JP2011107246A - 動画像再生装置及び動画像再生方法並びにプログラム - Google Patents

動画像再生装置及び動画像再生方法並びにプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2011107246A
JP2011107246A JP2009259804A JP2009259804A JP2011107246A JP 2011107246 A JP2011107246 A JP 2011107246A JP 2009259804 A JP2009259804 A JP 2009259804A JP 2009259804 A JP2009259804 A JP 2009259804A JP 2011107246 A JP2011107246 A JP 2011107246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
timing
display
frame
display update
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009259804A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5471328B2 (ja
Inventor
Tatsuji Moriyoshi
達治 森吉
Shigeki Miura
重喜 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2009259804A priority Critical patent/JP5471328B2/ja
Publication of JP2011107246A publication Critical patent/JP2011107246A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5471328B2 publication Critical patent/JP5471328B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】汎用端末装置による動画像再生の品質を高める。
【解決手段】PCなどの汎用端末装置により実現される動画像再生装置100において、タイミング調整部104は、画像供給部102からの出力タイミングと、該出力タイミングに最も近い表示更新タイミングとの差が所定の閾値より小さい近接フレーム画像に対して、画像表示部106への入力タイミングが、上記最も近い表示更新タイミングと該表示更新タイミングの次の表示更新タイミングとの間の、該2つの表示更新タイミングのいずれからも上記所定の閾値以上離れたタイミングになるように調整を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画像の再生技術、特にパーソナルコンピュータなどの汎用端末装置で動画像を再生する技術に関する。
動画像の符号化と復号化について、ITU(International Telecommunication Union)が標準化したH.261、H.263や、ISO(International Organization for Standardization)のMPEG−1、MPEG−2、MPEG−4などが国際標準規格として広く用いられている。また、近年ITUとISOが共同で規格化を行なったH.264もある。H.264は従来の動画像符号化技術に比べ、さらなる圧縮効率向上、画質向上を実現できることが知られている。これら以外にも、SMPTE(Society of Motion Pictures and Television Engineers)のVC−1などの動画像符号化の国際標準規格が策定されている。また、標準規格ではないものとして、Microsoft社のWindows Media VideoやOn2 Technologies社のVP6、VP7、VP8など、メーカ独自方式の動画像圧縮技術も開発されて利用されている。
これらの動画像符号化技術の発展により、高品質な動画像を少ない情報量に圧縮符号化することが可能になり、放送、光学ディスク等の媒体による頒布、インターネットやイントラネット経由での映像配信やTV会議、TV電話等の映像通信など広範な用途に動画像が利用されるようになった。動画像や、動画像を含む映像を利用する際に、再生品質を高める種々の試みがなされている。
例えば、動画像を再生する際にフレーム補間してフレーム数を増やすことにより物体の移動をスムーズに表示する手法が知られている。特許文献1には、このフレーム補間を高精度に行うことにより確実に動画像の再生品質を高める手法が開示されている。
また、特許文献2には、24Hzのフレーム周波数の映像信号を50Hzのフィールド周波数で表示される際に、映像信号に含まれるビデオ信号(動画像信号)のフレームを適応的に反復させることにより、オーディオ信号との同期ずれを解消する手法が開示されている。
動画像の配信サービスを利用する専用装置がある。例えば、デジタルテレビジョン受信機やSTB(セットトップブックス)などが知られている。これらの専用装置は、符号化された動画像の入力、復号、復号により得られたフレーム画像(フィールド画像を含む)の出力、表示などの一連の処理は動画像の視聴に最適に設計されているため、高品質な動画像視聴が可能である。例えば、表示部のフレーム周波数は、復号された映像信号に含まれる同期信号の周波数に同期するよう制御され、これによって動画像本来のフレームレートで表示される。
符号化された動画像信号がデジタルデータであるため、デジタル信号処理との親和性から、動画像の再生には、PC(パーソナルコンピュータ)や携帯電話機などの汎用端末装置も用いられている。
特開2009−124637号公報 特表2008−530839号公報
ところで、PCなどの汎用端末装置の場合、必ずしも動画像視聴に最適化された構成とはなっていないため、専用装置と同様な動作はできない場合がある。
PCなどの汎用端末装置で動画像を再生する際に、通常、入力された動画像データからフレーム毎の画像(フレーム画像)を生成してディスプレイなどの表示装置に順次出力する。表示装置は、画像の入力と非同期の、所定の表示更新周期に応じた表示更新タイミングで、表示する画像を更新するものである。図18に示す動画像再生装置10を参照して汎用端末装置により動画像再生を具体的に説明する。なお、以下において、誤解が生じない前提下で、「動画像データ」と「動画像」と「動画像信号」、および「フレーム画像」と「フレーム」をそれぞれ同じ意味で用いる。
図18に示す動画像再生装置10は、PCなどの汎用端末装置が動画像を再生する際に実現する機能ブロックを示す。図示のように、動画像再生装置10は、画像供給部12と画像表示部14を有する。
画像供給部12は、ハードディスクや光ディスクなどの記録媒体やネットワークからの動画像信号に対して復号処理などを施してフレーム画像を得る。そして、得られたフレーム画像を画像表示部14に出力する。画像表示部14は、ディスプレイなどの表示装置に該当し、画像供給部12からのフレーム画像を1つずつ表示する。
画像供給部12は、動画像信号から得られるフレームレートや出力タイムスタンプなどに従ったタイミングでフレーム画像を出力する。以下、このタイミングを出力タイミングといい、出力されるフレーム画像のフレームレートを「出力更新周波数」ともいう。
画像表示部14は、画像供給部12からのフレーム画像を表示しながら、所定の周波数で表示するフレーム画像の更新を行う。以下、この周波数を「表示更新周波数」といい、表示更新周波数に従って画像表示部14が表示を更新するタイミングを「表示更新タイミング」という。画像表示部14は、表示更新タイミングで、表示する画像を、画像供給部12から出力された最新のフレーム画像に更新する。なお、画像表示部14の表示更新周波数は、そのスペックの範囲内で設定されたものであり、画像供給部12に入力される動画像のフレームレート、すなわち画像供給部12の出力更新周波数とは独立している。
図19を参照して、図18に示す動画像再生装置10の1つの動作例を説明する。この例において、画像供給部12に入力される動画像信号が29.97fps(Frames Per Second)のフレームレートの信号であり、画像表示部14の表示更新周波数は、60Hzである。
画像供給部12は、この場合、動画像信号のフレームレートに従って、「1/29.97」秒間隔で1フレームずつ画像表示部14に出力する。すなわち、画像供給部12の出力更新周波数は29.97Hzである。
画像供給部12から出力されたフレーム画像が画像供給部12により表示される期間は、該フレーム画像が画像表示部14に出力された後の1つ目の表示更新タイミングから、次のフレーム画像が画像表示部14に出力された後の1つ目の表示更新タイミングまでである。
例えば、図19に示すように、画像供給部12がタイミングAでフレーム1を出力し、「A+1/29.97秒」のタイミングでフレーム2を出力している。フレーム1は、その出力タイミングAの後の1つ目の表示更新タイミングBで、表示が開始される。2つ目の表示更新タイミング「B+1/60秒」において、画像表示部14が表示画像の更新を行うが、フレーム1の出力後に、画像供給部12から新しいフレームが出力されていないので、画像表示部14において、フレーム1が表示され続ける。
その後、「A+1/29.97秒」のタイミングで画像供給部12からフレーム1の次のフレーム(フレーム2)が出力される。しかし、フレーム2の出力タイミングから、フレーム2の出力タイミングの後の1つ目の表示更新タイミング「B+2/60秒」までは、表示の更新がなされず、相変わらずフレーム1が表示され続ける。
そして、フレーム2の出力タイミングの後の1つ目の表示更新タイミング「B+2/60秒」で、画像表示部14において、表示されるフレーム画像は、フレーム1からフレーム2に切り替わる。
図19に示すように、画像供給部12によるフレーム画像の出力と、画像表示部14による表示画像の更新とは非同期であるが、表示更新周波数が出力更新周波数のほぼ2倍であるため、各フレーム画像は、画像表示部14による表示更新周期の2周期分の期間ずつ表示される。したがって、違和感の無い動画像再生を実現することができる。
動画像の再生開始タイミングなどによっては、画像供給部12からフレームが出力されるタイミングと画像表示部14の表示更新タイミングとが近接してしまう場合がある。図20はこの場合における動画像再生装置10の1つの動作例であり、画像供給部12の出力更新周波数と画像表示部14の表示更新周波数は、図19に示す例と同様に、それぞれ29.97Hzと60Hzである。
図19の例と比べて、図20に示す例において、画像供給部12からの各フレームの出力タイミングは、該フレームの出力タイミングの後の1つ目の表示更新タイミングにかなり近接しているが、これらのフレームの表示開始タイミングと表示終了タイミングは、図19に示す例の場合と同様である。
ところで、PCなどの汎用端末装置では、動画像の再生以外の種々のプログラムも同時に動作しているため、動作タイミングはある程度の幅を持って揺らぐ場合がある。図20に示すような、フレームの出力タイミングと、該出力タイミングの後の1つ目の表示更新タイミングとが近接している場合、画像供給部12の動作タイミングの揺らぎにより、フレームの出力タイミングがずれてしまい、動画像の再生に影響を与えてしまう可能性が大きい。図21を参照して説明する。
図21は、図20の例において、フレーム3の出力タイミングがずれて、表示更新タイミング「B+4/60秒」の後になってしまった場合の例である。
この場合、図21から分かるように、フレーム3を除いた他のフレームも、正しいタイミングで表示が開始される。
しかし、フレーム3は、その表示が本来開始されるべき表示更新タイミング「B+4/60秒」の後にずれたため、フレーム2からフレーム3の切り換わりは、「B+4/60秒」の次の表示更新タイミング「B+5/60秒」でなされることになる。すなわち、正常の場合には、各フレームが「2/60」秒間表示されるが、図21の例では、フレーム2は「3/60」秒間表示され、フレーム3は「1/60」秒間のみ表示される。これでは、フレームの表示時間は、正常の場合の0.5倍〜1.5倍の揺らぎ幅を持ってしまい、視覚的に、ギクシャクしたシャダーが感じられてしまう。
また、図21では、1つのフレームについてのみ画像供給部12からの出力タイミングが揺らいだ例を示しているが、通常、PCなどの汎用端末装置で動画像を再生する際に、フレームの出力タイミングと表示更新タイミングとが近接している場合、このような揺らぎは、多数のフレームについて発生し、動画像の再生品質を低下させる大きな要因となっている。
本願発明者は、この問題を知見すると共に、それを解決し、汎用端末装置でも高品質な動画像再生を実現する技術を確立した。
本発明の1つの態様は、動画像表示装置である。この動画像表示装置は、画像供給部と、画像表示部と、表示情報取得部と、タイミング調整部を備える。
画像供給部は、動画像を復号化して得た各フレーム画像を、該フレーム画像の表示されるべき時刻に応じた出力タイミングで順次出力する。
画像表示部は、画像の入力と非同期の、所定の表示更新周期に応じた表示更新タイミングで、表示する画像を更新するものである。
表示情報取得部は、画像供給部から出力されたフレーム画像の出力タイミングの直前の表示更新タイミングからの連続した3つの表示更新タイミングを導出しうる表示情報を取得する。
タイミング調整部は、表示情報取得部が取得した表示情報を用いて、画像供給部から出力されたフレーム画像の出力タイミングに対応する上記3つの表示更新タイミングを算出し、出力タイミングに最も近い表示更新タイミングと、該出力タイミングとの差が所定の閾値より小さいフレーム画像を近接フレーム画像に判定すると共に、近接フレーム画像に対して、画像表示部に入力するタイミングである入力タイミングを調整する。調整に際しては、近接フレーム画像の入力タイミングが、上記最も近い表示更新タイミングと該表示更新タイミングの次の表示更新タイミングとの間の、該2つの表示更新タイミングのいずれからも上記所定の閾値以上離れたタイミングになるように調整を行う。
なお、上記態様の装置を方法やシステムに置換えて表現したもの、コンピュータを該装置として動作せしめるプログラム、該プログラムを記録した記録媒体なども、本発明の態様としては有効である。
本発明にかかる技術によれば、PCなどの汎用端末装置により動画像を再生する際の再生品質を高めることができる。
本発明の第1の実施の形態にかかる動画像再生装置を示す図である。 図1に示す動画像再生装置に用いられる表示情報および該表示情報に基づいた表示更新タイミングの算出を説明するための図である(その1)。 図1に示す動画像再生装置に用いられる表示情報および該表示情報に基づいた表示更新タイミングの算出を説明するための図である(その2)。 図1に示す動画像再生装置の動作例を示す図である(その1)。 図1に示す動画像再生装置の動作例を示す図である(その2)。 表示更新タイミングの揺らぎがあった場合に生じうる問題を説明するための図である。 図1に示す動画像再生装置の動作例を示す図である(その3)。 図1に示す動画像再生装置における処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態にかかる動画像再生装置を示す図である。 図9に示す動画像再生装置における処理の流れを示すフローチャートである。 図9に示す動画像再生装置の動作例を示す図である(その1)。 図9に示す動画像再生装置の動作例を示す図である(その2)。 図9に示す動画像再生装置の動作例を示す図である(その3)。 本発明の第4の実施の形態にかかる動画像再生装置を示す図である。 映像信号を再生する際に生じうる動画像信号と音声信号の同期ずれを説明するための図である。 図15に示す同期ずれを解消するために音声信号に対してリサンプリングを行う手法を説明するための図である。 図14に示す動画像再生装置による同期ずれの解消を示す図である。 汎用端末装置により実現される動画像再生装置を示す図である。 図18に示す動画像再生装置の動作例を示す図である(その1)。 図18に示す動画像再生装置の動作例を示す図である(その2)。 図18に示す動画像再生装置の動作例を示す図である(その3)。
説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。また、様々な処理を行う機能ブロックとして図面に記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU、メモリ、その他の回路で構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。また、以下の図面に示す各動画像再生装置の構成は、例えば記憶装置に読み込まれたプログラムをコンピュータ(PCや携帯端末装置等)上で実行することにより実現される。また、これらのプログラムは、CD−ROMや光ディスク等の情報記憶媒体に記憶され、もしくはインターネット等のネットワークを介して配布され、コンピュータにインストールされることになる。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる動画像再生装置100を示す。動画像再生装置100は、画像供給部102、タイミング調整部104、画像表示部106、表示情報取得部108を備える。
画像供給部102は、ハードディスクや光ディスクなどの記録媒体、またはネットワークからの動画像に対して復号処理などを施してフレーム画像を得る。そして、得られた各フレーム画像を、該フレーム画像の表示されるべき時刻に応じた出力タイミングで順次タイミング調整部104に出力する。例えば、動画像のフレームレートと同様の出力レートで出力する。
タイミング調整部104は、画像供給部102からのフレーム画像に対して、後述する近接フレーム画像であるか否かを判定すると共に、近接フレーム画像に対して、画像表示部106に入力するタイミング(入力タイミング)を、画像供給部102から出力されたタイミング(出力タイミング)と異なるタイミングに調整する。近接フレーム画像以外のフレーム画像については、タイミング調整を行わずに画像表示部106に出力する。すなわち、近接フレーム画像以外のフレーム画像は、画像供給部102からの出力タイミングと画像表示部106への入力タイミングが同一である。タイミング調整部104の具体的な動作については、後述する。
画像表示部106は、ディスプレイなどの表示装置に該当し、タイミング調整部104からのフレーム画像を1つずつ順次表示する。なお、画像表示部106は、画像供給部102からの出力タイミングと非同期の表示更新タイミングで、表示する画像の更新を行うものである。すなわち、タイミング調整部104から入力されたフレーム画像は、その入力タイミングの後の1つ目の表示更新タイミングから、次のフレーム画像の入力タイミングの後の1つ目の表示更新タイミングまで表示される。
表示情報取得部108は、画像表示部106の表示情報を取得してタイミング調整部104に供する。なお、表示情報取得部108が取得する表示情報は、それに基づいて、画像供給部102から出力され、まだ画像表示部106に入力されていないフレーム画像の画像供給部102からの出力タイミングの直前の表示更新タイミングからの3つの表示更新タイミング(直前と直後の表示更新タイミング、および直後の表示更新タイミングの次の表示更新タイミング)を示すことができる、または導出することができるものであれば、いかなる情報であってもよい。ここで1つの例を説明する。
例えば、図2に示すように、画像表示部106は、表示画面が「0」番のラインから「L−1」番のラインまでのLラインから構成され、画像の表示処理が画面の左上から右下に向けてラスタースキャン順で実行される。ここで、表示処理中のラインをスキャンラインと呼ぶ。
表示処理は画面上端すなわち「0」番のラインから始まって画面下方に向かって進行し、画面下端すなわち「L−1」番のラインに達すると1画面の表示処理が完了する。そして、画面上端に戻ってまたラスタースキャン動作を開始する。
図3は、スキャンライン番号の時系列変化を示す。通常、スキャンライン番号が「L−1」から「0」に戻るタイミングで画面に表示される内容が更新される。n回目の表示更新が行なわれるタイミングをT(n)とすると、T(n+1)−T(n)が表示更新周期であり、表示更新周波数の逆数である。
図3に示すように、スキャンライン番号が規則的に変化するため、画像表示部106の1画面のライン総数と、現在のスキャンライン番号と、表示更新周波数が分かれば、将来時刻の表示更新タイミングを求めることができる。したがって、表示情報取得部108が画像表示部106の1画面のライス総数と、現在のスキャンライン番号と、表示更新周波数を取得してタイミング調整部104に提供すれば、タイミング調整部104は、これらの情報に基づいて、画像供給部102から出力されたフレーム画像の出力タイミングの上記3つの表示更新タイミングを求めることができる。なお、フレーム画像の出力タイミングの直前の表示更新タイミングが過去であるので、表示情報取得部108は、モニタリングなどによってそれを取得することも考えられる。
タイミング調整部104の動作を具体的に説明する。
前述したように、タイミング調整部104は、近接フレーム画像として判定されたフレーム画像の画像表示部106への入力タイミングを、該近接フレーム画像の画像供給部102からの出力タイミングとは異なるタイミングに調整する。「近接フレーム画像」は、画像供給部102からの出力タイミングと、該出力タイミングとが最も近い表示更新タイミングとの差が所定の閾値より小さいフレーム画像である。出力タイミングに最も近い表示更新タイミングは、該出力タイミングの直前の表示更新タイミングと直後の表示更新タイミングのいずれか一方である。
タイミング調整部104は、表示情報取得部108からの表示情報に基づいて、画像供給部102からのフレームの画像の出力タイミングの直前と直後の表示更新タイミング、及び直後の表示更新表示更新タイミングを求める。そして、出力タイミングを、直前の表示更新タイミング及び直後の表示更新タイミングとそれぞれ比較することにより近接フレーム画像を特定する。具体的には、直前の表示更新タイミングと直後の表示更新タイミングのいずれか一方と、フレーム画像の出力タイミングとの差が所定の閾値以下であるフレーム画像を近接フレーム画像として特定する。
タイミング調整部104は、近接フレーム画像に対して、画像表示部106への入力タイミングが、上記最も近い表示更新タイミングと、該表示更新タイミングの次の表示更新タイミングとの間の、該2つの表示更新タイミングのいずれからも上記所定の閾値以上離れたタイミングになるように調整し、調整した入力タイミングで該近接フレーム画像を画像表示部106に入力する。
近接フレーム画像を特定するための上記所定の閾値は、隣接する2つの表示更新タイミング間の長さ(すなわち表示更新周期)の1/2より小さい範囲内での固定値や設定可能な値であり、例えば、表示更新周期の1/3や1/4などの値とすることができる。
また、近接フレーム画像の画像表示部106への入力タイミングと、該入力タイミングを挟む2つの更新タイミングのいずれとも最大離れるように調整するために、入力タイミングは、該近接フレーム画像の画像供給部102からの出力タイミングに最も近い表示更新タイミングと、該表示更新タイミング次の表示更新タイミングとの中間時刻であることが好ましい。
図4に示す具体例を参照して図1に示す動画像再生装置100の動作を詳細に説明する。画像供給部102の出力更新周波数と画像表示部106の表示更新周波数がそれぞれ29.97Hzと60Hzであるとする。また、画像供給部102からの出力タイミングと画像表示部106の表示更新タイミングは、図21に示す例と同様である。
図4に示す例において、フレーム画像1〜6は、出力タイミングと、該出力タイミングと最も近い表示更新タイミングとの差が所定の閾値(例えば表示更新周期の1/4)以下であるため、タイミング調整部104は、これらのフレーム画像を近接フレーム画像に特定する。例えば、フレーム1の出力タイミングCと、出力タイミングCに最も近い表示更新タイミングBとの差が表示更新周期の1/4以下であるため、フレーム1は、近接フレーム画像として特定され、入力タイミングが、表示更新タイミングBと表示更新タイミング「B+1/60秒」の中間に調整される。従って、フレーム1は、表示更新タイミング「B+1/60秒」で表示が開始される。
また、フレーム2の出力タイミング「C+1/29.97秒」と、該出力タイミングに最も近い表示更新タイミング「B+2/60」との差が表示更新周期の1/4以下であるため、フレーム2は、近接フレーム画像として特定され、入力タイミングが、表示更新タイミング「B+2/60」と表示更新タイミング「B+3/60秒」の中間に調整される。従って、表示更新タイミング「B+3/60秒」で、画像表示部106の表示画像は、フレーム1からフレーム2に切り換わる。
図21に示す例のときに説明したように、画像供給部102の動作タイミングの揺らぎにより、フレーム3は、本来の出力タイミング「C+2/29.97」から遅れて、表示更新タイミング「B+4/60」の後になったため、画像表示部106において、フレーム2の表示期間が長くなり、フレーム3の表示期間が長くなる。そのため、知覚的に、ギクシャクしたシャダーが感じられてしまう。
それに対して、本実施の形態の動画像再生装置100において、フレーム3は、近接フレーム画像として特定されるため、その画像表示部106への入力タイミングは、出力タイミングに最も近い表示更新タイミング「B+4/60」と、「B+4/60」の次の表示更新タイミング「B+5/60」の中間に調整される。従って、表示更新タイミング「B+5/60」において、画像表示部106の表示画像は、フレーム2からフレーム3に切り換わる。
同様に、フレーム4〜6の入力タイミングも、該フレームの出力タイミングに最も近い表示更新タイミングと、該表示更新タイミングの次の表示更新タイミングの中間に調整される。
図4に示すように、タイミング調整部104の調整により、フレーム3の出力タイミングが遅れても、各フレームは、それぞれ2出力周期表示される。そのため、ギクシャクしたシャダーを回避し、高品質な動画像再生を実現する。
なお、図4は、フレーム画像の本来の出力タイミングが該出力タイミングに最も近い表示更新タイミングの前にあり、出力タイミングの揺らぎによりあるフレームの出力タイミングが、該出力更新タイミングに最も近い表示更新タイミングの後になった場合の例を示している。フレーム画像の本来の出力タイミングが該出力タイミングに最も近い表示更新タイミングの後にあり、出力タイミングの揺らぎによりあるフレームの出力タイミングが、該出力更新タイミングに最も近い表示更新タイミングの前になった場合にも、本実施の形態の動画像再生装置100により、ギクシャクしたシャダーを回避することができる。図5を参照して説明する。
図5に示すように、フレーム4を除き、各フレームの出力タイミングに最も近い表示更新タイミングは、該出力タイミングの前にある。また、これらの出力タイミングと、該出力タイミングに最も近い表示更新タイミングとはかなり近接している。また、画像供給部102の動作タイミングの揺らぎにより、フレーム3の出力タイミングが早まり、表示更新タイミング「B+4/60秒」の前になってしまう。この場合、本実施の形態の動画像再生装置100におけるタイミング調整部104による入力タイミングの調整が無ければ、表示更新タイミング「B+4/60秒」において、画像表示部106の表示画像がフレーム2からフレーム3に切り換わる。その結果、フレーム2の表示期間は1周期になり、フレーム3の表示期間は3周期になってしまう。
本実施の形態の動画像再生装置100によれば、これらのフレームは近接フレーム画像として特定され、それらの入力タイミングは、出力タイミングに最も近い表示更新タイミングと、該表示更新タイミングの次の表示更新タイミングの中間に調整される。その結果、図5に示すように、各フレームは、正しく2周期ずつ表示される。
図4と図5は、画像供給部102からの出力タイミングが本来の出力タイミングからずれた場合の例を示しているが、動画像再生装置100は、画像表示部106の表示更新タイミングが本来の表示更新タイミングからずれた場合にも、高品質な動画像再生を実現することができる。図6と図7を参照して説明する。
図6と図7に示す例では、画像供給部102から、各フレーム画像が本来の出力タイミングでタイミング調整部104に出力される。一方、画像表示部106において、本来、「B+4/60秒」で表示更新がなされるが、画像表示部106の動作タイミングの揺らぎにより、「B+4/60秒」の前のタイミングEで表示更新がなされている。図6は、この場合において、本実施の形態の動画像再生装置100におけるタイミング調整部104による入力タイミングの調整が無い場合の各フレーム画像の表示状況を示し、図7は、動画像再生装置100により各フレーム画像の表示状況を示す。
図6に示すように、本実施の形態の動画像再生装置100におけるタイミング調整部104による入力タイミングの調整が無い場合に、本来、「B+4/60秒」のタイミングで、表示画像がフレーム2からフレーム3に切り換わるべきであるが、このタイミングがタイミングEにずれて、フレーム3の出力タイミング「C+2/29.97」の前になったため、フレーム2からフレーム3に切り換わるタイミングは、「B+4/60秒」の次の表示更新タイミング「B+5/60秒」になる。その結果、フレーム2の表示期間は3周期になり、フレーム3の表示期間は1周期になってしまう。
一方、図7に示すように、動画像再生装置100によれば、フレーム1〜6は、近接フレーム画像として特定され、それらの入力タイミングは、出力タイミングに最も近い表示更新タイミングと、該表示更新タイミングの次の表示更新タイミングの中間に調整される。例えば、近フレーム3の出力タイミングに最も近い表示更新タイミングがタイミングEであるため、フレーム3の画像表示部106への入力タイミングは、タイミングEと、タイミングEの次の表示更新タイミング「B+5/60秒」の中間に調整される。他の各フレームも入力タイミングの調整がなされたので、その結果、各フレームは、正しく2周期ずつ表示される。
図8は、動画像再生装置100における処理の流れを示すフローチャートである。図示のように、画像供給部102からタイミング調整部104へフレーム画像が出力されると(S100)、表示情報取得部108は表示情報を取得し、タイミング調整部104は、表示情報取得部108が取得した表示情報から、該フレーム画像の出力タイミングの直前の表示更新タイミングと、出力タイミングの直後の表示更新タイミングと、該直後の表示更新タイミングの次の表示更新タイミングを算出する(S102、S104)。そして、上記出力タイミングを、直前の表示更新タイミングおよび直後の表示更新タイミングとそれぞれ比較し、該フレーム画像が近接フレーム画像であるか否かを判定する(S106)。出力タイミングが、直前と直後の表示更新タイミングのうちのいずれかとの差が所定の閾値以下である場合には、該フレーム画像を近接フレーム画像に判定して、該フレーム画像に対して画像表示部106への入力タイミングを調整する(S106:Yes、S108)。具体的には、出力タイミングが直前の表示更新タイミングとの差が所定の閾値以下である場合には、該直前の表示更新タイミングと、該直前の表示更新タイミングの次の表示更新タイミング(すなわち出力タイミングの直後の表示更新タイミング)との中間になるように入力タイミングを調整する。また、出力タイミングが直後の表示更新タイミングとの差が所定の閾値以下である場合には、該直後の表示更新タイミングと、該直後の表示更新タイミングの次の表示更新タイミングとの中間になるように入力タイミングを調整する。
そして、タイミング調整部104は、調整した入力タイミングで、該近接フレーム画像を画像表示部106に出力する(S110)
一方、ステップS106において、画像供給部102からのフレーム画像が近接フレーム画像ではないと判定した場合には、タイミング調整部104は、該フレーム画像に対して入力タイミングの調整を行わずに画像表示部106に出力する(S106:No、S10)。
このように、本実施の形態の動画像再生装置100において、フレーム画像の画像供給部102からの出力タイミングと画像表示部106の表示更新タイミングとが近接する場合に、タイミング調整部104は、画像表示部106への入力タイミングと画像表示部106の表示更新タイミングとが近接しないようにタイミング調整を行った上で該フレーム画像を画像表示部106に出力することで、画像表示部106へのフレーム画像の入力タイミングと表示更新タイミングに常に一定以上の時間差ができる。そのため、画像供給部102からの出力タイミングや画像表示部106の表示更新タイミングに揺らぎがあっても、画像表示部106において、フレーム画像の表示更新が本来の表示更新タイミングからずれる可能性を低減できる。これにより、各画像フレームの表示時間長にばらつきの無い、動きの滑らかな動画像再生が可能になる。
<第2の実施の形態>
図9は、本発明の第2の実施の形態にかかる動画像再生装置200を示す。動画像再生装置200は、画像供給部202、タイミング調整部204、画像表示部106、表示情報取得部108を有する。画像表示部106と表示情報取得部108は、図1に示す動画像再生装置100における画像表示部106と表示情報取得部108とそれぞれ同じものである。また、画像供給部202は、再生情報をタイミング調整部204に出力する点を除き図1に示す動画像再生装置100の画像供給部102と同様である。タイミング調整部204の動作については後述する。
画像供給部202からタイミング調整部204に出力される再生情報は、それに基づいて、フレーム画像の表示されるべき時刻を算出するできるものであればよい。例えば、動画像のフレームレート、再生開始時刻などの表示時刻制御情報と、該フレーム画像の位置を示しうる情報(例えば既にタイミング調整部204に出力したフレーム画像の枚数)などである。
以下、この「表示されるべき時刻」を「計算上の出力タイミング」という。
図10は、動画像再生装置200における処理の流れを示すフローチャートである。図示のように、画像供給部202からタイミング調整部204へフレーム画像と共に再生情報が出力されると(S120)、表示情報取得部108は表示情報を取得してタイミング調整部204に出力する(S122)。タイミング調整部204は、画像供給部202からの再生情報から該フレーム画像の計算上の出力タイミングを算出すると共に、表示情報取得部108からの表示情報から、該計算上の出力タイミングの直前と直後の表示更新タイミング、及び直後の表示更新タイミングの次の表示更新タイミングを算出する(S124)。そして、該フレーム画像の計算上の出力タイミングが、直前の表示更新タイミングと直後の表示更新タイミングの中間時刻であれば、該フレーム画像に対してタイミング調整を行わずに画像表示部106へ出力する(S126:Yes、S130)。
一方、フレーム画像の計算上の出力タイミングが直前と直後の表示更新タイミングの中間時刻ではなければ、タイミング調整部204は、該フレーム画像の入力タイミングを調整してから画像表示部106へ入力する(S126:No、S128、S130)。
ステップS128において、タイミング調整部204は、具体的には、下記のように調整を行う。まず、該フレーム画像の計算上の出力タイミングが直前の表示更新タイミング寄りか直後の表示更新タイミング寄りかを判定する。直前の表示更新タイミング寄りである場合には、直前の表示更新タイミングと直後の表示更新タイミングの中間時刻になるように入力タイミングを調整する。一方、直後の表示更新タイミングである場合には、直後の表示更新タイミングと、該直後の表示更新タイミングの次の表示更新タイミングとの中間時刻になるように入力タイミングを調整する。
図11〜図13を参照して、本実施の形態の動画像再生装置200の動作例を説明する。
図11は、図4が示す動画像再生装置100の動作例に対応し、画像供給部202からの各フレーム画像の出力タイミングは、図4が示す画像供給部102からの各フレーム画像の出力タイミングと同様である。また、図11における画像表示部106の表示更新タイミングも、図4が示す画像表示部106の表示更新タイミングと同様である。
図11に示すように、フレーム3を除き、タイミング調整部204により算出された各フレーム画像の計算上の出力タイミングは、該フレーム画像が実際に画像供給部202から出力されたタイミングと同様である。フレーム3は、実際の出力タイミングが計算上の出力タイミングより後になっている。
この場合、フレーム1〜6について、計算上の出力タイミングが、該計算上の出力タイミングの直後の表示更新タイミング寄りであるため、入力タイミングは、直後の表示更新タイミングと、直後の表示更新タイミングの次の表示更新タイミングの中間時刻に調整される。例えば、フレーム1の計算上の出力タイミングが、直後の表示更新タイミングB寄りであるため、フレーム1の入力タイミングは、表示更新タイミングBと、表示更新タイミングBの次の表示更新タイミング「B+1/60秒」に調整される。フレーム2〜6についても同様である。その結果、フレーム3の出力タイミングが遅れても、各フレームは、それぞれ2出力周期表示される。
図12は、図5が示す動画像再生装置100の動作例に対応し、画像供給部202からの各フレーム画像の出力タイミングは、図5が示す画像供給部102からの各フレーム画像の出力タイミングと同様である。また、図12における画像表示部106の表示更新タイミングも、図5が示す画像表示部106の表示更新タイミングと同様である。
図12に示すように、フレーム3を除き、タイミング調整部204により算出された各フレーム画像の計算上の出力タイミングは、該フレーム画像が実際に画像供給部202から出力されたタイミングと同様である。フレーム3は、実際の出力タイミングが計算上の出力タイミングより前になっている。
この場合、フレーム1〜6について、計算上の出力タイミングが、該計算上の出力タイミングの直前の表示更新タイミング寄りであるため、入力タイミングは、直前の表示更新タイミングと、直後の表示更新タイミングとの中間時刻に調整される。例えば、フレーム1の計算上の出力タイミングが、直前の表示更新タイミングB寄りであるため、フレーム1の入力タイミングは、表示更新タイミングBと、表示更新タイミングBの次の表示更新タイミング「B+1/60秒」に調整される。フレーム2〜3についても同様である。その結果、フレーム3の出力タイミングが早まっても、各フレームは、それぞれ2出力周期表示される。
図13は、図7が示す動画像再生装置100の動作例に対応し、画像供給部202からの各フレーム画像の出力タイミングは、図7が示す画像供給部102からの各フレーム画像の出力タイミングと同様である。また、図13における画像表示部106の表示更新タイミングも、図7が示す画像表示部106の表示更新タイミングと同様である。
図13に示すように、各フレームについて、タイミング調整部204により算出された各フレーム画像の計算上の出力タイミングは、該フレーム画像が実際に画像供給部202から出力されたタイミングと同様である。しかし、画像表示部106において、本来、「B+4/60秒」で表示更新がなされるが、画像表示部106の動作タイミングの揺らぎにより、「B+4/60秒」の前のタイミングEで表示更新がなされている。
この場合、フレーム3を除く各フレームについて、計算上の出力タイミングが、該計算上の出力タイミングの直後の表示更新タイミング寄りであるため、入力タイミングは、直後の表示更新タイミングと、直後の表示更新タイミングの次の表示更新タイミングとの中間時刻に調整される。例えば、フレーム1の計算上の出力タイミングが、直後の表示更新タイミングB寄りであるため、フレーム1の入力タイミングは、表示更新タイミングBと、表示更新タイミングBの次の表示更新タイミング「B+1/60秒」に調整される。フレーム2、4〜6についても同様である。フレーム3については、その計算上の出力タイミングが、直前の表示更新タイミングE寄りであるため、入力タイミングは、表示更新タイミングEと、直後の表示更新タイミング「B+5/60秒」の中間時刻に調整される。このような調整の結果、画像表示部106の表示更新タイミングが揺らいでも、各フレームは、それぞれ2出力周期表示される。
フレーム画像の計算上の出力タイミングが、その直前と直後の表示更新タイミングの中間時刻であれば、該フレーム画像の画像供給部202からの実際の出力タイミングが多少揺らいでも、再生品質に影響を与えるほどではない。一方、計算上の出力タイミングが、その直前または直後の表示更新タイミングに近接していれば、実際の出力タイミングが揺らいだときに動画像の再生品質に影響を及ぼす可能性が大きい。本実施の形態の動画像再生装置200は、この点に着目してなされたものであり、フレーム画像の計算上の出力タイミングと、該計算上の出力タイミングの直前および直後の表示更新タイミングとに基づいて上記調整を行うことにより、第1の実施の形態の動画像再生装置100と同様な効果を得ることができる。
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態も動画像再生装置である。この動画像再生装置は、動画像再生装置100または動画像再生装置200と同様の構成を有するが、表示情報取得部が取得する表示情報が動画像再生装置100および動画像再生装置200における表示情報と異なり、タイミング調整部による将来の表示更新タイミングの算出手法は、動画像再生装置100および動画像再生装置200の手法と異なる。
本実施の形態において、表示情報取得部は、画像表示部106における過去の表示更新タイミングを逐次取得して記憶し、表示情報としてタイミング調整部に供する。タイミング調整部は、画像表示部106から供された表示情報に基づいて、必要な将来の表示更新タイミングを算出する。この算出に、過去何回の表示更新タイミングを利用するか、どのような計算式を用いるかについては種々の方式を用いることができる。例えば、出力タイミングまたは計算上の出力タイミングの直前2回の表示更新タイミングが時間的に早い順にT(n−2)、T(n−1)である場合に、今後の表示更新タイミングを早い順に、「T(n−1)×2−T(n−2)」、「T(n−1)×3−T(n−2)×2」と算出する。なお、直前の表示更新タイミングT(n−1)のみを用いる場合に、表示情報取得部がさらに画像表示部106の表示更新周波数を取得し、タイミング調整部は、今後の表示更新タイミングを早い順に、「T(n−1)+1/表示更新周波数」、「T(n−1)+2/表示更新周波数」と算出すればよい。
本第3の実施の形態の動画像再生装置によれば、画像表示部106のライン総数やスキャンライン番号などを正しく取得できない場合にも、動画像再生装置100または動画像再生装置200と同様の効果を得ることができる。
<第4の実施の形態>
図14は、本発明の第4の実施の形態にかかる動画像再生装置400を示す。動画像再生装置400は、画像供給部410、タイミング調整部104、画像表示部106を備える。画像供給部410を除き、動画像再生装置400の各構成要素は、図1に示す動画像再生装置100における相対応の構成要素と同じである。図14において、これらの構成要素について、図1の動画像再生装置100における該構成要素と同じ符号を付与している。
画像供給部410は、復号部420、フレーム数調整部430、画像解析部440、画像情報記憶部450を備える。復号部420は、動画像再生装置100における画像供給部102の機能を有し、動画像を復号してフレーム画像を得て順次出力する。画像供給部410の他の構成要素については、後述する。
画像供給部410の詳細な説明の前に、まず、PCなどの汎用端末装置により、送信側が同期にして送信した動画像信号と音声信号を受信して再生する際の問題点を説明する。例として、動画像のフレームレート、音声信号の伝送レートおよび再生レート、PCなどの汎用端末装置における画像表示部の表示更新周波数がそれぞれ29.97fps(29.97Hz)、48Hz、60Hzであるとする。
前述したように、この場合、29.97fpsの動画像の各フレームは、表示更新周期の2周期分ずつ表示される。すなわち、表示される際のフレームレートが30fpsになっており、元のフレームレートから0.1%のずれがある。このため、長時間に動画像を表示する場合には再生時間が本来よりも短くなる。
図15は、送信側と受信側が1時間通信を行った場合に再生時間が本来より短くなった態様を示す。図15に示すように、1時間の通信中、送信側は29.97fpsのフレームレートで107892フレーム分の動画像を受信側に伝送する。この107892フレーム分の動画像は、受信側で107892フレームに復号されて表示される。しかし、表示される際のフレームレートが30fpsになっているため、この1時間分(3600秒
)の動画像は、3596.4秒で表示が完了される。
一方、動画像と同期に送信される音声信号について、1時間の間、送信側から伝送された172800000サンプルは、受信側で伝送レートと同様の再生レートで再生されるため、1時間で再生が完了される。
すなわち、同期にして送信された動画像信号と音声信号の再生時に、同期ずれが生じてしまうという問題がある。
この問題を解決するための手法として、動画像の再生時間長の変化に合わせ、音声信号のリサンプリング処理を行なって音声信号の再生時間長を動画像の再生時間長に合致させる技術が知られている。図16は、この技術を適用することにより上述問題を解決する態様を示す。
図16に示すように、1時間の間に送信側から48Hzの伝送レートで送出された172800000サンプルを、172627373サンプルにリサンプリングすれば、この172627373サンプルは、受信側において48Hzの再生レートで再生されるため、1時間の動画像信号の再生完了と同時の3596.4秒で再生が完了される。
しかし、テレビ会議などリアルタイムの通信が要求される場合には、上記手法を適用すると、送信側からのデータ送信時間長に対して受信側の受信/再生時間長が短くなってしまうため、違和感を与えてしまうという問題がある。したがって、音声のリサンプリングによる手法は、適用する用途が限定されている。
そこで、例えば特許文献2の手法を利用して、動画像の一部のフレーム画像を繰り返し表示させることが考えられる。すなわち、表示されフレーム画像の枚数を増やすことにより、動画像の再生時間を本来の再生時間に合致させる。
特許文献2の手法は、規則的な3−2プルダウン処理を行うのではなく、24Hzのフレーム周波数の映像などのコンテンツ中の動画像を50Hzのフィールド周波数で再生するような、補正比率が大きい場合に、フレーム画像の反復または音声信号のいずれかが知覚されにくい処理を適応的に行うものである。また、反復に適した位置を予め動画像の中でフラグなどにより記録しておき、再生側が負荷を増やされることなく再生ができるようにしたものである。そのため、テレビ会議などのようにリアルタイムで動画像データの生成、再生が行われる用途に適用することは難しい。
また、特許文献1に記載されたように、連続するフレーム画像の間で補間を行うことによりフレーム画像を増やす手法も考えられる。この手法は、常に一定の比率でフレーム画像を増加させる用途に適合しているが、上述した説明の中で例示したような、0.1%程度の比率でフレーム数を調整する用途に適用した場合には、処理負荷が大きく、また過剰な品質になる場合も多い。
図14に示す本発明の第4の実施の形態の動画像再生装置400は、動画像のフレーム画像数を増やすことにより動画像信号と音声信号の再生時の同期ずれを解消すると共に、滑らかな動画像再生を実現する。同期ずれの解消については、上述した従来の手法より処理負荷を小さくできると共に、リアルタイムの用途にも適用できる。
ここで、画像供給部410に重点を置いて動画像再生装置400を説明する。
画像供給部410は、送信側から伝送されてきた動画像を復号して得たフレーム画像をタイミング調整部104に出力する際に、適正な頻度で同じフレームを繰り返し出力する。フレームを繰り返し出力する処理を以下「フレーム繰返し」という。
例えば、図17に示す例のように、29.97Hzの動画像に対して、1時間あたりに108回のフレーム繰返しを行うことにより、タイミング調整部104を介して画像表示部106に入力されるフレームの数を元の「107892」から「107892+108」に増やしている。この「107892+108」枚のフレームは、表示更新周波数が60Hzである画像表示部106で表示更新周期の2周期長ずつ表示される結果、音声信号と同様に、3600秒で再生が完了される。
画像供給部410の各部の処理を具体的に説明する。
復号部420は、前述したように、動画像再生装置100の画像供給部102と同様に動作し、動画像を復号して各フレーム画像を順次出力する。これらのフレーム画像は、フレーム数調整部430に出力される。
フレーム数調整部430は、復号部420からのフレーム画像を順次タイミング調整部104に出力が、画像解析部440から供される解析結果に従って、フレーム繰返しの対象となるフレーム画像を繰返しタイミング調整部104に出力する。
画像解析部440は、フレーム繰返しの対象となるフレーム画像の特定と、フレーム繰返しの頻度の算出を行う。フレーム繰返しの対象となるフレーム画像の特定については、画像供給部410から出力されたフレーム画像と、画像情報記憶部450に記憶された該フレーム画像より前のフレーム画像を用いる。具体的には、フレーム繰返しを行っても動きの不自然さが生じないように、フレーム繰返しがなされるフレーム画像を特定する。
例えば、画像解析部440は、画像供給部410から出力されたフレーム画像と、画像情報記憶部450に記憶された該フレーム画像の直前のフレーム画像との、画素値差分の平均値を算出し、該平均値と閾値とを比較する。平均値が閾値以下である場合には、フレーム画像間で変化が少なく動きが少ないとして、直前のフレーム画像をフレーム繰返しの対象画像として判定する。一方、上記平均値が閾値を超えていれば、直前のフレーム画像がフレーム繰返しの対象画像ではないと判定する。
また、画像解析部440は、フレームレートの調整率(動画像のフレームレートと、画像表示部106での表示レートとの比)に合致するように、フレーム繰返しの頻度を算出する。算出した頻度に応じて、フレーム繰返しの対象画像の出力回数を決定する。この際、フレーム繰返しが集中的に行われるのではなく、時間軸に分散して行われるように決定する。
フレーム数調整部430は、画像解析部440によりフレーム繰返しの対象と判定されたフレーム画像を、画像解析部440により決定された回数を繰返し出力する。フレーム繰返しの対象ではないと判定されたフレーム画像に対しては、1回のみ出力する。
画像供給部410から、より具体的にはフレーム数調整部430からタイミング調整部104に出力されたフレーム画像は、タイミング調整部104を介して画像表示部106に入力され、表示される。タイミング調整部104が入力タイミングの調整を行う際に、画像供給部410からフレーム画像が出力されるタイミングではなく、フレーム数調整部430からフレーム画像が出力されるタイミングを出力タイミングとして用いる点を除き、動画像再生装置100におけるタイミング調整部104と同様である。
本実施の形態の動画像再生装置400によれば、動画像のフレーム数を増やすことにより、動画像の再生時間を本来の再生時間に合致させることができると共に、タイミング調整部104による画像表示部106への入力タイミングの調整により、フレーム数調整部430からの出力タイミングの揺らぎ、または画像表示部106における表示更新タイミングの揺らぎがあっても、滑らかな動画像再生を実現することができる。
<第5の実施の形態>
本発明の第5の実施の形態も動画像再生装置である。この動画像再生装置は、動画像再生装置400と同じ構成を有するが、その画像解析部によるフレーム繰返し対象のフレーム画像の特定手法が異なる。前述したように、第4の実施の形態の動画像再生装置400において、画像解析部440は、現在出力されたフレーム画像と直前のフレーム画像の画素値の差分の平均値に基づいてフレーム繰返しの可否を判定している。本第5の実施の形態において、画像解析部は、フレーム間予測を用いた符号化により符号化された動画像のフレーム間予測に用いられた一部のパラメータを用いて、フレーム繰返しの可否を判定する。この一部のパラメータは、動画像の復号時に得られる。
例えば、動き補償に用いられる動きベクトルを用いることができる。この場合、画像解析部は、現在出力されたフレーム画像の動きベクトル長の平均値と分散を求め、この平均値と分散が共に所定の閾値以下であるときにフレーム繰返し可と判定する。
また、上記一部のパラメータとして、フレームの平均量子化ステップサイズQFとフレームの符号量Bを用いてもよい。この場合、画像解析部は、例えば「QF×B」によってフレームの複雑度を算出し、該複雑度がフレームの符号化タイプ(I/P/B)に応じた所定の閾値以下であれば、フレーム繰返し可と判定する。なお、これらの閾値は、固定値であってもよいし、過去のフレームに対して算出した複雑度を履歴として記憶しておき、履歴に基づいて閾値を調整するようにしてもよい。
本第5の実施の形態の動画像再生装置は、第4の実施の形態の動画像再生装置400の効果を得ることができる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。実施の形態は例示であり、本発明の主旨から逸脱しない限り、さまざまな変更、増減を加えてもよい。これらの変更、増減が加えられた変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、上述した各実施の形態について、動画像のフレームレートが29.97Hzであり、画像表示部の表示更新周波数が60Hzである場合を例にして説明したが、本発明にかかる技術は、この例に限らず、様々な組合せのフレームレートと表示更新周波数に適用することができる。また、表示情報の種類、表示情報から表示更新タイミングを算出する手法、計算上の出力タイミングの算出手法、フレーム繰返し可否の判定手法なども、上述した実施の形態の説明時に例示したものに限られることが無い。
本発明にかかる技術は、動画像の再生、特にPCなどの汎用端末装置による動画像の再生に利用できる。
10 動画像再生装置
12 画像供給部
14 画像表示部
100 動画像再生装置
102 画像供給部
104 タイミング調整部
106 画像表示部
108 表示情報取得部
200 動画像再生装置
202 画像供給部
204 タイミング調整部
400 動画像再生装置
410 画像供給部
420 復号部
430 フレーム数調整部
440 画像解析部
450 画像情報記憶部

Claims (25)

  1. 動画像を復号化して得た各フレーム画像を、該フレーム画像の表示されるべき時刻に応じた出力タイミングで順次出力する画像供給部と、
    画像の入力と非同期の、所定の表示更新周期に応じた表示更新タイミングで、表示する画像を更新する画像表示部と、
    前記画像供給部から出力されたフレーム画像の前記出力タイミングの直前の表示更新タイミングからの連続した3つの表示更新タイミングを導出しうる表示情報を取得する表示情報取得部と、
    該表示情報取得部が取得した表示情報を用いて、前記画像供給部から出力されたフレーム画像の出力タイミングに対応する前記3つの表示更新タイミングを算出し、前記出力タイミングに最も近い表示更新タイミングと、該出力タイミングとの差が所定の閾値より小さいフレーム画像を近接フレーム画像に判定すると共に、前記近接フレーム画像に対して、前記画像表示部に入力するタイミングである入力タイミングを調整するタイミング調整部とを備え、
    該タイミング調整部は、前記近接フレーム画像の入力タイミングが、前記最も近い表示更新タイミングと該表示更新タイミングの次の表示更新タイミングとの間の、該2つの表示更新タイミングのいずれからも前記所定の閾値以上離れたタイミングになるように調整を行うことを特徴とする動画像再生装置。
  2. 前記タイミング調整部は、前記近接フレーム画像の入力タイミングが、前記最も近い表示更新タイミングと該表示更新タイミングの次の表示更新タイミングとの中間時刻になるように調整を行うことを特徴とする請求項1に記載の動画像再生装置。
  3. 前記タイミング調整部は、さらに、前記画像供給部から出力されたフレーム画像の表示されるべき時刻を取得し、
    前記3つの表示更新タイミングと、前記近接フレーム画像の判定に際して、該フレーム画像の表示されるべき時刻を前記出力タイミングの代わりに用い、
    前記表示情報取得部は、前記表示されるべき時刻に対応する表示情報を取得するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の動画像再生装置。
  4. 前記タイミング調整部は、前記動画像に含まれる表示時刻制御情報を取得し、該表示時刻制御情報から、前記画像供給部が出力したフレーム画像の表示されるべき時刻を算出することを特徴とする請求項3に記載の動画像再生装置。
  5. 前記表示情報取得部は、前記画像表示部の総ライン数と、表示更新周期と、表示処理中のラインの位置とを示す情報を前記表示情報として取得し、
    前記タイミング調整部は、前記表示情報から前記3つの表示更新タイミングを算出することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の動画像再生装置。
  6. 前記表示情報取得部は、過去の表示更新タイミングを表示情報として取得して記憶し、
    前記タイミング調整部は、前記表示情報取得部に記憶された過去の複数の表示更新タイミングから前記3つの表示更新タイミングのうちの後の2つを推定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の動画像再生装置。
  7. 前記画像供給部は、
    動画像の各フレーム画像の表示されるべき時刻と、前記画像表示部の表示更新タイミングとの非同期に起因する前記動画像の再生時間の不足が補償される頻度で、前記動画像を復号して得た各フレーム画像のうちの一部のフレーム画像を繰返し出力するフレーム数調整部をさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の動画像再生装置。
  8. 前記画像供給部は、前記動画像における動きの少ない時間位置を特定する画像解析部をさらに備え、
    前記フレーム数調整部は、前記画像解析部により特定された各時間位置のフレーム画像を繰返し出力することを特徴とする請求項7に記載の動画像再生装置。
  9. 前記画像解析部は、前後のフレーム画像間の画素値の差の平均値を求め、該平均値と閾値との比較により前記時間位置の特定をすることを特徴とする請求項8に記載の動画像再生装置。
  10. 前記動画像は、フレーム間予測を用いた符号化により符号化されたものであり、
    前記画像解析部は、前記フレーム間予測に用いられた一部の符号化情報で前記時間位置の特定をすることを特徴とする請求項8に記載の動画像再生装置。
  11. 画像の入力と非同期の、所定の表示更新周期に応じた表示更新タイミングで、表示する画像を更新する画像表示装置により動画像を再生する動画像再生方法において、
    動画像を復号化して得た各フレーム画像を、該フレーム画像の表示されるべき時刻に応じた出力タイミングで順次出力する画像供給工程と、
    前記画像供給工程により出力されたフレーム画像の前記出力タイミングの直前の表示更新タイミングからの連続した3つの表示更新タイミングを導出しうる表示情報を取得する表示情報取得工程と、
    該表示情報取得工程により取得した表示情報を用いて、前記画像供給工程において出力されたフレーム画像の出力タイミングに対応する前記3つの表示更新タイミングを算出し、前記出力タイミングに最も近い表示更新タイミングと、該出力タイミングとの差が所定の閾値より小さいフレーム画像を近接フレーム画像に判定すると共に、前記近接フレーム画像に対して、前記画像表示部に入力するタイミングである入力タイミングを調整するタイミング調整工程とを有し、
    該タイミング調整工程において、前記近接フレーム画像の入力タイミングが、前記最も近い表示更新タイミングと該表示更新タイミングの次の表示更新タイミングとの間の、該2つの表示更新タイミングのいずれからも前記所定の閾値以上離れたタイミングになるように調整を行うことを特徴とする動画像再生方法。
  12. 前記タイミング調整工程において、前記近接フレーム画像の入力タイミングが、前記最も近い表示更新タイミングと該表示更新タイミングの次の表示更新タイミングとの中間時刻になるように調整を行うことを特徴とする請求項11に記載の動画像再生方法。
  13. 前記タイミング調整工程において、さらに、前記画像供給工程において出力されたフレーム画像の表示されるべき時刻を取得し、
    前記3つの表示更新タイミングと、前記近接フレーム画像の判定に際して、該フレーム画像の表示されるべき時刻を前記出力タイミングの代わりに用い、
    前記表示情報取得工程は、前記表示されるべき時刻に対応する表示情報を取得するものであることを特徴とする請求項11または12に記載の動画像再生方法。
  14. 前記タイミング調整工程において、前記動画像に含まれる表示時刻制御情報を取得し、該表示時刻制御情報から、前記画像供給工程において出力されたフレーム画像の表示されるべき時刻を算出することを特徴とする請求項13に記載の動画像再生方法。
  15. 前記表示情報取得工程において、前記画像表示部の総ライン数と、表示更新周期と、表示処理中のラインの位置とを示す情報を前記表示情報として取得し、
    前記タイミング調整工程において、前記表示情報から前記3つの表示更新タイミングを算出することを特徴とする請求項11から14のいずれか1項に記載の動画像再生方法。
  16. 前記表示情報取得工程において、過去の表示更新タイミングを表示情報として取得して記憶し、
    前記タイミング調整工程において、前記表示情報取得工程により記憶された過去の複数の表示更新タイミングから前記3つの表示更新タイミングのうちの後の2つを推定することを特徴とする請求項11から14のいずれか1項に記載の動画像再生方法。
  17. 前記画像供給工程は、
    動画像の各フレーム画像の表示されるべき時刻と、前記画像表示部の表示更新タイミングとの非同期に起因する前記動画像の再生時間の不足が補償される頻度で、前記動画像を復号して得た各フレーム画像のうちの一部のフレーム画像を繰返し出力するフレーム数調整工程をさらに有することを特徴とする請求項11から16のいずれか1項に記載の動画像再生方法。
  18. 前記画像供給工程は、前記動画像における動きの少ない時間位置を特定する画像解析工程をさらに有し、
    前記フレーム数調整工程において、前記画像解析工程により特定された各時間位置のフレーム画像を繰返し出力することを特徴とする請求項17に記載の動画像再生方法。
  19. 前記画像解析工程において、前後のフレーム画像間の画素値の差の平均値を求め、該平均値と閾値との比較により前記時間位置の特定をすることを特徴とする請求項18に記載の動画像再生方法。
  20. 前記動画像は、フレーム間予測を用いた符号化により符号化されたものであり、
    前記画像解析工程において、前記フレーム間予測に用いられた一部の符号化情報で前記時間位置の特定をすることを特徴とする請求項18に記載の動画像再生方法。
  21. 画像の入力と非同期の、所定の表示更新周期に応じた表示更新タイミングで、表示する画像を更新する画像表示装置により動画像を再生する動画像再生処理をコンピュータに実行せしめるプログラムであって、
    前記動画像再生処理は、
    動画像を復号化して得た各フレーム画像を、該フレーム画像の表示されるべき時刻に応じた出力タイミングで順次出力する画像供給工程と、
    前記画像供給工程により出力されたフレーム画像の前記出力タイミングの直前の表示更新タイミングからの連続した3つの表示更新タイミングを導出しうる表示情報を取得する表示情報取得工程と、
    該表示情報取得工程により取得した表示情報を用いて、前記画像供給工程において出力されたフレーム画像の出力タイミングに対応する前記3つの表示更新タイミングを算出し、前記出力タイミングに最も近い表示更新タイミングと、該出力タイミングとの差が所定の閾値より小さいフレーム画像を近接フレーム画像に判定すると共に、前記近接フレーム画像に対して、前記画像表示部に入力するタイミングである入力タイミングを調整するタイミング調整工程とを有し、
    該タイミング調整工程において、前記近接フレーム画像の入力タイミングが、前記最も近い表示更新タイミングと該表示更新タイミングの次の表示更新タイミングとの間の、該2つの表示更新タイミングのいずれからも前記所定の閾値以上離れたタイミングになるように調整を行うことを特徴とするプログラム。
  22. 前記タイミング調整工程において、前記近接フレーム画像の入力タイミングが、前記最も近い表示更新タイミングと該表示更新タイミングの次の表示更新タイミングとの中間時刻になるように調整を行うことを特徴とする請求項21に記載のプログラム。
  23. 前記タイミング調整工程において、さらに、前記画像供給工程において出力されたフレーム画像の表示されるべき時刻を取得し、
    前記3つの表示更新タイミングと、前記近接フレーム画像の判定に際して、該フレーム画像の表示されるべき時刻を前記出力タイミングの代わりに用い、
    前記表示情報取得工程において、前記表示されるべき時刻に対応する表示情報を取得することを特徴とする請求項21または22に記載のプログラム。
  24. 前記画像供給工程は、
    動画像の各フレーム画像の表示されるべき時刻と、前記画像表示部の表示更新タイミングとの非同期に起因する前記動画像の再生時間の不足が補償される頻度で、前記動画像を復号して得た各フレーム画像のうちの一部のフレーム画像を繰返し出力するフレーム数調整工程を有することを特徴とする請求項21から23のいずれか1項に記載のプログラム。
  25. 前記画像供給工程は、前記動画像における動きの少ない時間位置を特定する画像解析工程をさらに有し、
    前記フレーム数調整工程において、前記画像解析工程により特定された各時間位置のフレーム画像を繰返し出力することを特徴とする請求項24に記載のプログラム。
JP2009259804A 2009-11-13 2009-11-13 動画像再生装置及び動画像再生方法並びにプログラム Active JP5471328B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009259804A JP5471328B2 (ja) 2009-11-13 2009-11-13 動画像再生装置及び動画像再生方法並びにプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009259804A JP5471328B2 (ja) 2009-11-13 2009-11-13 動画像再生装置及び動画像再生方法並びにプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011107246A true JP2011107246A (ja) 2011-06-02
JP5471328B2 JP5471328B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=44230817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009259804A Active JP5471328B2 (ja) 2009-11-13 2009-11-13 動画像再生装置及び動画像再生方法並びにプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5471328B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105334648A (zh) * 2015-11-30 2016-02-17 武汉精测电子技术股份有限公司 基于fpga产生移动图形信号的装置及方法
US20160321980A1 (en) * 2015-04-30 2016-11-03 Nichia Corporation Display apparatus, lighting control circuit, and method of lighting display apparatus
JP2021158508A (ja) * 2020-03-26 2021-10-07 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 画像処理装置および画像処理方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05289649A (ja) * 1992-04-06 1993-11-05 Hitachi Ltd マルチメディア表示装置
JPH09247669A (ja) * 1996-03-12 1997-09-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像伝送装置
JP2001218200A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Nec Corp 画像復号装置、画像復号方法およびその記録媒体、集積回路装置
JP2002101392A (ja) * 2000-09-21 2002-04-05 Nec Corp 動画像再生システム及び動画像再生方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05289649A (ja) * 1992-04-06 1993-11-05 Hitachi Ltd マルチメディア表示装置
JPH09247669A (ja) * 1996-03-12 1997-09-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像伝送装置
JP2001218200A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Nec Corp 画像復号装置、画像復号方法およびその記録媒体、集積回路装置
JP2002101392A (ja) * 2000-09-21 2002-04-05 Nec Corp 動画像再生システム及び動画像再生方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20160321980A1 (en) * 2015-04-30 2016-11-03 Nichia Corporation Display apparatus, lighting control circuit, and method of lighting display apparatus
US10339851B2 (en) * 2015-04-30 2019-07-02 Nichia Corporation Display apparatus, lighting control circuit, and method of lighting display apparatus
CN105334648A (zh) * 2015-11-30 2016-02-17 武汉精测电子技术股份有限公司 基于fpga产生移动图形信号的装置及方法
CN105334648B (zh) * 2015-11-30 2019-04-02 武汉精测电子集团股份有限公司 基于fpga产生移动图形信号的装置及方法
JP2021158508A (ja) * 2020-03-26 2021-10-07 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 画像処理装置および画像処理方法
JP7321961B2 (ja) 2020-03-26 2023-08-07 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 画像処理装置および画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5471328B2 (ja) 2014-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI596933B (zh) 用於快速切換的編碼解碼器技術
US5903673A (en) Digital video signal encoder and encoding method
US6118817A (en) Digital video signal encoder and encoding method having adjustable quantization
US7295757B2 (en) Advancing playback of video data based on parameter values of video data
US8718138B2 (en) Image encoding apparatus and image encoding method that determine an encoding method, to be used for a block to be encoded, on the basis of an intra-frame-prediction evaluation value calculated using prediction errors between selected reference pixels and an input image
US20040184534A1 (en) Motion video signal encoder and encoding method
US20100092151A1 (en) Image reproducing apparatus, image reproducing method, image capturing apparatus, and control method therefor
US8675728B2 (en) Transmitting apparatus and method, and receiving apparatus and method
US20220159288A1 (en) Encoding device, decoding device, streaming system, and streaming method
JP2008500752A (ja) ビデオデータの適応型復号
US9013632B2 (en) Apparatus, systems and methods for user controlled synchronization of presented video and audio streams
JP2004515941A (ja) デジタルビデオ用のトリックモード処理
KR20080066722A (ko) 전환 효과를 위한 멀티미디어 코딩 기술
KR20040070029A (ko) 인코더 장치와 시스템 및 인코딩 방법
JP2014192589A (ja) 動画像データ配信装置、方法、プログラム、及びシステム
JP3823044B2 (ja) タイムスタンプ値制御装置
CN112073737A (zh) 在直播视频流应用中重新编码预测的图像帧
JP5592716B2 (ja) 映像送信装置
US7088774B1 (en) Media stream synchronization
EP2689395B1 (en) Method in streaming client for handling video streaming data, streaming client, computer programs and computer program products
JP5471328B2 (ja) 動画像再生装置及び動画像再生方法並びにプログラム
JP4511952B2 (ja) メディア再生装置
JP2004173118A (ja) 音声画像多重化データ生成装置と再生装置および動画像復号化装置
KR20030024839A (ko) 비디오 프레임 디스플레이 방법 및 시스템
JP2002218472A (ja) 可変画像レート復号化装置及び可変画像レート復号化方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121010

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131029

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5471328

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150