JP2011106089A - 排水部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】排水カゴの取手部に向けて排水が流れ難い構成とすることで、取手部が排水によって汚れ難くし、使用者に対する不快感を低減させ、しかも清掃性に優れた排水蓋と排水カゴから成る排水部材を実現する。
【解決手段】排水部材1は、使用者が把持する取手部6とゴミの捕集部4とを備えた排水カゴ3と、排水カゴ3の上面を覆うための排水蓋2とを備え、排水蓋2は排水が流入するための開口部9を備え、開口部9から離隔した位置の排水蓋2の裏面に突片17を備え、突片17が排水カゴ3の取手部6を覆い、取手部6に排水が流れ難い構造とすることで、ごみ21を取手部6に接触し難くする。
【選択図】図3

Description

本発明は、キッチンのシンクの排水口等に取り付けられる排水蓋とゴミを捕集する排水カゴから成る排水部材に関する。
キッチンのシンクの排水口等には、生ゴミ等のゴミを捕集する排水カゴを取り付け、その上に排水蓋を装着する構成において、排水カゴは、網目状の捕集部と、その周囲のフランジ部と、フランジ部に形成された取手部とを備え、使用者は取手部を掴んでゴミ捨てなどを行えるようにした構成は従来から知られている。
このような構成の従来例を図7(a)〜(c)に示す。この従来例では、生ゴミ等のゴミを捕集する排水カゴ60は、図7(b)に示すように、網目状の捕集部61と、捕集部61の周囲のフランジ部62と、フランジ部62から水平かつ内側に突出する取手部63を備えている。図7(a)、(c)に示すように、排水カゴ60は、そのフランジ部62をシンク18の排水口19の段部20に載置して取り付け、その上に、排水蓋64を載置して取り付ける。
排水蓋64は、図7(a)、(c)に示すように、シンク18の排水口19及び排水カゴ60をカバーするものである。排水蓋64には、排水が排水カゴ60内に流入するための開口部65が設けられており、この開口部65に向けて下方に傾斜する舌片部66が形成されている。
図7(c)に示すように、シンク18からの排水は、排水蓋64の開口部65から排水カゴ60内に流れ込み、排水カゴ60によって、排水とともに流されてきたゴミ21が捕集されて、排水は排水口19の底部開口67から排水管68を通して排水される。
ところで、流し排水口の排水蓋において、ごみ投入口を形成する排水蓋の略半分が斜め上方に向けて突設される上がり傾斜片、残りの半分が斜め下方に向けて突設される下り傾斜片として構成されたものが公知である(特許文献1参照)。
また、流し排水口の排水蓋において、排水蓋の半分が中央に向かって上向き又は下向きに折り返し自在に傾斜する目隠し片とし、残りの半分が中央に向かって下向きに傾斜する水受け片として設け、目隠し片と水受け片の問に水落とし口を設けたものが公知である(特許文献2参照)。
特許第3078981号公報 特許第3206323号公報
キッチンのシンクの排水口等において、ゴミを含む排水が取手部に流れ込むと、取手部に排水やゴミが付着し、時間の経過と共にヌメリが発生する。また、排水やゴミの付着は、取手部にカビが発生する原因ともなる。ゴミ捨て時にこのような汚れた取手部に触れることは、使用者に不快感を与える可能性がある。
図7に示す従来例についてみると、図7(c)に示すように、排水口19及び排水部材60における排水は、矢印イに示すように開口部65から直接、取手部63に向けて流入する流れがある。また、矢印ロに示すように排水が排水口19と排水蓋64の隙間69から取手部63に浸水してくる場合もある。
また、排水が、矢印ニに示すように排水カゴ60に溜まったゴミ21から跳ね返るようにして取手部63の方向に向かう場合もある。さらに、底部開口67方向に流下した排水が下方から上昇し、矢印ハに示すように取手部63に向けて逆流するような場合もある。このようなイ〜ニに示す排水の流れが生じると、排水が取手部63に接触して、取手部63が汚れやすいという問題が生じる。
本発明は、上記従来の問題を解決することを目的とし、排水カゴの取手部に排水が流れ難い構造とすることで、取手部をゴミで汚れ難くして、使用者が清掃時に取手部を掴んだ際に与える不快感を低減させ、しかも清掃性に優れた排水蓋と排水カゴから成る排水部材を実現することを課題とする。
本発明は上記課題を解決するために、排水口に取り付けられ、排水口から取り外すために使用者が把持する取手部と、排水口へのゴミの侵入を阻止するためのゴミの捕集部とを備えた排水カゴと、排水カゴの上面を覆うための排水蓋とで構成される排水部材であって、排水蓋は排水が流入するための開口部を備え、開口部から離隔した位置の排水蓋の下面に突片を備え、突片が排水カゴの取手部を覆うように形成されていることを特徴とする排水部材を提供する。
突片は、排水カゴの取手側に湾曲していることが好ましい。
排水蓋の開ロ部が中心から一方に偏った位置にスリット状に形成されていることが好ましい。
排水カゴがさらに捕集部の周囲にフランジ部を備え、取手部がフランジ部よりも一段高い位置に略水平または傾斜状に設けられていることが好ましい。
排水カゴの取手部の下方に、取手部への排水の流入を防ぐための侵入防止壁が設けられていることが好ましい。
本発明は上記課題を解決するために、排水口に取り付けられ、排水口から取り外すために使用者が把持する取手部と排水口へのゴミの侵入を阻止するためのゴミの捕集部とを備えた排水カゴと、排水カゴの上面を覆うための排水蓋とで構成される排水部材であって、排水蓋は排水が流入するための開口部を備えており、排水蓋の下面に2つの環状の突片が二重壁状で略垂直に設けられており、2つの突片の間に排水カゴの取手部が配置されるように形成されていることを特徴とする排水部材を提供する。
排水蓋の周縁部に軟質材が取り付けられていることが好ましい。
本発明によると、キッチンのシンクの排水口等に取り付けられる排水蓋の裏面に突片を設け、この突片によって排水カゴの取手部に水が流れ難い構造とすることで取手部の汚れを防止し、ゴミ捨て時の不快感を軽減できるという効果が生じる。
具体的には、排水蓋の開ロ部と遠い位置に排水蓋の裏面に突片を設け、排水カゴの取手部を突片で覆うような位置関係で、排水蓋を排水カゴに載置して取り付ける構成とすることで、取手部と開口部は離れた位置になり、突片白身による侵水防止効果と相まって、取手部側への水の流入を防止できる。
また、排水蓋全周の裏面に二重壁状の突片を設け、これらの突片の隙問に排水カゴの取手部を収めることで取手部への水の侵入を防止する構成とすれば、開口部の位置によらず、取手部への水の流人が防止できる。
本発明の排水部材の実施例1を説明する図であり、(a)は断面図であり、(b)、(c)は排水カゴの断面図、斜視図である。 本発明の排水部材の実施例1の排水蓋を説明する図であり、(a)は裏面から見た平面図であり、(b)は断面図であり、(c)は斜視図である。 本発明の排水部材の実施例1の作用を説明する図であり、(a)は排水部材をシンクの排水口に取り付けた状態を示す図であり、(b)は排水の流れ等を説明する図である。 本発明の排水部材の実施例2を説明する図であり、(a)は断面図であり、(b)は排水蓋の断面図であり、(c)は排水カゴの断面図であり、(d)は作用を説明する図である。 本発明の排水部材の実施例3を説明する図であり、(a)は断面図及び(a)に示すAの要部拡大図であり、(b)、(d)は排水蓋の断面図、裏面側の斜視図であり、(c)、(e)は排水カゴの断面図、斜視図である。 本発明の排水部材の実施例3の作用を説明する図であり、(a)は排水部材をシンクの排水口に取り付けた状態を示す図であり、(b)は排水の流れ等を説明する図である。 従来例を説明する図であり、(a)は排水部材をシンクの排水口に取り付けた状態を示す図であり、(b)は排水カゴの斜視図であり、(c)は排水の流れ等を説明する図である。
本発明に係る排水部材を実施するための形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。本発明の排水部材は、キッチンのシンクの排水口等に取り付けられる排水蓋とゴミを捕集する排水カゴから成る。その特徴的な構成は、排水蓋の裏面(下面)に突片を設け、この突片で排水カゴの取手部に向かって水が流れ難い構造とすることで、取手部が排水で汚れることを防止し、ゴミ捨て時の不快感を軽減できるようにした構成である。
具体的には、排水蓋の開ロ部と遠い位置に排水カゴの取手部を設け、排水蓋の裏面に垂下状に設けた突片によって水の浸入を防止する実施例と、排水蓋全周の裏面に二重壁状の突片を設け、これらの突片の隙問に排水カゴの取手部を収めることで取手部への水の浸入を防止する実施例がある。以下、それぞれの実施例について説明する。
図1〜3は、本発明に係る排水部材の実施例1を説明する図である。この実施例1の排水部材1は、キッチンのシンク等の排水口に取り付けられて使用されるものであり、図1(a)に示すように、排水蓋2と生ゴミ等のゴミを捕集する排水カゴ3から成る。
排水カゴ3は、図1(b)、(c)に断面図及び斜視図を示すように、網目状の捕集部4と、捕集部4の周囲のフランジ部5と、フランジ部5から水平かつ内側に突出する取手部6を備えている。なお、取手部6は水平に限らず、傾斜状に形成されているのでも良い。本明細書においては、網目状とは、文字通り網目状のもの、及び多孔状のものを含む。
図2は排水蓋2の構成を説明する図であり、排水蓋2は、平面視で全体的に円形の頂部7を有しており、この頂部7の裏面(下面)の周縁に沿って下方に環状に突設した環状突出部8が形成されている。本明細書では、図2(a)〜(c)において、排水蓋2の左側を「他方の側」とし、右側を「一方の側」とした場合、頂部7における中心より一方の側に偏った部分に、排水が流入する開口部9が形成されている。この開口部9は、例えばスリット状に形成されている。
排水蓋2は、その頂部7を全面的に略平坦な構造とし開口部を設けた構成としてもよいが、この実施例1では、開口部9に排水が流入しやすくするために、排水蓋2を次のような構成としている。
排水蓋2の頂部7には、開口部9に向けて他方の側から一方の側に向けて、第1の平坦部10と、下方に緩く傾斜した第1の傾斜部11が順次形成されている。排水部材1の使用に際して、排水蓋2を排水カゴ3に載置して組み合わせた状態で、第1の平坦部10は、排水カゴ3の取手部6に当たらないように形成されている。第1の傾斜部11は、さらに開口部9の近くで舌片部12に連続している。
舌片部12は、排水蓋2の上方から見て、開口部9を通して排水カゴ3が視認できないように、第1の傾斜部11から屈曲され、開口部9の他方の側の開口縁13まで第1の傾斜部11より急傾斜して形成されている。このような舌片部12を設けると、上方から排水カゴ3が視認できないので見栄えがよく、また、排水カゴ3内に捕集されているゴミが見えないので、清潔感が保たれ、キッチンのシンクの使用者にとって快適にシンクを使用できる。
また、一方の側から開口部9に向けて、第1の平坦部10より左右方向に幅の狭い第2の平坦部14と第2の傾斜部15が順次形成されている。第2の傾斜部15は、開口部9の一方の側の開口縁16まで下方に向けて傾斜している。なお、実施例1では、舌片部12を設けた構成を説明したが、このような舌片部12を設けることなく、第1の傾斜部11が開口部9の他方の側の開口縁13まで形成されている構成としてもよい。
開口部9から他方の側に離隔した位置の排水蓋2の裏面、つまり、幅の広い第1の平坦部10の裏面に、取手部汚れ防止用の突片17が下方に向けて突設されている。排水部材1をシンクの排水口に取り付けて使用する際に、排水蓋2を排水カゴ3の上に載置した状態では、突片17は排水カゴ3の取手部6を覆うように形成されている(図2(a)、図3参照)。
突片17は、排水カゴ3の取手部6を覆い排水カゴ3からの排水の流れを効果的に規制できるように、下方に向かうに従い他方の側に向けて側面視で湾曲するように形成されていることが好ましい。また、図2(a)に排水蓋2の裏面から見た図で示すが、突片17は取手部6(2点鎖線で示す部分参照)を囲うように、平面視で湾曲して形成されていることが好ましい。
なお、実施例2で詳説するが、この実施例1においても、排水蓋2の周縁部に軟質材(図4参照)を取り付けることにより、排水口19と排水蓋2の隙間23を埋める構成とすれば、この隙間23から排水が排水口19内に流入し取手部6に接触して汚すようなことが防止できる。さらに、突片17の周縁部(端部)に軟質材を取り付ける、または突片17を軟質材で形成すれば、取手部6への排水の流入を、より効果的に防止することができる。突片17の下端部に軟質材を取り付ける、あるいは突片17を軟質材で形成する場合、排水蓋2とこれら軟質材を一体的に成形しても良いし、別部品を接着、溶着などにより接合するのでも良い。
(作用)
実施例1の排水部材1の作用を図3において説明する。図3(a)は、排水部材1をキッチンのシンク18の排水口19に取り付けた状態を示す図である。この状態では、排水カゴ3のフランジ部5は、排水口19の段部20に載置されている。そして、この排水カゴ3のフランジ部5の上に、排水蓋2がその環状突出部8が載置されて取り付けられている。
前記したとおり、実施例1の排水部材1では、排水蓋2の頂部7には、他方の側から開口部9に向けて、第1の平坦部10と下方に緩く傾斜した第1の傾斜部11が順次形成され、一方の側から開口部9に向けて、第1の平坦部10より左右方向に幅の狭い第2の平坦部14と第2の傾斜部15が順次形成されている。
このような構成としたので、排水部材1の使用に際して、排水蓋2を排水カゴ3に載置して組み合わせた際に、仮に第2の平坦部14側を排水カゴ3の取手部6の形成されている側に載置しようとすると、第2の傾斜部15が取手部6に当ってしまい、きっちりと組み合わせることができない。
このために、排水蓋2を排水カゴ3に載置して組み合わせた際に、排水蓋2の第1の平坦部10側、即ち突片17の形成されている側を取手部6側に載置しないと、きっちりと組み合わせることができないので、排水カゴ3に対する排水蓋2の位置決めが可能となる(適切な載置位置を自動的に決めることが可能となる)。図示はしないが、傾斜部11、15は、平坦部10、14より一段下がった位置から形成されても良い。この場合、排水蓋2と排水カゴ3の位置関係が、より明確に決まり易い。
図3(b)に示すように、シンク18において、排水は排水蓋2の第1の平坦部10、第1の傾斜部11及び舌片部12に沿って流れ、また第2の平坦部14及び第2の傾斜部15に沿って流れ、開口部9から排水カゴ3内に流入する。排水とともに流れてきたゴミ21は、排水カゴ3で捕集されて捕集部4の底部22に溜まっていく。
ところで、従来例では、図7に示すように、排水蓋64の開口部65から流入してくる排水が矢印イに示すように取手部63方向に流れることも生じる。特に、ゴミ21が堆積してくると堆積したゴミ21により排水の流れが偏向されて、矢印ニに示すように取手部63方向に流れやすくなり、取手部63を排水で汚すおそれがあった。
しかしながら、実施例1の排水部材1は、開口部9から離隔した位置に突片17を設け、突片17で取手部6が覆われるように、排水蓋2を排水カゴ3に載置して取り付けて排水部材1を使用する。従って、排水部材1の使用に際しては、第1に、開口部9と取手部6が互いに離隔した位置関係となるために、開口部9から流入した排水は、取手部6まで流れ難くなる。
第2に、排水部材1の使用に際しては、取手部6が突片17により覆われている状態となる構成とされているために、流入してくる排水は、突片17でその流れが遮断されて規制されるために直接、取手部6に接触し難くなる。
そして、実施例1の排水部材1では、上記第1及び第2の効果が相乗的に作用して、開口部9から流入してくる排水が取手部6に直接接触するようなことが規制されるので、排水が取手部6に接触したり、排水とともに流れてきたゴミ21が取手部6に接触して付着するようなことが防止される。
このため、取手部6が汚れるようなことがなくなり、使用者にとって、ゴミ捨て時の不快感を軽減できるという効果が生じる。
図4は、本発明に係る排水部材の実施例2を説明する図である。実施例2の排水部材30は、実施例1の排水部材1とほぼ同じ構成であり、実施例1の排水部材1による取手部6の汚れ防止の効果を向上させるために、フランジ部5よりも一段高い取手部31と軟質材32と侵水防止壁33を設けた構成を特徴とする。
実施例2の排水部材30の構成うち、実施例1の排水部材1と同じ部分については同じ符号を使用し、実施例1と相違する構成を中心に以下説明する。この実施例2の排水部材30は、図4(a)に示すが、実施例1の排水部材1と同様に、キッチンのシンク18の排水口19に取り付けられる排水蓋34と生ゴミ等のゴミを捕集する排水カゴ35とから成る。
排水蓋34は、図4(b)に示すように、実施例1と同じ構成のものにおいて、その周縁に軟質材32が取り付けられている。この軟質材32は、可撓性の合成樹脂又はゴム等の材料で形成されている。図4(d)に示すように、軟質材32は、排水部材30を排水口19に取り付けた状態において、シンク18における排水口19を囲む周縁から排水口19の上端の内周面にかけての部分に当接するように構成されている。
この軟質材32は、排水口19と排水蓋34の隙間36を埋めて、図7に示す従来例の矢印ロのように、排水が排水口19と排水蓋64の隙間69から侵入するようなことを防止するものであり、浸水防止パッキンとして機能する。
排水カゴ35は、図4(c)に示すとおり、実施例1と同様に、網目状の捕集部4と、捕集部4の周囲のフランジ部5と、フランジ部5から内側に突出する取手部31とを備えている。取手部31はフランジ部5よりも一段高い位置に略水平または傾斜状に設けられている。取手部31がフランジ部5より一段高い位置にあるので、取手部31が排水に接触し難くなるという効果が生じる。
さらに、この実施例2の排水カゴ35は、取手部31に対応する位置に排水カゴ35の上縁から周方向に形成された侵水防止壁33が形成されている。この侵水防止壁33は、下方から取手部31に向けて流れる排水(図7参照)を遮断するように機能する。侵水防止壁33の縦幅Hは、排水カゴ35に排水蓋34を組み合わせた状態(図4(a)参照)で、その下端が突片17の下端とほぼ同じ高さの位置に、これらが互いに当接するように形成されている。
上記構成から成る実施例2の排水部材30によると、実施例1の排水部材1と同様の効果が生じる。加えて、この実施例2の排水部材30によると、図4(d)に示すとおり、排水蓋34の周縁部に取り付けられた軟質材32と、排水カゴ35の取手部31に対応する位置に形成された侵水防止壁33が設けられているので、排水口19と排水蓋34の隙間36から、及び下方から取手部31に向けて流れる排水を遮断して、排水とともに流れてきたゴミが取手部31に接触して付着するようなことが防止でき、取手部31の汚れを防止し、使用者にとって、ゴミ捨て時の不快感を軽減できるという効果が生じる。さらに、突片17の周縁部(端部)及び侵入防止壁33を軟質材で形成すれば、これらの密着性が高まり、取手部6への排水の流入を、より効果的に防止することができる。
図5、6は、本発明に係る排水部材の実施例3を説明する図である。この実施例3の排水部材40は、キッチンのシンクの排水口等に取り付けられて使用されるものであり、図5(a)に示すように、排水蓋41と生ゴミ等のゴミを捕集する排水カゴ42から成る。
排水カゴ42は、図5(c)、(e)に示すように、網目状の捕集部43と、捕集部43の周囲のフランジ部44と、フランジ部44の周方向の一部上面において内縁側から上方に突出する取手部45を備えている。
排水蓋41は、図5(b)に断面図を示し、図5(d)に裏面側から見た斜視図を示すように、円形の頂部46を有している。この実施例3では、頂部46は平坦な円形板から形成されているが、頂部46は、実施例1と同様に第1の平坦部10、第1の傾斜部11、舌片部12、第2の平坦部14及び第2の傾斜部15を有する構成としてもよい。頂部46には、排水が流入する例えば、スリット状の開口部47が形成されている。
排水蓋41の頂部46の裏面には、環状の外側の突片48と環状の内側の突片49が、互いに同心で二重壁状に、略垂直に下方に向けて突出するように形成されている。外側の突片48は、排水蓋41の頂部46の周縁に沿って全周に形成されている。
この外側の突片48は、図5(a)に示すように、排水蓋41と排水カゴ42上に組み合わせた際に、排水カゴ42のフランジ部44に載置されるものである。外側の突片48は、このように、外側の突片48が排水カゴ42のフランジ部44に載置された状態で、取手部45が頂部46に当接しない程度の縦幅H1で形成されている。
排水部材40の使用に際して、排水蓋41を排水カゴ42に載置して組み合わせると、取手部45が外側の突片48と内側の突片49の間の空間50内に収まるように、内側の突片49は、外側の突片48の内側に間隔をおいて全周に形成されている。内側の突片49は、少なくとも取手部45の上下方向全長を内側から覆うような縦幅H2で形成されている。このように実施例3の内側の突片49は、取手部45を覆うという構成において、実施例1の突片17に対応するものである。
そして、この実施例3では、内側の突片49における下端部の外周面全周には、外側に向けて排水侵入防止用の環状突縁51が形成されている。環状の突縁51は、排水部材40の使用に際して排水蓋41を排水カゴ42に載置して組み合わせた状態で、排水カゴ42に密着するように形成されている。排水カゴ42の捕集部4の網目状部は、環状突縁51よりも下方から設けられていることが望ましい。環状突縁51は、排水蓋41と一体に形成してもよいが、樹脂材又はゴム等で別体に形成され、内側の突片49の下端部外周面に接着して取り付けてもよい。それにより、排水カゴ42の捕集部43から取手部45に向けた排水の流れによって取手部45が汚されることを、より効果的に防止することができる。
開口部47は、実施例1と同様に平面視で排水蓋41の頂部46の中心から一方に偏った位置に形成されていることが好ましい。しかし、実施例3では、取手部45を内側から覆う内側の突片49は環状に形成されているために、開口部47の位置によることなく、取手部45への排水の流入が防止できるので、開口部47は、頂部46のほぼ中央部の位置に形成されていてもよい。
なお、この実施例3においても、図示はしないが、実施例2と同様に、排水蓋41の周縁部に軟質材を取り付けることにより、シンクの排水口19と排水蓋41の隙間53を埋める構成とすれば、この隙間53から排水が排水口19内に流入し取手部45に接触し汚すようなことが防止できる。
(作用)
実施例3の排水部材40の作用を図6において説明する。図6(a)は、排水部材40をキッチンのシンク18の排水口19に取り付けた状態を示す図である。この状態では、排水カゴ42のフランジ部44は、排水口19の段部20に載置されている。そして、この排水カゴ42のフランジ部44の上に、排水蓋41が載置されて取り付けられている。
シンク18において、排水は開口部47から排水カゴ42内に流入する。排水とともに流れてきたゴミは、図6(b)に示すように、排水カゴ42の捕集部43によって捕集されて、その底部52に溜まっていく。
ところで、従来例では、図7に示すように、開口部65から流入してくる排水が、矢印イに示すように取手部63方向に流れる可能性がある。特に、ゴミ21が堆積してくると、堆積したゴミ21により排水の流れが偏向されて矢印ニに示すように取手部63の方向に流れやすくなり、取手部63に排水が接触して汚すおそれがあった。
しかしながら、この実施例3の排水部材40では、取手部45が、排水蓋41の裏面の外周縁に沿って形成された外側の突片48と内側突片49の間の空間50内に収められるように構成されているので、排水カゴ42内に流入してくる排水は、内側の突片49で規制されるために、直接、取手部45に接触し難くなる。また、排水蓋41と排水口19との間の隙間53から流入してくる排水は、外側の突片48によってその流れが規制されるために、取手部45に接触し難くなる。
さらに、内側の突片49の下端外周面に環状突縁51が設けられているので、排水カゴ42から外側の突片48と内側の突片49との間の隙間内に下方から流れ込もうとする排水の流れも規制するために、取手部45への下方からの排水の接触も防止できる。従って、排水が取手部45に接触したり、排水とともに流れてきたゴミが取手部45に接触して付着するようなことが防止でき、取手部45の汚れを防止し、ゴミ捨て時の不快感を軽減できるという効果が生じる。
以上、本発明に係る排水部材を実施するための実施の形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
本発明に係る排水部材は上記のような構成であるから、キッチンのシンクだけでなく、浴室の洗い場、洗面ボウル等の排水口に取り付けて使用することもできる。
(実施例1)
1 排水部材
2 排水蓋
3 排水カゴ
4 捕集部
5 フランジ部
6 取手部
7 排水蓋の頂部
8 環状突出部
9 開口部
10 第1の平坦部
11 第1の傾斜部
12 舌片部
13 開口部の他方の側の開口縁
14 第2の平坦部
15 第2の傾斜部
16 開口部の一方の側の開口縁
17 突片
18 シンク
19 排水口
20 排水口の段部
21 ゴミ
22 捕集部の底部
23 排水口と排水蓋の隙間
(実施例2)
30 排水部材
31 取手部
32 軟質材
33 侵水防止壁
34 排水蓋
35 排水カゴ
36 排水口と排水蓋の隙間
(実施例3)
40 排水部材
41 排水蓋
42 排水カゴ
43 捕集部
44 フランジ部
45 取手部
46 頂部
47 開口部
48 外側の突片
49 内側の突片
50 外側の突片と内側の突片の間の空間
51 環状突縁
52 捕集部の底部
53 排水口と排水蓋の隙間
(従来例)
60 排水カゴ
61 網目状の捕集部
62 捕集部の周囲のフランジ部
63 取手部
64 排水蓋
65 開口部
66 舌片部
67 底部開口
68 排水管
69 排水口と排水蓋の隙間

Claims (7)

  1. 排水口に取り付けられ、排水口から取り外すために使用者が把持する取手部と、排水口へのゴミの侵入を阻止するためのゴミの捕集部とを備えた排水カゴと、排水カゴの上面を覆うための排水蓋とで構成される排水部材であって、排水蓋は排水が流入するための開口部を備え、開口部から離隔した位置の排水蓋の裏面に突片を備え、突片が排水カゴの取手部を覆うように形成されていることを特徴とする排水部材。
  2. 請求項1に記載の排水部材であって、突片が排水カゴの取手側に湾曲していることを特徴とする排水部材。
  3. 請求項1または2に記載の排水部材であって、排水蓋の開ロ部が中心から一方に偏った位置にスリット状に形成されていることを特徴とする排水部材。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の排水部材であって、排水カゴが捕集部の周囲にフランジ部を備え、取手部がフランジ部よりも一段高い位置に略水平または傾斜状に設けられていることを特徴とする排水部材。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の排水部材であって、排水カゴの取手部の下方に、取手部への排水の流入を防ぐための侵入防止壁が設けられていることを特徴とする排水部材。
  6. 排水口に取り付けられ、排水口から取り外すために使用者が把持する取手部と排水口へのゴミの侵入を阻止するためのゴミの捕集部とを備えた排水カゴと、排水カゴの上面を覆うための排水蓋とで構成される排水部材であって、排水蓋は排水が流入するための開口部を備えており、排水蓋の裏面に2つの環状の突片が二重壁状で略垂直に設けられており、2つの突片の間に排水カゴの取手部が配置されるように形成されていることを特徴とする排水部材。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の排水部材であって、排水蓋の周縁部に軟質材が取り付けられていることを特徴とする排水部材。
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