- 前記厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板および前記厚さが25μm〜100μmの第2の基板がいずれも樹脂基板であって、前記厚さが100μm〜1000μmの透明なシートおよび前記厚さが100μm〜1000μmのシートがいずれも厚さ700μm〜1000μmのガラスシートであることを特徴とする請求項5に記載の情報表示用パネルの製造方法。
- 前記厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板および前記厚さが25μm〜100μmの第2の基板がいずれも樹脂基板であって、前記厚さが100μm〜1000μmの透明なシートおよび前記厚さが100μm〜1000μmのシートがいずれも、少なくとも一方の面に酸化ケイ素(SiOx)膜が設けられた樹脂シートであることを特徴とする請求項5に記載の情報表示用パネルの製造方法。
- 前記厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板と、前記厚さが100μm〜1000μmの透明なシートとの間にカラーフィルターを形成することで、前記厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板の外側にカラーフィルターを設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報表示用パネルの製造方法。
- 前記厚さが25μm〜100μmの透明な第1の基板と、前記厚さが100μm〜1000μmの透明なシートとの間に配置される前記透明な熱融着材層表面に施したエンボスは、前記熱ローラを進行させる方向に対して、貼り合わせ面の中心線から両脇の前方方向に向かってエンボスの谷間が溝状に整列するようにパターン配置することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報表示用パネルの製造方法。
Priority Applications (1)
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Legal Events
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